WO2015190418A1 - ガラスフィルムの製造方法、及びこのガラスフィルムを含む電子デバイスの製造方法 - Google Patents

ガラスフィルムの製造方法、及びこのガラスフィルムを含む電子デバイスの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
WO2015190418A1
WO2015190418A1 PCT/JP2015/066401 JP2015066401W WO2015190418A1 WO 2015190418 A1 WO2015190418 A1 WO 2015190418A1 JP 2015066401 W JP2015066401 W JP 2015066401W WO 2015190418 A1 WO2015190418 A1 WO 2015190418A1
Authority
WO
WIPO (PCT)
Prior art keywords
glass film
support
glass
manufacturing
laminate
Prior art date
Application number
PCT/JP2015/066401
Other languages
English (en)
French (fr)
Inventor
貴博 南
康夫 山崎
Original Assignee
日本電気硝子株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日本電気硝子株式会社 filed Critical 日本電気硝子株式会社
Priority to CN201580031061.7A priority Critical patent/CN106458742A/zh
Publication of WO2015190418A1 publication Critical patent/WO2015190418A1/ja

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B17/00Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres
    • B32B17/06Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C17/00Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating
    • C03C17/02Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with glass
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C27/00Joining pieces of glass to pieces of other inorganic material; Joining glass to glass other than by fusing
    • C03C27/06Joining glass to glass by processes other than fusing
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B33/00Electroluminescent light sources
    • H05B33/02Details
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B33/00Electroluminescent light sources
    • H05B33/10Apparatus or processes specially adapted to the manufacture of electroluminescent light sources

Abstract

 本発明に係るガラスフィルム2の製造方法は、ガラスフィルム2と、ガラスフィルム2を支持する支持体1とを積層して剥離可能な程度に固定することで、ガラスフィルム2を含む積層体3を形成する積層体形成工程S1と、積層体3に対して製造関連処理を施す製造関連処理工程S2と、製造関連処理工程S2の後、ガラスフィルム2から支持体1を剥離することにより、積層体3を、ガラスフィルム2と、支持体1とに分離する分離工程S3とを備える。分離工程S3において、支持体1のみに外力Fを付与して、ガラスフィルム2から離反する向きに支持体1を曲げることで、剥離開始の起点となる隙間18をガラスフィルム2と支持体1との間に形成する。

Description

ガラスフィルムの製造方法、及びこのガラスフィルムを含む電子デバイスの製造方法
 本発明は、ガラスフィルムの製造方法、及びこのガラスフィルムを含む電子デバイスの製造方法に関する。
 近年、省スペース化の観点から、従来普及していたCRT型ディスプレイに替わり、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ、フィールドエミッションディスプレイ等のフラットパネルディスプレイが普及している。そして、これらのフラットパネルディスプレイにおいては、更なる薄型化が求められている。
 特に、有機ELディスプレイや有機EL照明においては、その厚み寸法が非常に小さい(薄い)ことを利用して、折り畳んだり、巻き取ったりできるといった機能を持たせ得る。これにより、持ち運びが容易になるだけでなく、従来の平面状態に加えて曲面状態での使用が可能になるため、様々な用途への活用が期待されている。従って、これらの電子デバイスに使用されるガラス基板やカバーガラスには、更なる可撓性の向上が要求されている。
 ガラス基板に可撓性を付与するには、ガラス基板を薄肉化するのが有効である。ここで、例えば特許文献1には、厚み寸法200μm以下のガラスフィルムが提案されており、これにより、曲面状態での使用が可能な程度の高い可撓性をガラス基板に付与可能としている。
 一方、フラットパネルディスプレイや太陽電池等の電子デバイスに使用されるガラス基板には、二次加工や洗浄など、様々な電子デバイス製造関連の処理が施される。ところが、これら電子デバイスに使用されるガラス基板を薄肉化すると、ガラスが脆性材料であるため、多少の応力変化によっても破損に至る場合が生じ、電子デバイス製造関連処理を行う際に、取扱いが非常に困難になるといった問題がある。加えて、厚み寸法200μm以下のガラスフィルムは可撓性に富むため、各種製造関連処理を施す際に位置決めを行うことが難しい(例えばパターニング時にずれが生じる)といった問題もある。
 上記問題に関し、例えば特許文献2に示すように、支持ガラス上にガラスフィルムと、このガラスフィルムを支持する支持ガラスとを積層して互いに固定してなる積層体が提案されている。このように構成したものに対して各種製造関連処理を施すようにすれば、単体では強度や剛性に乏しいガラスフィルムを用いた場合であっても、支持ガラスが補強材として作用するため、各処理の際に積層体として位置決めを容易に行うことができる。また、処理終了後に、支持ガラスをガラスフィルムから剥離させることにより、所要の処理が施されたガラスフィルムのみを最終的に取得することが可能となる。さらにいえば、ガラスフィルムを含む積層体の厚み寸法を、従来(既存)のガラス基板の厚み寸法と同一にすることで、従来のガラス基板用の製造ラインを電子デバイス用製造ラインとして使用(共用)できるメリットが期待できる。
 一方、各種製造関連処理の中には、透明な導電膜の成膜処理や、封止処理など、加熱を伴うものもある。上述した如き構造の積層体に加熱を伴う処理を施した場合、直接に又は樹脂層や無機薄膜層等を介して間接的に密着した状態にある支持ガラスとガラスフィルムとの固定力が増すため、支持ガラスからガラスフィルムを剥離することが困難になる、といった問題が生じる。
 上記問題を解決するため、例えば特許文献3には、ガラス基板に、支持ガラス基板に固定された易剥離性を有する樹脂層が密着している支持体付き電子デバイスから、支持ガラス基板及び樹脂層からなる支持体を剥離するに際し、支持体の樹脂層とガラス基板との界面にナイフを挿入して、ガラス基板を含む電子デバイスから支持体を剥離する方法が提案されている。
 また、上記問題を解決するために、例えば特許文献4には、支持ガラスがガラスフィルムから食み出して積層され、支持ガラスの端辺に薄肉部が設けられ、ガラスフィルムの端辺の少なくとも一部が、薄肉部上で支持ガラスから離間しているガラスフィルム積層体が提案されている。
特開2010-132531号公報 国際公開2011/048979号 特開2013-147325号公報 特開2012-131664号公報
 特許文献3では、ガラスフィルムと支持体との間にナイフを差し込むことで剥離を開始させようとしているが、ガラスフィルムと支持体とがその端部に至るまで相互に密着している場合には、ガラスフィルムと支持体との界面にナイフを差し込む隙間がなく、界面にナイフを強い力で押込む必要が生じる。このようにナイフを界面に押込んだ場合、ガラスフィルムに作用した押込み力により、ガラスフィルムの端部が破損するおそれがあり、好ましくない。
 一方、特許文献4では、支持ガラスの端部に薄肉部を設けて、この薄肉部上でガラスフィルムの端辺の一部が支持ガラスから離間するように構成しているため、ガラスフィルムを容易に把持することができ、ガラスフィルムを破損させることなく比較的容易に剥離させることが可能と思われる。しかしながら、この方法だと、予め支持ガラスの一部に特殊な加工を施す必要が生じ、加工コストが嵩む。また、電子デバイスの製造関連処理の中には薬液などの溶媒を用いるものもあり、積層体の状態でガラスフィルムと支持ガラスとの間に隙間が存在すると、溶媒が当該隙間に浸入して固着することにより、支持ガラスからガラスフィルムを剥離する際にガラスフィルムが破損する、などの問題があるため、適用できる範囲が限られる、といった問題がある。
 以上の事情に鑑み、本明細書では、製造関連処理の種類によらず、容易にかつ低コストにガラスフィルムを支持体から剥離することを、本発明により解決すべき技術的課題とする。
 前記課題の解決は、本発明に係るガラスフィルムの製造方法により達成される。すなわち、この製造方法は、ガラスフィルムと、ガラスフィルムを支持する支持体とを積層して剥離可能な程度に固定することで、ガラスフィルムを含む積層体を形成する積層体形成工程と、積層体に対して製造関連処理を施す製造関連処理工程と、製造関連処理工程の後、ガラスフィルムから支持体を剥離することにより、積層体を、ガラスフィルムと、支持体とに分離する分離工程とを備えたガラスフィルムの製造方法であって、分離工程において、支持体のみに外力を付与して、ガラスフィルムから離反する向きに支持体を曲げる点をもって特徴付けられる。なお、ここでいう「支持体のみ」とは、支持体を曲げるための外力が付与される対象が支持体のみであるとの意味であり、支持体を曲げる以外の目的で付与される外力の作用点が支持体以外にあることを妨げるものではない。また、ここでいう「製造関連処理」には、ガラスフィルムに直接何らかの加工を施す処理はもちろん、他部材の取付けや、ガラスフィルム表面の洗浄など、間接的にガラスフィルム又はガラスフィルムを含むデバイスを最終製品(出荷状態)に近づけるための処理を広く含むものとする。
 このように、ガラスフィルムとこれを支持する支持体との分離に際して、支持体に外力を付与して、ガラスフィルムから離反する向きに支持体を曲げることにより、支持体は平坦な状態から外力の向きに従って曲がる。その一方で、ガラスフィルムは、支持体に固定されているので、平坦な状態から支持体と共に曲がろうとする。この際、支持体は外力により平坦状態へ戻ろうとする向きの移動が規制されるのに対し、ガラスフィルムにはその様な規制力が働かないため、平坦状態に戻ろうとする力(復元力)のみが作用する。すなわち、この規制力と復元力とが協働して、ガラスフィルムと支持体とを互いに離反させる向きの力として作用するので、支持体をそれほど大きく曲げずとも比較的容易にガラスフィルムの端部と支持体との間に、剥離開始の起点となる隙間を形成することが可能となる。また、支持体のみに外力を付与して当該支持体を曲げるようにしたので、ガラスフィルムに接触することなく、剥離開始の起点を形成することができる。これにより従来のようにナイフをガラスフィルムと支持体との界面に押込んで剥離開始の起点を形成する場合と比べて、安全に剥離開始の起点を形成することができる。また、支持体がガラスフィルムとその全面で接触するよう当該支持体を平坦に形成することができ、特殊な二次加工を施さずに済むため、加工コストの増加を避けることができる。もちろん、ガラスフィルムの全面を支持体で支持するように積層体を構成すれば、薬液等の溶媒が隙間に浸入するような事態も回避できるので、製造関連処理の別を問わず、広範な用途に係るガラスフィルムの製造に際して本発明を適用することができる。
 また、本発明に係るガラスフィルムの製造方法は、積層体を平面視した状態で、支持体がガラスフィルムから食み出ており、分離工程において、支持体のうちガラスフィルムからの食み出し部のみに外力を付与して、ガラスフィルムから離反する向きに支持体を曲げるものであってもよい。
 このように、支持体のうちガラスフィルムから食み出した部分に外力を付与することで、外力の作用点がガラスフィルムとの固定面(界面)から離れた場所に位置することになる。そのため、支持体とガラスフィルムとの界面端部においてより大きな曲げモーメントを発生させることができ、より小さな曲げ量で剥離開始の起点となる隙間を形成することができる。また、支持体とガラスフィルムとが厚み方向で重複する領域に外力を付与する場合であれば、たとえ支持体のガラスフィルムと反対側の表面に外力を付与したとしても、当該外力の影響がその真裏に位置するガラスフィルムに集中荷重として及ぶことを完全に排除することは難しいが、食み出し部に外力を付与するのであれば、上述のような心配もないため好適である。
 また、本発明に係るガラスフィルムの製造方法は、ガラスフィルムと支持体が共にコーナー部を有するもので、かつ積層体において、支持体はコーナー部でガラスフィルムから食み出ており、分離工程において、支持体のコーナー部における食み出し部のみに外力を付与して、ガラスフィルムから離反する向きに支持体を曲げるものであってもよい。
 このようにすることで、ガラスフィルムのコーナー部の頂部に対して剥離開始の起点を形成するための力(上述した規制力としての外力と復元力)を優先的かつ集中的に付与することができる。また、剥離が進展するにつれてその剥離面積が漸次増大することになるので、よりスムーズに剥離開始の起点を形成することが可能となる。すなわち、剥離開始の起点とはいっても、当該起点を形成した後のスムーズな剥離動作を考慮すれば、ある程度の範囲にわたってガラスフィルムと支持体との間に隙間が形成されることが肝要となる。このような理由から、上述のようにコーナー部の頂部から隙間が順次形成されていく形態が望ましい。
 また、本発明に係るガラスフィルムの製造方法は、コーナー部を構成する支持体の2辺縁に等価な外力を付与して、支持体を曲げるものであってもよい。
 このようにすれば、支持体のコーナー部を、平面視した状態で二等辺三角形の如く曲げることができる。よって、この支持体に支持されるガラスフィルムのコーナー部も二等辺三角形の如く均等に剥離開始の起点となる隙間を形成することができ、ガラスフィルムを無理なくスムーズに剥離させることが可能となる。
 また、本発明に係るガラスフィルムの製造方法は、外力として、支持体のガラスフィルムと反対側の表面に、ガラスフィルムから離反する向きの吸着力を付与するものであってもよい。あるいは、外力として、支持体の食み出し部のガラスフィルムの側の表面に、ガラスフィルムから離反する向きの押圧力を付与するものであってもよい。
 このように、外力として、支持体のガラスフィルムと反対側の表面に吸着力を付与するようにすれば、食み出し部がなくても、適当な大きさの外力を支持体のみに簡易に付与して支持体を所定の向きに曲げることができる。また、食み出し部があれば、支持体の食み出し部のガラスフィルムの側の表面に押圧力を付与することで、より簡易に適当な大きさの外力を支持体のみに付与して支持体を所定の向きに曲げることができる。
 また、本発明に係るガラスフィルムの製造方法は、分離工程において、ガラスフィルムを支持体と反対の側から吸着部材で吸着した状態で、支持体のみに外力を付与して、ガラスフィルムから離反する向きに支持体を曲げるものであってもよい。
 このようにすれば、支持体を曲げた際、ガラスフィルムには、支持体と共に曲がろうとするのを元に戻そうとする力(復元力)の他、吸着部材により復元力と同じ方向への吸着力が付与された状態となる。これにより、支持体をガラスフィルムから離反する向きに曲げた状態にあっても、ガラスフィルムを極力平坦な状態に維持することができる。よって、ガラスフィルム自体をほとんど曲げることなく、より安全に剥離開始の起点となる隙間を形成することが可能となる。
 また、本発明に係るガラスフィルムの製造方法は、ガラスフィルムを吸着部材で吸着した状態でかつ支持体を曲げた状態で、吸着部材を支持体から離間する向きに移動させるものであってもよい。
 このようにすれば、ガラスフィルムを吸着した状態で支持体を曲げることにより、たとえその時点で剥離開始の起点が十分に形成されていなくても(その後の公知の主剥離動作で容易に剥離できる程度の大きさの隙間が形成されなくても)、その状態から更に吸着部材を支持体から離間する向きに移動させることで、ガラスフィルムに支持体から離間する向きの引張り力を付与することができる。これにより、ガラスフィルムと支持体との間に剥離開始の起点を確実に形成することが可能となる。なお、既にガラスフィルムと吸着状態にある吸着部材を移動させて、平坦な状態のガラスフィルムに上記離間させる向きの引張り力を付与するため、ガラスフィルムに対して極力無理なくかつ偏りなく引張り力を付与できる。また、既にガラスフィルムには復元力が働いているため、それほど大きな引張り力を作用させずとも、剥離開始の起点となる適当な大きさの隙間を形成できる。以上の理由より、ガラスフィルムの破損を招くおそれは非常に小さい。
 また、本発明に係るガラスフィルムの製造方法は、ガラスフィルムと吸着部材の吸着部が共にコーナー部を有し、分離工程において、吸着部のコーナー部をガラスフィルムのコーナー部に合わせた状態で、ガラスフィルムを吸着部材で吸着するものであってもよい。
 このようにすれば、最も効果的にガラスフィルムに吸着力を付与して、ガラスフィルムをその端部に至るまで極力平坦な状態を維持することができる。よって、ガラスフィルムをなるべく曲げることなく剥離開始の起点となる隙間を形成することが可能となる。
 また、本発明に係るガラスフィルムの製造方法は、支持体が、板状ガラスであってもよい。また、この場合、積層体において、板状ガラスとガラスフィルムとは直接密着しているものであってもよい。
 このように支持体を板状ガラスとすることで、面精度に優れた支持体を低コストに製造できる。また、このように面精度に優れた板状ガラスとガラスフィルムとを直接密着させることで、ガラスフィルムを位置ずれなく支持体に固定できつつも、本発明により確実かつ安全にガラスフィルムを支持体としての板状ガラスから剥離させることが可能となる。
 また、前記課題の解決は、本発明に係る電子デバイスの製造方法によっても達成される。すなわち、この製造方法は、ガラスフィルムと、ガラスフィルムを支持する支持体とを積層して剥離可能な程度に固定することで、ガラスフィルムを含む積層体を形成する積層体形成工程と、積層体のガラスフィルムに電子デバイス要素を取付ける取付け工程と、取付け工程の後、ガラスフィルムから支持体を剥離することにより、積層体に電子デバイス要素を取付けてなる支持体付き電子デバイスを、ガラスフィルムを含む電子デバイスと、支持体とに分離する分離工程とを備えた電子デバイスの製造方法であって、分離工程において、支持体のみに外力を付与して、ガラスフィルムから離反する向きに支持体を曲げる点をもって特徴付けられる。
 このように、ガラスフィルムを含む電子デバイスとこれを支持する支持体との分離に際しても、本発明によれば、上述した規制力(外力)と復元力とが協働して、ガラスフィルムと支持体とを互いに離反させる向きの力として作用するので、支持体をそれほど大きく曲げずとも比較的容易にガラスフィルムの端部と支持体との間に、剥離開始の起点となる隙間を形成することが可能となる。また、支持体のみに外力を付与して当該支持体を曲げるようにしたので、ガラスフィルムに接触することなく、剥離開始の起点を形成することができる。これによりナイフをガラスフィルムと支持体との隙間に差し込んで剥離開始の起点を形成する場合と比べて、安全に剥離開始の起点を形成することができる。また、支持体がガラスフィルムとその全面で接触するよう当該支持体を平坦に形成することができ、特殊な二次加工を施さずに済むため、加工コストの増加を避けることができる。もちろん、ガラスフィルムの全面を支持体で支持するように積層体を構成すれば、薬液等の溶媒が隙間に浸入するような事態も回避できるので、電子デバイス要素の取付け内容の別を問わず、広範な用途に係る電子デバイスの製造に際して本発明を適用することができる。
 以上に述べたように、本発明によれば、製造関連処理の種類によらず、容易にかつ低コストに支持体とガラスフィルムとの剥離を開始することが可能となる。
本発明の第一実施形態に係る電子デバイスの製造方法の手順を示すフローチャートである。 ガラスフィルムを含む積層体の断面図である。 図2に示す積層体の平面図である。 図2に示す積層体に電子デバイス要素を取付けてなる支持体付き電子デバイスの断面図である。 ガラスフィルムと支持体との剥離開始の起点を形成するための起点形成装置の平面図である。 外力付与部を構成する係止部の斜視図である。 図5に示す起点形成装置の要部断面図である。 図5に示す起点形成装置を用いて剥離開始の起点を形成する動作を説明するための要部断面図である。 図5に示す起点形成装置を用いて剥離開始の起点を形成する動作を説明するための要部斜視図である。 本発明の第二実施形態に係る起点形成装置の要部断面図である。 図10に示す起点形成装置を用いて剥離開始の起点を形成する動作を説明するための要部断面図である。 図10に示す起点形成装置の吸着部材の他の配置態様を示す要部平面図である。 図10に示す起点形成装置の吸着部材の他の配置態様を示す要部断面図である。 本発明の第三実施形態に係る起点形成装置の要部断面図である。 本発明の第四実施形態に係る起点形成装置の要部断面図である。 本発明の適用対象である電子デバイスとして液晶パネルを製造する際の支持体付き液晶パネルの断面図である。
 以下、本発明に係る電子デバイスの製造方法の第一実施形態を、図1~図9を参照して説明する。なお、本実施形態では、電子デバイスとしての有機ELパネルを製造する際に、支持体が付いた状態の有機ELパネルを、ガラスフィルムと支持体との剥離により、有機ELパネルと支持体とに分離する場合を例にとって以下説明する。
 本発明の一実施形態に係る電子デバイスの製造方法は、図1に示すように、ガラスフィルムを含む積層体を形成する積層体形成工程S1と、ガラスフィルムへの加熱を伴ってガラスフィルムに電子デバイス要素を取付ける取付け工程S2と、電子デバイス要素を取付けた積層体を電子デバイスと支持体とに分離する分離工程S3とを備える。以下、各工程を詳細に説明する。
(S1)積層体形成工程
 まず、図2に示すように、支持体1上にガラスフィルム2を積層して積層体3を形成する。
 ここで、ガラスフィルム2は、例えばケイ酸塩ガラス、シリカガラスなどで形成され、好ましくはホウ珪酸ガラスで形成され、より好ましくは無アルカリガラスで形成される。ガラスフィルム2にアルカリ成分が含まれていると、表面において陽イオンの脱落が発生し、いわゆるソーダ吹きの現象が起こり得る。その場合、ガラスフィルム2に構造的に粗となる部分が生じるため、このガラスフィルム2を湾曲させた状態で使用していると、経年劣化により粗となった部分を起点として破損を招くおそれがある。以上の理由より、非平坦状態でガラスフィルム2を使用する可能性がある場合、無アルカリガラスでガラスフィルム2を形成するのが好適である。
 なお、ここでいう無アルカリガラスとは、アルカリ成分(アルカリ金属酸化物)が実質的に含まれていないガラスを指し、具体的には、アルカリ成分が3000ppm以下のガラスを指す。もちろん、上述した理由による経年劣化を少しでも防止又は軽減する観点からは、1000ppm以下のガラスが好ましく、500ppm以下のガラスがより好ましく、300ppm以下のガラスがさらに好ましい。
 ガラスフィルム2の厚み寸法は、300μm以下に設定され、好ましくは200μm以下に設定され、より好ましくは100μm以下に設定される。厚み寸法の下限値については特段の制約なく設定可能であるが、成形後の取り扱い性(支持体1との積層時、あるいは剥離時など)などを考慮すると、1μm以上、好ましくは5μm以上に設定される。
 支持体1は、本実施形態では板状ガラスであって、ガラスフィルム2と同様、ケイ酸塩ガラス、シリカガラス、ホウ珪酸ガラス、無アルカリガラス等、公知のガラスで形成される。ただし、加熱を伴う電子デバイスの製造関連処理(本実施形態では取付け工程S2)において、熱変形の差に起因するガラスフィルム2の不要な変形や破損を可及的に防止する観点から、30℃~380℃の間における支持体1とガラスフィルム2との線膨張係数の差が、5×10-7/℃以内となるよう、ガラスの種類を選択するのがよい。この場合、同一種類のガラスで支持体1とガラスフィルム2を形成することが好ましい。
 支持体1の厚み寸法は、ガラスフィルム2の取り扱い性を向上させ得る限りにおいて特に制限はなく、ガラスフィルム2の厚み寸法と同一レベル又はそれ以上に設定される。具体的には、支持体1の厚み寸法は、400μm以上に設定され、好ましくは500μm以上に設定される。厚み寸法の上限値については特段の制約なく設定可能であるが、後述する支持体1の曲げに耐え得る程度の厚み寸法に留めておくのが好ましい。具体的には1000μm以下に設定されるのがよく、好ましくは700μm以下に設定されるのがよい。
 また、これら支持体1とガラスフィルム2は、ダウンドロー法など公知の成形方法で成形され、好ましくはオーバーフローダウンドロー法で成形される。また、フロート法やスロットダウンドロー法、ロールアウト法、アップドロー法などによって成形することも可能である。なお、必要に応じて二次加工を施して(リドローによりガラス一次成形体を引き伸ばして)、100μm未満の厚み寸法に設定することも可能である。
 積層体3を構成した状態において、支持体1とガラスフィルム2とは、剥離可能な程度に固定されている。固定手段としては任意の手段が採用可能であり、本実施形態では、支持体1としての板状ガラスとガラスフィルム2とを、接着剤などを介在させることなく直接密着させることにより、相互固定を実現している。
 この際、ガラスフィルム2の支持体1の側の表面2a(図2でいえば下側の表面)と、支持体1のガラスフィルム2の側の表面1a(図2でいえば上側の表面)の表面粗さRaは共に2.0nm以下に設定される。各表面1a,2aの表面粗さRaを上述した範囲に設定することで、支持体1とガラスフィルム2とを位置ずれなく相互に固定した状態で積層する(積層体3を形成する)ことが可能となる。もちろん、密着性向上の観点からは、1.0nm以下とするのが好ましく、0.2nm以下とするのがより好ましい。
 一方、ガラスフィルム2の支持体1とは反対側の表面2bの表面粗さRaの大きさは特に限定されないが、後述する取付け工程S2において、成膜等の電子デバイス関連処理を施す対象面となることから、その表面粗さRaは2.0nm以下であることが好ましく、1.0nm以下であることがより好ましく、0.2nm以下であることがさらに好ましい。
 また、ガラスフィルム2の端部を保護する観点から、ガラスフィルム2と支持体1とを積層した状態において、支持体1がガラスフィルム2から食み出している(図2)。この場合、支持体1のガラスフィルム2からの食み出し量は、例えば0.5mm以上でかつ10mm以下に設定され、好ましくは0.5mm以上でかつ1.0mm以下に設定される。上述のように支持体1の食み出し量を小さく(最大でも10mm程度に)することで、相対的に大面積のガラスフィルム2を全面で効率よく支持することができる。
 本実施形態では、図3に示すように、積層体3の全周縁において、支持体1がガラスフィルム2から食み出ており、これにより支持体1のコーナー部4において支持体1がガラスフィルム2から食み出ている。なお、本実施形態では積層体3の4辺縁全てにおいて、支持体1がガラスフィルム2から食み出ている形態を例示したが、もちろん、3辺縁ないし1辺縁で支持体1がガラスフィルム2から食み出ている形態を採ることも可能である。この場合、食み出ていない側の辺縁では、ガラスフィルム2の端面と支持体1の端面とが一致していることが望ましい。
 なお、上記した積層体3の形成に際して、減圧下で積層作業を行うようにしてもよい。これにより、ガラスフィルム2を支持体1上に積層した際にガラスフィルム2と支持体1との間に生じる(残存する)気泡を低減もしくは消失させることが可能となる。
(S2)取付け工程
 上述のようにガラスフィルム2を含む積層体3を形成した後、この積層体3に対して加熱を伴う電子デバイスの製造関連処理、具体的には、電子デバイス要素としての有機EL素子5の取付けを行う。これにより、図4に示すように、積層体3の一部をなすガラスフィルム2の支持体1とは反対側の表面2b上に有機EL素子5が形成される。そして、カバーガラス6を有機EL素子5上に載置して、カバーガラス6の周縁をガラスフィルム2に固定することで、有機EL素子5を封止する。これにより、有機ELパネル7に支持体1が固定された状態の支持体付き有機ELパネル8が形成される。
 カバーガラス6の厚み寸法は、例えば300μm以下に設定され、好ましくは200μm以下に設定され、より好ましくは100μm以下に設定される。このように、カバーガラス6の厚み寸法を設定することで、カバーガラス6に適当な可撓性をもたせることが可能となる。
 また、ガラスフィルム2上への有機EL素子5の取付け態様は任意であり、例えばガラスフィルム2の支持体1とは反対側の表面2b上、CVD法やスパッタリング等の公知の成膜方法により、陽極層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、陰極層などを順に成膜形成することで有機EL素子5を形成するようにしてもよい(詳細な図示は省略)。また、カバーガラス6のガラスフィルム2への固定手段についても任意であり、例えば公知のレーザー封止技術を用いてカバーガラス6をガラスフィルム2に固定するようにしてもよい。この場合、CVD法やスパッタリング等による成膜処理が、加熱を伴う電子デバイスの製造関連処理に該当する。従って、上述のように有機EL素子5をガラスフィルム2の支持体1と反対側の表面2b上に形成することで、ガラスフィルム2が加熱される。また、この加熱に起因してガラスフィルム2と支持体1との間に新たな結合が形成され、積層時(積層体3を形成した際)に比べて、ガラスフィルム2と支持体1との固定力が高まる。
 なお、図4に示す形態では、カバーガラス6とガラスフィルム2とを直接固定しているが、適宜公知のガラスフリットやスペーサ等(図示は省略)を利用してカバーガラス6をガラスフィルム2に接着固定してもよい。
(S3)分離工程
 このようにして、支持体付き有機ELパネル8を形成した後、支持体付き有機ELパネル8を構成するガラスフィルム2から支持体1を剥離することで、支持体付き有機ELパネル8を、有機ELパネル7と支持体1とに分離する。図5は、上記分離に際して、分離の開始起点を形成するための起点形成装置10の平面図を示している。この装置10は、ガラスフィルム2を含む積層体3を保持する保持台11と、支持体1のみに外力を付与する外力付与部12とを主に備える。なお、図5以降においては、有機EL素子5及びカバーガラス6を省略している。
 保持台11は、積層体3を平坦状態で保持可能とするもので、本実施形態では、支持体1のガラスフィルム2と反対側の表面1bを載置する載置面13と、載置面13上に設けられ、支持体1の辺縁部を載置面13との間で厚み方向に挟持する挟持部14とを有する。本実施形態では、挟持部14は、支持体1のコーナー部4を構成し、互いに隣り合う支持体1の2辺縁を載置面13との間で挟持可能な位置に配設されている。
 外力付与部12は、保持台11の一のコーナー部15に設けられる。本実施形態では、この外力付与部12は、保持台11の一のコーナー部15を構成するもので、載置面13の法線方向に沿って昇降可能な昇降部16と、昇降部16の上部に設けられ、昇降部16の下降に伴い、載置面13上に載置された支持体1のコーナー部4と係止する係止部17とを有する。
 係止部17は支持体1のコーナー部4を構成する2辺縁と等距離分ずつ当接するように構成されている(図5を参照)。また、本実施形態では、係止部17は傾斜面17aを有している(図6を参照)。この傾斜面17aは、後述するように支持体1を曲げた際のコーナー部4の曲率(半径)を調整するためのもので、この傾斜面17aの傾斜角度及び昇降部16の下降量を調整することで、コーナー部4の曲率(半径)が所定の大きさに制御される。本図示例では、傾斜面17aは、支持体1のコーナー部4の2辺縁とそれぞれ当接するよう二ヶ所に設けられており、コーナー部4が所定の曲率(半径)で曲がった際にコーナー部4の上面(ガラスフィルム2の側の表面1a)が二ヶ所の傾斜面17aに沿って接するように、各傾斜面17aが対応する傾斜角度に設定される。もちろん、傾斜面17aは図示の如きテーパ面であってもよいし、上述の理由から所定曲率の曲面であってもよい。
 次に、上記構成の起点形成装置10を用いた分離動作の一例を主に図5~図9に基づき説明する。
 まず、図5に示すように、支持体付き有機ELパネル8を起点形成装置10の載置面13上に載置する。この際、支持体1のコーナー部4を、保持台11のうち外力付与部12が設けられる一のコーナー部15(図5中、左下)に合わせて載置する。この状態では、図7に示すように、支持体1の端面は係止部17の側面と当接し、これにより支持体1及びこれを備えた支持体付き有機ELパネル8が平面方向に位置決めされる。また、載置面13上に設けた挟持部14と載置面13との間に支持体1の2辺縁を挿入することで、当該2辺縁が厚み方向に挟持され、これにより支持体1が載置面13上で保持される。なお、支持体付き有機ELパネル8を載置面13上に載置し、保持した状態では、支持体1とガラスフィルム2の何れも平坦状態にある(図7)。また、昇降部16の上面16aは、保持台11のコーナー部15において、載置面13と面一に配置される。
 そして、昇降部16を下降させて、係止部17を支持体1の表面1aに押し当てる。押し当てた後も引き続き昇降部16を下降させることで、支持体1には、係止部17との接点において下向きの外力Fが付与され(図8)、これにより、支持体1がガラスフィルム2から離反する向きに曲がる(図9)。一方で、ガラスフィルム2は、支持体1に固定されているので、平坦な状態から支持体1と共に曲がろうとする(図8中実線で示す形態から鎖線で示す形態に変形しようとする)。この際、支持体1は外力Fにより平坦状態へ戻ろうとする向きの移動が規制されるのに対し、ガラスフィルム2にはその様な規制力が働かないため、平坦状態に戻ろうとする力(復元力G)のみが作用する。すなわち、この規制力(外力F)と復元力Gとが協働して、ガラスフィルム2と支持体1とを互いに離反させる向きの力として作用するので、支持体1をそれほど大きく曲げずとも比較的容易にガラスフィルム2の端部と支持体1との間に、剥離開始の起点となる隙間18を形成することが可能となる(図8、図9)。相応の大きさを有する隙間18さえ形成されれば、あとは支持体1もしくはガラスフィルム2を把持して一方を他方から離反する向きに引っ張るだけで、あるいはエア等を隙間18に向けて吹き付けるだけで、容易にガラスフィルム2と支持体1をその全域にわたって剥離することができる。また、支持体1のみに外力Fを付与して支持体1を曲げるようにしたので、ガラスフィルム2に接触することなく、剥離開始の起点(隙間18)を形成することができる。これにより従来の如くナイフをガラスフィルム2と支持体1との界面に押込んで剥離開始の起点を形成する場合と比べて、安全に剥離開始の起点を形成することができる。
 また、本実施形態では、支持体1のうちガラスフィルム2から食み出した部分に外力を付与することで支持体1を曲げるようにした。このように外力Fを付与することで、外力Fの作用点がガラスフィルム2との固定面(界面)端部から離れた場所に位置することになる。そのため、支持体1とガラスフィルム2との界面端部においてより大きな曲げモーメントを発生させることができ、より小さな曲げ量で剥離開始の起点となる隙間18を形成することができる。また、支持体1とガラスフィルム2とが厚み方向で重複する領域に外力Fを付与する場合であれば、たとえ支持体1のガラスフィルム2と反対側の表面1bに外力Fを付与したとしても、当該外力Fの影響がその真裏に位置するガラスフィルム2に集中荷重として及ぶことを完全に排除することは難しいが、食み出し部に外力Fを付与するのであれば、上述のような心配もないため好ましい。
 また、本実施形態では、支持体1のコーナー部4における食み出し部のみに外力Fを付与して、ガラスフィルム2から離反する向きに支持体1を曲げるようにしたので、ガラスフィルム2のコーナー部9の頂部に対して剥離開始の起点を形成するための力(上述した規制力としての外力Fと復元力G)を優先的かつ集中的に付与することができる。また、剥離が進展するにつれてその剥離面積が漸次増大することになるので、無理なくかつスムーズに剥離開始の起点となる隙間18を形成することが可能となる。
 以上、本発明に係るガラスフィルムを含む電子デバイスの製造方法の一実施形態(第一実施形態)を説明したが、この製造方法は、当然に本発明の範囲内において任意の形態を採ることができる。
 図10は、本発明の第二実施形態に係る起点形成装置10の要部断面図を示している。この起点形成装置10は、保持台11と外力付与部12に加えて、ガラスフィルム2を支持体1と反対の側から吸着可能な吸着部材19をさらに備えている。この吸着部材19は、その先端に設けたパッド状の吸着部20をガラスフィルム2の支持体1と反対側の表面2bに吸着させ得るもので、この吸着動作により、ガラスフィルム2に支持体1から離反する向きの力(吸着力H)を付与し得る。
 よって、まず支持体付き有機ELパネル8を保持台11の載置面13上にセットし、然る後、図10に示すように、吸着部20をガラスフィルム2の表面2b上に当接させて真空引き等により吸着部20を表面2bに吸着させる。この状態で、昇降部16を下降させて、係止部17を支持体1の表面1aに押し当てて、支持体1に下向きの外力Fを付与する(図11)。これにより、支持体1がガラスフィルム2から離反する向きに曲がる。この際、ガラスフィルム2には、支持体1と共に曲がろうとするのを元に戻そうとする力(復元力G)の他、吸着部材19による復元力Gと同じ向きの吸着力Hが付与された状態となる。よって、支持体1をガラスフィルム2から離反する向きに曲げた状態にあっても、ガラスフィルム2を極力平坦な状態に維持しつつも、安全かつ効果的に剥離開始の起点となる隙間18を形成することが可能となる。
 なお、この際、図12及び図13に示すように、吸着部20は平面視した状態で略矩形をなすもので、かつ吸着部20のコーナー部20aとガラスフィルム2のコーナー部9とを合わせた状態で吸着することが好ましい。このように吸着することで、吸着力Hがガラスフィルム2のコーナー部9の頂部、すなわちガラスフィルム2と支持体1との界面の端部にまで実質的に及ぶことになる。そのため、より容易に剥離開始の起点となる隙間18を形成することができる。また、硬度が50Hv以上の吸着部20を用いることで。支持体1の曲げ時にもガラスフィルム2の保持状態を維持して、容易に剥離開始の起点となる隙間18を形成することができる。
 図14は、本発明の第三実施形態に係る起点形成装置10の要部断面図を示している。本実施形態では、載置面13の一部が吸着プレート21に置換されており、この吸着プレート21に接続した真空ポンプ(図示は省略)の駆動で真空引きを行うことで、支持体1のガラスフィルム2と反対側の表面1bが吸着プレート21に吸着保持される。この際、昇降部16との境界にまで吸着プレート21を配設すると、昇降部16を下降させて係止部17で支持体1のコーナー部4を押し曲げた際、支持体1がコーナー部4において自然に曲がる(湾曲する)ことができない場合が起こり得る。よって、図10のように、昇降部16との境界から一定の距離(例えば50mm程度)を空けて吸着プレート21を配設することで、コーナー部4を不要に拘束することなく所要の曲率(半径)で曲げることが可能となる。このように支持体1を吸着保持するのであれば、挟持部14は設けなくてもよい。
 図15は、本発明の第四実施形態に係る起点形成装置10の要部断面図を示している。本実施形態では、昇降部16の上面16aの一部が吸着プレート22に置換されており、この吸着プレート22に接続した真空ポンプ(図示は省略)の駆動で真空引きを行うことで、支持体1のコーナー部4における表面1bが吸着プレート21に吸着保持される。これによれば、係止部17で支持体1を押し下げることなく支持体1を曲げることができるので、支持体1への負担は小さい(破損のおそれが小さい)。なお、この場合、支持体1の曲げに伴い吸着プレート22も追従して変形する必要があるが、もし吸着プレート22の変形追従性が不足しているのであれば、図10に示す如きパッド状の吸着部20を支持体1のガラスフィルム2と反対側に配置し、当該反対側の表面1bを吸着するようにしてもよい。
 あるいは、図示は省略するが、吸着プレート21,22に代えて、載置面13や昇降部16の上面16aに吸着用の溝または穴を設けて真空引きを行うことで、支持体1を載置面13あるいは昇降部16の上面16aに吸着保持するようにしてもよい。
 また、上記実施形態では、支持体1として板状ガラスを採用し、かつこの支持体1とガラスフィルム2とを直接密着で相互に固定した場合を例示したが、もちろんこれ以外の手段でガラスフィルム2と支持体1とを固定してなる積層体3に対しても本発明を適用することは可能である。例えば、アクリル粘着層、シリコーン薄膜層、無機薄膜層(ITO、酸化物、金属、カーボン)など非ガラス材からなる層と板状ガラスとで支持体1を構成し、非ガラス材層とガラスフィルム2を密着させてなる積層体(図示は省略)に対しても本発明を適用することが可能である。
 また、以上の説明において、支持体1を曲げる前の段階で、例えばガラスフィルム2と支持体1との界面端部(コーナー部9における界面の頂部)に、剥離開始の起点となる隙間18が形成されるきっかけ程度に鋭利な刃先を界面頂部に当てるようにしてもよい。あるいは、支持体1の曲げにより剥離開始の起点となる隙間18を形成した後、この隙間18に上記鋭利な刃先を差し込むようにしてもよい。何れの場合も、実質的な剥離開始の起点となる隙間18を形成する場合と比べて非常に僅かな力を加えるだけで足り、ガラスフィルム2の破損を招くおそれが非常に小さいためである。
 また、以上の説明では、電子デバイスとして有機ELパネル7を製造する場合を例示したが、もちろんこれ以外の電子デバイスの製造方法に対しても本発明を適用することが可能である。図16はその一例に係る支持体付き液晶パネル23の断面図を示している。このパネル23は、最終製品としての液晶パネル24の両側に一対の支持体1,1を固定してなるもので、例えば以下のようにして形成される。すなわち、まずそれぞれ支持体1とガラスフィルム2とを積層してなる一対の積層体3,3を形成する(積層体形成工程S1)。然る後、一方の積層体3のガラスフィルム2の表面2b上に、図示しない液晶を封入するための空間を区画形成するスペーサ25を形成し、このスペーサ25上に他方の積層体3のガラスフィルム2を固定する(取付け工程S2)。このようにして支持体付きの液晶パネル23を形成した後、上述した剥離方法で支持体1を一枚ずつ剥離し、2枚の支持体1,1と、液晶パネル24とを分離する(分離工程S3)。よって、液晶パネル24を製造する場合にあっても本発明を適用して、ガラスフィルム2を破損させることなく、安全かつ容易に支持体1を液晶パネル24と分離させることが可能となる。
 もちろん、ガラスフィルム2自体を最終製品として取得(製造)する場合においても、本発明を適用することにより、ガラスフィルム2を破損させることなく、安全かつ容易に支持体1をガラスフィルム2と分離させることが可能となる。
1   支持体
2   ガラスフィルム
3   積層体
4   コーナー部(支持体)
5   有機EL素子
6   カバーガラス
7   有機ELパネル
8   支持体付き有機ELパネル
9   コーナー部(ガラスフィルム)
10  起点形成装置
11  保持台
12  外力付与部
13  載置面
14  挟持部
15  コーナー部(保持台)
16  昇降部
17  係止部
18  隙間
19  吸着部材
20  吸着部
21,22 吸着プレート
23  支持体付き液晶パネル
24  液晶パネル
25  スペーサ
F   外力
G   復元力
H   吸着力

Claims (12)

  1.  ガラスフィルムと、該ガラスフィルムを支持する支持体とを積層して剥離可能な程度に固定することで、ガラスフィルムを含む積層体を形成する積層体形成工程と、
     前記積層体に対して製造関連処理を施す製造関連処理工程と、
     前記製造関連処理工程の後、前記ガラスフィルムから前記支持体を剥離することにより、前記積層体を、前記ガラスフィルムと、前記支持体とに分離する分離工程とを備えたガラスフィルムの製造方法であって、
     前記分離工程において、前記支持体のみに外力を付与して、前記ガラスフィルムから離反する向きに前記支持体を曲げることを特徴とするガラスフィルムの製造方法。
  2.  前記積層体を平面視した状態で、前記支持体が前記ガラスフィルムから食み出ており、
     前記分離工程において、前記支持体のうち前記ガラスフィルムからの食み出し部のみに外力を付与して、前記ガラスフィルムから離反する向きに前記支持体を曲げることを特徴とする請求項1に記載のガラスフィルムの製造方法。
  3.  前記ガラスフィルムと前記支持体は共にコーナー部を有するもので、かつ前記積層体において、前記支持体は前記コーナー部で前記ガラスフィルムから食み出ており、
     前記分離工程において、前記支持体のコーナー部における前記食み出し部のみに外力を付与して、前記ガラスフィルムから離反する向きに前記支持体を曲げる請求項1又は2に記載のガラスフィルムの製造方法。
  4.  前記コーナー部を構成する前記支持体の2辺縁に等価な外力を付与して、前記支持体を曲げる請求項2又は3に記載のガラスフィルムの製造方法。
  5.  前記外力として、前記支持体の前記ガラスフィルムと反対側の表面に、前記ガラスフィルムから離反する向きの吸着力を付与する請求項1~4の何れかに記載のガラスフィルムの製造方法。
  6.  前記外力として、前記支持体の食み出し部の前記ガラスフィルムの側の表面に、前記ガラスフィルムから離反する向きの押圧力を付与する請求項2~4の何れかに記載のガラスフィルムの製造方法。
  7.  前記分離工程において、前記ガラスフィルムを前記支持体と反対の側から吸着部材で吸着した状態で、前記支持体のみに外力を付与して、前記ガラスフィルムから離反する向きに前記支持体を曲げる請求項1~6の何れかに記載のガラスフィルムの製造方法。
  8.  前記ガラスフィルムを前記吸着部材で吸着した状態でかつ前記支持体を曲げた状態で、前記吸着部材を前記支持体から離間する向きに移動させる請求項7に記載のガラスフィルムの製造方法。
  9.  前記ガラスフィルムと前記吸着部材の吸着部は共にコーナー部を有し、
     前記分離工程において、前記吸着部のコーナー部を前記ガラスフィルムのコーナー部に合わせた状態で、前記ガラスフィルムを前記吸着部材で吸着する請求項7又は8に記載のガラスフィルムの製造方法。
  10.  前記支持体は、板状ガラスである請求項1~9の何れかに記載のガラスフィルムの製造方法。
  11.  前記積層体において、前記板状ガラスと前記ガラスフィルムとは直接密着している請求項10に記載のガラスフィルムの製造方法。
  12.  ガラスフィルムと、該ガラスフィルムを支持する支持体とを積層して剥離可能な程度に固定することで、ガラスフィルムを含む積層体を形成する積層体形成工程と、
     前記積層体の前記ガラスフィルムに電子デバイス要素を取付ける取付け工程と、
     前記取付け工程の後、前記ガラスフィルムから前記支持体を剥離することにより、前記積層体に前記電子デバイス要素を取付けてなる支持体付き電子デバイスを、前記ガラスフィルムを含む電子デバイスと、前記支持体とに分離する分離工程とを備えた電子デバイスの製造方法であって、
     前記分離工程において、前記支持体のみに外力を付与して、前記ガラスフィルムから離反する向きに前記支持体を曲げることを特徴とする電子デバイスの製造方法。
PCT/JP2015/066401 2014-06-13 2015-06-05 ガラスフィルムの製造方法、及びこのガラスフィルムを含む電子デバイスの製造方法 WO2015190418A1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CN201580031061.7A CN106458742A (zh) 2014-06-13 2015-06-05 玻璃膜的制造方法、以及包含该玻璃膜的电子设备的制造方法

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014-122011 2014-06-13
JP2014122011A JP6260869B2 (ja) 2014-06-13 2014-06-13 ガラスフィルムの製造方法、及びこのガラスフィルムを含む電子デバイスの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
WO2015190418A1 true WO2015190418A1 (ja) 2015-12-17

Family

ID=54833510

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
PCT/JP2015/066401 WO2015190418A1 (ja) 2014-06-13 2015-06-05 ガラスフィルムの製造方法、及びこのガラスフィルムを含む電子デバイスの製造方法

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP6260869B2 (ja)
CN (1) CN106458742A (ja)
TW (1) TW201609375A (ja)
WO (1) WO2015190418A1 (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017018136A1 (ja) * 2015-07-24 2017-02-02 日本電気硝子株式会社 ガラスフィルムの製造方法、及びガラスフィルムを含む電子デバイスの製造方法
JP6334079B1 (ja) * 2017-10-26 2018-05-30 堺ディスプレイプロダクト株式会社 フレキシブルoledデバイスの製造方法および製造装置
JP6334077B1 (ja) * 2017-10-26 2018-05-30 堺ディスプレイプロダクト株式会社 フレキシブルoledデバイスの製造方法および製造装置
JP6334080B1 (ja) * 2017-10-26 2018-05-30 堺ディスプレイプロダクト株式会社 フレキシブルoledデバイスの製造方法および製造装置
JP6387208B1 (ja) * 2017-10-26 2018-09-05 堺ディスプレイプロダクト株式会社 フレキシブルoledデバイスの製造方法および製造装置
JP6405073B1 (ja) * 2017-10-26 2018-10-17 堺ディスプレイプロダクト株式会社 フレキシブルoledデバイスの製造方法および製造装置
JP2019079785A (ja) * 2018-06-15 2019-05-23 堺ディスプレイプロダクト株式会社 フレキシブルoledデバイスの製造方法および製造装置
WO2019215833A1 (ja) * 2018-05-09 2019-11-14 堺ディスプレイプロダクト株式会社 フレキシブル発光デバイスの製造方法および製造装置
WO2019215834A1 (ja) * 2018-05-09 2019-11-14 堺ディスプレイプロダクト株式会社 フレキシブル発光デバイスの製造方法および製造装置
WO2019215830A1 (ja) * 2018-05-09 2019-11-14 堺ディスプレイプロダクト株式会社 フレキシブル発光デバイスの製造方法および製造装置
WO2019215832A1 (ja) * 2018-05-09 2019-11-14 堺ディスプレイプロダクト株式会社 フレキシブル発光デバイスの製造方法および製造装置
WO2019215835A1 (ja) * 2018-05-09 2019-11-14 堺ディスプレイプロダクト株式会社 フレキシブル発光デバイスの製造方法および製造装置
US11127726B2 (en) 2018-05-09 2021-09-21 Sakai Display Products Corporation Method and device for manufacturing flexible light emission device

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10581027B2 (en) * 2017-10-26 2020-03-03 Sakai Display Products Corporation Method and apparatus for producing flexible OLED device
KR102655238B1 (ko) * 2019-09-27 2024-04-05 삼성디스플레이 주식회사 이형 필름을 포함하는 패널 하부 시트 및 이형 필름의 박리 방법

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001097733A (ja) * 1999-09-29 2001-04-10 Mitsubishi Plastics Ind Ltd ガラスフィルムの取扱い方法及びガラス積層体
WO2011034034A1 (ja) * 2009-09-18 2011-03-24 日本電気硝子株式会社 ガラスフィルムの製造方法及びガラスフィルムの処理方法並びにガラスフィルム積層体
WO2012014959A1 (ja) * 2010-07-28 2012-02-02 日本電気硝子株式会社 ガラスフィルム積層体
JP2012526393A (ja) * 2009-05-06 2012-10-25 コーニング インコーポレイテッド ガラス基板用の担体
WO2014181855A1 (ja) * 2013-05-10 2014-11-13 日本電気硝子株式会社 ガラスフィルムの製造方法及び電子デバイスの製造方法
WO2015046490A1 (ja) * 2013-09-30 2015-04-02 日本電気硝子株式会社 フィルム状ガラスの製造方法、電子デバイスの製造方法、及びガラスフィルム積層体の製造方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW201033000A (en) * 2009-01-09 2010-09-16 Asahi Glass Co Ltd Glass laminate and manufacturing method therefor
JP5594522B2 (ja) * 2009-07-03 2014-09-24 日本電気硝子株式会社 電子デバイス製造用ガラスフィルム積層体
KR101899412B1 (ko) * 2010-01-12 2018-09-17 니폰 덴키 가라스 가부시키가이샤 유리 필름 적층체와 그 제조 방법 및 유리 필름의 제조 방법

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001097733A (ja) * 1999-09-29 2001-04-10 Mitsubishi Plastics Ind Ltd ガラスフィルムの取扱い方法及びガラス積層体
JP2012526393A (ja) * 2009-05-06 2012-10-25 コーニング インコーポレイテッド ガラス基板用の担体
WO2011034034A1 (ja) * 2009-09-18 2011-03-24 日本電気硝子株式会社 ガラスフィルムの製造方法及びガラスフィルムの処理方法並びにガラスフィルム積層体
WO2012014959A1 (ja) * 2010-07-28 2012-02-02 日本電気硝子株式会社 ガラスフィルム積層体
WO2014181855A1 (ja) * 2013-05-10 2014-11-13 日本電気硝子株式会社 ガラスフィルムの製造方法及び電子デバイスの製造方法
WO2015046490A1 (ja) * 2013-09-30 2015-04-02 日本電気硝子株式会社 フィルム状ガラスの製造方法、電子デバイスの製造方法、及びガラスフィルム積層体の製造方法

Cited By (33)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017018136A1 (ja) * 2015-07-24 2017-02-02 日本電気硝子株式会社 ガラスフィルムの製造方法、及びガラスフィルムを含む電子デバイスの製造方法
JP6334079B1 (ja) * 2017-10-26 2018-05-30 堺ディスプレイプロダクト株式会社 フレキシブルoledデバイスの製造方法および製造装置
JP6334077B1 (ja) * 2017-10-26 2018-05-30 堺ディスプレイプロダクト株式会社 フレキシブルoledデバイスの製造方法および製造装置
JP6334080B1 (ja) * 2017-10-26 2018-05-30 堺ディスプレイプロダクト株式会社 フレキシブルoledデバイスの製造方法および製造装置
JP6387208B1 (ja) * 2017-10-26 2018-09-05 堺ディスプレイプロダクト株式会社 フレキシブルoledデバイスの製造方法および製造装置
JP6405073B1 (ja) * 2017-10-26 2018-10-17 堺ディスプレイプロダクト株式会社 フレキシブルoledデバイスの製造方法および製造装置
WO2019082357A1 (ja) * 2017-10-26 2019-05-02 堺ディスプレイプロダクト株式会社 フレキシブルoledデバイスの製造方法および製造装置
WO2019082356A1 (ja) * 2017-10-26 2019-05-02 堺ディスプレイプロダクト株式会社 フレキシブルoledデバイスの製造方法および製造装置
WO2019082359A1 (ja) * 2017-10-26 2019-05-02 堺ディスプレイプロダクト株式会社 フレキシブルoledデバイスの製造方法および製造装置
WO2019082360A1 (ja) * 2017-10-26 2019-05-02 堺ディスプレイプロダクト株式会社 フレキシブルoledデバイスの製造方法および製造装置
WO2019082355A1 (ja) * 2017-10-26 2019-05-02 堺ディスプレイプロダクト株式会社 フレキシブルoledデバイスの製造方法および製造装置
US11114650B2 (en) 2017-10-26 2021-09-07 Sakai Display Products Corporation Method and apparatus for producing flexible OLED device including lift-off light irradiation
US10978651B2 (en) 2017-10-26 2021-04-13 Sakai Display Products Corporation Method and apparatus for producing flexible OLED device
US10516001B2 (en) 2017-10-26 2019-12-24 Sakai Display Products Corporation Method and apparatus for producing flexible OLED device
US10505155B1 (en) 2017-10-26 2019-12-10 Sakai Display Products Corporation Method and apparatus for producing flexible OLED device
US10497887B1 (en) 2017-10-26 2019-12-03 Sakai Display Products Corporation Method and apparatus for producing flexible OLED device
WO2019215835A1 (ja) * 2018-05-09 2019-11-14 堺ディスプレイプロダクト株式会社 フレキシブル発光デバイスの製造方法および製造装置
WO2019215833A1 (ja) * 2018-05-09 2019-11-14 堺ディスプレイプロダクト株式会社 フレキシブル発光デバイスの製造方法および製造装置
WO2019215830A1 (ja) * 2018-05-09 2019-11-14 堺ディスプレイプロダクト株式会社 フレキシブル発光デバイスの製造方法および製造装置
WO2019215834A1 (ja) * 2018-05-09 2019-11-14 堺ディスプレイプロダクト株式会社 フレキシブル発光デバイスの製造方法および製造装置
JP6664037B1 (ja) * 2018-05-09 2020-03-13 堺ディスプレイプロダクト株式会社 フレキシブル発光デバイスの製造方法および製造装置
JP6674592B1 (ja) * 2018-05-09 2020-04-01 堺ディスプレイプロダクト株式会社 フレキシブル発光デバイスの製造方法および製造装置
JP6674593B1 (ja) * 2018-05-09 2020-04-01 堺ディスプレイプロダクト株式会社 フレキシブル発光デバイスの製造方法および製造装置
JPWO2019215835A1 (ja) * 2018-05-09 2020-05-28 堺ディスプレイプロダクト株式会社 フレキシブル発光デバイスの製造方法および製造装置
JPWO2019215832A1 (ja) * 2018-05-09 2020-05-28 堺ディスプレイプロダクト株式会社 フレキシブル発光デバイスの製造方法および製造装置
WO2019215832A1 (ja) * 2018-05-09 2019-11-14 堺ディスプレイプロダクト株式会社 フレキシブル発光デバイスの製造方法および製造装置
US10991919B2 (en) 2018-05-09 2021-04-27 Sakai Display Products Corporation Method and apparatus for manufacturing flexible light emitting device
US11088122B2 (en) 2018-05-09 2021-08-10 Sakai Display Products Corporation Method and device for manufacturing flexible light emission device
US11101258B2 (en) 2018-05-09 2021-08-24 Sakai Display Products Corporation Method and apparatus for manufacturing flexible light-emitting device
US11205770B2 (en) 2018-05-09 2021-12-21 Sakai Display Products Corporation Lift-off method and apparatus for manufacturing flexible light emitting device
US11127726B2 (en) 2018-05-09 2021-09-21 Sakai Display Products Corporation Method and device for manufacturing flexible light emission device
US11158804B2 (en) 2018-05-09 2021-10-26 Sakai Display Products Corporation Method and apparatus for manufacturing flexible light emitting device
JP2019079785A (ja) * 2018-06-15 2019-05-23 堺ディスプレイプロダクト株式会社 フレキシブルoledデバイスの製造方法および製造装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN106458742A (zh) 2017-02-22
JP6260869B2 (ja) 2018-01-17
TW201609375A (zh) 2016-03-16
JP2016003147A (ja) 2016-01-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6260869B2 (ja) ガラスフィルムの製造方法、及びこのガラスフィルムを含む電子デバイスの製造方法
JP5949894B2 (ja) ガラス積層体及びその製造方法、並びに表示パネルの製造方法及びその製造方法により得られる表示パネル
JP5422767B1 (ja) 貼り合わせ分離方法及び分離装置
KR102099188B1 (ko) 기판의 박리 장치 및 박리 방법, 및 전자 디바이스의 제조 방법
JP6287070B2 (ja) ガラスフィルム積層体を製造する方法及び電子・電気デバイスの製造方法
WO2017018136A1 (ja) ガラスフィルムの製造方法、及びガラスフィルムを含む電子デバイスの製造方法
JP6003604B2 (ja) 積層板の加工方法、加工された積層板
JP2020100502A (ja) ガラスフィルムの製造方法及び製造装置、並びにガラスフィルムを含む電子デバイスの製造方法
JP6459145B2 (ja) 積層体の剥離装置及び剥離方法並びに電子デバイスの製造方法
JP6365086B2 (ja) ガラスフィルムの剥離方法および電子デバイスの製造方法
JP2015063427A (ja) ガラスフィルムの表面処理方法、ガラスフィルム積層体、およびガラスフィルム
CN112041978B (zh) 脱粘支持装置以及使用该脱粘支持装置的脱粘方法
JP2017065939A (ja) ガラスフィルムの製造方法及び製造装置、並びにガラスフィルムを含む電子デバイスの製造方法
WO2018093653A1 (en) Apparatus and method for processing the apparatus
WO2014178405A1 (ja) ガラスフィルム積層体および電子デバイスの製造方法
TW202303232A (zh) 電子元件的製造方法及帶支撐體的電子元件
JP2016060135A (ja) ガラスフィルム積層体、及び、電子デバイスの製造方法
JP2018085407A (ja) ガラスフィルムの剥離方法とその剥離装置、ガラスフィルムの製造方法、及びガラスフィルムを含む電子デバイスの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
121 Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application

Ref document number: 15806817

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1

NENP Non-entry into the national phase

Ref country code: DE

122 Ep: pct application non-entry in european phase

Ref document number: 15806817

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1