JP2001337406A - 放射線画像読取方法および装置 - Google Patents

放射線画像読取方法および装置

Info

Publication number
JP2001337406A
JP2001337406A JP2000155735A JP2000155735A JP2001337406A JP 2001337406 A JP2001337406 A JP 2001337406A JP 2000155735 A JP2000155735 A JP 2000155735A JP 2000155735 A JP2000155735 A JP 2000155735A JP 2001337406 A JP2001337406 A JP 2001337406A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
excitation light
phosphor sheet
stimulable phosphor
scanning direction
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000155735A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromi Ishikawa
弘美 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2000155735A priority Critical patent/JP2001337406A/ja
Publication of JP2001337406A publication Critical patent/JP2001337406A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 放射線画像読取方法および装置において、励
起光の光路の近傍に配置された光学部品と励起光の光路
との干渉を防止する。 【解決手段】 放射線画像が記録された蓄積性蛍光体シ
ート10上に、励起光走査手段200から射出された励
起光Leを主走査方向(矢印X方向)に走査すると共
に、この蓄積性蛍光体シート10を搬送手段100によ
り前記主走査方向と略直角な副走査方向(矢印Y方向)
に搬送し、蓄積性蛍光体シート10から発生する輝尽発
光光Leを画像信号として読み取るにあたり、励起光L
eの副走査方向の位置を走査位置検出手段35によって
検出し、この検出された副走査方向の位置に基づいて主
走査方向に走査している励起光Leの副走査方向の位置
を制御するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蓄積性蛍光体シー
トに記録された放射線画像を検出する放射線画像読取方
法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、放射線(X線、α線、β線、
γ線、電子線、紫外線等)を受光すると、この放射線の
エネルギを蓄積し、その後可視光等の励起光の照射を受
けることによりその蓄積されたエネルギに応じた強度で
輝尽発光光を発生する蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体とも
いう)が知られている。また、この蓄積性蛍光体を含む
蓄積性蛍光体層を備えてなる蓄積性蛍光体シートに人体
等の被写体の放射線画像を一旦記録し、この放射線画像
が記録された蓄積性蛍光体シートにレーザ光等の励起光
を走査することにより発生した輝尽発光光を光電的に読
み取って画像信号を得、この画像信号に基づき写真感光
材料等の記録媒体、CRT等の表示装置に被写体の放射
線画像を可視画像として表示する放射線画像記録読出シ
ステムが提案されている(特開昭55-12429号、同56-113
95号、同56-11397号等)。
【0003】上記放射線画像記録読出システムにおいて
は、蓄積性蛍光体シートに励起光を走査することによ
り、この蓄積性蛍光体シートから発生した輝尽発光光を
光電的に読み取る放射線画像読取装置が使用されるが、
該読取装置においては、例えば光学部品の配置を相似の
形に1/5に縮小し、各光学部品の間隔を接近させて装
置を小型化する研究が行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、各光学
部品の間隔を接近させて装置を小型化すると、励起光の
光路にこれらの光学部品が接近して配置されるようにな
り、温度変化の影響、あるいは装置の経時変化等により
前記光学部品の位置および励起光の光路が変化すると、
励起光の光束が光学部品に干渉する、つまり光学部品に
よってけられることがある。例えば蓄積性蛍光体シート
に入射する励起光を副走査方向に挟んで配置された集光
ガイドと集光ミラーとを備えた装置の場合には、集光ガ
イドと集光ミラーとの間隔が狭くなり、この2つの光学
部品の間隙を通過して蓄積性蛍光体シート上を走査する
励起光の光束が上記光学部品によってけられてしまい、
予め設定された一定の強度およびスポット形状を持つ所
定の励起光が蓄積性蛍光体シートに照射されない虞があ
る。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、励起光の光路の近傍に配置された光学部品と励起
光の光路との干渉を防止することができる放射線画像読
取方法および装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の放射線画像読取
方法は、放射線画像が記録された蓄積性蛍光体シート上
に励起光を主走査方向に走査すると共に、該蓄積性蛍光
体シートを前記主走査方向と略直角な副走査方向に前記
励起光に対して相対的に搬送し、前記励起光の走査によ
り前記蓄積性蛍光体シートから発生する輝尽発光光を画
像信号として検出する放射線画像読取方法において、前
記蓄積性蛍光体シートに入射する励起光の副走査方向の
位置を検出し、該検出した副走査方向の位置に基づいて
前記励起光が該励起光の光路の近傍に配置された所定の
光学部品に干渉しないように前記蓄積性蛍光体シートに
入射する励起光の副走査方向の位置を制御することを特
徴とする。
【0007】前記所定の光学部品が前記蓄積性蛍光体シ
ートに入射する励起光を前記副走査方向に挟んで配置さ
れた集光ガイドと集光ミラーである場合には、前記蓄積
性蛍光体シートに入射する励起光の副走査方向の位置を
前記蓄積性蛍光体シートの近傍で検出し、前記励起光が
前記集光ガイドと集光ミラーとに干渉しないように前記
蓄積性蛍光体シートに入射する励起光の副走査方向の位
置を制御するようにすることができる。
【0008】本発明の放射線画像読取装置は、放射線画
像が記録された蓄積性蛍光体シート上に励起光を主走査
方向に走査する励起光走査手段と、該蓄積性蛍光体シー
トを前記主走査方向と略直角な副走査方向に前記励起光
に対して相対的に搬送する搬送手段と、前記励起光の走
査により前記蓄積性蛍光体シートから発生する輝尽発光
光を画像信号として検出する画像信号検出手段とを備え
た放射線画像読取装置において、前記蓄積性蛍光体シー
トに入射する励起光の副走査方向の位置を検出する走査
位置検出手段と、該検出された副走査方向の位置に基づ
いて前記励起光が該励起光の光路の近傍に配置された所
定の光学部品に干渉しないように前記蓄積性蛍光体シー
トに入射する励起光の副走査方向の位置を制御する走査
位置制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】前記所定の光学部品が前記蓄積性蛍光体シ
ートに入射する励起光を前記副走査方向に挟んで配置さ
れた集光ガイドと集光ミラーである場合には、前記走査
位置検出手段を前記蓄積性蛍光体シートの近傍に配置
し、前記走査位置制御手段が前記励起光を前記集光ガイ
ドと集光ミラーとに干渉しないように前記蓄積性蛍光体
シートに入射する励起光の副走査方向の位置を制御する
ようにすることができる。
【0010】
【発明の効果】励起光の走査により蓄積性蛍光体シート
から発生する輝尽発光光を画像信号として検出するにあ
たり、前記蓄積性蛍光体シートに入射する励起光の副走
査方向の位置を検出し、該検出された副走査方向の位置
に基づいて前記蓄積性蛍光体シートに入射する励起光の
副走査方向の位置を制御するようにしたので、蓄積性蛍
光体シート上を走査する励起光の光束が光学部品によっ
てけられないように励起光の位置を調節することができ
る。
【0011】また、前記光学部品が前記蓄積性蛍光体シ
ートに入射する励起光を前記副走査方向に挟んで配置さ
れた集光ガイドと集光ミラーである場合には、前記蓄積
性蛍光体シートに入射する励起光の副走査方向の位置を
前記蓄積性蛍光体シートの近傍で検出し、蓄積性蛍光体
シートに入射する励起光の副走査方向の位置を制御する
ようにすれば、蓄積性蛍光体シート上を走査する励起光
の光束が前記集光ガイドと集光ミラーとによってけられ
ないように励起光の位置を調節することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施の形
態について図面を用いて説明する。図1は、本発明の第
1の実施の形態における放射線画像読取装置の概略構成
を示す図である。第1の実施の形態による放射線画像読
取装置800は、放射線画像が記録された蓄積性蛍光体
シート10を載置し矢印Y方向(副走査方向)に搬送す
る搬送手段100、搬送手段100の搬送方向(副走査
方向)と略直角な矢印X方向(主走査方向)に励起光を
走査する励起光走査手段200、励起光走査手段200
から照射された励起光によって蓄積性蛍光体シート10
から発生する輝尽発光光を光電的に検出し2次元画像信
号として出力する画像信号検出手段300、および搬送
手段100、励起光走査手段200、画像信号検出手段
300を制御するとともに画像信号検出手段300から
出力される2次元画像信号を表示可能な信号に変換して
出力するコントロールユニット400から構成されてい
る。
【0013】搬送手段100は、蓄積性蛍光体シート1
0を載置するエンドレスベルト11およびエンドレスベ
ルト11を保持する回転ローラ12a、12bから構成
されており、エンドレスベルト11は、図示しない駆動
手段によって回転ローラ12aが回転されることによ
り、後述する主走査が1回行われる毎に60μm進む速
さで移動し、蓄積性蛍光体シート10を副走査方向に搬
送する。
【0014】図2は蓄積性蛍光体シート10の概略構成
を示す斜視図である。長方形状の蓄積性蛍光体シート1
0は、蓄積性蛍光体が含有された蓄積性蛍光体層(以後
蛍光体層1と呼ぶ)がシート状の支持体2の上に形成さ
れたものであり、放射線画像が記録されている蛍光体層
1は励起光の照射を受けると記録されている放射線画像
に応じた強度の輝尽発光光を発生する。
【0015】この蓄積性蛍光体シート10は、搬送手段
100のエンドレスベルト11上に載置され、蓄積性蛍
光体シート10上の主走査方向(すなわち図1の矢印X
方向)に励起光Leが繰り返し走査されている間に、搬
送手段100によって上記主走査方向と略直角な方向の
副走査方向(すなわち図1の矢印Y方向)に搬送される
ことにより、励起光Leによって2次元状に走査され
る。
【0016】励起光走査手段200は、蓄積性蛍光体を
励起させる波長410nmの励起光Leを射出する半導
体レーザ等を配した第1光学系201、モータ61によ
って回転され第1光学系201から射出される励起光L
eを偏向させるポリゴンミラー25、およびポリゴンミ
ラー25によって偏向された励起光Leを蓄積性蛍光体
シート10上に集光させる第2光学系202からなる。
第1光学系201から射出される励起光Leは、ポリゴ
ンミラー23および第2光学系202を経由して蓄積性
蛍光体シート10上の主走査方向に繰り返し走査され
る。
【0017】図3に上記第1光学系201および第2光
学系202の拡大図を示す。図3に示されるように第1
光学系201は、半導体レーザ21、コリメータレンズ
22、シリンドリカルレンズ23、およびプリズム24
から構成されている。プリズム24は、パルスモータ6
2の回転により傾きが変え得るようになっており、プリ
ズム24の回転により励起光Leの光路の向きが変えら
れると励起光Leのポリゴンミラー25への入射角が変
化する。第2光学系202は、第1球面レンズ26、第
2球面レンズ27、凹シリンドリカルレンズ28、シリ
ンドリカルミラー29からなり、ポリゴンミラー25の
回転によって偏向された励起光Leを蓄積性蛍光体シー
ト10上に集光させる。
【0018】画像信号検出手段300は、励起光Leの
照射によって蓄積性蛍光体シート10から発生した輝尽
発光光Lkを反射および集光して後述する集光ガイド3
1の入射端面31aに入射させる集光ミラー34、蓄積
性蛍光体シート10から発生した輝尽発光光Lkをその
入射端面31aから直接入射させると共に、上記集光ミ
ラー34によって反射および集光された輝尽発光光Lk
を入射端面31aから入射させる集光ガイド31、集光
ガイド31の射出端面31bから射出される輝尽発光光
Lkを透過させ輝尽発光光Lkに混入して入射した励起
光Leを遮断する励起光カットフィルタ32、励起光カ
ットフィルタ32を透過した輝尽発光光Lkを光電的に
検出する光電子増倍管33、および蓄積性蛍光体シート
10上に走査される励起光Leの走査線上の一端に配置
され、走査される励起光Leの副走査方向の位置を検出
する1次元の位置検出素子(PSDと呼ばれることもあ
る)が内臓された走査位置検出手段35からなる。
【0019】また、集光ガイド31はアクリル板等の導
光性材料を成形して作られたものであり、その入射端面
31aは長方形状に形成され、その射出端面31bは板
状の導光性材料に複数のスリ割を入れ円柱状に束ねた開
口部として形成されている。集光ガイドは、その入射端
面31aの長手方向が蓄積性蛍光体シート10の主走査
方向に沿うように配置され、射出端面31bには励起光
カットフィルタ32と光電子増倍管33の受光面とが接
続され、これら3つの要素は一体化されている。
【0020】図4に上記集光ガイド31の入射端面31
a近傍の拡大断面図を示す。図4に示すように励起光L
eは蓄積性蛍光体シート10に略垂直に入射し、この励
起光Leが走査される走査線上から次々に輝尽発光光L
kが発生する。これらの輝尽発光光Lkは集光ミラー3
4によって反射および集光されて集光ガイド31の入射
端面31aに入射する光路Op1と、集光ミラー34を
介さず直接集光ガイドの入射端面31aに入射する光路
Op2とを伝播して集光ガイド31に入射する。
【0021】そして、入射端面31aから集光ガイド3
1に入射した輝尽発光光Lkは、集光ガイド31の内部
を全反射を繰り返しながら射出端面31bに向かって伝
搬し、さらに励起光カットフィルタ32を透過して光電
子増倍管33の受光面に入射すると光電変換され、電気
的な画像信号Agとして出力される。
【0022】また、励起光Leの走査線上の一端に配置
されている走査位置検出手段35は、励起光Leによる
走査の副走査方向の位置を検出し、その走査位置を走査
位置信号Syとして出力するものであり、集光ガイド3
1および集光ミラー34と一体の構造となるように図示
していない共通のベースに固定されている。これによ
り、所定の光学部品に対する前記励起光の副走査方向の
位置を検出することができる。
【0023】そして、この走査位置検出手段35は、励
起光Leが集光ガイド31と集光ミラー34との中間位
置、すなわち両要素が副走査方向に隔たる距離W(約
2.5mm)の中間点Cに沿って走査されるときの走査
位置が基準走査位置Poとなるように設定されている。
そして、この基準走査位置Poを励起光Leが走査する
ときに走査位置検出手段35によって検出され出力され
る走査位置信号Sy(0)の値は0となるように調節さ
れている。励起光Leの走査位置が基準走査位置Poか
ら集光ミラー34側にhmmシフトしたときには走査位
置検出手段35から出力される信号は走査位置信号Sy
(h)となり、励起光Leの走査位置が基準走査位置P
oから集光ガイド31側にhmmシフトしたときには走
査位置検出手段35から出力される信号は走査位置信号
Sy(−h)となる。
【0024】コントロールユニット400は、搬送手段
100、励起光走査手段200および画像信号検出手段
300を制御するユニット制御部41、画像信号検出手
段300から出力される画像信号Agを入力し表示可能
な映像信号に変換して出力する映像信号処理回路部42
および走査位置検出手段35から入力した走査位置信号
Syの値に基づきパルスモータ62を駆動する駆動信号
Smを出力し、プリズム24を傾斜させる走査位置制御
器43からなる。
【0025】なお、走査位置制御器43から出力される
駆動信号Smによってプリズム24が傾けられる方向
と、このプリズム24の傾きにより移動される励起光L
eの副走査方向の位置との対応関係は予め走査位置制御
器43に設定され記憶されており、走査位置制御器4
3、プリズム24、およびパルスモータ62によって走
査位置制御手段が構成されている。
【0026】表示器500は映像信号処理回路部42か
ら出力された映像信号を入力し表示する。
【0027】次に、上記実施の形態における作用につい
て説明する。搬送手段100に載置され副走査方向(Y
方向)に搬送される蓄積性蛍光体シート10上には励起
光走査手段200によって励起光Leが主走査方向(X
方向)に走査されると、この励起光Leの走査を受けた
蓄積性蛍光体シート10の蛍光体層1に含まれる蓄積性
蛍光体が励起されて輝尽発光光Lkがこの主走査線上に
次々に発生する。そして、蛍光体層1から発生した輝尽
発光光Lkは、集光ガイド31および励起光カットフィ
ルタ32を通して光電子増倍管33によって受光され光
電変換されて電気的な画像信号Agとして画像信号検出
手段300から出力される。画像信号検出手段300か
ら出力された画像信号Agは、コントロールユニット4
00の映像信号処理部42に入力され表示可能な映像信
号に変換され出力されて、蛍光体層1に記録されている
放射線画像が可視画像として表示器500に表示され
る。
【0028】上記各ユニットの一連の動作はユニット制
御部41から出力される制御信号によって同期がとられ
ている。
【0029】ここで、励起光走査手段200によって走
査される励起光Leを走査位置検出手段35によって検
出し、走査位置Poが基準走査位置に一致するように調
整される場合について説明する。
【0030】図5に示すように、励起光Leが基準走査
位置Poから集光ミラー34の方向にhmm離れた走査
位置Phを走査しているときには、走査位置検出手段3
5によって検出される走査位置Phは走査位置信号Sy
(h)として出力される。走査位置検出手段35から出
力される走査位置信号Sy(h)はコントロールユニッ
ト400の走査位置制御器43に入力され、走査位置信
号Sy(h)に応じた駆動信号Sm(α)がパルスモー
タ62に対して出力される。図6に示すように駆動信号
Sm(α)を入力したパルスモータ62はプリズム24
を傾斜させ、励起光Leのポリゴンミラーへの入射角を
α°変化させる。その結果、励起光Leが走査される位
置は走査位置Ph´に移動し基準走査位置Poに近づい
て、走査位置Ph´と基準走査位置Poとの距離の差は
h´(|h´|<|h|)となる。この距離の差h´は
再び走査位置検出手段35により検出され走査位置信号
Sy(h´)として出力され、この値を入力した走査位
置制御器43により駆動信号Sm(α´)に変換され
る。そして、駆動信号Sm(α´)を入力したパルスモ
ータ62によってプリズム24がさらに傾斜されること
により励起光Leの走査位置は基準走査位置Poにさら
に近づき、最終的には基準走査位置Poに収束する。
【0031】このように主走査している励起光Leの副
走査方向の位置が基準走査位置Poから離れると、プリ
ズム24が傾けられることによりその走査位置が基準走
査位置Poに戻るように制御されるので、励起光Leは
常に基準走査位置Poを走査するように維持される。従
って、走査される励起光Leの光束が集光ガイド31や
集光ミラー34によってけられることにより生じる蓄積
性蛍光体シート10上に走査される励起光Leの強度変
化およびスポット形状の変化を防ぐことができ、蓄積性
蛍光体シート10上に所定の励起光Leを走査すること
ができるので、蛍光体層1から放射線画像を正確に反映
する輝尽発光光を発生させることができ、放射線画像を
正確に表す画像信号を検出することができる。
【0032】図7は、本発明の第2の実施の形態の励起
光走査手段の概略構成を示す図であり、第1の実施の形
態と共通の機能を有する構成については第1の実施の形
態と同一の符号を用いて示したものである。図7に示す
ように第2の実施の形態における放射線画像読取装置の
励起光走査手段200は、半導体レーザ21から射出さ
れコリメータレンズ22、シリンドリカルレンズ23を
通して伝播される励起光Leを反射しポリゴンミラー2
5に入射させる折返しミラーユニット70が配置され、
第1の実施の形態で用いたプリズム24が除かれたもの
であり、その他の構成は第1の実施の形態と同様であ
る。
【0033】折返しミラーユニット70は、入射した励
起光Leを反射させる折返しミラー20、折返しミラー
20内部を貫通する軸63を回転軸として支持し折返し
ミラー20を回転可能に保持するミラーベース64、軸
63を支点としたときの作用点側に位置し折返しミラー
20とミラーベース64との間に配置されその間隔を調
節するピエゾ素子65、折返しミラー20をミラーベー
ス64側に付勢するバネ66および走査位置制御器43
から入力した駆動信号Smの値に応じた電圧をピエゾ素
子65に供給するピエゾコントローラ67から構成され
ている。
【0034】次に、第2の実施の形態において励起光L
eの走査位置を走査基準位置Poに維持する制御を行う
場合について説明する。励起光走査手段200によって
励起光Leが走査されている状態において、励起光Le
の走査位置が基準走査位置Poから距離u離れると、走
査位置検出手段35からこの距離uに応じた走査位置信
号Sy(u)が出力される。この走査位置信号Sy
(u)は走査位置制御器43に入力され、予め定められ
ている制御処理により走査位置信号Sy(u)に応じた
駆動信号Sm(β)が出力される。この駆動信号Sm
(β)を入力したピエゾコントローラ67はピエゾ素子
65に電圧を印加し折返しミラー20を角度βだけ傾斜
させる。折返しミラー20が傾斜されると励起光Leの
ポリゴンミラー25への入射角が変化し励起光Leの走
査位置が基準走査位置Poに近づく。そして、第1の実
施の形態と同様に、このような制御処理が繰り返される
ことにより、励起光Leの走査位置は最終的に基準走査
位置Poに収束する。その他の作用は第1の実施の形態
と同様である。
【0035】なお、第2の実施の形態の場合には、走査
位置制御手段は走査位置制御器43、およびミラーユニ
ット70によって構成される。
【0036】なお、励起光Leの走査位置の変更はプリ
ズムまたは折返しミラーの傾きによって実施する方式に
限定されるものではなく、励起光走査手段の光学系に含
まれる光学部品にシフト機構および/またはチルト機構
を付加する等の他の方式を採用することにより励起光の
主走査位置を副走査方向に移動させることもできる。
【0037】また、走査位置検出手段としては、素子上
に光が照射された位置に応じた値を出力する位置検出素
子を用いることに限定されるものではなく、励起光Le
の走査位置を検出することができるものであればどのよ
うな走査位置検出手段を用いてもよい。
【0038】また、上記実施の形態においては、蓄積性
蛍光体シートを副走査方向に搬送する搬送手段として蓄
積性蛍光体シートを搬送する方式を用いたが、蓄積性蛍
光体シートは励起光の主走査方向に対して略直角な副走
査方向に移動されれば良いので、蓄積性蛍光体シートを
装置本体に対して移動させずに固定し、励起光走査手段
および画像信号検出手段を装置本体に対して副走査方向
に移動させることにより蓄積性蛍光体シートを励起光に
対して相対的に搬送する搬送手段を用いてもよい。
【0039】また、上記実施の形態においては、励起光
の副走査方向の位置を検出する走査位置検出手段とし
て、励起光が走査される蓄積性蛍光体シート外の一端に
おいて、励起光の副走査方向の位置を検出したが、励起
光が走査される蓄積性蛍光体シート外の両端に走査位置
検出手段を配置して励起光の副走査方向の位置を検出し
たり、励起光走査手段中の励起光の光路の途中に走査位
置検出手段を配置して、励起光の副走査方向の位置を検
出してもよい。
【0040】上記のように本発明によれば、励起光の光
路の近傍に配置された光学部品と励起光の光路との干渉
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による放射線画像読
取装置の概略構成を示す図
【図2】蓄積性蛍光体シートの構成を示す図
【図3】励起光走査手段の構成を示す図
【図4】集光ガイド31の入射端面31a近傍の拡大断
面図を示す図
【図5】主走査されている励起光Leの副走査方向の位
置を示す図
【図6】励起光Leの走査位置が変更される様子を示す
【図7】第2の実施の形態における励起光走査手段の構
成を示す図
【符号の説明】
10 蓄積性蛍光体シート 34 集光ミラー 41 ユニット制御部 42 映像信号処理回路部 43 走査位置制御器 35 走査位置検出手段 100 搬送手段 200 励起光走査手段 300 画像信号検出手段 400 コントロールユニット 500 表示器 800 放射線画像読取装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線画像が記録された蓄積性蛍光体シ
    ート上に励起光を主走査方向に走査すると共に、該蓄積
    性蛍光体シートを前記主走査方向と略直角な副走査方向
    に前記励起光に対して相対的に搬送し、前記励起光の走
    査により前記蓄積性蛍光体シートから発生する輝尽発光
    光を画像信号として検出する放射線画像読取方法におい
    て、 前記蓄積性蛍光体シートに入射する励起光の副走査方向
    の位置を検出し、該検出した副走査方向の位置に基づい
    て前記励起光が該励起光の光路の近傍に配置された所定
    の光学部品に干渉しないように前記蓄積性蛍光体シート
    に入射する励起光の副走査方向の位置を制御することを
    特徴とする放射線画像読取方法。
  2. 【請求項2】 前記所定の光学部品が前記蓄積性蛍光体
    シートに入射する励起光を前記副走査方向に挟んで配置
    された集光ガイドと集光ミラーであり、前記蓄積性蛍光
    体シートに入射する励起光の副走査方向の位置を前記蓄
    積性蛍光体シートの近傍で検出し、前記励起光が前記集
    光ガイドと集光ミラーとに干渉しないように前記蓄積性
    蛍光体シートに入射する励起光の副走査方向の位置を制
    御することを特徴とする請求項1記載の放射線画像読取
    方法。
  3. 【請求項3】 放射線画像が記録された蓄積性蛍光体シ
    ート上に励起光を主走査方向に走査する励起光走査手段
    と、該蓄積性蛍光体シートを前記主走査方向と略直角な
    副走査方向に前記励起光に対して相対的に搬送する搬送
    手段と、前記励起光の走査により前記蓄積性蛍光体シー
    トから発生する輝尽発光光を画像信号として検出する画
    像信号検出手段とを備えた放射線画像読取装置におい
    て、 前記蓄積性蛍光体シートに入射する励起光の副走査方向
    の位置を検出する走査位置検出手段と、 該検出された副走査方向の位置に基づいて前記励起光が
    該励起光の光路の近傍に配置された所定の光学部品に干
    渉しないように前記蓄積性蛍光体シートに入射する励起
    光の副走査方向の位置を制御する走査位置制御手段とを
    備えたことを特徴とする放射線画像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記所定の光学部品が前記蓄積性蛍光体
    シートに入射する励起光を前記副走査方向に挟んで配置
    された集光ガイドと集光ミラーであり、前記走査位置検
    出手段が前記蓄積性蛍光体シートの近傍に配置され、前
    記走査位置制御手段が前記励起光を前記集光ガイドと集
    光ミラーとに干渉しないように前記蓄積性蛍光体シート
    に入射する励起光の副走査方向の位置を制御するもので
    あることを特徴とする請求項3記載の放射線画像読取装
    置。
JP2000155735A 2000-05-26 2000-05-26 放射線画像読取方法および装置 Withdrawn JP2001337406A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000155735A JP2001337406A (ja) 2000-05-26 2000-05-26 放射線画像読取方法および装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000155735A JP2001337406A (ja) 2000-05-26 2000-05-26 放射線画像読取方法および装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001337406A true JP2001337406A (ja) 2001-12-07

Family

ID=18660628

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000155735A Withdrawn JP2001337406A (ja) 2000-05-26 2000-05-26 放射線画像読取方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001337406A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014202692A (ja) * 2013-04-09 2014-10-27 浜松ホトニクス株式会社 放射線画像検出装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014202692A (ja) * 2013-04-09 2014-10-27 浜松ホトニクス株式会社 放射線画像検出装置
US9823359B2 (en) 2013-04-09 2017-11-21 Hamamatsu Photonics K.K. Radiation image detection device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH053948B2 (ja)
JPS5831662A (ja) 被走査シ−ト前端検出方法および装置
JPH0281042A (ja) 放射線画像情報読取装置
JP2001337406A (ja) 放射線画像読取方法および装置
JPH06160997A (ja) 放射線画像情報記録読取方法および装置
JPH01238642A (ja) 放射線画像情報記録読取装置
JP2561297B2 (ja) 放射線画像情報読取装置
JP2925629B2 (ja) 画像読取装置
JPH04367815A (ja) 光ビーム走査装置
JP2582560B2 (ja) 放射線画像情報読取再生装置
JPS6366046A (ja) シ−ト体搬送機構
JP2002101269A (ja) 放射線画像情報読取装置
JPS63261341A (ja) 放射線画像情報読取装置
JP2557261B2 (ja) 読取装置
JPS6367859A (ja) シ−ト体搬送機構の制御方法
JP2001066719A (ja) 放射線画像読取装置
JPS63262359A (ja) シ−ト体搬送機構
JPH01107231A (ja) 放射線画像情報読取装置
JPH01207737A (ja) 放射線画像情報読取装置
JPH01237638A (ja) 放射線画像情報読取装置
JPH0476896B2 (ja)
JP2002125099A (ja) 放射線画像読取装置
JPH01198740A (ja) 放射線画像情報読取装置
JPH043149A (ja) 放射線画像情報読取装置
JPH043148A (ja) 放射線画像情報読取装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070807