JP2006119299A - 携帯機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 表示部の堅牢性を維持しつつ表示部の薄型化を図り得る携帯機器を提供する。
【解決手段】 本体ユニットと表示ユニット1とが接続され、表示ユニット1に表示パネル4を備えたクラムシェル型の携帯機器において、表示パネル4に対して前面における略全面を覆う略透明の緩衝材5と、表示パネル4に対して裏面における略全面を覆う緩衝材6とを有している。
【選択図】 図1
【解決手段】 本体ユニットと表示ユニット1とが接続され、表示ユニット1に表示パネル4を備えたクラムシェル型の携帯機器において、表示パネル4に対して前面における略全面を覆う略透明の緩衝材5と、表示パネル4に対して裏面における略全面を覆う緩衝材6とを有している。
【選択図】 図1
Description
本発明は、一般的には、携帯機器に関し、より具体的には、本体部と表示部とが接続されたクラムシェル型の携帯機器に関するものである。
従来、本体部と、表示部とが接続されたいわゆるクラムシェル型携帯電話機(以下、単に「携帯電話機」と称する)が知られている。該携帯電話機の表示部の内部には、表示パネル、および表示部基板などの基板が設けられている。また、上記表示パネルは、ガラス基板を備えたLCD(Liquid crystal display)等から成っている。
近年、持ち運びの便宜などを考慮して、上記携帯電話機の薄型化が進んでいる。特に、該携帯電話機の表示部の薄型化が進んでいる。しかしながら、LCD等の表示パネルは外部から働く力に非常に弱い。従って、表示部に対して外部から衝撃が加わった場合、表示部筐体と表示パネルとが衝突し、表示パネルのガラス割れが発生するという問題がある。また、同じく表示部に対して外部から衝撃が加わった場合に、表示部基板と表示パネルとが衝突することにより表示パネルのガラス割れが発生するという問題もある。
従って、このような表示パネルのガラス割れを防止するために、表示部の薄型化が進んだ携帯電話機の表示部には高い耐衝撃性能、すなわち堅牢性、が要求されている。しかしながら、表示部の薄型化が進むと堅牢性が低下する一方、表示部の堅牢性を高めると薄型化が阻害される。従って、携帯電話機の表示部の薄型化と堅牢性とを共に両立させることは非常に困難である。
ところで、一般的な携帯電話機の表示部は、該表示部の内部、すなわち、表示部を構成する筐体の内部に、メインLCDパネル、サブLCDパネル、スピーカー、表示部基板、固定シャーシ、およびFPC(Flexible printed circuit)等の様々なデバイスを備えている。
ここで、上記表示部基板は、画像処理回路、スピーカー回路などを載置した基板である。また、上記固定シャーシは、メインLCDパネル、導光板、反射シート、拡散シート、プリズムシートおよび光源としてのバックライトなどを保持し、かつ、それらと表示部基板とを固定するシャーシである。また、上記FPCは、表示パネルと表示部基板とを繋ぐFPC、または表示部基板と本体部に設けられたメイン基板とを繋ぐFPCなどである。
上記のように、表示部には様々なデバイスが搭載されているので、表示部に外部から荷重が加わった場合、表示部の筐体および表示部の内部のデバイスが歪むことにより、表示パネルのガラス面に応力集中が発生する。また、表示部に外部から衝撃が加わった場合、この衝撃が表示部の内部のデバイスを介して表示パネルのガラス面へ伝播する。これら表示パネルのガラス面への応力集中の発生および衝撃の伝播により、表示パネルのガラスが割れるという問題が生じる。
このような表示パネルのガラス割れを防止するために、特許文献1には、表示部における筐体とLCD表示器との間およびLCD表示器と表示部基板との間の縁部にクッションを挟みこむ構成が開示されている。該クッションによって、表示パネルのガラス面への力の伝播を緩和することにより、表示部の堅牢性を高め、表示パネルのガラス割れを防止していた。
また、特許文献2には、外部から働く力が表示パネルのガラス面に伝播する際に、表示パネルのガラス面を有する表示器ユニットが移動するようなバネを表示ユニットに設けた構成が開示されている。この特許文献2では、バネによって表示ユニットが力の働く方向へ移動することによって、表示パネルのガラス面へ伝播した力を緩和することにより、表示部の堅牢性を高め、表示パネルのガラス割れを防止している。
さらに、一般的には、表示パネルのガラス割れを軽減するために、表示部筐体の強度を向上させるリブを設けて表示部の堅牢性を高める構成も採られている。また、表示パネルのガラス面への応力集中を防止するために、表示部の筐体と内部のデバイスとの間隔および表示部の筐体と表示パネルとの間隔をとって表示部の堅牢性を高める構成も採られる。
特開平9―283950号公報(公開日;平成9年10月31日)
特開2002−196682号公報(公開日;平成14年7月12日)
しかしながら、上記特許文献1では、LCD表示器の縁部にクッションを設けているだけであるので、外部からの衝撃に耐えるために、上記クッションは厚さの大きいものが必要であった。さらに、クッションが設けられていない箇所に外力が加わったときに表示部の筐体または表示部基板が表示パネルに衝突しないように、表示部の筐体および表示部基板と、表示パネルとの間隔を広く設ける必要があった。
また、特許文献2では、表示器ユニットが移動するため、表示部ユニットの移動のためのスペースが必要であった。さらに表示部の堅牢性を高めるために表示部筐体の強度を向上させるリブを設けているので、リブを設けるためのスペースが必要であった。
すなわち、上記のような表示部の堅牢性を高める構成は、表示部内に筐体と内部のデバイスとの間隔、筐体と表示パネルとの間隔、表示ユニットの移動のためにスペース、またはリブを設けるスペース等を設ける必要であり、いずれも表示部の薄型化を阻害していた。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、表示部の堅牢性を維持しつつ表示部の薄型化を図り得る携帯機器を提供することにある。
本発明の携帯機器は、上記課題を解決するために、本体部と表示部とが接続され、上記表示部に表示パネルを備えたクラムシェル型の携帯機器において、上記表示パネルに対して前面における略全面を覆う略透明の第1緩衝部材と、上記表示パネルに対して裏面における略全面を覆う第2緩衝部材とを有していることを特徴としている。ここで、表示パネルの前面を覆っている第1緩衝部材は、略透明であるので、表示パネル上に表示された画像等の視認が妨げられることはない。
携帯機器の表示部の外部から衝撃が加わった場合、従来は上記の通り、内部部品を衝撃から保護するために、各部品間の間隔を設けたり、筐体にリブを設けたりしていた。従って、携帯機器の表示部の薄型化を阻害していた。
これに対して、上記構成によれば、表示パネルに対して前面における略全面を覆う略透明の第1緩衝部材と、裏面における略全面を覆う第2緩衝部材とを有している。これにより、携帯機器に外部から衝撃・荷重が加わった場合でも、この衝撃・荷重を表示パネルの前面および裏面の略全面に設けられた第1緩衝部材および第2緩衝部材によって分散することができる。すなわち、上述したような様々なデバイスおよび筐体が歪んだ場合であっても、あるいは該様々なデバイスに衝撃が加わった場合であっても、第1緩衝部材および第2緩衝部材によって表示パネルへの影響を緩和することができる。
従って、従来存在した、表示部内に筐体と内部のデバイスとの間隔、筐体と表示パネルとの間隔、表示ユニットの移動のためのスペース、または筐体にリブを設けるスペース等を省略することができる。この場合、省略しても、第1緩衝部材および第2緩衝部材によって、表示パネルに伝播する衝撃を抑えることができる。
ゆえに、表示部の堅牢性を維持しつつ表示部の薄型化を図り得る携帯機器を提供することができる。
また、本発明の携帯機器では、上記第1緩衝部材は上記表示パネルの前面と密着されていると共に、上記第2緩衝部材は上記表示パネルの裏面と密着されていることが好ましい。
上記構成によれば、表示パネルの両側から第1緩衝部材および第2緩衝部材が密着している。すなわち、表示パネルは、第1緩衝部材と第2緩衝部材によって両側から挟持されている。従って、表示パネルが第1緩衝部材と第2緩衝部材によって固定され、従来設けられていた表示パネルを固定するシャーシが不要になる。ゆえに、携帯機器の表示部の更なる薄型化を図ることができる。
また、本発明の携帯機器では、上記表示部は、第1筐体と第2筐体とを有しており、上記第1緩衝部材は上記第1筐体と密着されていると共に、上記第2緩衝部材は上記第2筐体と密着されていることが好ましい。
上記構成によれば、第1緩衝部材は第1筐体と密着しており、第2緩衝部材は第2筐体と密着している。すなわち、第1緩衝部材と表示パネルとの間、第1緩衝部材と第1筐体との間、第2緩衝部材と表示パネルとの間、第2緩衝部材と第2筐体との間には、携帯機器を構成する他のデバイスが配設されない構成である。従って、携帯機器の表示部の外部から荷重が加わった場合でも携帯機器を構成するデバイスが歪むことにより表示パネルに発生する応力集中を軽減することができる。さらに、携帯機器の表示部の外部から衝撃が加わった場合でも携帯機器を構成するデバイスを介して表示パネルに衝撃が伝わることがなく、表示パネルへの衝撃を軽減することができる。従って、表示パネルのガラス割れを防止することができる。
また、本発明の携帯機器では、上記表示パネル以外の基板は上記本体部に配設されていることが好ましい。
ここで、表示パネルとは、例えば導光板、反射シート、拡散シート、プリズムシート、バックライトおよびこれらを保持するフレーム、液晶駆動回路、ガラス基板などをいう。また、表示パネル以外の基板とは、例えば画像処理回路、スピーカー回路などをいう。
上記構成によれば、従来表示部に設けられていた表示パネル以外の基板を本体部に配設している。従って、表示部に表示パネル以外の基板を設けるスペースが不要となる。さらに、表示パネル以外の基板を固定していた固定シャーシを設けていたスペースも不要となる。ゆえに、携帯機器の表示部を表示パネル以外の基板のスペースおよび該基板を固定していた固定シャーシのスペース分の薄型化を図ることができる。
また、本発明の携帯機器では、上記第1緩衝部材および第2緩衝部材は平板状であり、該第1緩衝部材および第2緩衝部材の厚さが0.3mm〜0.5mmであることが好ましい。厚さを0.3mm〜0.5mmにしたことにより、非常に薄型の表示部をもつ携帯機器を提供することができる。
従来は、携帯機器の筐体と表示パネルとの間の隙間は、1mm〜2mm程度になっていた。これに対して上記構成によれば、上記隙間に相当する筐体と表示パネルに密着させる第1緩衝部材および第2緩衝部材の厚さが0.3mm〜0.5mmとなっているので、従来に比して厚みを薄くすることができる。
また、本発明の携帯機器では、上記第1緩衝部材および第2緩衝部材の材質はゲルであることが好ましい。
上記構成によれば、第1緩衝部材および第2緩衝部材の材質はゲルであるので、例えば、ゴムと比較してたわみ量が大きいため、緩衝性能が高い。また、例えば、スポンジのように底づきすることがない。なお、底づきについては実施の形態で説明する。
また、本発明の携帯機器では、上記第1緩衝部材における上記表示パネルの全面を覆っている部分の光透過率が90%以上であることが好ましい。
表示パネルに表示される情報をユーザは表示パネルの前面から視認する必要がある。上記構成によれば、表示パネルの前面を覆っている第1緩衝部材の光透過率が90%以上である。従って、第1緩衝部材によって表示パネルの前面の略全面を覆っているにも関わらず、表示パネルに表示された情報が遮断されることがなく、ユーザは表示パネルに表示された情報を視認することができる。
以上のように、本発明の携帯機器は、本体部と表示部とが接続され、上記表示部に表示パネルを備えたクラムシェル型の携帯機器において、上記表示パネルに対して前面における略全面を覆う略透明の第1緩衝部材と、上記表示パネルに対して裏面における略全面を覆う第2緩衝部材とを有している構成である。
従って、携帯機器の表示部に外部から衝撃・荷重が加わった場合に、該衝撃・荷重を表示パネルの略全面を覆っている第1緩衝部材および第2緩衝部材によって分散させることができる。従って、表示部内に筐体と内部のデバイスとの間隔、筐体と表示パネルとの間隔、表示ユニットの移動のためにスペース、またはリブを設けるスペース等をとる必要がない。ゆえに、堅牢性と薄型化とを両立することができる携帯機器を提供することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態について図1および図2に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、携帯電話機および電子辞書などの携帯機器には、表示部としての表示ユニットと、本体部としての本体ユニットとの2つのユニットを接続したいわゆるクラムシェル型の機器が用いられることが多い。また、以下では携帯電話機を例に挙げて説明するがこれに限定されない。
本実施の形態の携帯機器としての携帯電話機の表示ユニット(以下、単に「表示ユニット」と称する)1は、図1に示すように、第1筐体としての前キャビネット2、第2筐体としての後キャビネット3、表示パネル4、第1緩衝部材としての緩衝材5、および第2緩衝部材としての緩衝材6を備えている。これらの各部材は、図1および図2に示すように、表示ユニット1の背面側から後キャビネット3、緩衝材6、表示パネル4、緩衝材5、および前キャビネット2の順に配されている。なお、図1では説明の便宜上、各部材を分解して示している。
上記前キャビネット2および後キャビネット3は、一対となって両側から表示パネル4等の表示ユニット1を構成する他の部材を挟持している。すなわち、該前キャビネット2および後キャビネット3は、表示ユニット1の外面を形成する筐体としての役割を有している。また、前キャビネット2は、上記表示パネル4に形成された画像などをユーザが視認するために、透明の窓部10を有している。なお、該窓部10は透明としたが、これに限られず、透過率は90%以上であればよい。
前キャビネット2と窓部10とは別々の部材にて形成してもよいが、例えば、前キャビネット2をアクリルなどの透明な部材で形成し、窓部10以外の部分を塗装などにてマスキングしてもよい。これにより、前キャビネット2と窓部10とを1つの部材によって形成することができ、前キャビネット2の薄型化を図ることができる。
上記表示パネル4は、液晶表示板11と、ディスプレイホルダ組品12とを備えている。液晶表示板11は、液晶をガラス基板により挟持して構成されているLCDであり、図示しない液晶駆動回路である液晶ドライバーICが内部に実装されている。また、図2の断面図に示すように、液晶表示板11は、ディスプレイホルダ組品12の内部に配設されている。液晶表示板11の表示面には電話番号、または電子メールなどのデータが表示される。
また、上記液晶表示板11は、図1に示すように、配線部8・9を有している。該配線部8・9は、表示ユニット1と図示しない本体ユニットとを電気的に接続している不透明なFPC(Flexible printed circuit)からなっている。上記配線部8は、液晶表示板11と図示しない本体ユニットとを直接接続している一方、配線部9は液晶表示板11とスピーカー7を接続している。
ディスプレイホルダ組品12は、図2に示すように、導光板、反射シート、拡散シート、プリズムシート、およびバックライト等のシート類13と、該シート類13および上記液晶表示板11を保持するフレーム14を有している。
前キャビネット2と後キャビネット3とに直接挟まれる位置、すなわち、ディスプレイホルダ組品12の側面から突出した位置にスピーカー7が配されている。該スピーカー7は、例えば通話時に相手の声を出力する出力部の役割を果たしている。
上記緩衝材5・6は、外部から働く力による衝撃・荷重が表示パネル4へ伝播するのを緩和するクッションの役割を有している。また、緩衝材5・6は、平板状であり、その厚さは0.3mm〜0.5mmである。
ここで、緩衝材5・6の厚さを0.3mm以下としたのでは表示パネル4の割れが生じるということが本発明者らの衝撃実験によって確認されている。また、従来の携帯機器では、筐体と表示パネルとの間にとっていた隙間が1mm〜2mmとなっていたのに対して、本実施の形態では緩衝部5.6の厚さを0.5mmとしているのでクリアランスを設けていた従来に比して格段に薄くすることができる。
また、緩衝材5・6は、一般的に衝撃を吸収することが可能で、かつ硬度の低い物質であることが望ましい。このような物質として、例えばゴム状のもの、ゲル材としてのゲル状のもの、またはスポンジ状のもの等が挙げられるが、外部からの衝撃を吸収できるものであればこれらに限られない。
緩衝部5・6の材質としてはゴム状のものまたはスポンジ状のものよりもゲル状のものがより好ましい。
ゴム状のものよりもゲル状のものの方が好ましい理由は、ゲル状のものはその粘性により、ゴム状のものと比較してたわみ量が大きい為、緩衝性能が高いからである。また、一旦衝撃を吸収した後、反発する特性により、一度表示パネル4からゴムへ伝わった力の一部が再度表示パネル4へ伝わるが、この力の大きさがゲル状のものよりもゴム状のものの方が大きいという別の理由もある。
また、スポンジ状(例えばウレタン、発泡材など)のものよりもゲル状のものの方が好ましい理由は、スポンジ状のものはたわみ量も大きく、反発も少ないが、ゲル状のものと異なり底づきをしてしまうからである。ここで、底づきとは、例えばウレタンの場合、中に空気を含みこれがダンパーの役割をするが、外部から大きな力が加わると、中の空気が全て抜けてしまい、ダンパーの役を果たさなくなることをいう。
また、緩衝部5・6は後述するように、透過率を90%以上にするのが好ましいが、ゴム状のものおよびスポンジ状のものは、透過率を90%以上にするのが困難であるからである。
緩衝材5は、表示パネル4の液晶表示板11と前キャビネット2との間に配されている。一方、緩衝材6は、表示パネル4のディスプレイホルダ組品12と後キャビネット3との間に配されている。
より具体的には、緩衝材5は、液晶表示板11における前キャビネット2側の面、すなわち、表示パネル4の前面の略全面と密着するように配されている。一方、緩衝材6は、ディスプレイホルダ組品12における後キャビネット3側の面、すなわち表示パネル4の裏面の略全面と密着するように配されている。さらに、液晶表示板11とディスプレイホルダ組品12とを有する表示パネル4は、これらの緩衝材5・6による両側からの押圧によって固定されている。
なお、緩衝材5が表示パネル4の前面の略全面を覆っており、かつ、緩衝材6が表示パネル4の裏面の略全面を覆っていればよく、必ずしも上記のように密着していなくてもよい。
表示ユニット1の表示パネル4は、表示パネル4の略全面が緩衝材5・6によって覆われていれば、表示ユニット1に対して衝撃、荷重等の外力が加わった場合でも、該外力が上記緩衝材5・6によって分散されるため、外力によって表示パネル4に伝播する衝撃・荷重を緩和することができる。ゆえに、様々なデバイスが搭載されている内蔵物が多い表示ユニット1であってもその部品間の間隔を小さくでき、表示ユニット1の薄型化を図ることができる。
さらに、表示パネル4に緩衝材5・6が密着していれば、表示パネル4の両側からの押圧により固定されることにより、表示パネル4の固定シャーシが不要となり、表示ユニット1の薄型化を図ることができる。
また、表示パネル4の液晶表示板11に表示される情報をユーザが視認する必要があるため、上記緩衝材5は、光透過率が90%以上であるものであることが好ましい。なお、該緩衝材5の光透過率は、少なくとも表示パネル4の液晶表示板11を覆っている部分が90%以上であれば、必ずしも全部の透過率が90%以上である必要はない。
また、緩衝材5は、少なくとも表示パネル4の液晶表示板11の略全面を覆っていればよい。これにより液晶表示板11のLCDへの衝撃・荷重を緩和できるからである。同様に、緩衝材6は、少なくとも表示パネル4のディスプレイホルダ組品12の全面を覆っていればよい、これにより、ディスプレイホルダ組品12に設けられた液晶表示板11のLCDへの衝撃・荷重を緩和できるからである。
さらに、本実施の形態の表示ユニット1では、特に、表示パネル4と前キャビネット2とは、緩衝材5のみを介して密着した構造となっている。すなわち、表示パネル4と前キャビネット2との間には、従来のようなスピーカー回路、画像処理回路等を有する表示部基板、該表示部基板を固定するシャーシ等のデバイスが存在しない状態になっている。
同様に、表示パネル4と後キャビネット3とは、緩衝材6のみを介して密着した構造となっている。表示パネル4と後キャビネット3との間にも、スピーカー回路および画像処理回路等を有する表示部基板、並びに該表示部基板を固定するシャーシ等のデバイスが存在しない状態になっている。
すなわち、本実施の形態の表示ユニット1は、従来の表示ユニットに設けられていたスピーカー回路および画像処理回路等を有する表示部基板、および表示パネルや表示部基板を固定するシャーシ等のデバイスを表示パネル4と前キャビネット2との間、および表示パネル4と後キャビネット3との間から取り除いた構成となっている。
さらに、本実施の形態では、上記取り除いた表示部基板および各種デバイスを図示しない本体ユニットに内蔵している構成である。従って、表示ユニット1は、スピーカー回路および画像処理回路等を有する表示部基板を取り除いた分、表示ユニット1の厚みを薄くすることができる。さらに、これらのスピーカー回路および画像処理回路等を固定するシャーシなどのデバイスが不要になり、表示ユニット1の厚みを薄くすることができる。
また、従来の表示ユニットからスピーカー回路および画像処理回路等を有する表示部基板、およびLCDパネルや表示部基板を固定するシャーシ等のデバイスを取り除いた構成となっている。従って、従来よりも表示ユニット1を構成する部品が減るため、LCDパネルへの応力集中を緩和させるために該デバイスの間隔を取る等の配慮をしなくてもよい。すなわち、こうした部品間の間隔を不要とするため、表示ユニット1の薄型化を図ることができる。
また、表示パネル4と前キャビネット2との間、および表示パネル4と後キャビネット3との間には、それぞれ緩衝材5・6のみが配されている構成である。このため、外部から前キャビネット2および/または後キャビネット3に荷重が加わった場合でも従来のように内部搭載部品が歪むことがない。従って、上記荷重の大半は表示パネル4に対して応力集中を発生させることなく分散され、表示パネル4のガラス割れを大幅に回避することができる。
なお、携帯電子機器表示部構造は、表示ユニットと本体ユニットの2つの部分からなる携帯電子機器の表示ユニットの構成において、前記表示ユニットは前キャビネット、および後キャビネットからなる筐体内に1つの表示パネル部、スピーカー部、および1つ以上の緩衝部材、および表示ユニットと本体ユニットを電気的に接続する配線部からなり、前記表示パネル部の少なくとも表面および裏面が、それぞれの面積よりも広い緩衝部材により、全面が保護されていてもよい。上記表示ユニットにおいて、前記表示パネル部の全表面を保護する緩衝部材と前記前キャビネット、および前記表示パネル部の全裏面を保護する緩衝部材と前記後キャビネットが密着している携帯電子機器表示部構造でもよい。上記表示ユニットにおいて、前記緩衝部材が、厚み0.3mm〜0.5mmのゲル材である携帯電子機器表示部構造であってもよい。上記表示ユニットにおいて、少なくとも前記表示パネル部の表面を保護する緩衝部材の透過率が90%以上である携帯電子機器表示部構造であってもよい。上記表示ユニットにおいて、前記表示パネル部の表面を保護する緩衝部材と前キャビネット、および裏面を保護する緩衝部材と後キャビネットの間に、表示ユニットを構成する他の部品が位置しない携帯電子機器表示部構造であってもよい。
例えば従来表示ユニット内に位置していた表示部メイン基板を本体ユニットに配置し、また前キャビネット、および後キャビネットのそれぞれに緩衝材を密着した状態に貼り付け、更にキャビネットに密着した緩衝材の内側に、メインLCDパネル、導光板、反射シート、拡散シート、プリズムシート、光源となるバックライトおよびそれらを保持するホルダからなる表示パネル部を密着させる構造とすることによって、表示ユニットの薄さ、および耐衝撃性能を両立させることを目的としている。
本発明は、クラムシェル型の携帯機器に利用でき、特に、携帯電話機、電子手帳、ノートパソコンなどに好適に利用できる。
1 表示ユニット(表示部)
2 前キャビネット(第1筐体)
3 後キャビネット(第2筐体)
4 表示パネル
5 緩衝材(第1緩衝部材)
6 緩衝材(第2緩衝部材)
2 前キャビネット(第1筐体)
3 後キャビネット(第2筐体)
4 表示パネル
5 緩衝材(第1緩衝部材)
6 緩衝材(第2緩衝部材)
Claims (7)
- 本体部と表示部とが接続され、上記表示部に表示パネルを備えたクラムシェル型の携帯機器において、
上記表示パネルに対して前面における略全面を覆う略透明の第1緩衝部材と、
上記表示パネルに対して裏面における略全面を覆う第2緩衝部材とを有していることを特徴とする携帯機器。 - 上記第1緩衝部材は上記表示パネルの前面と密着されていると共に、上記第2緩衝部材は上記表示パネルの裏面と密着されていることを特徴とする請求項1に記載の携帯機器。
- 上記表示部は、第1筐体と第2筐体とを有しており、上記第1緩衝部材は第1筐体と密着されていると共に、上記第2緩衝部材は第2筐体と密着されていることを特徴とする請求項2に記載の携帯機器。
- 上記表示パネル以外の基板は上記本体部に配設されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の携帯機器。
- 上記第1緩衝部材および第2緩衝部材は平板状であり、該第1緩衝部材および第2緩衝部材の厚さが0.3mm〜0.5mmであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の携帯機器。
- 上記第1緩衝部材および第2緩衝部材はゲル材から成っていることを特徴とする請求項5に記載の携帯機器。
- 上記第1緩衝部材における上記表示パネルの前面を覆っている部分の光透過率が90%以上であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の携帯機器。
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