JP2000000627A - 鍛造金型のパンチ構造及びそれを用いた金属部材の製造方法 - Google Patents
鍛造金型のパンチ構造及びそれを用いた金属部材の製造方法Info
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- JP2000000627A JP2000000627A JP16877498A JP16877498A JP2000000627A JP 2000000627 A JP2000000627 A JP 2000000627A JP 16877498 A JP16877498 A JP 16877498A JP 16877498 A JP16877498 A JP 16877498A JP 2000000627 A JP2000000627 A JP 2000000627A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 部品に凸部を形成するための深い凹部がパン
チ先端面に形成されていても、その凹部底に応力集中が
起こりにくく長寿命であり、破損を生じた場合でも部分
的な交換で復旧可能な鍛造金型のパンチ構造を提供す
る。 【解決手段】 パンチ1においては、パンチ本体2が複
数のパンチ要素4〜6に分割され、それら基端側がパン
チホルダ3により結束される。そして、パンチ本体2の
先端面には、被加工材Wに凸部107,108を形成す
るための凹部7,8が、パンチ分割面Pにて互いに接す
る2つのパンチ要素4,5ないし5、6に、内面がまた
がる形態で形成される。これにより、凹部7、8内に被
加工材が圧入された場合に、凹部底に応力集中が起こり
にくくなり、パンチの破損が生じにくくなって寿命が延
びる。また、パンチ本体2に破損が生じた場合は、破損
の生じたパンチ要素のみを交換すればよいので、交換費
用が安価で済む。
チ先端面に形成されていても、その凹部底に応力集中が
起こりにくく長寿命であり、破損を生じた場合でも部分
的な交換で復旧可能な鍛造金型のパンチ構造を提供す
る。 【解決手段】 パンチ1においては、パンチ本体2が複
数のパンチ要素4〜6に分割され、それら基端側がパン
チホルダ3により結束される。そして、パンチ本体2の
先端面には、被加工材Wに凸部107,108を形成す
るための凹部7,8が、パンチ分割面Pにて互いに接す
る2つのパンチ要素4,5ないし5、6に、内面がまた
がる形態で形成される。これにより、凹部7、8内に被
加工材が圧入された場合に、凹部底に応力集中が起こり
にくくなり、パンチの破損が生じにくくなって寿命が延
びる。また、パンチ本体2に破損が生じた場合は、破損
の生じたパンチ要素のみを交換すればよいので、交換費
用が安価で済む。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鍛造金型のパンチ
構造と、それを用いた金属部材の製造方法とに関する。
構造と、それを用いた金属部材の製造方法とに関する。
【0002】
【従来の技術】金属材料の塑性加工の一つに鍛造加工が
ある。鍛造加工には各種の方式があるが、雌型のキャビ
ティ内に配置された被加工材を、該キャビティに出入り
可能なパンチにより圧縮して、これを所期の形状に鍛造
する方式を型鍛造と呼んでいる。このような型鍛造で製
造される部品の中には、パンチ先端面にて加工される部
位に、加工方向に長く突出した凸部が形成される場合が
ある。
ある。鍛造加工には各種の方式があるが、雌型のキャビ
ティ内に配置された被加工材を、該キャビティに出入り
可能なパンチにより圧縮して、これを所期の形状に鍛造
する方式を型鍛造と呼んでいる。このような型鍛造で製
造される部品の中には、パンチ先端面にて加工される部
位に、加工方向に長く突出した凸部が形成される場合が
ある。
【0003】図7はそのような部品の一例を示してい
る。該部品Wは、Ni系金属を型鍛造して製造されるも
ので、例えば電気自動車用バッテリーの端子部材として
使用されるものである。この部品は大きく分けて、胴部
102と、その胴部102の一方の側に一体形成される
頭部101と、該頭部101と反対側において胴部10
2と一体形成されるねじ部103とからなり、パンチ先
端面にて加工される頭部101の先端面には、薄肉で高
い凸条部107,108が形成されている。
る。該部品Wは、Ni系金属を型鍛造して製造されるも
ので、例えば電気自動車用バッテリーの端子部材として
使用されるものである。この部品は大きく分けて、胴部
102と、その胴部102の一方の側に一体形成される
頭部101と、該頭部101と反対側において胴部10
2と一体形成されるねじ部103とからなり、パンチ先
端面にて加工される頭部101の先端面には、薄肉で高
い凸条部107,108が形成されている。
【0004】図12は、上記部品Wを加工するために、
従来使用されているパンチを示している。該パンチ30
0は、取付け用のシャンク301の先端部にパンチ本体
302が一体化された構造を有し、その先端面303に
は凸条部107,108(図7)を形成するための2本
の溝部307,308が形成される。これら溝部30
7,308は、当然のことながら凸条部107,108
に対応して、狭幅で深く形成する必要がある。
従来使用されているパンチを示している。該パンチ30
0は、取付け用のシャンク301の先端部にパンチ本体
302が一体化された構造を有し、その先端面303に
は凸条部107,108(図7)を形成するための2本
の溝部307,308が形成される。これら溝部30
7,308は、当然のことながら凸条部107,108
に対応して、狭幅で深く形成する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、パンチ30
0を用いて鍛造加工を行う際には、凸条部107,10
8となるべき材料部分が溝部307,308内に高圧で
圧入される。このとき、溝部307,308には、溝開
口を開く向きに大きな応力が作用する。そして、従来の
パンチ300においては、パンチ本体302の全体が一
つの部材から成り立っていることから、溝部307,3
08に上記のような開口応力が作用した場合は、溝底の
角部等に直接的な応力集中が引き起こされやすく、例え
ば図13に示すように、溝底を起点とするパンチの破損
が生じやすい問題がある。このことは、次のような不具
合につながる。
0を用いて鍛造加工を行う際には、凸条部107,10
8となるべき材料部分が溝部307,308内に高圧で
圧入される。このとき、溝部307,308には、溝開
口を開く向きに大きな応力が作用する。そして、従来の
パンチ300においては、パンチ本体302の全体が一
つの部材から成り立っていることから、溝部307,3
08に上記のような開口応力が作用した場合は、溝底の
角部等に直接的な応力集中が引き起こされやすく、例え
ば図13に示すように、溝底を起点とするパンチの破損
が生じやすい問題がある。このことは、次のような不具
合につながる。
【0006】鍛造を繰り返した場合、少数回でパンチ
が破損に至ることが多く、パンチの交換回数が増えるの
で、その交換費用の増大と、パンチ交換のためのタイム
ロスによる部品の製造能率の低下につながる。 特に幅が狭く高い凸条部を形成する場合、これを1回
の鍛造で形成しようとすると、溝底に作用する応力が大
きくなってパンチがさらに破損しやすくなる。そのた
め、これを複数回の鍛造により段階的に形成する必要が
生じ、鍛造の工数増大を招く。 例えば図13のように、片側の溝部307においての
み破損が生じて、他方の溝部308が健全であっても、
パンチ300が一体構造であることから、シャンク30
1を含めた全体を交換しなければならず、交換費用が極
めて高くつく。
が破損に至ることが多く、パンチの交換回数が増えるの
で、その交換費用の増大と、パンチ交換のためのタイム
ロスによる部品の製造能率の低下につながる。 特に幅が狭く高い凸条部を形成する場合、これを1回
の鍛造で形成しようとすると、溝底に作用する応力が大
きくなってパンチがさらに破損しやすくなる。そのた
め、これを複数回の鍛造により段階的に形成する必要が
生じ、鍛造の工数増大を招く。 例えば図13のように、片側の溝部307においての
み破損が生じて、他方の溝部308が健全であっても、
パンチ300が一体構造であることから、シャンク30
1を含めた全体を交換しなければならず、交換費用が極
めて高くつく。
【0007】本発明の課題は、部品に凸部を形成するた
めの深い凹部がパンチ先端面に形成されていても、その
凹部底に応力集中が起こりにくく長寿命であり、また、
高さ/断面寸法比の大きな凸部も1回で鍛造でき、さら
に万一破損を生じた場合でも、部分的な交換で復旧可能
であり経済的な鍛造金型のパンチ構造と、それを用いた
金属部材の製造方法とを提供することにある。
めの深い凹部がパンチ先端面に形成されていても、その
凹部底に応力集中が起こりにくく長寿命であり、また、
高さ/断面寸法比の大きな凸部も1回で鍛造でき、さら
に万一破損を生じた場合でも、部分的な交換で復旧可能
であり経済的な鍛造金型のパンチ構造と、それを用いた
金属部材の製造方法とを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】本発明の
鍛造金型のパンチ構造は、雌型のキャビティ内に被加工
材を配置した状態で該キャビティに出入り可能なパンチ
により、被加工材をキャビティ内で圧縮してこれを鍛造
する鍛造金型のパンチにおいて、上記課題を解決するた
めに、先端部がキャビティ内に出入りするとともに、パ
ンチ基端側からパンチ先端側に向けて自身を横切る1又
は複数のパンチ分割面により複数のパンチ要素に分割し
て構成されたパンチ本体と、複数のパンチ要素を一体的
に結束するパンチホルダとを備え、パンチ本体の先端面
には、被加工材に凸部を形成するための凹部が、パンチ
分割面にて互いに接する2つのパンチ要素に内面がまた
がる形態で形成されていることを特徴とする。
鍛造金型のパンチ構造は、雌型のキャビティ内に被加工
材を配置した状態で該キャビティに出入り可能なパンチ
により、被加工材をキャビティ内で圧縮してこれを鍛造
する鍛造金型のパンチにおいて、上記課題を解決するた
めに、先端部がキャビティ内に出入りするとともに、パ
ンチ基端側からパンチ先端側に向けて自身を横切る1又
は複数のパンチ分割面により複数のパンチ要素に分割し
て構成されたパンチ本体と、複数のパンチ要素を一体的
に結束するパンチホルダとを備え、パンチ本体の先端面
には、被加工材に凸部を形成するための凹部が、パンチ
分割面にて互いに接する2つのパンチ要素に内面がまた
がる形態で形成されていることを特徴とする。
【0009】また、本発明の金属部材の製造方法は、雌
型のキャビティ内に被加工材を配置した状態で該キャビ
ティに出入り可能なパンチにより、被加工材をキャビテ
ィ内で圧縮してこれを鍛造することにより金属部材を製
造する方法において、パンチとして、先端部がキャビテ
ィ内に出入りするとともに、パンチ基端側からパンチ先
端側に向けて自身を横切る1又は複数のパンチ分割面に
より複数のパンチ要素に分割して構成されたパンチ本体
と、そのパンチ本体の基端部に外側から嵌め込まれて複
数のパンチ要素を一体的に結束するパンチホルダとを備
え、パンチ本体の先端面には、被加工材に凸部を形成す
るための凹部が、パンチ分割面にて互いに接する2つの
パンチ要素に内面がまたがる形態で形成されたものを使
用することを特徴とする。
型のキャビティ内に被加工材を配置した状態で該キャビ
ティに出入り可能なパンチにより、被加工材をキャビテ
ィ内で圧縮してこれを鍛造することにより金属部材を製
造する方法において、パンチとして、先端部がキャビテ
ィ内に出入りするとともに、パンチ基端側からパンチ先
端側に向けて自身を横切る1又は複数のパンチ分割面に
より複数のパンチ要素に分割して構成されたパンチ本体
と、そのパンチ本体の基端部に外側から嵌め込まれて複
数のパンチ要素を一体的に結束するパンチホルダとを備
え、パンチ本体の先端面には、被加工材に凸部を形成す
るための凹部が、パンチ分割面にて互いに接する2つの
パンチ要素に内面がまたがる形態で形成されたものを使
用することを特徴とする。
【0010】上記パンチ構造及びそれを用いた金属部材
の製造方法によれば、パンチが複数のパンチ要素に分割
されるとともに、被加工材に凸部を形成するための凹部
を、パンチ分割面にて互いに接する2つのパンチ要素に
内面がまたがる形態で形成するようにした。これによ
り、パンチの凹部内に被加工材が圧入された場合に、そ
の底に応力集中が起こりにくくなり、次のような効果を
奏する。 応力集中によるパンチの破損が生じにくくなり寿命が
延びる。その結果、パンチ交換費用を節約でき、パンチ
交換のロスタイムも減るから金属部材の製造能率を高め
ることができる。 凹部における応力集中が緩和されるので、幅が狭く高
い凸部を形成する場合でも、例えば1回の鍛造で形成で
きたり、あるいは鍛造の段階数を減ずることが可能とな
る。その結果、鍛造の工数を削減でき、部品の製造能率
を高めることができる。 仮にパンチ本体に破損が生じた場合でも、破損の生じ
たパンチ要素のみを交換すればよいので、交換費用が安
価で済む。
の製造方法によれば、パンチが複数のパンチ要素に分割
されるとともに、被加工材に凸部を形成するための凹部
を、パンチ分割面にて互いに接する2つのパンチ要素に
内面がまたがる形態で形成するようにした。これによ
り、パンチの凹部内に被加工材が圧入された場合に、そ
の底に応力集中が起こりにくくなり、次のような効果を
奏する。 応力集中によるパンチの破損が生じにくくなり寿命が
延びる。その結果、パンチ交換費用を節約でき、パンチ
交換のロスタイムも減るから金属部材の製造能率を高め
ることができる。 凹部における応力集中が緩和されるので、幅が狭く高
い凸部を形成する場合でも、例えば1回の鍛造で形成で
きたり、あるいは鍛造の段階数を減ずることが可能とな
る。その結果、鍛造の工数を削減でき、部品の製造能率
を高めることができる。 仮にパンチ本体に破損が生じた場合でも、破損の生じ
たパンチ要素のみを交換すればよいので、交換費用が安
価で済む。
【0011】上記構造により、凹部底に応力集中が起こ
りにくくなる理由としては、被加工材が圧縮により凹部
内に圧入されるに伴い、パンチ分割面において互いに接
するパンチ要素の少なくとも一方が、該パンチ分割面を
開く向きに橈み変形し、凹部底への応力集中が緩和され
ることが考えられる。
りにくくなる理由としては、被加工材が圧縮により凹部
内に圧入されるに伴い、パンチ分割面において互いに接
するパンチ要素の少なくとも一方が、該パンチ分割面を
開く向きに橈み変形し、凹部底への応力集中が緩和され
ることが考えられる。
【0012】なお、特開平6−198381号公報に
は、ベベルギア成形用の雌型に対しギア歯部を成形する
ための凹部を内面に形成するとともに、その凹部底から
少し距離を隔てた位置において、雌型底部を分割構造と
した鍛造金型が開示されている。しかしながら、この鍛
造金型は雌型であって鍛造パンチに関するものではな
く、しかもベベルギアの刃部を成形する凹部内面にパン
チ分割面が抜ける構造にはなっていないから、鍛造時の
凹部内への材料圧入に伴う応力を緩和するという本発明
の効果は、当然のことながら達成することができない。
すなわち、本発明の鍛造パンチ構造とは根本的に異なる
ものである。
は、ベベルギア成形用の雌型に対しギア歯部を成形する
ための凹部を内面に形成するとともに、その凹部底から
少し距離を隔てた位置において、雌型底部を分割構造と
した鍛造金型が開示されている。しかしながら、この鍛
造金型は雌型であって鍛造パンチに関するものではな
く、しかもベベルギアの刃部を成形する凹部内面にパン
チ分割面が抜ける構造にはなっていないから、鍛造時の
凹部内への材料圧入に伴う応力を緩和するという本発明
の効果は、当然のことながら達成することができない。
すなわち、本発明の鍛造パンチ構造とは根本的に異なる
ものである。
【0013】次に、本発明のパンチ構造において、凹部
は例えば溝部とすることができる。該凹部は、金属部材
に、対応する形状の凸条部を形成する役割を果たす。こ
の場合、パンチ分割面は該溝部の内面に抜ける形態で、
該溝部の長さ方向に沿って形成することができる。この
ようにすることで、溝部底に対する加工時の応力集中が
極めて効果的に緩和され、パンチの破損を起こりにくく
することができる。
は例えば溝部とすることができる。該凹部は、金属部材
に、対応する形状の凸条部を形成する役割を果たす。こ
の場合、パンチ分割面は該溝部の内面に抜ける形態で、
該溝部の長さ方向に沿って形成することができる。この
ようにすることで、溝部底に対する加工時の応力集中が
極めて効果的に緩和され、パンチの破損を起こりにくく
することができる。
【0014】また、パンチ分割面の少なくとも1つのも
のを、パンチ軸線と直交する断面において両端がパンチ
本体側面に抜ける形態で形成することができる。このよ
うにパンチ分割面を形成することにより、凹部内に被加
工材が圧入されたときに、隣接するパンチ要素がパンチ
分割面を開く向きに変位しやすくなり、凹部底への応力
集中をより効果的に和らげることができる。
のを、パンチ軸線と直交する断面において両端がパンチ
本体側面に抜ける形態で形成することができる。このよ
うにパンチ分割面を形成することにより、凹部内に被加
工材が圧入されたときに、隣接するパンチ要素がパンチ
分割面を開く向きに変位しやすくなり、凹部底への応力
集中をより効果的に和らげることができる。
【0015】この場合、パンチ分割面の少なくとも1つ
のものを、軸線と直交する断面を横切り、かつ該軸線と
略平行な平面状に形成することができる。さらに具体的
には、パンチ本体を、1又は複数の平面状のパンチ分割
面により、パンチ軸線と直交する向きに積層される平板
状のパンチ要素に分割された形態をなし、そのパンチ本
体の先端面には各パンチ分割面に沿うように溝部が形成
された構造とすることができる。これにより、隣接する
パンチ要素の、パンチ分割面を開く向きへの変位が一層
容易となり、応力集中の緩和効果をより顕著なものとす
ることができる。
のものを、軸線と直交する断面を横切り、かつ該軸線と
略平行な平面状に形成することができる。さらに具体的
には、パンチ本体を、1又は複数の平面状のパンチ分割
面により、パンチ軸線と直交する向きに積層される平板
状のパンチ要素に分割された形態をなし、そのパンチ本
体の先端面には各パンチ分割面に沿うように溝部が形成
された構造とすることができる。これにより、隣接する
パンチ要素の、パンチ分割面を開く向きへの変位が一層
容易となり、応力集中の緩和効果をより顕著なものとす
ることができる。
【0016】なお、パンチ本体の先端面に凹部として溝
部を形成する場合、その溝部の開口幅をwg、同じく深
さをdとしたときにd/wgを1以上に設定することが
できる。本発明のパンチ構造によれば、被加工材に凸条
部を形成するための凹部底に応力が集中しにくいので、
d/wgが1を超える狭幅で高い凸条部も容易に形成す
ることができる。なお、d/wgは、望ましくは2以
上、さらに望ましくは2.5以上とするのがよい。この
ような寸法比に対応する凸条部は、図12に示す従来型
のパンチでは凹部底への応力集中が激しいため、鍛造に
よる形成がほとんど絶望的であったが、本発明のパンチ
により容易にこれを形成することができ、波及効果が大
きい。
部を形成する場合、その溝部の開口幅をwg、同じく深
さをdとしたときにd/wgを1以上に設定することが
できる。本発明のパンチ構造によれば、被加工材に凸条
部を形成するための凹部底に応力が集中しにくいので、
d/wgが1を超える狭幅で高い凸条部も容易に形成す
ることができる。なお、d/wgは、望ましくは2以
上、さらに望ましくは2.5以上とするのがよい。この
ような寸法比に対応する凸条部は、図12に示す従来型
のパンチでは凹部底への応力集中が激しいため、鍛造に
よる形成がほとんど絶望的であったが、本発明のパンチ
により容易にこれを形成することができ、波及効果が大
きい。
【0017】次に、パンチホルダにはパンチ本体の基端
側を嵌め込むための嵌合孔を形成することができ、その
嵌合孔の開口周縁にアール又は面取りを施すことができ
る。すなわち、鍛造による凹部への被加工材の圧入に伴
い、パンチ本体を構成するパンチ要素が橈み変形しよう
とすると、パンチ要素外面には嵌合孔周縁との接触部に
応力が集中しやすくなるが、ここにアール又は面取りを
施すことにより、該応力集中が緩和され、パンチ要素の
折損等を効果的に防止することができる。
側を嵌め込むための嵌合孔を形成することができ、その
嵌合孔の開口周縁にアール又は面取りを施すことができ
る。すなわち、鍛造による凹部への被加工材の圧入に伴
い、パンチ本体を構成するパンチ要素が橈み変形しよう
とすると、パンチ要素外面には嵌合孔周縁との接触部に
応力が集中しやすくなるが、ここにアール又は面取りを
施すことにより、該応力集中が緩和され、パンチ要素の
折損等を効果的に防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に示す実施例を参照して説明する。図1は、本発明に
係る分割金型のパンチ構造の一実施例を示すものであ
り、(a)は縦部分断面図、(b)は平面図である。す
なわちパンチ1は、先端面に互いに略平行な溝部7,8
が形成されたパンチ本体2と、パンチホルダ3とを備え
ている。図7は、該パンチ1を用いて製造される前述の
金属部材Wであり、上記パンチ1の溝部7,8により凸
条部107,108が成形されることとなる。なお、金
属部材Wの板状の頭部101には、凸条部107,10
8の形成方向における両端部に、板面方向を深さ方向と
する凹状の切欠104,105が形成されており、パン
チ本体2の先端部側面にもこれに対応する形状の凹部
9,10が形成されている。
面に示す実施例を参照して説明する。図1は、本発明に
係る分割金型のパンチ構造の一実施例を示すものであ
り、(a)は縦部分断面図、(b)は平面図である。す
なわちパンチ1は、先端面に互いに略平行な溝部7,8
が形成されたパンチ本体2と、パンチホルダ3とを備え
ている。図7は、該パンチ1を用いて製造される前述の
金属部材Wであり、上記パンチ1の溝部7,8により凸
条部107,108が成形されることとなる。なお、金
属部材Wの板状の頭部101には、凸条部107,10
8の形成方向における両端部に、板面方向を深さ方向と
する凹状の切欠104,105が形成されており、パン
チ本体2の先端部側面にもこれに対応する形状の凹部
9,10が形成されている。
【0019】なお、パンチ本体2はパンチホルダ3より
も硬質の材料で構成される。本実施例においては、パン
チ本体2の材質は高速度工具鋼(例えばSKH9、概略
組成(単位:重量%)=Fe−0.85C−4Cr−5
Mo−6W−2V)であり、パンチホルダ3の材質は合
金工具鋼(例えばSKD61、概略組成(単位:重量
%)=Fe−0.32〜0.42C−0.80〜1.2
1Si−4.5〜5.5Cr−1.0〜1.5Mo−
0.8〜1.2V)である。
も硬質の材料で構成される。本実施例においては、パン
チ本体2の材質は高速度工具鋼(例えばSKH9、概略
組成(単位:重量%)=Fe−0.85C−4Cr−5
Mo−6W−2V)であり、パンチホルダ3の材質は合
金工具鋼(例えばSKD61、概略組成(単位:重量
%)=Fe−0.32〜0.42C−0.80〜1.2
1Si−4.5〜5.5Cr−1.0〜1.5Mo−
0.8〜1.2V)である。
【0020】図5に示すように、金属部材Wは、そのラ
フな形状を反映した鍛造予備体(例えば図8(c)に示
すPF2)を雌型50のキャビティ51(パンチ本体2
に対応する軸断面形状を有している)内に配置し、該キ
ャビティ51にパンチ本体2を挿入してこれを圧縮する
ことにより鍛造成形される。
フな形状を反映した鍛造予備体(例えば図8(c)に示
すPF2)を雌型50のキャビティ51(パンチ本体2
に対応する軸断面形状を有している)内に配置し、該キ
ャビティ51にパンチ本体2を挿入してこれを圧縮する
ことにより鍛造成形される。
【0021】図1に戻り、パンチ本体2は、パンチ軸線
Oと直交する向きに積層される3枚の平板状のパンチ要
素4〜6に分割された形で構成されている。前記2本の
溝部7,8は、パンチ分割面P,Pにて互いに接する2
つのパンチ要素、すなわちパンチ要素4と5の間、及び
6と5の間にそれぞれ内面がまたがる形で形成されてい
る。平板状のパンチ要素4〜6が積層される結果、それ
らの積層面に相当する各パンチ分割面P,Pは、各溝部
7,8の内面に抜ける形態でその長さ方向に沿うものと
なり、かつ図1(b)に示すように、パンチ本体2の軸
線Oと直交する断面において両端がパンチ本体2の側面
に抜ける形態、より具体的には軸線Oと直交する断面を
横切りかつ該軸線Oと略平行な平面状の形態となってい
る。そして、積層された3枚のパンチ要素4〜6は、そ
の基端側がパンチホルダ3の対応する形状の嵌合孔3a
に対して圧入あるいは焼嵌め等により嵌入され結束され
ている。なお、パンチ要素4〜6は嵌合孔3aに対し、
各底面がパンチホルダ3の底面とほぼ面一となる位置ま
で押し込まれている。
Oと直交する向きに積層される3枚の平板状のパンチ要
素4〜6に分割された形で構成されている。前記2本の
溝部7,8は、パンチ分割面P,Pにて互いに接する2
つのパンチ要素、すなわちパンチ要素4と5の間、及び
6と5の間にそれぞれ内面がまたがる形で形成されてい
る。平板状のパンチ要素4〜6が積層される結果、それ
らの積層面に相当する各パンチ分割面P,Pは、各溝部
7,8の内面に抜ける形態でその長さ方向に沿うものと
なり、かつ図1(b)に示すように、パンチ本体2の軸
線Oと直交する断面において両端がパンチ本体2の側面
に抜ける形態、より具体的には軸線Oと直交する断面を
横切りかつ該軸線Oと略平行な平面状の形態となってい
る。そして、積層された3枚のパンチ要素4〜6は、そ
の基端側がパンチホルダ3の対応する形状の嵌合孔3a
に対して圧入あるいは焼嵌め等により嵌入され結束され
ている。なお、パンチ要素4〜6は嵌合孔3aに対し、
各底面がパンチホルダ3の底面とほぼ面一となる位置ま
で押し込まれている。
【0022】ここで、パンチ1は、その軸方向の全長L
1が約95.5mm、パンチ本体2の軸断面の長さLT
が約38mm、同じく幅STが24.7mm、パンチホ
ルダ3の外径Dが約45mm、長さL2が約65.5m
mである。また、図1(a)において、溝部7,8の各
開口幅をwg、同じく深さをdとしたときにd/wgが1
以上、望ましくは2以上、さらに望ましくは2.5以上
とされている(本実施例では、dが約5mm、wgが約
2.3mm、d/wgが約2.2である)。
1が約95.5mm、パンチ本体2の軸断面の長さLT
が約38mm、同じく幅STが24.7mm、パンチホ
ルダ3の外径Dが約45mm、長さL2が約65.5m
mである。また、図1(a)において、溝部7,8の各
開口幅をwg、同じく深さをdとしたときにd/wgが1
以上、望ましくは2以上、さらに望ましくは2.5以上
とされている(本実施例では、dが約5mm、wgが約
2.3mm、d/wgが約2.2である)。
【0023】また、図5に示すように、パンチホルダ3
の嵌合孔3aの開口周縁部3bには、アール(又は面取
りでもよい)が施されている。このアールの曲率半径は
例えば3〜10mmである。該曲率半径が3mm未満に
なると、パンチ要素4又は6が橈んだ場合に、その側面
の開口周縁部3bとの接触部に応力集中しやすくなり、
パンチ要素4又は6の折損につながる場合がある。他
方、10mmを超えると、パンチ要素4〜6の結束に寄
与しない開口周縁部3bの長さが大となり、パンチホル
ダ3が無駄に長くなってしまう不具合につながる。
の嵌合孔3aの開口周縁部3bには、アール(又は面取
りでもよい)が施されている。このアールの曲率半径は
例えば3〜10mmである。該曲率半径が3mm未満に
なると、パンチ要素4又は6が橈んだ場合に、その側面
の開口周縁部3bとの接触部に応力集中しやすくなり、
パンチ要素4又は6の折損につながる場合がある。他
方、10mmを超えると、パンチ要素4〜6の結束に寄
与しない開口周縁部3bの長さが大となり、パンチホル
ダ3が無駄に長くなってしまう不具合につながる。
【0024】パンチ本体2は、積層方向中央に位置する
パンチ要素5の両側に対し、略同一形状をしたパンチ要
素4,6が積層される形となっている。図2は、パンチ
要素5を拡大して示す三面図であり、パンチホルダ3内
に嵌入される基端部20と、該基端部20の軸線方向の
一方の端部側に一体化されてこれよりも狭幅に形成され
た本体部21とを有している。なお、基端部20の本体
部21が接続される両肩部にはアール22(例えば5m
m程度)が形成されている。他方、本体部21の先端部
の厚さ方向両側には、先端側が薄肉となるようにテーパ
面21aが形成されている。
パンチ要素5の両側に対し、略同一形状をしたパンチ要
素4,6が積層される形となっている。図2は、パンチ
要素5を拡大して示す三面図であり、パンチホルダ3内
に嵌入される基端部20と、該基端部20の軸線方向の
一方の端部側に一体化されてこれよりも狭幅に形成され
た本体部21とを有している。なお、基端部20の本体
部21が接続される両肩部にはアール22(例えば5m
m程度)が形成されている。他方、本体部21の先端部
の厚さ方向両側には、先端側が薄肉となるようにテーパ
面21aが形成されている。
【0025】次に、図3は、パンチ要素4,6を拡大し
て示す三面図である(以下、パンチ要素4で代表させて
説明する)。パンチ要素4は、パンチホルダ3内に嵌入
される基端部30と、該基端部30の軸線方向の一方の
端部側に一体化されてこれと略同幅に形成された本体部
31とを有している。なお、パンチ要素4(6)の基端
部30と、図2のパンチ要素5の基端部20とは略同幅
であり、結果としてパンチ要素4(6)の本体部31
は、パンチ要素5の本体部21(図2)よりも広幅とな
っている。
て示す三面図である(以下、パンチ要素4で代表させて
説明する)。パンチ要素4は、パンチホルダ3内に嵌入
される基端部30と、該基端部30の軸線方向の一方の
端部側に一体化されてこれと略同幅に形成された本体部
31とを有している。なお、パンチ要素4(6)の基端
部30と、図2のパンチ要素5の基端部20とは略同幅
であり、結果としてパンチ要素4(6)の本体部31
は、パンチ要素5の本体部21(図2)よりも広幅とな
っている。
【0026】そして、本体部31の片面には、その先端
縁を板幅方向に切り欠く形態で横切欠部32が形成され
ており、その側面32aと底面32bとが交わる位置に
はアール部35が形成されている。また、その横切欠部
32の幅方向両側には、それぞれ本体部31の側縁を切
り欠く形態で形成された縦切欠部33,33が形成され
ている。各縦切欠部33,33は、本体部31の中間位
置まで延びており、その末端位置には基端部30の表面
との段差を丸める形態でアール部34,34がそれぞれ
形成されている。これら各パンチ要素4〜6は、例えば
高速度工具鋼素材に放電加工を施すことにより、上記外
形形状に仕上げることができる。
縁を板幅方向に切り欠く形態で横切欠部32が形成され
ており、その側面32aと底面32bとが交わる位置に
はアール部35が形成されている。また、その横切欠部
32の幅方向両側には、それぞれ本体部31の側縁を切
り欠く形態で形成された縦切欠部33,33が形成され
ている。各縦切欠部33,33は、本体部31の中間位
置まで延びており、その末端位置には基端部30の表面
との段差を丸める形態でアール部34,34がそれぞれ
形成されている。これら各パンチ要素4〜6は、例えば
高速度工具鋼素材に放電加工を施すことにより、上記外
形形状に仕上げることができる。
【0027】図4に示すように、パンチ要素4,6は、
切欠部32の形成されている側がパンチ要素5の両面に
それぞれ対向する形でこれに重ね合わされ、その状態で
基端部30,20,30側がパンチホルダ3の嵌合孔3
aに嵌入されて、図1に示すパンチ1となる。ここで、
図4(b)に示すように、パンチ要素4,6の横切欠部
32の側面部32aと、パンチ要素5のテーパ面21a
とが組み合わさってそれぞれ溝部7,8が形成される。
また、図1(b)に示すように、パンチ要素4の縦切欠
部33,33及びパンチ要素6の縦切欠部33,33の
各内面と、パンチ要素5の本体部21の側面部21b,
21bとが組み合わさって、凹部9,10が形成され
る。
切欠部32の形成されている側がパンチ要素5の両面に
それぞれ対向する形でこれに重ね合わされ、その状態で
基端部30,20,30側がパンチホルダ3の嵌合孔3
aに嵌入されて、図1に示すパンチ1となる。ここで、
図4(b)に示すように、パンチ要素4,6の横切欠部
32の側面部32aと、パンチ要素5のテーパ面21a
とが組み合わさってそれぞれ溝部7,8が形成される。
また、図1(b)に示すように、パンチ要素4の縦切欠
部33,33及びパンチ要素6の縦切欠部33,33の
各内面と、パンチ要素5の本体部21の側面部21b,
21bとが組み合わさって、凹部9,10が形成され
る。
【0028】なお、図2及び図3に示すように、パンチ
要素4〜6の基端部20ないし30には、これらをボル
ト・ナット等の結束部材でも結束できるように、その挿
通孔20aないし30aが形成されている(この場合、
その結束部材がパンチホルダの役割を果たす)。
要素4〜6の基端部20ないし30には、これらをボル
ト・ナット等の結束部材でも結束できるように、その挿
通孔20aないし30aが形成されている(この場合、
その結束部材がパンチホルダの役割を果たす)。
【0029】以下、図1のパンチ1を用いた図7の金属
部材Wの製造方法を、パンチ1の作用とともに説明す
る。金属部材Wは前述の通り、Ni系金属、例えば工業
用純Niなど、Niを95重量%以上含有する金属にて
構成される。その鍛造による製造工程の一例を図8に示
している。素材となるのは、(a)に示すように、Ni
系金属線材を所定長に切断して得られる円筒状の線材部
片WPであり、これに3段階の鍛造を施すことで金属部
材Wとなる。まず、(b)に示すように、線材部片WP
に1段階目の鍛造加工を施すことにより、胴部102と
頭部101となるべき大径部201と、ねじ部103と
なるべき小径部202とが一体化された予備体PF1を
作製する。次いで、2段階目の鍛造により、(c)に示
すように、主に予備体PF1の大径部201を加工し
て、胴部102及び頭部101の原形(102’,10
1’)が得られるようにする(予備体PF2)。そし
て、これに、図5に示すように鍛造パンチ1を用いて3
段階目の鍛造を施し、(e)に示す最終形状の金属部材
Wとする。
部材Wの製造方法を、パンチ1の作用とともに説明す
る。金属部材Wは前述の通り、Ni系金属、例えば工業
用純Niなど、Niを95重量%以上含有する金属にて
構成される。その鍛造による製造工程の一例を図8に示
している。素材となるのは、(a)に示すように、Ni
系金属線材を所定長に切断して得られる円筒状の線材部
片WPであり、これに3段階の鍛造を施すことで金属部
材Wとなる。まず、(b)に示すように、線材部片WP
に1段階目の鍛造加工を施すことにより、胴部102と
頭部101となるべき大径部201と、ねじ部103と
なるべき小径部202とが一体化された予備体PF1を
作製する。次いで、2段階目の鍛造により、(c)に示
すように、主に予備体PF1の大径部201を加工し
て、胴部102及び頭部101の原形(102’,10
1’)が得られるようにする(予備体PF2)。そし
て、これに、図5に示すように鍛造パンチ1を用いて3
段階目の鍛造を施し、(e)に示す最終形状の金属部材
Wとする。
【0030】ここで、(c)の予備体PF2の状態で
は、図5のパンチ1の先端面に対向する面に、パンチ1
の溝部7,8内に圧入される2本の凸条部107’,1
08’が形成されている。ただし、両凸条部107’,
108’の間に形成される溝状部106’の底面位置
が、該凸条部107’,108’の基端部外側に隣接す
る面部109’110’よりも引っ込んで位置するもの
となっている。また、頭部101’も、(e)の最終形
状と比較すれば2倍程度に厚く、裏面側は以降の鍛造に
おけるマテリアルフローを考慮してテーパ面101
a’,101a’とされている。さらに、凸条部10
7’,108’の外側基端位置を基準として見た高さを
h、同じく幅をwとして、h=約3mm、w=約2.6
mmであり、h/w=a1=約1.15である。
は、図5のパンチ1の先端面に対向する面に、パンチ1
の溝部7,8内に圧入される2本の凸条部107’,1
08’が形成されている。ただし、両凸条部107’,
108’の間に形成される溝状部106’の底面位置
が、該凸条部107’,108’の基端部外側に隣接す
る面部109’110’よりも引っ込んで位置するもの
となっている。また、頭部101’も、(e)の最終形
状と比較すれば2倍程度に厚く、裏面側は以降の鍛造に
おけるマテリアルフローを考慮してテーパ面101
a’,101a’とされている。さらに、凸条部10
7’,108’の外側基端位置を基準として見た高さを
h、同じく幅をwとして、h=約3mm、w=約2.6
mmであり、h/w=a1=約1.15である。
【0031】他方、(e)に示す、パンチ1により鍛造
を施した後の状態では、頭部101’が強圧縮加工され
る結果、凸条部107,108の基端部外側に隣接する
面部109,110が両凸条部107,108の間に形
成される溝状部106の底面位置よりも引っ込んで位置
するものとなる。かつ、凸条部107,108の外側基
端位置を基準として見た高さをh、同じく幅をwとし
て、h=約6.5mm、w=約2.35mmであり、h
/w=a2=約2.77である。そして、鍛造前のh/
wの値a1に対する鍛造後のh/wの値a2の比a2/a1
は、約2.4となる。
を施した後の状態では、頭部101’が強圧縮加工され
る結果、凸条部107,108の基端部外側に隣接する
面部109,110が両凸条部107,108の間に形
成される溝状部106の底面位置よりも引っ込んで位置
するものとなる。かつ、凸条部107,108の外側基
端位置を基準として見た高さをh、同じく幅をwとし
て、h=約6.5mm、w=約2.35mmであり、h
/w=a2=約2.77である。そして、鍛造前のh/
wの値a1に対する鍛造後のh/wの値a2の比a2/a1
は、約2.4となる。
【0032】ここで、図12に示す従来のパンチ300
を用いる場合は、図8(d)に示すように、(c)と
(e)の間に1段階鍛造工程を追加して、予備体PF3
の状態を一旦経なければ、図13のように、溝部307
の底への応力集中によりパンチ300の折損が起こりや
すくなり、パンチ寿命が縮まってしまう問題があった。
なお、予備体PF3では、面部109”,110”と、
凸条部107”,108”の間に形成される溝状部10
6”の底面位置とが略面一となり、かつ上記h/w(=
a3)の値が1.8程度となっている。
を用いる場合は、図8(d)に示すように、(c)と
(e)の間に1段階鍛造工程を追加して、予備体PF3
の状態を一旦経なければ、図13のように、溝部307
の底への応力集中によりパンチ300の折損が起こりや
すくなり、パンチ寿命が縮まってしまう問題があった。
なお、予備体PF3では、面部109”,110”と、
凸条部107”,108”の間に形成される溝状部10
6”の底面位置とが略面一となり、かつ上記h/w(=
a3)の値が1.8程度となっている。
【0033】しかしながら、本発明のパンチ1を用いる
と、従来必要であった図8(d)の工程を省略し、同図
(c)から(e)の状態へ、1段階の強鍛造加工により
一気に仕上げることが可能となるのである。このことを
数値的に説明すれば、従来のパンチ300では(d)状
態を経るので、h/wの変化はa2/a3の値で1.5程
度である。しかしながら、本発明のパンチ1を用いた場
合は、(c)から直接(e)となるので、h/wの変化
はa1/a2の値で2.4程度と、1.6倍程度も大きく
取れる。なお、本発明によれば上記a1/a2の値を、従
来のパンチを用いた場合と比較して優位となる1.5程
度から、最大で2程度まで大きくすることが可能であ
る。
と、従来必要であった図8(d)の工程を省略し、同図
(c)から(e)の状態へ、1段階の強鍛造加工により
一気に仕上げることが可能となるのである。このことを
数値的に説明すれば、従来のパンチ300では(d)状
態を経るので、h/wの変化はa2/a3の値で1.5程
度である。しかしながら、本発明のパンチ1を用いた場
合は、(c)から直接(e)となるので、h/wの変化
はa1/a2の値で2.4程度と、1.6倍程度も大きく
取れる。なお、本発明によれば上記a1/a2の値を、従
来のパンチを用いた場合と比較して優位となる1.5程
度から、最大で2程度まで大きくすることが可能であ
る。
【0034】このように、本発明のパンチ1を使用する
ことで、上記のような強鍛造加工が可能となるのは、金
属部材Wに凸部107,108を形成するための溝部
(凹部)7,8内に、被加工材が圧入された場合に、そ
の底に応力集中が起こりにくくなるためである。その考
えられる理由を凹部7側で代表させて説明すれば、図5
に示すように、被加工材が圧縮により凹部7内に圧入さ
れるに伴い、パンチ分割面Pにおいて互いに接するパン
チ要素4,5は少なくとも一方、例えば要素4が、該パ
ンチ分割面Pを開く向きに橈み変形する。その結果、そ
の橈み変形により応力が弾性的に吸収され、凹部7の底
への応力集中が緩和されるものと考えられる。
ことで、上記のような強鍛造加工が可能となるのは、金
属部材Wに凸部107,108を形成するための溝部
(凹部)7,8内に、被加工材が圧入された場合に、そ
の底に応力集中が起こりにくくなるためである。その考
えられる理由を凹部7側で代表させて説明すれば、図5
に示すように、被加工材が圧縮により凹部7内に圧入さ
れるに伴い、パンチ分割面Pにおいて互いに接するパン
チ要素4,5は少なくとも一方、例えば要素4が、該パ
ンチ分割面Pを開く向きに橈み変形する。その結果、そ
の橈み変形により応力が弾性的に吸収され、凹部7の底
への応力集中が緩和されるものと考えられる。
【0035】また、応力集中が緩和されることで、パン
チ1の破損が生じにくくなり寿命が延びることはいうま
でもない。さらに、別の効果としては、仮にパンチ本体
2に破損が生じた場合でも、破損の生じたパンチ要素の
みを交換すればよいので、交換費用が安価で済む利点が
ある。例えば、図6に示すように、パンチ要素4に破損
が生じた場合、パンチホルダ3内に残っている本体部3
0を取り除き、代わって新しいパンチ要素4’を嵌合孔
3aに嵌入すれば、パンチ1を再び使用可能な状態にで
きる。これにより、破損を受けなかった他のパンチ要素
5及び6とパンチホルダ3とが無駄にならない。
チ1の破損が生じにくくなり寿命が延びることはいうま
でもない。さらに、別の効果としては、仮にパンチ本体
2に破損が生じた場合でも、破損の生じたパンチ要素の
みを交換すればよいので、交換費用が安価で済む利点が
ある。例えば、図6に示すように、パンチ要素4に破損
が生じた場合、パンチホルダ3内に残っている本体部3
0を取り除き、代わって新しいパンチ要素4’を嵌合孔
3aに嵌入すれば、パンチ1を再び使用可能な状態にで
きる。これにより、破損を受けなかった他のパンチ要素
5及び6とパンチホルダ3とが無駄にならない。
【0036】ここで、図3に示すパンチ要素4(6)で
は、凹部9ないし10(図1)を形成するための縦切欠
部33,33がパンチ要素4の長手方向中間位置で途切
れているが、それによる基端部30の表面との段差をピ
ン角状態とせず、アール部34,34で丸めている。こ
れにより、パンチ要素4(6)が橈んだときに、該段差
部分への応力集中が起こりにくくなり、折損等の発生を
防止することができる。他方、図9(a)に示すよう
に、縦切欠部33,33を基端部30の底に至る位置ま
で延長して、中間で途切れさせないようにすれば、上記
のような段差はもともと生じないから、折損等の発生を
同様に防止することができる。なお、図9(b)は、こ
の場合の組立状態のパンチ1を示している。
は、凹部9ないし10(図1)を形成するための縦切欠
部33,33がパンチ要素4の長手方向中間位置で途切
れているが、それによる基端部30の表面との段差をピ
ン角状態とせず、アール部34,34で丸めている。こ
れにより、パンチ要素4(6)が橈んだときに、該段差
部分への応力集中が起こりにくくなり、折損等の発生を
防止することができる。他方、図9(a)に示すよう
に、縦切欠部33,33を基端部30の底に至る位置ま
で延長して、中間で途切れさせないようにすれば、上記
のような段差はもともと生じないから、折損等の発生を
同様に防止することができる。なお、図9(b)は、こ
の場合の組立状態のパンチ1を示している。
【0037】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、当業者が通常有する知識に基づいて様々な
変形を加えた形で実施することができる。例えば、凸条
部を有する金属部材に限らず、図10(a)に示すよう
に、複数の凸部Bが配列した形状の金属部材W1を鍛造
するためのパンチにも適用することができる。この場
合、同図(b)あるいは(c)に示すようなパンチ本体
70を使用することができる。該パンチ本体70は、筒
状のパンチ要素72の内側に円柱状のパンチ要素73
が、一端側が略面一となる形態で挿入された構造を有
し、例えば基端側を図示しないボルト・ナット等で結束
して使用される。この場合、両要素72,73間の円筒
状の擦り合わせ面がパンチ分割面Pであり、パンチ先端
面には、凸部Bを形成するための凹部71の列がパンチ
分割面P上において、両要素72,73間にまたがる形
態で形成されている。なお、パンチ分割面Pは、パンチ
本体70の側面に抜ける形態とはなっていない。
のではなく、当業者が通常有する知識に基づいて様々な
変形を加えた形で実施することができる。例えば、凸条
部を有する金属部材に限らず、図10(a)に示すよう
に、複数の凸部Bが配列した形状の金属部材W1を鍛造
するためのパンチにも適用することができる。この場
合、同図(b)あるいは(c)に示すようなパンチ本体
70を使用することができる。該パンチ本体70は、筒
状のパンチ要素72の内側に円柱状のパンチ要素73
が、一端側が略面一となる形態で挿入された構造を有
し、例えば基端側を図示しないボルト・ナット等で結束
して使用される。この場合、両要素72,73間の円筒
状の擦り合わせ面がパンチ分割面Pであり、パンチ先端
面には、凸部Bを形成するための凹部71の列がパンチ
分割面P上において、両要素72,73間にまたがる形
態で形成されている。なお、パンチ分割面Pは、パンチ
本体70の側面に抜ける形態とはなっていない。
【0038】さらに、図11に示すパンチ本体80は、
U字状断面を有するパンチ要素82の内側に、これにち
ょうど嵌まる形態のコア状のパンチ要素83が嵌め込ま
れた形態を有する。この場合も両者の擦り合わせ面がパ
ンチ分割面Pとなり、パンチ端面においてこれに沿う形
で溝部81が形成されている。このパンチ分割面Pは、
両端がパンチ本体80の側面に抜ける形態になっている
が、U字曲面形態であって平面状ではない。
U字状断面を有するパンチ要素82の内側に、これにち
ょうど嵌まる形態のコア状のパンチ要素83が嵌め込ま
れた形態を有する。この場合も両者の擦り合わせ面がパ
ンチ分割面Pとなり、パンチ端面においてこれに沿う形
で溝部81が形成されている。このパンチ分割面Pは、
両端がパンチ本体80の側面に抜ける形態になっている
が、U字曲面形態であって平面状ではない。
【図1】本発明の鍛造金型のパンチ構造の一実施例を示
す縦部分断面図及び平面図。
す縦部分断面図及び平面図。
【図2】その1つのパンチ要素の三面図。
【図3】同じく別のパンチ要素の三面図及び部分拡大
図。
図。
【図4】図1のパンチの組立方法を説明する図。
【図5】図1のパンチを用いた鍛造金型の作用説明図。
【図6】同じくパンチ1の別の作用説明図。
【図7】鍛造加工により得られる金属部材の一例を示す
斜視図。
斜視図。
【図8】その製造方法を示す工程説明図。
【図9】図3のパンチ要素の変形例を示す図、及びそれ
を用いたパンチの組立状態を示す縦部分断面図。
を用いたパンチの組立状態を示す縦部分断面図。
【図10】パンチの変形例の説明図。
【図11】同じく別の変形例の説明図。
【図12】従来のパンチを示す図。
【図13】その問題点を示す図。
1 パンチ 2,70,80 パンチ本体 3 パンチホルダ 4〜6,72,73,82,83 パンチ要素 7,8,81 溝部(凹部) 71 凹部 P パンチ分割面 W,W1 金属部材 B 凸部 107,108 凸条部(凸部)
Claims (10)
- 【請求項1】 雌型のキャビティ内に被加工材を配置し
た状態で該キャビティに出入り可能なパンチにより、前
記被加工材を前記キャビティ内で圧縮してこれを鍛造す
る鍛造金型の前記パンチにおいて、 先端部が前記キャビティ内に出入りするとともに、パン
チ基端側からパンチ先端側に向けて自身を横切る1又は
複数のパンチ分割面により複数のパンチ要素に分割して
構成されたパンチ本体と、 前記複数のパンチ要素を一体的に結束するパンチホルダ
とを備え、 前記パンチ本体の先端面には、前記被加工材に凸部を形
成するための凹部が、前記パンチ分割面にて互いに接す
る2つのパンチ要素に内面がまたがる形態で形成されて
いることを特徴とする鍛造金型のパンチ構造。 - 【請求項2】 前記被加工材が前記圧縮により前記凹部
内に圧入されるに伴い、前記パンチ分割面において互い
に接するパンチ要素の少なくとも一方が、該パンチ分割
面を開く向きに橈み変形することにより、前記凹部底へ
の応力集中を緩和できるようにした請求項1記載のパン
チ構造。 - 【請求項3】 前記凹部は溝部とされ、前記パンチ分割
面は該溝部の内面に抜ける形態でその長さ方向に沿って
形成されている請求項1又は2に記載のパンチ構造。 - 【請求項4】 前記パンチ分割面の少なくとも1つのも
のが、パンチ軸線と直交する断面において両端が前記パ
ンチ本体側面に抜ける形態で形成されている請求項1な
いし3のいずれかに記載のパンチ構造。 - 【請求項5】 前記パンチ分割面の少なくとも1つのも
のが、前記軸線と直交する断面を横切り、かつ該軸線と
略平行な平面状となっている請求項4記載のパンチ構
造。 - 【請求項6】 前記パンチ本体は、1又は複数の前記平
面状のパンチ分割面により、パンチ軸線と直交する向き
に積層される平板状のパンチ要素に分割された形態をな
し、そのパンチ本体の先端面には各パンチ分割面に沿う
ように前記溝部が形成されている請求項5記載のパンチ
構造。 - 【請求項7】 前記溝部の開口幅をwg、同じく深さを
dとしたときにd/wgが1以上となっている請求項3
ないし6のいずれかに記載のパンチ構造。 - 【請求項8】 前記パンチホルダには前記パンチ本体の
基端側を嵌め込むための嵌合孔が形成されており、その
嵌合孔の開口周縁にアール又は面取りが施されている請
求項1ないし7のいずれかに記載のパンチ構造。 - 【請求項9】 雌型のキャビティ内に被加工材を配置し
た状態で該キャビティに出入り可能なパンチにより、前
記被加工材を前記キャビティ内で圧縮してこれを鍛造す
ることにより金属部材を製造する方法において、 前記パンチとして、 先端部が前記キャビティ内に出入りするとともに、パン
チ基端側からパンチ先端側に向けて自身を横切る1又は
複数のパンチ分割面により複数のパンチ要素に分割して
構成されたパンチ本体と、 前記複数のパンチ要素を一体的に結束するパンチホルダ
とを備え、 前記パンチ本体の先端面には、前記被加工材に凸部を形
成するための凹部が、前記パンチ分割面にて互いに接す
る2つのパンチ要素に内面がまたがる形態で形成された
ものを使用することを特徴とする金属部材の製造方法。 - 【請求項10】 前記パンチ本体として、パンチ軸線と
直交する向きに積層される3枚の平板状のパンチ要素に
分割された形態をなし、そのパンチ本体の先端面に各パ
ンチ分割面に沿うように、前記凹部としての2本の溝部
が形成されたものが使用され、 前記被加工材は、前記パンチ先端面に対向する面におい
て前記溝部内に圧入される2本の凸条部が形成され、そ
の凸条部の間に形成される溝状部の底面位置が、該凸条
部の基端部外側に隣接する面部よりも引っ込んで位置す
る鍛造予備体とされ、 前記鍛造予備体は前記パンチにより、前記凸条部の基端
部外側に隣接する面部が両凸条部の間に形成される溝状
部の底面位置よりも引っ込んで位置するものとなり、か
つ、前記凸条部の外側基端位置を基準として見た高さを
h、同じく幅をwとして、鍛造前のh/wの値をa1、
同じく鍛造後のh/wの値をa2としたときに、a2/a
1が2.0〜3.5となるように鍛造加工されるもので
ある請求項9記載の金属部材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16877498A JP2000000627A (ja) | 1998-06-16 | 1998-06-16 | 鍛造金型のパンチ構造及びそれを用いた金属部材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16877498A JP2000000627A (ja) | 1998-06-16 | 1998-06-16 | 鍛造金型のパンチ構造及びそれを用いた金属部材の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000000627A true JP2000000627A (ja) | 2000-01-07 |
Family
ID=15874221
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16877498A Pending JP2000000627A (ja) | 1998-06-16 | 1998-06-16 | 鍛造金型のパンチ構造及びそれを用いた金属部材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000000627A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001246425A (ja) * | 2000-03-03 | 2001-09-11 | Kyushu Sanei Kinzoku Kogyo Kk | 金属薄板に対する突起部形成装置及び金属外装ケースの製造方法並びにその製造方法を用いた金属外装ケース |
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JP2008034298A (ja) * | 2006-07-31 | 2008-02-14 | Sanyo Electric Co Ltd | 接続端子の製造方法 |
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-
1998
- 1998-06-16 JP JP16877498A patent/JP2000000627A/ja active Pending
Cited By (9)
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