WO2013030983A1

WO2013030983A1 - ラベル及びラベルの製造方法

Info

Publication number: WO2013030983A1
Application number: PCT/JP2011/069782
Authority: WO
Inventors: 中村　博
Original assignee: ランベル合同会社; 株式会社ウイルコ
Priority date: 2011-08-31
Filing date: 2011-08-31
Publication date: 2013-03-07

Abstract

　本発明は、低コストで大量に生産される従来の離型材となるものを使用して、離型材を用いないことで製造コストを大幅に削減することができるラベルの製造方法とラベルとを提供することを目的とするものである。　透明のラベル製造用基材１２とその片面に取り付けた透明の剥離剤層１４として使用し、そのラベル製造用基材１２の剥離剤層１４の反対側の面に易接着処理層１５と、印刷層１６と、粘着剤層１８とを順に取り付けてラベル用長尺物２１とし、そのラベル用長尺物２１を切断して、多数の単一のラベル２０を製造するものである。

Description

ラベル及びラベルの製造方法

　本発明は、ラベル及びラベルの製造方法に関する。

　商品等の被着体に貼付するラベルは、従来一般に、ラベルの表面に印刷が施されていると共に、その裏面に粘着剤が塗布されている。従来のラベルは、裏面の粘着剤層を介して離型紙の上に間隔を開けて順次多数貼り付けられ（仮接着され）、多数のラベルを貼り付けた離型紙は芯管に巻かれてロール状態となっている（特許文献１）。離型紙の上に間隔を開けて多数貼り付けられたラベルを、離型紙から取り出すために、ロール状態の芯管側を供給軸に装着し、離型紙の先端側を巻取り軸に取り付け、供給軸と巻取り軸とを同じ回転速度で回転させて、ラベルを貼り付けた離型紙を移動させる。離型紙の移動途中に離型紙の進行方向を鋭角に反転させるための反転軸を備え、その反転軸の前後で離型紙の進行方向を鋭角に反転させる。反転軸の位置で離型紙の進行方向を鋭角に反転させることで、ラベルは離型紙から剥がれ、ラベルは今まで進んで来た方向に突き出される。離型紙から剥がれて突き出されたラベルは、反転軸付近を通過する例えばワインボトル等の被着体に接着され、被着体の移動に伴って離型紙から剥がされる。

　従来既知のラベルとそのラベルを貼り付けるための従来既知の離型材（離型紙）との側面図を図４に示し、その要部拡大側面図を図５に示す。従来既知の離型材（離型紙）３０には、従来既知のラベル３２が間を開けて等間隔で多数貼り付けられ、多数のラベル３２を貼り付けた離型材３０は、管状の芯管３４にロール状に巻き付けられてラベルロール３６が形成される（図４）。図５に示すように、離型材３０は、離型材用基材３８と、その離型材用基材３８の片面に取り付けられた剥離剤層４０とから成る。離型材用基材３８の素材は、従来から紙が使用されていたが、最近では合成樹脂製のフィルムが使用されるようになってきている。離型材用基材３８が合成樹脂製のフィルムの場合には、その素材は、ポリエステル（ＰＥＴ（ポリエチレンテレフタラート）を含む）、ＰＰ（ポリプロピレン）、ＰＳ（ポリスチレン）、ＰＶＣ（塩化ビニル）等が一般に使用されている。剥離剤層４０の素材にはシリコーン等が使用される。

　離型材３０に貼り付けられるラベル３２はラベル用基材４２を有し、最近では、合成樹脂製のフィルムを使用している。ラベル用基材４２に合成樹脂製のフィルムを使用する場合には、その素材はポリエステル（ＰＥＴ（ポリエチレンテレフタラート）を含む）、ＰＰ（ポリプロピレン）、ＰＳ（ポリスチレン）、ＰＶＣ（塩化ビニル）等が用いられている。ラベル用基材４２の裏面には、粘着剤層４４が備えられ、その粘着剤層４４を介してラベル３２が離型材３０の剥離剤層４０側に貼り付けられている。ラベル用基材４２の表面側には易接着処理層４５とその上に印刷層４６が形成されている。易接着処理層４５は、その上に印刷層４６を備えるためのもので、良好な印刷を保持するためのものである。印刷層４６の上には、こすりによる印刷が剥げるのを防止するためと、耐水性と、視認性向上と、光沢感やマット感などの意匠性をプラスするために、ＯＰＰ（２軸延伸ポリプロピレン）ラミネートフィルム４８が取り付けられる。即ち、従来既知のラベル３２とそのラベル３２を取り付けた離型材３０とから成るものは、上側に易接着処理層４５並びに印刷層４６を備えると共に下側に粘着剤層４４を備えたラベル用基材４２と、剥離剤層４０を設けた離型材３０と、ラベル用基材４２の印刷層４６の上側にその印刷層４６を覆うように取り付けたＯＰＰ（２軸延伸ポリプロピレン）ラミネートフィルム４８と、の３層を必要とするものであった。

　特許文献１では、離型材３０には多数のラベル３２が１枚ずつ間隔を開けて貼り付けられているため、離型材３０から1枚のラベル３２を取り出した後、１枚のラベル３２の長さ分とラベル３２間の隙間分との合計の長さ分だけ、離型材３０を移動させなければならない。即ち、ラベル３２を１枚剥がす毎に離型材３０を長い距離で移動させなければならない。このため、離型材３０を使用して単位時間当たり大量のラベル３２を貼ろうとすると、離型材３０を高速で移動させなければならず、離型材３０を高速で移動させるには装置が複雑でしかも大型となって、コストが増大するという欠点があった。更に、ラベル３２を剥がした後の離型材３０を巻き取らなければならず、離型材３０を巻き取るスペースが必要となって、装置全体が大型にならざるを得ないという欠点があった。その上、離型材３０の片面に剥離剤層４０が設けられているため、離型材３０を廃棄するための産業廃棄物の焼却費用や、再生処理のためのリサイクル費用がかかるという欠点があった。また、離型材３０を焼却すると、二酸化炭素が発生するという欠点があった。

　ラベル３２を貼り付ける離型材３０を用いないようにすれば、離型材３０を省略することによるコストの削減が達成できるだけでなく、離型材３０の焼却による二酸化炭素の発生を無くすことができる。更に、片面に剥離剤層４０を塗った離型材３０の廃棄の際に、産業廃棄物としての焼却費用がかかるという欠点を無くすことができる。また、再生処理を行なう場合には、再生処理のためのリサイクル費用がかかり、このリサイクル費用が場合によっては焼却費用よりも高くつくことがあった。このため、従来から離型材３０を用いないものであって、外形形状が円形や三角形や楕円形等の自由な形状のラベルを使用できるラベルが提供されている（特許文献２や特許文献３）。

　特許文献２や特許文献３のラベルを図６及び図７に示す。図６及び図７によれば、多くの単一のラベル（例えば円形形状）５０（５０ａ）,５０（５０ｂ）,５０（５０ｃ）,５０（５０ｄ）・・・を少しずつずらして重ね合わせて連結してラベル帯状体５２を形成し、そのラベル帯状体５２を芯管５４に巻き付けてラベルロール５６を形成する。特許文献２や特許文献３では、単一のラベルは、ラベル用基材５８の表面に情報を印刷した印刷層６０を設け、その印刷層６０の上側から剥離剤層６２を設け、一方、ラベル基材１の裏面に粘着剤層６４を設けたものである。単一のラベル５０（５０ａ）,５０（５０ｂ）,５０（５０ｃ）,５０（５０ｄ）・・・を少しずつずらして重ね合わせ、隣り合う一対のラベ５０ａとラベル５０ｂとを重ね合わせた箇所を重ね合わせ部６６（図７）とする。なお、図７において易接着処理層４５の記載を省略した。隣り合う一対のラベル５０の一方側の剥離剤層６２と他方の側の粘着剤層６４との重ね合わせ部６６を順次貼り合わせることで、長尺のラベル帯状体５２が形成される。この特許文献２や特許文献３のラベルでは、離型材を使用しないことによる経済性の向上と、任意の外形形状の連続ラベルを使用することができるという利点がある。

特開平１０－３２４３１９号公報特許第３２０５８０４号公報ＷＯ２０１０／０８２５３３Ａ１

　特許文献１に示すようなラベル３２を離型材３０に取り付けるものでは、主な構成基材として、離型材用基材３８と、ラベル用基材４２と、ラベル用基材４２に印刷された印刷層４６を覆うためのＯＰＰラミネートフィルム４８と、の３層から成る。このため、コストが増大するという欠点があった。

　特許文献２や特許文献３では、ラベル用基材５８の表面に情報を印刷した印刷層６０を設けた後、印刷層６０の印刷の保護と、耐水性と、視認性向上と、光沢感やマット感などの意匠性をプラスするために、印刷層６０の上に剥離層６２を設けるか、ＯＰＰラミネートフィルムを設けざるを得ず、印刷層６０保護するための別工程にコストがかかるという欠点があった。

　本発明は、低コストで大量に生産される従来の離型材となるものを使用して、離型材を用いないことで製造コストを大幅に削減することができるラベルの製造方法とラベルとを提供することを目的とするものである。

　本願発明に係るラベルの製造方法は、透明の合成樹脂製の長尺のラベル製造用基材と前記長尺のラベル製造用基材の片面に取り付けた透明の剥離剤層とから成る基礎長尺物を使用するものであって、前記ラベル製造用基材における前記剥離剤層側の面とは反対側の面に、易接着処理層と印刷層と粘着剤層とを順に取り付けてラベル用長尺物とし、その後、前記ラベル用長尺物を切断して多数の単一のラベルを形成することを特徴とするものである。本発明は、前記合成樹脂製のラベル基材の素材をポリエステルか、ポリプロピレンか、ポリスチレンか、塩化ビニルか、ナイロンかのいずれかとすることを特徴とするものである。

　本願発明に係るラベルは、合成樹脂製の透明のラベル基材の一方の片面に透明の剥離剤層を取り付け、前記ラベル基材における前記剥離剤層を取り付けた面の反対側の面に、易接着処理層と印刷層と粘着剤層とを順に取り付けたことを特徴とするものである。本発明は、前記ラベル基材はテープ状の粘着ラベルを除くことを特徴とするものである。本発明は、前記合成樹脂製のラベル基材の素材をポリエステルか、ポリプロピレンか、ポリスチレンか、塩化ビニルか、ナイロンかのいずれかとすることを特徴とするものである。

　本願発明のラベルの製造方法によれば、離型材を必要としないラベルを製造するものであるが、低コストで大量に生産される従来の離型材となるべきものを使用してラベルを製造するものである。従来既知の離型材は、基材（離型材用基材）とその基材の片面に設けた剥離剤層とから成るものである。本願発明では、従来既知の離型材の基材（離型材用基材）であったものをラベル製造用基材とみなして使用すると共に、従来既知の離型材の剥離剤層を本願発明のラベルの剥離剤層とみなして使用するものである。ここで、従来既知の離型材となるものを使用するとしても、その基材は透明の合成樹脂製の素材から成るものを用い、かつ剥離剤層も透明のものを用いるものである。本願発明のラベル製造方法では、従来の離型材として用いるものを本願発明のラベル製造用基材並びに剥離剤層として用い、ラベル製造用基材を中心にして剥離剤層とは反対側の面に、易接着処理層と、印刷層と、粘着剤層とを順に備えるものである。そして、その後にラベルとして必要な大きさに切断することで、多数の単一の本願発明のラベルを形成するものである。即ち、本願発明のラベルの製造方法で製造した単一のラベルでは、被着体に貼り付けた状態では、印刷層はラベル基材（単一のラベルに切断される前の長尺のものを「ラベル製造用基材」とし、単一のラベルに切断したものを「ラベル基材」とする）や剥離剤層を通して外部から見ることができ、印刷層の外面はラベル基材で覆われることになり、印刷層を新たな部材で保護する必要が無くなる。また、本願発明のラベルでは、先端のラベルの剥離剤層に次のラベルの粘着剤層を仮接着させて、順に多数のラベルを連結することができるものであり、離型材を必要としないものである。以上のように、本発明に係るラベルの製造方法では、低コストで大量に生産されて廃棄される従来の離型材を、本発明のラベルを製造するためのラベル製造用基材として使用するものであり、廃棄物を出さないようにすることができるものである。また、従来では主な構成基材を３層も必要としたが、本発明では主な構成基材を１層で済ませることができるので、本願発明のラベルの製造コストを４０％も削減することができ、ラベルの製造コストを大幅に削減することが可能となる。

　本発明のラベル(離型材を用いないラベル)によれば、ラベル基材の片面に剥離剤層を設けた面の反対側の面に易接着処理層と印刷層とを形成し、その印刷層の外側に粘着剤層を設けたものである。本願発明のラベルを被着体に接着させた状態では、印刷層はラベル基材や剥離剤層より被着体側に存在しており、印刷層は透明のラベル基材と透明の剥離剤層と透明の易接着処理層とを介して見ることができる。更に、透明のラベル基材が印刷層の外表面側にあり、そのラベル基材で印刷層を保護している。よって、本願発明のラベルでは、印刷層の保護と、耐水性等のための新たな構成部材を余分に必要としないものである。また、この本発明のラベルでは、フィルム等の構成部材は合成樹脂製のラベル基材の１層だけであり、従来の特許文献１のような離型材にラベルを貼り付けるもののように、フィルム等の構成部材を３層も必要とするものと比べて、合成樹脂製のフィルム等の構成部材の数を低減することができ、コストを大幅に削減することができる。また、本願発明のラベルでは印刷層の表面側にラベル基材を配置する構成としたので、特許文献２や特許文献３のような印刷層の上から剥離剤層を塗布したり、特許文献１のようにＯＰＰラミネートフィルムを取り付けたりする工程を必要としないので、離型材を用いないラベルの製造コストを大幅に低減することができる。

本発明に係るラベルの基になるラベル用長尺物の製造工程の一部を示す説明図である。図１のラベル用長尺物彼切断した本発明に係る単一のラベルの断面図である。本発明に係る単一のラベルを重ね合わせた状態を示す部分断面側面図である。従来既知の離型材に貼り付けられるラベルとそのラベルを貼り付けるための離型材との側面図である。図４の要部拡大側面図である。従来既知の単一のラベルの重ね合わせ状態を示す斜視図である。図６のラベル同士の重ね合わせ箇所の拡大側面図である。

　１０　基礎長尺物
　１２　ラベル基材
　１４　剥離剤層
　１５　易接着処理層
　１６　印刷層
　１８　粘着剤層
　２０　ラベル
　２１　ラベル用長尺物
　２４　ラベル基材

　次に、本発明を図面に基づいて説明する。本発明に係るラベルを製造する方法では、本発明に係るラベルを製造するための基礎長尺物１０に、従来用いられている離型材をそのまま主な構成要素として利用するものである。従来既知の離型材は、一般には基材（離型材用基材）の片面に剥離剤層を設けたものであり、安価なものである。即ち、従来既知の離型材の基材（離型材用基材）を、本願発明のラベル製造用のラベル製造用基材１２とし、従来既知の離型材の基材（離型材用基材）の片面に備えられた剥離剤層を本願発明のラベル製造用の剥離剤層１４とする。また、本願発明のラベルでは、ラベル製造用基材１２に透明の合成樹脂製フィルムを使用する。剥離剤層１４も透明のものを使用する。

　本発明に係るラベルを製造する方法で使用するものは、透明の合成樹脂製フィルムから成る長尺のラベル製造用基材１２と、その長尺のラベル製造用基材１２の片面に設けられる長尺の剥離剤層１４とから成る基礎長尺物１０である。この基礎長尺物１０は、従来用いられている離型材であり、ラベル製造用基材１２の片面に剥離剤層１４が備えられているものである。本発明に係るラベルを製造する方法では、ラベル製造用基材１２と剥離剤層１４とが分離しているものを接合させても良いが、最初からラベル製造用基材１２の片面に剥離剤層１４を取り付けているものを使用するのが望ましい。ここで、本願発明のラベル製造用基材１２に透明の合成樹脂製フィルムを使用し、その透明の合成樹脂フィルムの素材は、例えばポリエステル（ＰＥＴ（ポリエチレンテレフタラート）を含む）、ＰＰ（ポリプロピレン）、ＰＳ（ポリスチレン）、ＰＶＣ（塩化ビニル）、ナイロン等を使用するのが望ましい。

　長尺のラベル製造用基材１２において剥離剤層１４を取り付けた面の反対側の面に、透明の易接着処理層１５を取り付け、その易接着処理層１５の外側に長尺方向に印刷層１６を形成する。易接着処理層１５は、印刷層１６の印刷を綺麗に保持するためのものである。長尺の印刷層１６には、単一のラベル２０の印刷内容（例えば商標や価格等の情報や図形等）が繰り返し多数印刷されている。その長尺の印刷層１６の外側に、長尺の印刷層１６を覆う粘着剤層１８が設けられる。易接着処理層１５と印刷層１６と粘着剤層１８を設けることによって、ラベル用長尺物２１（本願発明のラベルを切断する前の状態のもの）が形成される。このラベル用長尺物２１を切断（打ち抜き等も「切断」という表現に含めるものとする）することによって、本願発明に係わるラベル２０（粘着ラベルであって、長尺テープ状の粘着ラベルを除く）を大量に製造することができる。

　本願発明に係わるラベル２０は、図２に示すように、ボトルや缶等の被着体２２（点線図示）に粘着剤層１８を介して接着される。ラベル２０が、被着体２２に接着された状態では、粘着剤層１８が被着体２２に一番近い側に位置し、粘着剤層１８の位置から外側に向けて、印刷層１６、易接着処理層１５、ラベル基材２４（基材１２を単一のラベルの長さに切断したもの）、剥離剤層１４の順に配置される。

　図２に示すように、本発明の１枚のラベル２０が被着体２２に接着された状態では、印刷層１６より外側には、易接着処理層１５とラベル基材２４と剥離剤層１４とが存在する。易接着処理層１５もラベル基材２４も剥離剤層１４も透明であることから、外側からラベル２０を見ると、剥離剤層１４とラベル基材２４と易接着処理層１５とを通して印刷層１６の印刷を見ることができる。本願発明では、印刷層１６の外側になる位置に、ラベル基材２４を存在させる構成としたので、印刷層１６の外側を保護する新たな部材を設ける必要はない。特許文献１のように、ラベルとそのラベルを貼り付けるための離型材とから成るものでは、離型材と、ラベル基材と、印刷層の外側を保護するＯＰＰフィルムとの３層の基材を必要としたが、本願発明のラベル２０では、片面に剥離剤層１４を取り付けたラベル基材２４（従来既知の離型材基材が相当する）のみを主な基材（１層の基材）とするものである。この結果、本願発明のラベル２０は、従来のものと比べて製造コストを大幅に低減することができる。

　図２に示す本願発明のラベル２０では、一方のラベル２０の粘着部１８の一部と他方のラベル２０の剥離剤層１４の一部とを重ね合わせることで互いに貼り付ける（仮接着をする）ことができる。図３に示すように、単一ラベル２０を順にずらしながら互いの一部同士を重ね合わせることによって、多数の単一ラベル２０を接続するラベル帯状体２６を作ることができる。なお、図３においては、易接着処理層１５の表示を省略した。このラベル帯状体２６は、ラベル２０同士を順にずらして接続できるものであり、従来必要とした離型材を不要とすることができるものである。ラベル帯状体２６の後端は、ロール状として、筒状の芯管を使用しないで済ませることができる。

　従来の離型材はラベルを剥がした後に、不要品として産業廃棄物として焼却されたり、再生処理をされたりするものである。焼却処理では燃焼費用がかかると共に二酸化炭素を発生させるという欠点があった。また、再生処理の場合には焼却費用よりも高いリサイクル費用がかかるという欠点があった。本発明は、廃棄物となるはずである大量に発生する従来の離型材を本発明の基礎長尺物１０としてそのまま使用するものであり、廃棄物を出さないようにすることができるものである。また、本発明のラベルを製造する方法では、従来の離型材を用いるラベルを製造する場合の費用（３層の主構成要素）に対して、１層の主構成要素とすることができるので、ラベル２０の製造費用を４０％近く削減することができる。

Claims

　透明の合成樹脂製の長尺のラベル製造用基材と前記長尺のラベル製造用基材の片面に取り付けた透明の剥離剤層とから成る基礎長尺物を使用するものであって、前記ラベル製造用基材における前記剥離剤層側の面とは反対側の面に、易接着処理層と印刷層と粘着剤層とを順に取り付けてラベル用長尺物とし、その後、前記ラベル用長尺物を切断して多数の単一のラベルを形成することを特徴とするラベルの製造方法。
　前記合成樹脂製のラベル基材の素材をポリエステルか、ポリプロピレンか、ポリスチレンか、塩化ビニルか、ナイロンかのいずれかとすることを特徴とする請求項１記載のラベルの製造方法。
　合成樹脂製の透明のラベル基材の一方の片面に透明の剥離剤層を取り付け、前記ラベル基材における前記剥離剤層を取り付けた面の反対側の面に、易接着処理層と印刷層と粘着剤層とを順に取り付けたことを特徴とするラベル。
　前記ラベル基材はテープ状の粘着ラベルを除くことを特徴とする請求項３記載のラベル。
　前記合成樹脂製のラベル基材の素材をポリエステルか、ポリプロピレンか、ポリスチレンか、塩化ビニルか、ナイロンかのいずれかとすることを特徴とする請求項３または４記載のラベル。