以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
まず、図1を参照して、本実施形態に係る放射線画像検出装置20の構成を説明する。図1は、実施形態に係る放射線画像検出装置を示す概略構成図である。
放射線画像検出装置20は、イメージングプレートIPに励起光ELを照射し、イメージングプレートIPから放出される蛍光光を検出する。イメージングプレートIPは、放射線画像が記録されている記録媒体である。イメージングプレートIPから放出される蛍光光の波長は、励起光の波長とは異なる。
放射線画像検出装置20は、励起光源2と、MEMS(Micro Electro Mechanical System)ミラー3と、スキャンレンズ4と、プリズム5と、光検出素子10と、を備えている。光検出素子10は、プリズム5に対向するように配置されている。
励起光源2から発せられた励起光ELは、MEMSミラー3で反射し、スキャンレンズ4を通過する。スキャンレンズ4を通過した励起光ELは、プリズム5に入射する。プリズム5は、励起光ELの光路上に配置されている。プリズム5に入射した励起光ELは、プリズム5内で屈折してイメージングプレートIPに照射される。
励起光ELがイメージングプレートIPに照射されると、イメージングプレートIPから蛍光光が放出される。光検出素子10は、イメージングプレートIPから放出された蛍光光を検出する。光検出素子10は、フォトダイオードアレイ11を一つのチャンネルとして、複数のチャンネルを有する。ここで、図2~図4を参照して、本実施形態に係るフォトダイオードアレイ11の構成を説明する。
図2は、フォトダイオードアレイ11の斜視図である。図3は、図4に示されたフォトダイオードアレイのII-II矢印断面図(a)と、その回路図(b)である。図4は、フォトダイオードアレイの全体の回路図である。
フォトダイオードアレイ11では、複数のフォトダイオードD1(図4参照)がN型(第1導電型)の半導体基板1Nに形成されている。
個々のフォトダイオードD1は、半導体基板1Nの一方の表面側に形成されたP型(第2導電型)の第1半導体領域1PAと、第1半導体領域1PA内に形成されたP型(第2導電型)の第2半導体領域1PBと、を有している。第2半導体領域1PBは、第1半導体領域1PAよりも高い不純物濃度を有する。フォトダイオードD1は、半導体基板1Nに電気的に接続された第1電極E1と、第2半導体領域1PB上に形成された表面電極E3と、を有している。第1半導体領域1PAの平面形状は、四角形である。第2半導体領域1PBは、第1半導体領域の内側に位置し、平面形状は四角形である。第1半導体領域1PAの深さは、第2半導体領域1PBよりも深い。図3中の半導体基板1は、N型の半導体基板1Nと、P型の半導体領域1PA,1PBの双方を含んだものを示している。
フォトダイオードアレイ11は、個々のフォトダイオードD1毎に、金属層からなる第1反射体E2と、抵抗層(クエンチング抵抗)R1と、を備えている。
第1反射体E2は、第1半導体領域1PAの外側の半導体基板1N上に、絶縁層L(図3参照)を介して形成されている。抵抗層R1は、その一方端が表面電極E3に連続し、第1半導体領域1PA上の絶縁層Lの表面に沿って延びている。図2では、構造の明確化のため、図3に示した絶縁層Lの記載を省略している。
第1反射体E2は、平面形状がL字型の金属層からなる反射体E21からなる。半導体基板1N上に位置する第1反射体E21(E2)と、第1開口を有する環状の表面電極E3とは、電気的に隔離されている。すなわち、フォトダイオードD1のアノードとカソードには、それぞれ電極が設けられるが、一方の表面電極E3は、第1反射体E2から電気的に分離している。これにより、第1反射体E2は、表面電極E3とは明確に区別され、反射に適した箇所にこれを配置するための設計の自由度が増加している。個々のフォトダイオードD1に接続される抵抗層R1の他方端は、必要に応じて抵抗層R1に連続した配線電極を介して、共通の信号読出線TLに電気的に接続されている。
図2においては、列方向に隣接する一対のフォトダイオード(半導体領域1PAの直下の領域)は、共に、抵抗層R1を介して、行方向に延びる信号読出線TLに接続されている。1つの信号読出線TLには、複数対のフォトダイオードが、それぞれ抵抗層R1を介して接続されている。行方向に延びる信号読出線TLは、列方向に沿って複数本整列している。個々の信号読出線TLに対しても、同様に複数対のフォトダイオードが、それぞれ、抵抗層R1を介して接続されている。図4に示される各信号読出線TLは、最終的には全て接続され、回路的には1本の信号読出線TLとして、図4に示されるような回路を構成する。
抵抗層R1は、これが接続される表面電極E3よりも抵抗率が高く、また、第1反射体E2よりも抵抗率が高い。具体的には、抵抗層R1は、ポリシリコンからなり、残りの電極及び反射体は全てアルミニウムなどの金属からなる。半導体基板1がSiからなる場合には、電極材料としては、アルミニウムの他に、AuGe/Niなどもよく用いられる。Siを用いた場合におけるP型不純物としてはBなどの3族元素が用いられ、N型不純物としては、N、P又はAsなどの5族元素が用いられる。半導体の導電型であるN型とP型は、互いに置換して素子を構成しても、当該素子を機能させることができる。これらの不純物の添加方法としては、拡散法やイオン注入法を用いることができる。
絶縁層Lの材料としては、SiO2又はSiNを用いることができる。絶縁層Lの形成方法としては、これが例えばSiO2からなる場合には、熱酸化法やスパッタ法を用いることができる。
上述した構造の場合、N型の半導体基板1NとP型の第1半導体領域1PAとの間に、PN接合が構成されることで、フォトダイオードD1が形成されている。半導体基板1Nは、基板裏面に形成された第1電極E1に電気的に接続されている。第1半導体領域1PAは、第2半導体領域1PBを介して、表面電極E3に接続されている。抵抗層R1はフォトダイオードD1に対して直列に接続されている(図3の(b)参照)。
フォトダイオードアレイ11においては、個々のフォトダイオードD1をガイガーモードで動作させる。ガイガーモードでは、フォトダイオードD1のブレークダウン電圧よりも大きな逆方向電圧(逆バイアス電圧)をフォトダイオードD1のアノード/カソード間に印加する。すなわち、アノードには(-)電位V1を、カソードには(+)電位V2を印加する。これらの電位の極性は相対的なものであり、一方の電位をグランド電位とすることも可能である。
アノードはP型の半導体領域1PAであり、カソードはN型の半導体基板1Nである。フォトダイオードD1は、アバランシェフォトダイオードとして機能する。フォトダイオードD1に光(フォトン)が入射すると、基板内部で光電変換が行われて光電子が発生する。図3の(a)に示されたP型半導体領域1PAのPN接合界面の近傍領域AVCにおいて、アバランシェ増倍が行われ、増幅された電子群は電極E1に向けて流れる。
第1反射体E2は、第2半導体領域1PBに対して、相対的に低不純物濃度の第1半導体領域1PAの外側の半導体基板1Nの表面上に設けられている。半導体基板1Nの露出面の領域は、光入射に対しては、殆ど検出に寄与しないデッドスペースである。第1反射体E2は、入射した光を反射し、第2反射体(たとえば、金属パッケージ内面など)に入射させる。第2反射体は、入射した光を再度反射させ、再反射された光を、有効にフォトダイオードD1に導く。
個々のフォトダイオードD1に接続された抵抗層R1の他方端は、半導体基板1Nの表面に沿って共通の信号読出線TLに電気的に接続されている。複数のフォトダイオードD1は、ガイガーモードで動作しており、各フォトダイオードD1は、共通の信号読出線TLに接続されている。このため、複数のフォトダイオードD1に同時にフォトンが入射した場合、複数のフォトダイオードD1の出力は全て共通の信号読出線TLに入力され、全体としては入射フォトン数に応じた高強度の信号として計測される。信号読出線TLには、信号読み出し用の電圧降下が生じる負荷抵抗を接続してもよい。
上述した構造は、表面入射型のフォトダイオードアレイの構造であるが、裏面入射型のフォトダイオードアレイの構造を採用してもよい。この場合には、半導体基板1Nの厚みを薄くして、裏面側の電極E1を透明電極とすればよい。裏面側の電極E1を、半導体基板1Nの別の位置(例えば基板表面側)に配置してもよい。
続いて、図5を参照して、プリズム5の構成を説明する。図5は、プリズムの断面図である。図5に示されるように、プリズム5は、断面が台形形状である。プリズム5は、表面として、互いに対向し且つ平行な一対の側面5c,5dと、互いに対向し且つ一対の側面5c,5dを連結するように延びる一対の側面5a,5bと、を有している。各側面5a,5b,5c,5dは、プリズム5の断面形状である台形の対応する辺を構成している。側面5cは、上記台形における互いに平行な一対の辺のうち、長さが長い辺を構成する。側面5dは、上記台形における互いに平行な一対の辺のうち、長さが短い辺を構成する。イメージングプレートIPは、プリズム5と対向するように配置される。すなわち、プリズム5は、イメージングプレートIPと対向する。詳細には、プリズム5の側面5c(第一面)が、イメージングプレートIPと対向する。プリズム5の側面5d(第四面)が、光検出素子10と対向している。側面5dには、励起光ELがプリズム5から出射するのを防ぐためのコーティング(励起光カットコーティング)が施されている。
励起光ELは、側面5a(第二面)からプリズム5に入射する。すなわち、側面5aが、励起光ELの入射面である。側面5aは、イメージングプレートIPと対向していない。側面5aには、励起光ELの反射を防ぐための反射防止コーティングが施されている。側面5aは、側面5cに対して傾斜している。側面5aに対向する側面5b(第三面)は、励起光ELを透過する面である。側面5bも、側面5cに対して傾斜している。光検出素子10は、プリズム5の側面5dと対向するように配置されている。光検出素子10は、光検出素子10は、当該蛍光光FLを検出する。
放射線画像検出装置20において、励起光ELが側面5aからプリズム5内に入射した場合、励起光ELがプリズム5の内部を伝搬して、側面5cから出射する。すなわち、プリズム5は、側面5aから入射した励起光ELを側面5cから出射させるように構成されている。側面5c(プリズム5)から出射した励起光ELは、イメージングプレートIPに照射される。励起光ELがイメージングプレートIPに照射されると、イメージングプレートIPから蛍光光FLが放出される。光検出素子10は、プリズム5の側面5dと対向するように配置されている。蛍光光FLは、側面5cからプリズム5内に入射する。プリズム5内に入射した蛍光光FLは、プリズム5の内部を伝搬して、側面5dから出射する。すなわち、プリズム5は、側面5cから入射した蛍光光FLを側面5dから出射させるようにも構成されている。側面5d(プリズム5)から出射した蛍光光FLは、光検出素子10に入射し、光検出素子10で検出される。イメージングプレートIPからの反射光である励起光ELは、側面5cからプリズム5内に入射する。プリズム5内に入射した反射光(励起光EL)は、プリズム5の内部を伝搬して、側面5bから出射する。すなわち、プリズム5は、側面5cから入射した反射光(励起光EL)を側面5bから出射させるようにも構成されている。
このように、放射線画像検出装置20では、プリズム5は、イメージングプレートIPと光検出素子10との間に位置する。プリズム5は、側面5aからプリズム5に入射した励起光ELが側面5cから出射すると共に、側面5cから入射した反射光が側面5bから出射するように、配置されている。側面5cから出射した励起光ELは、イメージングプレートIPに照射される。イメージングプレートIPから放出された蛍光光FLは、側面5cからプリズム5に入射する。プリズム5は、側面5cから入射した蛍光光FLが側面5dから出射するように、配置されている。プリズム5は、励起光ELと蛍光光FLとを、異なる側面5b,5c,5dから出射させる。プリズム5は、励起光ELを、光検出素子10が対向する側面5dではなく、光検出素子10が対向していない側面5bに向けて進行させる。励起光ELは、プリズム5から、蛍光光FLが出射する方向とは異なる方向に出射する。光検出素子10は、励起光ELが出射する側面5bではなく、蛍光光FLが出射する側面5dに対向するように配置されているので、光検出素子10に励起光が入射し難い。したがって、光検出素子10での励起光ELの検出を抑制できる。プリズム5の側面5dに励起光カットコーティングが施されているので、光検出素子10が励起光ELを検出することをより一層抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は上記実施形態に限られるものではない。
例えば、図6に示されるように、側面5bは、励起光ELを反射する面であってもよい。側面5bに励起光ELの反射するためのコーティング(反射コーティング)が施されることにより、側面5bは、励起光ELを反射する面とされる。この場合も、励起光ELが側面5aからプリズム5内に入射した場合、励起光ELがプリズム5の内部を伝搬して、側面5bで反射する。側面5bで反射した励起光ELは、側面5cから出射する。すなわち、プリズム5は、側面5aから入射した励起光ELを側面5bで反射し且つ側面5cから出射させるように構成されている。側面5c(プリズム5)から出射した励起光ELは、イメージングプレートIPに照射される。励起光ELがイメージングプレートIPに照射されると、イメージングプレートIPから蛍光光FLが放出される。プリズム5内に入射した蛍光光FLは、プリズム5の内部を伝搬して、側面5dから出射する。側面5d(プリズム5)から出射した蛍光光FLは、光検出素子10に入射し、光検出素子10で検出される。イメージングプレートIPからの反射光である励起光ELは、側面5cからプリズム5内に入射する。プリズム5内に入射した反射光(励起光EL)は、プリズム5の内部を伝搬して、側面5aから出射する。すなわち、プリズム5は、側面5cから入射した反射光(励起光EL)を側面5aから出射させるようにも構成されている。プリズム5は、側面5aからプリズム5に入射した励起光ELが側面5cから出射すると共に、側面5cから入射した反射光が側面5aから出射するように、配置されている。プリズム5は、励起光ELと蛍光光FLとを、異なる側面5a,5c,5dから出射させる。プリズム5は、励起光ELを、光検出素子10が対向する側面5dではなく、光検出素子10が対向していない側面5aに向けて進行させる。励起光ELは、プリズム5から、蛍光光FLが出射する方向とは異なる方向に出射する。光検出素子10は、励起光ELが出射する側面5aではなく、蛍光光FLが出射する側面5dに対向するように配置されているので、光検出素子10に励起光が入射し難い。したがって、光検出素子10での励起光ELの検出を抑制できる。
例えば、図7に示されるように、側面5dがレンズ形状を呈していてもよい。この場合でも、プリズム5は、励起光ELを、光検出素子10が対向する側面5dではなく、光検出素子10が対向していない側面5bに向けて進行させる。励起光ELは、プリズム5から、蛍光光FLが出射する方向とは異なる方向に出射する。光検出素子10は、励起光ELが出射する側面5bではなく、蛍光光FLが出射する側面5dに対向するように配置されているので、光検出素子10に励起光が入射し難い。側面5dがレンズ形状を呈しているので、蛍光光FLの集光効率を向上させることができる。
上述の実施形態では、プリズム5の断面が台形形状であるが、プリズム5の断面形状は、台形に限られない。たとえば、図8に示されるように、プリズム5の断面が三角形状であってもよい。この場合、プリズム5は、三角柱状である。図8に示された放射線画像検出装置20は、励起光源2と、MEMSミラー3と、スキャンレンズ4と、プリズム5と、複数の光検出素子10と、を備えている。本変形例では、放射線画像検出装置20は、一対の光検出素子10を備えている。
図9に、プリズム5の断面図を示す。プリズム5は、三つの側面5a,5b,5cを有している。各側面5a,5b,5cは、プリズム5の断面形状である三角形の対応する辺を構成している。側面5cは、上記三角形における、長さが最も長い辺を構成する。側面5cが、イメージングプレートIPと対向する。励起光ELは、側面5aからプリズム5に入射する。すなわち、側面5aが、励起光ELの入射面である。一対の光検出素子10は、側面5aと側面5bとの接続部分付近(イメージングプレートIPと対向する位置)に配置されている。一つの光検出素子10は、側面5aにおける、側面5aと側面5bとで成す角部近傍に配置されている。光検出素子10は、側面5aにおける、励起光が入射する領域とは異なる領域に対向するように配置されている。別の光検出素子10は、側面5bにおける、励起光が出射する領域とは異なる領域に対向するように配置されている。
励起光ELが側面5aからプリズム5内に入射した場合、励起光ELがプリズム5の内部を伝搬して、側面5cから出射する。すなわち、プリズム5は、側面5aから入射した励起光ELを側面5cから出射させるように構成されている。側面5c(プリズム5)から出射した励起光ELは、イメージングプレートIPに照射される。励起光ELがイメージングプレートIPに照射されると、イメージングプレートIPから蛍光光FLが放出される。蛍光光FLは、側面5cからプリズム5内に入射する。プリズム5内に入射した蛍光光FLは、プリズム5の内部を伝搬して、側面5a及び側面5bから出射する。すなわち、プリズム5は、側面5cから入射した蛍光光FLを側面5a及び側面5bから出射させるようにも構成されている。側面5a及び側面5b(プリズム5)から出射した蛍光光FLは、対応する光検出素子10に入射し、各光検出素子10で検出される。イメージングプレートIPからの反射光である励起光ELは、側面5cからプリズム5内に入射する。プリズム5内に入射した反射光(励起光EL)は、プリズム5の内部を伝搬して、側面5bから出射する。すなわち、プリズム5は、側面5cから入射した反射光(励起光EL)を側面5bから出射させるようにも構成されている。
このように、本変形例においても、プリズム5は、側面5aからプリズム5に入射した励起光ELが側面5cから出射すると共に、プリズム5内に入射した反射光が側面5bから出射するように、配置されている。側面5cから出射した励起光ELは、イメージングプレートIPに照射される。イメージングプレートIPから放出された蛍光光FLは、側面5cからプリズム5に入射する。プリズム5は、側面5cから入射した蛍光光FLを、各側面5a,5bから出射させる。プリズム5は、励起光ELと蛍光光FLとを、異なる側面5a,5b,5cから出射させる。プリズム5は、励起光ELを、側面5bにおける光検出素子10が対向する領域ではなく、光検出素子10が対向していない領域に向けて進行させる。励起光ELは、プリズム5から、蛍光光FLが出射する方向とは異なる方向に出射する。光検出素子10は、側面5bにおいて、励起光ELが出射する領域ではなく、蛍光光FLが出射する領域に対向するように配置されているので、光検出素子10に励起光が入射し難い。光検出素子10は、側面5aにおいても、励起光ELが出射する領域ではなく、蛍光光FLが出射する領域に対向するように配置されているので、光検出素子10に励起光が入射し難い。したがって、光検出素子10での励起光ELの検出を抑制できる。プリズム5における、側面5aと側面5bとの接続部分付近(側面5aと側面5bとで構成される角部近傍)に一対の光検出素子10が配置されている。
上述の実施形態及び変形例では、光検出素子10は、ガイガーモードで動作する複数のアバランシェフォトダイオードと、それぞれのアバランシェフォトダイオードに対して直列に接続されたクエンチング抵抗と、を有しているフォトダイオードアレイ11を1つのチャンネルとして、複数チャンネル有している。本実施形態及び変形例の放射線画像検出装置20では、プリズム5における、光検出素子10が対向する領域から外れる領域から励起光ELが出射する。このため、複数のアバランシェフォトダイオードに励起光ELが入射し難い。複数のアバランシェフォトダイオードに励起光が入射すると、蛍光光だけでなく、励起光もアバランシェ増倍される。複数のアバランシェフォトダイオードに励起光ELが入射し難いため、アバランシェ増倍により増大し得る励起光ELの影響を低く抑えることができる。