WO2015152270A1 - 付け睫毛 - Google Patents

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Definitions

  • the fixation of the eyelash material to the shaft yarn does not form a knit knitting structure between the upper and lower eyelash materials, and therefore, a force for bending the upper and lower eyelash materials is not directly applied to the shaft yarn. Therefore, the direction in which the upper and lower eyelash materials are extended with respect to the shaft yarn can be set as planned.
  • PBT resin polytrimethylene terephthalate resin
  • a polyester fiber made of a mixture with a resin (PBT resin) was used as a lock yarn.
  • the knit weave structure is further joined using the lock thread, so that the distance between the eyelash materials is kept almost uniform and the dimensional stability is improved.
  • the looseness between the eyelashes disappears and the natural appearance is obtained.
  • the eyelash material is fixed more and it does not fall off easily, and it becomes natural appearance.

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Abstract

付け睫毛としての寸法安定性に優れ、まぶたへの装着感に優れ、自然な外観を有する付け睫毛を提供することを課題とする。解決手段として、軸糸(10)と該軸糸に対して配置された睫毛材(21,22)を含む付け睫毛であって、該睫毛材は、該軸糸を水平においたときに該軸糸に対して上側に位置する複数の上側睫毛材(21)と、該軸糸に対して下側に位置する複数の下側睫毛材(22)とからなり、各上側睫毛材及び各下側睫毛材はそれぞれ、一本の睫毛材を折り返してなる構造を有し、折り返してなる構造である折り返し部(A,B)は、該軸糸に隣接しており、折り返し部を有する複数の上側睫毛材及び複数の下側睫毛材は、軸糸の長さ方向に列を形成するように並べられ、かつ該軸糸の長さ方向に対して伸びるように垂直に固定され、該軸糸の一端から他端に向けて、上側睫毛材と下側睫毛材が交互に配置され、隣接する上側睫毛材の折り返し部(A)と下側睫毛材の折り返し部(B)同士は互いに固定され、該固定された折り返し部が該軸糸に固定されることにより耳部(C)が形成され、該耳部が形成されることによって、該折り返し部を該軸糸に固定してなる付け睫毛を提供する。

Description

付け睫毛
 本発明は、付け睫毛に関する。
 近年、女性の化粧術の一つとして、目を大きく綺麗に見せるために付け睫毛が愛用されている。
 従来、付け睫毛を製造するには人手により、頭髪等の長繊維の毛材を軸糸に多数結着して作られている。よく行われる結着の方法としては、図5に図示するように長繊維の毛材を2つに折り曲げ、その折り曲げ部を芯糸に1回巻いて、折り曲げ部に形成させたループに上記長繊維の両端を通した多数本の毛材を結着して、その結着部分を接着剤により固定化し、先端部をカットして付け睫毛を製造している(特許文献1)。
 上記方法で製造した付け睫毛は、非常に細い睫毛材を手作業で軸糸に対して均等に並べていくのに熟練を要し、均等に配置することが難しいために、睫毛材が軸糸に対して均一に結着できず、疎密な外観となり見た目が悪くなり、自然な外観を有するものではないものもあった。また、睫毛材が軸糸に対して均一に固定化できないため、所謂、耳部が変形してしまい、まぶたへの装着感が悪いという問題もあった。
特公昭53-19265号公報
 付け睫毛は、目を大きく綺麗に見せるために装着されるものであるため、装着感はもとより睫毛が均等に疎密なく配置された寸法が安定したもの、自然な外観を有するものが要望されている。
 そこで、本発明者は、鋭意検討を重ね、付け睫毛としての寸法安定性に優れ、まぶたへの装着感に優れ、自然な外観を有する付け睫毛を提供することを課題とする。
 本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、下記の構成を備える。
1.軸糸と該軸糸に対して配置された睫毛材を含む付け睫毛であって、
該睫毛材は、該軸糸を水平においたときに該軸糸に対して上側に位置する複数の上側睫毛材と、該軸糸に対して下側に位置する複数の下側睫毛材とからなり、
各上側睫毛材及び各下側睫毛材はそれぞれ、一本の睫毛材を折り返してなる構造を有し、
折り返してなる構造である折り返し部は、該軸糸に隣接しており、
折り返し部を有する複数の上側睫毛材及び複数の下側睫毛材は、軸糸の長さ方向に列を形成するように並べられ、かつ該軸糸の長さ方向に対して伸びるように垂直に固定され、
該軸糸の一端から他端に向けて、上側睫毛材と下側睫毛材が交互に配置され、
隣接する上側睫毛材の折り返し部と下側睫毛材の折り返し部同士は互いに固定され、
該固定された折り返し部が該軸糸に固定されることにより耳部が形成され、
該耳部が形成されることによって、該折り返し部を該軸糸に固定してなる付け睫毛。
2.上側睫毛材の折り返し部と下側睫毛材の折り返し部は、隣接する折り返し部同士のニット織り構造により互いに固定されている1に記載の付け睫毛。
3.上側睫毛材の折り返し部と下側睫毛材の折り返し部は、隣接する折り返し部同士をロック糸により互いに固定されている1に記載の付け睫毛。
4.上側睫毛材の折り返し部と下側睫毛材の折り返し部は、隣接する折り返し部同士のニット織り構造及びロック糸により互いに固定されている1に記載の付け睫毛。
5.前記軸糸及び前記上側睫毛材及び前記下側睫毛材が、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポリオレフィン繊維、ポリ塩化ビニル繊維、天然繊維、セルロース系繊維から選ばれてなることを特徴とする1~4のいずれかに記載の付け睫毛。
6.該軸糸、該上側睫毛材及び該下側睫毛材のうち、いずれかに抗菌剤が配合或いは塗布されている1~5のいずれかに記載の付け睫毛。
7.該軸糸は少なくとも一部が熱可塑性樹脂又は熱可塑性樹脂ではない材料からなる1~6のいずれかに記載の付け睫毛。
 本発明によれば、付け睫毛としての寸法安定性に優れ、まぶたへの装着感に優れ、自然な外観を有する付け睫毛を提供することができる。
第1実施形態の概略図 第1実施形態の製造方法の概略を示す図 第2実施形態の製造方法の概略を示す図 第3実施形態の製造方法の概略を示す図 従来の付け睫毛の概略図
1・・・付け睫毛
10・・・軸糸
21・・・上側睫毛材
22・・・下側睫毛材
23・・・上側睫毛材の折り返し部となる緯糸のループ
24・・・下側睫毛材の折り返し部となる緯糸のループ
30・・・ロック糸
31・・・経糸
32・・・緯糸
33・・・ニードル針
A・・・上側睫毛材の折り返し部
B・・・下側睫毛材の折り返し部
C・・・耳部
 本発明において使用される各構成について説明する。
 睫毛材とは、睫毛に相当する付け睫毛の毛部分を構成する材であり、軸糸とは、複数の各睫毛材が軸糸の長さ方向に行列するように順次固定されることにより、各睫毛材が軸糸の長さ方向に対する垂直方向にのびるようにして、横に列が並ぶように固定するための糸である。そして、上側睫毛材及び下側睫毛材の一方が上方に、他方が下方に位置するように、上側睫毛材の軸糸を水平に置いたときの軸糸の上側に位置するように固定される睫毛材であって、下側睫毛材はその反対に下側に位置するように固定される睫毛材である。これらの上下の睫毛材は軸糸の長さ方向を含む平面に対して互いに反対側の面側に固定されるものである。付け睫毛の置き方によっては、なお上側睫毛材が下側に位置し、下側睫毛材が上側に位置していてもよい。
 軸糸の長さ方向に対して睫毛材は垂直に配置されることが好ましい。ここでいう垂直とは正確に垂直とする必要は全くなく、付け睫毛を使用する際に、睫毛が生える方向の範囲に睫毛材が向いている程度の角度をいう。
 上下睫毛材の折り返し部とは、1本の睫毛材が軸糸に固定される箇所において、該睫毛材が折り曲げられ、その折り曲げられて形成された折り返し部をいう。
 軸糸に隣接した折り返し部とは、軸糸に接して折り返し部を配置した後、耳部を形成させるまでの工程において、折り返し部が軸糸と一体となることができる程度に、折り返し部が軸糸に接して配置されてなる状態をいう。仮に折り返し部が軸糸に隣接して配置されない場合には、折り返し部が軸糸から離れて位置することになり、その後に軸糸に対して固定することが困難になる。
 本発明でいうニット織り構造とは、隣り合う睫毛材の折り返し部を形成するループ部を、一方のループの中を他方のループに通す等して、ニットを形成したかのようにループ同士を固定させてなる構造、及び/又は、各ループをロック糸と称する別の糸によって編むようにして一体化させてなる構造をいう。
 なお、ロック糸は、隣り合う睫毛材の折り返し部をつないで結合させるための糸である。
 また、耳部とは、複数の睫毛材の折り返し部が軸糸に固定された箇所をいう。
 また、該軸糸の少なくとも一部が熱可塑性材料からなる場合には、軸糸と睫毛材とを熱融着させて固定することができる。熱融着は、軸糸と上下睫毛材との間、及び軸糸と上下睫毛材の折り返し部の間の、いずれか少なくとも一つ、さらに必要に応じてロック糸を互いに加熱溶融して一体化させる手段であって、これらの材料を完全に溶融して、例えばニット織りの痕跡を残さないように溶融しても良く、固定できる程度に部分的に溶融しニット織りしてなる構造を残すように加熱融着して一体化させる手段でもよい。軸糸の周囲の睫毛材の痕跡に関しても、加熱溶融により消失させてもよく、残してもよい。
 また、加熱溶融により、軸糸が溶融し、加えて、上下睫毛材やロック糸も、その加熱温度にて溶融する材料から形成させることもできる。
 完全に溶融した場合には、軸糸、上下睫毛材、場合によってはロック糸が互いに強く固定でき、固定できる程度に部分的に溶融した場合には、耳部表面にニットによる表面凹凸を残すことができるので、付け睫毛の使用時に瞼の皮膚表面に接着剤にて付けやすくなる。
 さらに、上記熱融着する手段に代えて、該軸糸の少なくとも一部が熱硬化性材料等の熱可塑性ではない材料からなる場合には、接着剤等による接着等の別の手段により軸糸と睫毛材とを固定させることもできる。
 本発明に係る付け睫毛について図1~図4を用いて説明する。
(第1実施形態)
 本発明に係る第1実施形態について図1を用いて説明する。ただし、実際の付け睫毛は軸糸10に固定され、かつ上側睫毛材21と下側睫毛材22も固く軸糸10に固定されているが、図1においては、これらの部材の関係がわかりやすいように、あえて、上側睫毛材21と下側睫毛材22を軸糸10に対して緩めた状態で示す。
 本発明に係る付け睫毛1の第1形態は、図1に示すように、上側睫毛材21及び下側睫毛材22と、上側睫毛材21及び下側睫毛材22を配置する軸糸10からなる付け睫毛1であって、上側睫毛材21及び下側睫毛材22は、折り返し部Aを有する上側睫毛材21と折り返し部Bを有する下側睫毛材22とからなり、軸糸10を上下から挟み込むように上記上側睫毛材21と上記下側睫毛材22とが交互に隣接して配置されてなる。そして、隣接する上記折り返し部A及び折り返し部B同士がニット織り構造を形成して軸糸10に固定され、耳部Cを形成している。該耳部Cは、本発明の付け睫毛1を着用する際に、まぶたと接する箇所となる。
 そして例えば、軸糸10が熱可塑性樹脂からなる繊維であれば、軸糸10に接する上記上側睫毛材21と上記下側睫毛材22とが熱融着により軸糸10に固定される。このとき、軸糸は全体が加熱融着時の熱により溶融する熱可塑性樹脂からなっていても良く、そのような熱可塑性樹脂からなる鞘部と、熱硬化性樹脂又は加熱融着時の熱によっては溶融しない熱可塑性樹脂からなる芯部を有していてもよい。
 該軸糸10に用いられる材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等からなるポリエステル系繊維、ナイロン等のポリアミド系繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ポリアクリロニトリル繊維、ポリエチレンやポリプロピレン等からなるポリオレフィン系繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ビニロン、アクリル系繊維、絹、綿や羊毛等の天然繊維、さらにレーヨンやビスコースレーヨン等からなるセルロース系繊維等、熱可塑性樹脂や熱可塑性樹脂ではない樹脂、さらに天然樹脂を使用することができ、染色性、加工性、肌触り等を考慮して適宜選択して用いることができる。該軸糸10を構成する繊維としては、1本の繊維でもよく、また、複数の繊維を束ねたもの(マルチフィラメント)でもよく、また、複数の繊維に撚りをかけたものでもよい。
 また該軸糸10が鞘と芯からなる鞘芯構造を供える場合には、上記熱可塑性樹脂からなる鞘部と、十分に軟化温度が高い熱可塑性樹脂や公知の熱硬化性樹脂からなる芯部を採用することができる。
 該軸糸10の太さ(直径)としては、50μm~300μmが好ましく、70μm~200μmがより好ましい。軸糸10の太さが前記範囲であれば、まぶたへの装着の際に付けやすくなる。尚、軸糸10の太さは上記範囲内に限定されるものではない。
 また、該軸糸はその断面が円形であることが望ましいが、たとえば楕円形であってもよい。
 該上側睫毛材21及び下側睫毛材22に用いられる繊維としては、人間の睫毛と同様の感触や質感等を有するものであれば種々のものを適宜選択して用いることができる。
 例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等からなるポリエステル系繊維、ナイロン等のポリアミド系繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ポリアクリロニトリル繊維、ポリエチレンやポリプロピレン等からなるポリオレフィン系繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ビニロン、アクリル系繊維、絹、綿や羊毛等の天然繊維、さらにレーヨンやビスコースレーヨン等からなるセルロース系繊維等、熱可塑性樹脂や熱可塑性樹脂ではない樹脂、さらに天然樹脂を使用することができ、染色性、加工性、肌触り等を考慮して適宜選択して用いることができる。該上側睫毛材21及び下側睫毛材22を構成する繊維としては、1本の繊維でもよく、また、複数の繊維を束ねた(マルチフィラメント)ものでもよく、また、複数の繊維に撚りをかけたものでもよい。
 該上側睫毛材21及び下側睫毛材22の太さ(直径)としては、40μm~150μmが好ましく、60μm~100μmがより好ましい。上側睫毛材21及び下側睫毛材22の太さが前記範囲であれば、人間の睫毛と同様の感触や質感等が得られる。尚、上側睫毛材21及び下側睫毛材22の太さは上記範囲内に限定されるものではない。該上側睫毛材21及び下側睫毛材22の断面が円形であることが望ましいが、たとえば楕円形であってもよい。楕円形とした場合には、カールをさせた上側睫毛材21及び下側睫毛材22とすることが容易となる。
 軸糸10及び上側睫毛材21及び下側睫毛材22は、黒色としても良く、茶色、赤色及びその他任意の色とすることができる。
 また、軸糸10、上側睫毛材21及び下側睫毛材22の少なくとも一つに抗菌剤が配合或いは塗布されていることが好ましい。抗菌剤としては、有機系抗菌剤や無機系抗菌剤を適宜用いることができる。
 軸糸10、上側睫毛材21及び下側睫毛材22の少なくとも一つの繊維表面に前記抗菌剤を塗布してもよく、またこれらを構成する材料中に前記抗菌剤を配合しておいてもよい。この結果、付け睫毛表面において、雑菌の繁殖や臭気の発生を防止できる。
 有機系抗菌剤としては、公知のものを使用できるが、例えば、パラオキシ安息香酸、パラオキシ安息香酸エステル、安息香酸、安息香酸ナトリウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム又はグルコン酸クロルヘキシジン等を挙げることができる。
 また、無機系抗菌剤も公知のものを使用できるが、銀系抗菌剤、例えば、銀ゼオライト、銀ガラス、銀リン酸ジルコニウム等を挙げることができる。
 抗菌剤の塗布量或いは配合量としては、抗菌効果を奏する範囲で適宜調整して配合することができる。
 前記軸糸10の材料と前記上側睫毛材21及び下側睫毛材22の材料は、各種の組み合わせ方が可能であり、特定の組み合わせに限定されるものではない。また、本第1実施形態以外の他の実施形態で説明する付け睫毛においても上記と同様の各種素材を用いることができる。
(第1実施形態の付け睫毛の構造)
 第1実施形態の付け睫毛に使用する材料としては次のものを採用した。
 軸糸として 外側が融着するタイプの芯鞘型ポリエステル系繊維を、経糸としてポリエステル系繊維(150デニール、48フィラメント)のレギュラー糸を、緯糸としてポリトリメチレンテレフタレート樹脂(PTT樹脂)とポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT樹脂)との混合物からなるポリエステル系繊維を採用した。なお、緯糸は付け睫毛部分となる糸である。また、経糸は緯糸と共に編まれる糸であり、付け睫毛の製造工程の途中において緯糸から取り除かれる糸であって、製品としての付け睫毛には残らない。
 なお、第1実施形態及び他の実施形態に共通する他の態様として、緯糸として黒や茶色等の付け睫毛の色として自然な色ではなく赤色や青色等に着色した糸を採用することができ、付け睫毛によって、緯糸を打ち込むピッチや緯糸の種類を変更することにより各種の付け睫毛を製造でき、一つの付け睫毛においても場所によって、緯糸を打ち込むピッチや緯糸の種類を変更することができる。第1実施形態の付け睫毛1は、上側睫毛材21及び下側睫毛材22と、該上側睫毛材21及び下側睫毛材22が配置されてなる軸糸10とを備えている。
 上記上側睫毛材21及び下側睫毛材22は、折り返し部Aを有する上側睫毛材21と、折り返し部Bを有する下側睫毛材22からなる。
 折り返し部Aを有する上側睫毛材21と、折り返し部Bを有する下側睫毛材22は、軸糸10を挟み込むように交互に隣接して配置されている。ここで、折り返し部A及びBは何れも軸糸に近い場所に位置しており、正に隣接した状態である。
 上側睫毛材21及び下側睫毛材22は、軸糸10に対して上側に上側睫毛材21が配置され、下側に下側睫毛材22が配置される。このとき、上側睫毛材21及び下側睫毛材22は上下に重なるように配置されるのではなく、軸糸10の長さ方向に所定の間隔を開けて上側、下側と交互になるように配置されている。
 また、軸糸10の片方に向けて、上側睫毛材21及び下側睫毛材22が伸びるように配置される。
 軸糸10にニット織り構造の上記折り返し部A・Bが熱融着により固定して耳部Cが形成され、また、軸糸10に接する上記上側睫毛材21と上記下側睫毛材22とが固定されている。
 この耳部Cは、付け睫毛1に成型された際のまぶたへ装着される箇所になる。
 本実施形態では、上側睫毛材21と下側睫毛材22とが略均等に配置されており、付け睫毛1に成型された際に自然な外観を有することになる。また、軸糸10にニット織り構造の上記折り返し部A・Bが結合するとともに、軸糸10に接する上側睫毛材21及び下側睫毛材22とが固定されることから寸法安定性に優れる。
 一般に、固定させる手段には、接着剤等による接着や、熱による熱融着等があり、軸糸及び睫毛材に用いる素材に適した手段を選択して用いている。接着剤等を用いる場合には、接着部分が堅くならないような接着剤を用いることが好ましい。堅くなりすぎるとまぶたへの装着がしにくくなる恐れがある。
 熱融着による固定手段を採用する場合には、軸糸10として芯鞘構造を有する熱可塑性樹脂からなる繊維等を使用することができる。このとき、鞘となる箇所に温度をかけて溶融し、鞘部分に接する上側睫毛材21及び下側睫毛材22を固定させる。
 軸糸10として芯鞘構造を有する熱可塑性樹脂ではない材料からなる繊維等を使用することができる。このとき、鞘部分に接する上側睫毛材21及び下側睫毛材22を接着剤等により固定させる。
 この芯鞘構造を有する繊維の具体例としては、例えば、ポリエステル系芯鞘繊維、ポリアミド系芯鞘繊維、長繊維に融着糸を撚糸でカバーリングした繊維等を挙げることができる。使用する芯鞘構造を有する熱可塑性樹脂からなる繊維により固定させるための温度を適宜調節することができる。このような構造を有する繊維を用いることで、固定部分が堅くなりすぎることが防止され、付け睫毛1の装着が容易となる。
 尚、芯鞘構造を有するこの繊維は一例であり、これに限定されるものではなく、上記のように熱可塑性樹脂以外の材料を採用することもできる。
 本第1実施形態の付け睫毛1は、通常使用される付け睫毛と同等の大きさとすることができる。一例として、まぶたに装着する部分(耳組織)の長さとしては、20mm~40mmであり、上側睫毛材21及び下側睫毛材22の長さとしては、3mm~30mmである。
 本実施形態の付け睫毛1は、上側睫毛材21と下側睫毛材22とが略均等に配置されてもよく、付け睫毛1に成型された際に自然な外観を有することができる。また、軸糸10にニット織り構造の折り返し部A・Bが固定されるとともに、軸糸10に接する上側睫毛材21及び下側睫毛材22とが固定されることから寸法安定性に優れる。更に、熱融着繊維により固定されることよりまぶたへの装着感が良好となる。
(製造例1)
 次に、本発明に係る付け睫毛の製造例1について図2を用いて説明する。
 本発明に係る付け睫毛は、少なくとも両端部(図2ではその内の一端部のみ図示)に軸糸10、両軸糸間に複数の経糸31、緯糸32及びニードル針33から構成される織機により、少なくとも一方の軸糸10で緯糸32を折り返してなることができる。
 折り返した緯糸32端部はループを形成しており、該ループが前記軸糸10を上下から交互に挟み込むように配置され、次に折り返しが予定されている緯糸32を、前に形成されたループ内を通したニードル針33で、該次に折り返しが予定されている緯糸32を掴み該ニードル針33をループ内から引き出し、同様の操作を繰り返してニット織り構造を形成する。
 これにより、隣接する折り返し部同士でニット織り構造が形成されている。折り返し部同士の結合は、軸糸10に対して上側にある上側睫毛材の折り返し部となる緯糸のループ23の中に、隣の下側睫毛材の折り返し部となる緯糸のループ24を入れ、次に、該下側睫毛材の折り返し部となる緯糸のループ24の中に、隣の上側睫毛材の折り返し部となる緯糸のループ23を入れるという操作を順次行って形成されている。
 次いで、前記軸糸10と前記ニット織り構造とを結着させるとともに、前記軸糸10と該軸糸10に接する緯糸32を溶着により固定して、耳部を有する織物を形成する工程、前記織物の緯糸32を経糸31の長手方向に沿って切断する工程、前記固定された軸糸10以外の経糸31を除去する工程、前記緯糸32を適宜の長さに切断して付け睫毛を成型する工程を順に行うことにより製造される。
 この緯糸32を適宜の長さに切断する前には、軸糸10側ではない緯糸の端部もループを形成している。付け睫毛とするには、その端部のループ部分を切断し、かつ経糸31を除去する必要がある。または軸糸10をもう一本用意し、2本の軸糸10間で、上記の工程を行うことで、付け睫毛の生産効率を向上させることもできる。
 一旦経糸31及び緯糸32を織った後に、経糸31を抜いて緯糸32のみとする工程と、緯糸32の軸糸10側ではない側のループを切断する工程が必要であるが、この2つの工程の内、どちらの工程も先に行うことができる。
 ただし、ループを切断する工程や睫毛の長さを調整する工程を容易に行うためには、ループを切断する工程よりも経糸を抜く工程を後に行うほうが好ましい。
 このように、経糸31は緯糸32から抜くことが予定されるので、経糸31としては抜きやすい材料とすることができる。そのような材料の形状としては、シート状、糸状、紐状、平織りの形状をしており、材質は、紙、コート紙、繊維、樹脂等でよい。さらに抜くことを予定することから、経糸の表面に滑剤や被膜を塗布して滑りやすくすることもできる。
 そして、耳部は、製造された付け睫毛を装着する際に、まぶたと接する箇所となる。また、緯糸32は製造された付け睫毛の睫毛材となる。
 なお、緯糸としては1本のモノフィラメントを用いてもよく、また、2本以上のモノフィラメントを用いてもよい。本数が増えることで付け睫毛にした際の睫毛材の密度を上げることができる。
 上述したように、第1実施形態の付け睫毛の製造方法を製造例1として説明したが、本発明の付け睫毛の製造方法は、次のようになる。
 まず、前記軸糸10と該軸糸10に接する緯糸32のループをニット織り構造として結合させ、耳部を有する細幅織物を形成する。 
 前記軸糸10と該軸糸10に接する緯糸32のループをニット織り構造として結着させる手段としては、上記の種々の方法を用いることができる。上記のように、前記軸糸10と該軸糸10に接する緯糸32のループをニット織り構造として結着させるとともに、前記軸糸と該軸糸に接する緯糸とを固定させることで均一間隔に並べられた緯糸を固定化でき寸法安定性が向上する。このようにしてできた耳部は、製造された付け睫毛を装着する際に、まぶたと接する箇所となる。該製造方法で得られた付け睫毛は、寸法安定性が良好であるため、自然な外観を有し、まぶたへの装着が容易となる。
 次に、前記細幅織物の緯糸を経糸の長手方向に沿って切断する。
 切断手段としては適宜の手段を用いることができる。例えば、刃物による切断、レーザーによる切断等の方法を用いることができる。切断する箇所としては、耳部から適宜調整して選択することができる。一例として、耳部から20mm位あけて切断することもできる。耳部からある程度の間隔を開けて切断することで、睫毛材の長さを調整することができる。また、切断した緯糸に研磨等の処理を行う際にも適度な長さで切断することが好ましい。
 前記切断したところから、細幅織物中の経糸を除去する。経糸は固定されていないため容易に除去することができる。最終的には、耳部と該耳部から出ている緯糸とが残ることになる。尚、緯糸は軸糸に固定されているため、切断した緯糸がバラバラになることはない。先に説明したが、耳部は、付け睫毛をまぶたに装着させる箇所となり、耳部から出ている緯糸が付け睫毛の睫毛材となる。
 次に、前記耳部を適当な長さに切断して適切な長さの付け睫毛を得る。
 切断する手段としては、上記の切断手段を用いることができる。なお、耳部を切断しても該耳部を構成する軸糸や緯糸は固定されているため分解することはない。
(第2実施形態の付け睫毛の構造)
 第2実施形態の付け睫毛に使用する材料としては次のものを採用した。
 軸糸として 外側が融着するタイプの芯鞘型ポリエステル系繊維を、経糸としてポリエステル系繊維(150デニール、48フィラメント)のレギュラー糸を、緯糸としてポリトリメチレンテレフタレート樹脂(PTT樹脂)とポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT樹脂)との混合物からなるポリエステル系繊維を、ロック糸としてポリエステル系繊維を採用した。
 本発明に係る第2実施形態について図3を用いて説明する。
 本発明に係る第2実施形態は、基本的な構成及び材料は前記第1実施形態と同様であり、耳部の構成が相違するため、該相違する箇所について説明する。
 即ち、第2実施形態は、隣接して配置されている折り返し部を固定するロック糸によりニット織り構造が形成されている点が特徴である。
 図3に示すように、上側睫毛材の折り返し部となる緯糸のループ23及び下側睫毛材の折り返し部となる緯糸のループ24内にロック糸30が通されて連結していく構成となり、該ロック糸30は、連続的にループを形成し、このループがニット織り構造を形成して耳部の一部となっている。このような構成は、ニードル織機により、構成することができる。
 具体的には、図3に示すように、図3の下側に示された上側睫毛材の折り返し部となる緯糸のループ23内にロック糸30の1番目のループを通すようにロック糸30を進める。
 ロック糸30の1番目のループを通したら、その上側睫毛材の折り返し部となる緯糸のループ23の外側を通って、既に形成したロック糸30のループに上側から通し、すぐに隣接する下側睫毛材の折り返し部となる緯糸のループ24の下側からロック糸30を通し、ロック糸30の2番目のループを形成するようにして、再度下側睫毛材の折り返し部となる緯糸のループ24の下とロック糸30の1番目のループの上を通して、ロック糸30の2番目のループを完成させる。
 再度、ロック糸30の2番目のループの上からロック糸30を通し、次に隣接する上側睫毛材の折り返し部となる緯糸のループ23の下からロック糸30を通して、ロック糸30の3番目のループを形成させる。
 さらに上側睫毛材の折り返し部となる緯糸のループ23の下側を通し、ロック糸30の2番目のループの上から戻してロック糸30の3番目のループを完成させる。
 このようにして、ロック糸30を通していくことにより、ロック糸30のニット織り構造を形成するとともに睫毛材を軸糸10に固定させる。
 これによる軸糸に対する睫毛材の固定は、上下睫毛材同士でニット編み構造を形成しないので、軸糸に対して上下睫毛材を曲げようとする力が直接はかからない。そのため、軸糸に対する上下睫毛材を伸ばす方向を予定通りの物とすることができる。
 上記のように配置され固定されることで睫毛材同士の間隔が一定となり寸法安定性が向上し、また、睫毛材同士の疎密感がなくなり、自然な見た目となる。また、ロック糸により結合されているため睫毛材がより固定化され容易に睫毛材が脱落することもなく、自然な見た目となる。
 (第3実施形態の付け睫毛の構造)
 第3実施形態の付け睫毛に使用する材料としては次のものを採用した。
 軸糸として 外側が融着するタイプの芯鞘型ポリエステル系繊維を、経糸としてポリエステル系繊維(150デニール、48フィラメント)のレギュラー糸を、緯糸としてポリトリメチレンテレフタレート樹脂(PTT樹脂)とポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT樹脂)との混合物からなるポリエステル系繊維を、ロック糸としてポリエステル系繊維を採用した。
 次に、本発明に係る第3実施形態について図4を用いて説明する。
 本発明に係る第3実施形態は、基本的な構成及び材料は前記第1実施形態及び第2実施形態と同様であり、耳部の構成が相違するため、該相違する箇所について説明する。
 即ち、第3実施形態は、隣接して配置されている折り返し部同士及び該折り返し部を固定するロック糸によりニット織り構造が形成されている点が特徴である。
 図4に示すように、隣接して配置されている上側睫毛材の折り返し部及び下側睫毛材の折り返し部同士がニット織り構造を形成するとともに、上記折り返し部を固定するロック糸もニット織り構造を形成し、耳部を構成している。
 具体的には、少なくとも両端部に軸糸、両軸糸間に複数の経糸、緯糸及びニードル針から構成される細幅織機により、少なくとも一方の軸糸で緯糸を折り返し、折り返した緯糸端部が、ループ状をしており、該ループ状部が、前記軸糸を上下から交互に挟み込むように配置され、次に折り返しが予定されている緯糸とロック糸を、前に形成されたU字形状部のループ内を通したニードル針で、該次に折り返しが予定されている緯糸及びロック糸を掴み該ニードル針をループ内から引き出し、同様の操作を繰り返してニット織り構造を形成する工程、前記軸糸と該軸糸に接する緯糸及び前記ニット織り構造とを固定し耳部を有する細幅織物を形成する工程、前記細幅織物の緯糸を長手方向に沿って切断する工程、前記固定された軸糸以外の経糸を除去する工程、前記耳組織を適宜の長さに切断して付け睫毛を成型する工程により製造される。
 折り返し部同士の結合は、軸糸に対して上側にある一の上側睫毛材折り返し部となる緯糸のループ23の中に、隣の下側睫毛材の折り返し部となる緯糸のループ24を入れ、次に、該下側睫毛材の折り返し部となる緯糸のループ24の中に、隣の上側睫毛材の折り返し部となる緯糸のループ23を入れるという操作を順次行って形成されている。更に上記ループ同士はロック糸で結合される。それにより軸糸に接する睫毛材の端部はニット織り構造に更にロック糸が通されることで結合されている。このようにニット織り構造で耳部を形成させることでより強固に睫毛材同士を結合させることができる。
 このようにニット織り構造に更にロック糸を用いて結合させることで睫毛材同士の間隔がほぼ均等に保たれて寸法安定性が向上する。また、睫毛材同士の疎密感がなくなり、自然な見た目となる。また、ロック糸により結合されているため睫毛材がより固定化され容易に睫毛材が脱落することもなく、自然な見た目となる。
(第4実施形態の付け睫毛の構造)
 第4実施形態の付け睫毛に使用する材料としては次のものを採用した。
 軸糸として絹糸を、経糸としてポリエステル系繊維(150デニール、48フィラメント)のレギュラー糸を、緯糸としてポリトリメチレンテレフタレート樹脂(PTT樹脂)とポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT樹脂)との混合物からなるポリエステル系繊維を、ロック糸は用いても用いなくてもよいが、用いる場合にはポリエステル系繊維を採用した。
 また接着剤としてクロロプレン系接着剤を採用した。

 本発明に係る第4実施形態は、織り方が構造は前記第1実施形態と同様であるが、軸糸として使用する繊維を熱可塑性樹脂ではない絹糸とした点において第1実施形態と相違する。
 そのため軸糸と緯糸とを溶着ではなく別に用意した接着剤にて接着により固定した。
 前記第1実施形態から前記第4実施形態で説明したように本発明に係る付け睫毛は、睫毛材の間隔が一定になるように、ニット織り構造が用いられており、これにより形成される耳部により、付け睫毛としての寸法安定性に優れ、まぶたへの装着感に優れ、自然な外観を有する付け睫毛が提供できる。 

Claims (7)

  1.  軸糸と該軸糸に対して配置された睫毛材を含む付け睫毛であって、
    該睫毛材は、該軸糸を水平においたときに該軸糸に対して上側に位置する複数の上側睫毛材と、該軸糸に対して下側に位置する複数の下側睫毛材とからなり、
    各上側睫毛材及び各下側睫毛材はそれぞれ、一本の睫毛材を折り返してなる構造を有し、
    折り返してなる構造である折り返し部は、該軸糸に隣接しており、
    折り返し部を有する複数の上側睫毛材及び複数の下側睫毛材は、軸糸の長さ方向に列を形成するように並べられ、かつ該軸糸の長さ方向に対して伸びるように垂直に固定され、
    該軸糸の一端から他端に向けて、上側睫毛材と下側睫毛材が交互に配置され、
    隣接する上側睫毛材の折り返し部と下側睫毛材の折り返し部同士は互いに固定され、
    該固定された折り返し部が該軸糸に固定されることにより耳部が形成され、
    該耳部が形成されることによって、該折り返し部を該軸糸に固定してなる付け睫毛。
  2.  上側睫毛材の折り返し部と下側睫毛材の折り返し部は、隣接する折り返し部同士のニット織り構造により互いに固定されている請求項1に記載の付け睫毛。
  3.  上側睫毛材の折り返し部と下側睫毛材の折り返し部は、隣接する折り返し部同士をロック糸により互いに固定されている請求項1に記載の付け睫毛。
  4.  上側睫毛材の折り返し部と下側睫毛材の折り返し部は、隣接する折り返し部同士のニット織り構造及びロック糸により互いに固定されている請求項1に記載の付け睫毛。
  5.  前記軸糸及び前記上側睫毛材及び前記下側睫毛材が、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポリオレフィン繊維、ポリ塩化ビニル繊維、天然繊維、セルロース系繊維から選ばれてなることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の付け睫毛。
  6.  該軸糸、該上側睫毛材及び該下側睫毛材のうち、いずれかに抗菌剤が配合或いは塗布されている請求項1~5のいずれかに記載の付け睫毛。
  7.  該軸糸は少なくとも一部が熱可塑性樹脂又は熱可塑性樹脂ではない材料からなる請求項1~6のいずれかに記載の付け睫毛。
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