WO2013031465A1 - 制御方法及び制御装置 - Google Patents
制御方法及び制御装置 Download PDFInfo
- Publication number
- WO2013031465A1 WO2013031465A1 PCT/JP2012/069645 JP2012069645W WO2013031465A1 WO 2013031465 A1 WO2013031465 A1 WO 2013031465A1 JP 2012069645 W JP2012069645 W JP 2012069645W WO 2013031465 A1 WO2013031465 A1 WO 2013031465A1
- Authority
- WO
- WIPO (PCT)
- Prior art keywords
- command signal
- control
- position command
- signal
- backlash
- Prior art date
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G05—CONTROLLING; REGULATING
- G05B—CONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
- G05B19/00—Programme-control systems
- G05B19/02—Programme-control systems electric
- G05B19/18—Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form
- G05B19/402—Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form characterised by control arrangements for positioning, e.g. centring a tool relative to a hole in the workpiece, additional detection means to correct position
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B25—HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
- B25J—MANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
- B25J9/00—Programme-controlled manipulators
- B25J9/16—Programme controls
- B25J9/1628—Programme controls characterised by the control loop
- B25J9/1641—Programme controls characterised by the control loop compensation for backlash, friction, compliance, elasticity in the joints
-
- G—PHYSICS
- G05—CONTROLLING; REGULATING
- G05B—CONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
- G05B19/00—Programme-control systems
- G05B19/02—Programme-control systems electric
- G05B19/18—Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form
- G05B19/404—Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form characterised by control arrangements for compensation, e.g. for backlash, overshoot, tool offset, tool wear, temperature, machine construction errors, load, inertia
-
- G—PHYSICS
- G05—CONTROLLING; REGULATING
- G05B—CONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
- G05B2219/00—Program-control systems
- G05B2219/20—Pc systems
- G05B2219/26—Pc applications
- G05B2219/2609—Process control
-
- G—PHYSICS
- G05—CONTROLLING; REGULATING
- G05B—CONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
- G05B2219/00—Program-control systems
- G05B2219/30—Nc systems
- G05B2219/41—Servomotor, servo controller till figures
- G05B2219/41041—Compensation pulses as function of direction movement
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10S901/00—Robots
- Y10S901/02—Arm motion controller
- Y10S901/06—Communication with another machine
- Y10S901/08—Robot
Definitions
- Patent Document 1 discloses a servo mechanism that compares a command position signal with a position signal that is an output signal of the position detection means, and controls the arm tip to occupy a predetermined position specified by the command position signal.
Abstract
Description
特許文献1には、指令位置信号と前記位置検出手段の出力信号である位置信号とを比較し、前記指令位置信号が指定する所定位置に前記腕の先端が占位するよう制御するサーボ機構である位置制御部と、腕毎に所定の位置へ動作させ、その時の位置検出手段の位置信号と腕の位置との関係を対応ずける位置合わせの時と同一方向に、予め設定しておく減速機のバックラッシュ量以上モータが回転した後に、モータの回転方向が反転したことを検出したとき、前記バックラッシュ量に対応する補正量を指令位置信号に加算するバックラッシュ補正を行ないバックラッシュの影響を除去するバックラッシュ補正部を有することを特徴とするロボットの制御装置が開示されている。
特許文献2には、制御対象の位置指令値を監視して当該制御対象の制御方向を検出する制御方向検出手段と、上記制御方向検出手段により検出された制御方向が反転すると、その反転が発生してからの経過時間に応じてバックラッシュの補正指令値を更新する補正指令値更新手段と、上記補正指令値更新手段により更新されたバックラッシュの補正指令値を上記位置指令値に加算し、その加算結果に基づいて上記制御対象を駆動するモータの回転を制御する制御手段とを備えた数値制御装置が開示されている。
例えば、ウィービング溶接などにおいてロボットのアームを溶接線に対して左右に揺動させるような場合、図2Aに示す従来の手順によってバックラッシュ補正(バックラッシュ補償)を行っても、アームの運動に作用するバックラッシュの影響を解消することは困難である。
ウィービング溶接においてアームを左右に揺動させる場合、言い換えれば、モータの回転位置を指示する位置指令信号θr(t)が正弦波のような周期信号である場合、アームの往復運動(特に往復反転時)は、減速機のバックラッシュの影響で位置指令信号θr(t)よりも位相が遅れてしまう。このため、アームの運動方向が実際に反転する前に位置指令信号θr(t)が示す制御方向が反転することになる。また、バックラッシュ量を補償するためのステップ状のバックラッシュ量信号θB(t)が表す方向は位置指令信号θr(t)の制御方向の反転と同じタイミング(位置指令信号θr(t)のピーク位置)で反転する。従って、アームの往復運動が本来反転すべき位置の手前で制御方向が反転する位置指令信号θr(t)に、同じく手前で反転するバックラッシュ量信号θB(t)が加算されて最終位置指令信号θFr(t)が生成される。図2Aに示す最終位置指令信号θFr(t)の波形では、位置指令信号θr(t)のピーク位置でバックラッシュ量信号θB(t)に起因するステップ状の段差が形成されている。
特許文献2に開示の数値制御装置は、伝達関数型フィルタを有している。この伝達関数型フィルタは、アームに作用する摩擦からそのアームの位置とモータの位置との偏差に至るまでの伝達関数がモデル化されたものである。このフィルタによって、矩形波のバックラッシュ量信号を滑らかな信号に変換している。
本発明に係る制御方法は、周期的な運動を行う制御対象のバックラッシュを補償しつつ当該制御対象の位置制御を行う制御方法であって、前記制御対象の位置を指示する位置指令信号に前記バックラッシュを補償するバックラッシュ量信号をシフトしたうえで加算し、最終位置指令信号を生成する最終位置指令信号生成ステップと、前記最終位置指令信号生成ステップで生成した最終位置指令信号に基づいて前記制御対象の位置制御を行う位置制御ステップと、を備えることを特徴とする。
また、好ましくは、周期信号からなる位置指令信号に基づいて駆動した前記制御対象の実績出力を予め求めておき、前記位置指令信号と前記実績出力との位相差を求め、求めた位相差を遅れ時間計算ステップが用いる所定遅れ時間としているとよい。
また、好ましくは、ステップ信号からなる位置指令信号に基づいて駆動した前記制御対象の実績出力を予め求めておき、前記実績出力が位置指令信号が指示する位置となるまでの応答時間に基づく時定数を求めて、前記時定数を遅れ時間計算ステップが用いる所定遅れ時間としているとよい。
[第1実施形態]
図面を参照しながら、本発明の第1実施形態によるアームの制御方法及び制御装置について説明する。
図1に示すように、ロボットシステム1は、溶接作業を行うロボット(溶接ロボット)2と、溶接ロボット2の動作を制御する制御装置3と、パソコン等の情報処理装置で構成される教示データ作成装置とを含む。図1において、教示データ作成装置は図示されていない。
図1に示すように、溶接ロボット2の各アームを接続する関節は、モータ6、減速機7、及びエンコーダ8を有している。例えば溶接ツール4が取り付けられるアーム5は、減速機7を介してモータ6に接続されている。制御対象であるモータ6は、後述する制御装置3の指示によって回転し、そのモータ6の回転は減速機7で減速されて、同じく制御対象であるアーム5に伝達される。
ところで、モータ6に備えられた減速機7は、複数の歯車で構成されているためにバックラッシュを有している。このバックラッシュの影響により、正方向に運動している減速機7を逆方向に運動させるためにモータ6の回転方向を反転させた際、その反転の瞬間において、モータ6が逆方向の回転を始めてから減速機7が逆方向の運動を開始(出力)するまでの時間差が生じる。つまり、バックラッシュの存在によって、モータ6の回転方向の反転時にモータ6の回転と減速機7の運動(出力)が一致しなくなるといった誤差現象が生じる。
ところで、ロボットシステム1を構成する制御装置3は、溶接ロボット2の動作を、予め教示した教示プログラムに従って制御するものである。教示プログラムは、制御装置3に接続された教示ペンダントを使用して作成する場合や、図示しない教示データ作成装置を使用してオフラインで作成する場合がある。いずれの場合であっても、教示プログラムは、溶接ロボット2が実際に溶接作業を行う前に予め作成される。教示データ作成装置を用いて作成された教示プログラムは、磁気的又は電気的にデータを記憶した媒体等を介して制御装置3に渡されたり、データ通信により制御装置3に転送されたりする。
図1及び図2A,図2Bを参照しながら、制御装置3の各構成要素について説明する。
位置指令信号生成部11は、アーム5の回転角度位置を制御するために、アーム5の回転角度位置に対応したモータ6の回転角度位置を指定するための位置指令信号θr(t)を生成し、出力するものである。
制御方向検出部12は、位置指令信号生成部11から出力された位置指令信号からモータ6の回転制御方向を検出し、その制御方向に応じて正又は負の値1のステップ状制御方向信号を出力するものである。
制御方向検出部12は、その制御方向が反転しない場合は、同じ値の制御方向信号を出力し続ける。また、初期状態において制御方向検出部12は、値ゼロの制御方向信号を出力する。
遅れ時間計算部10は、バックラッシュ量計算部9から出力されたバックラッシュ量信号θB(t)を一定時間L(遅れ時間L)だけ遅れさせたバックラッシュ補正信号θBL(t)を生成し、出力するものである。
なお、上述のバックラッシュ量計算部9と遅れ時間計算部10とを合わせて、バックラッシュ補正信号計算部という。
図2Bを参照すると、位置指令信号θr(t)にバックラッシュ補正信号θBL(t)を加算して生成された最終位置指令信号θFr(t)が示されている。最終位置指令信号θFr(t)の波形は、バックラッシュ補正信号θBL(t)が位置指令信号θr(t)のピーク位置から遅れ時間L分だけ遅れているため、バックラッシュ補正信号θBL(t)に起因するステップ状の段差も遅れ時間L分だけ遅れている。
図2Bに示すように、位置指令信号θr(t)にバックラッシュ補正信号θBL(t)を加算して得られた最終位置指令信号θFr(t)に従った制御では、アーム5の回転角度θA(t)の振幅を、破線で示す元の位置指令信号θr(t)の振幅とほぼ同じ大きさとなるように確保できることがわかる。
このような構成のロボットシステム1によってウィービング溶接を行う場合を例として、遅れ時間Lだけ遅れさせたバックラッシュ補正信号θBL(t)を採用する必要性を、別の視点から説明する。
図3に示すように、このときのアーム5の往復運動(特に往復反転時)は、減速機7のバックラッシュによって位置指令信号よりも位相が遅れてしまう。アーム5に作用する慣性力や重力により発生する回転方向の力が減速機7の摩擦力より小さい場合には、減速機7は、近似的に、以下の式(1)に従って角度伝達をする。
本実施形態では、上述のように、バックラッシュに起因したアーム5の回転角度θA(t)の振幅の減少分を、図2Bに示すバックラッシュ補正信号θBL(t)を位置指令信号θr(t)に加算して最終位置指令信号θFr(t)を生成することで補償する。以下、バックラッシュ補正信号θBL(t)の生成及び最終位置指令信号θFr(t)の生成について順を追って説明する。
制御装置3の位置指令信号生成部11は、ウィービング溶接を行うためのアーム5の回転角度位置の位置指令信号θr(t)を生成し出力する。ウィービング溶接においては、アーム5を一定の振幅で滑らかに往復運動させる必要があるため、位置指令信号生成部11は、図5に示すような正弦波の位置指令信号θr(t)を出力する(図4のステップS1:位置指令信号生成ステップ)。
信号加算部13は、ステップS3で遅れ時間計算部10から出力されたバックラッシュ補正信号θBL(t)と、ステップS1で位置指令信号生成部11から出力された位置指令信号θr(t)とを足し合わせて、式(6)によって定義される最終位置指令信号θFr(t)を生成し出力する(図4のステップS4:信号加算ステップ)。
位置制御部14は、エンコーダ8で検出されるモータ6の回転角度信号が、信号加算部13から出力された最終位置指令信号θFr(t)に追従するように、モータ6の指令電圧を計算してモータ6の回転位置を制御する。この位置制御部14の制御によってモータ6が動作し、減速機7を介してアーム5の角度が制御される(図4のステップS5:位置制御ステップ)。
次に、図6A~図6Cを参照しながら、本実施形態における遅れ時間Lの設定方法を説明する。図6A~図6Cは、本実施形態を、遅れ時間Lの設定値が小さい場合と大きい場合に適用したときの各信号の時間変化と、アーム5の回転角度を示している。図6A~図6Cでは、上から順に、位置指令信号θr(t)、バックラッシュ補正信号θBL(t)、最終位置指令信号θFr(t)、及びアーム5の回転角度θA(t)が示されている。
このように遅れ時間L[sec]を設定すれば、アーム5の振幅はバックラッシュがない場合と同じになり、実線で示すアーム5の振幅は破線で示すバックラッシュがない場合の振幅(元の位置指令信号θr(t)が示す位置)と同じとなる(図6Bを参照)。
例えば、遅れ時間Lが、位置指令信号θr(t)が示す制御方向が反転してから次の反転までの時間以上となるように設定されてしまうなど、上記設定方法で設定した遅れ時間Lが大きすぎた場合、次の反転時のアーム5の挙動に影響を与えることがある。
以上が、第1実施形態における遅れ時間Lの決定手法である。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
本実施形態では、位置指令信号生成部11で生成される位置指令信号θr(t)が、ある周波数ω[rad/s]の周期信号である場合に、遅れ時間Lを以下の手順に従ってより正確に設定する方法について説明する。
(手順1)
まず、位置制御部14への入力信号(最終位置指令信号θFr(t))としてバックラッシュ補正信号θBL(t)を含まない周波数ω[rad/s]の周期信号(例えば、正弦波信号)を採用して、そのときのアーム5の回転角度θA(t)を計測(実測)する。ただし、アーム5の回転角度θA(t)を実測する手段がない場合には、エンコーダ8で計測されたモータ6の回転角度θM(t)に減速機7の減速比Cを掛けたC・θM(t)をここでのアーム5の回転角度θA(t)とする。
(手順2)
図7に示すように、実測されたアーム5の回転角度θA(t)が周期的な動きになっている時刻で、最終位置指令信号θFr(t)と実測されたアーム5の回転角度θA(t)との位相差Tを求め、その位相差Tに相当する時間を遅れ時間Lとして設定する。
図8では、上から順に、位置指令信号θr(t)、バックラッシュ補正信号θBL(t)、最終位置指令信号θFr(t)、及びアーム5の回転角度θA(t)が示されている。ここで、バックラッシュ補正信号θBL(t)は、上述の手順で設定された遅れ時間Lだけ遅れている。また、一番下のグラフの実線は、本実施形態を適用した場合のアーム5の回転角度θA(t)であり、破線は減速機7にバックラッシュがないときの振幅(元の位置指令信号θr(t)が示す位置)を表している。このグラフから、位置指令信号θr(t)が周期信号(ここでは正弦波信号)のときのアーム5の挙動の振幅が、本実施形態によるバックラッシュ補償によってバックラッシュのない場合とほぼ同じとなることが分かる。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態について説明する。
本実施形態において、遅れ時間Lは、位置制御部14にステップ信号を入力して、そのときに実測されたアーム5の回転角度θA(t)に基づいて決定される。このステップ信号を用いた設定方法は、位置指令信号生成部11で生成される位置指令信号θr(t)が周期信号でない場合でも有効な方法である。遅れ時間Lを設定する手順を、以下順に説明する。
(手順1)
まず、位置制御部14への入力信号(最終位置指令信号θFr(t))として時刻0[sec]以降である一定の値となる信号(ステップ信号)を採用して、そのときのアーム5の回転角度θA(t)を計測(実測)する。ただし、アーム5の回転角度θA(t)を実測する手段がない場合には、エンコーダ8で計測されたモータ6の回転角度θM(t)に減速機7の減速比Cを掛けたC・θM(t)をここでのアーム5の回転角度θA(t)とする。
(手順2)
図9のグラフを基に、実測されたアーム5の回転角度θA(t)が定常値の約63.2%に達する時間(時定数)を求めて、その時定数を遅れ時間Lとする。大きさ1[rad]のステップ信号を用いて、図9に示すアーム5の回転角度θA(t)の波形が得られた場合、0.632[rad]に達するまでの時間は0.36[sec]である。この0.36[sec]を時定数として、遅れ時間 Lを0.36[sec]とする。
図10では、上から順に、位置指令信号θr(t)、バックラッシュ補正信号θBL(t)、最終位置指令信号θFr(t)、及びアーム5の回転角度θA(t)が示されている。ここで、バックラッシュ補正信号θBL(t)は、上述の時定数を用いて設定された遅れ時間Lだけ遅れている。また、一番下のグラフの実線は、本実施形態を適用した場合のアーム5の回転角度θA(t)であり、破線は減速機7にバックラッシュがないときの振幅(元の位置指令信号θr(t)が示す位置)を表している。このグラフから、位置指令信号θr(t)が周期信号(ここでは正弦波信号)のときのアーム5の挙動の振幅が、本実施形態によるバックラッシュ補償によってバックラッシュのない場合とほぼ同じとなることが分かる。
[第4実施形態]
本発明の第4実施形態について説明する。
まず、位置制御部14への入力信号である最終位置指令信号θFr(t)からアーム5の回転角度θA(t)までを、図11のようなブロック図でモデル化する。ただし、ここでは減速機7にバックラッシュがない場合を考える。
このモデルに対して、上述の第3実施形態と同様に、ステップ信号を入力するシミュレーションを行って出力を求め、遅れ時間Lを求める。
また、位置指令信号生成部11で生成される位置指令信号θr(t)がある周波数ω[rad/s]の正弦波信号である場合には、最終位置指令信号θFr(t)からアーム5の回転角度θA(t)までの周波数ω[rad/s]に対応する位相遅れargG(jω)を求める。ここで、jは虚数単位を表し、G(jω)はG(s)のsにjωを代入したものである。argG(jω)はG(jω)の偏角を表す。その上で、-argG(jω)/ωを遅れ時間Lとする。
本実施形態によって設定された遅れ時間Lを用いてバックラッシュ補正信号θBL(t)を生成しても、上述の各実施形態と同等の効果を得ることができる。
2 溶接ロボット
3 制御装置
4 溶接ツール
5 アーム
6 モータ
7 減速機
8 エンコーダ
9 バックラッシュ量計算部
10 遅れ時間計算部
11 位置指令信号生成部
12 制御方向検出部
13 信号加算部
14 位置制御部
15 制御部
Claims (8)
- 周期的な運動を行う制御対象のバックラッシュを補償しつつ当該制御対象の位置制御を行う制御方法であって、
前記制御対象の位置を指示する位置指令信号に前記バックラッシュを補償するバックラッシュ量信号をシフトしたうえで加算し、最終位置指令信号を生成する最終位置指令信号生成ステップと、
前記最終位置指令信号生成ステップで生成した最終位置指令信号に基づいて前記制御対象の位置制御を行う位置制御ステップと、を備える制御方法。 - 前記最終位置指令信号生成ステップは、
前記位置指令信号を生成する位置指令信号生成ステップと、
前記位置指令信号生成ステップで生成された位置指令信号に基づいて前記制御対象の制御方向を検出する制御方向検出ステップと、
前記制御方向検出ステップで検出した制御方向に応じて、前記制御対象のバックラッシュ量を補償するためのバックラッシュ量信号を生成するバックラッシュ量計算ステップと、
前記バックラッシュ量計算ステップで生成されたバックラッシュ量信号を前記位置指令信号に対して所定遅れ時間だけ遅らせたバックラッシュ補正信号を生成する遅れ時間計算ステップと、
前記遅れ時間計算ステップで生成されたバックラッシュ補正信号を前記位置指令信号に加算して最終位置指令信号を生成する信号加算ステップと、を有し、
前記位置制御ステップは、
前記信号加算ステップで生成された最終位置指令信号に基づいて、前記制御対象の位置を制御することを特徴とする請求項1に記載の制御方法。 - 周期信号からなる位置指令信号の周期の半分以下の時間を、前記遅れ時間計算ステップで用いられる所定遅れ時間としていることを特徴とする請求項2に記載の制御方法。
- 周期信号からなる位置指令信号に基づいて駆動した前記制御対象の実績出力を予め求めておき、前記位置指令信号と前記実績出力との位相差を求め、求めた位相差を遅れ時間計算ステップが用いる所定遅れ時間としていることを特徴とする請求項2に記載の制御方法。
- 制御対象をモデル化した制御モデルを準備しておき、
周期信号からなる位置指令信号を制御モデルに入力した際のモデル出力を求め、前記位置指令信号とモデル出力との位相差を求め、求めた位相差を遅れ時間計算ステップが用いる所定遅れ時間としていることを特徴とする請求項2に記載の制御方法。 - ステップ信号からなる位置指令信号に基づいて駆動した前記制御対象の実績出力を予め求めておき、前記実績出力が位置指令信号が指示する位置となるまでの応答時間に基づく時定数を求めて、前記時定数を遅れ時間計算ステップが用いる所定遅れ時間としていることを特徴とする請求項2に記載の制御方法。
- 周期的な運動を行う制御対象のバックラッシュを補償しつつ当該制御対象の位置制御を行う制御装置であって、
前記制御対象の位置を指示する位置指令信号に前記バックラッシュを補償するバックラッシュ量信号をシフトしたうえで加算し、最終位置指令信号を生成して、生成した最終位置指令信号に基づいて前記制御対象の位置制御を行う制御部を備える制御装置。 - 前記制御部は、
前記位置指令信号を生成する位置指令信号生成部と、
前記位置指令信号生成部で生成された位置指令信号に基づいて前記制御対象の制御方向を検出する制御方向検出部と、
前記制御方向検出部が検出した制御方向に応じて、前記制御対象のバックラッシュ量を補償するためのバックラッシュ量信号を生成するバックラッシュ量計算部と、
前記バックラッシュ量計算部で生成されたバックラッシュ量信号を前記位置指令信号に対して所定遅れ時間だけ遅らせたバックラッシュ補正信号を生成する遅れ時間計算部と、
前記遅れ時間計算部で生成されたバックラッシュ補正信号を前記位置指令信号に加算して最終位置指令信号を生成する信号加算部と、
前記信号加算部で生成された最終位置指令信号に基づいて、前記制御対象の位置を制御する位置制御部と、を有することを特徴とする請求項7に記載の制御装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
CN201280042367.9A CN103781603B (zh) | 2011-09-01 | 2012-08-02 | 控制方法以及控制装置 |
KR1020147005078A KR101522511B1 (ko) | 2011-09-01 | 2012-08-02 | 제어 방법 및 제어 장치 |
US14/342,337 US9874865B2 (en) | 2011-09-01 | 2012-08-02 | Control method and control device |
EP12828034.4A EP2752274B1 (en) | 2011-09-01 | 2012-08-02 | Control method and control device |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011190637A JP5269158B2 (ja) | 2011-09-01 | 2011-09-01 | 制御方法及び制御装置 |
JP2011-190637 | 2011-09-01 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
WO2013031465A1 true WO2013031465A1 (ja) | 2013-03-07 |
Family
ID=47755967
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
PCT/JP2012/069645 WO2013031465A1 (ja) | 2011-09-01 | 2012-08-02 | 制御方法及び制御装置 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US9874865B2 (ja) |
EP (1) | EP2752274B1 (ja) |
JP (1) | JP5269158B2 (ja) |
KR (1) | KR101522511B1 (ja) |
CN (1) | CN103781603B (ja) |
WO (1) | WO2013031465A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018061283A1 (ja) * | 2016-09-27 | 2018-04-05 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | ロボットの制御方法及び溶接方法 |
Families Citing this family (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5642214B2 (ja) * | 2013-02-15 | 2014-12-17 | 株式会社神戸製鋼所 | 多関節ロボットの弾性変形補償制御装置 |
JP5897644B2 (ja) * | 2014-06-02 | 2016-03-30 | 株式会社神戸製鋼所 | ロボットの制御装置 |
JP5890472B2 (ja) * | 2014-06-13 | 2016-03-22 | ファナック株式会社 | 周期動作サイクルに同期した重畳サイクルを重畳させる機能を有する数値制御装置 |
CN105974453A (zh) * | 2015-11-05 | 2016-09-28 | 乐卡汽车智能科技(北京)有限公司 | 基于智能车路协同系统的差分定位方法及智能车路协同系统 |
DE102017000063B4 (de) * | 2016-01-14 | 2019-10-31 | Fanuc Corporation | Robotereinrichtung mit Lernfunktion |
GB201603283D0 (en) * | 2016-02-25 | 2016-04-13 | Johnson Electric Sa | Method of reducing noise from a HVAC system |
JP6469065B2 (ja) * | 2016-10-28 | 2019-02-13 | ファナック株式会社 | 機械学習装置及び加工時間予測装置 |
CN107498561A (zh) * | 2017-09-29 | 2017-12-22 | 深圳市山龙智控有限公司 | 基于arm的嵌入式机器臂的控制方法及终端 |
CN111367235B (zh) * | 2018-12-26 | 2023-09-26 | 株式会社日研工作所 | 数控工具机的诊断保养系统 |
CN112720482B (zh) * | 2020-12-22 | 2022-05-17 | 上海新时达机器人有限公司 | 一种工业机器人运动控制方法 |
CN114985868A (zh) * | 2022-07-19 | 2022-09-02 | 成都卡诺普机器人技术股份有限公司 | 一种摆弧焊接方法及焊接机器人 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0215311A (ja) * | 1988-07-04 | 1990-01-19 | Mitsubishi Electric Corp | 位置制御装置のバックラッシュ補正装置 |
JPH03201106A (ja) * | 1989-12-28 | 1991-09-03 | Toshiba Mach Co Ltd | 数値制御装置のバックラッシュ補正方式 |
JPH04135217A (ja) * | 1990-09-27 | 1992-05-08 | Toyoda Mach Works Ltd | ディジタルサーボ制御装置 |
JP2564722Y2 (ja) | 1990-12-18 | 1998-03-09 | 株式会社明電舎 | ロボットの制御装置 |
JPH10268916A (ja) * | 1997-03-21 | 1998-10-09 | Fanuc Ltd | 移動方向反転時の位置補正方法 |
JP2000250614A (ja) * | 1998-12-28 | 2000-09-14 | Mitsubishi Electric Corp | バックラッシ補正装置および数値制御システム |
JP2004234205A (ja) | 2003-01-29 | 2004-08-19 | Mitsubishi Electric Corp | 数値制御装置 |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0616132B2 (ja) * | 1987-01-12 | 1994-03-02 | キヤノン株式会社 | 駆動装置を備えた光学機器 |
JP2709969B2 (ja) * | 1989-12-12 | 1998-02-04 | ファナック株式会社 | サーボモータの制御方法 |
JP2564722B2 (ja) | 1991-11-20 | 1996-12-18 | リンナイ株式会社 | ガス燃焼装置 |
JP3367260B2 (ja) * | 1995-03-24 | 2003-01-14 | 三菱電機株式会社 | エンコーダ装置及びサーボモーター制御装置 |
JP2006039807A (ja) | 2004-07-26 | 2006-02-09 | Fanuc Ltd | 数値制御装置 |
EP1857902A1 (en) * | 2006-05-18 | 2007-11-21 | Saab Ab | Method and device for controlling backlash |
JP5049916B2 (ja) * | 2007-10-31 | 2012-10-17 | 株式会社神戸製鋼所 | アーク溶接ロボットの制御装置、その方法及びそのプログラム |
JP5183399B2 (ja) * | 2008-09-29 | 2013-04-17 | 三菱電機株式会社 | 数値制御装置 |
JP2011010533A (ja) * | 2009-05-25 | 2011-01-13 | Yaskawa Electric Corp | モータ制御装置及びモータ制御システム |
JP5845433B2 (ja) * | 2010-03-08 | 2016-01-20 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | モータ駆動装置 |
-
2011
- 2011-09-01 JP JP2011190637A patent/JP5269158B2/ja active Active
-
2012
- 2012-08-02 KR KR1020147005078A patent/KR101522511B1/ko active IP Right Grant
- 2012-08-02 CN CN201280042367.9A patent/CN103781603B/zh active Active
- 2012-08-02 US US14/342,337 patent/US9874865B2/en active Active
- 2012-08-02 WO PCT/JP2012/069645 patent/WO2013031465A1/ja active Application Filing
- 2012-08-02 EP EP12828034.4A patent/EP2752274B1/en active Active
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0215311A (ja) * | 1988-07-04 | 1990-01-19 | Mitsubishi Electric Corp | 位置制御装置のバックラッシュ補正装置 |
JPH03201106A (ja) * | 1989-12-28 | 1991-09-03 | Toshiba Mach Co Ltd | 数値制御装置のバックラッシュ補正方式 |
JPH04135217A (ja) * | 1990-09-27 | 1992-05-08 | Toyoda Mach Works Ltd | ディジタルサーボ制御装置 |
JP2564722Y2 (ja) | 1990-12-18 | 1998-03-09 | 株式会社明電舎 | ロボットの制御装置 |
JPH10268916A (ja) * | 1997-03-21 | 1998-10-09 | Fanuc Ltd | 移動方向反転時の位置補正方法 |
JP2000250614A (ja) * | 1998-12-28 | 2000-09-14 | Mitsubishi Electric Corp | バックラッシ補正装置および数値制御システム |
JP2004234205A (ja) | 2003-01-29 | 2004-08-19 | Mitsubishi Electric Corp | 数値制御装置 |
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
See also references of EP2752274A4 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018061283A1 (ja) * | 2016-09-27 | 2018-04-05 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | ロボットの制御方法及び溶接方法 |
JPWO2018061283A1 (ja) * | 2016-09-27 | 2019-07-04 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | ロボットの制御方法及び溶接方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP2752274A4 (en) | 2015-07-01 |
CN103781603B (zh) | 2016-01-27 |
US9874865B2 (en) | 2018-01-23 |
CN103781603A (zh) | 2014-05-07 |
EP2752274A1 (en) | 2014-07-09 |
KR101522511B1 (ko) | 2015-05-21 |
US20140222186A1 (en) | 2014-08-07 |
JP2013054436A (ja) | 2013-03-21 |
EP2752274B1 (en) | 2020-12-30 |
JP5269158B2 (ja) | 2013-08-21 |
KR20140053239A (ko) | 2014-05-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5269158B2 (ja) | 制御方法及び制御装置 | |
CN110799309B (zh) | 具有配置相关动力学的系统的振动控制 | |
JP6305283B2 (ja) | 動力装置の制御システム | |
JP5916583B2 (ja) | 多関節ロボットのウィービング制御装置 | |
JP2020078247A (ja) | 駆動装置、アクチュエータユニット、ロボット装置、駆動装置の制御方法、アクチュエータユニットの制御方法、ロボット装置の制御方法 | |
CN106873383B (zh) | 一种降低工业机器人振动的在线控制方法 | |
JP2006172149A (ja) | 機械先端点の制御装置 | |
JP7117827B2 (ja) | モータ制御システム、モータ制御システムの制御方法、及びロボットシステム | |
JP4920612B2 (ja) | アクチュエータの角度伝達誤差補償方法 | |
JP2014136260A (ja) | 制御装置 | |
JPWO2015111298A1 (ja) | モータ制御装置 | |
JP2010049599A (ja) | 工作機械 | |
JP2018192578A (ja) | 減速機角度伝達誤差同定システム及び減速機角度伝達誤差同定方法 | |
JP4361285B2 (ja) | 数値制御装置 | |
CN110955192A (zh) | 伺服控制装置、机器人及伺服控制方法 | |
JP5441944B2 (ja) | モータ制御装置 | |
JP2016032326A (ja) | モータ制御装置、ロボット装置、モータ制御方法、プログラム及び記録媒体 | |
JP5283804B1 (ja) | サーボ制御装置 | |
JP5836206B2 (ja) | サーボ制御装置 | |
JP2019221032A (ja) | 電動機の制御装置 | |
JP4507071B2 (ja) | モータ制御装置 | |
JP4078396B2 (ja) | 位置決め制御装置 | |
JP7121599B2 (ja) | ロボットシステム及びロボットシステムの制御方法 | |
JP2022092761A (ja) | モータ制御装置およびモータ制御方法、撮像装置、制御システム | |
JP2023133902A (ja) | モータ制御方法及びモータ制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
121 | Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application |
Ref document number: 12828034 Country of ref document: EP Kind code of ref document: A1 |
|
ENP | Entry into the national phase |
Ref document number: 20147005078 Country of ref document: KR Kind code of ref document: A |
|
WWE | Wipo information: entry into national phase |
Ref document number: 14342337 Country of ref document: US |
|
NENP | Non-entry into the national phase |
Ref country code: DE |
|
WWE | Wipo information: entry into national phase |
Ref document number: 2012828034 Country of ref document: EP |