JP2020100502A - ガラスフィルムの製造方法及び製造装置、並びにガラスフィルムを含む電子デバイスの製造方法 - Google Patents

ガラスフィルムの製造方法及び製造装置、並びにガラスフィルムを含む電子デバイスの製造方法 Download PDF

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隆雄 岡
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Abstract

【課題】簡易な構造の装置を用いて、効果的にガラスフィルム等に生じる不要な曲げモーメントの抑制を図ることにより、安全に支持体からガラスフィルムを剥離する。【解決手段】支持体1とガラスフィルム2のうち一方のワークを他方のワークから剥離して、積層体3を、支持体1とガラスフィルム2とに分離する分離工程S3で、ベローズ14が取付けられた吸着パッド13を使用し、減圧により吸着パッド13で一方のワークを吸着すると共にベローズ14を収縮させて、一方のワークに他方のワークからの引き剥がし力Fを付与する。【選択図】図8

Description

本発明は、ガラスフィルムの製造方法及び製造装置、並びにガラスフィルムを含む電子デバイスの製造方法に関し、特にガラスフィルムを支持体から剥離するための技術に関する。
近年、省スペース化の観点から、従来普及していたCRT型ディスプレイに替わり、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ、フィールドエミッションディスプレイ等のフラットパネルディスプレイが普及している。そして、これらのフラットパネルディスプレイにおいては、更なる薄型化が求められている。
特に、有機ELディスプレイや有機EL照明には、その厚み寸法が非常に小さい(薄い)ことを利用して、折り畳んだり、巻き取ったりできるといった機能を持たせ得る。これにより、持ち運びが容易になるだけでなく、従来の平面状態に加えて曲面状態での使用が可能になるため、様々な用途への活用が期待されている。従って、これらの電子デバイスに使用されるガラス基板やカバーガラスには、更なる可撓性の向上が要求されている。
ガラス基板に可撓性を付与するには、ガラス基板を薄肉化するのが有効である。ここで、例えば特許文献1には、厚み寸法200μm以下のガラスフィルムが提案されており、これにより、曲面状態での使用が可能な程度の高い可撓性をガラス基板に付与可能としている。
一方、フラットパネルディスプレイや太陽電池等の電子デバイスに使用されるガラス基板には、二次加工や洗浄など、様々な電子デバイス製造関連の処理が施される。ところが、これら電子デバイスに使用されるガラス基板を薄肉化すると、ガラスが脆性材料であるため、多少の応力変化によっても破損に至る場合が生じ、電子デバイス製造関連処理を行う際に、取扱いが非常に困難になるといった問題がある。加えて、厚み寸法200μm以下のガラスフィルムは可撓性に富むため、各種製造関連処理を施す際に位置決めを行うことが難しい(例えばパターニング時にずれが生じる)といった問題もある。
上記問題に関し、例えば特許文献2には、ガラスフィルムと、このガラスフィルムを支持する支持体としての支持ガラスとを積層して互いに固定してなる積層体が提案されている。このようにガラスフィルムを積層体にした状態で、この積層体に対して各種製造関連処理を施すようにすれば、単体では強度や剛性に乏しいガラスフィルムを用いた場合であっても、支持ガラスが補強材として作用するため、各処理の際に積層体として位置決めを容易に行うことができる。また、処理終了後に、支持ガラスからガラスフィルムを剥離させることにより、所要の処理が施されたガラスフィルムのみを最終的に取得することが可能となる。さらにいえば、ガラスフィルムを含む積層体の厚み寸法を、従来(既存)のガラス基板の厚み寸法と同一又はそれ以上にすることで、従来のガラス基板用の製造ラインを電子デバイス用製造ラインとして使用(共用)できるメリットが期待できる。
ここで、支持ガラスからガラスフィルムを剥離するための方法として、従来、支持ガラスとガラスフィルムの一方を、支持ガラスとガラスフィルムとの界面に直交する向き(法線方向)に引っ張ることで、支持ガラスからガラスフィルムを引き剥がす方法が知られている。しかしながら、この方法は、基本的に、ガラスフィルム等(ガラスフィルム又は支持ガラス)にたわみ変形を強いるものであるから、界面以外の領域に不要な曲げモーメントが生じて、割れ等の破損を生じるおそれが生じる。
上記問題を解決するため、例えば特許文献3には、補強板(支持体)の上面を可撓性板で吸着した状態で、可撓性板の上側に所定の間隔で固定された複数の可動体を順次上昇させることにより、補強板から基板(ガラスフィルム)を剥離する方法が提案されている。また、この際、可動体の基端側にはボールジョイントが連結されており、これにより、可動体を、可撓性板のたわみ変形に追従して傾動可能とする構造が提案されている。
特開2010−132531号公報 国際公開2011/048979号公報 特開2014−141344号公報
このように、特許文献3に記載の剥離装置によれば、基板又は補強板を吸着保持する可撓性板に固定された可動体を、可撓性板のたわみ変形に追従して傾動させることができるので、可動体により可撓性板に無理な力を加えることなく、可撓性板をたわみ変形させることができる。よって、この可撓性板に吸着保持された基板又は補強板に生じる不要な曲げモーメントを抑制して、当該基板又は補強板の割れ防止を図っている。
一方で、ガラスフィルム等に生じる不要な曲げモーメントを極力排除しようとするならば、吸着部材を、特許文献3に記載のような可撓性板ではなく、複数の吸着パッドで構成することが望ましい。ここで、通常、吸着パッドは吸着対象面(ガラスフィルム等の表面)との間の空間を減圧することによりガラスフィルム等を吸着するものであるから、吸着パッドには、減圧のための排気管が接続される必要がある。しかしながら、特許文献3に記載の傾動構造を吸着パッドに適用して、吸着パッドをボールジョイントで傾動可能に支持した構造を検討した場合、ボールジョイントが妨げとなり吸着パッドに排気管を接続するためのスペースが制限される。そのため、特許文献3に記載の傾動構造を複数の吸着パッドに適用することは難しい。また、特許文献3に記載の傾動構造を適用する場合、複数の吸着パッドと、吸着パッドと同数のボールジョイントと、これら複数の吸着パッド及びボールジョイントを独立して昇降させる複数の駆動装置(シリンダなど)とが必要となるため、構造が複雑化し、また設備コストの高騰が避けられない。
以上の事情に鑑み、簡易な構造の装置を用いて、効果的にガラスフィルム等に生じる不要な曲げモーメントの抑制を図ることにより、安全に支持体からガラスフィルムを剥離することを、本発明により解決すべき技術的課題とする。
前記課題の解決は、本発明に係るガラスフィルムの製造方法により達成される。すなわち、この製造方法は、製造関連処理が施されたガラスフィルムが、ガラスフィルムを支持する支持体上に積層された状態の積層体を準備する準備工程と、支持体とガラスフィルムのうち一方のワークを他方のワークから剥離して、準備した積層体を、支持体とガラスフィルムとに分離する分離工程とを備えたガラスフィルムの製造方法において、分離工程で、ベローズが取付けられた吸着パッドを使用し、減圧により吸着パッドで一方のワークを吸着すると共にベローズを収縮させて、一方のワークに他方のワークからの引き剥がし力を付与する点をもって特徴付けられる。なお、ここでいう「製造関連処理」には、ガラスフィルムに直接何らかの加工を施す処理はもちろん、他部材の取付けや、ガラスフィルム表面の洗浄など、間接的にガラスフィルム又はガラスフィルムを含むデバイスを最終製品(出荷状態)に近づけるための処理を広く含むものとする。
上述のように、本発明に係るガラスフィルムの製造方法では、ベローズが取付けられた吸着パッドを使用し、減圧により吸着パッドで一方のワークを吸着すると共にベローズを収縮させて、一方のワークに他方のワークからの引き剥がし力を付与するようにしたので、ベローズの変形により吸着パッドを容易にかつ比較的大きな角度にまで傾動させることができる。よって、吸着パッドで吸着されたガラスフィルム等に生じ得る不要な曲げモーメントを効果的に抑制して、ガラスフィルム等の割れを防止することが可能となる。また、吸着パッドでガラスフィルムを吸着すると共にベローズの収縮でガラスフィルム等に引き剥がし力を付与することによって、例えば共通の排気用駆動部により吸着動作と引き剥がし力の付与動作を実行することができる。もちろん、ベローズであればその内部空間を介して吸着パッドを排気用駆動部に接続できるので、スペース上の制限を受ける心配もない。以上より、本発明に係るガラスフィルムの製造方法によれば、装置の構造を簡素化して、コストアップを招くことなく割れが生じ難い剥離を実施することが可能となる。
また、本発明に係るガラスフィルムの製造方法においては、剥離進展方向に沿って複数の吸着パッドを配置し、剥離進展後方側の吸着パッドで一方のワークを吸着してベローズの収縮を開始した後、剥離進展後方側の吸着パッドと隣接する剥離進展前方側の吸着パッドで一方のワークを吸着してベローズの収縮を開始してもよい。
このように構成することで、ベローズの収縮により上昇した剥離進展後方側の吸着パッド直下にまで剥離が進展又は直下を超えて剥離が進展した状態で、一方のワークのうち次の吸着パッド直下の部分に引き剥がし力を付与することができる。よって、無理なく一方のワークを剥離領域又は剥離領域に近い側から順に引き剥がしていくことができ、これにより、不要なモーメントの発生をより効果的に抑制して、安定した剥離進展を図ることが可能となる。
また、上述のように複数の吸着パッドを順に作動させる場合、本発明に係るガラスフィルムの製造方法においては、剥離進展後方側の吸着パッドに取付けられたベローズの収縮により、剥離進展領域が少なくとも剥離進展前方側の吸着パッドの直下にまで到達したことを条件として、剥離進展前方側の吸着パッドによる一方のワークの吸着及びベローズの収縮を開始してもよい。
上述のように剥離進展前方側の吸着パッドの直下にまで剥離領域が到達したことを条件として、一方のワークのうち上記吸着パッドの直下の部分に引き剥がし力を付与することにより、剥離をより円滑に進展させることができる。また、既に一方のワークのうち吸着パッド直下の少なくとも一部が他方のワークから剥離した状態になっているので、一方のワークに生じ得る不要な曲げモーメントをさらに抑制して、無理なく一方のワークを引き剥がすことができる。
また、本発明に係るガラスフィルムの製造方法においては、吸着パッドの一方のワークに対する高さ位置を変更可能な高さ位置変更装置を使用して、ベローズの減圧時の収縮量を調整してもよい。
このように、高さ位置変更装置を使用して、ベローズの減圧時の収縮量を調整することによって、剥離進展時の一方のワークの引き上げ量を所望の範囲に制御することができる。よって、一方のワークに適度な曲げ変形(たわみ変形)を付与しながら円滑に剥離を進展させることが可能となる。
また、本発明に係るガラスフィルムの製造方法においては、一方のワークは矩形状をなし、分離工程は、一方のワークの角部に剥離起点部を形成する剥離起点部形成工程と、剥離起点部を、一方のワークの第一の辺に沿って進展させる第一剥離進展工程と、第一の辺全域にわたって進展させた剥離進展領域を、第一の辺と直交する一方のワークの第二の辺に沿って進展させる第二剥離進展工程とを有してもよい。
本発明に係る分離工程では、例えば公知の如く、まず一方のワークのコーナー部に剥離起点部を形成し、次に、矩形状をなす一方のワークの対角線に沿って剥離起点部を進展させるように吸着パッドを順に引き上げる方法も考えられる。一方で、上述の如く一方のワークの角部に剥離起点部を形成し、本発明に係る方法で剥離起点部を進展させる場合には、対角線に沿って剥離起点部を進展させるよりも、矩形状をなす一方のワークの辺に沿った向きに伸展させた場合に、剥離進展態様がより安定することが判明した。よって、上述のように、一方のワークの第一の辺に沿って剥離起点部を進展させ、次に第一の辺全域にわたって進展させた剥離領域を、第一の辺と直交する第二の辺に沿って進展させることにより、さらに安定的に剥離を進展させることが可能となる。
また、上述のように各辺に沿って剥離を進展させる場合、本発明に係るガラスフィルムの製造方法においては、第一剥離進展工程で、ベローズとして相対的に変形し易いベローズが取付けられた吸着パッドを使用し、第二剥離進展工程で、ベローズとして相対的に変形し難いベローズが取付けられた吸着パッドを使用してもよい。
このように、一方のワークのコーナー部に形成した剥離起点部を第一の辺に沿って進展させる場合と、第一の辺に直交する第二の辺に沿って剥離進展領域を進展させる場合とで、変形のし易さが異なる二種類のベローズを使い分けることで、より迅速かつ安定的に剥離進展を図ることが可能となる。
また、本発明に係るガラスフィルムの製造方法は、支持体が、板状ガラスであってもよい。また、この場合、積層体において、板状ガラスとガラスフィルムとは直接密着しているものであってもよい。
このように支持体を板状ガラスとすることで、面精度に優れた支持体を低コストに製造できる。また、このように面精度に優れた板状ガラスとガラスフィルムとを直接密着させることで、ガラスフィルムを位置ずれなく支持体に固定できつつも、本発明により確実かつ安全にガラスフィルムを支持体としての板状ガラスから剥離させることが可能となる。
また、前記課題の解決は、本発明に係るガラスフィルムの製造装置によっても達成される。すなわち、この製造装置は、ガラスフィルムが、ガラスフィルムを支持する支持体上に積層された状態の積層体の支持体とガラスフィルムのうち一方のワークを他方のワークから剥離するための剥離装置を備えたガラスフィルムの製造装置において、剥離装置は、一方のワークを吸着する吸着パッドを有すると共に、吸着パッドにはベローズが取付けられており、吸着パッドは、減圧により一方のワークを吸着すると共にベローズを収縮させて、一方のワークに他方のワークからの引き剥がし力を付与するよう構成されている点をもって特徴付けられる。
このように、本発明に係るガラスフィルムの製造装置においても、ベローズが取付けられた吸着パッドを使用し、減圧により吸着パッドで一方のワークを吸着すると共にベローズを収縮させて、一方のワークに他方のワークからの引き剥がし力を付与するようにしたので、ベローズの変形により吸着パッドを容易にかつ比較的大きな角度にまで傾動させることができる。よって、吸着パッドで吸着されたガラスフィルム等に生じ得る不要な曲げモーメントを効果的に抑制して、ガラスフィルム等の割れを防止することが可能となる。また、吸着パッドでガラスフィルムを吸着すると共にベローズの収縮でガラスフィルム等に引き剥がし力を付与することによって、例えば共通の排気用駆動部により吸着動作と引き剥がし力の付与動作を実行することができる。以上より、本発明に係る製造装置によれば、装置の構造を簡素化して、コストアップを招くことなく割れが生じ難い剥離を実施することが可能となる。
また、前記課題の解決は、本発明に係る電子デバイスの製造方法によっても達成される。すなわち、この製造方法は、電子デバイス要素が取付けられたガラスフィルムが、ガラスフィルムを支持する支持体上に積層された状態の積層体である支持体付き電子デバイスを準備する準備工程と、支持体とガラスフィルムのうち一方のワークを他方のワークから剥離して、準備した支持体付き電子デバイスを、ガラスフィルムを含む電子デバイスと支持体とに分離する分離工程とを備えた電子デバイスの製造方法において、分離工程で、ベローズが取付けられた吸着パッドを使用し、減圧により吸着パッドで一方のワークを吸着すると共に、ベローズを収縮させて一方のワークに他方のワークからの引き剥がし力を付与する点をもって特徴付けられる。
このように、本発明に係る電子デバイスの製造方法においても、ベローズが取付けられた吸着パッドを使用し、減圧により吸着パッドで一方のワークを吸着すると共にベローズを収縮させて、一方のワークに他方のワークからの引き剥がし力を付与するようにしたので、ベローズの変形により吸着パッドを容易にかつ比較的大きな角度にまで傾動させることができる。よって、吸着パッドで吸着されたガラスフィルム等に生じ得る不要な曲げモーメントを効果的に抑制して、ガラスフィルム等の割れを防止することが可能となる。また、吸着パッドでガラスフィルムを吸着すると共にベローズの収縮でガラスフィルム等に引き剥がし力を付与することによって、例えば共通の排気用駆動部により吸着動作と引き剥がし力の付与動作を実行することができる。以上より、本発明に係る電子デバイスの製造方法によれば、装置の構造を簡素化して、コストアップを招くことなく割れが生じ難い剥離方法を実施することが可能となる。
以上に述べたように、本発明によれば、簡易な構造の装置を用いて、効果的にガラスフィルム等に生じる不要な曲げモーメントの抑制を図ることにより、安全に支持体からガラスフィルムを剥離することが可能となる。
本発明の第一実施形態に係るガラスフィルムを含む電子デバイスの製造方法の手順を示すフローチャートである。 図1に示す分離工程の詳細を示すフローチャートである。 ガラスフィルムを含む積層体の断面図である。 図3に示す積層体の平面図である。 図3に示す積層体に電子デバイス要素としての有機EL素子を取付けてなる支持体付き有機ELパネルの断面図である。 図2に示す剥離起点部形成工程の一例を説明するための(a)平面図と、(b)A−A要部断面図である。 本発明の第一実施形態に係るガラスフィルムの剥離装置の平面図である。 図7に示す剥離装置のB−B要部断面図である。 図7に示す剥離装置を用いた剥離進展工程の一例を説明するためのB−B要部断面図である。 図7に示す剥離装置を用いた剥離進展工程の一例を説明するためのB−B要部断面図である。 図7に示す剥離装置を用いた剥離進展工程の一例を説明するための平面図である。 本発明の第二実施形態に係る剥離進展工程の一例を説明するための平面図である。 本発明の適用対象である電子デバイスとして液晶パネルを製造する際の支持体付き液晶パネルの断面図である。
以下、本発明に係るガラスフィルムを含む電子デバイスの製造方法の第一実施形態を、図1〜図11を参照して説明する。なお、本実施形態では、電子デバイスとしての有機ELパネルを製造する際に、支持体が付いた状態の有機ELパネルを、ガラスフィルムと支持体との剥離により、有機ELパネルと支持体とに分離する場合を例にとって以下説明する。
本発明の第一実施形態に係る電子デバイスの製造方法は、図1に示すように、ガラスフィルムを含む積層体を形成する積層体形成工程S1と、ガラスフィルムへの加熱を伴ってガラスフィルムに電子デバイス要素を取付ける取付け工程S2と、電子デバイス要素を取付けた積層体を、ガラスフィルムを含む電子デバイスと支持体とに分離する分離工程S3とを備える。このうち、積層体形成工程S1と、取付け工程S2とが、本発明に係る準備工程に相当する。
また、分離工程S3は、図2に示すように、積層体に剥離起点部を形成する剥離起点部形成工程S4と、第一剥離進展工程S5と、第二剥離進展工程S6とを有する。以下、各工程を詳細に説明する。
(S1)積層体形成工程
まず、図3に示すように、支持体1上にガラスフィルム2を積層して積層体3を形成する。
ここで、ガラスフィルム2は、例えばケイ酸塩ガラス、シリカガラスなどで形成され、好ましくはホウ珪酸ガラスで形成され、より好ましくは無アルカリガラスで形成される。ガラスフィルム2にアルカリ成分が含まれていると、表面において陽イオンの脱落が発生し、いわゆるソーダ吹きの現象が起こり得る。その場合、ガラスフィルム2に構造的に粗となる部分が生じるため、このガラスフィルム2を湾曲させた状態で使用していると、経年劣化により粗となった部分を起点として破損を招くおそれがある。以上の理由より、非平坦状態でガラスフィルム2を使用する可能性がある場合、無アルカリガラスでガラスフィルム2を形成するのが好適である。
なお、ここでいう無アルカリガラスとは、アルカリ成分(アルカリ金属酸化物)が実質的に含まれていないガラスを指し、具体的には、アルカリ成分が3000ppm以下のガラスを指す。もちろん、上述した理由による経年劣化を少しでも防止又は軽減する観点からは、1000ppm以下のガラスが好ましく、500ppm以下のガラスがより好ましく、300ppm以下のガラスがさらに好ましい。
ガラスフィルム2の厚み寸法は、300μm以下に設定され、好ましくは200μm以下に設定され、より好ましくは100μm以下に設定される。厚み寸法の下限値については特段の制約なく設定可能であるが、成形後の取り扱い性(支持体1との積層時、あるいは剥離時など)などを考慮すると、1μm以上、好ましくは5μm以上に設定されるのがよい。
支持体1は、本実施形態では板状ガラスであって、ガラスフィルム2と同様、ケイ酸塩ガラス、シリカガラス、ホウ珪酸ガラス、無アルカリガラス等、公知のガラスで形成される。ただし、加熱を伴う電子デバイスの製造関連処理(本実施形態では取付け工程S2)において、熱変形の差に起因するガラスフィルム2の不要な変形や破損を可及的に防止する観点から、30℃〜380℃の間における支持体1とガラスフィルム2との線膨張係数の差が、5×10-7/℃以内となるよう、ガラスの種類を選択するのがよい。この場合、同一種類のガラスで支持体1とガラスフィルム2を形成することが好ましい。
支持体1の厚み寸法は、ガラスフィルム2の取り扱い性を向上させ得る限りにおいて特に制限はなく、ガラスフィルム2の厚み寸法と同一レベル又はそれ以上に設定される。具体的には、支持体1の厚み寸法は、300μm以上に設定され、好ましくは500μm以上に設定される。厚み寸法の上限値については特段の制約なく設定可能であるが、後述する支持体1の曲げ(湾曲)に耐え得る程度の厚み寸法に留めておくのが好ましい。具体的には1000μm以下に設定されるのがよく、好ましくは700μm以下に設定されるのがよい。
また、これら支持体1とガラスフィルム2は、ダウンドロー法など公知の成形方法で成形され、好ましくはオーバーフローダウンドロー法で成形される。また、フロート法やスロットダウンドロー法、ロールアウト法、アップドロー法などによって成形することも可能である。なお、必要に応じて二次加工を施して(リドローによりガラス一次成形体を引き伸ばして)、100μm未満の厚み寸法に設定することも可能である。
積層体3を構成した状態において、支持体1とガラスフィルム2とは相互に、剥離可能な程度に固定されている。固定手段としては任意の手段が採用可能であり、本実施形態では、支持体1としての板状ガラスとガラスフィルム2とを、接着剤などを介在させることなく直接密着させることにより、相互固定を実現している。
この際、ガラスフィルム2の支持体1の側の表面2a(図3でいえば下側の表面)と、支持体1のガラスフィルム2の側の表面1a(図3でいえば上側の表面)の表面粗さRaは共に2.0nm以下に設定される。各表面1a,2aの表面粗さRaを上述した範囲に設定することで、支持体1とガラスフィルム2とを位置ずれなく相互に固定した状態で積層する(積層体3を形成する)ことが可能となる。もちろん、密着性向上の観点からは、1.0nm以下とするのが好ましく、0.2nm以下とするのがより好ましい。
一方、ガラスフィルム2の支持体1とは反対側の表面2bの表面粗さRaの大きさは特に限定されないが、後述する取付け工程S2において、成膜等の電子デバイス関連処理を施す対象面となることから、その表面粗さRaは2.0nm以下であることが好ましく、1.0nm以下であることがより好ましく、0.2nm以下であることがさらに好ましい。
また、ガラスフィルム2の端部を保護する観点から、ガラスフィルム2と支持体1とを積層した状態において、支持体1がガラスフィルム2から食み出している(図3を参照)。この場合、支持体1のガラスフィルム2からの食み出し量は、例えば0.5mm以上でかつ10mm以下に設定され、好ましくは0.5mm以上でかつ1.0mm以下に設定される。上述のように支持体1の食み出し量を小さく(最大でも10mm程度に)することで、相対的に大面積のガラスフィルム2を全面で効率よく支持することができる。
本実施形態では、図4に示すように、支持体1とガラスフィルム2が共に矩形状をなしている。また、この支持体1上にガラスフィルム2を積層してなる積層体3の全周縁において、支持体1がガラスフィルム2から食み出ており、これによりガラスフィルム2のコーナー部4において支持体1がガラスフィルム2から食み出ている。なお、本実施形態では積層体3の4辺縁全てにおいて、支持体1がガラスフィルム2から食み出ている形態を例示したが、もちろん、3辺縁ないし1辺縁で支持体1がガラスフィルム2から食み出ている形態を採ることも可能である。この場合、食み出ていない側の辺縁では、ガラスフィルム2の端面と支持体1の端面とが一致していることが望ましい。
なお、上記した積層体3の形成に際して、減圧下で積層作業を行うようにしてもよい。これにより、ガラスフィルム2を支持体1上に積層した際にガラスフィルム2と支持体1との間に生じる(残存する)気泡を低減もしくは消失させることが可能となる。
(S2)取付け工程
上述のようにガラスフィルム2を含む積層体3を形成した後、この積層体3に対して加熱を伴う電子デバイスの製造関連処理、具体的には、電子デバイス要素としての有機EL素子5の取付けを行う。これにより、図5に示すように、積層体3の一部をなすガラスフィルム2の支持体1とは反対側の表面2b上に有機EL素子5が形成される。そして、カバーガラス6を有機EL素子5上に載置して、カバーガラス6の周縁をガラスフィルム2に固定することで、有機EL素子5を封止する。これにより、有機ELパネル7に支持体1が固定された状態の支持体付き有機ELパネル8が形成される。
ここで、カバーガラス6の厚み寸法は、例えば300μm以下に設定され、好ましくは200μm以下に設定され、より好ましくは100μm以下に設定される。このように、カバーガラス6の厚み寸法を設定することで、カバーガラス6に適当な可撓性をもたせることが可能となる。
また、ガラスフィルム2上への有機EL素子5の取付け態様は任意であり、例えばガラスフィルム2の支持体1とは反対側の表面2b上、CVD法やスパッタリング等の公知の成膜方法により、陽極層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、陰極層などを順に成膜形成することで有機EL素子5を形成するようにしてもよい(詳細な図示は省略)。また、カバーガラス6のガラスフィルム2への固定手段についても任意であり、例えば公知のレーザー封止技術を用いてカバーガラス6をガラスフィルム2に固定するようにしてもよい。この場合、CVD法やスパッタリング等による成膜処理が、加熱を伴う電子デバイスの製造関連処理に該当する。従って、上述のように有機EL素子5をガラスフィルム2の支持体1と反対側の表面2b上に形成することで、ガラスフィルム2が加熱される。また、この加熱に起因してガラスフィルム2と支持体1との間に新たな結合が形成され、積層時(積層体3を形成した際)に比べて、ガラスフィルム2と支持体1との固定力が高まる。
なお、図5に示す形態では、カバーガラス6とガラスフィルム2とを直接固定しているが、適宜公知のガラスフリットやスペーサ等(図示は省略)を利用してカバーガラス6をガラスフィルム2に接着固定してもよい。
(S3)分離工程
このようにして、支持体付き有機ELパネル8を形成(準備)した後、支持体付き有機ELパネル8を構成するガラスフィルム2から支持体1を剥離することで、支持体付き有機ELパネル8を、有機ELパネル7と支持体1とに分離する(図1を参照)。なお、図6以降においては、支持体付き有機ELパネル8に含まれる有機EL素子5及びカバーガラス6の図示を省略している。
(S4)剥離起点部形成工程
本実施形態では、まず図6(a)に示すように、支持体1を下方に配置し、ガラスフィルム2を上方に配置した状態で、ガラスフィルム2のコーナー部4を支持体1から剥離して、コーナー部4と支持体1との間に剥離起点部9を形成する。ここで、剥離起点部9を形成するための手段は任意であるが、例えばナイフなどの剥離起点部形成部材10をガラスフィルム2のコーナー部4と支持体1との間に挿入することで、コーナー部4の直下に剥離起点部9を形成する(図6(b)を参照)。
(S5)第一剥離進展工程
(S6)第二剥離進展工程
上述のようにしてガラスフィルム2と支持体1との間に剥離起点部9を形成した後、剥離起点部9を所定の方向に進展させる。図7に、上記剥離を行うための剥離装置11の平面図を示す。また、図8に、図7に示す剥離装置11の要部断面図であって、支持体1の第一の辺1c(図7でいえば、縦方向に伸びる辺)に沿った仮想断面で切ったときの断面図を示す。図7及び図8に示すように、剥離装置11は、ガラスフィルム2を含む有機ELパネル7と支持体1のうち何れか一方のワークを保持する保持部材12と、他方のワークを吸着する複数の吸着パッド13と、吸着パッド13に取付けられたベローズ14と、ベローズ14に連結される排気室15と、排気室15に接続される排気用駆動部16とを有する。また、本実施形態では、剥離装置11は、ベローズ14を介して排気室15に接続された吸着パッド13の引き上げ対象(ここでは支持体1)に対する高さ位置を変更する高さ位置変更装置17をさらに有する。以下、各要素の詳細を説明する。
保持部材12は平坦な載置面18を有するもので、積層体3を含む支持体付き有機ELパネル8を載置面18で支持可能とする。本実施形態では、ガラスフィルム2の支持体1とは反対側の表面2b(実際にはカバーガラス6の表面)を載置面18に当接させた状態で、支持体付き有機ELパネル8が支持される。
また、保持部材12の載置面18には所定形状の溝19が形成されると共に、この溝19に開口する吸引孔20が形成されている。この溝19は、載置面18上に載置される支持体付き有機ELパネル8の周縁部(実際にはカバーガラス6の周縁部)に沿うように形成され、支持体付き有機ELパネル8を載置面18上に載置した状態では、溝19の全域がカバーガラス6に覆われた状態となる(図7ではガラスフィルム2のみを表示している)。従って、吸引孔20に接続される吸引装置21(図8を参照)を駆動して、カバーガラス6と溝19とで囲まれた空間を吸引(例えば真空引き)することで、載置面18にカバーガラス6を介してガラスフィルム2が吸着保持されるようになっている。
また、この際の吸着圧(真空圧)は、例えばガラスフィルム2を、剥離動作の間、破損させることなく確実に保持し続けることが可能な大きさに設定される。具体的には、ガラスフィルム2の吸着圧は、0.03MPa以上でかつ0.15MPa以下に設定され、好ましくは0.05MPa以上でかつ0.10MPa以下に設定される。
吸着パッド13は、図7に示すように、支持体1の上方に所定の配列で配設されており、支持体1のガラスフィルム2と反対側の表面1bを吸着できるように構成されている。本実施形態では、吸着パッド13は、支持体1の第一の辺1cに沿って複数配設されると共に、支持体1の第二の辺1dに沿って複数配設されている。図7に示す例だと、5個の吸着パッド13が支持体1の第一の辺1cに沿って配設されると共に、同じく5個の吸着パッド13が支持体1の第一の辺1cと直交する第二の辺1d(図7でいえば横方向に伸びる辺)に沿って配設されている。よって、この場合、5個で一列をなす吸着パッド13が5列で計25個配設される。
ここで、吸着パッド13の吸着部が円形をなす場合、その外径寸法(最大外径寸法)は、例えば20mm以上でかつ80mm以下に設定され、好ましくは20mm以上でかつ40mm以下に設定される。また、吸着パッド13の水平方向の間隔は任意であり、例えば0mm以上でかつ100mm以下に設定され、好ましくは1mm以上でかつ50mm以下に設定される。また、吸着パッド13による支持体1の吸着圧は、例えば、0.1MPa以上でかつ1.0MPa以下に設定され、好ましくは0.2MPa以上でかつ0.8MPa以下に設定される。
各吸着パッド13には伸縮可能なベローズ14が取付けられる。本実施形態では、二段のベローズ14が吸着パッド13の反吸着側に一体的に取付けられている(図8を参照)。ここで、ベローズ14は、支持体1を吸着パッド13で吸着した際、吸着パッド13及びベローズ14内に生じた負圧(減圧状態)により、吸着パッド13を上昇するように収縮可能とされる。なお、ベローズ14が上述の如く収縮可能な限りにおいてその材質、構造は任意であり、例えば吸着パッド13とベローズ14とを同一の材料で形成してもよく、相互に異なる材料で形成してもよい。また、後述するように、支持体1の引き上げ箇所に応じてその応答性(支持体1の引き上げ速度、引き上げ量など)を変えたい場合には、対応する吸着パッド13とベローズ14(特にベローズ14)の材質、構造などを異ならせてもよい。例えば本実施形態のように、剥離進展を二段階(第一剥離進展工程S5と第二剥離進展工程S6)で行う場合、第一剥離進展工程S5で使用するベローズ14(図7の最も左側の列のベローズ14a〜14e)を相対的に伸縮し易い材質、構造とし、第二剥離進展工程S6で使用するベローズ14(図7の左側から第二列〜第五列のベローズ14f,14g…)を相対的に伸縮し難い材質、構造としてもよい。ここで、相対的に伸縮し易い材質の一例としてシリコンゴムを挙げることができ、相対的に伸縮し難い材質の一例としてニトリルゴムを挙げることができる。
ベローズ14には排気室15が接続されると共に、排気室15はポンプなどの排気用駆動部16に接続される。ここで、排気室15はベローズ14ごとに区切られており、排気室15を別個独立に排気することにより、吸着パッド13及びベローズ14をそれぞれ独立して駆動可能としている。本実施形態では、一個の排気用駆動部16が複数の排気室15に接続されると共に、各排気室15と排気用駆動部16との間に、排気室15と排気用駆動部16との間を連通状態と遮断状態とに切替える切替え弁22が設けられている。ここで、例えば排気用駆動部16を電動ポンプとし、切替え弁22を電磁弁として、排気用駆動部16と切替え弁22とを図示しない制御装置で電気的に制御することにより、後述する吸着パッド13及びベローズ14の動作を独立して電気的に制御することが可能となる。
高さ位置変更装置17は、本実施形態では、全ての吸着パッド13及びベローズ14が排気室15を介して取り付けられる取付け部23と、取付け部23を昇降駆動する昇降駆動部24とを有する(図8を参照)。よって、この場合、昇降駆動部24により取付け部23が高さ方向(支持体1の法線方向)に沿って移動することで、取付け部23に固定された全ての吸着パッド13及びベローズ14が取付け部23と共に上記高さ方向に沿って移動可能とされている。また、昇降駆動部24により、取付け部23を所定の高さ位置で保持することで、取付け部23に固定された全ての吸着パッド13及びベローズ14の支持体1に対する高さ位置が所定の位置に保持される。
本実施形態では、吸着パッド13が支持体1に接触し、ベローズ14が所定量だけ収縮する位置まで取付け部23を降下させることで、ベローズ14の最大収縮量、言い換えると吸着パッド13による支持体1の最大引き上げ量が設定される。すなわち、図9に示すように、吸着パッド13を支持体1に接触させた際のベローズ14の収縮量(初期収縮量z0)に応じて、その後の減圧によるベローズ14の最大収縮量(図10に示す減圧時収縮量z1から初期収縮量z0を減じた値z1−z0)が設定される。よって、剥離進展時、排気室15の高さ位置が一定に保たれる場合、ベローズ14の初期収縮量z0が小さければ、その分だけベローズ14の減圧時収縮量z1−z0は大きくなり、初期収縮量z0が大きければ、その分だけベローズ14の減圧時収縮量z1−z0は小さくなる。具体例として、ベローズ14の減圧時収縮量z1−z0、すなわち最大引き上げ量は、2mm以上で10mm以下に設定され、好ましくは2mm以上でかつ5mm以下に設定される。
次に、上記構成の剥離装置11を用いた剥離進展動作(第一剥離進展工程S5及び第二剥離進展工程S6)の一例を、本発明の作用効果と共に、主に図7〜図11に基づき説明する。
まず、剥離対象となる支持体付き有機ELパネル8を、支持体1を上側にした状態で保持部材12の上に載置する(図7及び図8を参照)。そして、吸引装置21の駆動により、保持部材12の載置面18にガラスフィルム2を吸着保持する。また、高さ位置変更装置17の昇降駆動部24により、支持体付き有機ELパネル8の上方に配置した吸着パッド13及びベローズ14を下降させて、支持体1のガラスフィルム2とは反対側の表面1bに吸着パッド13を接触させる(図9を参照)。この時点では、何れの吸着パッド13も減圧状態になっておらず、故に支持体1に何らの吸着力も作用していない。なお、コーナー部4に形成された剥離起点部9には、支持体1とガラスフィルム2との再付着を防止する目的で、フィルム25を介在させている。
次に、排気用駆動部16を駆動させて、排気室15内を排気することにより、排気室15と連通するベローズ14及び吸着パッド13の内部空間を減圧する。ここでは剥離起点部9に最も近い吸着パッド13a及びベローズ14aの排気室15に設けられた切替え弁22を開放して、当該吸着パッド13aを支持体1に吸着させる。また、ベローズ14a内を減圧して、減圧開始時の状態(図9に示す状態)よりもさらに収縮させることにより、吸着パッド13aで吸着された状態の支持体1にガラスフィルム2からの引き剥がし力Fを付与する(図10を参照)。これにより、ベローズ14aが取付けられた吸着パッド13aで吸着した支持体1のコーナー部4が上方へ引き上げられると共に、この直下に位置する剥離起点部9が隣接する吸着パッド13b直下の領域に向けて(図7の矢印Xで示す方向に)進展する。
この際、支持体1は上方へ引き上げられるのに伴い、所定のたわみ変形を生じる。また、吸着パッド13aはベローズ14aの収縮に伴って上昇し、吸着状態の支持体1を上方に引き上げた結果、支持体1のたわみ変形に応じて平坦姿勢から傾動しようとする(図10を参照)。ここで、ベローズ14aは、支持体1及び吸着パッド13aよりも小さい変形抵抗を示すことから、支持体1のたわみ変形に応じてベローズ14aが容易にかつ優先的に曲げ変形を生じる。よって、吸着状態にある吸着パッド13aにより支持体1が不要な曲げモーメントを生じる事態を可及的に防止し又は抑制して、支持体1の割れを防止しながら剥離を安全に進展させることができる。また、この構造だと、必ず吸着パッド13aが支持体1を吸着してからベローズ14aが収縮するため、確実に支持体1を引き上げる(支持体1に引き剥がし力Fを付与する)ことができる。
なお、この時点において、吸着パッド13bは減圧状態になっておらず、また高さ位置変更装置17により所定の高さ位置に保持された結果、支持体1に接触した状態にある。よって、支持体1には吸着パッド13bから特段の大きな力は作用していない。以上より、吸着パッド13aによる支持体1の引き上げ度合いによっては、図10に示すように、剥離起点部9が隣接する吸着パッド13bの直下領域にまで進展した状態となる。これにより、次の吸着パッド13bを無理なく容易に引き上げることができ、より円滑に剥離を進展させることが可能となる。詳述すると、次の吸着パッド13bがベローズ14bを有するため、吸着パッド13a直下の支持部1(コーナー部4)の引き上げに伴って、吸着力を付与することなくベローズ14bを収縮させて、吸着パッド13bを傾くように持ち上げることができる。これにより、吸着パッド13aを引き上げたときに、剥離起点部9を、次の吸着パッド13bの直下領域まで容易に進展させることが可能となる。これにより、吸着状態にある吸着パッド13aにより支持体1に不要な曲げモーメントが生じる事態を可及的に防止し又は抑制して、支持体1の割れを防止しながら剥離を安全に進展させることができる。
このようにして、剥離起点部9に最も近い吸着パッド13aの上昇により支持体1を引き上げた後、この吸着パッド13aに第一の辺1cに沿った向きに隣接する吸着パッド13bから最も第二の辺1dに近い吸着パッド13eまでの順に支持体1を吸着しながら上昇させていくことで、コーナー部4に形成された剥離起点部9を第一の辺1c全域にわたって沿って進展させる(図7を参照)。本実施形態では、各排気室15に取付けられた切替え弁22を順に開放していくことで、対応する吸着パッド13b(13c…)及びベローズ14b(14c…)が順に減圧状態となり、上述した如きベローズ14b(14c…)の収縮及び吸着パット13b(13c…)の上昇動作を生じる。これにより、支持体1が第一の辺1cに沿って引き上げられていき、剥離が支持体1の第一の辺1cの全域にわたって進展することで、第一の辺1c近傍がガラスフィルム2と完全に剥離した状態(図11で示す剥離領域9’が形成された状態)となる。これにより、第一剥離進展工程S5が終了する。
次に、第二剥離進展工程S6を開始する。具体的には、剥離領域9’から二番目に近い列の吸着パッド13f…とベローズ14f…を使用して、剥離領域9’を支持体1の第二の辺1dに沿った向きYに進展させる(図11を参照)。この場合、各排気室15に取付けられた切替え弁22を同時に開放することで、対応する複数(ここでは各5個)の吸着パッド13f…及びベローズ14f…が減圧状態となり、上述した如きベローズ14f…の収縮及び吸着パット13f…の上昇動作を生じる。これにより、支持体1のうち吸着パッド13f直下の領域が引き上げられ、剥離領域9’が第二の辺1dに沿った向きにYに伸展する。以上の動作を、隣接する吸着パッド13g…(13h…,13i…)及びベローズ14g…(14h…,14i…)についても同様に実施することで、剥離領域9’が支持体1の第二の辺1dに沿って順次進展する。そして、剥離領域9’が支持体1の第二の辺1dの他端(剥離起点部9の側と反対側の端部)にまで達することで、支持体1とガラスフィルム2とが完全に剥離した状態となる。あるいは、剥離領域9’が所定の大きさに至った時点で引き上げ動作を終了し、必要に応じて例えば作業者の手で支持体1をガラスフィルム2から完全に剥離する。これにより、第二剥離進展工程S6が終了し、ガラスフィルム2を含む有機ELパネル7と支持体1とが分離した状態となる。
以上、本発明に係るガラスフィルムを含む電子デバイスの製造方法の第一実施形態を説明したが、この製造方法は、当然に本発明の範囲内において任意の形態を採ることができる。
図12は、本発明の第二実施形態に係る分離工程S3’の概要を説明するための平面図を示している。図12に示すように、本実施形態に係る分離工程S3’は、第一実施形態と同様、剥離起点部9をガラスフィルム2のコーナー部4に形成する剥離起点部形成工程S4を有すると共に、剥離起点部9を支持体1の対角線Dに沿って進展させる剥離進展工程S7を有する点で、第一実施形態に係る分離工程S3と相違する。すなわち、第一実施形態では、支持体1の各辺1c,1dに沿って順に剥離を進展させる場合を例示したが、本実施形態では支持体1の対角線Dに沿って剥離を進展させる。
この場合、吸着パッド13及びベローズ14を、第一実施形態とは異なる手順で作動させる。具体的には、図12に示すように、支持体1の対角線Dに直交する向きに並ぶ一又は複数の吸着パッド13A,13B,13B,13C…,13Iと複数のベローズ14A,14B,14B,14C…,14Iをそれぞれ一つのグループとし、これら各グループの吸着パッド13A(13B…)とベローズ14A(14B…)をそれぞれグループごとに同期させて作動させる。よって、上述の場合であれば、まずその直下に剥離起点部9が位置する1個の吸着パッド13A及びベローズ14Aを第一実施形態と同じように作動して、支持体1を引き上げる。これにより、剥離起点部9は支持体1の対角線Dに沿った向きで隣接する吸着パッド13B,13Bに向けて進展する。このようにして剥離起点部9が対角線Dに沿って進展を開始した後、隣接する吸着パッド13B,13B及びベローズ14B,14Bを作動して、支持体1を引き上げる。これにより、剥離起点部9は、吸着パッド13B,13Bの直下を超えてこれら吸着パッド13B,13Bに隣接する吸着パッド13C,13C,13Cに向けて進展する。以上の動作を、対角線D上の剥離起点部9側からその反対側(剥離進展の最も前方側)に向けて順次実施することで、支持体1とガラスフィルム2とが完全に剥離した状態となる。
このように、本発明に係るガラスフィルムの製造方法(剥離方法)及び電子デバイスの製造方法によれば、その剥離方向によらず、支持体1とガラスフィルム2とを安全に剥離することができる。
なお、以上の説明では、剥離起点部形成工程S4で、ガラスフィルム2を上側にした状態でガラスフィルム2のコーナー部4と支持体1との間に剥離起点部形成部材10を挿入し、各剥離進展工程S5〜S7で、支持体1を上側にした状態で支持体1の表面1bに吸着パッド13a〜13i(13A〜13I)を吸着させて引き上げる場合を例示したが、もちろんこれとは異なる形態をとることも可能である。図示は省略するが、剥離起点部形成工程S4で、支持体1を上側にした状態で支持体1とガラスフィルム2との間に剥離起点部9を形成してもよい。あるいは、各剥離進展工程S5〜S7で、ガラスフィルム2を上側にした状態でガラスフィルム2の表面2b(カバーガラス6)に吸着パッド13a〜13i(13A〜13I)吸着させて引き上げてもよい。
また、第一実施形態では、高さ位置変更装置17で全ての吸着パッド13a〜13i及びベローズ14a〜14iを同一の高さ位置に設定する場合を例示したが、もちろんこれ以外の形態をとることも可能である。例えば図示は省略するが、第一剥離進展工程S5で使用する吸着パッド13a〜13eと、第二剥離進展工程S6で使用する吸着パッド13f〜13iとで異なる高さ位置変更装置を用いて、ベローズ14a〜14e,14f〜14iによる減圧時収縮量(z1−z0)を第一剥離進展工程S5と第二剥離進展工程S6とで異ならせてもよい。
また、排気用駆動部16についても、例えば図示は省略するが、第一剥離進展工程S5で使用する吸着パッド13a〜13eと、第二剥離進展工程S6で使用する吸着パッド13f〜13iとで異なる排気用駆動部を用いてもよい。
また、上記実施形態では、ガラスフィルム2のコーナー部4に剥離起点部9を形成した場合を例示したが、もちろんこれ以外の形態をとることも可能である。例えば図11に示すように、剥離進展工程S5〜S7の前に、支持体1の第一の辺1c全域にわたって剥離起点部としての剥離領域9’を形成してもよく、第二の辺1d全域にわたって剥離起点部としての剥離領域9’を形成してもよい。あるいは、例えば図7に示す吸着パッド13a及びベローズ14aの作動により、ガラスフィルム2のコーナー部4に剥離領域を新たに形成することができるのであれば、剥離起点部形成工程S4を省略することも可能である。
また、上記実施形態では、支持体1として板状ガラスを採用し、かつこの支持体1とガラスフィルム2とを直接密着で相互に固定した場合を例示したが、もちろんこれ以外の手段でガラスフィルム2と支持体1とを固定してなる積層体3に対しても本発明を適用することは可能である。例えば、アクリル粘着層、シリコーン薄膜層、無機薄膜層(ITO、酸化物、金属、カーボン)など非ガラス材からなる層と板状ガラスとで支持体1を構成し、非ガラス材層とガラスフィルム2を密着させてなる積層体(図示は省略)に対しても本発明を適用することが可能である。
また、以上の説明では、電子デバイスとして有機ELパネル7を製造する場合を例示したが、もちろんこれ以外の電子デバイスの製造方法に対しても本発明を適用することが可能である。図13はその一例に係る支持体付き液晶パネル31の断面図を示している。このパネル31は、最終製品としての液晶パネル32の両側に一対の支持体1,1を固定してなるもので、例えば以下のようにして形成される。すなわち、まずそれぞれ支持体1とガラスフィルム2とを積層してなる一対の積層体3,3を形成する(積層体形成工程S1)。然る後、一方の積層体3のガラスフィルム2の表面2b上に、図示しない液晶を封入するための空間を区画形成するスペーサ33を形成し、このスペーサ33上に他方の積層体3のガラスフィルム2を固定する(取付け工程S2)。このようにして支持体付き液晶パネル31を準備した後、上述した剥離方法で支持体1を一枚ずつ剥離し、1枚の支持体付き液晶パネル31を、2枚の支持体1,1と、1枚の液晶パネル32とに分離する(分離工程S3)。よって、液晶パネル32を製造する場合にあっても本発明を適用して、ガラスフィルム2を破損させることなく、安全かつ容易に支持体付き液晶パネル31を、支持体1と液晶パネル32とに分離させることが可能となる。
もちろん、ガラスフィルム2自体を最終製品として取得(製造)する場合においても、本発明を適用することにより、ガラスフィルム2を破損させることなく、安全かつ容易に支持体1をガラスフィルム2と分離させることが可能となる。
1 支持体
1c,1d 辺
2 ガラスフィルム
3 積層体
4 コーナー部
5 有機EL素子
6 カバーガラス
7 有機ELパネル
8 支持体付き有機ELパネル
9 剥離起点部
9’ 剥離領域
10 剥離起点部形成部材
11 剥離装置
12 保持部材
13(13a〜13i,13A〜13I) 吸着パッド
14(14a〜14i,14A〜14I) ベローズ
15 排気室
16 排気用駆動部
17 高さ位置変更装置
18 載置面
19 溝
20 吸引孔
21 吸引装置
22 切替え弁
23 取付け部
24 昇降駆動部
25 フィルム
31 支持体付き液晶パネル
32 液晶パネル
33 スペーサ
F 引き剥がし力
S1 積層体形成工程
S2 取付け工程
S3 分離工程
S4 剥離起点部形成工程
S5 第一剥離進展工程
S6 第二剥離進展工程
S7 剥離進展工程(対角線)
z0 初期収縮量
z1 減圧時収縮量

Claims (9)

  1. 製造関連処理が施されたガラスフィルムが、前記ガラスフィルムを支持する支持体上に積層された状態の積層体を準備する準備工程と、
    前記支持体と前記ガラスフィルムのうち一方のワークを他方のワークから剥離して、前記準備した積層体を、前記支持体と前記ガラスフィルムとに分離する分離工程とを備えたガラスフィルムの製造方法において、
    前記分離工程で、ベローズが取付けられた吸着パッドを使用し、減圧により前記吸着パッドで前記一方のワークを吸着すると共に前記ベローズを収縮させて、前記一方のワークに前記他方のワークからの引き剥がし力を付与することを特徴とする、ガラスフィルムの製造方法。
  2. 前記剥離進展方向に沿って複数の前記吸着パッドを配置し、
    前記剥離進展後方側の吸着パッドで前記一方のワークを吸着して前記ベローズの収縮を開始した後、前記剥離進展後方側の吸着パッドと隣接する剥離進展前方側の吸着パッドで前記一方のワークを吸着して前記ベローズの収縮を開始する請求項1に記載のガラスフィルムの製造方法。
  3. 前記剥離進展後方側の吸着パッドに取付けられた前記ベローズの収縮により、前記剥離進展領域が少なくとも前記剥離進展前方側の吸着パッドの直下にまで到達したことを条件として、前記剥離進展前方側の吸着パッドによる前記一方のワークの吸着及び前記ベローズの収縮を開始する請求項2に記載のガラスフィルムの製造方法。
  4. 前記吸着パッドの前記一方のワークに対する高さ位置を変更可能な高さ位置変更装置を使用して、前記ベローズの減圧時の収縮量を調整する請求項1〜3の何れか一項に記載のガラスフィルムの製造方法。
  5. 前記一方のワークは矩形状をなし、
    前記分離工程は、前記一方のワークのコーナー部に剥離起点部を形成する剥離起点部形成工程と、
    前記剥離起点部を、前記一方のワークの第一の辺に沿って進展させる第一剥離進展工程と、
    前記第一の辺に沿って進展させた剥離進展領域を、前記第一の辺と直交する前記一方のワークの第二の辺に沿って進展させる第二剥離進展工程とを有する請求項1〜4の何れか一項に記載のガラスフィルムの製造方法。
  6. 前記第一剥離進展工程では、前記ベローズとして相対的に変形し易いベローズが取付けられた吸着パッドを使用し、前記第二剥離進展工程では、前記ベローズとして相対的に変形し難いベローズが取付けられた吸着パッドを使用する請求項5に記載のガラスフィルムの製造方法。
  7. 前記支持体は板状ガラスであって、前記積層体において、前記板状ガラスと前記ガラスフィルムとが直接密着している請求項1〜6の何れかに記載のガラスフィルムの製造方法。
  8. 前記ガラスフィルムが、前記ガラスフィルムを支持する支持体上に積層された状態の積層体の前記支持体と前記ガラスフィルムのうち一方のワークを他方のワークから剥離するための剥離装置を備えたガラスフィルムの製造装置において、
    前記剥離装置は、前記一方のワークを吸着する吸着パッドを有する共に、前記吸着パッドにはベローズが取付けられており、
    前記吸着パッドは、減圧により前記一方のワークを吸着すると共に前記ベローズを収縮させて、前記一方のワークに前記他方のワークからの引き剥がし力を付与するよう構成されていることを特徴とする、ガラスフィルムの製造装置。
  9. 電子デバイス要素が取付けられたガラスフィルムが、前記ガラスフィルムを支持する支持体上に積層された状態の積層体である支持体付き電子デバイスを準備する準備工程と、
    前記支持体と前記ガラスフィルムのうち一方のワークを他方のワークから剥離して、前記準備した支持体付き電子デバイスを、前記ガラスフィルムを含む電子デバイスと前記支持体とに分離する分離工程とを備えた電子デバイスの製造方法において、
    前記分離工程で、ベローズが取付けられた吸着パッドを使用し、減圧により前記吸着パッドで前記一方のワークを吸着すると共に、前記ベローズを収縮させて前記一方のワークに前記他方のワークからの引き剥がし力を付与することを特徴とする、電子デバイスの製造方法。
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