WO2015199050A1 - シートベルトリトラクタ及びシートベルト装置 - Google Patents
シートベルトリトラクタ及びシートベルト装置 Download PDFInfo
- Publication number
- WO2015199050A1 WO2015199050A1 PCT/JP2015/067959 JP2015067959W WO2015199050A1 WO 2015199050 A1 WO2015199050 A1 WO 2015199050A1 JP 2015067959 W JP2015067959 W JP 2015067959W WO 2015199050 A1 WO2015199050 A1 WO 2015199050A1
- Authority
- WO
- WIPO (PCT)
- Prior art keywords
- seat belt
- shaft
- spool
- load
- locking base
- Prior art date
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R22/00—Safety belts or body harnesses in vehicles
- B60R22/34—Belt retractors, e.g. reels
- B60R22/341—Belt retractors, e.g. reels comprising energy-absorbing means
- B60R22/3413—Belt retractors, e.g. reels comprising energy-absorbing means operating between belt reel and retractor frame
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R22/00—Safety belts or body harnesses in vehicles
- B60R22/18—Anchoring devices
- B60R22/185—Anchoring devices with stopping means for acting directly upon the belt in an emergency, e.g. by clamping or friction
- B60R22/1855—Anchoring devices with stopping means for acting directly upon the belt in an emergency, e.g. by clamping or friction the means being sensitive to belt tension
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R22/00—Safety belts or body harnesses in vehicles
- B60R22/18—Anchoring devices
- B60R22/195—Anchoring devices with means to tension the belt in an emergency, e.g. means of the through-anchor or splitted reel type
- B60R22/1954—Anchoring devices with means to tension the belt in an emergency, e.g. means of the through-anchor or splitted reel type characterised by fluid actuators, e.g. pyrotechnic gas generators
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R22/00—Safety belts or body harnesses in vehicles
- B60R22/18—Anchoring devices
- B60R22/26—Anchoring devices secured to the seat
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R22/00—Safety belts or body harnesses in vehicles
- B60R22/28—Safety belts or body harnesses in vehicles incorporating energy-absorbing devices
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R22/00—Safety belts or body harnesses in vehicles
- B60R22/34—Belt retractors, e.g. reels
- B60R22/36—Belt retractors, e.g. reels self-locking in an emergency
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R22/00—Safety belts or body harnesses in vehicles
- B60R22/34—Belt retractors, e.g. reels
- B60R22/36—Belt retractors, e.g. reels self-locking in an emergency
- B60R22/405—Belt retractors, e.g. reels self-locking in an emergency responsive to belt movement and vehicle movement
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R22/00—Safety belts or body harnesses in vehicles
- B60R22/34—Belt retractors, e.g. reels
- B60R22/46—Reels with means to tension the belt in an emergency by forced winding up
- B60R22/4676—Reels with means to tension the belt in an emergency by forced winding up comprising energy-absorbing means operating between belt reel and retractor frame
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R22/00—Safety belts or body harnesses in vehicles
- B60R22/18—Anchoring devices
- B60R2022/1806—Anchoring devices for buckles
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R22/00—Safety belts or body harnesses in vehicles
- B60R22/28—Safety belts or body harnesses in vehicles incorporating energy-absorbing devices
- B60R2022/285—Safety belts or body harnesses in vehicles incorporating energy-absorbing devices using friction surfaces
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R22/00—Safety belts or body harnesses in vehicles
- B60R22/28—Safety belts or body harnesses in vehicles incorporating energy-absorbing devices
- B60R2022/286—Safety belts or body harnesses in vehicles incorporating energy-absorbing devices using deformation of material
- B60R2022/287—Safety belts or body harnesses in vehicles incorporating energy-absorbing devices using deformation of material of torsion rods or tubes
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R22/00—Safety belts or body harnesses in vehicles
- B60R22/28—Safety belts or body harnesses in vehicles incorporating energy-absorbing devices
- B60R2022/288—Safety belts or body harnesses in vehicles incorporating energy-absorbing devices with means to adjust or regulate the amount of energy to be absorbed
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R22/00—Safety belts or body harnesses in vehicles
- B60R22/28—Safety belts or body harnesses in vehicles incorporating energy-absorbing devices
- B60R2022/289—Energy-absorption curves
Abstract
エネルギー吸収特性及び拘束性を向上させることができる、シートベルトリトラクタ及びシートベルト装置を提供する。 乗員を拘束するウェビングWの巻き取りを行うスプール2と、スプール2の軸心に挿通されるシャフト3と、シャフト3に接続され回転状態と非回転状態とに切り替え可能なロッキングベース4と、を備え、シャフト3とロッキングベース4との間に配置されるとともにシャフト3に閾値以上の荷重が負荷された場合に荷重伝達を遮断又は低減する荷重調整部材5と、スプール2とロッキングベース4との間に配置されるとともにスプール2とロッキングベース4との相対回転速度に応じてエネルギー吸収量を変動可能なエネルギー吸収装置6と、を備え、エネルギー吸収装置6は、荷重調整部材5に対して並列に接続されている。
Description
本発明は、シートベルトリトラクタ及びシートベルト装置に関し、特に、エネルギー吸収特性の向上に適した、シートベルトリトラクタ及び該シートベルトリトラクタを備えたシートベルト装置に関する。
例えば、帯状や紐状の長尺物の巻き取り装置(巻き戻し機能も含む)において、長尺物を巻き取る巻胴(ドラムやスプールと称されることもある)は、該巻胴を回転可能に支持する支持手段に対して相対的に回転運動している。かかる相対回転運動をする装置において長尺物が伸びきった場合や巻き取り又は巻き戻し中に巻胴が停止した場合には、装置や長尺物に大きな荷重がかかることから、相対回転運動する物体間にエネルギー吸収装置を配置することが好ましい。かかる巻き取り装置の一例としては、シートベルト装置に使用されるシートベルトリトラクタが代表的である(例えば、特許文献1又は特許文献2参照)。
特許文献1には、相対的に回転運動する巻取ドラムとラチェットギヤとの間にトーションバーとワイヤとを配置したシートベルトリトラクタが開示されている。かかるシートベルトリトラクタによれば、トーションバーの捩り変形及びワイヤの摺動変形により巻取ドラムとラチェットギヤとの間に生じ得るエネルギーを吸収することができるとともに、ワイヤを摺動変形させるために必要な引き出し荷重を異ならせることによってエネルギー吸収特性を変化させることができる。
特許文献2には、相対的に回転運動する物体間にリングディスク(1,3)と揺動部材(2)とを配置した車両用フォースリミッタ装置が開示されている。かかる装置によれば、リングディスク(1,3)に対して揺動部材(2)が相対回転する際に、揺動部材(2)に形成された突起(5)がリングディスク(1,3)に形成された突起(7,8)に交互に揺動しながら接触することにより、相対的に回転運動する物体間に生じるエネルギーを吸収することができる。特に、本装置では、揺動部材(2)の回転速度によって運動エネルギーが変化し、揺動部材(2)の回転速度が増加するに連れてエネルギー吸収量を増大させることができる。
ところで、上述した特許文献1や特許文献2に記載されたようなエネルギー吸収装置を備えたシートベルトリトラクタを有するシートベルト装置では、同一の車両であっても、男性や女性、大柄な体格の人や小柄な体格の人等、種々の体格を有する乗員がシートに着座することとなる。したがって、同一のシートベルト装置であっても、車両衝突時にウェビングやリトラクタにかかる荷重が乗員によって変動することとなる。この変動荷重に対応するためには、車両に乗員の体格を判断するセンサを配置したり、異なる荷重に対応可能なエネルギー吸収装置を配置したりしなければならない。
しかしながら、特許文献1に記載されたエネルギー吸収装置では、ワイヤとトーションバーの二段階にエネルギー吸収特性を変更することができるものの、無段階にエネルギー吸収特性を変更することができない。
また、一般に、車両衝突の初期段階においては、ウェビングの引き出しを抑制して乗員を拘束しておくことが好ましいところ、特許文献2に記載されたエネルギー吸収装置では、揺動部材の回転速度に応じてエネルギー吸収量を変更することができ、種々の体格の乗員に対応させることができるものの、車両衝突の初期段階においてもエネルギー吸収装置が作用してしまい、ウェビングが引き出されてしまうことがある。
本発明はかかる問題点に鑑み創案されたものであり、エネルギー吸収特性及び拘束性を向上させることができる、シートベルトリトラクタ及びシートベルト装置を提供することを目的とする。
本発明によれば、乗員を拘束するウェビングの巻き取りを行うスプールと、該スプールの軸心に挿通されるシャフトと、該シャフトに接続され回転状態と非回転状態とに切り替え可能なロッキングベースと、を備えたシートベルトリトラクタにおいて、前記シャフトと前記ロッキングベースとの間に配置されるとともに前記シャフトに閾値以上の荷重が負荷された場合に荷重伝達を遮断又は低減する荷重調整部材と、前記スプールと前記ロッキングベースとの間に配置されるとともに前記スプールと前記ロッキングベースとの相対回転速度に応じてエネルギー吸収量を変動可能なエネルギー吸収装置と、を備え、前記エネルギー吸収装置は、前記荷重調整部材に対して並列に接続されている、ことを特徴とするシートベルトリトラクタが提供される。
また、本発明によれば、乗員をシートに拘束するウェビングと、該ウェビングの巻き取りを行うシートベルトリトラクタと、前記ウェビングを車体側に固定するベルトアンカーと、前記シートの側面に配置されたバックルと、前記ウェビングに配置されたトングと、を備えたシートベルト装置において、前記シートベルトリトラクタは、前記ウェビングの巻き取りを行うスプールと、該スプールの軸心に挿通されるシャフトと、該シャフトに接続され回転状態と非回転状態とに切り替え可能なロッキングベースと、を備え、前記シャフトと前記ロッキングベースとの間に配置されるとともに前記シャフトに閾値以上の荷重が負荷された場合に荷重伝達を遮断又は低減する荷重調整部材と、前記スプールと前記ロッキングベースとの間に配置されるとともに前記スプールと前記ロッキングベースとの相対回転速度に応じてエネルギー吸収量を変動可能なエネルギー吸収装置と、を備え、前記エネルギー吸収装置は、前記荷重調整部材に対して並列に接続されている、ことを特徴とするシートベルト装置が提供される。
前記シートベルトリトラクタ及び前記シートベルト装置において、前記エネルギー吸収装置は、前記スプール側に同心軸上に配置されるハウジングと、前記ロッキングベース側に同心軸上に配置されるクラッチプレートと、前記ハウジング内に収容され前記ハウジングと前記クラッチプレートとの相対回転速度に応じて抗力を発生させる抗力発生部材と、を備えていてもよい。
前記ハウジングは、前記クラッチプレートの表面及び裏面に対向する一対の対向平面を有し、前記一対の対向平面には、山谷が同調するように環状の波形溝が形成されており、前記抗力発生部材は、前記波形溝に両端が挿入される複数の駆動ピンにより構成され、前記クラッチプレートは、前記駆動ピンの前記波形溝に沿った移動を許容可能に挿通する複数の開口部を有していてもよい。
前記複数の駆動ピンは、前記ハウジングに対する前記クラッチプレートの相対回転によって前記開口部に当接する円柱形状の第一駆動ピンと、該第一駆動ピンによって押されて移動する三日月柱形状の第二駆動ピンと、を有していてもよい。
前記荷重調整部材は、例えば、ロードリミッタ、トルクリミッタ、前記シャフトと一体に形成されたトーションバー、又は、エネルギー吸収部材の何れかである。
上述した本発明に係るシートベルトリトラクタ及びシートベルト装置によれば、エネルギー吸収装置を荷重調整部材に対して並列に接続することにより、シャフトに所定の閾値以上の荷重が負荷されるまでは、荷重調整部材によりスプールとロッキングベースとが相対回転しないように保持することができる。したがって、車両衝突の初期段階であっても、荷重調整部材によりエネルギー吸収装置の作用を抑制することができ、乗員をシートに拘束しておくことができる。また、シャフトに所定の閾値以上の荷重が負荷された場合には、荷重調整部材が作用してスプールとロッキングベースとの間に相対回転運動を生じることとなり、エネルギー吸収装置が作用する。このとき、相対回転速度に応じてエネルギー吸収量を変動可能なエネルギー吸収装置を使用することにより、エネルギー吸収特性を無段階に変動させることができるとともに、乗員の体格差等に応じて適切なエネルギー吸収を行うことができる。したがって、本発明によれば、エネルギー吸収特性及び拘束性を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態について図1~図7を用いて説明する。ここで、図1は、本発明の第一実施形態に係るシートベルトリトラクタを示す概念図であり、(A)は第一例、(B)は第二例、を示している。図2は、図1(B)に示した第一実施形態の効果を示す図であり、(A)は相対回転速度の時間経過、(B)はシャフト負荷荷重の時間経過、を示している。
本発明の第一実施形態に係るシートベルトリトラクタ1は、例えば、図1(A)に示したように、乗員を拘束するウェビングWの巻き取りを行うスプール2と、スプール2の軸心に挿通されるシャフト3と、シャフト3に接続され回転状態と非回転状態とに切り替え可能なロッキングベース4と、を備え、シャフト3とロッキングベース4との間に配置されるとともにシャフト3に閾値以上の荷重が負荷された場合に荷重伝達を遮断又は低減する荷重調整部材5と、スプール2とロッキングベース4との間に配置されるとともにスプール2とロッキングベース4との相対回転速度に応じてエネルギー吸収量を変動可能なエネルギー吸収装置6と、を備え、エネルギー吸収装置6は、荷重調整部材5に対して並列に接続されている。
シートベルトリトラクタ1は、一般に、スプール2及びシャフト3を回転可能に収容するベースフレームを有している。シャフト3の一端は、係合部31を介してスプール2の一端側(例えば、図の左側の端部)に接続されており、シャフト3の他端は、ロッキングベース4に接続されている。ロッキングベース4は、ベースフレームに回転可能に支持されており、通常時は、シャフト3と同期して回転運動できるように構成されている。また、ロッキングベース4は、例えば、車両に急減速が生じた場合やウェビングWの引き出し速度が閾値を超えた場合には、加速度センサやロック機構等の拘束手段により回転運動が規制され、シャフト3を非回転状態にすることができるように構成されている。
したがって、シャフト3の一端は、常にスプール2と連動して回転するのに対し、シャフト3の他端は、ロッキングベース4が非拘束状態の場合には回転可能な状態(回転状態)となり、ロッキングベース4が拘束状態の場合には回転できない状態(非回転状態)となる。すなわち、シャフト3は、ロッキングベース4が非拘束状態であるか拘束状態であるかによって、回転状態と非回転状態とに切り替えられる。
また、シャフト3とロッキングベース4との間には、荷重調整部材5が接続されている。荷重調整部材5は、二物体間に所定の閾値以上の荷重が生じて過負荷となった場合に、二物体間の縁を切断又は緩和し、荷重伝達を遮断又は低減する部品である。荷重調整部材5は、例えば、ロードリミッタやトルクリミッタである。ロードリミッタやトルクリミッタとしては、市販されている種々の形態のものを任意に選択して使用することができる。また、荷重調整部材5は、図1(B)に示したように、シャフト3と一体に形成されたトーションバー35であってもよい。トーションバー35を採用することにより、部品点数を削減することができる。また、荷重調整部材5は、従来のリトラクタに使用されているような、エネルギー吸収プレートやエネルギー吸収ワイヤ等のエネルギー吸収部材であってもよい。これらのエネルギー吸収部材は、プレートやワイヤ等の塑性変形によって、二物体間の荷重伝達を低減するものである。
かかる荷重調整部材5を配置することにより、ロッキングベース4が拘束状態である場合、すなわち、シャフト3が非回転状態である場合に、スプール2からシャフト3にトルク(荷重)が伝達された場合であっても、トルク(荷重)が閾値に達するまではシャフト3を非回転状態に保持することができる。また、スプール2からシャフト3に伝達されるトルク(荷重)が閾値に達すると荷重調整部材5が作用し、シャフト3はロッキングベース4に対して相対回転することとなる。
また、スプール2とロッキングベース4との間には、エネルギー吸収装置6が荷重調整部材5に対して並列となるように接続されている。なお、図1(A)及び(B)に示した概念図おいて、「並列」とは動力伝達経路が並列であることを意味し、エネルギー吸収装置6は、実際には、スプール2、シャフト3及びロッキングベース4と同心軸上に配置される。エネルギー吸収装置6は、スプール2とロッキングベース4との間に相対回転運動を生じた場合に、その運動エネルギーを吸収する部品である。エネルギー吸収装置6は、後述するように、相対回転速度が遅い場合にはエネルギー吸収量が少なく、相対回転速度が速い場合にはエネルギー吸収量が多くなるように、相対回転速度に応じてエネルギー吸収量を変動することができるものであることが好ましい。
エネルギー吸収装置6は、荷重調整部材5に対して並列に配置されていることから、荷重調整部材5が作用していない状態、すなわち、スプール2からシャフト3に伝達されるトルク(荷重)が閾値に達していない状態では、スプール2とロッキングベース4との間に相対回転運動は生じず、エネルギー吸収装置6は作用しない。一方、荷重調整部材5が作用している状態、すなわち、スプール2からシャフト3に伝達されるトルク(荷重)が閾値に達した状態では、シャフト3がスプール2に追従して回転することとなり、スプール2とロッキングベース4との間に相対回転運動が生じ、エネルギー吸収装置6が作用することとなる。
ここで、上述した構成を有するシートベルトリトラクタ1の効果について、図2(A)及び(B)を参照しつつ説明する。図2(A)は、スプール2とロッキングベース4との間に生じる相対回転速度の変化を示す図であり、横軸は時間(sec)、縦軸は相対回転速度(m/s)、を示している。図2(B)は、シャフト負荷荷重の変化を示す図であり、横軸は時間(sec)、縦軸はシャフト負荷荷重(kN)、を示している。なお、荷重調整部材5には、図1(B)に示したトーションバー35を使用している。
時間t=0において、ロッキングベース4が拘束され、シャフト3(トーションバー35)が非回転状態になったものとする。この状態で、ウェビングWが引き出されると、スプール2からシャフト3(トーションバー35)にトルク(荷重)が伝達され、図2(B)に示したように、シャフト負荷荷重は徐々に増加する。このシャフト負荷荷重が閾値α未満の場合には、荷重調整部材5が作用しないことから、スプール2とロッキングベース4との間における相対回転速度は、図2(A)に示したように0のままである。すなわち、時間t=0~t1の範囲は、シャフト3(トーションバー35)が非回転状態であることから、ウェビングWの引き出し(スプール2の回転)が抑制され、初期拘束領域Rが形成される。
そして、時間t=t1において、シャフト負荷荷重が閾値αに達すると、荷重調整部材5が作用し、スプール2とロッキングベース4との間に相対回転運動が生じ、図2(A)に示したように、相対回転速度が徐々に増加する。この相対回転運動によって、エネルギー吸収装置6が作用し、図2(B)に示したように、シャフト負荷荷重は、相対回転速度の大きさに応じてエネルギー吸収される。すなわち、相対回転速度が遅い場合にはエネルギー吸収装置6のエネルギー吸収量は少なく、相対回転速度が速くなるに連れてエネルギー吸収装置6のエネルギー吸収量は大きくなる。
また、図2(A)に示した相対回転速度の傾きは、乗員の体重や体格によって異なり、例えば、軽い乗員の場合には相対回転速度の傾きは小さく、重い乗員の場合には相対回転速度の傾きは大きくなる。そして、本実施形態におけるエネルギー吸収装置6によれば、この相対回転速度の傾きに応じて、エネルギー吸収量が自動的に変動することとなる。すなわち、図2(B)に示したシャフト負荷荷重の傾斜角度θが自動的に調整される。
上述した本実施形態によれば、シャフト3に閾値α以上の荷重が負荷されるまでは、荷重調整部材5によりスプール2とロッキングベース4とが相対回転しないように保持することができる。したがって、車両衝突の初期段階であっても、荷重調整部材5によりエネルギー吸収装置6の作用を抑制することができ、乗員をシートに拘束しておくことができ、シートベルトリトラクタ1の拘束性を向上させることができる。
また、シャフト3に閾値α以上の荷重が負荷された場合には、荷重調整部材5が作用してスプール2とロッキングベース4との間に相対回転運動を生じることとなり、エネルギー吸収装置6が作用する。このとき、相対回転速度に応じてエネルギー吸収量を変動可能なエネルギー吸収装置6を使用することにより、エネルギー吸収特性を無段階に変動させることができるとともに、乗員の体格差等に応じて適切なエネルギー吸収を行うことができ、シートベルトリトラクタ1のエネルギー吸収特性を向上させることができる。
次に、上述した実施形態に係るシートベルトリトラクタ1の具体的な構造について、図3~図6を参照しつつ説明する。ここで、図3は、本発明の第二実施形態に係るシートベルトリトラクタを示す図であり、(A)は正面図、(B)は断面図、を示している。図4は、図3(B)に示したシートベルトリトラクタのシャフトユニットを示す部品展開図である。図5は、図4に示したエネルギー吸収装置の拡大図である。図6は、図5に示したエネルギー吸収装置の作用を示す図であり、(A)は相対回転前、(B)は相対回転後、を示している。
本発明の第二実施形態に係るシートベルトリトラクタ1は、図3(B)に示したように、乗員を拘束するウェビングWの巻き取りを行うスプール2と、スプール2の軸心に挿通されるシャフト3と、シャフト3に接続され回転状態と非回転状態とに切り替え可能なロッキングベース4と、を備え、シャフト3とロッキングベース4との間に配置されるとともにシャフト3に閾値以上の荷重が負荷された場合に荷重伝達を遮断又は低減する荷重調整部材5と、スプール2とロッキングベース4との間に配置されるとともにスプール2とロッキングベース4との相対回転速度に応じてエネルギー吸収量を変動可能なエネルギー吸収装置6と、を備え、エネルギー吸収装置6は、荷重調整部材5に対して並列に接続されており、さらに、エネルギー吸収装置6は、スプール2側に同心軸上に配置されるハウジング61と、ロッキングベース4側に同心軸上に配置されるクラッチプレート62と、ハウジング61内に収容されハウジング61とクラッチプレート62との相対回転速度に応じて抗力を発生させる抗力発生部材63と、を備えている。なお、図3(A)及び(B)において、説明の便宜上、ウェビングWの図を省略してある。
図示したシートベルトリトラクタ1は、従来のシートベルトリトラクトと同様に、スプール2を回転可能に収容する断面角型U字形状のベースフレーム11と、トーションバー35の一端に配置されるスプリングユニット12と、トーションバー35の他端に配置されるロック機構13と、車両の加速度を検知する加速度センサ14と、車両衝突時等にスプール2を回転させてウェビングWを巻き取って乗員とウェビングWとの隙間を消失させるプリテンショナ15と、を有している。ベースフレーム11は、両側部を連結するタイトプレート11aを有していてもよい。なお、プリテンショナ15は必要に応じて省略することができる。
スプリングユニット12は、図3(B)に示したように、スパイラルスプリング(図示せず)の軸心を形成するスプリングコア12aと、スパイラルスプリングを収容するスプリングカバー12bと、を有している。スプリングコア12aには、トーションバー35の一端が接続されている。
ロック機構13は、図3(B)及び図4に示したように、トーションバー35の端部に配置されるロッキングベース4と、ロッキングベース4に揺動可能に配置されたパウル13aと、ロッキングベース4の外側に隣接するようにトーションバー35の端部に配置されるロックギア13bと、ロックギア13bに揺動可能に配置されたフライホイール13cと、これらの部品を収容するとともにトーションバー35を回転可能に支持するリテーナ13dと、を有している。
加速度センサ14は、図3(B)に示したように、ロック機構13と隣接して配置されており、車両の衝突等により車両に生じた加速度を検知するとロックギア13bの外周に形成された歯と係合するアクチュエータ14aを有している。
加速度センサ14が車両の衝突等により車両に生じた加速度を検知すると、アクチュエータ14aによりロックギア13bの回転が規制される。また、ウェビングWが急速に引き出された場合には、フライホイール13cが慣性力により揺動してリテーナ13dの内周面に形成された歯に係合し、ロックギア13bの回転が規制される。ロックギア13bの回転が規制されると、パウル13aが揺動してロッキングベース4の外径方向に突出し、ベースフレーム11の開口部に形成された歯と係合する。このパウル13aの係合によって、ロッキングベース4はベースフレーム11に固定(拘束)された状態となる。
ロック機構13が作用した状態で、ウェビングWを引き出す方向に荷重が負荷された場合であっても、トーションバー35に閾値α以上の荷重が生じるまでは、スプール2はトーションバー35を介してロッキングベース4に接続されていることから、非回転状態に保持される。そして、トーションバー35に閾値α以上の荷重が生じた場合には、トーションバー35が捻れることによって、スプール2がロッキングベース4に対して相対的に回転運動を生じ、ウェビングWが引き出される。
なお、トーションバー35は、最大捻れ回転数を規定するストッパ35aを有していてもよい。ストッパ35aは、例えば、ロッキングベース4の軸部の外周に挿嵌される。かかるストッパ35aにより、ウェビングWの引き出し量が規制される。また、ストッパ35aとスプール2との間にはガタツキ防止用のカラー35bが配置されていてもよい。トーションバー35は、上述した第一実施形態におけるシャフト3と荷重調整部材5とを一体に形成したものである。
プリテンショナ15は、例えば、図3(A)及び(B)に示したように、トーションバー35に挿通され同心軸上に配置されたピニオン15aと、ピニオン15aと係合可能な内歯を有するリングギア15bと、リングギア15bに動力を付与する動力発生手段と、リングギア15bの外周を覆うカバー15cと、を有している。動力発生手段は、例えば、リングギア15bの外周に係合して回転させる質量体(図示せず)と、質量体を放出する収容するパイプ15dと、質量体に動力を付与するガスジェネレータ(図示せず)と、を有している。通常時は、ピニオン15aとリングギア15bとは離隔しており、車両衝突時にパイプ15dから質量体が放出されると、質量体の移動によってリングギア15がピニオン15aと噛み合うとともに、リングギア15の回転によってピニオン15aが回転され、スプール2が回転される。
図4に示したように、ピニオン15aは、内側に延出されトーションバー35の係合部31と嵌合するベアリング部15eを有しており、ベアリング部15eはスプール2に挿通され開口部21と嵌合するように構成されている。したがって、トーションバー35の一端は、ピニオン15aのベアリング部15eを介してスプール2に接続されている。なお、ピニオン15aは、プッシュナット15fにより軸方向の位置決めがなされている。
上述したシートベルトリトラクタ1の構成は、例えば、特開2012-30636号等に記載された従来のシートベルトリトラクタと実質的に同様の構成を有しており、これ以上の詳細な説明を省略する。そして、本実施形態に係るシートベルトリトラクタ1は、図3(B)及び図4に示したように、スプール2とロッキングベース4との間にエネルギー吸収装置6が配置されている。
エネルギー吸収装置6は、図4及び図5に示したように、ハウジング61と、クラッチプレート62と、抗力発生部材63と、を備えている。ハウジング61は、クラッチプレート62及び抗力発生部材63を収容する本体部611と、ハウジング61に嵌合されてクラッチプレート62の回転軸方向の移動を規制するカバープレート612と、により構成されている。本体部611及びカバープレート612は、中心部にトーションバー35等を挿通する空間を形成するように環状に形成されており、本体部611の外周に沿って外壁613が形成されている。また、カバープレート612の外周には、突起部614が形成されており、本体部611の外壁613には、突起部614と対応する位置に係合溝615が形成されている。この係合溝615に突起部614を嵌合することにより、カバープレート612が本体部611に固定される。
また、ハウジング61は、クラッチプレート62の表面及び裏面に対向する一対の対向平面611a,612aを有し、一対の対向平面611a,612aには、山谷が同調するように環状の波形溝611b,612bが形成されている。すなわち、図5に示したように、本体部611の内側に対向平面611aが形成されており、図4に示したように、カバープレート612の内側に対向平面612aが形成されている。そして、本体部611の対向平面611aに、波形溝611bが周方向に蛇行するように形成されており、カバープレート612の対向平面612aに、波形溝612bが周方向に蛇行するように形成されている。
抗力発生部材63は、波形溝611b,612bに両端が挿入される複数の駆動ピンにより構成されており、クラッチプレート62は、駆動ピンの波形溝611b,612bに沿った移動を許容可能に挿通する複数の開口部621を有している。クラッチプレート62は、図5に示したように、環状の平板部材であり、外周に沿って複数の開口部621が形成されている。また、内縁部には固定用の内歯622が形成されている。抗力発生部材63は、具体的には、ハウジング61に対するクラッチプレート62の相対回転によって開口部621に当接する円柱形状の第一駆動ピン631と、第一駆動ピン631によって押されて移動する三日月柱形状の第二駆動ピン632と、を有している。
例えば、図6(A)に示したように、一つの開口部621に対して、一つの第一駆動ピン631及び複数の第二駆動ピン632が挿通される。なお、図6(A)及び(B)において、説明の便宜上、クラッチプレート62を一点鎖線で図示している。第一駆動ピン631及び第二駆動ピン632は、波形溝611b,612bに沿って配置されており、ハウジング61とクラッチプレート62との間に相対回転運動を生じると、波形溝611b,612bに沿って蛇行しながら移動することとなる。したがって、クラッチプレート62の開口部621は、径方向長さLrが波形溝611b,612bの山谷の頂点の間隔よりも大きくなるように形成される。また、開口部621の周方向長さLcは、挿通したい第一駆動ピン631及び第二駆動ピン632の本数によって任意に設定される。
いま、図6(A)に示した状態から、ハウジング61とクラッチプレート62との間に、例えば、図中の矢印で示した方向(反時計回りの方向)に相対回転運動を生じたものとする。そして、クラッチプレート62の開口部621は、図6(A)に示した位置から図6(B)に示した位置まで移動した場合を想定する。このとき、開口部621の回転に伴って第一駆動ピン631が押されて波形溝611b,612bに沿って相対回転方向に移動し、第一駆動ピン631の移動に伴って第二駆動ピン632が押されて波形溝611b,612bに沿って相対回転方向に移動することとなる。
ハウジング61とクラッチプレート62との相対回転速度が上昇すると、それに伴って第一駆動ピン631及び第二駆動ピン632の速度が増大し、クラッチプレート62の運動エネルギーは第一駆動ピン631及び第二駆動ピン632の慣性力に変換される。また、第一駆動ピン631及び第二駆動ピン632は、波形溝611b,612b内を移動する際に、壁面に押し付けられることとなるため、第一駆動ピン631及び第二駆動ピン632に生じる垂直抗力Nが増大し、摩擦力(F=μN)も増大する。すなわち、抗力発生部材63(第一駆動ピン631及び第二駆動ピン632)により、ハウジング61とクラッチプレート62との相対回転速度に応じて抗力を発生させることができる。
上述した第二実施形態におけるエネルギー吸収装置6は、図3(B)に示したように、ハウジング61がスプール2に固定されており、クラッチプレート62が固定リング64を介してロッキングベース4に固定されている。固定リング64は、図4に示したように、クラッチプレート62の内歯622と係合する外歯641を有しており、中心部に形成された開口部をロッキングベース4に挿通することによって固定される。また、固定リング64の回転を抑制するために、ロッキングベース4との固定部には係合するキー及びキー溝を形成することが好ましい。
なお、かかるエネルギー吸収装置6は、スプール2とロッキングベース4との相対回転速度に応じてエネルギー吸収量を変動可能なエネルギー吸収装置の一例であり、図示した構成に限定されるものではない。例えば、特許文献2(特開2014-502576号)に記載された構成のエネルギー吸収装置を使用するようにしてもよい。
上述した本実施形態によれば、トーションバー35に閾値α以上の荷重が負荷されるまでは、スプール2とロッキングベース4とが相対回転しないように保持することができる。したがって、車両衝突の初期段階であっても、トーションバー35によりエネルギー吸収装置6の作用を抑制することができ、乗員をシートに拘束しておくことができ、シートベルトリトラクタ1の拘束性を向上させることができる。
また、トーションバー35に閾値α以上の荷重が負荷された場合には、トーションバー35が作用してスプール2とロッキングベース4との間に相対回転運動を生じることとなり、エネルギー吸収装置6が作用する。このとき、上述した構成を有するエネルギー吸収装置6を使用することにより、エネルギー吸収特性を無段階に変動させることができるとともに、乗員の体格差等に応じて適切なエネルギー吸収を行うことができ、シートベルトリトラクタ1のエネルギー吸収特性を向上させることができる。
次に、上述したシートベルトリトラクタ1を備えたシートベルト装置101について、図7を参照しつつ説明する。ここで、図7は、本実施形態に係るシートベルト装置を示す全体構成図である。
図7に示したシートベルト装置101は、乗員(図示せず)をシートSに拘束するウェビングWと、ウェビングWの巻き取りを行うシートベルトリトラクタ1と、車体側に設けられウェビングWを案内するガイドアンカー102と、ウェビングWを車体側に固定するベルトアンカー103と、シートSの側面に配置されたバックル104と、ウェビングWに配置されたトング105と、を備え、シートベルトリトラクタ1は、上述した第一実施形態又は第二実施形態に係るシートベルトリトラクタ1のいずれかである。
図示したシートベルト装置101は、いわゆる助手席用のシートベルト装置であり、シートSと隣接した位置にピラーPが配置されていることが多い。そして、例えば、シートベルトリトラクタ1はピラーP内に配置されており、ガイドアンカー102はピラーPの表面に配置されている。かかるシートベルト装置101では、ウェビングWを引き出してトング105をバックル104に嵌着することにより、ウェビングWで乗員をシートSに拘束することができる。
なお、シートベルト装置101のシートベルトリトラクタ1以外の構成については、従来のシートベルト装置と同様の構成であるため、ここでは詳細な説明を省略する。また、シートベルト装置101は、助手席用のものに限定されず、運転席用のシートベルト装置であってもよいし、後部座席用のシートベルト装置であってもよい。後部座席用のシートベルト装置では、ガイドアンカー102を省略するようにしてもよい。
本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能であることは勿論である。
Claims (6)
- 乗員を拘束するウェビングの巻き取りを行うスプールと、該スプールの軸心に挿通されるシャフトと、該シャフトに接続され回転状態と非回転状態とに切り替え可能なロッキングベースと、を備えたシートベルトリトラクタにおいて、
前記シャフトと前記ロッキングベースとの間に配置されるとともに前記シャフトに閾値以上の荷重が負荷された場合に荷重伝達を遮断又は低減する荷重調整部材と、
前記スプールと前記ロッキングベースとの間に配置されるとともに前記スプールと前記ロッキングベースとの相対回転速度に応じてエネルギー吸収量を変動可能なエネルギー吸収装置と、を備え、
前記エネルギー吸収装置は、前記荷重調整部材に対して並列に接続されている、
ことを特徴とするシートベルトリトラクタ。 - 前記エネルギー吸収装置は、前記スプール側に同心軸上に配置されるハウジングと、前記ロッキングベース側に同心軸上に配置されるクラッチプレートと、前記ハウジング内に収容され前記ハウジングと前記クラッチプレートとの相対回転速度に応じて抗力を発生させる抗力発生部材と、を備えることを特徴とする請求項1に記載のシートベルトリトラクタ。
- 前記ハウジングは、前記クラッチプレートの表面及び裏面に対向する一対の対向平面を有し、前記一対の対向平面には、山谷が同調するように環状の波形溝が形成されており、前記抗力発生部材は、前記波形溝に両端が挿入される複数の駆動ピンにより構成され、前記クラッチプレートは、前記駆動ピンの前記波形溝に沿った移動を許容可能に挿通する複数の開口部を有する、ことを特徴とする請求項2に記載のシートベルトリトラクタ。
- 前記複数の駆動ピンは、前記ハウジングに対する前記クラッチプレートの相対回転によって前記開口部に当接する円柱形状の第一駆動ピンと、該第一駆動ピンによって押されて移動する三日月柱形状の第二駆動ピンと、を有することを特徴とする請求項3に記載のシートベルトリトラクタ。
- 前記荷重調整部材は、ロードリミッタ、トルクリミッタ、前記シャフトと一体に形成されたトーションバー、又は、エネルギー吸収部材の何れかである、ことを特徴とする請求項1に記載のシートベルトリトラクタ。
- 乗員をシートに拘束するウェビングと、該ウェビングの巻き取りを行うシートベルトリトラクタと、前記ウェビングを車体側に固定するベルトアンカーと、前記シートの側面に配置されたバックルと、前記ウェビングに配置されたトングと、を備えたシートベルト装置において、
前記シートベルトリトラクタは、請求項1~5の何れか一項に記載のシートベルトリトラクタである、ことを特徴とするシートベルト装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
EP15811161.7A EP3162641B1 (en) | 2014-06-27 | 2015-06-23 | Seatbelt retractor and seatbelt device |
US15/321,927 US10189439B2 (en) | 2014-06-27 | 2015-06-23 | Seat belt retractor and seat belt device |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014132541A JP6433696B2 (ja) | 2014-06-27 | 2014-06-27 | シートベルトリトラクタ及びシートベルト装置 |
JP2014-132541 | 2014-06-27 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
WO2015199050A1 true WO2015199050A1 (ja) | 2015-12-30 |
Family
ID=54938132
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
PCT/JP2015/067959 WO2015199050A1 (ja) | 2014-06-27 | 2015-06-23 | シートベルトリトラクタ及びシートベルト装置 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US10189439B2 (ja) |
EP (1) | EP3162641B1 (ja) |
JP (1) | JP6433696B2 (ja) |
WO (1) | WO2015199050A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018025075A1 (en) * | 2016-08-04 | 2018-02-08 | Trw Vehicle Safety Systems Inc. | Seat belt retractor with load limiting stop mechanism |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102017004918A1 (de) * | 2017-05-23 | 2018-11-29 | GM Global Technology Operations LLC (n. d. Ges. d. Staates Delaware) | Gurtautomat für ein Fahrzeug, Fahrzeug mit dem Gurtautomat und Verfahren zur Regulierung eines Gurtrückhaltekraft- und/oder Gurtstrafferkraftniveaus |
DE102017111398A1 (de) * | 2017-05-24 | 2018-11-29 | Trw Automotive Gmbh | Gurtaufroller und Verfahren zur Steuerung eines Gurtaufrollers |
JP2020083147A (ja) * | 2018-11-28 | 2020-06-04 | 株式会社東海理化電機製作所 | ウェビング巻取装置 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002178877A (ja) * | 2000-12-12 | 2002-06-26 | Ashimori Ind Co Ltd | シートベルト用リトラクター |
JP2010089528A (ja) * | 2008-10-03 | 2010-04-22 | Autoliv Development Ab | シートベルト装置 |
JP2015128925A (ja) * | 2014-01-06 | 2015-07-16 | 本田技研工業株式会社 | 車両用シートベルト装置 |
Family Cites Families (35)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE29816280U1 (de) * | 1998-09-10 | 1999-01-21 | Trw Repa Gmbh | Vorrichtung zur Kraftbegrenzung |
US6250684B1 (en) * | 1998-10-01 | 2001-06-26 | Trw Vehicle Safety Systems Inc. | D-ring/roller assembly for supporting seat belt webbing in a vehicle |
JP2001106025A (ja) * | 1999-09-30 | 2001-04-17 | Takata Corp | シートベルトリトラクタ |
JP2001287621A (ja) | 2000-04-07 | 2001-10-16 | Tokai Rika Co Ltd | ウェビング巻取装置 |
US6863235B2 (en) * | 2002-01-17 | 2005-03-08 | Key Safety Systems, Inc. | Mechanical shifting of multi-load retractor |
KR100852291B1 (ko) | 2002-03-22 | 2008-08-18 | 아시모리고교 가부시키가이샤 | 시트 벨트용 리트랙터 |
WO2004096611A1 (fr) | 2003-04-28 | 2004-11-11 | Hongjun Guan | Dispositif de protection contre les chocs |
US20050133330A1 (en) | 2003-12-17 | 2005-06-23 | New Holland North America, Inc. | Slip clutch with different slip points for forward and reverse |
JP2006159982A (ja) | 2004-12-03 | 2006-06-22 | Ashimori Ind Co Ltd | シートベルト用リトラクター |
DE102005016822B3 (de) | 2005-04-12 | 2007-01-04 | Autoliv Development Ab | Kraftbegrenzungseinheit für ein Kraftfahrzeug |
BRPI0621649B1 (pt) | 2006-05-04 | 2019-12-17 | Flowserve Man Co | dispositivo de limitação de torque |
JP4922131B2 (ja) | 2007-11-02 | 2012-04-25 | 株式会社東海理化電機製作所 | ウエビング巻取装置 |
DE102008049931B4 (de) | 2008-10-02 | 2012-03-22 | Autoliv Development Ab | Kraftbegrenzungseinrichtung für ein Kraftfahrzeug |
DE102009010435B4 (de) | 2009-02-26 | 2020-10-22 | Autoliv Development Ab | Gurtaufroller mit einer geschwindigkeitsgeregelten Kraftbegrenzungseinrichtung |
DE102009024298B4 (de) | 2009-06-05 | 2018-07-19 | Autoliv Development Ab | Kraftbegrenzungseinrichtung für ein Kraftfahrzeug |
DE102010026285B4 (de) | 2010-07-06 | 2014-02-06 | Autoliv Development Ab | Kraftbegrenzungseinrichtung für ein Kraftfahrzeug |
JP2012030636A (ja) | 2010-07-29 | 2012-02-16 | Takata Corp | シートベルトリトラクタおよびこれを用いたシートベルト装置 |
DE102010050189B4 (de) * | 2010-11-04 | 2014-03-06 | Autoliv Development Ab | Kraftbegrenzungseinrichtung für ein Kraftfahrzeug |
DE102011008405B4 (de) | 2011-01-12 | 2020-10-15 | Autoliv Development Ab | Gurtaufroller mit einer geschwindigkeitsgeregelten Kraftbegrenzungseinrichtung |
DE102011101516B4 (de) | 2011-05-13 | 2013-07-04 | Autoliv Development Ab | Gurtaufroller mit einer Straffeinrichtung und einer geschwindigkeitsgeregelten Kraftbegrenzungseinrichtung |
DE102011101515B4 (de) | 2011-05-13 | 2014-08-21 | Autoliv Development Ab | Kraftbegrenzungseinrichtung für ein Kraftfahrzeug und Gurtaufroller |
DE102011101481B4 (de) | 2011-05-13 | 2020-10-29 | Autoliv Development Ab | Gurtaufroller mit einer geschwindigkeitsgeregelten Kraftbegrenzungseinrichtung |
DE102011101517B4 (de) | 2011-05-13 | 2017-10-19 | Autoliv Development Ab | Kraftbegrenzungseinrichtung für ein Kraftfahrzeug und Gurtaufroller |
DE102011101518B4 (de) | 2011-05-13 | 2018-02-22 | Autoliv Development Ab | Kraftbegrenzungseinrichtung für ein Kraftfahrzeug und Gurtaufroller |
DE102011114572B4 (de) | 2011-09-30 | 2020-11-26 | Autoliv Development Ab | Vorrichtung zum Dämpfen der Drehgeschwindigkeiteiner Welle beim Aufwickeln und/oder Abwickeln eines Sicherheitsgurtes |
DE102011087413A1 (de) | 2011-11-30 | 2013-06-06 | Autoliv Development Ab | Gurtaufroller mit zwei parallel wirkenden Kraftbegrenzungseinrichtungen |
DE102011089203B4 (de) | 2011-12-20 | 2014-08-21 | Autoliv Development Ab | Gurtaufroller mit einer geschwindigkeitsgeregelten Kraftbegrenzungseinrichtung |
JP2013184538A (ja) | 2012-03-07 | 2013-09-19 | Ashimori Industry Co Ltd | シートベルト用リトラクタ |
DE102012010918B4 (de) | 2012-06-04 | 2019-01-03 | Autoliv Development Ab | Vorrichtung zum Dämpfen der Drehgeschwindigkeit einer Welle beim Abwickeln eines Sicherheitsgurtes |
JP6026162B2 (ja) * | 2012-07-13 | 2016-11-16 | 芦森工業株式会社 | シートベルト用リトラクタ |
DE102012214521B4 (de) | 2012-08-15 | 2014-03-20 | Autoliv Development Ab | Kraftbegrenzungseinrichtung für ein Sicherheitsgurtsystem |
DE102013001375B4 (de) | 2013-01-28 | 2021-05-20 | Autoliv Development Ab | Gurtschlosskraftreduzierungsvorrichtung, Verfahren zum Reduzieren einer im Lastfall auf ein Gurtschloss einwirkenden Kraft sowie eine Verwendung |
DE102013203286B4 (de) | 2013-02-27 | 2016-12-22 | Autoliv Development Ab | Gurtaufroller für eine Sicherheitsgurteinrichtung eines Kraftfahrzeuges mit einer rotatorischen Straffvorrichtung und einer Kraftbegrenzungseinrichtung |
DE102013220949B4 (de) | 2013-10-16 | 2021-07-08 | Autoliv Development Ab | Kraftbegrenzungseinrichtung für ein Sicherheitsgurtsystem |
DE102014202498B3 (de) | 2014-02-12 | 2015-03-26 | Autoliv Development Ab | Gurtaufroller mit einer Kraftbegrenzungseinrichtung für ein Sicherheitsgurtsystem |
-
2014
- 2014-06-27 JP JP2014132541A patent/JP6433696B2/ja active Active
-
2015
- 2015-06-23 US US15/321,927 patent/US10189439B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2015-06-23 WO PCT/JP2015/067959 patent/WO2015199050A1/ja active Application Filing
- 2015-06-23 EP EP15811161.7A patent/EP3162641B1/en not_active Not-in-force
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002178877A (ja) * | 2000-12-12 | 2002-06-26 | Ashimori Ind Co Ltd | シートベルト用リトラクター |
JP2010089528A (ja) * | 2008-10-03 | 2010-04-22 | Autoliv Development Ab | シートベルト装置 |
JP2015128925A (ja) * | 2014-01-06 | 2015-07-16 | 本田技研工業株式会社 | 車両用シートベルト装置 |
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
See also references of EP3162641A4 * |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018025075A1 (en) * | 2016-08-04 | 2018-02-08 | Trw Vehicle Safety Systems Inc. | Seat belt retractor with load limiting stop mechanism |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016010999A (ja) | 2016-01-21 |
US10189439B2 (en) | 2019-01-29 |
EP3162641A4 (en) | 2018-01-03 |
US20170129452A1 (en) | 2017-05-11 |
JP6433696B2 (ja) | 2018-12-05 |
EP3162641A1 (en) | 2017-05-03 |
EP3162641B1 (en) | 2019-06-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2015199050A1 (ja) | シートベルトリトラクタ及びシートベルト装置 | |
JP6096568B2 (ja) | シートベルト用リトラクタ | |
JP2013035444A (ja) | シートベルトのリトラクタ装置及びシートベルト装置 | |
WO2015190279A1 (ja) | シートベルトリトラクタ及びシートベルト装置 | |
JP2016196250A (ja) | シートベルトリトラクタ及びシートベルト装置 | |
WO2012165408A1 (ja) | シートベルト用リトラクタ | |
JP6401037B2 (ja) | エネルギー吸収装置、シートベルトリトラクタ及びシートベルト装置 | |
JP2009298215A (ja) | ウエビング巻取装置 | |
JP2017189996A (ja) | ウェビング巻取装置 | |
JP6266389B2 (ja) | エネルギー吸収装置、シートベルトリトラクタ及びシートベルト装置 | |
JP6585432B2 (ja) | シートベルトリトラクタ及びシートベルト装置 | |
JP6258728B2 (ja) | エネルギー吸収装置、シートベルトリトラクタ及びシートベルト装置 | |
JP6653133B2 (ja) | シートベルトリトラクタ及びシートベルト装置 | |
JP6596274B2 (ja) | シートベルトリトラクタ及びシートベルト装置 | |
JP6653137B2 (ja) | シートベルトリトラクタ及びシートベルト装置 | |
JP2017177949A (ja) | ウェビング巻取装置 | |
JP2017035950A (ja) | ウェビング巻取装置 | |
JP6228480B2 (ja) | ウェビング巻取装置 | |
JP6321450B2 (ja) | エネルギー吸収装置、シートベルトリトラクタ及びシートベルト装置 | |
JP2020175754A (ja) | リトラクタ及びシートベルト装置 | |
JP2017193255A (ja) | ウェビング巻取装置 | |
JP2019107922A (ja) | シートベルトリトラクタ及びシートベルト装置 | |
JP2017088001A (ja) | ウェビング巻取装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
121 | Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application |
Ref document number: 15811161 Country of ref document: EP Kind code of ref document: A1 |
|
WWE | Wipo information: entry into national phase |
Ref document number: 15321927 Country of ref document: US |
|
NENP | Non-entry into the national phase |
Ref country code: DE |
|
REEP | Request for entry into the european phase |
Ref document number: 2015811161 Country of ref document: EP |
|
WWE | Wipo information: entry into national phase |
Ref document number: 2015811161 Country of ref document: EP |