WO2012160748A1

WO2012160748A1 - 液晶ディスプレイを有する携帯端末

Info

Publication number: WO2012160748A1
Application number: PCT/JP2012/002467
Authority: WO
Inventors: 山本　達典; 一郎有田
Original assignee: シャープ株式会社
Priority date: 2011-05-25
Filing date: 2012-04-09
Publication date: 2012-11-29

Abstract

キャビネット３における液晶ディスプレイ２を嵌め込むディスプレイ用凹部３ａの底面（板金４）と、液晶ディスプレイ２の裏面との間に、液晶ディスプレイ２に加えられた圧力により液晶ディスプレイ２上に生じる滲み模様を防止するクッション部材１０を設ける。クッション部材１０の裏面をディスプレイ用凹部３ａの底面に接着させる両面テープ１１を貼り付けるときにクッション部材１０周縁の一部に両面テープ１１を設けられない段差軽減領域１２を形成し、段差を軽減させる。これにより、厚みを抑えながら簡単な構成で、接触により液晶ディスプレイに生じる滲み模様を防止する。

Description

液晶ディスプレイを有する携帯端末

　本発明は、液晶ディスプレイを有する携帯端末に関し、特にその液晶ディスプレイを保護する技術に関するものである。

　従来より、例えば、特許文献１の電気光学装置は、電気光学物質を有し、端部に端子を備えるパネルと、この端子に接続される配線基板と、パネルに固定された保護部材と、パネルの端部側と保護部材とで形成される空間部と、この空間部のパネルの端部側と保護部材との間に設けられた空間補充部材とを有する。この電気光学装置では、カバーガラスと液晶との間の空間をできるだけ空けることで、液晶への加圧を最小限に抑えるように部品を配置している。

特開２００９－１９８８４９号公報

　しかしながら、特に携帯電話機などの液晶ディスプレイを有する携帯端末では、薄型化が追求されるため、カバーガラスと液晶との間の空間を空けたり、カバーガラスを厚くして剛性を高めたりするのは難しくなっている。このため、液晶と裏面に配置される板金との間のクリアランスを大きくとることができず、更には、液晶の視認性も向上させるために液晶パネルがカバーガラスに直接貼り付けられるようになっているので、カバーガラスを強い力で押さえると、液晶パネルが撓んで裏面の板金に当たることで、滲み模様が発生していた。

　本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、厚みを抑えながら簡単な構成で、接触により液晶ディスプレイに生じる滲み模様を防止することにある。

　上記の目的を達成するために、この発明では、液晶ディスプレイとディスプレイ用凹部の底面との間にクッション部材を適切に接着するようにした。

　具体的には、第１の発明では、
　液晶ディスプレイを有する携帯端末において、
　上記液晶ディスプレイを嵌め込むディスプレイ用凹部を有するキャビネットと、
　上記ディスプレイ用凹部の底面と、上記液晶ディスプレイの裏面との間に設けられ、該液晶ディスプレイに加えられた圧力により液晶ディスプレイ上に生じる滲み模様を防止するクッション部材と、
　上記クッション部材裏面を上記ディスプレイ用凹部の底面に接着させる接着層とを備え、
　上記クッション部材周縁の一部には、上記接着層を設けずに段差を軽減させる段差軽減領域が形成されている。

　すなわち、ディスプレイ用凹部の底面と液晶ディスプレイの裏面との間に液晶ディスプレイに加えられた圧力により、液晶ディスプレイ上に生じる滲み模様を防止するクッション部材を設ける場合には、通常、部品配置の関係等で液晶ディスプレイの裏面全体に貼り付けることができない。すると、クッション部材の貼り付けられている部分と、貼り付けられていない部分との境目で段差が大きくなり、その部分で滲み模様が発生しやすい。しかし、上記の構成によると、クッション部材周縁の一部に接着層を設けない段差軽減領域を設けているので、境目での段差が緩和され、滲み模様の発生が効果的に防止される。

　第２の発明では、第１の発明において、
　上記キャビネットは、上記ディスプレイ用凹部の底面を構成する略矩形状の板金をインサートして成形され、
　上記クッション部材は、略矩形状であり、上記板金の長手方向中間部分に接着されている。

　すなわち、液晶ディスプレイの表面側から強い力が加わると、特に板金の長手方向中間部分の辺りで液晶ディスプレイが撓みやすくて液晶ディスプレイに滲み模様が発生しやすいが、上記の構成によると、板金の長手方向中間部分にクッション材が接着されるので、滲み模様が効果的に防止される。

　第３の発明では、第２の発明において、
　上記板金には、上記液晶ディスプレイから延びるフレキシブル基板を収納するために該液晶ディスプレイ裏面と上記板金表面との間に空間を保つフレキシブル基板用凹部が設けられ、
　上記クッション部材は、上記フレキシブル基板用凹部の近傍まで延び、
　上記段差軽減領域は、上記フレキシブル基板用凹部側に設けられている。

　すなわち、板金の表面がフレキシブル基板を収納するために凹んでいるので、段差が生じると共に、その段差部分の周縁の剛性が高くなって反力が強まって液晶ディスプレイに滲み模様が発生しやすくなるが、上記の構成によると、その近傍に段差軽減領域が配置されるので、段差が効果的に軽減され、滲み模様防止効果が有効に発揮される。

　第４の発明では、第２又は第３の発明において、
　上記板金の裏側には、上記フレキシブル基板が接続されるメイン基板が設けられ、
　上記クッション部材が設けられる上記板金の長手方向中間部分の反対側には、上記メイン基板上の電子部品を保護する剛性部材よりなるシールド部材が配置されている。

　上記の構成によると、シールド部材が配置されている部分は剛性が向上して液晶ディスプレイに力が加わったときの反力が液晶ディスプレイに加わりやすいが、クッション部材が対応する部分に貼り付けられているので、反力が軽減されて滲み模様防止効果が有効に発揮される。

　第５の発明では、第２乃至第４のいずれか１つの発明において、
　上記板金には、インサート成形用の複数の貫通孔が形成され、
　上記板金の長手方向中間部分は、上記複数の貫通孔のうち一対の貫通孔に挟まれた領域であり、
　上記クッション部材の一対の対辺には、上記一対の貫通孔に対応する切欠が設けられている。

　上記の構成によると、インサート成形用に板金に貫通した貫通孔を利用してクッション部材の位置決めが可能となる。

　第６の発明では、第１乃至第５のいずれか１つの発明において、
　上記クッション部材は、略矩形状であり、
　上記接着層は、上記クッション部材に対応する略矩形状の両面テープにより構成され、
　上記段差軽減領域は、上記両面テープの一辺と該一辺に対応する上記クッション部材の一辺との間に設けた両面テープのない領域よりなる。

　上記の構成によると、クッション部材のある部分とない部分との境目の近傍で、両面テープのある部分とない部分とを設けることで、容易に厚みの変化を緩やかにすることができ、滲み模様防止効果が向上する。

　第７の発明では、第１乃至第６のいずれか１つの発明において、
　上記クッション部材は、圧縮されると塑性変形する材料よりなる。

　上記の構成によると、液晶ディスプレイの表面側から強い力が加わると、液晶ディスプレイ裏面とディスプレイ用凹部の底面とでクッション部材が挟まれ、力が加わった部分が塑性変形して完全には元の状態まで戻らなくなる。このことで、力が局部的に集中する部分がなくなって、均一に弱い力で隙間を埋めることができるようになる。

　第８の発明では、第１乃至第７のいずれか１つの発明において、
　上記液晶ディスプレイは、タッチパネルを有する液晶ディスプレイよりなる。

　上記の構成によると、タッチパネルの操作時に液晶ディスプレイの表面に力が加わっても滲み模様が発生することはない。

　以上説明したように、本発明によれば、液晶ディスプレイに加えられた圧力により液晶ディスプレイ上に生じる滲み模様を防止するクッション部材周縁の一部に接着層を設けない段差軽減領域を形成したことにより、段差を軽減させることで、厚みを抑えながら簡単な構成で、接触により液晶ディスプレイに生じる滲み模様を防止することができる。

液晶ディスプレイの嵌め込み構造を示す分解斜視図である。携帯電話機を表面側から見た斜視図である。携帯電話機を裏面側から見た斜視図である。液晶ディスプレイを嵌め込む様子を示す斜視図である。メイン基板の裏面側を示す斜視図である。クッション部材の裏面側を示す背面図である。液晶保護クッションを示す正面図である。液晶保護クッションを示す分解斜視図である。クッション部材の貼り付ける手順を示す斜視図である。クッション部材を貼り付ける様子を示す正面図である。

　以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。

　図２及び図３は本発明の実施形態の携帯端末としての携帯電話機１を示し、この携帯電話機１には、表面側にタッチパネルを有する略矩形状の液晶ディスプレイ２が設けられている。この液晶ディスプレイ２は、図１に示すように、略矩形皿状のキャビネット３に設けられたディスプレイ用凹部３ａに表面側から嵌め込まれ、図２に示すように、その表面とキャビネット３の表面との間で段差がなく、見映えがよくなっている。キャビネット３は、ディスプレイ用凹部３ａの底面を構成する略矩形状のステンレス鋼板等よりなる板金４をインサートして成形され、この板金４の周縁が合成樹脂により覆われている。図３に示すように、例えばキャビネット３の裏面側は電池蓋５で覆われ、この電池蓋５の上側から３Ｄカメラ６が覗いている。なお、説明簡略化のために携帯電話機１の長手方向を上下方向とし、幅方向を左右方向とする。

　図４に示すように、液晶ディスプレイ２の上端から複数のフレキシブル基板７が延びている。このフレキシブル基板７は、束ねられて板金４に設けたフレキ挿通用開口４ａを通して図５に示す板金４の裏側に固定されるメイン基板８に接続されるようになっている。メイン基板８上には複数の電子部品８ａが設けられ、この電子部品８ａを保護するステンレス鋼板等の剛性部材よりなるシールド部材８ｂが配置されている。そして、板金４には、この折り曲げられたフレキシブル基板７を収納するために、液晶ディスプレイ２裏面と板金４表面との間に空間を保つフレキシブル基板用凹部４ｂが凹陥されている。また、板金４には、インサート成形用の円形等の複数の貫通孔４ｃが形成されている。

　そして、板金４の長手方向中間部分には、略矩形状のクッション部材１０が接着されている。クッション部材１０は、薄型のポリオレフィン発泡体等の圧縮されると塑性変形するシート状材料よりなる。このクッション部材１０は、例えば、厚さ０．１ｍｍであり、図１に示すように、液晶ディスプレイ２が枠状の貼付テープ９によってディスプレイ用凹部３ａの周縁においてキャビネット３の表面よりも液晶ディスプレイ２の板厚分だけ低くなった段部３ｂに貼り付けられたときに、板金４と、液晶ディスプレイ２の裏面との間に隙間（図示せず）が設けられている。クッション部材１０は、その隙間に設けられ、表面側が液晶ディスプレイ２裏面に当接し、液晶ディスプレイ２に加えられた圧力により液晶ディスプレイ２上に生じる滲み模様を防止する役割を果たしている。また、クッション部材１０の上端は、フレキシブル基板用凹部４ｂの下端近傍まで延びている。

　このクッション部材１０が貼り付けられた板金４の長手方向中間部分は、複数の貫通孔４ｃのうち上下一対の貫通孔４ｃに挟まれた領域にあり、クッション部材１０の上下一対の対辺には、これら一対の貫通孔４ｃに対応する、位置決め用の円弧状の切欠１０ａがそれぞれ設けられている。また、このクッション部材１０が設けられた板金４の長手方向中間部分の反対側には、上記シールド部材８ｂが配置されている。

　図６に示すように、クッション部材１０の裏面側には、このクッション部材１０の裏面を板金４に接着させる接着層としての両面テープ１１が貼り付けられている。この両面テープ１１は、例えば、厚さ０．１ｍｍであり、クッション部材１０よりも上下の幅が若干（本実施形態では２ｍｍ）狭い、クッション部材１０に対応する略矩形状であり、このクッション部材１０の上側周縁には、両面テープ１１が設けられない段差軽減領域１２が設けられている。つまり、この段差軽減領域１２は、両面テープ１１のフレキシブル基板用凹部４ｂ側の上辺と、この上辺に対応するクッション部材１０の上辺との間に設けた両面テープ１１のない領域よりなる。なお、両面テープ１１の上下端部も上記切欠１０ａに合わせて切り欠かれている。また、クッション部材１０裏面の左右端部及び下端部にも両面テープ１１が設けられていない領域（例えば０．２ｍｍ程度）が存在するが、これは、クッション部材１０を板金４に貼り付けたときに、両面テープ１１がはみ出してゴミ等がつかないようにするためのものであり、段差軽減を狙って設けたものではない。

　　－クッションの貼付手順－
　次に、本実施形態にかかるクッションの貼付手順について説明する。

　裏面に段差軽減領域１２が形成されるように両面テープ１１が貼り付けられたクッション部材１０は、図７に示すような多重層構造の液晶保護用クッション２０の形で納入される。つまり、この液晶保護用クッション２０は、図８に分解して示すように、両面テープ１１のクッション部材１０と反対側に貼り付けられた、クッション部材１０よりも大きい透明なＰＥＴ樹脂などよりなる第１セパレータ２１と、裏面にクッション部材１０の表面側に貼り付ける接着剤が塗布された透明なＰＥＴ樹脂などよりなる第２セパレータ２２とを備えている。第２セパレータ２２は、クッション部材１０と同じ左右幅を有し、上下の長さがクッション部材１０よりも長くなっている。また、この第２セパレータ２２の幅は、ディスプレイ用凹部３ａの幅と同じ又は若干短くなっている。

　そして、第２セパレータ２２の裏面の下端側には、クッション部材１０の下端と若干距離（本実施形態では、４～５ｍｍ程度で、図７で範囲Ａで示す）を空けて例えばオレンジ色の透明な第１目印シート２３が貼り付けられている。この第１目印シート２３が貼り付けられた部分（図７にハッチングで示す）は、第２セパレータ２２の接着剤が露出しない、いわゆる糊殺しの領域となっている。つまり、クッション部材１０の下端と第１目印シート２３の上端との間（上記範囲Ａ）は、第２セパレータ２２が第１セパレータ２１に接着されている。

　一方、第２セパレータ２２の裏面の上端側には、クッション部材１０の上端と一部（例えば２～３ｍｍで図７に範囲Ｂで示す）重なるように例えば水色の透明な第２目印シート２４が貼り付けられている。この第２目印シート２４が貼り付けられた部分（図７にハッチングで示す）も糊殺しの領域となっており、その領域がクッション部材１０の上端と重なっている。このため、このクッション部材１０の上端部分には、第２セパレータ２２が接着されていない領域（上記範囲Ｂ）が存在する。

　なお、図７では、クッション部材１０は、第１セパレータ２１に１枚のみ貼り付けられているが、第１セパレータ２１の大きさを大きくし、この１枚の第１セパレータ２１に複数のクッション部材１０を並べて納入してもよい。

　そして、このように納入された液晶保護用クッション２０を用意し、まず、橙色の第１目印シート２３を持ち上げてクッション部材１０を第１セパレータ２１から剥がす。

　次いで、図９に示すように、第２セパレータ２２が貼り付けられた状態のクッション部材１０を第２目印シート２４側を持ってディスプレイ用凹部３ａに近付ける。

　次いで、第１目印シート２３側の下端をディスプレイ用凹部３ａの下端に当接させて位置決めし、第２セパレータ２２の上からクッション部材１０を図示しないウエス等で押さえ付けて両面テープ１１を板金４に接着させる。このとき、図１０に示すように、クッション部材１０の切欠１０ａが貫通孔４ｃに重ならないように位置決めする。このように、第１目印シート２３側の下端の位置決めと、インサート成形用に板金４に貫通した貫通孔４ｃを利用した位置決めとで、クッション部材１０が極めて容易且つ確実に位置決めされる。

　次いで、ウエス等でクッション部材１０の部分を押さえ付けながら、第２目印シート２４を持ち上げて、第２セパレータ２２をクッション部材１０から剥がす。このとき、第２目印シート２４の糊殺しの領域がクッション部材１０の上端と重なっているので、クッション部材１０の裏面の両面テープ１１の粘着力が、第２セパレータ２２の粘着力に勝り、クッション部材１０を剥がすことなく、第２セパレータ２２が剥がれる。

　このように、第１目印シート２３と第２目印シート２４とで異なる着色が施されているので、第１目印シート２３と第２目印シートとの区別が明確となり、剥がす手順を間違えることがなく、クッション部材１０を被貼付面である板金４に簡単に貼り付けることができる。

　そして、クッション部材１０に貼り付けたときに、クッション部材１０の上辺に沿って両面テープ１１が貼り付けられていない段差軽減領域１２が形成される。この段差軽減領域１２により、クッション部材１０のある部分とない部分との境目の近傍で、両面テープ１１のある部分とない部分とを設けることで、厚みの変化が緩やかになっている。

　すなわち、液晶ディスプレイ２の表面側から強い力が加わると、特に板金４の長手方向中間部分の辺りで液晶ディスプレイ２が撓みやすい。しかも、板金４の表面が、フレキシブル基板用凹部４ｂの部分でフレキシブル基板７を収納するために凹んでいる。このため、段差が生じると共に、その段差部分周縁の剛性が高くなって反力が強まり、液晶ディスプレイ２に滲み模様が発生しやすくなっている。しかも、その周辺の板金４の背面側には、シールド部材８ｂが配置され、剛性が向上して液晶ディスプレイ２に力が加わったときの反力が液晶ディスプレイ２に加わりやすくなっている。

　実際に液晶ディスプレイ２の表面側から強い力が加わると、液晶ディスプレイ２裏面と板金４とでクッション部材１０が挟まれ、力が加わった部分が塑性変形して完全には元の状態まで戻らなくなる。このことで、力が局部的に集中する部分がなくなって、均一に弱い力で隙間が埋められる。

　そして、フレキシブル基板用凹部４ｂの下端近傍に段差軽減領域１２が配置されているので、クッション部材１０のある部分とない部分との境目の近傍で、厚みの変化が緩やかになっている。このため、タッチパネルの操作時に液晶ディスプレイ２の表面に力が加わっても滲み模様が発生することはない。

　したがって、本実施形態にかかる液晶ディスプレイ２を有する携帯電話機１によると、液晶ディスプレイ２に加えられた圧力により液晶ディスプレイ２上に生じる滲み模様を防止するクッション部材１０周縁の一部に両面テープ１１が設けられない段差軽減領域１２を形成したことにより、段差を軽減させて厚みを抑えながら簡単な構成で、接触により液晶ディスプレイ２に生じる滲み模様を防止することができる。

　また、クッション部材１０の上端部分に第２セパレータ２２が接着されていない領域を設けて第２セパレータ２２をクッション部材１０から剥がしやすくしたことにより、クッション部材１０を極めて容易に貼り付けて液晶ディスプレイ２を確実に保護することができる。

　（その他の実施形態）
　本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。

　すなわち、上記実施形態では、携帯端末は、携帯電話機１としたが、これに限定されず、液晶ディスプレイを有するものであれば、ＰＨＳ（Personal Handy-phone System ）、ＰＤＡ(Personal Digital Assistant)、スマートフォン、パソコン、モバイルツール、電子辞書、電卓、ゲーム機等であってもよい。

　なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではない。

　以上説明したように、本発明は、液晶ディスプレイを有する携帯端末について有用である。

　　１　　　携帯電話機（携帯端末）
　　２　　　液晶ディスプレイ
　　３　　　キャビネット
　　３ａ　　ディスプレイ用凹部
　　４　　　板金（底面）
　　４ｂ　　フレキシブル基板用凹部
　　４ｃ　　貫通孔
　　７　　　フレキシブル基板
　　８　　　メイン基板
　　８ａ　　電子部品
　　８ｂ　　シールド部材
　１０　　　クッション部材
　１０ａ　　切欠
　１１　　　両面テープ（接着層）
　１２　　　段差軽減領域

Claims

　液晶ディスプレイを有する携帯端末において、
　上記液晶ディスプレイを嵌め込むディスプレイ用凹部を有するキャビネットと、
　上記ディスプレイ用凹部の底面と、上記液晶ディスプレイの裏面との間に設けられ、該液晶ディスプレイに加えられた圧力により該液晶ディスプレイ上に生じる滲み模様を防止するクッション部材と、
　上記クッション部材裏面を上記ディスプレイ用凹部の底面に接着させる接着層とを備え、
　上記クッション部材周縁の一部には、上記接着層を設けずに段差を軽減させる段差軽減領域が形成されている
ことを特徴とする液晶ディスプレイを有する携帯端末。
　請求項１に記載の液晶ディスプレイを有する携帯端末において、
　上記キャビネットは、上記ディスプレイ用凹部の底面を構成する略矩形状の板金をインサートして成形され、
　上記クッション部材は、略矩形状であり、上記板金の長手方向中間部分に接着されている
ことを特徴とする液晶ディスプレイを有する携帯端末。
　請求項２に記載の液晶ディスプレイを有する携帯端末において、
　上記板金には、上記液晶ディスプレイから延びるフレキシブル基板を収納するために該液晶ディスプレイ裏面と上記板金表面との間に空間を保つフレキシブル基板用凹部が設けられ、
　上記クッション部材は、上記フレキシブル基板用凹部の近傍まで延び、
　上記段差軽減領域は、上記フレキシブル基板用凹部側に設けられている
ことを特徴とする液晶ディスプレイを有する携帯端末。
　請求項２又は３に記載の液晶ディスプレイを有する携帯端末において、
　上記板金の裏側には、上記フレキシブル基板が接続されるメイン基板が設けられ、
　上記クッション部材が設けられる上記板金の長手方向中間部分の反対側には、上記メイン基板上の電子部品を保護する剛性部材よりなるシールド部材が配置されている
ことを特徴とする液晶ディスプレイを有する携帯端末。
　請求項２乃至４のいずれか１つに記載の液晶ディスプレイを有する携帯端末において、
　上記板金には、インサート成形用の複数の貫通孔が形成され、
　上記板金の長手方向中間部分は、上記複数の貫通孔のうち一対の貫通孔に挟まれた領域であり、
　上記クッション部材の一対の対辺には、上記一対の貫通孔に対応する切欠が設けられている
ことを特徴とする液晶ディスプレイを有する携帯端末。
　請求項１乃至５のいずれか１つに記載の液晶ディスプレイを有する携帯端末において、
　上記クッション部材は、略矩形状であり、
　上記接着層は、上記クッション部材に対応する略矩形状の両面テープにより構成され、
　上記段差軽減領域は、上記両面テープの一辺と該一辺に対応する上記クッション部材の一辺との間に設けた両面テープのない領域よりなる
ことを特徴とする液晶ディスプレイを有する携帯端末。
　請求項１乃至６のいずれか１つに記載の液晶ディスプレイを有する携帯端末において、
　上記クッション部材は、圧縮されると塑性変形する材料よりなる
ことを特徴とする液晶ディスプレイを有する携帯端末。
　請求項１乃至７のいずれか１つに記載の液晶ディスプレイを有する携帯端末において、
　上記液晶ディスプレイは、タッチパネルを有する液晶ディスプレイよりなる
ことを特徴とする液晶ディスプレイを有する携帯端末。