JP5685340B1 - 鋳抜きピンおよび鋳抜きピン装置並びにこれを備える鋳造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】鋳抜きピン同士が交差状に配置される場合においても鋳抜きピンの冷却性を簡易に確保することができる技術を提供すること。【解決手段】鋳抜きピンアッセンブリー20を、鋳抜きピン22と、パイプ部材24と、中間通路構成部材26と、により構成する。鋳抜きピン22には、軸中心線に沿う軸中心穴32aと、保持部22bに形成された貫通孔25を挟んだ両側に軸中心線と平行な方向に沿う側方穴32b,32cと、を形成する。パイプ部材24は、ピン部内穴34b1と二重管構造を構成するようにピン部側軸中心穴34b内に設置する。また、中間通路構成部材26のうち二重管構造を構成するパイプ部材52,54を基端部側軸中心孔34a内に設置する。これにより、他の鋳抜きピン42を交差状に挿通できると共に、冷却水をピン部22aの先端まで供給することができる。【選択図】図2

Description

本発明は、鋳型に設置され鋳造品に穴を成形するよう構成された鋳抜きピンおよび鋳抜きピン装置並びにこれを備える鋳造装置に関する。
特開2004−19513号公報(特許文献1)には、鋳造成形されるシリンダブロックにおいて、ベアリングキャップ締結用のボルト穴やクランクシャフト軸受部潤滑用の潤滑孔を鋳抜きピンを用いて成形する技術が開示されている。
上述した技術では、機械加工により穴(孔)を成形する場合に比べて加工代および素材重量の低減を図ることができると共に、鋳造品質の向上を図ることができる。
ところで、鋳抜きピンは、高温の溶湯金属に直接浸漬されるため、鋳抜きピン自体の耐久性を向上する技術や凝固収縮巣の発生を抑制する技術も提案されている。出願人も、こうした観点から、鋳抜きピンの内部に冷却水を流通させる技術を提案している(特許文献2)。
特開2004−19513号公報 特開平9−1313号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、ボルト穴および潤滑孔の各軸中心線が互いに交差するようにボルト穴および潤滑孔が配置される構成であるため、各穴(孔)を成形するための鋳抜きピン同士を交差状に配置する必要がある。鋳抜きピン同士を交差状に配置する場合には、鋳抜きピン同士がぶつからないような形状に鋳抜きピンを構成しなければならず、鋳抜きピンの形状が複雑化するばかりでなく、鋳抜きピンの内部に冷却水を流通させるための通路形状も複雑化してしまう。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、鋳抜きピン同士が交差状に配置される場合においても鋳抜きピンの冷却性を簡易に確保することができる技術を提供することを目的とする。
本発明の鋳抜きピンおよび鋳抜きピン装置並びにこれを備える鋳造装置は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明に係る鋳抜きピンの好ましい形態によれば、鋳型に設置され鋳造品に穴を成形する鋳抜きピンが構成される。当該鋳抜きピンは、ピン部と、本体部と、を備えている。ピン部は、鋳型のキャビティ内に突設されるように構成されている。本体部は、ピン部の長軸方向一端部から当該ピン部の延在方向とは反対方向にピン部の長軸方向に沿って延在するように構成されている。ピン部の内部には、ピン部の長軸方向に延在する冷却通路が設けられている。また、本体部には、他の鋳抜きピンを挿通させるために当該本体部の延在方向と交差する方向に貫通する貫通孔が形成されていると共に、本体部の内部には、貫通孔を挟んだ両側に長軸方向に延在する第1および第2通路と、冷却通路と第1および第2通路とを連通する第1および第2連通路と、が設けられている。そして、冷却水供給源から供給される冷却水を第1通路および第2通路の一方から第1連通路および第2連通路の一方を介して冷却通路に供給すると共に、当該冷却通路に供給された冷却水を第1連通路および第2連通路の他方から第1通路および第2通路の他方を介して冷却水供給源に還流するように構成されている。
本発明によれば、本体部に形成した貫通孔に他の鋳抜きピンを挿通させるという簡易な構成で、鋳抜きピン同士を交差状に配置することができる。また、貫通孔を避けて第1および第2通路を本体部に設けると共に当該第1および第2通路を冷却通路に連通するのみの簡易な構成で、交差状に配置される鋳抜きピンの冷却性を確保することができる。
本発明に係る鋳抜きピンの更なる形態によれば、本体部は、ピン部が接続された側の先端部とは反対側の基端部から貫通孔を介して冷却通路に接続されるように穿設された軸中心孔を有している。軸中心孔は、貫通孔を挟んで基端部寄りに配置された第1軸中心孔と、貫通孔を挟んで先端部寄りに配置された第2軸中心孔と、を有している。また、第1軸中心孔および第2軸中心孔は、貫通孔側の開口が閉塞されるように構成されている。さらに、第1および第2通路は、基端部から所定長さに亘って穿設されている。そして、第1通路および第2通路の一方に供給された冷却水を第1連通路および第2軸中心孔ならびに第2連通路の一方を介して冷却通路に供給するように構成されていると共に、当該冷却通路に供給された冷却水を第1連通路および第2軸中心孔ならびに第2連通路の他方を介して第1通路および第2通路の他方に供給するように構成されている。
本形態によれば、軸中心孔と第1および第2通路とを本体部の基端部側から穿設し、第2軸中心孔と第1および第2通路とを第1および第2連通路によって連通すると共に、不要な開口を閉塞するのみであるため、交差状に配置される鋳抜きピン内部の冷却水通路を簡易に確保することができる。
本発明に係る鋳抜きピンの更なる形態によれば、本体部は、ピン部が接続された側の先端部とは反対側の基端部から貫通孔を介して冷却通路に接続されるように穿設された軸中心孔を有している。軸中心孔は、貫通孔を挟んで基端部寄りに配置された第1軸中心孔と、貫通孔を挟んで先端部寄りに配置された第2軸中心孔と、を有している。また、第1軸中心孔および第2軸中心孔は、貫通孔側の開口が閉塞されるように構成されている。さらに、第1および第2通路は、基端部から所定長さに亘って穿設されると共に、基端側が閉塞されるように構成されている。また、本体部の内部には、第1軸中心孔と第1および第2通路とを連通する第3および第4連通路がさらに設けられている。そして、冷却水供給源から供給される冷却水を第1軸中心孔および第3連通路ならびに第4連通路の一方を介して第1通路および第2通路の一方に供給するように構成されていると共に、冷却通路から第1通路および第2通路の他方に供給された冷却水を第1軸中心孔および第3連通路ならびに第4連通路の他方を介して冷却水供給源に還流するように構成されている。
本形態によれば、軸中心孔と第1および第2通路とを本体部の基端部側から穿設し、第1軸中心孔と第1および第2通路とを第3および第4連通路によって連通すると共に、不要な開口を閉塞するのみであるため、交差状に配置される鋳抜きピン内部の冷却水通路を簡易に確保することができる。
本発明に係る鋳抜きピンの更なる形態によれば、本体部は、ピン部の長軸方向に対して垂直な断面形状が、第1通路、貫通孔および第2通路の配列方向に長手方向を有する扁平状に構成されている。本発明における「扁平状」とは、断面における縦方向の長さが横方向の長さに比べて小さい状態として規定され、例えば、楕円形状や長方形状、長円形状がこれに該当する。ここで、「長円形状」とは、半径の等しい二つの円を共通外接線でつないだ形状が該当する。
本形態によれば、鋳抜きピン自体が大型化することを抑制しながら、第1および第2通路などの内部通路を確保することができる。また、鋳抜きピンを設置する鋳型の変更規模も小さく抑えることができる。
本発明に係る鋳抜きピン装置の好ましい形態によれば、鋳型に設置され鋳造品に穴を成形する鋳抜きピン装置が構成される。当該鋳抜きピン装置は、上述したいずれかの態様の本発明に係る鋳抜きピンと、還流通路構成部材と、通路構成部材と、を備えている。還流通路構成部材は、冷却水供給源から供給される冷却水を第1通路および第2通路の一方に供給するように構成されていると共に、冷却通路から第1通路および第2通路の他方に供給される冷却水を冷却水供給源に還流するように構成されている。また、通路構成部材は、第1通路および第2通路の一方に供給された冷却水を第1連通路および第2連通路の一方を介して冷却通路に供給するように構成されていると共に、当該冷却通路に供給された冷却水を第1連通路および第2連通路の他方を介して第1通路および第2通路の他方に供給するように構成されている。
本発明によれば、上述したいずれかの態様の本発明に係る鋳抜きピンを備えるため、本発明の鋳抜きピンが奏する効果と同様の効果、例えば、簡易に鋳抜きピン同士を交差状に配置することができると共に、当該配置状態においても鋳抜きピンの冷却性を簡易に確保することができる効果などを奏することができる。
本発明に係る鋳抜きピン装置の更なる形態によれば、通路構成部材は、第3軸中心孔を有する第1中空部材と、当該第1中空部材を支持すると共に第2軸中心孔に設置される支持部材と、を備えている。第1中空部材は、当該第1中空部材と、第2軸中心孔および冷却通路と、の間に第1環状隙間が構成されるように支持部材によって支持されている。そして、第3軸中心孔は、第1連通路に連通されるように構成されている。また、第1環状隙間は、第2連通路に連通されるように構成されている。
本形態によれば、鋳抜きピンと通路構成部材とにより二重管構造を構成し、二重管構造の内側通路を第1連通路に連通すると共に、二重管構造の外側通路を第2連通路に連通するのみの構成であるため、第1または第2通路からの冷却水をピン部の先端部まで流通させると共に、先端部まで流通した冷却水を第2または第1通路に供給する通路構成を簡易に確保することができる。
本発明に係る鋳抜きピン装置の更なる形態によれば、還流通路構成部材は、第2中空部材と、第3中空部材と、を有している。第2中空部材は、第4軸中心孔を有し第1軸中心孔に接続されるように構成されている。また、第2中空部材は、第4軸中心孔から当該第2中空部の外周面まで貫通する分流路を有している。第3中空部材は、第5軸中心孔を有し第4軸中心孔に挿通されるように構成されている。また、第3中空部材は、当該第3中空部材と第4軸中心孔との間に第2環状隙間を有した状態で第4軸中心孔内に配置されるように構成されている。そして、第5軸中心孔は、第3連通路に連通されるように構成されている。また、第2環状隙間は、分流路を介して第4連通路に連通されるように構成されている。
本形態によれば、第2中空部材と第3中空部材とにより二重管構造を構成し、二重管構造の内側通路を第3連通路に連通すると共に、二重管構造の外側通路を分流路を介して第4連通路に連通するのみの構成であるため、冷却水供給源からの冷却水を第1または第2通路に供給すると共に、第2または第1通路からの冷却水を冷却水供給源へ還流する通路構成を簡易に確保することができる。
本発明に係る鋳造装置の好ましい形態によれば、クランクシャフトを回転可能に支持可能な支持部を備えるエンジンブロック部材を鋳造成形する鋳造装置が構成される。当該鋳造装置は、鋳型と、上述したいずれかの態様の本発明に係る鋳抜きピン装置と、を備えている。鋳型は、エンジンブロック部材を構成するためのキャビティを有している。鋳抜きピン装置は、支持部にベアリングキャップ締結用のボルト穴を成形するために、ピン部の一部がキャビティ内に突設されるように鋳型に設置されている。
本発明における「エンジンブロック」とは、典型的には、シリンダボアが形成されたシリンダブロックと、クランク室を構成するクランクケースとが一体にされたエンジン構成部材がこれに該当するが、クランクケースのみを好適に包含する。
本発明によれば、上述したいずれかの態様の本発明に係る鋳抜きピン装置を備えるため、本発明の鋳抜きピン装置が奏する効果と同様の効果、例えば、簡易に鋳抜きピン同士を交差状に配置することができると共に、当該配置状態においても鋳抜きピンの冷却性を簡易に確保することができる効果などを奏することができる。これにより、エンジンブロック部材にボルト穴を成形する際の加工代および素材重量の低減を図ることができると共に、エンジンブロック部材自体の品質の向上を図ることができる。
本発明に係る鋳造装置の更なる形態によれば、ベアリングキャップ締結用のボルト穴の軸中心線と交差する方向の軸中心線を有する潤滑孔を支持部に成形するために、鋳抜きピン装置の貫通孔に挿通されると共に一部がキャビティ内に突設された状態で鋳型に設置される他の鋳抜きピン装置を備えている。
本形態によれば、ボルト穴および潤滑孔の両方を鋳抜きピンを用いて成形することができる。これにより、穴(孔)を成形する際の加工代および素材重量の低減をより図ることができると共に、エンジンブロック部材自体の品質の向上を図ることができる。
本発明に係る鋳造装置の更なる形態によれば、他の鋳抜きピン装置は、冷却水で冷却されるように構成された鋳抜きピンを有するように構成されている。
本形態によれば、他の鋳抜きピン装置の鋳抜きピンが、内部に冷却水を流すための冷却通路を有するために大径に形成される構成において、本発明の効果をより顕著なものとすることができる。
本発明によれば、更なる燃費の向上を図る技術を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る鋳造装置1の構成の概略を示す構成図である。 本発明の実施の形態に係る鋳抜きピンアッセンブリー20の外観を示す外観図である。 鋳抜きピン22の平面図である。 鋳抜きピン22を軸中心線方向から見た正面図である。 図4のA−A断面を示す断面図である。 図4のB−B断面を示す断面図である。 パイプ部材24の外観を示す外観図である。 パイプ部材24の断面を示す断面図である。 パイプ部材24が鋳抜きピン22に組み付けられた状態を示す断面図である。 中間通路構成部材26の構成の概略を断面で示す概略構成断面図である。 パイプ部材52の断面を示す断面図である。 図11のC部を拡大して示す拡大断面図である。 パイプ部材54の断面を示す断面図である。 ブロック体56の断面を示す断面図である。 図14を矢印V方向から見た矢視図である。 中間通路構成部材26を鋳抜きピン22に接続した状態を示す状態図である。 本発明の実施の形態に係る鋳抜きピンアッセンブリー20に他の鋳抜きピンアッセンブリー42が交差した状態を示す状態図である。 中間通路構成部材26の内部を流れる冷却水の様子を示す説明図である。 中間通路構成部材26および鋳抜きピン22の内部を流れる冷却水の様子を示す説明図である。 鋳抜きピン22の内部を流れる冷却水の様子を示す説明図である。 中間通路構成部材26を変形例の鋳抜きピン122に接続した状態を示す状態図である。 パイプ部材24が変形例の鋳抜きピン222に組み付けられた状態を示す断面図である。 変形例のパイプ部材124が鋳抜きピン22に組み付けられた状態を示す断面図である。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
本実施の形態に係る鋳造装置1は、内燃機関のシリンダブロックを成形するための装置として構成されており、図1に示すように、金型2と、三つの鋳抜きピンアッセンブリー20,42,44と、鋳抜きピンアッセンブリー20,42,44に冷却水を供給する冷却水供給源70と、を備えている。金型2は、本発明における「鋳型」に対応する実施構成の一例である。
金型2は、図1に示すように、可動型4と、固定型6と、可動コア8と、を備えている。可動型4には、ウォータジャケット形成用入子10と、ボアピン12と、が一体に形成されている。
固定型6には、シリンダブロックにおけるクランク室を成形するためのクランク室成形用コア6aと、クランクシャフトを支持する支持壁部に軸受面を成形するための軸受面成形用コア6bとが一体に形成されている。支持壁部および軸受面は、本発明における「支持部」に対応する実施構成の一例である。
また、固定型6には、図1に示すように、鋳抜きピンアッセンブリー20,42,44が挿通されると共に、これらを保持可能な挿通孔7a,7b,7cが形成されている。
挿通孔7a,7cは、図1に示すように、固定型6のうち軸受面成形用コア6bを挟んで両側(図1の左右方向)に形成されている。また、挿通孔7bは、挿通孔7aに交差すると共に、軸受面成形用コア6bを貫通するように形成されている。
金型2を型締めすることにより鋳造成形品としてのシリンダブロックに該当する形状を構成するキャビティCabが画定される。また、挿通孔7bの軸中心線上であって、キャビティCabのうちボアピン12とクランク室成形用コア6aとの接続隅部近傍の位置には、図1に示すように、鋳抜きピン14が配置される。鋳抜きピン14は、シリンダブロックにメインオイルギャラリを成形するためのピンであり、気筒列方向(図1の紙面方向)に延在するように配置される。
鋳抜きピンアッセンブリー20は、図2に示すように、鋳抜きピン22と、当該鋳抜きピン22の内部に設置されるパイプ部材24と、鋳抜きピン22と冷却水供給源70とを接続する中間通路構成部材26と、を備えている。鋳抜きピンアッセンブリー20は、図1に示すように、挿通孔7aに挿通されて、後述するピン部22aがキャビティCab内に突出された状態で固定型6に設置される。即ち、ピン部22aによってシリンダブロックの支持壁部にベアリングキャップを締結するための一対のボルト穴のうちの一方が成形される。鋳抜きピンアッセンブリー20は、本発明における「鋳抜きピン装置」に対応する実施構成の一例である。
鋳抜きピン22は、図2および図3に示すように、ピン部22aと、ピン部22aに一体に接続されると共に固定型6に保持される保持部22bと、から構成されている。保持部22bは、本発明における「本体部」に対応する実施構成の一例である。
ピン部22aは、ピン部22aの軸中心線に垂直な断面形状が円形に形成されており、先端(図3の右側)に向かうに伴い当該円形の面積が漸減するテーパー状に構成されている。
保持部22bは、図4に示すように、保持部22bの軸中心線に垂直な断面形状が扁平状に構成されている。具体的には、保持部22bは、上述した断面形状が半径の等しい二つの円を共通外接線で繋いだ長円形状に構成されている。ここで、保持部22bの断面形状を円形ではなく、長円形状とすることにより、後述する側方穴32b,32cを形成するスペースを確保しながら保持部22bが不要に大型化することを抑制している。これにより、挿通孔7aの大きさを含む固定型6の加工規模を小さく抑えることができる。
また、保持部22bには、図5に示すように、共通外接線を構成する二つの向かい合う平面23a,23bを保持部22bの軸中心線と交差する方向に貫通する貫通孔25が形成されている。当該貫通孔25の保持部22bの軸中心線に対する交差角度は、挿通孔7bの挿通孔7aに対する交差角度と同じとなるように構成されており、鋳抜きピンアッセンブリー20が固定型6に設置された際に、貫通孔25によって挿通孔7bの挿通孔7aにより途切れた部分を補完するように構成される。
鋳抜きピン22の内部には、図6に示すように、ピン部22aおよび保持部22bの軸中心線に沿って穿設された軸中心穴32aと、貫通孔25を挟んだ両側において保持部22bの軸中心線と平行な方向に軸中心穴32aに沿って穿設された側方穴32b,32cと、が形成されている。
即ち、軸中心穴32aおよび側方穴32b,32cは、保持部22bを軸中心線方向から見た場合に、図4に示すように、長円形状の長軸方向(図4の左右方向)に沿って左側から側方穴32b、軸中心穴32aおよび側方穴32cの順に横一列に配列されるように構成されている。側方穴32b,32cは、本発明における「第2および第1通路」に対応する実施構成の一例である。
軸中心穴32aは、図6に示すように、保持部22bのピン部22aが接続された側と反対側の端部としての基端部23cからドリルなどによって穿設され、貫通孔25を介してピン部22aの先端部まで達する深さに形成されている。即ち、軸中心穴32aは、貫通孔25を挟んで保持部22bの基端部23c側に配置された基端部側軸中心孔34aと、貫通孔25を挟んでピン部22a側に配置されたピン部側軸中心穴34bと、に分離されている。軸中心穴32aのうち保持部22bに形成された部分は、本発明における「軸中心孔」に対応し、基端部側軸中心孔34aは、本発明における「第1軸中心孔」に対応する実施構成の一例である。
基端部側軸中心孔34aは、図6に示すように、当該基端部側軸中心孔34aの延在方向のほぼ中央辺りにおいて内径が貫通孔25側に向かって縮径された段付き孔に構成されており、基端部23c側および貫通孔25側の両端において開口されている。
また、ピン部側軸中心穴34bは、図6に示すように、ピン部22a寄りに形成されたピン部内穴34b1と、保持部22bに形成された保持部内孔34b2と、から構成されている。ピン部内穴34b1の内径は、保持部内孔34b2の内径よりも小さく構成されている。即ち、ピン部側軸中心穴34bは、段差穴として構成されている。なお、ピン部側軸中心穴34bは、図6に示すように、貫通孔25側においては開口されているが、ピン部22aの先端部においては開口されていない。ピン部内穴34b1は、本発明における「冷却通路」に対応し、保持部内孔34b2は、本発明における「第2軸中心孔」に対応する実施構成の一例である。
側方穴32b,32cは、図6に示すように、基端部23cから保持部22bのピン部22aが接続された側の端部としての接続端部23dに向かってドリルなどによって穿設されている。側方穴32b,32cは、所定深さに形成されている。なお、所定深さは、本実施の形態では、側方穴32b,32cが接続端部23d近傍にまで達するが接続端部23dを貫通しない深さに設定されている。
側方穴32b,32cと基端部側軸中心孔34aとは、図6に示すように、それぞれ連通路36a,36bによって連通されている。連通路36a,36bは、本発明における「第4および第3連通路」に対応する実施構成の一例である。
連通路36a,36bは、図6に示すように、保持部22bの曲面23e,23f側(図4も参照)から側方穴32b,32cを貫通して基端部側軸中心孔34aまで達している。連通路36a,36bは、保持部22bの延在方向において互いに異なる位置に形成されている。
詳細には、連通路36aは、保持部22bの基端部23c寄りに形成されて、基端部側軸中心孔34aのうち内径が太い部分と側方穴32bとを連通しており、連通路36bは、保持部22bの貫通孔25寄りに形成されて、基端部側軸中心孔34aのうち内径が細い部分と側方穴32cとを連通している。
また、側方穴32b,32cとピン部側軸中心穴34bとは、図6に示すように、それぞれ連通路38a,38bによって連通されている。連通路38a,38bは、本発明における「第2および第1連通路」に対応する実施構成の一例である。
連通路38a,38bは、図6に示すように、保持部22bの曲面23e,23f側(図4も参照)から側方穴32b,32cを貫通してピン部側軸中心穴34bまで達している。連通路38a,38bは、保持部22bの延在方向において互いに異なる位置となるように配置されている。
詳細には、連通路38aは、保持部22bの接続端部23d寄りに形成されて、ピン部内穴34b1と側方穴32bとを連通しており、連通路38bは、保持部22bの貫通孔25寄りに形成されて、保持部内孔34b2と側方穴32cとを連通している。
基端部側軸中心孔34aおよびピン部側軸中心穴34bの貫通孔25側の開口、側方穴32b,32cの基端部23c側の開口、および、連通路36a,36b,38a,38bの曲面23e,23f側の開口のそれぞれには、図9および図16に示すように、プラグキャップPCなどが圧入されて閉塞されている。
プラグキャップPCは、鋳抜きピン22の外周面と面一となるように各開口にロウ付けによって溶接固定されている。これにより、各開口から冷却水が漏れ出ることを確実に防止できる。なお、ピン部側軸中心穴34bの貫通孔25側の開口には、後述するパイプ部材24がピン部側軸中心穴34bに設置された後にプラグキャップPCが圧入される。
パイプ部材24は、図7および図8に示すように、冷却パイプ24aと、当該冷却パイプ24aの一端にロウ付けなどにより一体に取り付けられたベース部24bと、から構成されている。パイプ部材24は、本発明における「通路構成部材」に対応し、冷却パイプ24aは、本発明における「第1中空部材」に対応し、ベース部24bは、本発明における「支持部材」に対応する実施構成の一例である。
冷却パイプ24aは、図9に示すように、ピン部内穴34b1の内径よりも小さい外径を有するように構成されている。
ベース部24bは、図8に示すように、ベース部24bの長軸方向に沿う断面形状が略H状の円柱部材として構成されている。即ち、ベース部24bは、長軸方向の両端に配置された大径部24cと、当該大径部24cの間に配置された小径部24dと、から構成されている。大径部24cの外径は、図9に示すように、鋳抜きピン22の保持部22bの保持部内孔34b2の内径とほぼ同径の外径を有するように構成されている。
ベース部24bには、図8に示すように、ベース部24bの長軸と同心円状に内穴24b1が形成されている。内穴24b1は、ベース部24bの長軸方向一端側(図8の右側)が開口されているが、ベース部24bの長軸方向他端側(図8の左側)が閉塞された袋とじ穴として構成されている。内穴24b1の内径は、冷却パイプ24aの外径とほぼ同径に構成されている。
ベース部24bの小径部24dには、図8に示すように、内穴24b1まで貫通する貫通孔24b2が形成されている。貫通孔24b2は、小径部24dの径方向に構成されている。
こうして構成されたパイプ部材24は、図9に示すように、冷却パイプ24aが前側(図9の右側)となるようにピン部側軸中心穴34bの貫通孔25側の開口からピン部側軸中心穴34b内に挿通され、ベース部24bの大径部24cを保持部内孔34b2に圧入嵌合させることによって鋳抜きピン22に取り付けられる。
ここで、ベース部24bの保持部内孔34b2への圧入嵌合は、大径部24cの外周面と保持部内孔34b2の内周面との間から冷却水が漏れないように構成されている。
なお、パイプ部材24は、図9に示すように、ベース部24bの冷却パイプ24aが接続された側の端面が保持部内孔34b2とピン部内穴34b1との接続部である段差部に当接するまでベース部24bを挿入することにより軸中心線方向の位置決めがなされる。
このとき、ベース部24bの小径部24dが、図9に示すように、鋳抜きピン22の保持部22bの連通路38bに対応した位置に設置される。これにより、連通路38bが、小径部24dに形成した貫通孔24b2を介して冷却パイプ24aの内部通路と連通される。
こうしてパイプ部材24が鋳抜きピン22に取り付けられることにより、ピン部内穴34b1と冷却パイプ24aとによる二重管構造が構成される。このとき、図9に示すように、連通路38aと連通路38bとが互いに短絡することが、ベース部24bの大径部24cによって防止されている。即ち、連通路38aは、冷却パイプ24aの内部通路を介してのみ連通路38bと連通可能に構成されている。冷却パイプ24aの内部通路は、本発明における「第3軸中心孔」に対応する実施構成の一例である。
中間通路構成部材26は、図10に示すように、パイプ部材52,54と、ブロック体56と、を備えている。中間通路構成部材26は、本発明における「還流通路構成部材」に対応し、パイプ部材52は、本発明における「第2中空部材」に対応し、パイプ部材54は、本発明における「第3中空部材」に対応する実施構成の一例である。
パイプ部材52は、図11および図12に示すように、内部に冷却水を流通させるための通路を備える円筒状に構成されている。パイプ部材52の長手方向一端側(図11および図12の右側)の外周面には、図12に示すように、三つの環状溝52a,52b,52cが形成されている。また、パイプ部材52の長手方向他端側(図11の左側)の外周面には、雄ネジ(図示せず)が形成されている。パイプ部材52の内部の通路は、本発明における「第4軸中心孔」に対応する実施構成の一例である。
三つの環状溝52a,52b,52cは、図12に示すように、パイプ部材52の長手方向に並んで配置されており、中央に配置された環状溝52bの底面には、パイプ部材52の内部の通路まで貫通する貫通孔52dが形成されている。環状溝52bを挟んで両側に配置された環状溝52a,52cには、図10に示すようにOリング57が取り付けられる。貫通孔52dは、本発明における「分流路」に対応する実施構成の一例である。
パイプ部材54は、図13に示すように、冷却パイプ54aと、当該冷却パイプ54aの一端にロウ付けなどにより一体に取り付けられたスクリュープラグ54bと、から構成されている。 冷却パイプ54aは、図10に示すように、パイプ部材52の内径よりも小さい外径を有するように構成されている。冷却パイプ54aの内部通路は、本発明における「第5軸中心孔」に対応する実施構成の一例である。
ブロック体56は、図14および図15に示すように、直方体に構成されており、長手方向(図14の左右方向)に貫通する貫通孔56aと、当該貫通孔56aに直交する二つの直交孔56b,56cと、が形成されている。
貫通孔56aの一端側(図14の右側)、貫通孔56aのうち二つの直交孔56b,56cの間に対応する部分および貫通孔56aの他端側(図14の左側)には、図14に示すように、雌ネジ57a,57b,57cが形成されている。雌ネジ57aには、パイプ部材52の雄ネジがネジ係合され。また、雌ネジ57b,57cは、テーパーネジ(ガスネジ)として構成されている。雌ネジ57bにはパイプ部材54のスクリュープラグ54bがネジ係合され、雌ネジ57cにはプラグキャップPCが係合される。
また、直交孔56b,56cにも、図14に示すように、雌ネジが形成されている。当該雌ネジは、テーパーネジ(ガスネジ)として構成されている。当該雌ネジには、冷却水供給源70からの図示しない配管がネジ係合される。
こうして構成されたブロック体56の貫通孔56aの一端側の雌ネジ57aにパイプ部材52がネジ係合されてパイプ部材52がブロック体56に取り付けられると共に、ブロック体56の貫通孔56aの他端側からパイプ部材54が挿入され、スクリュープラグ54bが雌ネジ57bにネジ係合されてパイプ部材54がブロック体56に取り付けられる。そして、パイプ部材54がブロック体56に取り付けられた後に、プラグキャップPCが貫通孔56aの他端側の雌ネジ57cにネジ係合される。
スクリュープラグ54bがブロック体56に取り付けられることによって、図10に示すように、直交孔56bと直交孔56cとが互いに短絡することが防止された状態となる。また、ブロック体56にパイプ部材52,54が取り付けられた状態では、図10に示すように、冷却パイプ54aの先端がパイプ部材52の先端よりも所定長さ突出した状態となると共に、冷却パイプ54aがパイプ部材52の内部通路に対して所定の隙間をもった状態、即ち、冷却パイプ54aとパイプ部材52とによる二重管構造が構成される。
ここで、パイプ部材52の先端に形成される環状開口は、図10に示すように、ろう付け等により封止される。これにより、直交孔56bが冷却パイプ54aの内部通路のみに連通し、直交孔56cがパイプ部材52の内部通路(パイプ部材52の内周面と冷却パイプ54aの外周面とで構成される環状通路)を介して貫通孔52dのみに連通する構成となる。なお、パイプ部材52の先端に形成される環状開口のろう付けは、冷却パイプ54aのパイプ部材52による二重管構造の確実な保持にも寄与する。
こうして構成された中間通路構成部材26は、図16に示すように、パイプ部材52を鋳抜きピン22の基端部側軸中心孔34aに挿入することにより、鋳抜きピン22に接続される。このとき、中間通路構成部材26は、パイプ部材52の貫通孔52dが鋳抜きピン22の保持部22bの連通路36aに対応した位置となるようにセットされる。
ここで、パイプ部材52の環状溝52a,52cには、図16に示すように、Oリング57が取り付けられているため、パイプ部材52の貫通孔52dは、基端部側軸中心孔34aを介して連通路36aのみに連通可能となっている。また、冷却パイプ54aの内部通路は、基端部側軸中心孔34aを介して連通路36bのみに連通可能となっている。
鋳抜きピンアッセンブリー42は、図1に示すように、挿通孔7bに挿通されて、ピン部がキャビティCab内に突出した状態で固定型6に設置される。このとき、鋳抜きピンアッセンブリー42は、図17に示すように、鋳抜きピンアッセンブリー20の保持部22bに形成された貫通孔25に挿通されて、鋳抜きピンアッセンブリー20に対して交差した状態となっている。鋳抜きピンアッセンブリー42は、図示しない油圧シリンダーによって挿通孔7b内へ抜き差し可能な可動鋳抜きピンアッセンブリーとして構成されている。
また、鋳抜きピンアッセンブリー42のピン部の先端は、鋳抜きピン14に対して接するか、僅かな隙間をもって対向した状態となっている。これにより、メインオイルギャラリからシリンダブロックの支持壁部の軸受面まで貫通可能な孔が構成され、メインオイルギャラリから軸受面へ潤滑油を供給するための潤滑油供給通路の一つが鋳造成形品としてのシリンダブロックに成形される。鋳抜きピンアッセンブリー42は、本発明における「他の鋳抜きピン装置」に対応する実施構成の一例である。
鋳抜きピンアッセンブリー44は、図1に示すように、挿通孔7cに挿通されて、ピン部がキャビティCab内に突出した状態で固定型6に設置される。即ち、ピン部によってシリンダブロックの支持壁部にベアリングキャップを締結するための一対のボルト穴のうちの他方が成形される。
次に、こうして構成された鋳抜きピンアッセンブリー20の動作、特に、冷却水供給源70から鋳抜きピン22のピン部22aに供給され、ピン部22aから冷却水供給源に還流される冷却水の流れについて説明する。
冷却水供給源70から冷却水は、図18に示すように、配管(図示せず)を介してブロック体56の直交孔56bから貫通孔56aに供給される(図18の実線矢印)。貫通孔56aに供給された冷却水は、パイプ部材54の冷却パイプ54aの内部通路を通って、図19に示すように、鋳抜きピン22の保持部22bの基端部側軸中心孔34aに供給される(図19の実線矢印)。
ここで、貫通孔56aの雌ネジ57bにはスクリュープラグ54bがネジ係合されていると共に、貫通孔56aの雌ネジ57cにはプラグキャップPCがネジ係合されているため、直交孔56bから貫通孔56aに供給された冷却水の全てが冷却パイプ54aの内部通路から基端部側軸中心孔34aに供給される。
基端部側軸中心孔34aに供給された冷却水は、図19に示すように、連通路36bから側方穴32cに供給される(図19の実線矢印)。ここで、パイプ部材52と基端部側軸中心孔34aとの隙間はOリング57によってシールされ、また、パイプ部材52の先端に構成される環状開口はロウ付けによって封止され、さらには、基端部側軸中心孔34aの貫通孔25側の開口はプラグキャップPCによって封止されているため、基端部側軸中心孔34aに供給された冷却水の全てが連通路36bから側方穴32cに供給される。
なお、側方穴32cの基端部23c側の開口および連通路36bの曲面23f側の開口は、図19に示すように、プラグキャップPCにより封止されているため、側方穴32cに供給された冷却水は、ピン部22a側(図19の右側)に向かって流れる。
側方穴32cをピン部22a側に向かって流れた冷却水は、図20に示すように、連通路38bを介して保持部内孔34b2に供給される(図20の左側実線矢印)。保持部内孔34b2に供給された冷却水は、パイプ部材24のベース部24bの貫通孔24b2および冷却パイプ24aの内部通路を通って、図20に示すように、ピン部内穴34b1に供給される(図20の右側実線矢印)。
ここで、図20に示すように、保持部内孔34b2の貫通孔25側の開口および連通路38bの曲面23f側の開口がプラグキャップPCによって封止されると共に、保持部内孔34b2にはベース部24bが圧入されているため、保持部内孔34b2に供給された冷却水の全てが冷却パイプ24aの内部通路を通ってピン部内穴34b1に供給される。
ピン部内穴34b1に供給された冷却水は、図20に示すように、ピン部内穴34b1の内周面と冷却パイプ24aの外周面とで構成される環状通路を流れる(図20の右側破線矢印)。これにより、ピン部22aの冷却が行われる。環状通路は、本発明における「第1環状隙間」に対応する実施構成の一例である。
こうして、ピン部内穴34b1の内周面と冷却パイプ24aの外周面とで構成される環状通路を流れた冷却水は、図20に示すように、連通路38aを介して側方穴32bに供給される(図20の左側破線矢印)。ここで、連通路38aの曲面23e側の開口がプラグキャップPCによって封止されているため、側方穴32bに供給された冷却水は、保持部22bの基端部23c側(図20の左側)に向かって流れる。
側方穴32bを基端部23c側に向かって流れる冷却水は、図19に示すように、連通路36a、基端部側軸中心孔34aおよび貫通孔52dを介してパイプ部材52の内部通路(パイプ部材52の内周面と冷却パイプ54aの外周面とで構成される環状通路)に供給される(図19の破線矢印)。
ここで、図19に示すように、連通路36aの曲面23e側の開口および側方穴32bの基端部23c側の開口がプラグキャップPCによって封止されていると共に、パイプ部材52と基端部側軸中心孔34aとの隙間はOリング57によってシールされているため、側方穴32bを流れる冷却水の全てが連通路36a、基端部側軸中心孔34aおよび貫通孔52dを通ってパイプ部材52の内部通路(パイプ部材52の内周面と冷却パイプ54aの外周面とで構成される環状通路)に供給される。パイプ部材52の内部通路(パイプ部材52の内周面と冷却パイプ54aの外周面とで構成される環状通路)は、本発明における「第2環状隙間」に対応する実施構成の一例である。
そして、パイプ部材52の内部通路(パイプ部材52の内周面と冷却パイプ54aの外周面とで構成される環状通路)に供給された冷却水は、図18に示すように、貫通孔56aに供給され、貫通孔56aから直交孔56cおよび配管(図示せず)を介して冷却水供給源70に還流される(図18の破線矢印)。
本実施の形態では、冷却水供給源70から供給される冷却水が、冷却パイプ54aの内部通路から基端部側軸中心孔34a、連通路36b、側方穴32c、連通路38b、保持部内孔34b2、貫通孔24b2および冷却パイプ24aの内部通路を介してピン部内穴34b1に供給され、当該ピン部内穴34b1に供給された冷却水が、ピン部内穴34b1の内周面と冷却パイプ24aの外周面とで構成される環状通路から連通路38a、側方穴32b、連通路36a、基端部側軸中心孔34a、貫通孔52dおよびパイプ部材52の内部通路を介して冷却水供給源70に還流する構成としたが、これに限らない。
例えば、冷却水供給源70から供給される冷却水が、本実施の形態とは逆、即ち、パイプ部材52の内部通路から貫通孔52d、基端部側軸中心孔34a、連通路36a、側方穴32bおよび連通路38aを介してピン部内穴34b1の内周面と冷却パイプ24aの外周面とで構成される環状通路に供給され、こうしてピン部内穴34b1に供給された冷却水が、冷却パイプ24aの内部通路、貫通孔24b2、保持部内孔34b2、連通路38b、側方穴32c、連通路36b、基端部側軸中心孔34aおよび冷却パイプ54aの内部通路を介して冷却水供給源70に還流する構成としても良い。
あるいは、図21に示すように、連通路36a,36bを有する鋳抜きピン22に替えて、側方穴32bと基端部側軸中心孔34aのうち内径が細い部分とを連通する連通路136aと、側方穴32cと基端部側軸中心孔34aのうち内径が太い部分とを連通する連通路136bと、を有する変形例の鋳抜きピン122を採用した上で、冷却水供給源70から供給される冷却水が、冷却パイプ54aの内部通路から基端部側軸中心孔34a、連通路136a、側方穴32b、および連通路38aを介してピン部内穴34b1の内周面と冷却パイプ24aの外周面とで構成される環状通路に供給され、こうしてピン部内穴34b1に供給された冷却水が、冷却パイプ24aの内部通路、貫通孔24b2、保持部内孔34b2、連通路38b、側方穴32c、連通路136b、基端部側軸中心孔34a、貫通孔52dおよびパイプ部材52の内部通路を介して冷却水供給源70に還流する構成としても良い。なお、連通路136aおよび連通路136は、それぞれ本発明における「第3連通路」および「第4連通路」に対応する実施構成の一例である。
また、この場合、冷却水供給源70から供給される冷却水が、パイプ部材52の内部通路から貫通孔52d、基端部側軸中心孔34a、連通路136b、側方穴32c、連通路38b、保持部内孔34b2、貫通孔24b2および冷却パイプ24aの内部通路を介してピン部内穴34b1に供給され、当該ピン部内穴34b1に供給された冷却水が、ピン部内穴34b1の内周面と冷却パイプ24aの外周面とで構成される環状通路から連通路38a、側方穴32b、連通路136a、基端部側軸中心孔34aおよび冷却パイプ54aの内部通路を介して冷却水供給源70に還流する構成としても良い。
さらには、図22に示すように、連通路38a,38bを有する鋳抜きピン22に替えて、側方穴32bと保持部内孔34b2とを連通する連通路138aと、側方穴32cとピン部内穴34b1とを連通する連通路138bとを有する変形例の鋳抜きピン222を採用した上で、冷却水供給源70から供給される冷却水が、冷却パイプ54aの内部通路から基端部側軸中心孔34a、連通路36b、側方穴32cおよび連通路138bを介してピン部内穴34b1の内周面と冷却パイプ24aの外周面とで構成される環状通路に供給され、こうしてピン部内穴34b1に供給された冷却水が、冷却パイプ24aの内部通路、貫通孔24b2、保持部内孔34b2、連通路138a、側方穴32b、連通路36a、基端部側軸中心孔34a、貫通孔52dおよびパイプ部材52の内部通路を介して冷却水供給源70に還流する構成としても良い。なお、連通路138aおよび連通路138bは、それぞれ本発明における「第1連通路」および「第2連通路」に対応する実施構成の一例である。
また、この場合、冷却水供給源70から供給される冷却水が、パイプ部材52の内部通路から貫通孔52d、基端部側軸中心孔34a、連通路36a、側方穴32b、連通路138a、保持部内孔34b2、貫通孔24b2および冷却パイプ24aの内部通路を介してピン部内穴34b1に供給され、当該ピン部内穴34b1に供給された冷却水が、ピン部内穴34b1の内周面と冷却パイプ24aの外周面とで構成される環状通路、連通路138b、側方穴32c、連通路36b、基端部側軸中心孔34aおよび冷却パイプ54aの内部通路を介して冷却水供給源70に還流する構成としても良い。
本実施の形態では、ベース部24bを当該ベース部24bの長軸方向に沿う断面形状が略H状の円柱部材として構成したが、これに限らない。例えば、図23に示すように、ベース部24bを有するパイプ部材24に替えて、単純な円筒部材として構成されたベース部124bを有する変形例のパイプ部材124を採用する構成としても良い。この場合、側方穴32cと冷却パイプ124aの内部通路とは、連通路38bおよび保持部内孔34b2を介して連通する構成となる。
本実施の形態では、ピン部22aと保持部22bとが一体に形成される構成としたが、ピン部22aと保持部22bとを別体で形成した後、一体にする構成としても良い。
本実施の形態では、保持部22bの軸中心方向に垂直な断面形状を長円形状に構成したが、これに限らない。例えば、当該断面形状を楕円形状、あるいは、長方形状に構成しても良い。また、これら扁平形状に替えて円形状に構成しても良い。
本実施の形態では、側方穴32b,32cは接続端部23dを貫通しない深さに設定する構成としたが、側方穴32b,32cが接続端部23dを貫通する構成としても良い。この場合、側方穴32b,32cの接続端部23d側の開口をプラグキャップPCにより封止すれば良い。
本実施の形態では、メインオイルギャラリから軸受面へ潤滑油を供給するための潤滑油供給通路に対して交差状に設けられるベアリングキャップ締結用のボルト穴の成形に鋳抜きピンアッセンブリー20を適用したが、これに限らない。例えば、互いに交差状に設けられる他のボルト穴や潤滑油孔、軽量化のための空洞などに鋳抜きピンアッセンブリー20を適用しても良い。
本実施の形態では、内燃機関のシリンダブロックを成形するための鋳造装置として構成したが、これに限らず、鋳抜きピンを用いて成形する鋳造装置であれば適用できる。
本実施形態は、本発明を実施するための形態の一例を示すものである。したがって、本発明は、本実施形態の構成に限定されるものではない。
1 鋳造装置(鋳造装置)
2 金型(鋳型)
4 可動型
6 固定型
6a クランク室成形用コア
6b 軸受面成形用コア
7a 挿通孔
7b 挿通孔
7c 挿通孔
8 可動コア
10 ウォータジャケット形成用入子
12 ボアピン
14 鋳抜きピン
20 鋳抜きピンアッセンブリー(鋳抜きピン装置)
22 鋳抜きピン(鋳抜きピン)
22a ピン部(ピン部)
22b 保持部(本体部)
23a 平面
23b 平面
23c 基端部
23d 接続側端部
23e 曲面
23f 曲面
24 パイプ部材(通路構成部材)
24a 冷却パイプ(第1中空部材)
24b ベース部(支持部材)
24b1 内穴
24b2 貫通孔
24c 大径部
24d 小径部
25 貫通孔(貫通孔)
26 中間通路構成部材(還流通路構成部材)
32a 軸中心孔
32b 側方穴(第2通路)
32c 側方穴(第1通路)
34a 基端部側軸中心孔(第1軸中心孔)
34b ピン部側軸中心穴
34b1 ピン部内穴(冷却通路)
34b2 保持部内孔(第2軸中心孔)
36a 連通路(第4連通路)
36b 連通路(第3連通路)
38a 連通路(第2連通路)
38b 連通路(第1連通路)
42 鋳抜きピンアッセンブリー(他の鋳抜きピン装置)
44 鋳抜きピンアッセンブリー
52 パイプ部材(第2中空部材)
52a 環状溝
52b 環状溝
52c 環状溝
52d 貫通孔(分流路)
54 パイプ部材(第3中空部材)
54a 冷却パイプ
54b スクリュープラグ
56 ブロック体
56a 貫通孔
56b 直交孔
56c 直交孔
57a 雌ネジ
57b 雌ネジ
57c 雌ネジ
57 Oリング
70 冷却水供給源(冷却水供給源)
Cab キャビティ
PC プラグキャップ
124 パイプ部材(通路構成部材)
124b ベース部(支持部材)
136a 連通路(第3連通路)
136b 連通路(第4連通路)
138a 連通路(第1連通路)
138b 連通路(第2連通路)
122 鋳抜きピン(鋳抜きピン)
222 鋳抜きピン(鋳抜きピン)

Claims (10)

  1. 鋳型に設置され鋳造品に穴を成形する鋳抜きピンであって、
    前記鋳型のキャビティ内に突設されるよう構成されたピン部と、
    該ピン部の長軸方向一端部から該ピン部の延在方向とは反対方向に該ピン部の長軸方向に沿って延在するよう構成された本体部と、
    を備え、
    前記ピン部の内部には、前記ピン部の長軸方向に延在する冷却通路が設けられており、
    前記本体部には、他の鋳抜きピンを挿通させるために前記本体部の延在方向と交差する方向に貫通する貫通孔が形成されていると共に、前記本体部の内部には、前記貫通孔を挟んだ両側に前記長軸方向に延在する第1および第2通路と、前記冷却通路と前記第1および第2通路とを連通する第1および第2連通路と、が設けられており、
    冷却水供給源から供給される冷却水を前記第1通路および前記第2通路の一方から前記第1連通路および前記第2連通路の一方を介して前記冷却通路に供給すると共に、該冷却通路に供給された冷却水を前記第1連通路および前記第2連通路の他方から前記第1通路および前記第2通路の他方を介して前記冷却水供給源に還流するよう構成されている
    鋳抜きピン。
  2. 前記本体部は、前記ピン部が接続された側の先端部とは反対側の基端部から前記貫通孔を介して前記冷却通路に接続されるよう穿設された軸中心孔を有しており、
    前記軸中心孔は、前記貫通孔を挟んで前記基端部寄りに配置された第1軸中心孔と、前記貫通孔を挟んで前記先端部寄りに配置された第2軸中心孔と、を有しており、
    前記第1軸中心孔および第2軸中心孔は、前記貫通孔側の開口が閉塞されるよう構成されており、
    前記第1および第2通路は、前記基端部から所定長さに亘って穿設されており、
    前記第1通路および前記第2通路の一方に供給された冷却水を前記第1連通路および前記第2軸中心孔ならびに前記第2連通路の一方を介して前記冷却通路に供給するよう構成されていると共に、該冷却通路に供給された冷却水を前記第1連通路および前記第2軸中心孔ならびに前記第2連通路の他方を介して前記第1通路および前記第2通路の他方に供給するよう構成されている
    請求項1に記載の鋳抜きピン。
  3. 前記本体部は、前記ピン部が接続された側の先端部とは反対側の基端部から前記貫通孔を介して前記冷却通路に接続されるよう穿設された軸中心孔を有しており、
    前記軸中心孔は、前記貫通孔を挟んで前記基端部寄りに配置された第1軸中心孔と、前記貫通孔を挟んで前記先端部寄りに配置された第2軸中心孔と、を有しており、
    前記第1軸中心孔および第2軸中心孔は、前記貫通孔側の開口が閉塞されるよう構成されており、
    前記第1および第2通路は、前記基端部から所定長さに亘って穿設されると共に、前記基端側が閉塞されるよう構成されており、
    前記本体部の内部には、前記第1軸中心孔と前記第1および第2通路とを連通する第3および第4連通路がさらに設けられており、
    前記冷却水供給源から供給される冷却水を前記第1軸中心孔および前記第3連通路ならびに前記第4連通路の一方を介して前記第1通路および前記第2通路の一方に供給するよう構成されていると共に、前記冷却通路から前記第1通路および前記第2通路の他方に供給された冷却水を前記第1軸中心孔および前記第3連通路ならびに前記第4連通路の他方を介して前記冷却水供給源に還流するよう構成されている
    請求項1または2に記載の鋳抜きピン。
  4. 前記本体部は、前記ピン部の長軸方向に対して垂直な断面形状が、前記第1通路、前記貫通孔および前記第2通路の配列方向に長手方向を有する扁平状に構成されている
    請求項1ないし3のいずれか1項に記載の鋳抜きピン。
  5. 鋳型に設置され鋳造品に穴を成形する鋳抜きピン装置であって、
    請求項1ないし4のいずれか1項に記載の鋳抜きピンと、
    前記冷却水供給源から供給される冷却水を前記第1通路および前記第2通路の一方に供給するよう構成されていると共に、前記冷却通路から前記第1通路および前記第2通路の他方に供給される冷却水を前記冷却水供給源に還流するよう構成された還流通路構成部材と、
    前記第1通路および前記第2通路の一方に供給された冷却水を前記第1連通路および前記第2連通路の一方を介して前記冷却通路に供給するよう構成されていると共に、該冷却通路に供給された冷却水を前記第1連通路および前記第2連通路の他方を介して前記第1通路および前記第2通路の他方に供給するよう構成された通路構成部材と、
    を備えている鋳抜きピン装置。
  6. 前記通路構成部材は、第3軸中心孔を有する第1中空部材と、該第1中空部材を支持すると共に前記第2軸中心孔に設置される支持部材と、を備えており、
    前記第1中空部材は、該第1中空部材と、前記第2軸中心孔および前記冷却通路と、の間に第1環状隙間が構成されるよう前記支持部材によって支持されており、
    前記第3軸中心孔は、前記第1連通路に連通されるよう構成されており、
    前記第1環状隙間は、前記第2連通路に連通されるよう構成されている
    請求項5に記載の鋳抜きピン装置。
  7. 前記還流通路構成部材は、第4軸中心孔を有し前記第1軸中心孔に接続されるよう構成された第2中空部材と、第5軸中心孔を有し前記第4軸中心孔に挿通されるよう構成された第3中空部材と、を備えており、
    前記第2中空部材は、前記第4軸中心孔から該第2中空部の外周面まで貫通する分流路を有しており、
    前記第3中空部材は、該第3中空部材と前記第4軸中心孔との間に第2環状隙間を有した状態で前記第4軸中心孔内に配置されるよう構成されており、
    前記第5軸中心孔は、前記第3連通路に連通されるよう構成されており、
    前記第2環状隙間は、前記分流路を介して前記第4連通路に連通されるよう構成されている
    請求項5または6に記載の鋳抜きピン装置。
  8. クランクシャフトを回転可能に支持可能な支持部を備えるエンジンブロック部材を鋳造成形する鋳造装置であって、
    前記エンジンブロック部材を構成するためのキャビティを有する鋳型と、
    前記支持部にベアリングキャップ締結用のボルト穴を成形するために、前記ピン部の一部が前記キャビティ内に突設されるよう前記鋳型に設置された請求項5ないし7のいずれか1項に記載の鋳抜きピン装置と、
    を備える鋳造装置。
  9. 前記ベアリングキャップ締結用のボルト穴の軸中心線と交差する方向の軸中心線を有する潤滑孔を前記支持部に成形するために、前記鋳抜きピン装置の前記貫通孔に挿通されると共に一部が前記キャビティ内に突設された状態で前記鋳型に設置される他の鋳抜きピン装置を備える請求項8に記載の鋳造装置。
  10. 前記他の鋳抜きピン装置は、冷却水で冷却されるよう構成された鋳抜きピンを有するよう構成されている
    請求項9に記載の鋳造装置。
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