JP2003263585A - 広告配信システム、印刷システム、およびコンピュータプログラム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】広告の配布を効率的かつ効果的に行う。 【解決手段】広告配信システム１に、広告ごとに物件の
内容を示す宣伝情報Ｄ１２を記憶する広告データベース
１ＤＡと、顧客ごとに希望の物件に関する希望情報Ｄ２
４を記憶する希望物件データベース１ＤＥと、印刷装置
５のネットワークアドレスを顧客ごとに記憶する送信先
アドレスデータベース１ＤＤと、顧客が広告の受取りを
希望しているか否かをその顧客の希望情報Ｄ２４および
その広告の宣伝情報Ｄ１２に基づいて判別する受取希望
判別部１０３と、顧客が広告の受取りを希望していると
判別した場合にその広告の印刷データＤ１６をその顧客
のネットワークアドレスに送信する印刷データ送信部１
０５と、顧客ごとに広告の受取実績情報Ｄ２５を記憶す
る受取実績データベース１ＤＦと、広告を受け取ってく
れた報酬として顧客に与える対価をその顧客の受取実績
情報Ｄ２５に基づいて求める対価算出部１０６と、を設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークを介
して各家庭に広告を配信する広告配信システムに関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来より、広告を印刷した印刷物すなわ
ちチラシは、新聞に折り込まれて各家庭に配布されまた
は通行人に手渡しで配布されるなど、受け取る者の興味
の有無に関わらず無差別に配布されている。このような
配布方法は、配布したチラシの枚数の割にはチラシを受
け取った人々の反応が小さい。また、人件費や用紙代な
どのコストが高い。

【０００３】したがって、広告主は、広告の内容に興味
を持ってくれそうな人にターゲットを絞ってチラシを配
布することによって、配布の効率を上げ、コストを削減
したいと考えている。一方、チラシを受け取る人も、興
味のある内容であればチラシを受け取ってもよいが、興
味のない内容であればチラシは無駄でありゴミになるだ
けなので受け取りたくないと考えている。

【０００４】そこで、これらの問題点を解決する方法が
提案されている。例えば、特開２００１−１３４６５５
号公報には、希望者に対して電子メールによってバーゲ
ン情報を配信する方法が開示されている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかし、電子メールに
よると文字でしか情報を伝えることができないので、イ
ンパクトがない。いわゆるＨＴＭＬ（Hypertext Markup
Language ）メールであれば画像情報を含めることがで
きるが、折り込みのチラシのような読みやすいレイアウ
トにすることが難しいので、やはり相手に与えるインパ
クトが小さい。

【０００６】パーソナルコンピュータで電子メールを読
む場合はインターネットプロバイダにダイアルアップ接
続しなければならないので、せっかく最新の情報を配信
しても、すぐには読んでもらえないことが多い。また、
チラシは一般にコーヒーを飲んだり会話をしたりテレビ
を見たりしながら読まれることが多いので、電子メール
による情報は折り込みチラシよりも読むのが不便で面倒
である。

【０００７】このように、電子メールは希望者を選んで
情報を配信することが容易なので無駄をなくしてコスト
を削減することができるが、その反面、インパクトおよ
び読みやすさなどの点で従来のチラシのメリットを損な
ってしまう。つまり、電子メールによって広告を配信す
る方法は、紙のチラシを無差別に配布する方法よりも効
果があるとは必ずしも言えない。

【０００８】本発明は、このような問題点に鑑み、従来
よりも広告の配布を効率的かつ効果的に行うことができ
る広告配信システムを提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明に係る広告配信シ
ステムは、広告主から配信するように依頼された広告ご
とに当該広告主が宣伝したい内容を示す宣伝情報を記憶
する広告データベースと、需要者ごとに当該需要者の関
心を示す関心情報を記憶する関心情報データベースと、
前記広告を印刷するための印刷装置のネットワークアド
レスを前記需要者ごとに記憶するアドレスデータベース
と、前記需要者が前記広告を受け取ることを希望してい
るか否かを当該需要者の前記関心情報および当該広告の
前記宣伝情報に基づいて判別する受取希望判別手段と、
前記需要者が前記広告を受け取ることを希望していると
前記受取希望判別手段によって判別された場合に、当該
広告を印刷するための印刷データを当該需要者の前記ネ
ットワークアドレスに送信する印刷データ送信手段と、
前記需要者ごとに前記広告を受け取った実績を示す受取
実績情報を記憶する受取実績データベースと、前記広告
を受け取ってくれた報酬として前記需要者に与える対価
を当該需要者の前記受取実績情報に基づいて求める対価
算出手段とを有してなる。

【００１０】好ましくは、前記広告ごとに配信の対象を
示す配信対象情報を記憶する配信対象データベースと、
前記需要者ごとに当該需要者の個人情報を記憶する個人
情報データベースと、前記広告を前記需要者に配信する
ことを当該広告の広告主が希望しているか否かを当該広
告の前記配信対象情報および当該需要者の前記個人情報
に基づいて判別する配信希望判別手段と、を有し、前記
印刷データ送信手段は、前記広告の前記印刷データを、
前記受取希望判別手段によって当該広告を受け取ること
を希望していると判別された前記需要者のうち前記配信
希望判別手段によって当該広告の広告主が当該広告を配
信することを希望していると判別された需要者の前記ネ
ットワークアドレスにのみ送信する。

【００１１】または、前記印刷装置によって印刷された
前記広告の印刷物を参照して当該広告の広告主に接した
実績を示す接触実績情報を前記需要者ごとに記憶する接
触実績データベースを有し、前記対価算出手段は、前記
需要者に与える前記対価を当該需要者の前記接触実績情
報に基づいて求める。

【００１２】または、広告の属性ごとに前記報酬に対す
る重みを示す重み情報を記憶する重み情報記憶手段を有
し、前記対価算出手段は、前記広告を受け取ったことに
対する前記対価を、当該広告の各属性の内容を示す値を
当該各属性に対応する前記重み情報に基づいて変換した
ポイント同士を加算することによって求める。または、
前記印刷データ送信手段は、前記印刷装置から要求があ
った場合に、当該印刷装置が書類とともに印刷する広告
の前記印刷データを当該印刷装置の前記ネットワークア
ドレスに送信する。

【００１３】広告配信システムの他の形態として、広告
主から配信するように依頼された広告ごとに当該広告主
が宣伝したい内容を示す宣伝情報を記憶する広告データ
ベースと、需要者ごとに当該需要者の関心を示す関心情
報を記憶する関心情報データベースと、前記広告を印刷
するための印刷装置のネットワークアドレスを前記需要
者ごとに記憶するアドレスデータベースと、同じサービ
スを記載した前記広告が複数ある場合に、当該複数の広
告の中から前記需要者が受け取ることを希望している広
告を当該複数の広告の前記各宣伝情報および当該需要者
の前記関心情報に基づいて選択する希望広告選択手段
と、前記希望広告選択手段によって選択された前記広告
を印刷するための印刷データを当該需要者の前記ネット
ワークアドレスに送信する印刷データ送信手段と、前記
需要者ごとに前記広告を受け取った実績を示す受取実績
情報を記憶する受取実績データベースと、前記広告を受
け取ってくれた報酬として前記需要者に与える対価を当
該需要者の前記受取実績情報に基づいて求める対価算出
手段とを有してなるように構成する。

【００１４】または、広告主から配信するように依頼さ
れた広告に掲載されているサービスごとに価格情報を記
憶する広告データベースと、印刷装置のネットワークア
ドレスを需要者ごとに記憶するアドレスデータベース
と、前記需要者によって指定された複数の広告ごとに、
当該需要者によって指定されたサービスの前記価格情報
を抽出する抽出手段と、前記指定された複数の広告に掲
載されている前記指定されたサービスの価格を記載した
資料を前記抽出手段によって抽出された前記各価格情報
に基づいて生成する資料生成手段と、前記資料を印刷す
るための印刷データを指定元の前記需要者の前記ネット
ワークアドレスに送信する印刷データ送信手段と、前記
需要者ごとに当該需要者が前記資料を受け取った実績を
示す受取実績情報を記憶する受取実績データベースと、
前記資料を受け取ってくれた報酬として前記需要者に与
える対価を当該需要者の前記受取実績情報に基づいて求
める対価算出手段とを有してなるように構成する。また
は、前記需要者によって指定された広告主のこれまでの
前記広告ごとに、当該需要者によって指定されたサービ
スの前記価格情報を抽出する抽出手段と、前記指定され
た広告主の前記指定されたサービスの価格の履歴を記載
した資料を前記抽出手段によって抽出された前記各価格
情報に基づいて生成する資料生成手段とを有してなるよ
うに構成する。

【００１５】本発明に係る印刷システムは、広告を印刷
するための広告データを配信する広告配信システムにネ
ットワークを介して接続される印刷システムであって、
書類を印刷する旨の命令があった場合に、前記広告配信
システムに対して当該書類とともに印刷するための広告
の前記広告データを送信するようにネットワークを介し
て要求する要求手段と、前記広告配信システムからネッ
トワークを介して受信した前記広告データに基づいて広
告とともに前記書類を印刷する印刷手段とを有してな
る。

【００１６】なお、本発明において、サービスには、例
えば、食料品、住宅、または電化製品などの物の販売、
またはチケットの手配、マッサージ、または美容相談な
どの役務の提供など種々の形態のものが含まれる。ま
た、需要者とは、広告主が提供するこれらのサービスを
受ける顧客をいう。

【００１７】

【発明の実施の形態】〔第一の実施形態〕図１は本発明
に係る広告配信システム１の構成の例を示す図、図２は
広告配信装置２の構成の例を示す図、図３は印刷装置５
の構成の例を示す図、図４は広告配信装置２の機能的構
成の例を説明する図、図５は広告データベース１ＤＡの
例を示す図、図６は配布対象データベース１ＤＢの例を
示す図、図７は個人情報データベース１ＤＣの例を示す
図、図８は送信先アドレスデータベース１ＤＤの例を示
す図、図９は希望物件データベース１ＤＥの例を示す
図、図１０は印刷されたチラシ８ａ１の例を示す図、図
１１は受取実績データベース１ＤＦの例を示す図、図１
２は来店実績データベース１ＤＧの例を示す図、図１３
は引換品データベース１ＤＨの例を示す図、図１４は広
告配信装置２の処理の流れの例を説明するフローチャー
トである。

【００１８】図１に示すように、本発明に係る広告配信
システム１は、広告配信装置２、情報提供者端末装置
３、および通信回線４などによって構成される。この広
告配信システム１は、住宅販売会社Ａが取り扱っている
住宅またはマンションなどの広告を各家庭に配信する。
各家庭には印刷装置５が１台ずつ設置されており、住宅
販売会社Ａの広告を図１０に示すようなチラシとして印
刷する。通信回線４として、インターネット、イントラ
ネット、公衆回線、または専用線などが用いられる。ま
た、通信プロトコルとしてＴＣＰ／ＩＰおよびその上位
プロトコルであるＨＴＴＰ（Hypertext Transfer Proto
col ）、ＩＰＰ（Internet Printing Protocol）などが
用いられる。

【００１９】情報提供者端末装置３は、住宅販売会社Ａ
に設置されており、住宅販売会社Ａが取り扱う物件の価
格、場所、間取りなどの情報を入力する。情報提供者端
末装置３には、スキャナまたはデジタルカメラなどが接
続されており、写真またはイラストなどの画像を取得す
ることができる。また、情報提供者端末装置３の磁気記
憶装置には、ＤＴＰ（Desktop Publishing）用のアプリ
ケーションソフトがインストールされており、見出し、
広告文、および写真またはイラストなどの画像をレイア
ウトしてチラシのイメージデータを生成することができ
る。情報提供者端末装置３として、パーソナルコンピュ
ータまたはワークステーションなどが用いられる。

【００２０】広告配信装置２は、情報提供者端末装置３
から取得した物件の情報およびチラシのイメージデータ
の管理、住宅販売会社Ａの顧客の個人情報などの管理、
および顧客の家庭に設置されている印刷装置５へチラシ
を印刷するための印刷データを配信する処理などを行
う。広告配信装置２は、図２に示すように、ＣＰＵ２０
ａ、ＲＡＭ２０ｂ、ＲＯＭ２０ｃ、磁気記憶装置２０
ｄ、ディスプレイ装置２０ｅ、およびマウスまたはキー
ボードなどの入力装置２０ｆなどによって構成される。

【００２１】磁気記憶装置２０ｄには、オペレーティン
グシステム（ＯＳ）および後に説明する各機能を実現す
るための種々のプログラムおよびデータが記憶されてい
る。これらのプログラムは、ＣＤ−ＲＯＭ、ＭＯ、また
はＤＶＤ−ＲＯＭなどの記録媒体ＳＴから磁気記憶装置
２０ｄにインストールされる。これらのプログラムおよ
びデータは必要に応じてＲＡＭ２０ｂにロードされ、Ｃ
ＰＵ２０ａによって実行される。広告配信装置２とし
て、ＵＮＩＸ（登録商標）サーバ、ワークステーショ
ン、またはパーソナルコンピュータなどが用いられる。
広告配信装置２は、住宅販売会社Ａが運営するものであ
ってもよいし、住宅販売会社Ａの代わりに広告代理店ま
たはインターネットプロバイダなどが運営するものであ
ってもよい。

【００２２】印刷装置５は、図３（ａ）に示すように、
ＣＰＵ５０ａ、ＲＡＭ５０ｂ、ＲＯＭ５０ｃ、操作ボタ
ン５０ｄ、印刷機構５０ｅ、排紙トレイ５０ｆ、入出力
インタフェース５０ｇ、および通信インタフェース５０
ｈなどによって構成される。ＲＯＭ５０ｃには、後に説
明する処理を行うための種々のプログラムおよびデータ
が記憶されている。

【００２３】印刷装置５として、ＩＰＰ対応の印刷装置
が用いられる。したがって、例えば、広告配信装置２か
ら送信された印刷データは、広告配信システム１の内外
に設けられているルータまたはファイアウォールなどを
通過して印刷装置５に届けられる。印刷装置５に届いた
印刷データはＲＡＭ５０ｂに記憶され、これに基づいて
印刷が行われる。

【００２４】または、図３（ｂ）に示すように、入出力
インタフェース５０ｇを介して印刷装置５' にパーソナ
ルコンピュータ５Ｐ（パソコン５Ｐ）を接続し、印刷装
置５' およびパソコン５Ｐによって１組の広告受取用の
印刷装置を構成してもよい。この場合は、パソコン５Ｐ
には、印刷装置５' を制御するためのアプリケーション
プログラムなどをインストールしておく。これにより、
印刷装置５' のユーザは、操作ボタン５０ｄの代わりに
パソコン５Ｐのキーボードまたはマウスを用いて印刷装
置５' を簡単に操作することができる。また、通信処理
をパソコン５Ｐに行わせるので、印刷装置５' の処理の
負荷を軽減することができる。

【００２５】このような構成により、広告配信装置２に
は、図４に示すように、チラシデータ取得部１０１、配
信可否判別部１０２、印刷データ送信部１０５、対価算
出部１０６、およびデータ記憶部１０７などの機能が実
現される。

【００２６】データ記憶部１０７は、広告データベース
１ＤＡ、配布対象データベース１ＤＢ、個人情報データ
ベース１ＤＣ、送信先アドレスデータベース１ＤＤ、希
望物件データベース１ＤＥ、受取実績データベース１Ｄ
Ｆ、来店実績データベース１ＤＧ、および引換品データ
ベース１ＤＨなどのデータベースを管理する。

【００２７】広告データベース１ＤＡは、図５に示すよ
うに、チラシデータＤ１１、宣伝情報Ｄ１２、および配
布時期情報Ｄ１３をチラシ名Ｄ１０と対応付けて記憶す
る。チラシデータＤ１１は、情報提供者端末装置３のＤ
ＴＰアプリケーションなどによって生成されたチラシの
イメージデータである。配布時期情報Ｄ１３は、そのチ
ラシを配布する時期を示すものである。宣伝情報Ｄ１２
は、そのチラシを配布することによって顧客に宣伝した
い内容すなわち広告の内容を示す。例えば、チラシに掲
載する物件の種類（カテゴリ）、間取り、場所、価格、
売出し期間（本チラシの有効期限）、引渡し可能な時期
（納期）、およびこれらの情報の登録日などである。宣
伝情報Ｄ１２は、情報提供者端末装置３によって入力さ
れる。宣伝情報Ｄ１２および配布時期情報Ｄ１３は、情
報提供者端末装置３によって入力される。

【００２８】配布対象データベース１ＤＢは、図６に示
すように、チラシ８ａ１、８ａ２、…ごとに配布対象情
報Ｄ１５を記憶している。配布対象情報Ｄ１５は、その
チラシのターゲットすなわち配布の対象となる顧客の条
件を示す。例えば、配布対象情報Ｄ１５１によると、チ
ラシ８ａ１の配布対象が、ＪＪ市内に住み、年齢は３５
歳以上であり、性別は男であり、家族構成は２世帯家族
であり、１９８０年以前にマンションを購入したことが
ある、という条件のうちの一部または全部を満たす顧客
であることを示している。いずれの条件を満たした場合
にチラシ８ａ１を配布するかについては、後に説明す
る。

【００２９】個人情報データベース１ＤＣは、図７に示
すように、顧客の住所、年齢、性別、家族構成、および
過去の購買記録などの個人情報Ｄ２１を顧客名Ｄ２０に
対応付けて記憶する。

【００３０】送信先アドレスデータベース１ＤＤは、図
８に示すように、各顧客がチラシの印刷に用いる印刷装
置５のネットワークアドレスＤ２２および機種情報Ｄ２
３を顧客名Ｄ２０に対応付けて記憶する。ネットワーク
アドレスＤ２２として、例えば、ＩＰバージョン６（Ｉ
Ｐｖ６）のＩＰアドレスが用いられる。機種情報Ｄ２３
は、印刷装置５のメーカおよび機種名を示す。

【００３１】希望物件データベース１ＤＥは、図９に示
すように、顧客が関心を持っているまたは購入を希望す
る物件のカテゴリ、場所、間取り、および価格などに関
する希望情報Ｄ２４を顧客名Ｄ２０に対応付けて記憶す
る。

【００３２】これらの個人情報Ｄ２１、ネットワークア
ドレスＤ２２、機種情報Ｄ２３、および希望情報Ｄ２４
は、顧客の家庭のパソコン５Ｐによって入力される。例
えば、パソコン５ＰのＷＷＷブラウザに入力用のＷｅｂ
ページを表示し、このＷｅｂページから入力された情報
が広告配信装置２に送信されて各データベースに登録さ
れるように構成する。または、広告配信装置２または情
報提供者端末装置３に同様のＷｅｂページを表示するよ
うに構成し、顧客が住宅販売会社Ａに訪れた際に自分で
情報を入力できるようにしてもよい。または、顧客に登
録用紙を配布し、必要事項を記入して住宅販売会社Ａに
返送してもらうよう登録にしてもよい。この場合は、住
宅販売会社Ａの社員が、登録用紙の記載内容を広告配信
装置２または情報提供者端末装置３に入力し、各データ
ベースに登録する。したがって、顧客の家庭にパーソナ
ルコンピュータ５Ｐなどの情報端末装置がなくても、こ
れらの情報の登録が可能である。

【００３３】配信可否判別部１０２は、受取希望判別部
１０３および配信希望判別部１０４からなり、顧客に広
告（チラシ）を配信するか否かの判別を行う。受取希望
判別部１０３は、これから配布しようとするチラシを顧
客が受け取ることを希望しているか否かを判別する。配
信希望判別部１０４は、広告主である住宅販売会社Ａが
チラシを配ることを希望しているか否かを顧客ごとに判
別する。受取希望判別部１０３および配信希望判別部１
０４の判別の結果、顧客および広告主の双方の希望があ
った場合に、配信可否判別部１０２はその顧客にチラシ
を配信してもよいと判別する。そうでなければ、配信し
ないと判別する。例えば、チラシ８ａ１を配布するか否
かの判別の場合は、次のように処理が行われる。

【００３４】受取希望判別部１０３は、顧客Ｐ１、Ｐ
２、…がチラシ８ａ１を受け取ることを希望しているか
否かを、図９に示す顧客ごとの希望情報Ｄ２４（Ｄ２４
１、Ｄ２４２、…）と図５に示すチラシ８ａ１の宣伝情
報Ｄ１２１とを比較することによって判別する。

【００３５】例えば、顧客Ｐ１の希望情報Ｄ２４１とチ
ラシ８ａ１の宣伝情報Ｄ１２１とを比較すると、カテゴ
リ、間取り、場所、および価格の４つの項目について顧
客Ｐ１の希望とチラシ８ａ１の物件の特徴とが一致す
る。同様に、顧客Ｐ３の場合は３つの項目が一致し、顧
客Ｐ２の場合は１つも一致しない。そして、この比較結
果および予め設定されたルールに基づいて顧客の希望の
有無を判別する。例えば、一致した項目の個数が所定の
個数以上（例えば２つ以上）であれば受取りを希望して
いるとするルールが設定されている場合は、顧客Ｐ１、
Ｐ３はチラシ８ａ１を受け取ることを希望し、顧客Ｐ２
は希望していないと判別される。

【００３６】配信希望判別部１０４は、受取希望判別部
１０３によってチラシ８ａ１を受け取ること希望してい
ると判別された顧客Ｐ１、Ｐ３、…のうちのいずれの顧
客に広告主がチラシ８ａ１を配信することを希望してい
るか否かを判別する。係る判別は、図７に示す顧客ごと
の個人情報Ｄ２１（Ｄ２１１、Ｄ２１３、…）と図６に
示すチラシ８ａ１の配布対象情報Ｄ１５１とを比較する
ことによって行われる。

【００３７】例えば、顧客Ｐ１の個人情報Ｄ２１１とチ
ラシ８ａ１の配布対象情報Ｄ１５１とを比較すると、顧
客Ｐ１の住所、年齢、性別、および過去に購入した物件
（購買記録）の４つの項目が広告主の希望と一致する。
そして、受取希望判別部１０３の場合と同様に、一致す
る項目の個数が所定の個数以上（例えば３つ以上）であ
れば、顧客Ｐ１に対して広告主がチラシ８ａ１を配信す
ることを希望していると判別する。このルールによる
と、顧客Ｐ３の場合は一致する項目が２つなので、広告
主は顧客Ｐ３への配信を希望していないと判別される。
以上のように受取希望判別部１０３および配信希望判別
部１０４によって、顧客Ｐ１にはチラシ８ａ１の配信が
可能であり、顧客Ｐ２、Ｐ３には配信が不可であるとい
う判別結果が得られる。

【００３８】上記の例では、顧客がチラシの受取りを希
望しているか否かを判別した後に広告主が配信を希望し
ているか否かを判別したが、順番を逆にして行ってもよ
い。また、これらの判別のための条件は、住宅販売会社
Ａの営業方針などに従って自由に変更可能である。例え
ば、顧客の希望の価格と物件の価格とが一致すれば、他
の一致する項目の数に関わらず配信可能と判別するよう
にしてもよい。または、カテゴリが一致しなければ、他
の一致する項目の数に関わらず配信不可と判別するよう
にしてもよい。

【００３９】印刷データ送信部１０５は、配信可否判別
部１０２によってチラシの配信が可能と判別された顧客
の印刷装置５に対して、そのチラシを印刷するための印
刷データＤ１６を送信する。例えば、上述のチラシ８ａ
１の場合は、顧客Ｐ１の印刷装置５に対して印刷データ
Ｄ１６を送信する。送信の処理は、次のように行われ
る。

【００４０】まず、図８に示す送信先アドレスデータベ
ース１ＤＤから送信の対象である顧客Ｐ１の印刷装置５
の機種情報Ｄ２３１およびネットワークアドレスＤ２２
１を検索する。広告データベース１ＤＡからチラシ８ａ
１のチラシデータＤ１１を取得し、機種情報Ｄ２３１に
示す機種の印刷装置で印刷可能な印刷ジョブに変換す
る。そして、変換された印刷ジョブを印刷データＤ１６
としてネットワークアドレスＤ２２１に示すＩＰアドレ
スに送信する。印刷データＤ１６を受信した印刷装置５
では、この印刷データＤ１６に基づいて図１０に示すよ
うなチラシ８ａ１が印刷される。

【００４１】なお、印刷データＤ１６の送信は、図５の
配布時期情報Ｄ１３に示す日付の所定の時刻に行われ
る。例えば、チラシ８ａ１の場合は、配布時期情報Ｄ１
３１に基づいて１月２１日の所定の時刻（例えば朝７
時）にその印刷データＤ１６が送信される。配布時期情
報Ｄ１３が「すぐ」の場合は、情報提供者端末装置３か
ら広告（チラシ）が広告データベース１ＤＡに登録され
ると直ちに送信される。配布時期情報Ｄ１３は、時分ま
で設定してもよい。１つのチラシに対して複数設定して
もよい。

【００４２】データ記憶部１０７の受取実績データベー
ス１ＤＦは、図１１に示すように、顧客Ｐ１、Ｐ２、…
がこれまでにチラシを受け取った実績に関する受取実績
情報Ｄ２５（Ｄ２５１、Ｄ２５２、…）を記憶する。例
えば、受取実績情報Ｄ２５１は、顧客Ｐ１がチラシ８ａ
１、８ａ２、８ａ３をそれぞれ１月２２、２５、２５日
に受け取ったことを示している。チラシを１回受け取る
ごとに、受取ポイントとして所定の点数（例えば１００
点）が与えられる。

【００４３】受取ポイントは、印刷データＤ１６が印刷
データ送信部１０５から印刷装置５に送信されるごとに
送信先の顧客の受取実績情報Ｄ２５に書き込まれる。ま
たは、印刷データＤ１６の送信後、印刷が完了した旨の
通知を印刷装置５から受け取ったときに、受取ポイント
が書き込まれるようにしてもよい。なお、顧客に与える
受取ポイントは、広告の内容などに応じて変更してもよ
い。例えば、図５に示すチラシ８ａ１の受取ポイントを
４００点、チラシ８ａ２の受取ポイントを３００点、の
ように物件の価格に応じて変更してもよい。

【００４４】来店実績データベース１ＤＧは、図１２に
示すように、印刷装置５によって印刷されたチラシを持
参して住宅販売会社Ａに来店した実績に関する来店実績
情報Ｄ２６（Ｄ２６１、Ｄ２６２、…）を顧客Ｐ１、Ｐ
２、…ごとに記憶する。例えば来店実績情報Ｄ２６１
は、顧客Ｐ１がチラシ８ａ３を持参して１月２６日に来
店したことを示している。なお、１回来店するごとに、
その顧客の受取実績情報Ｄ２５に所定の来店ポイント
（例えば１０００点）が加えられる。

【００４５】来店ポイントは、次のようにして来店実績
情報Ｄ２６に加えられる。住宅販売会社Ａの社員は、来
店した顧客がチラシを持ってきたことを確認すると、情
報提供者端末装置３などを操作してその顧客の顧客名、
来店日、およびチラシ名を入力する。入力された情報は
広告配信装置２に送信される。そして、データ記憶部１
０７によってその顧客の来店実績情報Ｄ２６に所定の来
店ポイントが書き込まれる。なお、契約が成立した場合
など種々のイベントに応じて、さらにポイントを与える
ようにしてもよい。

【００４６】対価算出部１０６は、チラシを受け取って
くれたことなどに対する報酬として顧客に与える対価を
対価ポイントとして算出する。顧客は、自分に与えられ
た対価ポイントと引換えに、印刷装置５の消耗品などの
品物を住宅販売会社Ａから受け取ることができる。

【００４７】対価ポイントの算出は、次のように行われ
る。例えば、顧客Ｐ１の場合は、まず、図１１に示す受
取実績データベース１ＤＦの受取実績情報Ｄ２５１に含
まれる受取ポイントの合計を算出する。同様に、図１２
に示す来店実績データベース１ＤＧの来店実績情報Ｄ２
６１に含まれる来店ポイントの合計を算出する。そし
て、これらのポイントを合計し、これを対価ポイントと
する。したがって、顧客Ｐ１の場合は、受取ポイントの
合計３００点と来店ポイント１０００点の合計とを合わ
せた１３００点の対価ポイントが与えられる。

【００４８】顧客は、図１３に示す引換品データベース
１ＤＨの品物の中から、自分の対価ポイントに応じて好
きな品物を受け取ることができる。顧客は、パソコン５
ＰのＷＷＷブラウザに表示された品物選択用のＷｅｂペ
ージから所望の品物を選択する。すると、顧客名および
選択された品名を示す情報が、広告配信装置２を介して
情報提供者端末装置３に送信される。住宅販売会社Ａの
社員は、受信した情報に従って顧客の住所へ品物を郵送
する。品物と引き換えられた分のポイントは、受取実績
データベース１ＤＦまたは来店実績データベース１ＤＧ
から削除される。なお、引換品データベース１ＤＨの品
物と対価ポイントとの交換比率は、顧客にチラシの印刷
コストの負担が掛からない程度に設定されている。

【００４９】または、住宅販売会社Ａに来店した際に対
価ポイントと品物とを引き換えられるようにしてもよ
い。この場合は、情報提供者端末装置３などに品物選択
用のＷｅｂページを表示し、来店した顧客が品物を選択
できるようにすればよい。なお、受取ポイントおよび来
店ポイントに有効期限を設け、有効期限内に利用されな
ければ順次データベースから削除されるようにしてもよ
い。

【００５０】次に、広告配信装置２の処理の流れを、図
１４に示すフローチャートを参照して説明する。広告
（チラシ）の配信のための準備として、顧客の個人情
報、印刷装置５のネットワークアドレス、および希望物
件などの情報を図７、図８、図９のように予め登録して
おく（＃１１）。顧客のパソコン５Ｐなどからこれらの
情報の入力があった場合は、そのたびに、各データベー
スを更新する。配布するチラシのイメージデータ、広告
の内容に関する情報、およびチラシの配布の対象に関す
る情報を取得し、図５、図６のように各データベースに
登録しておく（＃１２）。

【００５１】取得したチラシをいずれの顧客に対して配
ってもよいのかを判別し（＃１３）、判別可能な顧客の
印刷装置５にそれぞれの機種に対応したチラシの印刷デ
ータＤ１６を送信する（＃１４）。印刷データＤ１６の
送信の後または印刷装置５から印刷完了の通知を受けた
後、その顧客に対して所定の受信ポイントを与える（＃
１５）。なお、印刷されたチラシを持参して来店した顧
客には、来店ポイントを与える。そして、顧客から要求
があった場合は、受取ポイントおよび来店ポイントに基
づいて対価ポイントを算出し、対価ポイントを消耗品な
どの品物と引き換えるための処理を行う（＃１６）。

【００５２】本実施形態によると、住宅販売会社Ａは、
効率的に顧客にチラシを配布することができ、従来より
も宣伝広告費を削減することができる。チラシは文字お
よび画像をレイアウトして生成されるので、電子メール
などによる広告よりも見やすくかつ顧客にインパクトを
与えることができる。印刷装置の消耗品は、受取ポイン
トなどと引換えに無償で提供されるので、顧客は印刷装
置のランニングコストを気にすることなくチラシを受け
取ることができる。

【００５３】さらに、チラシを持って来店した顧客に
は、来店ポイントを与えている。これにより、住宅販売
会社Ａは、顧客の来店を促し、チラシの配布の目的であ
る物件の販売の促進を一層図ることができる。また、チ
ラシの配布の効果を知ることができる。

【００５４】広告配信装置２を運営する広告代理店また
はインターネットプロバイダなどは、チラシの配布を代
行した手数料として住宅販売会社Ａから広告料を徴収す
る。その一部は、顧客（配布先）の印刷装置５の消耗品
などの代金に充てられる。本実施形態の広告配信システ
ム１によると、ネットワークによってチラシを配信する
ので、紙のチラシを配布する場合と異なり、配布部数が
増えても人件費がほとんど変わらないのでコストはそれ
ほど上がらない。したがって、広告代理店などは、配布
部数を増やすことによって利益率を上げることができ
る。また、利益率が上がった分、顧客に与える消耗品な
どに充てる金額を増やすことができるので、印刷装置を
無償で与えるなど配布先に対するサービスを一層向上さ
せて配布先のさらなる増加を促進することができる。

【００５５】なお、来店ポイントは住宅販売会社Ａに来
店した場合に与えたが、チラシに掲載されたＵＲＬ（Un
iform Resource Locators ）を見て住宅販売会社ＡのＷ
ｅｂページにアクセスした場合、電話による問い合わせ
があった場合、または物件に関する資料の請求があった
場合などに与えてもよい。 〔第二の実施形態〕図１５は広告配信システム１Ｂの構
成の例を示す図、図１６は広告配信装置２Ｂの機能的構
成の例を説明する図、図１７は広告データベース１ＤＩ
の例を示す図、図１８は配布対象データベース１ＤＪの
例を示す図、図１９は希望商品データベース１ＤＫの例
を示す図である。

【００５６】第一の実施形態の広告配信システム１は１
社の広告（チラシ）を配信したが、図１５に示す本実施
形態の広告配信システム１Ｂは八百屋、電器店、または
玩具店などの様々な商店からなる商店街αに設けられて
おり、各商店のチラシを配信する。広告配信システム１
Ｂは、広告配信装置２Ｂ、情報提供者端末装置３、およ
び通信回線４などによって構成される。この広告配信シ
ステム１Ｂは、各商店から出費される広告費によって賄
われている。

【００５７】各家庭には、第一の実施形態と同様に、１
台の印刷装置５または１組の印刷装置５' およびパソコ
ン５Ｐが設置されている。また、商店街αの各商店に
は、少なくとも１台ずつ情報提供者端末装置３が設置さ
れている。

【００５８】広告配信装置２Ｂのハードウェア構成およ
び機能的構成は、図１に示す広告配信装置２の場合と基
本的に同じである。ただし、本実施形態では、商店街α
の各商店の広告を取り扱うため、図１６に示すように、
データ記憶部１２７に記憶されているデータベースの構
成が広告配信装置２の場合と若干異なる。

【００５９】データ記憶部１２７の広告データベース１
ＤＩは、図５の広告データベース１ＤＡと同様に、図１
７に示すように各商店が顧客に配布するチラシのチラシ
データＤ３１、宣伝情報Ｄ３２、および配布時期情報Ｄ
３３をチラシ名Ｄ３０と対応付けて記憶する。チラシ名
Ｄ３０ないし配布時期情報Ｄ３３は、それぞれ、図５の
チラシ名Ｄ１０ないし配布時期情報Ｄ１３と同様の役割
を有する。ただし、宣伝情報Ｄ３２は、各商店の広告の
内容に適するように、宣伝情報Ｄ１２とは異なる項目か
らなる。例えば、宣伝情報Ｄ３２の「鮮度」の項目の各
記号は商品の鮮度を表しており、鮮度がよい順に二重
丸、丸、三角の印が付されている。

【００６０】配布対象データベース１ＤＪは、図６の配
布対象データベース１ＤＢと同様に、図１８に示すよう
に広告主が希望する配布の対象を示す配布対象情報Ｄ３
５を記憶する。例えば、配布対象情報Ｄ３５３は、八百
屋ＢがＪＪ市内の顧客を対象にチラシ８ｂ２の配布を希
望している旨を示している。

【００６１】希望商品データベース１ＤＫは、図１９に
示すように、顧客Ｐ１、Ｐ２、…が関心を持っている商
品およびその商品を購入する際の希望を示す希望情報Ｄ
３４（Ｄ３４１、Ｄ３４２、…）を記憶する。例えば、
希望情報Ｄ３４１は、顧客Ｐ１が大根、ねぎ、およびス
テレオなどの商品に関心を持っており、大根を購入する
のであれば鮮度のよいものを希望し、ステレオを購入す
るのであれば色がシルバーのものを希望していることを
示している。

【００６２】チラシデータ取得部１２１は、図４のチラ
シデータ取得部１０１と同様に、八百屋Ｂ、Ｃなど各商
店の情報提供者端末装置３からチラシデータＤ３１を取
得する。

【００６３】配信可否判別部１２２は、希望広告選択部
１２３および配信希望判別部１２４からなり、配信可否
判別部１０２と同様に、顧客にチラシを配信するか否か
の判別を行う。ただし、本実施形態では、複数の商店が
同じ時期に同じ商品を記載したチラシを配布する場合が
ある。係る場合には、次のようにして処理を行う。

【００６４】例えば、図１７に示すように、八百屋Ｂ、
Ｃが、同じ１月２４日に、それぞれ大根のチラシ８ｂ
２、８ｃ２を顧客に配布しようとしているとする。ま
ず、配信希望判別部１２４は、チラシ８ｂ２、８ｃ２の
それぞれについて、広告主である八百屋Ｂ、Ｃが顧客Ｐ
１、Ｐ２、…に配信することを希望しているか否かを判
別する。係る判別は、図４の配信希望判別部１０４の場
合と同様に、図７に示す各顧客の個人情報Ｄ２１および
図１８に示すチラシ８ｂ２、８ｃ２の配布対象情報Ｄ３
５３、Ｄ３５４に基づいて行われる。希望しているか否
かの判別のルールは、広告主ごとに設定しておけばよ
い。

【００６５】配信希望判別部１２４によってチラシ８ｂ
２、８ｃ２の両方とも顧客Ｐ１、Ｐ２に配信することを
希望していると判別されたとする。次に、希望広告選択
部１２３は、顧客Ｐ１、Ｐ２がチラシ８ｂ２、８ｃ２の
うちのいずれのチラシを受け取ることを希望しているか
を判別する。

【００６６】例えば、顧客Ｐ１の場合は、希望情報Ｄ３
４１より鮮度のよい大根を希望していることが分かる。
そこで、図１７に示すチラシ８ｂ２、８ｃ２の宣伝情報
Ｄ３２３、Ｄ３２４を比較し、鮮度のよいほうの大根を
掲載しているチラシ８ｃ２を受け取ることを希望してい
ると判別する。同様に、顧客Ｐ２の場合は価格が安い大
根を掲載しているチラシ８ｂ２が選ばれる。なお、鮮度
や価格などについて指定のない場合は、両方のチラシが
選ばれる。

【００６７】このようにして、配信可否判別部１２２
は、チラシ８ｂ２は顧客Ｐ２に対して配信可能であり、
チラシ８ｃ２は顧客Ｐ１に対して配信可能であると判別
する。そして、印刷データ送信部１２５は、図４の印刷
データ送信部１０５と同様に、各チラシの印刷データＤ
３６を生成し、配信可能であると判別された顧客の印刷
装置５に印刷データＤ３６を送信する。

【００６８】受取ポイントおよび来店ポイントも、第一
の実施形態と同様に、受取実績データベース１ＤＦおよ
び来店実績データベース１ＤＧに蓄積される。そして、
チラシを受け取ってくれた報酬として顧客に対して与え
る対価が、対価算出部１２６によって対価ポイントとし
て算出される。顧客は、自分の対価ポイントに応じて引
換品データベース１ＤＨの中から所望の品物を選んで受
け取ることができる。なお、受取ポイントおよび来店ポ
イントを商店ごとに分けて算出し、発行元の商店からし
か対価の品物を受け取ることができないようにしてもよ
いし、または、受取ポイントおよび来店ポイントを商店
街αの全商店で共通のものとし、商店街α全体のサービ
スポイントとして取り扱ってもよい。受取ポイントおよ
び来店ポイントを商店街αの買い物ポイントと併せて使
えるようにしてもよい。

【００６９】本実施形態によると、同じ商品が掲載され
た複数のチラシがある場合に、顧客の希望に適したほう
のチラシを配布することができる。これにより、チラシ
の配布をより効率的に行うことができる。また、特に希
望がない場合は両方のチラシが配布されるが、この場合
は、顧客は両方のチラシの写真または商品の価格などを
比較して購入先の商店を決めることができる。

【００７０】同じ商品を取り扱う八百屋Ｂ、Ｃは、チラ
シを配布した後の来店者数およびその商品の売上などを
参照してチラシの配布の効果を知ることができる。ま
た、今後の商品の価格を決める際の参考にすることがで
きる。 〔第三の実施形態〕図２０は広告配信システム１Ｃまた
は１Ｄの構成の例を示す図、図２１は広告配信装置２Ｃ
の機能的構成の例を説明する図、図２２は広告データベ
ース１ＤＬの例を示す図、図２３は個人情報データベー
ス１ＤＭの例を示す図、図２４は希望商品データベース
１ＤＫの例を示す図、図２５は広告を含む書類を印刷し
た印刷物８Ｃの例を示す図である。

【００７１】第一の実施形態および第二の実施形態で
は、広告主が指定した時期にチラシの配布を行った。第
三の実施形態では、印刷装置５によって書類が印刷され
る際に広告のデータを配信し、その書類の一部の領域に
広告が含まれるように印刷を行う（図２５参照）。

【００７２】広告配信システム１Ｃは、図２０に示すよ
うに、広告配信装置２Ｃ、情報提供者端末装置３、およ
び通信回線４などによって構成される。この広告配信シ
ステム１Ｃは、複数の企業または商店などの広告（チラ
シ）を各家庭の顧客に配布するための処理を行う。各企
業または商店には、情報提供者端末装置３が少なくとも
１台ずつ設置されている。各家庭には、パソコン５Ｐお
よび印刷装置５が１組ずつ設置されている。

【００７３】広告配信装置２Ｃのハードウェア構成およ
び機能的構成は、図１５に示す広告配信装置２Ｂの場合
と基本的に同じである。以下、広告配信装置２Ｂの場合
と異なる機能について図２１などを参照して説明する。

【００７４】データ記憶部１３７の広告データベース１
ＤＬは、図２２に示すように、チラシデータＤ４１、宣
伝情報Ｄ４２、およびサイズ情報Ｄ４３をチラシ名Ｄ４
０に対応付けて記憶している。チラシデータＤ４１およ
び宣伝情報Ｄ４２は、情報提供者端末装置３によって生
成されまたは入力される。サイズ情報Ｄ４３は、１ペー
ジに占める広告部分の割合を示している。本実施形態で
は、１ページ、１／２ページ、および１／５ページの３
種類のサイズがある。

【００７５】その他、データ記憶部１３７には、個人情
報データベース１ＤＭ、送信先アドレスデータベース１
ＤＤ、希望商品データベース１ＤＫ、受取実績データベ
ース１ＤＦ、来店実績データベース１ＤＧ、および引換
品データベース１ＤＨなどのデータベースが設けられて
いる。ただし、図２３に示すように、個人情報データベ
ース１ＤＭの個人情報Ｄ２１' には、その顧客が受け取
りたい広告のサイズに関する情報（希望サイズ）が含ま
れている。また、希望商品データベース１ＤＫは、本実
施形態の広告主に合わせて、図２４のような希望情報Ｄ
３４' （Ｄ３４１' 、Ｄ３４２' 、…）を記憶してい
る。

【００７６】広告選択部１３２は、顧客に配信する広告
を図２２に示す広告データベース１ＤＬの中から１つ選
択する。係る選択は、次のような手順で行われる。例え
ば、今、顧客Ｐ１はパソコン５Ｐで作成した書類の印刷
を行うところであるとする。印刷装置５の広告要求部５
０１は、パソコン５Ｐから書類の印刷命令を受けると、
広告配信装置２Ｃに対して広告を印刷するためのデータ
を送信するように要求する。

【００７７】印刷装置５からの要求を受けて、広告選択
部１３２は、要求元の顧客Ｐ１の希望サイズを図２３に
示す個人情報データベース１ＤＭから検索する。さら
に、その希望サイズおよび図２４に示す顧客Ｐ１の希望
情報Ｄ３４１' に合う広告を広告データベース１ＤＬの
中から検索する。つまり、サイズが１／５ページでかつ
Ｆ社製のパソコンまたはＫＫ区内２ＤＬ以上のマンショ
ンの広告を検索する。したがって、チラシ８ｅ３が選択
される。なお、検索の結果、複数の広告が得られた場合
は、登録日または有効期限などを比較していずれかの広
告を選択してもよい。または、ランダムに選択してもよ
い。

【００７８】印刷データ送信部１３５は、図４に示す印
刷データ送信部１０５などと同様に、選択されたチラシ
８ｄ３のチラシデータＤ４１を顧客Ｐ１の印刷装置５に
対応した印刷ジョブに変換し、これを印刷データＤ４６
として印刷装置５に送信する。

【００７９】そして、印刷装置５は、広告配信装置２Ｃ
から受信した印刷データＤ４６およびパソコン５Ｐから
出力された印刷ジョブに基づいて印刷の処理を行い、図
２５に示すような印刷物８Ｃを出力する。印刷物８Ｃの
上部が広告配信装置２から配信された広告である。

【００８０】対価ポイントに関する処理は、第二の実施
形態の場合と同様に、対価算出部１３６によって行われ
る。ただし、受取ポイントは、広告のサイズによって異
なるようにしてもよい。例えば、１／５ページの場合は
２点／枚、１／２ページの場合は４点／枚、１ページす
なわち用紙の全面に広告を印刷する場合は１０点／枚、
などのように受取ポイントを決めておいてもよい。

【００８１】本実施形態によると、ＷＷＷブラウザでＷ
ｅｂページを閲覧するときに表示されるバナ−広告のよ
うに、印刷装置５から書類を印刷するたびに最新の商品
情報などの様々な広告を配布することができる。また、
顧客の書類の一部に広告が印刷されるので、何度も顧客
の目に留まることができる。 〔第四の実施形態〕図２６は広告配信装置２Ｄの機能的
構成の例を説明する図、図２７は広告データベース１Ｄ
Ｎの例を示す図、図２８は比較表が記載された資料の例
を示す図である。

【００８２】本実施形態では、複数の広告の内容を掲載
した資料を顧客に配信する。広告配信システム１Ｄは、
図２０に示す広告配信システム１Ｃと同様に、広告配信
装置２Ｄ、情報提供者端末装置３、および通信回線４な
どによって構成される。商店街βのスーパマーケット
（スーパＦ）または八百屋Ｇなどの各商店には、情報提
供者端末装置３が少なくとも１台ずつ設置されている。

【００８３】広告配信装置２Ｄは、図２６に示すよう
に、チラシデータ取得部１４１、配信可否判別部１４
２、印刷データ送信部１４５、対価算出部１４６、デー
タ記憶部１４７、およびデータ抽出部１４８などによっ
て構成される。

【００８４】データ記憶部１４７の広告データベース１
ＤＮは、図２２の広告データベース１ＤＬなどと同様
に、図２７に示すようにチラシデータＤ５１および宣伝
情報Ｄ５２をチラシ名Ｄ５０と対応付けて記憶する。た
だし、本実施形態の広告（チラシ）には複数の商品が掲
載されているので、それに合わせて宣伝情報Ｄ５２は複
数の商品に関する情報を有する。データ記憶部１４７の
他のデータベースは、第三の実施形態などの場合と同様
の情報を記憶している。

【００８５】データ抽出部１４８は、顧客からの要求に
従って広告データベース１ＤＮから複数の広告の内容を
抽出し、比較表を生成する。係る処理は、次のように行
われる。

【００８６】例えば、ある顧客は、夕食の献立としてカ
レーを選び、これから材料を買うために商店街βに出掛
けることに決めたとする。そこで、この顧客は、出掛け
る前に、スーパＦおよび八百屋Ｇで売られている商品の
価格などを両商店の最新のチラシを参照してチェックす
ることにした。顧客は、パソコン５Ｐを操作して、スー
パＦおよび八百屋Ｇで売られている玉ねぎおよびじゃが
いもなどのカレーの材料の価格および鮮度に関する資料
を送信するように広告配信装置２Ｄに対して要求する。

【００８７】すると、データ抽出部１４８は、係る要求
に基づいて、両商店の最新のチラシ８ｆ２、８ｇ１の宣
伝情報Ｄ５２２、Ｄ５２３の中からカレーの材料となる
商品の情報をそれぞれ抽出する。そして、資料生成部１
４９は、この抽出結果に基づいて図２８（ａ）に示すよ
うな比較表８ｋｒが記載された資料８ＦＧを生成する。

【００８８】また、顧客は、今までにスーパＦの広告
（チラシ）に掲載された特定の商品の価格の履歴または
推移などを調べることができる。例えば、「ＡＢＣしょ
うゆ」という商品名のしょうゆの価格の推移について調
べるように顧客から要求があった場合に、データ抽出部
１４８は、広告データベース１ＤＮの中から顧客が指定
した期間に配布されたスーパＦのチラシの宣伝情報Ｄ５
２の中からＡＢＣしょうゆの情報をそれぞれ抽出する。
そして、資料生成部１４９は、この抽出結果に基づいて
図２８（ｂ）に示すような比較表８ｓｎが記載された資
料８ＦＳを生成する。

【００８９】生成された資料８ＦＧまたは８ＦＳは、印
刷データ送信部１４５によって要求元の顧客の印刷装置
５に対応した印刷データＤ５６に変換されてその印刷装
置５に送信される。印刷装置５は、受信した印刷データ
Ｄ５６に基づいて資料８ＦＧまたは８ＦＳを印刷する。

【００９０】なお、チラシデータ取得部１４１は図１６
のチラシデータ取得部１２１などと同様の処理を行う。
対価算出部１４６は、図１６の対価算出部１２６などと
同様に、対価ポイントに関する処理を行う。ただし、資
料８ＦＧまたは８ＦＳに掲載された商品の数などに応じ
て点数を決めるなど、第一ないし第三の実施形態とは異
なる方法で受取ポイントを与えてもよい。

【００９１】また、１つの広告（チラシ）を各顧客に配
布する場合の処理は、第二の実施形態などで説明した通
りである。すなわち、配信可否判別部１４２が配信可能
と判別した顧客の印刷装置５に対して、印刷データ送信
部１４５がそのチラシの印刷データを配信する。

【００９２】本実施形態によると、たくさんの情報の中
から顧客が所望する情報を取り出し、複数のチラシに掲
載された商品の価格または鮮度などの比較が容易な資料
を顧客に提供することができる。なお、資料８ＦＳには
商品の価格および鮮度だけでなく、写真を掲載して商品
同士の大きさの比較ができるようにしてもよい。 〔第五の実施形態〕図２９は広告配信装置２' の機能的
構成の例を説明する図である。第一の実施形態の広告配
信システム１を、自治体の広報サービスに利用すること
ができる。つまり、顧客に対してチラシを配布する代わ
りに、市民に対して自治体の広報を配布する。この場合
は、情報提供者端末装置３を自治体の広報室などに設置
し、広告配信装置２' を介して広報を各市民の印刷装置
５に配信する。ただし、広告配信装置２' は、本目的に
合わせて、図２９に示すように構成される。

【００９３】広報データ受信部１５１は、広報のイメー
ジデータである広報データＤ６１およびその広報の配布
時期を示す配布時期情報Ｄ６３を広報室の情報提供者端
末装置３から受信する。これらは、データ記憶部１５７
の広報データベース１ＤＯに記憶される。

【００９４】印刷データ送信部１５５は、図４の印刷デ
ータ送信部１０５などと同様に、配布時期情報Ｄ６３に
示される時期に広報データＤ６１をそれぞれの印刷装置
５に対応した印刷データＤ６６に変換して送信する。こ
のようにして、市民に広報が配布される。

【００９５】その後、印刷装置５から広報の印刷が正常
に行われた旨の通知を受けると、その印刷装置５の所有
者（市民）に対して受取ポイントを与える。受取ポイン
トは、受取実績データベース１ＤＦに記憶される。市民
は、与えられた受取ポイントに応じて印刷装置５の消耗
品などを受け取ることができる。

【００９６】印刷データＤ６６の送信後所定の時間が経
っても印刷装置５から印刷が正常に行われた旨の通知が
ない場合に、印刷データ送信部１５５は、リカバリの処
理を行う。すなわち、再度、その印刷装置５に対して印
刷データＤ６６を送信する。再送信を所定の回数繰り返
してもなお印刷装置５からの通知がない場合は、未送信
通知部１５２は、情報提供者端末装置３に対してその印
刷装置５の市民への広報の配信ができなかった旨を通知
する。自治体の広報室の職員は、その市民に対して郵送
などの手段で広報を送付する。これにより、広報の配布
漏れを防止することができる。

【００９７】本実施形態によると、自治体の広報を各市
民の印刷装置５に対して配布することによって、郵送費
などのコストを大幅に削減することができる。また、広
報を印刷できなかった印刷装置５を広報室に通知するの
で、広報の配布漏れを防止することができる。

【００９８】なお、印刷装置５を持っていない市民の分
の広報を、隣人の印刷装置５に配信し、その市民に渡し
てもらうようにしてもよい。この場合は、隣人に対して
特別に受取ポイントを多く与えるなどしてもよい。

【００９９】第一ないし第五の実施形態によると、チラ
シまたは広報などを効率的に各家庭に配布することがで
き、従来よりも宣伝広告費または郵送費などのコストを
削減することができる。また、日頃あまり使われていな
い各家庭の印刷装置を有効的に活用することができる。
印刷装置の消耗品は、情報の発信元である会社または自
治体などから提供されるので、顧客または市民は印刷装
置のランニングコストを気にすることなくチラシなどを
受け取ることができる。会社または自治体は、従来のコ
ストから削減できた分を消耗品の費用に充てることがで
きる。

【０１００】図３０は印刷装置５およびパソコン５Ｐ'
の構成の例を説明する図、図３１は対価ポイントの算出
方法の例を説明する図である。なお、第一ないし第五の
実施形態の印刷装置５において、広告配信装置２などか
ら受信した印刷データをＲＡＭなどの記憶手段に一旦記
憶しておき、必要なものだけを選んで印刷するように構
成してもよい。すなわち、図３０に示すように、印刷装
置５にパソコン５Ｐ' を接続する。パソコン５Ｐ' の代
わりに携帯電話端末またはＰＤＡ（Personal Digital A
ssistant）などの情報端末装置を接続してもよい。印刷
装置５が受信した印刷データの内容の一部、例えば、デ
ータ名をパソコン５Ｐ' のディスプレイ装置に表示す
る。さらに、印刷データごとにボタンＢＮ１〜ＢＮ３を
表示する。

【０１０１】ボタンＢＮ１が選択された場合は、印刷装
置５においてその印刷データに基づいて印刷の処理が開
始されるようにする。ボタンＢＮ２が選択された場合
は、その印刷データを印刷装置５のＲＡＭ５０ｂから削
除する。ボタンＢＮ３が選択された場合は、その印刷デ
ータに基づいて印刷を行った場合の印刷イメージ（いわ
ゆるプレビュー画面）をディスプレイ装置に表示する。

【０１０２】印刷装置５は、印刷を行った旨または印刷
せずに印刷データを削除した旨を広告配信装置２に通知
する。広告配信装置２は、印刷を行った旨を受けた場合
は、係る印刷に用いられた印刷データのジャンルまたは
カテゴリと顧客名とを対応付けて記憶しておく。そし
て、今後、その顧客に対してそのジャンルまたはカテゴ
リのチラシを他のチラシよりも優先して配信するように
する。逆に、印刷せずに印刷データを削除した旨を受け
た場合は、その印刷データのジャンルまたはカテゴリの
チラシの優先順位を下げる。これにより、顧客の好みに
合わせてより効率的に情報を配布することができる。ま
た、情報の提供者は、顧客の好みのジャンルを知ること
ができ、今後の情報の配信の参考にすることができる。

【０１０３】広告（チラシ）を受け取ったことに対する
受取ポイントを、データ記憶部１０７などに記憶されて
いるポイント重み情報Ｄ７１に基づいて算出してもよ
い。図３１に示すポイント重み情報Ｄ７１の項目のうち
「チラシ持参」以外の項目は、広告または顧客の属性な
どを示している。例えば、「価格」は広告に掲載されて
いる商品の価格、「寿命」はその商品の寿命、「販売頻
度」は顧客が広告主である商店などで買い物をする頻
度、「紙面広告」は図２５に示すような部分広告が紙面
を占める割合、を意味する。

【０１０４】すなわち、受取ポイントを算出するには、
まず、その広告に掲載されている商品の価格が高いか低
いか、配信先の顧客が買い物に訪れる頻度は大きいか中
くらいか小さいかなど、ポイント重み情報Ｄ７１の各項
目についての値を決める。例えば、住宅販売会社Ｓのチ
ラシ８ｓｘの場合は、広告の内容に基づいて、価格＝
高、寿命＝長、…、紙面広告＝なし、のように値を決
め、配布先の顧客ごとに販売頻度の値を大、中、小のい
ずれかに決める。

【０１０５】これらの値をポイント重み情報Ｄ７１の重
み係数と照らし合わせ、各項目のポイントを求める。あ
る顧客にチラシ８ｓｘを配布した場合は、価格＝１０
０、寿命＝１００、…、販売頻度＝１０、紙面広告＝
０、となる。これらのポイントの合計が、受取ポイント
となる。このように、広告の内容またはその広告を受け
取る顧客ごとに受取ポイントを変えることができる。広
報の場合も同様に、広報の内容などに応じて受取ポイン
トを算出することができる。

【０１０６】ポイント重み情報Ｄ７１の「チラシ持参」
の項目は、印刷された広告（チラシ）を持って来店した
顧客に対して与える来店ポイントを意味する。例えば、
チラシ８ｓｘを持って来店した場合には、５００点が与
えられる。

【０１０７】そして、これらの受取ポイントおよび来店
ポイントを合計することによって、１枚の広告（チラ
シ）について顧客に与える対価ポイントを求めることが
できる。顧客は、広告を受け取るごとに対価ポイントを
取得し、点数が所定以上になれば、対価ポイントを印刷
装置の消耗品などに交換してもらうことができる。

【０１０８】このように、受取ポイントまたは来店ポイ
ントを与えるための規則を作ることによって、様々な会
社または商店などを集め、１つの広告配信システムを共
用することができる。

【０１０９】なお、チラシまたは広報の用紙のヘッダま
たはフッタなどの領域に顧客の対価ポイントの累積また
は有効期限などを印刷するようにしてもよい。これによ
り、顧客の購買意欲を刺激することができる。または、
チラシを持って来店すれば何点の来店ポイントがもらえ
るかを印刷し、来店を促進するようにしてもよい。

【０１１０】その他、広告配信システム１、１Ｂ、１
Ｃ、１Ｄ、広告配信装置２、２' 、２Ｂ、２Ｃ、２Ｄ、
情報提供者端末装置３、通信回線４、印刷装置５の全体
または各部の構成、処理内容、処理順序などは、本発明
の趣旨に沿って適宜変更することができる。

【０１１１】

【発明の効果】本発明によると、従来よりも広告の配布
を効率的かつ効果的に行うことができる。また、日頃あ
まり使われていない家庭の印刷装置を有効的に活用する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る広告配信システムの構成の例を示
す図である。

【図２】広告配信装置の構成の例を示す図である。

【図３】印刷装置の構成の例を示す図である。

【図４】広告配信装置の機能的構成の例を説明する図で
ある。

【図５】広告データベースの例を示す図である。

【図６】配布対象データベースの例を示す図である。

【図７】個人情報データベースの例を示す図である。

【図８】送信先アドレスデータベースの例を示す図であ
る。

【図９】希望物件データベースの例を示す図である。

【図１０】印刷されたチラシの例を示す図である。

【図１１】受取実績データベースの例を示す図である。

【図１２】来店実績データベースの例を示す図である。

【図１３】引換品データベースの例を示す図である。

【図１４】広告配信装置の処理の流れの例を説明するフ
ローチャートである。

【図１５】広告配信システムの構成の例を示す図であ
る。

【図１６】広告配信装置の機能的構成の例を説明する図
である。

【図１７】広告データベースの例を示す図である。

【図１８】配布対象データベースの例を示す図である。

【図１９】希望商品データベースの例を示す図である。

【図２０】広告配信システムの構成の例を示す図であ
る。

【図２１】広告配信装置の機能的構成の例を説明する図
である。

【図２２】広告データベースの例を示す図である。

【図２３】個人情報データベースの例を示す図である。

【図２４】希望商品データベースの例を示す図である。

【図２５】広告を含む書類を印刷した印刷物の例を示す
図である。

【図２６】広告配信装置の機能的構成の例を説明する図
である。

【図２７】広告データベースの例を示す図である。

【図２８】比較表が記載された資料の例を示す図であ
る。

【図２９】広告配信装置の機能的構成の例を説明する図
である。

【図３０】印刷装置およびパソコンの構成の例を説明す
る図である。

【図３１】対価ポイントの算出方法の例を説明する図で
ある。

【符号の説明】

１、１Ｂ、１Ｃ、１Ｄ 広告配信システム ２、２' 、２Ｂ、２Ｃ、２Ｄ 広告配信装置 １０３ 受取希望判別部（受取希望判別手段） １０４、１２４、１４４ 配信希望判別部（配信希望判
別手段） １０５、１２５、１３５、１４５、１５５ 印刷データ
送信部（印刷データ送信手段） １０６、１２６、１３６、１４６ 対価算出部（対価算
出手段） １２３、１４３ 希望広告選択部（希望広告選択手段） １４８ データ抽出部（抽出手段） １４９ 資料生成部（資料生成手段） １５６ ポイント処理部 １ＤＡ、１ＤＩ、１ＤＬ、１ＤＮ 広告データベース １ＤＢ、１ＤＪ 配布対象データベース（配信対象デー
タベース） １ＤＣ、１ＤＭ 個人情報データベース １ＤＤ 送信先アドレスデータベース（アドレスデータ
ベース） １ＤＥ 希望物件データベース（関心情報データベー
ス） １ＤＦ 受取実績データベース １ＤＧ 来店実績データベース（接触実績データベー
ス） １ＤＫ 希望商品データベース（関心情報データベー
ス） １ＤＯ 広報データベース ４ 通信回線 ５ 印刷装置（印刷システム） ５０１ 広告要求部（要求手段） ５０ｅ 印刷機構（印刷手段） ５Ｐ パソコン（印刷システム） ８ＦＧ、８ＦＳ 資料 Ｄ１２、Ｄ３２、Ｄ４２、Ｄ５２ 宣伝情報 Ｄ１５、Ｄ３５ 配布対象情報（配信対象情報） Ｄ１６、Ｄ３６、Ｄ６６ 印刷データ Ｄ２１、Ｄ２１' 個人情報 Ｄ２２ ネットワークアドレス Ｄ２４、Ｄ３４、Ｄ３４' 希望情報（関心情報） Ｄ２５ 受取実績情報 Ｄ２６ 来店実績情報（接触実績情報） Ｄ４６ 印刷データ（広告データ） Ｄ５６ 印刷データ Ｄ７１ ポイント重み情報（重み情報）

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】広告主から配信するように依頼された広告
   ごとに当該広告主が宣伝したい内容を示す宣伝情報を記
   憶する広告データベースと、 需要者ごとに当該需要者の関心を示す関心情報を記憶す
   る関心情報データベースと、 前記広告を印刷するための印刷装置のネットワークアド
   レスを前記需要者ごとに記憶するアドレスデータベース
   と、 前記需要者が前記広告を受け取ることを希望しているか
   否かを当該需要者の前記関心情報および当該広告の前記
   宣伝情報に基づいて判別する受取希望判別手段と、 前記需要者が前記広告を受け取ることを希望していると
   前記受取希望判別手段によって判別された場合に、当該
   広告を印刷するための印刷データを当該需要者の前記ネ
   ットワークアドレスに送信する印刷データ送信手段と、 前記需要者ごとに前記広告を受け取った実績を示す受取
   実績情報を記憶する受取実績データベースと、 前記広告を受け取ってくれた報酬として前記需要者に与
   える対価を当該需要者の前記受取実績情報に基づいて求
   める対価算出手段と、 を有してなることを特徴とする広告配信システム。
2. 【請求項２】前記広告ごとに配信の対象を示す配信対象
   情報を記憶する配信対象データベースと、 前記需要者ごとに当該需要者の個人情報を記憶する個人
   情報データベースと、 前記広告を前記需要者に配信することを当該広告の広告
   主が希望しているか否かを当該広告の前記配信対象情報
   および当該需要者の前記個人情報に基づいて判別する配
   信希望判別手段と、を有し、 前記印刷データ送信手段は、前記広告の前記印刷データ
   を、前記受取希望判別手段によって当該広告を受け取る
   ことを希望していると判別された前記需要者のうち前記
   配信希望判別手段によって当該広告の広告主が当該広告
   を配信することを希望していると判別された需要者の前
   記ネットワークアドレスにのみ送信する、 請求項１記載の広告配信システム。
3. 【請求項３】前記印刷装置によって印刷された前記広告
   の印刷物を参照して当該広告の広告主に接した実績を示
   す接触実績情報を前記需要者ごとに記憶する接触実績デ
   ータベースを有し、 前記対価算出手段は、前記需要者に与える前記対価を当
   該需要者の前記接触実績情報に基づいて求める、 請求項１または請求項２記載の広告配信システム。
4. 【請求項４】広告の属性ごとに前記報酬に対する重みを
   示す重み情報を記憶する重み情報記憶手段を有し、 前記対価算出手段は、前記広告を受け取ったことに対す
   る前記対価を、当該広告の各属性の内容を示す値を当該
   各属性に対応する前記重み情報に基づいて変換したポイ
   ント同士を加算することによって求める、 請求項１ないし請求項３のいずれかに記載の広告配信シ
   ステム。
5. 【請求項５】前記印刷データ送信手段は、前記印刷装置
   から要求があった場合に、当該印刷装置が書類とともに
   印刷する広告の前記印刷データを当該印刷装置の前記ネ
   ットワークアドレスに送信する、 請求項１ないし請求項４のいずれかに記載の広告配信シ
   ステム。
6. 【請求項６】広告主から配信するように依頼された広告
   ごとに当該広告主が宣伝したい内容を示す宣伝情報を記
   憶する広告データベースと、 需要者ごとに当該需要者の関心を示す関心情報を記憶す
   る関心情報データベースと、 前記広告を印刷するための印刷装置のネットワークアド
   レスを前記需要者ごとに記憶するアドレスデータベース
   と、 同じサービスを記載した前記広告が複数ある場合に、当
   該複数の広告の中から前記需要者が受け取ることを希望
   している広告を当該複数の広告の前記各宣伝情報および
   当該需要者の前記関心情報に基づいて選択する希望広告
   選択手段と、 前記希望広告選択手段によって選択された前記広告を印
   刷するための印刷データを当該需要者の前記ネットワー
   クアドレスに送信する印刷データ送信手段と、 前記需要者ごとに前記広告を受け取った実績を示す受取
   実績情報を記憶する受取実績データベースと、 前記広告を受け取ってくれた報酬として前記需要者に与
   える対価を当該需要者の前記受取実績情報に基づいて求
   める対価算出手段と、 を有してなることを特徴とする広告配信システム。
7. 【請求項７】広告主から配信するように依頼された広告
   に掲載されているサービスごとに価格情報を記憶する広
   告データベースと、 印刷装置のネットワークアドレスを需要者ごとに記憶す
   るアドレスデータベースと、 前記需要者によって指定された複数の広告ごとに、当該
   需要者によって指定されたサービスの前記価格情報を抽
   出する抽出手段と、 前記指定された複数の広告に掲載されている前記指定さ
   れたサービスの価格を記載した資料を前記抽出手段によ
   って抽出された前記各価格情報に基づいて生成する資料
   生成手段と、 前記資料を印刷するための印刷データを指定元の前記需
   要者の前記ネットワークアドレスに送信する印刷データ
   送信手段と、 前記需要者ごとに当該需要者が前記資料を受け取った実
   績を示す受取実績情報を記憶する受取実績データベース
   と、 前記資料を受け取ってくれた報酬として前記需要者に与
   える対価を当該需要者の前記受取実績情報に基づいて求
   める対価算出手段と、 を有してなることを特徴とする広告配信システム。
8. 【請求項８】広告主から配信するように依頼された広告
   に掲載されているサービスごとに価格情報を記憶する広
   告データベースと、 印刷装置のネットワークアドレスを需要者ごとに記憶す
   るアドレスデータベースと、 前記需要者によって指定された広告主のこれまでの前記
   広告ごとに、当該需要者によって指定されたサービスの
   前記価格情報を抽出する抽出手段と、 前記指定された広告主の前記指定されたサービスの価格
   の履歴を記載した資料を前記抽出手段によって抽出され
   た前記各価格情報に基づいて生成する資料生成手段と、 前記資料を印刷するための印刷データを指定元の前記需
   要者の前記ネットワークアドレスに送信する印刷データ
   送信手段と、 前記需要者ごとに当該需要者が前記資料を受け取った実
   績を示す受取実績情報を記憶する受取実績データベース
   と、 前記資料を受け取ってくれた報酬として前記需要者に与
   える対価を当該需要者の前記受取実績情報に基づいて求
   める対価算出手段と、 を有してなることを特徴とする広告配信システム。
9. 【請求項９】広告を印刷するための広告データを配信す
   る広告配信システムにネットワークを介して接続される
   印刷システムであって、 書類を印刷する旨の命令があった場合に、前記広告配信
   システムに対して当該書類とともに印刷するための広告
   の前記広告データを送信するようにネットワークを介し
   て要求する要求手段と、 前記広告配信システムからネットワークを介して受信し
   た前記広告データに基づいて広告とともに前記書類を印
   刷する印刷手段と、 を有してなることを特徴とする印刷システム。
10. 【請求項１０】広告主から配信するように依頼された広
    告を需要者に配信するコンピュータに用いられるコンピ
    ュータプログラムであって、 前記需要者が前記広告を受け取ることを希望しているか
    否かを当該需要者の関心を示す関心情報および当該広告
    の内容を示す広告情報に基づいて判別する処理と、 前記需要者が前記広告を受け取ることを希望していると
    判別した場合に、当該広告を印刷するための印刷データ
    を当該需要者の印刷装置に送信する処理と、 前記印刷データを送信した後に、前記需要者が前記広告
    を受け取った実績を示す受取実績情報を更新する処理
    と、 前記広告を受け取ってくれた報酬として前記需要者に与
    える対価を当該需要者の前記受取実績情報に基づいて求
    める処理と、 をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログ
    ラム。