JP2000003917A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2000003917A
JP2000003917A JP11109960A JP10996099A JP2000003917A JP 2000003917 A JP2000003917 A JP 2000003917A JP 11109960 A JP11109960 A JP 11109960A JP 10996099 A JP10996099 A JP 10996099A JP 2000003917 A JP2000003917 A JP 2000003917A
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interlayer insulating
film
semiconductor device
insulating films
films
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Yoshihiko Isobe
良彦 磯部
Masatoshi Kato
政利 加藤
Toru Yamaoka
徹 山岡
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Original Assignee
Denso Corp
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スクライブライン上における層間絶縁膜を除
去してウェハの薄型化を図る場合において、配線層形成
によって残渣が発生せず、かつ層間絶縁膜の膜厚バラツ
キが少ない、歩留りの良好な半導体装置とする。 【解決手段】 シリコン基板1上に、層間絶縁膜12、
13、14と配線層9、10、11とを交互に積層する
ことにより、複数の層間絶縁膜及び複数の配線層を形成
し、スクライブラインS上に位置する複数の層間絶縁膜
を一括してエッチング除去する。これにより、配線層
9、10、11を形成する際に残渣を発生させないよう
にできる。また、一層毎にエッチング除去していないた
め、先に形成されている層間絶縁膜12、13の段差が
少なく、その上に層間絶縁膜13、14を積層しても膜
厚バラツキが少なく形成できる。これにより、歩留りを
良好にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の配線層を積
層してなる半導体装置及びその製造方法に関し、例えば
LDD(Ligthly Doped Drain)構
造を有する半導体装置に適用して好適である。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の配線層が積層される半導体
装置を製造する際には、ダイシングカットに用いるダイ
シング・ソーの高寿命化、スクライブラインの可視化、
配線層間の層間絶縁膜のエッチング終点検出及び残膜確
認を考慮して、スクライブライン上における層間絶縁膜
を一層毎に逐次エッチング除去するようにしていた。
【0003】この従来における半導体装置の製造工程を
図5〜図7に示し、具体的に説明する。 〔図5(a)に示す工程〕シリコン基板51上に、WE
LL領域52、53を形成し、このウェル領域52、5
3の表層部に素子分離領域54を形成する。
【0004】〔図5(b)に示す工程〕素子分離領域5
4に挟まれた素子形成領域上にゲート酸化膜55を介し
てゲート電極56を形成し、さらにこのゲート電極56
をマスクとしてイオン注入を行い、ゲート電極56の両
側にソース57、ドレイン58を形成する。 〔図5(c)に示す工程〕ウェハ全面に層間絶縁膜59
をCVD法によって堆積する。このとき、層間絶縁膜と
してはBPSG等を用いている。そして、CMPを用い
て層間絶縁膜の表面を平坦化する。
【0005】〔図6(a)に示す工程〕フォトリソグラ
フィ工程を経て、層間絶縁膜59の所定領域をドライエ
ッチングし、ゲート電極56や素子分離領域54と連通
するコンタクトホールを形成する。このとき、スクライ
ブライン上における層間絶縁膜59もエッチング除去す
る。
【0006】そして、密着層となるTiN(チタンナイ
トライド)膜をウェハ全体に堆積し、さらにW(タング
ステン)膜を堆積する。次に、ドライエッチングによっ
てW膜を異方性エッチングし、コンタクトホール内にの
みW膜を残す。その後、TiN膜をドライエッチングで
除去する。これによりWプラグ60が形成される。
【0007】続いて、ウェハ全面にアルミ等の薄膜を形
成した後、パターニングして第1の配線層61を形成す
る。このとき、層間絶縁膜59のうち除去した部分にW
膜の残渣61aが発生する。 〔図6(b)に示す工程〕第1の配線層61を含むウェ
ハ全面に、CVD法により層間絶縁膜62を堆積する。
そして、CMP法によって層間絶縁膜62を平坦化す
る。
【0008】〔図6(c)に示す工程〕フォトリソグラ
フィ工程を経て、層間絶縁膜62をドライエッチングし
て、第1の配線層61に連通するヴィアホールを形成す
る。このとき、スクライブライン上における層間絶縁膜
62もエッチング除去する。次に、図6(a)と同様の
工程にて、TiN膜を成膜し、コンタクトホール内にW
プラグ63を形成したのち、TiN膜のエッチング除去
を行ない、さらに第2の配線層64をパターニング形成
する。これにより、Wプラグ63を介して第1の配線層
61と第2の配線層64との電気的接続が成される。ま
た、このとき、層間絶縁膜62のうち除去した部分にW
膜の残渣64aが発生する。
【0009】〔図7(a)に示す工程〕第2の配線層6
4を含むウェハ全面に、CVD法により層間絶縁膜65
を堆積する。そして、CMP法によって層間絶縁膜65
を平坦化する。 〔図7(b)に示す工程〕フォトリソグラフィ工程を経
て、層間絶縁膜65をドライエッチングして、第2の配
線層64に連通するヴィアホールを形成する。このと
き、スクライブライン上における層間絶縁膜65もエッ
チング除去する。
【0010】次に、図6(a)と同様の工程にて、Ti
N膜の成膜、コンタクトホール内へのWプラグ66の形
成、TiN膜のエッチング除去を行ない、さらに第3の
配線層67をパターニング形成する。これにより、Wプ
ラグ66を介して第2の配線層64と第3の配線層67
との電気的接続が成される。また、このとき、層間絶縁
膜65のうち除去した部分にW膜の残渣67aが発生す
る。
【0011】〔図7(c)に示す工程〕ウェハ全面に、
シリコン窒化膜等からなる保護膜68を形成し、半導体
装置が完成する。上記図6(a)、(c)、図7(b)
に示すように、一層毎に層間絶縁膜59、62、65を
除去することで、スクライブラインSの可視化を図ると
共に、スクライブラインSにおけるウェハの薄肉化を図
っている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一層毎
にスクライブライン上における層間絶縁膜59、62、
65をエッチング除去するようにしているため、配線層
61、64、67をパターニングするとき、図8(a)
に示すように除去された部分の端面(側壁)に残渣(エ
ッチング残り)61a、64a、67aが生じてしま
う。
【0013】この残渣61a、64a、67aは、Ti
N膜80をエッチング除去する際におけるオーバーエッ
チングによって、図8(b)に示すように層間絶縁膜5
9、62、65の端面から剥離してしまい、パーティク
ルとなって歩留りを低下させてしまうという問題があ
る。また、一層毎に層間絶縁膜を除去して次の層間絶縁
膜を堆積するようにしているため、除去して段差となっ
た部分に層間絶縁膜が堆積されてしまい、層間絶縁膜の
平坦化が十分に行えない。このため、ウェハ内の平坦化
の均一性を悪化させ、層間絶縁膜の膜厚バラツキが増加
し、製品歩留りを低下させるという問題がある。
【0014】本発明は上記問題に鑑みたもので、スクラ
イブライン上における層間絶縁膜を除去してスクライブ
ラインにおけるウェハの薄肉化を図る場合において、配
線層形成によって残渣が発生せず、かつ層間絶縁膜の膜
厚バラツキが少ない、歩留りの良好な半導体装置及びそ
の製造方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、以下の技術的手段を採用する。請求項1又は2に記
載の発明においては、基板(1)上に、層間絶縁膜と配
線層とを交互に積層することにより、複数の層間絶縁膜
(12、13、14)及び複数の配線層(9、10、1
1)を形成し、複数の層間絶縁膜のうち、素子部をチッ
プ単位に仕切るスクライブライン(S)上に位置する部
分を、一括してエッチング除去することを特徴としてい
る。
【0016】このように、複数の層間絶縁膜を一括して
エッチング除去するようにすることで、配線層を形成す
る際に残渣を発生させないようにできる。また、一層毎
にエッチング除去していないため、先に形成されている
層間絶縁膜の段差が少なく、その上に層間絶縁膜を積層
しても膜厚バラツキが少なく形成できる。これにより、
歩留りの良好な半導体装置を製造できる。
【0017】請求項2に記載の発明においては、複数の
層間絶縁膜を形成したのち、該層間絶縁膜の上に第1の
保護膜と第2の保護膜を順に成膜する工程を有し、複数
の層間絶縁膜をエッチング除去する工程は、第1の保護
膜に複数の配線層と連通するコンタクトホールを形成す
るためのエッチングによって行い、このエッチングが終
わった後に第2の保護膜を成膜することを特徴としてい
る。
【0018】このように、複数の層間絶縁膜のエッチン
グ除去を第1の保護膜のコンタクトホール形成の際のエ
ッチングによって行い、第2の保護膜をその後形成する
ようにすれば、層間絶縁膜の端面(12a、13a、1
4a)を第2の保護膜で覆うことができる。これによ
り、層間絶縁膜の界面に水分が侵入しないようにでき
る。
【0019】請求項3又は4に記載の発明においては、
複数の層間絶縁膜(12、13、14)の端面は、全
て、同一平面上にあることを特徴とする。このように、
端面は同一平面上にある、つまり同一マスクを用いて複
数の層間絶縁膜を一括して除去するようにしていれば、
残渣がなく、膜厚バラツキの少ない、歩留りの良好な半
導体装置とすることができる。
【0020】請求項5に記載の発明においては、複数の
層間絶縁膜の端面には、保護膜が被着されていることを
特徴としている。このように、保護膜が端面に形成され
ていれば、層間絶縁膜の界面に水が侵入することを防止
することができる。請求項6に記載の発明においては、
基板はスクライブライン(S)でチップ単位に分割され
た構成となっており、スクライブラインと素子部との間
に素子分離領域(4)が形成されていることを特徴とし
ている。
【0021】このように、スクライブラインと素子部と
の間に素子分離領域を備えることにより、スクライブラ
インからのクラックの発生を防止することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。図1に、本発明にかかわるLDD構
造を有する半導体装置の断面図を示す。この図は、半導
体装置を各チップにダイシングカットする前の状態であ
り、この図に示されるチップとチップの間がスクライブ
ライン(切りしろ部分)となる。以下、図1に基づいて
半導体装置の構造について説明する。
【0023】半導体装置はシリコン基板1を用いて形成
されている。シリコン基板1の表面には、素子部が形成
されるp- 型ウェル領域2及びn- 型ウェル領域3が備
えられており、これらウェル領域2、3が素子分離領域
4によって分離されている。p- 型ウェル領域2及びn
- 型ウェル領域3の上にはゲート絶縁膜5を介してゲー
ト電極6が形成されている。そして、p- 型ウェル領域
2及びn- 型ウェル領域3の表層部のうち、ゲート電極
6の両側には、ソース7・ドレイン8が形成されてい
る。そして、これらゲート電極6、ソース7・ドレイン
8の表面にはチタンシリサイド膜6a、7a、8aが備
えられている。これらにより、LDD構造を成すNMO
SトランジスタとPMOSトランジスタを備えたCMO
Sトランジスタが構成されている。
【0024】また、シリコン基板1上には、複数の配線
層(図中では3層)9、10、11がそれぞれ層間絶縁
膜12、13、14を介して積層されている。これら複
数の配線層9、10、11は、層間絶縁膜12、13、
14のコンタクトホール内に形成されたWプラグ15、
16、17を介してゲート電極6等と電気的に接続され
ている。
【0025】そして、スクライブラインS上において、
積層された層間絶縁膜Sは、同一マスクを用いた異方性
エッチングによってシリコン基板1の表面の法線方向に
エッチングされている。つまり、層間絶縁膜12、1
3、14は、シリコン基板1の表面の法線方向に平行な
端面を有しており、これら端面12a、13a、14a
が同一平面を構成している。また、このように層間絶縁
膜12、13、14が除去されることによって、スクラ
イブラインSにおいてウェハが薄くなっている。これに
より、ダイシング・ソーの高寿命化が図られている。
【0026】さらに、層間絶縁膜12、13、14の上
を含むウェハ全面に、プラズマSiO2 やプラズマSi
N等から構成された保護膜18が備えられている。ま
た、同一マスクを用いて絶縁膜を一度にエッチング除去
しているため、チップ間における層間絶縁膜同士の間隔
が広がり、スクライブラインSを広くすることができ
る。すなわち、同じスクライブライン幅で比較すると、
従来よりも多くのチップを1枚のウェハから採ることが
できる。
【0027】次に、図1に示した半導体装置の製造方法
について、図2〜図4に示す半導体装置の製造工程を示
す図に基づいて説明する。 〔図2(a)に示す工程〕まず、シリコン基板1中に、
- 型ウェル領域3とp- 型ウェル領域2を形成し、こ
れらの表層部にLOCOS酸化膜、STI分離膜等によ
る素子分離領域4を形成する。これにより、n- 型ウェ
ル領域3とp- 型ウェル領域2における素子分離がなさ
れる。
【0028】〔図2(b)に示す工程〕素子分離領域4
に挟まれた素子形成領域上にゲート酸化によってゲート
酸化膜5を形成し、このゲート酸化膜5上にゲート電極
6を形成する。さらに、熱酸化等によりゲート電極6の
側面に側壁膜20を形成する。そして、p- 型ウェル領
域2、n- 型ウェル領域3を順にフォトレジストで覆
い、それぞれn型不純物とp型不純物をイオン注入し
て、ゲート電極6の両側にソース7・ドレイン8を形成
する。これにより、LDD構造が完成する。
【0029】なお、図示しないが、ゲート電極6及び側
壁膜20をマスクとして斜めイオン注入を行い、ソース
7・ドレイン8領域よりもチャネル領域側に電界緩和層
を形成してもよい。次に、チタンシリサイド化工程(サ
リサイド工程)を行う。まず、チタン膜及び窒化チタン
膜をウェハ全面に所望の厚みで成膜し、Ar雰囲気化で
短時間熱処理(RTA)を行ってシリサイド化反応させ
て、ゲート電極6及びソース7・ドレイン8の表面にチ
タンシリサイド膜6a、7a、8aを形成する。そし
て、チタン膜及び窒化チタン膜のうちの未反応部分を除
去する。これにより、チタンシリサイド化工程が完了
し、サリサイド構造が完成する。
【0030】〔図2(c)に示す工程〕ウェハ全面に層
間絶縁膜12をCVD法によって堆積する。このとき、
層間絶縁膜12としてはBPSG等を用いている。その
後、CMPを用いて層間絶縁膜12の表面を平坦化す
る。 〔図3(a)に示す工程〕フォトリソグラフィ工程を経
て、層間絶縁膜12の所定領域をドライエッチングし、
ゲート電極6等と連通するコンタクトホールを形成す
る。そして、密着層となるTiN(チタンナイトライ
ド)膜をウェハ全体に堆積し、さらにW(タングステ
ン)膜を堆積する。
【0031】次に、ドライエッチングによってW膜をエ
ッチバックし、コンタクトホール内にのみW膜を残す。
その後、TiN膜をドライエッチングで除去する。これ
によりWプラグ15が形成される。ただし、この時、ス
クライブにあるフォト工程の位置合わせ用のアライメン
トキーの配置位置は意図的に段差を形成する。意図的に
段差を残すために、アライメントキーの寸法をコンタク
ト寸法の2倍以上にする。このアライメントキーの拡大
図を図9(a)、(b)に示す。なお、このときアライ
メントキーの端面については、アライメントキーの面積
が小さいことから、残渣が残っても剥がれないため、残
渣による影響は無視することができる。
【0032】続いて、ウェハ全面にアルミ等の薄膜を形
成した後、パターニングして第1の配線層9を形成す
る。 〔図3(b)に示す工程〕第1の配線層9を含むウェハ
全面に、CVD法により層間絶縁膜13を堆積する。そ
して、CMP法によって層間絶縁膜13を平坦化する。
このとき、スクライブラインS上における層間絶縁膜1
2を除去してないため、層間絶縁膜12は段差が少なく
なっており、層間絶縁膜13を膜厚バラツキが少なく形
成できる。
【0033】〔図3(c)に示す工程〕フォトリソグラ
フィ工程を経て、層間絶縁膜13をドライエッチングし
て、第1の配線層9に連通するヴィアホールを形成す
る。このときも、コンタクト形成時と同様にスクライブ
にあるアライメントキーには段差が残るようにする。次
に、図3(a)と同様の工程にて、ヴィアホール内にW
プラグ16を形成し、さらに第2の配線層10をパター
ニングする。これにより、Wプラグ16を介して第1の
配線層9と第2の配線層10との電気的接続が成され
る。なお、1層目のアライメントキー位置と、この2層
目のアライメントキー位置を基板上において必ずしも上
下に重ねる必要はない。
【0034】〔図4(a)に示す工程〕第2の配線層1
0を含むウェハ全面に、CVD法により層間絶縁膜14
を堆積する。そして、CMP法によって層間絶縁膜14
を平坦化する。このとき、スクライブラインS上におけ
る層間絶縁膜12を除去してないため、層間絶縁膜12
は段差が少なくなっており、層間絶縁膜13を膜厚バラ
ツキが少なく形成できる。
【0035】〔図4(b)に示す工程〕フォトリソグラ
フィ工程を経て、層間絶縁膜14をドライエッチングし
て、第2の配線層10に連通するヴィアホールを形成す
る。この時にも、コンタクトホール形成時と同様にスク
ライブにあるアライメントキーには段差が残るようにす
る。なお、この場合にも、1層目、2層目のアライメン
トキーの位置と重ねる必要はない。
【0036】次に、図3(a)と同様の工程にて、ヴィ
アホール内にWプラグ17を形成し、さらに第3の配線
層11をパターニングする。これにより、Wプラグ17
を介して第2の配線層10と第3の配線層11との電気
的接続が成される。 〔図4(c)に示す工程〕フォトリソグラフィ工程を経
て、スクライブラインS上に位置する層間絶縁膜12、
13、14を一括除去する。これにより、スクライブラ
インS上においては層間絶縁膜12、13、14がない
分だけウェハが薄くなる。
【0037】そして、ウェハ全面に、シリコン窒化膜等
からなる保護膜18を形成し、半導体装置が完成する。
ここで、本実施形態における半導体装置の製造方法につ
いて見てみると、本実施形態では、第1〜第3の配線層
9、10、11が全て積層された後でスクライブライン
S上の層間絶縁膜12、13、14を一括除去してい
る。
【0038】つまり、スクライブラインS上における層
間絶縁膜12、13、14を1層毎に除去していないた
め、W膜をエッチバックしたときにW膜の残渣が発生し
ないようにできる。このため、従来のようにTiN膜を
除去したときに残渣が剥離してパーティクルとなること
がない。また、スクライブライン上における層間絶縁膜
12、13、14を1層毎に除去していないことから、
そのためにできる大きな段差がないため、さらに上に積
層される層間絶縁膜にあまり段差が発生せず、CMPに
よって十分に平坦化できる。このため、層間絶縁膜1
3、14の膜厚バラツキを少なくすることができる。
【0039】このように、パーティクルをなくし、層間
絶縁膜13、14の膜厚バラツキを少なくできるため、
半導体装置の歩留りを良好にすることができる。さら
に、従来では、図7に示すように、スクライブラインS
上における層間絶縁膜を一層毎に除去しているため、除
去された部分に積層した層間絶縁膜が入り込み、隣合う
チップ間における層間絶縁膜同士の間隔が狭くなってし
まっていたが、本実施形態ではそれに比してチップ間に
おける間隔を広くすることができる。
【0040】換言すれば、同一ウェハから多くのチップ
を採ることができる。 (他の実施形態)上記実施形態では、スクライブライン
S上における層間絶縁膜12、13、14のエッチング
を行った後に、1層の保護膜18を成膜した例を説明し
たが、これに限らず保護膜を複数としてもよい。
【0041】例えば、2層の保護膜を用いる場合には、
1層目をプラズマ酸化膜(SiO2)で構成し、2層目
をプラズマ窒化膜(SiN)で構成することができる。
この場合、プラズマ酸化膜にワイヤボンディング部の配
線穴開け工程を施すときに、同時にスクライブライン上
における層間絶縁膜12、13、14を一括除去し、そ
の後、プラズマ窒化膜を成膜するようにすれば、保護膜
として信頼性のあるプラズマ窒化膜で層間絶縁膜12、
13、14の端面12a、13a、14aを覆うことが
できる。このため、層間絶縁膜12、13、14の界面
をプラズマ窒化膜で覆うことができ、ダイシングカット
時等に層間絶縁膜12、13、14の界面に水分が侵入
しないようにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかわる半導体装置の断
面構造を示す図である。
【図2】図1に示す半導体装置の製造工程を説明するた
めの図である。
【図3】図2に続く半導体装置の製造工程を説明するた
めの図である。
【図4】図3に続く半導体装置の製造工程を説明するた
めの図である。
【図5】従来における半導体装置の製造工程を説明する
ための図である。
【図6】図5に続く半導体装置の製造工程を説明するた
めの図である。
【図7】図6に続く半導体装置の製造工程を説明するた
めの図である。
【図8】(a)はTiN膜をエッチングする前の図であ
り、(b)はTiN膜をエッチングした後の図である。
【図9】アライメントキーを説明するための部分拡大図
である。
【符号の説明】
1…シリコン基板、2…p- 型ウェル領域、3…n-
ウェル領域、4…素子分離領域、5…ゲート絶縁膜、6
…ゲート電極、7…ソース、8…ドレイン、6a、7
a、8a…チタンシリサイド膜、9…第1の配線層、1
0…第2の配線層、11…第3の配線層、12、13、
14…層間絶縁膜、15、16、17…Wプラグ、18
…保護膜。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板(1)にチップ単位で形成された複
    数の素子部と、 前記基板上に積層され、前記複数の素子部と電気的に接
    続される複数の配線層(9、10、11)と、 前記複数の配線層それぞれの下に形成された複数の層間
    絶縁膜(12、13、14)とを備えてなる半導体装置
    の製造方法において、 前記基板上に、層間絶縁膜と配線層とを交互に積層する
    ことにより、前記複数の層間絶縁膜及び前記複数の配線
    層を形成する工程と、 前記複数の層間絶縁膜のうち、前記素子部をチップ単位
    に仕切るスクライブライン(S)上に位置する部分を、
    一括してエッチングする工程と、を備えていることを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記複数の層間絶縁膜を形成したのち、
    該層間絶縁膜の上に第1の保護膜と第2の保護膜を順に
    成膜する工程を有し、 前記複数の層間絶縁膜を一括してエッチングする工程
    は、前記第1の保護膜に前記複数の配線層と連通するコ
    ンタクトホールを形成するためのエッチングによって行
    い、このエッチングが終わった後に前記第2の保護膜を
    成膜することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 基板(1)に形成された素子部と、 前記基板上に積層され、前記素子部と電気的に接続され
    る複数の配線層(9、10、11)と、 前記複数の配線層それぞれの下に形成された複数の層間
    絶縁膜(12、13、14)とを備えてなる半導体装置
    において、 前記複数の層間絶縁膜のそれぞれの端面は同一平面上に
    あることを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の層間絶縁膜の端面は、すべ
    て、前記基板表面の法線方向を向いていることを特徴と
    する請求項3に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記複数の層間絶縁膜の端面には、保護
    膜が被着されていることを特徴とする請求項3又は4に
    記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記基板はスクライブライン(S)でチ
    ップ単位に分割された構成となっており、前記スクライ
    ブラインと前記素子部との間に素子分離領域(4)が形
    成されていることを特徴とする請求項3乃至5のいずれ
    か1つに記載の半導体装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007005384A (ja) * 2005-06-21 2007-01-11 Sharp Corp 半導体装置およびその製造方法、電子情報機器
JP2009038061A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Renesas Technology Corp 半導体ウエハおよび半導体装置の製造方法
US7649258B2 (en) 2004-08-19 2010-01-19 Nec Electronics Corporation Semiconductor device

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