JP2857803B2 - 先端支持力が大きい杭及び連続地中壁 - Google Patents

先端支持力が大きい杭及び連続地中壁

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Description

【発明の詳細な説明】 発明が属する技術分野 この発明は、場所打ちコンクリート杭又は埋込み杭並
びに鋼管杭あるいは連続地中壁(以下、これらを包含し
て杭等という場合がある。)の技術分野に属し、さらに
云えば、大きな先端支持力を得られるように先端形状を
改良した杭及び連続地下壁に関する。
従来の技術 従来、場所打ちコンクリート杭の施行においては、そ
の杭孔の先端形状(掘削孔底cの形状)は、第8図に示
したようにほぼ水平な平面形状か、又は第9図に示した
ようにスライム処理の便宜を考慮して掘削孔底cの中央
部がやや低い僅かな円すい形状に形成し実施されている
のが通例である。連続地中壁の先端形状もおよそ同様で
ある。
本発明が解決しようとする課題 従来、場所打ちコンクリート杭や埋込み杭又は鋼管杭
に関しては、その先端支持力をいかに大きく確保するか
が腐心されている。しかるに、上記のように杭先端の掘
削孔底cの形状が平面形状(第8図)であるとか、又は
僅かな円すい形状(第9図)の場合は、掘削孔底cの下
方地盤(支持地盤)に必ず応力解放によるゆるみ域bが
発生してしまい、杭等の先端支持力を低下させるという
重大な問題点が生じている。
ちなみに、第7図A,Bに掘削孔底の形状と掘削前後の
剛性比との関係の例を示したとおり、第7図A中の
(a)に示した平面形状(第8図の例を参照)の場合
は、杭先端地盤の孔底からの深さが杭径の10%の範囲に
おける、掘削前後の剛性比は、0.5程度にまで低下す
る。
また、第8図のように平坦な杭先端形状の場合は、杭
の載荷重が杭先端の外周部に応力集中を生ずる形で地盤
に伝達されるため、応力集中によって地盤の局部破壊が
発生し先端支持が低下する危険性もある。
したがって、本発明の目的は、場所打ちコンクリート
杭、埋込み杭又は鋼管杭あるいは連続地中壁などの掘削
時における支持地盤(掘削孔底地盤)のゆるみを可及的
に防止し、杭等の大きな先端支持力を確保できるように
改良した杭等の先端形状を提供することにある。
課題を解決するための手段 上記従来技術の課題を解決するための手段として、請
求項1記載の発明に係る先端支持力が大きい杭は、 場所打ちコンクリート杭又は埋込み杭並びに鋼管杭に
おける掘削孔底形状が半球状又はこれに類似の丸みを有
する形状に掘削され、同掘削孔底にセメントミルク等の
根固め液を注入してスライム処理を行い、杭躯体の構築
が行われていることを特徴とする。
請求項2記載の発明に係る先端支持力が大きい連続地
中壁は、連続地中壁における掘削溝底の形状が半円溝状
又はこれに類似の丸みを有する形状に掘削され、同掘削
溝底にセメントミルク等の根固め液を注入してスライム
処理を行い、壁躯体の構築が行われていることを特徴と
する。
作用 請求項1記載の発明は、場所打ちコンクリート杭の掘
削孔底の形状が半球状又はこれに類似の丸みを有する形
状であるから、第7図A,B中の(c)(d)に掘削前後
の先端地盤の剛性比の関係を示したとおり、掘削孔底3
の剛性低下が大幅に緩和される。特に第7図A中の
(d)に示した半球形状だと、杭径をDとして、深さ0.
1Dの範囲における、掘削前後の剛性比は0.9である。従
って、この半球形状によれば、杭孔掘削後の支持地盤
(掘削孔底地盤)7のせん断剛性が高く、即ち掘削孔底
3の支持地盤7のゆるみは大幅に防止され、杭等の大き
な先端支持力が得られることが明らかである。
同様の作用効果は、連続地中壁の先端形状を半円溝状
又はこれに類似の丸みを有する形状にした場合にも全く
同様に奏される。
実施例 次に、図面に示した本発明の実施例を説明する。
第1図は、請求項1記載の発明に係る場所打ちコンク
リート杭の杭孔1及びその掘削孔底3の形状(先端形
状)を示している。杭の先端形状(掘削孔底3の形状)
は、支持地盤(掘削孔底地盤)7に達した部位で半球状
に形成されている。
このように掘削孔底3の形状を半球状に形成する施工
手段としては、例えば第2図Aに示したように、下向き
に弓形の半円形状をなすビット8により地盤6を回転掘
削する。その掘削が支持地盤7に達した時点で掘削作業
を停止し(第2B図)、その後、杭孔1中の掘削孔底3に
セメントミルク9等の根固め液を注入してスライムが残
らないように処理する(第2図C)。しかる後にビット
8を引上げる(第2図D)。代って鉄筋10を杭孔1中に
建込み(第2図E)、コンクリート11を打設することに
より場所打ちコンクリート杭の躯体の構築が完了する
(第2図F)。こうして杭先端は半球状に形成されてい
るから、地盤掘削後の支持地盤(掘削孔底地盤)7のせ
ん断剛性は第11図B中の(c)(d)のように高く、掘
削孔底3の支持地盤7のゆるみは防止され、大きな先端
支持力が得られるのである。
なお、地盤6の掘削は、第2図Bに示した支持地盤7
の手前の位置までは通常の掘削機により行い、支持地盤
7に到達する先端付近のみを上述した弓形のビット8に
より回転掘削することによっても実施され、もって掘削
効率を高めることもよい。
次に、第3図〜第5図は、杭先端形状が上記第1図に
示した半球状に類似の丸みを有する形状の種々なバリエ
ーションを示している。第3図に示した掘削孔底3の形
状が、図7Aの(d)に示した縦長楕円の回転体形状に形
成された例である。第4図と第5図は、所謂拡底杭の先
端形状が球形状の丸みを有する形状とされた実施例を示
している。
上述したような様々な掘削孔底3の形状は、支持地盤
の性状や施工性等を考慮して最適のものが決められ実施
される。夫々の先端形状は、上記したように掘削による
支持地盤のゆるみを抑制し、杭等の大きな先端支持力を
得るという作用効果を奏する。
なお、埋込み杭や中掘り鋼管杭の場合にも、その杭体
の先端形状(掘削孔底)を上記した場所打ちコンクリー
ト杭と同じ形状に掘削すると、同様な作用効果が得られ
る。
次に、第6図は請求項2記載の発明に係る連続地中壁
4の実施例を示している。この連続地中壁4における先
端の掘削溝底5の形状が、半円溝状(又はこれに類似の
丸みを有する形状)に形成されており、この場合にも上
記実施例と同様に大きな先端支持力が得られる。
本発明が奏する効果 請求項1及び2記載の発明に係る先端支持力が大きい
杭及び連続地中壁によれば、先端形状を半球状(半円溝
状)又はこれに類似の丸みを有する形状とするだけの簡
単な改良によって、掘削孔底又は掘削溝底の掘削に伴う
応力解放による支持地盤のゆるみが可及的に抑制され、
大きな先端支持力が得られる。
また、杭あるいは連続地中壁に負荷された載荷重は、
半球状乃至半円溝状の先端から略均等な応力分布で地盤
に伝達され、地盤の局部破壊による支持力低下の心配が
ない。
【図面の簡単な説明】
第1図は請求項1記載の発明に係る場所打ちコンクリー
ト杭の掘削孔底の形状を示した断面図、第2図A〜Fは
前記場所打ちコンクリート杭の施工要領を示した工程
図、第3図〜第5図は掘削孔底の形状の異なる実施例を
示した断面図、第6図は連続地中壁の実施例を示した断
面図、第7図A及び第7図Bは杭等の先端形状(半さい
断面)と掘削孔底からの深さに関する応力解放による、
掘削前後の剛性比の関係を示したグラフ、第8図及び第
9図は従来例を示した断面図である。 3……掘削孔底、4……連続地中壁 5……掘削溝底
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加倉井 正昭 東京都江東区南砂2丁目5番14号 株式 会社竹中工務店技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭60−144416(JP,A) 特開 昭53−34309(JP,A) 特公 昭63−39729(JP,B2) 特公 昭61−30089(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 5/34 - 5/54 E02D 5/18 - 5/20

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】場所打ちコンクリート杭又は埋込み杭並び
    に鋼管杭における掘削孔底の形状が半球状又はこれに類
    似の丸みを有する形状に掘削され、同掘削孔底にセメン
    トミルク等の根固め液を注入してスライム処理を行い、
    杭躯体の構築が行われていることを特徴とする先端支持
    力が大きい杭。
  2. 【請求項2】連続地中壁における掘削溝底の形状が半円
    溝状又はこれに類似の丸みを有する形状に掘削され、同
    掘削溝底にセメントミルク等の根固め液を注入してスラ
    イム処理を行い、壁躯体の構築が行われていることを特
    徴とする先端支持力が大きい連続地中壁。
JP25376390A 1990-09-21 1990-09-21 先端支持力が大きい杭及び連続地中壁 Expired - Fee Related JP2857803B2 (ja)

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JP5253963B2 (ja) * 2008-10-28 2013-07-31 杉崎基礎株式会社 掘削方法及び杭状物施工方法
KR101962341B1 (ko) * 2018-10-11 2019-03-26 양승일 반구형 선단면이 형성된 현장타설 콘크리트 말뚝의 시공 방법

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