WO2019116527A1 - 検査キット - Google Patents

検査キット Download PDF

Info

Publication number
WO2019116527A1
WO2019116527A1 PCT/JP2017/045028 JP2017045028W WO2019116527A1 WO 2019116527 A1 WO2019116527 A1 WO 2019116527A1 JP 2017045028 W JP2017045028 W JP 2017045028W WO 2019116527 A1 WO2019116527 A1 WO 2019116527A1
Authority
WO
WIPO (PCT)
Prior art keywords
substance
detected
liquid sample
pad
sample
Prior art date
Application number
PCT/JP2017/045028
Other languages
English (en)
French (fr)
Inventor
恭 宮澤
Original Assignee
デンカ生研株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by デンカ生研株式会社 filed Critical デンカ生研株式会社
Priority to CN201780097729.7A priority Critical patent/CN111556968A/zh
Priority to KR1020207020309A priority patent/KR102503011B1/ko
Priority to CN202311207583.0A priority patent/CN117269479A/zh
Priority to PCT/JP2017/045028 priority patent/WO2019116527A1/ja
Priority to TW111139013A priority patent/TW202306545A/zh
Priority to TW107104084A priority patent/TWI782949B/zh
Priority to CN201820220432.7U priority patent/CN207946434U/zh
Publication of WO2019116527A1 publication Critical patent/WO2019116527A1/ja

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/53Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor
    • G01N33/543Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor with an insoluble carrier for immobilising immunochemicals
    • G01N33/54366Apparatus specially adapted for solid-phase testing
    • G01N33/54386Analytical elements
    • G01N33/54387Immunochromatographic test strips
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01LCHEMICAL OR PHYSICAL LABORATORY APPARATUS FOR GENERAL USE
    • B01L3/00Containers or dishes for laboratory use, e.g. laboratory glassware; Droppers
    • B01L3/50Containers for the purpose of retaining a material to be analysed, e.g. test tubes
    • B01L3/502Containers for the purpose of retaining a material to be analysed, e.g. test tubes with fluid transport, e.g. in multi-compartment structures
    • B01L3/5023Containers for the purpose of retaining a material to be analysed, e.g. test tubes with fluid transport, e.g. in multi-compartment structures with a sample being transported to, and subsequently stored in an absorbent for analysis
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/53Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/53Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor
    • G01N33/543Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor with an insoluble carrier for immobilising immunochemicals
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/53Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor
    • G01N33/543Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor with an insoluble carrier for immobilising immunochemicals
    • G01N33/54306Solid-phase reaction mechanisms
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01LCHEMICAL OR PHYSICAL LABORATORY APPARATUS FOR GENERAL USE
    • B01L2300/00Additional constructional details
    • B01L2300/08Geometry, shape and general structure
    • B01L2300/0809Geometry, shape and general structure rectangular shaped
    • B01L2300/0825Test strips

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Urology & Nephrology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Cell Biology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Clinical Laboratory Science (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)

Abstract

被検出物質の存否を確実に判定できる検査キットの提供を目的とする。 本発明の検査キット11は、試料滴下パッド31、標識化物質保持パッド41、固定化メンブレン51がこの順で接続され、滴下された液体試料が固定化メンブレン51に向かって順次展開しながら当該固定化メンブレン51にて被検出物質を検出するテストストリップ21を備えている検査キットであって、テストストリップ21は、少なくとも標識化物質保持パッド41の一部と固定化メンブレン51の一部とが互いに重なり合った部位を有し、この部位における液体試料の展開方向に直交する方向の一部を押圧する押圧部910を具備し、固定化メンブレン51における液体試料が展開する流域であって、押圧部910により押圧された部位から直下の液体試料が展開する流域R以外の流域Pにて、外部から被検出物質の検出が確認可能である。

Description

検査キット
 本発明は、検査キットに関する。
 唾液等の検体を採取し、この検体に細菌やウイルスなどの被測定物質が含まれているか否かを判定するデバイスとして、例えば、免疫クロマトグラフィー用デバイスが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
 上記デバイスでは、試料添加部材、標識保持部材、クロマト用膜担体等で構成されたテストストリップをケースに挟み込み、上記試料添加部材に滴下された試料を標識保持部材に供給して標識となる着色した粒子(標識物質)を被測定物質に結合させた後、これをクロマト用膜担体に固定された抗体に捕捉および蓄積させることで上記被測定物質の存否を目視により判定する。
 このようなデバイスでは、テストストリップを挟み込む一対のケースの対向する部位に凸部が設けられており、この凸部により試料添加部材と標識保持部材とを密着させることで上記試料添加部材に滴下された試料が標識保持部材に効率的に供給され、被測定物質に標識物質を確実に結合させることができる。
特開2005-37384号公報
 しかしながら、上述したような従来のデバイスでは、標識保持部材中に保持されている標識物質がクロマト用膜担体中に一時に多量に展開することがある。そのため、上述の多量な展開が発生した場合、この多量な標識物質の着色をクロマト用膜単体上の抗体により捕捉されたものと誤認してしまう傾向があり、被測定物質が存在しないにもかかわらず、あたかも存在しているかのような誤判定を引き起こす虞がある。
 本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであり、その目的は、被検出物質(被測定物質)の存否を確実に判定することができる検査キットを提供することにある。
 本発明は、
(1)被検出物質が含まれる液体試料を滴下する試料滴下パッドと、前記被検出物質に選択的に結合しかつ標識となる標識化物質が含浸された標識化物質保持パッドと、前記標識化物質が結合した被検出物質を固定する固定化物質を有する固定化メンブレンとがこの順で接続され、滴下された前記液体試料が前記固定化メンブレンに向かって順次展開しながら当該固定化メンブレンにて前記被検出物質を検出するテストストリップを備えている検査キットであって、
 前記テストストリップは、少なくとも標識化物質保持パッドの一部と固定化メンブレンの一部とが互いに重なり合った部位を有し、
 前記重なり合った部位における前記液体試料が展開する方向に直交する方向の一部を押圧する押圧部を具備し、
 前記固定化メンブレンにおける前記液体試料が展開する流域であって、前記押圧部により押圧された部位から直下の前記液体試料が展開する流域以外の流域にて、外部から前記被検出物質の検出が確認可能であることを特徴とする検査キット、
(2)押圧部は、重なり合った部位における液体試料が展開する方向に直交する方向の両端部を押圧するように配設されている前記(1)に記載の検査キット、
(3)標識化物質保持パッドは、標識化物質を含む含有部分と、この含有部分に隣接しかつ前記標識化物質を含まない未含有部分とを有し、試料滴下パッドと前記未含有部分とが接続され、前記含有部分の少なくとも一部と固定化メンブレンとが接続されている前記(1)または(2)に記載の検査キット、
(4)重なり合った部位は、少なくとも試料滴下パッドの一部と標識化物質保持パッドの一部と固定化メンブレンの一部とがこの順で積層した構造である前記(1)または(2)に記載の検査キット、
(5)第1のケースと、
 テストストリップを介して前記第1のケースに対向するように配置され、前記テストストリップを挟持する第2のケースとを備え、
 押圧部が、重なり合った部位における液体試料が展開する方向に直交する方向の一部を押圧するように前記第1および/または第2のケースに設けられている検査キット、
(6)外部から被検出物質の検出を確認するための窓部を備え、
 前記窓部が、第1および/または第2のケースの固定化メンブレンに臨む部位であって、押圧部により押圧された部位から流出した液体試料が展開する直下の流域以外の流域を臨む部位に配置されている前記(5)に記載の検査キット、並びに
(7)被検出物質が含まれる液体試料を滴下する試料滴下パッドと、前記被検出物質に選択的に結合しかつ標識となる標識化物質が含浸された標識化物質保持パッドと、前記標識化物質が結合した被検出物質を固定する固定化物質を有する固定化メンブレンとがこの順で接続され、滴下された前記液体試料が前記固定化メンブレンに向かって順次展開しながら当該固定化メンブレンにて前記被検出物質を検出するテストストリップを備えている検査キットを用いた被検出物質の検出方法であって、
 前記テストストリップは、少なくとも前記標識化物質保持パッドの一部と前記固定化メンブレンの一部とが互いに重なり合った部位を有し、
 前記重なり合った部位における前記液体試料が展開する方向に直交する方向の一部を押圧する押圧部を具備し、
 前記固定化メンブレンにおける前記液体試料が展開する流域であって、前記押圧部により押圧された部位から直下の前記液体試料が展開する流域以外の流域にて、外部から前記被検出物質の検出を確認することを特徴とする方法
に関する。
 なお、本明細書において、「テストストリップ」とは、試料滴下パッド、標識化物質保持パッド、固定化メンブレン等により構成され、液体試料が正常時に流通する一連の部材を意味する。また、「押圧部により押圧された部位から直下の液体試料が展開する流域以外の流域」とは、例えば図3に示したように、矢示した液体試料等の展開方向において、凸部911(押圧部910)により押圧された部位およびこの部位の直下(下流)に位置する固定化メンブレン51内の平面視で領域R(網掛けのハッチング部)以外の固定化メンブレン51内の領域Pを意味する。なお、図3中、L1は領域Rの幅、L2は領域Pの幅、L3は窓部915の幅をそれぞれの位置関係に即して示している。また、「窓部」とは、物理的に開口している貫通孔、および所定の部材を介して被検出物質の有無を外部から観察または検知可能な部位の両者を含む概念である。
 また、本明細書における「試料滴下パッド」および「標識化物質保持パッド」は、あくまで機能的な区別であって、必ずしも機能毎に個別の部材で構成されている必要はない。例えば、本明細書における「試料滴下パッド」および「標識化物質保持パッド」は、被検出物質が含まれる液体試料が滴下される領域と、被検出物質に選択的に結合しかつ標識となる標識化物質が含浸された領域とを有する一体的な部材を含む概念である。
 また、本明細書において「少なくとも標識化物質保持パッドの一部と固定化メンブレンの一部とが互いに重なり合った」とは、標識化物質保持パッドと固定化メンブレンとが直接重なり合う態様に限定されるものではなく、標識化物質保持パッドと固定化メンブレンとが、これらの部材とは異なる他の部材を介して重なり合う態様を含む概念である。
 本発明は、被検出物質の存否を確実に判定することができる検査キットを提供することができる。
本発明の第1の実施形態を示す概略縦断面図である。 図1の概略平面図である。 本発明の窓部の部位を説明するための一部拡大概略平面図である。 図2の変形例を示す概略平面図である。 本発明の第2の実施形態を示す概略縦断面図である。 図5の概略平面図である。 本発明の第3の実施形態を示す概略縦断面図である。 図7の概略平面図である。
<検査キット>
 本発明の検査キットは、被検出物質が含まれる液体試料を滴下する試料滴下パッドと、上記被検出物質に選択的に結合しかつ標識となる標識化物質が含浸された標識化物質保持パッドと、上記標識化物質が結合した被検出物質を固定する固定化物質を有する固定化メンブレンとがこの順で接続され、滴下された上記液体試料が上記固定化メンブレンに向かって順次展開しながら当該固定化メンブレンにて上記被検出物質を検出するテストストリップを備えている検査キットであって、上記テストストリップは、少なくとも標識化物質保持パッドの一部と固定化メンブレンの一部とが互いに重なり合った部位を有し、上記重なり合った部位における上記液体試料が展開する方向に直交する方向の一部を押圧する押圧部を具備し、上記固定化メンブレンにおける上記液体試料が展開する流域であって、上記押圧部により押圧された部位から直下の上記液体試料が展開する流域以外の流域にて、外部から上記被検出物質の検出が確認可能であることを特徴とする。
 以下、当該検査キットの第1~第3の実施形態について図面を参照して説明するが、本発明は、当該図面に記載の実施形態にのみ限定されるものではない。
[第1の実施形態]
 図1は、本発明の第1の実施形態を示す概略縦断面図である。また、図2は、図1の概略平面図である。当該検査キット11は、図1および図2に示すように、概略的に、試料滴下パッド31、標識化物質保持パッド41、固定化メンブレン51および吸収パッド61を有するテストスリップ21と、バッキングシート71と、第1のケース81と、第2のケース91とにより構成されている。
 テストストリップ21は、試料滴下パッド31、標識化物質保持パッド41、固定化メンブレン51および吸収パッド61がこの順で接続され、滴下された液体試料が固定化メンブレン51に向かって順次展開しながら当該固定化メンブレン51にて被検出物質を検出する。
 試料滴下パッド31は、被検出物質が含まれる液体試料が滴下される部材である。この試料滴下パッド31には、液体試料を滴下される滴下部31aが設けられている。試料滴下パッド31は、後述する標識化物質保持パッド41および固定化メンブレン51に比べて目が粗くかつ吸水性が低い素材により形成されている。試料滴下パッド31を構成する素材としては、例えば、ナイロン、ポリエーテルスルホン、ポリビニルアルコール、ポリエステル、ガラス繊維、ポリオレフィン、セルロース、またはこれらの混合繊維で形成された不織布等が挙げられる。また、被検出物質としては、例えば、インフルエンザウイルスなどの抗原等が挙げられる。
 標識化物質保持パッド41は、被検出物質に選択的に結合しかつ標識となる標識化物質が含浸された部材である。この標識化物質保持パッド41は、液体試料展開方向の上流側が界面k11を介して試料滴下パッド31に接し、後述する第2のケース91に設けられている凸部912と第1のケース81に設けられている凸部812との間に挟持され、かつこれら凸部812、912によりテストストリップ21の幅方向(液体試料が展開する方向に直交する方向)全体に亘って押圧されている。上記標識化物質保持パッド41は、試料滴下パッド31に滴下された液体試料を受け入れると共に、この液体試料と標識化物質保持パッド41内に保持された標識化物質とが混合することで、抗原と抗体とが抗原抗体反応により結合する。本実施形態では、標識化物質が上記標識化物質保持パッド41全体に亘って一様に含浸されている。
 標識化物質保持パッド41は、上述した試料滴下パッド31に比べて目が細かくかつ吸水性が高い素材により形成されている。これにより、液体試料を試料滴下パッド31から標識化物質保持パッド41に確実に移動させることができる。標識化物質保持パッド41を構成する素材としては、例えば、ナイロン、ポリエーテルスルホン、ポリビニルアルコール、ポリエステル、ガラス繊維、ポリオレフィン、セルロース、またはこれらの混合繊維で形成された不織布等が挙げられる。
 標識化物質としては、被検出物質に選択的に結合しかつ着色されている限り特に限定されず、例えば、金コロイド、白金コロイド、着色粒子、蛍光粒子などの不溶性担体粒子、酵素標識リガンド、蛍光標識リガンド等が物理的または化学的に結合した物質等が挙げられる。上記標識化物質の具体例としては、例えば、着色粒子が結合した抗体等を例示することができる。
 固定化メンブレン51は、標識化物質が結合した被検出物質を固定する固定化物質を有する部材である。この固定化メンブレン51は、標識化物質保持パッド41の一部と固定化メンブレン51の一部とが互いに重なり合った部位を有しており、具体的には、液体試料展開方向の上流側が界面k12を介して標識化物質保持パッド41に接している。上記固定化メンブレン51は、標識化物質保持パッド41中で混合された液体試料と標識化物質とを受け入れてこれを吸収パッド61に向かって展開する。
 固定化メンブレン51は、具体的には、上述した標識化物質保持パッド41に比べて目が細かくかつ吸水性が高い素材により形成されている。これにより、液体試料を標識化物質保持パッド41から固定化メンブレン51に確実に移動させることができる。固定化メンブレン51を構成する素材としては、例えば、ニトロセルロースなどからなる多孔性素材、ポリエステルなどからなる繊維素材等が挙げられる。
 また、固定化メンブレン51には、被検出物質を検出するための検出ゾーン51aが設けられている。この検出ゾーン51aには固定化物質が固着されており、上記固定化物質が被検出物質に選択的に結合して当該被検出物質を検出ゾーン51aに固定する。ここで、固定化される被検出物質には上述したように標識化物質が結合している。そのため、被検出物質を検出ゾーン51aに固定することで着色した標識化物質を当該検出ゾーン51aに蓄積することができ、目視による色の視認または検出装置を用いた標識化物質の検出により被検出物質の存否を判定することができる。上記固定化物質としては、例えば、抗体等が挙げられる。
 検出ゾーン51aの形状としては特に限定されないが、例えば図2に示すように、固定化メンブレン51の試料展開方向に直交する方向に延設された帯状に設けることができる。これにより、容易かつ確実に判定を行うことができる。
 なお、固定化メンブレン51には、上記検出ゾーン51aと後述する吸収パッド61との間に、液体試料が到達したことを知らしめるためのコントロールゾーン51bが設けられていてもよい。かかる場合、例えば、コントロール用物質を固定化メンブレン51に固定することでコントロールゾーン51bが形成されると共に、上記コントロール用物質に選択的に結合しかつ標識が結合したコントロール用標識化物質が標識化物質保持パッド41中に含浸される。これにより、滴下された液体試料がコントロール用標識化物質と混合した後、この混合物がコントロールゾーン51bに到達することで、コントロール用標識化物質がコントロール用物質により固定され、液体試料が検出ゾーン51aを通過したこと(検査が正常に進行していること)を目視による色の視認または検出装置による標識化物質の検出により確認することができる。
 吸収パッド61は、固定化メンブレン51を展開する液体試料の少なくとも一部を吸収する部材である。この吸収パッド61は、当該吸収パッド61の上流側が界面k13を介して固定化メンブレン51に接しており、固定化メンブレン51中を展開する液体試料等を受け入れてこれを吸収する。テストスリップ21が吸収パッド61を有していることで、吸収パッド61により液体試料等を吸収して固定化メンブレン51中の液体試料等の展開(流れ)を促進することができ、試料滴下パッド31に滴下された液体試料等を円滑に展開させることができる。
 上記吸収パッド61としては、多量の液体試料等を吸収することができる限り特に限定されず、例えば、ろ紙、ガラス繊維などで形成された不織布、吸水性高分子ポリマーシート等を採用することができる。
 バッキングシート71は、テストストリップ21と第1のケース81との間に設けられ、テストストリップ21を構成する試料滴下パッド31、標識化物質保持パッド41、固定化メンブレン51および吸収パッド61を一体的に固定する。このバッキングシート71は、具体的には、バッキングシート71の片面に粘着剤層71aが設けられており、この粘着剤層71aがテストストリップ21を構成する試料滴下パッド31、標識化物質保持パッド41、固定化メンブレン51および吸収パッド61に粘着することで、これら試料滴下パッド31等がバッキングシート71上に一体的に固定される。上述したバッキングシート71および粘着剤層71aを形成する材料としては、例えば、公知の耐水性の材料等を採用することができる。このように、当該検査キット11がバッキングシート71を備えていることで、各パッドを確実に保持することができる。
 第1のケース81は、テストストリップ21を載置する。第2のケース91は、テストストリップ21を介して第1のケース81に対向するように配置され、テストストリップ21を挟持する。これら第1および第2のケース81、91を構成する材料としては、例えば、ポリプロピレン、ABS等を採用することができる。
 ここで、上述したバッキングシート71と第1のケース81との間の少なくとも一部には、隙間gが設けられている。この隙間gは、図1に示すように、バッキングシート71の下面が第1のケース81に設けられた凸部811~813の先端に当接することで形成されている。隙間gの間隔としては、この隙間gに入り込んだ液体試料等が表面張力によって伝搬しない程度に形成されていることが好ましい。この隙間gの間隔としては、0.1mm以上が好ましく、0.5mm以上がより好ましい。これにより、液体試料がテストストリップ21と第1のケース81との間に浸み込むのを抑制することができ、上記液体試料の損失を抑えて被検出物質の存否を確実に検出することができる。
 第2のケース91には押圧部910が設けられ、この押圧部910は、標識化物質保持パッド41の一部と固定化メンブレン51の一部とが互いに重なり合った部位における液体試料が展開する方向に直交する方向の一部のみを押圧している(図2参照)。具体的には、押圧部910は、第2のケース91に凸部911を設けることで形成されており、上記凸部911が重なり合った部位における液体試料が展開する方向に直交する方向の両端部のみを押圧するように配設されている。
 このように押圧部910が設けられていることで、標識化物質保持パッド41と固定化メンブレン51とを密着させることができ、標識化物質保持パッド41から固定化メンブレン51への液体試料等の展開を確実かつ円滑に行わせることができる。また、上記押圧部910(凸部911)が上記両端部を押圧するように配設されていることで、重なり合った部位を展開方向に対して対称的に押圧することができ、固定化メンブレン51内において液体試料を吸収パッド61に向かってバランスよく展開させることができる。
 また、第2のケース91には、当該検査キット11に液体試料を投入するための試料投入口914が設けられている。この試料投入口914は、第2のケース91における試料滴下パッド31の滴下部31aを臨む位置に開口しており、試料投入口914を介して滴下部31aに液体試料を投入することができる。
 また、第2のケース91は、外部から被検出物質の検出を確認するための窓部915を備えており、この窓部915が、固定化メンブレン51に臨む部位であって、押圧部910により押圧された部位から直下の液体試料が展開する流域R以外の流域Pを臨む部位に配置されている。この窓部915としては、例えば、第2のケース91に開口が形成された構成、可視光に対して透明な部材、標識化物質が蛍光する場合の当該蛍光を透過する部材を配置する構成等を採用することができる。なお、本実施形態では、第2のケース91に開口が形成された窓部915が用いられている。
 なお、被検出物質の存否をより確実に判定する観点から、流域Rは、外部から被検出物質の検出が確認できないように遮蔽されていることが好ましい。このような態様としては、例えば、第1および/または第2のケースが、流域Rを展開する標識化物質の色が視認できない態様(例えば、ケースの不透明、ケースへの文字や記号の印字若しくはラベルの貼付など)若しくは検出装置による標識化物質の検出を妨げる材料で構成されている態様、または流域Rが、色の視認または検出装置による標識化物質の検出を妨げる部材(第1および第2のケース以外の遮蔽部材)で覆われている態様等が挙げられる。上記検出を妨げる材料または部材としては、例えば、検出に必要な特定の波長の透過を妨げるもの等が挙げられる。
 次に、本実施形態の検出キット11を用いた被検出物質の検出方法について説明する。ここでは、被検出物質として抗原、標識化物質として着色粒子が結合した抗体、固定化物質として抗体を用いると共に、標識化物質保持パッド41中にコントロール用標識化物質としての着色粒子が結合した抗体(固定化物質中の抗体とは異なる抗体)、コントロールゾーン51b中にコントロール用物質としての抗原(被検出物質中の抗原とは異なる抗原)を有する例について説明する。なお、被検出物質としての抗原および標識化物質に含まれる抗体、並びに被検出物質としての抗原および固定化物質としての抗体、並びにコントロール用標識化物質に含まれる抗体およびコントロール用物質としての抗原は、それぞれ抗原抗体反応により結合するものとする。
 まず、液体試料を準備し、検査キット11の試料投入口914を介して試料滴下パッド31の滴下部31aに適量の液体試料を投入すると、この液体試料が試料滴下パッド31に浸透し、その一部は標識化物質保持パッド41に向かって展開する。
 次いで、界面k11に達した液体試料は、この界面k11を介して標識化物質保持パッド41中に浸透し、この浸透した液体試料は固定化メンブレン51に向かって展開する。この際、液体試料は標識化物質保持パッド41に含浸した標識化物質およびコントロール用標識化物質と混合し、液体試料中に抗原が含まれる場合には抗原抗体反応により標識化物質中の抗体と結合した状態で、標識化物質と共に固定化メンブレン51に向かって展開する。
 次いで、界面k12に達した液体試料等は、この界面k12を介して固定化メンブレン51中に浸透する。この際、標識化物質保持パッド41と固定化メンブレン51とは凸部911により押圧されて密接しているので、液体試料等は速やかに固定化メンブレン51に展開される。次いで、固定化メンブレン51に展開した液体試料等は吸収パッド61に向かって展開し、固定化メンブレン51に設けられた検出ゾーン51aおよびコントロールゾーン51bを順次通過する。
 検出ゾーン51aでは、液体試料中に抗原が含まれる場合には標識化物質と結合した抗原がさらに検出ゾーン51aに含浸された固定化物質により結合して固定される。この固定により着色した標識化物質が検出ゾーン51aに蓄積されるが、当該検査キット11は、固定化メンブレン51における液体試料が展開する流域であって、押圧部910により押圧された部位から直下の液体試料が展開する流域R以外の流域Pにて、窓部915を介して外部から被検出物質の検出を確認(目視または検出装置による確認)することができるので、抗原の存否を判定することができる。
 他方、液体試料等の一部は検出ゾーン51aを通過してコントロールゾーン51bに到達し、標識化物質保持パッド41にて液体試料に混合したコントロール用標識化物質と、コントロールゾーン51bにて固定されたコントロール用物質とが結合して固定化される。この進行に伴いコントロール用標識化物質がコントロールゾーン51bに蓄積されるため、窓部915を介して目視によりコントロールゾーン51bの色の有無を確認することで液体試料が検出ゾーン51aを通過したこと(検査が正常に進行していること)を視認することができる。次いで、液体試料等の一部はコントロールゾーン51bを通過し、吸収パッド61に吸収される。
 ところで、液体試料等が標識化物質保持パッド41から固定化メンブレン51中に展開される際、標識化物質が固定化メンブレン51中に一時に多量に展開することがある。この現象は液体試料等が界面k12を最後に通過する際に起こり易い。この現象が起こると標識化物質の濃度が高い特定の領域が固定化メンブレン51中を移動することとなり、誤判定の原因ともなり得る。すなわち、被測定物質(抗原)が存在しないにもかかわらず、あたかも存在しているかのような着色を固定化メンブレン51中に引き起こす。
 しかしながら、当該検査キット11は、重なり合った部位における液体試料が展開する方向に直交する方向の一部を押圧する押圧部を具備し、固定化メンブレン51における液体試料が展開する流域であって、押圧部910により押圧された部位から直下の液体試料が展開する流域R以外の流域Pにて、外部から被検出物質の検出が確認可能であるので、少なくとも押圧部910の押圧を伴わない標識化物質の安定した展開が生じる流域を外部から観察することができ、被検出物質の存否を確実に判定することができる。なお、重なり合った部位を押圧することにより液体試料等が一時に多量に展開するのは、界面k12のうちの上記押圧される部位に液体試料等が滞留し易くなり、この滞留した液体試料等が最後に通過する際に一時に展開(放出)するためであると推察される。
[第2の実施形態]
 図5は、本発明の第2の実施形態を示す概略縦断面図である。また、図6は、図5の概略平面図である。当該検査キット12は、図5および図6に示すように、概略的に、試料滴下パッド31、標識化物質保持パッド42、固定化メンブレン51および吸収パッド61を有するテストスリップ22と、バッキングシート71と、第1のケース81と、第2のケース91とにより構成されている。
 本実施形態では、標識化物質保持パッド42の構成が第1の実施形態と異なっている。なお、試料滴下パッド31、固定化メンブレン51、吸収パッド61、バッキングシート71、第1のケース81および第2のケース91は、第1の実施形態のものと同様な構成であるため、同一部分には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。また、標識化物質保持パッド42は、標識化物質の含有部分が異なること以外は、第1の実施形態のものと同様な構成であるため、上記含有部分に係る説明以外の詳細な説明は省略する。
 標識化物質保持パッド42は、被検出物質に選択的に結合しかつ標識となる標識化物質が含浸された部材である。本実施形態の標識化物質保持パッド42は、標識化物質を含む含有部分42aと、この含有部分42aに隣接しかつ標識化物質を含まない未含有部分42bとを有し、試料滴下パッド31と未含有部分42bとが接続され、含有部分42aの少なくとも一部と固定化メンブレン51とが接続されている。
 本実施形態の標識化物質保持パッド42は、少なくとも界面k21全体が未含有部分42bに接していればよい。また、標識化物質保持パッド42における標識化物質の含有部分42aと未含有部分42bとの割合(例えば、体積比など)は、上記構成を満たしていれば特に限定されず、種々の割合をとることができる。
 次に、本実施形態の検出キット12を用いた被検出物質の検出方法について説明する。なお、ここでは、第1の実施形態で説明した検出方法に係る作用と異なる作用を奏する部分について説明する。
 まず、検査キット12の試料投入口914を介して試料滴下パッド31の滴下部31aに適量の液体試料を投入すると、この液体試料が試料滴下パッド31に浸透し、その一部は標識化物質保持パッド42に向かって展開する。
 次いで、界面k21に達した液体試料は、この界面k21を介して標識化物質保持パッド42中に展開し、この展開した液体試料は、標識化物質およびコントロール用標識化物質と混合しながら、これらと共に固定化メンブレン51に向かって展開する。この際、当該検査キット12は、標識化物質保持パッド42のうちの標識化物質を含まない未含有部分42bのみが試料滴下パッド31に接しているので、界面k21に標識化物質が滞留することはなく、界面k21の滞留に起因する標識化物質の一時に多量な展開を生じることがない分、被検出物質の誤判定を抑制することができ、被検出物質の存否をより確実に判定することができる。
 次いで、界面k22に達した液体試料等は、この界面k22を介して固定化メンブレン51中に展開し、以下、上述した第1の実施形態と同様に進行する。
[第3の実施形態]
 図7は、本発明の第3の実施形態を示す概略縦断面図である。また、図8は、図7の概略平面図である。当該検査キット13は、図7および図8に示すように、概略的に、試料滴下パッド31、標識化物質保持パッド43、固定化メンブレン51および吸収パッド61を有するテストスリップ23と、バッキングシート71と、第1のケース83と、第2のケース93とにより構成されている。
 本実施形態では、試料滴下パッド31、標識化物質保持パッド43および固定化メンブレン51の重なり合う構成が第1の実施形態と異なっている。なお、試料滴下パッド31等の各部材の構成は第1の実施形態のものと同様であるので、これらの説明は第1の実施形態の説明を援用して省略する。
 本実施形態では、テストストリップ23の重なり合った部位が、少なくとも試料滴下パッド31の一部と標識化物質保持パッド43の一部と固定化メンブレン51の一部とがこの順で積層した構造である。本実施形態では、当該検査キット13は、バッキングシート71上に固定化メンブレン51、標識化物質保持パッド43および試料滴下パッド31が積層されており、これら3層構造の部材が凸部831と凸部931(押圧部930)との間に一体的に挟持されている。
 次に、本実施形態の検出キット13を用いた被検出物質の検出方法について説明する。なお、ここでは、第1の実施形態で説明した検出方法に係る作用と異なる作用を奏する部分について説明する。
 まず、検査キット13の試料投入口914を介して試料滴下パッド31の滴下部31aに適量の液体試料を投入すると、この液体試料が試料滴下パッド31に浸透し、その一部は標識化物質保持パッド43に向かって展開する。
 次いで、界面k31に達した液体試料は、この界面k31を介して標識化物質保持パッド43中に展開した後、標識化物質およびコントロール用標識化物質と混合しながら界面k32を介して固定化メンブレン51中に展開する。この際、当該検査キット13は、試料滴下パッド31、標識化物質保持パッド43および固定化メンブレン51が上記3層構造となっており、押圧部930となる凸部931により一体的に押圧されているので、上記試料滴下パッド31等を簡易な構成で一体的に密着させることができ、液体試料等の展開を促進させて被検出物質の存否を迅速かつ確実に検出することができる。
 次いで、界面k32に達した液体試料等は、この界面k32を介して固定化メンブレン51に中に浸透し、以下、上述した第1の実施形態と同様に進行する。
<被検出物質の検出方法>
 本発明の被検出物質の検出方法は、被検出物質が含まれる液体試料を滴下する試料滴下パッドと、上記被検出物質に選択的に結合しかつ標識となる標識化物質が含浸された標識化物質保持パッドと、上記標識化物質が結合した被検出物質を固定する固定化物質を有する固定化メンブレンとがこの順で接続され、滴下された上記液体試料が上記固定化メンブレンに向かって順次展開しながら当該固定化メンブレンにて上記被検出物質を検出するテストストリップを備えている検査キットを用いた被検出物質の検出方法であって、上記テストストリップは、少なくとも標識化物質保持パッドの一部と固定化メンブレンの一部とが互いに重なり合った部位を有し、上記重なり合った部位における上記液体試料が展開する方向に直交する方向の一部を押圧する押圧部を具備し、上記固定化メンブレンにおける上記液体試料が展開する流域であって、上記押圧部により押圧された部位から直下の上記液体試料が展開する流域以外の流域にて、外部から上記被検出物質の検出を確認することを特徴とする。
 なお、当該被検出物質の検出方法の詳細な説明は、上述した<検査キット>の項における[第1の実施形態]中の説明と同様であるので、上記説明を援用してここでの説明を省略する。
 なお、本発明は、上述した実施形態の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
 例えば、上述した実施形態では、第1および第2のケースを備えている検査キット11~13について説明したが、これらのケースを備えていない検査キットも本発明の意図する範囲内である。このような態様としては、例えば、上記重なり合った部位の一部をクリップなどの挟持手段を用いて押圧する検査キット等が挙げられる。
 また、上述した挟持手段や遮蔽部材を用いる場合、これらを用いたテストストリップを他のケース(第1および第2のケース以外のケース)で包持するようにしてもよい。
 また、上述した実施形態では、押圧部910、920、930が、重なり合った部位における液体試料が展開する方向に直交する方向(テストストリップの幅方向)の両端部を押圧するように配設されている検査キット11、12、13について説明したが、押圧部が重なり合った部位における液体試料が展開する方向に直交する方向の一部を押圧する限り特に限定されず、例えば、押圧部がテストストリップの幅方向の中央部を押圧するように設けられている検査キットであってもよい。
 また、上述した実施形態では、吸収パッド61を備えている検査キット11~13について説明したが、試料滴下パッド31に滴下された液体試料等が固定化メンブレン51に向かって円滑に展開する限り、上記吸収パッド61を備えていない検査キットも本発明に意図する範囲内である。
 また、上述した実施形態では、試料滴下パッド31と標識化物質保持パッド41、42とが凸部912、922によりテストストリップ21、22の幅方向(液体試料が展開する方向に直交する方向)全体に亘って押圧されている検査キット11、12について説明したが、試料滴下パッドと標識化物質保持パッドとを押圧する部位は、テストストリップの幅方向の一部(液体試料が展開する方向に直交する方向の一部)であってもよい。
 これらのうち、標識化物質が標識化物質保持パッド全体に亘って一様に含浸されている検査キットの場合には、上記押圧する部位940は、例えば図4に示すように、液体試料が展開する直下の流域R1に窓部915が設けられていない部位であることが好ましい。これにより、試料滴下パッドと標識化物質保持パッドとの界面での標識化物質の滞留に起因する誤判定をより低減することができ、被検出物質の存否をより確実に判定することができる。
 また、上述した実施形態では、バッキングシート71を備えている検査キット11~13について説明したが、試料滴下パッド、標識化物質保持パッドおよび固定化メンブレンが上述した関係を満たしかつ本発明の効果を損なわない限り、バッキングシート71を備えていない検査キットであってもよい。
 また、上述した実施形態では、試料投入口914および窓部915のいずれもが第2のケース91、93に備えられている検査キット11~13について説明したが、これらのうちの少なくともいずれかが第1のケースに備えられている検査キットも本発明の意図する範囲内である。
 g 隙間
 11、12、13 検査キット
 21、22、23 テストストリップ
 31 試料滴下パッド
 41、42、43 標識化物質保持パッド
 42a 含有部分
 42b 未含有部分
 51 固定化メンブレン
 61 吸収パッド
 71 バッキングシート
 81、83 第1のケース
 91、93 第2のケース
 910、920、930 押圧部
 915 窓部

Claims (7)

  1.  被検出物質が含まれる液体試料を滴下する試料滴下パッドと、前記被検出物質に選択的に結合しかつ標識となる標識化物質が含浸された標識化物質保持パッドと、前記標識化物質が結合した被検出物質を固定する固定化物質を有する固定化メンブレンとがこの順で接続され、滴下された前記液体試料が前記固定化メンブレンに向かって順次展開しながら当該固定化メンブレンにて前記被検出物質を検出するテストストリップを備えている検査キットであって、
     前記テストストリップは、少なくとも標識化物質保持パッドの一部と固定化メンブレンの一部とが互いに重なり合った部位を有し、
     前記重なり合った部位における前記液体試料が展開する方向に直交する方向の一部を押圧する押圧部を具備し、
     前記固定化メンブレンにおける前記液体試料が展開する流域であって、前記押圧部により押圧された部位から直下の前記液体試料が展開する流域以外の流域にて、外部から前記被検出物質の検出が確認可能であることを特徴とする検査キット。
  2.  押圧部は、重なり合った部位における液体試料が展開する方向に直交する方向の両端部を押圧するように配設されている請求項1に記載の検査キット。
  3.  標識化物質保持パッドは、標識化物質を含む含有部分と、この含有部分に隣接しかつ前記標識化物質を含まない未含有部分とを有し、試料滴下パッドと前記未含有部分とが接続され、前記含有部分の少なくとも一部と固定化メンブレンとが接続されている請求項1または請求項2に記載の検査キット。
  4.  重なり合った部位は、少なくとも試料滴下パッドの一部と標識化物質保持パッドの一部と固定化メンブレンの一部とがこの順で積層した構造である請求項1または請求項2に記載の検査キット。
  5.  第1のケースと、
     テストストリップを介して前記第1のケースに対向するように配置され、前記テストストリップを挟持する第2のケースとを備え、
     押圧部が、重なり合った部位における液体試料が展開する方向に直交する方向の一部を押圧するように前記第1および/または第2のケースに設けられている請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の検査キット。
  6.  外部から被検出物質の検出を確認するための窓部を備え、
     前記窓部が、第1および/または第2のケースの固定化メンブレンに臨む部位であって、押圧部により押圧された部位から流出した液体試料が展開する直下の流域以外の流域を臨む部位に配置されている請求項5に記載の検査キット。
  7.  被検出物質が含まれる液体試料を滴下する試料滴下パッドと、前記被検出物質に選択的に結合しかつ標識となる標識化物質が含浸された標識化物質保持パッドと、前記標識化物質が結合した被検出物質を固定する固定化物質を有する固定化メンブレンとがこの順で接続され、滴下された前記液体試料が前記固定化メンブレンに向かって順次展開しながら当該固定化メンブレンにて前記被検出物質を検出するテストストリップを備えている検査キットを用いた被検出物質の検出方法であって、
     前記テストストリップは、少なくとも前記標識化物質保持パッドの一部と前記固定化メンブレンの一部とが互いに重なり合った部位を有し、
     前記重なり合った部位における前記液体試料が展開する方向に直交する方向の一部を押圧する押圧部を具備し、
     前記固定化メンブレンにおける前記液体試料が展開する流域であって、前記押圧部により押圧された部位から直下の前記液体試料が展開する流域以外の流域にて、外部から前記被検出物質の検出を確認することを特徴とする方法。
PCT/JP2017/045028 2017-12-15 2017-12-15 検査キット WO2019116527A1 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CN201780097729.7A CN111556968A (zh) 2017-12-15 2017-12-15 检查套组
KR1020207020309A KR102503011B1 (ko) 2017-12-15 2017-12-15 검사 키트
CN202311207583.0A CN117269479A (zh) 2017-12-15 2017-12-15 检查套组、以及使用检查套组的被检测物质的检测方法
PCT/JP2017/045028 WO2019116527A1 (ja) 2017-12-15 2017-12-15 検査キット
TW111139013A TW202306545A (zh) 2017-12-15 2018-02-06 檢查套組
TW107104084A TWI782949B (zh) 2017-12-15 2018-02-06 檢查套組、以及使用檢查套組之被檢測物質之檢測方法
CN201820220432.7U CN207946434U (zh) 2017-12-15 2018-02-08 检查套组

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2017/045028 WO2019116527A1 (ja) 2017-12-15 2017-12-15 検査キット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
WO2019116527A1 true WO2019116527A1 (ja) 2019-06-20

Family

ID=63699646

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
PCT/JP2017/045028 WO2019116527A1 (ja) 2017-12-15 2017-12-15 検査キット

Country Status (4)

Country Link
KR (1) KR102503011B1 (ja)
CN (3) CN111556968A (ja)
TW (2) TW202306545A (ja)
WO (1) WO2019116527A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021015273A1 (ja) * 2019-07-23 2021-01-28 田中貴金属工業株式会社 液体試料検査具
WO2021066139A1 (ja) * 2019-10-04 2021-04-08 デンカ株式会社 糖鎖抗原を抽出し測定するためのイムノクロマトデバイス

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107807006A (zh) * 2017-10-25 2018-03-16 上海菲伽生物科技有限公司 用于大便检测的储便装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20040082077A1 (en) * 2002-10-24 2004-04-29 Wei Hu Diagnostic device for analyte detection
JP2007114097A (ja) * 2005-10-21 2007-05-10 Rohto Pharmaceut Co Ltd 検査具用ケース及び液体試料検査具
JP2010156571A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Fujifilm Corp クロマトグラフデバイス
JP2014178152A (ja) * 2013-03-13 2014-09-25 Denka Seiken Co Ltd 検査キット
WO2017104143A1 (ja) * 2015-12-18 2017-06-22 富士フイルム株式会社 イムノクロマトグラフキット

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3248436B2 (ja) * 1995-09-08 2002-01-21 富士レビオ株式会社 免疫アッセイ装置及び方法
JP4425074B2 (ja) 2003-06-30 2010-03-03 シスメックス株式会社 免疫クロマトグラフィー用デバイス
JP4990692B2 (ja) * 2007-06-22 2012-08-01 株式会社ビーエル イムノクロマトグラフィー測定法及びキット
JP5792859B1 (ja) * 2014-04-04 2015-10-14 田中貴金属工業株式会社 免疫クロマト分析方法
JP6254994B2 (ja) * 2014-11-18 2017-12-27 株式会社ニチレイバイオサイエンス 検査キット
WO2017154868A1 (ja) * 2016-03-08 2017-09-14 国立研究開発法人国立がん研究センター 抗tmem-180抗体、抗がん剤、及びがんの検査方法
CN206096144U (zh) * 2016-10-12 2017-04-12 艾博生物医药(杭州)有限公司 一种免疫层析用试纸条及诊断装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20040082077A1 (en) * 2002-10-24 2004-04-29 Wei Hu Diagnostic device for analyte detection
JP2007114097A (ja) * 2005-10-21 2007-05-10 Rohto Pharmaceut Co Ltd 検査具用ケース及び液体試料検査具
JP2010156571A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Fujifilm Corp クロマトグラフデバイス
JP2014178152A (ja) * 2013-03-13 2014-09-25 Denka Seiken Co Ltd 検査キット
WO2017104143A1 (ja) * 2015-12-18 2017-06-22 富士フイルム株式会社 イムノクロマトグラフキット

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021015273A1 (ja) * 2019-07-23 2021-01-28 田中貴金属工業株式会社 液体試料検査具
WO2021066139A1 (ja) * 2019-10-04 2021-04-08 デンカ株式会社 糖鎖抗原を抽出し測定するためのイムノクロマトデバイス

Also Published As

Publication number Publication date
CN117269479A (zh) 2023-12-22
KR102503011B1 (ko) 2023-02-23
TW202306545A (zh) 2023-02-16
TWI782949B (zh) 2022-11-11
KR20200098634A (ko) 2020-08-20
CN111556968A (zh) 2020-08-18
TW201927249A (zh) 2019-07-16
CN207946434U (zh) 2018-10-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101332336B1 (ko) 프로존 효과를 회피할 수 있는 면역크로마토그래피 스트립 및 이를 포함하는 키트
KR101337020B1 (ko) 신속 진단용 검사 장치
CN101166974B (zh) 用于测定装置的流动控制技术
US8927262B2 (en) Ovulation predictor test
US5853670A (en) Liquid transfer device for controlling liquid flow
WO2019116527A1 (ja) 検査キット
KR100614851B1 (ko) 분석장치
KR20060109595A (ko) 개선된 측면 이동 면역분석법과 이를 위한 디바이스
KR102182596B1 (ko) 검사 키트
JP2010156571A (ja) クロマトグラフデバイス
JP6254994B2 (ja) 検査キット
KR20120088342A (ko) 진단스트립 및 그 제조방법
KR20020096070A (ko) 투명한 플라스틱 지지체를 가진 면역크로마토그래피 분석스트립, 분석 장치 및 그의 제조방법
JP6736437B2 (ja) イムノクロマトグラフィー検出キット
WO2019117275A1 (ja) イムノクロマト検査用デバイス
JP2007046959A (ja) イムノクロマトグラフィー測定用キット
EP2975407B1 (en) Examination kit
JP2008164520A (ja) 抗原抗体反応を利用した検出装置
JP6777468B2 (ja) 検査キット
JP2023110104A (ja) 生物学的サンプルの前処理方法、前処理用濾過部材、及び免疫学的分析方法
JP4425075B2 (ja) 免疫クロマトグラフィー用デバイス
JP2008116235A (ja) イムノクロマトグラフ検体分析用具
JP2001056341A (ja) 血液型判定方法
JP6357616B2 (ja) シート状免疫学的検査具
JP7337371B2 (ja) イムノクロマトグラフィー測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
121 Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application

Ref document number: 17934561

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1

NENP Non-entry into the national phase

Ref country code: DE

ENP Entry into the national phase

Ref document number: 20207020309

Country of ref document: KR

Kind code of ref document: A

122 Ep: pct application non-entry in european phase

Ref document number: 17934561

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1

NENP Non-entry into the national phase

Ref country code: JP