WO2013145586A1 - リアクトル装置 - Google Patents

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篤志 山島
山口 雄司
秀藏 磯田
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Abstract

 放熱性と絶縁性とを両立させることができるリアクトル装置。この装置では、リアクトルのコイル(120)全体を収容する絶縁性の樹脂を素材としたケース(200)の底面部(204)の全面に渡って、放熱性の高い金属プレート(300)を直接接触させることにより、リアクトル装置の放熱性を向上させている。底面部(204)と金属プレート(300)の間には、放熱性接着剤が充填・硬化される。さらに、留め具(400)により金属プレート(300)を底面部(204)に固着する。

Description

リアクトル装置
 本発明は、コイルを備えるリアクトル装置に関する。
 近年、プラグインHEV(Hybrid Electric Vehicle:ハイブリッド自動車)やEV(Electric Vehicle:電気自動車)が普及してきている。EVまたはプラグインHEVは、外部の交流電源を直流に変換して車両の蓄電池へ出力する車載充電装器を搭載している。
 HEVやEVの車載充電装器には、力率改善、もしくは、平滑化などのためのコイルを備えるリアクトル装置が実装される。
 HEVまたはEVの車載充電器に用いるリアクトル装置には、400ボルト前後の非常に高い電圧が印加される。このため、コイルは発熱により高温となる。この場合、車載充電器内でのコイルの過熱を防ぐために、リアクトル装置に非常に高い放熱性を持たせることが重要となる。それと同時に、金属製の台座や放熱部材とコイルとの間で確実な電気的絶縁性を持たせることも重要となる。
 コイルを備えるリアクトル装置としては、特許文献1に開示されたものが知られている。特許文献1には、コイルを巻回したコイルボビンと磁心を有するトランスが開示されている。トランス本体は、突起部分を数個有する絶縁保護ケース内に保持されている。その状態で、シリコン注型樹脂がトランス本体及び突起を覆うように絶縁保護ケース内に充填・硬化される。
実開平6-44117号公報
 しかしながら、特許文献1のリアクトル装置は、絶縁性確保のために熱伝導率の低い樹脂を素材とするケースが用いられているため、側面および底面からの放熱性が不充分である。そこで、コイルを収納するケースの絶縁性と放熱性を両立させるために、該ケースを放熱性の高い絶縁性樹脂を素材として形成し、該ケースを金属製の放熱部材に取り付けることが考えられる。
 ところが、放熱性の高い絶縁性樹脂材で形成したケースはリアクトル装置の製造に際して割れやすく、表面が反り返りやすいという性質を持つ。従って、金属製放熱部材に該ケースを取り付ける際に、該ケースが割れたり、該ケースの表面の反り返りにより金属製放熱部材の取り付け面との間に空隙が生じたりして充分な放熱性と絶縁性を確保できない場合が発生する。
 また、コイルから発生した熱を効率的に外部に放出するためには、該ケースの表面の反り返りにより、該ケース表面から金属製放熱部材への熱伝導効率が低下しないようにしなくてはならないが、特許文献1はそのための構成を開示していない。
 本発明の目的は、放熱性と絶縁性とを両立させることができるリアクトル装置を提供することである。
 本発明のリアクトル装置は、導体線を環状に巻回してなり通電によって磁束を発生するコイルと、放熱性の樹脂の素材により側面部および底面部から成る片端が開口した筒状に形成され、前記側面部の外壁上から外に伸びる第1の締結部を有し、前記コイルを収容したケースと、前記ケースの内壁と前記コイルとの間に充填したポッティング樹脂材と、前記第1の締結部と締結される第2の締結部を有し、前記ケースの前記底面部の全面に渡って接触するように留め付けられた金属プレートと、前記ケースの前記底面部と前記金属プレートとの間に生じる空隙に充填した放熱性接着剤と、前記第1の締結部と前記第2の締結部とを留め付ける留め具と、を備える構成を採る。
 以上のように本発明においては、収納ケースの底面部が熱伝導性の高い放熱性樹脂で形成されることに加え、放熱性の高い金属製のプレートを上記底面部の全面に渡って直接接触させることにより、リアクトル装置の放熱性を向上させる。
 さらに本発明では、収納ケースの底面部と金属プレートの締結部同士を留め具で留め付けた際に、該底面部が反り返って金属プレートとの間に空隙が生じても、該底面部からの放熱を接着剤の層を介して金属プレートに効率的に熱伝導させている。具体的には、該反り返りにより生じる底面部と金属プレートとの間の空隙に放熱性接着剤を充填・硬化させることにより上記効果を達成する。その結果、収納ケースの底面部と金属プレートの全面に渡る直接接触が不完全であることによる収納ケースの放熱効率の低下を防いでいる。
 しかも、絶縁材である樹脂を素材とした収納ケースの底面部がリアクトルの導電性コイルと金属プレートの間を完全に隔てることにより、絶縁性も確実なものとすることができる。
 従って、金属プレートと導電性のコイルとの間の絶縁を確実にしながら、収納ケース内においてコイルを安定的に保持する構造を容易に実現することができる。その結果、上記リアクトル装置の製造工程も大幅に簡略化され、製造の歩留まりを高く維持することができる。
本発明の一実施の形態によるリアクトル装置全体の斜視図 図1のリアクトル装置全体の分解図 図1のリアクトル装置全体の断面図 図1のリアクトル装置全体の六面図
 (本実施の形態の概略)
 図1は、本発明の一実施の形態によるリアクトル装置全体の斜視図であり、図2はその分解図であり、図3は図1のリアクトル装置全体の断面図である。図4は、図1のリアクトル装置全体の六面図であり、図4(a)が上面図、図4(b)が底面図、図4(c)が正面図、図4(d)が右側面図、図4(e)が左側面図である。
 本実施の形態は、リアクトル100の導電性のコイル120を熱伝導率の高い放熱性樹脂により形成された収納ケース200に収容して保持することにより、コイル120と収納ケース200の外部との絶縁性を確保する。その上で、樹脂製収納ケース200の底面に熱伝導性の高い金属性のプレート300を貼り付け、収納ケース200の底面部204により、コイル120と金属プレート300との間の絶縁性を維持する。金属プレート300は、冷却機構を備えた台座(図示せず)に据え付けられて固定される。この時、樹脂製収納ケース200の底面部204の厚みを、格納されたコイル120の重量に耐えてコイル120を支えるのに必要最小限の厚みとすることにより、リアクトルからの放熱が放熱部材である金属プレート300に可能な限り効率的に熱伝導できるようにするのが好適である。その結果、樹脂製収納ケース200の放熱性を向上させると共に、コイル120と金属プレート300との間の確実な絶縁性を達成することができる。
 さらに、HEVやEVに加わる衝撃や振動によって、収納ケース200とリアクトル100が、金属プレート300を含む台座部分から外れることがないように強固に固定する必要がある。従って、収納ケース200の底面部204に金属プレート300を貼り付ける手段としては、軽い衝撃で簡単に剥がれてしまう放熱性接着剤のみによる接着では不適当である。
 本実施の形態では、収納ケース200の底面部204の外縁から該底面部204の水平方向に外に向かって伸びる脚状の締結部210を形成し、該締結部210に留め具としてカラー400を通す孔部220を設ける。金属プレート300の外縁にも収納ケース200の底面部の外縁に形成された締結部210と上下に重なり合う同じ位置に同型状の締結部310および孔部320を形成する。そして、締結部210の孔部220に挿入したカラー400に設けられたネジ孔に対して、収納ケース200と反対の側から孔部320に通したネジを留め付けることにより、収納ケース200の底面部204を金属プレート300に留め付ける。
 ただし、金属プレート300上に留め付けられた樹脂製の収納ケース200の底面部204は、金属プレート300の水平面に対して湾曲して反り返る。そして、該反り返りにより、収納ケース200の底面部204と金属プレート300の表面との間に薄い空隙が生じ、収納ケース200の底面部204と金属プレート300との間の全面に渡る直接接触が不完全となるおそれがある。該空隙は収納ケース200の底面部204から金属プレート300に伝わる放熱の熱伝導を途中で妨げ、収納ケース200からの放熱を非効率なものとする。そこで、該空隙に熱伝導性の高い放熱性接着剤を充填・硬化させ、充填・硬化された放熱性接着剤の層を経由して収納ケース200からの放熱が金属プレート300と冷却機構を備えた台座へ効率的に伝わるようにする。そして、これにより、樹脂製の収納ケース200の放熱性をより一層向上させる。このような放熱性接着剤としては、シリコン樹脂、エポキシ樹脂等を主成分とする接着剤が考えられる。
 (本実施の形態に係るリアクトル装置の詳細な説明)
 以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
 リアクトル100は、巻線構造のコイル120およびコイル120と他の回路素子との間を接続するための端子としてのリード線110を備える。
 収納ケース200は、片端が開口した円筒形状として形成される。該円筒形状は、底面部204と側面部202を有する。そして、収納ケース200がコイル120を収容するための内部空間205が、底面部204と側面部202により形成される。このとき、収納ケース200の底面部204の厚みは、コイル120の重量に応じて、コイル120の重量に耐えてコイル120を下から支えるのに必要最小限の厚みとするのが好適である。
 収納ケース200は、底面部204の水平面と平行に底面部の外縁から外に向かって伸びる複数の脚状の締結部210を備える。締結部210の各々には、留め具を通すための円形の孔部220が設けられている。底面部204の内壁中央部分には突起状の中心固定部材206が形成されている。
 収納ケース200は、放熱性の高い難燃性の樹脂を素材として形成される。難燃性の樹脂材とは、典型的には、リアクトル発熱時の定格温度である150℃程度の高温に耐えられる樹脂材である。難燃性が高い樹脂の例としては、熱伝導率が0.3(W/m・K)以上のPBT+ABS-GF30(ISO(JIS)材質表示)がある。放熱性と難燃性が共に高い樹脂の例としては、熱伝導率が3.0(W/m・K)以上のPPS(GF+MD)(ISO(JIS)材質表示)がある。
 図3(a)の磁芯105および導線部106はそれぞれ、収納ケース200内に収容されたコイル120を構成する磁芯と巻線構造の導線部分である。図3(a)において、収納ケース200内に収容されたコイル120の側面は、収納ケース200の側面部202の内面に接触しており、収容されたコイル120の底面は、収納ケース200の底面部204に接触している。
 収納ケース200内に収容されたコイル120と収納ケース200の内壁との間にはポッティング樹脂材(図示せず)が流し込まれ、充填・硬化される。該ポッティング樹脂材の例は、シリコン系またはエポキシ系の一般的な樹脂である。
 金属プレート300は、収納ケース200の底面部204と互いに平行面を成して上下に対向している(図2)。金属プレート300は、プレート水平面と平行に金属プレート外縁から外に向かって伸びる複数の脚状の締結部310を備え、締結部310の各々には留め具を通すための円形の孔部320が設けられている(図2)。収納ケース200の底面部204が金属プレート300に貼り付けられた際、互いに対向して上下に重なり合う一対の締結部210と310のそれぞれに設けられた一対の孔部220と320は、収納ケース200を真上から見た時の中心位置が互いに同一となるように形成される。
 収納ケース200の底面部204と金属プレート300との間は、放熱性接着剤(図示せず)を使用した接着により、全面に渡って貼り付けられ、その結果、収納ケースの底面部204と金属プレート300の接着面との間の隙間には上記放熱性接着剤が充填・硬化される(図2、図3)。
 図2、図3に示すカラー400は、収納ケース200の底面部204に金属プレート300を留め付けるための留め具である。カラー400は、鉄材であるSPCC(冷間圧延鋼板)などの一般的な金属を素材とし、中心軸に沿ってネジ孔が貫通した円筒形状である。カラー400は、収納ケース200のモールド成形の際に締結部210の孔部220に挿入され、締結部210と一体化される。収納ケース200の底面部204が金属プレート300に貼り付けられた際に、孔部220に挿入され一体化されたカラー400のネジ孔は、孔部320と上下に重なり合う。図3(a)のBの部分は、収納ケース200の底面部204に金属プレート300が貼り付けられた状態で、孔部220に挿入されたカラー400のネジ孔と締結部310の孔部320が、上下に重なり合っている部分である。図3(b)は図3(a)のBの部分の拡大図であり、上記留め付けの際に、上下に重なり合うカラー400のネジ孔と孔部320が締結部210と締結部310とを貫通する一本の孔を形成している状態が図示されている。
 (本実施の形態に係るリアクトル装置の組み立てプロセスの詳細な説明)
 樹脂を素材として収納ケース200を成型する際に、収納ケース200の外壁上に形成される締結部210の孔部220にカラー400を挿入して収納ケース200とカラー400を一体的にモールド成形する。この時、孔部220に挿入されたカラー400の上端は締結部210上面部から僅かに突出する。
 次に、金属プレート300が、放熱性接着剤を使用した接着により、収納ケース200の底面部204に直接接触するように貼り付けられる(図2、図3)。この際、金属プレート300の締結部310と収納ケース200の締結部210との間も放熱性接着剤を使用した接着により直接接触とされる。図3(a)を参照すると、貼り付けられた金属プレート300とコイル120の底面は、導電性のコイル120と金属プレート300との間の絶縁状態を確保する役割を果たす収納ケース200の底面部204を挟んで互いに平行面を成して対向している。
 この時、孔部220に挿入されたカラー400のネジ孔と締結部310の孔部320が、上下に重なり合い、カラー400のネジ孔と孔部320とが繋がって、締結部210と締結部310とを貫通する一本の孔を形成する(図3(b))。
 さらに、底面部204と金属プレート300との間をより強固に固着するために、締結部210とは反対の側から孔部320にネジを通し、該ネジを締結部210に挿入されたカラー400に切られたネジ孔にネジ止めする。これにより、底面部204と金属プレート300との間がカラー400を留め具として留め付けられる。前述のごとく、樹脂製の収納ケース200は割れやすい材質である。このため、収納ケース200と金属プレート300との接合を金属製のカラー400を介してネジ止めを行う。これにより、ネジ止めによる力が金属間の接合部分にかかり、収納ケース200に直接、力がかからないため割れを防止できるという効果がある。カラー400は収納ケース200とモールド成形されているため確実に固定されている。
 この時、締結部210上面部から僅かに突出したカラー400の上端と、締結部210上面部との間の空隙にも放熱性接着剤が充填・硬化される。
 リアクトル100のコイル120は、収納ケース200中に上から嵌め込まれるようにして収容される(図2、図3)。この時、トロイダル形状のコイル120の中央に開いた孔に収納ケース200の底面部204の内壁中央部から突出する中心固定部材206が嵌まることにより、トロイダル形状のコイル120が収納ケース200内部の中央位置に固定される。その後、ポッティング樹脂材が、収納ケース200内に流し込まれ、該ポッティング樹脂材がコイル120と収納ケース200の内壁との間に充填・硬化される。この時、トロイダル形状のコイル120が収納ケース200内部の中央位置に固定されているので、ポッティング樹脂材が充填されるコイル120と収納ケース200の内壁との間の隙間はコイル120の全周囲にわたって均等となる。
 (本実施の形態の第1の作用効果)
 以上より、本実施の形態では、収納ケース200の底面部204が熱伝導性の高い放熱性樹脂で形成されることに加え、上記底面部204の厚みがリアクトル重量を下から支持するのに必要最小限の厚みとされる。その上で、冷却機構を備えた台座部分と一体を成す放熱性の高い金属プレート300を上記底面部204の全面に渡って直接接触させる。これにより、リアクトル装置の放熱性が向上すると共に、導電性のコイル120と金属プレート300との間に収納ケース200の底面部204を挟むことにより、導電性のコイル120と金属プレート300との間の確実な絶縁性を達成する。
 同時に、底面部204と金属プレート300との間に生じた空隙に熱伝導性の高い放熱性接着剤を充填・硬化させ、充填・硬化された放熱性接着剤の層を経由して収納ケース200からの放熱が金属プレート300と冷却機構を備えた台座へ効率的に伝わるようにする。これにより、樹脂製収納ケース200の放熱性をより一層向上させ、リアクトル装置の絶縁性と放熱性を両立させる。
 (本実施の形態の第2の作用効果)
 また、本実施の形態に係るリアクトル装置の組み立てプロセスでは、収納ケース200内にコイル120を嵌め込むようにして収容し、収納ケース200の底面部204に金属プレートを放熱性接着剤で貼り付ける。さらに、金属製のカラー400に設けられたネジ孔に対する金属同士のネジ止め固着手段により、収納ケース200の締結部210と金属プレート300の締結部310との間を留め付けるだけでリアクトル装置を製造することができる。
 従って、樹脂のような脆い素材で形成された収納ケース200の締結部210に直にネジ孔を設け、該ネジ孔に金属プレート300の孔部320から通したネジをネジ止めする場合と異なり、ネジ止めした際に収納ケース200にヒビが入って割れてしまうことを防ぐことができる。
 しかも、上記した簡単な組み立てプロセスにより、金属プレート300と導電性のコイル120との間の絶縁を確実にしながら、収納ケース200内においてコイル120を安定的に保持する構造を容易に製造することができる。その結果、上記リアクトル装置の製造工程も大幅に簡略化され、製造の歩留まりを高く維持することができる。
 (本実施の形態の第3の作用効果)
 EVやHEVの車載充電装置と一体化された電気駆動装置内において容易に収容可能とするには、リアクトルとその収納ケースを可能な限り小型化しなくてはならない。その際に、リアクトル装置を図1、図2に図示した上記実施の態様とすることにより、小型化された場合であっても、収納ケース200とコイル120との間の絶縁を確実にすることができる。具体的には、収納ケース200と金属プレート300を小型化しても、絶縁材である樹脂を素材とする底面部204が導電性のコイル120と金属プレート300の間を完全に隔てながら、収納ケース200がコイル120を安定的に保持することができる。それにより、小型化された収納ケース200の内側の非常に狭い空間内において、コイル120と外部との間の絶縁を完全に維持したまま保持することが可能となる。しかも、単にリアクトル装置の製造工程において、収納ケース200内にコイル120を嵌め込むだけで、そのような小型かつ確実な絶縁性を有する構造を容易に形成することができる。
 (本実施の形態の第4の作用効果)
 本発明に係るリアクトル装置は、収納ケース200の形状およびコイル120の形状を選ばずに実現することができる。そのため、螺旋形状のみならず、トロイダル形状のような任意のコイル形状において、高い放熱性と絶縁性を簡単な構造と形成方法で製造できるリアクトル装置を実現することができる。
 2012年3月26日出願の特願2012-70024の日本出願に含まれる明細書、図面及び要約書の開示内容は、すべて本願に援用される。
 本発明は、モータ駆動回路のインダクタンス素子として使用されるリアクトルの、電気駆動装置内での収納、保持構造等として利用することができる。
 100 リアクトル
 105 磁芯
 106 導線部
 110 リード線
 120 コイル
 200 収納ケース
 202 側面部
 204 底面部
 206 中心固定部材
 210 締結部
 220 孔部
 300 金属プレート
 310 締結部
 320 孔部
 400 カラー

Claims (5)

  1.  導体線を環状に巻回してなり通電によって磁束を発生するコイルと、
     放熱性の樹脂の素材により側面部および底面部から成る片端が開口した筒状に形成され、前記側面部の外壁上から外に伸びる第1の締結部を有し、前記コイルを収容したケースと、
     前記ケースの内壁と前記コイルとの間に充填したポッティング樹脂材と、
     前記第1の締結部と締結される第2の締結部を有し、前記ケースの前記底面部の全面に渡って接触するように留め付けられた金属プレートと、
     前記ケースの前記底面部と前記金属プレートとの間に生じる空隙に充填した放熱性接着剤と、
     前記第1の締結部と前記第2の締結部とを留め付ける留め具と、
     を備えるリアクトル装置。
  2.  前記第1と第2の締結部には、前記ケースを前記金属プレートに締結する際に中心位置が同一となる円形の孔がそれぞれ形成され、
     前記留め具は、中心軸に沿ってネジ孔が設けられ、前記第1の締結部の孔に挿入され、前記第1の締結部と一体的にモールド成型された金属製のカラーであり、前記ネジ孔に対して前記第2の締結部の孔から通したネジをネジ止めすることにより、前記第1の締結部を前記第2の締結部に留め付ける、
     請求項1記載のリアクトル装置。
  3.  前記カラーの上端部は前記第1の締結部の前記孔から前記第1の締結部の上面部より上に突出し、前記突出した前記カラーの上端部と前記第1の締結部の前記上面部との間に生じる空隙に放熱性接着剤が充填される、
     請求項2記載のリアクトル装置。
  4.  前記第1の締結部は、前記ケースの前記底面部の水平面と平行に前記底面部の外縁から突出して伸びる脚状に形成され、
     前記第2の締結部は、前記金属プレートの水平面と平行に前記金属プレートの外縁から突出して伸びる脚状に形成される、
     請求項2記載のリアクトル装置。
  5.  前記コイルはトロイダル形状のコイルであり、
     前記ケースは、
     底面中央部から突出するように形成され、前記コイルの中心の孔に嵌まることにより、前記コイルを前記ケース内部の中心位置に固定する中心固定部材を有する、
     請求項1記載のリアクトル装置。
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