JP2000001850A - 地中アンカ - Google Patents
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Abstract
力で埋設できるようにするとともに、安価に製造できる
ようにする。 【解決手段】 地中に埋設される支持棒の先端側に間欠
的に螺旋状掘削刃を有する地中アンカにおいて、前記螺
旋状掘削刃の地中に進入する側及び外周は、尖鋭に形成
されていることを特徴とする。
Description
は建築構造物等を地中において支持する地中アンカに関
する。
特開平8−284160号公報に示されるように、地中
に埋設される支持棒の先端側に間欠的に螺旋状掘削刃が
設けられて構成されている。
回転機械(ロータリマシン)を用いて螺旋状掘削刃が地
中に進入する方向に支持棒が回転させられると、支持棒
には、螺旋状掘削刃により地中に進入する力が発生して
徐々に地中に進入させられ、これにより地中アンカの埋
設が行われる。
来の螺旋状掘削刃を有する地中アンカは、地中に埋設す
るために大型の回転機械を必要とするとともに、土地の
土質が堅いとき、つまり、地盤が堅いときは、地中アン
カが埋設しずらいという欠点があった。また、螺旋状掘
削刃は、支持棒に溶接して設けるようにしているので、
製造コストが高くなるという欠点があった。
めになされたものであって、その目的は、小型の回転機
械を用いて埋設することができ、しかも、地盤が堅くと
も容易に埋設することができ、それでいて、低コストに
製造することのできる地中アンカを提供することにあ
る。
は、上記目的を達成するために、地中に埋設される支持
棒の先端側に間欠的に螺旋状掘削刃を有する地中アンカ
において、前記螺旋状掘削刃の地中に進入する側及び外
周は、尖鋭に形成されていることを特徴としている。ま
た、前記螺旋状掘削刃の地中に進入する側と反対側は、
その螺旋状のピッチよりも大きなピッチとなるように跳
ね上がって形成されていることを特徴としている。さら
に、前記螺旋状掘削刃の螺旋状のピッチは、前記支持棒
の先端側の反対側へ向かって小さくなるように形成され
ていることを特徴としている。
成するために、地中に埋設される支持棒の先端側に螺旋
状掘削刃を有する地中アンカにおいて、前記支持棒の先
端には、切込刃を有するドリル部を設けたことを特徴と
している。また、前記ドリル部の上部の前記支持棒に
は、その支持棒の直径よりも小さくなるくびれ部を設け
たことを特徴としている。そして、前記支持棒及び螺旋
状掘削刃は、鋳造により製造されて一体構造を呈してい
ることを特徴としている。さらに、前記地中アンカの材
質は、球状黒鉛鋳鉄であって、低ベイナイト処理を施し
たことを特徴としている。
に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施の形態に
係る地中アンカaを地中Gに埋設した状態の斜視図であ
る。
からなる支持棒1a,1bを接続して所望の長さに形成
されている。すなわち、下方に位置する支持棒1aの6
角柱からなる頭部2の軸心には、その支持棒1aを拡大
して示した図2に示されるように、ねじ穴3が設けられ
ており、そのねじ穴3に上方の支持棒1bの下部に設け
られているねじ棒(図示せず)が捩じ込まれて1本の支
持棒1に構成されている。
1aの上部と同様にねじ穴3を有する6角柱からなる頭
部2が設けられている。そして、この支持棒1bの頭部
2のねじ穴3には、地中アンカaが図1に示されるよう
に埋設された後に、アイボルト4が捩じ込まれ、そのア
イボルト4を介して電柱の支線等が取付けられるように
構成されている。
れ設けられている貫通孔5,5は、各頭部2,2の軸心
方向と直交する方向に設けられていて、後述する回転機
械M(図2参照)に挿入してセットされたときに、その
状態を保持するピン(図示せず)の挿入のために用いら
れるものである。
1a,1bから構成されているが、地中Gの土の性質に
より、つまり、地盤の性質により埋設深さがさらに必要
なときは、さらに他の支持棒(1b)が連結される。ま
た、その地盤の土質により、1本の支持棒(1a)で足
りるときは、上部の支持棒1bを省略することができ
る。
ることなく、1本で構成することも可能であるが、上述
のように、地盤の性質により長さを調整できること、長
さが比較的短いと鋳造による製造が容易なこと、及び運
搬が容易になる等の利点を得ることができる。
支持棒1aの先端側(図1及び図2において下側)に所
定の間隔を保って、すなわち、間欠的に設けられた螺旋
状掘削刃(以下、「掘削刃」という)である。また、2
0はドリル部であり、さらにに、30はくびれ部であ
る。そして、40はつば部である。以下、これらを図2
〜図4を用いて説明する。
ほど、すなわち、ドリル部20側ほど外径が小さく形成
されているとともに、ドリル部20側ほど螺旋のピッチ
が小さくなるように形成されている。各掘削刃10a,
10b,10cは、その外径及びピッチの相違以外は同
一であるので、上方に位置する掘削刃10cを例に説明
すると、この掘削刃10cの螺旋は、支持棒1aを1回
転する長さを有している。したがって、支持棒1aが一
方向(図示の例では右方向)に回転させられると、掘削
刃10cの螺旋のピッチ分だけ軸心方向に対して進行
(進入)することができる。
「地盤」として説明するときもある。)の進入する側、
すなわち、図2のイに示される部分は尖鋭に形成されて
いるとともに、掘削刃10cの外周側、すなわち、図2
のロに示される部分も、図3に示されるように尖鋭に形
成されている。また、掘削刃10cの進入方向と反対
側、すなわち、図2のハに示される部分は、他の部分よ
りも螺旋のピッチが大きく形成されていて、跳ね上がっ
た状態に形成されている。
られていて、機械工作で用いられる周知のドリルの先端
部の形状を呈している。すなわち、支持棒1aの下端は
逆三角形状に形成されている。そして、その先端を下方
から見た図4に示されるように、外周から突出する形
で、かつ、支持棒1aの軸心と同方向を有する切込刃
(ランド)21a,21bが設けられている。また、こ
の切込刃21a,21bの回転方向(図4の矢印参照)
の反対側は、鎖線で示されるように逃げが設けられてい
て、周知のドリルと同様に切込効果を高めることができ
るように構成されている。
けられていて、支持棒1aを他の部分よりも直径を小さ
く形成して構成されている。このくびれ部30は、ドリ
ル部20で生成された、いわゆる削粉を収納できる空間
を形成し、ドリル部20の地盤への進入を助ける役目を
有している。
いて、支持棒1aよりも大径に形成されて構成されてい
る。このつば部40は、掘削刃10a,10b,10c
の回転により排出されようとする排土を押さえることが
でき、いわゆる無排土工法の効果をより高めることがで
きる。なお、このつば部40は、頭部2を大径に形成す
ることにより省略することができる。
a,10b,10c、ドリル部20、くびれ部30、及
びつば部40は、鋳造により一体構造として製造されて
いる。しかも、その鋳造においては、支持棒1aの軸心
に沿って分割できる鋳型を用いることにより、中子を必
要とすることなく、極めて容易に製造することができ
る。
からできていて、恒温で900〜930℃×1.0〜
1.5Hrの焼入れと、恒温で370〜380℃×1.
0〜1.5Hrの塩浴(熱浴)による焼戻し、いわゆる
低ベイナイト処理が施されている。したがって、この地
中アンカaは、硬度が高く、地盤Gが堅くとも優れた掘
削機能を有することができる。
後、機械加工により作られる。
るには、バックホー等の比較的小型の土木機械に油圧で
回転力を得ることのできる回転機械Mを取付けて行われ
る。
た挿入口(図示せず)が設けられているので、その挿入
口に支持棒1aの頭部2を挿入したのち、貫通孔5にピ
ン(図示せず)を挿入して支持棒1aが回転機械Mに保
持される。
は地盤Gを切込む形で、つまり、ドリルが穴をあける形
で地盤Gに進入する。次いで、掘削刃10a,10b,
10cは、ドリル部20であけられた穴に案内される形
で地盤Gに進入される。しかも、掘削刃10a,10
b,10cは、下方ほど外径が小さく、また、先端及び
外周が尖鋭に形成されており、さらに、掘削刃10a,
10b,10cの後端側が跳ね上がっているので、地盤
Gへの食込みの抵抗を少なくでき、したがって、従来よ
りも小さい回転力で埋設を行うことができる。また、掘
削刃10a,10b,10cが間欠的に設けられている
こと、掘削刃10a,10b,10cの螺旋状のピッチ
が先端側の反対側へ向かって小さいこと、及びつば部4
0を有していることにより、地中アンカaの埋設に伴う
地中G外への排土を行うことなく、無排土工法で埋設す
ることができる。さらに、排土量を減少させて、圧密な
土壌の周壁が得られる。このため、支持棒1aの周囲に
空間が生じることなく所望の支持力を得ることができ
る。
されたときに、その頭部2のねじ穴3に上方の支持棒1
bが捩じ込まれて接続され、その接続後、上方の支持棒
1bの頭部2が回転機械Mにセットされて地中アンカa
の埋設が続行される。
で埋設されたときに(図1参照)、回転機械Mが外さ
れ、頭部2のねじ穴3にアイボルト4が捩じ込まれて地
中アンカaの埋設が完了となる。
刃の地中に進入する側及び外周は、尖鋭に形成されてい
るので、小さな回転力で埋設することができ、比較的小
型の回転機械を用いて効率よく埋設することができる。
また、掘削刃の地中に進入する側と反対側をその螺旋状
のピッチよりも大きなピッチとなるように跳ね上がって
形成したときは、掘削刃の回転抵抗を小さくすることが
できる。さらに、掘削刃の螺旋状のピッチを先端側の反
対側に向かって小さくなるように形成したときは、小さ
な回転力で埋設することができ、しかも、無排土工法を
効果的に実現することができる。
の先端に切込刃を有するドリル部を設けたので、地盤が
堅くとも容易に掘削して埋設することができる。また、
ドリル部の上部の支持棒に、その支持棒の直径よりも小
さくなるくびれ部を設けたときは、ドリル部の排土を受
入れて、地中アンカの進入を容易にすることができる。
そして、支持棒及び掘削刃を鋳造により製造して一体構
造を呈するようにしたときは、安価に製造することがで
きる。さらに、地中アンカの材質を球状黒鉛鋳鉄で、低
ベイナイト処理を施したときは、硬度を増加でき、地盤
が堅くとも対処することができる。
した状態の斜視図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 地中に埋設される支持棒の先端側に間欠
的に螺旋状掘削刃を有する地中アンカにおいて、 前記螺旋状掘削刃の地中に進入する側及び外周は、尖鋭
に形成されていることを特徴とする地中アンカ。 - 【請求項2】 前記螺旋状掘削刃の地中に進入する側と
反対側は、その螺旋状のピッチよりも大きなピッチとな
るように跳ね上がって形成されていることを特徴とする
請求項1記載の地中アンカ。 - 【請求項3】 前記螺旋状掘削刃の螺旋状のピッチは、
前記支持棒の先端側の反対側へ向かって小さくなるよう
に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載
の地中アンカ。 - 【請求項4】 地中に埋設される支持棒の先端側に螺旋
状掘削刃を有する地中アンカにおいて、 前記支持棒の先端には、切込刃を有するドリル部を設け
たことを特徴とする地中アンカ。 - 【請求項5】 前記ドリル部の上部の前記支持棒には、
その支持棒の直径よりも小さくなるくびれ部を設けたこ
とを特徴とする請求項4記載の地中アンカ。 - 【請求項6】 前記支持棒及び螺旋状掘削刃は、鋳造に
より製造されて一体構造を呈していることを特徴とする
請求項1〜5記載の地中アンカ。 - 【請求項7】 前記地中アンカの材質は、球状黒鉛鋳鉄
であって、低ベイナイト処理を施したものであることを
特徴とする請求項6記載の地中アンカ。
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-
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- 1998-06-15 JP JP16675798A patent/JP4248622B2/ja not_active Expired - Lifetime
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