JP6811691B2 - 部品供給装置及び部品実装装置 - Google Patents

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Description

本発明は、実装用の部品をトレイ上に並べた状態で供給する部品供給装置、及びこの部品供給装置を備えた部品実装装置に関する。
QFP(Quad Flatpack Package)等のパッケージ型の部品をトレイ上に並べた状態で供給する部品供給装置として、例えば特許文献1に開示されるものが公知である。
この部品供給装置は、部品をトレイ上に異なる姿勢で並べた状態で、効率良く供給できるように工夫されている。具体的には、この部品実装装置は、トレイ格納部と、トレイ回収部と、所定の受け渡し位置と部品供給位置との間をスライド移動する移送テーブルと、トレイを空中搬送するトレイ移載部とを備えている。
トレイは、トレイ移載部によってトレイ格納部から受け渡し位置の移送テーブル上に移載され、移載テーブルによって部品供給部に搬送される。これにより前記ヘッドに対して部品の供給が行われる。部品供給後のトレイは、移送テーブルにより受け渡し位置にリセットされ、トレイ移載部によりトレイ回収部に搬送される。なお、異なる姿勢の部品がトレイ上に混在する場合、例えば互いに180°異なる姿勢の複数個ずつの部品がトレイ上に並べて載置される場合には、まず、同じ姿勢の部品が前記ヘッドにより取り出された後、トレイが一旦受け渡し位置にリセットされる。そして、トレイ移載部によってトレイの向きが180°回転され、その後、当該トレイが再度部品供給位置に搬送される。これにより残りの部品の供給が行われる。
特開2016−119390号公報
特許文献1の部品供給装置によれば、上記の通り、トレイの向き(姿勢)を自動的に変更しながら部品の供給を行うことができるという利点がある。
しかし、この部品供給装置は、トレイ格納部、トレイ回収部及び移送テーブルが横並びに独立して配置され、これらの上方でトレイ移載部の作動によりトレイの向きを変更する構成である。そのため、水平方向の占有スペース(フットプリント)が大きくなり易く、この点に改善の余地がある。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、トレイの向き(姿勢)を変更しながら部品の供給を行うことができ、しかも、占有スペース(フットプリント)を抑えることができる部品供給装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、トレイに収納された部品を取出し可能な部品実装用のヘッドを備えた装置本体と共に部品実装装置を構成する部品供給装置であって、前記トレイを水平な複数方向に向かって出し入れ可能な状態で支持するトレイ支持ユニットと、前記トレイ支持ユニットを、鉛直軸周りに回転させる回転駆動機構と、前記トレイ支持ユニットの一方側から当該トレイ支持ユニットに対して前記トレイを出し入れし、前記ヘッドによる所定の部品取り出し位置に前記トレイを配置する第1トレイ移送機構とを備えるものである。
この部品供給装置によれば、トレイ支持ユニットから部品取出し位置にトレイを引き出した状態で部品を供給しながら、必要な場合には、当該トレイを一旦トレイ支持ユニットに戻し、当該トレイ支持ユニットを回転させて再度トレイを部品取出し位置に配置することで、トレイの向き(姿勢)を変更することができる。しかも、この部品供給装置によれば、トレイが収納されるトレイ支持ユニット自体を回転させてトレイの向きを変更するため、トレイ格納部やトレイ回収部が横並びに独立して設けられ、その上空でトレイ移載部によりトレイの向きが変更される従来の部品供給装置(特許文献1)に比べると、占有スペース(フットプリント)をより小さく抑えることが可能となる。
より具体的に、前記トレイ支持ユニットは、水平な一軸方向の両側に向かって前記トレイを出し入れ可能に支持するものである。
この構成によれば、トレイをトレイ支持ユニットに戻し、当該トレイ支持ユニットを180°回転させて再度トレイを部品取出し位置に配置することが可能となる。つまり、トレイの向きを垂直軸回りに180°変更することが可能となる。
上記部品供給装置は、前記トレイ支持ユニットを収容する筐体を備え、前記筐体は、前記装置本体に臨みかつ前記第1トレイ移送機構によるトレイ出し入れ用の第1開口部を備える第1側面と、前記第1側面に対向する第2側面と、法線同士が直交するように第1側面に隣接する第3側面とを含み、かつ、第2側面及び第3側面の少なくとも一方に、トレイ交換用の第2開口部を備えるのが好適である。
この構成によれば、部品供給装置の第2側面又は第3側面に正対する位置でトレイ支持ユニットに対してトレイ交換を行うことが可能となる。
上記の部品供給装置においては、前記トレイ支持ユニットに隣接して設けられ、前記第2開口部を通じて前記トレイ支持ユニットに補給されるトレイ又は前記トレイ支持ユニットから取り出された使用済みのトレイを待機させるためのトレイ待機ユニットとを備えるのが好適である。この場合には、前記トレイ支持ユニットと前記トレイ待機ユニットとの間でトレイの移送を行う第2トレイ移送機構を備えるのがさらに好適である。
この構成によれば、トレイ交換時の前記トレイ支持ユニットに対するトレイの出し入れ作業を自動化することが可能となる。
上記の部品供給装置は、前記一軸方向の両側に向かって出し入れ可能となるように前記トレイ支持ユニットに支持され、かつ当該出し入れ方向の両側にフックを備えたパレットを有し、前記トレイは、前記パレット上に固定されることで当該パレットと共に前記トレイ支持ユニットに対して出し入れ可能に支持され、前記第1トレイ移送機構は、前記フックに係合して前記出し入れ方向に移動する係止片を備える。
この構成では、トレイはパレットに固定されており、当該パレットに設けられたフックに第1トレイ移載機構の係止片が係合して移動することで、当該パレットと共にトレイ支持ユニットに対して出し入れされる。この場合、前記フックは前記出し入れ方向におけるパレットの両側に設けられているため、トレイの向きを180°変えた状態でも第1トレイ移送機構によるトレイの出し入れが難なく行われる。
なお、前記トレイ支持ユニットが、水平な一軸方向の両側に向かって前記トレイを出し入れ可能とされ、かつ前記第2開口部が、前記第3側面に設けられる場合には、前記トレイ支持ユニットは、トレイの出し入れ方向と直交する方向に並ぶ一対の側壁を有し、これら側壁の間に前記トレイを支持するものであるのが好適である。
この構成によると、第2開口部を通じてトレイ交換を行う場合には、トレイ支持ユニットを回転(90°回転)させ、トレイ出し入れ方向が第3側面に直交するようにトレイ支持ユニットを配置する必要がある。この状態では、トレイ支持ユニットの側面がトレイ装置側に臨み、トレイ支持ユニットの内部と装置本体とが前記側面により遮断されることとなる。そのため、トレイ交換時に、オペレータがトレイ支持ユニットの内側から装置本体にアクセスすることが防止される。
一方、本発明に係る部品実装装置は、トレイに収納された部品を取出し可能な部品実装用のヘッドを備えた装置本体と、上記何れかの部品供給装置と、前記装置本体及び前記部品供給装置を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記装置本体による実装作業中に、前記部品取り出し位置に配置された前記トレイを一旦前記トレイ支持ユニットに戻し、当該トレイ支持ユニットを鉛直軸回りに回転させることにより前記トレイの姿勢を変更してから前記部品取り出し位置に再び配置する、トレイ姿勢変更動作を実行するものである。
この部品実装装置によれば、従来装置と同様に、トレイの向き(姿勢)を変更しながら部品の供給を行うことができる。しかも、部品供給装置は、上記の通り、少ない占有スペース(フットプリント)でトレイの向きを変更することが可能なものなので、その分、部品実装装置の占有スペースを縮小することが可能となる。
この部品実装装置において、例えば前記制御装置は、実装作業の進行に伴い前記トレイ上に残った部品が、前記ヘッドの可動領域外であるときに前記トレイ姿勢変更動作を実行する。
この構成によれば、トレイ上に残った部品が前記可動領域内に位置するようにオペレータが部品を並べ直すことなく、実装作業を継続することが可能となる。
以上説明したように、本発明によれば、トレイの向き(姿勢)を変更しながら部品の供給を行うことができ、しかも、占有スペース(フットプリント)を抑えることができる部品供給装置を提供することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る部品実装装置の平面略図である。 トレイフィーダ(本発明の部品供給装置)の斜視図である。 トレイフィーダ(カバー部材を取り外した状態)の斜視図である。 トレイラックと、これに収納されるパレットと、これに支持されるトレイとを示す斜視図であり、(a)は、トレイラックの一方側にパレットを引き出した状態、(b)は、トレイラックの他方側にパレットを引き出した状態を示す。 トレイ収納ユニットが回転する様子を示すトレイフィーダの斜視図であり、(a)は、回転角度0°、(b)は、回転角度90°、(c)は、回転角度180°の状態をそれぞれ示す。 トレイ姿勢変更動作を説明するためのトレイフィーダの平面略図であり、(a)は、動作開始時の状態、(b)は、トレイがトレイ収納ユニットに戻された状態、(c)は、トレイ収納ユニットの回転に伴いトレイの姿勢が変更された状態、(d)は、トレイが部品取り出し位置に再度セットされた状態をそれぞれ示す。 トレイ上の部品とヘッドとの関係を示す平面図であり、(a)は、トレイ姿勢変更動作前の状態、(b)は、トレイ姿勢変更動作後の状態をそれぞれ示す。 本発明の第2実施形態に係る部品実装装置を示す斜視図である。 第2実施形態に係るトレイフィーダの斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る部品実装装置の平面略図である。 トレイフィーダの斜視図である。 トレイ支持ユニットから待機ユニットにパレットが移送された状態を示すトレイフィーダの斜視図である。 パレットのフックに対してトレイ移送機構の係止片(アーム)を係合させるときの斜視図である。 トレイ交換動作を説明するためのトレイフィーダの平面略図であり、(a)は、空のトレイがトレイ収納ユニットに戻された状態、(b)は、トレイ支持ユニットが90°回転した状態、(c)は、空のトレイが待機ユニットに移送された状態をそれぞれ示す。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施の一形態について詳述する。
(第1実施形態)
[部品実装装置の全体構成]
図1は、第1実施形態に係る部品実装装置M1の平面略図である。同図及び後に用いる図面には、方向関係を明確化するためにXYZ直角座標軸が示されている。
部品実装装置M1は、装置本体1と、この装置本体1に付設されるトレイフィーダ10とを含む。装置本体1は、基台2と、この基台2上でプリント配線板等の基板Pを搬送する基板搬送機構3と、部品供給部4と、部品実装用のヘッドユニット5とを含む。
前記基板搬送機構3は、一対のベルトコンベア3aを備える。これらベルトコンベア3aは、同図の右側(−X方向側)から基板Pを受け入れて所定の実装作業位置(同図に示す位置)に搬送し、実装作業後、当該基板Pを同図の左側(+X方向側)に搬出する。
前記部品供給部4は、基板搬送機構3の両側(Y方向両側)に配置されている。これら部品供給部4には、基板搬送機構3に沿ってX方向に並ぶ複数のテープフィーダ4aが配置されている。これらテープフィーダ4aは、IC、トランジスタ、コンデンサ等のチップ状の電子部品を収納、保持したテープが巻回されたリールを備えており、このリールから間欠的にテープを繰り出しながらヘッドユニット5に対して部品の供給を行う。なお、部品供給部4の一部は、前記トレイフィーダ10(本発明の部品供給装置に相当する)により構成されている。
トレイフィーダ10は、QFPやBGA等のパッケージ型の電子部品や実装型のコネクタ等(以下、単に部品と略す)をトレイTr上に載置(収納)した状態で供給するものである。トレイフィーダ10の構成については後に詳述する。
前記ヘッドユニット5は、図外のヘッドユニット駆動機構により一定の領域内でX方向およびY方向に移動可能とされている。このヘッドユニット駆動機構は、基台2の上方に配置された、モータを駆動源とするX−Yテーブルである。
ヘッドユニット5は、部品実装用の複数のヘッド5aを備えている。図示の例では、X方向に一列に並ぶ、軸状の5つのヘッド5aがヘッドユニット5に備えられている。各ヘッド5aは、モータを駆動源とする昇降及び回転駆動機構を介して駆動される。各ヘッド5aの先端(下端)には、部品吸着用のノズルが備えられており、当該ノズルに対して部品吸着用の負圧の供給及びその遮断が行われる。これにより、各ヘッド5aによる部品の吸着保持及びその解除が行われる。なお、ノズルはヘッド5aに対して着脱可能であり、部品の種類等に応じて付け替えられる。
図1中の符号7は、部品認識用のカメラである。このカメラ7は、ヘッド5aに保持された部品をその下側から撮像するものであり、基台2上であって、かつ、基板搬送機構3とその両側の部品供給部4との間の位置にそれぞれ配置されている。
この部品実装装置M1では、ヘッドユニット5が部品供給部4と実装作業位置に配置された基板Pとの間を移動しながら、ヘッド5aにより部品供給部4から部品を取り出して基板P上に搭載(実装)する。このような動作が所定回数繰り返されることにより、基板P上に所定の種類及び数の部品が搭載される。
[トレイフィーダ10の構成]
図2及び図3は、トレイフィーダ10の斜視図であり、図3は、後記カバー部材22を取り外した状態でトレイフィーダ10を示している。
トレイフィーダ10は、上下(Z)方向に細長い平面視矩形の箱形のトレイ収納部11と、このトレイ収納部11に対してトレイTrを出し入れし、前記ヘッド5aによる部品取り出し位置PoにトレイTrを配置するトレイ移送機構19とを含む。部品取り出し位置Poは、基板搬送機構3とトレイ収納部11との間の位置に設定される。
前記トレイ収納部11は、複数のトレイTrを水平方向に出し入れ可能となる状態で支持するトレイ支持ユニット14と、このトレイ支持ユニット14を駆動する駆動機構と、トレイ支持ユニット14及び駆動機構が収容される筐体12とを含む。なお、トレイTrは後述する通りパレットPt上に載置、固定されており、このパレットPtと共にトレイ支持ユニット14に対して出し入れされる。
前記筐体12は、トレイ支持ユニット14及び駆動機構を支持するためのフレーム20と、トレイフィーダ10の外観を形成するカバー部材22とで構成される。
フレーム20は、キャスタ25を備えた平面視矩形のベース24と、このベース24上に立設された側壁26、28と、これら側壁26、28をそれらの上端部で連結する補強壁30とを含む。側壁26、28はX方向に対向し、共に上下方向に延びている。これら側壁26、28のうち、一方の側壁26は、ベース24の一端(+X側の端部)の縁部に沿って立設され、他方の側壁28は、この一方の側壁26に対して所定間隔を隔てた位置に立設されている。
前記一方の側壁26は、プレート状の部材で構成されている。これに対して、前記他方の側壁28は略門型形状の構造体で構成されている。具体的に、側壁28は、Y方向に所定間隔を隔てて対向しかつ上下方向に延びる一対の側板291a、291bと、これらを上端部、略中央部及び下端部近傍の位置で各々連結する上部連結板292a、中間連結板292b及び下部連結板292cとで構成されている。前記補強壁30は、当該側壁28の上部連結板292aと前記一方側の側壁26とに亘って固定されている。
カバー部材22は、X方向に互いに対向する一対の側板と、Y方向に互いに対向する一対の側板と、天井板とを含み、これらの側板及び天井板により前記フレーム20を外側から覆うように構成されている。
なお、以下のトレイフィーダ10の説明では、Y方向のうち、装置本体1に臨む側(+Y側)を「前」、その反対側(−Y側)を「後」、X方向のうち、基板Pの搬送方向における上流側(−X側)を「右」、下流側(+X側)を「左」と称する場合がある。よって、トレイ収納部11(筐体12)は、前記カバー部材22によって形成される、前側面23aと、これに対向する後側面23bと、法線同士が直交するように前側面23aに隣接する右側面23c及び左側面23dと、上端面23eとを有する。なお、当実施形態では、前側面23a及び後側面23bが本発明の第1側面及び第2側面に相当し、右側面23c及び左側面23dが本発明の第3側面に相当する。
トレイ支持ユニット14は、フレーム20の左右の側壁26、28の間に配置されている。このトレイ支持ユニット14は、上下2つのラック収納部15A、15Bを備えた平面視長方形の箱状体である。具体的には、トレイ支持ユニット14は、左右の側壁32a、32bと、これらの上端部、中央部及び下端部を各々連結する天井板32c、仕切板32d及び底板32eとを備える。そして、天井板32cと仕切板32dとの間及び仕切板32dと底板32eとの間にそれぞれ形成された水平方向に貫通する空間が前記ラック収納部15A、15Bとされている。
図2では仮想線で示しているが、各ラック収納部15A、15Bには、トレイラック40が着脱可能にセット(挿入)される。トレイラック40は、部品が載置されたトレイTrを支持する皿型の部材であるパレットPtを出し入れ自在に収納するものである。
トレイラック40は、図4(a)示すように、左右の側壁42a、42bと、これらの上端部及び下端部を各々連結する天井板42c及び底板42dとを備えた、前後方向に貫通する平面視長方形の箱状体である。左右の側壁42a、42bの対向面には、それらの壁面に沿って水平方向に延びるガイド溝44が上下方向に等間隔で複数形成されている。そして、平面視矩形のパレットPtが左右のガイド溝44に挿入されることにより、図4(a)、(b)に示すように、パレットPtがガイド溝44に沿って前後方向両側に向かって水平に出し入れ自在となる状態でトレイラック40に支持、収納されている。同図では、トレイラック40から1つのパレットPtが引き出された状態を示している。
パレットPtは、内底部50と、その全周に立設される周壁部52と、周壁部52のうち、左右の両辺部から外向きに延びる鍔部54とを備えて構成されており、各鍔部54が左右のガイド溝44に挿入されることでトレイラック40に支持される。そして、上下に並んだ各ガイド溝44に、それぞれパレットPtが挿入されることにより、複数のパレットPtが上下に互いに平行に並んだ状態でトレイラック40に支持、収納されている。
上記の通り、トレイラック40はトレイ支持ユニット14のラック収納部15A、15Bに挿入されるものであり、よって、トレイ支持ユニット14は、複数のトレイTr(パレットPt)を上下に並べた状態で前後方向両側に水平に(すなわち、水平な一軸方向の両側に)出し入れ自在に支持している。
なお、以下の説明では、トレイ支持ユニット14(トレイラック40)の上下に並んだ各ガイド溝44の位置を、トレイ収納部と称する場合がある。
トレイTrは、図4(a)に示すように、パレットPtの内底部50に載置かれ、周壁部52に押し当てられて四隅の何れかを基準として位置決めされた状態で固定用マグネット58により当該パレットPtに固定されている。パレットPtの前後両端であってかつ左右中央部には、それぞれ同一形状のフック56、56が設けられている。パレットPtの出し入れの際には、これらのフック56、56に、トレイ移送機構19の後記引出し用ヘッド62が係止される。
図3に示すように、トレイ支持ユニット14の各ラック収納部15A、15Bの内底面、すなわち仕切板32d及び底板32eの上面には、それぞれ、一対のガイドレール331とラックロック機構332とが設けられている。トレイラック40は、前記ガイドレール331に沿ってラック収納部15Aに対して出し入れされ、各ラック収納部15A、15Bにセットされた状態で前記ラックロック機構332によりロックされる。これにより、トレイラック40がトレイ支持ユニット14に固定される。
トレイ支持ユニット14の前記駆動機構は、図3に示すように、トレイ支持ユニット14を上下(Z)方向に移動させる昇降駆動機構16と、トレイ支持ユニット14を鉛直軸回りに回転させる回転駆動機構18とを含む。
昇降駆動機構16は、いわゆるねじ送り機構である。具体的には、昇降駆動機構16は、前記側板291a、291bに沿って上下方向に延びる一対のガイド軸34、34と、これら一対のガイド軸34、34に移動自在に装着された上下一対の支持プレート36a、36bと、前記ガイド軸34、34と平行に上下方向に延びて、下側の支持プレート36bに設けられたナット部材361に螺合、挿入されたボールねじ軸35と、このボールねじ軸35を駆動するモータ37とを備えている。トレイ支持ユニット14は、上下の支持プレート36a、36bの間に配置され、当該支持プレート36a、36bに連結されている。この構成により、ボールねじ軸35がモータ37により回転駆動されると、支持プレート36a、36bと共にトレイ支持ユニット14が前記ガイド軸34、34に沿って上下方向に移動するようになっている。
一方、回転駆動機構18は、上下の支持プレート36a、36bに対してトレイ支持ユニット14を鉛直軸回りに回転自在に連結する図外の連結部材と、トレイ支持ユニット14を回転駆動するモータ38とを含む。モータ38は、昇降駆動機構16の上側の支持プレート36aに固定されており、その出力軸は、トレイ支持ユニット14の天井板32cに直接連結されている。この構成により、図5(a)〜(c)に示すように、モータ38の駆動により、トレイ支持ユニット14がフレーム20(筐体12)に対して鉛直軸回りに回転するようになっている。
なお、昇降駆動機構16に関して、前記一対のガイド軸34、34は、図3に示すように、右側の側壁28の一対の側板291a、291bの内側に配置され、中間連結板292bを上下に貫通してそれぞれ上部連結板292a及び下部連結板292cに固定されている。前記ボールねじ軸35は、両ガイド軸34、34の間に配置され、中間連結板292b及び下部連結板292cに回転自在に支持されている。前記モータ37は、中間連結板292bに固定されており、その出力軸が前記ボールねじ軸35の上端に連結されている。この構成により、このトレイフィーダ10では、トレイ支持ユニット14の駆動機構の大部分がフレーム20の右側の側壁28の内部に配置されている。
昇降駆動機構16の前記一対の支持プレート36a、36bのうち、上側の支持プレート36aは、上部連結板292aと中間連結板292bとの間の位置でガイド軸34、34に移動自在に支持され、下側の支持プレート36bは、中間連結板292bと下部連結板292cとの間の位置でガイド軸34、34に移動自在に支持されるとともにナット部材361を介してボールねじ軸35に螺合している。そして、各支持プレート36a、36bは、右側の側壁28から左方向に突出して延在し、この突出部分に前記トレイ支持ユニット14が連結されている。つまり、トレイ支持ユニット14は、昇降駆動機構16を介して右側の側壁28に片持ち状態で支持されている。
前記トレイ移送機構19は、図1に示すように、装置本体1の基台2上に設置されたY方向(前後方向)に延びる一対のガイドレール60、60と、それらの間に配置されてモータ等の駆動力によりガイドレール60と平行に移動する引出し用ヘッド62(図4(a)参照)とを含む。引出し用ヘッド62には、パレットPtの前記フック56に係合可能な係止片64が設けられている。係止片64は、電磁ソレノイド等のアクチュエータにより駆動され、フック56に係合可能な起立姿勢とその係合状態を解除する退避姿勢とに傾倒可能となっている。つまり、この係止片64をフック56に係合させた状態で引出し用ヘッド62が移動することにより、トレイ収納部11の前側面23aに形成されたトレイ出し入れ用の開口部231(本発明の第1開口部に相当する)を通じて、パレットPtを前記一対のガイドレール60、60により案内しつつトレイ支持ユニット14に対して出し入れするようになっている。これにより、トレイTrがパレットPtと共にトレイ支持ユニット14に対して出し入れされる。
なお、図2中の符号232は、トレイ収納部11(筐体12)の後側面23bに形成されたトレイ交換用の開口部である。この開口部232(本発明の第2開口部に相当する)は、例えば、上下方向における可動領域の上端にトレイ支持ユニット14が配置された状態で、下側のラック収納部15Bにセットされたトレイラック40を出し入れできる位置および大きさに形成されている。この開口部232は、取っ手233aを有する扉体233により開閉可能とされており、必要に応じてオペレータによって開放され、トレイラック40の交換が行われる。
[トレイフィーダによる部品供給動作]
装置本体1には、部品の実装動作を制御するコントローラ(制御装置)70が搭載されており、トレイフィーダ10の部品供給動作は、装置本体1による部品の実装動作と連携するように前記コントローラ70によって制御される。よって、以下に説明するトレイフィーダ10の動作は、全てこのコントローラ70の制御によるものである。コントローラ70は、プログラムを実行する中央演算処理装置(CPU)と、例えばRAMやROMにより構成されてプログラム及び各種データを格納するメモリと、電気信号の入出力を行う入出力(I/O)バスとを備えたコンピュータにより構成されている。
まず、部品の供給時には、昇降駆動機構16の駆動によりトレイ支持ユニット14が上下方向に移動し、対象トレイTr、すなわち実装対象となる部品が収納されたトレイTrを備えるパレットPtが、トレイ出し入れ用の開口部231に対応する高さ位置に配置される。そして、当該パレットPtが引出し用ヘッド62によってトレイ収納部11から引き出されることにより、部品取り出し位置Poに前記トレイTrが配置される。詳しくは、引出し用ヘッド62が−Y方向に移動し、前記開口部231を通じてトレイ収納部11に侵入する。そして、各係止片64をパレットPtの前側のフック56に係合させた後、引出し用ヘッド62が+Y方向に移動することにより、図6(a)に示すように、パレットPtがガイドレール60、60に沿って部品取り出し位置Poに引き出される。これにより、トレイTrに載置された部品がヘッド5aにより取り出されて基板P上に搭載される。
部品の実装後は、上記と逆の手順でトレイTrがパレットPtと共にトレイ支持ユニット14の元の位置に戻される(図6(b)参照)。そして、上述のようなトレイTrの出し入れ動作が繰り返されることにより、トレイフィーダ10による部品の供給が行われる。
なお、部品取り出し位置Poは、ヘッドユニット5の最端に位置するヘッド5aの可動領域内に設定されているため、基本的には、トレイTr上の何処に部品が存在してもヘッドユニット5による部品の取り出しは可能である。しかし、実装動作中には、希にトレイTr上に残った部品の位置がヘッド5aの可動領域外となる場合が発生する。
例えば、図6(a)及び図7(a)に示すように、トレイTrの右端寄りに部品が残っている場合であって、かつ当該部品に対応する右寄りのヘッド5a(図7(a)では右側2つのヘッド5a)に、当該部品を吸着可能なノズルが装着されていないような場合が発生する。この場合には、トレイTr上に残った部品の位置が、当該部品を吸着可能なヘッド5a(図7(a)では左側3つのヘッド5a)の可動領域Ma外となってしまうため、ヘッドユニット5による部品の取り出しが不可能となる。
このような場合には、次のようなトレイ姿勢変更動作が実行される。まず、図6(b)に示すように、トレイTrがパレットPtと共に一旦トレイ収納部11のトレイ支持ユニット14に戻される。そして、回転駆動機構18の駆動により、図6(c)に示すように、トレイ支持ユニット14が180°だけ回転された後、再びトレイTrがパレットPtと共に部品取り出し位置Poに引き出される。これにより、図6(d)及び図7(b)に示すように、トレイTrが180°だけ回転した状態で部品取り出し位置Poに配置される。
180°回転した後のトレイTr上の部品は、何れも、ヘッド5a(図7(b)では左側3つのヘッド5a)の可動領域Ma内に配置されるため、これにより、ヘッドユニット5によるトレイTrからの部品の取り出しが可能となる。
なお、上記のようにトレイ姿勢変更動作が実行されている最中、すなわち、トレイTrが一旦トレイ収納部11に戻され、再び部品取り出し位置Poに配置されるまでの間、装置本体1では、テープフィーダ4aにより供給される部品の実装が優先的に実行される。
[作用効果]
上述した部品実装装置M1によれば、トレイTr上に残った部品の位置が、当該部品を吸着可能なヘッド5aの可動領域Ma外となってしまうような場合には、上記トレイ姿勢変更動作が実行される。そのため、トレイTr上に残った部品が前記可動領域Ma内に位置するようにオペレータが並べ直す必要がなく、オペレータの作業が介入することによる実装作業の中断を回避することができる。
また、上記トレイ姿勢変更動作が実行される最中には、テープフィーダ4aが供給する部品の実装作業が優先的に実行される。そのため、実装作業を継続しながらトレイTrの向きを変更することができ、実装作業のタイムロスを軽減することができる。
しかも、上記トレイフィーダ10によれば、占有スペース(フットプリント)を比較的小さく抑えることができるため、その分、部品実装装置M1の占有スペースを縮小することができる。すなわち、従来のこの種の部品供給装置(特許文献1)では、トレイ格納部、トレイ回収部及び移送テーブルが横並びに配置され、これらの上方に亘って移動するトレイ移載部が備えられている。そして、このトレイ移載部によってトレイの向きを変更するように構成されているため、占有スペースが水平方向に大きくなる傾向がある。これに対して、上記トレイフィーダ10によれば、トレイTrが収納されるトレイ支持ユニット14自体が鉛直軸回りに回転することで、トレイTrの向き(姿勢)が変更されるため、トレイ格納部やトレイ回収部が独立して設けられている従来構成に比べて占有スペースが小さくなる。このように、トレイフィーダ10はその占有スペース(フットプリント)を小さくでき、よってその分、部品実装装置M1についても占有スペース(フットプリント)を縮小することができる。
(第2実施形態)
図8は、第2実施形態に係る部品実装装置M2を示す斜視図であり、図9は、この部品実装装置M2のトレイフィーダ10の斜視図である。第2実施形態の部品実装装置M2は、トレイフィーダ10の構成が以下に説明する通り第1実施形態とは相違しているが、それ以外の構成は、基本的に第1実施形態の部品実装装置M1と共通している。
図9に示すように、第2実施形態のトレイフィーダ10のトレイ収納部11は、フレーム20の左側の側壁26が略門型形状の構造体で構成され、上記昇降駆動機構16がこの左側の側壁26に組み込まれている。これにより、トレイ支持ユニット14は、左側の側壁26に昇降駆動機構16を介して片持ち状態で支持されている。なお、図9では、図示を省略しているが、フレーム20の右側の側壁28はプレート状の部材で構成されている。
第2実施形態のトレイ収納部11は、後側面23bの代わりに、右側面23c、すなわちカバー部材22の右側の側板にトレイ交換用の開口部232が形成されており、この開口部232が扉体233により開閉可能となっている。そして、フレーム20の右側の側壁28のうち、前記開口部232に対応する位置に、当該開口部232と同程度のトレイ挿通用の開口部が形成されている。
第2実施形態のトレイフィーダ10(トレイ収納部11)では、トレイ支持ユニット14のパレットPt又はトレイラック40を交換する際には、トレイ支持ユニット14の向きが変更される。具体的には、トレイ支持ユニット14から部品取り出し位置Poに対してトレイTrが出し入れされるときの当該トレイ支持ユニット14の向き(姿勢)、すなわち回転角度に対し、前記開口部232を通じてトレイTrの交換等が行われるときには、図9に示すように、トレイ支持ユニット14が90°だけ回転される。これにより、前記開口部232を通じてトレイ支持ユニット14のトレイTrの交換等が可能となる。なお、トレイ支持ユニット14の向き及び高さの変更は、例えば前記コントローラ70に接続された図外の操作パネルをオペレータが操作することにより実行される。
このような第2実施形態の構成によれば、オペレータは、トレイ支持ユニット14を上記の通り90°回転させた状態で、トレイ収納部11の右側面23cからその内部にアクセスして空のトレイTrの搬出や、部品が収納されたトレイの補給(搬入)等のトレイ交換作業を行うこととなる。
なお、このようにトレイ支持ユニット14を90°回転させた状態では、装置本体1に臨む側にトレイ支持ユニット14の側壁32a(又は32b)が存在するため、トレイ収納部11の前側面23aに設けられたパレット出し入れ用の開口部231がこの側壁32a(又は32b)によって内側から遮られることとなる。従って、例えば開口部232を開放してトレイラック40を取り外した状態で、オペレータがトレイ収納部11の内側から前記開口部231を通じて装置本体1にアクセスすることが物理的に防止される。よって、トレイラック40の交換時に、前記開口部231を通じてオペレータが装置本体1にアクセスすることに起因する装置トラブル等の発生を未然に防止することができるという利点がある。
(第3実施形態)
図10は、第3実施形態に係る部品実装装置M3を示す平面図であり、図11は、この部品実装装置M3のトレイフィーダ10の斜視図である。第3実施形態は、第2実施形態のトレイフィーダ10に以下の構成が付加されたものであり、それ以外の構成は、基本的に第2実施形態の部品実装装置M2と共通している。
すなわち、第3実施形態では、トレイフィーダ10に待機ユニット80が設けられ、さらに、上記トレイ移送機構19とは別に、待機ユニット80とトレイ支持ユニット14との間でトレイTrの出し入れを行うためのトレイ移送機構82が設けられている。なお、以下の説明では、部品取り出し位置Poとトレイ支持ユニット14との間でトレイTr(パレットPt)の出し入れを行うトレイ移送機構19を第1トレイ移送機構19と称し、トレイ支持ユニット14と待機ユニット80との間でトレイTr(パレットPt)の出し入れを行う上記トレイ移送機構82を第2トレイ移送機構82と称す。
前記待機ユニット80は、トレイ支持ユニット14に収納するための補給用のトレイTrや、部品が全て取り出された後にトレイ支持ユニット14から引き出された空のトレイTr(使用済みのトレイ)を待機させておくものである。
待機ユニット80は、トレイ収納部11の右側であって、上下方向における可動領域の上端にトレイ支持ユニット14が配置されたときに隣接する位置に配置されている。
詳細図を示していないが、待機ユニット80は、上記トレイラック40と類似した構造を有している。すなわち、待機ユニット80は、左右(X)方向に貫通する平面視長方形の箱状体である。前後の側壁の対向面には、それらの壁面に沿って水平方向に延びるガイド溝が上下方向に等間隔で複数形成されている。そして、パレットPtの前記鍔部54が左右のガイド溝に挿入されることで、トレイTrがパレットPtと共に待機ユニット80に対して水平方向に出し入れ可能に支持されるように構成されている。なお、以下の説明では、トレイラック40と同様に、待機ユニット80の上下に並んだ各ガイド溝の位置を、トレイ収納部と称する場合がある。
待機ユニット80は、トレイ収納部11の右側面23cに形成された開口部234を通じて当該トレイ収納部11の内部と繋がっており、これにより、トレイ支持ユニット14と待機ユニット80との間でトレイTrの受け渡しが可能とっている。つまり、第2実施形態と同様に、トレイ支持ユニット14が90°回転されることにより、トレイ支持ユニット14と待機ユニット80との間でのトレイTrの受け渡しが可能となる。
前記第2トレイ移送機構82は、図11に示すように、パレットPtのフック56に係合可能な平面視C字型の係止片86を先端に備えた逆L字型のアーム84と、このアーム84を上下方向およびパレットPtの出し入れ方向(トレイラック40の前記ガイド溝44と平行な方向)に移動させるための、モータ等を駆動源とするアーム駆動機構(図示省略)とを含む。
第2トレイ移送機構82は、フレーム20の上側の支持プレート36aに組み込まれており、トレイ支持ユニット14にセットされたトレイラック40の複数のトレイ収納部(ガイド溝44)のうち、特定のトレイ収納部に対してパレットPtの出し入れを行う。当例では、上側のトレイラック40の最上位のトレイ収納部に対してパレットPtの出し入れを行う。
第2トレイ移送機構82によるパレットPt(トレイTr)の出し入れ動作は以下の通りである。
トレイ支持ユニット14から待機ユニット80に空のトレイTrを移送する際には、まず、アーム84が駆動され、上側のトレイラック40の最上位のトレイ収納部に支持されたパレットPtのフック56に前記アーム84が係止される。具体的には、図13に示すように、係止片86が左側(+X側)のフック56の上方に位置するようにアーム84が配置された後、当該アーム84が下降することにより、フック56に係止片86が係止される。なお、アーム84は、フック56に対して係止片86を係脱させ得る範囲内で上下方向に移動可能となっている。
フック56に係止片86が係止されると、アーム84が待機ユニット80側(右方向)に移動する。これにより、図12に示すように、空のトレイTrがパレットPtと共にトレイ支持ユニット14から待機ユニット80に移送される。この際、トレイTrの移送に先立ち、待機ユニット80に対してトレイ支持ユニット14が上下方向に移動することで、待機ユニット80側の上下に並んだトレイ収納部のうちから、空のトレイTrを収納するトレイ収納部が選択される。
空のトレイTrが待機ユニット80に移送されるとアーム84が上昇する。これにより、フック56と係止片86との係合状態が解除され、その後、アーム84が所定の待機位置にリセットされることで、トレイ支持ユニット14から待機ユニット80への空のトレイTrの移送動作が完了する。
待機ユニット80からトレイ支持ユニット14へのトレイTrの補給は、上記と逆の手順で行われる。すなわち、トレイ支持ユニット14が上下方向に移動し、トレイラック40の前記最上位のトレイ収納部が、待機ユニット80側のパレットPtに対応するように当該トレイ支持ユニット14が配置される。次に、アーム84が待機ユニット80側に移動して当該パレットPtのフック56に係止片86が係止される。そして、この状態で、アーム84がトレイ支持ユニット14側に移動することにより、待機ユニット80からトレイ支持ユニット14にパレットPtが引き出される。その後、アーム84が上昇して待機位置にリセットされることにより、トレイ支持ユニット14から待機ユニット80へのパレットPtの移送動作が完了する。
第3実施形態におけるトレイフィーダ10の部品供給動作は、第1実施形態におけるトレイフィーダ10の部品供給動作と同じであるが、第3実施形態では、装置本体1による部品の実装作業中、空になったトレイTrをトレイ収納部11から待機ユニット80に移送するトレイ搬出動作と、トレイTrを待機ユニット80からトレイ収納部11へ補給するトレイ搬入動作とが実行される。
図14(a)〜(c)は、トレイ搬出動作を示している。まず、トレイTrが空になると、第1トレイ移送機構19によって当該トレイTrを収納したパレットPtがトレイ支持ユニット14の最上位のトレイ収納部に一旦収納される(図14(a))。すなわち、トレイ支持ユニット14が上下方向に移動した後、上側のトレイラック40の最上位のガイド溝44に沿ってパレットPtが収納される。
パレットPtの収納が完了すると、トレイ支持ユニット14が90°回転し(図14(b))、さらにトレイ支持ユニット14が上下方向に移動することで、空のトレイTrが待機ユニット80の所望のトレイ収納部に対向する位置に配置される。そして、第2トレイ移送機構82により、当該空のトレイTrを収納したパレットPtがトレイ支持ユニット14から待機ユニット80に移送される(図14(c))。トレイTrの移送後は、トレイ支持ユニット14が90°反転して元の向きにリセットされる。
図示を省略するが、トレイ搬入動作は、待機ユニット80からトレイ支持ユニット14にパレットPtが移送される点以外、基本的には、トレイ搬出動作に準じた動作となる。
なお、待機ユニット80の左側面には扉体が設けられており、この扉体を開くことにより、待機ユニット80に対して、オペレータが空のトレイTrの取り出しや補給用のトレイの挿入といったトレイ交換作業を行うことができるようになっている。
以上のような第3実施形態の部品実装装置M3によれば、トレイ支持ユニット14からの空のトレイTrの搬出や、トレイ支持ユニット14に対するトレイの補給を自動化することができる。そのため、トレイ収納部11(トレイ支持ユニット14)における部品の残り状況等を頻繁に確認しながら上記のようなトレイ交換作業を行う必要が無くなり、オペレータによる部品の監視負担が軽減される。
[変形例等]
以上説明した部品実装装置M1〜M3は、本発明に係る部品実装装置の好ましい実施形態の例示であって、トレイフィーダ10(本発明に係る部品供給装置)を部品実装装置の具体的な構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、以下のような構成も適用可能である。
(1)上記トレイフィーダ10のトレイ支持ユニット14は、水平な一軸方向の両側に向かってパレットPt(トレイTr)を出し入れ可能な構成であるが、例えば互いに直交する4方向に向かって水平にパレットPt(トレイTr)を出し入れ可能な構成としてもよい。この構成によれば、トレイTrの向きを90°間隔で変更して部品取り出し位置Poに配置することが可能となる。
(2)上記トレイフィーダ10のトレイ支持ユニット14は、トレイラック40を介してパレットPt(トレイTr)を支持する構成であるが、直接、パレットPtを支持する構成であってもよい。すなわち、トレイ支持ユニット14の側壁32a、32bの対向面にガイド溝が形成され、当該ガイド溝に沿ってパレットPtが出し入れされる構成であってもよい。
(3)上記実施形態では、実装作業の進行に伴いトレイTr上に残った部品が、ヘッド5aの可動領域Ma外であるときにトレイ姿勢変更動作を実行するが、従来技術(特許文献1)と同様に、意図的に異なる姿勢で部品をトレイ上に配置しておき、トレイ姿勢変更動作を実行しながら実装作業を行うようにしてもよい。この構成によれば、トレイ上により多くの部品を効率良く配置して、効率的に部品供給を行うことが可能となる。
(4)上記第3実施形態では、トレイ収納部11の右側面23c側に待機ユニット80が設けられているが、左側面23dに設けられていてもよい。また、待機ユニット80は、トレイ収納部11の後側面23b側に設けられていてもよい。但しこの場合には、部品実装装置においてトレイフィーダ10がY方向に大きく突出した構成となるため、部品実装装置のコンパクト化の観点からはトレイ収納部11の左右何れからの側面32c、32dに設けられているのが好適である。
(5)上記第3実施形態では、第2トレイ移送機構82は、トレイ支持ユニット14にセットされた上側のトレイラック40の最上位のトレイ収納部(ガイド溝44)と待機ユニット80との間でパレットPt(トレイTr)の移送を行う構成である。しかし、例えばトレイ支持ユニット14の上下方向全域に亘ってアーム84が移動するように構成し、トレイ支持ユニット14の任意の位置のパレットPtを待機ユニット80に移送できるように構成してもよい。
(6)上記第3実施形態では、第2トレイ移送機構82はトレイ支持ユニット14に設けられているが、待機ユニット80側に設けられていてもよい。また、上記第3実施形態では、第2トレイ移送機構82はパレットPtを移送する構成であるが、例えばトレイラック40を移送する構成であってもよい。
1 装置本体
5 ヘッドユニット
5a ヘッド
10 トレイフィーダ(部品供給装置)
11 トレイ収納部
12 筐体
14 トレイ支持ユニット
18 回転駆動機構
19 トレイ移送機構(第1トレイ移送機構)
20 フレーム
32a 前側面(第1側面)
32b 後側面(第2側面)
32c 右側面(第3側面)
40 トレイラック
82 トレイ移送機構(第2トレイ移送機構)
M1〜M3 部品実装装置
P 基板
Po 部品取り出し位置
Pt パレット
Tr トレイ

Claims (9)

  1. トレイに収納された部品を取出し可能な部品実装用のヘッドを備えた装置本体と共に部品実装装置を構成する部品供給装置であって、
    前記トレイを水平な複数方向に向かって出し入れ可能な状態で支持するトレイ支持ユニットと、
    前記トレイ支持ユニットを、鉛直軸周りに回転させる回転駆動機構と、
    前記トレイ支持ユニットの一方側から当該トレイ支持ユニットに対して前記トレイを出し入れし、前記ヘッドによる所定の部品取り出し位置に前記トレイを配置する第1トレイ移送機構と、備えることを特徴とする部品供給装置。
  2. 請求項1に記載の部品供給装置において、
    前記トレイ支持ユニットは、水平な一軸方向の両側に向かって前記トレイを出し入れ可能である、ことを特徴とする部品供給装置。
  3. 請求項1又は2に記載の部品供給装置において、
    前記トレイ支持ユニットを収容する筐体を備え、
    前記筐体は、前記装置本体に臨みかつ前記第1トレイ移送機構によるトレイ出し入れ用の第1開口部を備える第1側面と、前記第1側面に対向する第2側面と、法線同士が直交するように第1側面に隣接する第3側面とを含み、かつ、第2側面及び第3側面の少なくとも一方に、トレイ交換用の第2開口部を備える、ことを特徴とする部品供給装置。
  4. 請求項3に記載の部品供給装置において、
    前記トレイ支持ユニットに隣接して設けられ、前記第2開口部を通じて前記トレイ支持ユニットに補給されるトレイ又は前記トレイ支持ユニットから取り出された使用済みのトレイを待機させるためのトレイ待機ユニットとを備える、ことを特徴とする部品供給装置。
  5. 請求項4に記載の部品供給装置において、
    前記トレイ支持ユニットと前記トレイ待機ユニットとの間でトレイの移送を行う第2トレイ移送機構を備える、ことを特徴とする部品供給装置。
  6. 請求項2に記載の部品供給装置において、
    前記一軸方向の両側に向かって出し入れ可能となるように前記トレイ支持ユニットに支持され、かつ当該出し入れ方向の両側にフックを備えたパレットを有し、
    前記トレイは、前記パレット上に固定されることで当該パレットと共に前記トレイ支持ユニットに対して出し入れ可能に支持され、
    前記第1トレイ移送機構は、前記フックに係合して前記出し入れ方向に移動する係止片を備える、ことを特徴とする部品供給装置。
  7. 請求項3に記載の部品供給装置において、
    前記トレイ支持ユニットが、水平な一軸方向の両側に向かって前記トレイを出し入れ可能とされ、かつ前記第2開口部が、前記第3側面に設けられるものであって、
    前記トレイ支持ユニットは、トレイの出し入れ方向と直交する方向に並ぶ一対の側壁を有し、これら側壁の間に前記トレイを支持するものである、ことを特徴とする部品供給装置。
  8. トレイに収納された部品を取出し可能な部品実装用のヘッドを備えた装置本体と、
    請求項1乃至7の何れか一項に記載の部品供給装置と、
    前記装置本体及び前記部品供給装置を制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記装置本体による実装作業中に、前記部品取り出し位置に配置された前記トレイを一旦前記トレイ支持ユニットに戻し、当該トレイ支持ユニットを鉛直軸回りに回転させることにより前記トレイの姿勢を変更してから前記部品取り出し位置に再び配置する、トレイ姿勢変更動作を実行する、ことを特徴とする部品実装装置。
  9. 請求項8に記載の部品実装装置において、
    前記制御装置は、実装作業の進行に伴い前記トレイ上に残った部品が、前記ヘッドの可動領域外であるときに前記トレイ姿勢変更動作を実行する、ことを特徴とする部品実装装置。
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