WO2012090934A1 - 横転警報システム、それに利用する荷重計測器、横転チェックプログラム及び横転チェック方法 - Google Patents

横転警報システム、それに利用する荷重計測器、横転チェックプログラム及び横転チェック方法 Download PDF

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Abstract

 コンテナを積んだコンテナトレーラの走行の危険性を判断する横転警報システムを提供する。シャーシ(210L,210R)の上面にコンテナを載せたコンテナトレーラ(200)の横転の危険性を判断する横転警報システムであって、シャーシ(210L,210R)の上面とコンテナ(200)の底部との間に設置され、コンテナ(400)の荷重を計測する荷重計測器(L1~L6,R1~R6)と、コンテナトレーラ(200)に設置されコンテナトレーラ(200)の車幅方向の加速度を計測する加速度計測器(40)と、荷重計測器(L1~L6,R1~R6)の計測値と加速度計測器(40)の計測値とに基づいてコンテナトレーラ(200)の横転の危険性を判断するデータ処理装置(100)と、を備えている。

Description

横転警報システム、それに利用する荷重計測器、横転チェックプログラム及び横転チェック方法
 本発明は、コンテナトレーラを牽引するトラクタのドライバーに対してコンテナトレーラの走行安全性の情報、言い換えればコンテナトレーラの横転の危険性を知らせる横転警報システム、それに利用する荷重計測器、横転チェックプログラム及び横転チェック方法に関する。
 アルミニウム又はスチールでできた海上コンテナは、船舶から陸揚げした後に平台トレーラーに載せられ、当該平台トレーラーがトラクタに牽引されて陸上輸送される。この陸上輸送の際、トラクタを運転するドライバーはコンテナを開けることができないので、コンテナに詰め込んだ貨物の位置や貨物の量などを確認することができない。そこで、従来、海上コンテナの陸上輸送の安全性を考慮して、ドライバーに対して走行の危険性を知らせる技術が知られている。
 特許文献1には、走行中にコンテナのバランスを運転者に知らせるコンテナ応力検知装置が開示されている。このコンテナ応力検知装置は複数の応力センサと出力装置とを備えている。応力センサとしてのひずみセンサと圧力センサとがコンテナを搭載するシャーシの複数箇所に取り付けられる。出力装置は応力センサに接続され、この応力センサによって検知されたデータを運転者に知らせる。
 特許文献1のコンテナ応力検知装置では、ひずみセンサ及び圧力センサがトレーラーの走行中にコンテナの重量によってシャーシの各所に掛かる応力を検知し、コンピュータが画像データや音声データとして出力し、リアルタイムの応力状況がディスプレイに表示されると共に、安全範囲を超える応力が掛かった際にはアラーム音がスピーカから流れる。ドライバーは、コンテナ応力検知装置によってリアルタイムの応力状況を知ることで、運転中に自己判断でトレーラーを減速し、または停止するなどの安全措置を採ることが期待できる。
 特許文献2には横転傾向にある車両を安定化させる方法が開示されている。この方法では、車両の重心の高さからカーブ走行での速度限界値を決定し、この速度限界値と車両速度との差に基づいて車両の横転を判断する。
 特許文献3には車両の横転の危険を検出する方法が開示されている。この方法では、車両の横方向の加速度が臨界的な横方向の加速度を上回るときに車両が横転すると判断する。
特開2010-14553号公報 特開2007-131301号公報 特表2002-520605号公報
 特許文献1のコンテナ応力検知装置では、ひずみセンサと圧力センサとがシャーシフレームの側面に直接取り付けられており、当該フレームを構成するH鋼の歪に基づいてセンサがシャーシに掛かる応力を検出する。しかし、シャーシフレームは変形し易いため、当該ひずみセンサと圧力センサとを設置したフレームの取付箇所近傍のシャーシ上面がコンテナから離れた場合には、コンテナからの荷重が当該シャーシ上面周辺を構成するフレーム部分に働かない。そのため、フレームの応力を正確に検出することができない虞がある。これでは、トラクタが牽引するコンテナを載せたコンテナトレーラのバランス情報、つまり安全運転のための情報を正確にドライバーへ提供することができない。
 よって、特許文献1の技術では、トラクタが牽引するコンテナトレーラの状態、具体的にはコンテナを載せたコンテナトレーラの車幅方向である左右の積荷バランスを把握することは実際には難しい。
 また、特許文献2,3では、車両の横転の危険性を車両の速度又は加速度に基づいて判断するものであり、コンテナを積載したコンテナトレーラの車幅方向の荷重の偏り、つまり積荷のバランスに基づいて判断するものではない。
 本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、コンテナを積んだコンテナトレーラの走行の危険性を判断する横転警報システム、それに利用する荷重計測器、横転チェックプログラム及び横転チェック方法を提供することを目的とする。
 上記目的を達成するため、本発明の第1の構成は、トラクタによって牽引されシャーシの上面にコンテナを載せたコンテナトレーラの横転の危険性を判断する横転警報システムであって、シャーシの上面と該上面に対向するコンテナの底部との間に設置されコンテナの荷重を計測する荷重計測器と、コンテナトレーラに設置され当該コンテナトレーラの車幅方向の加速度を計測する加速度計測器と、荷重計測器の計測値と加速度計測器の計測値とを利用してコンテナトレーラの横転の危険性を判断するデータ処理装置と、を備え、荷重計測器は、シャーシを構成し車両前後方向に沿って長手状に形成され車幅方向に並んで設けられた左右のメインレールのそれぞれに、車両前後方向に互いに間隔を置いて複数設けられ、データ処理装置が、コンテナトレーラの輪距の中間を通るセンターラインから車幅方向へずれた位置であってコンテナを積載したコンテナトレーラが横転する当該コンテナトレーラの重心の位置を示す第1の位置とセンターラインから車幅方向へずれた位置であってコンテナの実際の重心の位置を示す第2の位置とを算出し、第2の位置が第1の位置より車幅方向外側にある場合にコンテナトレーラが横転する危険性の情報を出力することを特徴としている。
 本発明の横転警報システムにおいて、好ましくは、データ処理装置が、コンテナトレーラの走行中にコンテナトレーラの横転の危険性を繰り返し判断する。
 本発明の横転警報システムにおいて、好ましくは、データ処理装置は、複数の荷重計測器の計測値を利用して、コンテナを積載したコンテナトレーラの重力モーメントを算出する重力モーメント算出部と、加速度計測器の計測値を利用してコンテナを積載したコンテナトレーラの遠心力モーメントを算出する遠心力モーメント算出部と、第1の位置として、重力モーメントと遠心力モーメントとを利用してコンテナを積載したコンテナトレーラが横転するコンテナトレーラの重心の位置を算出する限界判断部と、第2の位置として、複数の荷重計測器の計測値を利用してコンテナの実際の重心の位置を算出する実重心判断部と、限界判断部が算出した重心の位置と実重心判断部が算出した実際の重心の位置とから、コンテナを積載したコンテナトレーラの横転の危険性を判断する危険性判断部と、危険性判断部が横転の危険性ありと判断したとき、コンテナトレーラが横転する危険性の情報をコンテナトレーラを牽引するトラクタのドライバーへ出力する出力部と、を備えている。
 本発明の横転警報システムにおいて、限界判断部は、さらにコンテナトレーラの横転危険性の警告率を利用して、コンテナトレーラが横転するコンテナトレーラの重心を算出することが望ましい。
 本発明の横転警報システムにおいて、危険性判断部は、複数の荷重計測器の計測値を利用して、コンテナを積載したコンテナトレーラの停止中に横転の危険性を判断することができるように構成されてもよい。
 本発明の第2の構成は、シャーシの上面にコンテナを載せたコンテナトレーラの横転の危険性を判断するコンテナ横転警報システムで用いられ、コンテナの荷重を計測する荷重計測器であって、シャーシの上面に載せられる複数のセンサ部と、センサ部上に設けられてコンテナが上面に載せられると共に下面がシャーシの上面に対して非接触であるプレート部と、プレート部の底面に設けられプレート部の車幅方向の端部を補強する補強部と、を備え、プレート部は、コンテナの底部に設けられ横幅方向に延びた数本のクロスメンバが載るように形成され、複数のセンサ部は車両前後方向に沿って互いの距離を置いてプレート部の底面に備えられ、シャーシの上面と該上面に対向するコンテナの底部との間に設置されることを特徴としている。
 本発明の荷重計測器はシャーシからの脱落を防止する外れ防止部を備えることが望ましい。
 本発明の第3の構成は、トラクタによって牽引されたコンテナトレーラのシャーシの上面と該上面に対向するコンテナの底部との間に複数設置された荷重計測器の各計測値と、コンテナトレーラに設置された加速度計測器の計測値と、を利用して、シャーシの上面にコンテナを載せたコンテナトレーラの横転の危険性を判断する横転チェックプログラムであって、複数の荷重計測器の各計測値を利用してコンテナを積載したコンテナトレーラの重力モーメントを算出する重力モーメント算出部、加速度計測器の計測値を利用してコンテナを積載したコンテナトレーラの遠心力モーメントを算出する遠心力モーメント算出部、重力モーメントと遠心力モーメントとを利用してコンテナトレーラの輪距の中間を通るセンターラインから車幅方向へずれた位置であってコンテナを積載したコンテナトレーラが横転する当該コンテナトレーラの重心の位置を算出する限界判断部、複数の荷重計測器の計測値を利用してコンテナトレーラの輪距の中間を通るセンターラインから車幅方向へずれた位置であってコンテナの実際の重心の位置を算出する実重心判断部、限界判断部が算出した重心の位置と実重心判断部が算出した実際の重心の位置とからコンテナを積載したコンテナトレーラの横転の危険性を判断する危険性判断部、としてコンピュータを機能させることを特徴としている。
 プログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。例えば、記録媒体としては、磁気記憶装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどを利用することができる。
 本発明の横転チェックプログラムにおいて、好ましくは、限界判断部は、さらにコンテナトレーラの横転危険性の警告率を利用して、コンテナトレーラが横転するコンテナトレーラの重心を算出する。
 本発明の横転チェックプログラムにおいて、危険性判断部は、複数の荷重計測器の各計測値を利用して、コンテナを積載したコンテナトレーラの停止中の横転の危険性を判断することが望ましい。
 本発明の第4の構成は、トラクタによって牽引されたコンテナトレーラのシャーシの上面と該上面に対向するコンテナの底部との間に複数設置された荷重計測器の各計測値と、コンテナトレーラに設置された加速度計測器の計測値と、を利用して、シャーシの上面にコンテナを載せたコンテナトレーラの横転の危険性を判断する横転チェック方法であって、複数の荷重計測器の各計測値を利用してコンテナを積載したコンテナトレーラの重力モーメントを算出する重力モーメント算出ステップと、加速度計測器の計測値を利用してコンテナを積載したコンテナトレーラの遠心力モーメントを算出する遠心力モーメント算出ステップと、重力モーメントと遠心力モーメントとを利用してコンテナトレーラの輪距の中間を通るセンターラインから車幅方向へずれた位置であってコンテナを積載したコンテナトレーラが横転する当該コンテナトレーラの重心の位置を算出する限界判断ステップと、複数の荷重計測器の計測値を利用してコンテナトレーラの輪距の中間を通るセンターラインから車幅方向へずれた位置であってコンテナの実際の重心の位置を算出する実重心判断ステップと、限界判断ステップで算出した重心の位置と実重心判断ステップで算出した実際の重心の位置とからコンテナを積載したコンテナトレーラの横転の危険性を判断する危険性判断ステップと、を含むことを特徴としている。
 本発明によれば、荷重計測器のプレート部に必ずコンテナ底部のクロスメンバなどを載せることができるので、コンテナからシャーシへ掛かる荷重を確実に検出することができる。荷重計測器で計測されたコンテナトレーラの荷重を利用して、コンテナトレーラの横転の危険性を従来技術に比べて精度良く判断することができる。
本発明の第1実施形態に係る横転警報システムを適用するコンテナトレーラとトラクタの模式図である。 本発明の第1実施形態に係る横転警報システムを適用するコンテナの模式図である。 本発明の第1実施形態に係る横転警報システムを適用するコンテナトレーラとトラクタを模式的に表す平面図である。 本発明の第1実施形態に係る横転警報システムで用いる荷重計測器の平面図である。 図3のA-A線に沿った荷重計測器の断面図である。 本発明の第1実施形態に係る横転警報システムで用いる他の荷重計測器の平面図である。 図3のB-B線に沿った荷重計測器の断面図である。 図7の荷重計測器の装着状態を示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係る制御装置のブロック図である。 本発明の第1実施形態に係るデータ処理装置のブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る横転警報システムを適用するコンテナトレーラとコンテナの模式的な背面図である。 本発明の第1実施形態に係る横転警報システムの重心位置判断部の機能を説明するための図である。 本発明の第1実施形態に係る横転警報システムの出力部の画面表示例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る横転警報システムの動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る横転警報システムの出力部の画面表示例を示す図である。 (A)及び(B)は本発明の第3実施形態に係る荷重計測器を示す平面図である。
 以下、添付図面を参照しながら、下記の項目順に本発明の実施の形態を詳細に説明する。
(1)第1実施形態
(1-1)実施形態の概要
(1-2)コンテナトレーラについて
(1-3)横転警報システムの構成
    A.荷重計測器
    B.加速度計測器
    C.データ処理装置
(2)第2実施形態
(3)第3実施形態
(1)第1実施形態
(1-1)実施形態の概要
 本発明は、コンテナトレーラを牽引するトラクタのドライバーへ、コンテナトレーラの走行安全性の情報、言い換えればコンテナトレーラの横転の危険性を知らせる横転警報システムに関する。
 本発明は、コンテナからシャーシへ掛かる荷重を検出すると共に、コンテナを積載したコンテナトレーラに作用する水平加速度を検出して、荷重と加速度とに基づいてコンテナトレーラの横転の危険性を判断し、その評価、例えば横転の危険性の情報をドライバーへ知らせる。
 以下、本発明を適用するコンテナトレーラと、本発明システムの構成、作用について説明する。
(1-2)コンテナトレーラについて
 図1は本発明の第1実施形態に係る横転警報システムを適用するコンテナトレーラ200及びトラクタ300の構成を示す図である。(A)は側面図であり、(B)は平面図である。図中のUpはコンテナトレーラ200の上方、Frはコンテナトレーラ200の前方、LHはコンテナトレーラ200の車幅方向であって左方を示す。
 コンテナトレーラ200は、一対のメインレール(以下、シャーシと呼ぶ場合がある。)210L、210Rを備えている。各メインレール210L、210Rは、図に示すようにトレーラー前後方向に沿って長尺に形成されている。
 各メインレール210L、210Rは、図1(A)に示すように、前後方向の中間位置より前方寄りの位置に段部215を有し、段部より車両前側の第1フレーム部211と、段部より車両後側の第2フレーム部212とから構成されている。一対のメインレール210L、210Rは車幅方向に距離を置いて並設されている。
 図に示すように、第1フレーム部211の上面211Aはその先端から段部215までに亘って平坦に形成されている。後述する図7に示すように、第1フレーム部211は、例えば平坦な上面211Aを有する上部211Bと、この上部211Bと略同形に形成された下部211Cと、上部211Bと下部211Cとを連結する中間部211Dと、から構成されて、H字を90度回転させた形状の断面に構成されている。
 第2フレーム部212の上面212Aも段部215から後端に亘って平坦に形成されている。後述する図5に示すように、第2フレーム部212は、例えば前述の第1フレーム部211(図7参照)と同様に平坦な上面212Aを有する上部212Bと、この上部212Bと略同形に形成された下部212Cと、上部212Bと下部212Cとを連結する中間部212Dと、から構成されて、H字を90度回転させた形状の断面に構成されている。
 この第1フレーム部211の上面211Aは第2フレーム部212の上面212Aより高い位置に設定されている。このように、第1フレーム部211が第2フレーム部212より高くなっていることで、一対の第1フレーム部211は、図2に示すコンテナ400の前側でその底部411に形成されたグースネック(トンネルリセスとも呼ばれる。)420に嵌合することができる。
 さらに、一対のメインレール210L、210Rの前端部と後端部とには、図1(B)に示すように、車幅方向に長さ方向を揃えた長尺状の前端フレーム220Fと後端フレーム220Rとが設けられている。一対のメインレール210L、210Rを連結するように、複数の補強レール230が、前後方向に距離を置いて設けられている。さらに、コンテナトレーラ200には、図示を省略するが、トラクタ300に連結するための連結装置などが設けられている。なお、図1中の二点鎖線で示す符号500はタイヤであり、400はコンテナ、300はトラクタである。
 このように構成された、トレーラーの上面、具体的には一対のシャーシを構成する第1フレーム部211の上面211A及び第2フレーム部212の上面212Aが、コンテナ400を載せる面、つまり載置面として利用される。第1フレーム部211の上面211Aにはグースネック420の底面が載る。なお、このようなコンテナトレーラ200の寸法は、本実施形態では、コンテナ400の国際規格に合致するように、寸法が選定されている。
(1-3)横転警報システムの構成
 本実施形態の横転警報システム1は、複数の荷重計測器と、加速度計測器Sと、データ処理装置と、を備えている。以下、荷重計測器と加速度計測器Sとデータ処理装置とを順に説明する。
[A.荷重計測器]
 荷重計測器は、コンテナトレーラ200とコンテナ400との間に介在させて、コンテナトレーラ200に作用するコンテナ400の荷重を計測する。具体的には、メインレール210L、210Rとコンテナ400との間に装着される。本実施形態では、図3に示すように左右のメインレール210L、210Rそれぞれに、6個ずつ荷重計測器R1~R6、L1~L6が設けられる。
 ここで、図4は左側のメインレール210Lの第2フレーム部212に設けられる荷重計測器L3の平面図であり、図5は図3のA-A線に沿った荷重計測器L3の断面図である。荷重計測器L3は、コンテナ載部21と、センサ部22と、外れ防止部23と、を備えている。
 コンテナ載部21は、プレート部21Aと補強部21Bとから構成されている。プレート部21Aは、コンテナ400の底部411を載せるために利用される。なお、コンテナ400の底部411には図2に示すように横幅方向に延びるクロスメンバ430が前後方向に間隔を置いて複数設けられているので、コンテナ底部の数本のクロスメンバ430がプレート部21Aに載るように、コンテナ400の前後方向に沿ったプレート部21Aの長さLが選定される。本実施形態ではプレート部21Aの長さLは、3、4本のクロスメンバ430が上面に載るように800mm~1500mmに設定されている。また、プレート部21Aの幅W1は、第2フレーム部212の上部212Bの横幅W2よりも広いが、両端部が車幅方向へ若干突出する程度に選定される。本実施形態では幅W1は250mmに設定されている。本実施形態のプレート部21Aは、メインレール210L、210Rの長さ方向に沿って細長い長方形状に形成されている。なお、プレート部21Aの長さLや幅W1は図示例に限定されるものではない。このプレート部21Aは、例えば鋼板で構成されている。
 補強部21Bは、プレート部21Aの幅方向の両端部を補強するよう、プレート部21Aの底面の幅方向両縁にそれぞれ設けられる。各補強部21Bは、プレート部21Aの底面に当接する基部21Cと、基部21Cの端から直角に曲がり下方向へ延出する壁部21Dと、から構成されている。各補強部21Bは、プレート部21Aの全長に亘ってプレート部21Aを補強するよう、プレート部21Aと同じ長さに形成されている。一対の補強部21Bは、プレート部21Aの底面で基部21Cが外側に配置されると共に壁部21Dがプレート部21Aの全長で同じ間隔W3で対向して並設されるよう、プレート部21Aに固定されている。補強部21Bのプレート部21Aへの固定手段は、例えば補強部21B及びプレート部21Aの各貫通孔(図示省略)に通したボルト25Aにナット25Bを螺着させるボルト締結などを利用できる。
 センサ部22は、図4に破線で示すように、プレート部21Aの底面中央に一つ設けられており、プレート部21Aを介してシャーシ210Lに作用するコンテナ400の荷重を計測する。プレート部21Aは第2フレーム部212の上面212Aに直接は載っておらず、図5に示すように第2フレーム部212の上面212Aにはセンサ部22だけが接触している。つまり、プレート部21Aは第2フレーム部212の上面212Aに非接触な状態でシャーシに配設される。
 このセンサ部22は例えばロードセルであり、このロードセルは図示を省略するが、ひずみゲージを備えている。ひずみゲージは、従来知られているものを利用することができ、例えば絶縁物から構成された板材と、数ターン折り返して折曲形成され板材上に貼り付けられる金属線と、から構成され得る。このひずみゲージでは、コンテナ400からの荷重によって板材が歪むことで金属線が伸び、当該金属線の抵抗値の変化を利用して、例えば電圧の測定が行われる。センサ部22は、後述する制御装置50にケーブル28を介して繋がっている。
 外れ防止部23は、補強部21Bの壁部21Dに取り付けた軸部23Aと、この軸部23Aに回転可能に取り付けられたローラ23Bと、から構成されている。ローラ23Bを支持する軸部23Aは、左右の壁部21Dの対向する面21Eにローラ23Bが隣接するように設けられる。左右の補強部21Bに設けられるローラ23Bは、図4に示すように、補強部21Bの長さ方向に沿った位置が同じに設定されている。さらに図4に示すように、左右の各補強部21Bに、2つの外れ防止部23が設けられている。図5に示すように、左右の各補強部21Bに取り付けたローラ23Bと、プレート部21Aの底面との間S1に、第2フレーム部212の上部212Bが入り込むことで、荷重計測器L3が第2フレーム部212から外れることが防止される。
 その他の左側のメインレール用荷重計測器L2、L4~L6も、荷重計測器L3と同様に構成されている。右側のメインレール201R用の荷重計測器R2~R6も、左側のメインレール210L用の荷重計測器L2~L6と同様に構成されている。
 図6は左側のメインレール210Lの第1フレーム部211に設けられる荷重計測器L1の平面図であり、図7は図3のB-B線に沿った荷重計測器L1の断面図である。図8は荷重計測器L1の設置状態を示す平面図である。
 荷重計測器L1は、前述の第2フレーム部212用の荷重計測器L2~L6と同様に、コンテナ載部21と、センサ部22と、外れ防止部23と、を備えているが、荷重計測器L1のコンテナ載部21は、荷重計測器L2~L6のコンテナ載部21と比較すると、下記の構成(i)~(iii)が異なる。
 構成(i):補強部21Bが、プレート部21Aの幅方向の片側の端部にだけ設けられている。
 構成(ii):プレート部21Aの幅方向内側で前後の両端部(図4で破線の円Cで囲う領域に対応する部分)が図4のプレート部21Aと異なり、90度のコーナーを画成しないように切除されている。
 構成(iii):左右の第1フレーム部211に設けられる一対の荷重計測器L1,R1が連結されている。
 補強部21Bを片側だけ設ける理由は、第1フレーム部211はコンテナ底のグースネック420に入り込むため、図7に破線で示すように第1フレーム部211の上面211Aから車幅方向外側へ突出する余剰部Exを設けることができないためである。このため、左右のメインレール210L,210R間の内側領域S2にだけ補強部21Bを設けている。
 プレート部21Aの車幅方向外側の端で、前後の角を無くす理由は次の通りである。すなわち、プレート部21Aの車幅方向外側の端に沿って補強部21Bが設けられないため、プレート外形を荷重計測器L2~L6などと同様に長方形状にした場合には補強部21Bで支持されない角部領域が変形して、第1フレーム部211の上面211Aに接触する虞があるからである。プレート部21Aが第1フレーム部211の上面211Aに直接接触すると、センサ部22へのコンテナ400からの荷重が分散されて、正確に荷重を計測することができなくなる。
 右側の第1フレーム部211用の荷重計測器R1も、左側の荷重計測器L1と同様に構成されている。第1フレーム部211用の荷重計測器L1、R1を構成する補強部21Bと、センサ部22と、外れ防止部23との構成は、前述の第2フレーム部212用の荷重計測器L2~L6、R2~R6を構成する補強部21Bと、センサ部22と、外れ防止部23と同様であるので、同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。なお、本実施形態の荷重計測器L1、R1では、プレート部21Aの長さLは第2フレーム部212に設けられる荷重計測器L2などの寸法と同様であるが、幅W1は200mmと狭く設定されている。
 左右の荷重計測器L1、R1は、図8に示すように2本のバー材29で連結されていることで、シャーシから外れることを防止できる。
[B.加速度計測器]
 加速度計測器40は、例えば図3に示すようにコンテナトレーラ200のシャーシ、例えばシャーシの前後方向の中央部に取り付けられコンテナトレーラ210の加速度を計測する。特に、加速度計測器40として、水平方向の加速度を計測し、コンテナトレーラ210の車両前後方向と車両上下方向とにそれぞれ直交する車幅方向に関して、例えば車幅方向で左側への加速度を負(マイナス)の電圧として検出し、車幅方向で右側への加速度を正の電圧として検出する加速度センサが好適である。
 このように構成された各荷重計測器L1~L6、R1~R6及び加速度計測器40は、コンテナトレーラ200に設けられた制御装置50(図3参照)にワイヤハーネス(図示省略)を介して接続されている。
 図9は、制御装置50のブロック図である。制御装置50は、信号変換部51と、処理部52と、通信部53と、記憶部54と、を備えている。
 信号変換部51は、各荷重計測器L1~L6、R1~R6及び加速度計測器40からのアナログ信号をデジタル信号に変換する。信号変換部51は、例えばローパスフィルタ、増幅器、ADコンバータから構成されている。
 処理部52は、例えばROMなどの記憶部54に格納されたプログラムを実行する。本実施形態では、処理部52は、各荷重計測器L1~L6、R1~R6をスキャンして、各荷重計測器L1~L6、R1~R6の計測値を求める。具体的には、信号変換部51を介して各荷重計測器L1~L6、R1~R6からの電圧値を取得する。加速度計測器40の電圧値も同様に取得される。
 通信部53は、各荷重計測器L1~L6、R1~R6の計測値、具体的には各荷重計測器L1~L6、R1~R6からの電圧値を、トラクタ300に設けられた後述するデータ処理装置(図3参照)100へ送信する。加速度計測器40の電圧値も同様に送信される。本実施形態では、無線通信によってデータ処理装置100へ各荷重計測器L1~L6、R1~R6の計測値及び加速度計測器40の計測値が送信される。Bluetooth(登録商標)通信や無線LAN通信などの近距離無線通信を利用することができる。例えば各荷重計測器L1~L6、R1~R6は固有の識別番号(ID)が割り当てられており、この識別番号と共に電圧値とが関連付けられて、制御装置50からデータ処理装置100へ送られる。なお、無線通信に代えて、有線LAN通信などの有線通信を利用してもよい。
[C.データ処理装置]
 データ処理装置100は、コンテナトレーラ200に設置した各荷重計測器L1~L6、R1~R6の計測値に基づいて、コンテナトレーラ200の走行安全性を評価し、その危険度をドライバーへ知らせる。
 図10は、本実施形態のデータ処理装置100の機能ブロック図である。データ処理装置100は、荷重判断部110と、加速度判断部120と、重力モーメント算出部130と、遠心力モーメント算出部140と、限界判断部150と、実重心判断部160と、危険性判断部170と、出力部180と、操作部190と、記憶部195と、を備えている。
 荷重判断部110は、記憶部195に格納された参照値を利用して、各荷重計測器L1~L6、R1~R6からの電圧値を荷重に換算する。また、荷重判断部110は、各荷重計測器L1~L6、R1~R6で計測された荷重wL1~wL6、wR1~wR6を全て足して、コンテナ400の総荷重W′を求める。例えば、wL1は荷重計測器L1で計測された荷重、wR4は荷重計測器R4で計測された荷重を意味する。
 コンテナ400の総荷重W′はコンテナ400自体の荷重Wcとコンテナ400に収容された貨物の総重量(以下、単に貨物の重量と呼ぶ。)との和である。コンテナ自体の荷重Wcは例えば本システムの初期設定時に記憶部195に登録される。荷重判断部110は算出した総荷重W′と既知コンテナ400自体の重量Wcとから貨物の重量Wnを算出する。
 荷重判断部110は、さらに、コンテナ400とコンテナトレーラ200との総重量、つまりコンテナ400を積載したトレーラー200(以下、コンテナ400を積載したトレーラー200をコンテナ積載トレーラー200′と呼ぶ。)の総重量Wを算出する。コンテナ積載トレーラー200′の総重量Wは、コンテナ400の重量W′と、コンテナトレーラ200の重量Wsとの総和である。トレーラー200の重量Wsは、例えば本システムの初期設定時に記憶部195に登録されており、これを利用する。
 このように算出された値W′,Wnは記憶部195に保持され、以後の処理に活用される。なお、別の構成要素で算出される後述する各種の値δ,δm,δc,bや情報なども同様に、記憶部195で管理される。
 加速度判断部120は、記憶部195に格納された加速度用の参照値を利用して、加速度計測器40からの電圧値を水平加速度に換算する。
 重力モーメント算出部130は、トラクタ300が牽引するコンテナ積載トレーラー200′の重力モーメントを算出する。
 図11は、コンテナ積載トレーラー200′を模式的に示す図であり、この図中のM1が重力モーメントである。本実施形態では、コンテナ400内の特定の位置を重心の位置G(後述の実重心位置と異なる。)と仮定して重力モーメントM1や後述の遠心力モーメントM2を求める。なお、本実施形態は、例えばコンテナ積載トレーラー200′が左折してコンテナ400に車幅方向であって右方への遠心力が作用する場合、図11に示すように、右側のタイヤと路面との接触位置のA点を基準にする。この場合、データ処理装置100は、センターラインLC側へ向けての距離がb[mm]であると共に、車両上方へ向けての距離がh[mm]である位置を、コンテナ積載トレーラー200′の重心Gと仮定して取り扱う。例えばコンテナ積載トレーラー200′が右折してコンテナ400に車幅方向であって左方への遠心力が作用する場合、図11に示すように、左側のタイヤと路面との接触位置のB点を基準にする。この場合、データ処理装置100はセンターラインLC側へ向けての距離がb[mm]であると共に、車両上方へ向けての距離がh[mm]である位置を、コンテナ積載トレーラー200′の重心Gと仮定して取り扱う。なお、重力モーメント算出部130は、加速度計測器40の計測値に基づいて、A点及びB点の何れかを基準点(以下、横転評価基準点と呼ぶ場合がある。)として選択する。ここで、hはコンテナ積載トレーラー200′の重心の高さであり、本実施形態では、実験結果に基づいて一定の値を使用する。また、本実施形態でデータ処理装置100はA点又はB点からの水平距離であるbをパラメータとして取り扱い、最終的には後述の式(7)としてbの範囲を判断する。なお、センターラインLCは車幅の中間、具体的には後述の輪距の中間を通る仮想の鉛直線である。
 重力モーメントM1は、質量をm、重力加速度をg、さらに前述の総荷重W=mgとして、以下の式(1)により求める。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000001
 遠心力モーメント算出部140は、加速度計測器40の計測値に基づいてコンテナ積載トレーラー200′に作用する遠心力モーメントM2を算出する。図11は、遠心力モーメントM2をイメージ的に表している。この遠心力モーメントM2は以下の式(2)により求める。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000002
 ここで、αは加速度計測器40が計測した水平方向の加速度である。
 限界判断部150は、重力モーメントM1と遠心力モーメントM2とに基づいてコンテナ積載トレーラー200′が転倒すると予測されるコンテナ積載トレーラー200′の重心Gの位置(以下、限界重心位置と呼ぶ。)を判断する。限界重心位置とは、センターラインLCから車幅方向へ所定距離δずれた位置PRである。言い換えれば、限界重心位置は、コンテナを積載したコンテナトレーラが転倒する車幅方向の荷重の偏り、つまり左右の荷重のバランスの限界を意味する。ここで、例えばコンテナ積載トレーラー200′が左折してコンテナ400に車幅方向であって右方への遠心力が作用してA点が横転を評価する基準点として選択されている場合には、限界判断部150は、センターラインLCからA点側の車幅方向へ所定距離δずれた位置PRを求める。また、例えばコンテナ積載トレーラー200′が右折してコンテナ400に車幅方向であって左方への遠心力が作用してB点が横転を評価する基準点として選択されている場合には、限界判断部150は、センターラインLCからB点側の車幅方向へ所定距離δずれた位置PRを求める。
 本実施形態では、転倒限界を引き起こすと考えられる偏荷重状態の重心Gの位置PRより車幅方向外側の位置に、後述するコンテナ積載トレーラー200′の実際の重心位置Gcがある場合には、コンテナ積載トレーラー200′が転倒すると仮定して、装置が構成されている。
 なお、本実施形態では、限界重心位置PRを、つまり距離δをそのまま利用するのではなく、警告率d(例えば0.01~1)を乗じて得た数値δmを、ドライバーへ警告するための判断の基準値として利用する。この数値δmは、図11に示すように、センターラインLCから左右の車幅方向へずれた位置PR′を規定するものであり、当初算出された数値δよりも小さく設定される。このように数値δに警告率dを乗算することで、危険性に対する監視度合いを高く設定することができて、より安全性を向上することができる。なお、この警告率dは、使用者が変更可能に設定することができ、これが記憶部195に保存されている。このようにして得た位置、つまりセンターラインLCから左右の車幅方向へ距離δmずれた位置PR′を、以下、偏荷重位置PR′と呼ぶ。
 次に、重心Gの高さ方向の位置を表す式(3)、重心Gの水平方向の位置を表す式(4)、さらにコンテナ積載トレーラー200′の総重量Wを表す式(5)を利用する。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000003
 ここで、hは重心Gの高さ、Shはコンテナトレーラ200の高さ、Chは図11に示すようにコンテナ400の底面から天井までの高さ、hnはコンテナトレーラ200に掛かる荷重のコンテナ400の底面からの高さ、Wnは前述したようにコンテナに詰まれた貨物の荷重である。なお、本実施形態では、模擬的に荷重の高さhnを設定している。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000004
 ここで、Swはコンテナトレーラ200の車幅方向の寸法としての車輪間隔を示す輪距で、Wcは前述したようにコンテナ自体の荷重、Wsはコンテナトレーラ200の荷重である。これらの値Sw、Wc、Wsは、例えば本システムの初期設定時に記憶部195に登録されており、これを利用する。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000005
 W及びWnは荷重判断部110で算出された値を利用する。
 本実施形態では、下記式(6)に示すように、重力モーメントM1が遠心力モーメントM2より大きければコンテナ積載トレーラー200′が転倒しないという考えに基づいて、コンテナ積載トレーラー200′が転倒する危険性を判断する。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000006
 ここで、図11に示すように、車幅方向左側へ加速度が作用していると仮定して、右端のタイヤ500と路面Rとの接触位置Kまわりのモーメントを考察する。
 上記(3)~(5)を利用して、式(6)をδ、bについて解くと、下記の式(7)、(8)が得られる。式(7)はコンテナ積載トレーラー200′が横転しないための基準点からの距離bの条件を示し、式(8)はセンターラインLCからの安全距離を示すδの条件を示している。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000007
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000008
 実重心判断部160は、各荷重計測器L1~L6、R1~R6の計測値に基づいて、コンテナの実際の重心位置Gcを判断する。コンテナトレーラ200の左側のメインレール210Lに設置した荷重計測器L1~L6から、メインレール210Lに作用する荷重を算出する。各荷重計測器L1~L6で計測された荷重の総和を算出する。この値を左側総荷重WLと呼ぶ(図12参照)。
 コンテナトレーラ200の右側のメインレール210Rに設置した荷重計測器R1~R6から、メインレール210Rに作用する荷重を算出する。ここで、各荷重計測器R1~R6で計測された荷重の総和を算出する。この値を右側総荷重WRと呼ぶ(図12参照)。
 実重心判断部160は、これらの左側総荷重WLと右側総荷重WRとに基づいて、コンテナ400の重心Gcの位置を算出する。これにより得た数値は、センターラインLCから車幅方向へずれた位置δCを示す。本実施形態では、この位置をコンテナ積載トレーラー200′の重心の位置(以下、実重心位置と呼ぶ。)PGとして取り扱う。なお、この重心Gcの位置PGは、各荷重計測器L1~L6、R1~R6から所定時間間隔(例えば、10msec~100msec)でリアルタイムに送られてくる計測値に基づいて算出される走行或いは停止中の実際のコンテナ積載トレーラー200′の重心の位置である。重心Gcの位置PGを求めるための、δCは以下の式(9)により求める。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000009
 危険性判断部170は、実重心判断部160で算出された実際の重心Gcの実重心位置PGと、限界判断部150で算出された偏荷重位置PR′と、に基づいてコンテナ積載トレーラー200′の横転の危険性を判断する。具体的には、危険性判断部170は、実重心位置PGと偏荷重位置PR′との位置を比較し、実重心位置PGが偏荷重位置PR′より車幅方向外側の位置にある場合、コンテナ積載トレーラー200′が横転する危険性が高いと判断する。危険であると判断した場合、ドライバーへ危険であることを知らせる。
 出力部180は、コンテナ積載トレーラー200′の総荷重W、各荷重計測器で計測された荷重wL1~wL6、wR1~wR6、横転の危険性を画像表示及び/又は音声出力する。出力部180は、ディスプレイやスピーカなどを備えている。図13は、各荷重計測器L1~L6、R1~R6で計測された荷重wL1~wL6、wR1~wR6を、大きさに応じて高くなるバーで表している。また、画面には、総重量Wが表示される。
 操作部190は、記憶部195に保存される参照値、その他の設定値Sw、Sh、Cw、Ch、Wc、Ws、hn、d、hなどの情報を設定するために利用される。例えば、キーボード、ボタン、ツマミなどで入力デバイスとして構成されている。タッチディスプレイを操作部として利用してもよい。
 データ処理装置100を構成する、荷重判断部110と加速度判断部120と重力モーメント算出部130と遠心力モーメント算出部140と限界判断部150と実重心判断部160と危険性判断部170とは、いずれもCPU(Central Processing Unit)が記憶部195に記憶されたプログラムを実行することにより実現される。例えば、荷重判断部110と加速度判断部120と重力モーメント算出部130と遠心力モーメント算出部140と限界判断部150と実重心判断部160と危険性判断部170の機能はソフトウェアとして、或いはハードウェアとして構成されている。なお、プログラムを記憶する記憶部195を構成する媒体は、磁気記録装置などに限定されるものではない。
 各荷重計測器L1~L6、R1~R6、加速度計測器40、制御装置50及びデータ処理装置100への給電は、例えばトラクタ300に設けられたバッテリーから供給される。この給電のために、トラクタ300とコンテナトレーラ200とには給電用のケーブルが設けられ、これらが上記の各荷重計測器L1~L6、R1~R6、加速度計測器40、制御装置50及びデータ処理装置100に繋がっている。なお、トラクタ300とコンテナトレーラ200との分離に対応して、トラクタ300とコンテナトレーラ200との間で、給電用ケーブルはソケットなどによって分離可能に構成されている。
 次に、横転警報システム1の動作を図14のフローチャートに基づいて説明する。
 横転警報システム1が起動している状態では、常に偏荷重チェックが行われる。所定時間毎(例えば、10msec~100msec間隔)に、コンテナトレーラ200に設置された制御装置50から送られてくる各荷重計測器L1~L6、R1~R6及び加速度計測器40からの信号に基づいて、荷重判断部110が総荷重Wを算出する。重力モーメント算出部130は、荷重判断部110が算出した総荷重Wなどに基づいて、重力モーメントM1を算出する(ステップS1)。
 同様に、所定時間毎に、コンテナトレーラ200に設置された制御装置50から送られてくる加速度計測器40からの信号に基づいて、加速度判断部120が水平加速度αを算出する。遠心力モーメント算出部140は、上記加速度判断部120が算出した水平加速度αと総荷重Wなどに基づいて、遠心力モーメントM2を算出する(ステップS2)。
 限界判断部150が、重力モーメントM1と遠心力モーメントM2などに基づいて、限界重心位置PRを算出する(ステップS3)。具体的には、安全範囲と危険範囲との境界を成す位置のセンターラインLCからずれた距離δやbを上記式(3)~(6)に基づいて求める。限界判断部は、このδに警告率dを乗じて、偏荷重位置PR′を算出する(ステップS4)。
 実重心判断部160は、左側総荷重WLと右側総荷重WRとに基づいて、コンテナ400の重心Gcの位置δCを算出する(ステップS5)。
 危険性判断部170は、実重心位置PGと偏荷重位置PR′との位置を比較し、安全であるか判断する(ステップS6)。具体的には、危険性判断部170は、実重心位置PGが偏荷重位置PR′とセンターラインLCとの間の安全範囲に含まれるか否かを判断する。
 ここで、危険性判断部170は、δcがδ以上(δc≧δ)であれば、コンテナ積載トレーラー200′が横転する危険性が高い、と判断する。この場合、出力部180が、例えば図13に示すようにディスプレイに転倒の危険性を知らせるメッセージ181を表示したり、スピーカから危険であることを知らせる音や音声を流したりして、ドライバーへ危険であることを知らせる(ステップS7)。転倒危険性が無いと判断した場合(δc<δ)は、メッセージ表示などは行われない。
 このような各ステップS1~S7からなる偏荷重チェックが、本実施形態では、繰り返し行われる。例えば一つの偏荷重チェックが終了すると、次の偏荷重チェックがステップS1から改めて行われる。なお、偏荷重チェック間隔は例えば10msec~100msecである。
 このように、本実施形態の横転警報システム1によれば、各荷重計測器L1~L6、R1~R6に必ずコンテナ底部411のクロスメンバ430を載せることができるので、コンテナ400からシャーシ210L、210Rへ掛かる荷重を確実に検出することができる。
 さらに、本実施形態の横転警報システム1では、所定の間隔毎に、コンテナトレーラ200に設けられた制御装置50からデータ処理装置100へ送信される各荷重計測器L1~L6、R1~R6及び加速度計測器40の情報に基づいて、常にコンテナ積載トレーラー200′の状況を判断する。従って、横転の危険性を判断する度に、評価に利用する情報、つまり実重心位置PG及び偏荷重位置PR′を、当該判断時点で再作成し、その実環境に則した情報に基づいて横転の可能性を判断する。これにより、コンテナ積載トレーラー200′の横転の危険の評価の正確性を高くすることができる。
 よって、ドライバーは、走行中のコンテナ積載トレーラー200′の横転の危険性を、リアルタイムに知ることができ、横転警報システム1は、走行のトレーラーの走行安全性に貢献することができる。
(2)第2実施形態
 次に、第2実施形態に係る横転警報システムについて説明する。
 本実施形態の横転警報システムは、第1実施形態と同様に、複数の荷重計測器L1~L6、R1~R6と、加速度計測器40と、データ処理装置100と、を備えているが、本実施形態のデータ処理装置100はさらに下記の機能Eを備えている。
 機能E:危険性判断部170が、左側総荷重WLと右側総荷重WRとに基づいて、コンテナ積載トレーラー200′の横転の危険性を判断する。
 具体的には、危険性判断部170は、左側総荷重WLと右側総荷重WRとを比較して、それらの差分の絶対値|WL-WR|が下記の表1の設定値を超える場合に、コンテナ積載トレーラー200′が横転する危険性が高いと判断する。なお、設定値は、下記の表1に示すように、重量W′毎に7段階に設定されている。コンテナ積載トレーラー200′が横転する危険性が高いと判断された場合、出力部180が、例えば図13に示すようにディスプレイに転倒の危険性を知らせるメッセージ181を表示したり、スピーカから危険であることを知らせる音や音声を流したりして、ドライバーへ危険であることを知らせる。また、本実施形態では、左側総荷重WLと右側総荷重WRとの割合を図15に示すように円グラフとして表示する。なお、転倒危険性が無いと判断された場合(δc<δ)は、メッセージ表示などは行われない。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000010
 このように、本実施形態の横転警報システム1では、危険性判断部170が、左側総荷重WLと右側総荷重WRとに基づいて、コンテナ積載トレーラー200′の横転の危険性を判断することができる。前述の第1実施形態の偏荷重チェック(図14のフローチャート)がコンテナ積載トレーラー200′走行中の動的状態における安全性に大きく寄与するが、本実施形態は、コンテナ積載トレーラー200′が停止している静止状態でのコンテナ積載トレーラー200′の横転危険性を判断することができる。
(3)第3実施形態
 次に、第3実施形態に係る横転警報システムについて説明する。
 本実施形態の横転警報システムは、第1実施形態及び第2実施形態と同様に、複数の荷重計測器L1~L6、R1~R6と、加速度計測器40と、データ処理装置100と、を備えているが、各荷重計測器L1~L6、R1~R6が、複数のセンサ部22を備えている。例えば、図16(A)に示す本第3実施形態の荷重計測器L2~L6、R2~R6及び図16(B)に示す本第3実施形態の荷重計測器L1、R1は、2つのセンサ部22を備えている。これらのセンサ部22,22は車両前後方向に沿って互いの距離を置いて、プレート部21Aの底面に固定されている。
 本実施形態によれば、各荷重計測器L1~L6、R1~R6が、2つのセンサ部22,22を備えることで、各荷重計測器L1~L6、R1~R6をシャーシに安定して配設することができる。
 なお、センサ部が増えることで、データ処理部に表示される情報、例えば図13に示す荷重の程度を表すバーも増え、本実施形態では各メインレールに設ける12個の各センサ部の計測値がそれぞれ表示される。
 以上説明したが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において様々な形態で実施をすることができる。
 例えばコンテナは海上コンテナに限定されるものではない。
 また、上記説明で挙げた数値は例示である。
 コンテナトレーラに設置する荷重検出器や加速度計測器の数は、上記説明や図示例に限定されるものではない。本発明の横転警報システムを設置するコンテナトレーラは、上記図示例に限定されるものではない。
 また、コンテナ積載トレーラー200′の横転の危険性の判断の際、警告率dを乗ずることを省略して、δをそのまま利用してもよい。
 1    横転警報システム
 R1~R6、L1~L6 荷重計測器
 21   荷重計測器のコンテナ載部
 21A  プレート部
 21B  補強部
 22   荷重計測器のセンサ部
 23   荷重計測器の外れ防止部
 28   ケーブル
 29   バー部材
 40   加速度計測器
 50   制御装置
 51   信号変換部
 52   処理部
 53   通信部
 54   記憶部
 100  データ処理装置
 110  荷重判断部
 120  加速度判断部
 130  重力モーメント算出部
 140  遠心力モーメント算出部
 150  限界判断部
 160  実重心判断部
 170  危険性判断部
 180  出力部
 190  操作部
 200  コンテナトレーラ
 210L、210R メインレール
 211  第1フレーム部
 211A 第1フレーム部の上面
 211B 第1フレーム部の上部
 211C 第1フレーム部の下部
 211D 第1フレーム部の中間部
 212  第2フレーム部
 212A 第2フレーム部の上面
 212B 第1フレーム部の上部
 212C 第1フレーム部の下部
 212D 第1フレーム部の中間部
 220F 前端フレーム
 220R 後端フレーム
 230  補強レール
 300  トラクタ
 400  コンテナ
 411  コンテナの底部
 420  コンテナのグースネック
 500  タイヤ

Claims (14)

  1.  トラクタによって牽引されシャーシの上面にコンテナを載せたコンテナトレーラの横転の危険性を判断する横転警報システムであって、
     上記シャーシの上面と該上面に対向する上記コンテナの底部との間に設置され、上記コンテナの荷重を計測する荷重計測器と、
     上記コンテナトレーラに設置され当該コンテナトレーラの車幅方向の加速度を計測する加速度計測器と、
     上記荷重計測器の計測値と上記加速度計測器の計測値とを利用して上記コンテナトレーラの横転の危険性を判断するデータ処理装置と、を備え、
     上記荷重計測器は、上記シャーシを構成し車両前後方向に沿って長手状に形成され車幅方向に並んで設けられた左右のメインレールのそれぞれに、上記車両前後方向に互いに間隔を置いて複数設けられ、
     上記データ処理装置が、上記コンテナトレーラの輪距の中間を通るセンターラインから車幅方向へずれた位置であって上記コンテナを積載した上記コンテナトレーラが横転する当該コンテナトレーラの重心の位置を示す第1の位置と上記センターラインから車幅方向へずれた位置であって上記コンテナの実際の重心の位置を示す第2の位置とを算出し、上記第2の位置が上記第1の位置より車幅方向外側にある場合に上記コンテナトレーラが横転する危険性の情報を出力することを特徴とする、横転警報システム。
  2.  前記データ処理装置が、前記コンテナトレーラの走行中に前記コンテナトレーラの横転の危険性を繰り返し判断することを特徴とする、請求項1に記載の横転警報システム。
  3.  前記データ処理装置は、
     前記複数の荷重計測器の計測値を利用して、前記コンテナを積載した前記コンテナトレーラの重力モーメントを算出する重力モーメント算出部と、
     前記加速度計測器の計測値を利用して、前記コンテナを積載した前記コンテナトレーラの遠心力モーメントを算出する遠心力モーメント算出部と、
     前記第1の位置として、上記重力モーメントと上記遠心力モーメントとを利用して前記コンテナを積載した前記コンテナトレーラが横転する当該コンテナトレーラの重心の位置を算出する限界判断部と、
     前記第2の位置として、前記複数の荷重計測器の計測値を利用して前記コンテナの実際の重心の位置を算出する実重心判断部と、
     上記限界判断部が算出した重心の位置と上記実重心判断部が算出した実際の重心の位置とから、前記コンテナを積載した前記コンテナトレーラの横転の危険性を判断する危険性判断部と、
     上記危険性判断部が横転の危険性ありと判断したとき、前記コンテナトレーラが横転する危険性の情報を前記コンテナトレーラを牽引するトラクタのドライバーへ出力する出力部と、を備えていることを特徴とする、請求項2に記載の横転警報システム。
  4.  前記限界判断部は、さらに前記コンテナトレーラの横転危険性の警告率を利用して、前記コンテナトレーラが横転する当該コンテナトレーラの重心の位置を算出することを特徴とする、請求項3に記載の横転警報システム。
  5.  前記危険性判断部は、前記複数の荷重計測器の計測値を利用して、前記コンテナを積載した前記コンテナトレーラの停止中の横転の危険性を判断することを特徴とする、請求項3又は4に記載の横転警報システム。
  6.  前記荷重計測器は、前記センサ部を複数備えていることを特徴とする、請求項1に記載の横転警報システム。
  7.  シャーシの上面にコンテナを載せたコンテナトレーラの横転の危険性を判断するコンテナ横転警報システムにおいて用いられ上記コンテナの荷重を計測する荷重計測器であって、
     上記シャーシの上面に載せられる複数のセンサ部と、センサ部上に設けられて上記コンテナが上面に載せられると共に下面が上記シャーシの上面に対して非接触であるプレート部と、上記プレート部の底面に設けられ上記プレート部の車幅方向の端部を補強する補強部と、を備え、
     上記プレート部は、上記コンテナの底部に設けられ横幅方向に延びた数本のクロスメンバが載るように形成され、
     上記複数のセンサ部は車両前後方向に沿って互いの距離を置いて上記プレート部の底面に備えられ、
     上記シャーシの上面と該上面に対向する上記コンテナの底部との間に設置されることを特徴とする、荷重計測器。
  8.  前記シャーシからの脱落を防止する外れ防止部を備えていることを特徴とする、請求項7に記載の荷重計測器。
  9.  トラクタによって牽引されたコンテナトレーラのシャーシの上面と該上面に対向するコンテナの底部との間に複数設置された荷重計測器の各計測値と、上記コンテナトレーラに設置された加速度計測器の計測値と、を利用して、上記シャーシの上面に上記コンテナを載せた上記コンテナトレーラの横転の危険性を判断する横転チェックプログラムであって、
     コンピュータを、
     上記複数の荷重計測器の各計測値を利用して上記コンテナを積載した上記コンテナトレーラの重力モーメントを算出する重力モーメント算出部、
     上記加速度計測器の計測値を利用して上記コンテナを積載した上記コンテナトレーラの遠心力モーメントを算出する遠心力モーメント算出部、
     上記重力モーメントと上記遠心力モーメントとを利用して上記コンテナトレーラの輪距の中間を通るセンターラインから車幅方向へずれた位置であって上記コンテナを積載した上記コンテナトレーラが横転する当該コンテナトレーラの重心の位置を算出する限界判断部、
     上記複数の荷重計測器の計測値を利用して上記コンテナトレーラの輪距の中間を通るセンターラインから車幅方向へずれた位置であって上記コンテナの実際の重心の位置を算出する実重心判断部、
     上記限界判断部が算出した重心の位置と上記実重心判断部が算出した実際の重心の位置とから上記コンテナを積載した上記コンテナトレーラの横転の危険性を判断する危険性判断部、
    として機能させることを特徴とする、横転チェックプログラム。
  10.  前記限界判断部は、さらに前記コンテナトレーラの横転危険性の警告率を利用して、前記コンテナトレーラが横転する当該コンテナトレーラの重心の位置を算出することを特徴とする、請求項9に記載の横転チェックプログラム。
  11.  前記危険性判断部は、前記複数の荷重計測器の各計測値を利用して、前記コンテナを積載した前記コンテナトレーラの停止中の横転の危険性を判断することを特徴とする、請求項9又は10に記載の横転チェックプログラム。
  12.  トラクタによって牽引されたコンテナトレーラのシャーシの上面と該上面に対向するコンテナの底部との間に複数設置された荷重計測器の各計測値と、上記コンテナトレーラに設置された加速度計測器の計測値と、を利用して、上記シャーシの上面に上記コンテナを載せた上記コンテナトレーラの横転の危険性を判断する横転チェック方法であって、
     上記複数の荷重計測器の各計測値を利用して、上記コンテナを積載した上記コンテナトレーラの重力モーメントを算出する重力モーメント算出ステップと、
     上記加速度計測器の計測値を利用して、上記コンテナを積載した上記コンテナトレーラの遠心力モーメントを算出する遠心力モーメント算出ステップと、
     上記重力モーメントと上記遠心力モーメントとを利用して、上記コンテナトレーラの輪距の中間を通るセンターラインから車幅方向へずれた位置であって上記コンテナを積載した上記コンテナトレーラが横転する当該コンテナトレーラの重心の位置を算出する限界判断ステップと、
     上記複数の荷重計測器の計測値を利用して、上記コンテナトレーラの輪距の中間を通るセンターラインから車幅方向へずれた位置であって上記コンテナの実際の重心の位置を算出する実重心判断ステップと、
     上記限界判断ステップで算出した重心の位置と上記実重心判断ステップで算出した実際の重心の位置とから、上記コンテナを積載した上記コンテナトレーラの横転の危険性を判断する危険性判断ステップと、を含むことを特徴とする、横転チェック方法。
  13.  前記限界判断ステップは、さらに前記コンテナトレーラの横転危険性の警告率を利用して、前記コンテナトレーラが横転する当該コンテナトレーラの重心の位置を算出することを特徴とする、請求項12に記載の横転チェック方法。
  14.  前記危険性判断ステップは、前記複数の荷重計測器の各計測値を利用して、前記コンテナを積載した前記コンテナトレーラの停止中の横転の危険性を判断することを特徴とする、請求項12又は13に記載の横転チェック方法。
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