JP4299427B2 - カードコネクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カードコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の電子機器分野では、取り扱う情報量の増加に伴って、電子機器に各種の外部記録媒体が接続可能に設けられている。これらの外部記録媒体1つであるPCカード、あるいは、アダプタに装着されたメモリースティック(以下、これらを総称してカード型記録媒体、あるいは、必要に応じて単にカードという。)をカードコネクタを介して電子機器に接続可能に設けたものも多い。
【0003】
上記カードコネクタの従来例について、図1を参照して説明する。
【0004】
カードコネクタ1は、コネクタ本体2とハウジング部材3とガイド部4とから略構成され、この場合、ハウジング部材3とガイド部4とが一体的に形成されるとともに、コネクタ本体2はハウジング部材3に挿入して固定される(コネクタ本体2がハウジング部材3に取付けられたものをハウジング部ということがある。)。
【0005】
コネクタ本体2は、絶縁材料からなる筐体2aに複数の外部接続端子(プラグ端子)2bが図1中Y1−Y2両方向に突設されている。ガイド部4は、ハウジング部材3の両側にY1方向に延出した1対のガイド部材4a、4bからなり、各ガイド部材4a、4bの対向するX1−X2方向内側の側面にはガイド溝5a、5bが形成されている。また、ガイド部材4a、4bの間にイジェクトプレート(図示せず。)が設けられ、ガイド部材4a、4bの外側の側面にアーム6aと操作レバー6bとが設けられ、これらイジェクトプレート、アーム6aおよび操作レバー6bによりイジェクト機構6が構成されている。
【0006】
上記のように構成されるカードコネクタ1は、例えば、電子機器としてのPC(パーソナルコンピュータ)組立時に、図示しないPCの筐体に取付けられた基板7の上に搭載される。この基板7にはカードコネクタ1の他にも多数の電子部品が搭載されている。
【0007】
カード型記録媒体としての、例えば、PCカード8には図1中Y2方向前面に接続端子(ジャック端子)8aが設けられており、ガイド部材4a、4bのガイド溝5a、5bに案内されてカードコネクタ1に挿入、装着され、接続端子8aが外部接続端子2bに接続される。
【0008】
なお、筐体2aの両側のコ字状部の内側には図1中Z1−Z2方向に高さ位置を違えて突起9a、9bが設けられており、PCカード8を上下反転した誤った姿勢でカードコネクタ1に挿入するとPCカード8の先端部が突起9a、9bに当接して接続端子8aと外部接続端子2bとが無理な位置関係で接続されることが防止され、一方、PCカード8を正常な姿勢で挿入するとPCカード8の先端部の図示しない孔部に突起9a、9bが係合して正しく装着される構成とされている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、接続端子8aおよび外部接続端子2bの数の増加に伴いカードコネクタは所定の幅(図1中w)を確保することが不可欠であり、このことが、従来のカードコネクタにおいて、直接的には電子機器の基板7上の他の電子部品の搭載スペースを制限し、さらには電子機器の小型化要求を阻害する一因となっている。
【0010】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、幅を狭くして小型化されたカードコネクタを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るカードコネクタは、電子機器の外部接続端子としてのプラグ端子を有するハウジング部と、該プラグ端子に接続されるカード型記録媒体を挿抜する際にガイドするガイド部とを備え、該電子機器に装着されるカードコネクタにおいて、該ガイド部は、金属材料により薄幅に形成され、該ハウジング部の両側に対向して延出して取付けられる1対のガイド部材からなり、前記1対のガイド部材の上面の間に金属材料により形成されるフレーム部材がさらに橋架されてなり、前記フレーム部材は、下方に切り起こされて2段に折り曲げられ、前記1対のガイド部材の間において、前記ハウジング部の方向に向けて延在する切り起こし部分を有し、該切り起こし部分は、前記フレーム部材の本体部と平行とされて前記ハウジング部の方向に延出している先端部を有し、前記先端部は、前記ガイド部によってガイドされて挿入された前記カード型記録媒体の上面と密接するように形成してあることを特徴とする(請求項1に係る発明)。ここで、カード型記録媒体とは、PCカード、あるいは、アダプタに装着されたメモリースティック等、本発明のカードコネクタに装着可能な形態のもの全てを含む。また、ガイド部の幅とはカードコネクタに接続されるカード型記録媒体の挿入方向と直交する方向の寸法をいう。
【0012】
これにより、ガイド部のガイド部材の幅が小さくなり、また、これに伴ってガイド部を取付けるハウジング部の両側の不要部が除去されてハウジング部の幅を小さくすることができ、したがって、カードコネクタは全体として幅が小さくなり、カードコネクタが小型化される。
【0013】
この場合、前記1対のガイド部材の間に金属材料により形成されるフレーム部材がさらに橋架されてなると、カードコネクタを組立てる際に、1対のガイド部材をハウジング部に個別に取付けることなく、ガイド部として一体的に簡易に取付けることができて好適である。
【0015】
また、前記フレーム部材は、挿入される前記カード型記録媒体に密接可能に設けられているため、カード型記録媒体の金属材料からなる表面とともにフレーム部材を放熱面として利用して、使用中のカード型記録媒体の内部から発生する熱を除去することができ、好適である。
【0016】
また、この場合、前記フレーム部材は、前記切り起こし部分に対して前記ハウジング部とは反対側の部位に、上方に切り起こされて2段に折り曲げられ、前記ハウジング部とは反対の方向に向けて延在する別の切り起こし部分を更に有し、該別の切り起こし部分は、前記フレーム部材の前記本体部と平行とされて前記ハウジング部の方向とは反対の方向に延出している別の先端部を有し、前記別の先端部が電子機器の金属材料により形成されるベース部材にさらに密接可能に設けられてなると(請求項2に係る発明)、さらにベース部材を放熱面として利用することができて、一層好適である。ここで、ベース部材とは、電子機器の筐体内に設けられ、電子部品を搭載するとともに放熱板としての機能を有する部材をいう。
【0019】
また、本発明に係るカードコネクタは、電子機器の外部接続端子としてのプラグ端子を有し、且つ、基板への取り付け部を有するプラグ端子保持体と、金属板を折り曲げてなり、ベース部と、該ベース部の両側に立設され、該プラグ端子に接続されるカード型記録媒体を挿抜する際にガイドする1対のガイド部材からなるガイド部とを備え、該1対のガイド部材は、該カード型記録媒体の誤挿入を防止するための突起がそれぞれ設けてあり、該プラグ端子保持体および該ガイド部はそれぞれ独立して該電子機器の前記基板上に取付けられ、該ガイド部の前記1対のガイド部材が該プラグ端子保持体の両側に対向して配置してあることを特徴とする(請求項3に係る発明)。ここで、プラグ端子保持体とは、プラグ端子を所定数、所定のピッチで配設するのに必要最低限の寸法に形成された絶縁部材(筐体)をいう。
【0020】
従来のカードコネクタにおいては、プラグ端子を有するプラグ端子保持体(コネクタ本体)は樹脂材料からなるハウジング部のハウジング部材に挿入して取付けられ、また、プラグ端子保持体若しくはハウジング部材の両側に誤挿入を防止するための突起が一体成形されており、突起の損傷を防止するために突起取り付け部に一定の強度を付与する観点からハウジング部材の幅を大きくする必要があった。しかしながら、上記本発明の構成によれば、突起は金属材料からなるガイド部材に取り付けられるため、突起取り付け部としての役割をもつハウジング部材を設けることは不要であり、したがって、プラグ端子保持体を基板に直接取付けることにより、ハウジング部材を基本的に省略することができ、カードコネクタの構成が簡素化されるとともに、カードコネクタの幅を小さくすることができる。
【0021】
この場合、前記突起は、樹脂材料により形成され、前記1対のガイド部材のそれぞれに取付けられてなると(請求項4に係る発明)、突起を簡易に設けることができ、また、カード型記録媒体が弾性的に突起に当接することにより、カード型記録媒体および突起取り付け部の損傷を防止することができて好適である。
【0022】
また、この場合、前記突起は、前記1対のガイド部材のそれぞれを切り起こして突設されてなると(請求項5に係る発明)、剛性の高い突起の突出量を小さくすることができ、したがって、カードコネクタの幅を小さくすることができて好適である。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明に係るカードコネクタの好適な実施の形態(以下、本実施の形態例という。)について、図を参照して、以下に説明する。なお、カードコネクタの基本的な構成は前記した従来のカードコネクタ1と同様であるため、同一の各構成要素について、説明を省略することがある。
【0024】
本実施の形態の第1の例に係るカードコネクタ10について、図2を参照して説明する。
【0025】
カードコネクタ10は、図示しないコネクタ本体と、コネクタ本体を挿入して取り付けるためのハウジング部材12と1対のガイド部材14a、14bからなるガイド部14とから略構成される。なお、コネクタ本体がハウジング部材12に取付けられたものをここではハウジング部という。
【0026】
ハウジング部材12は、基本的に従来のハウジング部材3と同様に構成されており、樹脂材料により形成されている。ハウジング部材12の両側には、1対の突設部18a、18bが設けられている。突設部18a、18bの対向する内側には溝部16a、16bが形成され、突設部18a、18bの先端部には、スリットが17a、17bが形成されている。
【0027】
ガイド部材14a、14bは、金属材料により薄幅(図2中W1)に形成されたフレーム状部材であり、対向する内側の側面にガイド溝20a、20bが形成され、また、先端部には舌片部21a、21bが形成されている。ガイド部材14aの外側の側面にはイジェクト機構6が取り付けられている。
【0028】
ガイド部材14a、14bは、舌片部21a、21bをスリット17a、17bに挿入しながら、ガイド部材14a、14bの先端部をハウジング部材12の溝部16a、16bに挿入して、それぞれ、ハウジング部材12に取付けられる。これにより、コネクタ本体の取付けられたハウジング部材(ハウジング部)12とガイド部材14a、14bとが一体化されて、カードコネクタ20とされ、このカードコネクタ20は図示しない電子機器に取付けられる。そして、図示しないカード型記録媒体として、例えば、従来例で示したPCカード8(図1参照)がカードコネクタ20を介して電子機器に接続される。
【0029】
上記のように構成される本実施の形態の第1の例に係るカードコネクタ10によれば、金属材料で形成されるガイド部材14a、14bの幅W1を小さくすることができ、また、これに伴ってガイド部14を取付けるハウジング部のハウジング部材12の両側の不要部が除去されてハウジング部の幅W2を小さくすることができ、したがって、カードコネクタ10は全体として幅が小さくなり、小型化される。
【0030】
つぎに、本実施の形態の第2の例に係るカードコネクタ22について、図3を参照して説明する。
【0031】
カードコネクタ22は、基本的な構成は本実施の形態の第1の例に係るカードコネクタ10と同じである。本実施例を含む以下の実施例において、カードコネクタ10と同一の構成要素にはカードコネクタ10と同一の参照符号を付し、説明を省略する。
カードコネクタ22は、カードコネクタ10と異なり、1対のガイド部材14a、14bの間に金属材料からなるフレーム部材24がさらに橋架されている。
【0032】
したがって、本実施の形態の第2の例に係るカードコネクタ22によれば、フレーム部材24を介して1対のガイド部材14a、14bが一体化されているため、カードコネクタ22を組立てる際、ガイド部14を簡易にハウジング部(ハウジング部材12)に取付けることができる。また、カードコネクタ22を電子機器に装着した状態において、ガイド部14の剛性が高い。
【0033】
この場合、例えば、フレーム部材24の四隅に設けた突出部24aがガイド部材14a、14bの図示しないスリットに係合するように構成することにより、フレーム部材24をガイド部材14a、14bに着脱可能に設け、カードコネクタ22を組立てた後電子機器の基板7上に装着する前に取り外すと、ガイド部材14a、14b間には障害物が存在しなくなるため、基板上の電子部品を調整する必要が生じたときカードコネクタ22を取り外すことなく調整することができて好適である。なお、フレーム部材24をガイド部材14a、14bに取り付けた状態のままで使用し、基板7上の電子部品を調整する必要が生じたときにのみフレーム部材24を取り外してもよく、この場合は、カードコネクタ22使用中はガイド部材14a、14bの補強が維持される。また、取り外したフレーム部材24は再使用可能であり、また、必要に応じて廃棄される。
【0034】
また、フレーム部材24は金属材料で形成されており元来の強度が高いため、材料使用量を少なくする目的で1対のY字状部を反転して接続したスリムな形状に形成されている。また、フレーム部材24の周辺の隙間を介して空気流が図3中紙面上下方向に流通可能であり、これにより、PCカード8から発生する熱を空気流によって容易に除去することができる。
【0035】
つぎに、本実施の形態の第3の例に係るカードコネクタ26について、図4を参照して説明する。
【0036】
カードコネクタ26は、基本的に本実施の形態の第2の例に係るカードコネクタ22と同一の構成であり、カードコネクタ26がカードコネクタ22と異なるのは、フレーム部材28が樹脂材料により形成されている点である。また、フレーム部材28の剛性を高めるため、フレーム部材28は幅広な、略長方形状に形成されている。
【0037】
したがって、本実施の形態の第3の例に係るカードコネクタ26によれば、フレーム部材28を安価に形成することができて好適である。
【0038】
つぎに、本実施の形態の第4の例に係るカードコネクタ30について、図5を参照して説明する。
【0039】
カードコネクタ30は、基本的に本実施の形態の第3の例に係るカードコネクタ26と同一の構成であり、カードコネクタ30がカードコネクタ26と異なるのは、フレーム部材32に大きな開口(放熱用孔部)34が形成されている点である。
【0040】
したがって、本実施の形態の第4の例に係るカードコネクタ30によれば、PCカード8から発生する熱が伝達された空気流を開口34を介してカードコネクタ30の外部に流通させることにより、効率よく熱を除去することができる。
【0041】
つぎに、本実施の形態の第5の例に係るカードコネクタ36について、図6を参照して説明する。
【0042】
カードコネクタ36は、基本的に本実施の形態の第2の例に係るカードコネクタ22と同一の構成であり、フレーム部材38はフレーム部材24と同様に金属材料を用いて形成されている。但し、フレーム部材38の外形形状は、本実施の形態の第3の例に係るフレーム部材28と同様に形成されている。
【0043】
フレーム部材38は、中央部が切り起こされて2段に折り曲げられ、先端部38aは本体部(切り起こされていない残部)38bと平行に設けられている。この先端部38aは、カードコネクタ36を電子機器に装着した後PCカード8を挿入した状態において、PCカード8に密接するように形成されている。なお、フレーム部材38の切り起こし箇所はPCカード8の挿入方向と同じくY1方向からY2方向に向けて延出して設けられているため、PCカード8が先端部38aに当接して挿入が阻害されることなく、カードコネクタ36に挿入したPCカード8を円滑に先端部38aに摺接させることができる。
【0044】
上記のように構成される本実施の形態の第5の例に係るカードコネクタ36によれば、PCカード8を使用中にPCカード8の内部から発生する熱は、PCカード8の金属材料からなる表面(裏面含む)8a、8bに接触する空気流によって開口34を介して除去されるとともに、さらに、熱が表面8aからフレーム部材38に伝導され、フレーム部材38全体を放熱面として、フレーム部材38に接触する空気流によって効率的に除去される。
【0045】
つぎに、本実施の形態の第6の例に係るカードコネクタ40について、図7を参照して説明する。
【0046】
カードコネクタ40は、本実施の形態の第5の例に係るカードコネクタ36と類似の構成であるが、PCカード8に密接されるフレーム部材42の先端部42aはフレーム部材42の本体部42bのY2方向端部からY2方向に、先端部38aの場合と同様に段差状に屈折して延出している。また、フレーム部材42の中央部が先端部42aとは反対方向に切り起こされ、切り起こし部位の先端部42cは先端部42aと同様に断差状に設けられ、カードコネクタ40を電子機器に装着した状態において、金属製のベース部材44の下面44aに密接するように形成されている。
【0047】
上記のように構成される本実施の形態の第6の例に係るカードコネクタ40によれば、PCカード8を使用中に内部から発生する熱は、先端部42aを介してフレーム部材42に伝導されて、フレーム部材42の本体部42bの表面から除去されるとともに、さらに、熱の一部は先端部42cを介してベース部材44に伝導され、ベース部材44から効率的に除去される。
【0048】
ここで、本実施の形態の第2〜6の例に係る各カードコネクタ22、26、30、36、40の各フレーム部材24、28、32、38、42の外形形状は上記と異なる任意の形状に形成可能であり、開口34についても同様である。また、PCカード8およびベース部材44に密接される各フレーム部材38、42の切り起こし箇所は各フレーム部材38、42の任意の位置に任意の形状に形成可能であり、また、切り起こして形成するかわりに、金属材料からなる別部材としての段差状の先端部を各フレーム部材38、42に取り付けてもよい。
【0049】
なお、説明を省いたが、例えば図2に示した本実施の形態の第1の例に係るカードコネクタ10において、参照符号11はPCカード8の表面8a(図1参照)に設けられた図示しないカードバス(グランウンド用接点)と接触されるグラウンド用接点を示す。ここで、PCカード8の表面8aにグラウンド用接点が設けられない場合には、図8に示すように、ハウジング部材12の上面12aをグラウンド用接点等による開口部のない平板状に形成すると、吸引機を用いてカードコネクタ10を自動実装する際に吸着エリアとして効果的に作用し、また、カードコネクタ10を電子機器に装着した状態において、上面12aが電子機器の筐体あるいはベース部材44に確実に吸着されて、安定して保持される。また、カードコネクタ10を基板7の上に装着した状態で基板7に他の電子部品を実装する必要を生じたとき、実装作業の際に、上面12aがガードの役割を果たし、誤って外部接続端子2bに触れて外部接続端子2bを損傷する等の不具合を回避することができる。また、上面12aを金属材料で形成すると、シールド部材としての機能を得ることもできる。
【0050】
つぎに、本実施の形態の第7の例に係るカードコネクタ46について、図9を参照して説明する。
【0051】
カードコネクタ46は、コネクタ本体(プラグ端子保持体)48と、1対のガイド部材50a、50bを備えたガイド部50と、カバー部材52から略構成される。なお、本実施の形態の第1〜6の例および従来のカードコネクタ1において備えた、コネクタ本体2を挿入して装着するためのハウジング部材3、12はカードコネクタ46には設けられていない。
【0052】
コネクタ本体48は、樹脂材料により、外部接続端子2bを所定の数取り付けるのに必要最低限の寸法(図9中幅W10)に形成され、また、他の部材とは独立して、基板7に直接取り付け可能なように、長尺方向の両側に取り付け部48a、48bが設けられている。
【0053】
ガイド部50は、1枚の薄板金属材料により形成され、折り曲げ加工してベース部50cとベース部50cの両側に立設された1対の薄幅なガイド部材50a、50bとが一体的に設けられている。ガイド部材50a、50bの対向するガイド溝52a、52bの端部にはそれぞれ突起54a、54bが設けられている。この突起54a、54bは、従来のカードコネクタ1の突起9a、9bに相当するものであり、PCカード8の誤挿入を防止するために従来例ではコネクタ本体2に設けられていたものである。突起54a、54bは樹脂材料により形成され、適宜の方法によりガイド部材50a、50bに取り付けられている。
【0054】
ここで、イジェクト機構6について、詳細に説明する。このイジェクト機構6は従来例と同様のものである。
【0055】
イジェクト機構6は、イジェクトプレート(カム)6cと、アーム6aと、操作レバー6bとから略構成される。イジェクトプレート6cは金属材料により形成され、ベース部50c上に形成された突起56を介して回動可能に設けられている。イジェクトプレート6cの一端部には壁部58が立設され、他端部はガイド部材50aに外側に延出して鉤部60が立設されている。ガイド部材50aの外側側面にはL字状の係止部62が上下に形成され、係止部62にアーム6aが取り付けられ、アーム6aの一端部に操作レバー6bが設けられている。アーム6aの他端部には鉤部60と係合する鉤部64が形成されている。そして、PCカード8を挿入した状態で操作レバー6bを図9中Y2方向に押すと、イジェクトプレート6cが矢印A方向に回動し、PCカード8が壁部58に押されてカードコネクタ46から押し出される構成とされている。
【0056】
カバー部材52は金属材料により形成され、グラウンド用接点11が設けられるとともに、基板7へ取付けるための取り付け部60a、60bが設けられている。
【0057】
上記の各部材から構成されるカードコネクタ46を電子機器の基板7の上に取付けるには、コネクタ本体48と、イジェクト機構6が取付けられたガイド部50とをそれぞれ独立して基板7の上の所定の位置に配置して基板7に固定した後、コネクタ本体48およびガイド部50を覆うようにしてカバー部材52を基板7に取り付ける。なお、ガイド部50は図示しない適宜の取り付け構造によって基板7に取り付けられる。
【0058】
上記のように構成される本実施の形態の第7の例に係るカードコネクタ46によれば、PCカード8の誤挿入を防止するための突起54a、54bはガイド部材50a、50bに取り付けられるため、突起取り付け部としての役割をもつハウジング部材を設けることは不要であり、したがって、ハウジング部材が省略された分だけ、カードコネクタ46の幅W3を小さくすることができ、また、カードコネクタ46の構成が簡素化される。また、樹脂材料からなる突起54a、54bは簡易に設けることができ、PCカード8は弾性的に突起54a、54bに当接するため、PCカード8および突起取り付け部の損傷を防止することができる。なお、カバー部材52は金属材料よりなるため、シールド部材としての機能を有する。
【0059】
つぎに、本実施の形態の第8の例に係るカードコネクタ66について、図10を参照して説明する。
【0060】
カードコネクタ66は、本実施の形態の第7の例に係るカードコネクタ46と略同一の構成であり、突起68a、68bは、ガイド部材50a、50bのそれぞれの一部を切り起こして突設されている点がカードコネクタ46と異なる。
【0061】
上記のように構成される本実施の形態の第8の例に係るカードコネクタ66によれば、突起68a、68bの突出量W5が小さく、したがって、ガイド部50(カードコネクタ66)の幅W6が小さい。
【0062】
【発明の効果】
請求項1に係るカードコネクタによれば、プラグ端子を有するハウジング部と、カード型記録媒体を挿抜する際にガイドするガイド部とを備えたカードコネクタにおいて、ガイド部は、金属材料により薄幅に形成され、ハウジング部の両側に対向して延出して取付けられる1対のガイド部材からなるため、ガイド部のガイド部材の幅が小さくなり、また、これに伴ってガイド部を取付けるハウジング部の両側の不要部が除去されてハウジング部の幅を小さくすることができ、したがって、カードコネクタは全体として幅が小さくなり、カードコネクタが小型化される。
【0063】
また、1対のガイド部材の間に金属材料により形成されるフレーム部材がさらに橋架されてなるため、カードコネクタを組立てる際に、1対のガイド部材をハウジング部に個別に取付けることなく、ガイド部として一体的に簡易に取付けることができる。
【0065】
また、フレーム部材は、挿入されるカード型記録媒体に密接可能に設けられてなるため、カード型記録媒体の金属材料からなる表面とともにフレーム部材を放熱面として、使用中のカード型記録媒体の内部から発生する熱を除去することができる。
【0066】
また、請求項2に係るカードコネクタによれば、フレーム部材は、電子機器の金属材料により形成されるベース部材にさらに密接可能に設けられてなるため、さらにベース部材を放熱面として利用することができる。
【0069】
また、請求項3に係るカードコネクタによれば、プラグ端子を有するプラグ端子保持体と、1対のガイド部材からなるガイド部とを備え、プラグ端子保持体およびガイド部はそれぞれ独立して電子機器の基板上に取付けられ、1対のガイド部材は、金属材料により薄幅に形成され、カード型記録媒体の誤挿入を防止するための突起がそれぞれ設けられてなるため、突起取り付け部としての役割をもつハウジング部材を設けることは不要であり、したがって、プラグ端子保持体を基板に直接取付けることにより、ハウジング部材を基本的に省略することができ、カードコネクタの構成が簡素化されるとともに、カードコネクタの幅を小さくすることができる。
【0070】
また、請求項4に係るカードコネクタによれば、突起は、樹脂材料により形成され、1対のガイド部材のそれぞれに取付けられてなるため、突起を簡易に設けることができ、また、カード型記録媒体および突起取り付け部の損傷を防止することができる。
【0071】
また、請求項5に係るカードコネクタによれば、突起は、1対のガイド部材のそれぞれを切り起こして突設されてなるため、突起の突出量を小さくすることができ、カードコネクタの幅を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のカードコネクタの組立分解斜視図である。
【図2】本実施の形態の第1の例に係るカードコネクタの組立分解斜視図である。
【図3】本実施の形態の第2の例に係るカードコネクタの組立分解斜視図である。
【図4】本実施の形態の第3の例に係るカードコネクタのフレーム部材を示す図である。
【図5】本実施の形態の第4の例に係るカードコネクタのフレーム部材を示す図である。
【図6】本実施の形態の第5の例に係るカードコネクタのフレーム部材を示す図である。
【図7】本実施の形態の第6の例に係るカードコネクタのフレーム部材を示す図である。
【図8】本発明に係るカードコネクタのハウジング部材の一例である。
【図9】本実施の形態の第7の例に係るカードコネクタの組立分解斜視図である。
【図10】本実施の形態の第8の例に係るカードコネクタを一部省略して示した組立分解斜視図である。
【符号の説明】
6 イジェクト機構
7 基板
8 PCカード
10、22、26、30、36、40、46、66 カードコネクタ
12 ハウジング部材
14、50 ガイド部
14a、14b、50a、50b ガイド部材
24、28、32、38、42 フレーム部材
48 コネクタ本体
52 カバー部材
54a、54b、68a、68b 突起
Claims (4)
- 電子機器の外部接続端子としてのプラグ端子を有するハウジング部と、該プラグ端子に接続されるカード型記録媒体を挿抜する際にガイドするガイド部とを備え、該電子機器に装着されるカードコネクタにおいて、
該ガイド部は、金属材料により薄幅に形成され、該ハウジング部の両側に対向して延出して取付けられる1対のガイド部材からなり、
前記1対のガイド部材の上面の間に金属材料により形成されるフレーム部材がさらに橋架されてなり、
前記フレーム部材は、下方に切り起こされて2段に折り曲げられ、前記1対のガイド部材の間において、前記ハウジング部の方向に向けて延在する切り起こし部分を有し、
該切り起こし部分は、前記フレーム部材の本体部と平行とされて前記ハウジング部の方向に延出している先端部を有し、
前記先端部は、前記ガイド部によってガイドされて挿入された前記カード型記録媒体の上面と密接するように形成してあることを特徴とするカードコネクタ。 - 前記フレーム部材は、前記切り起こし部分に対して前記ハウジング部とは反対側の部位に、上方に切り起こされて2段に折り曲げられ、前記ハウジング部とは反対の方向に向けて延在する別の切り起こし部分を更に有し、
該別の切り起こし部分は、前記フレーム部材の前記本体部と平行とされて前記ハウジング部の方向とは反対の方向に延出している別の先端部を有し、
前記別の先端部は、電子機器の金属材料により形成されるベース部材の下面と密接するように形成してあることを特徴とする請求項1記載のカードコネクタ。 - 電子機器の外部接続端子としてのプラグ端子を有し、且つ、基板への取り付け部を有するプラグ端子保持体と、
金属板を折り曲げてなり、ベース部と、該ベース部の両側に立設され、該プラグ端子に接続されるカード型記録媒体を挿抜する際にガイドする1対のガイド部材からなるガイド部とを備え、
該1対のガイド部材は、該カード型記録媒体の誤挿入を防止するための突起がそれぞれ設けてあり、
該プラグ端子保持体および該ガイド部はそれぞれ独立して該電子機器の前記基板上に取付けられ、
該ガイド部の前記1対のガイド部材が該プラグ端子保持体の両側に対向して配置してあることを特徴とするカードコネクタ。 - 前記突起は、前記1対のガイド部材のそれぞれを切り起こして突設されてなることを特徴とする請求項3記載のカードコネクタ。
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