JPH01153887A - 二層遠心鋳造管 - Google Patents
二層遠心鋳造管Info
- Publication number
- JPH01153887A JPH01153887A JP31369987A JP31369987A JPH01153887A JP H01153887 A JPH01153887 A JP H01153887A JP 31369987 A JP31369987 A JP 31369987A JP 31369987 A JP31369987 A JP 31369987A JP H01153887 A JPH01153887 A JP H01153887A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- less
- wall layer
- resistant alloy
- layer
- tube
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 229910045601 alloy Inorganic materials 0.000 claims abstract description 29
- 239000000956 alloy Substances 0.000 claims abstract description 29
- 229910052750 molybdenum Inorganic materials 0.000 claims abstract description 7
- 229910052717 sulfur Inorganic materials 0.000 claims abstract description 6
- 229910018487 Ni—Cr Inorganic materials 0.000 claims abstract description 5
- 229910052759 nickel Inorganic materials 0.000 claims abstract description 5
- 229910052698 phosphorus Inorganic materials 0.000 claims abstract description 5
- 229910052804 chromium Inorganic materials 0.000 claims abstract description 3
- 229910052748 manganese Inorganic materials 0.000 claims abstract description 3
- 238000009750 centrifugal casting Methods 0.000 claims description 3
- 229910052721 tungsten Inorganic materials 0.000 claims description 3
- 229910052742 iron Inorganic materials 0.000 claims description 2
- 229930195733 hydrocarbon Natural products 0.000 abstract description 15
- 150000002430 hydrocarbons Chemical class 0.000 abstract description 15
- 229910052799 carbon Inorganic materials 0.000 abstract description 9
- 230000003647 oxidation Effects 0.000 abstract description 9
- 238000007254 oxidation reaction Methods 0.000 abstract description 9
- 239000004215 Carbon black (E152) Substances 0.000 abstract 2
- 239000010410 layer Substances 0.000 description 37
- 239000000463 material Substances 0.000 description 18
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 17
- OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N Carbon Chemical compound [C] OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 5
- 238000009792 diffusion process Methods 0.000 description 5
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 4
- 239000003795 chemical substances by application Substances 0.000 description 3
- 239000012535 impurity Substances 0.000 description 3
- 230000008018 melting Effects 0.000 description 3
- 238000002844 melting Methods 0.000 description 3
- 150000001247 metal acetylides Chemical class 0.000 description 3
- 229910052758 niobium Inorganic materials 0.000 description 3
- 239000002356 single layer Substances 0.000 description 3
- 229910001566 austenite Inorganic materials 0.000 description 2
- 230000000875 corresponding effect Effects 0.000 description 2
- 230000001771 impaired effect Effects 0.000 description 2
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 2
- 239000002244 precipitate Substances 0.000 description 2
- 238000006057 reforming reaction Methods 0.000 description 2
- 238000007790 scraping Methods 0.000 description 2
- 239000006104 solid solution Substances 0.000 description 2
- 230000000087 stabilizing effect Effects 0.000 description 2
- 230000002195 synergetic effect Effects 0.000 description 2
- 101001055216 Homo sapiens Interleukin-9 Proteins 0.000 description 1
- 102100026871 Interleukin-9 Human genes 0.000 description 1
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 1
- NINIDFKCEFEMDL-UHFFFAOYSA-N Sulfur Chemical compound [S] NINIDFKCEFEMDL-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000005255 carburizing Methods 0.000 description 1
- 239000000470 constituent Substances 0.000 description 1
- 238000005336 cracking Methods 0.000 description 1
- 238000000354 decomposition reaction Methods 0.000 description 1
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 1
- 230000004927 fusion Effects 0.000 description 1
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910052757 nitrogen Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000000197 pyrolysis Methods 0.000 description 1
- 238000002407 reforming Methods 0.000 description 1
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 1
- 238000007711 solidification Methods 0.000 description 1
- 230000008023 solidification Effects 0.000 description 1
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 1
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 1
- 239000011593 sulfur Substances 0.000 description 1
- 238000005979 thermal decomposition reaction Methods 0.000 description 1
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L—PIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L9/00—Rigid pipes
- F16L9/02—Rigid pipes of metal
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、遠心力鋳造により製造された二層構造の管に
関し、より具体的には、例えば石油化学工業における炭
化水素類の熱分解・改質反応に使用される反応用管等に
おいて、高温の炭化水素類と接触する側の層を耐浸炭性
にすぐれる耐熱合金から形成した遠心鋳造管に関する。
関し、より具体的には、例えば石油化学工業における炭
化水素類の熱分解・改質反応に使用される反応用管等に
おいて、高温の炭化水素類と接触する側の層を耐浸炭性
にすぐれる耐熱合金から形成した遠心鋳造管に関する。
(従来技術とその問題点)
例えば、石油化学工業における炭化水素類の熱分解・改
質反応は、高温の管の中にガス状の炭化水素を高圧にし
て通過させることにより行なわれる。従来、その反応器
を構成する反応用管の材料として、ASTM規格のHP
40材(0,4C−25Cr−35Ni−Fe)や、そ
の改良材(0,4C−25Cr−35Ni−Nb、W−
Fe)が使用されている。
質反応は、高温の管の中にガス状の炭化水素を高圧にし
て通過させることにより行なわれる。従来、その反応器
を構成する反応用管の材料として、ASTM規格のHP
40材(0,4C−25Cr−35Ni−Fe)や、そ
の改良材(0,4C−25Cr−35Ni−Nb、W−
Fe)が使用されている。
しかし、このHP40材は、900〜1o5゜℃の温度
範囲で使用されるのが一般的であり、1100℃以上の
高温になると耐酸化性、クリープ破断強度及び耐浸炭性
が低下する。特に、耐浸炭性に関しては、1100℃を
超える温度域では、浸炭が加速される傾向にあり、特に
1200”C付近の高温では、浸炭の加速は著しく、材
質が劣化するという問題がある。一方、近年における操
業の高温化につれて、1100℃を超え1200℃付近
の温度でも操業されるようになってきており、これら高
温での耐浸炭性にすぐれた管が要請されている。
範囲で使用されるのが一般的であり、1100℃以上の
高温になると耐酸化性、クリープ破断強度及び耐浸炭性
が低下する。特に、耐浸炭性に関しては、1100℃を
超える温度域では、浸炭が加速される傾向にあり、特に
1200”C付近の高温では、浸炭の加速は著しく、材
質が劣化するという問題がある。一方、近年における操
業の高温化につれて、1100℃を超え1200℃付近
の温度でも操業されるようになってきており、これら高
温での耐浸炭性にすぐれた管が要請されている。
本発明は、かかる要請を満たした新規な遠心鋳造管を提
供するものである。
供するものである。
(技術的手段及び作用)
本発明にかかる遠心鋳造管は、炭化水素類と接触しない
第1の壁層をFe−Ni−Cr系耐熱合金から形成し、
炭化水素類と接触する第2の壁層を、C:0.05〜0
.6%、S i:4%以下、Mn:3%以下、P:0.
03%以下、S:0.03%以下、Cr:25%を超え
40%以下、Ni:35〜60%、Mo:4〜20%を
含有して残部実質的にFeから成る耐浸炭性にすぐれる
耐熱合金から形成したものである。なお、上記の「%」
はすべて重量「%」であり、以下の説明においても同じ
である。
第1の壁層をFe−Ni−Cr系耐熱合金から形成し、
炭化水素類と接触する第2の壁層を、C:0.05〜0
.6%、S i:4%以下、Mn:3%以下、P:0.
03%以下、S:0.03%以下、Cr:25%を超え
40%以下、Ni:35〜60%、Mo:4〜20%を
含有して残部実質的にFeから成る耐浸炭性にすぐれる
耐熱合金から形成したものである。なお、上記の「%」
はすべて重量「%」であり、以下の説明においても同じ
である。
また、第2の壁層を形成する耐熱合金は、Niの一部を
0.5%以上のCoで置換し、Ni+Co:35〜60
%を含有する成分組成とすることもできる。
0.5%以上のCoで置換し、Ni+Co:35〜60
%を含有する成分組成とすることもできる。
更に又、第2の壁層を形成する耐熱合金は、Al:o、
02〜1.0%、Ti:0.02〜0.5%、Nb:5
%以下、W:5%以下、Ca:0.001〜0 。
02〜1.0%、Ti:0.02〜0.5%、Nb:5
%以下、W:5%以下、Ca:0.001〜0 。
5%、B:0.05%以下、Y:0.5%以下及びHf
:o、5%以下から成る群の中から選択されな成分を少
なくとも一種含むことができる。
:o、5%以下から成る群の中から選択されな成分を少
なくとも一種含むことができる。
本発明の遠心鋳造管は、1100℃を超え、特に115
0℃から1200℃までの温度域において、第2の壁層
は耐酸化性、クリープ破断強度等に関する所定の高温特
性を具備すると共に、管材料の表面に付着したカーボン
の内部への拡散を遅延させることにより優れた耐浸炭性
を備えるものである。
0℃から1200℃までの温度域において、第2の壁層
は耐酸化性、クリープ破断強度等に関する所定の高温特
性を具備すると共に、管材料の表面に付着したカーボン
の内部への拡散を遅延させることにより優れた耐浸炭性
を備えるものである。
本発明にかかる遠心鋳造管の炭化水素類と接触する側の
第2の壁層を構成するの耐熱合金の成分について、詳し
く説明する。
第2の壁層を構成するの耐熱合金の成分について、詳し
く説明する。
C: 0.05〜0.6%
Cは、合金の鋳造性を良好にするだけでなく、後記する
C「、Moと共に一次炭化物としてCr−Mo系炭化物
を形成し、高温強度、特にクリープ破断強度を高める作
用をする。このため、少なくとも0.05%を要する。
C「、Moと共に一次炭化物としてCr−Mo系炭化物
を形成し、高温強度、特にクリープ破断強度を高める作
用をする。このため、少なくとも0.05%を要する。
しかし、ctが過度に多くなると二次炭化物が過剰に析
出し、使用後の靭性低下が著しくなるほか、溶接性も悪
化するので0.6%を上限とする。
出し、使用後の靭性低下が著しくなるほか、溶接性も悪
化するので0.6%を上限とする。
Si: 4%以下
Siは、溶製時の脱酸剤としての役割を有するほか、耐
浸炭性の改善に有効に作用する。特に耐浸炭性に関して
はSi量が多くなるほど有効であるが、過剰に加えると
溶接性が劣化するので4%以下とする。
浸炭性の改善に有効に作用する。特に耐浸炭性に関して
はSi量が多くなるほど有効であるが、過剰に加えると
溶接性が劣化するので4%以下とする。
Mn: 3%以下
Mnは、上記Siと同様に脱酸剤として作用するほか、
溶製中のイオウ(S)を固定し溶接性の向上に寄与する
。Mnが3%を超えると、それに対応する効果が得られ
ないので上限は3%にする。
溶製中のイオウ(S)を固定し溶接性の向上に寄与する
。Mnが3%を超えると、それに対応する効果が得られ
ないので上限は3%にする。
Cr: 25%を超え40%以下
C「は、合金組織をオーステナイト化し、高温強度や耐
酸化性を高める効果を有する。その効果はCr量の増加
と共に高められるが、特に1200℃までの使用におけ
る強度及び耐酸化性を十分なものとするには25%を超
える量を含有する必要がある。一方、あまり多く含有す
ると使用後の靭性の低下を招くことがあるので上限は4
0%とする。
酸化性を高める効果を有する。その効果はCr量の増加
と共に高められるが、特に1200℃までの使用におけ
る強度及び耐酸化性を十分なものとするには25%を超
える量を含有する必要がある。一方、あまり多く含有す
ると使用後の靭性の低下を招くことがあるので上限は4
0%とする。
Ni:35〜60%
Niは、オーステナイト組織を安定化させる作用があり
、カーボンの固溶量を低下させ、カーボンの材料内部へ
の侵入を抑制する。更に、耐酸化性及び高温強度を高め
るのにも有効であり、1200℃までの使用における耐
浸炭性を向上させ、かつ強度及び耐酸化性を十分なもの
とするには35〜60%が適当である。
、カーボンの固溶量を低下させ、カーボンの材料内部へ
の侵入を抑制する。更に、耐酸化性及び高温強度を高め
るのにも有効であり、1200℃までの使用における耐
浸炭性を向上させ、かつ強度及び耐酸化性を十分なもの
とするには35〜60%が適当である。
M o :4〜20%
Moは、耐浸炭性の向上に有効な元素である。
特に材料表面から内面へとCが拡散するのを抑制する作
用があり、この効果を発揮させるには4%以上含む必要
がある。しかし、20%を越えても増加量に対応する効
果が得られないので上限は20%にする。
用があり、この効果を発揮させるには4%以上含む必要
がある。しかし、20%を越えても増加量に対応する効
果が得られないので上限は20%にする。
P 、S :0.03%以下 ・P、Sは上記の
耐熱合金にとって不純物元素であり、強度への影響を避
けるため、夫々0.03%を上限とする。なお、合金の
溶製時に不可避的に混入するその他不純物であっても、
この種の合金に通常許容される範囲であれば存在しても
構わない。
耐熱合金にとって不純物元素であり、強度への影響を避
けるため、夫々0.03%を上限とする。なお、合金の
溶製時に不可避的に混入するその他不純物であっても、
この種の合金に通常許容される範囲であれば存在しても
構わない。
本発明にかかる遠心鋳造管の炭化水素類と接触する側の
壁層を形成する耐熱合金は上記の成分元素を含有し、残
部は不可避的に混入する不純物元素及びFeから成る。
壁層を形成する耐熱合金は上記の成分元素を含有し、残
部は不可避的に混入する不純物元素及びFeから成る。
ところで、当該耐熱合金にあっては、必要に応じて上記
の成分元素の一部を、以下に記載する成分元素の一種又
は2種以上と置換することもできる。
の成分元素の一部を、以下に記載する成分元素の一種又
は2種以上と置換することもできる。
Co: 0.5%以上、且つNiとのトータル量で3
5〜60% Coは、Niと同様、オーステナイト組織を安定化させ
る効果がある。また、耐酸化性及び高温強度についても
Niと同等若しくはそれ以上の作用があり、この効果は
N1との相乗作用によって高められる。従って、特に高
温強度を高める必要がある場合、0.5%以上のCoを
含むことが望ましい、但し、COを含む場合でも、Co
は本来的にNiと同じオーステナイト生成元素であるた
め、その含有量は他の元素とのバランスを考慮し、Ni
+Coにて35〜60%にする。
5〜60% Coは、Niと同様、オーステナイト組織を安定化させ
る効果がある。また、耐酸化性及び高温強度についても
Niと同等若しくはそれ以上の作用があり、この効果は
N1との相乗作用によって高められる。従って、特に高
温強度を高める必要がある場合、0.5%以上のCoを
含むことが望ましい、但し、COを含む場合でも、Co
は本来的にNiと同じオーステナイト生成元素であるた
め、その含有量は他の元素とのバランスを考慮し、Ni
+Coにて35〜60%にする。
Al: 0.02〜1.0%
A1は、耐浸炭性の向上に有効な元素である。
即ち、材料が高温に加熱されたとき、材料表面にA1酸
化物が形成され、この酸化物によってCの拡散が抑制さ
れるからである。そのため、少なくとも0.02%含む
のが望ましい。しかし、Alを多量に含有すると却って
室温における延性の低下を招く。従って、上限は1.0
%に規定する。
化物が形成され、この酸化物によってCの拡散が抑制さ
れるからである。そのため、少なくとも0.02%含む
のが望ましい。しかし、Alを多量に含有すると却って
室温における延性の低下を招く。従って、上限は1.0
%に規定する。
Ti: 0.02〜0.5%
Tiは、クリープ破断強度を向上させるのに有効であり
、A1との相乗効果によって耐浸炭性を強化する。この
効果を発揮するため、その含有量は0.02%以上とす
る。しかし、多量に含有すると、析出物の粗大化、酸化
物系介在物量の増加を招き、強度が低下するのでその上
限は0.5%にする。
、A1との相乗効果によって耐浸炭性を強化する。この
効果を発揮するため、その含有量は0.02%以上とす
る。しかし、多量に含有すると、析出物の粗大化、酸化
物系介在物量の増加を招き、強度が低下するのでその上
限は0.5%にする。
W: 5%以下
Wは、固溶したWがCの拡散を抑制する作用があり、耐
浸炭性の向上に有効である。しかし、含有量が多くなる
と使用後の延性を損なうことになるので、その上限は5
%にする。
浸炭性の向上に有効である。しかし、含有量が多くなる
と使用後の延性を損なうことになるので、その上限は5
%にする。
Ca: 0.OO1〜0.5%
Caは、材料が高温に加熱されると材料表面に酸化物を
形成し、Cが材料の内部に拡散するのを抑制する作用が
あり、耐浸炭性の向上に寄与する。
形成し、Cが材料の内部に拡散するのを抑制する作用が
あり、耐浸炭性の向上に寄与する。
そのため、0.001%以上含有させるが、あまりに多
く含有すると溶接性その他の材料特性を損なうのでその
上限は0.5%に規定する。
く含有すると溶接性その他の材料特性を損なうのでその
上限は0.5%に規定する。
B: 0.05%以下
Bは、結晶粒界を強化し、クリープ破断強度の向上に寄
与する。しかし、あまりに多く含有すると溶接性その他
の材料、特性を損なうため、上限は0.05%に規定す
る。
与する。しかし、あまりに多く含有すると溶接性その他
の材料、特性を損なうため、上限は0.05%に規定す
る。
Y: 0.5%以下
Yは、耐浸炭性の向上に寄与する。その効果を発揮させ
るため、最大0.5%を含有させることができる。
るため、最大0.5%を含有させることができる。
Hf: 0.5%以下
Hfは、Yと同様、耐浸炭性の向上に寄与し、その効果
を発揮させるために最大0.5%を含めることができる
。
を発揮させるために最大0.5%を含めることができる
。
ところで、二層構造の鋳造管は、第1の壁層(1)と第
2の壁層(2〉とから構成される。二層構造とする理由
は、上記の耐浸炭性にすぐれる耐熱合金だけから成る単
層管とした場合、当該合金はMo、N:等を多く含むた
め経済的に不利だからである。
2の壁層(2〉とから構成される。二層構造とする理由
は、上記の耐浸炭性にすぐれる耐熱合金だけから成る単
層管とした場合、当該合金はMo、N:等を多く含むた
め経済的に不利だからである。
内側面が炭化水素類と接触する反応域となる場合は、第
1図に示す如く、管の内側に前述の耐浸炭性にすぐれる
耐熱合金から成る第2の壁層(2)を形成し、管の外側
に従来合金であるFe−Ni−Cr系耐熱合金から成る
第1の壁層(1)を形成する。一方、外側面が炭化水素
類と接触する反応域となる場合、第2図に示す如く、管
の外側に第2の壁層(2)を形成し、管の内側に第1の
壁層(1)を形成する。
1図に示す如く、管の内側に前述の耐浸炭性にすぐれる
耐熱合金から成る第2の壁層(2)を形成し、管の外側
に従来合金であるFe−Ni−Cr系耐熱合金から成る
第1の壁層(1)を形成する。一方、外側面が炭化水素
類と接触する反応域となる場合、第2図に示す如く、管
の外側に第2の壁層(2)を形成し、管の内側に第1の
壁層(1)を形成する。
本発明の鋳造管は遠心力鋳造法により製造される。例え
ば、第1図の実施例の場合、第1の壁層の耐熱合金溶湯
を用いて所望の層厚を有する外側層を鋳造し、その内壁
面が凝固した直後に第2の壁層の耐熱合金溶湯を鋳込み
、所望の層厚の内側層を鋳造し、そのまま鋳型の回転を
続行して凝固を完了させればよい、これによって、内側
層と外側層とが、境界部で層厚の薄い融合層(3)を介
して冶金学的に一体結合した二層積層管を得ることがで
きる。なお、第2の壁層は約21程度の厚さにすること
によって、十分な耐浸炭性を確保することができる。
ば、第1図の実施例の場合、第1の壁層の耐熱合金溶湯
を用いて所望の層厚を有する外側層を鋳造し、その内壁
面が凝固した直後に第2の壁層の耐熱合金溶湯を鋳込み
、所望の層厚の内側層を鋳造し、そのまま鋳型の回転を
続行して凝固を完了させればよい、これによって、内側
層と外側層とが、境界部で層厚の薄い融合層(3)を介
して冶金学的に一体結合した二層積層管を得ることがで
きる。なお、第2の壁層は約21程度の厚さにすること
によって、十分な耐浸炭性を確保することができる。
次に、実施例を挙げて本発明にかかる遠心鋳造管の耐浸
炭性の向上効果を具体的に説明する。
炭性の向上効果を具体的に説明する。
(実施例)
遠心鋳造法により、単層又は二層の管を、合金の成分組
成を変えて、合計4種類(1,n、I[[。
成を変えて、合計4種類(1,n、I[[。
■)製造した。製造した供試管のサイズは、外径140
+*+* x内径106111TIl x長さ500m
mである。なお、二層管の場合、内側層の厚みは約21
である。
+*+* x内径106111TIl x長さ500m
mである。なお、二層管の場合、内側層の厚みは約21
である。
各供試管の化学成分を第1表に示す。
各供試管を固体浸炭剤(デグサKG30)中、温度12
00℃にて150時間保持した。耐浸炭性の評価は、管
の内側表面から0.5M−ピッチにて41まで削り取り
、削り取る毎にその位置における炭素増加量(未浸炭の
試験片と浸炭後の試験片との比較において求める)を求
めた。0.5+smピッチで4+++mまでの8位置に
おけるC増加量を夫々測定し、各位置におけるC増加量
をトータルした結果を第2表に示す。
00℃にて150時間保持した。耐浸炭性の評価は、管
の内側表面から0.5M−ピッチにて41まで削り取り
、削り取る毎にその位置における炭素増加量(未浸炭の
試験片と浸炭後の試験片との比較において求める)を求
めた。0.5+smピッチで4+++mまでの8位置に
おけるC増加量を夫々測定し、各位置におけるC増加量
をトータルした結果を第2表に示す。
(以下余白)
第2表
前記第1表において、供試管I及び■は、本発明の二層
鋳造管であり、供試管■及び■は従来の単層管である。
鋳造管であり、供試管■及び■は従来の単層管である。
なお、耐熱合金の種類の欄の中で、■は先に詳しく説明
した耐浸炭性にすぐれる耐熱合金、■はSi含有量の多
いHP材(ASTM規格)であり、■はNb、W及びM
oを含むHP改良材である。第2表の結果から明らかな
如く、本発明の鋳造管は、従来の単層管より、すぐれた
耐浸炭性を備えていることがわかる。更に、材料表面か
ら内部にかけてCが増加していく状態をより一層わかり
やすく説明するため、内側表面から0.51Iaピツチ
の位置における夫々のC増加量を第3図に示す。第3図
の結果から、明らかな如く、例えば供試管■及び■は、
管の内面近傍(深さ0 、5 mm)におけるCの増加
量が約1.8〜1.9%と高く、内側表面から約31の
深さにおいても約1.0%を超えるCの増加が生じてい
る。これに対し、供試管■及び■の本発明の鋳造管のC
の増加は、表 ゛面近傍においても約0.8%より少
なく、極めて軽微である。
した耐浸炭性にすぐれる耐熱合金、■はSi含有量の多
いHP材(ASTM規格)であり、■はNb、W及びM
oを含むHP改良材である。第2表の結果から明らかな
如く、本発明の鋳造管は、従来の単層管より、すぐれた
耐浸炭性を備えていることがわかる。更に、材料表面か
ら内部にかけてCが増加していく状態をより一層わかり
やすく説明するため、内側表面から0.51Iaピツチ
の位置における夫々のC増加量を第3図に示す。第3図
の結果から、明らかな如く、例えば供試管■及び■は、
管の内面近傍(深さ0 、5 mm)におけるCの増加
量が約1.8〜1.9%と高く、内側表面から約31の
深さにおいても約1.0%を超えるCの増加が生じてい
る。これに対し、供試管■及び■の本発明の鋳造管のC
の増加は、表 ゛面近傍においても約0.8%より少
なく、極めて軽微である。
(発明の効果)
本発明の二層遠心鋳造管は、1100℃を超え1150
℃乃至1200℃付近における高温域において炭化水素
類と接触する側の部分が優れた耐浸炭性を備えている。
℃乃至1200℃付近における高温域において炭化水素
類と接触する側の部分が優れた耐浸炭性を備えている。
また、耐浸炭性が必要な箇所だけを第2の壁層として薄
く形成することにしたから、高価なMo、Ni等の使用
量を少なくすることができて経済的である。更に、これ
らの高温域において優れた耐酸化性及びクリープ破断強
度を具備する。従って、本発明の遠心鋳造管は、石油化
学工業におけるクラッキングチューブやリフォーミング
チューブに好適であり、更には鉄鋼熱処理炉のラジアン
トチューブ等にも用いることができる。
く形成することにしたから、高価なMo、Ni等の使用
量を少なくすることができて経済的である。更に、これ
らの高温域において優れた耐酸化性及びクリープ破断強
度を具備する。従って、本発明の遠心鋳造管は、石油化
学工業におけるクラッキングチューブやリフォーミング
チューブに好適であり、更には鉄鋼熱処理炉のラジアン
トチューブ等にも用いることができる。
第1図は第1の壁層が外側、第2の壁層が内側にある場
合における、本発明の鋳造管の断面図;第2図は第1の
壁層が内側、第2の壁層が外側にある場合における、本
発明の鋳造管の断面図;及び第3図は第1図の実施例に
おいて、供試管の内側表面から内部への浸炭によるCの
増加量を示すグラフである。 (1)、、、第1の壁層 (2) 、 、 、第2
の壁層管内壁面からの’IEIJ(閾)
合における、本発明の鋳造管の断面図;第2図は第1の
壁層が内側、第2の壁層が外側にある場合における、本
発明の鋳造管の断面図;及び第3図は第1図の実施例に
おいて、供試管の内側表面から内部への浸炭によるCの
増加量を示すグラフである。 (1)、、、第1の壁層 (2) 、 、 、第2
の壁層管内壁面からの’IEIJ(閾)
Claims (5)
- (1)Fe−Ni−Crに系耐熱合金から形成された第
1の壁層と、重量%にて、C:0.05〜0.6%、S
i:4%以下、Mn:3%以下、P:0.03%以下、
S:0.03%以下、Cr:25%を超え40%以下、
Ni:35〜60%、Mo:4〜20%を含有して残部
実質的にFeからなる成る耐浸炭性にすぐれる耐熱合金
から形成された第2の壁層から構成されることを特徴と
する二層遠心鋳造管。 - (2)第2の壁層に含まれるNiの一部は0.5%以上
のCoで置換され、Ni+Coは35〜60%である特
許請求の範囲第1項に記載の管。 - (3)第2の壁層を形成する耐熱合金は、Al:0.0
2〜1.0%、Ti:0.02〜0.5%、W:5%以
下、Ca:0.001〜0.5%、B:0.05%以下
、Y:0.5%以下及びHf:0.5%以下から成る群
の中から選択された成分を少なくとも一種含んでいる特
許請求の範囲第1項又は第2項に記載の管。 - (4)第1の壁層は管の外側面に、第2の壁層は管の内
側面に形成される特許請求の範囲第1項乃至第3項の何
れかに記載の管。 - (5)第1の壁層は管の内側面に、第2の壁層は管の外
側面に形成される特許請求の範囲第1項乃至第3項の何
れかに記載の管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31369987A JPH01153887A (ja) | 1987-12-10 | 1987-12-10 | 二層遠心鋳造管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31369987A JPH01153887A (ja) | 1987-12-10 | 1987-12-10 | 二層遠心鋳造管 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01153887A true JPH01153887A (ja) | 1989-06-16 |
Family
ID=18044452
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31369987A Pending JPH01153887A (ja) | 1987-12-10 | 1987-12-10 | 二層遠心鋳造管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01153887A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1709320A2 (de) * | 2004-01-26 | 2006-10-11 | SchmitterGroup AG | Hochdruck-speicherleitung mit gussaussenmantel f r common-ra il |
EP3239311A4 (en) * | 2014-12-26 | 2018-06-20 | Kubota Corporation | Heat-resistant pipe having alumina barrier layer |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6417806A (en) * | 1987-07-14 | 1989-01-20 | Sumitomo Metal Ind | Stuck double tubes for boiler |
-
1987
- 1987-12-10 JP JP31369987A patent/JPH01153887A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6417806A (en) * | 1987-07-14 | 1989-01-20 | Sumitomo Metal Ind | Stuck double tubes for boiler |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1709320A2 (de) * | 2004-01-26 | 2006-10-11 | SchmitterGroup AG | Hochdruck-speicherleitung mit gussaussenmantel f r common-ra il |
EP3239311A4 (en) * | 2014-12-26 | 2018-06-20 | Kubota Corporation | Heat-resistant pipe having alumina barrier layer |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7732733B2 (en) | Ferritic stainless steel welding wire and manufacturing method thereof | |
US3596053A (en) | Consumable welding rod for welding chromium steels and the resultant welds | |
JPH0456105B2 (ja) | ||
JPS6344814B2 (ja) | ||
JPH02267240A (ja) | 耐熱合金 | |
JPH01153887A (ja) | 二層遠心鋳造管 | |
JPH01152245A (ja) | 耐浸炭性にすぐれる耐熱合金 | |
JPS61177352A (ja) | 石油化学工業反応管用耐熱鋳鋼 | |
JPH01152246A (ja) | 二層遠心鋳造管 | |
JP3422803B2 (ja) | Cr−Ni系耐熱鋼 | |
JPS5935424B2 (ja) | 耐熱鋳鋼 | |
US5866068A (en) | Heat-resistant alloy | |
JPS5935425B2 (ja) | 耐熱鋳鋼 | |
JPH05195161A (ja) | 耐浸炭性にすぐれた二層耐熱鋼管 | |
JPH05195138A (ja) | すぐれた耐浸炭性と高温低応力条件下における高いクリープ破断強度を備える耐熱合金 | |
JPS6138256B2 (ja) | ||
JPS5914538B2 (ja) | 応力除去焼なまし割れ感受性の低い鋼 | |
JPH046242A (ja) | 耐熱鋳鋼 | |
JPH07233446A (ja) | 耐浸炭性耐熱鋳造合金鋼 | |
JPH01152238A (ja) | 耐浸炭性にすぐれる耐熱合金 | |
JPH07258780A (ja) | 耐浸炭性に優れた耐熱合金 | |
JPH07258782A (ja) | 耐浸炭性に優れた耐熱合金 | |
JPH07258783A (ja) | 耐浸炭性に優れた耐熱合金 | |
JPS596910B2 (ja) | 耐熱鋳鋼 | |
JPH0593240A (ja) | 炭化水素類の熱分解・改質反応用管 |