JP2008255446A - スラグの鎮静方法 - Google Patents

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【課題】転炉内で溶銑予備処理を行った後に、溶銑を転炉内に残したままスラグを排滓鍋に排出する際のスラグの鎮静方法において、排滓鍋内で急速にフォーミングするスラグを効率良く鎮静することにより、排滓鍋からのスラグの溢出を防止しつつ、溶銑予備処理後のスラグを転炉から排滓鍋に短時間で大量に排出する。
【解決手段】転炉10内で溶銑Pの脱燐処理を行った後に、溶銑Pを転炉10内に残したまま、転炉10の下方に設置された排滓鍋30に、塩基度が1.0以上1.5以下で酸化鉄濃度が15質量%以上25質量%以下のスラグSを、排滓鍋30の体積1m当たり0.03トン/分以上の平均排出速度で排出する際に、スラグSのフォーミングを鎮静するために、所定の組成、比重を有する塊状の鎮静材50を、スラグSの排出開始から20秒以内に、連続的または断続的に50kg以上の投入量で排滓鍋30に投入する。
【選択図】図1

Description

本発明は、転炉内で溶銑予備処理を行った後に、溶銑を転炉内に残したままスラグを排滓鍋に排出する際のスラグの鎮静方法に関する。
転炉を利用した精錬方法としては、一般に、(A)脱燐処理後に溶銑を転炉内に残したまま転炉を傾転させてスラグのみを排出し(いわゆる中間排滓)、その後に同一転炉で脱炭精錬を実施し、脱炭精錬後のスラグを次の脱燐処理に再利用する方法と、(B)脱燐吹錬後に溶銑を一旦炉外に排出し、スラグも炉口から排出した後に、同一転炉あるいは他の転炉に溶銑を装入して脱炭精錬を実施する方法とがある。
脱燐処理後にスラグのみを排出する上記(A)の精錬方法は、脱燐吹錬後に溶銑及びスラグを炉外に排出する上記(B)の精錬方法に比較して、1)脱燐処理後に出銑、装入する工程がないため、転炉の非稼働時間が短い、2)溶銑の移し替え工程がないため、放熱ロスが少ない、3)脱炭精錬後のスラグを炉内に残し、次の脱燐処理に再利用することができる、といった利点を有している。このでは、脱燐処理後のスラグの排滓量が多いほど脱炭精錬時の復燐およびスロッピングを抑制でき、CaO等のフラックスの使用量を少なくすることができ、スラグの排滓時間が短いほど転炉の非稼働時間を短くして生産性を上げることができる。従って、溶銑を転炉内に残したまま、脱燐処理後のスラグを効率良く炉外に排出するために、炉内でのスラグ組成を調整することにより、スラグをフォーミングさせてスラグの体積を増加させている。例えば、特許文献1には、スラグをフォーミングさせるために、脱燐処理後にスラグを炉内に残したまま転炉を傾転させてスラグを排出する際に,スラグ組成をCaO/SiO≧1.0,Al=2〜10%に調整する方法が開示されている。
他方、脱燐処理後のスラグは、排滓の進行に伴い排滓鍋内でもフォーミングし、排滓鍋から溢出して周辺設備を損傷する場合がある。このようなスラグの溢出を防止するためには、転炉の傾転速度を遅くする、スラグの塩基度を高くする、排滓鍋内に鎮静材を投入する,等の手段を講ずることが必要である。このうち、(A)の精錬方法においては、転炉の傾転速度を遅くすると、スラグの排滓時間が長くなるため生産性が低下してしまい、また、スラグの塩基度を高くすると、脱燐後のスラグの排滓量を多くすることが困難であり、いずれの方法も好ましくない。また、スラグパンに受けた溶融スラグ上にノズルからミスト状の水を吹き付けて冷却することにより、スラグパン中のスラグのフォーミングを鎮静する方法もあるが(例えば、特許文献2、3を参照)、ミストによるフォーミングの鎮静は、スラグ表面でしか効果がないため,急速にフォーミングしてくる中間排滓時のスラグに対してはほとんど効果がない。従って、(A)の精錬方法において、排滓鍋内からのスラグの溢出を防止する方法としては、排滓鍋内に鎮静材を投入することが有効であると考えられる。
排滓鍋内に鎮静材を投入する方法としては、例えば、パルプ廃滓50〜90%、転炉滓5〜25%、ベントナイト等の結合剤5〜25%の転炉用固形鎮静材を投入する方法(例えば、特許文献4を参照)、熱分解性物質と微粒鉄粉、バインダーを混合してブリケット成型し、見かけ比重が2〜5である鎮静材を投入して、溶銑鍋,混銑車,溶鋼鍋,溶滓鍋からのスラグの溢出を防止する方法(例えば、特許文献5を参照)などが提案されている。
特開2004−323959号公報 特開平5−195040号公報 特開平8−325619号公報 特開昭54−32116号公報 特開平11−50124号公報
しかしながら、特許文献4の方法では、排滓鍋内でフォーミングした泡沫層を破壊するためのガスを発生するパルプ廃滓を多く含むものの、フォーミング性の高いスラグの鎮静に使用するにはガス発生速度が十分でない。また、特許文献5の方法では、微粒鉄粉の比率が高く、泡沫層を破壊するためのガスを発生するガス発生物質が少ない。このように、いずれの鎮静材を使用しても、排滓鍋内で急速にフォーミングするスラグを効率良く鎮静し、排滓鍋からの溢出を防止することは難しい、という問題があった。
また、従来の鎮静材は、主に転炉内あるいは混銑車内からのスラグを対象としており、排滓鍋内のスラグを対象とした技術は少ない。
そこで、本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、転炉内で溶銑予備処理を行った後に、溶銑を転炉内に残したままスラグを排滓鍋に排出する際のスラグの鎮静方法において、排滓鍋内で急速にフォーミングするスラグを効率良く鎮静することにより、排滓鍋からのスラグの溢出を防止しつつ、溶銑予備処理後のスラグを転炉から排滓鍋に短時間で大量に排出することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、フォーミング性の高いスラグを排滓鍋へ所定速度以上で排出する際に、排滓鍋内にガス発生物質を多く含有し所定の比重および体積を有する鎮静材を、所定のタイミングで投入することにより、高いスラグの鎮静効果を発揮し,排滓鍋からスラグを溢出させることなく短時間で大量に排出できることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明がその要旨とするところは、以下のとおりである。
(1) 転炉内で溶銑の脱燐処理を行った後に、該溶銑を前記転炉内に残したまま、前記転炉の下方に設置された排滓鍋に、塩基度が1.0以上1.5以下で酸化鉄濃度が15質量%以上25質量%以下のスラグを、前記排滓鍋の体積1m当たり0.03トン/分以上の平均排出速度で排出する際に、前記排滓鍋に前記スラグのフォーミングを鎮静する鎮静材を投入するスラグの鎮静方法であって、前記鎮静材は、パルプ滓を乾重量で35質量%以上65質量%以下、製鋼スラグ20質量%以上50質量%以下、油分3質量%以上10質量%以下、水分15質量%以下を含み、かつ、比重が1.5g/cm以上2.5g/cm以下で、塊状であり、前記鎮静材を、前記スラグの排出開始から20秒以内に、連続的または断続的に50kg以上の投入量で投入することを特徴とする、スラグの鎮静方法。
(2) 前記鎮静材の体積は、60cm以上800cm以下であることを特徴とする、(1)に記載のスラグの鎮静方法。
(3) 前記鎮静材を前記スラグの排出開始から20秒以内に投入した後に、さらに、前記鎮静材を、前記スラグの排出開始から20秒以後に、連続的または断続的に50kg/分以上の速度で投入することを特徴とする、(1)または(2)に記載のスラグの鎮静方法。
本発明によれば、転炉内で溶銑予備処理を行った後に、溶銑を転炉内に残したままスラグを排滓鍋に排出する際のスラグの鎮静方法において、ガス発生物質を多く含有し所定以上の比重および体積を有する鎮静材を、スラグの排出開始後所定時間内に排滓鍋に投入することにより、排滓鍋内で急速にフォーミングするスラグを効率良く鎮静して、排滓鍋からのスラグの溢出を防止しつつ、溶銑予備処理後のスラグを転炉から排滓鍋に短時間で大量に排出することが可能である。従って、本発明によれば、排滓鍋の周辺設備を損傷することなく、脱炭精錬時の復燐およびスロッピングを抑制できるとともに、フラックスの使用量を少なくでき、さらに、転炉の非稼働時間を短縮して生産性を上げることができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
転炉の操業方法としては、転炉の非稼働時間が短い、放熱ロスが少ない、脱炭精錬後のスラグを再利用できる、などの観点から、上述した脱燐処理後にスラグのみを排出する上記(A)の精錬方法が用いられる場合がある。本発明は、上記(A)の精錬方法における中間排滓の際に、脱燐後のスラグを短時間で大量に排滓するためにスラグをフォーミングさせなければならない一方で、排滓鍋内からのスラグの溢出を防止するために排滓鍋中のスラグのフォーミングを鎮静するという、相反する2つの要求に応えるものである。そのために、フォーミング性の高いスラグを排滓鍋へ所定速度以上で排出する際に、排滓鍋内にガス発生物質を多く含有するとともに所定の比重および体積を有する鎮静材を、スラグの排出開始後所定時間内に排滓鍋に投入し、これにより、高いスラグの鎮静効果を発揮し,排滓鍋からスラグを溢出させることなく短時間で大量に排出することができる。
以下、図1に基づいて、本発明に係るスラグの鎮静方法について詳細に説明する。なお、図1は、本発明の一実施形態に係るスラグの鎮静方法を示す説明図である。
本実施形態に係るスラグの鎮静方法は、図1に示すように、転炉10内で溶銑予備処理(予備脱燐)を行った後に、溶銑Pを転炉10内に残したまま、転炉10を図1の矢印で示したように傾転させ、溶銑予備処理後のスラグSを、転炉10の炉口から転炉10の下方に設置された排滓鍋30に、所定の平均排出速度で排出する際に、排滓鍋30中のスラグSのフォーミングを鎮静する鎮静材50を、受滓中の排滓鍋30に投入する方法である。なお、排滓鍋30は、台車40上に設置されており、排滓されたスラグSをスラグ処理場に搬送することができる。
本実施形態においては、まず、前提条件として、溶銑予備処理後の脱燐及び脱珪がなされたスラグSは、塩基度(CaO/SiO)が1.0以上1.5以下で、かつ、酸化鉄(FeO)濃度が15質量%以上25質量%以下のものとする。このように、脱燐後のスラグSの塩基度及びFeO濃度を規定したのは、以下の通りである。
すなわち、CaO/SiOが1.5を超える場合には、スラグSの粘性が低いためスラグSのフォーミング性が低く、FeO濃度が15質量%未満の場合には、スラグS中の固相が大きくなりすぎるためスラグSのフォーミング性が低い。この場合、排滓鍋30中のスラグSのフォーミングを鎮静することは容易であるものの、中間排滓時にスラグSを短時間に大量に排出することができないため、転炉10においては脱炭精錬時に復燐およびスロッピングの問題が生ずる。また、このような復燐やスロッピングを抑制するためには脱炭精錬時のCaOの使用量を増加させることとなり、未滓化CaOによりスラグの品質が低下するおそれがある。
一方、CaO/SiOが1.0未満である場合には、溶銑P中の燐と反応するCaO量が少ないため脱燐性能が低く、FeO濃度が25質量%を超える場合には、スラグS中のCaOの相対濃度が低下するため脱燐性能が低く、好ましくない。また、CaO/SiOが1.0未満では、スラグSのフォーミングが過剰になるので、排滓鍋30中のスラグのフォーミング鎮静が困難となり、スラグの溢出を防止するために短時間にスラグを排滓できない(図1のA2を参照)。さらに、スラグSのフォーミングが過剰な場合には、転炉10から排出されるスラグSと操業床20とが干渉して転炉10の傾動を阻害するという欠点もある(図1のA1を参照)。
また、スラグSの排出速度を遅くするとスラグSの排滓時間が長くなるため、溶鋼の生産性が低下するという観点から、本実施形態では、スラグSの平均排出速度を、排滓鍋30の体積1m当たり0.03トン/分以上としている。一方、スラグSの排出速度が速すぎると、排滓鍋30中におけるスラグSのフォーミングが急速になりすぎるため、鎮静材50による鎮静効果が及ばなくなる。従って、スラグSの平均排出速度を、0.05トン/分以下とすることが好ましい。なお、スラグSの排出速度は、転炉10の炉体の傾転速度を変えることにより調整することができる。
排滓鍋30に投入する鎮静材50としては、1)スラグSの表面よりも下方へ潜り込むことにより、スラグSの内部からフォーミングした泡を破泡でき、2)スラグS中で急速にガスを発生させることによりフォーミングした泡沫層を十分に破壊できる、という2つの機能を有する鎮静材を使用する。これにより、スラグSを転炉10から短時間で大量に排出するために十分なフォーミング性を有するスラグSの排滓鍋30中におけるフォーミングの鎮静が可能となる。
ここで、図2に基づいて、本実施形態に係るスラグの鎮静方法におけるフォーミングの鎮静方法の詳細について説明する。なお、図2は、本実施形態におけるスラグの鎮静方法の詳細を示す説明図である。
図2(a)に示すように、鎮静材50がスラグSの表面よりも下方に潜り込むことができない場合には、鎮静材50はスラグSの表面付近にのみ存在する。この場合は、スラグSの表面付近の泡Bを破泡することしかできず、スラグSの表面よりも下方に存在する泡の破泡はできないため、スラグSのフォーミングを効率的に鎮静することはできない。従って、本実施形態におけるようにフォーミング性の大きなスラグ組成を有し、転炉10からスラグSを高速で排出する場合には、スラグSが排滓鍋30から溢出してしまう。
一方、図2(b)に示すように、鎮静材50がスラグSの表面よりも下方に潜り込むことができる場合には、鎮静材50は、泡沫層の内部から泡Bを破泡することができ、スラグSのフォーミングを効率的に鎮静することができる。従って、本実施形態におけるようにフォーミング性の大きなスラグ組成を有し、転炉10からスラグSを高速で排出した場合であっても、スラグSが排滓鍋30から溢出することを防止できる。
上述したような鎮静材50としては、パルプ滓を乾重量で35質量%以上65質量%以下、製鋼スラグ20質量%以上50質量%以下、油分3質量%以上10質量%以下、水分15質量%以下を含み、かつ、比重が1.5g/cm以上2.5g/cm以下で、塊状のものを使用する。この鎮静材50は、体積が60cm以上800cm以下であることが好ましい。
パルプ滓は、スラグの熱により燃焼してガスを発生する物質であり、発生したガスがフォーミングしたスラグSの泡Bを破泡することにより、スラグSの表面からその下方にかけて形成された泡沫層を破壊する。
このパルプ滓の鎮静材50に占める含有量としては、本実施形態におけるスラグ組成及びスラグ排出速度を有する場合でも効率的にフォーミングを鎮静するために、パルプ滓は、鎮静材50中に乾重量で35質量%以上以上含まれていることが必要である。一方、パルプ滓が65質量%を超える場合には、鎮静材50の比重が小さくなりすぎるため、65質量%以下であることが必要である。
製鋼スラグは、鎮静材50の比重を大きくして、鎮静材50がスラグSの表面よりも下方に潜り込みやすくする。一方、鎮静材50の比重が大きすぎると、排滓鍋30中で深く沈降しすぎるため、スラグSの上部に存在する泡沫層からの距離が遠くなり、泡沫層を破壊しにくくなる。このような観点から、製鋼スラグは、鎮静材50中に20質量%以上50質量%以下の割合で含まれることが必要である。
油分は、パルプ滓の燃焼速度、すなわち、ガス発生速度を向上させる効果があり、これにより泡沫層の急速な破壊に寄与する。このような観点から、油分は、鎮静材50中に3質量%以上含まれていることが必要である。ただし、油分の量が多すぎると、排滓鍋30中で燃焼して黒煙を発生するため、作業環境上問題があることから、鎮静材50中の油分含有量を10質量%以下にする必要がある。
水分は、蒸発してHOガスを発生し、発生したガスにより泡沫層を破壊する。ただし、水分が多くなり過ぎると、鎮静材50の圧潰強度が低くなって型崩れしやすくなり,スラグS中への潜り込み深さおよび個々の鎮静材50のガス発生量が低下してしまう。従って、鎮静材50中の水分含有量を15質量%以下にする必要がある。
鎮静材50の比重については、上述したように、小さすぎると鎮静材50がスラグSの泡沫層に潜り込みにくくなり、大きすぎると鎮静材50が排滓鍋30中で深く沈降しすぎるため泡沫層を破壊しにくくなる。従って、本実施形態では、鎮静材50の比重は、1.5g/cm以上2.5g/cm以下である必要がある。
鎮静材50の体積については、体積が小さすぎると鎮静材50がスラグSの泡沫層に潜り込みにくくなり、大きすぎると鎮静材50が深く沈降しすぎ、かつ、反応効率が低下するために泡沫層を破壊しにくくなる。鎮静材50の体積としては、60cm以上800cm以下であることが好ましく、この観点から、さらに好ましくは、鎮静材50の形状は、一辺が4cm以上8cm以下の立方体、最短辺が4cm以上8cm以下で再長辺が6cm以上12cm以下の直方体、または、直径5cm以上11cm以下の球体のいずれかである。
また、本実施形態においては、鎮静材50を、スラグSの排出開始から20秒以内に、連続的または断続的に50kg以上の投入量で受滓中の排滓鍋30内に投入することが必要である。
スラグSの排出開始から30秒程度で排滓鍋30中のスラグSがフォーミングが著しくなる。そこで、排滓鍋30中のスラグSのフォーミングが著しくなる前(スラグSの排出開始後から20秒以内)に予め鎮静材50を投入しておくことにより、排滓鍋30中のスラグSのフォーミングを効率的に鎮静することができる。また、効率的なスラグSの鎮静のためには、鎮静材50を50kg以上の投入量で投入することが必要である。なお、鎮静材50の排滓鍋30への投入は、例えば、1本または複数本のシュートから行うことができ、鎮静材50の投入は、連続的であっても断続的であってもよい。
また、鎮静材50をスラグSの排出開始から20秒以内に投入した後も、排滓鍋30中のスラグSのフォーミングは起こるので、排滓鍋30中のスラグのフォーミングの状態を観察しながら、フォーミングの程度に応じて、スラグの排出開始から20秒以後にも、鎮静材50を連続的または断続的に50kg/分以上の速度で投入することが好ましい。なお、鎮静材50の投入速度は150kg/分以下であることが好ましい。鎮静材50を150kg/分を超える速度で投入してもスラグSの鎮静効果が飽和するためである。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、以下、実施例を挙げて、本発明をさらに具体的に説明する。
本実施例においては、脱燐処理後のスラグ組成、鎮静材の組成や物性、鎮静材の投入時期、投入量及び投入速度等を変化させて、スラグの鎮静の有無を確認する試験を行った。以下、この試験方法の詳細について説明する。
本試験は、容積400トンの転炉において実施した。転炉にスクラップおよび溶銑を装入した後、溶銑中のSi濃度等に応じて、所定のスラグ組成となるように生石灰、鉄鉱石等の造滓剤を投入し、ランス送酸速度35000〜60000Nm/hr、送酸時間3〜6分として溶銑の予備脱燐処理を行い、スラグ組成をCaO/SiO=1.1、FeOの量が23質量%となるようにした。次に、溶銑を炉内に残したまま転炉を傾転させ、炉体下方に設置した排滓鍋(内容積70m)に、転炉炉口からスラグを3.5分間排出した。排滓鍋を設置する移動台車に取り付けた秤量器で重量変化を測定したところ、排滓鍋1m当たりの平均排出速度は0.041トン/(分・m)であった。排出開始直後から鎮静材を転炉側方に設置したシュートより投入し、排滓鍋内でフォーミングするスラグの鎮静を図った。排滓終了後は転炉を垂直に戻し、造滓剤を所定量投入して脱炭吹錬を行った。
鎮静材の組成、比重および体積を表1に示す。鎮静材は押し出し成型法により製造した。水準1〜7は本発明例、水準8〜13は比較例である(表中の下線部は、請求項記載の範囲外となる部分を表す)。これらをスラグ排滓開始から20秒経過までに50kg、20秒経過後は55kg/分の速度で投入した。その結果、本発明範囲内の水準1〜7では、スラグを排滓鍋から溢出させることなく排滓を完了したが、水準8はスラグへの潜り込み深さが過小、水準9はスラグへの潜り込み深さが過剰、水準10はガス発生速度が過小、水準11はスラグへの潜り込み深さが型崩れにより過小、水準12はスラグへの潜り込み深さが過小、水準13はスラグへの潜り込み深さが過剰かつガス発生速度が過小であったため、フォーミングを抑制することができず、スラグが排滓鍋から溢出した。
Figure 2008255446
次に、水準1の鎮静材について、排滓鍋への投入条件を変更した場合の結果を表2に示す。水準14および15は本発明例、水準16および17は比較例である。本発明範囲内の水準14、15ではスラグを排滓鍋から溢出させることなく排滓を完了したが、水準16はスラグ排出開始から20秒までの投入量が過小、水準17はスラグ排出開始20秒以降の投入速度が過小のためフォーミングを抑制することができず、スラグが排滓鍋から溢出した。
Figure 2008255446
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明の一実施形態に係るスラグの鎮静方法を示す説明図である。 同実施形態におけるスラグの鎮静方法の詳細を示す説明図である。
符号の説明
10 転炉
20 操業床
30 排滓鍋
40 台車
50 鎮静材
S スラグ
P 溶銑
B 泡

Claims (3)

  1. 転炉内で溶銑の脱燐処理を行った後に、該溶銑を前記転炉内に残したまま、前記転炉の下方に設置された排滓鍋に、塩基度が1.0以上1.5以下で酸化鉄濃度が15質量%以上25質量%以下のスラグを、前記排滓鍋の体積1m当たり0.03トン/分以上の平均排出速度で排出する際に、前記排滓鍋に前記スラグのフォーミングを鎮静する鎮静材を投入するスラグの鎮静方法であって、
    前記鎮静材は、パルプ滓を乾重量で35質量%以上65質量%以下、製鋼スラグ20質量%以上50質量%以下、油分3質量%以上10質量%以下、水分15質量%以下を含み、かつ、比重が1.5g/cm以上2.5g/cm以下で、塊状であり、
    前記鎮静材を、前記スラグの排出開始から20秒以内に、連続的または断続的に50kg以上の投入量で投入することを特徴とする、スラグの鎮静方法。
  2. 前記鎮静材の体積は、60cm以上800cm以下であることを特徴とする、請求項1に記載のスラグの鎮静方法。
  3. 前記鎮静材を前記スラグの排出開始から20秒以内に投入した後に、さらに、前記鎮静材を、前記スラグの排出開始から20秒以後に、連続的または断続的に50kg/分以上の速度で投入することを特徴とする、請求項1または2に記載のスラグの鎮静方法。
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