WO2019216060A1 - 塗布システム - Google Patents

塗布システム Download PDF

Info

Publication number
WO2019216060A1
WO2019216060A1 PCT/JP2019/014579 JP2019014579W WO2019216060A1 WO 2019216060 A1 WO2019216060 A1 WO 2019216060A1 JP 2019014579 W JP2019014579 W JP 2019014579W WO 2019216060 A1 WO2019216060 A1 WO 2019216060A1
Authority
WO
WIPO (PCT)
Prior art keywords
unit
coating
maintenance
applicator
chamber
Prior art date
Application number
PCT/JP2019/014579
Other languages
English (en)
French (fr)
Inventor
博之 橋本
Original Assignee
東レエンジニアリング株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 東レエンジニアリング株式会社 filed Critical 東レエンジニアリング株式会社
Priority to CN201980027974.XA priority Critical patent/CN112041089A/zh
Publication of WO2019216060A1 publication Critical patent/WO2019216060A1/ja

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05CAPPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05C11/00Component parts, details or accessories not specifically provided for in groups B05C1/00 - B05C9/00
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05CAPPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05C11/00Component parts, details or accessories not specifically provided for in groups B05C1/00 - B05C9/00
    • B05C11/10Storage, supply or control of liquid or other fluent material; Recovery of excess liquid or other fluent material
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05CAPPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05C15/00Enclosures for apparatus; Booths
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05CAPPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05C5/00Apparatus in which liquid or other fluent material is projected, poured or allowed to flow on to the surface of the work

Definitions

  • the coating apparatus 100 straddles the stage unit 101 on which the substrate W is placed, the transport driving unit 102 that transports the stage unit 101 in one direction, and the transport driving unit 102. And a gantry unit 103 having an applicator 103a (for example, an inkjet head) that discharges droplets (ink), and is applied while moving the stage unit 101 by the transport drive unit 102 during the application operation.
  • a coating film is formed on the substrate W by discharging the coating liquid from the nozzle of the vessel 103a.
  • the transport driving unit 102 is provided with a maintenance unit 104. After the predetermined number of substrates W with coating films are formed, the maintenance unit 104 performs maintenance of the applicator 103a. That is, after the maintenance unit 104 is moved to a position (opposite position) immediately below the applicator 103a to lower the applicator 103a, nozzle-side maintenance such as bleed and flushing is performed.
  • FIG. It is a figure which shows roughly the application
  • FIG. It is a figure which shows the conventional coating system schematically.
  • the direction in which the stage unit 10 moves is the X-axis direction
  • the direction orthogonal thereto is the Y-axis direction
  • the direction orthogonal to both the X-axis and Y-axis directions is the Z-axis direction (vertical direction).
  • a gantry unit 2 In the application area P, a gantry unit 2 is provided.
  • the gantry unit 2 includes two support columns 21 (see FIG. 2B) that are installed away from the conveyance drive unit 11 in the Y-axis direction, and a flat gate plate that connects these support columns 21. Part 22 and a coating gantry part 23 formed on the gate plate part 22. That is, the gantry unit 2 is formed in a shape straddling the transport driving unit 11 that moves the stage 10, and is fixed to the application area P in the present embodiment.
  • the chamber unit 3 maintains the coating operation environment of the coating apparatus 1 in a predetermined environment, and is configured to cover the entire coating apparatus 1.
  • the chamber unit 3 includes a main body side chamber unit 31 that covers the substrate replacement area E, the coating area P, and the MU standby area S, and an access chamber unit 32 that covers the coating gantry unit 23.
  • the main body side chamber portion 31 and the access chamber portion 32 are formed so as to communicate with each other, and these can be maintained in the same environment.

Landscapes

  • Coating Apparatus (AREA)

Abstract

チャンバ部の環境変化を抑えて保守作業を行うことができ、塗布環境の復帰を早めて生産効率を向上させることができる塗布システムを提供する。具体的には、基板を載置するステージ部と、ステージ部上の基板に塗布液を塗布する塗布器を備えるガントリユニットと、塗布器の塗布液吐出側のメンテナンスを行うメンテナンスユニットと、これらを密封状態に収容するチャンバ部と、を備える塗布システムであって、ガントリユニットは、塗布器が昇降動作することにより挿通可能なゲート部を有するゲートプレート部を有しており、メンテナンスユニットは、ゲートプレート部に当接しゲート部を塞ぐことにより、チャンバ部をゲートプレート部より上側のアクセスチャンバ部と、ゲートプレート部より下側の本体側チャンバ部とに密封した状態で区分けするシール部を有している構成とする。

Description

塗布システム
 本発明は、不活性ガス環境下で基板上に塗布膜を形成する塗布システムであって、特に、メンテナンス時にガス置換量を抑えることができる塗布システムに関するものである。
 一般に、半導体デバイス、有機EL等の製作では、不活性ガス環境下で塗布膜を形成する塗布システムが用いられている。このような塗布システムは、塗布膜を形成する塗布装置と、基板上の塗布膜が酸化されることのないように塗布装置を収容するチャンバ部とで構成されている(例えば、下記特許文献1参照)。
 具体的には、図7に示すように、塗布装置100は、基板Wを載置するステージ部101と、このステージ部101を一方向に搬送させる搬送駆動部102と、搬送駆動部102を跨ぐように設けられ、液滴(インク)を吐出する塗布器103a(例えば、インクジェットヘッド)を有するガントリユニット103を備えており、塗布動作時には、搬送駆動部102によりステージ部101を移動させつつ、塗布器103aのノズルから塗布液を吐出することにより基板W上に塗布膜が形成される。そして、搬送駆動部102には、メンテナンスユニット104が設けられており、所定枚数の塗布膜付き基板Wを形成した後、メンテナンスユニット104により塗布器103aのメンテナンスが行われる。すなわち、メンテナンスユニット104を塗布器103aの直下位置(対向位置)まで移動させて、塗布器103aを下降させた後、ブリード、フラッシング等のノズル側メンテナンスが行われる。
 また、チャンバ部105は、チャンバ部105内を所定の環境に維持できるように形成されている。すなわち、塗布装置100の稼働時には、不活性ガスを供給しながら排気することで、チャンバー内の酸素濃度を極力減少させ、所定の塗布環境に維持することができる。すなわち、塗布動作及びメンテナンス動作等、一連の塗布装置100の動作が所定の環境に維持したチャンバ部105内で行うことができるようになっている。
特開2007-229607号公報
 しかし、上記塗布システムでは、塗布器103aの部品交換等の保守作業時にチャンバ部105内の環境を大きく変えてしまうという問題があった。すなわち、チャンバ部105には、塗布器103aにアクセスできる保守ゲート部106が形成されており、塗布器103aの保守作業時は、この保守ゲート部106を通じて行われる。ところが、保守ゲート部106を開くと、チャンバ部105全体が開放されることによりチャンバ部105内が大気に曝されるため、一連の塗布装置100の動作をすべて中断させる必要があった。
 また、一度チャンバ部105内の環境を変えてしまうと、チャンバ部105内を元の不活性ガス環境に戻すために長時間必要になるため、塗布動作の復帰が遅れ、塗布システムによる生産効率が低下するという問題があった。
 本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、チャンバ部の環境変化を抑えて保守作業を行うことができ、塗布環境の復帰を早めて生産効率を向上させることができる塗布システムを提供することを目的としている。
 上記課題を解決するために本発明の塗布システムは、基板を載置するステージ部と、前記ステージ部上の基板に塗布液を塗布する塗布器を備えるガントリユニットと、前記塗布器の塗布液吐出側のメンテナンスを行うメンテナンスユニットと、前記ステージ部、ガントリユニット、メンテナンスユニットを密封状態に収容するチャンバ部と、を備え、前記ガントリユニットと前記ステージ部とを相対的に移動させつつ、塗布器から基板上に塗布液を吐出する塗布システムであって、前記ガントリユニットは、前記塗布器が昇降動作することにより挿通可能なゲート部を有するゲートプレート部を有しており、前記メンテナンスユニットは、前記ゲートプレート部に当接し前記ゲート部を塞ぐことにより、前記チャンバ部を前記ゲートプレート部より上側のアクセスチャンバ部と、前記ゲートプレート部より下側の本体側チャンバ部とに密封した状態で区分けするシール部を有していることを特徴としている。
 上記塗布システムによれば、メンテナンスユニットのシール部がゲートプレート部のゲート部を塞いでシールすることにより、ゲートプレート部より上側のアクセスチャンバ部と、下側の本体側チャンバ部とに密封された状態で区分けすることができる。すなわち、塗布器を密封されたアクセスチャンバ部に位置させることができるため、本体側チャンバ部の塗布環境を変えることなく、アクセスチャンバ部のみを開放して塗布器の保守作業を行うことができる。また、チャンバ部を塗布環境に戻す場合には、アクセスチャンバ部のみを塗布環境に戻せばよいため、チャンバ部全体を塗布環境に戻す場合に比べて、チャンバ部における塗布環境の復帰を早めることができる。
 また、前記本体側チャンバ部と前記アクセスチャンバ部とは、前記ゲートプレート部によって間仕切りされており、前記ガントリユニットは、塗布器が設けられた塗布ガントリ部を有しており、前記アクセスチャンバ部には、前記塗布ガントリ部が収容され、前記塗布器の保守作業を行う保守ゲート部が形成されている構成にしてもよい。
 この構成によれば、アクセスチャンバ部の保守ゲート部を通じて塗布器の保守作業を行うことができる。また、保守作業の際、メンテナンスユニットがゲート部を密封状態に塞いでいるため、塗布ガントリ部の塗布器をゲート部に下降させることにより、メンテナンスユニットでノズル側メンテナンスを行うことができる。すなわち、アクセスチャンバ部を開放した状態で、保守ゲート部を通じて保守作業を行いつつ、同時にブリード、フラッシング等のノズル側メンテナンスを行うことができる。
 また、前記アクセスチャンバ部は、その容積が前記本体側チャンバ部よりも小さく形成されている構成にするのが好ましい。
 この状態によれば、本体側チャンバ部よりも小さいアクセスチャンバ部を開放して保守作業を行うことができるため、保守作業によりチャンバ部の塗布環境の変化を極力小さくすることができ、チャンバ部全体を塗布環境に復帰させる場合に比べてチャンバ部全体の塗布環境への復帰を早めることができる。
 本発明の塗布システムによれば、チャンバ部の環境変化を抑えて保守作業を行うことができ、塗布環境の復帰を早めて生産効率を向上させることができる。
本発明の一実施形態における塗布システムを概略的に示す側面図である。 上記塗布システムを概略的に示す図であり、(a)は上面図、(b)は正面図である。 塗布器の位置を示す図であり、(a)は保守作業位置に位置する状態を示す図であり、(b)は塗布位置に位置する状態を示す図である。 塗布器がメンテナンス位置に位置する状態を示す図である。 上記塗布システムを概略的に示す図であり、(a)はゲート部が開放された状態を示す図であり、(b)はゲート部がメンテナンスユニットにより塞がれた状態を示す図である。 他の実施形態における塗布システムを概略的に示す図であり、(a)はゲート部が開放された状態を示す図であり、(b)はゲート部がメンテナンスユニットにより塞がれた状態を示す図である。 従来の塗布システムを概略的に示す図である。
 以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
 図1は、本発明の一実施形態における塗布システムを概略的に示す側面図であり、図2は、図1の塗布システムの上面図である。
 図1、図2に示すように、塗布システムは、基板Wに塗布膜を形成する塗布装置1と、この塗布装置1を覆うチャンバ部3とを有しており、チャンバ部3内を所定の環境に維持した状態で塗布膜を形成するように構成されている。本実施形態では、塗布システムは、基板Wの受け渡しが行われる基板入替エリアEと、塗布膜が形成される塗布エリアPと、メンテナンスユニット4が待機するMU待機エリアSとを有しており、これらが一方向に配列されている。なお、塗布膜は、厚さが一様な平坦形状の薄膜だけでなく、線分、矩形状等、様々な形状の膜パターン、例えば、プリント基板やパッケージ基板のような配線基板(基材)における配線パターン、パワー半導体の絶縁膜パターン等が含まれ、基板上に塗布液を吐出して形成するものであれば、あらゆるものが含まれる。
 塗布装置1は、基板Wを載置するステージ部10と、塗布器20を備えるガントリユニット2と、塗布器20のメンテナンスを行うメンテナンスユニット4とを有している。図1、図2に示す例では、固定されたガントリユニット2に対して、ステージ部10とメンテナンスユニット4とが一方向に移動できるように形成されている。そして、ステージ部10を一方向に搬送しつつ、塗布器20から塗布液が塗布されることにより、基板W上に塗布膜が形成されるようになっている。
 なお、以下の説明では、ステージ部10が移動する方向をX軸方向、これと直交する方向をY軸方向、X軸およびY軸方向の双方に直交する方向をZ軸方向(鉛直方向)として説明を進めることとする。
 ステージ部10は、基材Wを載置するものであり、載置された基材Wが水平な姿勢を維持した状態で載置されるようになっている。このステージ部10の表面には、真空ポンプが接続された複数の吸引孔が形成されており、真空ポンプを作動させることにより、吸引孔に吸引力を発生させて基材Wをステージ部10の表面に保持できるようになっている。
 このステージ部10は、搬送駆動部11により一方向(X軸方向)に移動できるように構成されている。具体的には、搬送駆動部11は、一方向に延びるレール11aとリニアモータとを有しており、リニアモータを制御することにより、ステージ部10がレール11a上を走行することができる。すなわち、リニアモータを駆動制御することによりステージ部10が任意の位置に移動、停止できるようになっている。本実施形態では、基板入替エリアEと、塗布エリアPに移動し停止できるようになっている。
 塗布エリアPには、ガントリユニット2が設けられている。ガントリユニット2は、搬送駆動部11に対してY軸方向に離れて設置される2本の支柱部21(図2(b)参照)と、これらの支柱部21を連結する平板形状のゲートプレート部22と、このゲートプレート部22上に形成される塗布ガントリ部23とを有している。すなわち、ガントリユニット2は、ステージ10を移動させる搬送駆動部11を跨ぐ形状に形成されており、本実施形態では、塗布エリアPに固定されている。
 ゲートプレート部22は、それぞれの支柱部21の頂部を連結しており、支柱部21から基板Wの搬送方向(X軸方向)に延びる形状を有している。すなわち、ゲートプレート部22は、支柱部21によって支持されており、ゲートプレート部22と支柱部21とによって塗布ガントリ部23を支持する門型形状の台座として形成されている。また、ゲートプレート部22には、Z軸方向に貫通する貫通孔であるゲート部22aが形成されており、後述の塗布器20がゲート部22aを通って昇降動作できるようになっている。
 また、塗布ガントリ部23には塗布器20が設けられており、塗布器20から塗布液が吐出されることにより基板W上に塗布膜が形成される。塗布ガントリ部23は、Y軸方向に離れて設けられる脚部23aと、これらの脚部23aを連結し、Y軸方向に延びるビーム部23bとで形成されており、ゲートプレート部22上に門型形状に立設されている。本実施形態では、脚部23aは、ゲート部22aよりも基板入替エリアE側にずれた位置に配置されており、塗布ガントリ部23は、ゲートプレート部22のX軸方向中心位置よりも基板入替エリアE側にずれた位置に立設されている。また、ビーム部23bには、塗布膜を形成する塗布器20が備えられており、塗布器20から塗布液が吐出されることにより基板W上に塗布膜が形成される。
 本実施形態では、塗布器20は、インクジェットヘッドユニットが用いられており、複数のノズルが搬送駆動部11側に向く姿勢で設けられている。そして、塗布器20は、ビーム部23bに対して昇降動作するように形成されており、本実施形態では、塗布膜を形成する塗布位置(図3(b))と、ノズルのメンテナンスを行うメンテナンス位置(図4)と、インクジェットヘッドの交換等の保守作業位置(図3(a))とに昇降移動できるようになっている。すなわち、塗布器20は、ゲート部22aの直上に配置されており、塗布膜形成時には、塗布器20がゲート部22aを通じてステージ部10に載置された基板Wと所定の距離になる塗布位置まで下降することができるようになっている。そして、その塗布位置で液滴が吐出されることにより基板W上に所定の塗布膜を形成することができる。これにより、基板W上に一様な均一厚さの塗布膜が基板全面、又は、所定の配線パターン等、形成することができるようになっている。
 また、メンテナンス位置は、フラッシング、ブリード等、主にノズルのメンテナンスを行う位置である。このメンテナンス位置は、図4に示すように、メンテナンスユニット4に接続可能な位置に設定されており、本実施形態では、塗布器20の先端部分がゲート部22aより下側となる位置に設定されている。このメンテナンス位置に塗布器20が停止することにより、メンテナンスユニット4によるメンテナンス動作を行うことができるようになっている。
 また、保守作業位置は、塗布器20の保守作業を行う位置であり、例えば、本実施形態では、インクジェットヘッドモジュールの交換等が行われる。この保守作業位置は、図3(a)に示すように、後述する保守ゲート部25から塗布器20に対して保守作業が行える位置に設定されている。この保守作業位置に塗布器20が停止することにより、保守ゲート部25を通じてインクジェットヘッドモジュールの交換作業等が行えるようになっている。
 また、図1、図2に示すように、チャンバ部3は、塗布装置1の塗布動作環境を所定の環境に維持するものであり、塗布装置1全体を覆うように構成されている。チャンバ部3は、基板入替エリアE、塗布エリアP、MU待機エリアSを覆う本体側チャンバ部31と、塗布ガントリ部23を覆うアクセスチャンバ部32とを有している。そして、本体側チャンバ部31と、アクセスチャンバ部32とは、互いに連通して形成されており、これらを同じ環境に維持することができる。
 本体側チャンバ部31は、チャンバ壁で内部が密閉できるように構成されており、基板入替エリアE、塗布エリアP、MU待機エリアSを覆うように箱形に形成されている。本実施形態では、本体側チャンバ部31は、ゲートプレート部22から搬送方向に延びるように形成されており、ガントリユニット2のゲートプレート部22が天壁の一部となり、支柱部21が側壁の一部となって、搬送方向に延びる形状に形成されている。また、図示しないガス供給部とガス排気部とを有しており、ガス供給部から不活性ガスが供給され、本体側チャンバ部31内のガスがガス排気部から排気されることにより、本体側チャンバ部31内を塗布動作に必要な特定の塗布環境に維持できるようになっている。また、基板入替エリアEでは、本体側チャンバ部31内に基板Wをアクセスできる入替ゲート部31aが設けられており、入替ゲート部31aを通じてロボットハンド等により基板Wを搬入搬出できるようになっている。
 アクセスチャンバ部32は、本体側チャンバ部31と同様に、チャンバ壁で内部が密閉できるように構成されており、塗布ガントリ部23を覆うように箱形に形成されている。本実施形態では、ゲートプレート部22が底壁となり、このゲートプレート部22上にZ軸方向に延びるように形成されている。すなわち、アクセスチャンバ部32は、塗布ガントリ部23を完全に収容できるように形成されており、塗布器20が保守作業位置に上昇した状態でもアクセスチャンバ部32内に収容され、塗布環境を維持できるようになっている。
 また、図5に示すように、このアクセスチャンバ部32と本体側チャンバ部31は、ゲートプレート部22のゲート部22aで連通されている。したがって、アクセスチャンバ部32は、ゲート部22aを通じて本体側チャンバ部31と同じ環境になり、アクセスチャンバ部32、基板入替エリアE、塗布エリアP、MU待機エリアSが同じ環境に維持されるようになっている。
 また、アクセスチャンバ部32には、保守ゲート部25が設けられている。この保守ゲート部25は、アクセスチャンバ部32内にアクセスするためのものであり、保守ゲート部25を通じて塗布器20の保守作業を行うことができる。本実施形態では、アクセスチャンバ部32のX軸方向両面に開き戸25aタイプの扉が設けられている(図2参照)。この開き戸25aは、2枚の扉で構成されており、閉状態では2枚の扉がアクセスチャンバ部32に当接することでアクセスチャンバ部32を密閉し、開状態では、両面が互いに離反するように開口するように構成されている。これにより、保守ゲート部25が開状態になると、保守ゲート部25を通じて塗布器20に接触することができ、所定の保守作業を行うことができる。具体的には、保守作業位置にある塗布器20に対してヘッドモジュールの交換作業、また、メンテナンスユニット4の保守作業についても行うことができる。
 また、メンテナンスユニット4は、塗布器20のノズル側のメンテナンスを行うためのものである。メンテナンスユニット4は、上部が開口するトレイ本体41と、このトレイ本体41内にノズル面を洗浄する洗浄装置41a、フラッシング、ブリード時において、ノズルから吐出される液滴を排出する排液トレイ41b等、塗布器20をメンテナンスするための機構が設けられている(図4参照)。メンテナンスユニット4は、搬送駆動部11により一方向(X軸方向)に移動できるように構成されている。すなわち、塗布膜形成時には、MU待機エリアSに待機しており、所定枚数の基板Wが処理されて塗布器20のメンテナンスが必要になった場合には、塗布エリアPに移動しゲートプレート部22のゲート部22aと対向する位置に停止できるようになっている。
 また、メンテナンスユニット4は、昇降動作できるように形成されており、搬送駆動部11により搬送される移動位置M1と、移動位置M1よりも上昇しメンテナンス動作を行うメンテナンス作業位置M2とに移動できるようになっている。
 また、メンテナンスユニット4のトレイ本体41は、本実施形態では、矩形状の底面壁411と、この底面壁411に対して垂直方向に延びる側面壁412とを有しており、側面壁412で囲まれる収容部42を有する形状に形成されている。すなわち、収容部42に塗布器20をメンテナンスするための機構が備えられている。そして、側面壁412の上端部にはシール部43を有しており、収容部42を囲うように環状に配置されている。
 このシール部43は、本体側チャンバ部31とアクセスチャンバ部32とを密封した状態で区分けするためのものである。すなわち、メンテナンスユニット4が塗布エリアPの移動位置M1から上昇し、メンテナンス作業位置M2に上昇すると、トレイ本体41がゲートプレート部22に接近し、シール部43がゲートプレート部22に当接する。すなわち、ゲートプレート部22のゲート部22aを下面側からシール部43で囲う状態で当接し、ゲートプレート部22の上昇によりシール部43が圧接される。これにより、アクセスチャンバ部32とトレイ本体41とが、本体側チャンバ部31とシール部43により区分けされ、アクセスチャンバ部32とトレイ本体41とで形成される環境が、本体側チャンバ部31で形成される環境から独立させることができる。
 すなわち、ゲートプレート部22が本体側チャンバ部31の天壁を兼ねており、他の本体側チャンバ部31を構成するチャンバ壁よりも剛性が高い部材で形成されている。そのため、メンテナンスユニット4のシール部43で押圧することにより、シール部43がゲート部22aを囲う部分と密着し、アクセスチャンバ部32とトレイ本体41とで形成される領域を本体側チャンバ部31から独立させることができる。この状態で、保守ゲート部25を開いた場合でも、本体側チャンバ部31は密封された状態を維持することができるため、本体側チャンバ部31の特定の環境を破壊することなく、塗布器20に対して保守作業を行うことができる。すなわち、アクセスチャンバ部32のみを開放して、塗布器20のヘッドユニットの交換作業、メンテナンスユニット4の保守作業を行うことができる。そして、保守作業が終わった後、チャンバ部3全体を特定の塗布環境に戻す場合、保守作業により開放したアクセスチャンバ部32のみを特定の塗布環境に戻せばよいため、チャンバ部3全体を開放して保守作業を行う場合に比べて、塗布環境への復帰を早めることができる。
 また、本実施形態では、保守作業を行う場合には、メンテナンスユニット4がゲートプレート部22に密着してアクセスチャンバ部32を密閉するため、保守作業中に塗布器20のメンテナンスを同時に行うことができる。すなわち、メンテナンスユニット4がメンテナンス作業位置M2にある状態で、塗布器20がメンテナンス位置に配置されることにより、塗布器20からフラッシング、ブリード動作することができる。これにより、塗布器20の保守作業中に塗布器20に接続される配管漏れの確認作業も同時に行うことができる。
 このように、上記実施形態の塗布システムによれば、メンテナンスユニット4のシール部43がゲートプレート部22のゲート部22aをシールすることにより、ゲートプレート部22より上側のアクセスチャンバ部32と、下側の本体側チャンバ部31とに密封された状態で区分けされるため、ゲートプレート部22のゲート部22aから塗布器20をアクセスチャンバ部32側に位置する状態で、ゲート部22aをメンテナンスユニット4のシール部43でシールすることにより、塗布器20が密封されたアクセスチャンバ部32に位置させることができる。これにより、本体側チャンバ部31の塗布環境を変えることなく、アクセスチャンバ部32を開放して塗布器20の保守作業を行うことができる。
 また、上記実施形態では、塗布膜形成動作の際、ガントリユニット2(塗布器20)が固定され、ステージ部10が移動する例について説明したが、ステージ部10が固定され、塗布器20が移動しながら塗布膜形成動作を行うものであってもよい。すなわち、図6に示すように、ステージ部10がゲート部22a直下に停止するように構成され、塗布ガントリ部23がアクセスチャンバ部32内をX軸方向に移動するように構成されている。そして、アクセスチャンバ部32内にゲート部22aを挟むようにレール32aが設けられており、レール上を塗布ガントリ部23が走行するようになっている。そして、ステージ部10がゲート部22a直下に停止し、ゲート部22aを通じて塗布器20を下降させた状態で塗布器20から塗布液を吐出しつつ塗布ガントリ部23を移動させることにより、基板W上に塗布膜を形成することができる(図6(a))。そして、メンテナンスを行う際、上述の実施形態同様に、メンテナンスユニット4がゲート部22aを塞ぐようにアクセスチャンバ部32を密封し行うことができる(図6(b))。上述の実施形態と比べて、ゲート部22aが搬送方向に大きく形成されるため、メンテナンスユニット4も大型化するが、塗布器20が移動して塗布膜を形成する構成にすることもできる。なお、図6では、ガントリユニット2の支柱部21は省略している。
 また、上記実施形態では、塗布器20がインクジェットの場合について説明したが、スリットノズル等、他の吐出形態の塗布器20であっても適用することができる。
 1 塗布装置
 2 ガントリユニット
 3 チャンバ部
 4 メンテナンスユニット
 10 ステージ部
 11 搬送駆動部
 20 塗布器
 22 ゲートプレート部
 22a ゲート部
 25 保守ゲート部
 31 本体側チャンバ部
 32 アクセスチャンバ部
 43 シール部

Claims (3)

  1.  基板を載置するステージ部と、
     前記ステージ部上の基板に塗布液を塗布する塗布器を備えるガントリユニットと、
     前記塗布器の塗布液吐出側のメンテナンスを行うメンテナンスユニットと、
     前記ステージ部、ガントリユニット、メンテナンスユニットを密封状態に収容するチャンバ部と、
    を備え、前記ガントリユニットと前記ステージ部とを相対的に移動させつつ、塗布器から基板上に塗布液を吐出する塗布システムであって、
     前記ガントリユニットは、前記塗布器が昇降動作することにより挿通可能なゲート部を有するゲートプレート部を有しており、
     前記メンテナンスユニットは、前記ゲートプレート部に当接し前記ゲート部を塞ぐことにより、前記チャンバ部を前記ゲートプレート部より上側のアクセスチャンバ部と、前記ゲートプレート部より下側の本体側チャンバ部とに密封した状態で区分けするシール部を有していることを特徴とする塗布システム。
  2.  前記本体側チャンバ部と前記アクセスチャンバ部とは、前記ゲートプレート部によって間仕切りされており、
     前記ガントリユニットは、塗布器が設けられた塗布ガントリ部を有しており、
    前記アクセスチャンバ部には、前記塗布ガントリ部が収容され、前記塗布器の保守作業を行う保守ゲート部が形成されていることを特徴とする塗布システム。
  3.  前記アクセスチャンバ部は、その容積が前記本体側チャンバ部よりも小さく形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の塗布システム。
PCT/JP2019/014579 2018-05-09 2019-04-02 塗布システム WO2019216060A1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CN201980027974.XA CN112041089A (zh) 2018-05-09 2019-04-02 涂布系统

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018090532A JP6932669B2 (ja) 2018-05-09 2018-05-09 塗布システム
JP2018-090532 2018-05-09

Publications (1)

Publication Number Publication Date
WO2019216060A1 true WO2019216060A1 (ja) 2019-11-14

Family

ID=68467956

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
PCT/JP2019/014579 WO2019216060A1 (ja) 2018-05-09 2019-04-02 塗布システム

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6932669B2 (ja)
CN (1) CN112041089A (ja)
WO (1) WO2019216060A1 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008246455A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Seiko Epson Corp 液滴吐出装置、電気光学装置の製造方法、電気光学装置および電子機器
JP2011088101A (ja) * 2009-10-26 2011-05-06 Seiko Epson Corp 液滴吐出装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004209429A (ja) * 2003-01-07 2004-07-29 Seiko Epson Corp 液滴吐出システム、液滴吐出ヘッドの吐出量測定方法、液滴吐出ヘッドの吐出量適正化方法、電気光学装置、電気光学装置の製造方法および電子機器
JP2004299236A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Konica Minolta Holdings Inc 画像記録装置及び画像記録方法
JP2005218899A (ja) * 2004-02-03 2005-08-18 Toshiba Corp 塗布装置及びこれを備えた表示装置製造装置
JP2009112889A (ja) * 2007-11-02 2009-05-28 Nakan Corp 液状原料塗工装置、液状原料塗工方法、およびそれを用いた基体
US9604245B2 (en) * 2008-06-13 2017-03-28 Kateeva, Inc. Gas enclosure systems and methods utilizing an auxiliary enclosure

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008246455A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Seiko Epson Corp 液滴吐出装置、電気光学装置の製造方法、電気光学装置および電子機器
JP2011088101A (ja) * 2009-10-26 2011-05-06 Seiko Epson Corp 液滴吐出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019195764A (ja) 2019-11-14
JP6932669B2 (ja) 2021-09-08
CN112041089A (zh) 2020-12-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101871006B1 (ko) 감압 건조 장치 및 감압 건조 방법
JP2012058417A (ja) タッチパネル付き3d表示パネル装置の組立システム
KR20090076998A (ko) 반도체 디바이스 제조 장치 및 반도체 디바이스 제조 방법
KR20080030111A (ko) 가공대상물 수납장치
KR20070095797A (ko) 액적 분사 장치 및 도포체의 제조 방법
JP2003205594A (ja) 真空印刷装置
WO2013128710A1 (ja) 塗布装置、基板保持装置および基板保持方法
KR101478527B1 (ko) 감압건조장치
WO2019216060A1 (ja) 塗布システム
JP5269568B2 (ja) 基板処理装置及び基板処理装置内部の工程空間を開閉する方法
JP2013048238A (ja) デバイス製造方法
TWI623476B (zh) 基板處理裝置及基板處理方法
JP4751612B2 (ja) 基板貼り合わせ装置及び基板貼り合わせ方法
JP7368263B2 (ja) 基板処理装置および基板処理方法
WO2018235459A1 (ja) 基板処理装置及び基板処理方法
KR20040099260A (ko) 반도체 처리 장치에 있어서의 포트 구조
JP6535828B1 (ja) 基板処理装置
JP2003171146A (ja) ガラス基板位置決め装置
JP2009230870A (ja) 有機elパネル組立てシステム
JP5663297B2 (ja) 塗布装置
JP5145209B2 (ja) 真空処理装置
JP6820186B2 (ja) 基板取り扱い装置及び基板取り扱い方法
JP2010110678A (ja) 基板処理装置及び基板処理方法
KR102585659B1 (ko) 디스플레이 제조 장치
WO2020174513A1 (ja) 塗布装置

Legal Events

Date Code Title Description
121 Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application

Ref document number: 19800005

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1

NENP Non-entry into the national phase

Ref country code: DE

122 Ep: pct application non-entry in european phase

Ref document number: 19800005

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1