WO2019220621A1 - 積層構造のミッドソールを有するシューソール - Google Patents

積層構造のミッドソールを有するシューソール Download PDF

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Abstract

ミッドソールは発泡体で構成された上層および下層を有し、上層は低硬度発泡体で形成され、下層は高硬度発泡体で形成され、上層の低硬度発泡体は高硬度発泡体よりも比重が大きく、かつ、高硬度発泡体の硬度よりも小さい硬度の低硬度で、かつ、変形した後に元の形状に復元する速度が高硬度発泡体のそれよりも大きい低硬度高反発材で形成されている。

Description

積層構造のミッドソールを有するシューソール
 本発明は積層構造のミッドソールを有するシューソールに関する。
 ミッドソールを硬度が互いに異なる上下の2層にすることは公知である。
US9,763,493B2(フロントページ)
 この先行技術には、低硬度で低反発の発泡体を用いることが開示されている。
 しかし、前記先行技術には高反発の発泡体を採用することについては、何ら開示されていない。
 また、従来、ミッドソールの積層構造と足関節角度やその角速度との関係を追及して筋や腱の負担を軽減するようにした先行例はないように思われる。
 したがって、本発明の主な目的は、高反発の発泡体を用いた積層構造のミッドソールにより、走行時の筋や腱の負担を軽減することである。
 発明の原理
 つぎに、本発明の構成の説明に先立って、本発明の原理について説明する。
 図11は足の骨格を示す。MPは中足趾節間(MP)関節である。
 図12(a)~(e)は走行中の着用者を示す側面図で、図12(a)は足が最初に着地して踵の後端が接地した状態(いわゆる“ヒールコンタクト”)を示し、図12(b)は足裏全体が概ね地面に接地した状態(いわゆる“フットフラット”)を示し、図12(c)は足が蹴り出し始める直前の状態(いわゆる“ミッドスタンス”)を示し、図12(d)は足が蹴り出して踵が上げられた状態(いわゆる“ヒールライズ”)を示し、図12(e)は足の爪先が地面から離地する直前の(いわゆる“トウオフ”)を示す。図12(f)および(g)は前記ミッドスタンスから前記ヒールライズに至る足関節および足部の形状の変化を示す。図12(f)は足関節が背屈した状態を示し、図12(g)は足関節が底屈した状態を示す。図12(h)~(g)は角α,β,γを示す足関節および足部の側面図である。
 本発明者は筋や腱の負担の軽減に関し、以下のように推測した。
 ミッドスタンスにおけるふくらはぎの負担軽減メカニズム
 図12(c)のミッドスタンスにおいては、足からソールへの荷重がMP関節を中心に作用する。その際、一般的な発泡材ソールの場合、後足部に比べて、前足部の圧縮変形量が大きくなることから、ミッドスタンスにおいては、足が踵に対してつま先下がりの姿勢になり易い。
 一方、踵に配置された発泡材ソールに対して、前足部の発泡材ソールの圧縮剛性が低い場合、前足部の圧縮変形量が前述の一般的な発泡材ソールに比べて増加するため、図12(i)の足部角度βが増加する。その際、図12(j)の下腿角度γの変化が前記足部角度βに比べて小さいことから,図12(h)の足関節角度αは増加する。
 ここで,足関節角度αの変化に伴いふくらはぎの筋および腱(アキレス腱)の長さは変化する。すなわち、角αが小さくなることにより前記筋や腱が伸び、角αが大きくなることにより前記筋や腱の緊張が弛む。前足部に低硬度の発泡体を厚く配置することにより、ミッドスタンスにおいて前足部の圧縮変形量が大きくなり、角αが大きくなる。、これに伴い、ふくらはぎの筋およびアキレス腱の伸張量が減少し、これらの筋や腱の負担が軽減される。
 蹴り出し時におけるふくらはぎの負担軽減メカニズム
 図12(d)のヒールライズにおいて、図12(g)のように、踵が上昇することにより、MP関節部が背屈し、足関節は底屈する。その際、MP関節部のソールの圧縮変形量が大きく、ソールが薄くなることにより、ソール曲げ剛性が小さくなる場合、MP関節部の背屈が大きくなり、身体重心高が下がるが、この身体重心高の低下を避けるために、足関節角度αが増加する。
 一方、前足部に高反発の発泡材が配置されていることにより、MP関節部が背屈してソールが圧縮された際、復元速度の大きい高反発の発泡体は元の厚みに早く戻る。このようにソールの厚さが元の厚みに早く戻ると、ソールの曲げ剛性が高くなることによって、MP関節部のソールの曲げ変形量が小さくなり、MP関節の背屈角度が小さいまま足が前方へ回転するため、足関節角度αの変化つまり足関節角速度が小さくなる。
 他方、足関節の底背屈パワーは足関節トルクと前記角速度の積として算出され、したがって、前記角速度が小さくなることによって足関節の底背屈パワーが減少する。つまり、蹴り出しの推進力の生成時に、ふくらはぎの筋肉の負担が減少する。
 本発明は接地面4sを有するアウトソール4と、前記アウトソール4の上に配置されるミッドソール3とを備えたシューソールであって、
 前記ミッドソール3は発泡体で構成された上層2および下層1を有し、
 前記上層2は熱可塑性の樹脂成分を有する低硬度発泡体Hで形成され、
 前記下層1は熱可塑性の樹脂成分を有し、前記低硬度発泡体Hの硬度よりも大きい硬度の高硬度発泡体Nで形成され、
 前記上層2が後足部Rの後端部Rrから前足部Fの前端部Ffまで継目なく一体に連なり、
 前記下層1が前記後足部Rの前記後端部Rrから前記前足部Fの後端部Frまで継目なく一体に連なり、
 前記下層1の前端のラインであって前記上層2と前記下層1との前後の境界となる境界ラインLが前記前足部Fの前記後端部Frに配置され、
 前記前足部Fにおいて、前記上層2の下面2sは前記ミッドソール3の内足縁部MEと外足縁部LEとの間において踏付主要部30を有し、前記踏付主要部30の後端のラインが前記境界ラインLで定義され、
 前記境界ラインLよりも前方D1の前記前足部Fの前記踏付主要部30において前記上層2の下面2sには前記アウトソール4の上面4fが付着され、
 前記上層2の前記低硬度発泡体Hは前記高硬度発泡体Nよりも比重が大きく、かつ、前記高硬度発泡体Nの硬度よりも小さい硬度の低硬度で、かつ、変形した後に元の形状に復元する速度が前記高硬度発泡体Nのそれよりも大きい低硬度高反発材で形成されている。
 図12(a)~(e)に示すように、足は踵の後端から着地して、次第に足裏全体が接地した後、爪先で路面を蹴りだすように離地する。
 ここで、ヒールコンタクト(図12(a))時に、足の踵には1stストライクと呼ばれる大きな衝撃が負荷される。これに対し、本構造では後足部Rの後端部Rrの下層1に配置された高硬度発泡体Nが比較的大きな圧縮変形を呈し前記衝撃の一部を吸収すると共に、後足部Rの後端部Rrの上層2に配置された低硬度発泡体Hが踵の形状にフィットし、踵の足裏に伝わる衝撃を分散させるだろう。
 したがって、前記1stストライクの衝撃が緩衝されるだろう。
 前記ヒールコンタクト(図12(a))からミッドスタンス(図12(c))に至るまでの間に、足はプロネーションやサピネーションを生じ易い。これに対し、本構造では下層1において高硬度発泡体Nが後足部Rから前足部Fの後端部Frまで継目なく一体に連なっており、そのため、ミッドソールの中足部が過度に変形するのを抑制する。したがって、前記プロネーションやサピネーションを抑制し得る。
 一方、本構造では上層2において低硬度発泡体Hが後足部Rから前足部Fまで継目なく一体に連なっており、そのため、踏まず部において、足裏への突き上げが生じるのを抑制し得る。
 図12(c)のミッドスタンスにおいては、足からソールへの荷重がMP関節を中心に作用する。その際、ソールの前足部Fの圧縮変形量が後足部Rのそれに比べて大きくなる。そのため、ミッドスタンスにおいては、足が踵に対してつま先下がりの姿勢になる。
 一方、本構造では前足部Fの踏付主要部30に高硬度発泡体Nが配置されずに圧縮剛性の低い低硬度発泡体Hが配置され、そのため、前足部の圧縮変形量が一般的な発泡材ソールに比べて増加し、図12(i)の足部角度βが増加する。その際、図12(j)の下腿角度γの変化が足部角度βに比べて小さいことから,図12(h)の足関節角度αは増加する。
 ここで、前述のように、前記角αが大きくなることにより前記筋や腱の緊張が弛む。踏付主要部30に高硬度発泡体Nを配置していない本構造では同踏付主要部30において低硬度発泡体Hを厚く形成でき、そのため、ミッドスタンスにおいて踏付主要部30の圧縮変形量が大きくなる。これにより,角αが大きくなるのに伴い、ふくらはぎの筋およびアキレス腱の伸張量が減少し、これらの筋や腱の負担が軽減するであろう。
 図12(d)のヒールライズおよび図12(e)のトウオフにおいて、踵が上昇することにより、MP関節が背屈し、足関節JFは底屈する。
 本構造においては、前足部Fに高反発の低硬度発泡体Hが配置されていることにより、MP関節が背屈してソールが圧縮された際、復元速度の大きい高反発の低硬度発泡体Hは元の厚みに早く戻る。このようにソールの厚さが元の厚みに早く戻ることで、ソールの曲げ剛性が高くなる。すなわち、ソールの曲げ剛性はソールの厚さの3乗に比例するため、厚い前足部FによってMP関節部のソールの曲げ変形量が小さくなり、MP関節の背屈角度が小さいまま足が前方へ回転する。そのため、足関節角度αの変化つまり足関節角速度が小さくなるだろう。
 前述のとおり、足関節の底背屈パワーは足関節トルクと前記角速度との積で算出され、したがって、前記角速度が小さくなることによって足関節の底背屈パワーが減少する。つまり、ヒールライズ等における推進力の生成時に、ふくらはぎの筋肉の負担が減少するだろう。
 このような本構造によるメリットを通じて、本発明は理解されるべきである。
 たとえば、高硬度発泡体Nが配置されずに低硬度発泡体Hが配置される踏付主要部30とは、前記ミッドスタンスからトウオフに至るまでの間に足の踏付部からミッドソール3に負荷される荷重の大きいミッドソールの部位を意味する。
 したがって、踏付主要部30の前後方向の領域を定義する踏付主要部30の後端のラインつまり境界ラインLは、MP関節に適合する位置よりも後方に配置されるのが好ましい。
 本発明において、上層2が後足部Rの後端部Rrから前足部Fの前端部Ffまで継目なく一体に連なっているとは、前記上層2が前記後足部Rの前端から前記後足部Rの半分以上後方に向かって延び、前記上層2が前記前足部Fの後端から前記前足部Fの半分以上前方に向かって延びていることを意味する。
 また、境界ラインLが前足部Fの後端部Frに配置されとは、前記前足部Fの後端から前記前足部Fの半分以内の領域に前記境界ラインLが配置されていることを意味し、好ましくは、母趾球やMP関節に適合する位置よりも後方に前記境界ラインLが配置されていることを意味する。
 MP関節に適合するミッドソールおよびアウトソールの部位にミッドソール3の幅の過半において幅方向に延びる屈曲溝が設けられている場合、この屈曲溝よりも後方に前記境界ラインLが配置されるのが好ましい。
 ミッドソール3の前足部Fにおいて内足縁部MEや外足縁部LEは足裏の横方向への倒れを抑制する部位で、これらの部位に主たる荷重は負荷されない。一方、ミッドソール3の前足部Fにおいて、内足縁部MEと外足縁部LEとの間の踏付主要部30には、第1趾~第3趾のMP関節が適合し、そのため、踏付主要部30には大きな荷重が負荷されるだろう。
 本発明において、内足縁部MEの幅と外足縁部LEの幅との和よりも、踏付主要部30の幅の方が大きいことが好ましい。すなわち、ミッドソール3の幅の過半よりも踏付主要部30の幅が大きいのが好ましく、たとえば、前足部Fの内足縁から前足部Fの幅の1/4の内足縁部MEと前足部Fの外足縁から前足部Fの幅の1/4の外足縁部LEとを除く中央の部位において、下層1が配置されずに、上層2の下面2sが踏付主要部30を形成するのが好ましいだろう。
 本発明において、好ましくは、前記下層1は少なくとも内足において前後方向Dに延びる縦アーチ1Aを形成し、前記縦アーチ1Aは下方に向かって凹の下面を有し、
 前記縦アーチ1Aよりも前方の領域が前記前足部Fを包含し、
 前記縦アーチ1Aよりも後方の領域が前記後足部Rを包含し、
 前記縦アーチ1Aが設けられた領域が前記前足部Fと前記後足部Rとの間の中足部Mを包含する。
 この場合、境界ラインLは縦アーチ1Aと前記屈曲溝との間に配置されるだろう。
 ここで、本発明において、上層2を構成する高反発の低硬度発泡体H(高反発)は、下層1の一般的な高硬度発泡体N(ノーマル)に対する相対的な比重、硬度および復元速度で定義されている。
 一般に、発泡材料の反発性能は貯蔵弾性率と損失弾性率との比tanδによって定義される場合が多い。しかし、実際の製品から試験片を切り出し、前記各弾性率を測定することは困難を伴う。
 一方、高反発材は一般のミッドソールの発泡体に比べ比重が大きく、かつ、復元速度が大きい。これらの物理量は前記各弾性率に比べ測定が超かに容易である。
 そこで、本発明においては、高反発材を比重および復元速度で定義した。
 発泡成形前の高反発材のヤング率は、一般に、10~200MPaが好ましい。
 前記δつまり損失係数δが小さい材料を用いることで、反発性能である復元速度が大きくなる。周波数10Hz、23℃における高反発材の前記tanδとしては、0.1以下が好ましく、0.08以下が更に好ましく、0.06以下が最も好ましいだろう。
 周波数10Hz、23℃における高硬度発泡体N(ノーマル)の発泡前の形成材料の貯蔵弾性率は、低硬度発泡体Hのそれよりも小さく、一般に20MPa以上で好ましくは30~300MPaであり、より好ましくは40~200MPaである。このような貯蔵弾性率を有する形成材料を発泡させて得た高硬度発泡体Nは安定性およびクッション性に優れる。
 高反発材の発泡倍率は、特に限定されないが、好ましくは、2~200倍以上であり、より好ましくは、3~100倍である。前記発泡倍率は、発泡前の密度を発泡後の密度により除算して求められる。
 軽量化の観点から、前記高反発の低硬度発泡体Hの比重は、好ましくは0.3以下であり、より好ましくは0.28以下であり、更に好ましくは0.26以下である。また、高反発材の比重は、たとえば、0.05以上が好ましく、より好ましくは0.10以上である。
 高硬度発泡体N(ノーマル)の発泡倍率は、特に限定されないが、好ましくは、2倍~200倍であり、より好ましくは、3倍~100倍である。
 軽量化の観点から、前記高硬度発泡体Nの比重は、好ましくは0.25以下であり、より好ましくは0.22以下であり、更に好ましくは0.20以下である。また、高硬度発泡体Nの比重は、たとえば、0.05以上が好ましく、より好ましくは0.10以上である。
 高硬度発泡体N(ノーマル)および低硬度発泡体Hは、熱可塑性の樹脂成分と任意の適宜の他の成分とを含む。前記熱可塑性の樹脂成分としては、例えば、熱可塑性エラストマーおよび熱可塑性樹脂が挙げられる。
 前記熱可塑性エラストマーの種類としては、例えば、スチレンエチレンブチレンスチレンブロック共重合体(SEBS)などのスチレン系エラストマー;エチレン-酢酸ビニル共重合体系エラストマー、ポリオレフィン系エラストマー、ポリアミド系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリウレタン系エラストマーなどを用いることができる。
 前記熱可塑性樹脂の種類としては、例えば、ポリエチレン(PE)、エチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)などの酢酸ビニル系樹脂やポリスチレン、スチレンブタジエン樹脂などを用いることができる。
 以上の樹脂成分は、1種単独で又は2種以上を併用できる。
 アウトソールはミッドソールよりも耐摩耗性の大きい接地底で、一般に、ミッドソールの高硬度発泡体N(ノーマル)よりも硬度が大きく、かつ、前記復元する速度も大きい。また、アウトソールは一般にゴムの発泡体やゴム又はウレタンの非発泡体で形成される。
 本発明の高硬度発泡体N(ノーマル)の素材としては種々の樹脂を採用できるが、例えば、一般的なミッドソールに用いられるEVAの発泡体を採用してもよい。前記高硬度発泡体Nの硬度を大きくする手法としては、例えば、フィラー(充填剤)を添加する。フィラーは、球形粒子、繊維状粉末、フレーク状粉末であってもよい。
 一方、本発明の高反発材である低硬度発泡体Hは、例えば、前記高硬度発泡体Nと同様のEVAを用いることができるが、高反発とするために、形成材料の損失係数δが前記高硬度発泡体Nのそれよりも小さくなるように設定する。
 また、低硬度発泡体Hの硬度を小さくする手法としては、例えば、可塑剤の添加量を増加させる。
 高反発材である低硬度発泡体Hの比重を大きく設定した理由は、選択する素材自体が比較的低強度材料であるため、発泡による空隙に対する樹脂部分の比を大きくして、高比重化させることで低硬度発泡体Hの強度や耐久性を高めるためである。
 比重の大きい高反発の低硬度発泡体Hは、気泡間の距離が高硬度発泡体N(ノーマル)の気泡間の距離に比べ大きく、気泡壁の肉厚が厚い。そのため、樹脂組織(気泡壁)に座屈が生じにくく、荷重の増大と歪みの増大とが比例し易い。つまり、高反発材は比重は大きいが、変形の線形性(linearity)が強い。したがって、高反発材は比較的低硬度の発泡体でも採用することができる。
 一方、比重の小さい高硬度発泡体N(ノーマル)は気泡間の距離が低硬度発泡体Hのそれに比べ小さく、気泡壁の肉厚が薄い。そのため、小さな所定以下の荷重下では、線形性を呈するものの、所定以上の荷重が負荷されると、樹脂組織(気泡壁)に座屈が生じると考えられ、小さな荷重の増加で歪みが急激に増大する応力域が存在する。これにより、高硬度発泡体Nは衝撃を吸収し易い発泡体となる。
 なお、本明細書において発泡体の比重とは、単位体積あたりの重量を意味する。
 本発明において、発泡体の硬度はアスカ―C硬度計(JIS K6301C型硬度計)で測定した値を採用することができる。発泡体の圧縮剛性EIzはヤング率Eに比例するのであるが、発泡体から試験片を切り出し、ヤング率Eを測定することができない場合や困難な場合がある。そこで、ヤング率よりも測定し易く、かつ、ヤング率と正の相関関係がある硬度により各発泡体の材料の特性の関係を定義した。
図1Aおよび図1Bは、それぞれ、本発明の実施例1にかかるミッドソールを斜め上方および下方から見た同ミッドソールの概略斜視図である。なお、図1Bにおいて、縦溝および凹部にはドット模様が付されている。 図2は、同ミッドソールを斜め上方から見た同ミッドソールの概略分解斜視図である。 図3は、同ミッドソールを斜め下方から見た同ミッドソールの概略分解斜視図である。なお、図3において、突条にはドット模様が付されている。 図4は同ミッドソールの底面図である。なお、同図において内外の縦アーチにはドット模様が付されている。 図5は同ミッドソールの底面図である。なお、同図において第1高硬度部、縦溝および凹部にはドット模様が付されている。 図6はシューソールの底面図である。なお、同図においてアウトソールにはドット模様が付されている。 図7Aおよび図7Bは、それぞれ、シューソールの内側面図および外側面図である。なお、図7Aにおいて第1高硬度部にはドット模様が付されている。 図8A、図8Bおよび図8Cは、それぞれ、図6のA-A線、B-B線およびC-C線におけるシューソールの横断面図である。なお、これらの図において第1高硬度部にはドット模様が付されている。 図9は実施例2にかかるミッドソールの底面図である。同図において、下層のミッドソールの下面にはドット模様が付されている。 図10は同ミッドソールを含むシューソールの外側面図である。同図において、下層のミッドソールの側面にはドット模様が付されている。 図11は足の骨格を示す概略平面図である。 図12(a)~(j)は着用者や下腿および足部を示す側面図である。 図13Aおよび図13Bは、それぞれ、本発明の実施例3にかかるミッドソールを斜め上方および下方から見た同ミッドソールの概略斜視図である。図13Bにおいて、縦アーチにはドット模様が付されている。 図14は同ミッドソールの底面図である。同図において、縦アーチにはドット模様が付されている。
 好ましくは、前記上層2は前記境界ラインLよりも前方D1の部位において最も厚く形成され、
 前記下層1は前記縦アーチ1Aよりも後方D2の部位において最も厚く形成されている。
 この場合、高反発の低硬度発泡体Hで形成された厚い上層2は境界ラインLよりも前方D1において更に大きな曲げ剛性を発揮し、前記筋等の負担を軽減し易いだろう。
 一方、厚い下層1は縦アーチ1Aよりも後方D2において、大きな緩衝性能を発揮する。
 好ましくは、前記下層1は前記縦アーチ1Aよりも後方D2まで延び、
 前記下層1の前記境界ラインLが前記縦アーチ1Aよりも前方D1に配置され、
 前記境界ラインLは前記前足部Fの前記上層2に設けられた幅方向Wに延びる屈曲溝Gよりも後方D2に配置されている。
 この場合、踏付主要部30に前記MP関節が適合されるように配置され、前記筋等の負担を軽減し易いだろう。
 好ましくは、前記アウトソール4を形成する1つのパートの上面4fが、前記前足部Fにおいて、前記下層1の前縁領域1fの下面1sと前記下層1の前記前縁領域1fに隣り合う前記上層2の部位の下面2sとに跨って、前記両下面1s,2sに付着されている。
 境界ラインLを境にして、ミッドソール3は2層から1層になり、そのため、ミッドソールの曲げ剛性が大きく変化し易い。前記アウトソールのパートが前記境界ラインLに跨って配置されることで、ソール全体の曲げ剛性の変化を小さくし、足裏の違和感やミッドソールの折れを防止することができるだろう。
 好ましくは、前記縦アーチ1Aの真上において、前記上層2と前記下層1との接合面は前方D1に向かって下る下り傾斜を形成している。
 この場合、下層1の高硬度発泡体Nの厚さが中足部Mから前足部Fにかけて徐々に薄くなり、一方、上層2の低硬度発泡体Hの厚さが中足部Mから前足部Fにかけて徐々に厚くなる。そのため、各発泡体の厚さの急激な変化を抑制でき、ミッドソールの曲げ剛性が徐々に変化し、スムースな走行が期待できる。
 好ましくは、前記下層1は少なくとも前記前足部Fにおいて内足部1Mおよび外足部1Lに分かれており、
 前記内足部1Mの前記下層1の中央寄りの第1縁E1と前記外足部1Lの前記下層1の中央寄りの第2縁E2とが幅方向Wに互いに離間しており、
 前記第1縁E1と前記第2縁E2との間において前記上層2が前記下層1に覆われずに露出している。
 この場合、前足部においても、ミッドソールの曲げ剛性が急激に変化するのを抑制でき、スムースな走行が期待できる。
 好ましくは、前記境界ラインLが前記内足部1Mから前記外足部1Lに向かって斜め後方D2に延びている。
 この場合、足の内側から外側に向かって斜め後方に延びるMP関節のラインに沿って前記境界ラインLが延びている。したがって、境界ラインLが足の屈曲ラインに沿って延びており、MP関節のスムースな屈曲が期待できる。
 好ましくは、前記内足において前記境界ラインLは着用者の母趾球Oの前端よりも後方D2に配置されるように構成されている。
 これらの場合、踏付主要部30において母趾球Oの前端や中足趾節間関節MPの真下には高硬度発泡体Nが配置されずに、低硬度発泡体Hを厚く形成することができる。したがって、踏付主要部30において高反発の低硬度発泡体Hによる前記ミッドスタンスにおける前述の足関節角度αを大きく、かつ、前記蹴り出し時における足関節角度αの角速度を小さくする機能が高まるだろう。
 好ましくは、前記境界ラインLは、前記前足部Fの前記後端部Frにおいて前記ミッドソール3の内側の縁まで延びており、かつ、前記前足部Fの前記後端部Frにおいて前記ミッドソール3の外側の縁まで延びている。
 この場合、高反発の低硬度発泡体Hが踏付主要部30だけでなく、内足縁部MEおよび外足縁部LEを含むミッドソールの全幅にわたって、厚く配置される。したがって、前述の足関節角度αを大きく、かつ、足関節角度αの角速度を小さくする機能が一層高まるだろう。
 好ましくは、前記下層1は、前記ミッドソール3の前記内足縁部MEに沿って前記前足部Fの前記後端部Frよりも前方D1に延びる第1突出部15と、前記ミッドソール3の前記外足縁部LEに沿って前記前足部Fの前記後端部Frよりも前方D1に延びる第2突出部16と、を有し、
 前記第1突出部15の中央寄りの内縁15eと前記第2突出部16の中央寄りの内縁16eとは幅方向Wに互いに離間しており、
 前記第1突出部15と前記第2突出部16との間において前記踏付主要部30が配置され、前記踏付主要部30の後端のラインを定義する前記境界ラインLが前記前足部Fの前記後端部Frに配置されている。
 この場合、前足部Fにおいてミッドソールの曲げ剛性が急激に変化するのを抑制でき、スムースな走行が期待できる。また、前足部Fの内側縁部MEおよび外足縁部LEの双方を高硬度発泡体Nで支持しており、前足部Fにおける足の内外への倒れを抑制でき、安定性が高まるだろう。
 好ましくは、前記踏付主要部30において前後方向Dに延びる第1縦溝G1が形成され、
 前記上層2の前記踏付主要部30の下面2sのうち、前記第1縦溝G1よりも内足側の第1の下面2sと前記第1縦溝G1よりも外足側の第2の下面2sとは、それぞれ、前記下層1に覆われておらず、前記ミッドソール3の下面を構成し、前記アウトソール4の上面4fに付着されている。
 更に好ましくは、前記踏付主要部30は、前記第1縦溝G1と前記内足縁部MEとの間の第1主要部31と、前記第1縦溝G1と前記外足縁部LEとの間の第2主要部32と、を含む。
 この場合、足の荷重中心をコントロールする第1縦溝G1よりも内足側および外足側の双方において踏付主要部30の第1および第2の下面2sがアウトソール4の上面4fに付着されており、そのため、踏付主要部30を上層2の両側(前記第1縦溝G1の内足側および外足側)において厚く形成できる。したがって、前述の足関節角度αを大きく、かつ、足関節角度αの角速度を小さくする機能が発揮され易い。
 更に好ましくは、前記第1主要部31の幅方向Wの大きさは前記第2主要部32のそれよりも大きい。
 この場合、MP関節の屈曲時に最も大きな荷重が負荷される前記第1主要部31を広く、かつ、厚く形成することができる。
 更に好ましくは、前記下層1は少なくとも前記前足部Fにおいて内足部1Mおよび外足部1Lに分かれており、
 前記内足部1Mの前記下層1の中央寄りの第1縁E1と前記外足部1Lの前記下層1の中央寄りの第2縁E2とが幅方向Wに互いに離間しており、
 前記下層1は少なくとも前記内足部1Mにおいて前後方向Dに延びる縦アーチ1Aを形成し、前記縦アーチ1Aは下方に向かって凹の下面を有し、
 前記内足部1Mの下層1の中央寄りの第1縁E1および前記外足部1Lの下層1の中央寄りの第2縁E2は前記前足部Fから前記縦アーチ1Aよりも後方D2まで前後方向Dに細長く延びるスリットSを定義し、
 前記スリットSにおいて前記上層2が前記下層1に覆われずに露出している。
 この場合、前足部Fから縦アーチ1Aよりも後方D2まで延びるスリットSが下層1に形成され、内足部1Mと外足部1Lとの間には上層2のみが厚く形成されている。したがって、中足部Mにおいて、内外が硬く中央が柔軟なミッドソールが得られる。
 そのため、内外の高硬度発泡体Nは図12(b)のフットフラットから図12(c)のミッドスタンスに至る際に、プロネーションやサピネーションを抑制するだろう。
 一方、ミッドソールは前記スリットSにおいて縦長の柔軟な帯状部位を有し、そのため、この柔軟な帯状部位において、下方に沈み易くなるだろう。その結果、足が内外に倒れ難く、帯状部位に案内されて、前方に向って荷重中心がスムースに前足にガイダンスされるだろう。
 更に好ましくは、前記縦アーチ1Aよりも前方の領域が前記前足部Fを包含し、
 前記縦アーチ1Aよりも後方の領域が前記後足部Rを包含し、
 前記縦アーチ1Aが設けられた領域が前記前足部Fと前記後足部Rとの間の中足部Mを包含し、
 少なくとも前記中足部Mにおいて上層2の下面2sに前記スリットSに沿って前後方向Dに延びる突条20が設けられており、前記突条20が下層1の前記スリットSに嵌まり込んでいる。
 この場合、前記スリットSにおいて欠損した下層1に代えて上層2の突条20が設けられている。そのため、スリットSにおいてミッドソール3の厚さ、つまり、剛性が過度に小さくなるおそれがない。
 更に好ましくは、前記内足部1Mおよび前記外足部1Lの各々において前記下層1が前記突条20よりも下方に突出し、
 前記下層1の前記内足部1M、前記下層1の前記外足部1Lおよび前記突条20の下面20sにより前後方向Dに延びる第2縦溝G2が形成されている。
 この場合、第2縦溝G2は中足部における前記ガイダンスの機能を発揮し易い。
 更に好ましくは、前記下層1における前記スリットSよりも後方D2において前後方向Dに延びる有底の凹部10が前記下層1に形成され、前記第2縦溝G2の後端と前記凹部10の前端とが前後方向Dに互いに連なっている。
 この場合、ヒールコンタクトからフットフラットに至る際に後足から中足において荷重中心を前方にガイダンスし易く、重心が前方にスムースに移動し易いだろう。
 更に好ましくは、前記スリットSよりも前方D1において前記上層2の下面2sに前記前後方向Dに延びる前記第1縦溝G1が形成され、前記第1縦溝G1の後端と前記第2縦溝G2の前端とが前後方向Dに互いに連なっている。
 この場合、フットフラットからミッドスタンスに至る際に、中足から前足において荷重中心を前方にスムースにガイダンスし易い。
 更に好ましくは、前記前足部Fの前記上層2の前記下面2sにおいて、かつ、前記境界ラインLよりも前方において幅方向Wに延びる複数本の屈曲溝Gが形成され、
 前記複数本の屈曲溝Gのうち前記境界ラインLに最も近い屈曲溝Gと前記境界ラインLとが、各々、内足側から外足側に向って斜め後方に延びて互いに平行状に延びている。
 この場合、境界ラインLの直ぐ前方に配置された屈曲溝Gに対し境界ラインLが平行状に延びており、そのため、境界ラインLにおけるミッドソールの剛性は屈曲溝Gに沿って変化するだろう。
 更に好ましくは、前記下層1の前記スリットSを幅方向Wに跨ぐ強化装置5が前記突条20の前記下面20sに付着されることなく前記内足部1Mと前記外足部1Lとにわたって架設されている。
 強化装置5はスリットSにより捩れ剛性の低下したミッドソールの捩れ剛性をアップさせる。ここで、強化装置5がスリットSにおいて突条20に付着されていると、スリットSにおいてミッドソール3が下方に沈み易い機能が損なわれる。
 これに対し、強化装置5が内足部1Mと外足部1Lとにわたって架設され突条20の下面20sに付着していないことで、前記捩れ剛性のアップを図りつつ、前記ミッドソール3がスリットSにおいて下方に沈んで、荷重中心を前方に案内する機能が発揮されるだろう。
 好ましくは、前記アウトソール4は複数のソールパーツ40を有し、これら複数のソールパーツ40のうちの少なくとも1つのソールパーツ40が、前記境界ラインLを覆うように前記下層1および前記上層2にわたって配置されている。
 この場合、境界ラインLを覆うように下層1および上層2にわたって配置されたソールパーツ40は境界ラインLにおいてシューソールの剛性が急激に変化するのを抑制する。
 好ましくは、前記下層1における前記内足部1Mのうちの内足縁部MEにおいて、第1の高硬度の発泡体で形成された第1の高硬度部17が配置され、
 前記下層1における前記内足部1Mの内足縁部MEと前記スリットSを定義する前記第1縁E1との間の中央寄部19および前記下層1の前記外足部1Lにおいて、前記第1の高硬度部15よりも硬度の小さい第2の高硬度の発泡体で形成された第2の高硬度部18が配置され、
 前記上層2の硬度は前記内足部1Mと前記外足部1Lとの間の前記スリットSにおいて露出している部位において前記第2の高硬度部18の硬度よりも小さい前記低硬度である。
 ヒールコンタクトからミッドスタンスにおいて、足が内足に向って倒れるプロネーションが生じ易い。これに対し、外足部1Lよりも硬度の大きい第1の高硬度部17が内足縁部MEに配置されることで、前記プロネーションを抑制し得る。
 一方、中央寄部19および外足部1Lに前記上層2の低硬度発泡体Hよりも硬度の大きい第2の高硬度部18が配置されることで、スリットSにおいて上層2が下方に沈み易くなるだろう。その結果、プロネーションを抑制するだけでなく、荷重中心を前方に向ってスムースに案内できるであろう。
 また、硬い第1の高硬度部17とスリットSにおいて柔らかい上層2との間に若干硬い第2の高硬度部18が配置されることで、ミッドソールの幅方向において硬度が過度に変化するのを抑制でき、足裏への違和感を抑制できるだろう。
 更に好ましくは、前記第1の高硬度部17は前後方向Dに継ぎ目なく一体に連なって延びており、
 前記縦アーチ1Aの前端よりも前方に延びており、かつ、前記縦アーチ1Aの後端よりも後方に延びている。
 このように、縦アーチ1Aよりも前方および後方に延びる第1の高硬度部17は前記プロネーションを抑制する機能が高い。
 なお、第1の高硬度部17で形成された下層1の上に配置された低硬度発泡体Hからなる上層は前記第1の高硬度部17から足裏への突き上げを緩和するであろう。
 1つの前記各実施態様または下記の実施例に関連して説明および/または図示した特徴は、1つまたはそれ以上の他の実施態様または他の実施例において同一または類似な形で、および/または他の実施態様または実施例の特徴と組み合わせて、または、その代わりに利用することができる。
 本発明は、添付の図面を参考にした以下の好適な実施例の説明からより明瞭に理解されるであろう。しかし、実施例および図面は単なる図示および説明のためのものであり、本発明の範囲を定めるために利用されるべきものではない。本発明の範囲は請求の範囲によってのみ定まる。添付図面において、複数の図面における同一の部品番号は、同一または相当部分を示す。
 以下、本発明の実施例が図面にしたがって説明される。
 図1A~図8Cは実施例1を示す。
 図1Aに示すミッドソール3は、図8Aおよび図8Cのように、アウトソール4の上方Z1に配置される。
 図6~図7Bのアウトソール4は接地面4sを有する。なお、アウトソール4の接地面4sには図示していない細かい凹凸が形成されている。
 図1Aにおいて、前記ミッドソール3は上層2と下層1とを有する。
 前記下層1は熱可塑性の樹脂成分を有する高硬度発泡体Nの層からなる。上層2は熱可塑性の樹脂成分を有する低硬度発泡体Hの層からなる。
 図2において、前記下層1の高硬度発泡体Nの硬度は、前記上層2の低硬度発泡体Hの硬度よりも大きい。例えば、下層1の硬度はJISK 6301C硬度で53°~69°程度に設定され、上層2の硬度は同C硬度で46°~59°程度に設定される。
 図1Bにおいて、本例の場合、前記下層1は内足および外足において前後方向Dに延びる縦アーチ1Aを形成し、前記縦アーチ1Aは下方Z2に向かって凹の下面を有する。
 図4に示すように、ドット模様を付した前記縦アーチ1Aよりも前方の領域が前足部Fを包含する。前記縦アーチ1Aよりも後方の領域が後足部Rを包含する。前記縦アーチ1Aが設けられた領域が前記前足部Fと前記後足部Rとの間の中足部Mを包含する。
 本例では、図6に示すように、前記縦アーチ1Aよりも前方のドット模様を付したアウトソール4が配置された領域が前足部Fであり、また、前記縦アーチ1Aよりも後方のドット模様を付したアウトソール4が配置された領域が後足部Rである。
 図4の縦アーチ1Aとは、足の踏まず部に対応する部位に設けられ、図7Aおよび図7Bのように、上方に向かって凸の下面を有し、前記下面と平坦な路面との間に隙間ができる部位であり、一般的に図6のように強化装置5で覆われている場合が多い。
 図7Aおよび図7Bの前記縦アーチ1Aの真上において、前記上層2と前記下層1との接合面12は前方D1に向って下る下り傾斜を形成している。前記接合面12において、前記上層2と前記下層1とは互いに接着されている。
 前記上層2の前記低硬度発泡体Hは前記高硬度発泡体Nよりも比重が大きく、かつ、前記高硬度発泡体Nの硬度よりも小さい硬度の低硬度で、かつ、変形した後に元の形状に復元する速度が前記高硬度発泡体Nのそれよりも大きい低硬度高反発材で形成されている。また、前記低硬度高反発材からなる前記上層2は前記高硬度発泡体Nからなる下層1よりも変形する速度が大きい。
 なお、下層1の高硬度発泡体Nは一般的なミッドソール材として採用される発泡体である。
 図4において、前記上層2は後足部Rの後端部Rrから前足部Fの前端部Ffまでミッドソールの全長にわたって継目なく一体に連なる。前記下層1は前記後足部Rの前記後端部Rrから前記前足部Fの後端部Frまで継目なく一体に連なる。
 図2に示すように、下層1の後足部Rの外足部1Lには、緩衝パーツ6が装填される凹所13が設けられている。前記緩衝パーツ6は例えばゼリー状のエラストマーで、図1Aのように、前記下層1と上層2との間に挟まれている。
 図4のミッドソール3の下面側の境界ラインLにおいて、前記下層1の前端が上層2に接する。この境界ラインLは、前記下層1の前端のラインであって、前記上層2と前記下層1との前後の境界となり、前記前足部Fの前記後端部Frに配置されている。
 前記前足部Fにおいて、前記上層2の下面2sは前記ミッドソール3の内足縁部MEと外足縁部LEとの間において踏付主要部30を有し、前記踏付主要部30の後端のラインが前記境界ラインLで定義されている。
 本例において、前記境界ラインLは、前記前足部Fの前記後端部Frにおいて前記ミッドソール3の内側の縁まで延びており、かつ、前記前足部Fの前記後端部Frにおいて前記ミッドソール3の外側の縁まで延びている。
 図1Bおよび図5に示すように、前記上層2の下面2sの前記踏付主要部30において前後方向Dに延びる第1縦溝G1が形成されている。
 図4において、前記踏付主要部30は、前記第1縦溝G1と前記内足縁部MEとの間の第1主要部31と、前記第1縦溝G1と前記外足縁部LEとの間の第2主要部32と、を含む。
 前記第1主要部31の幅方向Wの大きさは前記第2主要部32のそれよりも大きい。すなわち、前記前足部Fの前記上層2に設けられた幅方向Wに延びる複数の屈曲溝Gのうちの前記境界ラインLの直前方の前記屈曲溝Gに沿った前記踏付主要部30の断面において、前記第1主要部31の幅方向Wの大きさが前記第2主要部32のそれよりも大きい。
 図5において、前記上層2の前記踏付主要部30の前記下面2sのうち、前記第1縦溝G1よりも内足側の第1の下面2sと前記第1縦溝G1よりも外足側の第2の下面2sとは、それぞれ、前記下層1に覆われておらず、前記ミッドソール3の下面を構成する。図6に示すように、前記第1および第2の下面2sには前記アウトソール4の上面4f(図7A)が付着されている、
 図4および図6に示すように、前記境界ラインLよりも前方D1の前記前足部Fの前記踏付主要部30(図4)において前記上層2の下面2sには前記アウトソール4の前記上面4f(図7A,図7B)が付着されている。図6において、前記アウトソール4は複数に分離されたソールパーツ40で構成されている。
 図7Aおよび図7Bに示すように、前記アウトソール4を形成する1つのパート40の上面4fは、前記前足部F(図4)において、前記下層1の前縁領域1fの下面1sと前記下層1の前記前縁領域1fに隣り合う前記上層2の部位の下面2sとに跨って、前記両下面1s,2sに付着されている。
 すなわち、図6に示すように、前記アウトソール4は複数のソールパーツ40を有し、内足および外足において、これら複数のソールパーツ40のうちの2つのソールパーツ40は、前記境界ラインLを覆うように前記下層1および前記上層2にわたって配置されて前記下層1および前記上層2に付着されている。
 図7Aおよび図7Bにおいて、前記上層2は前記境界ラインL(図4)よりも前方D1の部位において最も厚く形成されている。一方、前記下層1は前記縦アーチ1Aよりも後方D2の部位において最も厚く形成されている。
 図4において、前記下層1は前記縦アーチ1Aよりも後方D2まで延びている。前記下層1の前記境界ラインLは前記縦アーチ1Aよりも前方D1に配置されている。前記境界ラインLは前記前足部Fの前記上層2に設けられた幅方向Wに延びる屈曲溝Gよりも後方D2に配置されている。
 図4の前記境界ラインLは内足部1Mから外足部1Lに向かって斜め後方D2に延びている。
 前記内足において前記境界ラインLは、図11の着用者の母趾球Oの前端よりも後方D2に配置されるように構成されている。すなわち、本例の場合、図11の着用者の足の中足趾節間関節MPの真下において前記下層1は配置されずに前記上層2および前記アウトソール4(図6)が配置されるように構成されている。
 図3の前記下層1は前記前足部Fおよび中足部M(図4)において内足部1Mおよび外足部1Lに分かれている。前記内足部1Mの前記下層1の中央寄りの第1縁E1と前記外足部1Lの前記下層1の中央寄りの第2縁E2とは幅方向Wに互いに離間している。
 図1Bおよび図4において、前記下層1は前記内足部1Mおよび外足部1Lにおいて前後方向Dに延びる縦アーチ1Aを形成する。図1Aのように前記縦アーチ1Aは下方に向かって凹の下面を有する。
 図3の前記内足部1Mの下層1の中央寄りの第1縁E1および前記外足部1Lの下層1の中央寄りの第2縁E2は、前記縦アーチ1Aよりも前方D1の前記前足部Fの後端部Frから前記縦アーチ1Aよりも後方D2まで前後方向Dに細長く延びるスリットSを定義する。前記下層1と上層2とを積層すると前記スリットSにおいて前記上層2が前記下層1に覆われずに露出する。なお、前記下層1の前縁において前記内足部1Mと前記外足部1Lとが幅方向に互いに継目なく連なり、前記スリットSが前記下層1の前縁に設けられていなくてもよい。
 図3の前記前足部Fおよび前記中足部Mにおいて、上層2の下面2sに前記スリットSに沿って前後方向Dに延びる突条20が設けられている。図1Bにおいて、前記突条20は前記下層1の前記スリットSに嵌まり込んでいる。
 本例の場合、図5の前記下層1は前記内足部1Mにおいて第1の高硬度部17を有し、前記外足部1Lにおいて前記第1の高硬度部17よりも硬度の小さい第2の高硬度部18を有する。前記上層2の硬度は前記内足部1Mと前記外足部1Lとの間の前記スリットSにおいて露出している部位において前記第2の高硬度よりも小さい前記低硬度である。
 より詳しくは、図5において、前記下層1における前記内足部1Mのうちの内足縁部MEにおいて、第1の高硬度の発泡体で形成されたドット模様の付された第1の高硬度部17が配置されている。
 一方、前記スリットSを定義する前記内足部1Mの下層1の中央寄りの第1縁E1と前記第1の高硬度部17との間の中央寄部19および前記下層1の前記外足部1Lにおいて、前記第1の高硬度部17よりも硬度の小さい第2の高硬度の発泡体で形成された第2の高硬度部18が配置されている。
 前記上層2の硬度は前記内足部1Mと前記外足部1Lとの間の前記スリットSにおいて露出している部位も含む全域において前記第2の高硬度部18の硬度よりも小さい前記低硬度である。
 前記第1の高硬度部17と前記中央寄部19の前記第2の高硬度部18との境界は二点鎖線で示すように、前記内足縁部MEに沿って配置される。前記第1の高硬度部17は前後方向Dに継ぎ目なく一体に連なって延びており、前記縦アーチ1Aの前端よりも前方に延びており、かつ、前記縦アーチ1Aの後端よりも後方に延びている。
 本例の場合、前記内足部1Mの第1の高硬度部17の高硬度としては、前記C硬度で61°~69°に設定され、より好ましくは63°~67°に設定される。前記中央寄部19の前記第2の高硬度部18および前記外足部1Lの第2の高硬度部18の高硬度としては、前記C硬度で53°~61°に設定され、より好ましくは55°~59°に設定される。前記上層2の前記低硬度としては、51°~59°に設定され、より好ましくは53°~57°に設定される。
 また、前記第1の高硬度と前記第2の高硬度との硬度差は、前記C硬度で5°~10°程度が好ましく、前記第2の高硬度と前記低硬度との硬度差は前記C硬度で1°~8°程度が好ましい。なお、前記中央寄部19における第2の高硬度と前記外足部1Lにおける第2の高硬度とは互いに異なる硬度であってもよい。すなわち、第2の高硬度とは、第1の高硬度よりも硬度が小さく、かつ、前記低硬度よりも硬度が大きいという意味である。
 これらの適度な硬度差は、プロネーションの抑制やガイダンスに役立つ。
 図8A~図8Cに示すように、前記内足部1Mおよび前記外足部1Lの各々において前記下層1は前記突条20よりも下方Z2に突出している。前記下層1の前記内足部1M、前記下層1の前記外足部1Lおよび前記突条20の下面20sにより、前後方向Dに延びる第2縦溝G2(図5)が形成されている。
 図3において、前記下層1における前記スリットSよりも後方D2において、前後方向Dに延びる有底の凹部10が前記下層1に形成されている。図1Bの前記第2縦溝G2の後端と前記凹部10の前端(前記第2縦溝G2を形成する前記突条20の下面20sの前端)とは前後方向Dに互いに連なっている。
 図3の前記スリットSよりも前方D1において、前記上層2の下面2sに前記前後方向Dに延びる第1縦溝G1が形成されている。前記第1縦溝G1の後端と前記第2縦溝G2の前端とは前後方向Dに互いに連なっている。
 図1Bの前記前足部Fの前記上層2の前記下面2sには、幅方向Wに延びる複数本の屈曲溝Gが形成されている。図4の前記複数本の屈曲溝Gのうち前記境界ラインLに最も近い屈曲溝Gと前記境界ラインLとは、各々、内足側から外足側に向って斜め後方に延びて互いに平行状に延びている。
 これらの屈曲溝Gはミッドソールが足の底背屈に伴って屈曲し易くするためのものである。なお、上層2の上面に別の屈曲溝が設けられていてもよい。
 図6に示すように、前記屈曲溝Gに合わせて、前記アウトソール4の各ソールパーツ40が分離されている。また、前記屈曲溝Gに合わせて、各ソールパーツ40に切り欠きが形成されている。
 図6、図7および図8Bに示すように、縦アーチ1Aには前記下層1の前記スリットSを幅方向Wに跨ぐ強化装置5が設けられている。
 図8Bにおいて、前記強化装置5は前記突条20の前記下面20sに付着されることなく前記内足部1Mと前記外足部1Lとにわたって架設されている。前記強化装置5は例えば熱可塑性樹脂などの樹脂の非発泡体で形成されている。
 なお、強化装置5はミッドソール3の屈曲や捩れを抑制する。
 図8A~図8Cに示すように、ミッドソール3の上には、インソール7が配置されて付着される。インソール7は図示しないアッパーと一体で、例えば、平板状の発泡体からなり、ミッドソール3よりも柔軟であってもよい。
 なお、インソール7の上には、成型された発泡体からなるソックライナが配置される。
 以下の例においては、実施例1と同一ないし相当部分については同一符号を付して説明を省略し、異なる点について主に説明する。
 図9および図10は実施例2を示す。図9はミッドソール3のみを示している。
 図9に示すように、前記下層1は、前記ミッドソール3の前記内足縁部MEに沿って前記前足部F(図4)の前記後端部Frよりも前方D1に延びる第1突出部15と、前記ミッドソール3の前記外足縁部LEに沿って前記前足部Fの前記後端部Frよりも前方D1に延びる第2突出部16と、を有する。
 前記第1突出部15の中央寄りの内縁15eと前記第2突出部16の中央寄りの内縁16eとは幅方向Wに互いに対向し、かつ、離間している。
 前記第1突出部15と前記第2突出部16との間において前記踏付主要部30が形成され、前記踏付主要部30の後端のラインを定義する前記境界ラインLが前記前足部Fの前記後端部Frに配置されている。
 前記踏付主要部30において前記幅方向Wの過半にわたって延びる屈曲溝Gよりも後方に前記境界ラインLが配置されている。
 前記踏付主要部30において前後方向Dに延びる第1縦溝G1が形成されている。
 前記上層2の前記踏付主要部30の前記下面2sのうち、前記第1縦溝G1よりも内足側の第1の下面2sと前記第1縦溝G1よりも外足側の第2の下面2sとは、それぞれ、前記下層1に覆われておらず、前記ミッドソール3の下面を構成し、前記アウトソール4の上面に付着される。
 前記踏付主要部30は、前記第1突出部15の中央寄りの内縁15eと前記第1縦溝G1との間の第1主要部31と、前記第2突出部16の中央寄りの内縁16eと前記第1縦溝G1との間の第2主要部32と、を含む。
 前記第1主要部31の幅方向Wの大きさは前記第2主要部32のそれよりも大きい。すなわち、前記境界ラインLの直前の前記屈曲溝Gに沿った前記踏付主要部30の断面において前記第1主要部31の幅方向Wの大きさが前記第2主要部32のそれよりも大きい。また、前記断面における前記踏付主要部30の前記幅方向Wの大きさが、前記断面における前記第1および第2突出部15,16の前記幅方向Wの大きさの合計よりも大きい。
 つぎに、図13A~図14の実施例3が説明される。
 これらの図はミッドソールのみを示している。
 図13Bおよび図14の下層1の内足部1Mと外足部1Lとの間の中央において、境界ラインLは前記前足部Fにおける複数の屈曲溝Gのうちの最も後方の屈曲溝Dよりも後方D2に配置されている。
 一方、内足部1Mおよび外足部1Lにおいて、境界ラインLは前記最も後方の屈曲溝Gよりも前記前方D1に配置されている。すなわち、前記下層1は内足部1Mおよび外足部1Lにおいて前方D1に突出するように延びている。
 図13Bに示すように、本例の場合、ドット模様の付された縦アーチ1Aは内足部1Mにのみ設けられている。なお、縦アーチ1Aには図示しない強化装置が付着される。
 また、本例において、前記第1縦溝G1は設けられていない。
 以上のとおり、図面を参照しながら好適な実施例を説明したが、当業者であれば、本明細書を見て、自明な範囲で種々の変更および修正を容易に想定するであろう。
 たとえば、下層の発泡体の硬度は内外で同じであってもよい。
 また、上層及び/又は下層に発泡体以外の緩衝要素、たとえば非発泡体のゲルやエアが充填された鞘様のポッズが含まれていてもよい。
 また、ミッドソールの側面や背面に上下に延びる溝が形成されていてもよい。
 したがって、そのような変更および修正は、本発明の範囲のものと解釈される。
 本発明はミッドソールを有するシューソールに適用できる
1:下層 1f:前縁領域 1s:下面 10:凹部 11:境界 12:接合面 13:凹所 15:第1突出部 15e:内縁 16:第2突出部 16e:内縁 17:第1の高硬度部 18:第2の高硬度部 1A:縦アーチ 1M:内足部 1L:外足部
2:上層 2s:下面 20:突条
3:ミッドソール 30:踏付主要部 31:第1主要部 32:第2主要部
4:アウトソール 4f:上面 40:ソールパーツ
5:強化装置 6:緩衝パーツ 7:インソール
D:前後方向 D1:前方 D2:後方
E1:第1縁 E2:第2縁
F:前足部 Ff:前端部 Fr:後端部
R:後足部 Rr:後端部 M:中足部 
G:屈曲溝 G1:第1縦溝 G2:第2縦溝
L:境界ライン H:低硬度発泡体 N:高硬度発泡体
ME:内足縁部 LE:外足縁部
W:幅方向 Z1:上方 Z2:下方

Claims (25)

  1.  接地面4sを有するアウトソール4と、前記アウトソール4の上に配置されるミッドソール3とを備えたシューソールであって、
     前記ミッドソール3は発泡体で構成された上層2および下層1を有し、
     前記上層2は熱可塑性の樹脂成分を有する低硬度発泡体Hで形成され、
     前記下層1は熱可塑性の樹脂成分を有し、前記低硬度発泡体Hの硬度よりも大きい硬度の高硬度発泡体Nで形成され、
     前記上層2が後足部Rの後端部Rrから前足部Fの前端部Ffまで継目なく一体に連なり、
     前記下層1が前記後足部Rの前記後端部Rrから前記前足部Fの後端部Frまで継目なく一体に連なり、
     前記下層1の前端のラインであって前記上層2と前記下層1との前後の境界となる境界ラインLが前記前足部Fの前記後端部Frに配置され、
     前記前足部Fにおいて、前記上層2の下面2sは前記ミッドソール3の内足縁部MEと外足縁部LEとの間において踏付主要部30を有し、前記踏付主要部30の後端のラインが前記境界ラインLで定義され、
     前記境界ラインLよりも前方D1の前記前足部Fの前記踏付主要部30において前記上層2の下面2sには前記アウトソール4の上面4fが付着され、
     前記上層2の前記低硬度発泡体Hは前記高硬度発泡体Nよりも比重が大きく、かつ、前記高硬度発泡体Nの硬度よりも小さい硬度の低硬度で、かつ、変形した後に元の形状に復元する速度が前記高硬度発泡体Nのそれよりも大きい低硬度高反発材で形成されている、シューソール。
  2.  請求項1のシューソールにおいて、
     前記下層1は少なくとも内足において前後方向Dに延びる縦アーチ1Aを形成し、前記縦アーチ1Aは下方に向かって凹の下面を有し、
     前記縦アーチ1Aよりも前方の領域が前記前足部Fを包含し、
     前記縦アーチ1Aよりも後方の領域が前記後足部Rを包含し、
     前記縦アーチ1Aが設けられた領域が前記前足部Fと前記後足部Rとの間の中足部Mを包含する、シューソール。
  3.  請求項2のシューソールにおいて、
     前記上層2は前記境界ラインLよりも前方D1の部位において最も厚く形成され、
     前記下層1は前記縦アーチ1Aよりも後方D2の部位において最も厚く形成されている、シューソール。
  4.  請求項3のシューソールにおいて、
     前記下層1は前記縦アーチ1Aよりも後方D2まで延び、
     前記下層1の前記境界ラインLが前記縦アーチ1Aよりも前方D1に配置され、
     前記境界ラインLは前記前足部Fの前記上層2に設けられた幅方向Wに延びる屈曲溝Gよりも後方D2に配置されている、シューソール。
  5.  請求項2~4のいずれか1項のシューソールにおいて、
     前記アウトソール4を形成する1つのパートの上面4fが、前記前足部Fにおいて、前記下層1の前縁領域1fの下面1sと前記下層1の前記前縁領域1fに隣り合う前記上層2の部位の下面2sとに跨って、前記両下面1s,2sに付着されている、シューソール。
  6.  請求項2~5のいずれか1項のシューソールにおいて、
     前記縦アーチ1Aの真上において、前記上層2と前記下層1との接合面は前方D1に向かって下る下り傾斜を形成している、シューソール。
  7.  請求項2~6のいずれか1項のシューソールにおいて、
     前記下層1は少なくとも前記前足部Fにおいて内足部1Mおよび外足部1Lに分かれており、
     前記内足部1Mの前記下層1の中央寄りの第1縁E1と前記外足部1Lの前記下層1の中央寄りの第2縁E2とが幅方向Wに互いに離間しており、
     前記第1縁E1と前記第2縁E2との間において前記上層2が前記下層1に覆われずに露出している、シューソール。
  8.  請求項7のシューソールにおいて、
     前記境界ラインLが前記内足部1Mから前記外足部1Lに向かって斜め後方D2に延びている、シューソール。
  9.  請求項1~8のいずれか1項のシューソールにおいて、
     前記境界ラインLは着用者の母趾球Oの前端よりも後方D2に配置されるように構成されている、シューソール。
  10.  請求項1~9のいずれか1項のシューソールにおいて、
     前記踏付主要部30において着用者の足の中足趾節間関節MPの真下に前記下層1は配置されずに前記上層2および前記アウトソール4が配置されるように構成されている、シューソール。
  11.  請求項1のシューソールにおいて、
     前記境界ラインLは、前記前足部Fの前記後端部Frにおいて前記ミッドソール3の内側の縁まで延びており、かつ、前記前足部Fの前記後端部Frにおいて前記ミッドソール3の外側の縁まで延びている、シューソール。
  12.  請求項1のシューソールにおいて、
     前記下層1は、前記ミッドソール3の前記内足縁部MEに沿って前記前足部Fの前記後端部Frよりも前方D1に延びる第1突出部15と、前記ミッドソール3の前記外足縁部LEに沿って前記前足部Fの前記後端部Frよりも前方D1に延びる第2突出部16と、を有し、
     前記第1突出部15の中央寄りの内縁15eと前記第2突出部16の中央寄りの内縁16eとは幅方向Wに互いに離間しており、
     前記第1突出部15と前記第2突出部16との間において前記踏付主要部30が配置され、前記踏付主要部30の後端のラインを定義する前記境界ラインLが前記前足部Fの前記後端部Frに配置されている、シューソール。
  13.  請求項1のシューソールにおいて、
     前記踏付主要部30において前後方向Dに延びる第1縦溝G1が形成され、
     前記上層2の前記踏付主要部30の下面2sのうち、前記第1縦溝G1よりも内足側の第1の下面2sと前記第1縦溝G1よりも外足側の第2の下面2sとは、それぞれ、前記下層1に覆われておらず、前記ミッドソール3の下面を構成し、前記アウトソール4の上面4fに付着されている、シューソール。
  14.  請求項13のシューソールにおいて、
     前記踏付主要部30は、前記第1縦溝G1と前記内足縁部MEとの間の第1主要部31と、前記第1縦溝G1と前記外足縁部LEとの間の第2主要部32と、を含む、シューソール。
  15.  請求項14のシューソールにおいて、
     前記第1主要部31の幅方向Wの大きさは前記第2主要部32のそれよりも大きい、シューソール。
  16.  請求項13のシューソールにおいて、
     前記下層1は少なくとも前記前足部Fにおいて内足部1Mおよび外足部1Lに分かれており、
     前記内足部1Mの前記下層1の中央寄りの第1縁E1と前記外足部1Lの前記下層1の中央寄りの第2縁E2とが幅方向Wに互いに離間しており、
     前記下層1は少なくとも前記内足部1Mにおいて前後方向Dに延びる縦アーチ1Aを形成し、前記縦アーチ1Aは下方に向かって凹の下面を有し、
     前記内足部1Mの前記下層1の中央寄りの第1縁E1および前記外足部1Lの前記下層1の中央寄りの第2縁E2は前記前足部Fから前記縦アーチ1Aよりも後方D2まで前後方向Dに細長く延びるスリットSを定義し、
     前記スリットSにおいて前記上層2が前記下層1に覆われずに露出している、シューソール。
  17.  請求項16のシューソールにおいて、
     前記縦アーチ1Aよりも前方の領域が前記前足部Fを包含し、
     前記縦アーチ1Aよりも後方の領域が前記後足部Rを包含し、
     前記縦アーチ1Aが設けられた領域が前記前足部Fと前記後足部Rとの間の中足部Mを包含し、
     少なくとも前記中足部Mにおいて前記上層2の前記下面2sに前記スリットSに沿って前後方向Dに延びる突条20が設けられており、前記突条20が前記下層1の前記スリットSに嵌まり込んでいる、シューソール。
  18.  請求項17のシューソールにおいて、
     前記内足部1Mおよび前記外足部1Lの各々において前記下層1が前記突条20よりも下方に突出し、
     前記下層1の前記内足部1M、前記下層1の前記外足部1Lおよび前記突条20の下面20sにより前後方向Dに延びる第2縦溝G2が形成されている、シューソール。
  19.  請求項18のシューソールにおいて、
     前記下層1における前記スリットSよりも後方D2において前後方向Dに延びる有底の凹部10が前記下層1に形成され、前記第2縦溝G2の後端と前記凹部10の前端とが前後方向Dに互いに連なっている、シューソール。
  20.  請求項18または19のシューソールにおいて、
     前記スリットSよりも前方D1において前記上層2の前記下面2sに前記前後方向Dに延びる前記第1縦溝G1が形成され、前記第1縦溝G1の後端と前記第2縦溝G2の前端とが前後方向Dに互いに連なっている、シューソール。
  21.  請求項20のシューソールにおいて、
     前記前足部Fの前記上層2の前記下面2sにおいて、かつ、前記境界ラインLよりも前方D1において幅方向Wに延びる複数本の屈曲溝Gが形成され、
     前記複数本の屈曲溝Gのうち前記境界ラインLに最も近い屈曲溝Gと前記境界ラインLとが、各々、内足側から外足側に向って斜め後方に延びて互いに平行状に延びている、シューソール。
  22.  請求項18~21のシューソールにおいて、
     前記下層1の前記スリットSを幅方向Wに跨ぐ強化装置5が前記突条20の前記下面20sに付着されることなく前記内足部1Mと前記外足部1Lとにわたって架設されている、シューソール。
  23.  請求項16~22のシューソールにおいて、
     前記アウトソール4は複数のソールパーツ40を有し、これら複数のソールパーツ40のうちの少なくとも1つのソールパーツ40が、前記境界ラインLを覆うように前記下層1および前記上層2にわたって配置されている、シューソール。
  24.  請求項16~23のいずれか1項のシューソールにおいて、
     前記下層1における前記内足部1Mのうちの内足縁部MEにおいて、第1の高硬度の発泡体で形成された第1の高硬度部17が配置され、
     前記下層1における前記内足部1Mの内足縁部MEと前記スリットSを定義する前記第1縁E1との間の中央寄部19および前記下層1の前記外足部1Lにおいて、前記第1の高硬度部17よりも硬度の小さい第2の高硬度の発泡体で形成された第2の高硬度部18が配置され、
     前記上層2の硬度は前記内足部1Mと前記外足部1Lとの間の前記スリットSにおいて露出している部位において前記第2の高硬度部18の硬度よりも小さい前記低硬度である、シューソール。
  25.  請求項24のシューソールにおいて、
     前記第1の高硬度部17は前後方向Dに継ぎ目なく一体に連なって延びており、
     前記縦アーチ1Aの前端よりも前方に延びており、かつ、前記縦アーチ1Aの後端よりも後方に延びている、シューソール。
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