JP6915522B2 - スラグのフォーミング抑制方法および転炉精錬方法 - Google Patents

スラグのフォーミング抑制方法および転炉精錬方法 Download PDF

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Description

本発明はスラグのフォーミング(泡立ち)抑制方法および転炉精錬方法に関する。
鉄鋼製造プロセスにおいて高炉などで製造された溶銑は、C濃度が4〜5質量%、P濃度が0.1質量%程度と高く、そのまま凝固させて銑鉄としたのでは加工性や靱性が低いために鉄鋼製品として用いることが困難である。したがって精錬プロセスにおいて脱燐・脱炭処理を行うとともに各種成分を調整して要求品質を満たす鋼を製造している。この脱燐・脱炭処理では酸素ガスやFeOを含むスラグにより溶鉄中のC、Pを酸化除去するが、溶銑に含まれるSiがPよりも酸化されやすいために、実質的には脱珪・脱燐・脱炭反応が並行して進行する。
現在、精錬プロセスは予備処理プロセスも含めて生産性と反応効率が良好な転炉方式が主流である。その操業方法としては、高炉溶銑を転炉に装入して脱珪・脱燐吹錬を行った後、吹錬を一旦停止して転炉を傾動させ、脱珪・脱燐スラグの一部を炉口から排出し、転炉を垂直に戻した後に引き続いて脱炭吹錬を行う方法(以降、連続処理方式と表記)が非特許文献1において開示されている。また別の操業方法としては、高炉溶銑を転炉に装入して脱珪吹錬を行った後、吹錬を一旦停止して転炉を傾動させ、脱珪スラグの一部を炉口から排出し、転炉を垂直に戻した後に引き続いて脱燐吹錬を行い、さらに脱燐吹錬後は転炉から溶銑を一旦排出して脱燐スラグと分離し、該溶銑のみを別の転炉に再度装入して脱炭吹錬を行う方法(以降、分離処理方式と表記)が特許文献1で開示されている。前者は1基の転炉を用いる操業形態であって、炉口からのスラグ排出を脱珪・脱燐吹錬と脱炭吹錬の中間で行う方式である。後者は2基の転炉を用いる操業形態であって、そのうち1基の転炉を脱珪・脱燐吹錬に使用し、該転炉において炉口からのスラグ排出を脱珪吹錬と脱燐吹錬の中間で行う方式である。両者ともに、炉口からスラグを効率的に排出するために、吹錬中に発生するスラグのフォーミング(泡立ち)現象を利用してスラグの体積を増加させる点が共通している。
転炉スラグのフォーミングは、吹錬中に溶銑中のCと酸素ガスあるいはスラグ中のFeOが反応してCO気泡が多数生成し、スラグ中に滞留することで発生する。CO気泡が発生する反応は式(A)で表記される。
+FeO=CO(g)+Fe (A)
連続処理方式、分離処理方式のいずれも、炉内でフォーミングしたスラグを炉口から排出し、転炉下方に設置した排滓鍋へ収容する。排滓鍋へのスラグ排出量が増加するほど、炉内に残留するSiO2やP25を少なくすることができるため、脱燐に必要なスラグの塩基度(CaO/SiO2)を確保する目的で投入する生石灰など精錬材の使用量を低減することができる。したがって短時間で多量のスラグを排出することが望ましいが、排滓鍋へ排出された後もスラグはフォーミングし、排滓鍋から溢れてしまうと周辺設備を焼損して復旧に多大な時間と労力を必要とする。スラグ排出速度を下げる、あるいはスラグ排出を一時中断するといった方法により溢れを回避することは可能であるが、これは生産性を低下させるため、スラグのフォーミングを抑制する物質が排滓鍋へ投入される。
フォーミングに伴う精錬容器からのスラグ溢れは、排滓鍋に限らず混銑車や溶銑鍋、転炉などでも生産性を阻害する事象である。このため、これまでに様々なフォーミング抑制方法が試みられてきた。従来のフォーミング抑制方法は大きく2つに分類できる。まず1つは気泡の生成を抑制する方法であり、例えば特許文献2では生ドロマイトのような炭酸塩を投入し、熱分解する際の吸熱によりCOガスの発生を抑制するフォーミング防止剤が開示されている。もう1つはスラグ内に滞留した気泡を破壊(破泡)する方法であり、例えば特許文献3ではパルプ廃滓を主体としたフォーミング鎮静剤が開示されている。このフォーミング鎮静剤はスラグ内で燃焼や熱分解の反応により急速にガスを発生し、その体積膨張エネルギーにより破泡してスラグを収縮させる。
COガス発生抑制と破泡促進の両方による鎮静方法として、特許文献4においてAlとSを含有するフォーミング抑制剤が開示されている。このフォーミング抑制機構は、スラグ中のFeOをAlで還元し気泡の発生を抑制するとともに、Sによりスラグ−メタル間の界面張力が低下して気泡が安定維持されにくくなるとされている。
Sがスラグのフォーミング現象に及ぼす影響については非特許文献2においても開示されている。それによれば、S濃度が高くなるとCO気泡の発生速度が低下してCO気泡が生成しにくくなり、気泡が発生したとしてもスラグ−メタル間の接触角が増大して気泡径が大きくなるために短時間で破泡するとされている。
特開2013−167015号公報 特開2003−213314号公報 特開昭54−32116号公報 特開2000−328122号公報
鉄と鋼、第87年(2001)第1号、第21〜28頁 鉄と鋼、第78年(1992)第11号、第1682〜1689頁
前記した連続処理方式や分離処理方式では、スラグが転炉の炉口から連続的に排出され、落下位置で激しく撹拌されるため、スラグ中に懸濁している銑鉄粒のCとスラグのFeOが反応して多量のCO気泡が継続的に発生し、排滓鍋の中でも急速にフォーミングする。排滓鍋の容積は転炉よりも大幅に小さいのが通例であるから、多量のスラグを転炉から短時間で排滓鍋へ排出するには、フォーミングを効率的に抑制しなければならない。
この課題に対し、特許文献2〜3の方法はガス発生速度抑制あるいはガス散逸速度向上の片方のみの機構によりフォーミングを抑制する技術であるため、排滓鍋へ連続的に排出されて激しくフォーミングするスラグに対して十分な効果を得ることが難しい。特許文献4の方法は、Alがスラグ中のFeOを還元する際に発生する反応熱によりスラグの温度が上昇するが、CO気泡を発生する式(A)が吸熱反応であるために、CO気泡の発生速度が上昇してフォーミング抑制効果を阻害する恐れがある。
本発明はこのような問題を鑑みてなされたもので、フォーミングしたスラグを炉口から連続的に排滓鍋へ排出するプロセスにおいて、排滓鍋内のスラグフォーミングを効率的に抑制することでスラグ排出量を向上させる方法を提供することを目的とする。本発明のフォーミング抑制方法は、1基の転炉で脱珪・脱燐吹錬、排滓および脱炭吹錬を連続して行う転炉精錬方式(連続処理方式)や、2基の転炉の片方で脱珪吹錬、排滓および脱燐吹錬を行う転炉精錬方式(分離処理方式)で用いることができる。
前記目的に沿う本発明に係るスラグのフォーミング抑制方法は、以下の通りである。
(1)転炉の下方に設置した排滓鍋へ、Sを20〜55質量%含有する硫化鉱物を投入するスラグのフォーミング抑制方法であって、
(i)前記転炉の炉口からスラグを排出する前に、式(1)を満たす量(wore)の硫化
鉱物を前記排滓鍋へ投入し、さらに、
(ii)硫化鉱物の排滓前投入のみによっては、排滓開始から排滓終了までスラグS濃度を0.1%以上に維持できない場合は、スラグ排出量が式(2)の条件を満たしている期間内に硫化鉱物を前記排滓鍋へ追加投入し
(iii)排滓前投入分も含めた排滓終了までの硫化鉱物の合計投入量(Wore)が式(3)を満たすことを特徴とする、スラグのフォーミング抑制方法。
Figure 0006915522
Figure 0006915522
Figure 0006915522
ore:硫化鉱物の排滓前投入量(kg)
ore:硫化鉱物の合計投入量(kg)
(%S)ore:硫化鉱物のS濃度(質量%)
slag−1:排滓開始から1分間の最大スラグ排出量(kg)
slag−A:硫化鉱物追加投入開始時のスラグ排出量(kg)
slag−T:合計スラグ排出量(kg)
(2)前記硫化鉱物の粒度は、粒径3〜20mmが80質量%以上であることを特徴とする、前記(1)に記載のスラグのフォーミング抑制方法。
また、本発明に係る転炉精錬方法は、以下の通りである。
(3)1基の転炉に溶銑を装入して脱珪・脱燐吹錬を行った後、炉内に溶銑を残したまま転炉を傾動させてスラグを炉口から排出し、転炉を垂直に戻した後に引き続いて脱炭吹錬を行う精錬方法において、脱燐吹錬後のスラグ排出時に前記(1)または(2)に記載のフォーミング抑制方法を用いることを特徴とした転炉精錬方法。
(4)2基の転炉の片方に溶銑を装入して脱珪吹錬を行った後、炉内に溶銑を残したまま転炉を傾動させてスラグを炉口から排出し、転炉を垂直に戻した後に引き続いて脱燐吹錬を行い、転炉から前記溶銑を排出して該溶銑のみをもう一方の転炉に再度装入して脱炭吹錬を行う精錬方法において、脱珪吹錬後のスラグ排出時に前記(1)または(2)に記載のフォーミング抑制方法を用いることを特徴とした転炉精錬方法。
本発明によれば、高濃度のSを含有する硫化鉱物を、スラグ排出前に排滓鍋内に投入し、さらに排滓開始後は前記排滓鍋内のスラグS濃度が0.1〜0.4%となるようにSを含有する鉱物を追加投入することで効率的にフォーミングを抑制でき、多量のスラグを排滓鍋へ排出できる。
小型炉実験におけるスラグ高さの経時変化を示す図 小型炉実験におけるスラグS濃度と最大フォーミング高さの関係を示す図 小型炉実験におけるスラグS濃度と最大COガス発生速度の関係を示す図 小型炉実験におけるスラグS濃度と気泡径の平均値の関係を示す図 実機試験における排滓鍋スラグ高さの経時変化を示す図 実機試験における排滓中のスラグS濃度変化を示す図
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。転炉における脱燐吹錬では、高速で酸素ジェットを溶銑表面に吹き付けることで溶銑中のPを酸化し、スラグへP25として除去している。これと並行して、溶銑中のSiも酸化され、スラグへSiO2として移行する。また、溶銑中のCは酸素ガスあるいはスラグ中のFeOと反応してCO気泡を発生し、その一部がスラグ内に滞留することでフォーミングが起こる。
スラグが適度にフォーミングした後、転炉の下方に設置した排滓鍋へ炉口からスラグを排出するが、排滓鍋の中でもフォーミングが発生する。これは、吹錬中に溶銑の一部が酸素ジェットにより引きちぎられてスラグ中に粒鉄として懸濁しており、この粒鉄中に含まれる炭素(C)が排滓鍋内でスラグ中のFeOと反応してCO気泡を発生するためである。
排滓鍋内では落下してきたスラグの運動エネルギーにより強い攪拌が起こり、CO気泡が多量に発生してスラグが激しくフォーミングする。そのためフォーミング抑制効果のある物質を投入し、スラグの溢れを防止する必要がある。
発明者らは、非特許文献2においてスラグのS濃度が高くなるとCO気泡の発生速度低下および気泡径の増加が起こるとされていることに着目し、S含有物質を投入してスラグS濃度を高めれば、ガス発生速度の低下およびガス散逸速度の向上が起こり、その両方の作用により効率的にフォーミングを抑制できると考えた。そこで、前記した連続処理方式や分離処理方式の炉口排出スラグを想定した組成および温度の条件において、スラグのS濃度がフォーミング挙動に及ぼす影響を小型炉実験で検証した。
すなわち、鉄坩堝内でスラグ100gを1350℃において溶解し、硫化鉄を加えてS濃度を調整した。このスラグに銑鉄を上方より投入し、一定の時間間隔で鉄棒をスラグに浸漬した。そして鉄棒のスラグ付着高さの経時変化を測定し、式(4)により最大フォーミング高さを算出してフォーミング抑制効果を評価した。
Figure 0006915522
0:銑鉄投入前のスラグ高さ(mm)
max:銑鉄投入後の最大スラグ高さ(mm)
スラグ付着高さの経時変化を図1に示す。硫化鉄なし(S=0.001%)の場合はスラグが大きくフォーミングしたが、硫化鉄を加えてスラグS濃度を上げるとフォーミングしにくくなった。スラグのS濃度と最大フォーミング高さの関係として図2に示す。スラグS濃度が0.1質量%以上であればフォーミングを大幅に抑制でき、0.4質量%超になるとほとんどフォーミングしなくなることが分かった。
この実験でCOガスの発生速度を流量計で測定したところ、図3に示すように、スラグのS濃度が高くなるほどCOガス発生速度の最大値は低下した。また、鉄棒に付着した気泡を任意に20個選択して気泡径を測定したところ、図4に示すようにスラグのS濃度が高くなるほど気泡径の平均値は増加した。これらの結果から、スラグS濃度を高めることでCO気泡の発生速度低下と気泡径の増加(破泡促進)が起こり、フォーミングを抑制できることが分かった。
本発明では、S源として硫化物の鉱石(硫化鉱物)を用いる。その理由は、S品位が高いために少ない投入量でも効果を期待できること、密度が大きいためにそのまま投入してもスラグ内に十分侵入できること、有機物を含まないために熱分解に伴う黒煙の発生がないこと、といった利点があるからである。特に、黄鉄鉱や磁硫鉄鉱、閃マンガン鉱は、S以外に含まれる元素の大半がFeやMnのようなスラグの構成元素であり、不可避的不純物として含まれる可能性のあるCaO、SiO2、Al23、MgOもスラグの構成成分であるため、スラグへ投入しても重金属溶出などの環境汚染を引き起こすリスクは極めて低い。
次に、硫化鉱物の好適な組成範囲について説明する。硫化鉱物中に含まれるSをスラグ中に迅速に溶解させるには、スラグのS濃度と硫化鉱物のS濃度の差が大きいほど、即ち、硫化鉱物のS濃度が高い方が良い。この観点から、硫化鉱物のS濃度は20質量%以上である。20質量%未満では硫化鉱物に含まれるSがスラグへ迅速に溶解しにくく、フォーミング抑制効果が小さくなる。一方、S濃度は55質量%以下である。S濃度が55質量%超になると単体のSが硫化鉱物中に存在しやすくなるが、単体のSは沸点が低く、容易に蒸発してしまうためスラグ中には溶解しにくい。また蒸発したSは空気中の水分と反応して有毒なH2Sを発生する恐れもあり、作業環境面でも好ましくない。したがって、本発明では硫化鉱物のS濃度を20〜55質量%とする。
硫化鉱物に含まれる不可避的不純物であるCaO、SiO2、Al23、MgOの合計濃度は30質量%以下であることが好ましい。これらの濃度が高い硫化鉱物はS濃度が相対的に低く、フォーミング抑制効果が小さくなりやすいためである。特にSiO2とAl23はスラグの粘度を高める作用を有し、MgOはスラグの融点を高める作用を有するため、フォーミングしたスラグ表面からのガスの散逸を阻害する恐れもある。したがって、硫化鉱物に含まれるこれらの成分の合計濃度は30質量%以下であることが好ましく、より好ましくは15質量%以下である。
硫化鉱物に含まれる水分は10質量%以下が好ましい。水分が高いと投入ホッパー内で固着して棚吊りが起きやすくなるためである。
複数の硫化鉱物を混合する場合は、それぞれの硫化鉱物の組成を加重平均した組成が本発明の好適な範囲内にあれば良い。
次に、硫化鉱物の粒度は、粒径が3mm以上20mm以下の粒子が80質量%以上であることが好ましい。これは、粒度が過剰に細かいと粉塵として舞い上がり作業環境を悪化させるためである。また、20mm超の粒子はスラグへ迅速に溶解しにくく、フォーミング抑制効果が小さくなりやすいためである。
Sによりフォーミングが抑制されるのは、非特許文献2で開示されているように、CO気泡の発生速度が低下し、かつ発生する気泡径が増加するためである。この機構に基づき、発明者らは、排滓鍋にあらかじめ硫化鉱物を投入してから排滓を行うことで、Sによるフォーミング抑制効果を発現させることを着想した。排滓初期は排滓鍋内のスラグ量が少なく、スラグが強く撹拌されてCO気泡が激しく発生するが、硫化鉱物をあらかじめ投入しておけばスラグのS濃度を高めやすく、少ない投入量でもフォーミングを効率的に抑制できると考えた。
この考えを検証するため、実機で試験を行った。すなわち、転炉へ溶銑を装入して脱珪・脱燐吹錬を行った後、吹錬を一旦中断して炉内に溶銑を残したまま転炉を傾動させ、炉体下方に設置した排滓鍋(内容積:70m3)に排出した。排滓鍋にはあらかじめ所定量の硫化鉱物を投入し、排滓鍋を保持する移動台車に取り付けた秤量機でスラグ排出量の経時変化を測定した。併せて、排滓鍋内の様子をビデオ撮影し、鍋底から鍋縁までの高さに対するスラグ面位置の割合から、スラグ高さを評価した。なお、排滓鍋の底面から鍋縁までの高さは4.5mである。スラグ組成は塩基度(CaO/SiO2)が1.0〜1.2、酸化鉄濃度が20〜30質量%、温度は1330〜1350℃であった。投入した硫化鉱物には黄鉄鉱(S濃度:49%)を用いた。
実機試験の結果を図5に示す。スラグ排出速度は毎分2.5tとした。硫化鉱物の排滓前投入量を多くするほど、排滓鍋内におけるスラグ高さの増大速度が遅くなる傾向が見られ、即ち、フォーミングの成長が遅くなり、スラグ面が鍋縁に到達するまでの時間が長くなった。
図5において、曲線の傾きが大きいほどフォーミングの成長が速いことを意味している。硫化鉱物を排滓前に投入した水準では、図中に矢印を付与した時点から曲線の傾きが大きくなっており、フォーミングの成長が速くなる現象が見られた。硫化鉱物の排滓前投入量とスラグ排出量から算出したスラグS濃度の経時変化を図6に示す。図5でフォーミングの成長が速くなるのは、いずれもスラグS濃度が0.1%以下になったタイミングであった。すなわち、排滓初期は排滓鍋内スラグのS濃度が高いためにフォーミングが抑制されるが、次第にSが希釈されてS濃度が0.1%以下になるとフォーミングが起こりやすくなるといえる。このように、排滓前に硫化鉱物を投入することでフォーミングを抑制することができ、その効果が得られるスラグのS濃度は小型炉実験と同様に0.1%以上であることが分かった。
排滓鍋へ排出されたスラグのフォーミングは、排滓開始から1分の間が最も激しい。そこで本発明では、排滓開始から1分間の間に排出されうる最大のスラグ量(Wslag-1)に対してスラグS濃度が0.1%以上となるように、硫化鉱物を排滓前に排滓鍋へ投入する。そのような条件を満足する硫化鉱物の排滓前投入量(wore)の範囲は式(5)(前記式(1)と同じ)で表される。なお、排滓開始から1分間の最大スラグ排出量(Wslag-1)は、過去のデータに基づいて定めることができる。例えば、排滓開始から1分間の平均スラグ排出量を1.2倍にした値として定めることができる。
Figure 0006915522
ore:硫化鉱物の排滓前投入量(kg)
slag-1:排滓開始から1分間の最大スラグ排出量(kg)
(%S) ore:硫化鉱物のS濃度(質量%)
硫化鉱物の排滓前投入量があまりに過剰な場合は排滓後のスラグS濃度が0.4%超となる恐れがある。加えて、過剰投入は硫化鉱物の溶解不良に繋がりやすい。したがって、過剰投入を避けるために、スラグ組成や温度、炉内スラグ量などの操業実績からスラグ排出量を予測し、硫化鉱物の排滓前投入量を調整するなどの手段を取ることが好ましい。
排滓開始から1分間の最大スラグ排出量は、スラグ組成や温度、炉内スラグ量などに依存するが、これは各々の転炉における操業条件から実現しうる最大値を用いれば良い。
排滓の進行に伴ってスラグのS濃度は徐々に低下する。前記したようにS濃度が0.1質量%以上であればフォーミング抑制効果は持続し、排滓鍋からスラグが溢れることなく排滓することができるが、0.1質量%未満になるとフォーミングが進行しやすくなる。したがって、硫化鉱物の排滓前投入量(wore)とスラグ排出量からスラグのS濃度を算出し、スラグのS濃度が0.1質量%未満となる前に硫化鉱物を追加投入する。この追加投入は、硫化鉱物追加投入開始時のスラグの排出量(Wslag-A)が式(6)(前記式(2)と同じ)の条件を満たしている期間内に開始する。
Figure 0006915522
ore:硫化鉱物の排滓前投入量(kg)
(%S) ore:硫化鉱物のS濃度(質量%)
slag-A:硫化鉱物追加投入開始時のスラグ排出量(kg)
この追加投入により、スラグS濃度を0.1質量%以上に維持する。一方で、小型炉の実験結果からスラグのS濃度は0.4質量%超とする必要はない。排滓後スラグのS濃度が過剰に高いと、散水処理や水没処理によりスラグを冷却する際に有害なH2Sガスが発生する恐れもある。したがって、排滓後のスラグS濃度は0.4質量%以下である。
このことから、本発明において排滓前投入分も含めた排滓終了までの硫化鉱物の合計投入量(Wore)の範囲は式(7)(前記式(3)と同じ)で表される。
Figure 0006915522
ore:硫化鉱物の合計投入量(kg)
(%S) ore:硫化鉱物のS濃度(質量%)
slag-T:合計スラグ排出量(kg)
なお、硫化鉱物の排滓前投入のみにより、排滓開始から排滓終了までスラグS濃度を0.1%以上に維持できる場合は、追加投入を行うか否かは当業者が任意に選択できる。
硫化鉱物は、排滓流の落下位置近傍へ投入することがより好ましい。この位置ではスラグが激しく撹拌されるため、硫化鉱物に含まれるSをより迅速にスラグへ溶解させることができ、フォーミングを効率的に抑制しやすくなる。
本発明の方法を実施することにより、転炉の炉口からスラグを排出する際の排滓鍋内におけるスラグのフォーミングを抑制でき、スラグ溢れを起こすことなく多量のスラグを転炉から排出できる。
本発明は、転炉へ溶銑を装入して吹錬を行い、吹錬を一旦中断して炉内に溶銑を残したまま転炉を傾動させて炉体下方に設置した排滓鍋にスラグを排出する転炉精錬方法に用いることができる。具体的には、1基の転炉に溶銑を装入して脱珪・脱燐吹錬を行った後、炉内に溶銑を残したまま転炉を傾動させてスラグを炉口から排出し、転炉を垂直に戻した後に引き続いて脱炭吹錬を行う転炉吹錬方法である。また他の転炉吹錬方法としては、2基の転炉の片方において脱珪吹錬を行った後、炉内に溶銑を残したまま転炉を傾動させてスラグを炉口から排出し、転炉を垂直に戻した後に引き続いて脱燐吹錬を行う転炉吹錬方法である。これらはフォーミング現象を利用して炉口からスラグを排出するという形態は同様であるから、本発明を用いることでその効果を享受できる。
前記した精錬方法以外においても、ある精錬容器から別の精錬容器へスラグが排出・流出する段階でフォーミングの抑制が必要な場合は、本発明を用いることでスラグの溢れを抑制できる。
以下に表1〜3を基にして本発明の実施例を具体的に説明する。内容積300m3の転炉へ400tの溶銑を装入して吹錬を行い、吹錬を一旦中断して炉内に溶銑を残したまま転炉を傾動させ、炉体下方に設置した排滓鍋(底面から鍋縁までの高さ:4.5m、内容積:70m3)に排出した。排滓開始前には硫化鉱物を排滓鍋内に投入し、排滓開始後は所定量のスラグを排出したところから、硫化鉱物を排滓鍋内のスラグへ連続的に投入した。排滓中は排滓鍋内の様子を観察し、スラグ表面が排滓鍋の鍋縁の高さに到達した時点で排滓を終了した。スラグ表面が鍋縁高さまで到達しなかった場合は、排滓開始から4分経過した時点で排滓を終了した。表1〜3において、本発明範囲から外れる数値に下線を付している。
排滓鍋を設置する移動台車に取り付けた秤量機で重量変化を測定し、各時点のスラグ排出量(Wslag)及びスラグ排出終了後の合計スラグ排出量(Wslag-T)を評価した。フォーミング抑制効果が優れるほど、合計スラグ排出量(Wslag-T)が高くなる。
排滓量(合計スラグ排出量)は、排滓鍋でのスラグのフォーミングの他、転炉内のスラグ重量や排滓鍋の内容積などの影響を受ける。本実施例の条件では、表2に結果を示す連続処理方式で排滓量12t以上を、表3に結果を示す分離処理方式で排滓量8t以上を良好な排滓量とする。
排滓終了後にスラグ面の上方1mにおいて空気をサンプリングし、硫化水素の濃度を分析した。排滓鍋はスラグ処理場へ搬送して反転し、散水してスラグを冷却した。冷却中にスラグ面の上方1mにおいて空気をサンプリングし、硫化水素の濃度を分析した。
本実施例における硫化鉱物の成分組成を表1に示す。A1〜A2は黄鉄鉱、B1は硫化マンガン鉱であり、組成は本発明の範囲内である。C1〜C2は比較例であり、下線を示した項目が請求項記載の範囲外である。C2については試験的にS濃度を高めるため、黄鉄鉱と高純度硫黄の混合物とした。
Figure 0006915522
ここで、実施例が本発明の範囲内であることを判別する指標として「比率A」「比率B」「比率C」を定義する。まず「比率A」は式(8)より求められる数値である。この値が0.1以上であれば排滓前の硫化鉱物投入量は前記式(1)を満たす。
Figure 0006915522
ore:硫化鉱物の排滓前投入量(kg)
(%S) ore:硫化鉱物のS濃度(質量%)
slag-1:排滓開始から1分間の最大スラグ排出量(kg)
また「比率B」は式(9)より求められる数値である。この値が0.1以上であれば前記式(2)を満たしており、追加投入を開始するタイミングは本発明の範囲内である。
Figure 0006915522
slag-A:硫化鉱物追加投入開始時のスラグ排出量(kg)
さらに「比率C」は式(10)より求められる数値である。この値が0.1〜0.4であれば前記式(3)を満たしており、硫化鉱物の合計投入量は本発明の範囲内である。
Figure 0006915522
ore:硫化鉱物の合計投入量(kg)
slag-T:合計スラグ排出量(kg)
表2に連続処理方式の脱珪・脱燐吹錬後の排滓における実施例を示す。スラグ組成は塩基度(CaO/SiO2)が1.0〜1.2、酸化鉄濃度が20〜30質量%であり、温度は1330〜1350℃であった。また、この条件における排滓開始から1分間の最大スラグ排出量(Wslag-1)は8000kgであった。
実施例1〜7は発明例であり、いずれも硫化鉱物の投入方法が本発明の範囲内であったため、スラグが鍋縁高さに到達することなく4分間排滓でき、排滓量は12.0t以上になった。また発生H2S濃度は排滓中、スラグ冷却中のいずれも1ppm以下であった。なお、実施例6では3mm未満の質量割合が実施例1よりも多かったため、投入時に一部が舞い上がって排滓鍋に入らず、排滓量が実施例1よりも低くなった。また、実施例7では20mm以上の質量割合が実施例1よりも多かったため、スラグへの溶解が遅くなり、排滓量が実施例1よりも低くなった。
実施例8〜14は比較例である。実施例8では硫化鉱物を投入しなかったため排滓開始後1分でスラグが鍋縁高さに達し、排滓量は8.0tにとどまった。実施例9では硫化鉱物のS濃度が本発明の範囲より過小であったためフォーミング抑制効果が小さく、排滓開始後1.3分でスラグが鍋縁高さに達し、排滓量は9.0tにとどまった。実施例10では硫化鉱物のS濃度が本発明の範囲より過大であったためSの蒸発が多くなり、排滓中にH2Sが最大で1.2ppm発生した。実施例11では硫化鉱物の排滓前投入量が本発明の範囲より過小であったためフォーミング抑制効果が小さく、排滓開始後1.5分でスラグが鍋縁高さに達し、排滓量は9.5tにとどまった。実施例12では硫化鉱物の追加投入開始が本発明の範囲より遅かったため十分なフォーミング抑制効果が得られず、排滓開始後2.3分でスラグが鍋縁高さに達し、排滓量は11.5tにとどまった。実施例13では排滓前投入分も含めた硫化鉱物の合計投入量が本発明の範囲より過小であったためフォーミング抑制効果が小さく、排滓開始後2.2分でスラグが鍋縁高さに達し、排滓量は11.0tにとどまった。実施例14では排滓前投入分も含めた硫化鉱物の合計投入量が本発明の範囲より過大であったため、冷却中にH2Sが最大で1.2ppm発生した。
Figure 0006915522
表3に分離処理方式における脱珪吹錬後の排滓における実施例を示す。スラグ組成は塩基度(CaO/SiO2)が0.6〜0.8、酸化鉄濃度が20〜30質量%であり、温度は1300〜1330℃であった。また、この条件における排滓開始から1分間の最大スラグ排出量(Wslag-1)は5000kgであった。
実施例15〜21は発明例であり、いずれも硫化鉱物の投入方法が本発明の範囲内であったため、スラグが鍋縁高さに到達することなく4分間排滓でき、排滓量は8.0t以上になった。また発生H2S濃度は排滓中、スラグ冷却中のいずれも1ppm以下であった。なお、実施例20では3mm未満の質量割合が実施例15よりも多かったため、投入時に一部が舞い上がって排滓鍋に入らず、排滓量が実施例15よりも低くなった。また、実施例21では20mm以上の質量割合が実施例15よりも多かったため、スラグへの溶解が遅くなり、排滓量が実施例15よりも低くなった。
実施例22〜27は比較例である。実施例22では硫化鉱物を投入しなかったため排滓開始後1分でスラグが鍋縁高さに達し、排滓量は5.0tにとどまった。実施例23では硫化鉱物のS濃度が本発明の範囲より過小であったためフォーミング抑制効果が小さく、排滓開始後1.5分でスラグが鍋縁高さに達し、排滓量は6.0tにとどまった。実施例24では硫化鉱物のS濃度が本発明の範囲より過大であったためSの蒸発が多くなり、排滓中にH2Sが最大で1.2ppm発生した。実施例25では硫化鉱物の排滓前投入量が本発明の範囲より過小であったためフォーミング抑制効果が小さく、排滓開始後1.5分でスラグが鍋縁高さに達し、排滓量は6.3tにとどまった。実施例26では排滓前投入分も含めた硫化鉱物の合計投入量が本発明の範囲より過小であったためフォーミング抑制効果が小さく、排滓開始後2分でスラグが鍋縁高さに達し、排滓量は7.5tにとどまった。実施例27では排滓前投入分も含めた硫化鉱物の合計投入量が本発明の範囲より過大であったため、冷却中にH2Sが最大で1.1ppm発生した。
Figure 0006915522

Claims (4)

  1. 転炉の下方に設置した排滓鍋へSを20〜55質量%含有する硫化鉱物を投入するスラグのフォーミング抑制方法であって、
    (i)前記転炉の炉口からスラグを排出する前に、式(1)を満たす量の硫化鉱物を前記排滓鍋へ投入し、さらに、
    (ii)硫化鉱物の排滓前投入のみによっては、排滓開始から排滓終了までスラグS濃度を0.1%以上に維持できない場合は、スラグ排出量が式(2)の条件を満たしている期間内に硫化鉱物を前記排滓鍋へ追加投入し
    (iii)排滓前投入分も含めた排滓終了までの硫化鉱物の合計投入量が式(3)を満たす
    ことを特徴とする、スラグのフォーミング抑制方法。
    Figure 0006915522
    Figure 0006915522
    Figure 0006915522
    ore:硫化鉱物の排滓前投入量(kg)
    ore:硫化鉱物の合計投入量(kg)
    (%S)ore:硫化鉱物のS濃度(質量%)
    slag−1:排滓開始から1分間の最大スラグ排出量(kg)
    slag−A:硫化鉱物追加投入開始時のスラグ排出量(kg)
    slag−T:合計スラグ排出量(kg)
  2. 前記硫化鉱物の粒度は、粒径3〜20mmが80質量%以上であることを特徴とする、請求項1に記載のスラグのフォーミング抑制方法。
  3. 1基の転炉に溶銑を装入して脱珪・脱燐吹錬を行った後、炉内に溶銑を残したまま転炉を傾動させてスラグを炉口から排出し、転炉を垂直に戻した後に引き続いて脱炭吹錬を行う精錬方法において、脱燐吹錬後のスラグ排出時に請求項1又は請求項2に記載のフォーミング抑制方法を用いることを特徴とした転炉精錬方法。
  4. 2基の転炉の片方に溶銑を装入して脱珪吹錬を行った後、炉内に溶銑を残したまま転炉を傾動させてスラグを炉口から排出し、転炉を垂直に戻した後に引き続いて脱燐吹錬を行い、転炉から前記溶銑を排出して該溶銑のみをもう一方の転炉に再度装入して脱炭吹錬を行う精錬方法において、脱珪吹錬後のスラグ排出時に請求項1又は請求項2に記載のフォーミング抑制方法を用いることを特徴とした転炉精錬方法。
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