WO2012110849A2 - ヒートシンク付きカードコネクタ - Google Patents

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    • H01R13/506Bases; Cases composed of different pieces assembled by snap action of the parts

Abstract

【課題】簡素な構成でありながらカードの発生する熱を速やかに除去することができ、小型で、製造が容易であり、コストが低く、信頼性が高くなるようにする。 【解決手段】端子部材を備えるカードを収容するハウジングと、該ハウジングに取付けられ、前記カードの端子部材と接触する接続端子と、前記ハウジングに取付けられ、該ハウジングとの間にカード収容空間を形成するカバー部材とを有し、基板に取付けられるカード用コネクタであって、前記カバー部材は、天板部と、該天板部の側縁から立設する複数の側板部と、該側板部の下端縁から延出する固定片とを備え、該固定片のうちの少なくとも一つは、前記基板に配設された伝熱用パッドに接続され、前記天板部は、前記カード収容空間内に収容されたカードの上面と接触し、前記カードから前記天板部への熱伝達を向上させる熱伝達向上を備える。

Description

【書類名】 明細書
【発明の名称】 カード用コネクタ
【技術分野】
【0001】
本発明は、 力一ド用コネクタに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、 パーソナルコンピュータ、 携帯電話機、 PDA (P e r s o n a l D i g i t a 1 As s i s t a n t) 、 デジタルカメラ、 ビデオカメラ、 音楽プレーヤ、 ゲーム機 、 車両用ナビゲーシヨン装置等の電子機器においては、 S IM (S u b s c r i b e r I d e n t i t y Mo d u 1 e) カード、 MMC (R) (M u 1 t i Me d i a C a r d) 、 SD (R) (S e c u r e D i g i t a l ) カード、 m i n i S D (R) 力 ード、 xDピクチャーカード (R) (xD-P i c t u r e c a r d) , メモリスティ ック (R) 、 メモリスティック Du o (R) 、 スマートメディア (R) 、 T r a n s -F l a s h (R) メモリカード、 マイクロ SD (R) カード等の各種メモリカードを利用す るために、 カード用コネクタを備えている。
【0003】
従来のカード用コネクタは、 使い勝手の観点から、 メモリカードを挿入する際にも又は 取外す際にも、 メモリカードを押込むように操作するプッシュノプッシュ構造を有するも のが一般的である (例えば、 特許文献 1参照。 ) 。
【0004】
図 12は従来のカード用コネクタを示す図である。
【0005】
図において、 8 1 1は、 合成樹脂等の絶縁性材料から成るカード用コネクタのハウジン グであり、 金属から成る複数の接続端子 85 1を備える。 また、 86 1は、 カード用コネ クタのシェルであり、 金属板から成り、 ハウジング 81 1の上側に取付けられる。 そして 、 シェル 86 1とハウジング 8 1 1との間の空間には、 メモリカード 90 1が挿入され、 該メモリカード 901のコンタクトパッド 951が対応する接統端子 85 1と接触する。
【0006】
図に示される例において、 力一ド用コネクタは、 いわゆるプッシュ/プッシュタイプコ ネクタであり、 メモリカード 90 1を排出する案内機構を有する。 該案内機構は、 メモリ カード 901と係合し、 該メモリカード 901とともにスライドするスライド部材 821 、 及び、 該スライド部材 821をメモリ力一ド 901を排出する方向に付勢するコイルス プリング 881を備える。
【0007】
また、 前記スライド部材 821の上面には、 ハートカム機構のカム溝が形成され、 該カ ム溝にハートカム機構のピン部材 871の一端が係合する。 なお、 核ピン部材 871は、 シェル 86 1の板ばね 865によって上から下方向に付勢されることにより保持されてい る。 さらに、 前記スライド部材 821は、 メモリカード 90 1の係合凹部 9 1 2と係合す る係合部 823が形成されたレバー 822を備える。
【0008】
そして、 メモリカード 901がハウジング 8 1 1内に挿入されて利用者の手指によって プッシュされると、 前記メモリカード 901はハウジング 8 1 1の奥方向 (図における右 上方向) に押込まれる。 すると、 メモリカード 90 1の係合凹部 9 1 2とスライド部材 8 21のレバ一 822の係合部 823とが係合し、 スライ ド部材 821は、 コイルスプリン グ 88 1の反発力に抗して、 メモリカード 90 1とともにハウジング 8 1 1の奥方に移動 する。 そして、 ハートカム機構の作用によってピン部材 87 1の一端がハートカム機構の カム溝に掛止されてスライド部材 82 1が停止すると、 メモリカード 90 1もハウジング 81 1内に挿入された状態で停止する。
【0009】 次に、 メモリ力一ド 9 0 1をハウジング 8 1 1から取出す際に、 利用者の手指によって メモリ力—ド 9 0 1がプッシュされると、 ピン部材 8 7 1の一端がハートカム機構のカム 溝に掛止された状態が解除される。 これにより、 スライド部材 8 2 1は解放され、 コイル スプリング 8 8 1の発揮する力によって、 メモリカード 9 0 1とともに手前方向 (図にお ける左下方向) に移動するので、 メモリ力一ド 9 0 1がハウジング 8 1 1から排出される
【先行技術文献】
【特許文献】
【0 0 1 0】
【特許文献 1】 特開 2 0 0 9— 1 4 6 7 0 1号公報
【発明の概要】
【発明が解決しょうとする課題】
【0 0 1 1】
しかしながら、 前記従来のカード用コネクタにおいては、 放熱についての対策が十分に 施されていない。 近年、 電子機器の小型化及ぴ高性能化に伴って、 メモリカード 9 0 1が 小型化する一方で、 メモリカード 9 0 1の容量が増加するとともに、 メモリカード 9 0 1 の入出力データの伝送速度も高速化している。 そのため、 メモリカード 9 0 1の発熱量が 増加しているにもかかわらず、 電子機器内部の実装密度が増加して空間が減少しているの で、 力一ド用コネクタの周囲の通風状況が悪化して放熱性が低下し、 メモリカード 9 0 1 の温度が上昇してしまう。
【0 0 1 2】
もっとも、 放熱ファン、 ヒートシンク等の冷却装置を配設すれば、 メモリカード 9 0 1 の温度上昇を防止することもできるが、 このような冷却装置を配設しょうとすれば、 電子 機器が大型化してしまい、 かつ、 コストも上昇してしまう。
【0 0 1 3】
本発明は、 前記従来のカード用コネクタの問題点を解決して、 簡素な構成でありながら カードの発生する熱を速やかに除去することができ、 小型で、 製造が容易であり、 コスト が低く、 信頼性の高い力一ド用コネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0 0 1 4】
そのために、 本発明の力一ド用コネクタにおいては、 端子部材を備えるカードを収容す るハウジングと、 該ハウジングに取付けられ、 前記カードの端子部材と接触する接続端子 と、 前記ハウジングに取付けられ、 該ハウジングとの問にカード収容空間を形成するカバ —部材とを有し、 基板に取付けられるカード用コネクタであって、 前記カバー部材は、 天 板部と、 該天板部の側縁から立設する複数の側板部と、 該側板部の下端縁から延出する固 定片とを備え、 該固定片のうちの少なくとも一つは、 前記基板に配設された伝熱用パッド に接続され、 前記天板部は、 前記カード収容空間内に収容されたカードの上面と接触し、 前記カードから前記天板部への熱伝達を向上させる熱伝達向上部を備える。
【0 0 1 5】
本発明の他の力一ド用コネクタにおいては、 さらに、 前記カバー部材は、 前記側板部の 下端縁に接続されたカード保持片を備え、 該カード保持片は、 前記カード収容空間内に収 容されたカードの下面を上方に付勢し、 前記力一ドの上面を前記熱伝達向上部に当接させ る。
【0 0 1 6】
本発明の更に他のカード用コネクタにおいては、 さらに、 前記熱伝達向上部は、 スリツ トによって前記天板部の周辺部から分離された下方に向けて突き出た突ばね部である。 【0 0 1 7】
本発明の更に他のカード用コネクタにおいては、 さらに、 前記突ばね部は、 その両端が 前記周辺部に接続され、 前記カバー部材の蝠方向に延在する両持ち梁 (ばり) 状の膨出ば ね部であり、 その中央部が前記カードの挿入方向に向けて突出するアーチ状の帯状の形状 を備える。
【001 8】
本発明の更に他のカード用コネクタにおいては、 さらに、 前記突ばね部は、 魚鱗状に形 成された突片部であり、 前記カードの挿入方向反対側端が前記周辺部に接続され、 前記力 一ドの挿入方向側端が下方に向けて突き出ている。
【001 9】
本発明の更に他の力一ド用コネクタにおいては、 さらに、 前記力一ドは、 その下面に配 設された放熱パッドを備え、 前記カード保持片は、 前記放熱パッドに当接する。
【0020】
本発明の更に他の力一ド用コネクタにおいては、 さらに、 前記端子部材は、 前記カード における前端側半分の部分の下面に配設され、 前記接続端子によって上方に付勢され、 前 記放熱パッドは、 前記カードにおける後端側半分の部分の下面に配設され、 前記カード保 持片によって上方に付勢される。
【発明の効果】
【002 1】
本発明によれば、 カード用コネクタは、 簡素な構成でありながらカードの発生する熱を 速やかに除去することができ、 小型で、 製造が容易であり、 コストが低く、 信頼性を高く することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図 1 ] 本発明の第 1の実施の形態におけるカード用コネクタを示す斜視図であって 、 (a) は斜め上方手前側から観た図、 (b) は斜め下方から観た図である。
【図 2】 本発明の第 1の実施の形態におけるカード用コネクタの分解図である。
【図 3】 本発明の第 1の実施の形態におけるカード用コネクタのシェルを示す図であ つて、 (a) は斜め下方手前側から観た図、 (b) は後面図である。
【図 4】 本発明の第 1の実施の形態における力一ド用コネクタを基板に実装した状態 を示す透視図である。
【図 5】 本発明の第 1の実施の形態におけるカード用コネクタに挿入されるカードの 四面図であって、 (a) は右側面図、 (b) は下面図、 (c) は左側面図、 (d) は 上面図である。
【図 6】 本発明の第 1の実施の形態におけるカード用コネクタにカードを挿入する途 中の状態を示す図であって、 (a) は斜視図、 (b) は (a) における A部の拡大図 、 (c) は透視平面図、 (d) は (c) における B部の拡大図である。
【図 7】 本発明の第 1の実施の形態におけるカード用コネクタに挿入されたカードを ロックした状態を示す図であって、 (a) は斜視図、 (b) は (a) における A部の 拡大図、 (c) は透視平面図、 (d) は (c) における B部の拡大図である。
【図 8】 本発明の第 1の実施の形態におけるカード用コネクタに挿入された力一ドを ロックした状態を示す斜視図である。
【図 9】 本発明の第 1の実施の形態におけるカード用コネクタに揷入されたカードを ロックした状態を示す断面図であり図 8における X— X矢視断面図であって、 (a) は X— X矢視断面図、 (b) は (a) における C部の拡大図である。
【図 10】 本発明の第 2の実施の形態におけるカード用コネクタのシ-ルを斜め上方 から観た斜視図であって、 (a) 及び (b) は互いに異なる角度から観た図である。
【図 1 1】 本発明の第 2の実施の形態におけるカード用コネクタのシェルを斜め下方 から観た斜視図であって、 (a) 及び (b) は互いに異なる角度から観た図である。
【図 1 2】 従来のカード用コネクタを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、 本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0024】 図 1は本発明の第 1の実施の形態におけるカード用コネクタを示す斜視図、 図 2は本発 明の第 1の実施の形態における力一ド用コネクタの分解図、 図 3は本発明の第 1の実施の 形態におけるカード用コネクタのシェルを示す図、 図 4は本発明の第 1の実施の形態にお けるカード用コネクタを基板に実装した状態を示す透視図、 図 5は本発明の第 1の実施の 形態におけるカード用コネクタに挿入されるカードの四面図である。 なお、 図 1において 、 (a) は斜め上方手前側から観た図、 (b) は斜め下方から観た図であり、 図 3におい て、 (a) は斜め下方手前側から観た図、 (b) は後面図であり、 図 5において、 (a) は右側面図、 (b) は下面図、 (c) は左側面図、 (d) は上面図である。
【0025】
図において、 1は本実施の形態における力一ド用コネクタであり、 図示されない電子機 器が備えるプリント回路基板、 フレキシブル回路基板 (F PC : F l e x i b l e P r i n t e d C i r c u i t) 等の基板 9 1に表面実装されて取付けられる。 そして、 前 記カード用コネクタ 1の内部には力一ド 10 1が挿入され、 前記カード用コネクタ 1を介 して、 前記電子機器にカード 1 0 1が装着される。 なお、 前記電子機器は、 例えば、 パー ソナルコンピュータ、 携帯電話機、 PDA, デジタルカメラ、 ビデオカメラ、 音楽プレー ャ、 ゲーム機、 車両用ナビゲーシヨン装置等であるが、 いかなる種類の機器であってもよ い。
[0026]
また、 カード 1 0 1は、 例えば、 S IMカード、 MMC (R) 、 SD (R) カード、 m i n i SD (R) カード、 xDピクチャ一カード (R) 、 メモリスティック (R) 、 メモ リスティック Du o (R) 、 スマートメディア (R) 、 T r a n s— F l a s h (R) メ モリカード等の I C力一ドであり、 いかなる種類の力一ドであってもよい。
【0027】
本実施の形態において、 前記カード 1 01は、 図 5に示されるように、 全体的に略矩 ( く) 形の板状の形状を有し、 前端 1 1 1 a寄りの部分の下面 1 1 1 dに、 複数の端子部材 としてのコンタクトパッド 1 51が、 前端 1 1 1 aに沿って並ぶように配設されている。 また、 後端 1 1 1 b寄りの部分の下面 1 1 1 dには、 —対の放熱部材としての放熱パッド 1 55が配設されている。 なお、 上面 1 1 1 cには、 コンタクトパッド 1 5 1も放熱パッ ド 1 55も配設されていない。 さらに、 前端 1 1 1 aと後端 1 1 1 bとを結ぶ側縁 1 1 2 の少なくとも一方における後半部分 (前端 1 1 1 aと後端 1 1 1 bとの中間点よりも後端 1 1 1 b寄りの部分) には、 少なくとも一つの凹部 1 1 3が形成されている。 ここでは、 説明の都合上、 右側の側縁 1 1 2における後半部分に凹部 1 1 3がーつだけ形成されてい る例についてのみ説明する。
【0028】
なお、 本実施の形態において、 カード用コネクタ 1及びカード 101の各部の構成及び 動作を説明するために使用される上、 下、 左、 右、 前、 後等の方向を示す表現は、 絶対的 なものでなく相対的なものであり、 カード用コネクタ 1、 カード 1 0 1又はそれらの部品 が図に示される姿勢である場合に適切であるが、 カード用コネクタ 1、 カード 1 0 1又は それらの部品の姿勢が変化した場合には、 姿勢の変化に応じて変更して解釈されるべきも のである。
【0029】
ここで、 前記カード用コネクタ 1は、 合成樹脂等の絶縁性材料によって一体的に成形さ れたハウジング 1 1と、 金属等の導電性材料から成る板材に打抜き、 折曲げ等の加工を施 すことによって一体的に成形され、 ハウジング 1 1に取付けられた複数の接続端子として の端子 51と、 金属等の導電性材料から成る板材に打抜き、 折曲げ等の加工を施すことに よって一体的に成形され、 ハウジング 1 1の上側に取付けられたカバー部材としてのシェ ル 61とを有する。
【0030】
該シヱル 6 1は、 ハウジング 1 1及び該ハウジング 1 1に収容されたカード 101の少 なくとも一部の上方を禝うようになっている。 そして、 前記カード用コネクタ 1は、 概略 、 扁 (へん) 平な直方体形状を備え、 前記電子機器に取付けられ、 ハウジング 1 1とシェ ル 6 1との間に形成されたカード収容空間に、 手前側 (図 1 ( a ) における右下側、 及び 、 図 1 ( b ) における右上側) からカード 1 0 1が挿入される。
【0 0 3 1】
また、 前記端子 5 1は、 典型的には、 ォ一バーモルディングによってハウジング 1 1と '体化されている。 すなわち、 ハウジング 1 1は、 端子 5 1をあらかじめ内部にセットし た金型のキヤビティ内に樹脂を充填 (てん) することによって成形される。
【0 0 3 2】
図に示されるように、 ハウジング 1 1は、 略矩形の板状の底壁部 1 1 b、 及び、 該底壁 部 1 1 bの奥部において奥側 (図 2における左上側) の縁に沿って延在し、 底壁部 1 1 b から立設する奥壁部 1 1 aを有する。 ここで、 底壁部 1 1 bは、 上面に接続端子としての 端子 5 1が取付けられる端子保持部 1 1 dを備える。 端子 5 1は、 上述のように、 オーバ 一モルディングによって端子保持部 1 1 dと一体化されていてもよいが、 端子保持部 1 1 dの上面に、 前後方向 (図 2における左上と右下を結ぶ方向) に延在するように複数の端 子装填溝を形成し、 各端子装填溝に端子 5 1を挿入して取付けるようにしてもよい。
【0 0 3 3】
該端子 5 1は、 前後方向に互いに平行に延在する細長い帯状の部材であり、 隣接するも の同士が接触しないように、 並列に配設されている。 各端子 5 1は、 前後方向に延在する 本体部 5 1 aと、 該本体部 5 1 aの前端から前方に向けて延出する腕部 5 1 dと、 該腕部 5 1 dの先端に接続された接触部 5 1 bと、 前記本体部 5 1 aの後端から後方に向けて延 出するソルダ一テール部としてのテール部 5 1 cとを含む。
【0 0 3 4】
そして、 前記端子 5 1は、 本体部 5 1 aが前記端子保持部 1 1 dに取付けられ、 腕部 5 1 dが奥壁部 1 1 aに向けて斜め上方に延在し、 腕部 5 1 dの先端に接続された接触部 5 1 bが底壁部 1 1 bの上面より上方に突出している。 各端子 5 1の接触部 5 1 bは、 カー ド 1 0 1の下面 1 1 1 dの対応するコンタクトパッド 1 5 1に接触して電気的に接続され る。
【0 0 3 5】
また、 前記テール部 5 1 cは、 底壁部 1 1 bの手前側の縁から手前側に向けて突出し、 前記基板 9 1の表面に形成された相手方端子部材としての端子接続パッド 9 2に、 はんだ 付等によって電気的に接続される。 なお、 前記端子接続パッド 9 2は、 前記基板 9 1の表 面又は内部に形成された信号線等に接続されている。
【0 0 3 6】
前記腕部 5 1 dがカンチレパー状の板ばね部材として機能し、 接触部 5 1 bを弹性的に 上方に付勢するので、 接触部 5 1 bがカード 1 0 1のコンタクトパッド 1 5 1に押圧され 、 接触部 5 1 bとコンタクトパッド 1 5 1との接触が確実に維持される。
【0 0 3 7】
さらに、 前記底壁部 1 1 bにおける端子 5 1の接触部 5 1 b及び腕部 5 1 dの下方に対 応する部分には、 底壁部 1 1 bを厚さ方向に貫通する開口部 1 1 cが形成されている。 な お、 該開口部 1 1 cは、 必要に応じて省略することもできる。
【0 0 3 8】
また、 前記シェル 6 1は、 概略矩形の天板部 6 2と、 該天板部 6 2の複数箇所の側縁 ( 具体的には、 両側縁及び奥側緣) から立設する複数の側板部 6 4とを有する。 該側板部 6 4には、 複数の掛止開口 6 3が形成され、 図 1に示されるように、 シェル 6 1をハウジン グ 1 1の上側に取付けると、 該ハウジング 1 1の底壁部 1 1 bの外側面に形成された掛止 突起 1 3に前記掛止開口 6 3が掛止され、 これにより、 シェル 6 1がハウジング 1 1に固 定される。
【0 0 3 9】
そして、 前記側板部 6 4の下端縁からは、 複数の固定片 6 5が天板部 6 2と平行な方向 に延出する。 前記固定片 6 5のうちの少なくとも一つは、 前記基板 9 1の表面に配設され た固定用パッド 9 3にはんだ付等によって接続されて固定される。 なお、 望ましくは、 す ベての固定片 6 5が固定用パッド 9 3に接続されて固定される。
【0 0 4 0】
該固定用パッド 9 3は、 前記基板 9 1の裏面又は内部に形成された接地線等に接続され ている。 ここで、 前記基板 9 1の接地線は、 例えば、 熱伝導性が高い金属から成る幅の広 い板状部材であって、 放熱板又は熱伝導板として機能する部材であることが望ましい。 こ れにより、 カード 1 0 1の発生する熱が天板部 6 2、 側板部 6 4、 固定片 6 5及び固定用 パッド 9 3を介して、 前記接地線に伝えられ、 効率よく放熱される。 この場合、 前記固定 用パッド 9 3は伝熱用パッドとして機能する。 なお、 前記固定用パッド 9 3は、 接地線で なく、 放熱又は熱伝導を発揮するのみであって、 接地ラインとしては機能しない放熱板又 は熱伝導板に接続されていてもよい。
【0 0 4 1】
また、 典型的には、 前記固定片 6 5のうちのいくつかは、 シェル 6 1の外方に向けて延 出し、 他の固定片 6 5はシェル 6 1の内方に向けて延出する。 そして、 シェル 6 1の内方 に向けて延出する固定片 6 5は、 ハウジング 1 1の底壁部 1 1 bの下面に当接し、 シェル 6 1をハウジング 1 1に固定する機能を発揮する。
【0 0 4 2】
さらに、 シェル 6 1の天板部 6 2には複数のスリット 6 2 aが形成され、 該スリット 6 2 aによって天板部 6 2の周辺部 6 2 dから分離された部分には、 下方に向けて突き出た 突ばね部としての膨出ばね部 6 2 bが形成されている。 典型的には、 該膨出ばね部 6 2 b は下方に向けて膨出する部材であって、 また、 前記スリット 6 2 aは、 天板部 6 2の手前 側端のアーチ部 6 2 cと同形状に、 すなわち、 中央部が奥側に向けて突出するアーチ状に 形成され、 偶数本 (図に示される例においては、 4本〉 形成されている。 そして、 膨出ば ね部 6 2 bは、 その前後方向 (図 1 ( a ) における左上と右下を結ぶ方向) の両端縁を一 対のスリット 6 2 aによって画定された部分であり、 上方から観て、 幅が広く、 中央部が 奥側に向けて突出するアーチ状の帯状の形状を備える。 なお、 図に示される例において、 膨出ばね部 6 2 bは、 3つ形成されているが、 その数は、 適宜変更することができる。
【0 0 4 3】
前記膨出ばね部 6 2 bは、 カード 1 0 1との接触状態を向上させてカード 1 0 1からの 熱伝達を向上させる接触向上部又は熱伝達向上部として機能する。 そのため、 前記膨出ば ね部 6 2 bは、 シェル 6 1の幅方向に関する両端が周辺部 6 2 dに接続された両持ち梁状 の板ばね部材であり、 図 3に示されるように、 その下面が周辺部 6 2 dの下面よりも下方 に位置するように、 下方に向けて膨出している。
【0 0 4 4】
シェル 6 1は、 典型的には、 金属板に打抜き、 折曲げ等の加工を施すことによって成形 される部材であるところ、 本来は平板である天板部 6 2が、 前記加工時のスプリングバッ ク等の原因によって、 わずかではあるが、 上方に向けて突出するように湾曲してしまうこ とがある。 そして、 天板部 6 2が上方に向けて突出するように湾曲していると、 ハウジン グ 1 1とシェノレ 6 1との間のカード収容空間に挿入されたカード 1 0 1の上面 1 1 1 cの 一部 (特に、 幅方向中央部付近) が天板部 6 2に当接不能となるので、 カード 1 0 1の発 生する熱を天板部 6 2に効率的に伝達することができなくなる。
【0 0 4 5】
本実施の形態においては、 膨出ばね部 6 2 bが形成されているので、 天板部 6 2が上方 に向けて突出するように湾曲している場合であっても、 反対に、 天板部 6 2が平板である 場合であっても、 カード収容空間に挿入されたカード 1 0 1の上面 1 1 1 c全体が天板部 6 2に当接可能となり、 力一ド 1 0 1の発生する熱を天板部 6 2に効率的に伝達すること ができる。
【0 0 4 6】
さらに、 前記膨出ばね部 6 2 bは、 中央部が奥側に向けて突出するアーチ状の帯状の形 状を備えるので、 その長さが、 周辺部 6 2 dに接続された両端同士を直線的に結んだ長さ よりも、 長くなつている。 つまり、 前記膨出ばね部 6 2 bは、 両端が周辺部 6 2 dに接続 された両持ち梁状の板ばね部材としての長さ、 すなわち、 ばね長が長くなつている。 した がって、 前記膨出ばね部 6 2 bは、 ばねとして上下方向に変位する範囲が広く、 かつ、 柔 軟性が高いので、 力一ド 1 0 1の上面 1 1 1 cと確実に接触することができる。
【0 0 4 7】
なお、 シェル 6 1の天板部 6 2は、 典型的には、 ハウジング 1 1の底壁部 1 1 bよりも 大きく、 その面積は、 カード 1 0 1の上面 1 1 1 cの面積の 8 0 〔%〕 以上、 望ましくは 9 0 〔%〕 以上、 更に望ましくは 9 5 〔%〕 以上の大きさである。 また、 膨出ばね部 6 2 bは、 典型的には、 カード 1 0 1の前方から後方に互 (わた) つて、 連続的にカード 1 0 1の一側面に接触する。 なお、 スリット 6 2 aは、 極めて幅が狭く、 スリット 6 2 aの形 成による天板部 6 2の面積の減少は、 無視し得るほどにわずかである。
【0 0 4 8】
図に示される例において、 シェル 6 1の天板部 6 2は、 ハウジング 1 1の底壁部 1 1 b の約 2倍の面積を備える。 そして、 シェル 6 1は、 天板部 6 2の奥側縁から立設する側板 部 6 4が奥壁部 1 1 aの外面に当接するようにして、 すなわち、 天板部 6 2の奧側縁と底 壁部 1 1 bの奥側緣とがほぼ一致するようにして、 ハウジング 1 1の上側に取付けられて いる。 そのため、 天板部 6 2の手前側半分程の部分の下方には、 ハウジング 1 1が存在し ない状態となっている。
【0 0 4 9】
そして、 シェル 6 1の手前側端における側板部 6 4には、 カード保持片 6 6が接統され ている。 該カード保持片 6 6の基部 6 6 aは、 側板部 6 4の下端縁から天板部 6 2と平行 にシェル 6 1の内方に向けて延出し、 前記基部 6 6 aの前端側からは、 支持腕片 6 6 bが 奥壁側に向けて延出している。 前記支持腕片 6 6 bは、 弾性を備えたカンチレバ一状の板 ばね部材であって、 奥壁側に向けて斜め上方に延在する。 なお、 前記基部 6 6 aは、 固定 片 6 5と同様に、 前記基板 9 1の表面に形成された固定用パッド 9 3にはんだ付等によつ て接続されて固定される。
【0 0 5 0】
また、 前記支持腕片 6 6 bの先端は、 カード 1 0 1の下面 1 1 1 dの放熱パッド 1 5 5 に接触する。 この場合、 前記支持腕片 6 6 bがカンチレバ一状の板ばね部材として機能し 、 その先端を弾性的に上方に付勢するので、 前記支持腕片 6 6 bの先端はカード 1 0 1の 放熱パッド 1 5 5に押圧され、 該放熱パッド 1 5 5との接触が確実に維持される。
【0 0 5 1】
これにより、 カード 1 0 1の発生する熱が放熱パッド 1 5 5から、 支持腕片 6 6 b、 基 部 6 6 a及び固定用パッド 9 3を介して、 前記接地線に伝達され、 効率よく放熱される。 また、 ハウジング 1 1とシェル 6 1との間のカード収容空間に揷入されたカード 1 0 1の 下面 1 1 1 dを支持腕片 6 6 bの先端が弾性的に上方に付勢するので、 カード 1 0 1の上 面 1 1 1 cがシェル 6 1の天板部 6 2に押圧され、 前記力一ド収容空間内におけるカード
1 0 1の姿勢が安定するとともに、 カード 1 0 1の上面 1 1 1 c全体がシェル 6 1の天板 部 6 2に当接することによって、 カード 1 0 1の発生する熱が天板部 6 2に効率的に伝達 され、 さらに、 側板部 6 4、 固定片 6 5及び固定用パッド 9 3を介して、 前記接地線に伝 達され、 効率よく放熱される。
【0 0 5 2】
また、 シェル 6 1は、 図 4に示されるように、 左右両側の側板部 6 4のうちの少なくと も一方に形成された少なくとも一つのロック部材 6 8を備える。 ここでは、 説明の都合上 、 右側の側板部 6 4にロック部材 6 8が一つだけ形成されている例についてのみ説明する
【0 0 5 3】
なお、 該ロック部材 6 8は、 側板部 6 4の一部を切起して形成したカンチレバー状の板 ばね部材であり、 後述されるように、 その基端部が側板部 6 4に一体的に接続された口ッ ク本体部 6 8 aと、 該ロック本体部 6 8 aの先端に接続されたロック凸部 6 8 bと、 該ロ ック凸部 6 8 bの先端に接続された平板状の操作部 6 8 cとを備える。 そして、 前記口ッ ク部材 6 8は、 側板部 6 に対して直交する方向に弹性的に変位する。
【0 0 5 4】
これにより、 ハウジング 1 1とシェル 6 1との間のカード収容空間に挿入されたカード 1 0 1の側緣 1 1 2に形成された凹部 1 1 3にロック部材 6 8のロック凸部 6 8 bが嵌 ( かん) 入して係合するので、 カード 1 0 1を確実にロックして保持することができる。
【0 0 5 5】
次に、 前記カード用コネクタ 1にカード 1 0 1を揷入する動作について説明する。
【0 0 5 6】
図 6は本発明の第 1の実施の形態におけるカード用コネクタにカードを挿入する途中の 状態を示す図、 図 7は本発明の第 1の実施の形態におけるカード用コネクタに挿入された カードをロックした状態を示す図、 図8は本発明の第 1の実施の形態におけるカード用コ ネクタに挿入されたカードをロックした状態を示す斜視図、 図 9は本発明の第 1の実施の 形態におけるカード用コネクタに挿入されたカードをロックした状態を示す断面図であり 図 8における X— X矢視断面図である。 なお、 図 6及ぴ 7において、 (a ) は斜視図、 ( b ) は (a ) における A部の拡大図、 (c ) は透視平面図、 (d ) は (c ) における B部 の拡大図であり、 図 9において、 (a ) は X— X矢視断面図、 ( b ) は ( a ) における C 部の拡大図である。
【0 0 5 7】
図 6及び 7における ( b ) に示されるように、 シェル 6 1に形成されたロック部材 6 8 は、 その基端部が側板部 6 4に一体的に接続され、 奥壁部 1 1 a側に向けて (カード 1 0 1の挿入方向に) 延出するロック本体部 6 8 aと、 該ロック本体部 6 8 aの先端に接続さ れ、 シェル 6 1の内方に向けて突出するように屈曲形成されたロック凸部 6 8 bと、 該ロ ック凸部 6 8 bの先端に接続された平板状の操作部 6 8 cとを備える。 該操作部 6 8 cは 、 前記ロック本体部 6 8 aとほぼ面一となるように形成されることが望ましい。 これによ り、 操作部 6 8 cがカード用コネクタ 1の側面から突出することがないため、 カード用コ ネクタ 1の幅を増大させることなく、 小型化が可能で、 さらに、 口ック部材 6 8の加工も 容易になる。 なお、 前記ロック部材 6 8の周囲は、 シェル 6 1の一部が除去され、 開口部 6 7となっている。 そして、 前記ロック部材 6 8は、 側板部 6 4に対して直交する方向に 弹性的に変位する。
【0 0 5 8】
また、 図 6及び 7における ( d ) に示されるように、 ロック部材 6 8のロック凸部 6 8 bは、 ロック本体部 6 8 a及び操作部 6 8 cの面に対してほぼ直交する係止部 6 8 b 1と 、 前記面に対して傾斜した方向に延在する傾斜部 6 8 b 2とを備え、 上方から観た形状は 、 略直角三角形となっている。 該直角三角形においては、 係止部 6 8 b 1に対応する辺と 傾斜部 6 8 b 2に対応する辺とに挟まれた凸頂点部 6 8 b 3は鋭角であり、 該凸頂点部 6 8 b 3に対向する辺と係止部 6 8 b 1に対応する辺とに挟まれた頂点がほぼ直角となって いる。 なお、 カード 1 0 1が挿入されていない初期状態において、 ロック本体部 6 8 a及 び操作部 6 8 cの面は、 周囲の側板部 6 4とほぼ面一となつている。
【0 0 5 9】
まず、 カード 1 0 1を挿入する場合、 利用者が手指等によってカード 1 0 1をカード用 コネクタ 1の手前側 (図 6 ( a ) における左下側) からハウジング 1 1とシェル 6 1との 間に形成されたカード収容空間に挿入する。 なお、 カード 1 0 1は、 コンタクトパッド 1 5 1の配設された下面 1 1 1 dがハウジング 1 1の底壁部 1 1 bと対向し、 コンタクトパ ッド 1 5 1の配設されていない上面 1 1 1 cがシェル 6 1の天板部 6 2と対向し、 前端 1 1 1 aがハウジング 1 1の奥壁部 1 1 aの方を向くような姿勢で、 挿入される。
【0 0 6 0】
これにより、 カード 1 0 1は、 凹部 1 1 3が形成されている方の側縁 1 1 2、 すなわち 、 右側の側緣 1 1 2がシェル 6 1におけるロック部材 6 8が形成された側板部 6 4に沿つ て、 かつ、 他方の側縁 1 1 2、 すなわち、 左側の側縁 1 1 2がシェル 6 1におけるロック 部材 6 8が形成されていない側板部 6 4に沿って進行する。 つまり、 カード 1 0 1は、 左 右両側の側緣 1 1 2がシェル 6 1における左右両側の側板部 6 4によってガイドされて、 進行する。
【0 0 6 1】
なお、 図 6は、 カード 1 0 1の挿入工程の初期の段階を示し、 前端 1 1 1 a及びその近 傍のみがカード収容空間内に挿入された状態であって、 前端 1 1 1 aがロック部材 6 8の ロック凸部 6 8 bの手前に到達した状態を示している。 また、 シェル 6 1の天板部 6 2に おいては、 膨出ばね部 6 2 bが下方に向けて膨出しているが、 その膨出量がわずかである ので、 カード 1 0 1の挿入工程において力一ド 1 0 1が前記膨出ばね部 6 2 bに引掛かつ てしまうことは、 実際上、 発生しない。
【0 0 6 2】
続いて、 利用者が図 6に示される状態から力一ド 1 0 1を更に押込むと、 カード 1 0 1 の右側の側縁 1 1 2がロック部材 6 8のロック凸部 6 8 bに当接し、 ロック部材 6 8がシ エル 6 1の外側方向 (図 6 ( c ) 及び ( d ) における右方向) に変位する。 カード 1 0 1 の右側の側緣 1 1 2は、 ロック部材 6 8のロック凸部 6 8 bに当接する際には、 まず、 傾 斜部 6 8 b 2に当接するので、 スムーズに口ック部材 6 8をシェル 6 1の外側方向に変位 させることができる。 したがって、 カード 1 0 1は、 ロック部材 6 8からあまり大きな抵 抗カを受けることなく、 進行することができ、 利用者は、 カード 1 0 1を容易に押込むこ とができる。
【0 0 6 3】
さらに、 力一ド 1 0 1の進行方向に関して、 口ック凸部 6 8 bは、 ロック本体部 6 8 a が側板部 6 4に接続される部分よりも後方に位置する。 すなわち、 ロック凸部 6 8 bは、 カンチレバー状の板ばね部材であるロック部材 6 8の卜レ一リング側に位置する。 そのた め、 カード 1 0 1は、 あまり大きな抵抗力を受けることなく、 ロック凸部 6 8 bをシェル 6 1の外側方向に変位させることができる。 したがって、 カード 1 0 1は、 極めてスムー ズに進行することができ、 利用者は、 力一ド 1 0 1を極めて容易に押込むことができる。
【0 0 6 4】
そして、 カード 1 0 1の前端 1 1 1 aがハウジング 1 1の奥壁部 1 1 a及びシェル 6 1 の奥側の側板部 6 4に当接又は近接し、 図 7に示されるような状態になり、 カード用コネ クタ 1の内部へのカード 1 0 1の挿入が完了する。
【0 0 6 5】
この状態において、 カード 1 0 1のコンタクトパッド 1 5 1の各々には、 図 8に示され るように、 対応する端子 5 1の接触部 5 1 bが接触して電気的に接統される。 また、 カー ド 1 0 1の上面 1 1 1 cの略全体がシェル 6 1の天板部 6 2に覆われ、 カード 1 0 1の左 右両側の側縁 1 1 2の略全面がシェル 6 1における左右両側の側板部 6 4に当接又は近接 している。 そのため、 カード用コネクタ 1内における力一ド 1 0 1の姿勢が安定し、 コン タクトパッド 1 5 1と端子 5 1との電気的接続が安定的に維持される。
【0 0 6 6】
さらに、 力一ド 1 0 1の後端 1 1 1 b側半分程の部分は、 下面 1 1 1 dに放熱パッド 1 5 5が配設され、 カード保持片 6 6によって上方に付勢され、 かつ、 カード 1 0 1の前端 1 1 1 a側半分程の部分は、 下面 1 1 1 dにコンタクトパッド 1 5 1が配設され、 端子 5 1によって上方に付勢されているので、 図 9 ( a ) に示されるように、 カード 1 0 1の上 面 1 1 1 cの略全体がシェル 6 1の天板部 6 2に押圧されている。 そのため、 カード用コ ネクタ 1内におけるカード 1 0 1の姿勢が更に安定する。
[ 0 0 6 7 ]
さらに、 カード 1 0 1の上面 1 1 1 cの略全体 (例えば、 8 0 〔%〕 以上、 望ましくは 9 0 〔%〕 以上、 更に望ましくは 9 5 〔%〕 以上) がシェル 6 1の天板部 6 2に押圧され ているので、 カード 1 0 1の発生する熱が上面 1 1 1 cから天板部 6 2に効率的に伝達さ れ、 さらに、 側板部 6 4、 固定片 6 5及び固定用パッド 9 3を介して、 前記接地線に伝達 され、 効率よく放熱される。 【0 0 6 8】
さらに、 シェル 6 1の天板部 6 2に膨出ばね部 6 2 bが形成され、 該膨出ばね部 6 2 b が弹性的に変形するので、 天板部 6 2の下面の略全体が前記カード 1 0 1の上面 1 1 1 c の略全体と当接し、 カード 1 0 1の発生する熱を天板部 6 2に効率的に伝達することがで きる。
【0 0 6 9】
なお、 カード 1 0 1の寸法精度が低く、 カード 1 0 1の厚さ (上面 1 1 1 cと下面 1 1 I dとの間隔) にばらつきがある可能性もあるが、 カード保持片 6 6及び端子 5 1がカン チレバー状の板ばねとして機能してカード 1 0 1を上方に付勢するので、 該カ一ド 1 0 1 の厚さにばらつきがあっても、 カード 1 0 1の上面 1 1 1 cの略全体がシヱル 6 1の天板 部 6 2に確実に当接する。 また、 膨出ばね部 6 2 bが弾性的に変形するので、 天板部 6 2 の下面の略全体がカード 1 0 1の上面 1 1 1 cの略全体と確実に当接する。 したがって、 カード 1 0 1の発生する熱が上面 1 1 1 cから天板部 6 2に効率的に伝達される。
【0 0 7 0】
同様に、 カード 1 0 1の厚さにばらつきがあっても、 カード保持片 6 6の支持腕片 6 6 bの先端は力一ド 1 0 1の放熱パッド 1 5 5に押圧され、 該放熱パッド 1 5 5との接触が 確実に維持されるので、 カード 1 0 1の発生する熱が放熱パッド 1 5 5から、 支持腕片 6 6 b、 基部 6 6 a及び固定用パッド 9 3を介して、 前記接地線に伝達され、 効率よく放熱 される。
【0 0 7 1】
また、 ロック部材 6 8のロック凸部 6 8 bは、 カード 1 0 1の側縁 1 1 2に形成された 凹部 1 1 3に嵌入して係合している。 そのため、 カード 1 0 1は、 カード用コネクタ 1内 に確実に口ックして保持される。
【0 0 7 2】
図 7 ( d ) に示されるように、 凹部 1 1 3は、 側縁 1 1 2に対してほぼ直交する被係止 部 1 1 3 aを備え、 上方から観た形状は、 略矩形となっている。 前記被係止部 1 1 3 aは 、 凹部 1 1 3における前端 1 1 1 a寄りの一面であり、 ロック凸部 6 8 bが凹部 1 1 3に 嵌入した状態で、 係止部 6 8 b 1と対向する部位である。
【0 0 7 3】
そのため、 前記電子機器に振動、 衝撃等が加えられたり、 利用者等が誤ってカード 1 0 1を引張ったりして、 力一ド収容空問から引出す方向の外力が力一ド 1 0 1に付与された 場合、 凹部 1 1 3の被係止部 1 1 3 aが口ック凸部 6 8 bの係止部 6 8 b 1に当接して係 止されるので、 カード 1 0 1がそれ以上挿入方向と反対方向に移動することがない。 した がって、 カード収容空間から抜出てカード用コネクタ 1から離脱することが防止されるの みならず、 コンタクトパッド 1 5 1と端子 5 1との接触状態が解除されることも防止され る。
【0 0 7 4】
ロック凸部 6 8 bが凹部 1 1 3に嵌入した状態において、 ロック本体部 6 8 a及び操作 部 6 8 cの面は、 初期状態と同様に、 周囲の側板部 6 4とほぼ面一となつている。 したが つて、 ロック本体部 6 8 a及び操作部 6 8 cの面に対してほぼ直交する係止部 6 8 b 1は 、 側板部 6 4に対してほぼ直交している。 一方、 カード 1 0 1の側縁 1 1 2は、 側板部 6 4にガイドされているので、 側板部 6 4とほぼ平行である。 したがって、 側縁 1 1 2に対 してほぼ直交する被係止部 1 1 3 aは、 側板部 6 4に対してほぼ直交している。 これによ り、 ロック凸部 6 8 bの係止部 6 8 b lと凹部 1 1 3の被係止部 1 1 3 aとは、 互いに平 行で、 かつ、 侧板部 6 4に対してほぼ直交、 すなわち、 挿入方向に対してほぼ直交してい るので、 係止状態が解除されることがない。
【0 0 7 5】
さらに、 ロック凸部 6 8 bは、 カード 1 0 1の進行方向に関して、 ロック本体部 6 8 a が側板部 6 4に接続される部分よりも後方に位置するので、 カード 1 0 1の進行方向と反 対方向に関しては、 口ック本体部 6 8 aが側板部 6 4に接続される部分よりも前方に位置 する。 すなわち、 カード 1 0 1をカード収容空間から引出す場合、 ロック凸部 6 8 bは、 カンチレバー状の板ばね部材であるロック部材 6 8のリーディング側に位置する。 そのた め、 引出す方向の外力がカード 1 0 1に付与された場合、 ロック凸部 6 8 bには凹部 1 1 3に食込む方向の力が作用する。 つまり、 図 7 ( d ) において、 左方向へ変位するような 力がロック凸部 6 8 bに作用する。 したがって、 該ロック凸部 6 8 bがシェル 6 1の外側 方向に変位することがないので、 ロック凸部 6 8 bの係止部 6 8 b 1と凹部 1 1 3の被係 止部 1 1 3 aとの係止状態が解除されることがない。
【0 0 7 6】
なお、 カード 1 0 1の寸法精度が低く、 カード 1 0 1の前後方向に関して、 凹部 1 1 3 の位置にばらつきがある可能性もある。 この場合、 ロック部材 6 8のロック凸部 6 8 bが 凹部 1 1 3に嵌入してロックされた状態で、 カード用コネクタ 1内におけるカード 1 0 1 の位置にばらつきが発生し、 その結果、 カード 1 0 1の揷抜方向に関して、 コンタクトパ ッド 1 5 1及ぴ放熱パッド 1 5 5の位置にもばらつきが発生する。 し力 し、 図 5 ( b ) に 示されるように、 コンタクトパッド 1 5 1及ぴ放熱パッド 1 5 5は、 カード 1 0 1の前後 方向に細長い形状を備えているので、 カード 1 0 1の挿抜方向に関して、 カード用コネク タ 1内におけるカード 1 0 1の位置にばらつきが発生しても、 端子 5 1の接触部 5 1 b及 ぴカード保持片 6 6の支持腕片 6 6 bとの接触が確実に維持される。
【◦◦ 7 7】
また、 カード 1 0 1をカード用コネクタ 1から取出す場合には、 利用者が手指等によつ て操作部 6 8 cをシェル 6 1の外側方向に変位させ、 ロック凸部 6 8 bの係止部 6 8 b 1 と凹部 1 1 3の被係止部 1 1 3 aとの係止状態を解除させる。 そして、 操作部 6 8 cをシ エル 6 1の外側方向に変位させたままで、 カード 1 0 1の後端 1 1 1 b近傍を指等によつ て保持してカード 1 0 1を引張り、 カード収容空間から引出す。 これにより、 容易に、 か つ、 短時間で力一ド 1 0 1を力一ド用コネクタ 1から取出すことができる。
【0 0 7 8】
このように、 本実施の形態において、 シェル 6 1は、 天板部 6 2と、 天板部 6 2の側縁 から立設する複数の側板部 6 4と、 側板部 6 4の下端緣から延出する固定片 6 5とを備え 、 固定片 6 5のうちの少なくとも一つは、 基板 9 1に配設された固定用パッド 9 3に接続 され、 天板部 6 2は、 カード収容空間内に収容されたカード 1 0 1の上面 1 1 1 cと接触 し、 カード 1 0 1から天板部 6 2への熱伝達を向上させる熱伝達向上部としての膨出ばね 部 6 2 bを備える。
【0 0 7 9】
これにより、 カード用コネクタ 1は、 小型で、 かつ、 簡素な構成でありながら、 カード 1 0 1の発生する熱を、 シェル 6 1を介して伝達することによって、 速やかに除去するこ とができる。 また、 部品点数が少なく、 製造が容易であり、 コストが低いながらも、 信頼 性の高いカード用コネクタ 1を得ることができる。
【0 0 8 0】
また、 シェル 6 1は、 側板部 6 4の下端縁に接続されたカード保持片 6 6を備え、 カー ド保持片 6 6は、 カード収容空間内に収容されたカード 1 0 1の下面 1 1 1 dを上方に付 勢し、 カード 1 0 1の上面 1 1 1 cを熱伝達向上部としての膨出ばね部 6 2 bに当接させ る。 これにより、 カード 1 0 1の上面 1 1 1 cが熱伝達向上部としての膨出ばね部 6 2 b に確実に当接するので、 カード 1 0 1の発生する熱を確実に伝達して除去することができ る。
【0 0 8 1】
さらに、 熱伝達向上部としての膨出ばね部 6 2 bは、 スリット 6 2 aによって天板部 6 2の周辺部 6 2 dから分離されて下方に向けて膨出する。 これにより、 膨出ばね部 6 2 b を含む天板部 6 2全体の下面がカード 1 0 1の上面 1 1 1 c全体と当接し、 カード 1 0 1 の発生する熱を天板部 6 2に効率的に伝達することができる。
【0 0 8 2】
さらに、 膨出ばね部 6 2 bは、 その両端が周辺部 6 2 dに接統され、 シェル 6 1の幅方 向に延在する両持ち梁状の板ばね部材であり、 その中央部が奥側に向けて、 すなわち、 力 ード 1 0 1の挿入方向に向けて突出するアーチ状の帯状の形状を備える。 したがって、 膨 出ばね部 6 2 bは、 ばね長が長く、 ばねとして上下方向に変位する範囲が広く、 かつ、 柔 軟性が高いので、 カード 1 0 1の上面 1 1 1 cと確実に接触することができる。
【0 0 8 3】
さらに、 カード 1 0 1は、 その下面 1 1 1 dに配設された放熱パッド 1 5 5を備え、 力 ード保持片 6 6は、 放熱パッド 1 5 5に当接する。 したがって、 力一ド 1 0 1の発生する 熱を、 放熱パッド 1 5 5及び力一ド保持片 6 6をも介して伝達することによって、 より速 やかに除去することができる。
【0 0 8 4】
さらに、 力一ド 1 0 1のコンタクトパッド 1 5 1は、 カード 1 0 1における前端 1 1 1 a側半分の部分の下面 1 1 1 dに配設され、 端子 5 1によって上方に付勢され、 放熱パッ ド 1 5 5は、 カード 1 0 1における後端 1 1 1 b側半分の部分の下面 1 1 1 dに配設され 、 力一ド保持片 6 6によって上方に付勢される。 これにより、 力一ド 1 0 1の上面 1 1 1 cの略全体がシェル 6 1の天板部 6 2に押圧されるので、 カード収容空間内に収容された カード 1 0 1の姿勢が安定するとともに、 カード 1 0 1の発生する熱が上面 1 1 1 cから 天板部 6 2に効率的に伝達されて除去される。
【0 0 8 5】
次に、 本発明の第 2の実施の形態について説明する。 なお、 第 1の実施の形態と同じ構 造を有するものについては、 同じ符号を付与することによってその説明を省略する。 また 、 前記第 1の実施の形態と同じ動作及び同じ効果についても、 その説明を省略する。
【0 0 8 6 J
図 1 0は本発明の第 2の実施の形態におけるカード用コネクタのシェルを斜め上方から 観た斜視図、 図 1 1は本発明の第 2の実施の形態における力一ド用コネクタのシェルを斜 め下方から観た斜視図である。 なお、 図 1 0及び 1 1において、 (a ) 及び (b ) は互い に異なる角度から観た図である。
【0 0 8 7】
本実施の形態において、 シェル 6 1の天板部 6 2には複数のスリット 6 2 eが形成され 、 該スリット 6 2 eによって天板部 6 2の周辺部 6 2 dから分離された部分には、 下方に 向けて突き出た突ばね部としての突片部 6 2 f が形成されている。 典型的には、 該突片部 6 2 f は、 基端、 すなわち、 後端が周辺部 6 2 dに接続され、 自由端、 すなわち、 前端が 下方に向けて突出するカンチレバー状の部材であって、 また、 前記スリット 6 2 eは中央 部が奥側に向けて突出する円弧状に形成されている。
【0 0 8 8】
そして、 前記突片部 6 2 f は、 前記第 1の実施の形態における膨出ばね部 6 2 bと比較 して、 個々の大きさは極めて小さく、 極めて多数個 (図に示される例においては、 8 5個 ) 形成され、 格子状に配置されている。 全体として、 前記突片部 6 2 ίは、 魚の鱗のよう に形成され、 配置されている。 すなわち、 魚鱗状に形成されている。 なお、 前記突片部 6 2 f の数及び配置の仕方は、 適宜変更することができる。
【0 0 8 9】
前記突片部 6 2 f は、 前記第 1の実施の形態における膨出ばね部 6 2 bと同様に、 力一 ド 1 0 1との接触状態を向上させてカード 1 0 1からの熱伝達を向上させる接触向上部又 は熱伝達向上部として機能する。 そのため、 前記突片部 6 2 f は、 後端 (力一ド 1 0 1の 揷入方向反対側端) が周辺部 6 2 dに接続されたカンチレパ一状の板ばね部材であり、 図 1 1に示されるように、 その前端 (カード 1 0 1の挿入方向側端) が周辺部 6 2 dの下面 よりも下方に位置するように、 下方に向けて突き出ている。
【0 0 9 0】
本実施の形態においては、 突片部 6 2 f が形成されているので、 天板部 6 2が上方に向 けて突出するように湾曲している場合であっても、 力一ド収容空間に挿入されたカード 1 0 1の上面 1 1 1 c全体が天板部 6 2に当接可能となり、 カード 1 0 1の発生する熱を天 板部 6 2に効率的に伝達することができる。 また、 前記突片部 6 2 f は、 カンチレバー状 の板ばね部材であって弾性的に変形するので、 天板部 6 2が本来の平板である場合には、 カード収容空間に挿入されたカード 1 0 1の上面 1 1 1 cによって変形させられ、 その下 面が周辺部 6 2 dの下面と略面一となるから、 突片部 6 2 f を含む天板部 6 2全体の下面 が前記力一ド 1 0 1の上面 1 1 1 c全体と当接し、 カード 1 0 1の発生する熱を天板部 6 2に効率的に伝達することができる。
【0 0 9 1】
さらに、 前記突片部 6 2 f は、 個々の大きさが極めて小さく、 極めて多数個が配設され ている、 つまり、 魚鱗状に形成されているので、 天板部 6 2が上方に向けて局部的に湾曲 している場合であっても、 カード収容空間に挿入されたカード 1 0 1の上面 1 1 1 c全体 が天板部 6 2に当接可能となり、 カード 1 0 1の発生する熱を天板部 6 2に効率的に伝達 することができる。 また、 寸法精度が低いためにカード 1 0 1の上面 1 1 1 cが平坦 (た ん) でない場合や、 力一ド 1 0 1の上面 1 1 1 cに凹凸が形成されている場合であっても 、 個々の突片部 6 2 f がカード 1 0 1の上面 1 1 1 cの局部的な凹凸に対応して変形する ので、 カード 1 0 1の上面 1 1 1 c全体が天板部 6 2に確実に接触することができる。
【0 0 9 2】
なお、 突片部 6 2 f は、 典型的には、 カード 1 0 1の前方から後方に!:つて、 連続的に カード 1 0 1の一側面に接触する。 また、 スリット 6 2 eは、 極めて幅が狭く、 スリット 6 2 eの形成による天板部 6 2の面積の減少は、 無視し得るほどにわずかである。
【0 0 9 3】
その他の点の構造及び動作については、 前記第 1の実施の形態と同様であるので、 説明 を省略する。
【0 0 9 4】
なお、 本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、 本発明の趣旨に基づいて種 々変形させることが可能であり、 それらを本発明の範囲から排除するものではない。 【産業上の利用可能性】
【0 0 9 5】
本発明は、 カード用コネクタに適用することができる。
【符号の説明】
【0 0 9 6】
1 カード用コネクタ
1 1、 8 1 1 ハウジング
1 1 a 奥壁部
l i b 底壁部
1 1 c , 6 7 開口部
1 1 d 端子保持部
1 3 掛止突起
5 1 端子
5 1 a 本体部
5 1 b 接触部
5 1 c テ>~ノレ部
5 1 d 腕部
6 1、 8 6 1 シェル
6 2 天板部
6 2 a , 6 2 e スリット
6 2 b 膨出ばね部
6 2 c アーチ部
6 2 d 周辺部
6 2 f 突片部
6 3 掛止開口 側板部
5 固定片
6 カード保持片
6 a 基部
6 b 支持腕片
8 ロック部材
8 a 口ック本体部
8 b ロック凸部
8 b 1 係止部
8 b 2 傾斜部
8 b 3 凸頂点部
8 c 操作部
1 基板
2 端子接続パッド
3 固定用パッド
0 1 カード
1 1 a 前端
1 1 b 後端
1 1 c 上面
l i d 下面
1 2 側縁
1 3 凹部
1 3 a 被係止部
5 1、 95 1 コンタク トパッド 5 放熱パッド
1 スライ ド部材
2 レバー
3 係合部
1 接続端子
5 板ばね
1 ピン部材
1 コイルスプリング
1 メモリ力一ド
2 係合凹部

Claims

【書類名】 特許請求の範囲
【 求項 1】
( a ) 端子部材を備えるカードを収容するハウジングと、
( b ) 該ハウジングに取付けられ、 前記カードの端子部材と接触する接統端子と、
( c ) 前記ハウジングに取付けられ、 該ハウジングとの間にカード収容空間を形成する力 バ一部材とを有し、
( d ) 基板に取付けられるカード用コネクタであって、
( e ) 前記カバ一部材は、 天板部と、 該天板部の側縁から立設する複数の側板部と、 該側 板部の下端縁から延出する固定片とを備え、
( f ) 該固定片のうちの少なくとも一つは、 前記基板に配設された伝熱用パッドに接続さ れ、
( g ) 前記天板部は、 前記カード収容空間内に収容されたカードの上面と接触し、 前記力 一ドから前記天板部への熱伝達を向上させる熱伝達向上部を備えることを特徴とするカー ド用コネクタ。
【¾ 項 2 1
前記カバー部材は、 前記側板部の下端縁に接続されたカード保持片を備え、
該カード保持片は、 前記カード収容空間内に収容されたカードの下面を上方に付勢し、 前 記カードの上面を前記熱伝達向上部に当接させる請求項 1に記載の力一ド用コネクタ。
【請求項 3】
前記熱伝達向上部は、 スリツ卜によって前記天板部の周辺部から分離された下方に向けて 突き出た突ばね部である請求項 1又は 2に記載の力一ド用コネクタ。
【請求項 4】
前記突ばね部は、 その両端が前記周辺部に接続され、 前記カバー部材の幅方向に延在する 両持ち梁状の膨出ばね部であり、その中央部が前記カードの挿入方向に向けて突出するァ —チ状の帯状の形状を備える請求項 3に記載の力一ド用コネクタ。
【 中 ψ Π J
前記突ばね部は、 魚鱗状に形成された突片部であり、 前記カードの挿入方向反対側端が前 記周辺部に接続され、 前記力一ドの挿入方向側端が下方に向けて突き出ている請求項 3に 記載の力一ド用コネクタ。
【請求項 6】
前記カードは、 その下面に配設された放熱パッドを備え、
前記カード保持片は、 前記放熱パッドに当接する請求項 1〜5のいずれか 1項に記載の力 一ド用コネクタ。
【請求項 7】
前記端子部材は、 前記カードにおける前端側半分の部分の下面に配設され、 前記接続端子 によって上方に付勢され、
前記放熱パッドは、 前記カードにおける後端側半分の部分の下面に配設され、 前記カード 保持片によって上方に付勢される請求項 6に記載のカード用コネクタ。
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