WO2014148006A1 - 携帯情報機器 - Google Patents

Abstract

　一つの実施形態の携帯情報機器１は、表示部４およびパネル５を含む表示ユニット２、フロントフレーム７およびリアフレーム８を有する筐体３、並びに、前記筐体内に配置される実装基板１２を含む。前記表示部４は、表示面４ａと裏面４ｂを有する。パネル５は、前記表示部４の前記表示面上に配置され、裏面５ｂ、表示面５ａ及び側面５ｃを有する。前記パネル５の前記裏面５ｂは、前記表示部４の前記表示面側に設けられる。前記フロントフレーム７は、前記パネル５の前記側面５ｃを囲むように設けられる。前記フロントフレーム７には、前記表示ユニット２を支持するための支持部７ａが設けられている。前記リアフレーム８は、前記表示部４の前記裏面側に配置され前記フロントフレーム７に接して前記表示ユニット２と対向する。前記リアフレーム８は、第１のリアフレーム１０と第２のリアフレーム１１を有し、前記第１のリアフレーム１０の方が前記第２のリアフレーム１１よりも剛性が高い。

Description

携帯情報機器 関連出願の引用

　本出願は、２０１３年３月１８日に出願した日本国特許出願第２０１３－０５５７１３号による優先権の利益に基礎をおき、かつ、その利益を求めており、その内容全体が引用によりここに包含される。

　ここで説明する複数の実施形態は、全般的に、携帯情報機器に関する。

　携帯情報機器の一例として、表示パネルが柔軟に変形可能なフレキシブルディスプレイパネルを用いた携帯情報機器が知られている。このような携帯情報機器は、筐体を曲げて使用することを可能にするため、筐体を低剛性化させている。

　しかし、筐体を低剛性化させた場合、筐体を曲げる際に筐体内に設けられている実装基板も曲げられるため、実装基板に負荷がかってしまい、実装基板に設けられている電子部品が破損する恐れがあった。

特開２０１２－１２８２２７号公報

　本発明の実施形態は、実装基板への負荷をより低減させることが可能な携帯情報機器を提供する。

　一つの実施形態の携帯情報機器は、表示部およびパネルを含む表示ユニット、フロントフレームおよびリアフレームを有する筐体、並びに、前記筐体内に配置される実装基板を含む。前記表示部は、表示面と、前記表示面と対向する側の裏面とを有する。パネルは、前記表示部の前記表示面上に配置され、裏面、表示面及び側面を有する。前記パネルの前記裏面は、前記表示部の前記表示面側に設けられる。前記パネルの前記表示面は、前記裏面と対向する側に設けられている。前記パネルの前記側面は、前記パネルの裏面と前記パネルの表示面に接している。前記フロントフレームは、前記パネルの前記側面を囲むように設けられ、前記フロントフレームには、前記表示ユニットを支持するための支持部が設けられている。前記リアフレームは、前記表示部の前記裏面側に配置され前記フロントフレームに接して前記表示ユニットと対向するように設けられている。前記リアフレームは、第１のリアフレームと第２のリアフレームを有し、前記第１のリアフレームの方が前記第２のリアフレームよりも剛性が高い。前記実装基板は、前記第１のリアフレーム上に設けられている。

一つの実施形態に係る携帯情報機器を模式的に示す上面図である。 図１Ａの線分Ａ－Ａに沿った断面図である。 図１Ｂの線分Ｂ－Ｂに沿った上面図である。 比較例の携帯情報機器のリアフレームの変位分布を示す図である。 前記実施形態に係る携帯情報機器のリアフレームの変位分布を示す図である。 図３Ａは前記比較例の携帯情報機器のリアフレームを用いた際の実装基板の応力分布を示す図である。 前記実施形態に係る携帯情報機器のリアフレームを用いた際の実装基板の応力分布を示す図である。 他の実施形態に係る携帯情報機器を模式的に示す断面図である。 図４Ａの線分Ｃ－Ｃに沿った上面図である。 更なる他の実施形態に係る携帯情報機器を模式的に示す断面図である。 図５Ａの線分Ｄ－Ｄに沿った上面図である。

実施形態

　以下、実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図面において、同一の符号は、同一又は類似部分を示している。図面は模式的または概念的なものであり、各部分の形状や縦横の寸法の関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。さらに、同じ部分を表す場合であっても、図面によっては、寸法や比率が異なって表される場合もある。

　図１は、一つの実施形態に係る携帯情報機器の模式図である。図１Ａは携帯情報機器の上面図である。図１Ｂは図１Ａの線分Ａ－Ａに沿った断面図である。　図１Ｃは図１Ｂの線分Ｂ－Ｂに沿った上面図である。携帯情報機器１は、表示ユニット２と、筐体３と、実装基板１２と、複数のバッテリー１３とを有している。携帯情報機器１は、略直方体形状となるように形成されている。

　表示ユニット２は、筐体３と接している。表示ユニット２は表示部４と、パネル５と、光透過性部材６とを有している。

　表示部４は、画像や映像を映し出すものであり、複数の画素を有している。表示部４は、例えば液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）や有機ＥＬディスプレイ（ＯＬＥＤ）である。表示部４はこれに限られることなく、さまざまなものを用いることができる。

　表示部４は長方形の板状形状であり、表示面４ａ、裏面４ｂ、側面４ｃを有している。表示面４ａは、画像や映像等の情報を表示する方向に向いた面である。裏面４ｂは、表示面４ａと対向する位置にあり、表示面４ａに対して略平行となるように設けられている。側面４ｃは、表示面４ａと裏面４ｂの周縁に位置する面である。

　表示部４は、例えば樹脂基板を用いており、厚さ約０．２ｍｍに形成され、可撓性を有するように形成されている。

　パネル５は、透光性の部材であり、表示部４の表示面４ａ上に設けられている。パネル５のサイズは表示部４よりも大きく、パネル５は表示部４を覆い、保護している。また、パネル４は、表示部４よりも剛性が高い。パネル５は、表示部４の表示面４ａに重なって、固定されている。

　光透過性部材６は表示部４とパネル５との間に設けられており、表示部４とパネル５とを接着している接着材である。光透過性部材６は、表示部４の光を透過させるために光透過性のものが用いられており、例えば厚さ約０．１ｍｍとなるように設けられている。

　光透過性部材６の材質としては、両面テープやアクリル系粘着剤が用いられる。本実施形態では両面テープやアクリル系粘着剤を用いるが、これに限られることはない。光透過性部材５が存在することにより、表示部４はパネル５によって支持される。

　パネル５は、タッチセンサーが設けられているタッチパネルである。タッチパネルであるそのため、パネル５は、例えば表示部４によりタッチパネル用の入力情報を表示した際に、ユーザーがパネル７の表面にタッチして情報を入力したり操作したりすることが出来る。

　本実施形態のパネル５は、保護パネルとタッチパネルの両方の機能を持っているが、これに限られることはない。例えば、表示部４がタッチパネルの機能を有している場合には、パネル５は保護パネルとして機能すれば良い。

　パネル５は、長方形の板状形状であり、例えば樹脂材料を用いて形成されている。パネル５は、厚さ約０．５ｍｍに形成され、可塑性を有するように形成されている。パネル５は表示面５ａ、裏面５ｂ、側面５ｃを有している。表示面５ａは画像や映像を表示する方向に向いた面である。裏面５ｂは表示面５ａと対向する位置にあり、表示面５ａに対して略平行となるように設けられている。側面５ｃは表示面５ａと裏面５ｂの周縁に位置する面である。

　パネル５の表示面５ａは、表示ユニット２の表示面である。表示部４の裏面４ｂは、表示ユニット２の裏面となる。表示部４の側面４ｃとパネル５の側面５ｃとは、表示ユニット５の側面を形成している。

　筐体３は、フロントフレーム７とリアフレーム８を有している。

　フロントフレーム７は、パネル５の表示面５ａを通る第１開口部Ｈ１を有している。フロントフレーム７はパネル５の側面５ｃを囲むように形成されている。言い換えれば、パネル５は第１開口部Ｈ１の中に収納され配置されている。パネル５の表示面５ａは、フロントフレーム７の端部（端面）と略同一平面であり、且つ接している。

　フロントフレーム７はリアフレーム８に対して垂直に延びている。フロントフレーム７は、筐体３の厚み方向に伸びている。本実施形態ではフロントフレーム７はリアフレーム８に対して垂直に延びているが、これに限られることはない。

　フロントフレーム７は、支持部７ａを有している。支持部７ａは、パネル５を支持しているパネル支持面７ｂ、パネル支持面７ｂと対向しパネル支持面７ｂと略並行となるように設けられている裏面７ｃ、並びに、パネル支持面７ｂと裏面７ｃの周縁端と接している側面７ｄを有している。

　フロントフレーム７の材質としては、可塑性を有する材料から形成されており、例えば樹脂材料が用いられている。本実施形態では樹脂材料を用いているが、これに限られることはなく、金属材料を用いてもよい。

　支持部７ａは、表示部４の裏面４ｂに対してフロントフレーム７の裏面７ｃが略平行になり且つフロントフレーム７内へと突き出るように設けられている。支持部７ａは、フロントフレーム７の内側に沿って環状に形成されており、表示部５の側面４ｃを囲むように形成されている。このように支持部７ａを形成することで、支持部７ａは、表示部４の側面４ｃを囲む側面７ｄにより第２の開口部Ｈ２を形成している。第２開口部Ｈ２は第１開口部Ｈ１よりも小さくなるように形成されている。

　支持部７ａは、フロントフレーム７の前記端部（端面）からパネル５の厚さ分と同じ距離又はそれ以上の距離だけ下方に位置するように、フロントフレーム７の前記端部（端面）から間隔を設けて支持面７ｂが位置するように設けている。上述したように、支持部７ａはパネル５の裏面５ｂを支持部７ａのパネル支持面７ｂにより支持している。このように支持部７ａによりパネル５を支持することにより、支持部７ａは、パネル５を介して表示部４を支持している。

　パネル５の裏面６ｂと支持部７ａとの間には、接着材９が設けられており、接着材９によりパネル５が支持部７ａに固定されている。本実施形態の接着材９は両面テープであるが、これに限られることはなく、パネル５を支持部７ａに固定することができればよい他の材料でもよい。本実施形態では、支持部７ａはパネル５を支持しているが、これに限られることはなく、支持部７ａが表示部４を支持していてもよい。支持部７ａが少なくとも表示部４又はパネル５のうち１つを支持していればよい。

　リアフレーム８は、フロントフレーム７と接している。リアフレーム８は、表示部４の裏面４ｂ側に配置され、表示ユニット２に対向するように設けられている。リアフレーム８はフロントフレーム７の前記端部（端面）と略平行になるように設けられている。

　リアフレーム８は、例えば厚さ０．５ｍｍに形成されており、スナップフィット等によりフロントフレーム７に脱着可能に設けられている。本実施形態ではフロントフレーム７に脱着可能に設けられているがこれに限られることはない。

　リアフレーム８は、第１のリアフレーム１０と第２のリアフレーム１１とを有している。第１のリアフレーム１０は、表面１０ａと、裏面１０ｂ、第１側面１０ｃ、第２側面１０ｄを有している。第１のリアフレーム１０の表面１０ａは、表示部４の裏面４ｂ側に設けられている面である。裏面１０ｂは、表面１０ａと対向し略平行となるように設けられている面である。第１側面１０ｃは、フロントフレーム７と接している面であり、第２側面１０ｄは、第２のリアフレーム１１と接している面である。

　第２のリアフレーム１１は、表面１１ａと、裏面１１ｂ、第１側面１１ｃ、第２側面１１ｄを有している。第２のリアフレーム１１の表面１１ａは、表示部４の裏面４ｂ側に設けられている面である。裏面１１ｂは、表面１１ａと対向し略平行となるように設けられている面である。第１側面１１ｃは、フロントフレーム７と接している面であり、第２側面１１ｄは、第１のリアフレーム１０と接している面である。

　第１のリアフレーム１０の表面１０ａ上には実装基板１２が設けられており、第２のリアフレーム１１の表面１１ａにはバッテリー１３が設けられている。第１のリアフレーム１０の表面１０ａは実装基板１２が平面的に占める面積よりも広い面積である。第２のリアフレーム１１の表面１１ａは、バッテリー１３が平面的に占める面積よりも広い面積である。

　第１のリアフレーム１０は、長方形状であり、フロントフレーム７に対して第１側面１０ｃが３つの面で接するように設けられている。第１のリアフレーム１０は、フロントフレーム７の２箇所の角部Ｋと接するように設けられている。第１のリアフレーム１０の第２側面１０ｄは、第２のリアフレーム１１の第２側面１１ｄに接している。

　本実施形態では、　第１のリアフレーム１０は、フロントフレーム７の２箇所の角部Ｋと接するように設けられているが、これに限られることはない。携帯情報機器１を曲げた際に実装基板１２に発生する応力は第１開口部Ｈ１もしくは第２開口部Ｈ２の中央部に発生しやすい。この場合、実装基板１２におけるフロントフレーム７が設けられている側はフロントフレーム７に剛性があるため、応力が発生しにくい。したがって、実装基板１２は、フロントフレーム７が形成されている側、すなわち中央部から遠い位置であり、フロントフレーム７の端部側に配置されることが望ましい。さらに、実装基板１２は、曲げる軸方向に対して略平行となるように配置するとよい。

　第１のリアフレーム１０と第２のリアフレーム１１の材質は、可塑性を有するものを用いている。第１のリアフレーム１０は第２のリアフレーム１１よりも剛性が高くなるように形成されている。

　第１のリアフレーム１０は、例えばアルミニウム（Ａｌ）、マグネシウム（Ｍｇ）を含む金属や合金等の金属材料により形成されている。第２のリアフレーム１１は、例えばエラストマー等の樹脂材料により形成されている。このような材質を用いることで、第１のリアフレーム１０の第２側面１０ｄと第２のリアフレーム１１の第２側面１１ｄは、例えば熱溶着やインサート成型により固着することが可能となる。本実施形態では、第１のリアフレーム１０は金属材料を用いているが、これに限られることはなく、第２のリアフレーム１１よりも剛性が高い樹脂材料を用いることもできる。

　上述したように、第１のリアフレーム１０が第２のリアフレーム１１よりも剛性が高くなるようにリアフレーム８を形成している。この理由としては、携帯情報機器１を曲げた際に第１のリアフレーム１０の表面１０ａに設けられている実装基板１２にかかる応力を低減させるためである。

　図２Ａ及び図２Ｂは、構造解析によって算出した、リアフレームを曲げた際の変位分布を示す図である。図２Ａは比較例のリアフレーム１００、すなわち全体が同じ材質の場合の変位分布を示しており、図２Ｂは本実施形態のリアフレーム８の変位分布を示している。変位分布を比較する位置は、上述した実施形態の第１のリアフレーム１０と第２のリアフレーム１１とが接続している位置であり、図２ＡではＥ１－Ｅ１線に沿う位置であり、図２ＢではＥ２－Ｅ２線に沿う位置である。その結果、図２Ａの比較例では最大変位量が３．０ｍｍであるのに対して、図２Ｂの本実施形態では最大変位量が３．９ｍｍという結果が得られた。本実施形態のリアフレーム８の方が比較例のリアフレーム１００よりも変形しやすく、曲げ入力をしやすいことがわかる。本実施形態のリアフレーム８の変位量の方が比較例のリアフレーム１００の変位量より約３０％増加することが分かる。

　図３Ａ及び図３Ｂは構造解析によって算出した、リアフレームを曲げた際の実装基板の応力分布を示している。図３Ａは比較例のリアフレーム１００を用いた際の実装基板１０１の応力分布を示しており、図３Ｂは本実施形態に係るリアフレーム８を用いた際の実装基板１２の応力分布を示している。図３Ａにおける最大応力発生部をＳ１、図３Ｂにおける最大応力発生部をＳ２とした場合、最大応力発生部Ｓ１では１．２３ＭＰａの応力が発生しているのに対し、最大応力発生部Ｓ２では０．７１ＭＰａの応力が発生していることが分かった。これらの応力値から、本実施形態の構造の方が発生する応力を約４２％低減することができる。

　図３Ａ及び図３Ｂの結果から分かるように、比較例のリアフレーム１００を用いた場合、リアフレーム１００全体が変形するため、リアフレーム１００に設けられている実装基板の変形が大きくなる。しかし、本実施形態のリアフレーム８では、第１のリアフレーム１０を第２のリアフレーム１１よりも剛性が高くなるように設けているため、第２のリアフレーム１１の変形量が大きくなり、実装基板１２が設けられている第１のリアフレーム１０の変形量が小さくなる。このような変形量の差により、第１のリアフレーム１０に設けられている実装基板１２の変形量が小さくなるため、発生応力が小さくなることがわかる。本実施形態のリアフレーム８の方が比較例のリアフレーム１００よりも実装基板への負荷が小さく、曲げ入力時の破損を抑制することが可能である。

　本実施形態では、実装基板１２とバッテリー１３は、筐体３内に設けられ、且つリアフレーム８とは接着材１４である両面テープにより固定されている。しかし、これに限られることはなく、実装基板１２とバッテリー１３をアフレーム８に固定することが出来ればどのような方法で固定してもよい。

　実装基板１２は、表示ユニット２やバッテリー１３と電気的に接続されている。実装基板１２では、表示ユニット２により画像や映像を映し出したり、操作したりする際に情報処理が行われている。実装基板１２では、電源のＯＮまたはＯＦＦをするための処理も行っている。実装基板１２を筐体３の厚み方向の厚さを薄くするため、実装基板１２にはフレキシブル基板が用いられている。

　複数のバッテリー１３が実装基板１２と略平行となるように設けられ、且つそれぞれが直列又は並列に電気的に接続されている。バッテリー１３は実装基板１２の筐体３の厚み方向の厚さより厚くなるように設けられているが、これに限られることはない。

　一般的に、バッテリー１３の筐体は実装基板１２よりも強度が高い。したがって、バッテリー１３は、剛性が低く変形量の大きい第２のリアフレーム１１上に設けられても破損する可能性は低い。

　以上、本実施形態の携帯情報機器では、リアフレーム８の第１のリアフレーム１０を第２のリアフレーム１１よりも剛性が高い材料を用いることにより、実装基板１２に発生する応力を低減させることができる。

　リアフレーム全体に金属など高剛性の部材を用いた場合は、剛性を確保することはできるが、曲げるために必要な荷重は大きく、筐体３へと曲げの入力を行うには適さない。一方、リアフレーム全体に樹脂など低剛性の部材を用いた場合は、曲げるために必要な荷重は小さいが、実装基板も、変形しやすく、使用時に破損する恐れがある。これに対して、本実施形態において、リアフレーム８の第１のリアフレーム１０を第２のリアフレーム１１よりも高剛性の部材を用いることにより、曲げの入力を可能としつつ破損を防止することができる。

　本実施形態では、第１のリアフレーム１０と第２のリアフレーム１１とが接続される位置が実装基板１２とバッテリー１３との間に位置しているが、これに限られることはなく、第１のリアフレーム１０を第２のリアフレーム１１よりも剛性が高い材料を用いていれば、実装基板１２に発生する応力を低減させることができる。

　図４Ａ及び図４Ｂは、他の実施形態に係る携帯情報機器を示している。図４Ａは断面図、図４Ｂは図４Ａの線分Ｃ－Ｃに沿った上面図である。携帯情報機器２０のリアフレーム２１は、第１のリアフレーム２２と第２のリアフレーム２３とを有しており、第１のリアフレーム２２は、第１のリアフレーム２２がバッテリー１３と接続することが可能な面積となるように形成されている。

　第１のリアフレーム２２は、表面２２ａと、裏面２２ｂ、第１側面２２ｃ、第２側面２２ｄを有している。第１のリアフレーム２２の表面２２ａは、表示部４の裏面４ｂ側に設けられている面である。裏面２２ｂは、表面２２ａと対向し略平行となるように設けられている面である。第１側面２２ｃは、フロントフレーム７と接している面であり、第２側面２２ｄは、第２のリアフレーム２３と接している面である。

　第２のリアフレーム２３は、表面２３ａと、裏面２３ｂ、第１側面２３ｃ、第２側面２３ｄを有している。第２のリアフレーム２３の表面２３ａは、表示部４の裏面４ｂ側に設けられている面である。裏面２３ｂは、表面２３ａと対向し略平行となるように設けられている面である。そして、第１側面２３ｃは、フロントフレーム７と接している面であり、第２側面２３ｄは、第１のリアフレーム２２と接している面である。

　第１のリアフレーム２２の表面２２ａ上には、実装基板１２とバッテリー１３の一部が設けられている。第２のリアフレーム２３の表面２３ａには、バッテリー１３が設けられている。第１のリアフレーム２２の表面２２ａは実装基板１２が平面的に占める面積よりも広い面積となるように形成されている。

　第１のリアフレーム２２は、長方形状であり、フロントフレーム７に対して第１側面２２ｃが３つの面に接するように設けられている。第１のリアフレーム２２は、フロントフレーム７の２箇所の角部Ｋと接するように設けられている。第１のリアフレーム２２は、第２側面２２ｄが第２のリアフレーム２３の第２側面２３ｄに接している。

　本実施形態では、第１のリアフレーム２２が、フロントフレーム７の２箇所の角部Ｋと接するように設けられているが、これに限られることはない。上述したような実施形態であっても、第１のリアフレーム２２を第２のリアフレーム２３よりも剛性が高い材料を用いているので、実装基板１２に発生する応力を低減させることができる。

　更なる他の実施形態を図５Ａ及び図５Ｂを参照して説明する。図５Ａは断面図、図５Ｂは図５Ａの線分Ｄ－Ｄに沿った上面図である。携帯情報機器３０のリアフレーム３１は、第１のリアフレーム３２と第２のリアフレーム３３とを有している。リアフレーム３１は、第１のリアフレーム２２の面積が実装基板１３の占める面積と同じとなるように設けられている。第１のリアフレーム３２の側面は第２のリアフレーム３３に囲まれるように設けられている。

　第１のリアフレーム３２は、長方形状であり、表面３２ａと、裏面３２ｂ、側面３２ｃを有している。第１のリアフレーム３２の表面３２ａは、表示部４の裏面４ｂ側に設けられている面である。裏面３２ｂは、表面３２ａと対向し略平行となるように設けられている面である。側面３２ｃは第２のリアフレーム２３と接している面である。

　第２のリアフレーム３３は、表面３３ａと、裏面３３ｂ、第１側面３３ｃ、第２側面３３ｄを有している。第２のリアフレーム３３の表面３３ａは、表示部４の裏面４ｂ側に設けられている面である。裏面３３ｂは、表面３３ａと対向し略平行となるように設けられている面である。第１側面３３ｃは、フロントフレーム７の周縁端と接している面であり、第２側面３３ｄは、第１のリアフレーム３２の側面３２ｃの周縁端と接している面である。

　第１のリアフレーム３２の表面３２ａ上には実装基板１２が設けられており、第２のリアフレーム３３の表面３３ａにはバッテリー１３が設けられている。第１のリアフレーム３２の表面３２ａの面積は、実装基板１２が占める面積と同じになるように形成されている。

　このような実施形態であっても、第１のリアフレーム３２を第２のリアフレーム３３よりも剛性が高い材料を用いているので、実装基板１２に発生する応力を低減させることができる。

　本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他のさまざまな形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。

１，２０，３０…携帯情報機器
２…表示ユニット
３…筐体
４…表示部
５…パネル
４ａ，５ａ…表示面
４ｂ，５ｂ，７ｃ，１０ｂ，１１ｂ，２２ｂ，２３ｂ，３２ｂ，３３ｂ…裏面
４ｃ，５ｃ，７ｄ，３２ｃ…側面
６…光透過性部材
７…フロントフレーム
７ａ…支持部
７ｂ…パネル支持面
８，２１，３１，１００…リアフレーム
９…接着材
１０，２２，３２…第１のリアフレーム
１０ａ，１１ａ，２２ａ，２３ａ，３２ａ，３３ａ…表面
１０ｃ，１１ｃ，２２ｃ，２３ｃ，３３ｃ…第１側面
１０ｄ，１１ｄ，２２ｄ，２３ｄ，３３ｄ…第２側面
１１，２３，３３…第２のリアフレーム
１２，１０１…実装基板
１３…バッテリー
Ｈ１…第１開口部
Ｈ２…第２開口部
Ｋ…角部
Ｓ１，Ｓ２…最大応力発生部

Claims (11)

1. 　携帯情報機器であって、
   　表示面と前記表示面と対向する側に裏面とを有する表示部、および、前記表示部の前記表示面上に配置され、前記表示部の前記表示面側に設けられている裏面、前記裏面と対向する側に設けられている表示面及び前記パネルの裏面と前記パネルの表示面に接している側面を有するパネルとを含む表示ユニットと、
   　前記パネルの前記側面を囲むように設けられ前記表示ユニットを支持するための支持部が設けられているフロントフレーム、及び前記表示部の前記裏面側に配置され前記フロントフレームと接して前記表示ユニットと対向するように設けられているリアフレームとを有する筐体と、
   　前記筐体内に配置されている実装基板と、
   　を含み、
   　前記リアフレームは第１のリアフレームと第２のリアフレームを有し、前記第１のリアフレームの方が前記第２のリアフレームよりも剛性が高く、
   　前記実装基板は前記第１のリアフレーム上に設けられている。
2. 　前記第１のリアフレームは前記実装基板と接している面積と同じ又は前記実装基板と接している面積よりも大きくなるように設けられている請求項１に記載の携帯情報機器。
3. 　前記第１のリアフレームは、前記フロントフレームにより囲まれている開口部の中央部側に対して前記フロントフレーム側に配置される請求項１に記載の携帯情報機器。
4. 　前記第１のリアフレームは、前記フロントフレームにより囲まれている開口部の中央部側に対して前記フロントフレーム側に配置される請求項２に記載の携帯情報機器。
5. 　前記第１のリアフレームは金属又は樹脂の少なくとも一方により形成されている請求項１に記載の携帯情報機器。
6. 　前記第１のリアフレームは金属又は樹脂少なくとも一方により形成されている請求項２に記載の携帯情報機器。
7. 　前記第１のリアフレームは金属又は樹脂少なくとも一方により形成されている請求項３に記載の携帯情報機器。
8. 　前記第２のリアフレーム上にバッテリーが設けられ、前記バッテリーの筐体の強度は前記実装基板の強度よりも大きい請求項１に記載の携帯情報機器。
9. 　前記第２のリアフレーム上にバッテリーが設けられ、前記バッテリーの筐体の強度は前記実装基板の強度よりも大きい請求項２に記載の携帯情報機器。
10. 　前記表示部と前記パネルの間に光透過性の接着材が設けられている請求項１に記載の携帯情報機器。
11. 　前記表示ユニットを支持する前記支持部は、前記フロントフレームの内側に突出するように設けられ、前記支持部と前記パネルの間に接着剤が設けられている請求項１に記載の携帯情報機器。

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