WO2019116792A1 - 織物及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

形態保持性、追従性に優れた折り形状を安定的に形成し、かつ、折り構造を維持しながら縫製することが可能な織物およびその製造方法を提供することを目的とし、プリーツを有し、該プリーツ高さが該プリーツと同方向に配した糸の平均直径の2倍~10倍である織物とする。

Description

織物及びその製造方法
 本発明は、織物及びその製造方法に関する。
 従来から、衣料等の用途に使用される立体形状を有する織物は、種々提案されている。
 例えば、特許文献1には、経緯を交互に交錯させて組織する織物生地において、緯糸の所定本数毎に熱収縮糸を配し、熱が付与されることによって折り形状が生じるようにした生地が開示されている。具体的には、前記折り形状を生じさせる部位において、前記熱収縮糸を、経糸に織り込まず生地の一方面にのみ露出するよう配することにより、プレス加工によることなく熱処理を加えるだけで所望の立体的形状を作成するという技術が開示されている。そして、水溶性を兼ね備えている熱収縮糸を用いれば、型付け工程後に洗浄処理を施すことにより、所望の立体的形状を実現しつつ、美観上の不都合を除去することができるという技術も開示されている。
 また、特許文献2には、一重織組織部と、該一重織組織部を構成する繊維糸を使用して形成された複数層からなる袋状部とが、交互にかつ間歇的に存在し、前記袋状部の一面が、相対する他の面に対し弛んだ状態で膨出していることを特徴とする変り織物が開示されている。袋状部に空気を含ませた新規な繊維構造体によって高保温性を達成することができるという技術である。
特開2011-153394号公報 特開昭62-243847号公報
 しかしながら、上記特許文献1記載の織物生地は、プレス加工によることなく熱処理を加えるだけで所望の立体的形状を作成するため、熱処理条件のばらつきが立体的形状形成に多大な影響を及ぼし、折り形状が安定的に形成されないという問題がある。
 また、上記特許文献2記載の変り織物は、前記袋状部の一面が、相対する他の面に対し弛んだ状態で膨出するとともに、該袋状部の弛んだ面が他の面に固定されているため、表裏が適切に用いられないと、袋状部の弛みが有効に利用されずに屈曲し、関節部など動きがある箇所に用いられる場合、その動きに追従できずシワが発生することになる。また、袋状部は他の面に固定されているため、縫製時に袋状部の弛みを保持しながら縫製する必要があるが、袋状部を屈曲させずに縫製することが難しい。そのため、意匠性、身体への追従性が要求される一般、機能性衣料の用途には限定的にしか使用できないという問題がある。また医療用途、特に筒状に製織した人工血管、シャント、ステントグラフト用途においては、前記の追従性の問題により、筒が折れ曲がり易く、耐キンク性に問題がある。
 本発明は、かかる従来技術の問題点を改善し、形態保持性、追従性に優れた折り形状を安定的に形成し、かつ、折り構造を維持しながら縫製することが可能な織物を提供することを目的とする。また、本発明の第2の課題は、前記の織物を好適に製造できる製造方法を提供することを目的とする。
 かかる課題を解決するため本発明は、次のいずれかの構成を有する。
(1) プリーツを有し、該プリーツ高さが該プリーツと同方向に配した糸の平均直径の2倍~10倍である織物。
(2) 前記織物を構成する糸の60質量%以上が熱可塑性繊維である、前記(1)に記載の織物。
(3) 前記熱可塑性繊維が非弾性繊維である、前記(2)に記載の織物。
(4) 前記非弾性繊維がポリエステル繊維である、前記(3)に記載の織物。
(5) 前記織物を構成する糸は、その一部もしくは全てが単糸直径6μm以下のフィラメントからなるマルチフィラメントである、前記(1)~(4)のいずれかに記載の織物。
(6) 医療用途に用いられる、前記(1)~(5)のいずれかに記載の織物。
(7) 筒状の形態にある、前記(1)~(6)のいずれかに記載の織物。
(8) 前記(7)に記載の筒状の織物を基材とする人工血管。
(9) 以下の(a)~(d)の工程を有する織物の製造方法。
(a)経糸または緯糸の一部に除去糸を用い、該除去糸に平行に配置する糸を折り畳みながら製織する工程
(b)前記折り畳まれた糸のクリンプをセットする熱処理工程
(c)前記(b)の工程の後に除去糸を除去する工程
(d)前記(c)の工程の後に、前記折り畳まれた糸のクリンプをセットする熱処理工程
 本発明によれば、形態保持性、追従性に優れた折り形状が安定的に形成され、折り構造を維持しながら縫製可能な織物を提供することができる。
 そしてかかる織物を筒状にした場合には、流体や粉体の移送用ホース、およびワイヤ、ケーブル、電線管等の線状物保護用ホース、さらに筒状フィルターなどの産業用途、ならびに人工血管、シャントの基材、ステントグラフトなどの医療用途に有用に使用することができ、特に人工血管として好適に使用することができる。
 また、本発明の製造方法によれば、前記の織物を好適に製造することができる。
本発明の一実施形態を示す織物の模式図であり、プリーツ方向と交差する方向に織物を切断した図である。
 本発明による織物は、プリーツを有し、プリーツ高さが該プリーツと同方向に配した糸の平均直径の2倍~10倍であることを特徴とする。好ましくは、2倍~5倍の範囲内である。前記プリーツ高さが2倍以上であると、追従性、形態保持性に優れ、規則的、安定的にプリーツ形状を形成することができる。10倍超では、プリーツ形状の形態保持性が悪く、安定的にプリーツ形状を得ることが難しく、可縫性も悪くなる。
 ここで、「プリーツ」とは、布帛の表面および裏面の両方に山部と谷部とが交互に連続して繰り返し形成され、布帛表面の山部が布帛裏面の谷部になっている状態であることを意味する。また、「プリーツ高さ」とは、布帛表面または裏面における前記「プリーツ」の谷底部から山頂部までの高さをいう。さらに、「糸の平均直径」とは、織物の垂直方向(厚み方向)の断面において糸束を観察し、織物の垂直方向(厚み方向)の上下夫々の頂点間距離から算出した値をいう。
 本発明の織物を構成する糸(経糸および緯糸)は、60質量%以上が熱可塑性繊維であることが好ましく、80質量%以上が熱可塑性繊維であることがより好ましい。織物に使用する糸の含有率を上記の範囲とすることは、織物の寸法安定性やプリーツ形状の形態保持性の点で好ましく、また、プリーツ形状がより安定的、規則的に形成され易くなるため好ましい。
 前記熱可塑性繊維としては、例えば、ナイロン繊維、ポリエステル繊維等が挙げられるが、いわゆる非弾性繊維を用いることがより好ましい。非弾性繊維は、織物としての強度や寸法安定性を高めやすい。なお、「非弾性繊維」は、いわゆるゴム弾性を有しない繊維であって、ポリエーテル系エラストマー、ポリスルフィド系エラストマーおよびポリウレタン系エラストマー等に代表される熱可塑性エラストマーのような伸長性と回復性に優れた素材で構成される、ゴム弾性を有する繊維、いわゆる弾性繊維とは異なる繊維である。本発明においては非弾性糸を用いても織物それ自体に伸縮性を有する。
 熱可塑性繊維としては、なかでも、強度や寸法安定性の点で、ポリエステル繊維が好ましい。ポリエステル繊維としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレートやそれらの共重合体等からなる繊維を挙げることができる。
 本発明の織物を構成する糸(経糸および緯糸)は、その一部もしくは全てが単糸直径6μm以下のフィラメントからなるマルチフィラメントであることが好ましい。単糸直径を上記の範囲とすることで、柔軟性が良くなり、また、より緻密な構造となることで追従性に優れたプリーツ形状がより安定的、規則的に形成され易くなるため好ましい。
 本発明の織物を構成する糸(経糸および緯糸)としては、特に限定されるものではないが、撚糸、仮撚糸、引き揃えた糸などを適宜使用することができる。
 プリーツ方向の糸の織密度としては、使用する糸の直径にも影響されるが、最終的(すなわち種々の工程が施された後)に50~600本/inch(2.54cm)であることが好ましく、更に好ましくは80~500本/inch(2.54cm)、より好ましくは100~450本/inch(2.54cm)である。織密度を上記の範囲とすることで、織物の構造が安定し、形態保持性に優れたプリーツ形状がより安定的、規則的に形成され易くなるため好ましい。
 プリーツ方向と交差する方向の糸の織密度については特に限定されるものではなく、織物を使用する用途によって適宜設定できる。
 本発明にかかる織物の製造方法は、特に限定されるものではないが、たとえば以下のようにする。まず、織物を構成する経糸または緯糸の一部に溶解糸などの除去糸を用い、かかる除去糸に平行に配置する糸を折り畳みながら製織する。そして、製織後には、熱処理(1回目)して折り畳まれた糸のクリンプをセットし、その後除去糸を除去し、さらに折り畳まれた糸のクリンプを最大化させてセットするために熱処理(2回目)することで得られるものである。このとき、除去糸を除去した後の熱処理温度は、除去糸を除去する前の熱処理温度以下となるようにすることが好ましい。このようにすることで、織物の伸縮性を損なわずに、形態保持性、追従性に優れたプリーツ形状を任意に得ることができる。
 以下に、製造方法について詳述する。 
 [第1工程]:製織工程
 経糸、緯糸に用いる糸を準備し、経糸は整経、糊付などの準備工程を適宜行い、経糸ビームを作成する。
 次に経糸ビーム、緯糸を織機に設置し、製織する。採用される織機としては、ウォータージェットルーム、レピアルーム、エアージェットルーム等を用途に応じて適宜用いることができる。織組織は、特に限定されるものではなく、適宜設定することができる。
 製織工程において、プリーツ方向と交差する方向の糸(経糸または緯糸)には、織物を構成する糸と後工程で除去し最終的な織物には存在しない除去糸の少なくとも2種類の糸を使用する。経糸または緯糸として、織物を構成する糸の間に除去糸を適当間隔で配置する。織物を構成する糸としては、上述したように熱可塑性繊維、さらには非弾性繊維が好ましいが、除去糸についても熱可塑性繊維、さらには非弾性繊維であることが好ましい。
 以下、プリーツ方向と交差する方向の糸として2種類の糸を用いる場合について、当該糸で最終的に織物を構成する糸を「経糸(緯糸)A」、最終的に織物には存在しない除去糸を「経糸(緯糸)B」として説明する。一方、プリーツ方向の糸は「緯糸(経糸)」として説明する。
 プリーツ方向と交差する方向の糸であり、かつ、最終的に織物を構成することになる経糸(緯糸)Aとしては、例えば、ナイロン繊維、ポリエステル繊維等の種々の合成繊維で構成することができる。なかでも、強度や寸法安定性の点で、非弾性糸のポリエステル繊維が好ましい。非弾性糸のポリエステル繊維としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレートやそれらの共重合体等からなる繊維を挙げることができる。
 経糸(緯糸)Aは、その一部もしくはすべてが単糸直径6μm以下のフィラメントからなるマルチフィラメントであることが好ましい。このようなフィラメントは、特に限定されないが、直接紡糸して得ても、海島複合繊維を脱海処理して得てもよい。単糸直径を上記の範囲とすることで、織物の柔軟性が向上し、より緻密な構造となることでプリーツ形状が形成されやすくなるため、プリーツ形状がより安定的、規則的に形成され易くなり、好ましい。
 プリーツ方向と交差する方向の糸であり、かつ、最終的に織物には存在しないことになる経糸(緯糸)Bとしては、後工程で除去するものであるので、溶解糸で構成することが好ましい。溶解糸は、水、アルカリ性溶液等の溶媒に対して可溶性を示す繊維である。溶解糸の具体例としては、例えば、ポリビニルアルコール系繊維などの水溶性繊維、イソフタル酸、5-ナトリウムスルホイソフタル酸およびメトオキシポリオキシエチレングリコールなどの第3成分が共重合されたポリエステル系繊維、ポリ乳酸系繊維などの易アルカリ溶解性繊維などを用いることができるが、特に限定されるものではない。また、経糸(緯糸)Bとしては、製織後に抜糸される仮糸を使用することもできる。仮糸においても使用する糸は、上述したように熱可塑性繊維、さらには非弾性繊維糸であることが好ましい。
 経糸(緯糸)A、Bの総繊度としては、0.05dtex~560dtexが好ましく、更に好ましくは0.05dtex~235dtex以下、より好ましくは0.05dtex~100dtex以下である。
 経糸(緯糸)Bは、プリーツ方向の経糸(緯糸)が2層以上の構造を取る場合、その構造の中間に配置することが好ましい。
 製織時において、上記経糸(緯糸)Bは張力を経糸(緯糸)Aよりも高くするとともに、経糸(緯糸)Aは製織に支障のない範囲で張力を経糸(緯糸)Bよりも低くして製織することが好ましい。このような経糸(緯糸)A、Bの張力関係においては、プリーツ方向の緯糸(経糸)が、経糸(緯糸)Bを支点にして経糸(緯糸)Aで拘束され、しかも該経糸(緯糸)Aが弛んだ状態で布側に押し込まれることになるので、弛んだ状態の経糸(緯糸)Aが折り畳まれてクリンプを発現する。また、緯糸(経糸)挿入時に該緯糸(経糸)を経糸(緯糸)Bの上下位置に交互に配置することで、筬打ち、精錬工程(後述)などで緯糸(経糸)を押し込む際、経糸(緯糸)Bとの位置関係において、上側(下側)に配した緯糸(経糸)を拘束する経糸(緯糸)Aが上側(下側)に押し込まれ易くなり、また、下側(上側)に配した緯糸(経糸)を拘束する経糸(緯糸)Aが下側(上側)に押し込まれ易くなる。その結果、経糸(緯糸)Aが上下に交互に折り畳まれてクリンプを発現する。こうすることで、その後の熱処理(後述)によりクリンプを熱セットし、経糸Bを除去すれば、織物に上記のような細かいプリーツ形状を付与することができる。なお、緯糸(経糸)の挿入にあたっては、1本ずつ経糸(緯糸)Bの上下位置に交互に配置してもよいし、複数本ずつ経糸(緯糸)Bの上下位置に交互に配置してもよい。さらに、複数本ずつ交互に配置する場合には、複数本の緯糸(経糸)を一度に挿入してもよいし、分けて連続的に挿入してもよい。
 例えば、経糸(緯糸)Bの張力は0.5~1.5cN/dtex、経糸(緯糸)Aの張力は0.05~0.15cN/dtexとすることが、プリーツ形状を安定的、規則的に形成する上で好ましい。なお、経糸(緯糸)Aと経糸(緯糸)Bの配置は用途に応じて適宜調整できるが、経糸Aが2~10本に対して、経糸Bが1本の比率で配置することが好ましい。
 ついで、プリーツ方向の糸としては、プリーツ方向と交差する方向の糸であり、かつ、最終的に織物を構成することになる経糸(緯糸)Aについて説明した糸と同様、例えば、ナイロン繊維、ポリエステル繊維等の種々の合成繊維で構成することができるが、非弾性糸であることが好ましい。なかでも、強度や寸法安定性の点で、非弾性糸のポリエステル繊維が好ましい。非弾性糸のポリエステル繊維としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート等からなる繊維を挙げることができる。
 上記プリーツ方向に用いる糸は、その一部もしくは全てが単糸直径6μm以下のフィラメントからなるマルチフィラメントであることが好ましく、特に限定されないが、直接紡糸して得ても、海島複合繊維を脱海処理して得てもよい。単糸直径を上記の範囲とすることで、織物の柔軟性が良くなり、より緻密な構造とすることができるため好ましい。
 上記プリーツ方向に用いる糸の総繊度としては、560dtex以下が好ましく、更に好ましくは235dtex以下、より好ましくは100dtex以下である。
 また、上記プリーツ方向に用いる糸は、2種類以上使用することで、織物におけるプリーツ形状の物理的特性を適宜調整できる。例えば、少なくとも1種の糸を剛性のあるモノフィラメントとすることで、プリーツ形状の形態保持性をより向上させることができる。さらに、プリーツ方向の糸は、2層以上に配置して織物を構成することが好ましい。
 そして、本発明の織物は、筒状の形態にし、人工血管などの基材として用いることができるが、筒状織物とする場合の内径としては、100mm以下が好ましく、更に好ましくは50mm以下、より好ましくは10mm以下である。好ましい下限としては、製織性の点から1.5mm程度である。
 [第2工程]:後加工工程
 後加工工程は、例えば、下記の工程を経ることが好ましい。
 製織した織物は、湯洗などの精練により、原糸油剤や糊材を落とすとともに、経糸(緯糸)Bに熱可塑性繊維を用いている場合にはその繊維を収縮させる。処理条件は、温度80~98℃、時間15~40分が好ましい。精練剤は特に限定されないが、市販の精練剤を適宜使用できる。
 次に、プレ熱セット(1回目の熱処理)により、経糸(緯糸)Aのクリンプ形状を安定化させる。このとき、経糸(緯糸)Bが熱可塑性繊維であって先の工程で収縮していると、その収縮に伴い経糸(緯糸)Aのクリンプが大きくなるので、より好ましい。プレ熱セットの処理条件は、温度160~190℃、時間3~10分が好ましい。
 次に、必要に応じて織物の脱海処理を行うとともに、経糸(緯糸)Bの除去を行う。経糸(緯糸)Bが溶解糸の場合、脱海処理および溶解除去は、下記工程で行う。なお、経糸(緯糸)Bが溶解糸ではなく仮糸の場合は、織物から仮糸を引き抜き、物理的に除去する。
 (a)酸処理
 酸処理により、海島複合繊維の海成分を脆化させる。酸としては、特に限定されないが、マレイン酸を挙げることができる。処理条件は、濃度0.1~1質量%、温度100~150℃、時間10~50分が好ましい。海島複合繊維を使用しない場合は、酸処理は省くことができる。
 (b)アルカリ処理
 アルカリ処理により、溶解糸および酸処理により脆化した海島複合繊維の海成分を溶出させる。アルカリとしては、特に限定されないが、水酸化ナトリウムを挙げることができる。処理条件は、濃度0.5~2質量%、温度70~98℃、時間60~100分が好ましい。
 次に、熱セット(2回目の熱処理)により、脱海処理により緩んだ経糸(緯糸)Aのクリンプを再度最大化させる。ここでは、織物をシワが入らないようプリーツ方向と交差する方向に最大限圧縮した状態で、熱処理を行う。処理条件は、温度160~190℃、時間3~10分が好ましい。また、クリンプの屈曲点を残しながら縮み代を有した織物にすることを目的に再度熱セット(3回目)を行うこともできるが、必要に応じて3回目は実施しなくても良く、複数回実施することもできる。処理条件は、熱セット1回目より10~20℃低い温度とし、時間3~10分が好ましい。
 このようにして、追従性に優れ、安定的に折り形状が形成された、折り構造を維持しながら縫製可能な汎用性に優れた織物を提供することができる。また、前記織物は、筒状の形態とした場合、伸縮性、柔軟性、耐キンク性(易屈曲性)に優れた筒状織物となる。そのため、該筒状織物は、流体、粉体の移送用ホースおよびワイヤ、ケーブル、電線管等の線状物保護用ホース、筒状フィルターなどの産業用途、ならびに人工血管の基材、ステントグラフトなどの医療用途に有用に使用することができ、特に人工血管として好適に使用することができる。また、本発明の製造方法によれば、前記の織物を好適に製造することができる。
 なお、図1に、上記のようにして得られた織物の一実施態様を模式的に示す。ただし、この図においては、プリーツ方向の緯糸(経糸)の挿入位置をわかりやすく示すために、プリーツ方向と交差する方向に配される、隣り合う2本の経糸(緯糸)A、Aiiのプリーツ山部6-A、6-Aiiが互いに大きく離れて描かれ、また、それらプリーツ山部の間に形成される畝も大きく描かれている。しかしながら、実際には、これらプリーツ山部6-A、6-Aiiは図面水平方向に非常に近接し、また、その間に形成される畝も極めて小さいため、これらプリーツ山部6-A、6-Aiiは実質的に1本のプリーツを形成しているとみなすことができる。プリーツの谷部7-A、7-Aiiも同様である。
 以下、本発明の実施例を比較例と共に説明する。
 なお、本実施例で用いる各種特性の測定方法は、以下のとおりである。
 (1)繊度、フィラメント数
 繊度は、JIS L 1013:2010 8.3.1 正量繊度(A法)に基づき測定した。フィラメント数は、JIS L 1013:2010 8.4に基づき測定した。
 (2)プリーツと同方向に配した糸の平均直径
 プリーツ方向と交差する方向に織物を切断し、プリーツ方向に配された糸束の断面をキーエンス製マイクロスコープVHX-2000にて400倍に拡大して撮影した写真をもとに、織物の垂直方向(厚み方向)の上下における前記糸束それぞれの頂点間距離をμm単位で測定し、その平均値を算出した。その際、試料を変えて5回測定を行い、その平均値で評価した。
 (3)単糸直径
 使用するマルチフィラメントの単糸断面をキーエンス製マイクロスコープVHX-2000にて400倍に拡大して撮影した写真をもとに測定し、μm単位で算出した。その際、偏平糸などの異形断面糸は最小値となる部分で測定した。試料を変えて5回測定を行い、その平均値で評価した。
 (4)プリーツ高さ
 プリーツ高さは、後加工後の織物についてプリーツ方向と垂直な方向に切断し、その切断面をキーエンス製マイクロスコープVHX-2000にて400倍に拡大して撮影した写真をもとに、写真の最前面にあるプリーツ方向と交差する方向にある経糸(緯糸)1本(すなわち、図1に符号1で示される経糸(緯糸)A)のプリーツの山頂部と谷底部を垂直方向に線で結びその長さを測定してμm単位で算出した。その際、試料を変えて5回測定を行い、その平均値で評価した。
 (5)織密度
 JIS L 1096:2010 8.6.1(A法)に基づき測定した。
 試料を平らな台上に置き、不自然なしわや張力を除いて、異なる5カ所について0.5cm間に存在する経糸および緯糸の本数を数え、それぞれの平均値を算出し、2.54cm当たりの本数に換算した。
 (6)可縫性
 ミシン縫製によりプリーツ形状が保持されているかどうかを評価した。評価は縫製後のプリーツ形状を目視で観察し、◎、〇、×の3段階で評価した。
 ◎:プリーツ形状が保持されている。
 〇:プリーツ形状が潰れているが、山部と谷部が確認できる。
 ×:プリーツが完全に潰れ、形状が保持されていない。
 (7)耐屈曲性
 試料を10cm×10cmにカットして、平らな台上に置き、プリーツ方向と交差する方向に半分に折り曲げ、全面に100gの荷重を10秒間かけ、折り目の状態を目視で観察し、◎、〇、×で評価した。
 ◎:折り目が確認できない。
 〇:折り目が確認できるが手で伸ばすと元に戻る。
 ×:折り目がはっきり確認でき、手で伸ばしても元に戻らない。
  [実施例1]
 製織工程として、経糸がプリーツ方向と交差する糸となるように下記の糸A、B、Cを配置し、後加工後の織密度が経糸A:200本/inch(2.54cm)、緯糸C:306本/inch(2.54cm)となるような緯2重織物を製織した。
・経糸A(海島複合繊維):ポリエチレンテレフタレート繊維、66dtex、9フィラメント(脱海処理後:53dtex、630フィラメント)
・経糸B(溶解糸):5-ナトリウムスルホイソフタル酸を共重合した易アルカリ溶解性のポリエステル繊維、84dtex、24フィラメント
・緯糸C(海島複合繊維):ポリエチレンテレフタレート繊維、66dtex、9フィラメント(脱海処理後:53dtex、630フィラメント)
なお、経糸Aと経糸Bの配置は、経糸A3本に対して経糸B1本の比率で繰り返されるように配置した。また、経糸Bは、2層構造を取る2本の緯糸Cの間に通るように配置した。
 次に、後加工工程として、得られた緯2重織物を温度98℃、時間20分の条件で湯洗し、次に温度180℃、時間5分の条件でプレ熱セットを行った。次に得られた緯2重織物の経糸A、緯糸Cの脱海処理を行うとともに、経糸Bの溶解除去を行った。酸処理はマレイン酸を使用し、処理条件は、濃度0.2質量%、温度130℃、時間30分、アルカリ処理は水酸化ナトリウムを使用し、処理条件は、濃度1質量%、温度80℃、時間90分であった。最後に温度180℃、時間5分の条件で熱セットを実施した。
 得られた織物の特性を表1に示す。得られた織物の構成糸において熱可塑性繊維の比率は100質量%、プリーツと同方向に配した糸の平均直径は70μmであった。プリーツ高さは270μmであった。得られた織物の耐屈曲性、可縫性ともに◎であった。
[実施例2]
 後加工後のプリーツ高さが650μmになるように、後加工後の緯糸Cの織密度が96本/inch(2.54cm)となるような緯2重織物を製織したこと、そして、経糸Bにポリエチレンテレフタレート繊維、56dtex、18フィラメントの黒色原着糸を使用し、脱海処理後に経糸Bを抜糸したこと以外は実施例1と同様にして織物を得た。得られた織物の特性を表1に示す。得られた織物の構成糸において熱可塑性繊維の比率は100質量%、プリーツと同方向に配した糸の平均直径は70μmであった。得られた織物の耐屈曲性は◎、可縫性は〇であった。
 [実施例3]
 経糸A、緯糸Cに下記の糸を用い、経糸A1に対して経糸A2が3対2の割合になるように配置し、後加工後のプリーツ高さが150μmになるように、後加工後の熱セット(3回目)を温度160℃、時間5分の条件で実施したこと以外は実施例1と同様にして織物を得た。
経糸A1:ポリエチレンテレフタレート繊維、48dtex、144フィラメント
経糸A2:綿糸、80番手(約74dtex)
緯糸C:ポリエチレンテレフタレート繊維、48dtex、144フィラメント
 得られた織物の特性を表1に示す。得られた織物の構成糸において熱可塑性繊維の比率は68質量%、プリーツと同方向に配した糸の平均直径は67μmであった。得られた織物の耐屈曲性は〇、可縫性は◎であった。
 [実施例4]
 経糸A1に対して経糸A2が2対3の割合になるように配置した以外は実施例3と同様にして織物を得た。得られた織物の特性を表1に示す。得られた織物の構成糸においてプリーツ方向と交差する糸の熱可塑性繊維の比率は52質量%、プリーツと同方向に配した糸の平均直径は67μmであった。得られた織物の耐屈曲性については、追従性の悪化によって生じたシワが実施例3よりも深いものの〇の範疇であり、実用上問題ない程度であった。可縫性は◎であった。
 [比較例1]
 後加工後のプリーツ高さが110μmになるように、3回目の熱セットを温度160℃、時間5分の条件で実施したこと以外は実施例1と同様にして織物を得た。得られた織物の特性を表1に示す。得られた織物の構成糸において熱可塑性繊維の比率は100質量%、プリーツと同方向に配した糸の平均直径は70μmであった。得られた織物の耐屈曲性は×、可縫性は◎であった。
[比較例2]
 後加工後のプリーツ高さが800μmになるように、後加工後の緯糸Cの織密度が45本/inch(2.54cm)となるような緯2重織物を製織したこと以外は実施例1と同様にして織物を得た。得られた織物の特性を表1に示す。得られた織物の構成糸において熱可塑性繊維の比率は100質量%、プリーツと同方向に配した糸の平均直径は70μmであった。得られた織物の耐屈曲性は◎、可縫性は×であった。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000001
 本発明によるプリーツ織物は、一般衣料や人工血管等の医療材、その他産業資材用途に好適に用いることが出来るが、その適用範囲がこれらに限られるものではない。
1‥プリーツ方向と交差する方向の経糸(緯糸)A
2‥プリーツ方向と交差する方向の経糸(緯糸)Aii
3‥プリーツ方向の緯糸(経糸)
4‥プリーツ方向の緯糸(経糸)
5‥プリーツ高さ
6‥プリーツの山部
 6-A、6-Aii‥隣り合う2本の経糸(緯糸)A、Aiiのプリーツの山部
7‥プリーツの谷部
 7-A、7-A‥隣り合う2本の経糸(緯糸)A、Aiiのプリーツの谷部

Claims (9)

  1. プリーツを有し、該プリーツ高さが該プリーツと同方向に配した糸の平均直径の2倍~10倍である織物。
  2. 前記織物を構成する糸の60質量%以上が熱可塑性繊維である請求項1に記載の織物。
  3. 前記熱可塑性繊維が非弾性繊維である請求項2に記載の織物。
  4. 前記非弾性繊維がポリエステル繊維である請求項3に記載の織物。
  5. 前記織物を構成する糸は、その一部もしくは全てが単糸直径6μm以下のフィラメントからなるマルチフィラメントである請求項1~4のいずれかに記載の織物。
  6. 医療用途に用いられる、請求項1~5のいずれかに記載の織物。
  7. 筒状の形態にある、請求項1~6のいずれかに記載の織物。
  8. 請求項7に記載の筒状の織物を基材とする人工血管。
  9. 以下の(a)~(d)の工程を有する織物の製造方法。
    (a)経糸または緯糸の一部に除去糸を用い、該除去糸に平行に配置する糸を折り畳みながら製織する工程
    (b)前記折り畳まれた糸のクリンプをセットする熱処理工程
    (c)前記(b)の工程の後に除去糸を除去する工程
    (d)前記(c)の工程の後に、前記折り畳まれた糸のクリンプをセットする熱処理工程
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