WO2017159824A1 - 鋳造装置 - Google Patents

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Abstract

鋳造装置(10)は、一対のシリンダ(30a、30b)と、鋳抜きピン(54)が取り付けられる鋳抜きピン保持部材(50)と、一対の屈曲部材(46a、46b)とを備える。シリンダ(30a)は、屈曲部材(46a)の第2辺(46a2)に並列されるとともに、ロッド(44a)は、第1辺(46a1)の内側の面に連結される。第2辺(46a2)は、鋳抜きピン保持部材(50)に連結機構(52a)を介して着脱自在に連結される。

Description

鋳造装置
 本発明は、製品用キャビティに進退自在な鋳抜きピンを備え、前記製品用キャビティに溶湯が注湯されて鋳抜き孔を設けた鋳造品を得る鋳造装置に関する。
 一般的に、鋳造装置により製造される鋳造品が、種々の機械部品に使用されている。例えば、内燃機関を構成するシリンダヘッドでは、インジェクタ等の機器を取り付けるための鋳抜き孔が形成されている。このため、シリンダヘッドを鋳造する鋳造装置では、製品用キャビティ内に鋳抜きピンが進退自在に配置されている。
 例えば、実公平02-22111号公報に開示されている金型中子の金型内納め装置では、金型を取り囲む位置に固定フレームが設けられており、前記固定フレームに油圧シリンダが取り付けられている。
 油圧シリンダから金型に向かってピストンロッドが延在しており、前記ピストンロッドがスライドフレームの中央部位に連結されている。スライドフレームには、複数個の金型中子が取り付けられている。金型中子は、ピストンロッドに平行して金型内に突出しており、油圧シリンダの作用下に前記金型内のキャビティに配設されている。
 しかしながら、上記の金型内納め装置では、ピストンロッドの進退方向は、金型中子の進退方向と同一方向であるため、油圧シリンダ及び前記金型中子を含む設備全体が、前記ピストンロッドの軸方向に長尺化するという問題がある。しかも、金型中子を所望のストロークで確実に進退させるために、油圧シリンダ自体が大型化するおそれがある。
 さらに、鋳抜きピンは、シリンダヘッドの種類の変更に対応して交換する必要がある。しかしながら、上記の金型内納め装置では、金型を取り囲む固定フレームに油圧シリンダが取り付けられるとともに、ピストンロッドが前記固定フレーム内に突出してスライドフレームに固定されている。従って、鋳抜きピンの交換作業が相当に煩雑化するという問題がある。
 本発明の主たる目的は、コンパクト且つ経済的な構成で、鋳抜きピンを確実に進退させることが可能な鋳造装置を提供することにある。
 本発明の別の目的は、鋳抜きピンの交換作業を有効に簡素化させることが可能な鋳造装置を提供することにある。
 本発明は、製品用キャビティに進退自在な鋳抜きピンを備え、前記製品用キャビティに溶湯が注湯されることにより、鋳抜き孔を設けた鋳造品を得る鋳造装置に関するものである。
 この鋳造装置は、一対のシリンダと、鋳抜きピンが取り付けられる鋳抜きピン保持部材と、それぞれ互いに交差する方向に延在する第1辺及び第2辺を有する一対の屈曲部材と、を備えている。シリンダは、第2辺に並列されて第1辺の内側の面に対向して配置されている。そして、シリンダから突出するロッドは、第1辺の内側の面に連結されるとともに、第2辺は、鋳抜きピン保持部材の端部に連結機構を介して着脱自在に連結されている。
 本発明によれば、シリンダは、第2辺に並列されて第1辺の内側の面に対向して配置されている。そして、屈曲部材の第1辺に連結されたロッドを進退させることにより、前記屈曲部材の第2辺に連結された鋳抜きピン保持部材が、キャビティ内を進退している。このため、ストローク長さ方向の寸法が、有効に短尺化され、設備のコンパクト化が容易に遂行される。
 しかも、シリンダは、連結機構からオフセットしている。従って、シリンダが取り付けられた状態で、鋳抜きピン保持部材及び鋳抜きピンを容易に取り外すことができる。これにより、コンパクト且つ経済的な構成で、鋳抜きピンを確実に進退させるとともに、前記鋳抜きピンの交換作業を有効に簡素化させることが可能になる。
 また、連結機構は、鋳抜きピン保持部材の端部に形成される第1開口部と、第2辺に形成される第2開口部と、前記第1開口部及び前記第2開口部に一体に挿入される連結ピンと、を備えることが好ましい。
 さらに、この鋳造装置は、屈曲部材に設けられ、連結ピンの軸方向への移動を規制する規制機構を備えることが好ましい。その際、規制機構は、屈曲部材の第2辺に、連結ピンの軸方向と交差する方向に形成されるねじ孔と、前記ねじ孔に螺合する固定ねじ部材と、前記連結ピンに形成される係合用凹部と、を備えることが好ましい。ねじ孔に螺合する固定ねじ部材が係合用凹部に係合することにより、連結ピンの軸方向への移動を規制していることが好ましい。
 係合用凹部は、例えば、連結ピンの側壁を周回するように形成した係合溝からなる。又は、連結ピンの端部に形成した段部を係合用凹部としてもよい。
 さらにまた、この鋳造装置は、屈曲部材に設けられ、連結ピンの軸方向への移動を規制する規制機構を備えることが好ましい。その際、規制機構は、連結ピンの外周面に形成される係合溝と、前記係合溝に係合するとともに、揺動自在な係止板と、を備えることが好ましい。
 また、この鋳造装置では、シリンダのロッドは、型締め方向先端側の端部とは反対側の端部から第1辺に向かって突出していることが好ましい。
 さらに、この鋳造装置では、屈曲部材は、第1辺が第2辺よりも短尺なL字形状を有していることが好ましい。
本発明の第1の実施形態に係る鋳造装置の概略構成図である。 前記鋳造装置を構成する上型ベースの斜視説明図である。 前記上型ベースに設けられる鋳抜きピン可動構造の正面説明図である。 前記鋳抜きピン可動構造の要部分解斜視説明図である。 前記鋳抜きピン可動構造の、図3中、V-V線断面図である。 前記鋳抜きピン可動構造を構成するシリンダによる鋳抜きピン退動時の説明図である。 前記シリンダによる鋳抜きピン挿入時の説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る鋳造装置の正面説明図である。 本発明の第3の実施形態に係る鋳造装置の要部分解斜視説明図である。 図9の鋳造装置の要部斜視説明図である。
 図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係る鋳造装置10は、下型ベース12、摺動型ベース14及び上型ベース16を備え、内部に製品用キャビティ18が形成される。キャビティ18は、所望の鋳造品、例えば、シリンダヘッド等の形状に対応している。
 下型ベース12には、キャビティ18の下側面を構成する下型20が保持される。摺動型ベース14には、キャビティ18の側面を構成する、例えば、4個の摺動型22a、22b、22c及び22dが保持されるとともに、前記摺動型22a~22dは、それぞれ水平方向に進退可能である。
 上型ベース16には、キャビティ18の上側面を構成する上型24が保持されるとともに、前記上型24は、前記上型ベース16と一体に上下方向に進退自在である。図2に示すように、上型ベース16には、鋳抜きピン可動構造26が設けられる。
 鋳抜きピン可動構造26は、上型ベース16の互いに対向する一対の側面(矢印H方向両側の面)を構成し、前記上型ベース16に着脱自在な一対のシリンダ取り付け板28a、28bを備える。シリンダ取り付け板28a、28bには、シリンダ30a、30bが取り付けられる。一対のシリンダ30a、30bは、好ましくは、油圧シリンダである。
 図3に示すように、シリンダ30aは、シリンダチューブ32aを有し、前記シリンダチューブ32a内には、ピストン34aが上下方向(矢印A方向及び矢印B方向)に摺動自在に配置される。シリンダチューブ32a内は、ピストン34aにより第1圧力室36aと第2圧力室38aとに分割される。シリンダチューブ32aの外周面には、第1圧力室36aに連通する第1ポート40aと第2圧力室38aに連通する第2ポート42aとが形成される。
 ピストン34aの上面には、ロッド(ピストンロッド)44aの一端が接続される。ロッド44aは、上方に延在してシリンダチューブ32aの上端部から、すなわち、型締め方向先端側の端部32abとは反対側の端部32auから、上方に突出する。ロッド44aは、屈曲部材46aに連結される。
 図2~図4に示すように、屈曲部材46aは、互いに交差する方向に延在する第1辺46a1及び第2辺46a2を有する。屈曲部材46aは、例えば、L字形状に形成され、第1辺46a1は、水平方向に延在する一方、第2辺46a2は、鉛直方向に延在し且つ前記第1辺46a1よりも長尺に構成される。なお、第1辺46a1と第2辺46a2とは、同一の長さに設定されてもよい。
 シリンダ30aは、第2辺46a2に並列されて第1辺46a1の内側の面46a1(in)に対向して配置される(図3参照)。ロッド44aは、第1辺46a1の内側の面46a1(in)に連結される。屈曲部材46aは、図2~図4に示すように、シリンダ取り付け板28aに固定された複数個のガイド部材48aに案内されて、上下方向(矢印A方向及び矢印B方向)に進退自在に保持される。シリンダ30aの上方には、ロッド44aを囲繞して第1辺46a1に当接自在なストッパ49aが配置される。
 図2に示すように、第2辺46a2には、鋳抜きピン保持部材50の端部50aが連結機構52aを介して着脱自在に連結される。鋳抜きピン保持部材50は、板状を有し、上型ベース16内に水平方向に延在して配置される。両方の端部50a、50bは、シリンダ取り付け板28a、28bに対向して隣接し、上下方向に進退可能である。鋳抜きピン保持部材50には、キャビティ18内に突出して鋳造品にインジェクタ等の機器を取り付けるための鋳抜き孔を形成する複数本の鋳抜きピン54が取り付けられる。
 図4及び図5に示すように、連結機構52aは、鋳抜きピン保持部材50の一方の端部50aに、端面側から形成される第1孔部(第1開口部)56aを備える。屈曲部材46aの第2辺46a2の下部側には、第1孔部56aと同軸上に配置可能な第2孔部(第2開口部)58aが形成される。第1孔部56a及び第2孔部58aには、連結ピン60aが一体に挿入されるとともに、シリンダ取り付け板28aには、前記連結ピン60aの昇降範囲に亘って開口部62aが上下方向に長尺に形成される。
 屈曲部材46aには、連結ピン60aの軸方向への移動を規制する規制機構64aが設けられる。規制機構64aは、連結ピン60aの一端縁部(外方側端縁部)の外周面に形成される係合溝(係合用凹部)としての周回溝66aを有する。屈曲部材46aの第2辺46a2の側面には、第2孔部58aの軸方向(連結ピン60aの軸方向)と交差する方向にねじ孔68aが形成される。ねじ孔68aに螺合する固定ねじ部材70aは、連結ピン60aの周回溝66aに係合し、前記連結ピン60aの軸方向への移動を規制する。
 なお、シリンダ取り付け板28b及びシリンダ30bは、上記のシリンダ取り付け板28a及びシリンダ30aと同様に構成されており、同一の構成要素には、同一の参照数字にaに代えてbを付して、その詳細な説明は省略する。
 このように構成される鋳造装置10の動作について、以下に説明する。
 図1に示すように、まず、摺動型ベース14に保持されている摺動型22a~22dは、それぞれ互いに近接する方向に移動し、下型20を周回して配置される。一方、上型ベース16は、図示しないアクチュエータの作用下に下方に移動し、上型24が下型20及び摺動型22a~22dに対して位置決めされる。
 このため、鋳造装置10の型締めが行われるとともに、前記鋳造装置10内には、キャビティ18が形成される。その際、キャビティ18には、複数本の鋳抜きピン54が配置される。
 次に、キャビティ18に溶湯が注湯される。そして、キャビティ18内に注湯された溶湯が冷却及び固化されると、鋳造装置10に所望の型締め力が付与された状態で、鋳抜きピン54がキャビティ18から退動される。具体的には、図6に示すように、シリンダ30a、30bの第1ポート40a、40bから第1圧力室36a、36bに作動油が供給される。従って、ピストン34a、34bは、油圧を受けて上方(矢印A方向)に移動し、前記ピストン34a、34bに連結されているロッド44a、44bが上方に移動する。
 ロッド44a、44bの先端には、屈曲部材46a、46bの第1辺46a1、46b1が接続されており、前記屈曲部材46a、46bは、ガイド部材48aの案内作用下に上方に移動する。その際、図2に示すように、屈曲部材46a、46bには、連結機構52a、52bを介して鋳抜きピン保持部材50の端部50a、50bが連結されている。これにより、鋳抜きピン保持部材50は、複数本の鋳抜きピン54と一体に上方に移動し、前記複数本の鋳抜きピン54がキャビティ18から退動される。
 さらに、図1に示すように、摺動型22a~22dが互いに離間する方向に移動して型開きが行われる。そして、上型24の型締め力が解除された後、前記上型24が上型ベース16と一体に上昇される。ここで、上型24には、キャビティ18で固化した製品(鋳造品)が張り付いており、この製品は、前記上型24から離型される。
 次いで、異なる種類の鋳造品を鋳造する際には、鋳造装置10の汎用部が交換される。汎用部としては、下型20、摺動型22a~22d及び上型24の他、複数本の鋳抜きピン54があり、これらが交換される。鋳抜きピン54を交換する際には、図4及び図5に示すように、規制機構64aを構成する固定ねじ部材70aが、ねじ孔68aから離脱する方向に螺回される。
 このため、固定ねじ部材70aの先端は、連結ピン60aの周回溝66aから離脱し、前記連結ピン60aが、少なくとも鋳抜きピン保持部材50の一方の端部50aに形成された第1孔部56aから取り出される。一方、規制機構64bにおいても同様に、連結ピン60bが、少なくとも鋳抜きピン保持部材50の他方の端部50bに形成された第1孔部56bから取り出される。
 従って、鋳抜きピン保持部材50は、規制機構64a、64bによる保持機能が解除され、上型ベース16から取り出される。次に、所望の鋳抜きピン54が設けられた新たな鋳抜きピン保持部材50が用意され、上記とは反対の作業を行うことにより、規制機構64a、64bを介して上型ベース16に取り付けられる。
 この場合、第1の実施形態では、図3に示すように、シリンダ30aは、屈曲部材46aの第2辺46a2に並列されて第1辺46a1の内側の面46a1(in)に対向して配置されている。そして、シリンダ30aは、屈曲部材46aの第1辺46a1に連結されたロッド44aを進退させることにより、前記屈曲部材46aの第2辺46a2に連結された鋳抜きピン保持部材50が、キャビティ18内を進退している。
 これにより、例えば、シリンダ30aが鉛直下方向(キャビティ18側)に向かって配置され、ロッド44aが下方に向かって延在するとともに、屈曲部材46aに連結される構成に比べ、ストローク長さ方向の寸法が、有効に短尺化される。このため、設備全体のコンパクト化が容易に遂行され、占有領域が狭くなって高い機種対応性(汎用性)を確保することが可能になるという効果が得られる。
 しかも、シリンダ30aは、連結機構52aからオフセットしている。すなわち、図3に示すように、シリンダ30aの力点P1と作用点P2とは、同軸上に配置されていない。従って、シリンダ30aが取り付けられた状態で、鋳抜きピン保持部材50及び鋳抜きピン54を取り付け外すことができる。これにより、コンパクト且つ経済的な構成で、鋳抜きピン54を確実に進退させるとともに、前記鋳抜きピン54の交換作業を有効に簡素化させることが可能になる。
 また、図4及び図5に示すように、連結機構52aは、鋳抜きピン保持部材50の端部50aに形成される第1孔部56aと、屈曲部材46aの第2辺46a2に形成される第2孔部58aとを備えている。そして、第1孔部56a及び第2孔部58aには、連結ピン60aが一体に挿入されている。このため、連結機構52aによる鋳抜きピン保持部材50の着脱作業が、容易且つ迅速に遂行される。
 さらに、シリンダ30aは、型締め方向先端側の端部32abとは反対側の端部32auから、ロッド44aが第1辺46a1に向かって上方に突出している。従って、図6に示すように、シリンダ30aの第1ポート40aから第1圧力室36aに作動油が供給されると、ピストン34aの全面で油圧を受けることができる。これにより、鋳抜きピン54の離型時に、シリンダ30aの推力を最大限利用することが可能になる。
 一方、図7に示すように、鋳抜きピン54をキャビティ18内に挿入させる際には、シリンダ30aの第2ポート42aから第2圧力室38aに作動油が供給される。第2圧力室38aでは、ピストン34aは、全面積からロッド44aの断面積を引いた面積に油圧を受けている。このため、シリンダ30aの推力が低減され、鋳抜きピン54の挿入時における、例えば、摺動型22a~22d等の金型への負荷及び損傷を良好に抑制することが可能になる。
 さらにまた、図4及び図5に示すように、屈曲部材46aには、連結ピン60aの軸方向への移動を規制する規制機構64aが設けられている。規制機構64aでは、ねじ孔68aに螺合する固定ねじ部材70aが、連結ピン60aの周回溝66aに係合することにより、前記連結ピン60aの軸方向への移動を規制している。従って、簡単な構成で、連結ピン60aの不要な離脱を確実に阻止することができる。
 なお、シリンダ30b側(シリンダ取り付け板28b側)は、上記のシリンダ30a側(シリンダ取り付け板28a側)と同様の効果が得られる。
 また、第1の実施形態では、シリンダ30a、30bが固定されるとともに、屈曲部材46a、46bが使用されているが、これに限定されるものではない。例えば、鋳造製品の機種変更に際して、シリンダ30a、30bの取り付け角度を変更可能に構成してもよい。一方、屈曲部材46a、46bは、鋳造製品の機種変更に際して、直角形状から鋭角形状や鈍角形状等に角度調整可能に構成してもよい。
 図8は、本発明の第2の実施形態に係る鋳造装置80の正面説明図である。なお、第1の実施形態に係る鋳造装置10と同一の構成要素には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
 鋳造装置80は、規制機構64a、64bに代えて規制機構82a、82bを備える。なお、規制機構82bは規制機構82aに準じて構成されており、このため、以下では規制機構82aについて説明し、規制機構82bの説明は省略する。規制機構82aは、連結ピン60aに形成された係合用凹部(係合溝)としての周回溝66aに係合する係止板84を備え、前記係止板84は、ボルト86を支点にして上下に揺動可能である。
 連結ピン60aの周回溝66aは、屈曲部材46aの第2辺46a2から外部に露呈しており、係止板84には、前記周回溝66aに係合する湾曲凹部88が形成される。係止板84が周回溝66aに係合する位置(図8中、実線位置)において、前記係止板84に対向して押圧部材90がボルト92を支点にして揺動可能に配置される。
 押圧部材90に対向して下部シリンダ(アクチュエータ)94aが配置され、前記下部シリンダ94aから前記押圧部材90に向かってロッド96aが突出する。下部シリンダ94aの上方には、係止板84が周回溝66aから離脱して上方姿勢(図8中、二点鎖線位置)に配置された状態で、前記係止板84に対向して上部シリンダ(アクチュエータ)94bが配置される。上部シリンダ94bから係止板84に向かってロッド96bが突出する。
 このように構成される第2の実施形態では、規制機構82aを構成する下部シリンダ94aが駆動されてロッド96aが突出されると、前記ロッド96aが押圧部材90に当接する。押圧部材90は、ボルト92を支点にして係止板84側に揺動し、前記係止板84は、ボルト86を支点にして上方に揺動する。このため、係止板84は、図8中、二点鎖線の位置に配置され、周回溝66aから離脱して、連結ピン60aが取り出し可能になる。
 一方、上部シリンダ94bが駆動されてロッド96bが上位位置の係止板84に向かって突出されると、前記係止板84は、前記ロッド96bの押圧作用下に、下方に揺動する。従って、係止板84は、周回溝66aに係合し、連結ピン60aを保持することができる。
 なお、第2の実施形態では、係止板84を揺動させるために、アクチュエータとして上部シリンダ94b及び下部シリンダ94aを備えているが、これに限定されるものではない。例えば、アクチュエータを不用とし、係止板84を作業者の手指により揺動操作することも可能である。
 図9は、本発明の第3の実施形態に係る鋳造装置100の要部分解斜視説明図である。なお、第1の実施形態に係る鋳造装置10と同一の構成要素には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
 鋳造装置100は、連結機構102a、102bを備える。連結機構102bは連結機構102aに準じて構成されているため、以下では連結機構102aについて説明し、連結機構102bの説明は省略する。
 図9に示すように、連結機構102aは、鋳抜きピン保持部材50の一方の端部50aに形成された第1孔部(第1開口部)56aを含む。一方、屈曲部材46aの第2辺46a2の下部側には、第1孔部56aと同軸上に配置可能な第2孔部(第2開口部)58aが形成される。第1孔部56a及び第2孔部58aには、連結ピン104aが一体に挿入される。
 屈曲部材46aには、連結ピン104aの軸方向への移動を規制する規制機構106aが設けられる。規制機構106aは、連結ピン104aの一底面を含む一端部に形成された係合用凹部としての段部108aを含む。さらに、屈曲部材46aの第2辺46a2の端面には、その軸方向が、第2孔部58aの軸方向(連結ピン104aの軸方向)と一致するねじ孔110aが形成される。ねじ孔110aに螺合する固定ねじ部材112aの頭部112a1の下端面は、図10に示すように前記段部108aの底面に着座する。この着座に伴い、連結ピン104aの軸方向への移動が固定ねじ部材112aによって規制される。
 このように構成される第3の実施形態において、異なる種類の鋳造品を鋳造する際には、下型20、摺動型22a~22d、上型24、鋳抜きピン54等の汎用部が交換される。鋳抜きピン54を交換する際には、図9に示すように、規制機構106aを構成する固定ねじ部材112aが、ねじ孔110aから離脱する方向に螺回される。すなわち、固定ねじ部材112aの頭部112a1の下端面が、段部108aの底面から離間する。
 この離間により、連結ピン104aが固定ねじ部材112aの拘束から解放される。従って、連結ピン104aを第1孔部56aから取り出すことが可能となる。規制機構106bにおいても同様に、連結ピン104bが、鋳抜きピン保持部材50の他方の端部50bに形成された第1孔部56bから取り出すことが可能となる。
 すなわち、規制機構106a、106bによる鋳抜きピン保持部材50に対する保持機能が解除され、鋳抜きピン保持部材50が上型ベース16から取り出される。その後、所望の鋳抜きピン54が設けられた新たな鋳抜きピン保持部材50が用意され、上記とは逆の手順の作業を行うことにより、規制機構106a、106bを介して上型ベース16に取り付けられる。
 以上のように、第3の実施形態においても、鋳抜きピン54の交換作業を有効に簡素化させることが可能になる。

Claims (8)

  1.  製品用キャビティ(18)に進退自在な鋳抜きピン(54)を備え、前記製品用キャビティ(18)に溶湯が注湯されることにより、鋳抜き孔を設けた鋳造品を得る鋳造装置(10)であって、
     一対のシリンダ(30a、30b)と、
     前記鋳抜きピン(54)が取り付けられる鋳抜きピン保持部材(50)と、
     それぞれ互いに交差する方向に延在する第1辺(46a1、46b1)及び第2辺(46a2、46b2)を有する一対の屈曲部材(46a、46b)と、
     を備え、
     前記シリンダ(30a、30b)は、前記第2辺(46a2、46b2)に並列されて前記第1辺(46a1、46b1)の内側の面に対向して配置され、前記シリンダ(30a、30b)から突出するロッド(44a、44b)は、前記第1辺(46a1、46b1)の前記内側の面に連結されるとともに、
     前記第2辺(46a2、46b2)は、前記鋳抜きピン保持部材(50)の端部に連結機構(52a、52b)を介して着脱自在に連結されていることを特徴とする鋳造装置(10)。
  2.  請求項1記載の鋳造装置(10)であって、前記連結機構(52a、52b)は、前記鋳抜きピン保持部材(50)の端部に形成される第1開口部(56a、56b)と、
     前記第2辺(46a2、46b2)に形成される第2開口部(58a、58b)と、
     前記第1開口部(56a、56b)及び前記第2開口部(58a、58b)に一体に挿入される連結ピン(60a、60b)と、
     を備えることを特徴とする鋳造装置(10)。
  3.  請求項2記載の鋳造装置(10)であって、前記屈曲部材(46a、46b)に設けられ、前記連結ピン(60a、60b)の軸方向への移動を規制する規制機構(64a、64b)を備え、
     前記規制機構(64a、64b)は、前記屈曲部材(46a、46b)の前記第2辺(46a2、46b2)に、前記連結ピン(60a、60b)の前記軸方向と交差する方向に形成されるねじ孔(68a、68b)と、
     前記ねじ孔(68a、68b)に螺合する固定ねじ部材(70a、70b)と、
     前記連結ピン(60a、60b)に形成される係合用凹部と、
     を備え、
     前記ねじ孔(68a、68b)に螺合する固定ねじ部材(70a、70b)が、前記係合用凹部に係合することにより、前記連結ピン(60a、60b)の前記軸方向への移動を規制していることを特徴とする鋳造装置(10)。
  4.  請求項3記載の鋳造装置(10)であって、前記係合用凹部が前記連結ピン(60a、60b)の側壁を周回するように形成された係合溝(66a、66b)であることを特徴とする鋳造装置(10)。
  5.  請求項3記載の鋳造装置(10)であって、前記係合用凹部が前記連結ピン(60a、60b)の端部に形成された段部(108a、108b)であることを特徴とする鋳造装置(10)。
  6.  請求項2記載の鋳造装置(10)であって、前記屈曲部材(46a、46b)に設けられ、前記連結ピン(60a、60b)の軸方向への移動を規制する規制機構(82a、82b)を備え、
     前記規制機構(82a、82b)は、前記連結ピン(60a、60b)の外周面に形成される係合用凹部(66a、66b)と、
     前記係合用凹部(66a、66b)に係合するとともに、揺動自在な係止板(84)と、
     を備えていることを特徴とする鋳造装置(10)。
  7.  請求項1~6のいずれか1項に記載の鋳造装置(10)であって、前記シリンダ(30a、30b)の前記ロッド(44a、44b)は、型締め方向先端側の端部とは反対側の端部から前記第1辺(46a1、46b1)に向かって突出していることを特徴とする鋳造装置(10)。
  8.  請求項1~7のいずれか1項に記載の鋳造装置(10)であって、前記屈曲部材(46a、46b)は、前記第1辺(46a1、46b1)が前記第2辺(46a2、46b2)よりも短尺なL字形状を有していることを特徴とする鋳造装置(10)。
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