JPH01152246A - 二層遠心鋳造管 - Google Patents
二層遠心鋳造管Info
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- JPH01152246A JPH01152246A JP31370287A JP31370287A JPH01152246A JP H01152246 A JPH01152246 A JP H01152246A JP 31370287 A JP31370287 A JP 31370287A JP 31370287 A JP31370287 A JP 31370287A JP H01152246 A JPH01152246 A JP H01152246A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、遠心力鋳造により製造された二層構造の管に
関し、より具体的には、例えば石油化学工業における炭
化水素類の熱分解・改質反応に使用される反応用管等に
おいて、高温の炭化水素類と接触する側の層を耐浸炭性
にすぐれる耐熱合金から形成した遠心鋳造管に関する。
関し、より具体的には、例えば石油化学工業における炭
化水素類の熱分解・改質反応に使用される反応用管等に
おいて、高温の炭化水素類と接触する側の層を耐浸炭性
にすぐれる耐熱合金から形成した遠心鋳造管に関する。
(従来技術とその問題点)
例えば、石油化学工業における炭化水素類の熱分解・改
質反応は、高温の管の中にガス状の炭化水素を高圧にし
て通過させることにより行なわれる。従来、その反応器
を構成する反応用管の材料として、A37M規格のHP
40材(0,4C−25Cr−35Ni−Fe)や、そ
の改良材(0,4C−25Cr−35Ni−Nb、W−
Fe)が使用されている。
質反応は、高温の管の中にガス状の炭化水素を高圧にし
て通過させることにより行なわれる。従来、その反応器
を構成する反応用管の材料として、A37M規格のHP
40材(0,4C−25Cr−35Ni−Fe)や、そ
の改良材(0,4C−25Cr−35Ni−Nb、W−
Fe)が使用されている。
しかし、このHP40材は、900〜1050℃の温度
範囲で使用されるのが一般的であり、1100℃以上の
高温になると耐酸化性、クリープ破断強度及び耐浸炭性
が低下する。特に、耐浸炭性に関しては、1100℃を
超える温度域では、浸炭が著しく加速されて材質が劣化
するという問題がある。一方、近年における操業の高温
化につれて、1100℃を超える温度で操業されるのに
伴い、これら高温での耐浸炭性にすぐれた管が要請され
ている。
範囲で使用されるのが一般的であり、1100℃以上の
高温になると耐酸化性、クリープ破断強度及び耐浸炭性
が低下する。特に、耐浸炭性に関しては、1100℃を
超える温度域では、浸炭が著しく加速されて材質が劣化
するという問題がある。一方、近年における操業の高温
化につれて、1100℃を超える温度で操業されるのに
伴い、これら高温での耐浸炭性にすぐれた管が要請され
ている。
本発明は、かかる要請を満たした新規な遠心鋳造管を提
供するものである。
供するものである。
(技術的手段及び作用)
本発明にかかる遠心鋳造管は、炭化水素類と接触しない
第1の壁層をFe−Ni−Cr系耐熱合金から形成し、
炭化水素類と接触する第2の壁層を、C:O’、05〜
0.6%、S i:4%以下、Mn:3%以下、P:0
.03%以下、S:0.03%以下、C「:10〜25
%、Ni:30〜70%、MO=4〜20%を含有して
残部実質的にFeから成る耐浸炭性にすぐれる耐熱合金
から形成したものである。
第1の壁層をFe−Ni−Cr系耐熱合金から形成し、
炭化水素類と接触する第2の壁層を、C:O’、05〜
0.6%、S i:4%以下、Mn:3%以下、P:0
.03%以下、S:0.03%以下、C「:10〜25
%、Ni:30〜70%、MO=4〜20%を含有して
残部実質的にFeから成る耐浸炭性にすぐれる耐熱合金
から形成したものである。
なお、上記の「%」はすべて重量「%」であり、以下の
説明においても同じである。
説明においても同じである。
また、第2の壁層を形成する耐熱合金は、Niの一部を
0.5%以上のCOで置換し、Ni+Co:30〜70
%を含有する成分組成とすることもできる。
0.5%以上のCOで置換し、Ni+Co:30〜70
%を含有する成分組成とすることもできる。
更に又、第2の壁層を形成する耐熱合金は、A1:o、
02〜1.0%、Ti:0.02〜0,5%、W:5%
以下、Ca:0.001〜0.5%、B :O、。
02〜1.0%、Ti:0.02〜0,5%、W:5%
以下、Ca:0.001〜0.5%、B :O、。
5%以下、Y:0.5%以下及びHf:0.5%以下か
ら成る群の中から選択された成分を少なくとも一種含む
ことができる。
ら成る群の中から選択された成分を少なくとも一種含む
ことができる。
本発明の遠心鋳造管は、1100℃を超え1150℃ま
での温度域において、第2の壁層は耐酸化性、クリープ
破断強度等に関する所定の高温特性を具備すると共に、
管材料の表面に付着したカーボンの内部への拡散を遅延
させることにより優れた耐浸炭性を備えるものである。
での温度域において、第2の壁層は耐酸化性、クリープ
破断強度等に関する所定の高温特性を具備すると共に、
管材料の表面に付着したカーボンの内部への拡散を遅延
させることにより優れた耐浸炭性を備えるものである。
本発明にかかる遠心鋳造管の炭化水素類と接触する側の
第2の壁層を構成するの耐熱合金の成分について、詳し
く説明する。
第2の壁層を構成するの耐熱合金の成分について、詳し
く説明する。
C: 0.05〜0.6%
Cは、合金の鋳造性を良好にするだけでなく、後記する
Cr、Moと共に一次炭化物としてCr−Mo系炭化物
を形成し、高温強度、特にクリープ破断強度を高める作
用をする。このため、少なくとも0,05%を要する。
Cr、Moと共に一次炭化物としてCr−Mo系炭化物
を形成し、高温強度、特にクリープ破断強度を高める作
用をする。このため、少なくとも0,05%を要する。
しかし、C量が過度に多くなると二次炭化物が過剰に析
出し、使用後の靭性低下が著しくなるほか、溶接性も悪
化するので0.6%を上限とする。
出し、使用後の靭性低下が著しくなるほか、溶接性も悪
化するので0.6%を上限とする。
Si: 4%以下
Siは、溶製時の脱酸剤としての役割を有するほか、耐
浸炭性の改善に有効に作用する。特に耐浸炭性に関して
はSi量が多くなるほど有効であるが、過剰に加えると
溶接性が劣化するので4%以下とする。
浸炭性の改善に有効に作用する。特に耐浸炭性に関して
はSi量が多くなるほど有効であるが、過剰に加えると
溶接性が劣化するので4%以下とする。
Mn: 3%以下
Mnは、上記Siと同様に脱酸剤として作用するほか、
溶製中のイオウ(S)を固定し溶接性の向上に寄与する
。Mnが3%を超えると、それに対応する効果が得られ
ないので上限は3%にする。
溶製中のイオウ(S)を固定し溶接性の向上に寄与する
。Mnが3%を超えると、それに対応する効果が得られ
ないので上限は3%にする。
Cr: 10〜25%
Crは、合金組織をオーステナイト化し、高温強度や耐
酸化性を高める効果を有する。その効果はCr量の増加
と共に高められるが、特に1150℃までの使用におけ
る強度及び耐酸化性を十分なものとするには10〜25
%が適当である。
酸化性を高める効果を有する。その効果はCr量の増加
と共に高められるが、特に1150℃までの使用におけ
る強度及び耐酸化性を十分なものとするには10〜25
%が適当である。
Ni:30〜70%
Niは、オーステナイト組織を安定化させる作用があり
、カーボンの固溶量を低下させ、カーボンの材料内部へ
の侵入を抑制する。更に、耐酸化性及び高温強度を高め
るのにも有効であり、1150℃までの使用における耐
浸炭性を向上させ、かつ強度及び耐酸化性を十分なもの
とするには30〜70%が適当である。
、カーボンの固溶量を低下させ、カーボンの材料内部へ
の侵入を抑制する。更に、耐酸化性及び高温強度を高め
るのにも有効であり、1150℃までの使用における耐
浸炭性を向上させ、かつ強度及び耐酸化性を十分なもの
とするには30〜70%が適当である。
Mo:4〜20%
Moは、耐浸炭性の向上に有効な元素である。
特に材料表面から内面へとCが拡散するのを抑制する作
用があり、この効果を発揮させるには4%以上含む必要
がある。しかし、20%を越えても増加景に対応する効
果が得られないので上限は20%にする。
用があり、この効果を発揮させるには4%以上含む必要
がある。しかし、20%を越えても増加景に対応する効
果が得られないので上限は20%にする。
P、S:0.03%以下
P、Sは上記の耐熱合金にとって不純物元素であり、強
度への影響を避けるため、夫々0.03%を上限とする
。なお、合金の溶製時に不可避的に混入するその他不純
物であっても、この種の合金に通常許容される範囲であ
れば存在しても構わない。
度への影響を避けるため、夫々0.03%を上限とする
。なお、合金の溶製時に不可避的に混入するその他不純
物であっても、この種の合金に通常許容される範囲であ
れば存在しても構わない。
本発明にかかる遠心鋳造管の炭化水素類と接触する側の
壁層を形成する耐熱合金は上記の成分元素を含有し、残
部は不可避的に混入する不純物元素及びFeから成る。
壁層を形成する耐熱合金は上記の成分元素を含有し、残
部は不可避的に混入する不純物元素及びFeから成る。
ところで、当該耐熱合金にあっては、必要に応じて上記
の成分元素の一部を、以下に記載する成分元素の一種又
は2種以上と置換することもできる。
の成分元素の一部を、以下に記載する成分元素の一種又
は2種以上と置換することもできる。
Co: 0.5%以上、且っNiとのトータル量で3
0〜70% Coは、Niと同様、オーステナイト組織を安定化させ
る効果がある。また、耐酸化性及び高温強度についても
Niと同等若しくはそれ以上の作用があり、この効果は
Niとの相乗作用によって高められる。従って、特に高
温強度を高める必要がある場合、0.5%以上のCoを
含むことが望ましい。但し、Coを含む場きでも、Co
は本来的にN1と同じオーステナイト生成元素であるた
め、その含有量は他の元素とのバランスを考慮し、Ni
+Coにて30〜70%にする。
0〜70% Coは、Niと同様、オーステナイト組織を安定化させ
る効果がある。また、耐酸化性及び高温強度についても
Niと同等若しくはそれ以上の作用があり、この効果は
Niとの相乗作用によって高められる。従って、特に高
温強度を高める必要がある場合、0.5%以上のCoを
含むことが望ましい。但し、Coを含む場きでも、Co
は本来的にN1と同じオーステナイト生成元素であるた
め、その含有量は他の元素とのバランスを考慮し、Ni
+Coにて30〜70%にする。
At: 0.02〜1.0%
Alは、耐浸炭性の向上に有効な元素である。
即ち、材料が高温に加熱されたとき、材料表面にA1酸
化物が形成され、この酸化物によってCの拡散が抑制さ
れるからである。そのため、少なくと60.02%含む
のが望ましい。しかし、A1を多量に含有すると却って
室温における延性の低下を招く。従って、上限は1.0
%に規定する。
化物が形成され、この酸化物によってCの拡散が抑制さ
れるからである。そのため、少なくと60.02%含む
のが望ましい。しかし、A1を多量に含有すると却って
室温における延性の低下を招く。従って、上限は1.0
%に規定する。
Ti: 0.02〜0.5%
Tiは、クリープ破断強度を向上させるのに有効であり
、A1との相乗効果によって耐浸炭性を強化する。この
効果を発揮するため、その含有量は0.02%以上とす
る。しかし、多量に含有すると、析出物の粗大化、酸化
物系介在物量の増加を招き、強度が低下するのでその上
限は0.5%にする。
、A1との相乗効果によって耐浸炭性を強化する。この
効果を発揮するため、その含有量は0.02%以上とす
る。しかし、多量に含有すると、析出物の粗大化、酸化
物系介在物量の増加を招き、強度が低下するのでその上
限は0.5%にする。
W: 5%以下
Wは、固溶したWがCの拡散を抑制する作用があり、耐
浸炭性の向上に有効である。しかし、含有量が多くなる
と使用後の延性を損なうことになるので、その上限は5
%にする。
浸炭性の向上に有効である。しかし、含有量が多くなる
と使用後の延性を損なうことになるので、その上限は5
%にする。
Ca: O,OO1〜0.5%
Caは、材料が高温に加熱されると材料表面に酸化物を
形成し、Cが材料の内部に拡散するのを抑制する作用が
あり、耐浸炭性の向上に寄与する。
形成し、Cが材料の内部に拡散するのを抑制する作用が
あり、耐浸炭性の向上に寄与する。
そのなめ、0.001%以上含有させるが、あまりに多
く含有すると溶接性その他の材料特性を損なうのでその
上限は0.5%に規定する。
く含有すると溶接性その他の材料特性を損なうのでその
上限は0.5%に規定する。
B: 0.05%以下
Bは、結晶粒界を強化し、クリープ破断強度の向上に寄
与する。しかし、あまりに多く含有すると溶接性その他
の材料特性を損なうため、上限はo、o5qbに規定す
る。
与する。しかし、あまりに多く含有すると溶接性その他
の材料特性を損なうため、上限はo、o5qbに規定す
る。
Y: 0.5%以下
Yは、耐浸炭性の向上に寄与する。その効果を発揮させ
るため、最大0.5%を含有させることができる。
るため、最大0.5%を含有させることができる。
Hf: 0.5%以下
Hfは、Yと同様、耐浸炭性の向上に寄与し、その効果
を発揮させるために最大0.5%を含めることができる
。
を発揮させるために最大0.5%を含めることができる
。
ところで、二層構造の鋳造管は、第1の壁層(1)と第
2の壁層〈2)とから構成される。二層構造とする理由
は、上記の耐浸炭性にすぐれる耐熱合金だけから成る単
層管とした場合、当該き金はMo、Ni等を多く含むた
め経済的に不利だからである。
2の壁層〈2)とから構成される。二層構造とする理由
は、上記の耐浸炭性にすぐれる耐熱合金だけから成る単
層管とした場合、当該き金はMo、Ni等を多く含むた
め経済的に不利だからである。
内側面が炭化水素類と接触する反応域となる場合は、第
1図に示す如く、管の内側に前述の耐浸炭性にすぐれる
耐熱合金から成る第2の壁層く2)を形成し、管の外側
に従来合金であるFe−Ni−Cr系耐熱合金から成る
第1の壁N(1)を形成する。一方、外側面が炭化水素
類と接触する反応域となる場合、第2図に示す如く、管
の外側に第2の壁層(2)を形成し、管の内側に第1の
壁層(1)を形成する。
1図に示す如く、管の内側に前述の耐浸炭性にすぐれる
耐熱合金から成る第2の壁層く2)を形成し、管の外側
に従来合金であるFe−Ni−Cr系耐熱合金から成る
第1の壁N(1)を形成する。一方、外側面が炭化水素
類と接触する反応域となる場合、第2図に示す如く、管
の外側に第2の壁層(2)を形成し、管の内側に第1の
壁層(1)を形成する。
本発明の鋳造管は遠心力鋳造法により製造される。例え
ば、第1図の実施例の場合、第1の壁層の耐熱合金溶湯
を用いて所望の層厚を有する外側層を鋳造し、その内壁
面が凝固した直後に第2の壁層の耐熱合金溶湯を鋳込み
、所望の層厚の内側層を鋳造し、そのまま鋳型の回転を
続行して凝固を完了させればよい。これによって、内側
層と外側層とが、境界部で層厚の薄い融合!(3)を介
して冶金学的に一体結合した二層積層管を得ることがで
きる。なお、第2の壁層は約21程度の厚さにすること
によって、十分な耐浸炭性を確保することができる。
ば、第1図の実施例の場合、第1の壁層の耐熱合金溶湯
を用いて所望の層厚を有する外側層を鋳造し、その内壁
面が凝固した直後に第2の壁層の耐熱合金溶湯を鋳込み
、所望の層厚の内側層を鋳造し、そのまま鋳型の回転を
続行して凝固を完了させればよい。これによって、内側
層と外側層とが、境界部で層厚の薄い融合!(3)を介
して冶金学的に一体結合した二層積層管を得ることがで
きる。なお、第2の壁層は約21程度の厚さにすること
によって、十分な耐浸炭性を確保することができる。
次に、実施例を挙げて本発明にかかる遠心鋳造管の耐浸
炭性の向上効果を具体的に説明する。
炭性の向上効果を具体的に説明する。
(実施例)
遠心鋳造法により、単層又は二層の管を、合金の成分組
成を変えて、合計4種類(1,II、L■)製造した。
成を変えて、合計4種類(1,II、L■)製造した。
製造した供試管のサイズは、外径140 +s m x
内径106mm x長さ5001である。なお、二層管
の場合、内側層の厚みは約21である。
内径106mm x長さ5001である。なお、二層管
の場合、内側層の厚みは約21である。
各供試管の化学成分を第1表に示す。
各供試管を固体浸炭剤(デグサK G 30 )中、温
度1150°Cにて600時間保持した。耐浸炭性の評
価は、管の内側表面から0.5mnピッチにて4mmま
で削り取り、削り取る毎にその位置における炭素増加量
(未浸炭の試験片と浸炭後の試験片との比較において求
める)を求めた。0.5nv+ピツチで411II11
までの8位置におけるC増加量を夫々測定し、各位置に
おけるC増加量をトータルした結果を第2表に示す。
度1150°Cにて600時間保持した。耐浸炭性の評
価は、管の内側表面から0.5mnピッチにて4mmま
で削り取り、削り取る毎にその位置における炭素増加量
(未浸炭の試験片と浸炭後の試験片との比較において求
める)を求めた。0.5nv+ピツチで411II11
までの8位置におけるC増加量を夫々測定し、各位置に
おけるC増加量をトータルした結果を第2表に示す。
第2表
前記第1表において、供試管■及び■は、本発明の二層
鋳造管であり、供試管■及び■は従来の単層管である。
鋳造管であり、供試管■及び■は従来の単層管である。
なお、耐熱合金の種類の欄の中で、■は先に詳しく説明
した耐浸炭性にすぐれる耐熱合金、■はSi含有量の多
いHP材(ASTM規格)であり、■はNb、W及びM
oを含むHP改良材である。第2表の結果から明らかな
如く、本発明の鋳造管は、従来の単層管より、すぐれた
耐浸炭性を備えていることがわかる。更に、材料表面か
ら内部にかけてCが増加していく状態をより一層わかり
やすく説明するため、内側表面から0.5mmピッチの
位置における夫々のC増加量を第3図に示す、第3図の
結果から、明らかな如く、例えば供試管■及び■は、管
の内面近傍(0,5mm深さ)におけるCの増加量が約
2.2%と高く、内側表面から約31の深さにおいても
約1.2%のCの増加が生じている。これに対し、供試
管No、I及び■の本発明の鋳造管のCの増加は、表面
近傍においても約0.8%よりも少なく、極めて軽微で
ある。
した耐浸炭性にすぐれる耐熱合金、■はSi含有量の多
いHP材(ASTM規格)であり、■はNb、W及びM
oを含むHP改良材である。第2表の結果から明らかな
如く、本発明の鋳造管は、従来の単層管より、すぐれた
耐浸炭性を備えていることがわかる。更に、材料表面か
ら内部にかけてCが増加していく状態をより一層わかり
やすく説明するため、内側表面から0.5mmピッチの
位置における夫々のC増加量を第3図に示す、第3図の
結果から、明らかな如く、例えば供試管■及び■は、管
の内面近傍(0,5mm深さ)におけるCの増加量が約
2.2%と高く、内側表面から約31の深さにおいても
約1.2%のCの増加が生じている。これに対し、供試
管No、I及び■の本発明の鋳造管のCの増加は、表面
近傍においても約0.8%よりも少なく、極めて軽微で
ある。
(発明の効果)
本発明の二層遠心鋳造管は、1100℃を超え1150
℃付近における高温域において炭化水素類と接触する側
の部分が優れた耐浸炭性を備えている。また、耐浸炭性
が必要な箇所だけを第2の壁層として薄く形成すること
にしたから、高価なMo、Ni等の使用量を少なくする
ことができて経済的である。更に、これらの高温域にお
いて優れた耐酸化性及びクリープ破断強度を具備する。
℃付近における高温域において炭化水素類と接触する側
の部分が優れた耐浸炭性を備えている。また、耐浸炭性
が必要な箇所だけを第2の壁層として薄く形成すること
にしたから、高価なMo、Ni等の使用量を少なくする
ことができて経済的である。更に、これらの高温域にお
いて優れた耐酸化性及びクリープ破断強度を具備する。
従って、本発明の遠心鋳造管は、石油化学工業における
クラッキングチューブやリフオーミングチューブに好適
であり、更には鉄鋼熱処理炉のラジアントチューブ等に
も用いることができる。
クラッキングチューブやリフオーミングチューブに好適
であり、更には鉄鋼熱処理炉のラジアントチューブ等に
も用いることができる。
第1図は第1の壁層が外側、第2の壁層が内側にある場
合における、本発明の鋳造管の断面図;第2(21は第
1の壁層が内側、第2の壁層が外側にある場合における
、本発明の鋳造管の断面図;及び第3図は第1図の実施
例において、供試管の内側表面から内部への浸炭による
Cの増加量を示すグラフである。 (1)、、、第1の壁層 (2)、、、第2の壁層
管内壁面からの!’I:*(蘭)
合における、本発明の鋳造管の断面図;第2(21は第
1の壁層が内側、第2の壁層が外側にある場合における
、本発明の鋳造管の断面図;及び第3図は第1図の実施
例において、供試管の内側表面から内部への浸炭による
Cの増加量を示すグラフである。 (1)、、、第1の壁層 (2)、、、第2の壁層
管内壁面からの!’I:*(蘭)
Claims (5)
- (1)Fe−Ni−Cr系耐熱合金から形成された第1
の壁層と、重量%にて、C:0.05〜0.6%、Si
:4%以下、Mn:3%以下、P:0.03%以下、S
:0.03%以下、Cr:10〜25%、Ni:30〜
70%、Mo:4〜20%を含有して残部実質的にFe
からなる成る耐浸炭性にすぐれる耐熱合金から形成され
た第2の壁層から構成されることを特徴とする二層遠心
鋳造管。 - (2)第2の壁層に含まれるNiの一部は0.5%以上
のCoで置換され、Ni+Coは30〜70%である特
許請求の範囲第1項に記載の管。 - (3)第2の壁層を形成する耐熱合金は、Al:0.0
2〜1.0%、Ti:0.02〜0.5%、W:5%以
下、Ca:0.001〜0.5%、B:0.05%以下
、Y:0.5%以下及びHf:0.5%以下から成る群
の中から選択された成分を少なくとも一種含んでいる特
許請求の範囲第1項又は第2項に記載の管。 - (4)第1の壁層は管の外側面に、第2の壁層は管の内
側面に形成される特許請求の範囲第1項乃至第3項の何
れかに記載の管。 - (5)第1の壁層は管の内側面に、第2の壁層は管の外
側面に形成される特許請求の範囲第1項乃至第3項の何
れかに記載の管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31370287A JPH01152246A (ja) | 1987-12-10 | 1987-12-10 | 二層遠心鋳造管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31370287A JPH01152246A (ja) | 1987-12-10 | 1987-12-10 | 二層遠心鋳造管 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01152246A true JPH01152246A (ja) | 1989-06-14 |
Family
ID=18044491
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31370287A Pending JPH01152246A (ja) | 1987-12-10 | 1987-12-10 | 二層遠心鋳造管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01152246A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0483840A (ja) * | 1990-07-24 | 1992-03-17 | Kubota Corp | 耐浸炭性にすぐれる複合層管 |
WO2002002459A1 (fr) * | 2000-07-04 | 2002-01-10 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Reacteur de reformage de carburant hydrocarbone |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58198587A (ja) * | 1982-05-14 | 1983-11-18 | Kubota Ltd | 炭化水素類の熱分解・改質反応用管 |
JPS6365057A (ja) * | 1986-09-05 | 1988-03-23 | Kubota Ltd | 炭化水素類の熱分解・改質反応用管 |
-
1987
- 1987-12-10 JP JP31370287A patent/JPH01152246A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58198587A (ja) * | 1982-05-14 | 1983-11-18 | Kubota Ltd | 炭化水素類の熱分解・改質反応用管 |
JPS6365057A (ja) * | 1986-09-05 | 1988-03-23 | Kubota Ltd | 炭化水素類の熱分解・改質反応用管 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0483840A (ja) * | 1990-07-24 | 1992-03-17 | Kubota Corp | 耐浸炭性にすぐれる複合層管 |
WO2002002459A1 (fr) * | 2000-07-04 | 2002-01-10 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Reacteur de reformage de carburant hydrocarbone |
US7141223B2 (en) | 2000-07-04 | 2006-11-28 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Fuel reformer |
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