WO2016104417A1 - アルミナバリア層を有する耐熱管 - Google Patents

アルミナバリア層を有する耐熱管 Download PDF

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Abstract

 本発明は、アルミナバリア層を管内面に良好に形成しつつ、クリープ破断強度や引張延性等の機械的特性の低下を防ぐことのできるアルミナバリア層を有する耐熱管を提供する。 本発明に係る耐熱管は、炭化水素の熱分解に用いられる、管本体の内面にAl酸化物を含むアルミナバリア層を有する耐熱管であって、前記管本体は、内径側のAl含有量が、外径側のAl含有量よりも多い。前記管本体は、内径側のAl含有量が、外径側のAl含有量の2倍以上とすることが望ましい。前記管本体は、内径側のAl含有量が、外径側のAl含有量に比して、質量%にて1.3%以上多くすることが望ましい。

Description

アルミナバリア層を有する耐熱管
 本発明は、アルミナバリア層を有する耐熱管に関するものであり、より具体的には、管内面に安定な構造のアルミナバリア層を有する耐熱管に関するものである。
 エチレンやプロピレン製造用の反応管や炭化水素の熱分解に用いられる分解管などの耐熱管は、高温雰囲気に曝されるため、高温強度にすぐれるオーステナイト系の耐熱合金が用いられている。
 この種オーステナイト系耐熱合金では、高温雰囲気での使用中に母材に含まれる成分(Cr、Si、Al、Fe等)の一部が酸化されて表面に金属の酸化物層が形成され、この酸化物層がバリアとなって、母材がさらに酸化されることを抑制する。
 しかし、これら金属酸化物層としてCr酸化物(主にCr(クロミア)からなる)が形成されてしまうと、酸化物の緻密性が低いため、酸素や炭素の侵入防止機能が十分ではなく、高温雰囲気下で母材が内部酸化を起こし、酸化物層が肥大化する。また、肥大化した酸化物層は、加熱と冷却の繰り返しサイクルにおいて剥離し易く、剥離に到らない場合であっても、外部雰囲気からの酸素や炭素の侵入防止機能が十分でないから、酸化物層を通過して母材に内部酸化や浸炭を生じる不都合がある。
 そこで、浸炭や内部酸化を生じないように、有益な酸化物層であるアルミナ(Al)を形成させるため、一般的なオーステナイト系耐熱合金よりもAlの含有量を増やすことが行われている。Alの酸化物は、緻密性が高く、酸素や炭素を透過し難いことが知られており、アルミナ(Al)を主体とする酸化物の層(所謂「アルミナバリア層」)を管内面に形成することが提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特開昭52-78612号公報 特開昭57-39159号公報
 Al含有量を多くすることで、アルミナバリア層によるバリア機能の向上は期待できる。しかしながら、Alはフェライト生成元素であるため、含有量が多くなると、耐熱管のクリープ破断強度や引張延性等などの機械的特性の低下をきたすという問題や、溶接性の低下という問題がある。
 本発明は、アルミナバリア層を管内面に良好に形成しつつ、クリープ破断強度や引張延性等の機械的特性に優れた耐熱管を提供することを目的とする。
 本発明に係る耐熱管は、
 炭化水素の熱分解に用いられる、管本体の内面にAl酸化物を含むアルミナバリア層を有する耐熱管であって、
 前記管本体は、内径側のAl含有量が、外径側のAl含有量よりも多い。
 なお、外径側とは図1に示す耐熱管の断面肉厚の外周方向側、内径側とは内周方向側をいい、断面肉厚の中心付近を厚さ方向中央(中径側)とする。
 前記管本体は、内径側のAl含有量が、外径側のAl含有量の2倍以上とすることが望ましい。
 また、前記管本体は、内径側のAl含有量が、外径側のAl含有量に比して、質量%にて1.3%以上多くすることが望ましい。
 本発明のアルミナバリア層を有する耐熱管によれば、管本体の内径側のAl含有量を外径側のAl含有量よりも多くしているので、熱処理を実施することにより管本体の内面にアルミナバリア層を良好に形成することができる。従って、炭化水素の熱分解において高温の炭化水素ガスと接触する管内面に、すぐれた耐酸化性、耐浸炭性、耐窒化性、耐食性等を具備できる。
 一方、管本体の外径側はAl含有量が少ないため、Al含有によるクリープ破断強度、引張延性等の機械的特性の低下を防ぐことができる。また、管本体の外径側のAl含有量を少なくしたことで、管外径側の溶接性の低下を防ぐことができる。
 従って、本発明のアルミナバリア層を有する耐熱管は、管内面にアルミナ(Al)を主体とする酸化物層が形成されて耐酸化性や耐浸炭性等が向上し、同時にクリープ破断強度等の機械的特性に優れた管本体を備えているため、高温環境下で使用される加熱炉への適用が好適である。
 加えて、本発明のアルミナバリア層を有する耐熱管は、管本体の内径側のAl含有量を多くしたことで、操業中等にたとえ管内アルミナバリア層が一部剥離したとしても、含有しているAlの作用により、そのアルミナバリア層の再生を良好に行なうことができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るアルミナバリア層を具える耐熱管とその断面図である。 図2は、本発明の一実施形態に係るアルミナバリア層を具える耐熱管を製造する遠心力鋳造装置の説明図である。 図3は、発明例と比較例のアルミナバリア層の再生状態を示すSEM写真であって、図3(a)及び図3(a’)は夫々発明例7と比較例1のアルミナバリア層の剥離処理後のSEM写真、図3(b)及び図3(b’)は夫々発明例7と比較例1のアルミナバリア層の再生処理後のSEM写真である。
 以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
 本発明の耐熱管は、エチレン製造用反応管や炭化水素の熱分解用分解管などとして使用され、たとえば、エチレン等の炭化水素製造用の加熱炉に配備される。
 図1に示すように、本発明の耐熱管10は、管本体12の内面にアルミナを主体とするAl酸化物を含むアルミナバリア層14が形成されている。耐熱管10は、たとえば、内径30mm~300mm、長さ1000mm~6000mm、肉厚5mm~30mmとすることができる。もちろん、これら寸法に限定されるものではない。
<遠心力鋳造>
 耐熱管10は、図2に示すような遠心力鋳造装置20によって製造することができる。遠心力鋳造装置20は、鋳造機ローラー21,21によって高速回転する円筒状の金枠22を具え、合金溶湯23を取鍋24から鋳込桶25を介して金枠22に注湯する構成を例示できる。
 そして、本発明の耐熱管10は、管本体12の内径側(図1参照)のAl含有量を、外径側(同)のAl含有量よりも多くなるようにしたことを特徴としている。
 本発明の耐熱管は、管本体の内径側のAl含有量を外径側のAl含有量よりも多くするために、鋳込桶から金枠に注湯される合金溶湯をについて、Al含有量を経時的に変化させることで製造することができる。たとえば、注湯時間を前半、中盤、後半に分け、鋳込み前半の合金溶湯中に比して、鋳込み中盤及び/又は後半の合金溶湯のAl含有量を多くすることで製造することができる。鋳込みの前半、中盤、後半とは、たとえば注湯時間を略3等分することで設定できる。もちろん、注湯時間を鋳込みの前半と後半に分けて、鋳込み後半の合金溶湯のAl含有量を多くしてもよい。
 また、鋳込桶内の合金溶湯のAl含有量の調整は、たとえば、Al含有量の少ない又はAlを含有していない合金溶湯の入った取鍋と、Al含有量の多い合金溶湯の入った取鍋を準備することで実施できる。また、取鍋又は鋳込桶の中へ鋳込み中盤又は後半に溶融Alを杓などで直接接種してもよいし、取鍋にAl又はAl合金塊を投入してもよい。
 上記のように、鋳込み中盤及び/又は後半に金枠に注湯される合金溶湯のAl含有量を多くすることで、鋳造される耐熱管は、管本体の内径側のAl含有量を外径側のAl含有量に比して多くすることができる。
 なお、Al含有量の多い合金溶湯を、中盤及び後半、或いは後半だけでなく、中盤のみに注湯しても遠心力鋳造により鋳込まれる管本体の内径側のAl含有量は多くできる。これは、合金溶湯の対流によって中盤に注湯された合金溶湯が後半溶湯と撹拌されるためである。
 たとえば、管本体は、Cr:15%~50%、Ni:18%~70%、Al:1~6%を少なくとも含有する耐熱合金とすることが好適である。
 また、管本体は、C:0.05%~0.7%、Si:0%を越えて2.5%以下、Mn:0%を越えて5%以下、Cr:15%~50%、Ni:18%~70%、Al:1%~6%、希土類元素:0.005%~0.4%、並びに、W:0.5%~10%及び/又はMo:0.1%~5%を含有し、
 残部Fe及び不可避的不純物からなる耐熱合金とすることが望ましい。
 上記耐熱合金には、Nb:0.1%~3%、Ti:0.01%~0.6%、及び、Zr:0.01%~1%からなる群から選択される少なくとも1種を含有することが望ましい。
 希土類元素は、La、Y、及び、Ceの少なくとも1種とすることができる。
 また、上記耐熱合金は、B:0.001%~0.5%を含有することが望ましい。
 さらに、上記耐熱合金には、N:0.005%~0.2%を含有することが望ましい。
 さらに、上記耐熱合金には、Ca:0.001%~0.5%を含有することが望ましい。
<成分限定理由の説明>
 Cr:15%~50%
 Crは、高温強度及び繰返し耐酸化性の向上への寄与の目的のため、15%以上含有させる。しかし、含有量があまり多くなると高温クリープ破断強度の低下を招くので上限は50%とする。なお、Crの含有量は20%~45%がより望ましい。
Ni:18%~70%
 Niは、繰返し耐酸化性及び金属組織の安定性の確保に必要な元素である。また、Niの含有量が少ないと、Feの含有量が相対的に多くなる結果、鋳造体の表面にCr-Fe-Mn酸化物が生成され易くなるため、アルミナバリア層の生成が阻害される。このため、少なくとも18%以上含有させるものとする。70%を超えて含有しても増量に対応する効果が得られないので、上限は70%とする。なお、Niの含有量は20%~50%がより望ましい。
Al:1%~6%
 Alの含有量は、管本体の全体の平均含有量である。すなわち、本発明では、上記のように、耐熱管は、管本体の内径側のAl含有量を外径側のAl含有量に比して多くするようにしているから、たとえば、Al含有量を3%とした場合、内径側のAl含有量は3%よりも多くなり、外径側の実際のAl含有量は3%よりも少なくなる。
 Alの添加理由は、耐酸化性、耐浸炭性及び耐コーキング性等にすぐれたアルミナバリア層を管本体の内面に形成するためである。一方で、Alの増大はクリープ破断強度や引張り特性等の機械的特性の低下、溶接性の低下を招く。そこで、本発明では、Al含有量について、上記のように管本体の内径側を外径側に比して多くするようにしている。
 Alは、管本体の内径側でアルミナバリア層を良好に形成するために、少なくとも1%以上含有させる。しかし、Al含有量が6%を超えると、管本体の内径側におけるアルミナバリア層の形成効果はほぼ飽和するため、本発明では上限を6%に規定する。なお、Alの含有量は2.0%~4.0%がより望ましい。
 管本体は、内径側のAl含有量を外径側のAl含有量の2倍以上とすることが好適であり、2.5倍とすることが望ましく、4.0倍とすることがより好ましい。Al含有量をこのように調整することで、管本体の内面にアルミナバリア層を好適に形成できると共に、管本体の機械的特性の低下を防止できる。
 また、管本体は、内径側のAl含有量が、外径側のAl含有量に比して、質量%にて1.3%以上多くなるように調整することが好適であり、2.0%以上多くなることがより望ましい。なお、本明細書において、「%」は、特に表示がないときは「質量%」である。Al含有量をこのように調整することで、管本体の内面にアルミナバリア層を好適に形成できると共に、管本体の機械的特性の低下を防止できる。
 さらに、管本体の内径側のAl含有量は1.5%以上とし、外径側のAl含有量を5%以下とすることが好ましい。内径側のAl含有量が下限未満であれば良好なアルミナバリア層が形成されず、外径側が上限を超えると機械的特性を維持することが困難である。
C:0.05%~0.7%
 Cは、鋳造性を良好にし、高温クリープ破断強度を高める作用がある。このため、少なくとも0.05%を含有させる。しかし、含有量があまり多くなると、Crの一次炭化物が幅広く形成され易くなり、アルミナバリア層を形成するAlの母材内での移動が抑制されるため、鋳造体の表面部へのAlの供給不足が生じて、アルミナバリア層の局部的な寸断が起こり、アルミナバリア層の連続性が損なわれる。また、二次炭化物が過剰に析出するため、引張延性、靱性の低下を招く。このため、上限は0.7%とする。なお、Cの含有量は0.2%~0.6%がより望ましい。
Si:0%を超えて2.5%以下
 Siは、溶湯合金の脱酸剤として、また溶湯合金の流動性を高めるために含有させるが、含有量があまり多くなると高温クリープ破断強度の低下や酸化されて緻密性の低い酸化物層の形成を招くので上限は2.5%とする。なお、Siの含有量は2%以下がより望ましい。
Mn:0%を超えて5%以下
 Mnは、溶湯合金の脱酸剤として、また溶湯中のSを固定するために含有させるが、含有量があまり多くなると高温クリープ破断強度の低下を招くので上限は5%とする。なお、Mnの含有量は1.6%以下がより望ましい。
希土類元素:0.005%~0.4%
 希土類元素とは、周期律表のLaからLuに至る15種類のランタン系列に、YとScを加えた17種類の元素を意味する。本発明の耐熱合金に含有させる希土類元素は、La、Y、及び、Ceからなる群のうち少なくとも一種以上が含まれることが好ましい。この希土類元素は、アルミナバリア層の生成と安定化の促進に寄与する。
 アルミナバリア層の生成を高温の酸化性雰囲気下での加熱処理によって行なう場合は、希土類元素を0.005%以上含有させることでアルミナバリア層生成に有効に寄与する。
 一方、あまりに多く含有すると、引張延性、靱性が悪化するので、上限は0.4%とする。
W:0.5%~10%及び/又はMo:0.1%~5%
 W、Moは、基地中に固溶し、基地のオーステナイト相を強化することにより、クリープ破断強度を向上させる。この効果を発揮させるために、W及びMoの少なくとも一種を含有させるものとし、Wの場合は0.5%以上、Moの場合は0.1%以上含有させる。
 しかし、W及びMoは、含有量があまり多くなると、引張延性の低下や、耐浸炭性の劣化を招く。また、Cが多い場合と同じように、(Cr,W,Mo)の一次炭化物が幅広く形成され易くなり、アルミナバリア層を形成するAlの母材内での移動が抑制されるため、鋳造体の表面部分へのAlの供給不足が生じ、アルミナバリア層の局部的な寸断が起こり、アルミナバリア層の連続性が損なわれ易くなる。また、WやMoは原子半径が大きいため、基地中に固溶することにより、Alの母材内での移動を抑制してアルミナバリア層の生成を妨げる作用がある。このため、Wは10%以下、Moは5%以下とする。なお、両元素を含有する場合でも、合計含有量は10%以下とすることが好ましい。
 また、以下の成分をさらに含むことができる。
Nb:0.1%~3%、Ti:0.01%~0.6%、及び、Zr:0.01%~1%及びからなる群から選択される少なくとも一種
 Nb、Ti及びZrは、炭化物を形成し易い元素であり、WやMoほど基地中には固溶しないため、アルミナバリア層の形成には特段の作用は認められないが、クリープ破断強度を向上させる作用がある。必要に応じて、Ti、Zr及びNbの少なくとも一種を含有させることができる。含有量は、Nbが0.1%以上、Ti及びZrが0.01%以上である。
 しかし、過剰に添加すると、引張延性の低下を招く。Nbは、さらに、アルミナバリア層の耐剥離性を低下させる。このため、上限は、Nbは1.8%、Ti及びZrは0.6%とする。
B:0.001%~0.5%以下
 Bは、鋳造体の粒界を強化する作用があるので、必要に応じて含有させることができる。なお、含有量が多くなるとクリープ破断強度の低下を招くため、添加する場合でも0.5%以下とする。
N:0.005%~0.2%
 Nは、合金基地中に固溶して高温引張強度を向上させる作用がある。しかし、その量が多くなると、Alと結合してAlNを形成し、引張延性が低下するので、0.2%以下とする。好ましくは0.06~0.15%である。
Ca:0.001%~0.5%
 Caは、脱硫・脱酸元素として作用がある。そのため、TiやAlの歩留まり向上に寄与する。この効果は、0.001%以上の添加により得られる。しかし、多量に添加すると、溶接性を損なうので、0.5%以下とする。
 本発明の耐熱管は、管本体を構成する耐熱合金は、上記成分を含み、残部Feであるが、合金の溶製時に不可避的に混入するP、Sその他の不純物は、この種の合金材に通常許容される範囲であれば存在しても構わない。
 得られた管本体は、内径側のAl含有量を外径側のAl含有量に比して多いものとなる。
<機械加工>
 遠心力鋳造により得られた管本体には、内面に凹凸や不純物多寡の不健全層が存在するため、この不健全層に対して機械加工が施される。なお、機械加工は、管本体の内面の表面粗さ(Ra)が0.05μm~2.5μmとなるように研磨処理を伴うことが好適である。表面粗さ(Ra)を上記のように設定することで、Cr酸化物(Cr等)が管本体の内面に生成されてしまうことを抑えることができる。
<熱処理>
 内面に機械加工を施した後、管本体に酸化性雰囲気下で熱処理を行なうことで、管本体の内面にアルミナバリア層が形成される。なお、この熱処理は、独立した工程として実施することもできるし、加熱炉において管本体を設置して使用される際の高温雰囲気においても実施することができる。
 熱処理は、酸化性雰囲気下にて実施される。酸化性雰囲気とは、酸素を20体積%以上含む酸化性ガス、スチームやCOが混合された酸化性環境である。熱処理は、900℃以上、好ましくは1000℃以上の温度で行ない、より好ましくは1050℃以上の温度で行ない、加熱時間は1時間以上である。
 熱処理を施すことにより、管本体の内面が酸素と接触し、基地表面に拡散したAl、Cr、Ni、Si、Feを酸化させて酸化物層を形成することになる。上記温度範囲において熱処理を行なうことで、Cr、Ni、Si、Feよりも優先してAlが酸化物を形成する。
 本発明では、管本体は、内径側のAl含有量が多いため、上記熱処理により、管本体の内面近傍のAlが好適に酸素と結合し、酸化物の層は、Al酸化物(Al)が主体のアルミナバリア層となる。
 上記により熱処理の施された管本体は、内径側のAl含有量が多いことで、内面に良好にアルミナバリア層が形成される一方、外径側はAl含有量が少ないため、クリープ破断強度や引張延性等などの機械的特性にすぐれた耐熱管となる。
 また、Alは、溶接欠陥を招き、溶接性を低下させる成分であるが、本発明の耐熱管は、外径側のAl含有量が少ないため、加熱炉に設置される際の溶接性の低下も抑えることができる。
 本発明の耐熱管は、内面に形成されたアルミナバリア層によって、高温雰囲気下の使用において、すぐれた耐酸化性、耐浸炭性、耐窒化性、耐食性を長期に亘って維持でき、機械的特性にすぐれ、さらには、加熱炉への据付時の溶接性にもすぐれる。従って、耐熱管の寿命を大幅に向上でき、操業効率を可及的に高めることができる。
 高周波誘導溶解炉の大気溶解により合金溶湯を溶製し、図2に示す遠心力鋳造装置により、下記条件及び表1に掲げる合金組成(単位:%、但しAlは平均含有量)の管本体を作製し、機械加工を施した。機械加工前の管本体は、内径80mm、外径100mm、長さ250mmである。なお、表1中「-」は含有していないか不可避的に含有していることを意味する。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000001
 発明例及び比較例の管本体は、夫々鋳込桶に注湯される溶湯の総重量を40kgとし、下記表2に示すように、Alの含有量(投入量)が異なる或いは同じである前半用溶湯、中盤用溶湯、後半用溶湯の3つを準備し、前半溶湯注湯後、中盤用溶湯、後半用溶湯を順に注湯することで実施した。なお、合金の総重量とAlの投入量について、製造された管本体の成分組成が一致しないが、これは、Alの一部が杓や坩堝に付着して残留したためである。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000002
 注湯時間は、前半、中盤、後半合計で14秒~16秒とし、前半を0秒~5秒、中盤を5秒~7秒、後半を7秒以降とした。
 遠心力鋳造の後、得られた管本体に対し、内面側に不健全層があるため2.5mmの内面加工を施し、肉厚を7.5mmとすると共に、ペーパー研磨により内面の表面粗さ(Ra)を2.0μmとした。
 そして、発明例1乃至発明例7、比較例1及び比較例2について、外径側、厚さ方向中央(中径側)及び内径側の3点のAl含有量を測定した。測定は、管本体を切断し、外径側及び内径側は、表面から1mm~2mm研磨し、また、中径側は切断の後研磨を施して、蛍光X線分析装置を用いて実施した。測定箇所は、両端近傍及び長さ方向中央の3地点について2箇所ずつ計6箇所である。測定された各管本体のうち、発明例1乃至発明例3と比較例1のAl含有量(単位:%)の平均を表3に示す。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000003
 上記測定によって得られたAl含有量について、夫々外径側のAl含有量に対する内径側のAl含有量の比(内外比)と、中径側のAl含有量に対する外径側のAl含有量の比(中外比)を算出した。結果を表4に示す。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000004
 表3及び表4を参照すると、発明例1乃至発明例7は、何れも外径側に対して内径、中径側のAl含有量が多くなっている。これは、発明例について、鋳込みの中盤及び/又は後半にAl含有量の多い合金溶湯を採用したためである。一方、比較例1及び比較例2は、外径側に対して内径、中径側のAl含有量は同じまたは中径側が少なくなっている。比較例は、鋳込みの前半にAlが投入されたもので、鋳込桶内でAlが合金溶湯内で均一に拡散したためである。
 たとえば、発明例1と比較例1は、共にAl含有量が1%であるが、表3及び表4を参照すると、発明例1は、外径側のAl含有量が比較例1に比して小さく、また、中径側、内径側のAl含有量を多くできていることがわかる。発明例2と比較例1についても同様である。
<アルミナバリア層形成処理>
 発明例1乃至発明例7と、比較例1及び比較例2の管本体について、大気中(酸素約21%)、950℃、24時間の加熱を施し、加熱後、炉冷する処理を行なった。
 得られた管本体の内面断面をSEM(走査型電子顕微鏡)により観察した。その結果、発明例1乃至発明例7、比較例2は何れも80面積%以上のアルミナバリア層が形成されていた。一方、比較例1のアルミナバリア層は80面積%未満であった。これは、発明例1乃至発明例7、比較例2の何れもが管本体の内径側のAl含有量を多くできたためであり、比較例1は管本体の内径側のAl含有量が1%と低いためである。
 なお、発明例1乃至発明例7と比較例2を比較すると、発明例2、発明例3、発明例5及び発明例7は、ほぼ全面にアルミナバリア層が形成されていた。
<アルミナバリア層剥離処理>
 発明例及び比較例について、アルミナバリア層が剥離してしまった場合、剥離箇所に再度良好なアルミナバリア層が生成されるかどうかを調べるために、下記条件にて、管本体の内面に形成されたアルミナバリア層を剥離させた。
 剥離処理条件は、すべての管本体について、大気中(酸素約21%)、1200℃(エチレン製造用加熱炉での操業温度よりも高温)、60h時間の加熱を施し、加熱後、炉冷する処理を行なった。これにより、熱が降下する際に、管本体とアルミナバリア層との熱収縮率の違いによって、アルミナバリア層が管本体の内面から剥離した。
 図3(a)及び図3(a’)は、夫々発明例7と比較例1の管本体12のアルミナバリア層の剥離処理後のSEM写真である。図を参照すると、管本体12の内面のAl酸化物(Al)は層状形態を失っており、Al酸化物は一部のみが管本体12の内面に残留していることがわかる。
<アルミナバリア層の再生処理>
 続いて、上記アルミナバリア層の剥離処理を行なった各管本体について、大気中(酸素約21%)、950℃、24h時間の加熱を施し、加熱後、炉冷する処理を行なって、管本体の内面にアルミナバリア層が再度形成されたかどうかを観察した。
 結果を上記表4(層再生)に示す。表4中、「A」は、管本体の内面ほぼ全面(90面積%以上)にアルミナバリア層が再生されたことを示し、「B」は、80面積%以上90面積%未満がAl酸化物、残る部分が未再生又はCr酸化物が生成されたこと、「C」は、80面積%未満でAl酸化物が再生され、残る部分が未再生又はCr酸化物が生成されたことを意味する。
 表4を参照すると、発明例2、発明例3、発明例5及び発明例7は、何れも層再生評価が「A」であり、ほぼ完全にアルミナバリア層が再生されている。これは、これら発明例の管本体の内径側のAl含有量が4.0%以上であったことによるものであり、内径側のAl含有量が多い結果、熱処理によって取り込まれた酸素と結合して、良好なアルミナバリア層が再生されている。発明例1、発明例4、発明例6及び比較例2は、上記発明例には劣るものの層再生評価は「B」であり、80面積%以上のアルミナバリア層の再生を実現できている。一方、比較例1は、管本体の内径側のAl含有量が少ないため、層再生評価は「C」であって十分にアルミナバリア層の再生ができなかった。
 図3(b)及び図3(b’)は、アルミナバリア層の再生処理後の発明例7と比較例1の管本体12の内面のSEM写真である。発明例7は、管本体12のほぼ全面にAl酸化物(Al)からなるアルミナバリア層14が観察され、Cr酸化物の生成は認められない。一方、比較例1は、図3(b’)に示すように、Al酸化物が一部に再生されてはいるが、Cr酸化物等も形成されている。比較例1は、管本体の内径側のAl含有量が1%と低いため、Al酸化物も生成されるが、Cr、Ni、Si、Fe等が酸化物を形成したものと考えられる。
 上記アルミナバリア層の再生処理を考察すると、発明例は、何れもエチレン製造装置における使用中に、何らかの理由によってアルミナバリア層が剥離してしまったとしても、速やかにその再生を図ることができ、耐酸化性、耐浸炭性、耐窒化性、耐食性、耐コーキング性等を具備できることがわかる。
<引張試験>
 発明例1乃至発明例7、比較例1及び比較例2の管本体から試験片を夫々作製し、引張試験を行なって引張延性を測定した。
 試験片は、管本体を肉厚方向に切り出し、JIS Z 2201(板状試験片)に基づいて作製した。試験片の肉厚方向の標点間距離は、5.65√S(S:断面積)である。また、引張試験は、JIS Z 2241(金属材料引張試験方法)に準拠して行なった。なお、試験は、高温で行なうよりも差が明確に現れるため室温で行なった。結果を上記表4(引張延性)に示す。
 表4を参照すると、発明例1、発明例2、発明例4、発明例6、発明例7及び比較例1は、引張延性が6%を越えており、特に良好であることがわかる。また、発明例3及び発明例5も引張延性が3%を越えており良好である。一方で、比較例2は引張延性が3%未満となっている。
 これは、発明例及び比較例1について、管本体の外径側のAl含有量を少なくできたためである。一方、比較例2は、外径側のAl含有量が多く、フェライト生成元素としてAlが作用し、さらに、NiとAlの化合物が析出して、引張延性が低下している。
 これらより、管本体の外径側のAl含有量を少なくすることで、発明例は、クリープ破断強度や引張延性等などの機械的特性の低下を防止できたことがわかる。
<総合評価>
 発明例及び比較例を総合的に評価した。総合評価は、アルミナバリア層形成処理において、アルミナバリア層が80面積%以上形成されており、アルミナバリア層の再生処理において、層再生が80面積%以上(層再生評価「A」又は「B」)、且つ、引張試験における引張延性が3%以上のものを総合評価「○」とし、何れか1以上を満たさないものを総合評価「×」とした。
 その結果は、表4(総合)に示すように、発明例は何れも総合評価が「○」であり、アルミナバリア層の生成、再生能が高く、高い引張延性を示している。アルミナバリア層の生成、再生能を高めることができたのは、管本体の内径側のAl含有量を多くできたためである。また、すぐれた機械的特性を具備できたのは、管本体の外径側のAl含有量を少なくできたためである。上記より、管本体は、内径側のAl含有量が、外径側のAl含有量の2倍以上であることが好適であり、また、内径側のAl含有量が、外径側のAl含有量に比して、質量%にて1.3%以上多いことが好適であることがわかる。
 一方、単に管本体のAl含有量を少なくした比較例1は、機械的特性を確保することはできるが、アルミナバリア層の生成、再生能が低下したため総合評価は「×」であった。また、単に管本体のAl含有量を多くした比較例2は、アルミナバリア層の生成、再生能を高くできるが、機械的特性が低下したため総合評価は「×」であった。また、比較例2については、外径側のAl含有量が高いから溶接性も良好でない。従って、これら比較例は、総合的に評価すると発明例に比して、高温環境下で使用される耐熱管として劣っている。
 上記のように、本発明のアルミナバリア層を有する耐熱管は、加熱と冷却の繰返しサイクルを受けてもアルミナバリア層が剥離し難く、万一剥離したとしてもアルミナバリア層の再生が速やかに行なわれる。従って、高温雰囲気下での使用において、すぐれた耐酸化性、耐浸炭性、耐窒化性、耐食性、耐コーキング性等を長期に亘って具備でき、また、クリープ破断強度や引張延性等などの機械的特性にもすぐれ、さらに外径側のAl含有量が少ないことから加熱炉への据付時の溶接性にもすぐれる。従って、耐熱管の寿命を大幅に向上でき、コーキング除去作業等のメンテナンス時間や頻度を削減できるから、操業効率を可及的に高めることができる。
 上記説明は、本発明を説明するためのものであって、請求の範囲に記載の発明を限定し、或いは範囲を限縮するように解すべきではない。また、本発明の各部構成は、上記実施例に限らず、請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
10 耐熱管
12 管本体
14 アルミナバリア層

Claims (11)

  1.  炭化水素の熱分解に用いられる、管本体の内面にAl酸化物を含むアルミナバリア層を有する耐熱管であって、
     前記管本体は、内径側のAl含有量が、外径側のAl含有量よりも多い、
     ことを特徴とするアルミナバリア層を有する耐熱管。
  2.  前記管本体は、内径側のAl含有量が、外径側のAl含有量の2倍以上である、
     請求項1に記載のアルミナバリア層を有する耐熱管。
  3.  前記管本体は、内径側のAl含有量が、外径側のAl含有量に比して、質量%にて1.3%以上多い、
     請求項1又は請求項2に記載のアルミナバリア層を有する耐熱管。
  4.  前記管本体は、質量%にて、
     Cr:15%~50%、Ni:18%~70%、Al:1~6%を少なくとも含有する、
     請求項1乃至請求項3の何れかに記載のアルミナバリア層を有する耐熱管。
  5.  前記管本体は、質量%にて、
     C:0.05%~0.7%、Si:0%を越えて2.5%以下、Mn:0%を越えて5%以下、Cr:15%~50%、Ni:18%~70%、Al:1%~6%、希土類元素:0.005%~0.4%、並びに、
     W:0.5%~10%及び/又はMo:0.1%~5%を含有し、
     残部Fe及び不可避的不純物からなる、
     請求項1乃至請求項3の何れかに記載のアルミナバリア層を有する耐熱管。
  6.  前記管本体は、質量%にて、
     Nb:0.1%~3%、Ti:0.01%~0.6%、及び、Zr:0.01%~1%からなる群から選択される少なくとも1種を含有している、
     請求項5に記載のアルミナバリア層を有する耐熱管。
  7.  前記希土類元素は、La、Y、及び、Ceの少なくとも1種である、
     請求項5又は請求項6に記載のアルミナバリア層を有する耐熱管。
  8.  前記耐熱管は、質量%にて、
     B:0.001%~0.5%を含有している、
     請求項5乃至請求項7の何れかに記載のアルミナバリア層を有する耐熱管。
  9.  前記耐熱管は、質量%にて、
     N:0.005%~0.2%を含有している、
     請求項5乃至請求項8の何れかに記載のアルミナバリア層を有する耐熱管。
  10.  前記耐熱管は、質量%にて、
     Ca:0.001%~0.5%を含有している、
     請求項5乃至請求項9の何れかに記載のアルミナバリア層を有する耐熱管。
  11.  請求項1乃至請求項10の何れかに記載のアルミナバリア層を有する耐熱管を有する加熱炉。
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