WO2021095524A1 - 配線部材 - Google Patents

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悠 中野
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Abstract

目的は、第1シートと第2シートとが重ね合されて配線部材に貫通孔が形成される場合において、貫通孔の大きさが想定外に小さくなることを抑制することである。配線部材は、線状伝送部材と、前記線状伝送部材が固定された第1シートと、少なくとも一部が前記第1シートに重ねられた第2シートと、を備え、前記第1シートと前記第2シートとの一方に第1貫通孔が形成され、前記第1シートと前記第2シートとの他方に前記第1貫通孔と連続しかつ前記第1貫通孔よりも小さい第2貫通孔が形成されている。

Description

配線部材
 本開示は、配線部材に関する。
 特許文献1は、シート状部材に電線が固定された配線体が粘着部を介して固定対象部材に固定されることが開示されている。
特開2018-190696号公報
 ここで、配線体に貫通孔を形成することが検討されている。配線体が第1シートと第2シートとの積層構造を含む場合、第1シートと第2シートとに対して別々に貫通孔を形成した後、第1シートと第2シートとを重ね合せることが考えられる。
 しかしながら、この場合、貫通孔の位置がずれてしまう恐れがある。貫通孔の位置がずれてしまうと、配線体に形成される貫通孔の大きさが想定外に小さくなってしまう場合があり得る。
 そこで、本開示は、第1シートと第2シートとが重ね合されて配線部材に貫通孔が形成される場合において、貫通孔の大きさが想定外に小さくなることを抑制できるようにすることを目的とする。
 本開示の配線部材は、線状伝送部材と、前記線状伝送部材が固定された第1シートと、少なくとも一部が前記第1シートに重ねられた第2シートと、を備え、前記第1シートと前記第2シートとの一方に第1貫通孔が形成され、前記第1シートと前記第2シートとの他方に第2貫通孔が形成され、前記第2貫通孔は前記第1貫通孔と連続しており、かつ、前記第2貫通孔は前記第1貫通孔よりも小さい、配線部材である。
 本開示によれば、第1シートと第2シートとが重ね合されて配線部材に貫通孔が形成される場合において、貫通孔の大きさが想定外に小さくなることが抑制される。
図1は実施形態に係る配線部材を示す平面図である。 図2は図1におけるII-II線断面図である。 図3は第1貫通孔と第2貫通孔との関係を示す説明図である。 図4は配線部材の固定構造の他の例を示す断面図である。 図5は配線部材に裏側カバーを設けた例を示す断面図である。
 [本開示の実施形態の説明]
 最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
 本開示の配線部材は、次の通りである。
 (1)線状伝送部材と、前記線状伝送部材が固定された第1シートと、少なくとも一部が前記第1シートに重ねられた第2シートと、を備え、前記第1シートと前記第2シートとの一方に第1貫通孔が形成され、前記第1シートと前記第2シートとの他方に第2貫通孔が形成され、前記第2貫通孔は前記第1貫通孔と連続しており、かつ、前記第2貫通孔は前記第1貫通孔よりも小さい、配線部材である。
 この配線部材によると、第1貫通孔よりも第2貫通孔が小さい。このため、第1シートと第2シートとを重ね合せる際に、第1貫通孔の位置と第2貫通孔の位置とがずれても、小さい第2貫通孔の開口は、第1貫通孔が形成されたシートによって塞がれ難くなる。結果、第1シートと第2シートとが重ね合されて配線部材に貫通孔が形成される場合において、貫通孔の大きさが想定外に小さくなることが抑制される。
 (2)(1)の配線部材であって、前記第1シートと前記第2シートのうちの一方が他方よりも剛性が高い剛性シートであり、前記第1シートと前記第2シートのうちの前記他方が前記一方よりも剛性が低い柔軟シートであり、前記第2貫通孔が前記剛性シートに形成され、前記第1貫通孔が前記柔軟シートに形成されている、配線部材である。この場合、剛性シートに形成された小さい方の第2貫通孔が、配線部材に形成された貫通孔の最内周縁を規定することができる。このため、配線部材に形成された貫通孔の形状が崩れ難い。
 (3)(1)又は(2)の配線部材であって、前記第1シートと前記第2シートのうち固定対象部材に近い側に前記第1貫通孔が形成され、前記第1シートと前記第2シートのうち固定対象部材から遠い側に前記第2貫通孔が形成されている、配線部材である。大きい第1貫通孔による開口縁が、前記第1シートと前記第2シートのうち固定対象部材から遠いものによって隠される。
 (4)(1)から(3)のいずれか1つの態様に係る配線部材であって、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とは、相似形状に形成されている、配線部材である。この場合、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とは、相似形状であるため、第1貫通孔と第2貫通孔とがいずれの方向にずれても、配線部材に形成される貫通孔の大きさが想定外に小さくなることが抑制される。
 (5)(1)から(4)のいずれか1つの態様に係る配線部材であって、車両における固定対象部材に固定可能な車両固定用部品をさらに備え、前記車両固定用部品が前記第1貫通孔と前記第2貫通孔に挿入された状態で、前記第1シート及び前記第2シートに保持されている、配線部材である。この場合、車両固定用部品が第1シート及び第2シートに保持される。この車両固定用部品が固定対象部材に固定されることで、配線部材が固定対象部材に固定される。
 (6)(1)から(5)のいずれか1つの態様に係る配線部材であって、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とは、前記線状伝送部材を避けた位置に設けられてもよい。
 (7)(1)から(6)のいずれか1つの態様に係る配線部材であって、前記第1シートは、前記線状伝送部材が固定された部分に対して側方に突出する第1突出片を含み、前記第2シートは、前記第1突出片と重なり合う第2突出片を含み、前記第1貫通孔が前記第1突出片に形成され、前記第2貫通孔が前記第2突出片に形成されていてもよい。この場合、配線部材のうち突出片が形成された部分を除く部分が細幅に形成され得る。配線部材のうち突出片が形成された部分を除く部分を細幅に形成することで車両固定用部品を固定対象部材に固定する際に固定対象部材を視認しやすい。このため、車両固定用部品を固定対象部材に固定する作業が容易に行われ得る。
 [本開示の実施形態の詳細]
 本開示の配線部材の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
 [実施形態]
 以下、実施形態に係る配線部材について説明する。図1は実施形態に係る配線部材20を示す平面図である。図2は図1におけるII-II線断面図である。図1及び図2において配線部材20が固定される固定対象部材10が仮想線で示されている。
 配線部材20は、線状伝送部材22と、第1シート30と、第2シート40とを備える。
 線状伝送部材22は、車両における部品同士を接続する線状伝送部材であることが想定される。配線部材20は、複数の線状伝送部材22を備える。複数の線状伝送部材22は、接続先となる部品の位置等に応じて分岐しつつ車両における配線経路に沿って延びる。
 より具体的には、線状伝送部材22は、電気又は光等を伝送する線状の部材であればよい。例えば、線状伝送部材22は、芯線と芯線の周囲の被覆とを有する一般電線であってもよいし、裸導線、シールド線、ツイスト線、エナメル線、ニクロム線、光ファイバ等であってもよい。
 電気を伝送する線状伝送部材22としては、各種信号線、各種電力線であってもよい。電気を伝送する線状伝送部材の一部等は、信号又は電力を空間に対して送る又は空間から受けるアンテナ、コイル等として用いられてもよい。
 また、線状伝送部材22は、単一の線状物であってもよいし、複数の線状物の複合物(ツイスト線、複数の線状物を集合させてこれをシースで覆ったケーブル等)であってもよい。
 ここでは、線状伝送部材22が電線22であることを想定した説明がなされる。
 第1シート30は、電線22が固定されるシート状の部材である。第1シート30は、配線経路に沿って延びる細長いシート状に形成される。ここでは、第1シート30は、中間部31と、一方の端部32と、他方の端部33とを含む。中間部31及び端部32、33のそれぞれは細長い帯状に形成されている。一方の端部32は、中間部31の一端部から中間部31の延在方向に対して交差する方向(ここでは直交する方向)に延び出る。他方の端部33は、中間部31の他端部から中間部31の延在方向に対して交差する方向(ここでは直交する方向)に延び出る。ここでは、中間部31に対して、一方の端部32及び他方の端部33が延び出る方向は同じである。
 第1シート30は、直線状に形成されていてもよいし、各種方向に曲っていてもよい。第1シート30は、曲線状に曲る部分を有していてもよい。第1シート30は、分岐部分を有していてもよい。
 第1シート30に対する電線22の固定態様としては、接触部位固定であってもよいし、非接触部位固定であってもよいし、両者が併用されていてもよい。ここで接触部位固定とは、電線22と第1シート30とが接触する部分がくっついて固定されているものである。また、非接触部位固定とは、接触部位固定でない固定態様である。非接触部位固定とは、例えば、縫糸、別のシート材、粘着テープなどの固定用の部材が、電線22を第1シート30に向けて押え込んだり、電線22と第1シート30とを挟み込んだりして、その状態に維持するものである。以下では、電線22と第1シート30とが、接触部位固定の状態にあるものとして説明される。
 係る接触部位固定の態様として、接触部位間接固定であってもよいし、接触部位直接固定であってもよいし、異なる領域で両者が併用されていてもよい。ここで接触部位間接固定とは、電線22と第1シート30とが、その間に設けられた接着剤、粘着剤、両面粘着テープなどの間接固定部分を介して間接的にくっついて固定されているものである。また接触部位直接固定とは、電線22と第1シート30とが別に設けられた接着剤等を介さずに直接くっついて固定されているものである。接触部位直接固定では、例えば電線22と第1シート30とのうち少なくとも一方に含まれる樹脂が溶かされることによってくっついて固定されることが考えられる。
 係る接触部位直接固定の状態が形成されるに当たり、樹脂は、例えば、熱によって溶かされることも考えられるし、溶剤によって溶かされることも考えられる。つまり、接触部位直接固定の状態としては、熱による接触部位直接固定の状態であってもよいし、溶剤による接触部位直接固定の状態であってもよい。好ましくは、熱による接触部位直接固定の状態であるとよい。
 このとき接触部位直接固定の状態を形成する手段は特に限定されるものではなく、溶着、融着、溶接等の公知の手段を用いることができる。例えば、溶着によって熱による接触部位直接固定の状態を形成する場合、超音波溶着、加熱加圧溶着、熱風溶着、高周波溶着など種々の溶着手段を採用することができる。またこれらの手段によって接触部位直接固定の状態が形成されると、電線22と第1シートとは、その手段による接触部位直接固定の状態とされる。具体的には、例えば、超音波溶着によって接触部位直接固定の状態が形成されると、電線22と第1シート30とは、超音波溶着による接触部位直接固定の状態とされる。
 以下では、電線22と第1シート30とが、接触部位直接固定の状態にあるものとして説明される。
 ここでは、複数の電線22が第1シート30の延在方向に沿って並行に延在するように、第1シート30の一方主面に固定されている。複数の電線22は、第1シート30の端部から外方に延出し、コネクタ28に接続されている。複数の電線22は、第1シート30の端部から延出していなくてもよい。例えば、第1シート30の端部にコネクタが固定されており、複数の電線22が第1シート30から延出せずに、当該コネクタに接続されていてもよい。
 複数の電線22のうちの一部の電線22は、第1シート30の延在方向中間部において、他の電線22から分岐して、第1シート30の側方から外部に延出していてもよい。ここでは、一部の電線22が、中間部31と端部32の間で他の電線22から分岐して外方に延出している。分岐した一部の電線22の端部にもコネクタ28が接続されている。
 電線22は、コネクタ28を介して車両における部品18(ここでは、電気部品18)に接続される。電線22は、コネクタ28を介さず、直接電気部品18に接続されてもよい。
 第2シート40は、少なくとも一部が第1シート30に重ねられたシートである。ここでは、第2シート40は、第1シート30と同形状に形成されており、第1シート30の全体に重ねられる。第2シート40は、第1シート30の延在方向の一部に重ねられていてもよい。第2シート40は、第1シート30の幅方向の一部に重ねられていてもよい。第2シート40の一部が第1シート30からはみ出ていてもよい。
 第2シート40は、第1シート30に対して、電線22が固定される側の面に重ねられていてもよいし、電線22が固定されない側の面に重ねられていてもよい。第2シート40は、第1シート30の両面に重ねられていてもよい。
 第2シート40が第1シート30に対して電線22が固定される側の面に重ねられる場合、第2シート40は、電線22を保護する役割を果すことができる。また、第2シート40は、配線部材20が曲り難いようにする役割を果すことができる。第2シート40が第1シート30に対して電線22が固定される側とは反対側に重ねられる場合、第1シート30を裏側から補強し、配線部材20が全体として曲り難いようにする役割を果すことができる。第2シート40は、後述する貫通孔26が形成される領域においてのみ、第1シート30に重ねられていてもよい。なお、第2シート40が上記役割を果すことは必須ではない。ここでは、第2シート40は、第1シート30に対して、電線22が固定される側の面に重ねられた例が示される。つまり、第2シート40は、第1シート30に対して電線22を覆った状態で、第1シート30に重ねられる。第1シート30と第2シート40とは、第1シート30に固定された電線22の両外側で相互に固定される。この固定は、例えば、溶着、接着、粘着、縫付け等によってなされてもよい。溶着は、超音波溶着であってもよいし、加熱溶着であってもよい。
 第1シート30及び第2シート40を構成する材料は特に限定されない。第1シート30及び第2シート40は、例えばPVC(ポリ塩化ビニル)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PP(ポリプロピレン)、ナイロン等の樹脂によって形成されてもよい。第1シート30及び第2シート40は、不織布、織地、編地等の繊維を有する繊維材等であってもよいし、非繊維材であってもよい。非繊維材としては、内部が一様に埋った部材、または樹脂が発泡成形された発泡体などであってもよい。第1シート30及び第2シート40は、金属等の材料を含むこともあり得る。
 本配線部材20において、第1シート30と第2シート40との積層体25に、貫通孔26が形成される。貫通孔26は、積層体25を厚み方向に貫通する孔である。貫通孔26は、第1シート30と第2シート40とが重ねられた状態で、第1シート30に形成された貫通孔36と、第2シートに形成された貫通孔46とが、積層体25の厚み方向において連続することによって形成される。本実施形態では、第1シート30に形成された貫通孔36が第1貫通孔36であり、第2シート40に形成された貫通孔46が第1貫通孔36よりも小さい第2貫通孔46であるとした説明がなされる。ここで、第1貫通孔36よりも第2貫通孔46が小さいとは、第1貫通孔36と第2貫通孔46との形状が相似形状であるか否かに拘らず、第1貫通孔36の平面視における開口面積よりも第2貫通孔46の平面視における開口面積の方が小さいことと把握されてもよい。第1貫通孔36よりも第2貫通孔46が小さいとは、第2貫通孔46の開口領域の全てが、第1貫通孔36の開口領域内に配置され得る関係であると把握されてもよい。
 貫通孔26は、電線22を避けた位置に形成される。このため、第1貫通孔36及び第2貫通孔46も、電線22を避けた位置に設けられる。本実施形態に拘らず、第2シートに第1貫通孔が形成され、第1シートに第1貫通孔よりも小さい第2貫通孔が形成されてもよい。
 ここでは、第1貫通孔36と第2貫通孔46とは相似形状に形成されている。より具体的には、第1貫通孔36及び第2貫通孔46は、円孔に形成されており、第1貫通孔36の内径よりも第2貫通孔46の外径の方が小さく形成されている。その他の例として、第1貫通孔と第2貫通孔とが、大きさの異なる相似形状の楕円形状又は方形状に形成されていてもよい。第1貫通孔と第2貫通孔とが相似形状であることは必須ではない。例えば、第1貫通孔と第2貫通孔とのうちの一方が円形状であり、他方が楕円形状であってもよい。
 積層体25に形成された貫通孔26は、第1貫通孔36と当該第1貫通孔36よりも小さい第2貫通孔46とが連続することによって形成される。このため、貫通孔26の最内周縁は、小さい第2貫通孔46の内周縁によって規定される。貫通孔26の貫通方向中間部に、第1貫通孔36と第2貫通孔46との大小差による段差Sが生じ得る。第2貫通孔46の外周側に、当該段差Sを介して第1貫通孔36の内周縁が配設される。このため、第2シート40のうち第2貫通孔46が形成された部分の周囲は、第1シート30のうち第1貫通孔36が形成された部分によって補強され得る。
 第1シート30に形成された第1貫通孔36の位置が設計通りに正確であり、第2シート40に形成された第2貫通孔46の位置が設計通りに正確であり、さらに、第1シート30と第2シート40が位置ずれ無く重ね合されるとする。この場合、第1貫通孔36の中心と第2貫通孔46の中心とは一致する位置関係となる。第1貫通孔36の内周縁は、第2貫通孔46の内周縁の外側に同心円状に配置されることになる。
 これに対して、下記の場合には、第1貫通孔36と第2貫通孔46とが位置ずれして配置される。例えば、第1シート30における第1貫通孔36の位置が設計位置よりずれた場合、第2シート40における第2貫通孔46の位置が設計位置よりずれた場合、及び、第1シート30と第2シート40が位置ずれして重ね合された場合のいずれか1つが生じた場合である。
 第1貫通孔36に対して第2貫通孔46が電線22の延在方向に沿って位置ずれした場合、図3の1点鎖線に示すように、第1貫通孔36に対して電線22の延在方向一方側に片寄った位置に第2貫通孔46が位置する。この場合でも、第1貫通孔36は第2貫通孔46よりも大きいため、第2貫通孔46は第1貫通孔36内に位置し得る。このため、貫通孔26の最内周縁部が、第2貫通孔46の内周縁によって規定される状態が保たれる。
 第1貫通孔36に対して第2貫通孔46が電線22の延在方向に対して直交する方向に沿って位置ずれした場合、図3の2点鎖線に示すように、第1貫通孔36に対して電線22の延在方向に対して直交する一方側に片寄った位置に第2貫通孔46が位置する。この場合でも、第1貫通孔36は第2貫通孔46よりも大きいため、第2貫通孔46は第1貫通孔36内に位置し得る。このため、貫通孔26の最内周縁部は、第2貫通孔46の内周縁によって規定される状態が保たれる。
 貫通孔26は、第1シート30と第2シート40との積層体25において、いずれの位置に形成されていてもよい。
 ここでは、第1シート30に突出片(第1突出片)34が形成されている。第2シート40にも突出片(第2突出片)44が形成されている。突出片34と突出片44とは相互に重なり合うように同じ位置に同じ形状に形成されている。突出片34に第1貫通孔36が形成され、突出片44に第2貫通孔46が形成されている。
 より具体的には、上記したように、第1シート30は、電線22の経路に沿って延びる中間部31と端部32、33とを含む。第1シート30のうち中間部31及び端部32、33がU字状をなしつつ帯状に繋がる部分が、第1シート30のうち電線22が固定された帯状部分である。この帯状部分のいずれかの側部から外方に突出するように、突出片34が形成されている。突出片34の形状は特に限定されない。ここでは、突出片34は、先端部が弧を描く形状、より具体的には、半円状に形成されている。突出片34は、方形状、三角形状等に形成されていてもよい。
 第2シート40に対して突出片44が上記突出片34と同様の位置及び形状に形成され、突出片34と突出片34とが重ね合されている。突出片34と突出片34とは、固定されていてもよいし、固定されていなくてもよい。
 上記突出片34,44が省略され、第1貫通孔36及び第2貫通孔46が、電線22の経路に沿って延びる帯状部分の直線状側縁部の内側に形成されてもよい。
 ここでは、複数の貫通孔26は、電線22の両側に交互に形成されたものを含む。ここでは、複数(図1では3つ)の貫通孔26が、電線22の両側に当該電線22の延在方向に沿って交互に形成されている。
 突出片34と突出片44とが重ね合されることで、突出片34に形成された第1貫通孔36と突出片44に形成された第2貫通孔46とが連続して配置され、貫通孔26が構成される。
 貫通孔26は、如何なる目的又は用途に用いられてもよい。例えば、貫通孔26は、配線部材20を固定対象部材10に固定したり、位置決めしたりするために用いられてもよい。上記第1貫通孔36及び第2貫通孔46は、例えば、第1シート30及び第2シート40を所定形状にカットする際に同工程内で形成されてもよい。
 ここでは、配線部材20は、車両固定用部品50を備える。車両固定用部品50は、車両における固定対象部材10に固定可能な部品である。ここでは、固定対象部材10に車両側固定孔10hが形成される。車両側固定孔10hは、円孔又は楕円孔であってもよい。ここでは、固定対象部材10は、板状部分を含む。車両側固定孔10hは、当該板状部分を表裏に貫通するように形成された孔である。配線部材20が固定対象部材10に固定される前の状態において、この車両固定用部品50が、第1貫通孔36と第2貫通孔46とに挿入された状態で、第1シート30と第2シート40とに保持されてもよい。
 より具体的には、車両固定用部品50は、ワイヤーハーネス等の各種車両部品を車両に固定するために用いられるクリップ又はクランプと呼ばれる部品であってもよい。ここでは、車両固定用部品50は、例えば、樹脂によって金型一体形成された部品である。車両固定用部品50は、頭部52と、柱状部54と、複数の係止片56とを含む。柱状部54は、長尺形状に形成されている。柱状部54は、円柱状に形成されてもよいし、角柱状に形成されてもよい。柱状部54の基端部に頭部52が形成される。頭部52は、第2貫通孔46よりも大きく広がる形状に形成されており、第2貫通孔46を抜けずに第2シート40のうち第2貫通孔46の周縁部に引っ掛かることができる。頭部52は、第1貫通孔36より大きくてもよいし、小さくてもよい。ここでは、頭部52は、円板状に形成されている。頭部52は、皿バネ状に形成されてもよい。複数の係止片56は、円錐外周面状、換言すれば、柱状部54の外周側に向うにつれて柱状部54の基端部に向う形状に形成されている。係止片56の外幅は、車両側固定孔10hの内径よりも大きい。このため、係止片56は、固定対象部材10に形成された車両側固定孔10hに引っ掛かり可能とされている。複数の係止片56は、柱状部54の長手方向に沿って間隔をあけて並ぶように形成されている。
 そして、車両固定用部品50を車両側固定孔10hに挿入すると、複数の係止片56の外向き傾斜面が車両側固定孔10hの周縁部に接触して、係止片56が柱状部54側に縮むように弾性変形することができる。複数の係止片56のうちの少なくとも一部が車両側固定孔10hを抜けると、元の形状に弾性復帰して車両側固定孔10hの周縁部に抜止め状に引っ掛かることができる。これにより、車両固定用部品50が固定対象部材10に固定される。車両固定用部品は、上記の他、柱状部の先端部から基端部に向けて外側に広がるように一対の係止片が形成された構成であってもよい。
 車両固定用部品50は、積層体25に保持されることが可能なように、貫通孔26に挿入可能で、かつ、頭部52及び係止片56が貫通孔26に引っ掛かる形状に形成されている。例えば、第2貫通孔46は、頭部52よりも小さい形状に形成される。これにより、頭部52が貫通孔26を抜けずに、貫通孔26の周縁部に引っ掛かることができる。また、例えば、第2貫通孔46は、上記柱状部54よりも大きく形成される。これにより、柱状部54が貫通孔26に挿入され得る。また、第2貫通孔46は係止片56よりも小さく形成される。これにより、車両固定用部品50のうち柱状部54が貫通孔26に挿入された状態で、係止片56が第2貫通孔46の周縁部に引っ掛かることができる。第1貫通孔36は、係止片56より大きくてもよいし小さくてもよい。これにより、車両固定用部品50が第1シート30から脱落し難くなる。例えば、第1貫通孔36及び第2貫通孔46の一方は、上記車両側固定孔10hと同じ径の孔に形成されてもよい。
 なお、配線部材20において、車両固定用部品50が保持されていることは必須ではない。また、配線部材20が車両固定用部品50によって固定対象部材10に固定されることは必須ではない。例えば、図4に示す変形例のように、固定対象部材10に対応する固定対象部材110に固定突部112が形成されていてもよい。固定突部112は、例えば、固定対象部材10の主面から突出する長尺状の柱状部113と、当該柱状部113の先端部から基端側に向けて外方に向う一対の係止片114とを含む。配線部材20が固定対象部材10上に配設された状態で、固定突部112が貫通孔26に挿入され、一対の係止片114が積層体25のうち貫通孔26の周縁部に引っ掛かってもよい。固定突部は、上記車両固定用部品50における柱状部54及び複数の係止片56と同様の構成であってもよい。貫通孔26には、固定対象部材に突設された位置決め用のピンが挿入されてもよい。
 第1シート30と第2シート40とのうちの一方が他方よりも剛性が高い剛性シートであり、他方が一方よりも剛性が低い柔軟シートであってもよい。ここで、剛性とは、外力による変形のし難さに関する性質である。この場合、小さい方の第2貫通孔46が剛性シートに形成され、大きい方の第1貫通孔36が柔軟シートに形成されることが好ましい。
 ここでは、第2シート40は、第1シート30よりも剛性が高い。例えば、第1シート30は、曲げ可能、特に、折り曲げ可能な程度に柔らかくてもよい。また、例えば、第2シート40は、配線部材20がなるべく一定の配線経路を保つことができる程度に高剛性であってもよい。第1シート30と第2シート40との剛性の違いは、第1シート30を構成する材料と第2シート40を構成する材料との違い、第1シート30の外部形状と第2シート40の外部形状との違い、第1シート30の内部形状と第2シート40の内部形状との違いのうちのいずれか又はそれらの組合せによってもたらされ得る。例えば、第2シート40を構成する材料が、第1シート30を構成する材料よりも硬いことによって、第2シート40が第1シート30よりも高剛性に形成されていてもよい。より具体的には、第1シート30が主として軟質PVC(ポリ塩化ビニル)によって形成され、第2シート40が主として硬質PVCによって形成されていてもよい。また、例えば、第2シート40の厚みが第1シート30の厚みよりも厚いことによって、第2シート40が第1シート30よりも高剛性に形成されていてもよい。また、例えば、第1シート30が不織シートであり、かつ、第2シート40が内部が一様に埋ったシートであることによって、第2シート40が第1シート30よりも高剛性に形成されていてもよい。さらに、第1シート30が不織シートと軟質PVCシートとの積層シートであり、第2シート40が硬質PVCシートであることによって、第2シート40が第1シート30よりも高剛性に形成されていてもよい。
 高剛性である第2シート40に小さい方の第2貫通孔46が形成されていると、固定対象部材10への固定用の部分、例えば、車両固定用部品50の頭部52が第2シート40のうち第2貫通孔46の周縁部をしっかりと押え付けることができる。このため、配線部材20がしっかりと固定される。
 なお、第1シートが第2シートよりも剛性が高くてもよい。この場合、第1シートに小さい方の第2貫通孔が形成され、第2シートに大きい方の第1貫通孔が形成されてもよい。
 固定対象部材10に対して第1シート30と第2シート40との遠近の関係が存在する場合、第1シート30と第2シート40とのうち固定対象部材10に近い側に大きい方の第1貫通孔36が形成され、遠い側に小さい方の第2貫通孔46が形成されてもよい。
 ここでは、配線部材20が固定対象部材10の主面上に配設された状態で、第1シート30が固定対象部材10側に位置し、第2シート40が固定対象部材10から離れる側に位置するとする。この場合、車両固定用部品50の頭部52等は、固定対象部材10の主面から離れる側から主面に向けて配線部材20を押え付ける。このため、第1シート30と第2シート40とのうち固定対象部材10から遠い側の第2シート40に小さい方の第2貫通孔46が形成されていると、車両固定用部品50の頭部52等は、第2貫通孔46の周囲により確実に引っ掛かることができる。これにより、車両固定用部品50は、第2シート40を介して第1シート30を固定対象部材10側に押付けることになり、配線部材20がより確実に固定対象部材10に固定される。
 また、大きい方の第1貫通孔36が、第2貫通孔46が形成された第2シート40によって隠されることになる。
 このように構成された配線部材20によると、第1貫通孔36よりも第2貫通孔46が小さい。このため、第1シート30と第2シート40とを重ね合せる際に、第1貫通孔36の位置と第2貫通孔46の位置とがずれても、小さい方の第2貫通孔46の開口は、大きい方の第1貫通孔36が形成された第2シート40によっては覆われず、開口したまま保たれ易い。結果、第1シート30と第2シート40とが重ね合されて配線部材20に貫通孔26が形成される場合において、貫通孔26の大きさは小さい方の第2貫通孔46によって規定され、その大きさが想定外に小さくなることが抑制される。
 また、剛性シートである第2シート40に形成された小さい方の第2貫通孔46が、貫通孔26の内周縁を規定することができる。このため、貫通孔26の形状が崩れ難い。このため、車両固定用部品50等を用いて、配線部材20が固定対象部材10にしっかりと固定される。
 また、固定対象部材10に近い側の第1シート30に大きい方の第2貫通孔46が形成され、固定対象部材10から遠い側の第2シート40に小さい方の第1貫通孔36が形成されている。このため、大きい第1貫通孔36による開口の一部が、小さい第2貫通孔46が形成された第2シート40によって隠される。また、固定対象部材10から遠い側の第2シート40を、車両固定用部品50によって固定対象部材10に押え付けることができるため、配線部材20が固定対象部材10にしっかりと固定される。
 また、第1貫通孔36と第2貫通孔46とが相似形状であるため、第1貫通孔36と第2貫通孔46とがいずれの方向にずれても、配線部材20に形成される貫通孔26の大きさが想定外に小さくなることが抑制される。
 また、配線部材20における貫通孔26に車両固定用部品50が挿入され、当該車両固定用部品50が第1シート30及び第2シート40に保持されていれば、配線部材20が当該車両固定用部品50によって容易に固定対象部材10に固定される。
 また、配線部材20のうち突出片34、44が形成された部分を除く部分が細幅に形成され得る。これにより、車両固定用部品50を固定対象部材10に固定する際に固定対象部材10(特に車両側固定孔10h)を視認し易い。このため、車両固定用部品50を固定対象部材10に固定する作業が容易に行われ得る。
 [変形例]
 図5に示すように、配線部材20に対応する配線部材220が、さらに別のシートを備えていてもよい。ここでは、配線部材220は、上記実施形態における配線部材20に対して、裏側カバー260が付加されている。裏側カバー260は、第1シート30に対して、電線22とは反対側に重ねられている。裏側カバー260は、第1シート30に対して、例えば、溶着、接着、粘着、縫付け等によって固定される。第1シート30に対する裏側カバー260の固定領域は、裏側カバー260の全体であってもよいし、一部であってもよい。裏側カバー260は、第1シート30に対して全体的に重なっていてもよいし、部分的に重なっていてもよい。
 裏側カバー260は、第1シート30よりも高剛性であってもよいし、低剛性であってもよいし、同じ剛性であってもよい。ここでは、裏側カバー260は、第1シート30よりも高剛性であるとする。例えば、裏側カバー260は、第2シート40と材料及び厚みが同じであるシート材によって形成されてもよい。
 裏側カバー260のうち第1貫通孔36に対応する部分に第3貫通孔266が形成される。第3貫通孔266は、第1貫通孔36に対して第2貫通孔46とは逆側に連続する。配線部材220において、第3貫通孔266、第1貫通孔36及び第2貫通孔46が連続する貫通孔226が形成される。
 第3貫通孔266は、第2貫通孔46と同じ大きさであってもよいし、第2貫通孔46よりも大きくてもよい。ここでは、第3貫通孔266は、第2貫通孔46よりも大きい例が示される。ここでは、第3貫通孔266は、第1貫通孔36と同じ大きさに形成される。このため、第2貫通孔46に対して第1貫通孔36及び第3貫通孔266が位置ずれしても、貫通孔226が想定外に小さくなることが抑制される。
 なお、上記実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
10  固定対象部材
10h 車両側固定孔
18  電気部品
20  配線部材
22  線状伝送部材(電線)
25  積層体
26  貫通孔
28  コネクタ
30  第1シート
31  中間部
32、33  端部
34  突出片
36  第1貫通孔
40  第2シート
44  突出片
46  第2貫通孔
50  車両固定用部品
52  頭部
54  柱状部
56  係止片
110  固定対象部材
112  固定突部
113  柱状部
114  係止片
220  配線部材
226  貫通孔
260  裏側カバー
266  第3貫通孔
S  段差

Claims (7)

  1.  線状伝送部材と、
     前記線状伝送部材が固定された第1シートと、
     少なくとも一部が前記第1シートに重ねられた第2シートと、
     を備え、
     前記第1シートと前記第2シートとの一方に第1貫通孔が形成され、
     前記第1シートと前記第2シートとの他方に第2貫通孔が形成され、
     前記第2貫通孔は前記第1貫通孔と連続しており、かつ、前記第2貫通孔は前記第1貫通孔よりも小さい、配線部材。
  2.  請求項1に記載の配線部材であって、
     前記第1シートと前記第2シートのうちの一方が他方よりも剛性が高い剛性シートであり、前記第1シートと前記第2シートのうちの前記他方が前記一方よりも剛性が低い柔軟シートであり、
     前記第2貫通孔が前記剛性シートに形成され、前記第1貫通孔が前記柔軟シートに形成されている、配線部材。
  3.  請求項1又は請求項2に記載の配線部材であって、
     前記第1シートと前記第2シートのうち固定対象部材に近い側に前記第1貫通孔が形成され、
     前記第1シートと前記第2シートのうち固定対象部材から遠い側に前記第2貫通孔が形成されている、配線部材。
  4.  請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の配線部材であって、
     前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とは、相似形状に形成されている、配線部材。
  5.  請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の配線部材であって、
     車両における固定対象部材に固定可能な車両固定用部品をさらに備え、
     前記車両固定用部品が前記第1貫通孔と前記第2貫通孔に挿入された状態で、前記第1シート及び前記第2シートに保持されている、配線部材。
  6.  請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の配線部材であって、
     前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とは、前記線状伝送部材を避けた位置に設けられる、配線部材。
  7.  請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の配線部材であって、
     前記第1シートは、前記線状伝送部材が固定された部分に対して側方に突出する第1突出片を含み、
     前記第2シートは、前記第1突出片と重なり合う第2突出片を含み、
     前記第1貫通孔が前記第1突出片に形成され、
     前記第2貫通孔が前記第2突出片に形成されている、配線部材。
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