<実施形態1>
本発明の実施形態1を、図1から図7を参照しつつ説明する。本実施形態では、テレビ受信装置TV、及び液晶表示装置10を例示する。なお、各図面には、X軸、Y軸及びZ軸が示されており、各軸方向が各図面において共通の方向となるように描かれている。また、図3及び図4に示される上側を表側(表示面側)とし、同図下側を裏側(背面側)とする。
図1は、本発明の実施形態1に係るテレビ受信装置TVの概略構成を示す分解斜視図であり、図2は、テレビ受信装置TVの背面図である。本実施形態に係るテレビ受信装置TVは、図1に示されるように、液晶表示ユニットLDUと、この液晶表示ユニットLDUの裏側(背面側)に取り付けられる各種基板PWB,MB,CTBと、液晶表示ユニットLDUの裏側に、各種基板PWB,MB,CTBを覆う形で取り付けられるカバー部材CVと、スタンドSTとを備えている。液晶表示ユニットLDUは、その表示面11cが鉛直方向(Y軸方向)に沿うように、スタンドSTによって支持されている。
本実施形態に係る液晶表示装置10は、上記した構成のテレビ受信装置TVから、少なくともテレビ信号を受信するための構成(メイン基板MBのチューナー部等)を除いたものからなる。液晶表示ユニットLDUは、全体として横長の矩形状をなしており、表示パネルとしての液晶パネル11と、外部光源としてのバックライト装置(照明装置)12とを備え、これらが液晶表示装置10の外観を構成するフレーム13及びシャーシ14によって一体的に保持された構成となっている。
液晶表示装置10における裏側の外観を構成するシャーシ14の裏面には、図2に示されるように、Y軸方向に沿って延在する形態のスタンド取付部材STAがX軸方向に離間した二個所に一対取り付けられている。これらスタンド取付部材STAは、断面形状がシャーシ14側の面が開口した略チャンネル型をなしており、シャーシ14との間に形成される空間内に、スタンドSTにおける一対の支柱部STbが差し込まれるように構成されている。なお、スタンド取付部材STA内の空間には、バックライト装置12が有するLED基板18に接続された配線部材(電線等)が通されるようになっている。スタンドSTは、X軸方向及びZ軸方向に沿って広がる台座部STaと、台座部STaからY軸方向に沿って立ち上がる一対の支柱部STbとからなる。カバー部材CVは、合成樹脂製であり、一対のスタンド取付部材STAをX軸方向において横切りつつ、シャーシ14の裏面における下側半分程度(図2参照)を覆う形で取り付けられている。このカバー部材CVとシャーシ14との間には、後述する各種基板PWB,MB,CTB等の部品を収容可能な空間が形成されている。
各種基板PWB,MB,CTBとしては、図2に示されるように、電源基板PWB,メイン基板MB及びコントロール基板CTBが含まれている。電源基板PWBは、液晶表示装置10の電力供給源であり、他の各基板MB,CTB及びバックライト装置12が有するLED17等に駆動電力を供給する。メイン基板MBは、テレビ信号を受信可能なチューナー部(不図示)と、受信したテレビ信号を画像処理する画像処理部(不図示)とを有しており、処理した画像信号をコントロール基板CTBへ出力する。なお、このメイン基板MBは液晶表示装置10が、外部の画像再生機器(不図示)に接続された時には、その画像再生機器からの画像信号が入力されるため、その画像信号を画像処理部にて処理し、処理後の信号がコントロール基板CTBに出力される。コントロール基板CTBは、メイン基板MBから入力される画像信号を液晶駆動用の信号に変換し、その変換した液晶駆動用の信号を、後述するゲート基板113及びソース基板213を介して液晶パネル11に供給する機能を有する。
図3は、液晶表示装置10を構成する液晶表示ユニットLDUの概略構成を示す分解斜視図であり、図4は、液晶表示装置10の短辺方向に沿った断面構成を示す断面図であり、図5は、液晶表示装置10の長辺方向に沿った断面構成を示す断面図であり、図6は、図5に示される液晶表示装置の拡大断面図である。液晶表示装置10を構成する液晶表示ユニットLDUは、図3乃至図6に示されるように、その主要な構成部品が、表側に配されるフレーム(フロントフレーム)13と、裏側に配されるシャーシ(リアシャーシ)14との間で挟まれた構成となっている。フレーム13とシャーシ14との間で挟まれる主要な構成部品には、少なくとも、液晶パネル11と、光学部材15と、導光板16と、LEDユニット(光源ユニット)LUと、反射シート20とが含まれている。これらのうち、液晶パネル11、光学部材15、導光板16及び反射シート20は、相互に積層された状態で、その表側のフレーム13と、裏側のシャーシ14とによって、挟み込まれる形で保持される。なお、バックライト装置12は、主として、光学部材15と、導光板16と、LEDユニットLUと、シャーシ14と、反射シート20とを含むものからなる。LEDユニットLUは、フレーム13とシャーシ14との間において、導光板16の長辺側の端面16b,16cに沿うように配されている。LEDユニットLUは、光源であるLED(LED光源)17と、LED17が実装されるLED基板(光源基板)18と、放熱部材(光源支持部材)19とを備えている。
液晶パネル11は、図3等に示されるように、平面に視て横長の矩形状をなしている。液晶パネル11は、透光性に優れた一対のガラス製の基板11a,11bが所定のギャップを隔てた状態で貼り合わせられるとともに、両基板11a,11b間に液晶が封入された構成となっている。一対の基板11a,11bのうち表側(表示面側)のものがカラーフィルタ(以下、CF)基板11aであり、裏側(背面11d側)のものがアレイ基板11bである。アレイ基板11bには、互いに直交するソース配線とゲート配線とに接続されたスイッチング素子(例えば、薄膜トランジスタ:TFT)と、そのスイッチング素子に接続された画素電極、さらには配向膜等が設けられている。詳しくは、アレイ基板11bには、TFT及び画素電極が多数個並んで設けられるとともに、これらTFT及び画素電極の周りには、格子状をなすゲート配線及びソース配線が取り囲むようにして多数本ずつ配設されている。ゲート配線とソース配線とがそれぞれTFTのゲート電極とソース電極とに接続され、画素電極がTFTのドレイン電極に接続されている。また、アレイ基板11bには、ゲート配線に並行するとともに画素電極に対して平面に視て重畳する容量配線(補助容量配線、蓄積容量配線、Cs配線)が設けられており、容量配線とゲート配線とがY軸方向について交互に並ぶ形で配されている。一方、CF基板11aには、R(赤色)、G(緑色)、B(青色)等の各着色部が所定配列で配置されたカラーフィルタや対向電極、さらには配向膜等が設けられている。なお、両基板11a,11bの外側にはそれぞれ偏光板(不図示)が配されている。
液晶パネル11を構成する一対の基板11a,11bのうち、アレイ基板11bは、図4及び図5に示すように、平面に視た大きさがCF基板11aよりも大きく設定されている。アレイ基板11bは、その端部がCF基板11aの端部よりも外側に突き出す形で配されている。詳しくは、アレイ基板11bは、その外周端部が全周にわたってCF基板11aの外周端部よりも外側に突き出すように、CF基板11aよりも一回り大きく形成されている。アレイ基板11bの外周端部を構成する一対の長辺側端部のうち、Y軸方向についてコントロール基板CTB側(図3に示される手前側、図4に示される左側)の長辺側端部には、上記したソース配線から引き回されたソース側端子部(不図示)が複数設けられている。各ソース側端子部には、図3に示されるように、フレキシブル基板(フレキシブル配線基板)211が接続されている。フレキシブル基板211は、X軸方向(つまり、アレイ基板11bの長辺側端部に沿う方向)について、複数のものが間欠的に並んで配されている。各フレキシブル基板211は、アレイ基板11bの長辺側端部からY軸方向に沿って外側に突き出している。
これに対して、アレイ基板11bの外周端部を構成する2つの短辺側端部には、上記したゲート配線及び容量配線から引き回されたゲート側端子部(不図示)が、それぞれに複数設けられている。フレキシブル基板111は、Y軸方向、つまりアレイ基板11bの短辺側端部に沿う方向について、複数のものが、各短辺側端部において、間欠的に並んで配されている。各フレキシブル基板111は、アレイ基板11bの短辺側端部からX軸方向に沿って外側に突き出している。本実施形態の場合、アレイ基板11bの各短辺側端部に、それぞれ4個のフレキシブル基板111が設けられている。
各フレキシブル基板111,211は、絶縁性及び可撓性を有する合成樹脂材料(例えばポリイミド系樹脂)からなるフィルム状の基材と、その基材上に実装される液晶駆動用のドライバ(ICチップ)112,212とを備えている。各フレキシブル基板111,211の基材上には、多数本の配線パターン(不図示)が形成されており、その配線パターンに、基材の中央付近に実装されているドライバ112,212が接続されている。前記配線パターンは、銅箔等の金属膜からなる導電路であり、各フレキシブル基板111,211の基材上に、公知の技術を利用して、適宜、形成されている。
本実施形態の場合、前記ドライバ112,211が実装されている各フレキシブル基板111,211は、所謂、SOF(System on Film)から構成されている。フレキシブル基板211は、その一方の端部がアレイ基板11bのソース側端子部に対して異方性導電膜(ACF)を介して圧着接続されると共に、他方の端部がソース側のプリント基板(ソース基板)213が有する端子部(不図示)に対して異方性導電膜(ACF)を介して圧着接続されている。そして、フレキシブル基板211を介して、プリント基板213とアレイ基板11b(液晶パネル11)とが互いに電気的に接続されている。プリント基板(ソース基板)213は、図示されない配線部材(FPC:フレキシブルプリント基板)を介して上述したコントロール基板CTBに接続されている。プリント基板213は、コントロール基板CTBから入力される信号(ゲート配線への走査信号、ソース配線へのデータ信号、容量配線への容量信号等)を、フレキシブル基板211に伝送する。なお、プリント基板213は、長尺状(帯状)をなしている。本実施形態の場合、2本のプリント基板213が利用されており、これらは互いに一列に並ぶように、各フレキシブル基板211に接続されている。1本分のプリント基板213の長手方向における長さは、液晶パネル11における長辺の半分程度の長さに設定されている。また、プリント基板213の短手方向における長さは、プリント基板213に形成される配線パターン等の都合上、導光板16の厚み(Z軸方向における導光板16の長さ)よりも、長くなっている。
これに対して、フレキシブル基板111は、一方の端部がアレイ基板11bのゲート側端子部に対して異方性導電膜(ACF)を介して圧着接続されると共に、他方の端部がゲート側のプリント基板(ゲート基板、駆動基板の一例)113が有する端子部(不図示)に対して異方性導電膜(ACF)を介して圧着接続されている。プリント基板113は、長尺状(帯状)をなしている。本実施形態の場合、1本のプリント基板113が、それぞれアレイ基板11bの短辺側の端部にそれぞれ割り当てられており、各プリント基板113に対して、各フレキシブル基板111が接続されている。プリント基板113の長手方向における長さは、液晶パネル11の短辺側の長さ程度に設定されている。また、プリント基板113の短手方向における長さは、プリント基板113に形成される配線パターン等の都合上、導光板の厚み(Z軸方向における導光板16の長さ)よりも、長くなっている。なお、アレイ基板11bには、ソース側端子部とゲート側端子部との間を結ぶ中継配線(図示せず)が形成されている。この中継配線を介して、コントロール基板CTBから入力される信号(ゲート配線への走査信号、容量配線への容量信号等)が、ゲート側端子部、フレキシブル基板111及びプリント基板113に伝送される。このような構成により、液晶パネル11は、コントロール基板CTBから入力される信号に基づいてその表示面11cに画像を表示させている。
液晶パネル11は、図3乃至図6に示されるように、後述する光学部材15の表側(光出射側)に積層する形で載せられている。液晶パネル11の裏側の面(背面11d、裏側の偏光板の外面)は、光学部材15に対して殆ど隙間無く密着している。これにより、液晶パネル11と光学部材15との間に塵埃等が侵入することが防がれている。液晶パネル11の表示面(表側の板面)11cは、画面中央側にあって画像が表示可能な表示領域11c1と、画面外周端側にあって表示領域の周りを取り囲む枠状(額縁状)の非表示領域11c2とからなる。なお、上記した各端子部及び各フレキシブル基板111,211は、非表示領域に配されている。
光学部材15は、図3に示されるように、液晶パネル11と同様、平面に視て横長の矩形状をなしている。光学部材15の大きさ(短辺寸法及び長辺寸法)は、液晶パネル11と同等に設定されている。光学部材15は、後述する導光板16の表側(光出射側)に積層する形で載せられており、液晶パネル11と導光板16との間に挟み込まれた状態で配されている。光学部材15は、いずれもシート状をなすと共に、3枚のものが互いに積層して配されたものからなる。光学部材15の具体例としては、例えば、拡散シート、レンズシート、反射型偏光シートなどが挙げられ、これらの中から適宜、選択したものが使用される。
導光板16は、屈折率が空気よりも十分に高く且つほぼ透明な(透光性に優れた)合成樹脂材料(例えば、PMMA等のアクリル樹脂やポリカーボネート)からなる。導光板16は、図3に示されるように、液晶パネル11及び光学部材15と同様、平面に視て横長の矩形状をなしている。また、導光板16は、光学部材15よりも厚みが大きな板状をなしている。なお、導光板16は、その主面(板面16a,16f)における長辺方向がX軸方向と一致し、短辺方向がY軸方向と一致し、そして主面(板面16a,16f)と直交する板厚方向がZ軸方向と一致するように、各図に描かれている。導光板16は、図4及び図5に示されるように、その表側から見た際の大きさ(短辺寸法及び長辺寸法)が、液晶パネル11に比べて大きく設定されている。導光板16の端部が液晶パネル11の端部よりも外側に突き出す形でそれらは表示装置10内に配されている。
導光板16は、その端部が全周にわたって液晶パネル11のアレイ基板11bにおける外周端部よりも外側に突き出すように液晶パネル11よりも一回り大きく形成されている。導光板16は、光学部材15の裏側に配されており、光学部材15とシャーシ14との間で挟まれている。導光板16の長辺側における2つ端面16b,16cの外側には、それぞれLEDユニットLUが配されており、LEDユニットLUからの光が前記端面16b,16cから導光板16内に導入される。導光板16は、長辺側の端面16b,16cから導入されたLEDユニットLUからの光を内部で伝播させつつ、光学部材15側(表側)へ向かうように立ち上げて出射させる機能を有する。
導光板16の板面のうち、表側の板面(光学部材15との対向面)16aが、図4に示されるように、内部の光を光学部材15及び液晶パネル11に向けて出射させる光出射面16aとなっている。また、導光板16における主面(板面16a等)に対して隣り合う外周端面のうち、X軸方向に沿って長手状をなす長辺側の両端面16b、6cは、それぞれLED17(LED基板18)と所定間隔を置いて対向しており、これらがLED17から発せられた光が入射される一対の光入射面16b,16cとなっている。光入射面16b,16cは、X軸方向及びZ軸方向(LED基板18の主板面)に沿ってそれぞれ平行に配されており、光出射面16aに対して略直交している。また、導光板16の外周端面のうち、短手状をなす短辺側の両端面16d,16eは、Y軸方向及びZ軸方向に沿ってそれぞれ平行に配されており、光出射面16aに対して略直交している。
導光板16の裏側には、導光板16内の光を光出射面16側に向けて反射させるための反射シート20が配されている。反射シート20は、導光板16の裏側の板面16c全域を覆う形で設けられている。なお、反射シート20は、表示装置12内において、シャーシ14と導光板16との間に挟み込まれた形で配されている。反射シート20は、表面が光反射性に優れた白色を呈する合成樹脂製のシート(例えば、発泡ポリエチレンテレフタレートシート)からなる。反射シート20は、図4に示されるように、少なくともその短辺寸法が導光板16の短辺寸法よりも大きく設定されており、その両端部が導光板16の光入射面16b,16cよりもLED17寄りに突き出した状態で配されている。
なお、導光板16の光出射面16a又は裏側の板面16fの少なくともいずれか一方には、導光板16内部の光を反射させる反射部(不図示)、又は導光板16内部の光を散乱させる散乱部(不図示)が所定の面内分布を持つようパターニングされている。それらによって、光出射面16aからの出射光が面内において均一な分布となるよう制御されている。
次に、LEDユニットLUを構成するLED17、LED基板18及び放熱部材19の構成について説明する。LEDユニットLUを構成するLED17は、図3及び図4に示されるように、LED基板18に固着される基板部上にLEDチップを樹脂材により封止した構成となっている。基板部に実装されるLEDチップは、主発光波長が1種類からなる。具体的には、青色を単色発光するものがLEDチップとして利用されている。LEDチップを封止する樹脂材には、LEDチップから発せられた青色の光により励起されて所定の色を発光する蛍光体が分散配合されている。前記樹脂材は、全体として概ね白色光を発するように構成されている。なお、蛍光体としては、例えば、黄色光を発光する黄色蛍光体、緑色光を発光する緑色蛍光体、及び赤色光を発光する赤色蛍光体の中から適宜、組み合せたものを用いてもよいし、それらを単独で用いてもよい。LED17は、LED基板18に対する実装面とは反対側の面(導光板16の光入射面16b,16cと対向する板面)が主発光面17aとなっている、所謂、頂面発光型である。
LED基板18は、図3及び図4に示されるように、導光板16の長辺方向(X軸方向、光入射面16b,16cの長手方向)に沿って延在する細長い板状(帯状、長尺状)をなしている。LED基板18は、その主面がX軸方向及びZ軸方向に沿った姿勢(つまり、導光板16の光入射面16b,16cに平行に並んだ姿勢)で、フレーム13及びシャーシ14内に収容されている。LED基板18は、その長手方向の長さ(寸法)が、導光板16の長辺の概ね半分程度に設定されている。LED基板18の導光板16側を向いた板面(実装面)18aには、LED17が表面実装されている。LED17は、LED基板18の実装面18aにおいて、その長さ方向(X軸方向)に沿って複数のものが所定間隔を置きつつ一列に並んでいる。また、複数個のLED17からなるLED列同士が、導光板16の長辺方向に沿って、互いに平行に並んでいる。X軸方向において隣り合ったLED17同士の間隔(つまり、LED17の配列ピッチ)は、略等しく設定されている。なお、LED17の並び方向は、LED基板18の長さ方向(X軸方向)と一致している。
LED基板18の実装面18aには、LED基板18の長手方向(X軸方向)に沿って延在すると共に、各LED17を横切って隣り合ったLED17同士を直列接続する、金属膜(例えば、銅箔)からなる配線パターン(不図示)が形成されている。この配線パターンの両端部に形成された端子部が、コネクタや電線等の配線部材を介して電源基板PWBに接続されることで、各LED17に駆動電力が供給されるように構成されている。導光板16を挟んで対をなすLED基板18は、LED17の実装面18aが互いに対向状をなす姿勢でフレーム13及びシャーシ14内に収容されるので、対をなすLED基板18にそれぞれ実装された各LED17の主発光面17aが対向状をなすとともに、各LED17における光軸がY軸方向とほぼ一致する。また、LED基板18の基材は、例えばアルミニウム等の金属製であり、その表面に絶縁層を介して既述した配線パターン(不図示)が形成されている。そして、その配線パターンを覆うように、前記絶縁層上に白色のソルダーレジスト膜(不図示)が形成されている。なお、LED基板18の基材に用いる材料としては、セラミック等の絶縁材料を用いることも可能である。
放熱部材19は、図3及び図4に示されるように、アルミニウム等の熱伝導性に優れた金属製からなる。放熱部材19は、LED基板18が取り付けられるLED取付部(光源取付部)19aと、シャーシ14の板面に面接触される放熱部19bとを備えており、これらが断面略L字型の屈曲形状をなしている。放熱部材19は、その長さ寸法が上記したLED基板18の長さ寸法とほぼ同じ程度に設定されている。LED取付部19aは、LED基板18の板面18a及び導光板16の光入射面16b,16cに対してそれぞれ平行に配される板状をなしている。LED取付部19aの長辺方向はX軸方向と一致し、短辺方向はZ軸方向と一致し、厚さ方向がY軸方向と一致するように、各図に描かれている。LED取付部19aのうち、内側の板面(つまり、導光板16側を向いた板面)には、LED基板18が取り付けられている。LED取付部19aは、その長辺寸法がLED基板18の長辺寸法と概ね同等とされるものの、短辺寸法がLED基板18の短辺寸法よりも大きく設定されている。そして、LED取付部19aにおける短辺方向の両端部は、LED基板18の両端部からZ軸方向に沿って外向きに突出している。
LED取付部19aのうち外側の板面(つまり、LED基板18が取り付けられる板面とは反対側の板面)は、後述するフレーム13が有する外壁部13b(13b1)と対向する。つまり、LED取付部19aは、フレーム13の外壁部13b(13b1)と導光板16との間に介在する形で表示装置12内に配されている。LED取付部19aは、放熱部19bにおける内側の端部(つまり、LED17(導光板16)側の端部)からZ軸方向(液晶パネル11、光学部材15及び導光板16の重なり方向)に沿って表側(つまり、フレーム13側)に向けて立ち上がっている。
放熱部19bは、図3及び図4に示されるように、シャーシ14の板面に対して平行に並んだ板状をなしている。放熱部19bの長辺方向がX軸方向と一致し、短辺方向がY軸方向と一致し、厚さ方向がZ軸方向と一致するように各図に示されている。放熱部19bは、LED取付部19aにおける裏側(下側)の端部(つまり、シャーシ14側の端部)からY軸方向に沿って外側(つまり、導光板16側とは反対側)に向けて突出している。放熱部19bは、その長辺寸法がLED取付部19aと略同じに設定されている。放熱部19bの裏側(下側)の板面(つまり、シャーシ14側を向いた板面)は、その全域がシャーシ14の板面に対して面接触されている。そして、放熱部19bの表側(上側)の板面(つまり、シャーシ14に対する接触面とは反対側の板面)は、後述するフレーム13が有する外壁部13b(13b1)の下端面に対して接触されている。つまり、放熱部19bは、フレーム13の外壁部13b(13b1)とシャーシ14との間に挟み込まれる(介在される)形で配されている。これにより、LED17の点灯に伴って発生した熱は、LED基板18、LED取付部19a及び放熱部19bを介して、シャーシ14及び外壁部13b(13b1)を有するフレーム13へと伝達される。このようにして、LED17からの熱が液晶表示装置10の外部へと効率的に放散され、装置内部に熱が籠ることが抑制されている。また、放熱部19bには、ネジ部材SMが通される挿通孔19b1が設けられている。放熱部19bは、フレーム13の外壁部13b(13b1)に対して、ネジ部材SMを利用して固定される。
次いで、フレーム13及びシャーシ14の構成について説明する。フレーム13及びシャーシ14は、いずれもアルミニウム等の金属製であり、機械的強度(剛性)、熱伝導性等が高くなっている。フレーム13及びシャーシ14は、LEDユニットLUを収容しつつ、液晶パネル11、光学部材15、導光板16及び反射シート20からなる積層物を、その表側と裏側とから挟み込む形で保持する。
フレーム13は、図3から図6に示されるように、液晶パネル11の表示面11cにおける表示領域11c1を取り囲むような枠状をなすと共に、全体として横長の矩形状をなしている。フレーム13は、主として、液晶パネル11の表側に配される枠状の対向部13aと、この対向部13aの外縁部分からシャーシ14側に向かって延びる外壁部13bと、前記対向部13aの内縁部分から液晶パネル11側に向かって突出した形をなすと共に、表示領域11c1の周縁に配されている非表示領域11c2に宛がわれる接触部13cとを備えている。
対向部13aは、フレーム13の長辺側に配される長手対向部13a1と、その短辺側に配される短手対向部13a2とに分けられる。外壁部13bは、フレーム13の長辺側に配される長手外壁部13b1と、その長辺側に配される短手外壁部13b2とに分けられる。接触部13cは、フレーム13の長辺側に配される長手接触部13c1と、その短辺側に配される短手接触部13c2とに分けられる。なお、フレーム13が備える2つの長辺側部分は、一方のみが、LEDユニットLUとフレーム13の外壁部13b(13b1)との間にプリント基板213を収容する構成となっているものの、基本的には、互いに同じ構造となっている。また、フレーム13が備える2つの短辺側部分についても、基本的には、互いに同じ構造を備えている。
対向部13aは、表示面11cにおける非表示領域11c2を覆うように、液晶パネル11の表側に配される。対向部13aは、接触部13cから外側(フレーム13の外縁側)に向かって延びると共に、後述するシャーシ14の張出板24b,24c,24d,24eと対向する。長手対向部13a1と、短手対向部13a2とは、それぞれ全体的には、シャーシ14の板面(液晶パネル11の板面)に沿って広がった所定の厚みを有する板状をなしている。図4に示されるように、長手対向部13a1の裏側には、導光板押さえ部23が下側(シャーシ14側)に向かって突出した形で設けられている。導光板押さえ部23は、長手外壁部13b1と、長手接触部13c1との間に配されている。
各長手対向部13a1が備えている導光板押さえ部23は、導光板16の長辺側の端部(周縁)を、表側からシャーシ14側に向かって押え付ける部分となっている。導光板押さえ部23は、フレーム13(対向部13a)の長辺方向に沿って細長く延びた形をなしている。なお、一方の長手対向部13a1が備えている導光板押さえ部23には、フレーム13の短辺方向(Y軸方向)に沿って貫通する切り欠き部23aが部分的に設けられている。この切り欠き部23aには、液晶パネル11の端部に設けられているソース側のフレキシブル基板211が通されている。導光板押さえ部23と長手外壁部13b1との間には隙間があり、この隙間に、LEDユニットLUのLED基板18及びLED17が配されている。そして、長手外壁部13b1と放熱部材19のLED取付部19aとの間にも、若干の隙間が設けられており、この隙間に、ソース側のプリント基板(ソース基板)213が収容されている。本実施形態の場合、ソース側のプリント基板213は、図4に示されるように、シャーシ14(液晶パネル11)に対して起立した状態となっている。つまり、プリント基板213は、その短手方向が、導光板16の厚み方向(Z軸方向)に沿った状態で、フレーム13とシャーシ14との間に配されている。
長手対向部13a1が備えている長手接触部13c1は、液晶パネル11の長辺側の端部(非表示領域11c2)を、表側からシャーシ14(導光板16)側に向かって押さえる部分となっている。長手接触部13c1は、フレーム13(対向部13a)の長辺方向に沿って細長く延びた形をなしている。長手接触部13c1の突出した先端部分131は、遮光性を有する弾性体(例えば、黒色のゴム弾性体)からなる。長手接触部13c1は、その先端部分131が、液晶パネル11の非表示領域11c2に宛がわれるように設定されている。図4に示されるように、長手接触部13c1と導光板押さえ部23との間には隙間があり、この隙間に、フレキシブル基板211と接続する液晶パネル11の端部が配されている。
短手対向部13a2の裏側には、図5及び図6に示されるように、導光板押さえ部231が下側(シャーシ14側)に向かって突出した形で設けられている。短手対向部13a2が備えている導光板押さえ部231は、導光板16の短辺側の端部(周縁)を、表側からシャーシ14側に向かって押さえる部分となっている。図7は、短手対向部13a2の裏側に設けられている導光板押さえ部231と、ゲート側のフレキシブル基板111との配置関係を示す説明図である。図7には、裏側から見た状態のフレーム13と液晶パネル11とが互いに所定位置で重ねられた状態が示されている。図7に示されるように、導光板押さえ部231は、全体的には、フレーム13(対向部13a)の短辺方向に沿って概ね細長く延びた形をなしている。導光板押さえ部231には、フレーム13の長辺方向(X軸方向)に沿って貫通する切り欠き部231aが部分的に設けられている。そして、この切り欠き部231aには、ゲート側のフレキシブル基板111が通されている。なお、図7において、フレキシブル基板111は、説明の便宜上、一部分のみが示されている。短手対向部13a2に設けられている細長く延びた導光板押さえ部231の端部(末端)は、長手対向部13a1に設けられている導光板押さえ部23の端部(末端)に接続されている。つまり、導光板押さえ部23,231同士は、全体的には、液晶パネル11の表示領域11c1を取り囲む枠状をなしている。
短手対向部13a2が備えている短手接触部13c2は、液晶パネル11の短辺側の端部(非表示領域11c2)を、表側からシャーシ14(導光板16)側に向かって押せる部分となっている。短手接触部13a2は、フレーム13(対向部13a)の短辺方向に沿って細長く延びた形をなしている。短手接触部13c2の突出した先端部分131は、長手接触部13c2と同様、遮光性を有する弾性体(例えば、黒色のゴム弾性体)からなる。短手接触部13c2は、その先端部分131が、液晶パネル11の非表示領域11c2に宛がわれるように設定されている。なお、短手対向部13a2に設けられている細長く延びた短手接触部13c2の端部(末端)は、長手対向部13a1に設けられている長手接触部13c1の端部(末端)に接続されている。つまり、接触部13cは、全体的には、液晶パネル11の表示領域11c1を取り囲むと共に、非表示領域11c2に宛がわれる枠状をなしている。
外壁部13bは、全体的には、液晶パネル11等の周りを囲むと共に、対向部13aからシャーシ14側に延びた枠状(筒状)をなしている。外壁部13bは、対向部13aの外縁部分に設けられている。外壁部13bは、対向部13aの外縁部分に設けられている。外壁部13bは、液晶パネル11、光学部材15、導光板16及び反射シート20からなる積層物の周り(端面)を囲むように配されている。
長手外壁部13b1は、図4に示されるように、長手対向部13a1の外縁部分から下方(シャーシ14側)に向かって真っ直ぐに延びた所定の厚みを有する板状(壁状)をなしている。長手外壁部13b1の下端部(先端部)には、ネジ部材SMを螺着可能な溝部13dが形成されている。ネジ部材SMがシャーシ14のネジ孔25a,25bと共に、放熱部材19の挿通孔19b1に通された状態で、溝部13dに螺着されると、長辺側においてフレーム13とシャーシ14とが互いに固定される。
短手外壁部13b2は、図5及び図6に示されるように、短手対向部13a2の外縁部分から下方(シャーシ14側)に向かって真っ直ぐに延びた所定の厚みを有する板状(壁状)をなしている。導光板16の端面16d側に配されている一方の短手外壁部13b2は、導光板16の端面16dとの間に空間が形成されるように、短手対向部13a2からシャーシ14側に向かって延設されている。これに対して、導光板16の端面16e側に配されている他方の短手外壁部13b2は、導光板16の端面16eとの間に空間が形成されるように、短手対向部13a2からシャーシ14側eに向かって延設されている。各短手外壁部13b2の下端部(先端部)には、ネジ部材SM1を螺着可能な溝部13eがそれぞれ形成されている。ネジ部材SM1がシャーシ14のネジ孔25cに通された状態で、溝部13eに螺着されると、短辺側においてフレーム13とシャーシ14とが互いに固定される。
シャーシ14は、全体的には、液晶パネル11等と同様、横長の矩形状をなした板状部材からなり、導光板16の裏側の板面16fを覆う形で、液晶表示ユニットLDU(液晶表示装置10)の背面側に配されている。シャーシ14は、矩形状をなす板状の底板14aと、この底板14aの各端部に立設される立壁板14b,14c,14d,14eと、これらの立壁板14b,14c,14d,14eから底板14aの反対側(外側)に向かって張り出す張出板24b,24c,24d,24eとを備えている。底板14aは、反射シート20を介して導光板16の裏側の板面16fに対して宛がわれる部分であり、シャーシ14の大部分を占めている。この底板14aは、反射シート20を介して導光板16の裏側の板面16fに対して密着している。
立壁板14b,14c,14d,14eは、底板14aを取り囲むように矩形状をなす底板14aの各辺に設けられている。各立壁板14b,14c,14d,14eは、底板14aと同程度の厚みを有する板状部材からなる。これらのうち、立壁板14b,14cは、底板14aの長辺側の端部に立設されている。立壁板14b,14cは、底板14aから液晶パネル11側とは反対側に向かって立設されている。立壁板14b,14cは、底板14aの長辺方向に沿って細長く延びた板状(壁状)をなしている。本実施形態の場合、立壁板14b,14cは、図4等に示されるように、導光板16の長辺側の端面16b,16dよりも外側(LEDユニットLU側)に配されている。これらの長辺側の立壁板14b,14cから、底板14aの反対側(外側)に向かって張出板24b,24cが設けられている。張出板24b,24cは、底板14aの長辺方向に沿って細長く延びると共に、底板14aと同程度の厚みを有する板状部材からなる。なお、長辺側の張出板24b,24cにおける外縁部分は、上側(液晶パネル11側)に向かってそれぞれ立ち上がっており、その立ち上がった部分(立ち上がり部)34b,34cが長手外壁部13b1の外側に配するように設定されている。長辺側の張出板24b,24cは、図4に示されるように、長手対向部13a1と対向している。また、張出板24b,24cは、放熱部材19の放熱部19bが接触する部分となっている。また、張出板24b,24cは、放熱部19bを介して長手外壁部13b1と対向する部分となっている。
これに対して、立壁板14d,14eは、底板14aの短辺側の端部に立設されている。立壁板14d,14eは、底板14aから液晶パネル11側とは反対側に向かって立設されている。立壁板14d,14eは、底板14aの短辺方向に沿って細長く延びた板状(壁状)をなしている。立壁板14d,14eは、図5等に示されるように、導光板16の短辺側の端面16d,16eよりも内側に配されている。つまり、立壁板14d,14eは、導光板16の各端面16d,16eよりも奥まった状態となっている。そして、これらの短辺側の立壁板14d,14eから、底板14aの反対側(外側)に向かって張出板24d,24eがそれぞれ設けられている。図5等に示されるように、各張出板24d,24eと、導光板16の裏側の板面16f(反射シート20)との間には、それぞれ隙間S1,S2が形成される。これらの隙間S1,S2には、後述するように、それぞれゲート側のプリント基板113が収容される。短辺側の張出板24d,24eも、長辺側と同様、全体的には、底板14aと同程度の厚みを有する板状部材からなる。なお、短辺側の張出板24d,24e上には、シャーシ14の短辺方向に沿って、それぞれ凸条部141d,141eが設けられている。これらの凸条部141d,141eは、導光板16の裏側の板面16f(反射シート20)との間で、フレキシブル基板113を挟持するために利用される。本実施形態の場合、各凸条部141d,141eの各張出板24d,24eからの高さは、底板14aの板面よりも低くなっており、導光板16との間でプリント基板113を挟持できるように設定されている。短辺側の張出板24d,24eは、図5及び図6に示されるように、短手対向部13a2と対向している。また、張出板24d,24eは、短手外壁部13b2に接触した状態で対向している。
シャーシ14の長辺側に配される張出板24b,24cには、大小2種類の挿通孔25a,25bがそれぞれ設けられている。一方の大きな挿通孔25aは、放熱部材19を長手外壁部13b1に固定する際に利用されるネジ部材SMの端部(頭部)を露出させるためのものであり、ネジ部材SMの端部(頭部)よりも大きく設定されている。これに対して、他方の小さな挿通孔25bは、シャーシ14をフレーム13に固定するために利用されるネジ部材SMが挿通される孔である。シャーシ14は、この挿通孔25bにネジ部材SMが挿通されると共に、前記ネジ部材SMが放熱部材19(放熱部19b)に設けられている所定の挿通孔19b1に挿通された状態で、更に前記ネジ部材SMが溝部13dに挿し込まれつつ螺着されることによって、フレーム13に固定される。このようにシャーシ14がフレーム13に固定されることによって、液晶パネル11、光学部材15、導光板16及び反射シート20からなる積層物と、その周縁に配されているLEDユニットLUとが、フレーム13及びシャーシ14によって挟み付けられた状態で保持される。
なお、シャーシ14の短辺側に配される張出板24d,24eにも、挿通孔25cが設けられている。この挿通孔25cと共に、短手外壁部13b2に設けられている溝部13eに、ネジ部材SM1が挿通される。このネジ部材SM1が、フレーム13に設けられている溝部13eに挿し込まれつつ螺着されることによって、短辺側についても、シャーシ14がフレーム13に固定されている。そして、短辺側についても、前記積層物は、フレーム13及びシャーシ14によって挟み付けられた状態で保持される。
フレーム13に設けられている接触部13cは、液晶パネル11の表側の周縁にある非表示領域11c2に宛がわれた状態で、シャーシ14の底板14aとの間で前記積層物を挟持している。また、フレーム13に設けられている導光板押さえ部23,231は、導光板16の表側の周縁に宛がわれた状態で、シャーシ14の底板14aとの間で前記積層物を挟持している。
図6に示されるように、ゲート側のプリント基板(ゲート基板、駆動基板の一例)113は、導光板16の裏側の板面16fと、シャーシ14の張出板24d上の凸条部141dとの間で挟持された状態で、液晶表示装置10内に収容されている。プリント基板113の一方の板面113aは、反射シート20を介して導光板16の裏側の板面16fと対向している。つまり、板面113aは、導光板16の裏側の板面16fを覆う反射シート20に対して宛がわれている。これに対して、プリント基板113aの他方の板面113bは、凸条部141dと接触している。つまり、プリント基板113は、導光板16の板面16fに沿った状態で、液晶表示装置10内に収容されている。なお、凸条部141dと接触する側の板面113b上には、フレキシブル基板111の一端が配されている。
フレキシブル基板111の他端は、上述したように、液晶パネル11のアレイ基板11bの端部に接続されている。フレキシブル基板111は、プリント基板113と液晶パネル11との間を電気的に接続すると共に、構造的にも接続している。本実施形態の場合、フレキシブル基板111は、導光板16の表側からその裏側にかけて円弧状に撓んだ状態となって、プリント基板113と液晶パネル11との間を電気的及び構造的に接続している。そして、フレキシブル基板111は、このように円弧状に撓むことによって、プリント基板113を導光板16の裏側に回り込ませる形となっている。なお、フレキシブル基板111の一部は、図6に示されるように、導光板16の端面16dに対して所定間隔を保ちつつ対向した状態となっている。導光板16の端面16dと対向する部分のフレキシブル基板111には、ドライバ(ICチップ)112が実装されている。
フレキシブル基板111は、フレーム13及びシャーシ14と導光板16との間に形成される隙間(空間)内に配されている。本実施形態の場合、フレキシブル基板111は、導光板16の表側の板面16aや裏側の板面16f等と接触しないように設定されている。また、フレキシブル基板111は、シャーシ13の短手外壁部13b2や短手対向部13a2、そして、シャーシ14の張出板24d等と接触しないようにも設定されている。
なお、上述した導光板16の端面16d側に配されているプリント基板113と同様に、その反対側(端面16e側)に配されているプリント基板113も、導光板16の裏側の板面16fと、シャーシ14の張出板24e上の凸条部141eとの間で挟持された状態で、液晶表示装置10内に収容されている。そして、このプリント基板113に接続しているフレキシブル基板113は、円弧状に撓むことによって、プリント基板113を導光板16の裏側に回り込ませている。なお、フレキシブル基板111の一部は、図5に示されるように、導光板16の端面16eに対して所定間隔を保ちつつ対向した状態となっている。導光板16の端面16eと対向する部分のフレキシブル基板111には、ドライバ(ICチップ)112が実装されている。このように、対向する部分にドライバ112を配置することによって、ドライバ112が導光板16と接触することが回避されている。
ここで、液晶表示装置10の各構成部品を組み立てる作業手順を説明する。最初の作業手順としては、フレーム13が、所定の作業台上に設置されることが行われる。その際、作業台上のフレーム13は、その表側が下側(作業台側)を向くと共に、その裏側が上側を向いた状態となっている。つまり、フレーム13は、作業台上に裏返しの状態で設置される。次いで、作業台上のフレーム13の上側(つまり、フレーム13の裏側)に、液晶パネル11が組み付けられる。その際、液晶パネル11は、CF基板11aが下側(作業台側)に配され、かつアレイ基板11b側が上側に配された状態となっている。また、液晶パネル11にフレキシブル基板111を介して接続されているゲート側のプリント基板113は、フレーム13の内側に一時的に配される(仮置きされる)。更に、フレーム13の接触部13cは、液晶パネル11の非表示領域11c2に宛がわれた状態となっている。次いで、光学部材15が液晶パネル11の裏側(背面11d側)に載せられる。
その後、LEDユニットLUが、放熱部材19のLED取付部19aが下側に配され、かつ放熱部19bが上側に配された状態で、長手外壁部13b1上に載せられる。そして、LEDユニットLUは、フレーム13の長手外壁部13b1上に、ネジ部材SMを利用して固定される。次いで、光学部材15上に、導光板16が載せられる。その際、導光板16は、光出射面16aとなる表側の板面16aが下側に配され、かつ裏側の板面16fが上側に配された状態となっている。そして、導光板16は、その表側の板面16aにおける周縁部分が、フレーム13の導光板押さえ部23,231と接触した状態で、フレーム13上に載せられている。なお、導光板16は、その端面(光入射面16b,16c)とLEDユニットLUとの間隔(距離)が、所定間隔となるように、フレーム13に対して位置決めされる。
次いで、導光板16の裏側の板面16f上に、反射シート20が組み付けられる。そして、その後、フレーム13の内側に一時的に配されていたプリント基板113が、反射シート20介して導光板16の裏側の板面16f上に表側から回り込む形で載せられる。そして、シャーシ14が、その底板14aが反射シート20を介して導光板の板面16f上に載せられた状態で、フレーム13に組み付けられる。シャーシ14がフレーム13に組み付けられる際、張出板24d,24e上の各凸条部141d,141eと、反射シート20が載せられている導光板16の裏側の板面16fとの間で、プリント基板113が挟持される。シャーシ14は、上述したように、その張出板24b,24c,24d,24eが、ネジ部材SM,SM1を利用して、フレーム13の外壁部13bに固定される。以上の作業手順を経て、液晶表示ユニットLDUの各構成部品が組み立てられる。
その後、液晶表示ユニットLDUに対して、その裏面側に、スタンド取付部材STA及び各種基板PWB,MB,CTBが組み付けられ、更に、スタンドST及びカバー部材CVが組み付けられることによって、本実施形態の液晶表示装置10及びテレビ受信装置TVが製造される。
このような液晶表示装置10の電源をON(オン)状態にすると、電源基板PWBからの電力供給を受けてコントロール基板CTBから各種信号が液晶パネル11に供給されてその駆動が制御されると共に、バックライト装置12を構成する各LED17が点灯駆動される。各LED17が駆動して、各LED17から光が発せられると、導光板16の光入射面16b,16cからその内部に光が入射される。入射された光は、導光板16の裏側に敷かれている反射シート20で反射等されて導光板16内を進みつつ、その表側の板面(光出射面16a)から光学部材15に向かって出射される。出射された光は、光学部材15を通過することによって面状に略均一に広がった光となって、液晶パネル11の背面11dを照らす。液晶パネル11は、この面状に広がった光を利用して、表示面11cの表示領域11c1に画像を表示させている。
本実施形態に係る液晶表示装置10は、上述したように、画像が表示される表示面11cを表側に含む液晶パネル(表示パネル)11と、液晶パネル(表示パネル)11の裏側に配される板状部材であって、前記板状部材の表側の板面からなり液晶パネル(表示パネル)11の裏側に向かって光を出射する光出射面16aを有する導光板16と、液晶パネル(表示パネル)11の表示駆動を制御するプリント基板(駆動基板)113と、液晶パネル(表示パネル)11とプリント基板(駆動基板)113との間を電気的に接続し、導光板16の一端面16d,16eと対向すると共に、前記駆動基板を前記導光板の裏側に回り込ませる形で配される可撓性を備えたフレキシブル基板(フレキシブル配線基板)111と、導光板16の裏側に配され、導光板16との間でプリント基板(駆動基板)113を挟持するシャーシ14と、を備えている。
液晶表示装置10において、液晶パネル(表示パネル)11の表示駆動を制御するプリント基板(駆動基板)113は、可撓性を備えたフレキシブル基板(フレキシブル配線基板)111を介して液晶パネル(表示パネル)11に対して電気的に接続されている。フレキシブル基板(フレキシブル配線基板)111は、プリント基板(駆動基板)113を導光板16の裏側に回り込ませる形で配されており、プリント基板(駆動基板)113は、導光板16とシャーシ14との間で挟持されている。このように、プリント基板(駆動基板)113を、導光板16とシャーシ14との間で挟持させることによって、液晶表示装置10における液晶パネル(表示パネル911の周りを囲む額縁部分を狭小化することができる。例えば、液晶表示装置10は、プリント基板(駆動基板)113を導光板16の端面16d、6eの外側に配置した場合と比べて、額縁部分を狭小化することができる。
プリント基板113は、上述したように、短手方向における長さが、導光板16の厚みよりも大きくなっている。そのため、従来、プリント基板113が導光板16の各端面16d,16eと対向する形で、各端面16d,16eの外側に配置されると、液晶表示装置10の額縁部分における厚みが大きくなっていた。しかしながら、本実施形態のように、プリント基板113を導光板16とシャーシ14との間で挟持させることによって、プリント基板113の高さ(短手方向における長さ)に関係なく、液晶表示装置10の額縁部分における大きさ(Z軸方向における厚み)を小さくすることができる。また、本実施形態の液晶表示装置10において、プリント基板113は、液晶表示装置10の背面側を構成するシャーシ14の内側に、収納されている。そのため、そのプリント基板113を覆うためのカバー部材を新たにシャーシ14等に取り付ける必要がない。したがって、本実施形態の液晶表示装置10では、プリント基板113を覆うためのカバー部材をシャーシ14の外側(裏側)に別途設ける必要がないため、液晶表示装置10の薄型化(特に、額縁部分における薄型化)を図ることができる。なお、液晶表示装置10の額縁部分とは、液晶パネル11の表示領域11c1よりも外側にある部分である。
なお、本実施形態の液晶表示装置10では、プリント基板113は、表側から見た際に、液晶表示装置10の額縁部分に納まるように、導光板16とシャーシ14との間で挟持されている。他の実施形態においては、プリント基板113が表示領域11c1内に入り込むような構成であってもよい。
<実施形態2>
以下、本発明の実施形態2を、図8から図10を参照しつつ説明する。なお、以降の実施形態では、実施形態1と同じ部分については、実施形態1と同じ符号を付して、その詳細な説明は省略する。本実施形態では、バックライト装置12Aを備える液晶表示装置10Aを例示する。図8は、実施形態2に係る液晶表示装置10Aの拡大断面図である。図8に示される液晶表示装置10Aの断面構成は、図6に示される実施形態1の液晶表示装置10の断面構成に対応している。本実施形態の液晶表示装置10Aは、実施形態1の液晶表示装置10に、更に、規制部材30Aを追加したものからなる。この規制部材30Aは、導光板16の表側の板面16aとフレキシブル基板111との間に配され、フレキシブル基板111の動きをある程度、規制するために利用される。
図9は、実施形態2の規制部材30Aとゲート側のフレキシブル基板111との配置関係を示す説明図である。規制部材30Aは、板面16aの縁側に接着剤等を利用して固定されている。本実施形態の規制部材30Aは、全体的には、細長く延びた柱状(角柱状)をなしており、フレキシブル基板111毎に割り当てられている。規制部材30Aは、フレキシブル基板111を下支えできるように、導光板16の板面16aの所定個所に設置されている。導光板16の板面16aの端部(端面16dがある位置)と、アレイ基板11bの端部との間には、導光板押さえ部231等が配される隙間(スペース)がる。その隙間にある導光板16の板面16a上に、規制部材30Aが設置されている。
規制部材30Aの板面16aからの高さ(Z軸方向における高さ)は、板面16aからアレイ基板11bの板面(液晶層側の板面)と同程度に設定されている。つまり、フレキシブル基板111とアレイ基板11bとの接続部分111aから外側(短手外壁部13b2側)に向かって延びる部分のフレキシブル基板111が、導光板16の板面16a(アレイ基板11bの板面)に対して平行に配されるように、規制部材30Aの高さが設定されている。規制部材30Aは、弾性変形可能な合成ゴムや天然ゴム等の弾性材料を所定形状に加工したものからなる。
このように規制部材30Aによって、フレキシブル基板111の高さ(板面16aからの高さ)が規制されると、フレキシブル基板111とアレイ基板11bとの接続部分111aに応力(ストレス)が集中し過ぎて、フレキシブル基板111に亀裂(所謂、SOF切れ)等の破損が生じることが抑制される。また、規制部材30Aが設けられていることによって、フレキシブル基板111が導光板16の端部(特に、板面16aと端面16dとの境界部分)に接触して、フレキシブル基板111が破損(配線パターンの断線や基材の切断等)することが抑制される。
また、規制部材30Aは、液晶表示装置10Aの組み立て時に、フレキシブル基板111に破損が生じることも抑制している。図10は、プリント基板113を導光板16の裏側の板面16f上に配置する工程を表した説明図である。図10に示されるように、フレキシブル基板111に接続されているプリント基板113を、導光板16の裏側の所定個所に配置する際、フレキシブル基板111はある程度、図10に示される上方に向かって引っ張られることになる。規制部材30Aが無い状態で、フレキシブル基板111が上記のように引っ張られると、フレキシブル基板111とアレイ基板11bとの接続部分に、応力が集中的に加わって、フレキシブル基板111が切断する虞があった。
これに対して、本実施形態の液晶表示装置10Aでは、フレキシブル基板111と導光板16との間に規制部材30Aが設けられているため、フレキシブル基板111が引っ張られると、フレキシブル基板111と規制部材30Aとの接触部分にも、力が分散されて加えられることになる。つまり、フレキシブル基板111が引っ張られても、フレキシブル基板111とアレイ基板11bとの接続部分111aのみに、力が集中することが抑制される(要するに、接続部分111aに対する応力集中が軽減される)。なお、フレキシブル基板111と規制部材30Aとの接触部分にも、力が分散されて加えられるものの、フレキシブル基板111を破損する程の力が加えられないように、規制部材30Aの形状等が設定されている。したがって、本実施形態の液晶表示装置10Aでは、組み立て時においてフレキシブル基板111(特に、フレキシブル基板111とアレイ基板11bとの接続部分111a)が破損することが抑制される。
本実施形態の液晶表示装置10Aのように、導光板16の表側の板面16aとフレキシブル基板(フレキシブル配線基板)111との間に配され、フレキシブル基板(フレキシブル配線基板)111の動きを規制する規制部材を備えるものであってもよい。液晶表示装置10Aにおいて、規制部材30Aが、導光板16の表側の板面16aとフレキシブル基板(フレキシブル配線基板)111との間に配されていると、可撓性を備えたフレキシブル基板111が、導光板16の端部(特に、導光板16の一端面16dと導光板16の表側の板面16aとの境界部分、及び導光板16の一端面16eと導光板の表側の板面16aとの境界部分)と接触して、フレキシブル基板111が破損することが抑制される。また、液晶表示装置10Aの組み立て時等において、プリント基板(駆動基板)113を導光板16の裏側に回り込ませるためにフレキシブル基板111が引っ張られた際に、フレキシブル基板111が導光板16の端部と接触して、フレキシブル基板111に亀裂等の破損が生じることが抑制される。また、フレキシブル基板111とアレイ基板11b(液晶パネル11)との接続部分111aに応力が集中してフレキシブル基板111が破損することが、規制部材30Aによって抑制される。
なお、本実施形態では、規制部材が導光板の表側の板面上に、接着剤等を利用して固定されていたが、規制部材自身が前記板面に対する接着性を有する等、規制部材が導光板の前記板面に対して位置決め可能であれば、規制部材を導光板に対して固定する必要はない。ただし、本実施形態のように、規制部材を導光板の所定個所に接着剤等を利用して固定することが好ましい。本実施形態の液晶表示装置12Aにおいて、規制部材30Aが、導光板16の表側の板面16a上に固定されていると、導光板16の表側の板面16aとフレキシブル基板111との間に、規制部材30Aを確実に配置することができる。
また、本実施形態の液晶表示装置10Aにおいて、規制部材30Aは、弾性材料からなるものが好ましい。液晶表示装置10Aにおいて、規制部材30Aが弾性材料から構成されていると、フレキシブル基板(フレキシブル配線基板)111と規制部材30Aとの接触が緩和される。したがって、規制部材30Aによってフレキシブル配線基板に亀裂等の破損が発生することが抑制される。
<実施形態3>
次いで、本発明の実施形態3を、図11を参照しつつ説明する。本実施形態では、バクライト装置12Bを備える液晶表示装置10Bを例示する。図11は、実施形態3に係る液晶表示装置10Bの拡大断面図である。図11に示される液晶表示装置10Bの断面構成は、図8に示される実施形態2の液晶表示装置10Aの断面構成に対応している。本実施形態の液晶表示装置10Bは、実施形態2の規制部材30Aに替えて、規制部材30Bを備えるものである。この規制部材30Bの外観形状(大きさ)は、実施形態2のものと同様であり、また、規制部材30Bの弾性材料からなる。ただし、本実施形態の場合、規制部材30Bは、黒色であり、遮光性及び光吸収性を備えている。このような規制部材30Bは、弾性材料に黒色の着色剤(顔料、染料)を添加したものが利用される。また、弾性材料の表面を黒色の塗膜で覆ったものを、規制部材30Bとして利用してもよい。
本実施形態の規制部材30Bは、実施形態2に示される規制部材30Aの機能(フレキシブル基板111等の破損を抑制する機能)に加えて、更に、導光板16の端面16dから漏れ出た光L1を遮って、液晶パネル11(アレイ基板11b)の端部から前記光L1が入り込むことを抑制する機能を備えている。導光板16内部の光は、導光板16の端面16d(及び端面16e)から外側に向かって一部、漏れ出す。漏れ出した光の中には、図11に示されるように、フレキシブル基板111で反射されて液晶パネル11の端部や光学部材15の端部に向かうものもある。
液晶パネル11の端部(端面)から光が入り込むと、液晶パネル11の表示面11c(表示領域11c1)に、スジ状の輝度ムラが発生する虞がある。また、光学部材15の端部(端面)から光が入り込んだ場合も、液晶パネル11の表示面11c(表示領域11c1)に、スジ状の輝度ムラが発生する虞がある。本実施形態の液晶表示装置10Bでは、規制部材30Bが端面16d等から漏れ出た光を遮るため、液晶パネル11や光学部材15に輝度ムラが発生することが抑制されている。
なお、液晶パネル11の端部のうち、フレキシブル基板111が配されていない部分の端部については、フレーム13が備えている導光板押さえ部231等が、導光板16の端面16d等から漏れ出た光を遮っている。
本実施形態の液晶表示装置10Bにおいて、規制部材30Bは、フレキシブル基板(フレキシブル配線基板)111が設けられている液晶パネル11の端部及び光学部材15の端部に沿って配されている。規制部材30Bが、フレキシブル基板(フレキシブル配線基板)111が設けられている液晶パネル(表示パネル)11の端部及び光学部材15の端部に沿って配されていると、規制部材30Bが遮光性を備えている場合、規制部材30Bによって、液晶パネル11の端部及び光学部材15の端部から導光板16の端面16d,16e等から漏れ出た光がフレキシブル基板111等で反射されて入り込むことが抑制される。
<実施形態4>
次いで、本発明の実施形態4を、図12及び図13を参照しつつ説明する。本実施形態では、バックライト装置12Cを備える液晶表示装置10Cを例示する。図12は、実施形態4に係る液晶表示装置10Cの拡大断面図である。図12に示される液晶表示装置10Cの断面構成は、図11に示される実施形態3の液晶表示装置10Bの断面構成に対応している。本実施形態の液晶表示装置10Cは、実施形態3の規制部材30Bに替えて、規制部材30Cを備えるものである。なお、本実施形態で利用されるフレーム13は、導光板押さえ部231が取り除かれた構成となっている。本実施形態の液晶表示装置10Cにおいて、導光板16は、液晶パネル11等と共に、フレーム13とシャーシ14との間で挟持されることによって位置決めされている。
規制部材30Cは、実施形態3の規制部材30Bと同様、遮光性(光吸収性)を備えるものであり、実施形態3と同じ材料から構成される。ただし、規制部材30Cは、実施形態3の規制部材30Bと比べて、その長さ(長手方向における長さ)が長く(大きく)設定されている。規制部材30Cは、導光板16の表側の板面16aのうち、短辺側の2つの端部にそれぞれ一本ずつ配されている。そして1本の規制部材30Cによって、複数(本実施形態の場合、4つ)のフレキシブル基板111を下支えする構造となっている。
本実施形態の液晶表示装置10Cにおいて、規制部材30Cは、フレキシブル基板(フレキシブル配線基板)111が設けられている液晶パネル11の端部及び光学部材15の端部に沿って配されている。規制部材30Cが、フレキシブル基板(フレキシブル配線基板)111が設けられている液晶パネル(表示パネル)11の端部及び光学部材15の端部に沿って配されていると、規制部材30Cが遮光性を備えている場合、規制部材30Cによって、液晶パネル11の端部及び光学部材15の端部から導光板16の端面16d,16e等から漏れ出た光がフレキシブル基板111等で反射されて入り込むことが抑制される。
本実施形態のような規制部材30Cは、フレーム13に導光板押さえ部を設ける必要が無い場合等において、特に好適である。本実施形態において、規制部材30Cは、液晶パネル11(アレイ基板11b)の端部に対して間隔を保った状態で、導光板16の板面16a上に配置されているが、他の実施形態においては、規制部材を、液晶パネル(アレイ基板)の端部(端面)に接触させた状態で、導光板の板面上に配置してもよい。
<実施形態5>
次いで、本発明の実施形態5を、図14を参照しつつ説明する。本実施形態では、バックライト装置12Dを備える液晶表示装置10Dを例示する。図14は、実施形態5に係る液晶表示装置10Dの拡大断面図である。図14に示される液晶表示装置10Dの断面構成は、図6に示される実施形態1の液晶表示装置10の断面構成に対応している。本実施形態の液晶表示装置10Dは、実施形態1の液晶表示装置10が備えているフレキシブル基板111の表面に、遮光層31Dを形成したものからなる。
本実施形態の液晶表示装置10Dでは、導光板16の端面16d側を向くフレキシブル基板111の表面(以下、内側表面)上に、黒色の塗膜からなる遮光層31Dが形成されている。黒色の塗膜からなる遮光層31Dは、光吸収性を備えている。遮光層31Dは、図14に示されるように、ドライバ112が実装されている部分と、アレイ基板11bとの接続部分111aとの間の内側表面を覆うように形成されている。この遮光層31Dは、導光板16の端面16dから外側に漏れ出た光L2がフレキシブル基板111によって反射されて、液晶パネル11の端部(端面)や光学部材15の端部(端面)から、それらの内部に入り込むことを抑制している。そして、液晶パネル11の表示面11c(表示領域11c1)にスジ状の輝度ムラが発生することが抑制される。
なお、他の実施形態においては、フレキシブル基板111の内側表面の全域に、遮光層31Dが形成されてもよいし、更には、フレキシブル基板111の内側表面の反対側にある表面(外側表面)に、遮光層31Dが形成されてもよい。
フレキシブル基板111の表面(内側表面)上に形成される遮光層31Dの範囲は、導光板16の端面16d,16e等から漏れ出す光の量、フレキシブル基板111の形状(撓んだ形状)、フレキシブル基板111と導光板16の板面16aとの間隔(距離)等の諸条件を考慮して、適宜、設定される。遮光層31Dは、それ自身の接着力を利用して、フレキシブル基板111の表面上に接着固定されてもよいし、接着剤(接着シート)等を介して、接着固定されてもよい。遮光層31Dに利用される黒色の塗料としては、公知のものを利用することができる。また、遮光層31Dとしては、フレキシブル基板111に対して、後付けできるものであってもよい。つまり、液晶表示装置10Dの組み立て時等に、適宜、遮光層31Dを形成する位置を調整できるような構成であってもよい。
<実施形態6>
次いで、本発明の実施形態6を、図15を参照しつつ説明する。本実施形態では、バックライト装置12Eを備える液晶表示装置10Eを例示する。図15は、実施形態6に係る液晶表示装置10Eの拡大断面図である。図15に示される液晶表示装置10Eの断面構成は、図6に示される実施形態1の液晶表示装置10の断面構成に対応している。本実施形態の液晶表示装置10Eは、実施形態1の液晶表示装置10が備えているフレキシブル基板111に替えて、遮光性(光吸収性)を備えている黒色のフレキシブル基板111Eを利用するものである。
このフレキシブル基板111Eは、フィルム状の基材に、黒色の着色剤(顔料、染料)が添加されたものからなる。つまり、フレキシブル基板111E自身が、黒色であって遮光性(光吸収性)を備えるものからなる。本実施形態では、このようなフレキシブル基板111E自身を、遮光層31Eとして利用するものである。このようなフレキシブル基板111Eを利用する本実施形態の液晶表示装置10Eにおいても、上述した実施形態5と同様、導光板16の端面16d,16e等から漏れ出した光が、遮光層31Eによって遮光(吸収)されて、液晶パネル11の端部(端面)や光学部材15の端部(端面)に入り込むことが抑制される。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、駆動基板の一例として、ゲート側のプリント基板を例示した。他の実施形態においては、ソース側のプリント基板(ソース基板)が駆動基板として、導光板とシャーシとの間で挟持される構成であってもよい。
(2)上記実施形態では、液晶パネルが備える2つの短辺側の端部に、それぞれゲート側のプリント基板が配される構成となっていた。他の実施形態では、液晶パネルの一方の端面側の端部のみに、ゲート側のプリント基板が配される構成であってもよい。
(3)上記実施形態では、フレキシブル基板と導光板の端部とは直に接触しない構成となっていた。他の実施形態においては、フレキシブル基板が導光板に対して部分的に接触している構成であってもよい。
(4)他の実施形態においては、規制部材と遮光層とを併用してもよい。
(5)上記実施形態では、シャーシの張出板上に凸条部を設け、この凸条部を利用して導光板との間でプリント基板を挟持していた。他の実施形態においては、所定形状の弾性部材(例えば、熱伝導性シリコーン)を介してシャーシの張出板と導光板との間でプリント基板が挟持されてもよい。
(6)上記実施形態では、光源としてLEDを利用するものを例示したが、他の実施形態においては、LED以外の光源(例えば、冷陰極管)を利用してもよい。
(7)他の実施形態においては、LED基板の設置数や配置、LED基板におけるLEDの実装数や配置等は、適宜、変更可能である。
(8)上記実施形態では、液晶パネル及びシャーシがその短辺方向を鉛直方向と一致させた縦置き状態とされるものを例示したが、液晶パネル及びシャーシがその長辺方向を鉛直方向と一致させた縦置き状態とされるものも本発明に含まれる。
(9)上記実施形態では、液晶表示装置のスイッチング素子としてTFTを用いたが、TFT以外のスイッチング素子(例えば薄膜ダイオード(TFD))を用いた液晶表示装置にも本発明は適用可能であり、また、カラー表示する液晶表示装置以外にも、白黒表示する液晶表示装置にも適用可能である。
(10)上記実施形態では、表示パネルとして液晶パネルを用いた液晶表示装置を例示したが、他の種類の表示パネルを用いた表示装置にも本発明は適用可能である。
(11)上記実施形態では、チューナーを備えたテレビ受信装置を例示したが、チューナーを備えていない表示装置にも本発明は適用可能である。
(12)他の実施形態において、規制部材の形状は、角柱状である必要はなく、例えば、断面半円形の柱状や、角柱の一部の角部が面取りされている柱状等であってもよい。
(13)上記実施形態において、規制部材は、導光板の表側の板面において、フレキシブル基板が対応している導光板の端面から若干、内側に入った部分に形成されていた。他の実施形態においては、前記導光板の端面から外側にはみ出す形で、規制部材が設けられてもよい。
(14)他の実施形態においては、規制部材の材料として、弾性材料以外の材料(弾性変形しない材料)を利用してもよい。その場合、フレキシブル基板を破損させないように、規制部材の角部等は、面取りされていることが好ましい。例えば、断面半円形(半楕円形)のプラスチックからなる柱状部材を、規定部材として利用してもよい。
(15)他の実施形態においては、光学部材や反射シートを備えていない構成であってもよい。