JP2012040657A - 真空吸着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】薄物のワークの局所変形を抑制しつつ、ワークを取り出す際の撓みを許容できる真空吸着装置の提供。
【解決手段】吸着面10aを有する多孔質体10と、吸着面10aの周囲を気密に閉塞して多孔質体10を保持するホルダ20と、吸着面10aから吸引を行う吸引装置30と、ホルダ20を支持し、吸着面10aの水平面に対する傾きを変位自在とするベローズ管40と、を有する真空吸着装置1を採用する。
【選択図】図1

Description

本発明は、真空吸着装置に関するものである。
下記特許文献1には、マガジンに収められたシート状のワーク(正極、負極、セパレータ)を一枚ずつ取り出して、積層する電極積層装置が開示されている。
当該電極積層装置は、ワークを吸引してハンドリングする吸引機構を備える。この吸引機構は、最上層のワークをバキュームヘッドで吸着して引き上げつつ、当該ワークを一対の電極押さえロッドで押さえ込むことで、最上層のワークを凸となるように湾曲させ、最上層のワークとその下のワークとの間に空気を入り込ませて、シート状のワークを容易に分離させる構成となっている。
特開2005−50583号公報
ところで、上記バキュームヘッドは、ワークを湾曲させて取り出す際、ワークの撓みを許容しつつ吸着状態を維持できるように柔軟性を有する吸盤構造を備える。
しかしながら、当該吸盤構造で、薄物(例えば10μm程度)のワークを吸着しようとすると、その吸盤の吸引溝にワークが引き込まれて局所変形が起こり、ワークの破れ等が生じてしまう虞がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、薄物のワークの局所変形を抑制しつつ、ワークを取り出す際の撓みを許容できる真空吸着装置の提供を目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、吸着面を有する多孔質体と、上記吸着面の周囲を気密に閉塞して上記多孔質体を保持するホルダと、上記吸着面から吸引を行う吸引装置と、上記ホルダを支持し、上記吸着面の水平面に対する傾きを変位自在とする変位機構と、を有する真空吸着装置を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、無数の微細孔を介して多孔質体の吸着面に吸引力を作用させることにより、ワークに局所変形を生じさせることなく、均一な力で吸着を行うことができる。また、多孔質体は、吸盤と違い硬いので、ワークの把持の柔軟性を持たせるべく、変位機構を設けてホルダを支持させ、吸着面を水平面に対し変位自在とさせる。これにより、ワークの取り出し時の大きな撓みにも追従でき、また、ワークに対し吸着面が常に正対できるので吸着性能を向上させることができる。
また、本発明においては、上記変位機構は、上記ホルダを吊下して支持するベローズ機構を有するという構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、ホルダをベローズ(蛇腹)機構で吊下して支持することで自由な曲げが可能となり、吸着面をワークに対し適切に追従させることができる。
また、本発明においては、上記吸引装置は、上記ベローズ機構として、上記ホルダに接続されたベローズ管を有し、上記ベローズ管を介して上記吸引を行うという構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、上記ベローズ機構を、ベローズ管とし、吸引ポートとして兼用することで、部品点数を削減することができる。
また、本発明においては、上記ホルダを水平方向で挟んだ位置において鉛直下方に延びる一対の棒体を有し、上記ベローズ管は、上記吸引に応じて伸縮し、上記棒体の先端部の高さ以下の位置と、上記棒体の先端部の高さより上方の位置との間で、上記吸着面を移動させるという構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、ベローズ管内部がワーク吸着により負圧になることで収縮作用が得られるから、ワーク吸着前に吸着面を一対の棒体の先端部の高さ以下に位置させて、ワーク吸着後に吸着面を棒体の先端部の高さより上方の位置に移動させることで、ワークを凸となるように湾曲させ、該ワークとその下のワークとの間に空気を入り込ませて、ワークを容易に分離させることができる。
また、本発明においては、上記吸着面は、上記ホルダから突出した位置に設けられており、上記吸着面を除く上記ホルダから突出した多孔質体の周囲を気密にシールするシール部材を有するという構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、吸着面をホルダから突出した位置に設けることで、吸着したワークのホルダへの接触を防止することができ、ワークとホルダとの接触によるワークの破れ等を抑制することができる。また、吸着面を突出させると、多孔質体は無数の微細孔があるから、その周囲から外気を吸引して吸着面におけるワークの吸着力が弱まり、また、ワークがその周囲に巻き付いて局所変形を引き起こす場合があるので、突出した周囲をシール材で気密にシールすることで、これらの問題を解消する。
本発明によれば、吸着面を有する多孔質体と、上記吸着面の周囲を気密に閉塞して上記多孔質体を保持するホルダと、上記吸着面から吸引を行う吸引装置と、上記ホルダを支持し、上記吸着面の水平面に対する傾きを変位自在とする変位機構と、を有する真空吸着装置を採用することによって、無数の微細孔を介して多孔質体の吸着面に吸引力を作用させることにより、ワークに局所変形を生じさせることなく、均一な力で吸着を行うことができる。また、多孔質体は、吸盤と違い硬いので、ワークの把持の柔軟性を持たせるべく、変位機構を設けてホルダを支持させ、吸着面を水平面に対し変位自在とさせる。これにより、ワークの取り出し時の大きな撓みにも追従でき、また、ワークに対し吸着面が常に正対できるので吸着性能を向上させることができる。
したがって、本発明では、薄物のワークの局所変形を抑制しつつ、ワークを取り出す際の撓みを許容できる真空吸着装置が得られる。
本発明の第1実施形態における真空吸着装置を示す構成図である。 本発明の第1実施形態における真空吸着装置の動作を説明する図である。 本発明の第2実施形態における真空吸着装置を示す構成図である。 本発明の第2実施形態における真空吸着装置の動作を説明する図である。 本発明の第3実施形態における吸着部の要部を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態における真空吸着装置1を示す構成図である。
本実施形態の真空吸着装置1は、マガジン2に積層されている薄いシート状のワークWを一枚ずつ取り出すものである。本実施形態では、ワークWとして、例えば、厚さ10μm程度の金属シートや、樹脂フィルムシート等を対象としている。
真空吸着装置1は、不図示のロボットアームに接続されるハンドベース3と、ハンドベース3に支持にされ、対となって設けられた吸着部4と、同じく対となって設けられたワーク押さえロッド(棒体)5とを有する。吸着部4と、ワーク押さえロッド5とは、水平方向で直線的に配置されている。また、対となったワーク押さえロッド5で挟んだ位置に、吸着部4が配置される構成となっている。
吸着部4は、吸着面10aを有する多孔質体10と、吸着面10aの周囲を気密に閉塞して多孔質体10を保持するホルダ20と、吸着面10aから吸引を行う吸引装置30と、ホルダ20を支持し、吸着面10aの水平面に対する傾きを変位自在とするベローズ管(変位機構、ベローズ機構)40と、を有する。
多孔質体10は、内部に無数の微細孔を備え、底面に平坦な吸着面10aを有する円柱形状を有する。多孔質体10の種類は、ワークWの剛性や材質等に基づいて、多孔質セラミックス、多孔質プラスチック、多孔質金属等の材料から適宜選択されて構成されている。多孔質体10の微細孔の径は、ワークWの引き込みによる局所変形を起こさないように、ワークWの厚み以下、本実施形態では例えば10μm以下であることが好ましい。
ホルダ20は、多孔質体10を囲う有底円筒形状を有する。ホルダ20は、吸着面10aと面一のワーク接触面20aを備える。ホルダ20の円筒底中央には、ホルダ20の内側空間に連通する吸引口21が貫通して形成されている。この吸引口21には、吸引装置30からの配管31がベローズ管40を介して接続されている。
吸引装置30は、ハンドベース3に支持されている配管31を有する。配管31は、不図示の真空ポンプに接続されている。配管31の先端部には、フランジ32が形成されている。配管31は、ハンドベース3に形成された貫通口3aに遊嵌して挿入されており、ハンドベース3を挟んで上記先端部と逆側には、貫通口3aより大きなロックナット33が一体的に固定されている。フランジ32とハンドベース3との間には、コイルばね34が設けられている。コイルばね34は、常態でフランジ32を下方に付勢する構成となっている。
ベローズ管40は、一端部が配管31の先端部と連通し、他端部がホルダ20の吸引口21と連通するように設けられている。本実施形態のベローズ管40は、ホルダ20を吊下して支持する構成となっている。ベローズ管40は、任意の方向に自由な曲げが可能な柔軟性を有する。本実施形態のベローズ管40は、柔軟性の高い樹脂材から形成されている。なお、所定の柔軟性を確保できれば、他の材料、例えば薄板金属材等からベローズ管40を形成しても良い。また、本実施形態のベローズ管40は、常態で吸着面10aをワーク押さえロッド5の先端部6の高さより上方に位置させる構成となっている。
ワーク押さえロッド5は、ホルダ20を水平方向で挟んだ位置において鉛直下方に延びる構成となっている。ワーク押さえロッド5の先端部6は、下方に凸となる半球形状を有する。先端部6近傍には、フランジ7が形成されている。ワーク押さえロッド5は、ハンドベース3に形成された貫通口3bに遊嵌して挿入されており、ハンドベース3を挟んで先端部6と逆側には、貫通口3bより大きなロックナット8が一体的に固定されている。フランジ7とハンドベース3との間には、コイルばね9が設けられている。コイルばね9は、常態でフランジ7を下方に付勢する構成となっている。
続いて、図2を参照して、上記構成の真空吸着装置1の動作について説明する。
図2は、本発明の第1実施形態における真空吸着装置1の動作を説明する図である。
先ず、図2(a)に示すように、不図示のロボットアームでハンドベース3を下方に移動させ、吸着部4の吸着面10aとワーク押さえロッド5の先端部6とを、ワークWに押し当てる。この押し当てにより、配管31及びワーク押さえロッド5がハンドベース3に対し押し込まれ、コイルばね34及びコイルばね9が付勢に抗して圧縮され、吸着面10aと先端部6とが同一の高さでワークWと接触する。
次に、吸着面10aがワークWと接触した状態で、不図示の真空ポンプを駆動させ、真空ポンプに接続された配管31内を負圧にして吸引力を作用させる。そうすると、その吸引力が、ベローズ管40、吸引口21、多孔質体10内部の微細孔を介して吸着面10aに作用する。これによって、吸着面10aに接触しているワークWは、吸着面10aに吸着される。吸着面10aは、無数の微細孔を介してワークWに吸引力を作用させることにより、ワークWに局所変形を生じさせることなく、均一な力で吸着を行う。
吸着面10aでワークWを吸着した後、図2(b)に示すように、不図示のロボットアームでハンドベース3を上方に移動させる。ハンドベース3を上方に移動させると、圧縮されていたコイルばね34及びコイルばね9が、配管31及びワーク押さえロッド5をハンドベース3に対して下方に押し出す。ここで、常態(図1参照)では、吸着面10aがワーク押さえロッド5の先端部6の高さより上方に位置する位置関係を有するので、ハンドベース3の上昇に伴い、ワークWが上に凸になるように湾曲する。そうすると、最上のワークWとその下のワークWとの間に空気が入り、両者を容易に分離させることができる。すなわち、ワークWの2枚取りを防止することができる。
このようにワークWを湾曲させて取り出すとき、吸着面10aの水平面に対する角度変位がベローズ管40の蛇腹の働きによって自在とされているので、吸着面10aは、ワークWの大きな撓みに追従することができる。また、この作用により、ワークWに対し吸着面10aが常に正対できるので吸着性能を向上させることができる。
以上のように、ワークWを取り出し、不図示のロボットアームで所定の位置に移動させたら、最後に、吸着面10aにおける真空破壊、必要により逆噴を行い、ワークWを吸着面10aから離脱させることとなる。
したがって、上述の本実施形態によれば、吸着面10aを有する多孔質体10と、吸着面10aの周囲を気密に閉塞して多孔質体10を保持するホルダ20と、吸着面10aから吸引を行う吸引装置30と、ホルダ20を支持し、吸着面10aの水平面に対する傾きを変位自在とするベローズ管40と、を有する真空吸着装置1を採用することによって、無数の微細孔を介して多孔質体10の吸着面10aに吸引力を作用させることにより、ワークWに局所変形を生じさせることなく、均一な力で吸着を行うことができる。また、多孔質体10は、吸盤と違い硬いので、ワークWの把持の柔軟性を持たせるべく、ベローズ管40を設けてホルダ20を支持させ、吸着面10aを水平面に対し変位自在とさせる。これにより、ワークWの取り出し時の大きな撓みにも追従でき、また、ワークWに対し吸着面10aが常に正対できるので吸着性能を向上させることができる。
したがって、本実施形態では、薄物のワークWの局所変形を抑制しつつ、ワークWを取り出す際の撓みを許容できる真空吸着装置1が得られる。
また、本実施形態においては、自由な曲げが可能なベローズ管40で、ホルダ20を吊下して支持するという構成を採用することによって、吸着面10aをワークWに対し適切に追従させることができる。
さらに、本実施形態においては、吸引装置30は、ベローズ管40を介して吸引を行うという構成を採用するとによって、ベローズ管40を、配管31と共に吸引ポートとして兼用することで、部品点数を削減することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図3は、本発明の第2実施形態における真空吸着装置1を示す構成図である。
第2実施形態のワーク押さえロッド5には、コイルばね9が設けられておらず、ロックナット8a及びロックナット8bによってハンドベース3に対し一体的に固定されている。また同様に、配管31には、コイルばね34が設けられておらず、ロックナット33a及びロックナット33bによってハンドベース3に対し一体的に固定されている。
第2実施形態のベローズ管40は、常態で吸着面10aをワーク押さえロッド5の先端部6の高さ以下に位置させる構成となっている。また、ベローズ管40は、長さ方向に伸縮自在な構成となっており、吸引装置30による吸引駆動時には、負圧により収縮し、吸着面10aを、ワーク押さえロッド5の先端部6の高さより上方の位置に移動させる構成となっている。
続いて、図4を参照して、上記構成の真空吸着装置1の動作について説明する。
図4は、本発明の第1実施形態における真空吸着装置1の動作を説明する図である。
先ず、図4(a)に示すように、不図示のロボットアームでハンドベース3を下方に移動させ、吸着部4の吸着面10aとワーク押さえロッド5の先端部6とを、ワークWに押し当てる。この押し当てにより、ベローズ管40が収縮し、吸着面10aと先端部6とが同一の高さでワークWと接触する。
次に、吸着面10aがワークWと接触した状態で、不図示の真空ポンプを駆動させ、真空ポンプに接続された配管31内を負圧にして吸引力を作用させる。そうすると、その吸引力が、ベローズ管40、吸引口21、多孔質体10内部の微細孔を介して吸着面10aに作用する。これによって、吸着面10aに接触しているワークWは、吸着面10aに吸着される。
ワークWが吸着面10aに吸着すると、ベローズ管40内部が吸引装置30の吸引により徐々に負圧になる。ベローズ管40は、蛇腹の働きによって伸縮自在とされているので、図4(b)に示すように、負圧に応じて収縮し、吸着面10aを、ワーク押さえロッド5の先端部6の高さより上方に引き上げる。これにより、ワークWが上に凸になるように湾曲する。そうすると、最上のワークWとその下のワークWとの間に空気が入り、両者を容易に分離させることができる。すなわち、ワークWの2枚取りを防止することができる。
したがって、第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の作用効果を得られると共に、コイルばね9及びコイルばね34のような付勢部材を削減できるので、部品点数を削減して低コスト化に寄与することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図5は、本発明の第3実施形態における吸着部4の要部を示す断面図である。
第3実施形態では、吸着面10aが、ホルダ20から突出した位置に設けられており、吸着面10aを除くホルダ20から突出した多孔質体10の周囲を気密にシールするシール部材50が設けられている点で、上記実施形態と異なる。
多孔質体10の吸着面10aとホルダ20のワーク接触面20aとの間には、テーパー部が形成され、両者が、なだらかに連通している。このテーパー部には、多孔質体10の無数の微細孔を封止するシール材50が設けられている。本実施形態のシール材50は、テーパー部を周方向全体に亘って覆うリングシールから構成されている。
第3実施形態では、吸着面10aをホルダ20から突出した位置に設けることで、吸着したワークWのホルダ20への接触を防止することができ、ワークWとホルダ20との接触によるワークWの破れ等を抑制することができる。また、吸着面10aを突出させると、多孔質体10は無数の微細孔があるから、その周囲から外気を吸引して吸着面10aにおけるワークWの吸着力が弱まり、また、ワークWがその周囲に巻き付いて局所変形を引き起こす場合があるので、突出した周囲をシール材50で気密にシールすることで、これらの問題を解消することができる。
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態では、吸着部4とワーク押さえロッド5のセットは最低でも2つ必要だが、ワークWの大きさに合わせて4〜8セットあっても良い。その場合、ワークWに対する配置は、2辺、4隅、4隅+中間点の順に増やせば良い。
また、例えば、上記実施形態では、変位機構としてベローズ機構を用いたが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、例えば変位機構として自在継手(ユニバーサルジョイント)を用いても良い。この自在継手としては、ボールジョイント、カルダンジョイント、ツェッパジョイント等を用いることができる。
また、例えば、上記第3実施形態では、吸着面10aをホルダ20から突出した位置に設けることで、吸着したワークWのホルダ20への接触を防止する構成について説明したが、例えば、ホルダ20の吸着面10aと面一のワーク接触面20aを含む部位を、ワークWよりも柔らかい材料(例えば、ゴム等の樹脂材)で形成することにより、ワークWとホルダ20との接触によるワークWの破れ等を抑制することもできる。
1…真空吸着装置、5…ワーク押さえロッド(棒体)、6…先端部、10…多孔質体、10a…吸着面、20…ホルダ、30…吸引装置、40…ベローズ管(変位機構、ベローズ機構)、50…リングシール(シール部材)

Claims (5)

  1. 吸着面を有する多孔質体と、
    前記吸着面の周囲を気密に閉塞して前記多孔質体を保持するホルダと、
    前記吸着面から吸引を行う吸引装置と、
    前記ホルダを支持し、前記吸着面の水平面に対する傾きを変位自在とする変位機構と、を有することを特徴とする真空吸着装置。
  2. 前記変位機構は、前記ホルダを吊下して支持するベローズ機構を有することを特徴とする請求項1に記載の真空吸着装置。
  3. 前記吸引装置は、前記ベローズ機構として、前記ホルダに接続されたベローズ管を有し、前記ベローズ管を介して前記吸引を行うことを特徴とする請求項2に記載の真空吸着装置。
  4. 前記ホルダを水平方向で挟んだ位置において鉛直下方に延びる一対の棒体を有し、
    前記ベローズ管は、前記吸引に応じて伸縮し、前記棒体の先端部の高さ以下の位置と、前記棒体の先端部の高さより上方の位置との間で、前記吸着面を移動させることを特徴とする請求項3に記載の真空吸着装置。
  5. 前記吸着面は、前記ホルダから突出した位置に設けられており、
    前記吸着面を除く前記ホルダから突出した多孔質体の周囲を気密にシールするシール部材を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の真空吸着装置。
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