WO2021193080A1

WO2021193080A1 - カプセルの質量測定装置

Info

Publication number: WO2021193080A1
Application number: PCT/JP2021/009711
Authority: WO
Inventors: 亨輔池内
Original assignee: クオリカプス株式会社
Priority date: 2020-03-23
Filing date: 2021-03-11
Publication date: 2021-09-30
Also published as: KR20220157371A; CN115298523A; US20230174327A1; JPWO2021193080A1

Abstract

搬送ローラ１０と計量皿３０を有する計量装置２０とを備え、搬送ローラ１０は、水平な回転軸１１ａを有する円筒状の本体部１１から径方向外方に放射状に突出する複数の突起部１２と、隣接する突起部１２の間に形成されてカプセルを長手方向が回転軸１１ａに沿うように収容する複数の収容部１３とを備え、計量皿３０は、カプセルの幅方向両側を保持する断面Ｖ字状の溝部３２が形成され、収容部１３に収容されたカプセルが、搬送ローラ１０の回転により最下点を通過してから４５度回転するまでの間に溝部３２に供給されるように配置されており、質量測定後のカプセルが、搬送ローラ１０の回転により突起部１２に接触して計量皿３０から排出されるカプセルの質量測定装置１である。

Description

カプセルの質量測定装置

　本発明は、カプセルの質量測定装置に関する。

　カプセルの質量検査を行う装置として、特許文献１には、搬送ローラから供給されたカプセル剤等の製剤をポケットに収容して搬送する受取ローラと、受取ローラにより搬送されたカプセル剤の質量を測定する計量装置とを備える構成が開示されている。計量装置は、受取ローラのポケットに収容されたカプセル剤を受け取る計量皿と、計量皿に圧縮ガスを噴射する噴射装置とを備えており、計量皿に載置されたカプセル剤は、重量測定後に噴射装置からのガス噴射により外部に排出される。

特開２０１６－１３５７１４号公報

　上記の計量装置は、計量皿からのカプセル剤の排出に噴射装置が必要になるため、構成が煩雑になるおそれがあり、カプセル剤の質量測定を高速で行う観点からも、更に改良の余地があった。

　そこで、本発明は、カプセルの質量測定を簡易な構成により迅速確実に行うことができるカプセルの質量検査装置の提供を目的とする。

　本発明の前記目的は、カプセルを搬送する搬送ローラと、前記搬送ローラの間欠駆動により計量皿に供給されたカプセルの質量を測定する計量装置とを備え、前記搬送ローラは、水平な回転軸を有する円筒状の本体部から径方向外方に放射状に突出する複数の突起部と、隣接する前記突起部の間に形成されてカプセルを長手方向が回転軸に沿うように収容する複数の収容部とを備え、前記計量皿は、カプセルの幅方向両側を保持する断面Ｖ字状の溝部が形成され、前記収容部に収容されたカプセルが、前記搬送ローラの回転により最下点を通過してから４５度回転するまでの間に前記溝部に供給されるように配置されており、質量測定後のカプセルが、前記搬送ローラの回転により前記突起部に接触して前記計量皿から排出されるカプセルの質量測定装置により達成される。

　このカプセルの質量測定装置において、前記計量皿は、前記溝部の幅方向の少なくとも一方側に、前記突起部の先端が通過する切欠部が形成されていることが好ましい。前記突起部は、カプセルの長手方向長さよりも短い幅で形成されていることが好ましい。

　前記溝部は、Ｖ字状の角度が７０～１１０度であることが好ましい。

　前記計量皿は、前記溝部の長手方向両側に起立する一対の保持部を備えることが好ましい。

　本発明のカプセルの質量測定装置によれば、カプセルの質量測定を簡易な構成により迅速確実に行うことができる。

本発明の一実施形態に係るカプセルの質量測定装置の概略縦断面図である。図１に示すカプセルの質量測定装置の要部を示す平面図である。図１に示すカプセルの質量測定装置の他の要部を示す拡大図である。図３のＡ－Ａ断面図である。

　以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。図１は、本発明の一実施形態に係るカプセルの質量測定装置（以下、単に「質量測定装置」という）の概略縦断面図である。図１に示すように、質量測定装置１は、供給装置５０から供給されたカプセル１００を間欠駆動により搬送する搬送ローラ１０と、搬送ローラ１０により搬送されたカプセル１００の質量を測定する計量装置２０とを備えている。カプセル１００は、ボディおよびキャップを備えるハードカプセルであり、ボディにキャップを外嵌することにより、粉状や液状の薬剤、食品等を収容することができる。カプセル１００は、内容物を収容した状態であってもよく、あるいは、内容物を収容しない空の状態であってもよい。

　搬送ローラ１０は、水平な回転軸１１ａを有する円筒状の本体部１１と、本体部１１から径方向外方に放射状に突出する複数の突起部１２と、隣接する各突起部１２の間に形成されてカプセル１００を収容する複数の収容部１３とを備えている。隣接する各突起部１２の間隔は、カプセル１００の径と略同じであり、収容部１３の底部は、カプセル１００の径と略同径の断面円弧状に形成されている。

　供給装置５０は、供給ホッパ（図示せず）から矢示Ｘ方向に供給されたカプセル１００の方向規制を行う方向規制ローラ３００を備えている。方向規制ローラ３００は、外周面の周方向に沿って複数のポケット３１０が等間隔に形成されている。各ポケット３１０には、供給ホッパ（図示せず）からカプセル１００が起立状態のまま収容され、カプセル１００の一部が方向規制ローラ３００の外周面から突出する。ポケット３１０に収容されたカプセル１００は、方向規制ローラ３００の矢示方向への間欠駆動により方向規制部材３２０に当接し、ポケット３１０内で横倒し状態となるように方向規制が行われた後、搬送ローラ１０の収容部１３に供給される。供給ホッパ（図示せず）から搬送ローラ４０にカプセル１００を供給する際に、カプセル１００を横倒しすることが可能であれば、方向規制ローラ３００を備えない構成にすることもできる。

　収容部１３に収容されたカプセル１００は、矢示方向に円弧状のガイド部材４０に沿って搬送され、計量装置２０に供給される。図２は、ガイド部材４０の一方端部４１の近傍を示す平面図である。図１および図２に示すように、ガイド部材４０は、一方端部４１が搬送ローラ１０の中心と略同じ高さ位置で略水平となるように配置されており、円弧状の内周側に切欠状の搬送凹部４２が形成されている。搬送凹部４２は、一対の側壁４３，４４の間で、底壁４５に沿ってカプセル１００を案内する。底壁４５の中央部には、カプセル１００の搬送方向に沿って切欠状の逃げ部４６が形成されており、一点鎖線で示す搬送ローラ１１の突起部１２の先端が逃げ部４６に沿って移動することにより、カプセル１００が突起部１２に押圧されて搬送凹部４２内を搬送される。

　計量装置２０は、内蔵された計量機構の皿装着部に取り付けられた計量皿３０を備えており、計量皿３０に載置されたカプセル１００の質量を測定する。図１に示すように、計量皿３０は、水平な回転軸１１ａ周りに回転する搬送ローラ１０の収容部１３に収容されたカプセル１００が、最下点を通過してから回転軸１１ａ周りに４５度回転するまでの間に計量皿３０に供給されるように、ガイド部材４０の他方端部４７の近傍に配置されている。すなわち、搬送ローラ１０の中心と計量皿３０に供給されたカプセルの中心とを結ぶ直線が鉛直方向となす角度αは、通常０度より大きく４５度より小さくなるように設定される。この角度αは、好ましくは１０～３０度である。

　図３は図１に示す計量皿３０の拡大図であり、図４は図３のＡ－Ａ断面図である。図３および図４に示すように、計量皿３０は、ブロック状に形成された皿本体３１の上部に断面Ｖ字状の溝部３２が形成されており、供給されたカプセル１００の幅方向両側が溝部３２に当接して保持される。溝部３２の長手方向両側には、一対の保持部３３，３４が起立して設けられており、カプセル１００の長手方向の端部が保持部３３，３４に当接可能であることにより、カプセル１００が溝部３２に確実に保持される。

　図３に示すように、計量皿３０における溝部３２の幅方向両側には、矢示Ｂ方向に間欠駆動される突起部１２の先端が通過する切欠部３５，３６がそれぞれ形成されており、質量測定後のカプセル１００が、切欠部３５を通過した突起部１２との接触により掬い上げられる。こうして、カプセル１００が、過度の負荷を受けることなく矢示Ｃで示すように溝部３２から排出される。図４に示すように、溝部３２の長手方向に沿った突起部１２の幅は、供給されるカプセル１００の長手方向長さよりも短く形成されており、カプセル１００の長手方向中央部に突起部１２が接触することで、カプセル１００を溝部３２から確実に排出することができる。

　図３に示す溝部３２のＶ字状の角度βは、必ずしも限定されないが、排出時のカプセル１００に過度の負荷が生じない範囲でなるべく小さいことが好ましく、これによって溝部３２に供給されたカプセル１００が静止するまでの時間が短くなり、カプセル１００の質量測定を迅速に行うことができる。すなわち、上記の角度βは、大きすぎると、溝部３２に供給されたカプセル１００が静止して計量可能になるまでの時間が長くなる一方、小さすぎると、カプセル１００の排出時にカプセル１００や計量装置２０が過度の負荷を受けて損傷するおそれが生じることから、７０～１１０度の範囲に設定することが好ましい。角度βは、上記の角度αに応じて設定してもよく、具体的には、１３０＞β＞１３０－２αの関係を満たすように、角度α，β（度）をそれぞれ設定することが好ましい。この場合、角度αおよびβが上記の関係を満たした上で、更に、３０＞α＞１０および１１０＞β＞７０を満たすことが、より好ましい。

　本実施形態の切欠部３５，３６は、溝部３２の幅方向両側に形成されているが、突起部１２はカプセル１００を掬い上げるように斜め上方に移動することから、突起部１２の移動方向上流側となる溝部３２の幅方向一方側のみに、切欠部３５を形成した構成であってもよい。

　また、カプセル１００や計量装置２０の損傷のおそれがない場合には、切欠部３５，３６を形成せずに、カプセル１００が溝部３２の上方に露出する部分に突起部１２の先端を接触させて、カプセル１００を溝部３２から排出することもできる。この場合の突起部１２の形状や大きさは特に限定されず、例えば、搬送ローラ１０の外周面に周方向に沿って形成したポケットからなる複数の収容部間の隔壁を、突起部とすることもできる。

　図１に示す供給装置５０の構成は、特に限定されるものではなく、例えば、上記特許文献１に開示されているように、ホッパに投入されたカプセルを吸着ローラの外周面に真空吸着させて、搬送ローラ１０に供給してもよい。あるいは、外観検査用ローラにより搬送されるカプセルを撮像装置で撮像する外観検査装置を設けて、外観検査後のカプセルを外観検査用ローラから方向規制ローラ３００を介して搬送ローラ１０に供給してもよい。

　計量装置２０による質量測定後のカプセル１００は、排出シュート６０に沿って外部に排出される。上記の外観検査装置は、計量装置２０の搬送方向下流側に設けてもよく、計量皿３０から排出されたカプセルを外観検査用ローラに供給して、外観検査を行うことができる。

　１　カプセルの質量測定装置
１０　搬送ローラ
１１　本体部
１２　突起部
１３　収容部
２０　計量装置
３０　計量皿
３２　溝部
３３，３４　保持部
３５，３６　切欠部

Claims

　カプセルを搬送する搬送ローラと、前記搬送ローラの間欠駆動により計量皿に供給されたカプセルの質量を測定する計量装置とを備え、
　前記搬送ローラは、水平な回転軸を有する円筒状の本体部から径方向外方に放射状に突出する複数の突起部と、隣接する前記突起部の間に形成されてカプセルを長手方向が回転軸に沿うように収容する複数の収容部とを備え、
　前記計量皿は、カプセルの幅方向両側を保持する断面Ｖ字状の溝部が形成され、前記収容部に収容されたカプセルが、前記搬送ローラの回転により最下点を通過してから４５度回転するまでの間に前記溝部に供給されるように配置されており、
　質量測定後のカプセルが、前記搬送ローラの回転により前記突起部に接触して前記計量皿から排出されるカプセルの質量測定装置。
　前記計量皿は、前記溝部の幅方向の少なくとも一方側に、前記突起部の先端が通過する切欠部が形成されている請求項１に記載のカプセルの質量測定装置。
　前記突起部は、カプセルの長手方向長さよりも短い幅で形成されている請求項２に記載のカプセルの質量測定装置。
　前記溝部は、Ｖ字状の角度が７０～１１０度である請求項１から３のいずれかに記載のカプセルの質量測定装置。
　前記計量皿は、前記溝部の長手方向両側に起立する一対の保持部を備える請求項１から４のいずれかに記載のカプセルの質量測定装置。