WO2012172993A1 - 燃料電池用ガス拡散層及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

 本発明の燃料電池用ガス拡散層は、ガス拡散層基材と、基材の表面に形成された微細多孔質層と、を備える。そして、微細多孔質層が、バインダと少なくとも鱗片状黒鉛を含む炭素材料とからシート状に構成され、微細多孔質層のシートが、前記基材に貼着されていることを特徴としている。このような燃料電池用ガス拡散層は、ガス拡散層基材内に、微細多孔質層を構成する成分が入り込むことがなく、ガス透過性を確保することができる。また、微細多孔質層には、導電材として鱗片状黒鉛が含まれているので、導電性、ガス透過性を向上させることができる。したがって、固体高分子形燃料電池の性能向上に寄与することができる。

Description

燃料電池用ガス拡散層及びその製造方法
 本発明は、固体高分子形燃料電池(PEFC)に用いられ、微細多孔質層(MPL)を備える燃料電池用ガス拡散層(GDL)及びその製造方法に関する。
 プロトン伝導性の固体高分子膜を用いた固体高分子形燃料電池は、例えば固体酸化物形燃料電池や溶融炭酸塩形燃料電池など、他のタイプの燃料電池と比較して低温で作動する。そのため、自動車など移動体用の動力源としても期待されており、その実用化も既に開始されている。
 固体高分子形燃料電池に使用されるガス拡散電極は、一般に、電極触媒層と、ガス拡散層から構成される。電極触媒層は、高分子電解質膜と同種あるいは異種のイオン交換樹脂(高分子電解質)で被覆された触媒担持カーボン微粒子を含有するものである。そして、ガス拡散層は、触媒層に反応ガスを供給すると共に触媒層に発生する電荷を集電する役割を持つ。そして、このようなガス拡散電極の触媒層の側を高分子電解質膜に対向させた状態で接合することにより、膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)が形成される。このような膜電極接合体の複数個を、ガス流路を備えたセパレータを介して積層することにより固体高分子形の燃料電池が構成される。
 このような固体高分子形燃料電池に用いられるガス拡散層においては、ガス拡散層の触媒層側に、炭素材料などの導電性物質を主体とする微細多孔質層を中間層として備えたものが知られている。この中間層は、ガス拡散層と触媒層との間の電気抵抗を下げると共に、ガスの流れを良くするために設けられる。このように、微細多孔質層は、ガス拡散層基材と共に、ガス拡散層を構成するものである。したがって、ガス拡散層全体と同様、微細多孔質層についても、優れた導電性のみならず優れたガス透過性が要求される。
 このようなガス拡散電極用の材料ないし構造として、例えば特許文献1には、PTFE樹脂による微細結節部と微細繊維部とにより形成された導電性物質粉末(カーボンブラック)を含む層が開示されている。この層には、同様にPTFE樹脂による微細結節部と微細繊維からなり、導電性物質粉末を含まない層が挟み込まれている。
特開昭60-193269号公報
 一般に、ガス拡散電極における導電性とガス透過性とは、いわば「トレードオフ」の関係にある。すなわち、空孔率を増やしてガス透過性を向上させようとすると導電性が悪化する一方で、緻密な構造として導電性を向上させようとするとガス透過性が悪化する結果となる。このように、これらを両立させることは極めて困難である。例えば、上記特許文献1に記載の材料においては、上記のように挟み込んだシートの延伸工程により、所望の空孔を形成し、十分なガス透過性を実現できる。一方で、導電材を含まないPTFE樹脂層を介在させているため、厚さ方向の電気抵抗が高くなる。また、導電材がカーボンブラックのみであることから、面方向の電気抵抗も高くなる。
 そこで、本発明は、通常トレードオフ関係にあるガス拡散層の導電性とガス透過性を両立させることができ、固体高分子形燃料電池の性能向上に寄与する燃料電池用ガス拡散層及びその製造方法を提供することを目的としている。
 本発明の態様に係る燃料電池用ガス拡散層は、ガス拡散層基材と、基材の表面に形成された微細多孔質層と、を備える。そして、微細多孔質層が、バインダと少なくとも鱗片状黒鉛を含む炭素材料とからシート状に構成され、微細多孔質層のシートが、基材に貼着されていることを特徴としている。
 本発明の態様に係る燃料電池用ガス拡散層の製造方法は、バインダ及び炭素材料を含む微細多孔質層シート作製用のインクを調整する工程と、保持シート上にインクを塗付して焼成し、保持シート上に微細多孔質層シートを形成する工程と、を有する。そして、保持シートから微細多孔質層シートを剥がす工程と、保持シートから剥がした微細多孔質層シートをガス拡散層基材に貼着する工程を有することを特徴としている。
図1は、本発明の一実施形態に係る燃料電池用ガス拡散層を用いて構成される膜電極構造体の構造例を示す概略断面図である。 図2は、本発明の一実施形態に係る燃料電池用ガス拡散層における微細多孔質層を構成する鱗片状黒鉛の形状を示す。(a)が平面図であり、(b)が側面図である。 図3は、本発明の一実施形態に係る燃料電池用ガス拡散層における微細多孔質層のスペーサー材として機能する粒状黒鉛の形状を示す。(a)が平面図であり、(b)が側面図である。 図4は、本発明の一実施形態に係る燃料電池用ガス拡散層における微細多孔質層の断面構造の一例として大径鱗片状黒鉛とカーボンブラック(導電パス材)から構成される炭素材料を用いた例を示す概略断面図である。 図5は、断面構造の一例として鱗片状黒鉛と小径鱗片状黒鉛(導電パス材)から構成される炭素材料を用いた例を示す概略断面図である。 図6は、断面構造の一例として鱗片状黒鉛とカーボンブラック(導電パス材)と粒状黒鉛(スペーサー材)から構成される炭素材料を用いた例を示す概略断面図である。 図7は、断面構造の一例として鱗片状黒鉛と小径鱗片状黒鉛(導電パス材)と粒状黒鉛(スペーサー材)から構成される炭素材料を用いた例を示す概略断面図である。 図8は、本発明の一実施形態に係る燃料電池用ガス拡散層の作製手順を示す工程図である。 図9は、実施例により得られた微細多孔質層シートの厚さ方向におけるガス透過性と電気抵抗の関係を示すグラフである。 図10は、実施例及び比較例により得られたセルの乾燥条件における発電性能を比較して示すグラフである。 図11は、実施例及び比較例により得られたセルの湿潤条件における発電性能を比較して示すグラフである。
 以下に、本発明の実施形態に係る燃料電池用ガス拡散層(GDL)について、これに用いる微細多孔質層(MPL)シートや、これらの製造方法と共に、さらに具体的に説明する。ここで、以下MPLシートを単にシートと称する。なお、本明細書において、「%」は特記のない限り質量百分率を表すものとする。また、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
[GDL]
 本発明のGDLは、上記したように、バインダと少なくとも鱗片状黒鉛を含む炭素材料とから構成されるMPLシートをGDL基材に貼着したものである。もちろん、このGDLは燃料電池のガス拡散層として好適に用いられる。なお、貼着とは、単に材料を接着面に塗布することによって形成するものではなく、独立して成型した材料を接着面に接合させることをいう。
 通常、MPLを備えたGDLは、GDL基材と、その上にウエット塗布して形成されるMPLとの積層構造が一般的である。しかし、このようなMPLの形成方法においては、GDL基材内にMPLインクが入り込み、GDL基材が目詰まりするため、ガス透過性が悪化する。また、GDL基材表面の凹凸がインク塗布によるMPL形成後も残るため、GDL基材繊維の電解質膜に対する攻撃性の緩和効果が小さい。
 これに対して、本発明のGDLは、GDL基材にインクを直接塗布するのではなく、別途用意したMPLシートをGDL基材に貼り合わせるようにしている。したがって、インク浸入による基材の目詰まりが生じることがない。また、シートの貼り付けによって、基材表面の凹凸が吸収される。したがって、GDL基材繊維による電解質膜への攻撃性を緩和することができる。
 図1は、本発明のGDLを用いた膜電極接合体(MEA)の構造例を示すものである。図に示すMEA1は、電解質膜10を中心とするアノード、カソード両極に、触媒層20、MPL31、GDL基材32がそれぞれ配置されて構成されている。すなわち、MPL31及びGDL基材32によってGDL30が構成されている。ここで、MPL31は、GDL基材32上に貼着されたMPLシートから構成されるものである。
 電解質膜10としては、一般的に使用されているパーフルオロスルホン酸系電解質膜の他、炭化水素系電解質膜を使用することもできる。パーフルオロスルホン酸系電解質としては、具体的には、ナフィオン(登録商標、デュポン社製)、アシプレツクス(登録商標、旭化成株式会社製)、フレミオン(登録商標、旭硝子株式会社製)等などが挙げられる。また、炭化水素系電解質としては、スルホン酸基を有する炭化水素系樹脂、リン酸などの無機酸を炭化水素系高分子化合物にドープさせたもの、一部がプロトン導電体の官能基で置換された有機/無機ハイブリッドポリマー、高分子マトリックスにリン酸溶液や硫酸溶液を含浸させたプロトン導電体などが挙げられる。ただし、耐酸化性、低ガス透過性、製造の容易さ及び低コストなどを考慮すると、スルホン酸基を有する炭化水素系高分子電解質が好ましい。本実施形態で使用される炭化水素系電解質としては、例えば、スルホン化ポリアリールエーテルスルホン(S-PES)、ポリベンズイミダゾール(PBI)、ポリベンズオキサゾール(PBO)、スルホン化ポリフェノキシベンゾイルフェニレン(S-PPBP)、ポリエーテルエーテルケトン(S-PEEK)などが好適な例として挙げられる。
 また、触媒層20としては、白金又は白金合金をカーボンに担持したものに、パーフルオロスルホン酸系電解質溶液や炭化水素系電解質溶液を混入して形成する。ここで、カーボンとしては、オイルファーネスブラック、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、サーマルブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラック、黒鉛、活性炭等を使用できる。なお、必要に応じて、撥水剤や増孔剤を添加することもできる。
 上記のようにMPLシートから構成されるMPL31は、必須の炭素材料として鱗片状黒鉛と、バインダを含む。ここで、さらに導電性やガス透過性を向上させる観点から、この他に、導電パス材やスペーサー材として機能する炭素材料を用いることが望ましい。なお、導電パス材は、鱗片状黒鉛の間に介在し、鱗片状黒鉛の間の導電性を向上させる材料である。また、スペーサー材は、鱗片状黒鉛の間に介在することで鱗片状黒鉛の間の距離を伸長させ、燃料ガス及び酸化剤ガスといった反応ガスの透過性を向上させる材料である。また、MPL31の厚さとしては、10~100μmの範囲であることが好ましい。
 鱗片状黒鉛は、結晶性が高く、図2(a)に示すような鱗状の形状をなしている。そして、図2(a)及び(b)に示すように、高いアスペクト比(平均平面直径D1/厚さH1)を有する。本発明において鱗片状黒鉛とは、厚さH1が0.05~1μm、上記アスペクト比が10~1000程度のものを意味する。鱗片状黒鉛は、MPLの厚さ方向及び面方向のガス透過性向上に寄与する。また、面方向の抵抗低減、すなわち導電性の向上に寄与する。ここで、鱗片状黒鉛の平均平面直径D1は、レーザー回折・散乱法により測定された、偏平な面方向の平均直径を表す。また、鱗片状黒鉛の厚さHは、走査型電子顕微鏡(SEM)又は透過型電子顕微鏡(TEM)で測定することができる。平均平面直径D1としては、特に、5~50μmのものが好適であり、MPLの厚さに影響を及ぼすことなく、導電性及びガス透過性を向上させることができる。平均平面直径が5μmよりも小さいとガス透過性向上に寄与することができず、50μmよりも大きくなると導電パス材混入の効果が十分に得られなくなる。
 導電パス材としては、オイルファーネスブラック、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、サーマルブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラック、小径の鱗片状黒鉛、炭素繊維などを用いることができる。そして、導電パス材の平均粒径としては、10nm以上、5μm未満とすることが好ましい。
 なお、本明細中において、「平均粒径」の値としては、走査型電子顕微鏡(SEM)や透過型電子顕微鏡(TEM)などの観察手段を用い、数~数十視野中に観察される粒子の粒子径の平均値として算出される値を採用するものとする。ここで、「粒子径」とは、走査型電子顕微鏡(SEM)や透過型電子顕微鏡(TEM)などの観察手段を用いて観察される粒子(観察面)の輪郭線上の任意の2点間の距離のうち、最大の距離を意味する。他の構成成分の粒子径や平均粒子径も同様に定義することができる。
 上記導電パス材の中では、生産性を向上させる観点から、分散性に優れたアセチレンブラックを使用することが望ましい。この場合におけるアセチレンブラックの配合量については、ガス透過性向上と導電性向上をより確実に両立させる観点から、MPL中における含有量を5~25%とすることが望ましい。アセチレンブラックの含有量が5%よりも少ないと接触面積が低くなり、十分に抵抗が下がらない。一方で、25%よりも多くなると、小粒径が空孔を埋めてしまうため、ガス透過性が悪化する傾向がある。
 また、導電パス材として、比表面積が1000m/g以上のカーボンブラックを使用することも望ましい。これによって抵抗をさらに低減することができる。このようなカーボンブラックの配合量については、その効果をより確実なものとする観点から、MPL中における含有量を1~5%とすることが好適である。
 さらに、導電パス材としては、平均平面直径D1が5μm未満である小径の鱗片状黒鉛を用いることにより、熱抵抗が低下、すなわち熱伝導性が向上する。その結果、低加湿状態での導電性が向上する。このような小径の鱗片状黒鉛を用いる場合、ガス透過性向上と導電性向上を両立させる観点から、MPL中における配合比を30~70%とすることが望ましい。平均平面直径D1が5μm未満の鱗片状黒鉛の配合比が30%よりも少ないと接触面積が低くなり、十分に抵抗を下げられない。一方で、配合比が70%よりも多くなると、バインダの量が相対的に少なくなり、MPLとして機能するのが困難となる傾向がある。ただし、鱗片状黒鉛の粒径がカーボンブラックと同程度まで小さくできる場合には、カーボンブラックと同様に少ない配合比とすることが好ましい。なお、小径の鱗片状黒鉛の平均平面直径D1及び厚さH1も、上記鱗片状黒鉛と同様に測定することができる。
 そして、上記スペーサー材としては、平均粒径が1~10μm程度の粒状黒鉛を用いることができる。これによって導電性とガス透過性を両立させることができる。このような粒状黒鉛をスペーサー材として用いる場合、上記効果をより確実なものとする観点から、MPL中における配合比を5~35%とすることが望ましい。粒状黒鉛は、結晶性が高く、図3(a)及び(b)に示すように、アスペクト比(平均平面直径D2/厚さH2)が1~3程度のものである。なお、粒状黒鉛の平均平面直径D2及び厚さH2は、上記鱗片状黒鉛と同様に測定することができる。
 また、上記した炭素材料と共に用いられるバインダは、上記炭素材料同士を結着してMPLの強度を確保する機能を有するものであって、撥水剤としての機能を兼ね備えていることが望ましい。このようなバインダとしては、主にポリテトラフルオロエチレン(PTFE)が用いることができる。この他にも、テトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)等を適用することもできる。
 一方、MPLと共にGDLを構成するGDL基材としては、カーボンペーパー、カーボンクロス、不織布等の炭素繊維で形成された材料に、撥水剤としてPTFE等を含浸したものが用いられる。なお、GDLを適用するMEAの排水特性やセパレータの表面性状によっては、基材の撥水処理を行わない場合もあるし、親水処理を行う場合もある。また、GDL基材にも、黒鉛、カーボンブラック、あるいはこれらの混合物を含浸させてもよい。
 図1に示したMEAの製造方法としては、電解質膜10に触媒層20をホットプレスで転写又は直接塗布したものに、GDL基材32にMPLシートを貼着してMPL31を設けたGDL30を接合する方法がある。また、GDL30のMPL側に触媒層20を予め塗布したものを電解質膜10にホットプレスで接合してもよく、どちらでも構わない。このとき、電解質膜、触媒層内の電解質として、パ-フルオロスルホン酸系と炭化水素系のもののどちらを採用するかによって、ホットプレス等の塗布、接合条件も適宜変更する。
 図4~7は、上記した各種炭素材料を組み合わせてなる本発明のGDLにおけるMPLの構造例を模式的に示した拡大概略図である。図4は、鱗片状黒鉛と、導電パス材としてのカーボンブラックと、図示しないバインダから構成される例を示すものである。この場合、薄い形状をなす鱗片状黒鉛Gfが、層の面方向に沿った状態でほぼ平行に配向している。その結果、MPLの厚さ及び面方向のガス透過性と、面方向の導電性を確保している。一方で、カーボンブラックCが導電パス材としてその間に介在することによって、厚さ方向の導電性を向上させる機能を果たしている。
 図5は、炭素材料として、大径と小径の鱗片状黒鉛を組み合わせた例を示すものである。小径鱗片状黒鉛Gfsは、カーボンブラックと同様に、大径の鱗片状黒鉛Gfの間に介在して導電パス材として機能し、厚さ方向の導電性を向上させる。
 また、図6は、炭素材料として、鱗片状黒鉛とカーボンブラックと粒状黒鉛を組み合わせて構成される例を示すものである。鱗片状黒鉛Gf及びカーボンブラックCが、図4の場合と同様に機能することに加えて、スペーサー材として機能することにより、粒状黒鉛Ggが厚さ及び面方向のガス透過性を向上させる。
 さらに、図7は、大径鱗片状黒鉛Gfと、小径鱗片状黒鉛Gfsと、粒状黒鉛Ggとの組み合わせから構成される構造例を示すものである。この場合においても、大径鱗片状黒鉛Gfが厚さ方向のガス透過性と、面方向のガス透過性及び導電性を確保している。そして、小径鱗片状黒鉛Gfsが導電パス材、粒状黒鉛Ggがスペーサー材としてそれぞれ機能している。
 なお、図4~7に示した炭素材料の組み合わせに係るMPLの構造例は、代表例に過ぎない。つまり、例えば、図4に示した構造に、小径鱗片状黒鉛を加えたり、さらに粒状黒鉛を追加したり、この他にも種々の組み合わせが考えられる。
[GDLの製造方法]
 本形態のGDLは、図8に示すような工程によって製造することができる。すなわち、まず、鱗片状黒鉛とバインダ、必要に応じてさらに導電パス材やスペーサー材としてのカーボンブラックや粒状黒鉛や、界面活性剤、増粘剤を含むMPLインクを調製する。
 次に、攪拌、脱泡処理したのち、耐熱性保持シート上に塗布し、例えば80℃で乾燥、330℃で焼成を行うことによって、シート状のMPL(MPLシート)が得られる。ここで用いられる保持シートとしては、上記のような温度による焼成処理に耐えうる耐熱性と化学的安定性を備えているものであれば特に限定されない。例えば、ポリイミド、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスルホン、ポリテトラフルオロエチレン等からなる厚さ10~100μm程度のフィルムが用いられる。なお、これらの中では、ポリイミドフィルムを好適に用いることができる。
 そして、保持シートから剥がしたMPLシートを、例えば撥水処理したカーボンペーパーから構成されるGDL基材上に、貼着することによって、GDLを得ることができる。貼着は、例えば、ホットプレスすることにより行うことができる。このような方法により得られたGDLにおいては、GDL基材にインクを直接塗布して得られるようなものと異なり、別途用意したMPLシートがGDL基材に貼着されている。その結果、インク浸入による基材の目詰まりが生じず、GDLのガス透過性が向上する。また、シートの貼り付けによって、基材表面の凹凸が吸収される。その結果、GDL基材繊維による電解質膜への攻撃性を緩和することができ、GDLの導電性が向上する。
 以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明するが、本発明は、これらの実施例のみに限定されるものではない。
(実施例1)
 MPLシート形成用インクとして、平均平面直径15μm、厚さ0.1μm、比表面積6m/gの鱗片状黒鉛と、一次粒径40nm、比表面積37m/gのアセチレンブラック(導電パス材)と、バインダとしてのPTFEを用いた。これら鱗片状黒鉛、アセチレンブラック及びPTFEを、それぞれ61.25%、8.75%、30%の割合で含むMPLインクを用意した。次いで、得られたMPLインクを厚さ25μmのポリイミドフィルムから構成される耐熱性保持シート上に塗布した。これを80℃で乾燥した後、330℃で焼成を行った。そして、保持シートから剥がすことによって、厚さ60μmのMPLシートを得た。
 次に、PTFEで10%撥水処理した厚さ200μmのカーボンペーパーから構成されるGDL基材上に80℃、2MPa、3分の条件でホットプレスして接合し、GDLを得た。一方で、25μmのパーフルオロスルホン酸系電解質膜上に、白金担持カーボン、パーフルオロスルホン酸系電解溶液からなる触媒層を形成した。これを上記により得られたGDLで挟み込み、MEAを得た。なお、白金担持カーボンの担持量は、アノード側0.05mg/cm、カソード側0.35mg/cmとした。
(実施例2)
 上記鱗片状黒鉛、アセチレンブラック、PTFEをそれぞれ56.875%、13.125%、30%の割合としたこと以外は、上記実施例と同様の操作を繰り返すことによって、当該実施例2のMEAを得た。
(実施例3)
 上記鱗片状黒鉛、アセチレンブラック、PTFEをそれぞれ52.5%、17.5%、30%の割合としたこと以外は、上記実施例と同様の操作を繰り返すことによって、当該実施例3のMEAを得た。
(実施例4)
 上記鱗片状黒鉛、アセチレンブラック、PTFEをそれぞれ43.75%、26.25%、30%の割合としたこと以外は、上記実施例と同様の操作を繰り返すことによって、当該実施例4のMEAを得た。
(実施例5)
 上記鱗片状黒鉛、アセチレンブラック、PTFEをそれぞれ35%、35%、30%の割合としたこと以外は、上記実施例と同様の操作を繰り返すことによって、当該実施例5のMEAを得た。
(実施例6)
 上記炭素材料に加えて、平均粒径2μm、比表面積100m/gの粒状黒鉛(スペーサー材)を使用した。これら鱗片状黒鉛、アセチレンブラック、粒状黒鉛、PTFEの混合比をそれぞれ52.5%、8.75%、8.75%、30%の割合としてMPLインクを調製した。これ以外は、上記実施例と同様の操作を繰り返すことによって、当該実施例6のMEAを得た。
(実施例7)
 上記鱗片状黒鉛、アセチレンブラック、粒状黒鉛、PTFEをそれぞれ30.625%、8.75%、30.625%、30%の割合としたこと以外は、上記実施例と同様の操作を繰り返すことによって、当該実施例7のMEAを得た。
(実施例8)
 上記アセチレンブラックに替えて、同じく導電パス材であって、1000m/g以上の比表面積を有するケッチェンブラックを使用した。これら鱗片状黒鉛、ケッチェンブラック、PTFEをそれぞれ69.125%、0.875%、30%の割合としたこと以外は、上記実施例と同様の操作を繰り返すことによって、当該実施例8のMEAを得た。
(実施例9)
 上記鱗片状黒鉛、ケッチェンブラック、PTFEをそれぞれ67.375%、2.625%、30%の割合としたこと以外は、上記実施例と同様の操作を繰り返すことによって、当該実施例9のMEAを得た。
(実施例10)
 上記鱗片状黒鉛、ケッチェンブラック、PTFEをそれぞれ65.625%、4.375%、30%の割合としたこと以外は、上記実施例と同様の操作を繰り返すことによって、当該実施例10のMEAを得た。
(実施例11)
 導電パス材やスペーサー材を混合することなく、上記鱗片状黒鉛70%、PTFE30%の割合のインクを用いたこと以外は、上記実施例と同様の操作を繰り返すことによって、当該実施例11のMEAを得た。
(比較例1)
 カーボンブラックのみからなるMPLインクが塗布された市販品のGDL(SGLカーボン社製25BCH)を用いた。これ以外は、上記実施例と同様の操作を繰り返すことによって、当該比較例のMEAを得た。
 以上によって、作製された実施例及び比較例のGDLの仕様を表1にまとめて示す。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000001
(MPLシートの厚さ方向ガス透過性の測定)
 GDL基材に貼り付ける前のMPLシートについて、ガーレー試験機法により100mLのガスが透過するのに要する時間(ガーレー値)を測定した。この結果に基づき、厚さで標準化された透過性(m)を算出した。
(MPLシートの厚さ方向電気抵抗の測定)
 一方、GDL基材に貼り付ける前のMPLシートについて、厚さ方向の電気抵抗を測定した。測定に当たっては、面積0.95cmのMPLの両面を金箔で挟み、荷重をかけた状態で通電して測定した。電流値は1Aで、5MPaまでを1サイクルとし、2サイクル目の1MPaにおける値を比較した。
 上記実施例1~11で得られたMPLシートの厚さ方向ガス透過性と、厚さ方向電気抵抗の関係を図9に示す。導電パス材やスペーサー材を含まず、鱗片状黒鉛からなる炭素材料を含む実施例11は、ガス透過性は高いものの、導電性は導電パス材が含まれる場合に較べて低く、電気抵抗が高いことがわかる。
 一方、導電パス材として、アセチレンブラックを混入していくと、導電性が向上して電気抵抗が低下する一方で、ガス透過性は低下することがわかる。実施例2~5からわかるように、導電パス材を増やしても、それ以上、導電性の向上、すなわち抵抗の低減は見られず、ガス透過性の低下だけが認められる。また、比表面積が1000m/g以上のカーボンブラックを使用している実施例8~10では、アセチレンブラックに比べて、より少ない混入量で、同等以上の導電性を実現できることがわかる。また、鱗片状黒鉛と導電パス材に、スペーサー材を混入すると、導電性は実施例1~5にやや劣るものの、ガス透過性は向上することがわかる。
(セル発電評価結果1)
 実施例1、3~7、11、及び比較例1により得られたMEAから構成される小型単セルを用いて、H/Air、80℃、200kPa_aの条件で発電評価を行った。なお、アクティブエリアを5×2cmとした。乾燥条件における例として、アノード及びカソード共に相対湿度が40%RHの場合における1A/cmでの発電評価結果を図10に示す。なお、グラフの縦軸は、実施例1の値を「1」とした相対値で示してある。この乾燥条件では、全ての実施例で比較例1に比べて、高い性能が確認された。
(セル発電評価結果2)
 実施例1、3~7、11により得られたMEAから成る小型単セルを用いて、上記同様の条件で発電評価を行った。なお、アクティブエリアを5×2cmとした。湿潤条件の例として、アノード及びカソード共に相対湿度が90%RHの場合における1A/cmでの発電評価結果を図11に示す。なお。この場合も、グラフの縦軸は、実施例1の値を「1」とした相対値で示してある。この湿潤条件においては、実施例1、3、6、7は、比較例1と同等の性能であったが、それ以外は、比較例1に比べ、性能が低下した。以上より、特に実施例1、3、6、7は、従来のGDLに比べ、湿潤条件での性能を保ちながら、乾燥条件での性能が向上していることがわかる。
 日本国特許出願特願2011-135067号(出願日:2011年6月17日)の全内容は、ここに引用される。
 以上、実施例に沿って本発明の内容を説明したが、本発明はこれらの記載に限定されるものではなく、種々の変形及び改良が可能であることは、当業者には自明である。
 本発明によれば、ガス拡散層基材に、別途用意した微細多孔質層シートを貼着するようにGDLを構成した。これにより、ガス拡散層基材内に、微細多孔質層を構成する成分が入り込むことがなく、ガス透過性を確保することができる。また、微細多孔質層には、導電材として鱗片状黒鉛が含まれているので、導電性、ガス透過性を向上させることができる。
  1 膜電極接合体(MEA)
  10 電解質膜
  20 触媒層
  30 燃料電池用ガス拡散層(GDL)
  31 微細多孔質層(MPL)
  32 ガス拡散層基材(GDL基材)
  Gf 鱗片状黒鉛
  Gfs 小径鱗片状黒鉛(導電パス材)
  Gg 粒状黒鉛(スペーサー材)
  C カーボンブラック(導電パス材)

Claims (12)

  1.  ガス拡散層基材と、
     前記基材の表面に形成された微細多孔質層と、
     備え、
     前記微細多孔質層が、バインダと少なくとも鱗片状黒鉛を含む炭素材料とからシート状に構成され、
     前記微細多孔質層のシートが、前記基材に貼着されていることを特徴とする燃料電池用ガス拡散層。
  2.  前記炭素材料が、鱗片状黒鉛と、導電パス材及びスペーサー材の少なくとも一方と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池用ガス拡散層。
  3.  前記鱗片状黒鉛の平均平面直径が、5~50μmであることを特徴とする請求項2に記載の燃料電池用ガス拡散層。
  4.  前記導電パス材が、アセチレンブラックであることを特徴とする請求項2又は3に記載の燃料電池用ガス拡散層。
  5.  前記アセチレンブラックの質量割合が、微細多孔質層全体の5~25%であることを特徴とする請求項4に記載の燃料電池用ガス拡散層。
  6.  前記導電パス材が、1000m/g以上の比表面積を有するカーボンブラックであることを特徴とする請求項2又は3に記載の燃料電池用ガス拡散層。
  7.  前記カーボンブラックの質量割合が、微細多孔質層全体の1~5%であることを特徴とする請求項6に記載の燃料電池用ガス拡散層。
  8.  前記導電パス材が、5μm未満の平均平面直径を有する鱗片状黒鉛であることを特徴とする請求項3に記載の燃料電池用ガス拡散層。
  9.  前記鱗片状黒鉛の質量割合が、微細多孔質層全体の30~70%であることを特徴とする請求項8に記載の燃料電池用ガス拡散層。
  10.  前記スペーサー材が、1~10μmの平均粒径を有する粒状黒鉛であることを特徴とする請求項2又は3に記載の燃料電池用ガス拡散層。
  11.  前記粒状黒鉛の質量割合が、微細多孔質層全体の5~35%であることを特徴とする請求項10に記載の燃料電池用ガス拡散層。
  12.  バインダ及び炭素材料を含む微細多孔質層シート作製用のインクを調整する工程と、
     保持シート上に前記インクを塗付して焼成し、前記保持シート上に微細多孔質層シートを形成する工程と、
     前記保持シートから前記微細多孔質層シートを剥がす工程と、
     前記保持シートから剥がした前記微細多孔質層シートを前記ガス拡散層基材に貼着する工程を有することを特徴とする燃料電池用ガス拡散層の製造方法。
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