JPH05273153A - 蓄積性蛍光体の読取装置 - Google Patents

蓄積性蛍光体の読取装置

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JPH05273153A
JPH05273153A JP10193292A JP10193292A JPH05273153A JP H05273153 A JPH05273153 A JP H05273153A JP 10193292 A JP10193292 A JP 10193292A JP 10193292 A JP10193292 A JP 10193292A JP H05273153 A JPH05273153 A JP H05273153A
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JP
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light
stimulable phosphor
tube
prism
light receiving
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JP10193292A
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Takao Kinebuchi
隆男 杵渕
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Rigaku Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光電変換手器による光検出感度を向上させた
読取装置を提供する。 【構成】 蓄積性蛍光体1にレーザ光Rを照射して励起
光を発生させ、その励起光を光電変換器8によって電気
信号に変換するようにした蓄積性蛍光体の読取装置であ
る。レーザ光Rの光路上にプリズム受光ヘッド5が設け
られる。プリズム受光ヘッド5は、先端が蓄積性蛍光体
1に近接する受光筒5aと、受光筒5aに連続していて
その受光筒5aに対して直角方向に延びる導光筒5b
と、受光筒5aと導光筒5bとの間に形成された光選択
面5cとを有する。光選択面5cは、レーザ光Rを受光
筒5a内へと導き、さらに受光筒5a内を通過した励起
光を反射して導光筒5b内へと導く。受光筒5aの先端
が蓄積性蛍光体1に近接しているので、より多くの励起
光を取り込むことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蓄積性蛍光体内に形成
されたエネルギ潜像を読み取るための読取装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】被検査物にX線を照射し、その被検査物
を透過したX線で又はその被検査物で回折若しくは散乱
したX線でX線感光材料を露光し、その露光によりX線
感光材料内に像を形成し、その像を観察することにより
被検査物の内部の様子を観察する検査方法は、従来より
広く知られている。また、この検査方法においてX線感
光材料として、蓄積性蛍光体を用いることも既に知られ
ている。
【0003】蓄積性蛍光体は輝尽性蛍光体とも呼ばれる
ことがあり、次のような性質を有している。すなわち、
その蓄積性蛍光体にX線等の放射線を照射すると、その
照射された部分に対応する蓄積性蛍光体内にエネルギが
潜像として蓄積され、さらにその蓄積性蛍光体にレーザ
光等の輝尽励起光を照射すると上記潜像エネルギが光と
なって外部に放出される。このような性質を有する物質
としては、例えば、BaFX:Eu(Xはハロゲン)で
示される蛍光体、あるいは特開昭56−11392号公
報において可視ないし赤外輝尽性蛍光体としてあげられ
ている各種の蛍光体が知られている。
【0004】蓄積性蛍光体内に蓄積されたエネルギ潜像
を読み取るための装置として、従来、図8に示すような
構造のものが知られている。この読取装置においては、
平板状の蓄積性蛍光体51が金属製で円筒状の回転ドラ
ム52の外周表面に密着状態で装着されている。回転ド
ラム52及びそれに巻回された蓄積性蛍光体51は、図
示しない駆動源によって駆動されて中心軸線Lを中心と
して一定の角速度で回転する。
【0005】蓄積性蛍光体51が回転する間、レーザ光
源53から出射したレーザ光Rは、第1ミラー54、ダ
イクロイックミラー55、そして第2ミラー56の各ミ
ラーで反射し、さらに集光レンズ57によって蓄積性蛍
光体51上の一点に集光される。レーザ光が照射された
位置の蓄積性蛍光体51内にX線照射に起因してエネル
ギが蓄積されている場合、集光レンズ57を透過したレ
ーザ光がそのエネルギ蓄積点に集光すると、そのエネル
ギが光となって蓄積性蛍光体51の外部へ放散する。放
散した光はレンズ57を通過し、第2ミラー56で反射
し、そしてダイクロイックミラー55を通過して光電変
換器、例えば光電子増倍管58に入射する。
【0006】集光レンズ57及び第2ミラー56は、平
板状の走査台59上に固定された円筒状のケース60内
に格納されている。走査台59は、2本のレール61に
ガイドされながら、駆動ワイヤ62によって駆動されて
回転ドラム52に対して平行の方向に往復移動する。レ
ーザ光Rは、回転ドラム52の回転により蓄積性蛍光体
51を円周方向に主走査し、そして走査台59の往復移
動によって蓄積性蛍光体51を軸線L方向に副走査す
る。それらの主走査及び副走査により蓄積性蛍光体52
の全面がレーザ光によって走査され、その走査により蓄
積性蛍光体52内に蓄積されたエネルギ潜像が読み取ら
れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の読取装
置においては、蓄積性蛍光体51の前方に集光レンズ5
7を設けていた。この集光レンズ57はその光学的条件
から、あまり蓄積性蛍光体に近接して配置できない。そ
のため、レーザ光の照射により蓄積性蛍光体51に励起
された光の多くが、集光レンズ57に取り込まれること
なく外部へ放散してしまい、その結果、光検出感度すな
わち蓄積性蛍光体の読取感度が低いという問題があっ
た。
【0008】本発明は、従来の読取装置における上記の
問題点を解消するためになされたものであって、光電変
換手器による光検出感度を向上させた読取装置を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る蓄積性蛍光
体の読取装置は、蓄積性蛍光体にレーザ光を照射し、そ
のレーザ光によって励起されて蓄積性蛍光体から放出さ
れる光を光電変換器によって電気信号に変換する。この
読取装置は、蓄積性蛍光体へ向かうレーザ光の光路上に
配置されたプリズム受光ヘッドを有しており、そのプリ
ズム受光ヘッドは、先端が蓄積性蛍光体に近接して配置
された受光筒と、受光筒に連続していてその受光筒に対
して直角方向に延びる導光筒と、受光筒と導光筒との間
に設けられた光選択面とを有している。そしてその光選
択面は、レーザ光を受光筒内へと導き、さらに受光筒内
を通過した励起光を反射して導光筒内へと導く。
【0010】
【作用】プリズム受光ヘッドの光選択面によって選択さ
れて受光筒内へ導かれたレーザ光は、受光筒内を通って
蓄積性蛍光体に照射される。レーザ光の照射により蓄積
性蛍光体から放出された励起光は、プリズム受光ヘッド
の受光筒の先端面から受光筒内へ取り込まれる。取り込
まれた励起光は光選択面において反射して、受光筒に連
続して設けられた導光筒内を通って光電変換器内に取り
込まれる。プリズム受光ヘッドの受光筒の先端面は蓄積
性蛍光体に近接して配置されるので、蓄積性蛍光体に励
起された光の大部分は放散することなくプリズム受光ヘ
ッドの受光筒の先端面に取り込まれる。この結果、蓄積
性蛍光体の読取感度が向上する。
【0011】
【実施例】図1は、本発明に係る蓄積性蛍光体の読取装
置の一実施例を示している。この読取装置は、蓄積性蛍
光体1が装着された円柱状の回転ドラム2を有してい
る。蓄積性蛍光体1は、真空吸着、マグネチック吸着又
は機械的固定により回転ドラム2の外周面に密着状態で
保持されている。回転ドラム2は図示しない駆動源、例
えばパルスモータによって駆動されて中心軸線Lを中心
として回転する。回転ドラム2の左側には、回転ドラム
2に巻回された蓄積性蛍光体1を照明してその内部に残
留するエネルギを消去するためのランプ16が設けられ
ている。
【0012】回転ドラム2の右側には、その回転軸線L
と平行に延びる2本のガイドレール11が設けられてお
り、それらのガイドレール11上に平板状の走査台9が
載置されている。走査台9は回転ドラム2と平行に延び
る送りネジ17と噛み合っており、その送りネジ17
は、その端部に接続されたモータ18によって駆動され
て正逆回転する。送りネジ17の正逆回転により、走査
台9は回転ドラム2に対して平行の方向へ往復移動す
る。
【0013】走査台9の上には、レーザ光源3、第1ミ
ラー4、第2ミラー6、集光レンズ7、そしてプリズム
受光ヘッド5によって構成されたレーザ光学系が固定配
置されている。プリズム受光ヘッド5はその全体が光学
ガラスによって形成されており、図2にも示すように、
軸線L1を中心とする円柱形状の受光筒5a及びその受
光筒5aに連続していて受光筒5aに対して直角方向に
延びる導光筒5bによって構成されている。導光筒5b
は軸線L2を中心とする円柱形状に形成されている。受
光筒5aと導光筒5bが連続する部分には、軸線L1及
び軸線L2の両方に対して傾斜する面である光選択面5
cが形成されている。この光選択面5cは、図3に示す
ように、受光筒5aと導光筒5bとの間にわたって位置
していて、ほぼ円形状となっている。光選択面5cの中
心位置には、レーザ光Rを取り込むための凹部10が形
成されている。この凹部10は図2に示すようにその断
面が直角三角形状であり、その三角形状のうちの隣接す
る2辺が、それぞれ、軸線L1及びL2に直交してい
る。レーザ光Rは軸線L1上を進行する。
【0014】図1において、プリズム受光ヘッド5の導
光筒5bの先方位置(図の下方位置)の走査台9上に光
電変換器、例えば光電子増倍管8が設けられている。こ
の光電子増倍管8は、図2に示すように、フィルタ12
を間に挟んで導光筒5bの先端面に密着状態で接触して
いる。符号Sは、シリコンオイルである。光電子増倍管
8は、周知の通り、光を受光してその光量に応じた電気
信号を出力するものであり、導光筒5bは光電子増倍管
8の受光面に接触している。フィルタ12は、蓄積性蛍
光体1に励起される、例えば波長390nmの蛍光を透
過でき、しかし波長633nmのレーザ光の通過を阻止
する。
【0015】図2において、受光筒5aの先端の受光面
13a、導光筒5bの先端の光出射面13b及びレーザ
光取り込みのための凹部10の表面には、いずれも無反
射コーティング処理が施されている。この無反射コーテ
ィングというのは、レーザ光(波長633nm)及び励
起光(波長390nm)の両光について反射を減少させ
るコーティングのことであり、例えばMgF2 をコーテ
ィングする。また、受光筒5aの側面外周及び導光筒5
bの側面外周には、その内面においてレーザ光及び励起
光を全反射させるようなコーティング、例えばAl,A
gのコーティングが施される。さらに、光選択面5cに
はレーザ光を透過し、励起光を反射するコーティング、
例えば色分光フィルタ(青反射)のコーティングが施さ
れる。
【0016】以下、上記構成よりなる蓄積性蛍光体の読
取装置の動作について説明する。図1において、回転ド
ラム2に巻回される蓄積性蛍光体1は、その巻回装着に
先だって、図示しない別の場所に設けられたX線装置に
よって被検査物を透過したX線又は被検査物で回折した
若しくは散乱したX線によって露光される。その露光に
より、蓄積性蛍光体1のうちX線が当たった部分にエネ
ルギが潜像として蓄積される。エネルギ潜像を有するに
至った蓄積性蛍光体1は、回転ドラム2の外周面に真空
吸着等によって固定状態で装着される。
【0017】エネルギ潜像を担持した蓄積性蛍光体1を
回転ドラム2に装着した後、測定者が希望する適時のタ
イミングが到来すると、回転ドラム2が回転を始め、そ
れに装着された蓄積性蛍光体1が軸線Lを中心として回
転を開始する。回転ドラム2の回転開始に同期して、レ
ーザ光源3からレーザ光Rが出射され、そのレーザ光R
は第1ミラー4及び第2ミラー6で順次反射し、さらに
集光レンズ7によってプリズム受光ヘッド5の凹部10
(図2参照)に集光される。凹部10に集光したレーザ
光Rは受光筒5a内を進行した後に蓄積性蛍光体1に照
射される。蓄積性蛍光体1は中心軸線Lを中心として回
転するので、レーザ光Rは蓄積性蛍光体1の外周表面上
の円軌跡を走査する。この走査が主走査である。
【0018】図1に戻って、回転ドラム2が1回転して
レーザ光Rにより蓄積性蛍光体1が1円周分だけ主走査
されると、走査台駆動モータ18の出力軸18aが所定
のステップ角度だけ回転する。この回転により、送りネ
ジ17が回転し、それに応じて走査台9が所定の読取ス
テップ幅だけ横移動(図1の矢印A−A’方向への移
動)する。横移動した状態で再びレーザ光Rにより蓄積
性蛍光体1が主走査される。それ以降、走査台9が回転
ドラム2の折り返し位置(図示せず)まで移動する間、
走査台9の横移動及びレーザ光Rによる蓄積性蛍光体1
の主走査が繰り返して実行される。上記走査台9の横移
動がレーザ光Rの蓄積性蛍光体1に対する副走査であ
る。
【0019】上記の主走査及び副走査により、蓄積性蛍
光体1はその全領域をレーザ光Rによって走査されるこ
とになる。レーザ光Rが蓄積性蛍光体1を主走査及び副
走査する間、レーザ光Rが照射される位置Qに対応する
蓄積性蛍光体1内にエネルギ潜像が存在していると、そ
のレーザ光Rによって光が励起される。励起された光の
大部分は、蓄積性蛍光体1に近接している受光筒5の受
光面13a(図2)に取り込まれ、受光筒5a内を全反
射しながら光選択面5cに向かって進行する。光選択面
5cに達した励起光は、その面で反射して導光筒5b内
へ導かれ、そしてその導光筒5b内を全反射しながら進
行した後、光出射面13bを経てフィルタ12を通過し
て光電子増倍管8に取り込まれる。光電子増倍管8は、
取り込んだ光の光量に応じて電気信号を出力し、その出
力信号を計測することにより、蓄積性蛍光体1内のエネ
ルギ量が検出される。光電子増倍管8によるエネルギ量
の計測を蓄積性蛍光体1の全走査領域内の個々の読取画
素に対して行うことにより、蓄積性蛍光体1内に蓄積さ
れたエネルギ潜像の全体が読み取られる。
【0020】蓄積性蛍光体1にレーザ光Rが照射される
とき、蓄積性蛍光体1から光が励起されるのと同時に、
照射されたレーザ光自身が蓄積性蛍光体1で反射するこ
とが考えられる。光選択面5cに施したレーザ光透過の
ためのコーティング及び光電子増倍管8の受光面に装着
したフィルタ12は、そのような反射レーザ光が光電子
増倍管8に取り込まれるのを遮断する。
【0021】上記の読取装置においては、プリズム受光
ヘッド5の受光筒5aの先端受光面13aが蓄積性蛍光
体1の表面にきわめて近接して配置されている。そのた
め、レーザ光の照射によりその蓄積性蛍光体1に励起さ
れた光の大部分がその受光面13aを介してプリズム受
光ヘッド5内に取り込まれる。そして、取り込まれた励
起光は、光学ガラスによって形成されたプリズム受光ヘ
ッド5内を減衰することなく進行して光電子増倍管8に
入り、光量測定される。励起光の大部分が光電子増倍管
8による測定対象になるので、感度の高い測定を行うこ
とができる。
【0022】また、受光筒5aの先端面13a、導光筒
5bの先端面13b及びレーザ光取り込み用凹部10の
表面を無反射コーティングしたので、蓄積性蛍光体1か
らの励起光を外部へ散乱させることなく、確実に光電子
増倍管8へ送ることができる。
【0023】以下、プリズム受光ヘッド5の製造方法に
ついて、その一例をあげて説明する。図5に示すよう
に、受光筒5aに相当する円柱状光学ガラス部材14a
及び導光筒5bに相当する同形状の円柱状光学ガラス部
材14bの2つの光学ガラス部材を用意する。これらの
光学ガラス部材14a,14bの一方の端面には、それ
ぞれ、45゜に傾斜する2つの傾斜面15が形成されて
いる。これらの傾斜面15のうち、互いに対向する傾斜
面15,15同士が矢印Bのように接着剤によって隙間
なく接着される。この接着により二股形状のプリズム受
光ヘッド5の主体部分が形成される。また、接着されな
い方の2つの傾斜面15,15によって光選択面5c
(図3参照)の主体部分が形成される。
【0024】各光学ガラス14a,14bの隣接する傾
斜面15,15の間の稜線部分には狭い幅の平坦部1
9,19が形成されている。これらの平坦部19は、両
光学ガラス部材14a及び14bの傾斜面15を互いに
接着させたときに、光選択面5cの直径部分に断面直角
三角形状の溝21となって現れる(図3及び図4参
照)。図3及び図4に示すように、この溝21に、光学
ガラスによって形成された断面直角三角形状の2つの棒
材20がはめ込まれ、そして隙間なく接着される。これ
ら2つの棒材20は、溝21の長さの半分の長さよりも
短くなっており、従って、両棒材20,20を溝21内
に接着した状態で両棒材20,20の間に空間が形成さ
れる。この空間がレーザ光取り込み用の凹部10として
働く。
【0025】以上により、プリズム光学ヘッド5の形状
が完成する。形状完成の後、記述したコーティング処理
が施されてプリズム光学ヘッド5が完成する。
【0026】図6は、プリズム光学ヘッドの変形実施例
を示している。このプリズム光学ヘッド25が図4に示
したプリズム光学ヘッド5と異なる点は、光選択面5c
の直径部分に形成される溝21に接着される断面直角三
角形状の棒材として、長さの長い棒材30を用いたこと
である。長さの長い棒材30を溝21に接着するので、
レーザ光取り込み用の凹部10は、光選択面5cの上端
に形成される。このようにレーザ取り込み用凹部10を
光選択面5cの上端に設けたことにより、プリズム受光
ヘッド25の上方からレーザ光を取り込むことができ
る。位置的な制約により、蓄積性蛍光体1に対して直角
方向からレーザ光を照射できない場合に都合が良い。
【0027】図7は、光電子増倍管8の設置態様につい
ての変形実施例を示している。この実施例は、読取装置
の機構上の制約により、光電子増倍管8をプリズム受光
ヘッド5の導光筒5bの先端に接着できない場合を想定
したものである。この場合には、導光筒5bの先端に集
光用の凸レンズ22を接着したり、導光筒5Bの先端を
凸形状に加工する。これにより、蓄積性蛍光体1からの
励起光が光電子増倍管8に集光して、光電子増倍管8の
集光効率が向上する。
【0028】
【発明の効果】請求項1記載の読取装置によれば、プリ
ズム受光ヘッドの励起光受光面が蓄積性蛍光体表面に近
接して配置されたので、プリズム受光ヘッドによってよ
り多くの励起光を取り込むことができ、従って、蓄積性
蛍光体の読取感度が向上する。
【0029】請求項2及び請求項3記載の読取装置によ
れば、より多くの励起光を光電変換器に取り込むことが
できる。
【0030】請求項4記載の読取装置によれば、蓄積性
蛍光体で散乱するレーザ光を光電変換器へ送り込むこと
なく、蓄積性蛍光体で励起された光のみを確実に光電変
換器へ送り込むことができる。
【0031】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る蓄積性蛍光体の読取装置の一実施
例を示す平面図である。
【図2】上記実施例に用いられるプリズム受光ヘッドを
拡大して示す平面図である。
【図3】図2において矢印III方向からプリズム受光
ヘッドを見た場合の斜視図である。
【図4】図2における矢印IV−IV線に従った側面断
面図である。
【図5】プリズム受光ヘッドの製造方法の一例を説明す
るための分解平面図である。
【図6】プリズム受光ヘッドの他の実施例を示す側面断
面図である。
【図7】プリズム受光ヘッドに対する光電変換器の設置
態様に関する他の実施例を示す平面図である。
【図8】蓄積性蛍光体の読取装置の従来例を示す平面図
である。
【符号の説明】
1 蓄積性蛍光体 5 プリズム受光ヘッド 5a 受光筒 5b 導光筒 5c 光選択面 8 光電子増倍管(光電変換器) 12 フィルタ 22 凸レンズ R レーザ光

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓄積性蛍光体にレーザ光を照射し、その
    レーザ光によって励起されて蓄積性蛍光体から放出され
    る光を光電変換器によって電気信号に変換するようにし
    た蓄積性蛍光体の読取装置において、蓄積性蛍光体へ向
    かうレーザ光の光路上に配置されたプリズム受光ヘッド
    を有しており、そのプリズム受光ヘッドは、 先端が蓄積性蛍光体に近接して配置された受光筒と、 受光筒に連続していてその受光筒に対して直角方向に延
    びる導光筒と、 受光筒と導光筒との間に設けられていて、レーザ光を受
    光筒内へと導き、さらに受光筒内を通過した励起光を反
    射して導光筒内へと導く光選択面とを有することを特徴
    とする蓄積性蛍光体の読取装置。
  2. 【請求項2】 上記光電変換器の受光面が、レーザ光の
    通過を遮断するフィルタを介してプリズム受光ヘッドの
    導光筒の先端に密着状態で設けられることを特徴とする
    請求項1記載の蓄積性蛍光体の読取装置。
  3. 【請求項3】 光電変換器とプリズム受光ヘッドの導光
    筒の先端面とが互いに間隔をあけて設けられており、導
    光筒の先端面に集光レンズを設けたことを特徴とする請
    求項1記載の蓄積性蛍光体の読取装置。
  4. 【請求項4】 蓄積性蛍光体に対向するプリズム受光ヘ
    ッドの受光筒の先端面及び光電変換器に対向するプリズ
    ム受光ヘッドの導光筒の先端面に無反射コーティングを
    施し、受光筒及び導光筒の側面に全反射コーティングを
    施し、そしてレーザ光入射面に特定光反射及び透過コー
    ティングを施してあり、その特定光反射及び透過コーテ
    ィングは、蓄積性蛍光体から励起される励起光を反射
    し、レーザ光を透過させることを特徴とする請求項1記
    載の蓄積性蛍光体の読取装置。
JP10193292A 1992-03-27 1992-03-27 蓄積性蛍光体の読取装置 Pending JPH05273153A (ja)

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