WO2022153468A1 - リール収容トレイおよび保管庫 - Google Patents

Abstract

リール収容トレイは、第一収容部と、第二収容部とを備える。第一収容部は、基板に装着される部品を収容する部品テープが巻回されている外形寸法が異なる複数種類のリールのうちの少なくとも一種類のリールである第一リールを収容可能である。第二収容部は、第一リールよりも外形寸法が大きい少なくとも一種類のリールである第二リールを収容可能である。

Description

リール収容トレイおよび保管庫

　本明細書は、リール収容トレイおよび保管庫に関する技術を開示する。

　特許文献１には、複数の収容物を収容するケースと、ケースを収納する保管庫とが記載されている。ケースは、種々の収容物を収容することができる。例えば、収容物がリールの場合、ケースは、複数のリールを並べて収容することができる。

　特許文献２には、スペーサ要素を備えるトレイが記載されている。スペーサ要素は、トレイに取り外し可能に取り付けられる。特許文献２に記載の発明は、トレイに取り付けるスペーサ要素の数を調整することによって、トレイに物体を収容するのに十分な深さを確保しようとしている。

国際公開第２０１９／１３８５４８号 特表２０１８－５０１１６７号公報

　基板製品の生産では、外形寸法（リール径）が異なる複数種類のリールが使用される。そのため、外形寸法が異なる複数種類のリールを収容可能なリール収容トレイの要請がある。

　このような事情に鑑みて、本明細書は、外形寸法が異なる複数種類のリールを収容可能なリール収容トレイおよび保管庫を開示する。

　本明細書は、第一収容部と、第二収容部とを備えるリール収容トレイを開示する。前記第一収容部は、基板に装着される部品を収容する部品テープが巻回されている外形寸法が異なる複数種類のリールのうちの少なくとも一種類の前記リールである第一リールを収容可能である。前記第二収容部は、前記第一リールよりも外形寸法が大きい少なくとも一種類の前記リールである第二リールを収容可能である。

　また、本明細書は、収納部と、移動部とを具備する保管庫を開示する。前記収納部は、前記リールを収容する前記リール収容トレイを収納する収納スペースを備える。前記移動部は、前記リールの入庫時に前記リール収容トレイを入庫位置から所定の前記収納スペースに移動させ、前記リールの出庫時に前記収納スペースに収納されている前記リール収容トレイを所定の出庫位置に移動させる。

　上記のリール収容トレイによれば、第一リールを第一収容部に収容することができ、第一リールよりも外形寸法が大きい第二リールを第二収容部に収容することができる。よって、リール収容トレイは、外形寸法が異なる複数種類のリールを収容することができる。リール収容トレイについて上述されていることは、リール収容トレイを収納する保管庫についても同様に言える。

基板生産設備の構成例を示す構成図である。 リールを収容するリール収容トレイの一例を示す平面図である。 リール収容トレイの一例を示す斜視図である。 リールの収容状態の一例を示す側面図である。 保管庫の一例を示す斜視図である。 収納部の一例を示す斜視図である。 図６の収納ユニットの一部を拡大した拡大図である。 収納ユニットの配置例を示す平面図である。 保管庫の制御ブロックの一例を示すブロック図である。

　１．実施形態
　本実施形態のリール収容トレイ３０および保管庫４０は、基板生産設備８０に設けられる。図１に示すように、基板生産設備８０は、対基板作業ライン１０Ｌと、着荷部２Ａと、リール収容トレイ３０と、保管庫４０と、無人搬送車５０とを備えている。本実施形態の基板生産設備８０では、着荷部２Ａに到着したリール２０は、リール収容トレイ３０に収容されて無人搬送車５０によって保管庫４０に搬送される。また、保管庫４０に保管されているリール２０は、リール収容トレイ３０に収容されて無人搬送車５０によって部品装着機１０ｃに搬送される。

　１－１．対基板作業ライン１０Ｌ
　対基板作業ライン１０Ｌでは、対基板作業機１０によって、基板９０に所定の対基板作業が行われる。対基板作業ライン１０Ｌを構成する対基板作業機１０の種類および数は、限定されない。図１に示すように、本実施形態の対基板作業ライン１０Ｌは、印刷機１０ａ、印刷検査機１０ｂ、部品装着機１０ｃ、リフロー炉１０ｄおよび外観検査機１０ｅの複数（５つ）の対基板作業機１０を備えている。

　複数（５つ）の対基板作業機１０は、上流側から、印刷機１０ａ、印刷検査機１０ｂ、部品装着機１０ｃ、リフロー炉１０ｄおよび外観検査機１０ｅの順に配置されている。基板９０は、対基板作業ライン１０Ｌの先頭に位置する印刷機１０ａに搬入される。そして、基板９０は、対基板作業ライン１０Ｌの基板搬送装置によって下流側へ搬送され、対基板作業ライン１０Ｌの末尾に位置する外観検査機１０ｅから搬出される。

　印刷機１０ａは、基板９０の部品の装着位置にペースト状のはんだを印刷する。印刷検査機１０ｂは、印刷機１０ａによって印刷されたはんだの印刷状態を検査する。部品装着機１０ｃは、印刷機１０ａによってはんだが印刷された基板９０に部品を装着する。部品装着機１０ｃは、一つであっても良く、複数であっても良い。部品装着機１０ｃが複数設けられる場合は、複数の部品装着機１０ｃが分担して、基板９０に部品を装着することができる。

　部品装着機１０ｃは、基板９０に装着される部品を供給する部品供給装置を備えている。例えば、部品は、図２に示すリール２０を備えるフィーダ、トレイなどによって供給することができる。リール２０は、部品を収容する部品テープ２０ｂが本体部２０ａに巻回されている。リール２０は、フィーダに回転可能かつ着脱可能に設けられる。部品テープ２０ｂの先端部が、フィーダに設けられる部品取出し部まで引き出されて、部品が順次供給される。リール２０は、例えば、チップ部品などの比較的小型の部品を供給することができる。トレイには、部品が配列されている。トレイは、リード部品などの比較的大型の部品を供給することができる。

　リフロー炉１０ｄは、部品装着機１０ｃによって部品が装着された基板９０を加熱し、はんだを溶融させて、はんだ付けを行う。外観検査機１０ｅは、部品装着機１０ｃによって装着された部品の装着状態などを検査する。具体的には、外観検査機１０ｅは、基板９０に装着された部品の適否、部品の装着状態（Ｘ座標、Ｙ座標および装着角度）などを認識し、管理装置１９に送出する。

　このように、対基板作業ライン１０Ｌは、複数（５つ）の対基板作業機１０を用いて基板９０を順に搬送し、検査処理を含む生産処理を実行して基板製品を生産することができる。なお、対基板作業ライン１０Ｌは、例えば、生産する基板製品の種類などに応じて、対基板作業機１０が適宜増減され、構成が適宜変更される。対基板作業ライン１０Ｌは、例えば、機能検査機、バッファ装置、基板供給装置、基板反転装置、シールド装着装置、接着剤塗布装置、紫外線照射装置などの対基板作業機１０を備えることもできる。

　対基板作業ライン１０Ｌを構成する複数（５つ）の対基板作業機１０および管理装置１９は、有線または無線の通信部によって、互いに通信可能に設けられている。管理装置１９は、対基板作業ライン１０Ｌを構成する複数（５つ）の対基板作業機１０の制御を行い、対基板作業ライン１０Ｌの動作状況を監視する。管理装置１９には、複数（５つ）の対基板作業機１０を制御する種々の制御データが記憶されている。管理装置１９は、複数（５つ）の対基板作業機１０の各々に制御データを送信する。また、複数（５つ）の対基板作業機１０の各々は、管理装置１９に動作状況および生産状況を送信する。

　１－２．着荷部２Ａおよびリール収容トレイ３０
　図２に示すように、着荷部２Ａには、少なくとも一つのリール収容トレイ３０が備えられている。リール収容トレイ３０は、外形寸法（リール径）が異なる複数種類のリール２０を収容することができる。既述したように、リール２０には、基板９０に装着される部品を収容する部品テープ２０ｂが巻回されている。

　図３に示すように、リール収容トレイ３０は、第一収容部３１と、第二収容部３２とを備えている。リール収容トレイ３０は、ピン部材３３を備えることができる。リール収容トレイ３０は、切り欠き部３４，３４を備えることもできる。同図に示すように、本実施形態のリール収容トレイ３０は、第一収容部３１と、第二収容部３２と、ピン部材３３と、切り欠き部３４，３４とを備えている。第一収容部３１は、外形寸法が異なる複数種類のリール２０のうちの少なくとも一種類のリール２０である第一リール２１を収容可能である。第二収容部３２は、第一リール２１よりも外形寸法が大きい少なくとも一種類のリール２０である第二リール２２を収容可能である。

　リール収容トレイ３０は、外形寸法（リール径）が異なる複数種類のリール２０を収容することができれば良く、第一収容部３１および第二収容部３２は、種々の形態をとり得る。本実施形態では、図３に示すように、第二収容部３２は、第一収容部３１の鉛直方向（矢印Ｚ方向）の上方に第一収容部３１の収容空間と連続して設けられている。第一収容部３１には、第一リール２１を収容可能な第一凹部３１ａが形成されている。また、第二収容部３２には、第二リール２２を収容可能な第二凹部３２ａが形成されている。

　リール２０は、円柱状であるので、第一凹部３１ａは、第一リール２１の外径より若干大径の円筒状（後述する切り欠き部３４，３４を除く概略形状）の凹部に形成されている。第二凹部３２ａは、第二リール２２の外径より若干大径の円筒状の凹部に形成されている。第一収容部３１の鉛直方向（矢印Ｚ方向）の上方に、第一収容部３１の収容空間と連続して第二収容部３２が設けられるので、第一凹部３１ａの底面３１ｂおよび第二凹部３２ａの底面３２ｂは、段状に形成されている。

　リール収容トレイ３０は、少なくとも一つの第一収容部３１と、少なくとも一つの第二収容部３２とを備えることができる。図３に示すように、本実施形態のリール収容トレイ３０は、複数（同図では、４つ）の第一収容部３１と、一の第二収容部３２とを備えている。また、本実施形態のリール収容トレイ３０は、鉛直方向（矢印Ｚ方向）視において、正方形（後述する切り欠き部３４，３４を除く概略形状）の本体部３０ａに、複数（４つ）の第一収容部３１と、一の第二収容部３２とが形成されている。

　一の第一収容部３１には、少なくとも一つの第一リール２１を収容することができる。また、一の第二収容部３２には、少なくとも一つの第二リール２２を収容することができる。一の第一収容部３１に収容する第一リール２１の数が増加するほど、第一収容部３１に収容されている第一リール２１の取り出し作業が煩雑になる。また、一の第一収容部３１に収容する第一リール２１の数が増加するほど、第一リール２１の管理が煩雑になる。上述されていることは、第二収容部３２に収容する第二リール２２についても同様に言える。

　そこで、図４に示すように、複数（４つ）の第一収容部３１の各々は、一の第一リール２１を収容可能に高さ寸法Ｈ１が設定され、一の第二収容部３２は、一の第二リール２２を収容可能に高さ寸法Ｈ２が設定されていると良い。これにより、リール収容トレイ３０から所望のリール２０を取り出す取り出し作業が容易になり、リール２０の管理が容易になる。

　また、一のリール収容トレイ３０において、少なくとも一つの第一リール２１のみを収容することができる。また、一のリール収容トレイ３０において、少なくとも一つの第二リール２２のみを収容することができる。さらに、一のリール収容トレイ３０において、第一収容部３１に少なくとも一つの第一リール２１を収容し、かつ、第二収容部３２に少なくとも一つの第二リール２２を収容することもできる。既述したリール２０の取り出し作業および管理の容易化を重視する場合には、一のリール収容トレイ３０において、第一リール２１または第二リール２２のいずれかを収容すると良い。本実施形態のように、一のリール収容トレイ３０において、複数（４つ）の第一収容部３１を備える場合は、一のリール収容トレイ３０において、第二リール２２を収容しないで、複数（４つ）の第一収容部３１の各々に、一つの第一リール２１を収容することもできる。

　図４に示すように、本実施形態では、第一収容部３１および第二収容部３２は、リール２０の回転軸Ｒ０の軸線方向（矢印Ｒ方向）と鉛直方向（矢印Ｚ方向）とが一致するように、リール２０を収容可能である。また、図２に示すように、第一収容部３１は、鉛直方向（矢印Ｚ方向）視において、第二収容部３２に収容される第二リール２２の回転軸Ｒ０を中心とする同一円周上（円ＣＬ０上）に、第一収容部３１に収容される第一リール２１の回転軸Ｒ０が位置するように配置されている。これらにより、本実施形態のリール収容トレイ３０は、外形寸法（リール径）が異なる複数種類のリール２０を、鉛直方向（矢印Ｚ方向）に効率良く収容することができる。

　また、リール２０は、同一外形寸法（リール径）のリール２０であっても部品テープ２０ｂの幅寸法が異なる場合があり、高さ寸法が異なる場合がある。例えば、第一収容部３１の高さ寸法を、使用する第一リール２１の最大の高さ寸法に合わせて設定すると、第一収容部３１に間隙が生じ易い。上述されていることは、第二収容部３２の高さ寸法についても同様に言える。そこで、第一収容部３１および第二収容部３２のうちの少なくとも一方は、リール２０の最小高さ寸法ＲＨ０に合わせて、高さ寸法が設定されていると良い。これにより、リール収容トレイ３０の間隙が低減され易く、リール収容トレイ３０の収容効率が向上する。

　図４に示すように、本実施形態では、第一収容部３１は、第一リール２１の最小高さ寸法ＲＨ０（最小高さ寸法ＲＨ１）に合わせて、高さ寸法Ｈ１が設定されている。また、第二収容部３２は、第二リール２２の最小高さ寸法ＲＨ０（最小高さ寸法ＲＨ２）に合わせて、高さ寸法Ｈ２が設定されている。なお、第一収容部３１に収容する第一リール２１の高さ寸法が最小高さ寸法ＲＨ１より大きい場合は、第一リール２１は、少なくとも第二収容部３２に侵食する。この場合、第二収容部３２では、第二リール２２を収容しない。また、第二収容部３２に収容する第二リール２２の高さ寸法が最小高さ寸法ＲＨ２より大きい場合は、第二リール２２は、リール収容トレイ３０から、はみ出した状態で収容される。

　第一収容部３１には、外形寸法（リール径）が異なる複数種類の第一リール２１を収容することもできる。同様に、第二収容部３２には、外形寸法（リール径）が異なる複数種類の第二リール２２を収容することもできる。例えば、第一収容部３１および第二収容部３２のうちの少なくとも一方は、ピン部材３３を備えると良い。ピン部材３３は、リール２０の収容時にリール２０の支持穴に挿入される。

　ピン部材３３は、円柱状に形成され、ピン部材３３の外径は、リール２０の支持穴の外径より若干小さく設定される。また、第一収容部３１に設けられるピン部材３３の高さ寸法は、第一収容部３１の高さ寸法Ｈ１より小さく設定される。同様に、第二収容部３２に設けられるピン部材３３の高さ寸法は、第二収容部３２の高さ寸法Ｈ２より小さく設定される。図３に示すように、本実施形態のリール収容トレイ３０は、第二収容部３２にピン部材３３を備えている。これにより、第二収容部３２には、外形寸法（リール径）が異なる複数種類の第二リール２２を収容することができる。

　本実施形態では、基板製品の生産において使用するリール２０の中で外形寸法が最小のリール２０（リール径が最小のリール２０であり、本明細書では、最小リールという。）を収容可能に、第一収容部３１の外形寸法が設定されている。また、基板製品の生産において使用するリール２０の中で外形寸法が最大のリール２０（リール径が最大のリール２０であり、本明細書では、最大リールという。）を収容可能に、第二収容部３２の外形寸法が設定されている。本体部３０ａは、第二収容部３２の外形寸法よりも若干大きく設定されている。さらに、第二収容部３２にピン部材３３を備えている。

　よって、本実施形態のリール収容トレイ３０の外形寸法は、最大リールの外形寸法（リール径）に合わせて設定することができる。また、本実施形態の最小リールの外形寸法（リール径）は、最大リールの外形寸法（リール径）の約半分である。そのため、一のリール収容トレイ３０において、複数（本実施形態では、４つ）の第一収容部３１を均等に配置し易く、複数（４つ）の最小リールを均等に収容し易い。さらに、第二収容部３２にピン部材３３を備えているので、作業者は、外形寸法（リール径）が最小リールより大きく、かつ、最大リール以下の複数種類の第二リール２２を、第二リール２２の外形寸法（リール径）を気にすることなく、第二収容部３２に収容することができる。

　なお、図２および図３に示すように、リール収容トレイ３０には、トレイ特定コード２３が設けられている。トレイ特定コード２３は、複数のリール収容トレイ３０の中から一のリール収容トレイ３０を特定する特定情報を含む。また、リール２０には、リール識別コード２４が設けられている。リール識別コード２４は、複数のリール２０の中から一のリール２０を識別する識別情報を含む。トレイ特定コード２３およびリール識別コード２４は、例えば、一次元コード、二次元コード、無線タグなどを用いることができる。

　着荷部２Ａにリール２０が到着すると、着荷部２Ａの作業者は、例えば、リール管理装置を用いて、識別情報を含むリール識別コード２４を発行する。また、作業者は、バーコードリーダなどを用いて、供給元（ベンダ）によってリール２０に取り付けられているバーコードなどを読み取る。そして、作業者は、リール２０に関するリール情報が登録されているデータベースから、当該リール２０のリール情報を取得することもできる。作業者は、リール管理装置を用いて、識別情報およびリール情報を含むリール識別コード２４を発行することもできる。

　着荷部２Ａの作業者は、少なくとも識別情報を含むリール識別コード２４をリール２０に取り付ける。作業者は、リール収容トレイ３０にリール２０を収容する際に、リール収容トレイ３０に取り付けられているトレイ特定コード２３を、読み取り装置を用いて読み取る。また、作業者は、リール２０に取り付けられているリール識別コード２４を、読み取り装置を用いて読み取り、リール２０をリール収容トレイ３０に収容する。これにより、リール収容トレイ３０を特定する特定情報と、リール２０を識別する識別情報との間の対応関係が生成される。図２は、リール２０がリール収容トレイ３０に収容された状態の一例を示している。なお、同図は、平面図であり、リール２０の収容状態の一例を模式的に示している。

　着荷部２Ａの作業者は、リール２０が収容されたリール収容トレイ３０を無人搬送車５０に搭載する。無人搬送車５０は、作業者による運転操作が不要な自動走行可能な搬送車（ＡＧＶ：Ａｕｔｏｍａｔｉｃ　Ｇｕｉｄｅｄ　Ｖｅｈｉｃｌｅ）である。また、作業者は、無人搬送車５０を用いることなく、リール２０またはリール２０が収容されたリール収容トレイ３０を搬送することもできる。なお、上述した作業者が行う作業の少なくとも一部は、搬送装置（例えば、ベルトコンベアなど）、アクチュエータ（例えば、ロボットアームなど）、リール管理装置などを用いて自動化することもできる。また、作業者がリール収容トレイ３０に収容されていないリール２０を搬送する場合は、保管庫４０がリール２０をリール収容トレイ３０に収容する。

　対基板作業ライン１０Ｌ、着荷部２Ａ、保管庫４０、無人搬送車５０および管理装置１９は、有線または無線の通信部によって、互いに通信可能に設けられている。上記の対応関係は、通信部によって、着荷部２Ａから管理装置１９に送信される。また、無人搬送車５０にリール収容トレイ３０が搭載されると、管理装置１９は、無人搬送車５０に搬送指令を送信する。搬送指令には、リール収容トレイ３０の搬送先が含まれる。無人搬送車５０は、搬送指令を受信すると、搬送先に指定された保管庫４０にリール収容トレイ３０を搬送する。

　１－３．保管庫４０
　保管庫４０は、リール２０を収容するリール収容トレイ３０を収納することができれば良く、種々の形態をとり得る。図５および図８に示すように、本実施形態の保管庫４０は、例えば、１２角形の角柱形状に形成されている。なお、図６に示す保管庫４０は、保管庫４０の内部を視認可能に、図示の便宜上、保管庫４０の外壁が取り外されている。また、図７は、図６の収納ユニット４２ｕの一部を拡大した拡大図である。

　保管庫４０は、収納部４２と、移動部４４とを具備する。本実施形態の保管庫４０は、入庫部４１、収納部４２、出庫部４３、制御装置４０ａ、移動装置４０ｂ、表示装置４０ｃおよび取得装置４０ｄを備えている。図９に示すように、制御装置４０ａは、制御ブロックとして捉えると、移動部４４を備えている。制御装置４０ａは、管理部４５を備えることもできる。なお、移動部４４および管理部４５は、種々の制御装置、管理装置に設けることができる。また、移動部４４および管理部４５は、クラウド上に形成することもできる。

　１－３－１．入庫部４１および出庫部４３
　入庫部４１は、リール２０またはリール２０を収容するリール収容トレイ３０が入庫する。出庫部４３は、リール２０またはリール２０を収容するリール収容トレイ３０が出庫する。リール収容トレイ３０は、既述されているいずれの形態であっても良い。また、入庫部４１は、リール２０またはリール収容トレイ３０が入庫することができれば良く、種々の形態をとり得る。同様に、出庫部４３は、リール２０またはリール収容トレイ３０が出庫することができれば良く、種々の形態をとり得る。

　図５および図６に示すように、本実施形態の入庫部４１および出庫部４３は、同一の開口部に形成されている。また、開口部は、リール２０またはリール収容トレイ３０が入出庫する第一開口部４０ｆと、リール収容トレイ３０を搭載する無人搬送車５０が入出庫する第二開口部４０ｓとを備えている。同図に示すように、第二開口部４０ｓには、無人搬送車５０が連結する。第一開口部４０ｆは、リール収容トレイ３０に収容されていないリール２０を、入出庫させることもできる。この場合、例えば、作業者は、リール２０の入庫時に、第一開口部４０ｆに搬出されたリール収容トレイ３０にリール２０を収容する。また、作業者は、リール２０の出庫時に、第一開口部４０ｆに搬出されたリール収容トレイ３０からリール２０を取り出す。

　入庫部４１および出庫部４３のうちの少なくとも入庫部４１には、取得装置４０ｄが設けられている。制御装置４０ａは、取得装置４０ｄを用いて、収納部４２に収納するリール２０およびリール収容トレイ３０を認識する。取得装置４０ｄは、公知の読み取り装置（例えば、一次元コード、二次元コードを読み取るコードリーダ、無線タグと無線通信を行う無線リーダなど）を用いることができる。

　本実施形態では、取得装置４０ｄは、リール収容トレイ３０の入庫時に、リール収容トレイ３０に取り付けられているトレイ特定コード２３を読み取って、リール収容トレイ３０を特定する特定情報を取得する。また、取得装置４０ｄは、リール収容トレイ３０の入庫時に、リール２０に取り付けられているリール識別コード２４を読み取って、リール２０を識別する識別情報を取得する。さらに、制御装置４０ａは、管理装置１９から上記の対応関係を取得する。制御装置４０ａは、取得装置４０ｄによって取得されたリール収容トレイ３０を特定する特定情報とリール２０を識別する識別情報との間の対応関係が、管理装置１９から取得した対応関係と一致することを確認して、対応関係を記憶装置に記憶させる。

　なお、入庫したリール収容トレイ３０に収容されているリール２０を、保管庫４０に設けられる別のリール収容トレイ３０に移し替えることもできる。また、既述したように、リール収容トレイ３０に収容されていないリール２０を、入庫させることもできる。これらの場合、取得装置４０ｄは、リール２０の入庫時に、リール２０に取り付けられているリール識別コード２４を読み取って、収納部４２に収納するリール２０を識別する識別情報を取得する。制御装置４０ａは、リール２０が収容されるリール収容トレイ３０を特定する特定情報と、リール２０を識別する識別情報との間の対応関係を、記憶装置に記憶させる。

　１－３－２．収納部４２
　収納部４２は、リール収容トレイ３０を収納する収納スペース４２ｓを備える。収納部４２は、リール収容トレイ３０を収納可能であれば良く、種々の形態をとり得る。図６および図７に示すように、本実施形態では、収納部４２は、リール収容トレイ３０の幅方向（矢印ＴＷ方向）の両端部３０ｅ，３０ｅを支持する一対の支持部材４２ａ，４２ａを備えている。リール収容トレイ３０は、一対の支持部材４２ａ，４２ａの同じ高さに形成されている一対のスリット４２ｂ，４２ｂに挿入されて、両端部３０ｅ，３０ｅが支持される。

　具体的には、図３および図７に示すように、リール収容トレイ３０の両端部３０ｅ，３０ｅには、幅方向（矢印ＴＷ方向）に突出している一対の突起部３０ｅ１，３０ｅ１が形成されている。突起部３０ｅ１，３０ｅ１が、同じ高さに形成されている一対のスリット４２ｂ，４２ｂに挿入されて、リール収容トレイ３０は、両端部３０ｅ，３０ｅが支持される。これにより、収納部４２は、複数のリール収容トレイ３０の各々を、所定の収納スペース４２ｓに収納することができる。また、収納部４２は、鉛直方向（矢印Ｚ方向）の間隙を最小限に抑えつつ、複数のリール収容トレイ３０を鉛直方向（矢印Ｚ方向）に収納することができる。

　さらに、図８に示すように、本実施形態の収納部４２は、収納ユニット４２ｕを複数（同図では、６つ）備えている。複数（６つ）の収納ユニット４２ｕの各々は、収納スペース４２ｓが鉛直方向（矢印Ｚ方向）に沿って複数設けられている。同図に示すように、複数（６つ）の収納ユニット４２ｕは、鉛直方向（矢印Ｚ方向）視において円状に配置されている。

　この形態では、円状に配置される複数（６つ）の収納ユニット４２ｕが中心側に配置されるほど、リール収容トレイ３０が収納スペース４２ｓに収納されるときに、隣接するリール収容トレイ３０と干渉する可能性が高くなる。そこで、リール収容トレイ３０は、鉛直方向（矢印Ｚ方向）視において正方形または矩形に形成された角部に切り欠き部３４，３４を備えると良い。切り欠き部３４，３４は、リール収容トレイ３０が収納スペース４２ｓに収納されるときに隣接するリール収容トレイ３０と干渉しないように、円状に配置されている複数（６つ）の収納ユニット４２ｕの中心側の角部に形成される。

　図８に示すように、本実施形態のリール収容トレイ３０は、鉛直方向（矢印Ｚ方向）視において正方形に形成されている。切り欠き部３４，３４は、正方形の４つの角部のうち、円状に配置されている複数（６つ）の収納ユニット４２ｕの中心側の２つの角部に形成されている。また、切り欠き部３４，３４は、隣接するリール収容トレイ３０の引き出し方向（矢印ＤＷ方向）に沿って当該２つの角部が切断されたように形成されている。つまり、一の切り欠き部３４の端面は、隣接する一のリール収容トレイ３０の引き出し方向（矢印ＤＷ方向）に沿って設けられている。他の一の切り欠き部３４の端面は、隣接する他の一のリール収容トレイ３０の引き出し方向（矢印ＤＷ方向）に沿って設けられている。

　これにより、リール収容トレイ３０を収納スペース４２ｓに収納する際の隣接するリール収容トレイ３０との干渉が抑制される。上述されていることは、リール収容トレイ３０が、鉛直方向（矢印Ｚ方向）視において矩形に形成されている場合についても同様に言える。なお、図８では、図示の便宜上、一のリール収容トレイ３０について、切り欠き部３４，３４および隣接するリール収容トレイ３０の引き出し方向（矢印ＤＷ方向）が図示されている。上述されていることは、他のリール収容トレイ３０の切り欠き部３４，３４についても同様に言える。

　なお、収納ユニット４２ｕの数および配置は、適宜変更することができる。同様に、複数の収納ユニット４２ｕの各々の収納スペース４２ｓの数は、適宜変更することができる。また、収納スペース４２ｓは、収納するリール収容トレイ３０のサイズ（幅寸法、奥行き寸法および高さ寸法）に合わせて、一対の支持部材４２ａ，４２ａの間隔および一対のスリット４２ｂ，４２ｂの鉛直方向（矢印Ｚ方向）のピッチを適宜変更することができる。

　仮に、リール収容トレイ３０に収容されていない外形寸法（リール径）が異なる複数種類のリール２０を、収納部４２に直接、収納する形態を想定する。この場合、収納部４２は、リール２０の外形寸法（リール径）に合致する複数種類の収納スペース４２ｓを備える必要がある。そのため、使用者は、保管庫４０を使用する前に、リール２０の外形寸法（リール径）ごとに、収納スペース４２ｓの種類および必要数などを決定する必要がある。また、例えば、事前に決定した収納スペース４２ｓの種類および必要数と、基板製品の生産において実際に必要な収納スペース４２ｓの種類および必要数とに差異が生じた場合に、使用されない収納スペース４２ｓまたは不足する収納スペース４２ｓが発生する可能性がある。

　本実施形態では、収納部４２は、外形寸法（リール径）が異なる複数種類のリール２０を収容可能なリール収容トレイ３０を収納する。よって、収納スペース４２ｓは、リール２０の外形寸法（リール径）に関わらず、リール収容トレイ３０の外形寸法に合わせて設計することができる。また、上記の事前の決定が不要であり、基板製品の生産において必要なリール２０の種類に変動が生じても、収納するリール２０の数が同じであれば、収納スペース４２ｓの過不足が生じ難い。このように、本実施形態の収納部４２は、リール収容トレイ３０に収容されていない外形寸法（リール径）が異なる複数種類のリール２０を、収納部４２に直接、収納する場合と比べて、リール２０の収納効率が向上し、利便性が向上する。

　１－３－３．移動部４４
　移動部４４は、リール２０の入庫時にリール収容トレイ３０を入庫位置から所定の収納スペース４２ｓに移動させ、リール２０の出庫時に収納スペース４２ｓに収納されているリール収容トレイ３０を所定の出庫位置に移動させる。移動部４４は、移動装置４０ｂを用いて、リール収容トレイ３０を移動させることができる。移動装置４０ｂは、リール収容トレイ３０を移動することができれば良く、種々の形態をとり得る。

　本実施形態の移動装置４０ｂは、鉛直方向（矢印Ｚ方向）視において、複数（６つ）の収納ユニット４２ｕより内側に設けられている。移動装置４０ｂは、例えば、ロボットアーム（多関節ロボット）、昇降スライド機構などを用いることができる。図６に示すように、本実施形態の移動装置４０ｂは、昇降部４０ｂ１と、把持部４０ｂ２とを備えている。

　昇降部４０ｂ１は、鉛直方向（矢印Ｚ方向）に沿った軸線回りに所定角度、回転した状態で、鉛直方向（矢印Ｚ方向）に沿って把持部４０ｂ２を昇降させる。把持部４０ｂ２は、リール収容トレイ３０を把持することができ、リール収容トレイ３０を把持した状態で前進または後退することができる。リール２０の入庫時には、昇降部４０ｂ１は、把持部４０ｂ２が前進したときに把持部４０ｂ２が入庫位置のリール収容トレイ３０に到達するように、鉛直方向（矢印Ｚ方向）に沿って把持部４０ｂ２を昇降させる。次に、把持部４０ｂ２は、前進してリール収容トレイ３０を把持して、リール収容トレイ３０を把持した状態で後退する（入庫時取り出し作業）。

　そして、昇降部４０ｂ１は、把持部４０ｂ２が前進したときに把持部４０ｂ２が所望の収納ユニット４２ｕの収納スペース４２ｓに到達するように、所定角度、回転して鉛直方向（矢印Ｚ方向）に沿って把持部４０ｂ２を昇降させる。次に、把持部４０ｂ２は、前進してリール収容トレイ３０を当該収納スペース４２ｓ（本実施形態では、一対のスリット４２ｂ，４２ｂ）に挿入して、リール収容トレイ３０の把持を解除し後退する（入庫時収納作業）。移動部４４は、入庫するリール２０がすべて収納されるまで、入庫時取り出し作業および入庫時収納作業を繰り返す。

　リール２０の出庫時には、昇降部４０ｂ１は、把持部４０ｂ２が前進したときに把持部４０ｂ２が所望の収納ユニット４２ｕの収納スペース４２ｓに収納されているリール収容トレイ３０に到達するように、鉛直方向（矢印Ｚ方向）に沿って把持部４０ｂ２を昇降させる。次に、把持部４０ｂ２は、前進して当該収納スペース４２ｓ（本実施形態では、一対のスリット４２ｂ，４２ｂ）に収納されているリール収容トレイ３０を把持して、リール収容トレイ３０を把持した状態で後退する（出庫時取り出し作業）。

　そして、昇降部４０ｂ１は、把持部４０ｂ２が前進したときに把持部４０ｂ２が出庫部４３の所定の出庫位置に到達するように、所定角度、回転して鉛直方向（矢印Ｚ方向）に沿って把持部４０ｂ２を昇降させる。次に、把持部４０ｂ２は、前進してリール収容トレイ３０を出庫位置に搬出して、リール収容トレイ３０の把持を解除し後退する（出庫時搬出作業）。移動部４４は、出庫するリール２０がすべて出庫されるまで、出庫時取り出し作業および出庫時搬出作業を繰り返す。

　入庫位置および出庫位置は、本実施形態では、第一開口部４０ｆまたは第二開口部４０ｓである。また、入庫したリール収容トレイ３０に収容されているリール２０を、保管庫４０に設けられる別のリール収容トレイ３０に移し替える場合、移動装置４０ｂは、移載部を備える。移載部は、例えば、入庫したリール収容トレイ３０に収容されているリール２０を吸着して、当該リール２０を保管庫４０に設けられる別のリール収容トレイ３０に移し替える。上述されていることは、リール収容トレイ３０に収容されていないリール２０が入庫された場合についても同様に言える。

　出庫位置が第一開口部４０ｆの場合、例えば、作業者は、リール２０またはリール２０が収容されているリール収容トレイ３０を取り出す。出庫位置が第二開口部４０ｓの場合、無人搬送車５０にリール収容トレイ３０が搭載されると、管理装置１９は、無人搬送車５０に搬送指令を送信する。無人搬送車５０は、搬送指令を受信すると、搬送先に指定された部品装着機１０ｃにリール収容トレイ３０を搬送する。

　１－３－４．管理部４５
　図６および図７に示すように、本実施形態では、収納部４２は、収納スペース４２ｓが鉛直方向（矢印Ｚ方向）に沿って複数設けられている。そのため、一の収納スペース４２ｓに収納されるリール収容トレイ３０に収容されているリール２０の上端部２０ｔが、鉛直方向（矢印Ｚ方向）に隣接する収納スペース４２ｓに侵食する可能性がある。

　例えば、既述したように、第一収容部３１および第二収容部３２のうちの少なくとも一方は、リール２０の最小高さ寸法ＲＨ０に合わせて、高さ寸法が設定されており、主に第二リール２２がリール収容トレイ３０から、はみ出した状態で収容される可能性がある。そこで、管理部４５は、一の収納スペース４２ｓに収納されるリール収容トレイ３０に収容されているリール２０の上端部２０ｔが、鉛直方向（矢印Ｚ方向）に隣接する収納スペース４２ｓに侵食する場合に、当該隣接する収納スペース４２ｓにおけるリール収容トレイ３０の収納を規制する。

　これにより、一の収納スペース４２ｓに収納されるリール収容トレイ３０に収容されているリール２０の上端部２０ｔと、鉛直方向（矢印Ｚ方向）に隣接する収納スペース４２ｓに収納されるリール収容トレイ３０との間の干渉を回避することができる。なお、隣接する収納スペース４２ｓに侵食するリール２０は、主に第二リール２２が想定されるが、第一リール２１もあり得る。

　１－３－５．その他
　図５に示すように、保管庫４０は、表示装置４０ｃを備えている。表示装置４０ｃは、公知の表示装置を用いることができ、各種データを作業者が視認可能に表示する。表示装置４０ｃは、例えば、収納部４２に収納されているリール２０に関するリール情報などを作業者の操作に応じて表示する。なお、本実施形態の表示装置４０ｃは、タッチパネルにより構成されており、表示装置４０ｃは、作業者による種々の操作を受け付ける入力装置としても機能する。例えば、作業者は、タッチパネル（入力装置として機能する表示装置４０ｃ）を用いて、保管庫４０から出庫させる所望のリール２０を指定することができる。この場合、制御装置４０ａは、移動装置４０ｂを用いて、指定されたリール２０を収容するリール収容トレイ３０を出庫部４３の出庫位置に移動させて出庫する。

　また、制御装置４０ａは、リール２０を収容するリール収容トレイ３０の位置情報、入出庫情報および保管情報を記憶することができる。位置情報は、リール２０を収容するリール収容トレイ３０の収納場所を示す。入出庫情報は、リール２０またはリール２０を収容するリール収容トレイ３０の入庫日時および出庫日時を示す。保管情報は、収納部４２の雰囲気温度、湿度などに関する情報が含まれる。制御装置４０ａは、リール２０またはリール２０を収容するリール収容トレイ３０の入庫時に位置情報および入庫日時を記憶する。制御装置４０ａは、リール収容トレイ３０の保管中に保管情報を記憶する。制御装置４０ａは、リール２０またはリール２０を収容するリール収容トレイ３０の出庫時に出庫日時を記憶する。

　２．実施形態の効果の一例
　リール収容トレイ３０によれば、第一リール２１を第一収容部３１に収容することができ、第一リール２１よりも外形寸法が大きい第二リール２２を第二収容部３２に収容することができる。よって、リール収容トレイ３０は、外形寸法が異なる複数種類のリール２０を収容することができる。リール収容トレイ３０について上述されていることは、リール収容トレイ３０を収納する保管庫４０についても同様に言える。

２０：リール、２０ｂ：部品テープ、２０ｔ：上端部、２１：第一リール、
２２：第二リール、３０：リール収容トレイ、３０ｅ，３０ｅ：両端部、
３１：第一収容部、３１ａ：第一凹部、３１ｂ：底面、３２：第二収容部、
３２ａ：第二凹部、３２ｂ：底面、３３：ピン部材、
３４，３４：切り欠き部、４０：保管庫、４２：収納部、
４２ａ，４２ａ：一対の支持部材、４２ｂ，４２ｂ：一対のスリット、
４２ｓ：収納スペース、４２ｕ：収納ユニット、４４：移動部、
４５：管理部、９０：基板、Ｈ１：高さ寸法、Ｈ２：高さ寸法、
ＲＨ０，ＲＨ１，ＲＨ２：最小高さ寸法、Ｒ０：回転軸、
矢印Ｒ方向：軸線方向、矢印ＴＷ方向：幅方向、矢印Ｚ方向：鉛直方向。

Claims (10)

1. 　基板に装着される部品を収容する部品テープが巻回されている外形寸法が異なる複数種類のリールのうちの少なくとも一種類の前記リールである第一リールを収容可能な第一収容部と、
   　前記第一リールよりも外形寸法が大きい少なくとも一種類の前記リールである第二リールを収容可能な第二収容部と、
   を備えるリール収容トレイ。
2. 　前記第二収容部は、前記第一収容部の鉛直方向の上方に前記第一収容部の収容空間と連続して設けられ、
   　前記第一収容部には、前記第一リールを収容可能な第一凹部が形成され、
   　前記第二収容部には、前記第二リールを収容可能な第二凹部が形成されており、
   　前記第一凹部の底面および前記第二凹部の底面は、段状に形成されている請求項１に記載のリール収容トレイ。
3. 　複数の前記第一収容部と、一の前記第二収容部とを備え、
   　複数の前記第一収容部の各々は、一の前記第一リールを収容可能に高さ寸法が設定され、
   　一の前記第二収容部は、一の前記第二リールを収容可能に高さ寸法が設定されている請求項１または請求項２に記載のリール収容トレイ。
4. 　複数の前記第一収容部と、一の前記第二収容部とを備え、
   　前記第一収容部および前記第二収容部は、前記リールの回転軸の軸線方向と鉛直方向とが一致するように、前記リールを収容可能であり、
   　前記第一収容部は、鉛直方向視において、前記第二収容部に収容される前記第二リールの回転軸を中心とする同一円周上に、前記第一収容部に収容される前記第一リールの回転軸が位置するように配置されている請求項１～請求項３のいずれか一項に記載のリール収容トレイ。
5. 　前記第一収容部および前記第二収容部は、前記リールの回転軸の軸線方向と鉛直方向とが一致するように、前記リールを収容可能であり、
   　前記第一収容部および前記第二収容部のうちの少なくとも一方は、前記リールの最小高さ寸法に合わせて、高さ寸法が設定されている請求項１～請求項４のいずれか一項に記載のリール収容トレイ。
6. 　前記第一収容部および前記第二収容部は、前記リールの回転軸の軸線方向と鉛直方向とが一致するように、前記リールを収容可能であり、
   　前記第一収容部および前記第二収容部のうちの少なくとも一方は、前記リールの収容時に前記リールの支持穴に挿入されるピン部材を備える請求項１～請求項５のいずれか一項に記載のリール収容トレイ。
7. 　前記リールを収容する請求項１～請求項６のいずれか一項に記載のリール収容トレイを収納する収納スペースを備える収納部と、
   　前記リールの入庫時に前記リール収容トレイを入庫位置から所定の前記収納スペースに移動させ、前記リールの出庫時に前記収納スペースに収納されている前記リール収容トレイを所定の出庫位置に移動させる移動部と、
   を具備する保管庫。
8. 　前記収納部は、前記リール収容トレイの幅方向の両端部を支持する一対の支持部材を備え、
   　前記リール収容トレイは、前記一対の支持部材の同じ高さに形成されている一対のスリットに挿入されて、前記両端部が支持される請求項７に記載の保管庫。
9. 　前記収納部は、前記収納スペースが鉛直方向に沿って複数設けられている収納ユニットを複数備え、複数の前記収納ユニットが鉛直方向視において円状に配置されており、
   　前記リール収容トレイは、鉛直方向視において正方形または矩形に形成された角部に切り欠き部を備え、
   　前記切り欠き部は、前記リール収容トレイが前記収納スペースに収納されるときに隣接する前記リール収容トレイと干渉しないように、円状に配置されている複数の前記収納ユニットの中心側の前記角部に形成されている請求項７または請求項８に記載の保管庫。
10. 　前記収納部は、前記収納スペースが鉛直方向に沿って複数設けられており、
    　一の前記収納スペースに収納される前記リール収容トレイに収容されている前記リールの上端部が、鉛直方向に隣接する前記収納スペースに侵食する場合に、当該隣接する前記収納スペースにおける前記リール収容トレイの収納を規制する管理部を備える請求項７～請求項９のいずれか一項に記載の保管庫。

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