JP4425074B2 - 免疫クロマトグラフィー用デバイス - Google Patents
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1.テストストリップの第一面を覆う第一ケース部材と第二面を覆う第二ケース部材を用いてテストストリップをその間に挟み込んだ構造からなる免疫クロマトグラフィー用デバイスであって、
該テストストリップは、試料添加部材、標識保持部材、クロマト用膜担体を含み、
該試料添加部材、該標識保持部材、及び該クロマト用膜担体が少なくとも一部で重なって配置されており、
該第一ケース部材に、テストストリップの試料展開方向に対して少なくとも2箇所の凸部が設けられ、
該第一ケース部材の凸部の少なくとも1つが標識保持部材と重なり合う試料添加部材の上部に設けられ、
該第二ケース部材に、該第一ケース部材の少なくとも2箇所の凸部に対向する凸部を設けてなる免疫クロマトグラフィー用デバイス、
2.前記テストストリップの試料用添加部材が標識保持部材を覆って配置されており、前記第一ケース部材の凸部の少なくとも1つが該標識保持部材と重なり合う試料添加用部材の上部に設けられ、他の凸部がクロマト展開用膜担体と重なり合う試料添加用部材の上部に設けられている前項1に記載の免疫クロマトグラフィー用デバイス、
3.前記第一ケース部材の凸部の少なくとも2つが標識保持部材と重なり合う試料添加部材の上部に設けられた、前項1に記載の免疫クロマトグラフィー用デバイス、からなる。
免疫クロマトグラフィーの手法は既に公知であるが、テストストリップの一例を概略的に図1に示し、その原理を説明する。ここで、テストストリップとは、免疫クロマトグラフィーが実際に行われる本体を意味し、必要に応じて試料添加部材、標識保持部材、クロマト用膜担体、検出捕獲部位、吸収部材等をそなえたものをいう。図1の標識保持部材2に被測定物質である抗原に対するリガンド(即ち抗体)を標識した着色粒子を保持させ、検出部位4に、例えば前記抗原の部位を認識する抗体を固定する。図1の試料添加部材1に前処理した検体を試料として滴下し、クロマト用膜担体3を介して吸収部材5の方向に試料を展開させる。検体中に被測定物質である抗原が存在している場合には、該抗原と検出部位4に固定した抗体とが抗原抗体反応し、標識が反応することで検出部位4の位置にシグナルとしてバンドが現れる。検出部位4に現れたバンドの色調等により、検体中に含まれる被測定物質の量を概略的に把握することができる。なお、標識として酵素、放射性物質、蛍光物質等が利用できることや標識に基づくシグナルの測定法はこの分野で周知である。
本発明において、免疫クロマトグラフィー用デバイスとは、テストストリップの上面を覆う第一ケース部材aと下面を覆う第二ケース部材bを用いてテストストリップをその間に挟み込んだ構造からなるものをいい(図2参照)、テストストリップケース(以下単に「ケース」という場合もある。)とは、テストストリップの上面を覆う第一ケース部材aと下面を覆う第二ケース部材bからなるものをいう(図3参照)。該ケースの材質は特に限定されるものではなく、既に汎用されている材質あるいは今後使用される材質を適用することができる。具体的には、一般的にいうポリプロピレン、ABS等のプラスチックが挙げられる。
本発明における被測定対象物は、免疫クロマトグラフィーの手法において検出されうるものであれば良く、特に限定されるものではない。具体的には、例えば細胞、タンパク質、糖タンパク質、酵素、多糖類、細菌及びウイルスなどが例示される。
また、本発明は、上記免疫クロマトグラフィー用デバイス及び免疫クロマトグラフィーに必要な試薬を含む免疫クロマトグラフィー用検出キットにも及ぶものである。具体的には、前処理液、免疫クロマトグラフィー用デバイス、各種抗体試薬等が含まれるもの等が挙げられる。
本実施例では、本発明の免疫クロマトグラフィー用デバイスにおけるテストストリップ用ケースについて説明する(以下単に「ケース」という。)。図3Aはケースを閉じた状態を示し、図3Bは上ケース部材を左方に開いた状態を示す。
テストストリップケースの材料としてポリプロピレンを用いた。ケースの上ケース部材aに下方に突出するように高さ1mm、幅1×5mmの2箇所の凸部8を設け、下ケース部材bの上方に突出するように高さ0.4mm、直径4.2mmの円筒状の凸部9を設けた。
本発明の免疫クロマトグラフィー用デバイスは、図3Bのケースの下ケース部材上に図1に示すテストストリップを配置し、図3Aのようにケースの上ケース部材を閉じたものであり、概略的には図2の状態のものをいう。
本実施例は、免疫クロマトグラフィー用ケースに設置されたテストストリップについて、試料添加部材1が標識保持部材2を覆う態様のものを示す(図4)。本実施例に使用するテストストリップとしては、試料添加用部材1がガラス繊維ろ紙からなり、標識保持部材2が、市販の抗インフルエンザ抗体が感作され青色に着色されたラテックス粒子を保持するポリビニル処理ガラス繊維ろ紙からなり、クロマト用担体膜3がニトロセルロース膜からなり、吸収部材5がガラス繊維とセルロースの混合紙からなるものを使用した。また、検出部位4には抗インフルエンザ抗体が固定されている。
免疫クロマトグラフィーは、試料添加口6を通じて試料添加部材1に試料が添加され、該添加された試料が標識保持部材2を通じてクロマト用膜担体3に展開されることにより行われる。
本実施例は、免疫クロマトグラフィー用ケースに設置されたテストストリップについて、試料添加部材1が標識保持部材2と重なり合う態様のものを示す(図5)。本実施例に使用するテストストリップは、実施例2で使用したテストストリップを加工して使用した。
上ケース部材から下方に突出した2箇所の凸部8は、該試料添加部材1が標識保持部材2と重なり合い密着する位置に設けられている。さらに、下ケース部材から上部に突出した凸部9は、上ケース部材から下方に突出した2箇所の凸部8と対向する位置に設けられている(図5A)。これらの凸部8及び9を設けたことにより、試料添加部材1、標識保持部材2及びクロマト用膜担体3が部分的に密着する。一方、これらの凸部8及び9を設けない場合には、試料添加部材1、標識保持部材2及びクロマト用膜担体3が十分に密着しているとはいえない(図5B)。
免疫クロマトグラフィー用デバイスによるクロマトグラフィーの効果を、バックグラウンド不良を指標として調べた。ここでバックグラウンド不良とは、判定時間において、クロマト用膜担体が青く着色したままであり、青色の発色ラインが識別できない状態をいう。
b 下ケース部材
1 試料添加部材
2 標識保持部材(被測定物質に対する抗体標識着色粒子保持部)
3 クロマト用膜担体
4 検出部位(被測定物質に対する抗体固定部)
5 吸収部材
6 試料添加口
7 検出確認口
8 上ケース部材凸部
9 下ケース部材凸部
Claims (3)
- テストストリップの第一面を覆う第一ケース部材と第二面を覆う第二ケース部材を用いてテストストリップをその間に挟み込んだ構造からなる免疫クロマトグラフィー用デバイスであって、
該テストストリップは、試料添加部材、標識保持部材、クロマト用膜担体を含み、
該試料添加部材、該標識保持部材、及び該クロマト用膜担体が少なくとも一部で重なって配置されており、
該第一ケース部材に、テストストリップの試料展開方向に対して少なくとも2箇所の凸部が設けられ、
該第一ケース部材の凸部の少なくとも1つが標識保持部材と重なり合う試料添加部材の上部に設けられ、
該第二ケース部材に、該第一ケース部材の少なくとも2箇所の凸部に対向する凸部を設けてなる免疫クロマトグラフィー用デバイス。 - 前記テストストリップの試料用添加部材が標識保持部材を覆って配置されており、前記第一ケース部材の凸部の少なくとも1つが該標識保持部材と重なり合う試料添加用部材の上部に設けられ、他の凸部がクロマト展開用膜担体と重なり合う試料添加用部材の上部に設けられている請求項1に記載の免疫クロマトグラフィー用デバイス。
- 前記第一ケース部材の凸部の少なくとも2つが標識保持部材と重なり合う試料添加部材の上部に設けられた、請求項1に記載の免疫クロマトグラフィー用デバイス。
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