JP2003237886A - 粒状ドライアイスの分配供給装置、及び粒状ドライアイスの連続供給システム - Google Patents

粒状ドライアイスの分配供給装置、及び粒状ドライアイスの連続供給システム

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JP2003237886A
JP2003237886A JP2002040587A JP2002040587A JP2003237886A JP 2003237886 A JP2003237886 A JP 2003237886A JP 2002040587 A JP2002040587 A JP 2002040587A JP 2002040587 A JP2002040587 A JP 2002040587A JP 2003237886 A JP2003237886 A JP 2003237886A
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granular dry
hopper
discharge port
granular
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JP2002040587A
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English (en)
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Yukihisa Ueda
恭久 上田
Naoki Wada
直樹 和田
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Iwatani International Corp
Original Assignee
Iwatani International Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望量の粒状ドライアイスを容易に供給する
ことができる粒状ドライアイスの分配供給装置を提供す
ることを課題とする。 【解決手段】 下方に排出口25が設けられ且つ粒状ド
ライアイスが収納可能なホッパー21と、前記ホッパー
21に収納された粒状ドライアイスに振動を加える振動
装置22と、前記排出口の開口面積よりも広い上面を有
し、且つ前記排出口25の下方に対面配置された堰板2
8とを備え、前記堰板28は、粒状ドライアイスが通過
可能な間隙を有して前記排出口25に対面配置されてい
ると共に、前記堰板28の上面28aと、前記排出口2
5の一端部25aから堰板28の一端部28bを結ぶ直
線とのなす角θが、粒状ドライアイスの安息角にほぼ一
致するように設けられている粒状ドライアイスの分配供
給装置を解決手段とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所望量の粒状ドラ
イアイスを簡易に供給できる分配供給装置及び連続供給
システムに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
使用時に砕く必要がなく、しかも計量が容易なことか
ら、ブロック状のドライアイスに代わって、粒状のドラ
イアイス(例えば、岩谷産業株式会社のビーズドライ
〔登録商標〕など)が広く普及し始めている。
【0003】かかる粒状ドライアイスは、冷凍又は冷蔵
食品などの要冷品を冷却する際に好適に用いることがで
き、例えば、要冷品と一緒に断熱容器などの収容体に入
れられて使用されている(以下、粒状ドライアイスを充
填したい容体を「ドライアイス収容体」又は「収容体」
という)。従来、このようなドライアイス収容体に粒状
ドライアイスを入れる際には、粒状ドライアイスを秤や
計量カップなどを用いて計量しているが、このように手
作業で計量するのは煩雑である。このような点に鑑み
て、本件発明者らは、機械的に一定の量の粒状ドライア
イスを簡易に取出すことができる定量取出し装置を出願
しており(特開2002−29579)、この装置は、
一定量の粒状ドライアイスを供給するには極めて優れて
いる。
【0004】しかしながら、かかる装置にあっては、収
容体ごとに充填すべき粒状ドライアイスの量が異なる場
合、各収容体ごとに適量の粒状ドライアイスを供給する
ことが困難である。すなわち、かかる装置は、そもそも
升部材を介して一定量の粒状ドライアイスを計量するこ
とを意図しているものであるから、この升容量の倍数に
相当する粒状ドライアイスを供給することは容易に行え
るが、必ずしも収容体に充填すべき量がこの倍数に当た
るとは限られず、種々の収容体に柔軟に対応して適量な
粒状ドライアイスを供給することは困難である。
【0005】そこで、本発明は、所望量の粒状ドライア
イスを容易に供給することができる粒状ドライアイスの
分配供給装置を提供することを課題とし、併せて、所望
量の粒状ドライアイスを連続的に収容体に供給できる粒
状ドライアイスの連続供給システムを提供することを課
題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するための第1の手段として、下方に排出口25
が設けられ且つ粒状ドライアイスが収納可能なホッパー
21と、前記ホッパー21に収納された粒状ドライアイ
スに振動を加える振動装置22と、前記排出口の開口面
積よりも広い上面を有し、且つ前記排出口25の下方に
対面配置された堰板28とを備え、前記堰板28は、粒
状ドライアイスが通過可能な間隙を有して前記排出口2
5に対面配置されていると共に、前記堰板28の上面2
8aと、前記排出口25の一端部25aから堰板28の
一端部28bを結ぶ直線とのなす角θが、粒状ドライア
イスの安息角にほぼ一致するように設けられている粒状
ドライアイスの分配供給装置を提供する。ここで、粒状
ドライアイスの安息角とは、水平面に粒状ドライアイス
を漏斗のようなもので静かに落下させた際に生ずる円錐
体について、その母線と水平面とのなす角を言う。
【0007】上記分配供給装置のホッパーに粒状ドライ
アイスを充填すると、その自重により排出口25を通過
して堰板28の上面28aに粒状ドライアイスが積載す
る。この堰板28は、粒状ドライアイスが通過可能な間
隙を有して前記排出口25に対面配置されているが、堰
板28の上面28aと排出口25の一端部25aから堰
板28の一端部28bを結ぶ直線とのなす角θが、粒状
ドライアイスの安息角にほぼ一致するように設けられて
いるので、堰板28上に積載した粒状ドライアイスは崩
れない安定した状態となる。
【0008】そして、この状態で振動装置22を作動さ
せて振動を加えることにより、前記粒状ドライアイスの
安息角が崩れ、堰板28と排出口25の間隙から粒状ド
ライアイスが排出され、一方、振動装置22を止める
と、粒状ドライアイスの積載物は再び安定状態となる。
この振動装置の作動条件(作動時間や回転数など)を任
意に調整することにより、所望量の粒状ドライアイスを
排出することができる。このように、本発明の装置によ
れば、所望量の粒状ドライアイスを確実に且つ容易に分
配供給することができる。
【0009】上記振動装置22としては、ホッパー21
内に回転可能に設けられたスクリューや攪拌翼又は攪拌
棒、ホッパー自体を振動させるバイブレーション装置、
ホッパーの内外を出退移動する掻混ぜ部材など各種の構
成のものを用いることができるが、送出速度が早く且つ
比較的排出量の誤差が少ないことから、ホッパー21に
設けられた回転可能なスクリューを用いることが好まし
い。
【0010】また、上記課題を解決する第2の手段とし
て、本発明は、粒状ドライアイスが収納されたホッパー
21の排出口25から粒状ドライアイスを排出する分配
供給装置2と、前記ホッパー21に粒状ドライアイスを
補給する補給装置3,5と、前記排出口25にドライア
イス収容体Aを連続的に移送する移送手段6とを備え、
前記分配供給装置2には、前記移送されるドライアイス
収容体Aに対応して、粒状ドライアイスの排出量を調整
する制御部7が設けられている粒状ドライアイスの連続
供給システムを提供する。
【0011】上記連続供給システムは、分配供給装置2
から排出される粒状ドライアイスの排出量が、制御部7
によって調整されるので、ドライアイス収容体Aに充填
すべき粒状ドライアイスの量に対応して、粒状ドライア
イスが排出されて収容体Aに充填される。充填後の収容
体Aは移送手段6によって移送されると共に、次の収容
体Aが移送され、同様に充填される。従って、充填すべ
き量が個々に異なる収容体Aに、適量な粒状ドライアイ
スを連続的に充填することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る粒状ドライア
イスの分配供給装置及び連続供給システムの実施形態に
ついて、図面を参照しつつ説明する。図1は、連続供給
システムの概略図を示す。図1に於いて、1は、制御部
7を備える粒状ドライアイスの分配供給装置2と、この
分配供給装置2のホッパー21に粒状ドライアイスを補
給する第一補給装置3と、この第一補給装置3のサブホ
ッパー31に粒状ドライアイスを補給する第二補給装置
5と、分配供給装置2の下方に設けられ且つドライアイ
ス収容体Aを移送する移送手段6と、を備える連続供給
システムを示す。
【0013】分配供給装置2は、図2〜図4にも示すよ
うに、粒状ドライアイスを収納可能なホッパー21と、
該ホッパー21内に設けられた振動装置たるスクリュー
22と、スクリュー22の回転軸心に沿って設けられた
供給路23と、供給路の下方に設けられた堰板24と、
電気的な制御を行う制御部7とを備えている。
【0014】より具体的には、ホッパー21は、例え
ば、防錆及び低温耐性の観点からステンレス製であり、
下方側になるに従い容量が小さくなるような形状(例え
ば漏斗状など)に形成されている。このホッパー21の
下方には、中心軸線に沿って円筒状の供給路23が突出
されており、その下端には、粒状ドライアイスが排出さ
れる所定形状(例えば、円形)の排出口25が開口され
ている。
【0015】さらに、このホッパー21内には、その中
心軸線に沿って回転軸26が垂下されており、この回転
軸26は、供給路23を貫通して排出口25から突出さ
れている。他方、この回転軸26の上端部には、電動モ
ータなどの回転駆動機27が接続されており、この駆動
機27及びホッパー21は、フレーム8に固定支持され
ている。
【0016】さらに、回転軸26の中途部には、スクリ
ュー22が設けられており、このスクリュー22は、ホ
ッパー21内であって供給路23の上方近傍位置に設け
られている。このスクリュー22は、図4にも示すよう
に、上段22aが大径で且つ下2段22b,22bが小
径に形成されており、その小径22bのものは、供給路
23の径よりも小さく形成されている。かかるスクリュ
ー22は、ホッパー21に充填された粒状ドライアイス
の架橋を防止しつつ、供給路23側へと粒状ドライアイ
スを送出するものである。
【0017】また、上記回転軸26の下端部には、排出
口25に対面させて堰板28が取付られている。この堰
板28は、例えば、排出口25の開口面積よりも大きな
相似形状に形成された薄板からなり、その中心部が回転
軸26に取り付けられている。従って、堰板28は、ス
クリュー22と同期して回転するようになっている。さ
らに、堰板28は、排出口25との間に粒状ドライアイ
スが十分に通過できる間隙Hを有し、且つ、その上面2
8aと排出口25の一端部25aから放射方向の堰板2
8の一端部28bを結ぶ直線L(図4の二点鎖線で示す
仮想直線)とのなす角θが粒状ドライアイスの安息角に
ほぼ一致するように配置されている。
【0018】ここで、この安息角は、粒状ドライアイス
の大きさ(粒径など)によって異なる場合があり画一的
なことは言えないが、例えば、直径2.9mm、長さ
1.5〜20mmの円柱状の粒状ドライアイス、直径6
mm、長さ3〜30mmの円柱状の粒状ドライアイス、
直径9mm、長さ4.5〜35mmの円柱状の粒状ドラ
イアイス、直径16mm、長さ8〜55mmの円柱状の
粒状ドライアイスの何れも、概ね35〜45度である。
【0019】上記スクリュー22を時計方向(送出方
向)に回転させることにより、ホッパー21内に充填さ
れた粒状ドライアイスが供給路23を通じて排出口25
に送出され、堰板28と排出口25の間隙Hから粒状ド
ライアイスが排出される。このスクリュー22の作動条
件(作動時間や回転数など)を変えると粒状ドライアイ
スの排出量が相対的に変わるため、スクリュー22によ
って排出量は規制できる。例えば、回転数161rp
m、回転時間0.91秒程度で作動させると、直径6m
mの粒状ドライアイスであれば約550g程度、直径9
mmの粒状ドライアイスであれば約480g程度、直径
16mmの粒状ドライアイスであれば約530g程度排
出することができる。特に、堰板28はスクリュー22
と同期回転するようになっているため、堰板28の上面
28aに位置する粒状ドライアイスが径方向に弾き出さ
れ、堰板28と排出口25の間隙Hから迅速に粒状ドラ
イアイスが排出されることとなる。
【0020】尚、上記堰板28は、ナットなどの締付手
段29を介して、回転軸26に着脱可能に取り付けら
れ、更に、回転軸26の長手方向(上下方向)に変位可
能に取り付けられている。従って、使用する粒状ドライ
アイスの種類に応じて、堰板28を交換したり、或い
は、堰板28の回転軸26に対する取付位置を変えたり
することにより、堰板28と排出口25の間隙Hを調整
したり、或いは、安息角と一致するように調整すること
ができる。
【0021】次に、第一補給装置3は、分配供給装置2
のホッパー21の上方位置に配設されており、ホッパー
21よりも大容量のサブホッパー31を備えている。具
体的には、このサブホッパー31は、例えば、ホッパー
21と略相似形のステンレス製からなり、その下方に
は、ホッパー21の上方に連通されたシュート32が設
けられている。従って、このサブホッパー31に充填さ
れた粒状ドライアイスは、その自重によりシュート32
を通じてホッパー21に落下するようになっており、こ
れにより、ホッパー21内の粒状ドライアイスが減少す
ると、自動的にホッパー21内に粒状ドライアイスが補
給されるようになっている。
【0022】さらに、この第一補給装置3のサブホッパ
ー31内には、電動モータなどの回転駆動機33を介し
て回転可能な回転軸34が垂下されており、この回転軸
34には、粒状ドライアイスの架橋防止のため、サブホ
ッパー31の内面近傍周りを回転軌跡とする攪拌棒35
が固着されている。また、特に図示しないが、このサブ
ホッパー31には、架橋をより防止するため、バイブレ
ーション装置が併設されている。尚、このサブホッパー
31や回転駆動機33も同様に、フレーム8に固定支持
されているが、図面上は省略している。
【0023】次に、第二補給装置5は、図1に示すよう
に、第一補給装置3のサブホッパー31に粒状ドライア
イスを補給するものであって、例えば、ドライアイス貯
蔵タンク55の下端開口部からサブホッパー31にまで
通じるチューブ式コンベアからなる。具体的には、この
コンベア5は、ステンレスなどからなる湾曲可能なフレ
キシブルチューブ51と、サブホッパー31の上方に設
けられ且つフレキシブルチューブ51内の空気を吸引す
る吸引ブロワ装置53と、該吸引ブロワ装置53に接続
されたチューブ51から分岐し、且つサブホッパー31
に連通されたシュート54とを備えている。
【0024】かかる第二補給装置5の回転駆動機53
は、第一補給装置3のサブホッパー31の粒状ドライア
イス充填量の上下限を認識するセンサー(リミットスイ
ッチ、ロードセル、光センサーなど。図示せず)に連動
するようになっている。すなわち、サブホッパー31内
の粒状ドライアイスの量が所定下限まで減少すると吸引
ブロワ装置53を稼働させて粒状ドライアイスを搬送
し、一方、サブホッパー31内の粒状ドライアイスが所
定上限にまで充填されると、自動的に止まるようになっ
ている。
【0025】次に、移送手段6は、図1に示すように、
ドライアイス収容体Aを機械的に分配供給装置2の排出
口25下方へ移動させるものであり、例えば、無端状ゴ
ムベルト61が電動モータなどの回転駆動機62を介し
て回転するベルトコンベアなどを用いることができる。
さらに、このコンベア6の中途部であって分配供給装置
2の手前には、ドライアイス収容体Aに具備された識別
子の情報を検知する検知手段9が設けられている。この
識別子としては、例えばバーコードなどが例示され、バ
ーコードリーダーなどの識別子に記録されているドライ
アイス収容体Aに充填すべき粒状ドライアイスの量(以
下「充填必要量」という)が、検知手段9によって読み
とられる。
【0026】次に、制御部7は、移送される個々のドラ
イアイス収容体Aの充填必要量に応じて分配供給装置2
のスクリュー22の作動条件を調整したり、移送手段6
の作動又は停止などを少なくとも制御するものであっ
て、少なくとも分配供給装置2の回転駆動機27、検知
手段9、移送手段6にそれぞれ電気的に接続されてい
る。
【0027】具体的には、この制御部7は、検知手段9
から読みとられた充填必要量を認識し、このデータを基
に分配供給装置2のスクリュー22の回転時間などの作
動条件を制御している。例えば、充填必要量が500g
のときには、1秒間スクリュー22を回転させる如きで
ある。さらに、粒状ドライアイスが排出され、一のドラ
イアイス収容体Aの充填が完了すると、制御部7は、移
送手段6の回転駆動機62を作動させて、次のドライア
イス収容体Aを分配供給装置2の排出口25下方に移送
させ、一旦停止させる。
【0028】尚、特に図示しないが、ホッパー21及び
サブホッパー31のそれぞれの上面開口部に、必要に応
じて、開閉蓋を設けてもよい。また、粒状ドライアイス
が接触する部材、例えば、ホッパー21、供給路23、
堰板28、サブホッパー31、フレキシブルチューブ5
1などの全ての部材又はこのうち一部の部材を、結露防
止のため、断熱材で覆ってもよく、又は、結露した際の
水滴落下を防止するため、受樋などの排水手段を設けて
もよい。
【0029】上記構成からなる連続供給システム1は、
第二補給装置5から第一補給装置3のサブホッパー31
を通じて、分配供給装置2のホッパー21に粒状ドライ
アイスが充填される。そして、移送手段6により移送さ
れるドライアイス収容体Aの識別子に記録された充填必
要量を検知手段9を介して制御部7が記憶すると共に、
その収容体Aが分配供給装置2の排出口25の下方にま
で移送されたところで移送手段6を停止させる(図1の
二点鎖線で示す)。次に、前記記憶した充填必要量に相
当する粒状ドライアイスを排出するように、分配供給装
置2のスクリュー22を回転させる。従って、移送され
てくる収容体Aごとに充填必要量が異なる場合であって
も、スクリュー22の作動条件を制御部7で調整するだ
けで所望する粒状ドライアイスを排出できるので、連続
的に且つ容易に収容体Aに粒状ドライアイスを充填する
ことができる。
【0030】尚、分配供給装置2は、上記実施形態の構
成に限られず、下記のような変形例を採用することもで
きる。例えば、上記実施形態に於いては振動装置22と
して、スクリューが例示されているが、第一補給装置3
で例示したような攪拌棒(又は攪拌翼)や、ホッパー2
1自体を振動させて粒状ドライアイスに振動を加えるバ
イブレーション装置や、ホッパー21の外部から内部へ
と出退可能に設けられた掻混ぜ部材など各種の構成のも
のを用いてもよい。要は、ホッパー21内に充填された
粒状ドライアイスの架橋を防止しつつ、堰板28上に積
載された粒状ドライアイスの安息角を崩す程度に振動を
加えられるものであればその具体的構成は問わない。
【0031】また、上記実施形態に於いて、堰板28
は、回転軸26(スクリュー22)と同期回転するよう
になっているが、この回転軸26と逆回転させたり、速
度を違えて回転させたり、或いは、固定的(不回転)に
設けられていてもよい。
【0032】さらに、上記実施形態に於いて、スクリュ
ー22の形状は、供給路23の径よりも小さく形成され
ているが、この径と略同径に形成されていてもよい。ま
た、スクリュー22は、供給路23の上方近傍位置に配
置されているが、供給路23内に挿通されていてもよ
い。もっとも、上記のように、スクリュー22の下段を
供給路23よりも小径にし、且つ供給路23の上方近傍
位置に配置する構成は、多量の粒状ドライアイスを円滑
に供給路23へと送出することができるので好ましい。
【0033】さらに、上記実施形態に加えて、図3の二
点鎖線に示すように、堰板28の周りに遮蔽部材10を
設けてもよい。具体的には、遮蔽部材10は、例えば、
少なくとも下方が開口された筒状板からなり、堰板28
との間の径方向に十分な間隔を開けて堰板28の上下周
辺を囲繞するように配置されている。かかる遮蔽部材1
0を設けることにより、排出される粒状ドライアイスの
飛散を防止して、確実に粒状ドライアイスを収容体Aに
導くことができる。
【0034】また、第一補給装置3、第二補給装置5、
及び移送手段6などについても上記実施形態の構成に限
られず、種々の変形例を採用することもできる。例え
ば、上記実施形態に於いて、第二補給装置5は、フレキ
シブルチューブ51内の空気をサブホッパー31側に吸
い出し、この空気流によって粒状ドライアイスを搬送す
るブロア吸引式搬送機に係るものであるが、これに代え
て、例えば、圧縮空気をチューブ51内に圧入して粒状
ドライアイスを搬送する圧送式搬送機でもよく、又、フ
レキシブルチューブ51内に丸線スパイラル或いは角線
(若しくは帯状)スパイラルが挿入されたスプリング式
搬送機や、軸心を有するスクリュー式搬送機など各種の
チューブ式コンベアを用いることができる。また、これ
らチューブ式コンベアに代えて、ベルトコンベアやバケ
ットコンベアなどを第二補給装置5として用いてもよ
い。
【0035】さらに、上記実施形態に於いて、移送手段
9としては、ゴムベルトコンベアが例示されているが、
ローラーコンベアなどを用いてもよい。また、補給装置
3,5や移送手段9は、機械的なものに限られず、手作
業で粒状ドライアイスを補給したり、収容体Aを移送す
るようにしてもよい。
【0036】また、上記実施形態に於いて、連続供給シ
ステム1の補給装置は、上記第一補給装置3と第二補給
装置5の2つの装置からなるが、何れか一方の補給装置
のみから構成してもよいし、或いは、更に第三の補給装
置を具備させてもよい。
【0037】さらに、本発明に使用できるドライアイス
収容体Aは、上面開口型の断熱容器(例えば、発泡スチ
ロール容器)に限られず、断熱性袋、通常の容器や袋な
どであってもよく、又、収容体Aは、食品などの要冷品
と共に充填される用途のものに限られず、粒状ドライア
イスのみを充填するものでもよい。尚、充填とは、収容
体Aの収容空間を完全に満たすという意味ではなく、入
れるという意味である。
【0038】
【実施例】図2の態様の分配供給装置について、スクリ
ューの回転条件を一定にして排出される粒状ドライアイ
スの量をテストした。 テスト条件…スクリューの回転数:161rpm。スク
リュー回転時間:1回の排出当たり0.91秒。パル
ス:200。堰板と排出口との間隙:25mm。 堰板の上面形状:直径120mm真円状。排出口形状:
直径100mm真円状。 排出テスト回数:31回。 結果…549g±5.3%(平均排出量:549g。最
大排出量:575g。最小排出量:523g。) 上記のように約5%の誤差内で粒状ドライアイスを排出
することができた。
【0039】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る分配供給装
置によれば、振動装置の振動によって粒状ドライアイス
が排出され、且つこれを停止させると、粒状ドライアイ
スの排出が抑止される。従って、この振動装置の作動時
間や回転数などの作動条件を任意に調整することによっ
て所望量の粒状ドライアイスを排出することができ、充
填供給量の異なるドライアイス収容体ごとに柔軟に対応
しつつ比較的正確に適量の粒状ドライアイスを充填する
ことができる。特に、振動装置としてホッパー内で回転
するスクリューを用いれば、より速く且つ正確に粒状ド
ライアイスを排出することができる。
【0040】また、本発明に係る連続供給システムによ
れば、制御部7によって規制された分配供給装置が、ド
ライアイス収容体ごとに適量な粒状ドライアイスを排出
し、しかも、収容体は移送手段によって次々と移送され
るため、充填必要量が個々に異なる収容体に、適量な粒
状ドライアイスを連続的に充填することができる。従っ
て、充填作業の効率化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の連続供給システムを示す概略図。
【図2】本発明の分配供給装置及び補給装置を示す縦方
向断面図。
【図3】本発明の分配供給装置を上方側から見た斜視
図。
【図4】本発明の分配供給装置の一部省略縦方向断面
図。
【符号の説明】
2…分配供給装置、3,5…補給装置、6…移送手段、
7…制御部、21…ホッパー、22振動装置、25…排
出口、25a…排出口の一端部、28…堰板、28a…
堰板の上面、28b…堰板の一端部、A…ドライアイス
収容体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下方に排出口(25)が設けられ且つ粒
    状ドライアイスが収納可能なホッパー(21)と、前記
    ホッパー(21)に収納された粒状ドライアイスに振動
    を加える振動装置(22)と、前記排出口の開口面積よ
    りも広い上面を有し、且つ前記排出口(25)の下方に
    対面配置された堰板(28)とを備え、 前記堰板(28)は、粒状ドライアイスが通過可能な間
    隙を有して前記排出口(25)に対面配置されていると
    共に、前記堰板(28)の上面(28a)と、前記排出
    口(25)の一端部(25a)から堰板(28)の一端
    部(28b)を結ぶ直線とのなす角(θ)が、粒状ドラ
    イアイスの安息角にほぼ一致するように設けられている
    ことを特徴とする粒状ドライアイスの分配供給装置。
  2. 【請求項2】 前記振動装置(22)が、前記ホッパー
    (21)内に設けられた回転可能なスクリューである請
    求項1記載の粒状ドライアイスの分配供給装置。
  3. 【請求項3】 粒状ドライアイスが収納されたホッパー
    (21)の排出口(25)から粒状ドライアイスを排出
    する分配供給装置(2)と、前記ホッパー(21)に粒
    状ドライアイスを補給する補給装置(3,5)と、前記
    排出口(25)にドライアイス収容体(A)を連続的に
    移送する移送手段(6)とを備え、 前記分配供給装置(2)には、前記移送されるドライア
    イス収容体(A)に対応して、粒状ドライアイスの排出
    量を調整する制御部(7)が設けられていることを特徴
    とする粒状ドライアイスの連続供給システム。
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