JP2001056341A - 血液型判定方法 - Google Patents

血液型判定方法

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JP2001056341A
JP2001056341A JP11233765A JP23376599A JP2001056341A JP 2001056341 A JP2001056341 A JP 2001056341A JP 11233765 A JP11233765 A JP 11233765A JP 23376599 A JP23376599 A JP 23376599A JP 2001056341 A JP2001056341 A JP 2001056341A
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blood
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porous body
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Jun Suzuoki
純 鈴置
Shinjiro Matsuda
真次郎 松田
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Fujifilm Wako Pure Chemical Corp
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Wako Pure Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作が簡便で且つ血液型の判定を迅速に行え
る血液型判定方法、及びこれに用いる血液型判定用試験
用具、並びに試薬キットを提供することを目的とする。 【解決手段】 赤血球が毛管現象により浸透可能な多孔
体の上面に固定化された、血液型物質に特異的に結合す
る物質に、赤血球を含む液体試料を上方から滴下接触さ
せ、その結果生じる当該特異的結合物と当該赤血球との
結合の有無により当該試料の血液型を判定する方法、及
びこれに用いる血液型判定用試験用具並びに試薬キッ
ト。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、赤血球表面に存在
する血液型物質に基づいた血液型判定方法、及びこれに
用いる血液型判定用試験用具並びに試薬キットに関す
る。
【0002】
【従来の技術】血液型には、ABO式血液型、Rh式血
液型、HLA血液型等多くの種類が存在する。なかで
も、ABO式血液型の判定は、輸血時の供血者と受血者
の適合性(輸血副作用)等の問題から特に重要であり、
一般に広く行われている。
【0003】ABO式血液型は、赤血球の表面に存在す
る血液型物質であるA抗原、B抗原の有無による分類
で、A型のヒトはその赤血球表面にA抗原、その血清中
に抗B抗体を、またB型のヒトはその赤血球表面にB抗
原、その血清中に抗A抗体を夫々保有している。
【0004】従って、ABO式血液型の判定は、赤血球
表面の血液型物質(血液型抗原)を検査する表試験の結
果と、血清中の抗A抗体、抗B抗体を検査する裏試験の
結果を照合して行われる。
【0005】また、Rh式血液型の不適合が輸血副作用
や新生児溶血症疾患等の原因となることから、臨床上重
要な血液型として知られており、Rh式血液型の判定
も、一般に広く行われている。
【0006】Rh式血液型は、アカゲザルの血液をウサ
ギに注射して得られた抗血清がヒトの赤血球を凝集する
ことを発見し、このようなヒトをRh陽性、また赤血球
が凝集しないヒトをRh陰性と分類した。その後、ヒト
由来の抗体の検出によりRh式血液型が確立し、現在で
は40種類以上のRh抗体が発見されている。
【0007】これらのABO式血液型の表試験やRh式
血液型の判定には、2〜5%生食液浮遊血球(試料)と
血液型判定用抗体(血液型物質への特異的抗体)溶液と
を試験管内で混合した後、遠心分離処理(3000rpm、15
秒)し、血球沈渣をほぐしながら凝集の有無を観察する
試験管法や、5〜10%生食液浮遊血球(試料)と血液型
判定用抗体溶液とをスライドグラス上で混合して凝集の
有無を観察するスライドグラス法等が知られているが、
これらの方法は、凝集の有無による判定であるため、熟
練が必要であり、判定精度が低いという問題点や、AB
O式血液型の場合、抗A抗体、抗B抗体の2種類、Rh
式血液型の場合、抗C抗体、抗c抗体、抗D抗体、抗E
抗体、抗e抗体の5種類の判定用抗体溶液を用いて凝集
の有無を夫々観察する必要があり、操作が煩雑であると
いう問題点等があった。
【0008】これらの方法の問題点を解決するために、
所謂イムノクロマト法と呼ばれる方法に基づくラテラル
フロー型の試験用具を用いる判定方法が開発されてい
る。この方法は、例えば抗A抗体(A型判定部)及び/
又は抗B抗体(B型判定部)を固定化したニトロセルロ
ース膜等でできた多孔体(展開膜)をポリ塩化ビニルシ
ート等の支持体上に貼り付けた試験用具の先端(液体試
料滴下部)に、赤血球を含む液体試料を滴下し、当該赤
血球を毛管現象により判定部へ水平に移動させ、判定部
での結合の有無を調べることにより当該試料の血液型を
判定するというものである。しかしながら、当該試料中
の赤血球が展開膜を展開して判定部に移動するまでに約
10分程度を要するため、迅速な判定ができないという問
題点があり、更なる改良が望まれていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した如
き状況に鑑みなされたもので、操作が簡便であり、且つ
例えば1分以内という極めて短時間で判定可能な血液型
判定方法、及びこれに用いる血液型判定用試験用具並び
に試薬キットを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、赤血球が毛管
現象により浸透可能な多孔体の上面に固定化された、血
液型物質に特異的に結合する物質に、赤血球を含む液体
試料を上方から滴下接触させ、その結果生じる当該特異
的結合物質と当該赤血球との結合の有無により当該試料
の血液型を判定する方法の発明である。
【0011】また、本発明は、血液型物質に特異的に結
合する物質が上面に固定化された、赤血球が毛管現象に
より浸透可能な多孔体からなる血液型判定用試験用具の
発明である。
【0012】更に、本発明は、血液型物質に特異的に結
合する物質が上面に固定化された、赤血球が毛管現象に
より浸透可能な多孔体からなることを特徴とする、血液
型判定用試薬キットの発明である。
【0013】即ち、発明者等は、操作が簡便であり且つ
迅速に判定可能な血液型物質に基づいた血液型判定方法
を開発すべく鋭意研究を行った結果、赤血球が毛管現象
により浸透可能な多孔体の上面に固定化された、血液型
物質に特異的に結合する物質に、赤血球を含む液体試料
を上方から滴下接触させ、その結果生じる当該特異的結
合物質と当該赤血球との結合の有無により当該試料の血
液型判定を行えば、従来の血液型判定方法に於ける上記
した如き問題を解決して、簡便な操作により、血液型を
極めて短時間で判定し得ることを見出し、本発明を完成
するに至った。
【0014】本発明に於いて用いられる、赤血球が毛管
現象により浸透可能な多孔体(以下、本発明に係る多孔
体と略記する。)としては、毛管現象が生じ得る性質を
有するものであり、且つ赤血球を含む液体試料を接触さ
せた場合に、その毛管現象により赤血球が浸透可能であ
るようなものであれば何れでもよく、例えば多孔性のシ
ート状乃至膜状物、フォーム(発泡体)、織布状物、不
織布状物、編物状物等が挙げられる。また、その孔径と
しては、例えば、通常3〜100μm、好ましくは5〜80μ
m、より好ましくは8〜50μmである。これらの素材とし
ては、天然、半合成又は合成の繊維状等が挙げられ、こ
れら素材を、抄紙、製膜、発泡成型、編製、織製等の常
法により成型することにより得ることができる。これら
素材の具体例としては、例えば綿、麻、絹、セルロー
ス、ロックウール、獣毛、ニトロセルロース、セルロー
スアセテート、ガラス繊維、カーボン繊維、ボロン繊
維、ポリアミド、アラミド、ポリビニルアルコール、ポ
リビニルアセテート、レーヨン、ポリエステル、ポリア
クリル酸、ポリアクリル酸エステル、ポリプロピレン、
ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等
が挙げられる。尚、これら多孔体に更にアミノ基、カル
ボキシル基等の官能基を導入した、所謂活性基修飾多孔
体も本発明の多孔体に包含される。また、該多孔体の形
状は、特に限定されないが、矩形乃至方形や円形乃至楕
円形が一般的である。
【0015】本発明に於いて用いられる血液型物質に特
異的に結合する物質(以下、血液型特異的結合物質と略
記する。)としては、血液型物質(血液型抗原)に特異
的に結合する物質なら何れでもよく、例えば抗体、レク
チン等が挙げられる。
【0016】当該抗体としては、例えば抗A抗体,抗B
抗体等のABO式血液型抗原に対する抗体、例えば抗D
抗体,抗C抗体,抗c抗体,抗E抗体,抗e抗体等のR
h式血液型抗原に対する抗体、例えば抗M抗体,抗N抗
体,抗S抗体,抗s抗体等のMNSs血液型抗原に対す
る抗体、例えば抗P1抗体,抗Pk抗体,抗PP1k抗体
等のP式血液型抗原に対する抗体、例えば抗Lea
体,抗Leb抗体等のLewis式血液型抗原に対する
抗体、例えば抗K抗体,抗k抗体等のKell式血液型
抗原に対する抗体、例えば抗Fya抗体,抗Fyb抗体等
のDuffy式血液型抗原に対する抗体、例えば抗Jk
a抗体,抗Jkb抗体等のKidd式血液型抗原に対する
抗体、例えば抗Dia抗体,抗Dib抗体等のDiego
式血液型抗原に対する抗体等が挙げられる。
【0017】該抗体はポリクローナル抗体でもモノクロ
ーナル抗体でもよいが、均一な性質を有する抗体の得易
さ等を考慮すると、ポリクローナル抗体よりもモノクロ
ーナル抗体の方が好ましい。
【0018】これらの抗体は、市販品を用いてもよい
し、例えば、兎、馬、羊、山羊、ラット、マウス等の動
物抗血清から公知の方法〔例えば、「免疫実験学入門、
第2刷、松橋直等、(株)学会出版センター(1981)」に
記載の方法、「タンパク質精製法、Robert.K.Scopes
著、シュプリンガー・フェアラーク東京(株)、1985
年、37頁〜179頁」に記載された方法等。〕で取得され
るポリクローナル抗体、或いは細胞融合技術や遺伝子組
み換え技術等を利用した公知の方法〔Nature, vol. 25
6, 498(1975)に記載の方法、Eur. J. Immunol, 6, 511
(1976)に記載の方法等。〕で取得されるモノクローナル
抗体を用いてもよい。尚、これらを単独で用いても適宜
組み合わせて用いてもよい。
【0019】また、本発明に於いて用いられる血液型特
異的結合物質としての抗体には、上記の抗体の一部、例
えば、当該抗体をパパイン等で部分分解して得られるF
(ab') 2フラグメント、F(ab')2フラグメントを還元して
得られるFab'フラグメント等の、所謂抗体フラグメント
も包含される。
【0020】また、上記のレクチンとしては、例えば抗
A1レクチン(ヒマラヤフジマメ由来)、抗Hレクチン
(ハリエニシダ由来)等が挙げられる。
【0021】これらレクチンは、市販品を用いてもよい
し、例えば公知の方法〔例えば、「日本臨床衛生検査技
師会ライブラリー XII 輸血検査の実際、改訂第1
版、「日本臨技輸血検査標準法」改訂委員会著、(社)
日本臨床衛生検査技師会、1996年、171頁」に記載の方
法等。〕で取得されるものを用いてもよい。
【0022】本発明に於いて、血液型特異的結合物質を
本発明に係る多孔体に固定化させる方法としては、通常
この分野で用いられる方法であれば何れでもよく、例え
ば上記の本発明に係る多孔体に上記した如き血液型特異
的結合物質を含有する溶液を、例えば塗布、滴下或いは
噴霧等した後、これを乾燥して物理的吸着により固定化
させる方法、本発明に係る多孔体中の例えばアミノ基、
カルボキシル基等の官能基を利用して化学的に血液型特
異的結合物質を固定化させる方法、目的の免疫反応に関
与しないタンパク質を血液型特異的結合物質と結合させ
た後、例えば塗布、滴下或いは噴霧等した後、これを乾
燥して物理的吸着により固定化させる方法等が挙げられ
る。
【0023】このようにして得られた血液型特異的結合
物質が固定化された本発明に係る多孔体は、非特異的な
吸着による測定への影響を防止するために、所謂ブロッ
キング処理を施しておくことが望ましい。このようなブ
ロッキング処理は、通常この分野で行われる方法、例え
ば上記の多孔体を例えばアルブミン、グロブリン、カゼ
イン、ポリビニルアルコール、界面活性剤等のブロッキ
ング剤(但し、測定への影響のないものを選択して使用
する。)を含有する適当な緩衝液(例えば、pHが5〜
9程度で、10〜500mMの例えばトリス緩衝液、リン酸緩
衝液、ベロナール緩衝液、ホウ酸緩衝液、グッド緩衝液
等)中に適当な時間浸漬した後に乾燥する方法等により
行えばよい。
【0024】血液型特異的結合物質の本発明に係る多孔
体への固定量は、測定対象物質(即ち、血液型物質)の
種類や、検出限界等をどの程度に設定するかによって変
動するが、例えば本発明に係る多孔体の血液型特異的結
合物質が固体化される部分の単位面積(cm2)当たりの
固定量として、通常0.01μg〜1mg、好ましくは0.1μg〜
100μg、より好ましくは1μg〜10μgである。
【0025】本発明の判定方法は、例えば以下の如く行
えばよい。
【0026】赤血球が毛管現象により浸透可能な多孔体
の上面に固定化された血液型特異的結合物質に、赤血球
を含む液体試料を上方から滴下接触させ、要すれば、該
多孔体の血液型判定部に結合した赤血球に由来する着色
と、多孔体上面に残存しているその他の赤血球に由来す
る着色との誤認を避けるため、例えば生理食塩水、リン
酸緩衝生理食塩水(PBS)等の等張液を更に上方から滴
下して当該多孔体を洗浄し、その結果生じる当該特異的
結合物質と当該赤血球との結合の有無により当該試料の
血液型の判定を行う。尚、余分な赤血球を含む液体試料
等を当該多孔体から効率よく除去し、多孔体に残存して
いるだけの赤血球に由来する着色による誤認を避けるた
めに、当該多孔体の下面に吸収体を密着させて余分な当
該試料を吸収させるか、或いは当該多孔体を、例えば目
皿付きロート、ガラスフィルター等の吸収処理を行える
器具上に置いて、適当な時期に余分な液体試料を下面か
ら吸引除去することが望ましい。当該多孔体が液体試料
を充分吸収するだけの厚みを有していない場合は、特に
このような対策が望まれる。
【0027】即ち、このような操作を行うと当該赤血球
が当該血液型特異的結合物質と結合する場合には、当該
箇所に赤血球が集積される結果、この赤血球の赤色(以
下、「赤血球の結合に由来する着色」という場合もあ
る。)を認識することができるようになるので、このよ
うな現象の有無を確認することで血液型の判定が可能と
なる。尚、判定までに要する時間は15〜30秒程度、長く
ても1分以内である。
【0028】判定は、目視で行っても、また、例えばプ
レテスター RM-405、プレテスターRM-505〔何れも和光
純薬工業(株)製〕等の尿試験紙用のテスター、例えば
デンシトメーター等の機器を用いて行ってもよい。
【0029】図1に判定原理を示す。
【0030】本発明に係る多孔体の下面に吸収体を密着
させる場合、これらは、相互間に毛管現象が生じるよう
に接着されていればよい。
【0031】このような目的で使用される吸収体として
は、余分な液体試料を効率よく吸収することのできるも
のなら何れでもよく、例えば多孔性のシート状乃至膜状
物、フォーム(発泡体)、織布状物、不織布状物、編物
状物等が挙げられる。また、その孔径としては、通常8
μm以上であればよい。これらの素材としては、天然、
半合成又は合成の繊維状等が挙げられ、これら素材を、
抄紙、製膜、発泡成型、編製、織製等の常法により成型
することにより得ることができる。これら素材の具体例
としては、例えば綿、麻、絹、セルロース、ロックウー
ル、獣毛、ニトロセルロース、セルロースアセテート、
ガラス繊維、カーボン繊維、ボロン繊維、ポリアミド、
アラミド、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセテー
ト、レーヨン、ポリエステル、ポリアクリル酸、ポリア
クリル酸エステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポ
リ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等が挙げられる。ま
た、当該吸収体への吸水量を増加させるために、紙おむ
つ等の吸水性樹脂を内包したものでもよい。さらに、該
多孔体の形状は、特に限定されないが、矩形乃至方形や
円形乃至楕円形が一般的である。
【0032】本発明の判定方法に於いて、種類の異なる
血液型特異的結合物質が複数種固定された多孔体を用い
てこれを行えば、血液型の判定を一回の操作で行うこと
ができる。本発明に係る多孔体に、種類の異なる血液型
特異的結合物質を複数種固定化させるに当たっては、通
常、当該多孔体の異った特定の領域に夫々別々に適当な
形状(直線状、円形状、方形状等)で固定化すればよい
が、なかでも直線状に平行して固定化させるのが好まし
い。
【0033】例えば、血液型特異的結合物質として抗A
抗体及び抗B抗体を用いて本発明の判定方法を行えば、
ABO式血液型の判定、即ち、A型、B型、AB型又は
O型の判定を一回の操作で行うことができる。
【0034】即ち、図2に示すように、本発明に係る多
孔体に固定化された抗A抗体と抗B抗体に、赤血球を含
む液体試料を上方から滴下接触させ、その結果生じる当
該抗A抗体と抗B抗体の固定部位(判定部)に於ける赤
血球の結合に由来する着色をもとに当該試料の血液型の
判定を行えばよい。尚、図2で用いた液体試料はA型赤
血球を含有するものである。
【0035】そして、上記ABO式血液型の判定に於い
て、抗A抗体固定部位(A型判定部)にのみ赤血球に由
来する着色が認められた場合、試料中の赤血球にはA型
の抗原のみが存在していることから、血液型はA型と判
定され、抗B抗体固定部位(B型判定部)にのみ赤血球
の結合に由来する着色が認められた場合、試料中の赤血
球にはB型の抗原のみが存在していることから、血液型
はB型と判定される。また、抗A抗体固定化部位(A型
判定部)及び抗B抗体固定部位(B型判定部)の両方に
赤血球に由来する着色が認められた場合、試料中の赤血
球にはA型とB型の両方の抗原が存在していることか
ら、血液型はAB型と判定され、抗A抗体固定部位(A
型判定部)及び抗B抗体固定部位(B型判定部)の何れ
にも赤血球の結合に由来する着色が認められない場合、
試料中の赤血球にはA型とB型の両方の抗原が存在して
いないことから、血液型はO型と判定される。
【0036】また、例えば抗A抗体、抗B抗体、抗D抗
体を用いて本発明の判定方法を行えば、ABO式血液型
の判定のみならずRh式血液型のうち最も重要であるD
型の判定、即ち、A型、B型、AB型又はO型の判定と
D型陽性又はD型陰性の判定とを一回の操作で同時に行
うことができる。
【0037】即ち、図3に示すように、本発明に係る多
孔体に固定化された抗A抗体、抗B抗体及び抗D抗体
に、赤血球を含む液体試料を上方から滴下接触させ、そ
の結果生じる当該抗A抗体、抗B抗体、抗D抗体の固定
部位(判定部)に於ける赤血球の結合に由来する着色を
もとに当該試料の血液型の判定を行えばよい。尚、図3
で用いた液体試料はABO式血液型がA型であって、D
型陽性である赤血球を含有するものである。
【0038】そして、上記ABO式血液型とD型の同時
判定に於いて、ABO式血液型の判定は先に述べたとお
りである。また、D型の判定は、抗D抗体固定部位(D
型判定部)に赤血球の結合に由来する着色が認められた
場合、試料中の赤血球にはD型の抗原が存在しているこ
とから、D型陽性と判定され、抗D抗体固定部位に赤血
球の結合に由来する着色が認められない場合、試料中の
赤血球にはD型の抗原が存在していないことから、D型
陰性と判定される。
【0039】更に、例えば抗D抗体、抗C抗体、抗E抗
体、抗c抗体及び抗e抗体を用いて本発明の判定方法を
行えば、Rh式血液型を判定することができる。即ち、
D型、C型、E型、c型又はe型の判定を一回の操作で
同時に行うことができる。
【0040】即ち、図4に示すように、本発明に係る多
孔体に固定化された抗D抗体、抗C抗体、抗E抗体、抗
c抗体及び抗e抗体に、赤血球を含む液体試料を上方か
ら滴下接触させ、その結果生じる当該抗D抗体、抗C抗
体、抗E抗体、抗c抗体及び抗e抗体の固定部分(判定
部)に於ける赤血球の結合に由来する着色をもとに当該
試料の血液型の判定を行えばよい。尚、図4で用いた液
体試料はRh式血液型がE型である赤血球を含有するも
のである。
【0041】尚、上記Rh式血液型の判定に於いては、
その重要性から、D型の判定が、C型、E型、c型及び
e型の判定に先立って行われる場合が多いので、このよ
うな場合には、C型、E型、c型及びe型の判定と同時
にD型の判定を行う必要はない。従って、上記のRh式
血液型判定方法には、抗C抗体、抗E抗体、抗c抗体及
び抗e抗体のみを用いたものも包含される。
【0042】即ち、上記Rh式血液型の判定に於いて、
抗D抗体固定部位に赤血球の結合に由来する着色が認め
られた場合、試料中の赤血球にはD型の抗原が存在して
いることから、Rh式血液型がD型と判定され、抗C抗
体固定部位(C型判定部)に赤血球の結合に由来する着
色が認められた場合、試料中の赤血球にはC型の抗原が
存在していることから、Rh式血液型がC型と判定さ
れ、抗E抗体固定部位(E型判定部)に赤血球の結合に
由来する着色が認められた場合、試料中の赤血球にはE
型の抗原が存在していることから、Rh式血液型はE型
と判定される。また、抗c抗体固定部位(c型判定部)
に赤血球の結合に由来する着色が認められた場合、試料
中の赤血球にはc型の抗原が存在していることから、R
h式血液型はc型と判定され、抗e抗体固定部位(e型
判定部)に赤血球の結合に由来する着色が認められた場
合、試料中の赤血球にはe型の抗原が存在していること
から、Rh式血液型はe型と判定される。
【0043】本発明に於ける液体試料としては、赤血球
を含むものであればよいが、例えば、血液、これから分
離して得られた赤血球、或いはこれらを適当な等張緩衝
液(例えば、リン酸緩衝生理食塩水等)、生理食塩水等
で希釈或いは懸濁させて得られる液体試料等が挙げられ
る。
【0044】また、当該液体試料中の赤血球濃度として
は、通常0.1〜80%、好ましくは0.5〜50%、より好まし
くは1〜50%である。
【0045】本発明の血液型判定用試験用具及び血液型
判定用試薬キットは、上述した如き本発明の血液型判定
方法に使用されるもので、血液型特異的結合物質が上面
に固定化された、赤血球が毛管現象により浸透可能な多
孔体からなるものであり、要すれば、下面に吸収体を接
触させてもよい。
【0046】尚、本発明の試験用具又はキットは単一の
本発明に係る多孔体からなるものであっても、複数の本
発明に係る多孔体を組み合わせて一体に構成したもので
あってもよい。
【0047】また、本発明の試験用具又はキットの主要
構成要素である血液型特異的結合物質や本発明に係る多
孔体の好ましい態様や具体例は上で述べた通りである。
【0048】本発明の血液型判定用試薬キットの好まし
い態様としては、上記した如き本発明の血液型判定用具
と、例えば陽性コントロール又は/及び陰性コントロー
ル、血液希釈用等張液(例えば生理食塩水、リン酸緩衝
生理食塩水(PBS)等)を適宜組み合わせたもの等が挙
げられる。
【0049】本発明の試験用具の態様の例を図5〜9に
示す。尚、図7はABO式血液型の判定に用いられる試
験用具の好ましい態様の一つ、図8はABO式血液型の
判定とD型の判定を同時に行う際に用いられる試験用具
の好ましい態様の一つ、図9はRh式血液型の判定に用
いられる試験用具の好ましい態様の一つをそれぞれ示
す。
【0050】図5に於いて各数字は夫々以下のものを示
す。 1:本発明に係る多孔体 2:血液型特異的結合物質固定部分(判定部)
【0051】図6に於いて各数字は夫々以下のものを示
す。 1 :非吸収体 2 :本発明に係る多孔体 3 :吸収体 4 :血液型特異的結合物質固定部分(判定部)
【0052】図7に於いて各数字は夫々以下のものを示
す。 1 :非吸収体 2 :本発明に係る多孔体 3 :吸収体 4 :抗A抗体固定部分(A型判定部) 5 :抗B抗体固定部分(B型判定部)
【0053】図8に於いて各数字は夫々以下のものを示
す。 1 :非吸収体 2 :本発明に係る多孔体 3 :吸収体 4 :抗A抗体固定部分(A型判定部) 5 :抗B抗体固定部分(B型判定部) 6 :抗D抗体固定部分(D型判定部)
【0054】図9に於いて各数字は夫々以下のものを示
す。 1 :非吸収体 2 :本発明に係る多孔体 3 :吸収体 (4) :抗D抗体固定部分(D型判定部) 5 :抗C抗体固定部分(C型判定部) 6 :抗E抗体固定部分(E型判定部) 7 :抗c抗体固定部分(c型判定部) 8 :抗e抗体固定部分(e型判定部)
【0055】尚、前述した如く、Rh式血液型の判定に
於いては、その重要性から、D型の判定が、C型、E
型、c型及びe型の判定に先立って行われる場合が多い
ので、このような場合には、C型、E型、c型及びe型
の判定と同時にD型の判定を行う必要はない。従って、
上記の本発明に係るRh式血液型の判定に用いられる試
験用具には、抗C抗体、抗E抗体、抗c抗体及び抗e抗
体のみを固定化させた本発明に係る多孔体からなるRh
式血液型判定用試験用具も包含される。
【0056】上記した如き例えば図6乃至図9で示され
る本発明の試験用具を調製するに当たっては、先ず、血
液型特異的結合物質(例えば、抗A抗体、抗B抗体、抗
D抗体、抗C抗体、抗E抗体、抗c抗体、抗e抗体等)
が固定化された判定部を有する本発明に係る多孔体を作
製した後、要すれば、その下面に吸収体を接着し、液体
試料を効率よく吸収し得るようにする。
【0057】更に、上方より滴下された液体試料が本発
明に係る多孔体の表面全体に急速に広がり、赤血球が判
定部位以外の表面からも浸透することで該多孔体に固定
化された血液型特異的結合物質と接触する量が少なくな
り、判定部での着色が薄くなって判定が困難となるのを
防止する目的で、本発明に係る多孔体の上面に、血液型
特異的結合物質が固定化された判定部分を含むように、
中央をくり抜いた非吸収体(打ち抜き部を有する非吸収
体)を接着させ、液体試料を判定部位とが充分接触し得
るようにしてもよい。
【0058】これら非吸収体としては、例えばポリプロ
ピレン,ポリエチレン,ポリ塩化ビニル,ポリ塩化ビニ
リデン,ポリスチレン等の材質からなるシート状乃至膜
状物が挙げられる。
【0059】以下に実施例を挙げ、本発明を更に具体的
に説明するが、本発明はこれらによって何等限定される
ものではない。
【0060】
【実施例】実施例.1 (1)抗体固定多孔体(展開膜)の作成 血液型抗A抗体〔モノクローナル抗Aワコー:和光純薬
工業(株)〕を多孔体であるニトロセルロース膜(孔
径:12μm、ワットマン社製)(1.5cm×0.8cm)に対し
て塗布機(リノマート:カマグ社製)により下端より0.
45cmの位置に線塗布した(0.5μl/cm2)A型判定部位を
作製し、同じ多孔体上面の別の部位(下端より0.75cm)
に血液型抗B抗体〔モノクローナル抗Bワコー:和光純
薬工業(株)〕を塗布機により線塗布して(0.5μl/c
m2)B型判定部位を作製し、更に同じ多孔体上面の別の
部位(下端より1.05cm)に血液型抗D抗体〔モノクロー
ナル抗Dワコー:和光純薬工業(株)〕を塗布機により
線塗布して(0.5μl/cm2)D型判定部位を作製し、抗A
型抗体、抗B型抗体及び抗D型抗体の3本の判定部を作
製した。該多孔体を乾燥させた後、50mM リン酸緩衝液
(1% ショ糖及び1% BSA含有、pH7.2)中に30分間
浸し、次いで、50mM リン酸緩衝液〔1% ショ糖及び1
% ポリ(ビニルピロリドン)−コ−ビニル酢酸含有、
pH7.2〕により洗浄した後、乾燥させて、判定部位を
有する多孔体を作製した。
【0061】(2)試験用具の組立 吸収体である脱脂綿(2cm×2cm)の上に、多孔体を密
着するように乗せ、その上に多孔体が有する判定ライン
を塗布した部分に相当する部分が液体試料滴下部となる
ような打ち抜きを設けた不透明な非吸収性接着シート
(2cm×2cm)を乗せて、多孔体を脱脂綿に固定し、図10
に示す試験用具を作製した。
【0062】図10に於いて各数字は以下のものを示す。 1:非吸収性シート 2:本発明に係る多孔体 3:抗A抗体固定部分(A型判定部) 4:抗B抗体固定部分(B型判定部) 5:抗D抗体固定部分(D型判定部) 6:吸収体 7:打ち抜き部
【0063】(3)血液型判定方法 (2)で作製した試験用具の液体試料滴下部に、液体試
料(例えば血液又は血球浮遊液)1滴を滴下し、10数秒
放置して、該液体試料が展開膜に吸収された後、洗浄液
(例えば生理食塩水)を3滴滴下し、これが吸収された
後に判定部の着色を観察した。この結果、液体試料にA
型の血液を用いた場合には、A型判定部のみに赤血球に
由来する着色が認められ、B型判定部には着色は認めら
れず、液体試料にB型の血液を用いた場合には、B型判
定部のみに赤血球に由来する着色が認められ、A型判定
部には着色は認められなかった。また、液体試料にAB
型の血液を用いた場合には、A型判定部及びB型判定部
共に赤血球に由来する着色が認められた。液体試料にO
型の血液を用いた場合には、A型判定部及びB型判定部
の何れにも赤血球に由来する着色は認められなかった。
また液体試料にRh陽性の血液を用いた場合には、D型
判定部に赤血球に由来する着色が認められ、液体試料に
Rh陽性の血液を用いた場合にはD型判定部に赤血球に
由来する着色は認められなかった。
【0064】これらの結果より、本発明の試験用具を用
いて血液型の判定を行えば、ABO型の判定(表試験)
が一回の操作で15〜30秒程度で簡単に行え、更にはRh
陽性・陰性の判定も同時に行えることが判る。
【0065】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明は、簡便で、高
精度な血液型判定方法、及びこれに用いる血液型判定用
試験用具並びに試薬キットを提供するものであり、本発
明を利用することにより、簡便に、精度良く生体由来試
料の血液型を判定することができ、更には血液型を1回
の操作で例えば1分以内という極めて短時間で判定する
ことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の血液型判定方法の好ましい態様の原理
を模式的に示す図である。
【図2】本発明の血液型判定方法の好ましい態様の原理
を模式的に示す図である。
【図3】本発明の血液型判定方法の好ましい態様の原理
を模式的に示す図である。
【図4】本発明の血液型判定方法の好ましい態様の原理
を模式的に示す図である。
【図5】本発明の血液型判定用試験用具の態様の一例を
示す図である。
【図6】本発明の血液型判定用試験用具の好ましい態様
の一つを示す図である。
【図7】本発明の血液型判定用試験用具の好ましい態様
の一つを示す図である。
【図8】本発明の血液型判定用試験用具の好ましい態様
の一つを示す図である。
【図9】本発明の血液型判定用試験用具の好ましい態様
の一つを示す図である。
【図10】本発明の血液型判定用試験用具の好ましい態
様の一つを示す図である。
【符号の説明】
図5に於いて各数字は夫々以下のものを示す。 1:本発明に係る多孔体 2:血液型特異的結合物質固定部分(判定部) 図6に於いて各数字は夫々以下のものを示す。 1 :非吸収体 2 :本発明に係る多孔体 3 :吸収体 4 :血液型特異的結合物質固定部分(判定部) 図7に於いて各数字は夫々以下のものを示す。 1 :非吸収体 2 :本発明に係る多孔体 3 :吸収体 4 :抗A抗体固定部分(A型判定部) 5 :抗B抗体固定部分(B型判定部) 図8に於いて各数字は夫々以下のものを示す。 1 :非吸収体 2 :本発明に係る多孔体 3 :吸収体 4 :抗A抗体固定部分(A型判定部) 5 :抗B抗体固定部分(B型判定部) 6 :抗D抗体固定部分(D型判定部) 図9に於いて各数字は夫々以下のものを示す。 1 :非吸収体 2 :本発明に係る多孔体 3 :吸収体 (4) :抗D抗体固定部分(D型判定部) 5 :抗C抗体固定部分(C型判定部) 6 :抗E抗体固定部分(E型判定部) 7 :抗c抗体固定部分(c型判定部) 8 :抗e抗体固定部分(e型判定部) 図10に於いて各数字は夫々以下のものを示す。 1 :非吸収性シート 2 :本発明に係る多孔体 3 :抗A抗体固定部分(A型判定部) 4 :抗B抗体固定部分(B型判定部) 5 :抗D抗体固定部分(D型判定部) 6 :吸収体 7 :打ち抜き部

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 赤血球が毛管現象により浸透可能な多孔
    体の上面に固定化された、血液型物質に特異的に結合す
    る物質に、赤血球を含む液体試料を上方から滴下接触さ
    せ、その結果生じる当該特異的結合物質と当該赤血球と
    の結合の有無により当該試料の血液型を判定する方法。
  2. 【請求項2】 血液型物質に特異的に結合する物質が、
    抗A型抗体、抗B型抗体及び抗D型抗体からなる群より
    選ばれた少なくとも1種以上である、請求項1に記載の
    方法。
  3. 【請求項3】 血液型物質に特異的に結合する物質が、
    抗C型抗体、抗c型抗体、抗E型抗体、抗e型抗体及び
    抗D型抗体からなる群より選ばれた少なくとも1種以上
    である、請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 多孔体が、3〜100μmの孔径を有するも
    のである、請求項1〜3の何れかに記載の方法。
  5. 【請求項5】 血液型物質に特異的に結合する物質が上
    面に固定化された、赤血球が毛管現象により浸透可能な
    多孔体からなる血液型判定用試験用具。
  6. 【請求項6】 その下面に吸収体が接触している多孔体
    からなる、請求項5に記載の試験用具。
  7. 【請求項7】 血液型物質に特異的に結合する物質が、
    抗A型抗体、抗B型抗体及び抗D型抗体からなる群より
    選ばれた少なくとも1種以上である、請求項5及び6に
    記載の試験用具。
  8. 【請求項8】 血液型物質に特異的に結合する物質が、
    抗C型抗体、抗c型抗体、抗E型抗体、抗e型抗体及び
    抗D型抗体からなる群より選ばれた少なくとも1種以上
    である、請求項5及び6に記載の試験用具。
  9. 【請求項9】 多孔体が、3〜100μmの孔径を有するも
    のである、請求項5〜8の何れかに記載の試験用具。
  10. 【請求項10】 血液型物質に特異的に結合する物質が
    上面に固定化された、赤血球が毛管現象により浸透可能
    な多孔体からなることを特徴とする、血液型判定用試薬
    キット。
  11. 【請求項11】その多孔体の下面に接触している吸収体
    とからなることを特徴とする、請求項10に記載のキッ
    ト。
  12. 【請求項12】 血液型物質に特異的に結合する物質
    が、抗A型抗体、抗B型抗体及び抗D型抗体からなる群
    より選ばれた少なくとも1種以上である、請求項10及
    び11に記載のキット。
  13. 【請求項13】 血液型物質に特異的に結合する物質
    が、抗C型抗体、抗c型抗体、抗E型抗体、抗e型抗体
    及び抗D型抗体からなる群より選ばれた少なくとも1種
    以上である、請求項10及び11に記載のキット。
  14. 【請求項14】 多孔体が、3〜100μmの孔径を有する
    ものである、請求項10〜13の何れかに記載のキッ
    ト。
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