JP2000002349A - 多ポ―トロ―タリ―バルブ - Google Patents

多ポ―トロ―タリ―バルブ

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JP2000002349A
JP2000002349A JP7079699A JP7079699A JP2000002349A JP 2000002349 A JP2000002349 A JP 2000002349A JP 7079699 A JP7079699 A JP 7079699A JP 7079699 A JP7079699 A JP 7079699A JP 2000002349 A JP2000002349 A JP 2000002349A
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雅雪 清水
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欽志郎 内藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流体圧回路において圧力流体の供給先を切り
換える多数分岐および供給先への油量を制御する流量制
御と高低圧等を切り換える圧力制御を同時に制御するこ
とのできる多ポートロータリーバルブを提供する。 【解決手段】 複数の取入口33、39からバルブ本体
9に取り入れられた圧力流体は、バルブ本体9に設けら
れているスプール11を往復移動機構13により往復動
させ、旋回機構15により旋回させることにより選択さ
れた供給口45、51から所望の駆動装置3に供給され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、多ポートロータ
リーバルブに係り、さらに詳しくは、流体圧回路におけ
る流量制御、圧力制御および分岐を行う多ポートロータ
リーバルブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の油圧制御系機械および産業技術分
野において油圧駆動コントロールは主に電磁式あるいは
比例式等の制御弁が多用されている。
【0003】例えば、図8を参照するに、油圧シリンダ
201を作動させるために、高圧用油圧ポンプ203お
よび低圧用油圧ポンプ205が設けられており、各々途
中省略の高圧回路207および低圧回路209により、
高低圧切換えバルブ211および上下切換えバルブ21
3を介して油圧シリンダ201に接続されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の技術
における制御方式では、油圧シリンダ201を駆動させ
る油圧の高低を切換えるために高低圧切換えバルブ21
1が必要であり、さらに油圧シリンダ201の上下を切
りかえるための上下切換えバルブ213が必要である。
このように、一回路につき一個以上の制御弁が必要とな
り、その回路は複雑になる。このため、特に微妙なコン
トロールが困難となっているという問題がある。
【0005】また、複数のバルブ211、213を設け
るスペースが必要となり、装置のコンパクト化を妨げる
という問題がある。
【0006】また、バルブ211、213が増えると油
リークが生じ易くなるため、エネルギーの損失を招くと
いう問題がある。
【0007】さらに、各バルブ211、213を作動さ
せるための油圧配管および電気配線が必要となり、装置
が複雑化するという問題がある。
【0008】この発明の目的は、以上のような従来の技
術に着目してなされたものであり、流体圧回路において
圧力流体の供給先を切り換える多数分岐および供給先へ
の油量を制御する流量制御と高低圧等を切り換える圧力
制御を同時に制御することのできる多ポートロータリー
バルブを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1による発明の多ポートロータリーバルブ
は、圧力の異なる圧力流体を取り入れるための複数の取
入口と取り入れられた圧力流体を所望の駆動装置に供給
する複数の供給口を備えたバルブ本体と、このバルブ本
体に設けられている摺動溝に沿って往復動自在であると
共にこの摺動溝において旋回自在に設けられて前記複数
の取入口と前記複数の供給口を選択的に連絡可能なスプ
ールと、このスプールを旋回させることなく前記摺動溝
に沿って往復動せしめる往復移動機構と、前記スプール
を前記摺動溝において往復動させることなく旋回せしめ
る旋回機構と、を備えてなることを特徴とするものであ
る。
【0010】従って、複数の取入口からバルブ本体に取
り入れられた圧力流体は、バルブ本体に設けられている
スプールを往復移動機構により往復動させ、旋回機構に
より旋回させることにより流量制御および圧力制御され
ると共に選択された供給口から所望の駆動装置に供給さ
れる。
【0011】請求項2による発明の多ポートロータリー
バルブは、請求項1記載の多ポートロータリーバルブに
おいて、前記複数の取入口が、高圧の圧力流体を取り入
れる高圧開口と、低圧の圧力流体を取り入れる低圧開口
と、を備えると共に、前記複数の供給口が、圧力流体に
より作動されるシリンダの上室に圧力流体を供給する下
降用ポートと、前記シリンダの下室に圧力流体を供給す
る上昇用ポートと、を備えてなることを特徴とするもの
である。
【0012】従って、バルブ本体に設けられているスプ
ールを往復移動機構により往復動させ、旋回機構により
旋回させることにより、高圧開口から供給される高圧ま
たは低圧開口から供給される低圧の圧力流体をバルブ本
体に取り入れ、さらに下降用ポートまたは上昇用ポート
を選択してシリンダの上室または下室に圧力流体を供給
する。
【0013】請求項3による発明の多ポートロータリー
バルブは、請求項1または2記載の多ポートロータリー
バルブにおいて、前記高圧開口と前記低圧開口の切換え
を前記スプールの往復動により行うと共に、前記下降用
ポートと前記上昇用ポートの切換えを前記スプールの旋
回により行うこと、を特徴とするものである。
【0014】従って、バルブ本体に設けられているスプ
ールを往復移動機構で往復動させることにより複数の取
入口から高圧開口または低圧開口を選択し、旋回機構で
スプールを旋回させることにより複数の供給口から下降
用ポートまたは上昇用ポートを選択してシリンダの上室
または下室に圧力流体を供給する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。
【0016】図1には、この発明に係る多ポートロータ
リーバルブ1が示されている。この多ポートロータリー
バルブ1は、駆動装置の一例としての油圧シリンダ3の
ピストン5を高圧または低圧で上下動させるためのもの
であり、中央に図1中左右方向の摺動溝7を有するバル
ブ本体9、前記摺動溝7において回転および図1中左右
方向へ摺動自在のスプール11が設けられている。
【0017】また、前記スプール11を摺動溝7に沿っ
て図1中左右方向へ移動せしめる往復移動機構の一例と
しての直動式モータ13、前記スプール11を回転せし
める旋回機構の一例としての回転式モータ15が設けら
れている。前記直動式モータ13はバルブ本体9の図1
中右端面に取り付けられており、スプール11の回転を
許容して左右に押したり引いたりするため、回転のみ許
容する軸受け17により接続されている。
【0018】一方、前記回転式モータ15は、スプール
11の左右往復動を許容して回転を伝達するため、回転
式モータ15の回転軸19に取り付けられている回転伝
達棒21を、スプール11の図1中左端面に突出して設
けられている突出部23の中央に設けられている穴25
に挿入し、回転が拘束された状態で図1中左右方向へ摺
動自在に設けられている。このため、回転式モータ15
は、モータ保持用ブロック27を介してバルブ本体9の
図1中左端面に取り付けられている。
【0019】バルブ本体9の側面(図1中下側面)に
は、低圧の圧力流体を供給する低圧ポンプ29に配管3
1により接続される取入口としての低圧ポート穴33、
高圧の圧力流体を供給する高圧ポンプ35に配管37に
より接続される取入口としての高圧ポート穴39、油圧
シリンダ3の上室41に圧力流体を供給すべく配管43
により接続される供給口としてのAポート穴45、油圧
シリンダ3の下室47に圧力流体を供給すべく配管49
により接続される供給口としてのBポート穴51、油圧
シリンダ3の下室47から圧力流体を排出すべく配管5
3により接続されるTBポート穴55、油圧シリンダ3
の上室41から圧力流体を排出すべく配管57により接
続されるTAポート穴59、油圧シリンダ3から排出さ
れた圧力流体をタンク61に戻すべく配管63によりタ
ンク61に接続されているTポート穴65が設けられて
いる。
【0020】油を溜めているタンク61には、油圧モー
タ67により駆動される高圧の作動油を供給するための
高圧ポンプ35と、低圧の作動油を供給するための低圧
ポンプ29が設けられている。この高圧ポンプ35は高
圧回路により多ポートロータリーバルブ1の高圧ポート
穴39に接続されており、低圧ポンプ29は低圧回路に
より多ポートロータリーバルブ1の低圧ポート穴33に
接続されている。
【0021】前記スプール11の内部は、基本的に中空
になっており、肉厚部分69には所定位置に種々の形状
をした切欠きが設けられている。スプール11の図1中
右側端部付近に設けられている右中空部分75の肉厚部
分69には互いに対向する上下一対の矩形状の供給穴7
3(図1中では下側の穴のみが示されている)が設けら
れバルブ内の圧力バランスにより往復動及び旋回自在を
スムーズにする役割を果たす。
【0022】また、図2〜図4を併せて参照するに、前
記右中空部分75の肉厚部分69には、一対の細長い切
欠き77U、77Lが設けられている(図2参照)。さ
らに、前記左中空部分79の図1の肉厚部分69には、
右側に一対の細長い切欠き81U、81Lが設けられ
(図3参照)、この切欠き81U、81Lの左側におけ
る肉厚部分69には、幅の広い切欠き83が設けられて
いる(図4参照)。なお、前記切欠き77U、77L、
81U、81L、83の長さは、スプール11が直動式
モータ13により左右に移動しても後述する穴が外れな
いような長さとなっている。また、スプール11の左側
端部には、多数の溝85が設けられており、また、低圧
ボード穴33又は高圧ポート穴39等からバイパスポー
ト123により圧力を溝85に供給され摺動溝7とスプ
ール11に油膜を形成し摺動溝7とスプール11の固着
を防ぐ。
【0023】再び図1に戻って、バルブ本体9の内部に
は種々の通路が設けられている。スプール11が直動式
モータ13により右側位置へ移動された場合に前記下側
の供給穴73の位置に対応する前記摺動溝7の下側内面
には低圧開口87が設けられており、この低圧開口87
と前記低圧ポート穴33とを結ぶ通路89が設けられて
いる。スプール11の供給穴73が所定角度回転した場
合でも低圧開口87よりずれない大きさに設けられてい
る。
【0024】また、スプール11が直動式モータ13に
より左側位置へ移動された場合(図1に示されている状
態)に前記下側の供給穴73の位置に対応する前記摺動
溝7の下側内面には高圧開口91が設けられており、こ
の高圧開口91と前記高圧ポート穴39とを結ぶ通路9
3が設けられている。前記高圧開口91は、前述の低圧
開口87と同様、スプール11の供給穴73はスプール
11が所定角度回転した場合でも前記高圧開口91より
はずれない大きさに設けられている。
【0025】スプール11が右側位置へ移動した場合、
低圧力は低圧ポンプ29、配管31、低圧ポート穴3
3、低圧開口87、供給穴73と流れスプール11内の
右中空部分75に油が流れる。スプール11が左側位置
へ移動した場合、高圧力は高圧ポンプ35、配管37、
高圧ポート穴39、通路93、高圧開口91、供給穴7
3と流れスプール11内の右中空部分75にやはり油が
流れる。
【0026】バブル本体9には図2に示されているよう
に、Aポート出口97および103、Bポート出口10
1および105が対向して設けられている。Aポート出
口97および103はバブル本体9内部にて1つとな
り、配管107を介してAポート穴45とつながってい
る。Bポート出口101および105も同様にバブル本
体9内部で1つとなり、配管109を介してBポート穴
51とつながっている。より多くの流量を確保したけれ
ば、図1に示されているように、通路103のとなりに
Aポート出口103′を設けることにより、Aの面積を
2倍にすることができる。上記Aポート出口103のみ
でなく、Aポート入口97、Bポート入口101、Bポ
ート出口105も同様である。
【0027】図3を併せて参照するに、前記Aポート出
口103の左側には通路111によりTBポート穴55
と連絡される1対のTB開口113が設けられており、
前記Bポート出口105の左側には通路115によりT
Aポート穴59と連絡される一対のTA開口117が設
けられている。TAポート穴59、TBポート穴55
も、前記Aポート穴45、Bポート穴51と同様に、よ
り多くの流量を確保したければ、図1に示すように、T
A開口117およびTB開口113のとなりにポートを
設けることにより面積を2倍にすることができる。
【0028】図4を併せて参照するに、前記摺動溝7の
図1中左側端部付近における上下面にはTポート出口1
19が設けられている。このTポート出口119は、ス
プール11が所定角度回転した場合にもスプール11の
切欠き83から外れることがないような大きさで設けら
れている。このTポート出口119と前記Tポート穴6
5を連絡する通路121が設けられている。なお、高圧
または低圧にかかわらずスプール11の移動を円滑にす
るために、低圧ポート穴33又は高圧ポート穴39等よ
りバイパスポート123が設けられ、溝85へ圧力流体
を供給している。
【0029】次に、前述の多ポートロータリーバルブ1
の動作を説明する。
【0030】まず、高圧でピストン5を上昇させる場合
について説明する。直動式モータ13によりスプール1
1を左側へ移動させて高圧供給に設定する(図1に示さ
れている状態)と共に、回転式モータ15によりスプー
ル11を反時計方向へ回転させる。この状態では、高圧
開口91の真上にスプール11の供給穴73が位置する
と共に、低圧開口87はスプール11の外周面により閉
じられる。
【0031】このため、高圧ポンプ35から配管37、
高圧ポート穴39および通路93を経て供給された高圧
の圧力流体は高圧開口91から供給穴73を介してスプ
ール11の右中空部分75に入り、切欠き77Lおよび
77UよりBポート出口105および101より通路1
09、Bポート穴51、配管49を介して油圧シリンダ
3の下室47に供給され、ピストン5を上昇せしめる。
【0032】このとき、スプール11の右中空部分75
においては、切欠き77L,77UがBポート出口10
1、105の上にあるため、Aポート出口97,103
はスプール11の外周面により閉じられている。また、
スプール11の左中空部分79においては、切欠き81
L,81UがTAポート117の上にある。従って、ピ
ストン5の上昇により油圧シリンダ3の上室41に充填
されている圧力流体は、配管57、TAポート穴59、
通路115、TA開口117、切欠き81L、81Uを
介してスプール11の左中空部分79に排出され、さら
に切欠き83、Tポート出口119、通路121、Tポ
ート穴65、配管63を介してタンク61に排出され
る。
【0033】高圧でピストン5を下降させる場合には、
回転式モータ15によりスプール11を時計方向へ回転
させる。この状態でも、高圧開口91の真上にスプール
11の供給穴73が位置すると共に、低圧開口87はス
プール11の外周面により閉じられているため、高圧の
圧力流体がスプール11の右中空部分75に供給される
のは前述のピストン5を上昇させる場合とまったく同様
である。右中空部分75に供給された圧力流体は、切欠
き77L,77Uを通ってAポート出口103,97か
ら出て、通路107、Aポート穴45、配管43を介し
て油圧シリンダ3の上室41に供給されてピストン5を
下降させる。
【0034】このとき、スプール11の右中空部分75
においては、Bポート出口101,105はスプール1
1の外周面により閉じられているので、ピストン5の下
降により油圧シリンダ3の下室47に充填されている圧
力流体は、配管53、TBポート穴55、通路111、
TB開口113、切欠き81L,81Uを介してスプー
ル11の左中空部分79に排出され、さらに切欠き8
3、Tポート出口119、通路121、Tポート穴6
5、配管63を介してタンク61に排出される。
【0035】一方、低圧でピストン5を上昇または下降
させる場合には、直動式モータ13によりスプール11
を摺動溝7に沿って図1中右方向へ移動させる。この状
態では、低圧開口87の真上にスプール11の下供給穴
73が位置すると共に、高圧開口91はスプール11の
外周面により閉じられる。このため、低圧ポンプ29か
ら配管31、低圧ポート穴33および通路89を経て供
給された低圧の圧力流体は低圧開口87から下供給穴7
3を介してスプール11の右中空部分75に供給され
る。その後の圧力流体の動きは、前述した高圧の場合と
まったく同様である。
【0036】以上の結果から、従来必要であった多数個
の制御用バルブを一個の多ポートロータリーバルブ1に
より置き換えることができる。これにより、装置の省ス
ペース化およびコンパクト化が可能になると共に、油圧
用の配管および電気配線が少なくなるため、装置を簡潔
化することができる。また、バルブの数を減少させるこ
とにより油リークを減少させることができ、省エネ化を
図ることができる。
【0037】なお、この発明は前述の実施の形態に限定
されることなく、適宜な変更を行うことにより、その他
の態様で実施し得るものである。すなわち、さらに分岐
数が必要であればバルブ本体9およびスプール11の長
手方向にポート穴を増加させることにより分岐数を増加
させることができる。例えば、図5に示されているよう
にCポート、Dポート、EポートおよびFポートを直列
に追加することにより、分岐数を増加させることができ
る。また、追加ポート穴を並列に追加すれば流量を増加
させることができる。あるいは、例えば、図6に示され
ているように、T1ポート、T2ポート、T3ポート穴
よびT4ポートを追加することも可能である。
【0038】また、図1に示されているように、前述の
実施の形態においては、バルブ本体9に設けられている
開口や出入り口を丸穴とし、スプール11に設けられて
いる切欠きを矩形状の切欠きとしたが、丸穴や切欠きの
形状の組み合わせは適宜変更できるものである。バブル
本体9に設けられている開口が出入口の位置をずらすこ
とにより、油の流れはじめ、および戻りのタイミングを
調整することができる。
【0039】回転式モータ15を用いてスプール11の
回転角度を制御することにより、バルブ本体9に設けら
れたポート穴例えば39とスプール11に加工された穴
例えば73とが作り出す圧油通過開口部の面積を調整で
きる。圧油の通過流量は前述の開口部断面積に比例する
ため、図7(A),(B),(C)に示されているよう
に、断面積の変化は通過流量の変化となる。すなわちス
プール11の回転角度の制御は圧油の通過流量の制御と
なる(流量制御機能)。バルブ本体9を通過した圧油が
経路49を経由して油圧シリンダ3の下室47に流入す
ると、ピストン5は上昇するが、この時の上昇速度は流
入した圧油の流量に比例する。以上から、スプール11
の回転角度を制御することによりピストン5の移動速度
を制御できる。なお、ピストン5の下降動作においても
同様であり、また高圧時/低圧時においても同様であ
る。
【0040】また、前述の実施の形態においては、スプ
ール11の往復動により高圧・低圧の切換えを行うと共
に、スプール11の旋回により油圧シリンダ3の上下を
切りかえるようにしたが、逆に、スプール11の旋回に
より高圧・低圧を切換え、スプール11の往復動により
油圧シリンダ3の上下を切りかえるようにしてもよい。
【0041】また、圧力流体として油を使用した場合に
ついて説明したが、エアーを用いることもできる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よる多ポートロータリーバルブでは、この一個の多ポー
トロータリーバルブによりバルブ本体に設けられている
スプールを往復移動機構により往復動させ、旋回機構に
より旋回させることにより、複数の取入口からバルブ本
体に取り入れられた圧力流体を選択された供給口から所
望の駆動装置に供給することができる。これにより、装
置の省スペース化およびコンパクト化が可能になると共
に、油圧用の配管および電気配線が少なくなるため、装
置を簡潔化することができる。また、従来複合型バブル
で必要とされたパイロット用油量が不必要なため、ポン
プモータは例えば10〜20%レス小さくできる。その
結果、省エネルギーに対応し、またオイル劣化防止にも
役立つ。また、バルブの数を減少させることにより油リ
ークを減少させることができ、省エネ化を図ることがで
きる。バブルの簡素化により耐コンタミ性向上、メイン
テナンス性向上を図ることができる。
【0043】また、パイロット用油圧モータが不必要な
為、従来パイロット動作圧力によって制限を受けていた
バルブ最低動作油圧以下すなわち低圧力での動作が可能
になる。
【0044】請求項2の発明による多ポートロータリー
バルブでは、バルブ本体に設けられているスプールを往
復移動機構により往復動させ、旋回機構により旋回させ
ることにより、高圧開口から供給される高圧または低圧
開口から供給される低圧の圧力流体をバルブ本体に取り
入れ、さらに下降用ポートまたは上昇用ポートを選択し
てシリンダの上室または下室に圧力流体を供給するの
で、一個の多ポートロータリーバルブにより圧力制御お
よび分岐の選択を行うことができる。
【0045】請求項3の発明による多ポートロータリー
バルブでは、バルブ本体に設けられているスプールを往
復移動機構で往復動させることにより複数の取入口から
高圧開口または低圧開口を選択し、旋回機構で旋回させ
ることにより複数の供給口から下降用ポートまたは上昇
用ポートを選択してシリンダの上室または下室に圧力流
体を供給するので、一個の多ポートロータリーバルブに
より高圧・低圧の切換えおよびシリンダの上昇・下降の
選択を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る多ポートロータリーバルブを示
す断面図である。
【図2】図1中II−II位置における断面図である。
【図3】図1中III−III位置における断面図である。
【図4】図1中IV−IV位置における断面図である。
【図5】別の実施の形態を示す概略図である。
【図6】さらに別の実施の形態を示す概略図である。
【図7】スプール回転時のポート穴と供給穴との関係を
示した説明図である。
【図8】従来における油圧回路を示す回路図である。
【符号の説明】 1 多ポートロータリーバルブ 3 シリンダ(駆動装置) 7 摺動溝 9 バルブ本体 11 スプール 13 直動式モータ(往復移動機構) 15 回転式モータ(旋回機構) 33 低圧ポート穴(取入口) 39 高圧ポート穴(取入口) 41 上室 45 Aポート穴(下降用ポート、供給口) 47 下室 51 Bポート穴(上昇用ポート、供給口)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力の異なる圧力流体を取り入れるため
    の複数の取入口と取り入れられた圧力流体を所望の駆動
    装置に供給する複数の供給口を備えたバルブ本体と、こ
    のバルブ本体に設けられている摺動溝に沿って往復動自
    在であると共にこの摺動溝において旋回自在に設けられ
    て前記複数の取入口と前記複数の供給口を選択的に連絡
    可能なスプールと、このスプールを旋回させることなく
    前記摺動溝に沿って往復動せしめる往復移動機構と、前
    記スプールを前記摺動溝において往復動させることなく
    旋回せしめる旋回機構と、を備えてなることを特徴とす
    る多ポートロータリーバルブ。
  2. 【請求項2】 前記複数の取入口が、高圧の圧力流体を
    取り入れる高圧開口と、低圧の圧力流体を取り入れる低
    圧開口と、を備えると共に、前記複数の供給口が、圧力
    流体により作動されるシリンダの上室に圧力流体を供給
    する下降用ポートと、前記シリンダの下室に圧力流体を
    供給する上昇用ポートと、を備えてなることを特徴とす
    る請求項1記載の多ポートロータリーバルブ。
  3. 【請求項3】 前記高圧開口と前記低圧開口の切換えを
    前記スプールの往復動により行うと共に、前記下降用ポ
    ートと前記上昇用ポートの切換えを前記スプールの旋回
    により行うこと、を特徴とする請求項1または2記載の
    多ポートロータリーバルブ。
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