JP7299482B2 - 既製杭の埋設方法及び既製杭を用いた基礎杭 - Google Patents
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Description
一般的に、杭穴の掘削には、オーガドリルを取り付けた杭打ち機が用いられるが、オーガドリルには、特許文献1が開示するように、杭穴の底部に拡大根固め部を形成するために拡大掘削可能な掘削ドリルを取り付けることがある。
ガイドパイプを有するリーダ、前記ガイドパイプに上下動可能に取り付けられたオーガモータ、及び前記オーガモータに連結されたオーガドリルを具備する杭打ち機を用いて杭穴を掘削する杭穴掘削工程と、
前記杭穴に固化材を注入する固化材注入工程と、
前記固化材注入工程後に前記杭穴内に既製杭を埋設する埋設工程と、
を備え、
前記オーガドリルは、拡大掘削可能な拡大掘削ヘッドを有し、
前記杭穴掘削工程において、前記杭穴の入口から前記杭穴の底部まで、前記拡大掘削ヘッドを用いて拡大掘削を行い、
前記拡大掘削による前記杭穴の穴径は、前記オーガドリルの掘削中心から前記ガイドパイプの中心までの距離の1.5倍超である。
ガイドパイプを有するリーダ、前記ガイドパイプに上下動可能に取り付けられたオーガモータ、及び前記オーガモータに連結されたオーガドリルを具備する杭打ち機を用いて掘削された杭穴と、
前記杭穴に注入されて固化した固化材と、
前記杭穴に固化材が注入されてから固化するまでの間に前記杭穴に埋設された既製杭と、を備え、
前記オーガドリルは、拡大掘削可能な拡大掘削ヘッドを有し、
前記杭穴は、前記杭穴の入口から前記杭穴の底部まで、前記拡大掘削ヘッドを用いて拡大掘削されたものであり、
前記拡大掘削による前記杭穴の穴径は、前記オーガドリルの掘削中心から前記ガイドパイプの中心までの距離の1.5倍超である。
図2は杭穴掘削工程S1を説明するための概略的な図である。杭穴掘削工程S1では、杭打ち機1を用いて地盤に杭穴3を掘削する。杭打ち機1はガイドパイプ5を有するリーダ7と、ガイドパイプ5に上下動可能に取り付けられたオーガモータ9と、オーガモータ9に連結されたオーガドリル11とを備えている。杭打ち機1によれば、オーガモータ9によってオーガドリル11を回転させながら下降させることで、地盤に杭穴3を掘削することができる。
埋設工程S5では、固化材注入工程S3後に杭穴3内に既製杭を埋設する。
なお、掘削に先立って、拡大掘削ビット25を溶接等によって固定してもよい。また、拡大掘削ビット25の突出量を、杭穴3の穴径に応じて適宜調節してもよい。
ここで、図5は芯間距離を説明するための図であり、図2中のV-V線に沿う概略的な断面図である。従来、杭穴3の穴径(杭穴の軸部の穴径)は、オーガドリル11の直径、すなわちオーガドリル11のスパイラル部15の外径によって規定されており、スパイラル部15とガイドパイプ5との取り合いを考慮して、芯間距離の1.5倍以下に設定されていた。これに対し、上記構成によれば、拡大掘削ヘッド17を用いて拡大掘削することにより、芯間距離の1.5倍超の拡大掘削径Deを有する杭穴3を掘削可能である。なお、杭穴3の拡大掘削径Deは、最大でも芯間距離の2倍以下である。
上記構成によれば、既製杭35の外径に応じて設定される基準掘削径Dsの1倍以上2倍以下の拡大掘削径Deを有する杭穴3を掘削可能である。換言すれば、拡大掘削径Deは、基礎杭30に求められる支持力に応じて、基準掘削径Dsの1倍以上2倍以下に設定される。
なお、基準掘削径Dsは、既製杭35が軸部35a及び軸部35aから径方向に突出する節部35bとを有する節杭の場合、根固め部37a内に位置する節部35bの外径Donに0.05m加算した値であるが(Ds=Don+0.05)、外径Donが0.44mの場合には、基準掘削径Dsを0.5mとする(Ds=0.5)。一方、既製杭35がストレート杭の場合、基準掘削径Dsは、ストレート杭の外径に0.05m加算した値である。
幾つかの実施形態では、拡大掘削径Deは、基準掘削径Dsの1.5倍以上2倍以下に設定されるのが好ましい。
幾つかの実施形では、既製杭35の下端から杭穴3の底までの距離(杭下根固め部長さ)LLは0m以上2m以下に設定され、好ましくは0.5m以上2m以下に設定され、より好ましくは1m以上2m以下に設定される。
例えば、拡大掘削ヘッドの構成は上述したものに限定されることはない。図7は、他の拡大掘削ヘッド40の構成を概略的に示す図である。拡大掘削ヘッド17は、軸部42、螺旋部44、掘削ビット46、拡大掘削ビット48を有している。拡大掘削ビット48は、軸部42に揺動可能に取り付けられた可動翼50を有しており、可動翼50に拡大掘削ビット48が取り付けられている。可動翼50は、油圧制御により揺動可能である。拡大掘削ヘッド40によれば、油圧制御により可動翼50を揺動させて拡開することにより、拡大掘削ビット48を螺旋部44よりも径方向外側に突出させ、所望の穴径で拡大掘削可能である。
また、拡大掘削ヘッド17では、螺旋部21の構成からみてオーガドリル11を逆転させたときに拡大掘削ビット23が突出するように構成されているが、オーガドリル11を正転させたときに拡大掘削ビット23が突出するように構成されていてもよい。
3 杭穴
5 ガイドパイプ
7 リーダ
9 オーガモータ
11 オーガドリル
13 ロッド部
15 スパイラル部
17,40 拡大掘削ヘッド
19,42 軸部
21,44 螺旋部
23,46 掘削ビット
25,48 拡大掘削ビット
30 基礎杭
33 固化材
33a 根固め液
33b 杭周液
35 既製杭
35a 軸部
35b 節部
37a 根固め部
37b 杭周面部
50 可動翼
Claims (2)
- ガイドパイプを有するリーダ、前記ガイドパイプに上下動可能に取り付けられたオーガモータ、及び前記オーガモータに連結されたオーガドリルを具備する杭打ち機を用いて杭穴を掘削する杭穴掘削工程と、
前記杭穴に固化材を注入する固化材注入工程と、
前記固化材注入工程後に前記杭穴内に既製杭を埋設する埋設工程と、
を備え、
前記オーガドリルは、拡大掘削可能な拡大掘削ヘッドを有し、
前記杭穴掘削工程において、前記杭穴の入口から前記杭穴の底部まで、前記拡大掘削ヘッドを用いて拡大掘削を行い、
前記拡大掘削による前記杭穴の穴径は、前記オーガドリルの掘削中心から前記ガイドパイプの中心までの距離の1.5倍超である
ことを特徴とする既製杭の埋設方法。 - ガイドパイプを有するリーダ、前記ガイドパイプに上下動可能に取り付けられたオーガモータ、及び前記オーガモータに連結されたオーガドリルを具備する杭打ち機を用いて掘削された杭穴と、
前記杭穴に注入されて固化した固化材と、
前記杭穴に固化材が注入されてから固化するまでの間に前記杭穴に埋設された既製杭と、を備え、
前記オーガドリルは、拡大掘削可能な拡大掘削ヘッドを有し、
前記杭穴は、前記杭穴の入口から前記杭穴の底部まで、前記拡大掘削ヘッドを用いて拡大掘削されたものであり、
前記拡大掘削による前記杭穴の穴径は、前記オーガドリルの掘削中心から前記ガイドパイプの中心までの距離の1.5倍超である
ことを特徴とする基礎杭。
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JP2019102415A JP7299482B2 (ja) | 2019-05-31 | 2019-05-31 | 既製杭の埋設方法及び既製杭を用いた基礎杭 |
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JP2009091801A (ja) | 2007-10-09 | 2009-04-30 | Japan Pile Corp | アースドリル機と杭打ち機とを併用した埋込み杭工法 |
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