WO2012090607A1 - 液体洗浄剤組成物 - Google Patents

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Abstract

 本発明は、下記(a)~(c)成分を含有し、(a)成分/(b)成分の質量比が1/10~10/1であり、(a)成分と(b)成分の合計含有量が4~20質量%であり、且つ、(c)成分/〔(a)成分+(b)成分〕の質量比が1/100~2.5/1である液体洗浄剤組成物である。 (a)炭素数8~14の脂肪酸及びそれらの塩から選ばれる1種以上の化合物0.5~10質量%(但し、脂肪酸塩を含む場合は脂肪酸としての換算量)、 (b)炭素数8~16の炭化水素基を1つ有するアミンオキサイド型界面活性剤0.5~18質量%、及び、 (c)炭素数4~8のオレフィン及びスチレンから選ばれる1種とマレイン酸との共重合体0.1~10質量%

Description

液体洗浄剤組成物
 本発明は、液体洗浄剤組成物に関する。特に、食品加工設備及び/又は調理用設備の洗浄に用いる液体洗浄剤組成物に関する。
背景技術
 食品加工工場や飲料工場では、食品加工機器や飲料充填機等の設備を用いて食品や飲料が生産される。これらの工場では、生産スケジュールの中断時に、定期的に、食品汚れや飲料汚れを洗浄除去する工程を設け、機器や設備の衛生状態を確保している。また、飲食店舗やスーパーマーケット等の調理場においても、調理設備の日々の洗浄は欠かせない。このような食品加工設備や調理設備の洗浄に際しては、洗浄対象の規模が大きかったり、設備の構造上、擦りにくい箇所が存在したりするため、これらを効率的に洗浄する方法として、通常、洗浄剤を発泡させ泡状にして洗浄対象に適用する発泡洗浄が採用される。
 発泡洗浄では、洗浄剤組成物を水で2~200倍に希釈した希釈液を噴射装置に投入し、水圧や空圧によって起泡させた泡を洗浄対象である機器や設備に噴射・付着させて、一定時間保持させた後ブラシやスポンジを用いてこするか、又はこすらずに水で濯ぐことにより洗浄・殺菌を行う場合や、洗浄剤組成物を原液のまま噴射装置に投入し、水圧により水と混合・起泡させて洗浄対象に噴射・付着させる場合が挙げられる。このような発泡洗浄では、洗浄剤を泡状に塗布することで、洗浄対象における滞留時間が長くなり、洗浄・殺菌効果が向上する。また、泡による接触洗浄では、洗浄剤の散布状況が目視にて確認できるので、処理箇所が容易に判別でき、洗浄剤の不必要な飛散を抑制できるという利点がある。
 食品の加工及び/又は調理に用いる機器及び設備(即ち、食品加工設備及び/又は調理設備)を発泡洗浄により洗浄する際の洗浄剤組成物として、特開2004-231594には、第四級アンモニウム塩系殺菌剤等の殺菌剤、珪酸アルカリ金属塩、及びポリオキシアルキレンアルキルエーテルを含有する殺菌洗浄剤組成物が開示されており、また、特開2004-189874には、アルキルアミン4級化物及びビグアナイド系化合物等の殺菌剤、及び珪酸塩を含有する殺菌洗浄剤組成物が開示されている。
 また、床等の設備を洗浄するための洗浄剤として、特開2003-238990には、アミンオキサイド型界面活性剤と脂肪酸塩を含有する洗浄剤が開示されており、優れた起泡性を呈する洗浄剤組成物として、特開2004-204087には、高級脂肪酸塩、アミンオキサイド型界面活性剤及び水溶性高分子を含有する洗浄剤組成物が開示されている。
 さらに、垂直面や傾斜面の洗浄に好適に用いられる洗浄剤として、特開平6-184594には、アミンオキサイド型界面活性剤、脂肪酸塩、及びアニオン性有機ポリマーを含有する液体漂白剤組成物が、また特表2008-531839には、アミンオキサイド型界面活性剤とアニオン性ポリマーを含有する増粘化漂白組成物がそれぞれ開示されている。
発明の要約
 本発明は、
 (a)炭素数8~14の脂肪酸及びそれらの塩から選ばれる1種以上の化合物0.5~10質量%(但し、脂肪酸塩を含む場合は脂肪酸としての換算量)、
 (b)炭素数8~16の炭化水素基を1つ有するアミンオキサイド型界面活性剤0.5~18質量%、及び、
 (c)炭素数4~8のオレフィン及びスチレンから選ばれる1種とマレイン酸との共重合体0.1~10質量%
 を含有し、
(a)成分/(b)成分の質量比が1/10~10/1であり、
(a)成分と(b)成分の合計含有量が4~20質量%であり、且つ、
(c)成分/〔(a)成分+(b)成分〕の質量比が1/100~2.5/1
である液体洗浄剤組成物に関する。
 本発明は、上記液体洗浄剤組成物を使用する洗浄方法を提供する。
 さらに本発明は、上記液体洗浄剤組成物を使用し、下記工程1~3を有する洗浄方法を提供する。
 工程1:液体洗浄剤組成物を水により2~200倍の希釈倍率で、予め希釈し、及び/又は、希釈しながら、泡状に噴射し、食品加工設備及び/又は調理設備に付着させる工程
 工程2:泡を一定の時間保持する工程
 工程3:食品加工設備及び/又は調理設備を水で濯ぐ工程
発明の詳細な説明
 食品加工設備及び/又は調理設備の洗浄に用いられる洗浄剤組成物は、洗浄・殺菌の性能の他、上記の発泡洗浄への適性から、起泡性(泡立ちのし易さ)や、接触させた泡の安定性に優れることが要求される。従来の食品加工設備及び/又は調理設備用洗浄剤組成物に関しては、起泡性や泡の安定性に主眼が置かれ開発がなされており、特開2004-231594及び特開2004-189874記載の技術をはじめ、在来の食品加工設備及び/又は調理設備用洗浄剤組成物の多くは十分な起泡性や泡の安定性を実現するに至っている。その反面、これら従来の食品加工設備及び/又は調理設備用洗浄剤組成物に関しては、濯ぎ時に泡がなかなか切れずに多量の濯ぎ水を用いて濯がなければならず、経済的に不利であり、また作業負荷が大きくなり(作業時間がかかる)、しかも環境負荷という点でも不利である。しかしながら、洗浄時の起泡性/泡安定性と、濯ぎ時の泡切れ性はトレードオフの関係にあり、両性能を同時に満足させることは非常に困難であった。
 本発明者らは、高い起泡性を呈するアミンオキサイド型界面活性剤(例えば、特開2004-204087参照)に対し、脂肪酸及び/又はその塩を特定の量比にて併用することによって、洗浄時の起泡性/泡安定性と、濯ぎ時の泡切れ性を両立させ得ることを見出した。しかし、その一方で、アミンオキサイド型界面活性剤と脂肪酸及び/又はその塩を併用すると、液体洗浄剤の粘度が著しく増大することも判明した。食品加工設備及び/又は調理設備の洗浄に用いられる洗浄剤に関しては、特に自動供給機を用いる場合、液体洗浄剤をポンプで吸上げるなどして装置内で水道水と混合するため、液体洗浄剤の粘度が高いと吸い上げ難く取扱い性が著しく低下する。また、液体洗浄剤をそのまま容器に投入し、水道水と混合させる場合には、吐出しにくい場面が想定される。この場合、減粘剤を併用することも考えられるが、通常の溶剤やハイドロトロープ剤などを用いると、洗浄時の起泡性/泡安定性を損なうなどの問題がある。
 特開2003-238990及び特開2004-204087は、アミンオキサイド型界面活性剤と脂肪酸塩を併用する技術を開示するものであるが、配合組成における粘度増大の問題を解決する手段については何ら示唆がない。また、 特開平6-184594や特表2008-531839記載の技術は、充分に増粘された水溶液組成物(増粘化漂白組成物)に関するものであり、当然のことながら、配合組成における粘度増大の問題を解決する手段について示唆するものではない。
 本発明は、粘度を低減し取り扱い性に優れる液体洗浄剤組成物を提供することにある。更に、洗浄時に優れた起泡性/泡安定性を呈すると共に、濯ぎ時には優れた泡切れ性を呈する液体洗浄剤組成物を提供する。
 本出願人は、上記課題につき鋭意検討した結果、アミンオキサイド型界面活性剤と脂肪酸(若しくはその塩)とを特定の比率/特定の量にて含有する系において、炭素数4~8のオレフィンとマレイン酸の共重合体、又はスチレンとマレイン酸の共重合体を併用することによって、粘度を低減し、取扱い性に優れる液体洗浄剤組成物を実現し得ることを見出し、更に、発泡洗浄時の起泡性/泡安定性並びに濯ぎ時の泡切れ性を両立させる液体洗浄剤組成物を実現し得ることを見出し本発明を完成するに至った。
 本発明によれば、粘度を低減し取り扱い性に優れる液体洗浄剤組成物が提供される。更に、洗浄時に優れた起泡性/泡安定性を呈すると共に、濯ぎ時には優れた泡切れ性を呈する液体洗浄剤組成物が提供される。
 本発明の構成に関し詳細に述べる前に、以下の用語の意味に留意されたい。即ち、本発明において、用語「食品加工設備及び/又は調理設備」とは、食品加工工場及び飲料工場において食品や飲料を加工する際及び/又は調理場において食品を調理する際に用いられる機器及び設備を意味する。かかる機器としては、例えば、ネットコンベアやフリーザー、スライサー、精米機、飲料充填機などが挙げられる。また、かかる設備としては、例えば、床、壁、作業台などが挙げられる。
 本発明の液体洗浄剤組成物は、下記(a)成分乃至(c)成分を含有する。
 <(a)成分>
 (a)成分は、炭素数8~14の脂肪酸及びそれらの塩から選ばれる1種以上の化合物である。好適な(a)成分の例としては、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、及びそれらの塩が挙げられ、中でも、濯ぎ時の泡切れ性に寄与するために、ラウリン酸、ミリスチン酸、及びそれらの塩が好ましい。ここで、塩としては、アルカリ金属塩が挙げられ、中でも、ナトリウム塩、カリウム塩が好ましい。
 本発明の液体洗浄剤組成物中の(a)成分の含有量は、0.5質量%以上とすることで濯ぎ時の良好な泡切れ性を実現することができ、また、洗浄時の泡安定性の観点から10質量%以下が好ましい。洗浄時の泡安定性と、濯ぎ時の良好な泡切れ性を実現する観点から、(a)成分の含有量は0.5~10質量%であり、より好ましくは1~10質量%、更に好ましくは2.5~8質量%、更に好ましくは3~5質量%である。ここで、上記含有量は、(a)成分に脂肪酸塩が含まれる場合は、脂肪酸としての換算量を用いた値である。
 <(b)成分>
 (b)成分は、炭素数8~16の炭化水素基を1つ有するアミンオキサイド型界面活性剤である。分子中に含まれる炭素数8~16の炭化水素基としては、炭素数8~16のアルキル基又はアルケニル基が挙げられ、それらは直鎖でも分岐鎖でもよい。(b)成分は、濯ぎ時の泡切れ性に寄与する観点から、炭素数8~14の炭化水素基を1つ有するアミンオキサイド型界面活性剤が好ましく、炭素数12~14の炭化水素基を1つ有するアミンオキサイド型界面活性剤がより好ましい。
 (b)成分は、例えば、炭素数8~16の炭化水素基を1つと、炭素数1~6のアルキル基又は炭素数1~3のヒドロキシアルキル基を2つ有するアミンオキサイド型界面活性剤である。このようなアミンオキサイド型界面活性剤としては、下記一般式(1)で表される化合物が挙げられる。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000001
〔式中、Rは炭素数8~16の炭化水素基、Rは炭素数1~3のアルキレン基、R、Rは独立して、炭素数1~3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基、Xは-COO-、-OCO-、-NHCO-、-CONH-、-O-から選ばれる基、mは0又は1の数である。〕
 上記一般式(1)において、Rは好ましくは炭素数8~16のアルキル基又はアルケニル基であり、濯ぎ時の泡切れ性に寄与する観点から、より好ましくは炭素数8~14のアルキル基又はアルケニル基、更に好ましくは炭素数12~14のアルキル基又はアルケニル基、一層好ましくは炭素数12~14のアルキル基である。Rは天然油脂由来のアルキル基構造であってもよく、天然原料を用いる観点から直鎖が好ましい。好ましい化合物の具体例としては、一般式(1)において、Rが炭素数12~14の直鎖アルキル基であり、R、Rが共にメチル基であり、mが0である化合物が挙げられ、中でも、濯ぎ時の泡切れ性に寄与する観点から、Rがドデシル基であり、R、Rが共にメチル基であり、mが0である化合物(即ち、ドデシルジメチルアミンオキサイド)が特に好ましい。
 (b)成分は、1種を単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。中でも、濯ぎ時の泡切れ性の観点から、分子中に炭素数12~14のアルキル基を1つ有するアミンオキサイド型界面活性剤を単独で、あるいは分子中に炭素数12~14のアルキル基を1つ有するアミンオキサイド型界面活性剤を2種以上組み合わせて用いることが特に好ましい。
 本発明の液体洗浄剤組成物中の(b)成分の含有量は、0.5質量%以上であると汚れの負荷量の影響を受けず充分な起泡性及び泡安定性を得ることができ、また、配合性の観点から、18質量%以下が好ましい。洗浄時における充分な起泡性及び泡安定性と良好な配合性を実現する観点から、(b)成分の含有量は0.5~18質量%であり、好ましくは0.5~15質量%であり、より好ましくは2~15質量%、更に好ましくは3~10質量%である。
 <(c)成分>
 (c)成分は、炭素数4~8のオレフィン及びスチレンから選ばれる1種〔以下(c1)成分という〕と、マレイン酸〔以下(c2)成分という〕との共重合体である。(a)成分と(b)成分を本願特定の比率にて混合する際の粘度の増大を低減するにあたり、かかる(c)成分を併用することが重要である。
 本発明の液体洗浄剤組成物中の(c)成分としては、(c1)成分と(c2)成分に加えて、更に、1種以上の他のモノマーを、本発明の効果を阻害しない範囲内で共重合した共重合体を用いることができる。
 (c1)成分として用いられる炭素数4~8のオレフィンとしては、ジイソブチレン、イソブチレン、ペンテンが挙げられ、(a)成分と(b)成分を本願特定の比率にて混合する際の粘度の増大を低減する効果の観点から、ジイソブチレン、イソブチレンが好ましく、ジイソブチレンが特に好ましい。(c)成分の好適な具体例としては、ジイソブチレン/マレイン酸共重合体、イソブチレン/マレイン酸共重合体、ペンテン/マレイン酸共重合体が挙げられ、(a)成分と(b)成分を本願特定の比率にて混合する際の粘度の増大を低減する効果の観点から、ジイソブチレン/マレイン酸共重合体が特に好ましい。
 (c1)成分と(c2)成分の共重合比(モル比)は、(a)成分と(b)成分を混合する際の粘度の増大を低減する効果の観点から、(c1)/(c2)モル比が1/9~9/1であることが好ましく、3/7~7/3であることが更に好ましい。
 本発明の(c)成分は、いかなる重合法によって得てもよいが、メチルエチルケトン重合法が特に好ましい。
 (c)成分の共重合体の重量平均分子量(Mw)は、(a)成分と(b)成分を混合する際の粘度の増大を低減する効果の観点から、2,000~200,000の範囲であることが好適であり、より好ましくは2,000~100,000、更に好ましくは2,000~50,000の範囲であることが好適である。
 なお、重量平均分子量はサイズ排除クロマトグラフィーにて下記条件にて測定することができる。
(重量平均分子量測定条件)
 装置:HLC-8320GPC(東ソー社製)
 検量線:標準ポリスチレン
 カラム:α-M+α-M(東ソー社製)
 溶離液:50mMリチウムブロマイド, 60mM リン酸/N,N-ジメチルホルムアミド
 本発明の液体洗浄剤組成物中の(c)成分の含有量は、0.1質量%以上であると(a)成分と(b)成分を混合する際の粘度の増大を低減させることができ、また、配合性の観点から、10質量%以下が好ましい。(a)成分と(b)成分を混合する際の粘度の増大を低減する効果並びに配合性の観点から、(c)成分の含有量は0.1~10質量%であり、より好ましくは0.2~8質量%、更に好ましくは0.3~6質量%、特に好ましくは0.5~5質量%である。
 洗浄時の起泡性/泡安定性と濯ぎ時の泡切れ性を両立させるにあたっては、(a)成分と(b)成分の含有量比率及びそれらの合計含有量を特定の範囲とすることが重要である。
 即ち、(a)成分と(b)成分の含有量比率((a)成分/(b)成分の質量比)に関し、濯ぎ時の泡切れ性の観点から1/10以上であることが好ましく、洗浄時の泡安定性の観点から10/1以下であることが好ましい。発泡洗浄時の泡安定性と濯ぎ時の泡切れ性を高いレベルにて両立し得る観点から、また、液体洗浄剤組成物の粘度を好適な範囲に抑える観点から、(a)成分/(b)成分の質量比は1/10~10/1であり、より好ましくは1/5~5/1であり、更に好ましくは1/3~3/1であることが好適である。
 (a)成分と(b)成分の合計含有量に関しては、洗浄時に充分な起泡性を得る観点から4質量%以上であることが好ましく、濯ぎ時の泡切れ性の観点から20質量%以下が好ましい。洗浄時の起泡性と濯ぎ時の泡切れ性を高いレベルにて両立し得る観点から、また、液体洗浄剤組成物の粘度を好適な範囲に抑える観点から、(a)成分と(b)成分の合計含有量は4~20質量%であり、より好ましくは5~20質量%、更に好ましくは6~15質量%、特に好ましくは7~10質量%であることが好適である。
 (a)成分と(b)成分の含有量比率及びそれらの合計含有量を上記特定の範囲とすることで、洗浄時の起泡性/泡安定性と濯ぎ時の泡切れ性を両立させ得ることを本発明者らは見出したが、冒頭述べた通り、(a)成分と(b)成分を上記特定範囲にて併用する場合には液体洗浄剤の粘度が著しく増大することも判明している。かかる問題を解決するにあたっては、(a)成分と(b)成分の合計含有量に対し、特定比率にて(c)成分を併用することが重要である。
 即ち、(a)成分と(b)成分の合計含有量に対する(c)成分の含有量比率[(c)成分/〔(a)成分+(b)成分〕の質量比]は、(a)成分と(b)成分を混合する際の粘度の増大を低減する観点から、1/100~2.5/1であることが好ましく、粘度の増大を効果的に低減する観点から、より好ましくは1/80~2.5/1、更に好ましくは1/50~2/1、特に好ましくは1/20~1/1とすることが好適である。
 本発明の液体洗浄剤組成物の粘度は、B型粘度計(TOKIMEC製)を使用して、組成物の温度を20℃に調温し、NO.2若しくはNO.3のローターを用いて、回転数6~60rpmにて測定することができる。
 (c)成分の配合による粘度の低減効果の指標として、実施例記載の粘度低減倍率を用いることができる。この粘度低減倍率の値は1.5以上が好ましく、2以上がより好ましく、5以上がさらに好ましい。
 <(d)成分>
 本発明の液体洗浄剤組成物は、洗浄時に殺菌効果を発現し食品加工設備及び/又は調理設備の衛生状態を確保する観点から、更に、殺菌剤〔以下、(d)成分という〕を含むことが望ましい。(d)成分としては、配合性に問題のない限りにおいて、従来公知の任意の殺菌剤を用いることができる。例えば、ハロゲン酸塩や酸化性ハロゲン酸塩、第四級アンモニウム塩系殺菌剤、ビグアナイド系殺菌剤、アミノ酸系殺菌剤などを用いることができる。
 液体洗浄剤組成物中において陰イオンとして存在する(a)成分とのコンプレックス形成(配合安定性)の観点から、(d)成分としては、酸化性ハロゲン酸及びそれらの塩から選ばれる1種以上の化合物が好ましい。酸化性ハロゲン酸としては、次亜塩素酸、次亜臭素酸、亜塩素酸が挙げられ、殺菌性の観点から、次亜塩素酸が好ましい。また、酸化性ハロゲン酸の塩としては、次亜塩素酸、次亜臭素酸、亜塩素酸のアルカリ金属塩が挙げられ、殺菌性及び汎用性の点から、次亜塩素酸のアルカリ金属塩が好ましく、中でも次亜塩素酸ナトリウムが好ましい。
 本発明の液体洗浄剤組成物中の(d)成分の含有量は、0.5質量%以上であると充分な殺菌効果を得ることができ、また、配合性の観点からは、10質量%以下が好ましい。充分な殺菌効果と良好な配合性を得る観点から、(d)成分の含有量は0.5~10質量%であり、より好ましくは1.5~8質量%、更に好ましくは2~5質量%である。ここで、上記含有量は、(d)成分に酸化性ハロゲン酸塩が含まれる場合は、酸化性ハロゲン酸としての換算量を用いた値である。
 本発明の液体洗浄剤組成物は、洗浄性の観点から、強アルカリ性であることが好ましく、アルカリ剤を配合することが好ましい。アルカリ剤としては、アルカリ金属の水酸化物や、アルカリ金属の珪酸塩が挙げられる。アルカリ金属の水酸化物としては、水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等が挙げられ、アルカリ金属の珪酸塩としては珪酸ナトリウム、珪酸カリウム、具体的には、メタ珪酸ナトリウム、オルト珪酸ナトリウム、1号珪酸ナトリウム、2号珪酸ナトリウム、3号珪酸ナトリウム、4号珪酸ナトリウム、1K珪酸カリウム、2K珪酸カリウムが挙げられる。
 本発明の食品加工設備及び/又は調理設備用液体洗浄剤組成物は、水で20倍に希釈した5質量%水溶液の20℃におけるpHが11.5以上であることが好ましい。ここで、かかるpHの値は、pH METER F-21((株)堀場製作所製)を用いて測定した値である。
 本発明の液体洗浄剤組成物は、発泡洗浄時の泡安定性の観点から、1-ヒドロキシエタン-1,1-ジホスホン酸塩等の有機ホスホン酸塩を含有することもできる。しかしながら、有機ホスホン酸塩の配合量が多いと、濯ぎ時の泡切れ性に影響を及ぼす場合があるため、泡切れ性を損なわない量にて配合することが重要である。具体的には、本発明の液体洗浄剤組成物中の有機ホスホン酸塩の含有量は0質量%以上0.5質量%未満であることが好ましく、濯ぎ時の泡切れ性の観点から、含まないことがより好ましい。
 本発明の液体洗浄剤組成物は、本願所望の効果を阻害しない範囲において、液体洗浄剤組成物に通常用いられる、他の界面活性剤、キレート剤、増泡剤、ハイドロトロープ剤、着色料、香料、ビルダー、防錆剤、粘度調整剤等の任意成分を含有してもよい。ここで、洗浄性能を向上させるビルダーとしては、トルエンスルホン酸塩やキシレンスルホン酸塩、クメンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸塩等の芳香族スルホン酸塩を用いることができる。また、BHTなどのラジカルスカベンジャーなども本発明の効果を損なわない範囲で配合することができる。
 本発明の液体洗浄剤組成物において、(a)成分、(b)成分及び(c)成分、並びに上記任意成分以外の残部は、水とし得る。水は、好ましくは硬度成分を含まないイオン交換水を用いることができる。
 本発明の液体洗浄剤組成物は、洗浄時の起泡性/泡安定性と濯ぎ時の泡切れ性を両立させつつ、好適な範囲の粘度を呈し取扱い性にも優れるという顕著な効果を奏する。本発明の液体洗浄剤組成物の粘度(20℃)は、取扱い性に優れる観点から、1~1500mPa・sであることが好ましく、特に自動供給機を用いて洗浄を実施する際の取扱い性に優れる観点から、より好ましくは1~800mPa・s、更に好ましくは1~500mPa・sであることが好適である。
 本発明の液体洗浄剤組成物の調製方法は、特に制限されるものではないが、例えば、殺菌剤を除く原料(脂肪酸、アミンオキサイド、共重合体、水等)を40~80℃の温度にて混合させ、均一透明な混合液を得た後、徐冷し、40℃以下になったのを確認してから殺菌剤を配合することで調製することができる。
 <液体洗浄剤組成物の使用方法>
 本発明の液体洗浄剤組成物は、粘度を低減した結果、取り扱い性に優れ、様々な場面における洗浄方法に使用することができる。洗浄方法としては、特に制限されるものではないが、本発明の液体洗浄剤組成物を直接被洗浄物に塗布する方法や、本発明の液体洗浄剤組成物を水で2~200倍(好ましくは5~200倍)に希釈した希釈液を噴射装置に投入し、水圧や空圧によって起泡させた泡を洗浄対象である機器や設備に噴射・付着させて、一定時間保持させた後、ブラシやスポンジを用いてこするか、又はこすらずに水で濯ぐ方法が挙げられる。
 本発明の液体洗浄剤組成物は、水道水などの硬度成分を含有する水により希釈して使用する場合においても、洗浄時に優れた起泡性/泡安定性を呈すると共に、濯ぎ時には優れた泡切れ性を呈し、しかも好適な範囲の粘度を呈し取扱い性にも優れるという特長を有することから、食品加工設備及び/又は調理設備の洗浄に好適に用いることができる。
 本発明の液体洗浄剤組成物は、食品加工設備及び/又は調理設備用洗浄剤組成物として、下記工程1~3を含む洗浄方法に好適に用いられる。
 工程1:液体洗浄剤組成物を水により2~200倍(好ましくは5~200倍)の希釈倍率で、予め希釈し、及び/又は、希釈しながら、泡状に噴射し、食品加工設備及び/又は調理設備に付着させる工程
 工程2:泡を一定の時間保持する工程
 工程3:食品加工設備及び/又は調理設備を水で濯ぐ工程
 工程1では、本発明の液体洗浄剤組成物を、水により2~200倍(好ましくは5~200倍)の希釈倍率で予め希釈した後、泡状に噴射する。あるいは、液体洗浄剤組成物を専用容器に入れ、ホース等により水道と直結するなどして、希釈しながら混合して泡状に噴射する。上記の事前希釈と同時希釈とを組み合わせて、液体洗浄剤組成物の希釈溶液を泡状に噴射することもできる。工程1における希釈倍率は2~200倍(好ましくは5~200倍)であり、より好ましくは20~100倍である。
 ここで、希釈に使用される水としては、一般に、水道水のような、硬度成分を含有する水であることが想定される。希釈に使用される水の硬度は、発泡洗浄時における泡安定性の観点から、0.1~8°dHの範囲にあることが好ましく、更に、0.1~4°dHの範囲にあることが好ましい。
 本発明の液体洗浄剤組成物の希釈溶液を泡状に噴射させる態様としては、水で所定の倍率に希釈した希釈溶液を、専用の泡洗浄機に適量充填して、外部からの空気/圧縮空気を混合して泡状に噴射する態様が好適に挙げられる。希釈溶液(洗浄液)中の本発明の組成物の(a)成分と(b)成分の合計含有量は好ましくは0.02~4質量%、より好ましくは0.02~1質量%である。食品加工工場内の製造ライン等、処理面積が大きい場合は、泡洗浄機(例えば、「SCU-HF」スプレーイング社製、「KF-100」、「KF-200」花王(株)製)が好適に用いられる。まな板等の調理器具等、処理面積が小さい場合は、トリガースプレーヤーやフォーマースプレーヤー等の間欠的に泡を発生させることのできるハンドスプレーヤーが好適に用いられる。
 特に、工程1では間欠することなく泡状に噴射することが好ましい。ここで、「間欠することなく」噴射するとは、泡洗浄機を用いて、レバーやスイッチ等により開栓している間は連続的に(例えば、5秒以上)洗浄剤が泡状に噴射し続けることを表し、これは、「間欠する」噴射、例えば、トリガースプレーヤーやフォーマースプレーヤー等のハンドスプレーヤーを用いて、レバーを引いた時に噴射され、瞬時に噴射が停止するような噴射の態様と区別される。
 泡洗浄機を用いて間欠することなく泡状に噴射する態様は、特に、洗浄対象である食品加工設備及び/又は調理設備の面積や規模が大きい場合に有効である。
 泡洗浄機を用いる場合、発泡倍率(泡の体積(mL)/泡の重量(g)の比)が好ましくは3~50倍、更に好ましくは5~40倍、特に好ましくは10~40倍であることが好適である。また、噴射時の圧力(ゲージ圧)は、好ましくは0.1~1MPa、更に好ましくは0.2~0.8MPa、特に好ましくは0.2~0.5MPaとすることが好適である。トリガースプレーヤーやフォーマースプレーヤー等のハンドスプレーヤーを用いる場合、発泡倍率は好ましくは2~30倍、更に好ましくは2~20倍、特に好ましくは3~10倍であることが好ましい。
 工程1において本発明の液体洗浄剤組成物の希釈溶液を泡状に噴射し食品加工設備及び/又は調理設備に付着させてから一定時間泡を保持する(工程2)。工程2において泡を保持する時間は、各装置の機構および作業性の観点から、好ましくは1~60分、より好ましくは1分~45分であることが好適である。
 工程2において泡を保持する時間は、希釈溶液の希釈倍率や使用場面によって異なり、特に制限されるものではないが、例えば5~50倍の希釈倍率では、泡を保持する時間は1~60分、また、50~200倍の希釈倍率においては、1~10分の間泡を安定に保持することが好ましい。
 工程2において泡を保持している間は放置しておくことが好ましいが、僅かの水等を加えるようなことも可能である。
 泡を一定時間保持した後、工程3において、食品加工設備及び/又は調理設備を水で濯ぐ。濯ぎ水の温度は、好ましくは10~70℃、より好ましくは20~70℃であることが好適である。濯ぎ水としては、水道水を用いることができ、上記好ましい水温に調整すべく加熱して用いてもよい。一般的には、ホース等で人の手による濯ぎ作業が行われる。本発明の液体洗浄剤組成物は、かかる濯ぎ時の泡切れ性に優れ、従来の洗浄剤組成物に比し、必要となる濯ぎ水が少量でよく、経済的に有利であり、また作業負荷(作業時間や作業人員数)や環境負荷の軽減にも著しく寄与するものである。
 以下に、本発明の態様を示す。
<項1>
 (a)炭素数8~14の脂肪酸及びそれらの塩(好ましくはアルカリ金属塩、より好ましくはナトリウム塩又はカリウム塩)から選ばれる1種以上の化合物0.5~10質量%(好ましくは1.0~10質量%、より好ましくは2.5~8質量%、更に好ましくは3~5質量%)(但し、脂肪酸塩を含む場合は脂肪酸としての換算量)、
 (b)炭素数8~16(好ましくは8~14、より好ましくは12~14)の炭化水素基(好ましくは直鎖又は分岐鎖のアルキル基又は直鎖又は分岐鎖のアルケニル基)を1つ有するアミンオキサイド型界面活性剤0.5~18質量%(好ましくは2~15質量%、より好ましくは3~10質量%)、及び、
 (c)炭素数4~8のオレフィン及びスチレンから選ばれる1種とマレイン酸との共重合体0.1~10質量%(好ましくは0.2~8質量%、より好ましくは0.3~6質量%、更に好ましくは0.5~5質量%)
を含有し、
 (a)成分の含有量/(b)成分の含有量の質量比が1/10~10/1(好ましくは1/5~5/1、より好ましくは1/3~3/1)であり、
 (a)成分と(b)成分の合計含有量が4~20質量%(好ましくは5~20質量%、より好ましくは6~15質量%、更に好ましくは7~10質量%)であり、且つ、
 (c)成分の含有量/〔(a)成分の含有量+(b)成分の含有量〕の質量比が1/100~2.5/1(好ましくは1/80~2.5/1、より好ましくは1/50~2/1、更に好ましくは1/20~1/1)
である液体洗浄剤組成物。
<項2>
 さらに、(d)成分として殺菌剤を含有する、<項1>記載の液体洗浄剤組成物。
<項3>
 殺菌剤が、酸化性ハロゲン酸(好ましくは次亜塩素酸、次亜臭素酸、亜塩素酸、より好ましくは次亜塩素酸)及びそれらの塩(好ましくはアルカリ金属塩)から選ばれる1種以上の化合物である、<項2>記載の液体洗浄剤組成物。
<項4>
 (d)成分を0.5~10質量%、好ましくは1.5~8質量%、より好ましくは2~5質量%含有する、<項2>又は<項3>記載の液体洗浄剤組成物。
<項5>
 (a)成分が、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸及びそれらの塩(好ましくはアルカリ金属塩、より好ましくはナトリウム塩、又は、カリウム塩)から選ばれる1種以上の化合物である、<項1>~<項4>の何れか1項記載の液体洗浄剤組成物。
<項6>
 水で20倍に希釈した5質量%水溶液の20℃におけるpHが11.5以上である<項1>~<項5>の何れか1項記載の液体洗浄剤組成物。
<項7>
 アルカリ剤、好ましくはアルカリ金属の水酸化物又はアルカリ金属の珪酸塩を含有する、<項1>~<項6>の何れか1項記載の液体洗浄剤組成物。
<項8>
 (c)成分の重量平均分子量(Mw)が、2,000~200,000、好ましくは2,000~100,000、更に好ましくは2,000~50,000の範囲である、<項1>~<項7>の何れか1項記載の液体洗浄剤組成物。
<項9>
 (c)成分である共重合体が、ジイソブチレン/マレイン酸共重合体、イソブチレン/マレイン酸共重合体及びペンテン/マレイン酸共重合体よりなる群より選ばれる1種、好ましくはジイソブチレン/マレイン酸共重合体である<項1>~<項8>の何れか1項記載の液体洗浄剤組成物。
<項10>
 (c)成分である共重合体における、(c1)炭素数4~8のオレフィン及びスチレンから選ばれる1種と(c2)マレイン酸のモル比、(c1)/(c2)が1/9~9/1、好ましくは3/7~7/3である<項1>~<項9>の何れか1項記載の液体洗浄剤組成物。
<項11>
 粘度(20℃)が、1~1500mPa・s、好ましくは1~800mPa・s、より好ましくは1~500mPa・sである<項1>~<項10>の何れか1項記載の液体洗浄剤組成物。
<項12>
 食品加工設備用及び/又は調理設備用である、<項1>~<項11>の何れか1項記載の液体洗浄剤組成物。
<項13>
 <項1>~<項12>の何れか1項記載の液体洗浄剤組成物を使用する洗浄方法。
<項14>
 液体洗浄剤組成物を水で2~200倍(好ましくは5~200倍、より好ましくは20~100倍)に希釈した希釈液を起泡させた泡を洗浄対象に付着させる、<項13>記載の洗浄方法。
<項15>
 <項1>~<項12>の何れか1項記載の液体洗浄剤組成物を使用し、下記工程1~3を有する洗浄方法。
 工程1:液体洗浄剤組成物を水により2~200倍(好ましくは5~200倍、より好ましくは20~100倍)の希釈倍率で、予め希釈し、及び/又は、希釈しながら、泡状に噴射し、食品加工設備及び/又は調理設備に付着させる工程
 工程2:泡を一定の時間(好ましくは1~60分、より好ましくは1分~45分)保持する工程
 工程3:食品加工設備及び/又は調理設備を水で濯ぐ工程
<項16>
 工程1において、泡状に噴射するときの発泡倍率(泡の体積(mL)/泡の重量(g)の比)が3~50倍、好ましくは5~40倍、より好ましくは10~40倍である、<項15>記載の洗浄方法。
<項17>
 工程1において、希釈溶液(洗浄液)中の(a)成分と(b)成分の合計含有量が0.02~4質量%、好ましくは0.02~1質量%である、<項15>又は<項16>記載の洗浄方法。
<項18>
 工程1において、液体洗浄剤組成物の希釈溶液を泡状に噴射する、<項15>~<項17>の何れか1項記載の洗浄方法。
実施例
 次の実施例は本発明の実施について述べる。実施例は本発明の例示について述べるものであり、本発明を限定するためではない。
 実施例及び比較例で使用した各配合成分を以下にまとめて示す。
・ラウリン酸:ルナック L-98、花王(株)製
・ミリスチン酸:ルナック MY-98、花王(株)製
・パルミチン酸:ルナック P-98、花王(株)製
・ドデシルジメチルアミンオキサイド:アンヒトール20N、花王(株)製、有効分35質量%※1
・ジイソブチレン/マレイン酸共重合体:デモール EP、花王(株)製、有効分25質
量%※1
・次亜塩素酸ナトリウム:中食次亜塩素酸ソーダ、南海化学(株)製
・亜塩素酸ナトリウム:シルブライト25、日本カーリッド(株)製、有効分25質量%※1
・水酸化カリウム:液体苛性カリ(48質量%)、旭硝子(株)製
 ※1 表中の配合組成は実質濃度を記載
 実施例1-5及び比較例1-5
 表1に示す液体洗浄剤組成物を調製し、以下の試験を行った。結果を表1に併せて示す。
 (1)粘度特性試験
 表1記載の液体洗剤組成物を、B型粘度計(TOKIMEC製)を使用して、組成物の温度を20℃に調温し、NO.2若しくはNO.3のローターを用いて、回転数6~60rpmにて粘度を測定し、回転開始60秒後の値を読み取った。
 (2)粘度低減効果の評価試験
 上記(1)で得られた粘度値を下記式1に代入して粘度低減倍率を算出した。
 <式1>
(粘度低減倍率)=((c)成分未配合時の液体洗浄剤組成物の粘度)/((c)成分を配合した液体洗浄剤組成物の粘度)
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000002
 実施例6-16及び比較例6-8
 表2に示す液体洗浄剤組成物を調製し、以下の試験を行った。結果を表2に併せて示す。
 (1)粘度特性試験
 表2記載の液体洗剤組成物を、B型粘度計(TOKIMEC製)を使用して、組成物の温度を20℃に調温し、NO.2若しくはNO.3のローターを用いて、回転数6~60rpmにて粘度を測定し、回転開始60秒後の値を読み取った。この試験では1500mPa・s以下を合格とする。なお、配合時に固化し粘度測定ができなかったものは「固化」と記載した。
 (2)泡安定性試験
 表2記載の液体洗浄剤組成物を、硬度4°dHの水で20倍に希釈して5質量%水溶液として、ポンプフォーマー容器(B 523:株式会社 吉野工業所製)に100mL投入した。300mLのディスポカップに、フォーマヘッドを1プッシュして泡を形成し(1プッシュ当たり1gの泡を生成;発泡倍率20倍)、完全に破泡するまでの時間を目視で判定し、その時間(分)を計測した。この試験では60分以上を合格とする。
 (3)濯ぎ性試験
 表2記載の液体洗浄剤組成物を、硬度4°dHの水で20倍に希釈して5質量%水溶液として、ポンプフォーマー容器(B 523:株式会社 吉野工業所製)に100mL投入した。300mLのディスポカップに、フォーマヘッドを1プッシュして泡を形成した(1プッシュ当たり1gの泡を生成;発泡倍率20倍)。1分後、この泡に、硬度4°dHの水(25℃)を100mL投入し、完全に破泡するまでの時間を目視で判定した。その時間(秒)を計測した。この試験では20秒未満を合格とする。
 (4)洗浄性試験
 標準試験板(SUS304:1.0mm×30mm×80mm テストパネル(株)製)に0.1%スダンIII含有菜種油を10μg塗布し、これを洗浄モデル試験板とした。液体洗浄剤組成物5質量%水溶液(4°dH硬水)をポンプフォーマー容器(B 523:株式会社 吉野工業所製)に100mL投入し、フォーマヘッドを1プッシュして形成した泡(1プッシュ当たり1gの泡を生成;発泡倍率20倍)を、上記洗浄モデル試験板に塗布した。塗布後30分放置した後、水道水で濯ぎ、乾燥させ、ヘキサン抽出により残存油量を測定し、下記式にて洗浄率(%)を算出した。この試験では70%以上を合格とする。
 洗浄率(%)=100×((塗布油量)-(残存油量))/(塗布油量)
 表2記載の実施例の液体洗浄剤組成物に関する洗浄率は70%~100%で合格範囲内であった。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000003

Claims (14)

  1.  (a)炭素数8~14の脂肪酸及びそれらの塩から選ばれる1種以上の化合物0.5~10質量%(但し、脂肪酸塩を含む場合は脂肪酸としての換算量)、
     (b)炭素数8~16の炭化水素基を1つ有するアミンオキサイド型界面活性剤0.5~18質量%、及び、
     (c)炭素数4~8のオレフィン及びスチレンから選ばれる1種とマレイン酸との共重合体0.1~10質量%
     を含有し、
    (a)成分/(b)成分の質量比が1/10~10/1であり、
    (a)成分と(b)成分の合計含有量が4~20質量%であり、且つ、
    (c)成分/〔(a)成分+(b)成分〕の質量比が1/100~2.5/1
    である液体洗浄剤組成物。
  2.  さらに、(d)成分として殺菌剤を含有する、請求項1記載の液体洗浄剤組成物。
  3.  殺菌剤が、酸化性ハロゲン酸及びそれらの塩から選ばれる1種以上の化合物である、請求項2記載の液体洗浄剤組成物。
  4.  (b)成分が、炭素数8~14の炭化水素基を1つ有するアミンオキサイド型界面活性剤である、請求項1~3の何れか1項記載の液体洗浄剤組成物。
  5.  (b)成分が、炭素数12~14の炭化水素基を1つ有するアミンオキサイド型界面活性剤である、請求項1~4の何れか1項記載の液体洗浄剤組成物。
  6.  (a)成分が、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸及びそれらの塩から選ばれる1種以上の化合物である、請求項1~5の何れか1項記載の液体洗浄剤組成物。
  7.  水で20倍に希釈した5質量%水溶液の20℃におけるpHが11.5以上である請求項1~6の何れか1項記載の液体洗浄剤組成物。
  8.  (c)共重合体が、ジイソブチレン/マレイン酸共重合体、イソブチレン/マレイン酸共重合体及びペンテン/マレイン酸共重合体よりなる群より選ばれる1種である請求項1~7の何れか1項記載の液体洗浄剤組成物。
  9.  (c)共重合体が、ジイソブチレン/マレイン酸共重合体である請求項1~8の何れか1項記載の液体洗浄剤組成物。
  10.  (c)共重合体における、(c1)炭素数4~8のオレフィン及びスチレンから選ばれる1種と(c2)マレイン酸のモル比、(c1)/(c2)が1/9~9/1、好ましくは3/7~7/3である請求項1~9の何れか1項記載の液体洗浄剤組成物。
  11.  請求項1~10の何れか1項記載の液体洗浄剤組成物を使用する洗浄方法。
  12.  請求項1~10の何れか1項記載の液体洗浄剤組成物を使用し、下記工程1~3を有する洗浄方法。
     工程1:液体洗浄剤組成物を水により2~200倍の希釈倍率で、予め希釈し、及び/又は、希釈しながら、泡状に噴射し、食品加工設備及び/又は調理設備に付着させる工程
     工程2:泡を一定の時間保持する工程
     工程3:食品加工設備及び/又は調理設備を水で濯ぐ工程
  13.  工程2において泡を保持する時間が1~60分である、請求項12記載の洗浄方法。
  14.  工程1において、発泡倍率(泡の体積(mL)/泡の重量(g)の比)が3~50倍である、請求項12又は13記載の洗浄方法。
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