JPH06130526A - 蓄積性蛍光体の読取装置 - Google Patents

蓄積性蛍光体の読取装置

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JPH06130526A
JPH06130526A JP30293692A JP30293692A JPH06130526A JP H06130526 A JPH06130526 A JP H06130526A JP 30293692 A JP30293692 A JP 30293692A JP 30293692 A JP30293692 A JP 30293692A JP H06130526 A JPH06130526 A JP H06130526A
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JP
Japan
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stimulable phosphor
light
light guide
laser light
phosphor
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Application number
JP30293692A
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English (en)
Inventor
Hideo Noda
英男 野田
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Rigaku Denki Co Ltd
Rigaku Corp
Original Assignee
Rigaku Denki Co Ltd
Rigaku Corp
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Publication date
Application filed by Rigaku Denki Co Ltd, Rigaku Corp filed Critical Rigaku Denki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光電変換器による蓄積性蛍光体の読取感度を
向上させた読取装置を提供する。 【構成】 蓄積性蛍光体1にレーザ光Rを照射し、その
レーザ光Rによって励起されて蓄積性蛍光体1から放出
される光を光電変換器8によって電気信号に変換するよ
うにした蓄積性蛍光体の読取装置である。この装置は、
蓄積性蛍光体1をレーザ光Rで走査するためにその蓄積
性蛍光体1に対して往復平行移動する走査台9を有して
いる。そして光電変換器8は、その走査台9の上に固定
して設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蓄積性蛍光体内に形成
されたエネルギ潜像を読み取るための読取装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】被検査物にX線を照射し、その被検査物
を透過したX線で又はその被検査物で回折若しくは散乱
したX線でX線感光材料を露光し、その露光によりX線
感光材料内に像を形成し、その像を観察することにより
被検査物の内部の様子を観察する検査方法は、従来より
広く知られている。また、この検査方法においてX線感
光材料として、蓄積性蛍光体を用いることも既に知られ
ている。
【0003】蓄積性蛍光体は輝尽性蛍光体とも呼ばれる
ことがあり、次のような性質を有している。すなわち、
その蓄積性蛍光体にX線等の放射線を照射すると、その
照射された部分に対応する蓄積性蛍光体内にエネルギが
潜像として蓄積され、さらにその蓄積性蛍光体にレーザ
光等の輝尽性励起光を照射すると上記潜像エネルギが光
となって外部に放出される。このような性質を有する物
質としては、例えば、BaFX:Eu(Xはハロゲン)
で示される蛍光体、あるいは特開昭56−11392号
公報において可視ないし赤外輝尽性蛍光体としてあげら
れている各種の蛍光体が知られている。
【0004】蓄積性蛍光体内に蓄積されたエネルギ潜像
を読み取るための装置として、従来、図11に示すよう
な構造のものが知られている。この読取装置において
は、平板状の蓄積性蛍光体51が金属製で円筒状の回転
ドラム52の外周表面に密着状態で装着されている。回
転ドラム52及びそれに巻回された蓄積性蛍光体51
は、図示しない駆動源によって駆動されて中心軸線Lを
中心として一定の角速度で回転する。
【0005】蓄積性蛍光体51が回転する間、レーザ光
源53から出射したレーザ光Rは、第1ミラー54、ダ
イクロイックミラー55、そして第2ミラー56の各ミ
ラーで反射し、さらに集光レンズ57によって蓄積性蛍
光体51上の一点に集光される。レーザ光が照射された
位置の蓄積性蛍光体51内にX線照射に起因してエネル
ギが蓄積されている場合、集光レンズ57を通過したレ
ーザ光がそのエネルギ蓄積点に集光すると、そのエネル
ギが光となって蓄積性蛍光体51の外部へ放散する。放
散した光はレンズ57を通過し、第2ミラー56で反射
し、そしてダイクロイックミラー55を通過して光電変
換器58に入射する。
【0006】集光レンズ57及び第2ミラー56は、平
板状の走査台59上に固定された円筒状のケース60内
に格納されている。走査台59は、二本のレール61に
ガイドされながら、駆動ワイヤ62によって駆動されて
回転ドラム52に対して平行の方向に往復移動する。レ
ーザ光Rは、回転ドラム52の回転により蓄積性蛍光体
51を円周方向に主走査し、そして走査台59の往復平
行移動によって蓄積性蛍光体51を軸線L方向に副走査
する。それらの主走査及び副走査により蓄積性蛍光体5
2の全面がレーザ光によって走査され、その走査により
蓄積性蛍光体52内に蓄積されたエネルギ潜像が読み取
られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の読取装
置においては、走査台59をできる限り軽量にするため
に、走査台59から離れた位置に光電変換器58を固定
して配置していた。しかしながらその構造では、光電変
換器58と蓄積性蛍光体51との間の距離が長くなり過
ぎて、蓄積性蛍光体51に励起された光が光電変換器5
8に到達するまでに大きく減衰し、その結果、光電変換
器58の光検出感度が悪くなるという問題があった。
【0008】また、蓄積性蛍光体51の画素を見込む角
度γ(ガンマ)が小さく(図12参照)、レーザ光によ
って励起された蛍光のうちの一部だけが光電変換器58
に取り込まれることになり、その結果、やはり光電変換
器58の光検出感度が悪かった。
【0009】本発明は、従来の読取装置における上記の
問題点を解消するためになされたものであって、光電変
換器の光検出感度を向上させた読取装置を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明に係る蓄積性蛍光体の読取装置は、蓄積性蛍
光体にレーザ光を照射し、そのレーザ光によって励起さ
れて蓄積性蛍光体から放出される光を光電変換手段によ
って電気信号に変換するようにした蓄積性蛍光体の読取
装置である。この読取装置は、蓄積性蛍光体をレーザ光
で走査するためにその蓄積性蛍光体に対して往復平行移
動する走査台を有している。そして、上記光電変換手段
が、その走査台の上に固定して設けられることが特徴と
なっている。
【0011】
【作用】走査台上にはミラー等といったレーザ光を蓄積
性蛍光体へ導くための光学系が載置されていて、その光
学系によって蓄積性蛍光体にレーザ光が照射される。蓄
積性蛍光体の内部にエネルギが蓄積されている場合、そ
こにレーザ光が照射されると蓄積性蛍光体から光が励起
される。その光は、走査台上に設けられた光電変換手段
に受光されて電気信号に変換される。
【0012】光電変換手段は走査台上に設けられている
ので、その光電変換手段と蓄積性蛍光体との間の距離は
非常に小さい。よって、蓄積性蛍光体からの励起光は、
大きく減衰することなく、光電変換手段に取り込まれ
る。
【0013】
【実施例】図1は本発明に係る蓄積性蛍光体の読取装置
の一実施例を示している。この読取装置は、蓄積性蛍光
体1が装着された円柱状の回転ドラム2を有している。
蓄積性蛍光体1は、真空吸着、マグネティック吸着又は
機械的固定により回転ドラム2の外周面に密着状態で保
持されている。回転ドラム2はその両端において支持ブ
ロック13,13によって回転自在に支持されている。
回転ドラム2の回転軸2aにはモータ14が接続されて
おり、そのモータ14によって駆動されて回転ドラム2
が中心軸線Lを中心として回転するようになっている。
モータ14にはエンコーダ15が付設されており、この
エンコーダ15の出力信号に基づいて図示しない制御装
置によって回転ドラム2の回転数が制御される。
【0014】回転ドラム2の左側下部には、回転ドラム
2に巻回された蓄積性蛍光体1を照明してその内部に残
留するエネルギを消去するためのランプ16が設けられ
ている。
【0015】回転ドラム2の右側には、その回転軸線L
と平行に延びる二本のガイドレール11が設けられてお
り、それらのガイドレール11上に平板状の走査台9が
載置されている。走査台9は回転ドラム2と平行に延び
る送りネジ17と噛み合っており、その送りネジ17
は、その端部に接続されたモータ18によって駆動され
て正逆回転する。送りネジ17の正逆回転により、走査
台9は回転ドラム2に対して平行の方向へ往復移動す
る。
【0016】走査台9の上には、光電変換器8を格納し
た光電変換ユニット19が固定されている。光電変換器
8は、それ自体、従来より広く知られているものであ
り、光を受光してその光量に応じた電気信号を出力す
る。光電変換器8の蓄積性蛍光体1側の端面の所定面積
の領域は光を受光するための受光面となっており、図2
に示すように、その受光面Pにはフィルタ21が装着さ
れている。フィルタ21は、蓄積性蛍光体1に励起され
る、例えば波長390nmの蛍光を透過でき、しかし波
長633nmのレーザ光の通過を阻止する。
【0017】フィルタ21のまわりの光電変換器8の端
面には、円筒形状の光ガイド20の右端が固着されてお
り、その光ガイド20の左端は蓄積性蛍光体1に近接す
る位置まで延びている。図2及び図3に示すように、光
ガイド20の周壁先端は、その全域が蓄積性蛍光体1の
外周面に対して微少な一定間隔を保持するように、円弧
状に湾曲している。光ガイド20の内面には光を反射す
る材料がコーティングされていて光反射面となってい
る。
【0018】図2に示すように、光ガイド20の内部に
おいてフィルタ21の中心部分に、プリズム22が接着
その他任意の方法により固着されている。また、光ガイ
ド20の側面(図2の下面)にレーザ光Rを導入するた
めの微小貫通穴23が設けられている。さらに、レーザ
光Rの進行方向に関して上記貫通穴23の上流側の位置
(図2の下側の位置)に光電変換ユニット19の外壁に
支持された集光レンズ7が設けられている。
【0019】図1に戻って、光ガイド20の貫通穴23
に入射するレーザ光Rは、ガイドレール11の右側に配
設したレーザ光源3から出射し、第1ミラー4及び第2
ミラー6で反射して集光レンズ7へと導かれる。レーザ
光源3、第1ミラー4及び第2ミラー6は、いずれも、
位置不動に固定されている。
【0020】以下、上記構成よりなる蓄積性蛍光体の読
取装置の動作について説明する。図1において回転ドラ
ム2に巻回される蓄積性蛍光体1は、その巻回装着に先
立って、図示しない別の場所に設けられたX線装置によ
って被検査物を透過したX線又は被検査物で回折若しく
は散乱したX線によって露光される。その露光により、
蓄積性蛍光体1のうちX線が当たった部分にエネルギが
潜像として蓄積される。エネルギ潜像を有するに至った
蓄積性蛍光体1は、回転ドラム2の外周面に真空吸着等
によって固定状態で装着される。回転ドラム2に対向す
る走査台9は読取操作が行われない待機時、図示のよう
に回転ドラム2の手前側端部に対応する待機位置に静止
している。
【0021】蓄積性蛍光体1の装着完了後、測定者が希
望する適時のタイミングが到来すると、ドラム駆動モー
タ14が動作を開始して回転ドラム2及びそれに装着さ
れた蓄積性蛍光体1が軸線Lを中心として回転を開始す
る。回転ドラム2の回転開始に同期して、レーザ光源3
からレーザ光Rが出射され、そのレーザ光Rは第1ミラ
ー4及び第2ミラー6で順次反射して集光レンズ7によ
って集光されて貫通穴23を通って光ガイド20内へ導
入される。
【0022】光ガイド20内へ導入されたレーザ光R
は、図2に示すように、プリズム22に入射してその進
行方向が90゜偏向し、そして回転ドラム2上の蓄積性
蛍光体1に照射される。蓄積性蛍光体1は中心軸線Lを
中心として回転するので、レーザ光Rは蓄積性蛍光体1
の外周表面上の円軌跡を走査する。この走査が主走査で
ある。図1に戻って、回転ドラム2が1回転してレーザ
光Rにより蓄積性蛍光体1が1円周分だけ主走査される
と、走査台駆動モータ18の出力軸が所定のステップ角
度だけ回転する。この回転により、送りネジ17が回転
し、それに応じて走査台9が所定の読取ステップ幅だけ
横移動する。横移動した状態で再びレーザ光Rにより蓄
積性蛍光体1が主走査される。それ以降、走査台9が回
転ドラム2の奥側端部に対向する折り返し位置まで移動
する間、走査台9の横移動及びレーザ光Rによる蓄積性
蛍光体1の主走査が繰り返して実行される。上記走査台
9の横移動がレーザ光Rの蓄積性蛍光体1に対する副走
査である。
【0023】上記の主走査及び副走査により、蓄積性蛍
光体1はその全領域をレーザ光Rによって走査されるこ
とになる。レーザ光Rが蓄積性蛍光体1を主走査及び副
走査する間、レーザ光が照射される位置Qの蓄積性蛍光
体1内にエネルギ潜像が存在していると、そのレーザ光
Rによって光が励起される。励起された光は、図2にお
いてレーザ照射点Qからあらゆる方向へ放散し、それら
励起光のうち見込角γ(ガンマ)内の範囲で放散した励
起光が光ガイドの内面反射鏡部分で反射しながら、又は
そのような反射を経ずして直接に、光電変換器8の受光
面Pに取り込まれる。光電変換器8は受光面Pに取り込
んだ光の光量に応じて電気信号を出力し、その出力信号
を計測することにより、蓄積性蛍光体1内のエネルギ量
が検出される。光電変換器8によるエネルギ量の計測を
蓄積性蛍光体1の全走査領域内の個々の読取画素に対し
て行うことにより、蓄積性蛍光体1内に蓄積されたエネ
ルギ潜像の全体が読み取られる。
【0024】蓄積性蛍光体1にレーザ光Rが照射される
とき、蓄積性蛍光体1から光が励起されるのと同時に、
照射されたレーザ光自身が蓄積性蛍光体1で反射するこ
とが考えられる。光電変換器8の受光面Pに装着したフ
ィルタ21は、そのようなレーザ光が光電変換器8に取
り込まれるのを遮断する。
【0025】なお、光ガイド2を構成する材料として、
波長390nmの励起光を反射し、、波長633nmの
レーザ光を透過する特性を有する材料を用いるものとす
れば、蓄積性蛍光体1に励起した光だけを光電変換器8
の受光面Pへ導き、そしてレーザ光を光ガイドの外部へ
放出することができる。こうすれば、ノイズ成分である
レーザ光を光電変換器8へ送り込まないようにすること
ができる。この場合、大部分のレーザ光を光ガイドの外
部へ放出できるのであれば、光電変換器8の受光面Pに
フィルタ21を装着する必要がなくなる。
【0026】上記の読取装置においては、蓄積性蛍光体
1に励起される光を受光してそれを電気信号に変換する
光電変換器8が、蓄積性蛍光体1を主走査及び副走査す
るための走査台9の上に設けられている。このため、図
11に示した従来の読取装置に比べて、蓄積性蛍光体1
から光電変換器8の受光面Pに至る光路の距離が著しく
短くなり、よって、励起光は減衰することなく光電変換
器8に取り込まれる。この結果、蓄積性蛍光体1内に蓄
積されたエネルギを光電変換器8によって感度良く検出
できる。
【0027】また、光電変換器8と蓄積性蛍光体1との
間に光ガイド20を配設したので、光電変換器8の受光
面Pに取り込むことのできる励起光の放散角度、すなわ
ち励起光の見込角度γ(ガンマ)を図2に示すように非
常に大きくとることができ、その結果、光ガイドを用い
ない従来装置に比べて、多量の励起光を光電変換器8に
取り込むことができるようになり、蓄積性蛍光体1の読
取感度が向上した。
【0028】図4は光ガイドについての第2実施例を示
している。この実施例においては、光ガイド30が頂部
を削除した状態の円錐形状に形成されている。この光ガ
イド30の内径は、蓄積性蛍光体1に近接する側Aで小
さく、光電変換器8に近づくに従って大きくなるよう
に、直線的に傾斜している。この光ガイド30によれ
ば、蓄積性蛍光体1に励起されて光ガイド30の内面で
反射する励起光が光電変換器8の方向へ正確に進行する
ようになり、蓄積性蛍光体1に対する読取感度がより一
層向上する。
【0029】図5は光ガイドについての第3実施例を示
している。この実施例に係る光ガイド40の内径が、蓄
積性蛍光体1に近接する側Aで小さく、光電変換器8に
近づくに従って大きくなるように形成されていることは
図4に示した第2実施例の場合と同様である。異なって
いるのは、光ガイド40の内面が放物線状に湾曲してお
り、その放物線の焦点が蓄積性蛍光体1上へのレーザ光
入射点Qに一致させてあることである。この光ガイド4
0によれば、蓄積性蛍光体1に励起されて光ガイド40
の内面で反射する励起光が全て平行光になるので、それ
らは全て確実に光電変換器8に取り込まれる。よって、
蓄積性蛍光体1の読取感度がさらに一層向上する。
【0030】図5に示した光ガイド40の製造方法につ
いて簡単に説明する。第1の方法として次の方法が考え
られる。石英ロッドの丸棒をその外周が図6に示すよう
な放物線となるように研磨する。そして、研磨されたそ
の石英ロッドの外周表面に特定波長の光を反射又は透過
するコーティングを施す。例えば、波長633nmのレ
ーザ光を透過し、波長390nmの励起光を反射するよ
うな材料をコーティングする。
【0031】光ガイド40を製造するための第2の方法
として次の方法がある。放物曲線を有するプレス型を用
いて光学ガラスにホットプレス処理を施して図7に示す
ような閉塞頂部を有する放物体41を形成する。次い
で、図8に示すように、この放物体41の焦点Sから距
離aだけ底面T側にずれた位置を軸線Lに対して直角に
切断する。これにより、図6に示した形状と同一形状の
放物体42が得られる。その後、上記第1の方法と同様
に、光学ガラス放物体42の外周面に特定波長の光を反
射又は透過するコーティングを施して光ガイドが形成さ
れる。
【0032】光ガイド40を製造するための第3の方法
として次の方法がある。金属板に絞り加工又はプレス加
工を施して図6に示した形状と同じ形状の放物体を形成
し、その放物体の内面をメッキ又はバフ加工して光反射
面を構成する。この方法によれば、光ガイド40の内面
は蓄積性蛍光体1からの励起光のみならずレーザ光をも
反射してそれを光電変換器8に導くことが考えられる。
従ってこの場合には、光電変換器8の受光面Pにレーザ
光カット用のフィルタを装着することが必要となる。
【0033】図9及び図10は、光ガイドについての第
4実施例を示している。この実施例に係る光ガイド50
は、図10に示すように、角筒形状に形成されており、
その光ガイド50の内部に対角線方向に沿ってダイクロ
イックミラー49が格納されている。このダイクロイッ
クミラー49は、波長633nmのレーザ光を反射し、
波長390nmの励起光を透過する特性を有している。
光ガイド50を形成する4つの壁面のうち集光レンズ7
に対向する壁面48のほぼ中央にはレーザ光を通過させ
るための貫通穴47が形成されている。また、その壁面
48は異なる種類のダイクロイックミラー、すなわち波
長633nmのレーザ光を透過させ、波長390nmの
励起光を反射する特性のダイクロイックミラーによって
形成されている。
【0034】図1において、レーザ光源3から出たレー
ザ光Rは第1及び第2ミラー4及び6で反射した後、図
10において、集光レンズ7によって集光され、そして
貫通穴47を通過して光ガイド50の内部へ入る。光ガ
イド50内に取り込まれたレーザ光Rは、ダイクロイッ
クミラー49で反射して蓄積性蛍光体1に照射される。
図9において、レーザ光照射に応じて蓄積性蛍光体1か
ら励起した光Vは、光ガイド50の内面で反射し、さら
にダイクロイックミラー49を透過して光電変換器8に
取り込まれる。一方、ノイズ成分となるレーザ光Wは、
ダイクロイックミラー49で反射し、そして別のダイク
ロイックミラーによって形成された光ガイド壁面48を
透過して外部へ放出され、従って、光電変換器8へは入
らない。
【0035】
【発明の効果】請求項1記載の蓄積性蛍光体の読取装置
によれば、蓄積性蛍光体から光電変換手段に至る光路長
を著しく短縮でき、それ故、蓄積性蛍光体から励起され
た光が減衰することなく光電変換手段に取り込まれる。
その結果、光電変換手段による蓄積性蛍光体の読取感度
が向上する。
【0036】請求項2記載の読取装置によれば、蓄積性
蛍光体から励起された光をより多く光電変換手段へ導く
ことができる。
【0037】請求項3記載の読取装置によれば、ノイズ
成分となるレーザ光が光電変換手段に取り込まれる量を
減少させることができる。
【0038】請求項4記載の読取装置によれば、光ガイ
ドの内部構造を簡素化できる。
【0039】請求項5記載の読取装置によれば、蓄積性
蛍光体から励起された光が光ガイドの外部へ漏れるのを
防止できる。
【0040】請求項6記載の読取装置によれば、蓄積性
蛍光体から励起された光をより多く光電変換手段に導く
ことができる。
【0041】請求項7記載の読取装置によれば、蓄積性
蛍光体から励起された光をほとんど全て光電変換手段に
導くことができる。
【0042】請求項8記載の読取装置によれば、プリズ
ムを用いた読取装置に比べて、より安価に読取装置を製
造できる。また、光ガイドのうちのレーザ光入射面をダ
イクロイックミラーによって構成したことによりノイズ
成分の少ない感度の高い測定ができる。
【0043】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る蓄積性蛍光体の読取装置の一実施
例を示す斜視図である。
【図2】上記読取装置の要部である光ガイドの近傍を拡
大して示す側面断面図である。
【図3】上記光ガイドの斜視図である。
【図4】光ガイドの第2実施例を示す側面断面図であ
る。
【図5】光ガイドの第3実施例を示す側面断面図であ
る。
【図6】図5に示した光ガイドの製造方法を説明するた
めの斜視図である。
【図7】図5に示した光ガイドの他の製造方法の一工程
を説明するための斜視図である。
【図8】図7に示した工程に引き続く工程を説明するた
めの分解斜視図である。
【図9】光ガイドの第4実施例を示す側面断面図であ
る。
【図10】上記第4実施例に係る光ガイドの斜視図であ
る。
【図11】従来の蓄積性蛍光体の読取装置の一例を示す
平面図である。
【図12】上記従来の読取装置における読取ヘッド部を
拡大して示す平面図である。
【符号の説明】
1 蓄積性蛍光体 2 回転ドラム 8 光電変換器 9 走査台 20 光ガイド 21 フィルタ 22 プリスム 30 光ガイド 40 光ガイド 50 光ガイド 49 ダイクロイックミラー R レーザ光

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓄積性蛍光体にレーザ光を照射し、その
    レーザ光によって励起されて蓄積性蛍光体から放出され
    る光を光電変換手段によって電気信号に変換するように
    した蓄積性蛍光体の読取装置において、蓄積性蛍光体を
    レーザ光で走査するためにその蓄積性蛍光体に対して往
    復平行移動する走査台を有しており、上記光電変換手段
    がその走査台の上に固定して設けられることを特徴とす
    る蓄積性蛍光体の読取装置。
  2. 【請求項2】 上記光電変換手段の受光面を包囲して蓄
    積性蛍光体に向って延びる筒形状の光ガイドを有してお
    り、その光ガイドの先端は蓄積性蛍光体に近接し、そし
    てその光ガイドの内面は光反射面によって構成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の蓄積性蛍光体の読取
    装置。
  3. 【請求項3】 レーザ光の透過を許容し、しかし蓄積性
    蛍光体からの励起光を反射する性質を有する材料によっ
    て光ガイドを構成したことを特徴とする請求項2記載の
    蓄積性蛍光体の読取装置。
  4. 【請求項4】 光電変換手段の受光面を覆うように配置
    されたフィルタを有しており、そのフィルタは蓄積性蛍
    光体から放射される光の通過を許容し、しかしレーザ光
    の通過を遮断するようになっており、そして、レーザ光
    源から出射されたレーザ光を蓄積性蛍光体へ導くための
    プリズムが上記フィルタに固着されて上記光ガイドの内
    部に配置されることを特徴とする請求項2記載の蓄積性
    蛍光体の読取装置。
  5. 【請求項5】 蓄積性蛍光体が断面円形のドラム形状で
    あり、上記光ガイドの蓄積性蛍光体に近接する先端面が
    蓄積性蛍光体の外周面に沿って湾曲する円弧状に形成さ
    れていることを特徴とする請求項2記載の蓄積性蛍光体
    の読取装置。
  6. 【請求項6】 上記光ガイドの内径が蓄積性蛍光体に近
    接する側で小さく、光電変換手段に近づくに従って大き
    くなるように、その光ガイドの内面が直線的に傾斜して
    いることを特徴とする請求項2記載の蓄積性蛍光体の読
    取装置。
  7. 【請求項7】 上記光ガイドの内径が蓄積性蛍光体に近
    接する側で小さく、光電変換手段に近づくに従って大き
    くなるように、その光ガイドの内面が放物線状に湾曲し
    ていることを特徴とする請求項2記載の蓄積性蛍光体の
    読取装置。
  8. 【請求項8】 上記光ガイドの内部に、レーザ光源から
    出射したレーザ光を蓄積性蛍光体へ導くためのダイクロ
    イックミラーが設けられ、そして光ガイドのうちレーザ
    光が入射する面がダイクロイックミラーによって形成さ
    れることを特徴とする請求項2記載の蓄積性蛍光体の読
    取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2014167873A1 (ja) 2013-04-09 2014-10-16 浜松ホトニクス株式会社 放射線画像検出装置
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