JP2004296824A - トランス装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】絶縁性を確保しつつ、小型化を図る。
【解決手段】トランス本体12をケース部材13の内部空間に収納する。このとき、ケース部材13の一側面13aに形成した開口部30からトランス本体12を挿入可能な構造とする。これにより、トランス本体12をケース部材13に対して取り付けることが容易とすることができる。また、開口部30が形成された部位を除く全周に渡ってトランス本体12がケース部材13によって囲まれた構造とされていることから、高い絶縁性を確保することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】トランス本体12をケース部材13の内部空間に収納する。このとき、ケース部材13の一側面13aに形成した開口部30からトランス本体12を挿入可能な構造とする。これにより、トランス本体12をケース部材13に対して取り付けることが容易とすることができる。また、開口部30が形成された部位を除く全周に渡ってトランス本体12がケース部材13によって囲まれた構造とされていることから、高い絶縁性を確保することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気コアに少なくとも1次巻線及び2次巻線を巻装してなるトランス本体を収納するトランス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、各種の電子・電気機器には、電圧を変換するトランス装置が搭載されている。従来のトランス装置100は、図2に示すように、1次巻線及び2次巻線が巻回されてなる磁気コア101と、これら1次巻線及び2次巻線にそれぞれ接続され、トランス装置100が配設される回路基板150側に突出する1次端子102及び2次端子103と、2次巻線に接続されたリード線104とを備えている。
【0003】
ところで、トランス装置100においては、2次巻線から引き出されたリード線104と、トランス装置100を構成する他の各部、或いは回路基板上で隣接する他の電子・電気部品との間で絶縁性を確保することが重要となる。このため、従来のトランス装置100においては、図2に示すように、リード線104が引き出される側の一側に非磁性非導電性材料からなるスペーサ105を備えることで、絶縁性を確保している。
【0004】
また、トランス装置100では、2次端子103における他の各部との絶縁性を確保するために、この2次端子103と磁気コア101等の各部とを十分な距離だけ離間させている。
【0005】
なお、トランス装置100は、例えば樹脂材料によって形成された取付用フック106が配設されており、この取付用フック106を回路基板150の裏面側に嵌合させることによって、回路基板150に対して固定される構造とされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のトランス装置100においては、例えば搭載対象とする機器に衝撃が加わるなどしたときにリード線104が動いてしまう場合があり、上述のようにスペーサ105を設けた場合であっても、リード線104がトランス装置100を構成する他の各部、或いは回路基板上で隣接する他の電子・電気部品に対して接触してしまう虞があった。
【0007】
また、従来のトランス装置100においては、2次端子103と磁気コア101等の各部とを十分な距離だけ離間させる必要があるため、装置全体として小型化を図ることに限界があった。
【0008】
そこで、本発明は、上述した従来の実情に鑑みてなされたものであり、装置を構成する各部や周囲に存在する他の電気・電子部品との間での絶縁性を確実に確保することができるとともに、小型化に貢献することが可能なトランス装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係るトランス装置は、磁気コアに少なくとも1次巻線及び2次巻線を巻装してなるトランス本体と、前記トランス本体を収納するケース部材とを備え、前記ケース部材は、非磁性非導電性材料によって形成され、前記トランス本体と当該トランス本体が配設される回路基板との間に位置する側を除く一面に設けられた開口部から前記トランス本体が挿入される形状とされていることを特徴とするものである。
【0010】
以上のように構成された本発明の請求項1に係るトランス装置は、トランス本体がケース部材の内部に収納され、ケース部材における開口部が形成された部位を除く全面がケース部材に囲まれてなることから、各部同士の間、及び隣接する他の電子・電気部品との間における絶縁性を向上させることができる。また、開口部からトランス本体を挿入することによってトランス本体をケース部材の内部に収納することができるため、組み立て工程を簡略化して低コスト化を図ることができる。
【0011】
本発明の請求項2に係るトランス装置は、請求項1記載の構成に加えて、前記開口部は、前記ケース部材の側面に設けられ、前記ケース部材における前記回路基板側に位置する主面には、前記トランス本体から前記回路基板側に突出された端子を外方に臨ませた状態で案内する案内孔部が形成されていることを特徴とするものである。
【0012】
以上のように構成された本発明の請求項2に係るトランス装置は、案内孔部が形成されていることから、トランス本体から突出する端子を外方に臨ませた状態で案内して、トランス本体をケース部材の内部に挿入することができる。また、トランス装置を回路基板に取り付けるに際して、案内孔部から外方に臨む端子を回路基板に形成された配線パターンに接続することができる。さらに、2次巻線に接続された端子を装置全体の中心部に対してより近接して配設することによって、装置全体の小型化を図ることができる。
【0013】
本発明の請求項3に係るトランス装置は、請求項1記載の構成に加えて、前記ケース部材における前記回路基板とは反対側に位置する主面には、前記2次巻線に接続されたリード線を外方に取り出す孔部が形成されていることを特徴とするものである。
【0014】
以上のように構成された本発明の請求項3に係るトランス装置は、ケース部材における回路基板とは反対側に位置する主面、すなわち、トランス本体の1次巻線又は2次巻線に接続された端子や回路基板に対して最も遠い側の面にリード線を取り出すための孔部が形成されている。このため、リード線と他の各部との絶縁性をより一層確実とすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下では、本発明を適用して構成した一具体例として、図1に示すトランス装置10について説明する。
【0016】
トランス装置10は、図1に示すように、磁気コア11に少なくとも1次巻線及び2次巻線を巻装してなるトランス本体12と、このトランス本体12を収納するケース部材13とを備えている。
【0017】
トランス本体12は、1次巻線及び2次巻線にそれぞれ接続され、トランス装置10が配設される回路基板50側に突出する1次端子20及び2次端子21と、2次巻線に接続されたリード線22とを備えている。
【0018】
ケース部材13は、非磁性非導電性材料によって形成されており、一側面13aにトランス本体12を挿入するための開口部30が形成されている。また、ケース部材13には、トランス本体12をケース部材13内に挿入する際に、トランス本体12から突出する1次端子20及び2次端子21を外方に臨ませた状態で案内する案内孔部13bが回路基板50側の主面(以下、底面と称する。)に位置して形成されている。
【0019】
また、ケース部材13には、底面に対向する主面(以下、上面と称する。)に位置して、トランス本体12のリード線22を外方に取り出すための孔部13cが形成されている。また、トランス装置10においては、トランス本体12が2次巻線側からケース部材13内に挿入される構成とされており、孔部13cが、上面における開口部30から最も遠い一側の近傍に形成されている。すなわち、トランス装置10においては、開口部30が形成された一側面13aに対向する側面13d側にトランス本体12の2次巻線が位置し、開口部30が形成された一側面13a側にトランス本体12の1次巻線が位置する状態で、トランス本体12がケース部材13の内部空間に収納される。
【0020】
また、ケース部材13には、上面に位置して、開口部30が形成された一側の近傍に、トランス本体12に設けられた突起部12aに嵌合する嵌合孔部13eが形成されている。トランス装置10においては、トランス本体12がケース部材13に所定位置まで挿入された際に、嵌合孔部13eがトランス本体12の突起部12aに対して嵌合することにより、トランス本体12とケース部材13とが固定されることとなる。トランス装置10は、嵌合孔部13eと突起部12aとを嵌合させることによってトランス本体12とケース部材13とを固定する構造とされていることから、固定用の部材などを設けることが不要とされている。
【0021】
以上のように構成されたトランス装置10では、トランス本体12がケース部材13の内部に収納され、ケース部材13における開口部30が形成された部位を除く全面がケース部材13に囲まれてなることから、各部同士の間、及び隣接する他の電子・電気部品との間において、高い絶縁性が確保されている。また、開口部30からトランス本体12を挿入することによってトランス本体12をケース部材13の内部に収納することができるため、組み立て工程を簡略化して低コスト化を図ることができる。
【0022】
また、トランス装置10は、案内孔部13bが形成されていることから、トランス本体12から突出する1次端子20及び2次端子21を外方に臨ませた状態で、トランス本体12をケース部材13の内部に挿入することが可能とされている。また、トランス装置10は、案内孔部13bによって1次端子20及び2次端子21を回路基板50側に突出させており、回路基板50に取り付けた際に、これら1次端子20及び2次端子21を回路基板50に形成された配線パターンに接続することが可能とされている。さらに、トランス装置10は、回路基板50側の主面(底面)がケース部材13によって覆われていることから、2次端子21を装置全体の中心部に対してより近接して配設した場合であっても十分な絶縁性を確保することができ、この結果として装置全体の小型化を図ることが可能とされている。
【0023】
さらに、トランス装置10においては、ケース部材13における回路基板50とは反対側に位置する主面(上面)、すなわち、トランス本体12の1次端子20及び2次端子21や回路基板50に対して最も遠い側の面にリード線22を取り出すための孔部13cが形成されている。このため、リード線22と他の各部との絶縁性をより一層確実とすることが可能とされている。
【0024】
また、トランス装置10は、例えば外部から衝撃が加わるなどした場合にリード線22が動いてしまった場合であっても、このリード線22が引き出された側が全周に渡ってケース部材13に囲まれているため、リード線22がトランス装置10を構成する他の各部と接触してしまうことがない。
【0025】
なお、本例におけるトランス装置10は、回路基板50の裏面側まで突出させた1次端子20及び2次端子21を、この回路基板50の裏面側に形成された配線パターンに半田付けすることによって、回路基板50に固定される構造とされている。ただし、例えば、ケース部材13の回路基板50側の主面(底面)に、従来のトランス装置に備えられたものと同様な取付用フックを一体に形成し、この取付用フックを回路基板50の裏面側に嵌合させることによって回路基板50に固定される構造としてもよい。
【0026】
【発明の効果】
本発明によれば、トランス本体がケース部材の内部に収納され、ケース部材における開口部が形成された部位を除く全面がケース部材に囲まれてなることから、各部同士の間、及び隣接する他の電子・電気部品との間における絶縁性を向上させることができる。また、開口部からトランス本体を挿入することによってトランス本体をケース部材の内部に収納することができるため、組み立て工程を簡略化して低コスト化を図ることができる。また、絶縁性を向上させることができることから、例えば、2次巻線に接続された端子を装置全体の中心部に対してより近接して配設することなどによって、装置全体の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態として示すトランス装置を示す概略図である。
【図2】従来構造のトランス装置を示す概略図である。
【符号の説明】
10 トランス装置
11 磁気コア
12 トランス本体
13 ケース部材
13b 案内孔部
13c 孔部
20 1次端子
21 2次端子
22 リード線
30 開口部
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気コアに少なくとも1次巻線及び2次巻線を巻装してなるトランス本体を収納するトランス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、各種の電子・電気機器には、電圧を変換するトランス装置が搭載されている。従来のトランス装置100は、図2に示すように、1次巻線及び2次巻線が巻回されてなる磁気コア101と、これら1次巻線及び2次巻線にそれぞれ接続され、トランス装置100が配設される回路基板150側に突出する1次端子102及び2次端子103と、2次巻線に接続されたリード線104とを備えている。
【0003】
ところで、トランス装置100においては、2次巻線から引き出されたリード線104と、トランス装置100を構成する他の各部、或いは回路基板上で隣接する他の電子・電気部品との間で絶縁性を確保することが重要となる。このため、従来のトランス装置100においては、図2に示すように、リード線104が引き出される側の一側に非磁性非導電性材料からなるスペーサ105を備えることで、絶縁性を確保している。
【0004】
また、トランス装置100では、2次端子103における他の各部との絶縁性を確保するために、この2次端子103と磁気コア101等の各部とを十分な距離だけ離間させている。
【0005】
なお、トランス装置100は、例えば樹脂材料によって形成された取付用フック106が配設されており、この取付用フック106を回路基板150の裏面側に嵌合させることによって、回路基板150に対して固定される構造とされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のトランス装置100においては、例えば搭載対象とする機器に衝撃が加わるなどしたときにリード線104が動いてしまう場合があり、上述のようにスペーサ105を設けた場合であっても、リード線104がトランス装置100を構成する他の各部、或いは回路基板上で隣接する他の電子・電気部品に対して接触してしまう虞があった。
【0007】
また、従来のトランス装置100においては、2次端子103と磁気コア101等の各部とを十分な距離だけ離間させる必要があるため、装置全体として小型化を図ることに限界があった。
【0008】
そこで、本発明は、上述した従来の実情に鑑みてなされたものであり、装置を構成する各部や周囲に存在する他の電気・電子部品との間での絶縁性を確実に確保することができるとともに、小型化に貢献することが可能なトランス装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係るトランス装置は、磁気コアに少なくとも1次巻線及び2次巻線を巻装してなるトランス本体と、前記トランス本体を収納するケース部材とを備え、前記ケース部材は、非磁性非導電性材料によって形成され、前記トランス本体と当該トランス本体が配設される回路基板との間に位置する側を除く一面に設けられた開口部から前記トランス本体が挿入される形状とされていることを特徴とするものである。
【0010】
以上のように構成された本発明の請求項1に係るトランス装置は、トランス本体がケース部材の内部に収納され、ケース部材における開口部が形成された部位を除く全面がケース部材に囲まれてなることから、各部同士の間、及び隣接する他の電子・電気部品との間における絶縁性を向上させることができる。また、開口部からトランス本体を挿入することによってトランス本体をケース部材の内部に収納することができるため、組み立て工程を簡略化して低コスト化を図ることができる。
【0011】
本発明の請求項2に係るトランス装置は、請求項1記載の構成に加えて、前記開口部は、前記ケース部材の側面に設けられ、前記ケース部材における前記回路基板側に位置する主面には、前記トランス本体から前記回路基板側に突出された端子を外方に臨ませた状態で案内する案内孔部が形成されていることを特徴とするものである。
【0012】
以上のように構成された本発明の請求項2に係るトランス装置は、案内孔部が形成されていることから、トランス本体から突出する端子を外方に臨ませた状態で案内して、トランス本体をケース部材の内部に挿入することができる。また、トランス装置を回路基板に取り付けるに際して、案内孔部から外方に臨む端子を回路基板に形成された配線パターンに接続することができる。さらに、2次巻線に接続された端子を装置全体の中心部に対してより近接して配設することによって、装置全体の小型化を図ることができる。
【0013】
本発明の請求項3に係るトランス装置は、請求項1記載の構成に加えて、前記ケース部材における前記回路基板とは反対側に位置する主面には、前記2次巻線に接続されたリード線を外方に取り出す孔部が形成されていることを特徴とするものである。
【0014】
以上のように構成された本発明の請求項3に係るトランス装置は、ケース部材における回路基板とは反対側に位置する主面、すなわち、トランス本体の1次巻線又は2次巻線に接続された端子や回路基板に対して最も遠い側の面にリード線を取り出すための孔部が形成されている。このため、リード線と他の各部との絶縁性をより一層確実とすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下では、本発明を適用して構成した一具体例として、図1に示すトランス装置10について説明する。
【0016】
トランス装置10は、図1に示すように、磁気コア11に少なくとも1次巻線及び2次巻線を巻装してなるトランス本体12と、このトランス本体12を収納するケース部材13とを備えている。
【0017】
トランス本体12は、1次巻線及び2次巻線にそれぞれ接続され、トランス装置10が配設される回路基板50側に突出する1次端子20及び2次端子21と、2次巻線に接続されたリード線22とを備えている。
【0018】
ケース部材13は、非磁性非導電性材料によって形成されており、一側面13aにトランス本体12を挿入するための開口部30が形成されている。また、ケース部材13には、トランス本体12をケース部材13内に挿入する際に、トランス本体12から突出する1次端子20及び2次端子21を外方に臨ませた状態で案内する案内孔部13bが回路基板50側の主面(以下、底面と称する。)に位置して形成されている。
【0019】
また、ケース部材13には、底面に対向する主面(以下、上面と称する。)に位置して、トランス本体12のリード線22を外方に取り出すための孔部13cが形成されている。また、トランス装置10においては、トランス本体12が2次巻線側からケース部材13内に挿入される構成とされており、孔部13cが、上面における開口部30から最も遠い一側の近傍に形成されている。すなわち、トランス装置10においては、開口部30が形成された一側面13aに対向する側面13d側にトランス本体12の2次巻線が位置し、開口部30が形成された一側面13a側にトランス本体12の1次巻線が位置する状態で、トランス本体12がケース部材13の内部空間に収納される。
【0020】
また、ケース部材13には、上面に位置して、開口部30が形成された一側の近傍に、トランス本体12に設けられた突起部12aに嵌合する嵌合孔部13eが形成されている。トランス装置10においては、トランス本体12がケース部材13に所定位置まで挿入された際に、嵌合孔部13eがトランス本体12の突起部12aに対して嵌合することにより、トランス本体12とケース部材13とが固定されることとなる。トランス装置10は、嵌合孔部13eと突起部12aとを嵌合させることによってトランス本体12とケース部材13とを固定する構造とされていることから、固定用の部材などを設けることが不要とされている。
【0021】
以上のように構成されたトランス装置10では、トランス本体12がケース部材13の内部に収納され、ケース部材13における開口部30が形成された部位を除く全面がケース部材13に囲まれてなることから、各部同士の間、及び隣接する他の電子・電気部品との間において、高い絶縁性が確保されている。また、開口部30からトランス本体12を挿入することによってトランス本体12をケース部材13の内部に収納することができるため、組み立て工程を簡略化して低コスト化を図ることができる。
【0022】
また、トランス装置10は、案内孔部13bが形成されていることから、トランス本体12から突出する1次端子20及び2次端子21を外方に臨ませた状態で、トランス本体12をケース部材13の内部に挿入することが可能とされている。また、トランス装置10は、案内孔部13bによって1次端子20及び2次端子21を回路基板50側に突出させており、回路基板50に取り付けた際に、これら1次端子20及び2次端子21を回路基板50に形成された配線パターンに接続することが可能とされている。さらに、トランス装置10は、回路基板50側の主面(底面)がケース部材13によって覆われていることから、2次端子21を装置全体の中心部に対してより近接して配設した場合であっても十分な絶縁性を確保することができ、この結果として装置全体の小型化を図ることが可能とされている。
【0023】
さらに、トランス装置10においては、ケース部材13における回路基板50とは反対側に位置する主面(上面)、すなわち、トランス本体12の1次端子20及び2次端子21や回路基板50に対して最も遠い側の面にリード線22を取り出すための孔部13cが形成されている。このため、リード線22と他の各部との絶縁性をより一層確実とすることが可能とされている。
【0024】
また、トランス装置10は、例えば外部から衝撃が加わるなどした場合にリード線22が動いてしまった場合であっても、このリード線22が引き出された側が全周に渡ってケース部材13に囲まれているため、リード線22がトランス装置10を構成する他の各部と接触してしまうことがない。
【0025】
なお、本例におけるトランス装置10は、回路基板50の裏面側まで突出させた1次端子20及び2次端子21を、この回路基板50の裏面側に形成された配線パターンに半田付けすることによって、回路基板50に固定される構造とされている。ただし、例えば、ケース部材13の回路基板50側の主面(底面)に、従来のトランス装置に備えられたものと同様な取付用フックを一体に形成し、この取付用フックを回路基板50の裏面側に嵌合させることによって回路基板50に固定される構造としてもよい。
【0026】
【発明の効果】
本発明によれば、トランス本体がケース部材の内部に収納され、ケース部材における開口部が形成された部位を除く全面がケース部材に囲まれてなることから、各部同士の間、及び隣接する他の電子・電気部品との間における絶縁性を向上させることができる。また、開口部からトランス本体を挿入することによってトランス本体をケース部材の内部に収納することができるため、組み立て工程を簡略化して低コスト化を図ることができる。また、絶縁性を向上させることができることから、例えば、2次巻線に接続された端子を装置全体の中心部に対してより近接して配設することなどによって、装置全体の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態として示すトランス装置を示す概略図である。
【図2】従来構造のトランス装置を示す概略図である。
【符号の説明】
10 トランス装置
11 磁気コア
12 トランス本体
13 ケース部材
13b 案内孔部
13c 孔部
20 1次端子
21 2次端子
22 リード線
30 開口部
Claims (3)
- 磁気コアに少なくとも1次巻線及び2次巻線を巻装してなるトランス本体と、
前記トランス本体を収納するケース部材とを備え、
前記ケース部材は、非磁性非導電性材料によって形成され、前記トランス本体と当該トランス本体が配設される回路基板との間に位置する側を除く一面に設けられた開口部から前記トランス本体が挿入される形状とされていること
を特徴とするトランス装置。 - 前記開口部は、前記ケース部材の側面に設けられ、
前記ケース部材における前記回路基板側に位置する主面には、前記トランス本体から前記回路基板側に突出された端子を外方に臨ませた状態で案内する案内孔部が形成されていること
を特徴とする請求項1記載のトランス装置。 - 前記ケース部材における前記回路基板とは反対側に位置する主面には、前記2次巻線に接続されたリード線を外方に取り出す孔部が形成されていること
を特徴とする請求項1記載のトランス装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003087707A JP2004296824A (ja) | 2003-03-27 | 2003-03-27 | トランス装置 |
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JP2003087707A JP2004296824A (ja) | 2003-03-27 | 2003-03-27 | トランス装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004296824A true JP2004296824A (ja) | 2004-10-21 |
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ID=33402031
Family Applications (1)
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JP2003087707A Pending JP2004296824A (ja) | 2003-03-27 | 2003-03-27 | トランス装置 |
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JP (1) | JP2004296824A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008258250A (ja) * | 2007-04-02 | 2008-10-23 | Hitachi Ferrite Electronics Ltd | ケース付きトランス |
JP2009016581A (ja) * | 2007-07-04 | 2009-01-22 | Tamura Seisakusho Co Ltd | トランス |
JP2014195054A (ja) * | 2013-02-28 | 2014-10-09 | Alpha Trans Corp | トランス |
-
2003
- 2003-03-27 JP JP2003087707A patent/JP2004296824A/ja active Pending
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