WO2018135347A1 - スラグのフォーミング抑制方法および転炉精錬方法 - Google Patents

スラグのフォーミング抑制方法および転炉精錬方法 Download PDF

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Abstract

転炉の下方に設置した排滓鍋へ炉口からスラグを排出する際に、Sを20~55質量%含有する硫化鉱物を、スラグの排出速度に対応してスラグ中S濃度が0.1~0.4質量%となる投入速度で、前記スラグの排出開始直後から排滓鍋へ投入する、スラグのフォーミング抑制方法である。転炉に溶銑を装入して脱珪・脱燐吹錬又は脱珪吹錬を行った後、炉内に溶銑を残したまま転炉を傾動させてスラグを炉口から排出し、引き続いて吹錬を行う転炉精錬方法において、スラグ排出時のフォーミング抑制方法として好適に用いることができる。

Description

スラグのフォーミング抑制方法および転炉精錬方法
 本発明はスラグのフォーミング(泡立ち)抑制方法および転炉精錬方法に関する。
 鉄鋼製造プロセスにおいて高炉などで製造された溶銑はC濃度が4~5質量%、P濃度が0.1質量%程度と高く、そのまま凝固させて銑鉄としたのでは加工性や靱性が低いために鉄鋼製品として用いることが困難である。したがって精錬プロセスにおいて脱燐・脱炭処理を行うとともに各種成分を調整して要求品質を満たす鋼を製造している。この脱燐・脱炭処理では酸素ガスやFeOを含むスラグにより溶鉄中のC、Pを酸化除去するが、高炉溶銑に含まれるSiがPよりも酸化されやすいために、実質的には脱珪・脱燐・脱炭反応が並行して進行する。
 現在、精錬の予備処理プロセスは生産性と反応効率が良好な転炉方式が主流である。その操業方法としては、高炉溶銑を転炉に装入して脱珪・脱燐吹錬を行った後、吹錬を一旦停止して転炉を傾動させ、脱燐スラグの一部を炉口から排出し、転炉を垂直に戻した後に引き続いて脱炭吹錬を行う方法(以降、連続処理方式と表記)が非特許文献1において開示されている。また別の操業方法としては、高炉溶銑を転炉に装入して脱珪吹錬を行った後、吹錬を一旦停止して転炉を傾動させ、脱珪スラグの一部を炉口から排出し、転炉を垂直に戻した後に引き続いて脱燐吹錬を行い、さらに脱燐吹錬後は転炉から溶銑を一旦排出して脱燐スラグと分離し、該溶銑のみを別の転炉に再度装入して脱炭吹錬を行う方法(以降、分離処理方式と表記)が特許文献1で開示されている。前者は1基の転炉を用いる操業形態であって、炉口からのスラグ排出を脱珪・脱燐吹錬と脱炭吹錬の中間で行う方式である。後者は2基以上の転炉を用いる操業形態であって、少なくとも1基の転炉を脱珪・脱燐吹錬に使用し、該転炉において炉口からのスラグ排出を脱珪吹錬と脱燐吹錬の中間で行う方式である。両者ともに、炉口からスラグを効率的に排出するために、吹錬中に発生するスラグのフォーミング(泡立ち)現象を利用してスラグの体積を増加させる点が共通している。
 スラグのフォーミングは、内部からのガス発生速度が表面からのガス散逸速度を上回ると発生する。転炉スラグのフォーミングは、吹錬中に溶銑中のCと酸素ガスあるいはスラグ中のFeOが反応してCO気泡が多数発生し、スラグ中に滞留することで発生する。連続処理方式、分離処理方式のいずれもこのフォーミングしたスラグを炉口から排出し、転炉下方に設置した排滓鍋へ収容する。排滓鍋へのスラグ排出量が増加するほど、炉内に残留するSiO2やP25を少なくすることができ、生石灰など精錬材の使用量を低減することができる。したがって短時間で多量のスラグを排出することが望ましいが、排滓鍋へ排出された後もスラグはフォーミングするため、排滓鍋から溢れてしまうと周辺設備を焼損して復旧に多大な時間と労力を必要とする。スラグ排出速度を下げる、あるいはスラグ排出を一時中断するといった方法により溢れを回避することは可能であるが、これは生産性を低下させるため、スラグのフォーミングを抑制する物質が排滓鍋へ投入される。
 フォーミングやスロッピングに伴う精錬容器からのスラグ溢れは、排滓鍋に限らず混銑車や溶銑鍋、転炉などでも生産性を阻害する事象である。このため、これまでに様々なフォーミング抑制方法が試みられてきた。従来のフォーミング抑制方法は大きく2つに分類できる。まず1つは気泡の発生を抑制する方法であり、例えば特許文献2では生ドロマイトのような炭酸塩を投入し、熱分解する際の吸熱によりCOガスの発生を抑制するフォーミング防止剤が開示されている。もう1つはスラグ内に滞留した気泡を破壊(破泡)する方法であり、例えば特許文献3ではパルプ廃滓を主体としたフォーミング鎮静剤が開示されている。このフォーミング鎮静剤はスラグ内で燃焼や熱分解の反応により急速にガスを発生し、その体積膨張エネルギーにより破泡してスラグを収縮させる。さらに特許文献4ではAlとSを含有するフォーミング抑制剤が開示されている。これは、スラグ中のFeOをAlで還元し気泡の発生を抑制するとともに、Sによりスラグ-メタル間の界面張力を低減して破泡を促進することを狙いとしている。
 Sがスラグのフォーミング現象に及ぼす影響については非特許文献2においても開示されており、S濃度が高くなるとCO気泡の発生速度が低下し、かつ気泡径が増大して破泡しやすくなるとされている。
特開2013-167015号公報 特開2003-213314号公報 特開昭54-32116号公報 特開2000-328122号公報
鉄と鋼、第87年(2001)第1号、第21~28頁 鉄と鋼、第78年(1992)第11号、第1682~1689頁
 前記した連続処理方式や分離処理方式では、スラグが転炉の炉口から連続的に排出され、落下位置で激しく撹拌されるため、スラグ中に懸濁している銑鉄粒のCとスラグのFeOが反応して多量のCO気泡が継続的に発生し、排滓鍋の中でも急速にフォーミングする。排滓鍋の容積は転炉よりも大幅に小さいのが通例であるから、多量のスラグを転炉から短時間で排滓鍋へ排出するには、フォーミングを効率的に抑制することが重要である。
 この課題に対し、特許文献2~3の方法はガス発生速度抑制あるいはガス散逸速度向上の片方のみの機構によりフォーミングを抑制する技術であるため、中間排滓のように排滓鍋へ連続的に排出されて激しくフォーミングするスラグに対して十分な効果を得ることが難しい。特許文献4の方法は、スラグ量に応じて適切な量のフォーミング抑制剤を投入する必要があるが、両者の関係が明らかではないため、スラグ量に対してフォーミング抑制材の投入量が過小な場合はフォーミング抑制効果が得られない恐れがある。特に、転炉の炉口からスラグを連続的に排出するプロセスにおいては、排滓鍋内のスラグ量が時間とともに変化するため、排出したスラグ量に対応した量のフォーミング抑制剤を投入しなければ、効果を得ることが難しい。
 本発明はこのような問題を鑑みてなされたもので、フォーミングしたスラグを炉口から連続的に排滓鍋へ排出するプロセスにおいて、排滓鍋内のスラグフォーミングを効率的に抑制する方法、およびその方法を用いた転炉精錬方法を提供することを目的とする。
 前記目的に沿う本発明に係るスラグのフォーミング抑制方法は、以下の通りである。
(1)転炉の下方に設置した排滓鍋へ前記転炉の炉口からスラグを排出する際に、Sを20~55質量%含有する硫化鉱物を、前記スラグの排出開始直後から式(1)の範囲を満たす速度で前記排滓鍋へ投入することを特徴とする、スラグのフォーミング抑制方法。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000002
slag:スラグの排出速度(kg/分)
ore:硫化鉱物の投入速度(kg/分)
(%S)ore:投入する硫化鉱物のS濃度(質量%)
(2)前記硫化鉱物の粒度は、粒径3~20mmが80質量%以上であることを特徴とする、本発明のスラグのフォーミング抑制方法。
 また、本発明に係る転炉精錬方法は、以下の通りである。
(3)1基の転炉に溶銑を装入して脱珪・脱燐吹錬を行った後、炉内に溶銑を残したまま転炉を傾動させてスラグを炉口から排出し、転炉を垂直に戻した後に引き続いて脱炭吹錬を行う精錬方法において、脱燐吹錬後のスラグ排出時に本発明のフォーミング抑制方法を用いることを特徴とした転炉精錬方法。
(4)2基以上の転炉の少なくとも1基の転炉に溶銑を装入して脱珪吹錬を行った後、炉内に溶銑を残したまま転炉を傾動させてスラグを炉口から排出し、転炉を垂直に戻した後に引き続いて脱燐吹錬を行う精錬方法において、脱珪吹錬後のスラグ排出時に本発明のフォーミング抑制方法を用いることを特徴とした転炉精錬方法。
 本発明によれば、高濃度のSを含有する鉱物を、転炉からのスラグ排出速度に対応した適切な速度で投入することで効率的にフォーミングを抑制でき、排滓鍋からのスラグ溢れを起こすことなく多量のスラグを排出できる。
小型炉実験におけるスラグ高さの経時変化を示す図 スラグのS濃度と最大フォーミング高さの関係を示す図
 以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。転炉における脱燐吹錬では、高速で酸素ジェットを溶銑表面に吹き付けることで溶銑中のPを酸化し、スラグへ移行させてP25として除去している。これと並行して、溶銑中のSiも酸化され、スラグへ移行させてSiO2として除去している。また、溶銑中のCは酸素ガスあるいはスラグ中のFeOと反応してCO気泡を発生し、その一部がスラグ内に滞留することでフォーミングが起こる。
 スラグが適度にフォーミングした後、転炉の下方に設置した排滓鍋へ炉口からスラグを排出するが、排滓鍋の中でもフォーミングが発生する。これは、吹錬中に溶銑の一部が酸素ジェットにより引きちぎられてスラグ中に粒鉄として懸濁しており、この粒鉄中に含まれる炭素(C)が排滓鍋内で式(2)の反応によりCO気泡を発生するためである。
   C+FeO=CO(g)+Fe      (2)
 排滓鍋内では落下してきたスラグの運動エネルギーにより強い攪拌が起こり、CO気泡が多量に発生してスラグが激しくフォーミングする。そのためフォーミング抑制効果のある物質を投入し、スラグの溢れを防止する必要がある。
 発明者らは、非特許文献2においてSがフォーミング抑制効果を有するとされていることに着目し、前記した連続処理方式や分離処理方式の炉口排出スラグを想定した組成および温度の条件において、スラグのS濃度がフォーミング抑制効果に及ぼす影響を小型炉実験により検証した。
 すなわち、鉄坩堝内でスラグ100gを1350℃において溶解し、硫化鉄を加えてS濃度を調整した。このスラグに銑鉄を上方より投入し、一定の時間間隔で鉄棒をスラグに浸漬した。そして鉄棒のスラグ付着高さの経時変化を測定し、式(3)により最大フォーミング高さを算出してフォーミング抑制効果を評価した。
   (最大フォーミング高さ)=Hmax-H0      (3)
0:銑鉄投入前のスラグ高さ(mm)
max:銑鉄投入後の最大スラグ高さ(mm)
 スラグ付着高さの経時変化を図1に示す。硫化鉄なし(S=0.001%)の場合はスラグが大きくフォーミングしたが、硫化鉄を加えてスラグS濃度を上げるとフォーミングしにくくなった。スラグのS濃度と最大フォーミング高さの関係として図2に示す。S濃度が高くなるほど最大フォーミング高さは低下した。これは、SによりCO気泡の発生速度低下と気泡径の粗大化(破泡促進)が起こったためと推定される。図2の結果から、スラグS濃度が0.1質量%以上であればフォーミングを大幅に抑制できることが分かった。
 本発明では、S源として硫化物の鉱石(硫化鉱物)を用いるのが良い。その理由は、S品位が高いために少ない投入量でも効果を期待できること、密度が大きいためにそのまま投入してもスラグ内に十分侵入できること、有機物を含まないために熱分解に伴う黒煙の発生がないこと、といった利点があるからである。特に、黄鉄鉱や磁硫鉄鉱、閃マンガン鉱は、S以外に含まれる元素の大半がFeやMnのようなスラグの構成元素であり、不可避的不純物として含まれる可能性のあるCaO、SiO2、Al23、MgOもスラグの構成成分であるため、スラグへ投入しても重金属溶出などの環境汚染を引き起こすリスクは極めて低い。
 次に、硫化鉱物の好適な組成範囲について説明する。硫化鉱物中に含まれるSをスラグ中に迅速に溶解させるには、スラグのS濃度と硫化鉱物のS濃度の差が大きいほど、即ち、硫化鉱物のS濃度が高い方が好ましい。この観点から、硫化鉱物のS濃度は20質量%を下限とする。20質量%未満では硫化鉱物に含まれるSがスラグへ迅速に溶解しにくく、フォーミング抑制効果が小さくなる。一方、S濃度が55質量%超になると単体のSが硫化鉱物中に存在するようになる。単体のSは沸点が低く、容易に蒸発してしまうためスラグ中には溶解しにくい。また蒸発したSは空気中の水分と反応して有毒なH2Sを発生する恐れもあり、作業環境面でも好ましくない。したがって、本発明では硫化鉱物のS濃度を20~55質量%とする。
 硫化鉱物に含まれる不可避的不純物であるCaO、SiO2、Al23、MgOの合計濃度は30質量%以下であることが好ましい。これらが高い硫化鉱物はS濃度が相対的に低く、フォーミング抑制効果が小さくなりやすいためである。特にSiO2とAl23はスラグの粘度を高める作用を有し、MgOはスラグの融点を高める作用を有するため、フォーミングしたスラグ表面からのガスの散逸を阻害する恐れもある。したがって、硫化鉱物に含まれるこれらの成分の合計濃度は30質量%以下であることが好ましく、より好ましくは15質量%以下である。
 硫化鉱物に含まれる水分は10質量%以下が好ましい。水分が高いと投入ホッパー内で固着して棚吊りが起きやすくなり、後述する好適な投入速度で硫化鉱物を投入しにくくなるためである。
 複数の硫化鉱物を混合する場合は、それぞれの硫化鉱物の組成を加重平均した組成が本発明の好適な範囲内にあれば良い。
 次に、硫化鉱物の粒度は、粒径が3mm以上20mm以下の粒子が80質量%以上であることが好ましい。これは、粒度が過剰に細かいと投入ホッパー内での棚吊りが起こりやすくなったり粉塵として舞い上がり作業環境を悪化させたりしやすくなるためである。また、20mm超の粒子はスラグへ迅速に溶解しにくく、フォーミング抑制効果が小さくなりやすいためである。
 次に、硫化鉱物の好適な投入方法について説明する。本発明においては、排滓鍋に排出されたスラグのS濃度をフォーミング抑制効果のある範囲に制御することが重要である。図2に示した小型炉実験の結果から、スラグのS濃度の目標範囲は0.1~0.4質量%である。0.1質量%未満ではフォーミング抑制効果が十分ではなく、スラグ溢れの防止が難しくなる。一方、0.4質量%超ではフォーミング抑制効果が飽和するため、必要量以上に硫化鉱物を投入することになり、排滓後のスラグのS濃度が高くなる。このため、散水処理あるいは水没処理により冷却する際に有害なH2Sガスが発生する恐れがある。
 上記のように、排滓中は、スラグ中のS濃度が、目標範囲よりも高すぎると冷却の際にH2Sガスが生成しやすくなり、スラグ中のS濃度が、低すぎてもフォーミングが抑制できない。そのため、排滓中は、排滓されるスラグの量に対し、なるべく、S濃度が目標範囲から外れるべきではない。排滓中に、S濃度が目標範囲から外れないようにするためには、スラグの排出速度に応じて、硫化鉱物の投入速度を調整して添加するSの量を制御する必要がある。すなわち、スラグのS濃度を前記範囲に制御するため、硫化鉱物はスラグ排出速度に対応した速度で投入する必要がある。仮に、スラグの排出速度に対応して硫化鉱物の投入速度を調整しないと、排滓中のある時点において、スラグ中のS濃度が不足となり、フォーミングを抑制できない。スラグの排出速度は、排滓鍋を設置する台車にロードセルを取り付けるなどの方法によりスラグ重量の時間変化を測定すれば求めることができる。硫化鉱物の投入速度は式(4)で表される。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000003
slag:スラグの排出速度(kg/分)
ore:硫化鉱物の投入速度(kg/分)
(%S)ore:投入する硫化鉱物のS濃度(質量%)
 硫化鉱物は、排滓流の落下位置近傍へ投入することがより好ましい。この位置ではスラグが激しく撹拌されるため、硫化鉱物に含まれるSをより迅速にスラグへ溶解させることができ、フォーミングを効率的に抑制しやすくなる。
 硫化鉱物は、所定量を排滓開始前に排滓鍋内へ投入し、排滓開始後は排出スラグ量を実測してスラグ中のS濃度を推定し、その推定S濃度が0.1質量%以上となるように硫化鉱物を追加投入しても良い。この場合はスラグ中のS濃度が一時的に0.4質量%を超えることが起こりうるが、排滓終了時点で0.4質量%以下であれば前記したようなH2Sガスの発生は起こりにくい。
 いずれの投入方法においても、排滓終了まで投入を継続する必要はなく、排滓鍋内のスラグのフォーミング状況を見てスラグ溢れが起こらないと予想できる場合は途中で中断しても良い。しかしながら、排滓終了直前は、排滓鍋中のスラグの高さが高くなっているので、フォーミングが起こるとスラグ溢れが起こりやすい。そのため、排滓終了まで、硫化鉱物を投入し、スラグ中のS濃度を目標値内になるよう制御することが好ましい。
 本発明では、袋などの容器に入れて硫化鉱物を断続的に投入しても良いが、この場合は投入量の合計を投入開始から投入終了までの経過時間で除した平均投入速度が上記式(4)の範囲内となれば良い。
 以上の方法を実施することにより、転炉の炉口からスラグを排出する際の排滓鍋内におけるスラグのフォーミングを抑制でき、スラグ溢れを起こすことなく多量のスラグを転炉から排出できる。
 本発明は、転炉へ溶銑を装入して吹錬を行い、吹錬を一旦中断して炉内に溶銑を残したまま転炉を傾動させて炉体下方に設置した排滓鍋にスラグを排出する転炉精錬方法に用いることができる。具体的には、1基の転炉に溶銑を装入して脱珪・脱燐吹錬を行った後、炉内に溶銑を残したまま転炉を傾動させてスラグを炉口から排出し、転炉を垂直に戻した後に引き続いて脱炭吹錬を行う転炉吹錬方法である。また他の転炉吹錬方法としては、2基以上の転炉の少なくとも1基の転炉において脱珪吹錬を行った後、炉内に溶銑を残したまま転炉を傾動させてスラグを炉口から排出し、転炉を垂直に戻した後に引き続いて脱燐吹錬を行う転炉吹錬方法である。これらはフォーミング現象を利用して炉口からスラグを排出するという形態は同様であるから、本発明を用いることでその効果を享受できる。
 前記した精錬方法以外においても、ある精錬容器から別の精錬容器へスラグが排出・流出する段階でフォーミングの抑制が必要な場合は、本発明を用いることでスラグの溢れを抑制できる。
 以下に表1~3を基にして本発明の実施例を具体的に説明する。内容積300m3の転炉へ400tの溶銑を装入して吹錬を行い、吹錬を一旦中断して炉内に溶銑を残したまま転炉を傾動させ、炉体下方に設置した排滓鍋(内容積:50m3)に3分間排出した。硫化鉱物をシュートから連続的に投入した。排滓中は排滓鍋内の様子を目視で観察した。スラグが溢れそうになった場合は転炉の傾動を一旦停止して排滓を中断し、フォーミングの成長が停滞してスラグが溢れなければ再び転炉を傾動して排滓を再開した。排滓時間は、排滓を中断している時間も含んで3分間とした。表1~3において、本発明範囲から外れる数値に下線を付し、本発明範囲であるが好適範囲からは外れる数値を太線としている。
 排滓鍋を設置する移動台車に取り付けた秤量機で重量変化を測定し、排出したスラグの重量(wslag)を算出した。炉内スラグの重量(Wslag)は、生石灰などの投入した精錬材の重量と、採取したスラグの成分値から物質収支を計算して求めた。式(5)の排滓率(%)によりフォーミング抑制効果の有無を評価した。フォーミング抑制効果が優れるほど、フォーミングによる排滓中断がなくなるため、排滓率が高い値となる。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000004
slag:排出したスラグの重量(t)
slag:炉内スラグの重量(t)
 排滓率は、排滓鍋でのスラグのフォーミングの他、転炉の内容積や排滓鍋の内容積、溶銑量等の影響を受ける。本実施例の条件では、表2に結果を示す連続処理方式で排滓率50%以上を、表3に結果を示す分離処理方式で排滓率40%以上を良好な排滓率とする。
 排滓中はスラグ溢れの有無を目視で判定し、排滓終了後にスラグ面の上方1mにおいて空気をサンプリングし、硫化水素の濃度を分析した。排滓鍋はスラグ処理場へ搬送して反転し、散水してスラグを冷却した。冷却中にスラグ面の上方1mにおいて空気をサンプリングし、硫化水素の濃度を分析した。
 本実施例における硫化鉱物の成分組成を表1に示す。A1~A2は黄鉄鉱、B1は硫化マンガン鉱であり、組成は本発明の範囲内である。C1~C2は比較例であり、下線を示した項目が請求項記載の範囲外である。C2については試験的にS濃度を高めるため、黄鉄鉱と高純度硫黄の混合物とした。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000005
 排出したスラグの重量(wslag)と排滓経過時間とからスラグの排出速度(Vslag)を算出し、硫化鉱物投入量合計と排滓経過時間とから硫化鉱物の投入速度(Vore)を算出した。硫化鉱物は排滓を中断している間も投入を継続した。
 表2に連続処理方式の脱珪・脱燐吹錬後の排滓における実施例を示す。表中の下線は、本発明の範囲外となる部分を表す。また「比率」は式(6)より求められる数値であり、投入した硫化鉱物が含有するSがスラグ中へ均一に全て溶解した場合のスラグのS濃度に相当する。この値が0.1~0.4であれば前記式(1)を満たしており、投入速度は本発明の範囲内である。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000006
slag:スラグの排出速度(kg/分)
ore:硫化鉱物の投入速度(kg/分)
 なお、スラグ組成は塩基度(CaO/SiO2)が1.0~1.2、酸化鉄濃度が20~30質量%であり、温度は1300~1350℃であった。
 表2の実施例1~7は発明例であり、いずれも硫化鉱物の投入方法が本発明の範囲内であったため、スラグを排滓鍋から溢れさせることなく排滓でき、排滓率は56%以上になった。また発生H2S濃度は排滓中、スラグ冷却中のいずれも1ppm以下であった。なお、実施例6では3mm未満の質量割合が実施例1よりも多かったため、投入時に一部が舞い上がって排滓鍋に入らず、排滓率が実施例1よりも低くなった。また、実施例7では20mm以上の質量割合が実施例1よりも多かったため、スラグへの溶解が遅くなり、排滓率が実施例1よりも低くなった。
 実施例8~12は比較例である。実施例8では硫化鉱物を投入しなかったため排滓鍋からスラグが溢れ、排滓率は20%にとどまった。実施例9では硫化鉱物のS濃度が本発明の範囲より過小であったためフォーミング抑制効果が小さく、排滓を一時中断したため排滓率は35%にとどまった。実施例10では硫化鉱物のS濃度が本発明の範囲より過大であったためSの蒸発が多くなり、排滓中にH2Sが最大で1.3ppm発生した。実施例11では硫化鉱物の投入速度が本発明の範囲より過小であったため排滓を一時中断せざるを得ず、排滓率は30%にとどまった。実施例12では投入速度が本発明の範囲より過大であったためSの蒸発が多くなり、冷却中にH2Sが最大で1.2ppm発生した。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000007
 表3に分離処理方式における脱珪吹錬後の排滓における実施例を示す。スラグ組成は塩基度(CaO/SiO2)が0.6~0.8、酸化鉄濃度が20~30質量%であり、温度は1300~1350℃であった。
 実施例13~19は発明例であり、いずれも硫化鉱物の投入方法が本発明の範囲内であったため、スラグを排滓鍋から溢れさせることなく排滓でき、排滓率は45%超になった。また発生H2S濃度は排滓中、スラグ冷却中のいずれも1ppm以下であった。なお、実施例18は3mm未満の質量割合が実施例1よりも多かったため、投入時に一部が舞い上がって排滓鍋に入らず、排滓率が実施例1よりも低くなった。また、実施例19では20mm以上の質量割合が実施例1よりも多かったため、スラグへの溶解が遅くなり、排滓率が実施例1よりも低くなった。
 実施例20~24は比較例である。実施例20では硫化鉱物を投入しなかったため排滓鍋からスラグが溢れ、排滓率は20%にとどまった。実施例21では硫化鉱物のS濃度が本発明の範囲より過小であったためフォーミング抑制効果が小さく、排滓を一時中断したため排滓率は35%にとどまった。実施例22では硫化鉱物のS濃度が本発明の範囲より過大であったためSの蒸発が多くなり、排滓中にH2Sが最大で1.2ppm発生した。実施例23では硫化鉱物の投入速度が本発明の範囲より過小であったため排滓を一時中断せざるを得ず、排滓率は28%にとどまった。実施例24では投入速度が本発明の範囲より過大であったためSの蒸発が多くなり、冷却中にH2Sが最大で1.1ppm発生した。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000008

Claims (4)

  1.  転炉の下方に設置された排滓鍋へ前記転炉の炉口からスラグを排出する際に、Sを20~55質量%含有する硫化鉱物を、前記スラグの排出開始直後から式(1)の範囲を満たす速度で前記排滓鍋に投入することを特徴とする、スラグのフォーミング抑制方法。
    Figure JPOXMLDOC01-appb-M000001
    slag:スラグの排出速度(kg/分)
    ore:硫化鉱物の投入速度(kg/分)
    (%S)ore:投入する硫化鉱物のS濃度(質量%)
  2.  前記硫化鉱物の粒度は、粒径3mm~20mmが80質量%以上であることを特徴とする、請求項1に記載のスラグのフォーミング抑制方法。
  3.  1基の転炉に溶銑を装入して脱珪・脱燐吹錬を行った後、炉内に溶銑を残したまま転炉を傾動させてスラグを炉口から排出し、転炉を垂直に戻した後に引き続いて脱炭吹錬を行う精錬方法において、脱燐吹錬後のスラグ排出時に請求項1または請求項2に記載のフォーミング抑制方法を用いることを特徴とした転炉精錬方法。
  4.  2基以上の転炉の少なくとも1基の転炉に溶銑を装入して脱珪吹錬を行った後、炉内に溶銑を残したまま転炉を傾動させてスラグを炉口から排出し、転炉を垂直に戻した後に引き続いて脱燐吹錬を行う精錬方法において、脱珪吹錬後のスラグ排出時に請求項1または請求項2に記載のフォーミング抑制方法を用いることを特徴とした転炉精錬方法。
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