JP6509318B1 - トランスの保持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型で、耐振性を向上させてトランスを保持することができるトランスの保持構造を得ること。【解決手段】電気回路基板と、電気回路基板と接続される端子ピンを有するトランスと、トランスを収容するケースと、トランスの上面と対向する固定部と固定部に連結された一対の対向する側面部を有し、固定部の下面とトランスの上面とが接してトランスをケースに固定するカバーと、ケースを収容する筐体とを備え、ケースおよびカバーの側面にそれぞれ第1の固定構造部および第2の固定構造部を設け、第1の固定構造部と第2の固定構造部を嵌合し、ケースに設けられた保持部と筐体とを固定した。【選択図】図1

Description

本発明は、トランスを保持する構造に関する。
電気自動車やハイブリッドカーには、駆動用の電力変換装置が搭載され、この電力変換装置は、走行時に厳しい振動を受けることが想定される。このため、電力変換装置に組み込まれた大型トランスなどの電子部品は振動を受け、電子部品および電子部品を保持する電気回路基板が損傷するおそれがある。
このような厳しい振動環境下に置かれる電気回路基板において、耐振性の向上や、設置強度の向上を目的として、トランスを樹脂ケース内でポッティング樹脂により封止した後、電気回路基板に半田付け接続するといった構造が採用されているが、この場合、トランスを単体で電気回路基板に半田付け接続した場合より、トランスの揺動が抑制されることになる。
しかし、端子ピンでのみ電気回路基板に半田付け接続されている場合、振動などの衝撃は端子ピンへの集中荷重となるため、この集中荷重を軽減するため端子ピンと離間してダミーピンを設け、ポッティング樹脂により電子部品とともに封止するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−311085号公報
上記特許文献1においては、振動などの衝撃により端子ピンへ集中する荷重を、ダミーピンへ分散させることができ、端子ピンへの荷重の集中は抑制される。また、固定する箇所を増やすことで、トランスの設置強度も向上される。しかしながら、材料コストや重量は増加し、ダミーピンを所定の位置に封止して固定するため製造コストが増加するという課題があった。
トランスを内装するケースの一端側と他端側に離間して、端子ピンとダミーピンが設けられるため、特にケースの長手方向のサイズが大きくなり、トランスを組み付けるスペースが増加するという課題があった。
この発明に係るトランスの保持構造は、電気回路基板と、電気回路基板と接続される端子ピンを有するトランスと、トランスを収容するケースと、トランスの上面と対向する固定部と固定部に連結された一対の対向する側面部を有し、固定部の下面とトランスの上面とが接してトランスをケースに固定するカバーと、ケースを収容する筐体とを備え、ケースおよびカバーの側面にそれぞれ突起部および切欠き部を設け、突起部と切欠き部を嵌合し、ケースに設けられた保持部と筐体とを固定し、保持部に金属製のカラーを介在させ、切欠き部はカバーの固定部に設けられた貫通部と連通し、カバーの側面部にそれぞれ対向して設けられたものである。



この発明に係るトランスの保持構造によれば、小型で、耐振性を向上させてトランスを保持させることができる。
本発明の実施の形態1に係る電子機器の保持構造の概要全体を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る電子機器の概略構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係るトランスの概略構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係るコアの概略構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る端子ピンの概略構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係るケースの概略構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係るカバーの概略構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係るトランスをケースに収容したときの概略構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係るトランスをケースに収容したときの概略構成を示す平面図である。 本発明の実施の形態1に係る電子機器の概略構成を示す平面図である。 本発明の実施の形態1に係る電子機器の概略構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係る電子機器の一部の概略構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係る電子機器の一部の概略構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係る別の電子機器の概略構成を示す斜視図である。
実施の形態1.
図1は電力変換装置1の内部に組み込まれた電気回路基板3に実装される電子機器2の保持構造の概要を示す斜視図で、図2はトランス5とケース6とカバー7で構成される電子機器2の概略構成を示す斜視図である。電子機器2は、電力変換装置1の内部で対向する筐体4と電気回路基板3の双方で保持(第1の保持構造)される。またトランス5は、ケース6に位置決めして収容され、ケース6とカバー7で挟み込んで保持(第2の保持構造)される。
まず、第1の保持構造について説明する。電力変換装置1は、筐体4と、トランス5などの電子部品からなる電子機器2を実装した電気回路基板3から構成される。筐体4は、電子機器2を構成するケース6の突出部6aが収まる穴部4aを有し、筐体4の上部4bには、ケース6の保持部6bが備える金属製のカラー8の貫通孔8aの位置に対応したネジ穴が4か所に設けられる。電子機器2は、最初に、金属製のカラー8を介在させて、筐体4にネジ9を使用して固定される。なお、筐体4への電子機器2の固定方法は、ネジ9に限るものではなく、係止による固定など他の固定方法であっても構わない。
ケース6の保持部6bに設けた金属製のカラー8について説明する。金属製のカラー8は、例えばステンレス鋼などの金属で作製され、ネジ9が貫通する貫通孔8aを備えたリング状の筒である。保持部6bは、ケース6の一対の対向する側面のそれぞれに、金属製のカラー8のZ方向の高さと同等の高さで設けられる。金属製のカラー8は、樹脂製のケース6の作製時に、保持部6bにインサート成形される。金属製のカラー8をケース6のXY面のX方向の外縁部にそれぞれ対向して合計4個を設置することで、電子機器2の全体の荷重を均等に分散して、電子機器2を保持することができる。また、トランス5の周囲を取り囲むケース6の外縁部に近接して金属製のカラー8を設けたため、ケース6の大型化を抑制することができる。また金属製のカラー8を保持部に介在させることで、変形や経年劣化が抑制されるため、電子機器2を安定して長期間保持することができる。
カバー7の上部からは、トランス5の複数の端子ピン10がZ方向に突出している。電子機器2を筐体4に固定した後、端子ピン10と接続するために設けた電気回路基板3の貫通孔3aに、端子ピン10を貫通させ、電気回路基板3を筐体4に固定した後、端子ピン10と電気回路基板3とを、半田により接続する。この接続により、電子機器2は、筐体4に加えて、電気回路基板3でも保持される。電気回路基板3は、ネジ止め等により筐体4に取り付けられ、その後、シール材を介した蓋やポッティング樹脂等を筐体4に付与して防水性等の耐環境性を向上させた後、電力変換装置1として、車に搭載される。なお、電気回路基板3の取り付け箇所は、筐体4に限らず、例えば筐体4に設置された樹脂製の取り付けホルダなどでも構わない。
以上のように、トランス5を備えた電子機器2は、Z方向に対向する筐体4と電気回路基板3の2つの部材に、金属製のカラー8と端子ピン10を介して固定される。そのため、振動等によりトランス5が受ける荷重を2つの部材に分散でき、端子ピン10への負荷は減少し、端子ピン10の折損や半田部のクラックは抑制され、耐振性を向上することができる。また、電気回路基板3が負担する電子機器2の重量も、分散される。また、端子ピン10と電気回路基板3との接続前に、電子機器2を筐体4に固定するため、端子ピン10の接続の際の端子ピン10への荷重の負荷は減少し、接続時に端子ピン10に発生する初期応力を抑制することができ、電子機器2を安定して長期間、電気回路基板3に保持することができる。
次に、電子機器2が備える各部の構成、および第2の保持構造について説明する。
まず、電子機器2の各部の構成について説明する。図3はトランス5、図4はコア12、図5は端子ピン10の概略構成を示す斜視図である。トランス5は、ボビン11、コア12、コイル13、および端子ピン10から構成される。トランス5は、電気回路基板3に実装される電子部品の一つの変圧器で、車載用の電力変換装置1においては大型化している。大きさは、例えば図3において、XY面でX方向は40mm、Y方向は30mm、端子ピン10を除くZ方向は20mm程度である。ボビン11は、例えば樹脂材料で一体成型されるコイル13の巻枠であり、端子ピン10、端子設置部14、15、第1の凸部16、第2の凸部17を備え、コア12を設置するための貫通孔をX方向に備えている。コイル13に使用する導線が巻線であり、ボビン11に巻線を巻回することで、コイル13は形成される。巻線については、簡単のため、図には省略する。ボビン11には複数のコイル13が所定の巻数で形成され、巻線の端部は、端子ピン10と接続される(図示せず)。コア12は、例えばフェライトなどの磁性材料で作製され、図4に示すように、ここでは2つの分割コア12a、12bから構成される。分割コア12a、12bは、ボビン11の貫通孔を貫通して接触部12cで接し、かつボビン11の外側の接触部12dでも接するように、それぞれがXY面でE字型の形状で構成され、ボビン11のX方向の両側から突合せて、接着やボビン11の貫通孔との嵌合等により設置される。端子ピン10は、図5に示すように、XZ面でL字型の形状で、例えば銅材で作製され、ボビン11の両側に設けた端子設置部14、15からZ方向、およびX方向に突出するように、ボビン11の作製時にインサート成形され、所定の個数で設置される。端子ピン10のZ方向に突出した突出部10aは電気回路基板3と貫通孔3aを通して接続され、X方向に突出した突出部10bは巻線と接続される。端子設置部14、15の上面14a、15aはトランス5の上面であり、カバー7の固定部7aの下面7cと接する面となる。トランス5の一対の対向する側面のそれぞれには、第2の位置決め構造部としての第1の凸部16、および第2の凸部17が設けられ、ケース6が備える第1の位置決め構造部(第1の溝部18、第2の溝部19)と嵌め合う。第1の凸部16、および第2の凸部17は、ボビン11と同じ樹脂材料で、ボビン11と一体的に作製される。第1の凸部16と第2の凸部17の形状と機能については、図8から図12の説明で詳述する。
ケース6は、図6に示すように、突出部6aがZ方向の下方に凸形状となり内部がくり貫かれ、トランス5の周囲を取り囲み、ケース6の内部の底部6cとトランス5の底面5aとが接してトランス5を収容する基体である。ケース6は樹脂成型品であり、例えば機械的強度の高いポリフェニレンサルファイド(PPS:Poly Phenylene Sulfide)で作製され、金属製のカラー8、第1の溝部18、第2の溝部19、突起部20を備えている。金属製のカラー8は、ケース6の成型時に、ケース6の側面に設けた保持部6bにインサート成形されるが、ケース6の作製後に、嵌め込み等の別の工程で設置しても構わない。第1の溝部18と第2の溝部19は、ケース6のXY面のX方向の一対の対向する側面の上部の一部が下方向にカットされた部位で、両側面のそれぞれに対向して、ケース6の成型時に設けられる。トランス5をケース6に収容する際に、第1の凸部16と第1の溝部18、第2の凸部17と第2の溝部19とをそれぞれ嵌め合うことで、トランス5が位置決めして設置されるが、図8から図12の説明で詳述する。突起部20は、側面に設けた第1の固定構造部であり、第1の溝部18および第2の溝部19のそれぞれ下部に、ケース6の側面から凸となる形状で設けられ、後述するカバー7が備える切欠き部21と嵌め合う部位である。突起部20と切欠き部21を嵌め合うことで、トランス5はケース6に固定され、保持される。突起部20のYZ面での断面形状は略直角三角形で、上部に傾斜面20aを有し、下面20bでカバー7と接する。上部を傾斜面20aとすることで、突起部20と後述する切欠き部21とを嵌め合う工程が容易となる。
カバー7は、図7に示すように、一対の対向する側面部7bと、側面部7bと連結された固定部7aから構成される。カバー7は、固定部7aの下面7cとトランス5の上面、つまりは端子設置部14、15の上面14a、15aとが接し、突起部20と切欠き部21とを嵌め合うことで、トランス5をケース6とで挟み込んで固定する固定部材である。カバー7は樹脂成型品であり、例えば撓みやすく耐熱耐久性に優れたポリブチレンテレフタレート(PBT:Poly Butylene Terephtalate)で作製され、切欠き部21、貫通部22、カバー開口部23を備えている。貫通部22は、端子ピン10がカバー7を貫通するための開口部分であり、端子ピン10の本数、位置に合わせた大きさで形成される。切欠き部21は、一対の対向する側面部7bのそれぞれに設けた第2の固定構造部であり、貫通部22と連通し、側面部7bにそれぞれを対向して設けた開口部分で、突起部20と嵌め合う部位である。具体的には、切欠き部21の端面21aと、突起部20の下面20bが対向して接するように嵌め合う。切欠き部21と貫通部22とを連通させることで、トランス5を収容したケース6にカバー7を組み付ける際に、端子ピン10を組み付けのガイドとして利用できるため、組立性が向上する。カバー開口部23は、カバー7の上面から側面にかけて設けられた開口部分である。カバー開口部23を設けることで、カバー7をケース6に組み付ける際にカバー7が撓みやすくなるため、組立性が向上するとともに、トランス5の放熱が促進される。トランス5は使用時に発熱するおそれがあり、発熱すると磁気飽和が生じて電気的特性が劣化する。そのため放熱を促進させることで、磁気飽和を抑制することが可能となる。
図8から図13を参照して、第2の保持構造についてさらに説明する。図8はトランス5をケース6に収容したときの概略構成を示す斜視図、図9はその平面図である。図10は電子機器2の概略構成を示す平面図であり、図11は図10の一点鎖線A−Aにおける断面図、図12は図10の一点鎖線B−Bにおける断面図、図13は図10の一点鎖線C−Cにおける断面図である。
まず、図8、図9、図11に示すように、トランス5はケース6の内部に収容され、位置決めされる。ケース6の内部の底部6cとトランス5の底面5aとが接するようにトランス5をケース6に落し込むことで、トランス5のケース6の内部でのZ方向の位置は決定される。また、第1の溝部18と第1の凸部16、第2の溝部19と第2の凸部17とをそれぞれ嵌め合うことで、トランス5のケース6の内部でのX方向とY方向の位置は決定される。
第1の凸部16と第2の凸部17の形状と機能について、説明する。第1の凸部16と第2の凸部17は、Y方向に突出する凸形状を有し、それぞれ大きさの異なる2段に重ねられた凸部から構成される。側面14bに設置された第1の凸部16は、下部16aと上部16cの2段で構成される。下部16aにおける上部16cの設置面16bのうち、上部16cが設置されていない残りの面において、第1の凸部16はケース6の内側側面6dと接する。上部16cは、ケース6が備える第1の溝部18と、対向する一対の側面16dで接するように嵌め合う部位である。同様に、側面15bに設置された第2の凸部17は、下部17aと上部17cの2段で構成され、下部17aにおける上部17cの設置面17bのうち、上部17cが設置されていない残りの面において、第2の凸部17はケース6の内側側面6dと接する。上部17cは、ケース6が備える第2の溝部19と嵌め合う部位である。第1の凸部16および第2の凸部17がケース6の内側側面6dと接し、かつ第1の溝部18および第2の溝部19と嵌め合うことで、トランス5はケース6の内部で位置決めして設置される。なお上部16cと上部17cのX方向の長さは異なる寸法で設けられるが、トランス5をケース6に収容する際、トランス5の向きを一つに定めるためである。また、第1の溝部18、第2の溝部19との嵌め合いにおける上部16c、上部17cのX方向の長さの嵌め合いの公差は、異なる公差で作製される。長さの小さい上部16cの第1の溝部18の側面18aと対向する側面16dは、側面18aと接する狭い公差にて作製されるため、図12に示すように、側面16dと側面18aは接している。一方、底部6cと底面5aが接することを阻害しないために、上部16cの下面16eと第1の溝部18とは接しない寸法公差にて、第1の凸部16と第1の溝部18は作製される。長さの大きい上部17cの第2の溝部19と対向する側面間の寸法は、第2の溝部19との公差を吸収し、トランス5がケース6に容易に収容できるように広い公差にて作製されるため、図13に示すように、側面17dと第2の溝部19の側面19aとは接していない。また、上部17cの下面17eと第2の溝部19とは接しない寸法公差にて作製される。このような構成により、第2の凸部17と第2の溝部19を嵌め合うことが阻害されることがないため、トランス5はケース6に容易に収容され、位置決めされる。
所定の位置に、トランス5を位置決めして収容することにより、端子ピン10と突起部20が同一直線上に並ぶため、カバー7の取り付けが容易となり、カバー7の組立性が向上する。また、トランス5のXY面内での変位が規制される。なお、図11に示すように、ケース6の内部の底部6cとトランス5の底面5aの接触する面積を増加させるために、トランス5の底面5aには面積増加部24が設けられ、トランス5の設置の安定化を図っている。面積増加部24は、ボビン11と同じ樹脂材料で、ボビン11と一体的に作製される。
トランス5をケース6に収容した後、カバー7を取り付けることで、トランス5は固定され、ケース6に保持される。ケース6とカバー7との嵌合には、スナップフィットを用いる。カバー7に設けた貫通部22に端子ピン10を通し、端子ピン10をガイドとして、トランス5の上部からカバー7をケース6に向けて落し込む。カバー7の側面部7bが傾斜面20aと接し、カバー7を撓ませつつ、傾斜面20aの上を滑り、カバー7の下面7cと端子設置部14、15の上面14a、15aとが接し、かつ切欠き部21の端面21aと突起部20の下面20bとが対向して接するように、切欠き部21と突起部20を嵌め合うことで、カバー7はケース6に組み付けられる。図7に示すように、貫通部22と切欠き部21が連通しているため、端子ピン10をガイドとすることで、カバー7の取り付けが容易となり、カバー7の組立性を向上することができる。また、端子設置部14、15の上面14a、15aの高さに、作製時のうねり等により例えば0.3mm程度の差異があったとしても、カバー開口部23を設けることでカバー7自体が撓みやすくなり、ケース6へ組み付けることが可能である。
なお、突起部20を第1の固定構造部、切欠き部21を第2の固定構造部として示したがこれに限るものではない。第2の固定構造部としての突起部を、カバー7の側面部の内側に設け、この突起部と嵌め合う第1の固定構造部としての貫通孔を、ケース6の側面に設け、これらを嵌合させるなど、他の構成であっても構わない。
また、ポッティング樹脂を用いずに、トランス5を保持する構造について示したが、図14に示すように、トランス5とケース6の隙間部分にのみ、放熱性に優れたウレタン樹脂などのポッティング樹脂25を充填させてもよい。トランス5の放熱をさらに促進させることで、磁気飽和を効率的に抑制することができるとともに、コア12の耐振性向上にもつながる。
以上のように、トランス5はケース6とカバー7により挟み込んで固定される。そのため、ポッティング樹脂は不要で、材料コストの増加、電子機器の重量増加を抑制することができる。また、電子機器は小型化され、組み付けるスペースを縮小することができる。また、トランス5に不具合等があった際に、トランス5をケース6から容易に取り外して交換することができる。また、ケース6の貫通部22と切欠き部21が連通することで、組立性を向上することができる。また、カバー開口部23を設けることで、トランス5の上面14aと15aの高さに差異があっても、差異を許容して容易に組み付けることができ、かつトランス5の放熱性を高めることもできる。また、第1の凸部16と第2の凸部17は、X方向において異なる長さ、異なる寸法公差にて作製されるため、トランス5の収容時に、トランス5の向きが一つに定まり、第1の溝部18と第2の溝部19と容易に嵌め合うことができる。また、端子ピン10、突起部20および切欠き部21を一直線上に近接させて設けたため、電子機器2の振動を効果的に抑制することができる。
以上の実施の形態1に示した構成は、本発明の構成の一例であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、実施の形態の組み合わせや一部を省略する等、変更して構成することも可能であることは言うまでもない。
1 電力変換装置、2 電子機器、3 電気回路基板、4 筐体、5 トランス、6 ケース、7 カバー、8 金属製のカラー、9 ネジ、10 端子ピン、11 ボビン、12 コア、13 コイル、14 端子設置部、15 端子設置部、16 第1の凸部、17 第2の凸部、18 第1の溝部、19 第2の溝部、20 突起部、21 切欠き部、22 貫通部、23 カバー開口部、24 面積増加部、25 ポッティング樹脂

Claims (6)

  1. 電気回路基板と、
    前記電気回路基板と接続される端子ピンを有するトランスと、
    前記トランスを収容するケースと、
    前記トランスの上面と対向する固定部と前記固定部に連結された一対の対向する側面部を有し、前記固定部の下面と前記トランスの上面とが接して前記トランスを前記ケースに固定するカバーと、
    前記ケースを収容する筐体とを備え、
    前記ケースおよび前記カバーの側面にそれぞれ突起部および切欠き部を設け、前記突起部と前記切欠き部を嵌合し、前記ケースに設けられた保持部と前記筐体とを固定し、前記保持部に金属製のカラーを介在させ、前記切欠き部は前記カバーの固定部に設けられた貫通部と連通し、前記カバーの側面部にそれぞれ対向して設けられたことを特徴とするトランスの保持構造。
  2. 前記ケースおよび前記トランスの側面にそれぞれ第1の位置決め構造部および第2の位置決め構造部を設け、前記第1の位置決め構造部と前記第2の位置決め構造部を嵌合したことを特徴とする請求項に記載のトランスの保持構造。
  3. 前記第1の位置決め構造部は溝部であり、前記第2の位置決め構造部は凸部であることを特徴とする請求項に記載のトランスの保持構造。
  4. 前記カバーに、上面から側面にかけてカバー開口部が設けられたことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載のトランスの保持構造。
  5. 前記端子ピン、前記突起部および前記切欠き部が一直線上にあることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載のトランスの保持構造。
  6. 前記ケースにポッティング樹脂が充填されたことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載のトランスの保持構造。
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