JP2005511241A - 特に心臓付近の大動脈セグメントを置換するための人工血管 - Google Patents

特に心臓付近の大動脈セグメントを置換するための人工血管 Download PDF

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Abstract

【課題】 形状変化、特に座屈を回避し、移植された状態、特に内圧のある移植状態において、実質的に全断面流を維持する人工血管を提供する。
【解決手段】 本発明は、ひだ(3)を有するプリーツ状のフレキシブル管の形をした人工血管、特に心臓付近の大動脈セグメントを置換するための人工血管に関するものであり、前記管は円弧状に形成され、前記円弧の形状は未移植状態において伸びリミッターによって伸び抵抗性固定される。

Description

本発明は人工血管、特に心臓付近の血管セグメントを置換するための人工血管に関するものである。
ヒトおよび動物の中空器官、特に血管を置換するための人工管は以前から知られている。それらは、繊維材料(DE−26 13 575−A2号、DE−20 09 349−A2号、DE−24 61 370−A1号)や、不織布(EP−0 106 496−A1号、GB−15 06 432−A1号を参照)から作ることができる。
血管、特に太い血管は、ほぼその全長にわたって体内をほぼ真直に走るため、人工血管も真直な管の形をとるのが一般的である。
しかし、湾曲して走る血管または血管部分もある。例えば、ヒトの大動脈は、胸部において心臓から出た直後は弓形になって走る。この領域では、大動脈は次の部分に分かれる:大動脈は左心室から発し、最初の上行部分(上行部)を有する。この部分は大動脈弓につながり、大動脈弓は大動脈の下行部分(下行部)に続く。3部分全てが多かれ少なかれ湾曲しているが、特に上行部が湾曲し、湾曲が最も甚だしいのは大動脈弓である。下行部は、その起点が特に湾曲している。
前記湾曲した大動脈部分に、例えば動脈硬化症などの疾患や傷害が起きた場合、これまでの心臓手術では真直な人工血管が使用され、これらの人工血管を執刀医が手術中に所望の弓形にして使用する場合が多かった。これは執刀医にとって、特に患者にとって著しい不利益をもたらす。一方、執刀医が真直な人工血管を手術中に所望の弓形にし、それを天然の血管末端に縫い付けるのは厄介である。しかし、この患者が蒙る不利益はより深刻である。なぜならば、これらの人工器官は移植された状態で座屈を示すからである。この座屈が起こるのは、内圧のために人工大動脈弓が上方に延び、その結果円弧形を失うからである。
この座屈は渦の元となり、流れの断面積を減らし、凝血および血栓塞栓症を促進する可能性がある。そのため、これは患者に少なからぬ危険をもたらす。
プリーツを有する繊維チューブ材料から、あらかじめ湾曲した人工血管を作ることは可能である。このために、真直な部分をU字形にして熱で固定することができる。これらの予備熱処理された血管弓は、手術中に適切な形にしなければならなかった前述の真直な人工血管と比較して、執刀医が取り扱いやすく、移植しやすいという長所を有する。しかし、これらの加熱固定された血管弓は、移植された状態では、真直な人工血管に認められるものと同様な座屈をおこす。
「虚血性心疾患」と題する論文(1999、p.398、モスビー(Mosby)/ロンドン、ISBN 0723429111)により、円弧形を固定するために、内側に一列の個々のステッチを有し、円弧の内側の人工血管壁に部分的にギャザー寄せを形成する人工血管も知られている。個々のステッチの糸の端は、互いに各々結びつけられる。しかし、この血管弓も移植された状態で形状が変化するという欠点を有する。
DE−26 13 575−A2号 DE−20 09 349−A2号 DE−24 61 370−A1号 EP−0 106 496−A1号 GB−15 06 432−A1号 「虚血性心疾患」と題する論文(1999、p.398、モスビー(Mosby)/ロンドン、ISBN 0723429111)
そこで上記の形状変化、特に座屈を回避し、移植された状態、特に内圧のある移植状態において、実質的に全断面流を維持する人工血管を提供することが本発明の目的である。
この目的は、ひだを有するプリーツ状のフレキシブルな管の形をした人工血管、特に心臓付近の大動脈セグメントを置換するための人工血管によって達成される。
本発明の好適な解決手段は各請求項に例示されている。
発明を実施するための形態
人工血管は円弧形に形づくられ、この円弧形は、未移植状態において、人工血管の長さ方向に走る少なくとも一つの連続伸びリミッター、および/または横方向に走る複数の伸びリミッターによって伸びに抵抗するように固定される。プリーツのひだはギャザー寄せされ、上記円弧を固定する。ギャザーは10ないし180゜、特に15ないし90゜の管円周部分に形成されるのが好ましい。
前記の予備成形された人工血管弓は、熱固定されただけであり、未移植状態では引張ることによって真直な形になり得るが、本発明による人工血管ではこれは起こり得ない。
円弧の内側に個々のステッチを有する公知の人工血管と、本発明による人工血管との比較も、本発明による人工血管が公知の人工血管より遥かに形状安定的であることを示している。好ましくは、円弧の内側に施されまたは形成された伸び抵抗性固定により、移植された状態で、特に横断面において高度な形状安定性が得られる。ひだをギャザー寄せし、管円周の一部を円弧状に固定することによって、この円弧形の安定性が著しく増加する。このこと自体、移植された状態で、特に横断面で高度な形状安定性が得られることを意味する。上記の先行技術の人工血管に比較して、円弧のよじれや広がりがなく、そのため座屈の発生も回避できる。
本発明による人工血管の特に好ましい実施形態において、管は予備熱固定された円弧として形成される。この追加的予備熱固定は、円弧形の安定性をさらに確実に高める。その上、予備熱固定された円弧ではギャザー寄せがより容易である。
本発明による人工血管は、多孔性の壁を有するのが好ましい。なぜならば、これは組織および小血管の内生を促進するからである。人工血管は繊維材料で作られるのが特に好ましく、編物または織物であるのが特に好ましい。人工血管、特にその外壁は、天然または合成の吸収性材料でコーティングされるのが特に好ましい。適切な例は、ゼラチン、特に架橋ゼラチンである。この材料は移植後徐々に吸収され、内因性組織によって置換される。
本発明による人工血管は、少なくとも弓形領域で人工血管壁にひだ型プリーツを有する。そのプリーツは、コイル形または閉鎖環の形状に形づくることができる。一般的に、プリーツは人工血管に弾力性および直径安定性を与える。
人工血管は、血管の長さ1cmあたり3ないし12、好ましくは4ないし8、特に好ましくは6つのひだを有するのが好都合である。プリーツのひだは、深さ0.5ないし2.5mm、より好ましくは1ないし1.5mmであるのが都合がよく、特に、この深さはより大きい直径を有する人工血管において、より小さい直径を有する人工血管より大きいのが好ましい。ひだの深さは、一般に少なくとも1mmである。
円弧の外側のひだは、それらの頂点から始まって70゜ないし110゜、特に約90゜の角度を占めるのが好都合である。
上に述べた円弧の伸び抵抗性固定を実現するために、プリーツのひだは、少なくとも円弧の内側では互いに近接した位置で固定されるのが好ましい。人工血管のよじれに対する安定性を得るために、人工血管のプリーツのひだの側方も固定することができる。ひだの間隔は円弧の内側が最も狭く、円弧の両側に向かって広がるのが好都合である。円弧の内側のプリーツのひだは、円弧の内側ではひだが互いにもたれかかるように近接しているのが好ましい。
本発明による人工血管の特に好ましい実施形態において、円弧を形成し、固定するためのプリーツのひだは、管の円周に沿って10ないし180゜、特に15ないし90゜を占める管円周部分上に永久的にギャザー寄せされ、特に縫い合わされる。湾曲程度は、シームの数とステッチの間隔によって決まる。プリーツの各ひだは、好ましくは次のひだに結合し、より詳細に言えば縫い付けられ、その結果高度な形状安定性が確実に得られる。各シームが、複数のステッチを含むのが好ましい。
本発明による人工血管の特に好ましい変形例において、それは固定手段として少なくとも1本の糸からなる少なくとも一つのシームを有し、前記シームには人工血管壁の貫通が少なくとも4つ、より好ましくは少なくとも8つある。円弧を固定するために、少なくとも管の円周の一部ではプリーツのひだは近接し、特に互いに接触するほど近く形成される。本明細書ではシームとは、少なくとも8つの貫通を有し、糸の発端と終端とを有する1本の連続糸から形成されるものと定義される。これに関連して、貫通とは縫い糸が人工血管壁を通過する部位と理解される。糸の発端および糸の終端は、互いに間隔があいているのが好ましい。一本のシームは1つのステッチ、2、3のステッチまたは多数のステッチ、例えばクロス・ステッチおよび/またはライドオーバー・ステッチなどを含むことができる。
本発明の一実施形態において、本発明による人工血管は複数の貫通、特に約20ないし250の貫通を有する少なくとも1本のシームを有し、このシームは好ましくは、人工血管の長さ方向および/または円周方向に走る。シームが人工血管の長さ方向に走る場合、たった1本のシームで、十分高い程度の形状安定性を得ることができる。複数の連続貫通によって、高度な形状安定性が得られる。本発明による人工血管は、少なくとも円弧の内側に伸び抵抗性をもたせることが好都合である。円周の幅を10゜に固定することによって、すでに良い結果が得られる。管の円周の幅を15゜ないし30゜に固定すれば、さらに形状安定性は高まる。円弧の上記のような伸び抵抗性固定を実現するには、円弧の少なくとも内側では、プリーツのひだを互いに近接した位置に固定する。シームが1本だけ備えられる場合には、これは円弧の円周の10゜の幅を有するのが好ましい。さらに、人工血管のよじれに対する安定性を得るために、この人工血管のプリーツのひだの側方も固定することができる。シームは、人工血管の長さ方向および/または横方向に走ることができる。この目的で、広いシームや複数の平行したシームを作ることもできる。ひだの間隔は円弧の内側が最も狭く、円弧の両側方向に広くなっているのが好ましい。円弧の内側のプリーツのひだは、円弧の内側では少なくとも一部はもたれかかるように近接して作られるのが好ましい。
本発明による人工血管の一実施形態において、少なくとも1本の連続した長さ方向のシームが、特に円弧の内側の中心線上に作られる。この場合、糸はギャザーの一端から他端までの複数のステッチにわたって走る。このやり方で、全てのしわは1本の線に沿ってギャザー寄せされる、すなわち、ひだは隙間なくギャザー寄せされる。すでに述べたように、これは先行技術の人工血管には見られないことである。ひだとひだとの間の中間結び目、特に中間結節により、シーム全体をほどくことなく人工血管を短くしたり、個々のステッチを除去したりすることができる。
本発明による人工血管の好ましい変形例において、少なくとも1本のシームはクロス・ステッチを有し、特にクロス・ステッチからなる。これらのステッチは単一、二重または複数のクロス・ステッチでよい。シーム、特に長さ方向のシームはシーム1本あたり約10ないし40、より好ましくは20ないし30のステッチ、より好ましくはクロス・ステッチを有するのが好都合である。横方向のシームは、人工血管円周のせいぜい180゜を占めるので、より短いのが普通である。それらのステッチ数は、約10ないし20である。クロス・ステッチは、縦方向の長さと横方向の長さの両方を有する。
シーム、特にクロス・ステッチを有するシームは、人工血管の円周方向に走るのが特に好ましく、この際、円周方向に走る複数の平行シームを含むのがより好ましい。これらは、管の総円周の約5ないし50%、特に約10ないし40%に相当する人工血管幅に広がることができる。円周方向に走る複数のシームは、1本の連続糸によって互いに結合し、連続シームを形成することができる。こうしてクロス・ステッチを有するシーム類は、長さ方向および/または円周方向に走ることができる。人工血管の円周方向におけるこれらシームのこのコースにより、固定幅はかなり広がり、ひだのギャザー寄せの程度も増加する。内側の個々の点だけをギャザー寄せする人工血管と比較して、この場合には平坦な、特に連続したギャザー領域が生成する。これは、形状安定性を実質的に高める。
本発明による人工血管のその他の実施形態において、少なくとも1本のシームがライドオーバー・ステッチを有し、特にライドオーバー・ステッチからなる。これらのシーム類、特にライドオーバー・ステッチからなるシームは、好ましくは人工血管の円周方向に走る。好ましくは、互いに平行に走る数本のシームを円周方向に走るように配列できる。これらのシームは、遊離していても互いに結合していてもよい。より小さいステッチ数を有する数本のシームを、円周方向に次々に配置することもできる。特に好ましい実施形態において、小さいステッチ数を有するシームを円周方向に次々と互いに並べて配置する。互いに並べて配置されるシームは、同じステッチ数を有するのが好ましい。このステッチ数は、1ないし10、好ましくは1ないし3である。
さらに好ましい実施形態においては、少なくとも1本のシームがスルーステッチだけを有し、特に専らスルーステッチからなる。この変形シームは非常に作りやすい。このシームは少なくとも8つ、特に好ましくは8つより多くの貫通を有する。8つより多くの貫通がある場合、それらの糸を個々の貫通間で個々に結び付け、より詳細に言えば結節を作ることができる。少なくとも1本のシームは、プリーツのひだを通ってギャザーの全長を走る少なくとも1本の糸を有するのが好都合である。糸の両端は個々に結ばれ、特に結節を形成して結び付けられるのが好ましい。その糸は、糸の端の間で、特に1−2のプリーツひだごとに結び目を有するのが好都合である。このようなシームは、非常に作りやすいという利点を有する。
シームの糸の端は、互いに或る距離をおいて配列するのが好都合である。個々の糸の端は、個々に結び目を形成し、特に結節を形成するのが好ましい。
本発明による人工血管の特に好ましい変形例において、長さ方向のシームは糸の端の間で、特にプリーツひだ2−3枚ごとに結び目、特に結節を有する。この際、糸の端は自由であるのが好ましい。これらの結び目は、連続糸にもかかわらず、もしもその糸が切れた場合、例えば執刀医が人工血管をサイズに合わせて切断した場合などでも、シーム全体がほどけることはない、というすぐれた利点を提供する。糸は、それが切り離された位置からせいぜい次の結び目までが、人工血管から分離する。これらの結び目は、ステッチの間にあるのが好ましい。各ステッチの後に結び目が続くのが、特に好ましい。
2枚ないし6枚、特に2枚ないし3枚のひだが、特に横方向のシームによってギャザー寄せされるのが好ましい。
本発明による人工血管の好ましい実施形態において、人工血管は、好ましくは実質的に平行である複数のプリーツひだを横切って走る数本、特に2本の長さ方向のシームを有する。ステッチが人工血管の円周方向に走る前記の実施形態のように、このやり方は円周方向のより大きい面積のプリーツひだをギャザー寄せすることができる。これらの平行シームは、円弧の内側の中心を走る線に対して、軸方向に対称的に配列するのが好ましい。長さ方向のシームは、人工血管の円周方向のシームと結合することができる。
人工血管の内壁上では、シームは実質的にむきだしになっておらず、特にプリーツひだの内縁には糸状物質がないのが特に好ましい。シームはプリーツの壁だけを通って走り、適切ならばその外縁上を走るのが好ましい。このやり方で、シームは血液とはごくわずかに接触するだけであり、例えば血栓症のリスクが減少する。
人工血管のその他の実施形態において、円弧を固定するためのプリーツのひだは、特にプラスチック製の少なくとも1片のストリップによって、円弧の内側に互いに近接した位置に固定され、そこに保持される。よじれに対する安定性を得るために、このようなストリップを側面に適用することも可能である。前記ストリップは少なくとも部分的に、特にひだの外側縁またはひだ山にだけ適用するのが好都合である。これは、組織および小血管が生長してひだの谷に容易に入り込めることを意味する。というのは、これらの部位では、細孔がストリップによって覆われていないからである。好ましい実施形態において、前記ストリップは人工血管に接着され、および/または縫い付けられる。
縫い合わせによって、または接着されまたは縫い付けられるストリップの使用によって、プリーツのひだが、円弧の内側に互いに近接した位置で固定される上記の好ましい実施形態に加えて、収縮によってもプリーツひだを近接して円弧の内側に固定することができる。この目的のために、高収縮物質、特に高収縮糸を少なくとも部分的に人工血管壁に挿入することができる。
本発明による人工血管は、好ましくは15ないし50mm、特に20ないし40mmの直径を有する。直径は概して、置換される血管の天然の直径に一致するように選択される。本発明による人工血管を、まだ成長しつつある人間に合わせることも可能である。だがその場合は、人工血管を、人工血管の直径を成長する血管の直径の増加に合わせて時々交換しなければならない。
人工血管の長さ方向の中心軸にある血管円弧の半径は、3ないし6cm、特に4ないし5cmであるのが好都合である。これらの数値は、患者の解剖学的状態にも依存する。
一般的に、円弧の湾曲は、真直な人工管部分によって、本発明による人工血管の少なくとも一端、より好ましくは両端と隣接する。人工大動脈血管の場合、これらの真直な部分は、上行部および/または下降部の少なくとも諸部分に対応する。これらの真直な部分にはプリーツもない。
人工血管の円弧は120ないし330゜、特に180ないし270゜の角度を囲むのが好都合である。本発明による人工血管は、天然大動脈の円錐曲線に実質的に一致する円錐曲線を有するのが好ましい。
人体の比較的太い血管は全て、分枝を有する。したがって、大動脈弓領域では大動脈から3本の血管が分岐する(腕頭動脈および左頸動脈および左鎖骨下動脈)。これらの自然の状態を考慮して、本発明による人工血管の好ましい実施形態は、人工血管から出て前記分岐血管に対応する人工分枝を有する。必要に応じ、さらに解剖学的状況に応じて、それらは異なる直径および長さを有することができる。人工血管から分岐するこれらの部分の長さは、特に侵された血管の疾患または傷害の程度に左右される。
例えば、大動脈弓だけが疾患または傷害に侵された場合、天然の血管分枝を人工血管の口に直接縫い付けることもでき、その人工血管は人工分枝をもたない。前記口は、人工管にすでに取り付けられていてもよいし、手術中に執刀医が人工の血管壁を切り取って作ることもできる。
さらに、人工血管に、人工心肺による再潅流のためのアタッチメントを配設することもできる。
本発明による人工血管は、分岐(分枝)および球(拡張領域)をもつこともできる。
本発明のさらなる詳細および特徴は、下記の好ましい例証的実施形態と従属請求項とを組み合わせて説明することによって明らかになる。それぞれの特徴は個々に、または互いに組み合わせて十分に理解される。
図1は、繊維材料から、縫い付け固定によって作られた本発明による円弧形人工血管1を示す。ここには、多数の異なるシームが含まれる。これらは、図1Aから図1Eまでに略図的に示される。この人工血管は、弓形の血管または血管部分の置換、特に大動脈弓および上行部および下降部の諸部分の置換に適する。この人工血管の円弧は、角度180゜を取り囲む。この人工血管の円周は、約7cmである。図1Aないし図1Dには、ひだ山だけが見られる。
図示された人工血管の弓形部分2の領域では、人工血管は人工血管壁にひだ型のプリーツを有する。このプリーツのひだ3は、閉鎖環として形成される。プリーツのひだ3は、円弧の内側4では互いに近接した位置に固定され、円弧を固定する。この例証的実施形態では、この固定は円弧の内側に沿った管円周部分上のひだを縫い寄せることによって実現する。これに代わるシームの詳細は、図1Aから1Eの説明によって与えられる。ひだの間隔は円弧の内側4が最も狭く、大動脈弓2の外側方向に広がっている。人工血管1の弓形のプリーツ部分2の両端に隣接して、真直な部分5aおよび真直な部分5bがある。これらの真直な部分5にはプリーツはない。
図1Aは、本発明による人工血管の円弧の内冠の中心領域からの切り取り部分Aを示す。この人工血管には、長さ方向に走り、個々のクロス・ステッチ8を複数有するシーム7がある。このシームのコースは、円弧の内側の仮想中心線9が実質的に個々のクロス・ステッチの交差点10を通って延びるようになっている。シーム7は、ステッチ8をつなぐベースライン11を有し、そのベースラインに沿って糸状物質がプリーツのギャザー全体に延び、クロス・ステッチを互いに結合し、それらを互いに保持している。シーム7はその他に、ベースライン上に横たわる結節12の形で糸の中間結び目を有する。各ステッチ後に結節が続く。人工血管は、1cmあたり約3つのステッチを有する。円弧の長さに沿って、全部で23のステッチが設けられる。プリーツの3枚のひだ3が、各ステッチによってギャザー寄せされる。したがて、各ステッチは最低12の貫通を含む(ひだ1枚あたり人工壁が4回貫通される)。これらのひだは、管の円周の約15゜角部分でギャザー寄せされる。シーム全体は、1本の連続糸を含んでなる。
図1Bは、本発明による人工血管の円弧内冠の中心領域9からの切り取り部分を示す。この実施形態において、2本のシーム13a、13bが長さ方向に実質的に平行して走る。この2本のシームは、クロス・ステッチ14を有する。これらのクロス・ステッチは、個々のステッチを互いにつなげてギャザーにも貢献する糸状物質のベースライン15によって互いに結合する。ベースライン上の上記糸状物質は結節16を有し、各ステッチの後に結節が続く。これらのステッチは、人工血管の円周方向に約6mmである。2本のシームはライン9に平行に、軸に対してほぼ対称に配置される。各シームは、20ないし25のステッチを有する。各シーム13aおよび13bは、人工血管の長さ1cmあたり約3ないし4つのクロス・ステッチを有する。クロス・ステッチごとに、プリーツの2枚または3枚のひだがギャザー寄せされる。図1Aのように、各ステッチは少なくとも12の貫通を含む。2本のシームのステッチは互いに直接対置せず、それぞれ1本のプリーツひだ分だけ互いに片寄る。第一のシームの外側末端および第二のシームの外側末端によって、管円周の約90゜が含まれる。円弧の内側領域では、2本のシームの間でひだが近接して互いに支え合う。
図1Cは、本発明による人工血管の円弧冠の中心領域からの切り取り部分を示す。この実施形態は、図1Bの実施形態のように、2本の平行シーム17aおよび17bが長さ方向に走っている。図1Cの実施形態は、次のことを除けば図1Bの実施形態と同じである:ステッチは二重のクロス・ステッチ18であり;2本のシームのステッチは互いに対置し、その結果、互いに対置するステッチは同じひだをギャザー寄せする(円弧の内側では各場合に3枚のひだを、円弧端の外側領域では各場合に2枚のひだを集める);結節がステッチ領域の大部分にある。3枚のひだを寄せ集める各二重クロス・ステッチは、16の貫通を含む(2枚の外側ひだの各々の6貫通、および真ん中のひだの4貫通)。2枚のひだを寄せ集める各二重クロス・ステッチは、少なくとも18の貫通を含む。
図1Dは、本発明による人工血管の円弧冠の中心領域からの切り取り部分を示す。この実施形態は、多数の平行した多重クロス・ステッチ20を有するシーム19を含む。これらの多重クロス・ステッチは、異なる数の個々のクロス・ステッチを含む。この数は、11ステッチから16ステッチまでの範囲である。多重クロス・ステッチは、ベースライン21を超えて右と左にはみ出し、人工血管の円周方向に走る。こうすることによって、それらはプリーツのひだを管円周の一部、すなわち100ないし160゜にわたってギャザー寄せする。ほぼ中心線9にあるベースライン上に、個々の横方向のシームを互いに連結させる1本の糸が延びており、それは、それらのシームを形成する連続糸状物質の一部である。横方向の個々のシームを長さ方向に結合させることによって、これらのシームの全体的組み合わせには平面的特性が与えられる。多重クロス・ステッチごとに、円弧の中心領域(冠領域)ではステッチごとに3枚のひだがギャザー寄せされ、円弧の外側領域では2枚のひだが多重クロス・ステッチごとギャザー寄せされる。個々の多重クロス・ステッチは、互いにほぼ平行して走る。この実施形態は24の多重クロス・ステッチを有し、人工血管の長さ1cmあたり約4つの多重クロス・ステッチを有する。この実施形態でも、実質的に多重クロス・ステッチ領域に位置する結節16個がある。少なくとも、多重クロス・ステッチがあるのと同じように、多くの中間結節がある。
図1Eは、本発明による人工血管の円弧冠の中心領域からの切り取り部分を示す。これまでに記載した実施形態とは異なり、数本の平行シームが人工血管の長さ方向に走る;すなわち内冠9に沿ったシーム、および各場合にその右に2本のシーム、左に2本のシームが走る。これらの長さ方向のシームは少なくとも2ステッチ、好ましくは2ないし4ステッチの幅をもち、長さ方向において分離され、列状に並んだ多数の個々の横方向のシームを形成する。この実施形態のシームは、ライドオーバー・ステッチ22を有する。個々のシームの糸は、それらの端に結節16を有する。中心線9に沿って、単一のライドオーバー・ステッチを有する個々のシーム23の列がある。これらの個々のシーム23は、互いに結合はしていない。人工血管の円周方向の両方向に、単一のライドオーバー・ステッチを有する各個々のシーム23に、約4mmの距離をおいて、2つのライドオーバー・ステッチからなるシーム24が続く。これらの個々のシームは、人工血管の円周方向に走る。個々のシーム23および2つのライドオーバー・ステッチを有するシーム24は、人工血管に沿って列状に並ぶ。前記個々のシーム24の糸は、それらの端に結節16を有する。2つのライドオーバー・ステッチを有するこれらのシーム24には、円周方向に、そして7mmの距離を置いて、また別のシーム25が続く。これらの個々のシーム25は全てが、3つのライドオーバー・ステッチを有する。これらの個々のシームの糸も、それらの末端に結節16を有する。個々のシーム25は、2つのライドオーバー・ステッチを有する個々のシーム24および単一ライドオーバー・ステッチを有する1本のシーム23と共に円周方向に、ほぼ1本のライン上に横たわる。したがって、5本のシームが実質的に次々と円周方向に横たわる(3つのライドオーバー・ステッチを有する2本のシーム、2つのライドオーバー・ステッチを有する2本のシーム、および単一ライドオーバー・ステッチを有する1本のシーム)。個々のシーム25は、長さ方向の列としても並ぶ。円周方向のラインおよび長さ方向の列となって次々と横たわる個々のシームによって、プリーツのひだは平らにギャザー寄せされる。単一ライドオーバー・ステッチを有するシーム類は8貫通を含み、2つのライドオーバー・ステッチを有するシーム類は12貫通を有し、3つのライドオーバー・ステッチを有するシーム類は16貫通を含む。わかりやすくするために、ひだはこの図には示されない。この場合、円弧を固定するためのプリーツのひだは、約180゜に達する管円周部分上でギャザー寄せされる。この実施形態は、長さ方向では約30の単一ライドオーバー・ステッチを有し、したがって、2つのライドオーバー・ステッチの場合は、約60のシームを有し(長さ方向にそれぞれ30ずつ)、3つのライドオーバー・ステッチでは60のシームを有する。
図2も、繊維材料から、縫い付け固定によって作られた本発明による人工血管26を示す。この場合のシームは、非常に作りやすい変形タイプを含む。このシームは、中心を長さ方向に走り、プリーツのひだ3を貫通する連続糸27を有する。この糸27は、結び目28、例えば結節をその末端に有する。これらの結び目28は、一方では円弧の内側4上をギャザー寄せすることができ、他方、前記結び目は糸27を人工血管26に固定することができる。前記シームは、ひだ1枚につき2つの貫通6を含む。この長さ方向のシームは、糸の両端の間にも結び目29、特に結節を有する。これらの結節は、プリーツの各ひだ3に存在する。前に述べた変形例におけるように、これらの結節29はシームが切り離された際にシームのほつれを阻止する。
前記の結び目(結節)29は、数が幾らか少なくてよい。例えば、ひだに1つおきまたは2つおきに存在すればよい。上に述べたように、このシームの主な利点は作りやすいことである。数本のこのようなシームが、互いに平行に並んでいてもよい。
この実施形態もプリーツを有する弓形部分2を有し、円弧の両端は真直な、プリーツのない部分5aおよび5bにそれぞれ隣接する。
図3も、やはり繊維材料から作られた本発明による人工血管30を示す。この人工血管も、特に大動脈弓および上行部および下降部領域を置換するための、弓形人工血管または血管部分としての使用に適する。示される人工血管の円弧は、180゜の角度を取り囲む。示される人工血管の弓形部分2の領域では、人工血管は人工壁にひだ型プリーツを有し、このプリーツのひだ3は閉鎖環として形成される。プリーツのひだ3は、円弧の内側4に互いに近接した位置に固定され、円弧を固定する。この例証的実施形態においては、この固定は、円弧の内側のひだ山上に接着された伸び抵抗性プラスチックストリップ31によって行われる。ひだの間隔は円弧の内側4上で最も狭く、大動脈弓の外側方向に広がっている。図1の例証的実施形態と類似して、人工血管7の弓形のプリーツ部分2は、円弧の両端が真直な部分5aおよび5bにそれぞれ隣接する。これらの真直な部分5aおよび5bにはプリーツはない。
本発明による人工血管と先行技術の人工血管とを比較する試験により、内圧が増加した際、本発明による人工血管の形は安定したままであることが判明した。それに対して、先行技術の人工血管は内圧が増加すると実質的に変形し、座屈を示すことが認められた。
繊維材料から縫い付け固定によって作られた、本発明による人工血管の側面図である。 個々のクロス・ステッチからなるシームを有する、本発明による人工血管の円弧冠の中心領域からの切り取りAの平面図である。 個々のクロス・ステッチからなる2本の平行シームを有する、本発明による人工血管の円弧冠の中心領域からの切り取り平面図である。 二重クロス・ステッチからなる2本の平行シームを有する、本発明による人工血管の円弧冠の中心領域からの切り取り平面図である。 多重クロス・ステッチからなるシームを有する、本発明による人工血管の円弧冠の中心領域からの切り取り平面図である。 ライドオーバー・ステッチからなる多数のシームを有する、本発明による人工血管の円弧冠の中心領域からの切り取り平面図である。 縫い付け固定された、本発明による人工血管の拡大側面図である。 接着プラスチックストリップによって固定された、繊維材料から作られた本発明による人工血管の側面図である。
符号の説明
1 円弧形人工血管
3 プリーツのひだ
4 円弧の内側
5a、5b 真直な部分
7、13a、13b、17a、17b、19、23、24、25 シーム
8、14、18、20 クロス・ステッチ
9 仮想中心線
11、15、21 ベースライン
12、16、28、29 結節
22 ライドオーバー・ステッチ
26、30 人工血管
27 連続糸
31 伸び抵抗性プラスチックストリップ

Claims (22)

  1. ひだ(3)を有するプリーツ状のフレキシブル管の形をした、特に心臓付近の大動脈セグメントを置換するための人工血管(1、26、30)であって、前記管は円弧として形づくられ、前記円弧形は未移植状態で、長さ方向に走る少なくとも一つの連続伸びリミッターによっておよび/または横方向に走る多数の伸びリミッターによって伸び抵抗性固定される、人工血管。
  2. 前記プリーツ管が予備熱固定された円弧として形づくられることを特徴とする、請求項1に記載の人工血管。
  3. 伸びリミッターとして、少なくとも8貫通(6)、特に多数の貫通(6)を有する少なくとも1本のシーム(7、13a、13b、17a、17b、19、23、24、25)を有し、前記少なくとも1本のシームが好ましくは人工血管の長さ方向および/または円周方向に走る、請求項1または請求項2に記載の人工血管。
  4. プリーツのひだ(3)がギャザー寄せされて円弧を固定し、前記ギャザーは管円周の10ないし180゜に相当する部分上に広がることを特徴とする、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の人工血管。
  5. 円弧の少なくとも内側(4)が伸び抵抗性をもって作られることを特徴とする、先行請求項のいずれか1項に記載の人工血管。
  6. 少なくとも1本のシーム(7、23)が円弧の内側(4)の中心線(9)上に位置することを特徴とする、請求項3ないし請求項5のいずれか1項に記載の人工血管。
  7. 少なくとも1本のシーム(7、13a、13b、17a、17b、19)がクロス・ステッチ(8、14、18、20)を有し、特にクロス・ステッチからなることを特徴とする、請求項3ないし請求項6のいずれか1項に記載の人工血管。
  8. 少なくとも1本のシーム、特に少なくとも1本の長さ方向のシームが、シーム1本あたり約1ないし40、好ましくは20ないし30のステッチ、より好ましくはクロス・ステッチ(8、14、18、20)を有することを特徴とする、請求項3ないし請求項7のいずれか1項に記載の人工血管。
  9. シーム、特にクロス・ステッチ(8、14、18、20)を有するシーム(7、13a、13b、17a、17b、19)が人工血管の円周方向に、特に互いに実質的に平行して走り、好ましくはそれらが管の総円周の約5−50%、特に約10ないし40%に相当する幅に広がることを特徴とする、請求項3ないし請求項8のいずれか1項に記載の人工血管。
  10. クロス・ステッチ(8、14、18、20)を有するシーム(7、13a、13b、17a、17b、19)が人工血管の長さ方向および/または円周方向に走ることを特徴とする、請求項3ないし請求項9のいずれか1項に記載の人工血管。
  11. 少なくとも1本のシーム(23、24、25)がライドオーバー・ステッチ(22)を有し、特に専らライドオーバー・ステッチからなることを特徴とする、請求項3ないし請求項10のいずれか1項に記載の人工血管。
  12. ライドオーバー・ステッチ(22)を有するシーム(23、24、25)が人工血管の円周方向に走ることを特徴とする、請求項3ないし請求項11のいずれか1項に記載の人工血管。
  13. 少なくとも1本のシームがスルーステッチを有し、特に専らスルーステッチからなることを特徴とする、請求項3ないし請求項12のいずれか1項に記載の人工血管。
  14. プリーツのひだ(3)の内縁に伸びリミッター、特に糸がないことを特徴とする、請求項3ないし請求項13のいずれか1項に記載の人工血管。
  15. 少なくとも1本のシーム(7、13a、13b、17a、17b、19)が、プリーツのひだ(3)を通過してギャザーの全長を走る少なくとも1本の糸を有することを特徴とする、請求項4ないし請求項14のいずれか1項に記載の人工血管。
  16. 糸の末端が互いにある距離をおいて配置されることを特徴とする、請求項3ないし請求項15のいずれか1項に記載の人工血管。
  17. 糸の末端が個々に結び止めされ、特に結節を形成することを特徴とする、請求項3ないし請求項16のいずれか1項、特に請求項16に記載の人工血管。
  18. 長さ方向のシーム類が、糸の末端の間に、特に1ないし3本のプリーツひだごとに、中間結び目、特に結節(12、16、28、29)を有することを特徴とする、請求項3ないし請求項17のいずれか1項、特に請求項16または請求項17に記載の人工血管。
  19. 各場合に2ないし6枚、特に2ないし3枚のひだ(3)が横方向のシームによってギャザー寄せされることを特徴とする、請求項3ないし請求項18のいずれか1項に記載の人工血管。
  20. 好ましくは実質的に平行している、複数のプリーツひだ(3)を横切って走る数本、特に2本の長さ方向のシーム(13a、13b、17a、17b)を有することを特徴とする、請求項3ないし請求項19のいずれか1項に記載の人工血管。
  21. 円弧を固定するためのプリーツひだ(3)が、円弧の内側に互いに近接した位置に、そこに固定された少なくとも1本の伸び抵抗性ストリップ(31)によって固定されることを特徴とする、先行請求項のいずれか1項に記載の人工血管。
  22. ストリップ(31)が少なくともひだ山に、特にひだ山だけに固定され、より詳細に述べればこれらひだ山に接着されて固定されることを特徴とする、請求項21に記載の人工血管。

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